JP2007523874A - 除草剤による損傷を最小限にする方法 - Google Patents

除草剤による損傷を最小限にする方法 Download PDF

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Abstract

本発明は作物植物の所在位置における除草剤の施用による薬害または植物の損傷を軽減する方法であって、その所在位置において除草剤を施用する前にクロロニコチニル系殺虫剤を作物植物の所在位置に施用することを含む方法を提供する。

Description

本発明は、植物、特に作物植物に対する損傷であって、作物植物の所在位置(locus)の除草剤処理によって引き起こされる損傷を最小限にする方法に関する。本発明の方法は、植物の所在位置に殺虫剤を施用し、該殺虫剤が、続いて植物を除草剤で処理したときに別に起こる損傷を低減または除去するように作用することを含む。
ネオニコチノイド、別にクロロニコチニルまたはクロロニコチニル系殺虫剤と呼んでもよい、は農業分野で一般に知られている。一般にネオニコチノイド系殺虫剤は、ニコチン性アセチルコリン受容体の作動薬または拮抗薬として知られている。いくつかのネオニコチノイドは植物の成長促進剤として、特許協力条約による国際公開公報第01/26468号に記載されている。
植物、特に作物植物の除草剤処理は作物植物の収穫を著しく増大させ、栄養および水について競合する他の植物を除去することにより作物植物の健康を増進することができる。しかし、作物植物の作付け範囲にある雑草または他の望ましくない植物を除去または低減するために除草剤を施用するとき、植物の成長および力を増進するために施用する除草剤が、助けようとする作物植物を害し、弱めるように作用する場合がある。
除草剤に対して抵抗力のある植物を生産する努力が当該技術分野でなされてきた。また、一般に作物植物の周囲にある雑草を除去する一方で作物植物を害さないように設計された除草剤を意味する、「安全化された」除草剤を開発する努力も当該技術分野でなされてきた。
しかし、作物植物の体力、成長および収穫を増大させる一方で、作物植物を損傷または害することのない除草剤により植物、特に作物植物を処理する新規で、かつ改善された方法が当該技術分野においてなお求められている。
本発明は、植物の所在位置、好ましくは作物植物の所在位置における除草剤の施用に起因する薬害または植物の損傷を低減する方法であって、除草剤を施用する前にクロロニコチニル系殺虫剤を植物の所在位置に施用することを含む方法を提供する。
本発明の範囲は作物植物に限定されることはないが、単子葉植物として知られている作物植物が一般に本発明によって保護される好ましい作物植物である。
植物の所在位置に除草剤を施用することは、熟練作業者として望ましい。一般に、発芽後または発芽前のいずれかの施用方法が用いられる。用語「発芽前」により、緑色植物が地面から発芽する前に除草剤が施用されることを意味する。発芽前除草剤は種子の植え付け時、または植え付け前後に施用される。用語「発芽後」により、植物が地面から発芽した後の葉および地面に除草剤が施用されることを意味する。単子葉植物の場合、地上での成長の長期期間にわたって除草剤を施用することができるが、通常2から5葉期の間施用される。
昆虫のニコチン性アセチルコリン受容体の作動薬または拮抗薬は、例えば欧州公開公報第580553号、464830号、428941号、425978号、386565号、383091号、375907号、364844号、315826号、259738号、254859号、235725号、212600号、192060号、163855号、154178号、136636号、303570号、302833号、306696号、189972号、455000号、135956号、471372号、302389号、ドイツ公開公報第3639877号、3712307号、日本公開公報第03220176号、02207083号、63307857号、63287764号、03246283号、049371号、03279359号、03255072号、米国特許第5034524号、4948798号、4918086号、5039686号、5034404号、PCT出願国際公開第91/17659号、91/4965号、フランス出願第2611114号、ブラジル出願第8803621号により知られている。
これらの刊行物に記載の化合物およびそれらの調製は、参照により本明細書に明示的に組み込まれる。
これらの化合物は、好ましくは一般式(I)により表される。
Figure 2007523874
式中、
Rは水素、アシル、アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルの群からの場合によって置換された基を示し、
Aは、水素、アシル、アルキル、アリールの一連の単官能基を示し、またはZ基に連結する二官能性基を示し、
Eは、電子求引性基を示し、
Xは−CH=または=N−基を示し、−CH=基はH原子の代わりにZ基に連結することが可能であり、
Zはアルキル、−O−R、−S−R、
Figure 2007523874
の一連の単官能基、またはA基もしくはX基(Xが
Figure 2007523874
を示す場合)に連結する二官能性基を示す。
式(I)で表される特に好ましい化合物は、それらの基が以下の意味を有する化合物である。
Rは、水素および場合によってアシル、アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルの一連の置換された基を示す。
アシル基としては、ホルミル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、(アルキル)−(アリール)−ホスホリルを挙げることができ、これらは一方で置換されていてもよい。
アルキルとしては、C1−10アルキル、特にC1−4アルキルを挙げることができ、具体的にはメチル、エチル、i−プロピル、sec−またはt−ブチルであり、これらは一方で置換されていてもよい。
アリールとしてはフェニル、ナフチルを挙げることができ、特にフェニルである。
アラルキルとしてはフェニルメチル、フェネチルを挙げることができる。
ヘテロアリールとしては10個までの環原子を有するヘテロアリールを挙げることができ、ヘテロ原子としてN、O、S、特にNを挙げることができる。具体的にはチエニル、フリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピリジル、ベンゾチアゾリルを挙げることができる。
ヘテロアリールアルキルとしては6個までの環原子を有するヘテロアリールメチル、ヘテロアリールエチルを挙げることができ、ヘテロ原子としてN、O、S、特にNを挙げることができる。
