JP2001151823A - 共重合体およびその製造方法 - Google Patents
共重合体およびその製造方法Info
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Abstract
p−ビニルフェノール系共重合体、その前駆共重合体で
ある脂環式骨格を有する単量体とp−アセトキシスチレ
ンとを共重合させた共重合体、およびそれらの製造方法
を提供する。 【解決手段】 少なくとも脂環式骨格を有する単量体と
p−アセトキシスチレンを重合して得られる共重合体で
あって、共重合体中のp−アセトキシスチレンの共重合
組成分布が、共重合体全体のp−アセトキシスチレンの
平均共重合組成の−10〜+10モル%内であることを
特徴とする共重合体、およびこの共重合体を、アルカリ
により加水分解して得られる共重合体。また、少なくと
も脂環式骨格を有する単量体とp−アセトキシスチレン
が含まれる単量体成分と、重合開始剤と、溶剤からなる
混合溶液を、重合温度に加熱した溶剤中に滴下すること
を特徴とする共重合体の製造方法、およびこの製造方法
により得られた共重合体をアルカリにより加水分解する
ことを特徴とするp−ビニルフェノール系共重合体の製
造方法。
Description
等として使用した場合に、溶剤に対する溶解性が良好で
不溶分の少ないp−ビニルフェノール系共重合体、その
前駆共重合体、およびそれらの製造方法に関する。
ロキシスチレン)の単独重合体および共重合体は金属処
理組成物およびフォトレジストの製造といった多くの用
途に使用できる重合体である。しかし、p−ビニルフェ
ノールは不安定な化合物であり、重合用の原料として工
業的に適していない。p−ビニルフェノールの酢酸エス
テルであるp−アセトキシスチレンは安定なモノマーで
あり、容易に単独重合あるいは共重合することができ
る。重合後、フェノールエステル基を加水分解すると、
p−ビニルフェノール系重合体を製造することができ
る。
クロンのパターン形成が要求されている。そこで、脂環
式骨格を有する単量体とp−アセトキシスチレンとを共
重合させた二元系共重合体のフェノールエステル基を加
水分解して得られるp−ビニルフェノール系共重合体を
化学増幅型レジストとして用いることが提案されてい
る。
うな組み合わせの二元系共重合体のフェノールエステル
基を加水分解して得られるp−ビニルフェノール系重合
体を化学増幅型レジスト等として使用すべく溶剤に溶解
させた場合、溶剤に対する溶解性が悪いために溶剤不溶
分が生じ、それが化学増幅型レジスト等の濾過工程にお
けるフィルター詰まり等の原因になっていた。
解性が良好で不溶分の少ないp−ビニルフェノール系共
重合体、その前駆共重合体である脂環式骨格を有する単
量体とp−アセトキシスチレンとを共重合させた共重合
体、およびそれらの製造方法を提供することにある。
に鑑み、p−ビニルフェノール系共重合体の溶解性につ
いて鋭意検討した結果、脂環式骨格を有する単量体とp
−アセトキシスチレンを特定の方法で重合させて得られ
た前駆共重合体を加水分解して製造されたp−ビニルフ
ェノール系共重合体が化学増幅型レジスト等の溶剤に対
する溶解性が良好で、不溶分の少ない好適な共重合体と
なることを見出し本発明に至った。
格を有する単量体とp−アセトキシスチレンを重合して
得られる共重合体であって、共重合体中のp−アセトキ
シスチレンの共重合組成分布が、共重合体全体のp−ア
セトキシスチレンの平均共重合組成の−10〜+10モ
ル%内であることを特徴とする共重合体、およびこの共
重合体を、アルカリにより加水分解して得られる共重合
体である。
する単量体とp−アセトキシスチレンが含まれる単量体
成分と、重合開始剤と、溶剤からなる混合溶液を、重合
温度に加熱した溶剤中に滴下することを特徴とする共重
合体の製造方法、およびこの製造方法により得られた共
重合体をアルカリにより加水分解することを特徴とする
p−ビニルフェノール系共重合体の製造方法である。
が、脂環式骨格を有する単量体とp−アセトキシスチレ
ンを重合して得られる共重合体を便宜上「前駆共重合
体」と呼び、この共重合体をアルカリにより加水分解し
て得られる共重合体を便宜上「共重合体」と呼ぶことに
する。
は、あらかじめ、少なくとも脂環式骨格を有する単量体
