JP2006328132A - フマル酸ジエステル重合体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 フマル酸ジエステル、好ましくは共重合可能な単量体を含んでなるフマル酸ジエステルを、水溶性セルロース、好ましくはヒドロキシアルキルアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース及び/又はアルキルセルロース、油溶性ラジカル重合開始剤の存在下、水性媒体中で懸濁重合を行い、好ましくはフマル酸ジエステル系重合体粒子の洗浄を行う、フマル酸エステル系重合体の製造方法。
【選択図】 なし
Description
ここで、一般式(2)で表されるオキセタニル基を有する(メタ)アクリル酸エステルのR3は水素又はメチル基であり、R4は水素、炭素数1〜4の直鎖状アルキル基、分岐状アルキル基であり、n=1または2である。R4における炭素数1〜4の直鎖状アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基等が挙げられ、炭素数1〜4の分岐状アルキル基としては、例えばイソプロピル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。そして、具体的な一般式(2)で表されるオキセタニル基を有する(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えばアクリル酸3−オキセタニルメチル、アクリル酸3−メチル−3−オキセタニルメチル、アクリル酸3−エチル−3−オキセタニルメチル、アクリル酸3−プロピル−3−オキセタニルメチル、アクリル酸3−n−ブチル−3−オキセタニルメチル、アクリル酸3−イソプロピル−3−オキセタニルメチル、アクリル酸3−オキセタニルエチル、アクリル酸3−メチル−3−オキセタニルエチル、アクリル酸3−エチル−3−オキセタニルエチル、メタクリル酸3−オキセタニルメチル、メタクリル酸3−メチル−3−オキセタニルメチル、メタクリル酸3−エチル−3−オキセタニルメチル、メタクリル酸3−プロピル−3−オキセタニルメチル、メタクリル酸3−n−ブチル−3−オキセタニルメチル、メタクリル酸3−イソプロピル−3−オキセタニルメチル、メタクリル酸3−iso−ブチル−3−オキセタニルメチル、メタクリル酸3−sec−ブチル−3−オキセタニルメチル、メタクリル酸3−tert−ブチル−3−オキセタニルメチル、メタクリル酸3−オキセタニルエチル、メタクリル酸3−メチル−3−オキセタニルエチル、メタクリル酸3−エチル−3−オキセタニルエチル等が挙げられ、これらの中でも特にアクリル酸3−エチル−3−オキセタニルメチルが好ましい。
ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)装置(東ソー製、カラムGMHHR−H)を用い、クロロホルムを溶媒として、40℃で測定し、得られた溶出曲線より標準ポリスチレン換算値として求めた。
核磁気共鳴測定装置(日本電子製、商品名JNM−GX270)を用い、プロトン核磁気共鳴分光(1H−NMR)スペクトル分析より求めた。
フマル酸ジエステル重合体の透明性を評価するために、溶液キャスト法で厚さ150μmのフィルムを作製し、ヘーズメーター(日本電色工業製、商品名NDH2000)を用い、ヘーズを測定した。また、フマル酸ジエステル重合体のフィルムを220℃で1時間加熱処理した後、カラーコンピューター(スガ試験機製、商品名SM−7−IS−2B)を用い、黄色度を測定した。
攪拌機、冷却管、窒素導入管および温度計を備えた500mlの4口フラスコに、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学製、商品名メトローズ60SH−50)0.4g、蒸留水260g、フマル酸ジイソプロピル140g(0.699モル)及び油溶性ラジカル重合開始剤としてt−ブチルパーオキシピバレート0.7g(0.004モル)を入れ、窒素バブリングを1時間行なった後、550rpmで攪拌しながら50℃で30時間保持することにより懸濁重合を行なった。
攪拌機、冷却管、窒素導入管および温度計を備えた500mlの4口フラスコに、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学製、商品名メトローズ60SH−50)0.4g、蒸留水260g、フマル酸ジt−ブチル140g(0.608モル)及び油溶性ラジカル重合開始剤としてt−ブチルパーオキシピバレート0.7g(0.004モル)を入れ、窒素バブリングを1時間行なった後、550rpmで攪拌しながら50℃で30時間保持することにより懸濁重合を行なった。