例示することのできるおよび好ましい置換基は、好ましくは1から4個の炭素原子、特に1または2個の炭素原子を有するアルキル、例えばメチル、エチル、n−およびi−プロピル、ならびにn−、i−およびt−ブチル;好ましくは1から4個の炭素原子、特に1または2個の炭素原子を有するアルコキシ、例えばメトキシ、エトキシ、n−およびi−プロピルオキシ、ならびにn−、i−およびt−ブチルオキシ;好ましくは1から4個の炭素原子、特に1または2個の炭素原子を有するアルキルチオ、例えばメチルチオ、エチルチオ、n−およびi−プロピルチオ、ならびにn−、i−およびt−ブチルチオ;好ましくは1から4個の炭素原子、特に1または2個の炭素原子および好ましくは1から5個、特に1から3個のハロゲン原子を有するハロゲノアルキル、該ハロゲン原子は同一または異なって、好ましくはフッ素、塩素または臭素、特にフッ素、例えばトリフルオロメチル;ヒドロキシ;ハロゲン、好ましくはフッ素、塩素、臭素およびヨウ素、特にフッ素、塩素および臭素;シアノ;ニトロ;アミノ;アルキル基当たり好ましくは1から4個の炭素原子、特に1または2個の炭素原子を有するモノアルキル−およびジアルキルアミノ、例えばメチルアミノ、メチル−エチル−アミノ、n−およびi−プロピルアミノ、ならびにメチル−n−ブチルアミノ;カルボキシル;好ましくは2から4個の炭素原子、特に2または3個の炭素原子を有するアルコキシカルボニル(carbalkoxy)、例えばカルボメトキシおよびカルボエトキシ;スルホ(−SOH);好ましくは1から4個の炭素原子、特に1または2個の炭素原子を有するアルキルスルホニル、例えばメチルスルホニル、エチルスルホニル;好ましくは6または10個のアリール炭素原子を有するアリールスルホニル、例えばフェニルスルホニル、およびへテロアリールアミノおよびへテロアリールアルキルアミノ、例えばクロロピリジルアミノおよびクロロピリジルメチルアミノである。
Aは、特に好ましくは水素および場合によってアシル、アルキル、アリールの一連の置換された基であり、これらは好ましくはRにおける意味を有する。Aはさらに二官能性基を示す。1から4個、特に1から2個のC原子を有する場合によって置換されたアルキレンを挙げることができ、置換基としては上で挙げた置換基を挙げることができ、N、O、S系からのヘテロ原子が介在するアルキレン基であってもよい。
AおよびZは、これらが結合している原子と併せて飽和または不飽和複素環を形成していてもよい。この複素環は、さらに1または2個の同一または異なるヘテロ原子および/またはへテロ基を含有していてもよい。ヘテロ原子は好ましくは酸素、イオウまたは窒素であり、ヘテロ基は好ましくはN−アルキルであり、N−アルキル基中のアルキルは好ましくは1から4個、特に1または2個の炭素原子を含有する。アルキルとしてはメチル、エチル、n−およびi−プロピル、ならびにn−、i−およびt−ブチルが挙げられる。該複素環は5から7員環、好ましくは5または6員環を含む。
複素環の例としては、イミダゾリジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、ヘキサメチレンイミン、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、ヘキサヒドロオキソジアジン、モルホリンを挙げることができ、それらはそれぞれ好ましくはメチルによって場合によって置換されていてもよい。
Eは、電子求引性基を示し、その状況において特に挙げられる電子求引性基はNO、CN,ハロゲノアルキルカルボニル、例えば1,5−ハロゲノ−C1−4−カルボニル、特にCOCFからなる。
Xは、−CH=または=N−基を示す。
Zは、場合によって置換されているアルキル、−OR、−SR、−NRRを示し、ここでRおよび置換基は好ましくは上記の意味を有する。
Zは、上記の環とは別に、それが結合している原子およびXの代わりの基
Figure 2007523874
とともに、飽和または不飽和複素環を形成することができる。複素環はさらに1または2個の同一または異なるヘテロ原子および/またはへテロ基を含有することができる。該ヘテロ原子は好ましくは酸素、イオウまたは窒素、およびへテロ基N−アルキルであり、この場合においてアルキルまたはN−アルキル基は好ましくは1から4個、特に1または2個の炭素原子を含有する。アルキルとしては、メチル、エチル、n−およびi−プロピル、ならびにn−、i−およびt−ブチルが挙げられる。該複素環は5から7員環、好ましくは5または6員環を含む。
複素環の例としては、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、ヘキサメチレンイミン、モルホリンおよびN−メチルピペラジンを挙げることができる。
本発明にしたがって用いることのできる特に好ましい化合物として、式(II)、(III)および(IV):
Figure 2007523874
[式中、
nは1または2を示し、
mは0、1または2を示し、
Subst.は上で挙げた置換基の1つ、特にハロゲン、非常に特別には塩素を示し、
A、Z、XおよびEは、それぞれ上で定義した意味を有する。]を挙げることができる。
具体的には以下の化合物が挙げられる:
Figure 2007523874
Figure 2007523874
Figure 2007523874
Figure 2007523874
特に重要な化合物は以下の化合物である。
Figure 2007523874
さらに、特に重要な化合物は以下の化合物である。
Figure 2007523874
施用できる除草剤について以下の種類:クロロアセトアミド類、イミダゾリノン類、オキシアセトアミド類、スルホニル尿素類、トリアジン類、トリケトン類またはイソキサゾール類が一般に知られている。これらの種類はThe Pesticide Handbook 12th,C.D.S.Tomlin,ed.,British Crop Protection Council,p.1243 et.seq.(2000)に掲載されている。
クロロアセトアミド類(クロロアセトアニリド類としても知られている)の種類としては、アセトクロール(2−クロロ−N−(エトキシメチル)−N−(2−エチル−6−メチルフェニル)アセトアミドとしても知られている);アラクロール(2−クロロ−N−(2,6−ジエチルフェニル)−N−(メトキシメチル)アセトアミドとしても知られている);ブタクロール(2−クロロ−2,6−ジエチル−N−(ブトキシメチル)−アセトアニリドとしても知られている);ジメタクロール(2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−(2−メトキシエチル)アセトアミド);ジメテナミド(2−クロロ−N−(2,4−ジメチル−3−チエニル)−N−(2−メトキシ−1−メチルエチル)アセトアミドとしても知られている);メタザクロール(2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−(2−メトキシエチル)アセトアミドとしても知られている);メトラクロール(2−クロロ−N−(2−エチル−6−メチルフェニル)−N−(2−メトキシ−1−メチルフェニル)アセトアミドとしても知られている);プロパクロール(2−クロロ−N−イソプロピルアセトアニリドとしても知られている);プロピソクロール;およびテニルクロール(2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−((3−メトキシ−2−チエニル)メチル)アセトアミドとしても知られている)を含む。