とp−アセトキシスチレンが含まれる単量体成分、重合
開始剤を有機溶剤に溶解させた混合溶液を一定温度に保
持した有機溶剤中に滴下する方法が好ましい方法として
例示できる。
脂環式骨格を有する単量体としては、特に限定されない
が、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニ
ル(メタ)アクリレート、アダマンチル(メタ)アクリ
レート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、ジ
シクロペンタジエニル(メタ)アクリレート、および、
これらの置換体からなる群から選ばれる少なくとも1種
以上が好ましい。具体的には、1−イソボニルメタクリ
レート、2−メタクリロイルオキシ−2−メチルアダマ
ンタン、シクロヘキシルメタクリレート、アダマンチル
メタクリレート、トリシクロデカニルメタクリレート、
ジシクロペンタジエニルメタクリレート等が挙げられ、
これらは必要に応じて単独で、あるいは2種以上を組み
合わせて用いることができる。
成分全体に対して5〜50モル%の範囲で用いられるこ
とが好ましく、より好ましくは15〜35モル%の範囲
である。脂環式骨格を有する単量体が5モル%未満で
は、得られる前駆共重合体のフェノールエステル基を加
水分解して得られるp−ビニルフェノール系共重合体を
化学増幅型レジストに使用した場合の感度と解像度が不
十分になることがあり、50モル%を超えるとp−アセ
トキシスチレンの仕込量が著しく減ってしまうので好ま
しくない。
アセトキシスチレンは、単量体成分全体に対して、50
〜95モル%の範囲で用いられることが好ましく、より
好ましくは、65〜85モル%の範囲である。p−アセ
トキシスチレンが50モル%未満では、得られる前駆共
重合体のフェノールエステル基を加水分解して得られる
p−ビニルフェノール系共重合体を化学増幅型レジスト
等として使用する場合のドライエッチング耐性が不十分
となり、95モル%を超えると、脂環式骨格を有する単
量体の仕込量が著しく減ってしまうので好ましくない。
る単量体成分としては、上記脂環式骨格を有する単量体
とp−アセトキシスチレン以外に、これらと共重合可能
なビニル系単量体を用いてもよい。
ば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等
の芳香族アルケニル化合物;メチルメタクリレート、エ
チルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト等のメタクリル酸エステル;メチルアクリレート、エ
チルアクリレート、ブチルアクリレート等のアクリル酸
エステル;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等の
シアン化ビニル化合物;アクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸、無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸;アク
リルアミド、塩化ビニル、エチレン等が挙げられる。こ
れらは必要に応じて単独で、あるいは2種以上を組み合
わせて用いることができる。
ル基を加水分解して得られるp−ビニルフェノール系共
重合体を化学増幅型レジストに使用する場合は、上記ビ
ニル系単量体は、レジストの感度、解像度、ドライエッ
チング耐性を損なわない範囲で用いることが好ましく、
通常これは単量体成分全体に対して20モル%以下であ
る。
成分等を溶解する溶剤および被滴下溶剤は、単量体成
分、重合開始剤、および、得られる前駆共重合体のいず
れも溶解できる溶剤であればよい。このような溶剤とし
ては、例えば、イソプロピルアルコール、ブチルアルコ
ール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等のケトン類;酢酸エチ
ル、酢酸イソブチル等のエーテル類;エチルセロソル
ブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ類;1,4−ジオ
キサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類等が挙げら
れる。