攪拌機、冷却管、窒素導入管および温度計を備えた500mlの4口フラスコに、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学製、商品名メトローズ60SH−50)0.4g、蒸留水260g、フマル酸ジイソプロピル100g(0.499モル)、アクリル酸3−エチル−3−オキセタニルメチル40g(0.236モル)及び油溶性ラジカル重合開始剤としてt−ブチルパーオキシピバレート1.1g(0.006モル)を入れ、窒素バブリングを1時間行なった後、550rpmで攪拌しながら50℃で24時間保持することにより懸濁重合を行なった。
攪拌機、冷却管、窒素導入管および温度計を備えた500mlの4口フラスコに、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学製、商品名メトローズ60SH−50)0.4g、蒸留水260g、フマル酸ジイソプロピル134g(0.669モル)、アクリル酸テトラヒドロフルフリル6g(0.038モル)及び油溶性ラジカル重合開始剤としてt−ブチルパーオキシピバレート1.1g(0.006モル)を入れ、窒素バブリングを1時間行なった後、550rpmで攪拌しながら50℃で24時間保持することにより懸濁重合を行なった。
攪拌機、冷却管、窒素導入管および温度計を備えた500mlの4口フラスコに、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学製、商品名メトローズ60SH−50)0.4g、蒸留水260g、フマル酸ジイソプロピル103g(0.514モル)、アクリル酸テトラヒドロフルフリル6g(0.038モル)及び油溶性ラジカル重合開始剤としてt−ブチルパーオキシピバレート37g(0.212モル)を入れ、窒素バブリングを1時間行なった後、550rpmで攪拌しながら50℃で24時間保持することにより懸濁重合を行なった。
攪拌機、冷却管、窒素導入管および温度計を備えた500mlの4口フラスコに、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学製、商品名メトローズ60SH−50)0.4g、蒸留水260g、フマル酸ジイソプロピル115g(0.574モル)、メタクリル酸3−エチル−3−オキセタニルメチル25g(0.136モル)及び油溶性ラジカル重合開始剤としてt−ブチルパーオキシピバレート0.8g(0.005モル)を入れ、窒素バブリングを1時間行なった後、550rpmで攪拌しながら50℃で24時間保持することにより懸濁重合を行なった。
攪拌機、冷却管、窒素導入管および温度計を備えた500mlの4口フラスコに、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学製、商品名メトローズ60SH−50)0.4g、蒸留水260g、フマル酸ジイソプロピル130g(0.649モル)、メタクリル酸テトラヒドロフルフリル10g(0.059モル)及び油溶性ラジカル重合開始剤としてt−ブチルパーオキシピバレート0.8g(0.005モル)を入れ、窒素バブリングを1時間行なった後、550rpmで攪拌しながら50℃で24時間保持することにより懸濁重合を行なった。
攪拌機、冷却管、窒素導入管および温度計を備えた500mlの4口フラスコに、ポリビニルアルコール(日本合成化学製、商品名ゴーセノールKH−20)0.4g、蒸留水260g、フマル酸ジイソプロピル140g(0.699モル)、および油溶性ラジカル重合開始剤としてt−ブチルパーオキシピバレート0.7g(0.004モル)を入れ、窒素バブリングを1時間行なった後、550rpmで攪拌しながら50℃で30時間保持することにより懸濁重合を行なった。
攪拌機、冷却管、窒素導入管および温度計を備えた500mlの4口フラスコに、ポリビニルアルコール(日本合成化学製、商品名ゴーセノールKH−20)0.4g、蒸留水260g、フマル酸ジt−ブチル140g(0.608モル)及び油溶性ラジカル重合開始剤としてt−ブチルパーオキシピバレート0.7g(0.004モル)を入れ、窒素バブリングを1時間行なった後、550rpmで攪拌しながら50℃で30時間保持することにより懸濁重合を行なった。
攪拌機、冷却管、窒素導入管および温度計を備えた500mlの4口フラスコに、ポリビニルアルコール(クラレ製、商品名クラレポバールL−8)0.4g、蒸留水260g、フマル酸ジイソプロピル100g(0.499モル)、アクリル酸3−エチル−3−オキセタニルメチル40g(0.236モル)および油溶性ラジカル重合開始剤としてt−ブチルパーオキシピバレート1.1g(0.006モル)を入れ、窒素バブリングを1時間行なった後、550rpmで攪拌しながら50℃で24時間保持することにより懸濁重合を行なった。