イミダゾリノン類の種類としては、イマザメス(imazameth)(AC263222または±2−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−4−(1−メチルエチル)−5−オキソ−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチル−3−ピリジンカルボン酸としても知られている);イマザメタベンズ−メチル(±メチル2−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−4−(1−メチルエチル)−5−オキソ−1H−イミダゾール−2−イル)−4−メチルベンゾエートおよび±メチル2−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−4−(1−メチルエチル)−5−オキソ−1H−イミダゾール−2−イル)−5−メチルベンゾエートの約3:2の比率の混合物としても知られている);イマザモックス(±2−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−4−(1−メチルエチル)−5−オキソ−1H−イミダゾール−2−イル)−5−(メトキシメチル)−3−ピリジンカルボン酸としても知られている);イマザピル(2−(4−イソプロピル−4−メチル−5−オキソ−2−イミダゾリン−2−イル)としても知られている);イマザキン(±2−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−4−(1−メチルエチル)−5−オキソ−1H−イミダゾール−2−イル)−3−キノリンカルボン酸としても知られている);およびイマゼタピル(±5−エチル−2−(4−イソプロピル−4−メチル−5−オキソ−2−イミダゾリン−2−イル)ニコチン酸としても知られている)を含む。
オキシアセトアミド類の種類としては、フルフェナセット(N−(4−フルオロフェニル)−N−(1−メチルエチル)−2−[[5−(トリフルオロメチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]オキシ]アセトアミドまたはBAY FOE 5043としても知られている);およびメフェナセット(2−(2−ベンゾチアゾリルオキシ)−N−メチル−N−フェニルアセトアミドとしても知られている)を含む。
スルホニル尿素類の種類としては、アミドスルフロン(N−(((((4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ)カルボニル)アミノ)スルホニル)−N−メチルメタンスルホンアミドとしても知られている);アジムスルフロン(N−(((4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ)カルボニル)−1−メチル−4−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)−1H−ピラゾール−5−スルホンアミドとしても知られている);ベンスルホン−メチル(2−[[[[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]アミノ]スルホニル]メチル]安息香酸メチルエステルとしても知られている);クロリムロン−エチル(2−[[[[(4−クロロ−6−メトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]アミノ]スルホニル]安息香酸エチルエステルとしても知られている);クロルスルフロン(2−クロロ−N−(((4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ)カルボニル)ベンゼンスルホンアミドとしても知られている);シノスルフロン(3−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−1−[2−(2−メトキシエトキシ)−フェニルスルホニル]−尿素としても知られている);シクロスルファムロン(N−[[[2−(シクロプロピルカルボニル)フェニル]アミノ]スルホニル]−N’−(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)尿素としても知られている);エタメツルフロン−メチル(2−[[[[[4−エトキシ−6−(メチルアミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノ]カルボニル]アミノ]スルホニル]安息香酸としても知られている);エトキシスルフロン(2−エトキシフェニル[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]スルファマートとしても知られている);フラザスルフロン(N−[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]−3−(トリフルオロメチル)−2−ピリジンスルホンアミドとしても知られている);フルピルスルフロン(flupyrsulfuron)−メチル−ソジウム(2−[[[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]アミノ]スルホニル]−6−(トリフルオロメチル)−3−ピリジンカルボン酸、ナトリウム塩としても知られている);ホラムスルフロン(−[[[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]アミノ]スルホニル]−4−(ホルミルアミノ)−N,N−ジメチルベンズアミドとしても知られている);フルメツラム(2−(2,6−ジフルオロフェニルスルファモイル)−5−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジンとしても知られている);ハロスルフロン−メチル(3−クロロ−5−[[[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]アミノ]スルホニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸としても知られている);イマゾスルフロン(2−クロロ−N−[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]イミダゾ[1,2−α]ピリジン