開始剤は、熱により効率的にラジカルを発生するもので
あればよい。このような重合開始剤としては、例えば、
アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ化合物、
過酸化ベンゾイル等の有機過酸化物等が挙げられる。
は、用いる溶剤の沸点、用いる重合開始剤の分解温度等
によって決定され、特に限定されないが、重合温度が低
すぎると反応時間が長くなり、生産性が低下するので好
ましくなく、重合温度が高すぎると反応の制御が難しく
なるので好ましくない。重合温度の好適な範囲は、例え
ば、50〜150℃の範囲とされる。
滴下速度は、特に限定されるものではない。また、滴下
時間も特に限定されないが、通常6時間以上であり、さ
らに滴下終了後2時間程度その温度を保持し、重合を完
結させることが好ましい。
液は、適当な溶液粘度に調製された後、メタノール、水
等の多量の貧溶媒中に滴下して析出させる。その後、そ
の析出物を濾別、十分に乾燥する。この工程は、再沈と
呼ばれ、場合により不要となることもあるが、重合溶液
中に残存する未反応の単量体、あるいは、重合開始剤等
を取り除くために非常に有効である。これらの未反応物
がそのまま残存していると、前駆共重合体のフェノール
エステル基を加水分解して得られるp−ビニルフェノー
ル系共重合体を化学増幅型レジスト等として使用する場
合には、特定波長の透過率に悪影響を及ぼす可能性があ
るため、できれば取り除いた方が好ましい。
定されないが、前駆共重合体のフェノールエステル基を
加水分解して得られるp−ビニルフェノール系共重合体
を化学増幅型レジスト等として使用する場合は、1,0
00〜100,000の範囲が好ましい。重量平均分子
量は、大きいほどドライエッチング耐性に優れ、小さく
なるほど感度、解像度が向上する。
の平均共重合組成は、特に限定されないが、50〜95
モル%の範囲が好ましく、より好ましくは65〜85モ
ル%の範囲である。p−アセトキシスチレンの平均共重
合組成がこの範囲内にあると、前駆共重合体のフェノー
ルエステル基を加水分解して得られるp−ビニルフェノ
ール系共重合体を化学増幅型レジスト等として使用する
場合にドライエッチング耐性と、感度、解像度とのバラ
ンスが良好になる。
の平均共重合組成の数値は、共重合体の1H−NMRを
測定し、得られる特定の1Hシグナル強度の比率から平
均共重合組成を計算することにより求められる。1H−
NMR測定によって得られる平均共重合組成は、共重合
体製造時に仕込んだ単量体の割合とほぼ一致する。
チレンの共重合組成分布は、その平均共重合組成の−1
0〜+10モル%内であることが好ましい。前駆共重合
体中のp−アセトキシスチレンの共重合組成分布が、そ
の平均共重合組成の−10〜+10モル%の範囲を超え
て拡がると、前駆共重合体のフェノールエステル基を加
水分解して得られるp−ビニルフェノール系共重合体を
化学増幅型レジスト等に使用する場合に、溶剤に対する
溶解性が悪くなり、不溶分が増加する場合がある。
の共重合組成分布は、各共重合体鎖ごとのp−アセトキ
シスチレンの共重合組成が、上記1H−NMR測定によ
って得られる平均共重合組成からどれだけばらついてい
るかを示すものである。
の共重合組成分布の測定方法は、前駆共重合体のクロロ
ホルム溶液をゲル・パーミエイション・クロマトグラフ
ィー(GPC)にて10個のフラクションに分割し、各
フラクションについて1H−NMRの測定を行い、各フ
ラクションにおけるp−アセトキシスチレンの共重合組
成を求める方法を用いる。
ンの共重合組成が、その平均共重合組成からばらついて
しまうのは、脂環式骨格を有する単量体とp−アセトキ
シスチレンのように、極性が大きく異なり、かつ、一方
が大きな環状骨格を有する単量体を共重合させる場合、
それぞれの単量体の重合反応性が大きく異なるからであ
る。すなわち、両者はランダムに共重合しにくく、特に
バッチ重合においては、重合の初期と後期で(即ち、重
合率によって)得られる共重合体鎖において単量体の共
重合組成が大きく偏ったものが生成することが原因であ
る。
成分布が広い前駆共重合体を加水分解して得られたp−
ビニルフェノール系共重合体の溶解性が悪くなる理由は
次のように推定される。すなわち、p−ビニルフェノー