攪拌機、冷却管、窒素導入管および温度計を備えた500mlの4口フラスコに、ポリビニルアルコール(クラレ製、商品名クラレポバールL−8)0.2g、蒸留水260g、フマル酸ジイソプロピル100g(0.499モル)、アクリル酸3−エチル−3−オキセタニルメチル40g(0.236モル)および油溶性ラジカル重合開始剤としてt−ブチルパーオキシピバレート1.1g(0.006モル)を入れ、窒素バブリングを1時間行なった後、550rpmで攪拌しながら50℃で24時間保持することにより懸濁重合を行なった。
攪拌機、冷却管、窒素導入管および温度計を備えた500mlの4口フラスコに、ポリビニルアルコール(クラレ製、商品名クラレポバールL−8)0.8g、蒸留水260g、フマル酸ジイソプロピル100g(0.499モル)、アクリル酸3−エチル−3−オキセタニルメチル40g(0.236モル)および油溶性ラジカル重合開始剤としてt−ブチルパーオキシピバレート1.1g(0.006モル)を入れ、窒素バブリングを1時間行なった後、550rpmで攪拌しながら50℃で24時間保持することにより懸濁重合を行なった。
攪拌機、冷却管、窒素導入管および温度計を備えた500mlの4口フラスコに、ポリビニルアルコール(日本合成化学製、商品名ゴーセノールGH−23)0.4g、蒸留水260g、フマル酸ジイソプロピル134g(0.669モル)、アクリル酸テトラヒドロフルフリル6g(0.038モル)および油溶性ラジカル重合開始剤としてt−ブチルパーオキシピバレート1.1g(0.006モル)を入れ、窒素バブリングを1時間行なった後、550rpmで攪拌しながら50℃で24時間保持することにより懸濁重合を行なった。
攪拌機、冷却管、窒素導入管および温度計を備えた500mlの4口フラスコに、ポリビニルアルコール(日本合成化学製、商品名ゴーセノールGH−23)0.4g、蒸留水260g、フマル酸ジイソプロピル103g(0.514モル)、アクリル酸テトラヒドロフルフリル37g(0.212モル)および油溶性ラジカル重合開始剤としてt−ブチルパーオキシピバレート0.8g(0.005モル)を入れ、窒素バブリングを1時間行なった後、550rpmで攪拌しながら50℃で24時間保持することにより懸濁重合を行なった。
攪拌機、冷却管、窒素導入管および温度計を備えた500mlの4口フラスコに、ポリビニルアルコール(日本合成化学製、商品名ゴーセノールKP−06)0.4g、蒸留水260g、フマル酸ジイソプロピル115g(0.574モル)、メタクリル酸3−エチル−3−オキセタニルメチル25g(0.136モル)および油溶性ラジカル重合開始剤としてt−ブチルパーオキシピバレート0.8g(0.005モル)を入れ、窒素バブリングを1時間行なった後、550rpmで攪拌しながら50℃で24時間保持することにより懸濁重合を行なった。
攪拌機、冷却管、窒素導入管および温度計を備えた500mlの4口フラスコに、ポリビニルアルコール(日本合成化学製、商品名ゴーセノールKM−11)0.4g、蒸留水260g、フマル酸ジイソプロピル130g(0.649モル)、メタクリル酸テトラヒドロフルフリル10g(0.059モル)および油溶性ラジカル重合開始剤としてt−ブチルパーオキシピバレート0.8g(0.005モル)を入れ、窒素バブリングを1時間行なった後、550rpmで攪拌しながら50℃で24時間保持することにより懸濁重合を行なった。
Claims (7)
- 一般式(1)で表されるフマル酸ジエステル100重量部に対し、さらに共重合可能な単量体1〜50重量部を配合してなることを特徴とする請求項1に記載のフマル酸ジエステル重合体の製造方法。
- フマル酸ジエステルが、フマル酸ジイソプロピル、フマル酸ジt−ブチル、フマル酸ジシクロヘキシルであることを特徴とする請求項1〜3に記載のフマル酸ジエステル重合体の製造方法。
- 水溶性セルロース類が、ヒドロキシアルキルアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース及び/またはアルキルセルロースであることを特徴とする請求項1〜4に記載のフマル酸ジエステル重合体の製造方法。
- フマル酸ジエステル100重量部又はフマル酸ジエステルと共重合可能な単量体の合計量100重量部に対し、水溶性セルロース0.01〜20重量部を用いてなることを特徴とする請求項1〜5に記載のフマル酸ジエステル重合体の製造方法
- 懸濁重合後のフマル酸ジエステル重合体粒子を水、メタノール/水混合溶媒、エタノール/水混合溶媒、メタノール及びエタノールからなる群より選ばれる少なくとも1種の溶媒で洗浄する工程を有することを特徴とする請求項1〜6に記載のフマル酸ジエステル重合体の製造方法。
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