−3−スルホンアミドとしても知られている);ヨードスルフロン−メチル−ソジウム(4−ヨード−2−[[[[(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]カルボニル]アミノ]スルホニル]安息香酸、ナトリウム塩としても知られている);メソスルフロン−メチル(2−[[[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]アミノ]スルホニル]−4−[[(メチルスルホニル)アミノ]メチル]安息香酸、メチルエステルとしても知られている);メトスルフロン−メチル(2−[[[[(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]カルボニル]アミノ]スルホニル]安息香酸、メチルエステルとしても知られている);ニコスルフロン(2−[[[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]アミノ]スルホニル]−N,N−ジメチル−3−ピリジンカルボキサミドとしても知られている);オキサスルフロン(3−オキセタニル2−[[[[(4,6−ジメチル−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]アミノ]スルホニル]ベンゾエートとしても知られている);プリミスルフロン−メチル(2−[[[[[4,6−ビス(ジフルオロメトキシ)−2−ピリミジニル]アミノ]カルボニル]アミノ]スルホニル]安息香酸、メチルエステルとしても知られている);プロスルフロン(N−[[(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]カルボニル]−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンゼンスルホンアミドとしても知られている);ピラゾスルフロン−エチル(5−[[[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]アミノ]スルホニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸、エチルエステルとしても知られている);リムスルフロン(N−[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル])−3−(エチルスルホニル)−2−ピリジンスルホンアミドとしても知られている);スルホメツロン−メチル(2−[[[[(4,6−ジメチル−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]アミノ]スルホニル]安息香酸、メチルエステルとしても知られている);スルホスルフロン(N−[[(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)アミノ]カルボニル]−2−(エチルスルホニル)イミダゾ[1,2−α])ピリジン−3−スルホンアミドとしても知られている);チフェンスルフロン−メチル(3−[[[[(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]カルボニル]アミノ]スルホニル]−2−チオフェンカルボン酸、メチルエステルとしても知られている);トリアスルフロン(−(2−クロロエトキシ)−N−[[(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]カルボニル]ベンゼンスルホンアミドとしても知られている);トリベヌロン−メチル(2−[[[[(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)メチルアミノ]カルボニル]アミノ]スルホニル]安息香酸、メチルエステルとしても知られている);およびトリフルスルフロン−メチル(2−[[[[[4−(ジメチルアミノ)−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノ]カルボニル]アミノ]スルホニル]−3−メチル安息香酸、メチルエステルとしても知られている)を含む。
トリアジン類の種類としては、アトラジン(6−クロロ−N−エチル−N’−(1−メチルエチル)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジアミンとしても知られている);およびシマジン(6−クロロ−N,N’−ジエチル−1,3,5−トリアジン−2,4−ジアミンとしても知られている)を含む。
トリアザノン(triazanones)類の種類としては、ヘキサジノン(3−シクロヘキシル−6−(ジメチルアミノ)−1−メチル−1,3,5−トリアジン−2,4(1H,3H)−ジオンとしても知られている);メタミトロン(4−アミノ−3−メチル−6−フェニル−1,2,4−トリアジン−5(4H)−オンとしても知られている);メトリブジン(4−アミノ−6−(1,1−ジメチルエチル)−3−(メチルチオ)−1,2,4−トリアジン−5(4H)−オンとしても知られている);およびアミトロール(1H−1,2,4−トリアゾール−3−アミン)を含む。
トリケトン類の種類としては、メソトリオン(2−[4−(メチルスルホニル)−2−ニトロベンゾイル]−1,3−シクロヘキサンジオンとしても知られている)およびスルコトリオン(sulcotrione)(2−[2−クロロ−4−(メチルスルホニル)ベンゾイル]−1,3−シクロヘキサンジオンとしても知られている)を含む。
イソキサゾール類の種類としては、イソキサフトール(isoxafutole)((5−シクロプロピル−4−イソキサゾリル))[2−(メチルスルホニル)−4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノンとしても知られている)を含む。
本発明の方法を用いることにより、単子葉植物および双子葉植物の両方を除草剤による損傷から保護することができる。一般に単子葉植物が好ましい。本発明にはメイズ(maize)またはトウモロコシが好適である。
それらの特性に応じ、本発明に用いるクロロニコチニル系殺虫剤組成物を作物植物の種子の前処理(種子粉衣)に使用することができ、あるいは種まき前の畝間に組み込むかまたは発芽前後に除草剤とともに施用することができる。発芽前の処理は、播種前の耕作地への処理だけでなく、種子が植えられ、かつ発芽する前の耕作地への処理をも含む。クロロニコチニル系殺虫剤組成物を除草剤とともに用いる応用を提供する。この目的のために、タンクミックスまたはすぐに施用できるミックスを用いることができる。クロロニコチニル系殺虫剤組成物の施用比率は、使用する作物および除草剤組成物に応じ、広い範囲で変動させることができるが、一般にクロロニコチニル系殺虫剤の施用比率は1ヘクタールあたり0.001から5kg、好ましくは0.005から0.5kgである。
種子への塗布および種子への処理は、当業者に知られた方法により行うことができる。例えば、知られた種子処理装置に関連した標準的な操作方法を用いて種子を処理することができる。Gustafson LLC/Trace Chemicals LLCのStandard Operating Procedure Operation,Calibration and Maintenance of the Niklas Seed Treater Universal−Laboratory Batch Type W.N.−5/01と題する取扱説明書がGustafson,15012 County Road 22,McKinney Texas 75070−6279より入手することができる。殺虫剤組成物は一般に0.05mg/種子から3mg/種子の比率で施用する。
本発明の方法は、知られているかまたはまだこれから開発される遺伝子改変植物の作物において、有害な植物の制御に用いることもできる。一般に、遺伝子組換え植物は、特に有利な特性、例えば、ある作物の保護剤に対する抵抗性、植物病害または植物病害の原因となる病原体、例えば特定の昆虫または真菌、細菌もしくはウイルスの微生物に対する抵抗性により区別される。他の格別な特性は、例えば収穫物の量、質、保存特性、組成、具体的成分に関する。したがって、澱粉量を増量したもしくは澱粉の品質を変えた、または収穫物の脂肪酸組成の異なる既知の遺伝子組換え植物が存在する。
本発明は経済的に重要な作物、観賞植物または遺伝子組換え作物および遺伝子組換え観賞植物、例えば小麦、大麦、ライ麦、およびカラス麦等の穀類、ソルガム、キビ、米、キャッサバ、メイズ、砂糖、ビート、綿、大豆、菜種、ポテト、トマト、エンドウ豆および他の野菜に用いることができる。
本発明による組合せを遺伝子組換え作物に適用する場合、他の作物植物において見られる有害な植物に対する効果は、本件の遺伝子組換え作物の施用に特異的な効果、例えば制御可能な雑草のスペクトルの変更または特異的な拡張、用いることのできる施用比率の変更、好ましくは遺伝子組換え作物が抵抗性を有する除草剤との良好な適合性、および遺伝子組換え作物植物の成長および収穫量の変更によりしばしば達成される。
クロロニコチニル系殺虫剤組成物は、一般に農薬に許容される製剤として施用することができる。適切な製剤の可能な例としては、水和剤(WP:wettable powder)、乳剤(EC:emulsifiable concentrate)、水溶剤(SP:water−soluble powder)、液剤(SL:water−soluble concentrate)、エマルジョン製剤(BW:concentrated emulsion)例えば水中油および油中水型エマルジョン製剤、スプレー液剤またはエマルジョン製剤、カプセル懸濁液(CS)、油水性分散液(SC)、サスポエマルジョン製剤、ゾル剤(suspension concentrate)、粉剤(DP)、油剤(OL)、種子処理製品(seed−treatment product)、微粒子形態の粒剤(GR)、スプレー粒剤、被覆粒剤および吸着粒剤、土壌散布用粒剤、水溶性粒剤(SG)、水分散性粒剤(WG)、ULV製剤、マイクロカプセルおよびワックスが挙げられる。これらの個々の製剤型は、例えばWirmacker−Kuchler,“Chemische Technologie” [Chemical Technology],Volume7,Hauser Verlag Munich,4th Edition 1986;Wada van Valkenburg,“Pesticide Formulations”,Marcel Dekker N.Y.,1973;K Martens,“Spray Drying Handbook”,3rd Edition 1979,G.Goodwin Ltd.Londonにおける記載により基本的に知られている。
補助剤、例えば不活性物質、界面活性剤、溶媒および他の添加剤、例えばWatkins,“Handbook of Insecticide Dust Diluents and Carriers”,2nd Ed..,Darland Books,Caldwell N.J.,H.v.Olphen,“Introduction to Clay Colloid Chemistry”;2nd Ed.,J.Wiley & Sons,Y.;C.Marsden,“Solvents Guide”;2nd Ed.,Interscience,Y.1963;McCutcheon’s“Detergents and Emulsifiers Annual”,MC Publ.Corp.,Ridgewood N.J.;Sisley and Wood,“Encyclopedia of Surface Active Agents”,Chem.Publ.Co.Inc.,N.Y.1964;Schonfeldt,“Grenzflachenaktive Athylenoxidaddukte”[Surface−Active Ethylene Oxide Adducts],Wiss.Verlagsgesell.,Stuttgart 1976;Wirmacker−Kuchler,“Chemische Technologie”[Chemical Technology],Volume7,C.Hauser Verlag Munich,Eddition 1986において同様に知られおよび記載されたものを必要としてもよい。
これらの製剤に基づいて、作物保護剤として作用する他の材料、例えば殺虫剤、ダニ駆除剤、除草剤、防かび剤との配合剤、および同様に毒性緩和剤、肥料および/または成長調整剤との配合剤を例えばすぐに施用できる混合物またはタンク混合物の形態として調製することもできる。水和剤は、一般に水中に均一に分散し、クロロニコチニル系殺虫剤および界面活性剤、例えばイオン性または非イオン性界面活性剤(湿潤剤、分散剤)を含有する製剤である。好適な添加剤の例としては、不活性希釈物質に加えて、ポリオキシエチル化されたアルキルフェノール、ポリオキシエチル化された脂肪アルコール、ポリオキシエチル化された脂肪族アミン、脂肪アルコールポリグリコールエーテル硫酸塩、アルカンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、リグノスルホン酸ナトリウム、2,2’−ジナフチルメタン−6,6’−ジスルホン酸ナトリウム、ジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム、またはオレオイルメチルタウリン酸ナトリウムを含む。
水和剤を調製するために、クロロニコチニル系殺虫剤を通常のアパラッチ、例えばハンマーミル、ブロワーミル、エアジェットミルを用いて微細に粉末化し、および同時にまたは次いで補助剤と混合する。乳剤は、例えば活性物質を有機溶媒、例えばブタノール、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド、または飽和もしくは不飽和脂肪族炭化水素または脂環式炭化水素、芳香族化合物等の高沸点炭化水素、または有機溶媒と1種または2種以上のイオン性および/または非イオン性界面活性剤(乳化剤)の混合物中に溶解することにより調製する。乳化剤に用いることができる物質の例としては、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム等のアルキルアリールスルホン酸カルシウム、または脂肪酸ポリグリコールエステル、アルキルアリールポリグリコールエーテル、脂肪アルコールポリグリコールエーテル、プロピレンオキシド/エチレンオキシド縮合物、アルキルポリエーテル、ソルビタンエステル、例えばソルビタン脂肪酸エステルまたはポリオキシエチレンソルビタンエステルの非イオン性乳化剤が挙げられる。
粉剤は、一般に活性物質を微細に分散させた固体物質、例えばタルク、カオリンなどの自然粘土、ベントナイトおよび葉ろう石、または珪藻土とともに挽くことにより得られる。ゾル剤は水ベースまたはオイルベースであってよい。それらは、例えば市販のビーズミルを用い、界面活性剤、例えば他の製剤タイプにおいてすでに述べた界面活性剤を添加または添加しないで湿式粉砕することにより調製することができる。エマルジョン、例えば水中油型エマルジョン(EW)は、例えば他の製剤タイプにおいてすでに述べた界面活性剤の存在下または非存在下で水性有機溶媒を用い、撹拌器、コロイドミルおよび/または静的ミキサーにより調製することができる。粒剤は、活性物質を吸着性の、粒状化した不活性物質上に噴霧することにより、または活性物質の濃縮物を担体、例えば砂、カオリナイトまたは粒状化した不活性物質の表面に結合剤、例えばポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウムまたはその他鉱油を用いて塗布することにより調製することができる。好適な活性物質は、従来肥料粒の調製に用いられていた方法により粒状化されていてもよく、必要であれば肥料との混合物であってもよい。原則として、水分散性粒剤は、噴霧乾燥法、流動層造粒、円盤造粒、高速ミキサーによる混合、および固体不活性物質を用いない押し出し等の通常の方法により調製する。
円盤造粒、流動層造粒、押し出し造粒および噴霧乾燥造粒のために、例えば“Spray−Drying Handbook”3rd Ed.1979,G.Goodwin Ltd.,London;J.E.Browning;“Agglomeration”,Chemical and Engineering 1967,147頁以下参照;“Perry’s Chemical Engineeres Handbook”,5th Ed.,McGraw−Hill,New York 1973,8−57頁における方法を参照する。作物保護製品のさらに詳細な製剤は、例えばG.C.Klingman,“Weed Control as a Science”,John Wiley and Sons,Inc.,New York,1961,81−96頁 およびJ.D.Freyer,S.A.Evans,“Weed Control Handbook”,5th Ed.,Blackwell Scientific Publications,Oxford,1968,101−103頁を参照する。
農薬製剤は、一般に0.1から99重量%、特に0.1から95重量%のクロロニコチニル系殺虫剤および1から99.9重量%、特に5から99.8重量%の固体または液体添加剤および0から25重量%、特に0.1から25重量%の界面活性剤を含有する。水和剤において、例えば活性物質の濃度は約10から90重量%、100重量%までの残余は通常の製剤成分からなる。乳剤の場合、活性物質の濃度は約1から80重量%である。粉剤の形態の製剤は、1から20重量%の活性物質を含有し、スプレー液剤は約0.2から20重量%の活性物質を含有する。水分散性粒剤等の粒剤の場合、活性物質の含有量はある程度活性化合物が液体か固体かによる。例えば、水分散性粒剤の活性物質の含有量は、10から90重量%の間である。これに加え、クロロニコチニル系殺虫物質の製剤は、適切な場合、粘着剤、湿潤剤、分散剤、乳化剤、浸透剤、防腐剤、不凍剤、溶媒、フィラー、担体、着色剤、消泡剤、蒸発抑制剤、ならびに通常のpHおよび粘度調整剤を含有してもよい。
−栽培箱実験
A.発芽前の除草剤処理
以下の除草剤を指示された比率で、栽培箱内に設置された容器中の土壌に施用した。除草剤の1つは、活性成分としてフルフェナセットを含有し、Bayer CropScience LP,Research Triangle Park,NC USAから入手できるDefine(登録商標)DF除草剤であった。別の除草剤は、フルフェナセットとメトリブジンの4:1の混合物であり、Bayer CropScience LPから入手できるAxiom(登録商標)DF除草剤であった。3番目の除草剤は、フルフェナセットとイソキサフルトールの4.8:1の混合物であり、Bayer CropScienceから入手できるEpic(登録商標)DF除草剤であった。
Pioneer 33G28 ハイブリッドコーンの種子の別々の部分をそれぞれ以下に挙げた殺虫剤の1つを用い、Standard Operating Procedure Operation,Calibration and Maintenance of the Niklas Seed Treater Universal−Laboratory Batch Type W.N.−5/01の標準手順に従って処理した。1つの殺虫剤は、活性成分としてイミダクロプリドを含有し、Bayer CropScience LPから入手できるGaucho(登録商標)殺虫剤であった。2番目の殺虫剤は、活性成分としてクロチアニジンを含有し、Bayer CropScience LPから入手できるPoncho(登録商標)殺虫剤であった。3番目の殺虫剤は、活性成分としてイミダクロプリドを含有し、Gustafson LLC,1400 Preston Road,Suite 400,Plano,TX 75093から入手できるPrescribe(登録商標)殺虫剤であった。4番目の殺虫剤は、活性成分としてチオメトキサム(thiomethoxam)を含有し、Syngenta Crop Protection,Greensboro NC USAから入手できるCruiser(登録商標)殺虫剤であった。
上記のように処理した種子を小さな鉢に植え、1日後に上で特定した発芽前除草剤を土壌表面に適用した。対照の土壌には除草剤処理を施さなかった。鉢の1つのグループは、殺虫剤で処理せずに除草剤処理を施した種子を含有した。すべての鉢は、夜60°F昼80°F(12時間の光周期)に設定された環境管理された栽培箱内で、大部分の種子が発芽するまで6日間保持した。次に、栽培箱の設定を冷湿環境(昼50°F、夜昼40°F、12時間の光周期、85%の相対湿度)に変更し、次の10日間通常の冷たく湿った春の野外の環境を模擬した。これらの環境は、一般に稚苗にストレスを与え、除草剤に対する稚苗の薬害反応を増強することができる。作物の反応を除草剤施用後、6、16および22日目に評価した。処理した種子からのこれらの植物の発芽は、一般に未処理の種子からの発芽より薬害が少ないことを示した。典型的には、傷んだ植物は成長がより阻害され、成長の勢いに乏しく、ひこばえが少なく、黄変および他の認識可能な薬害の徴候を視覚的に示した。
B.発芽後の除草剤処理
別の栽培箱実験において、Pioneer 33G28ハイブリッドコーンの種子の別々の部分を上記のように処理し、上記のように小鉢内に植えた。すべての鉢は、夜60°F昼80°F(12時間の光周期)に設定された環境管理された栽培箱内で、大部分の種子が発芽するまで8日間保持した。次に、栽培箱の設定を冷湿環境(昼50°F、夜昼40°F、12時間の光周期、85%の相対湿度)に変更し、次の8日間通常の冷たく湿った春の野外の環境を模擬し、次いで当初の設定(夜60°F、昼80°F)に戻した。
これらのトウモロコシを、3日後、2葉期に以下の特定の除草剤によりスプレーした(例えば、発芽後処理)。1つは活性成分としてホラムスルフロンを毒性緩和剤のイソキサジフェンとともに有する、Bayer CropScience LPから入手できるOption(登録商標)除草剤であった。2番目は活性成分としてメソトリオンを有する、Syngenta CropProtection,Greensboro,NC,USAから入手できるCallisto(登録商標)除草剤であった。対照の土壌は除草剤処理を施さなかった。いくつかの種子は処理をせず、除草剤により処理した。作物の反応を除草剤施用後7日および11日目に評価した。それらの処理した種子からの発芽は、一般に未処理の種子からの発芽より薬害が少ないことを示した。それらの処理した種子からの発芽は、一般に未処理の種子からの発芽より薬害が少ないことを示した。典型的には、傷んだ植物は成長がより阻害され、成長の勢いに乏しく、ひこばえが少なく、黄変および他の認識可能な薬害の徴候を視覚的に示した。
−野外実験
A.発芽前の除草剤処理
いくつかの市販の交配種からのトウモロコシの種子を、Niklas Seed Treater Universal−Laboratory Batch Type W.N.−5/01の標準実施要領の操作、較正および保全の標準手順に従って、以下に挙げた殺虫剤を用いて処理した。これらはBayer CropScience LPから入手できるGaucho(登録商標)殺虫剤およびPoncho(登録商標)殺虫剤;Gustafson(Gustafson LLC,1400 Preston Road,Suite 400,Plano,TX 75093、電話番号1−800−368−6130)から入手できるPrescribe(登録商標)殺虫剤;およびSyngenta Crop Protection、Greensboro NC USAから入手できるCruiser(登録商標)殺虫剤であった。Gaucho(登録商標)殺虫剤は活性成分としてイミダクロプリドを含有し、Poncho(登録商標)殺虫剤は活性成分としてクロチアニジンを含有し、Prescribe(登録商標)殺虫剤は活性成分としてイミダクロプリドを含有し、およびCruiser(登録商標)殺虫剤は活性成分としてチオメトキサム(thiomethoxam)を含有する。
殺虫剤で処理した種子を3ヵ所の野外区画に植え、いくつかの市販の除草剤による処理を土壌表面に施し、対照の処理(除草剤無処理)と比較した。登録された製品を含む土壌用除草剤処理の、土壌の特性に対して選択され、推奨された商業上の比率での施用、および商業上の比率の3倍での処理、ならびにDefine(登録商標)除草剤(フルフェナセット)、Axiom(登録商標)除草剤(フルフェナセットとメトリブジンの4:1の混合物)またはEpic(登録商標)除草剤(フルフェナセットとイソキサフルトールの4.8:1の混合物)を包含した。使用したすべての土壌用除草剤は、Bayer CropScience LP、Research Triangle Park,NC USAから入手できる。作物の反応の多重評価を施用後2から9週間の間で行った。
処理した種子からのそれらの発芽は、一般に未処理の種子からの発芽より少ない薬害を示した。Cruiser(登録商標)殺虫剤およびPoncho(登録商標)殺虫剤は、一般に例外的な結果を示した。
処理した種子からのそれらの発芽は、一般に未処理の種子からの発芽より少ない薬害を示した。典型的には、傷んだ植物は成長がより阻害され、成長の勢いに乏しく、ひこばえが少なく、黄変および他の認識可能な薬害の徴候を視覚的に示した。
B.発芽後の除草剤処理
3ヵ所で実施した他の野外実験において、いくつかの市販の交配種からのトウモロコシの種子を上記のように処理した。殺虫剤で処理した種子を野外区画に植え、植えた種子からのトウモロコシを第3または第4葉期まで成長させた。いくつかの市販の除草剤処理をそれらのラベルに従い、種々の野外区画のトウモロコシに対して施し、対照の処理(除草剤無処理)と比較した。トウモロコシは登録された除草剤製品を用い、推奨された商業上の比率で処理し、および同様に商業上の比率の3倍で処理し、およびOption(登録商標)除草剤(ホラムスルフロンと毒性緩和剤であるイソキサジフェンの1:1の混合物)またはCallisto(登録商標)除草剤(メソトリオン)を包含した。Option(登録商標)除草剤はBayer CropScience LP、Research Triangle Park,NC USAから入手でき、およびCallisto(登録商標)除草剤はSyngenta CropProtection,Greensboro,NC,USAから入手できる。作物の反応の評価は、処理後約1から7週間で行った。
処理された種子からのそれらの発芽は、一般に未処理の種子からの発芽より少ない薬害を示した。処理された種子からのそれらの発芽は、一般に未処理の種子からの発芽より少ない薬害を示した。Cruiser(登録商標)殺虫剤およびPoncho(登録商標)殺虫剤は、一般に例外的な結果を示した。
C.PONCHO(登録商標)殺虫剤で処理した種子と畝内における殺虫剤処理それに続く除草剤処理との比較
4列の畑に以下のものを植えた。
第1列には、Niklas Seed Treater Universal−Laboratory Batch Type W.N.−5/01の標準実施要領の操作、較正および保全の標準手順に従って、Poncho(登録商標)殺虫剤を用いて処理した、Golden Harvest EX09385LL ハイブリッドコーンの種子の一部を植えた。
Poncho(登録商標)殺虫剤はBayer CropScience LPから入手できる。Poncho(登録商標)殺虫剤は活性成分としてクロチアニジンを含有する。
第2列には、殺虫剤で処理していない同じGolden Harvestの種子の一部を植えた。
第3列には、Bayer CropScienceから入手できる畝内Aztec(登録商標)殺虫剤(活性成分としてテブプリムホス(tebupirimphos)およびシフルトリン(cyfluthrin)の混合物)で処理したGolden Harvestの種子の一部を植えた。
第4列には、Research Triangle Park,N.C.のBASF AGから入手できる畝内Counter(登録商標)殺虫剤(活性成分テルブホス)で処理したGolden Harvestの種子の一部を植えた。
いくつかの除草剤処理を土壌表面および/または発芽トウモロコシの上に施し、対照の処理と比較した。推奨された比率でのおよび推奨されたアジュバントを用いた除草剤処理は、1種または2種以上の以下の:Define(登録商標)除草剤(活性成分としてフルフェナセット)、Basis Gold(登録商標)除草剤(活性成分としてニコスルフロン、リムスルフロンおよびアトラジンの1:1:64.8の混合物)、Option(登録商標)除草剤(活性成分としてのホラムスルフロンと毒性緩和剤であるイソキサジフェンの1:1の混合物)、Callisto(登録商標)除草剤(メソトリオン)、Epic(登録商標)除草剤(フルフェナセットとイソキサフルトールの4.8:1の混合物)、およびEquip(登録商標)除草剤(この場合、ホラムスルフロン、ヨードスルフロンおよび毒性緩和剤であるイソキサジフェンの30:1:30の混合物)を包含した。Define(登録商標)除草剤、Option(登録商標)除草剤、Epic(登録商標)除草剤およびEquip(登録商標)除草剤はBayer CropScience LP、Research Triangle Park,NC USAから入手し、Callisto(登録商標)除草剤はSyngenta CropProtection,Greensboro NC USAから入手し、およびBasis Gold(登録商標)除草剤はE.I.Dupont de Nemours and Company、Crop protection,Wilmington,DE 19898から入手できる。作物の反応は施用後2週間で評価した。特に、Poncho(登録商標)殺虫剤(クロチアニジン)で処理した種子からの発芽は畝内の殺虫剤で処理した種子からの発芽に比べ、一般に視覚的により少ない薬害を示した。
D.GAUCHO処理し、次いでEPIC除草剤処理した種子の野外実証
ハイブリッドコーンの種子をBayer CropScience LP から入手できるGaucho(登録商標)殺虫剤により商業的に処理した。Gaucho(登録商標)殺虫剤は、活性成分としてイミダクロプリドを含有する。
殺虫剤で処理した種子を野外の12列のプランターの6列に植えた。他の6プランター列は、殺虫剤無処理のトウモロコシの種子を含有した。畑のすべての土壌表面にEpic(登録商標)除草剤(フルフェナセットとイソキサフルトールの4.8:1の混合物)の商業的な施用により推奨された比率で処理した。Epic(登録商標)除草剤は、Bayer CropScience LP、Research Triangle Park,NC USAから入手できる。未処理種子の6列において、処理種子から発芽した6列に比べ、より多くの成長阻害およびクロロティック/ネクロティックリーフが視覚的に観察された。
以上のとおり、本発明を説明するため詳細に述べてきたが、かかる詳細は単に上記の目的のためであって、クレームにより限定され得ることを除き、本発明の思想および範囲から外れることなく当業者によりそのバリエーションがなされ得ることを理解すべきである。

Claims (16)

  1. (a)植物の所在位置にクロロニコチニル系殺虫剤を含有する組成物を施用すること、および
    (b)植物の所在位置に除草剤組成物を施用すること
    を含む、植物または植物が成長する種子に除草剤を施用することによって引き起こされる、植物に対する薬害と軽減する方法。
  2. 前記植物が作物植物である請求項1に記載の方法。
  3. 前記作物植物が単子葉植物である請求項2に記載の方法。
  4. 前記所在位置の土壌に除草剤を施用する請求項1に記載の方法。
  5. 前記除草剤組成物を前記所在位置の植物の葉に施用する請求項1に記載の方法。
  6. 前記クロロニコチニル系殺虫剤が、式(I):
    Figure 2007523874
    [式中、
    Rは水素、アシル、アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルの群からの場合によって置換された基を示し、
    Aは、水素、アシル、アルキル、アリールの一連の単官能基を示し、またはZ基に連結する二官能性基を示し、
    Eは、電子求引性基を示し、
    Xは−CH=または=N−基を示し、−CH=基はH原子の代わりにZ基に連結することが可能であり、
    Zはアルキル、−O−R、−S−R、
    Figure 2007523874
    の一連の単官能基、またはA基もしくはX基(Xが
    Figure 2007523874
    を示す場合)に連結する二官能性基を示す。]
    で表される化合物である請求項1に記載の方法。
  7. 前記クロロニコチニル系殺虫剤組成物が、植物が成長する種子に施用される請求項1に記載の方法。
  8. 前記除草剤が発芽前処理として施用される請求項1に記載の方法。
  9. 前記除草剤が発芽後処理として施用される請求項1に記載の方法。
  10. 前記除草剤が、クロロアセトアミド類、イミダゾリノン類、オキシアセトアミド類、スルホニル尿素類、トリアジン類、トリケトン類、イソキサゾール類、およびそれらの組合せからなる群から選択される請求項1に記載の方法。
  11. 前記作物植物が、メイズまたはトウモロコシ植物である請求項2に記載の方法。
  12. 前記クロロニコチニル系殺虫剤がトウモロコシ植物の種子に施用される請求項11に記載の方法。
  13. 前記クロロニコチニル系殺虫剤が0.05mg/種子から3mg/種子の比率で施用される請求項12に記載の方法。
  14. 前記除草剤の施用時または施用前の植物の所在位置の土壌温度が、約4℃から約25℃である請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記除草剤の施用時または施用前の植物の所在位置の土壌温度が、約10℃から約20℃である請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  16. 式(I)で表される化合物が:
    Figure 2007523874
    Figure 2007523874
    Figure 2007523874
    Figure 2007523874
    である請求項6に記載の方法。
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