ル系共重合体を溶解する化学増幅型レジスト用等の溶剤
は、単量体の平均組成比に合わせて選択されるが、p−
アセトキシスチレンの共重合組成分布が広い前駆共重合
体を加水分解して得られたp−ビニルフェノール系共重
合体は、前駆共重合体と同様にp−ビニルフェノールの
共重合組成分布が広く、共重合組成が大きく偏った共重
合体を含むため、溶剤に対する溶解性が悪くなると推定
される。
は、上記前駆共重合体をアルカリにより加水分解するこ
とにより得られる。このような加水分解の方法として
は、乾燥した前駆共重合体の粉体をアルカリと接触さ
せ、フェノールエステル基を加水分解してp−ビニルフ
ェノールとしたものを濾別、乾燥する方法が例示でき
る。
ば、ジメチルアミノピリジン、テトラメチルアンモニウ
ムハイドロオキサイド、水酸化カリウム、水酸化ナトリ
ウム等が挙げられ、特にジメチルアミノピリジン、テト
ラメチルアンモニウムハイドロオキサイドが好ましい。
ルフェノール系共重合体を化学増幅型レジスト用樹脂等
として使用するには、これを化学増幅型レジスト用等の
溶剤に溶解させる。この溶剤は、目的に応じて任意に選
択されるが、本発明のような脂環式骨格とp−ビニルフ
ェノール骨格を有する共重合体は、それらの極性が大き
く異なるため、溶剤の選択が非常に難しく、また、溶剤
の選択は樹脂の溶解性以外の理由、たとえば、塗膜の均
一性、外観、あるいは安全性等から制約を受ける。
用等の溶剤としては、例えば、乳酸エチル、プロピレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート、シクロヘキ
サン、ジグライム等が挙げられる。
明する。ここで「部」は、特に断りがない限り、「重量
部」を意味する。
法を用いて行った。 ・重量平均分子量 ゲル・パーミエイション・クロマトグラフィー(GP
C)により、ポリメタクリル酸メチル換算で求めた。溶
剤には、クロロホルムを使用した。
成(モル%)1 H−NMRの測定により求めた。溶剤には、重クロロ
ホルムを使用した。
布 共重合体をクロロホルムに溶解し、この溶液をGPCに
て10個のフラクションに分取し、各フラクションにつ
いて1H−NMRの測定を行い、共重合体中のp−アセ
トキシスチレンの共重合組成を求めた。最もp−アセト
キシスチレンの共重合組成が高かったものを最大組成
(モル%)とし、最もp−アセトキシスチレンの共重合
組成が低かったものを最小組成(モル%)とした。
ーテルアセテートそれぞれ7部に共重合体1部を添加
し、室温で2時間撹拌し、溶液の状態を観察した。判定
は、不溶分がなく、溶液が透明なものを○、不溶分があ
り、溶液が不透明なものを×とした。
ンサーおよび温度計を備えたフラスコに、窒素雰囲気下
で、1,4−ジオキサン20.0部を入れ、攪拌しなが
ら湯浴の温度を80℃に上げた。1−イソボニルメタク
リレート11.1部、p−アセトキシスチレン18.0
部、1,4−ジオキサン62.5部、アゾビスイソブチ
ロニトリル1.9部を混合した単量体溶液を一定速度で
6時間かけて、フラスコ中に滴下し、その後、80℃の
温度を2時間保持した。次いで、得られた反応溶液を
1,4−ジオキサンで約2倍に希釈し、約10倍量のメ
タノール中に撹拌しながら滴下し沈殿を得た。得られた
沈殿を濾別し、減圧下60℃で約40時間乾燥して前駆
共重合体Aを得た。得られた前駆共重合体Aの各物性を
表1に示す。
部、ジメチルアミノピリジン1部、メタノール100部
を窒素導入口、攪拌機、コンデンサーおよび温度計を備
えたフラスコに入れ、窒素雰囲気下で、スラリーを70
℃で15時間攪拌する。得られた反応溶液を1000部
の水中に攪拌しながら滴下し、白色の析出物の沈殿を得
た。得られた沈殿を濾別し、減圧下60℃で約40時間
乾燥しp−ビニルフェノール系共重合体Aを得た。得ら
れたp−ビニルフェノール系共重合体Aの溶解性を表2
に示す。
表1に示すように変更した以外は実施例1と同様に合成
を行い、前駆共重合体Bを経てp−ビニルフェノール系
共重合体Bを得た。前駆共重合体Bの各物性を表1に、
p−ビニルフェノール系共重合体Bの溶解性を表2に示
す。
ンサーおよび温度計を備えたフラスコに、窒素雰囲気下
で、1−イソボニルメタクリレート11.1部、p−ア
セトキシスチレン18.0部、1,4−ジオキサン8
2.5部、アゾビスイソブチロニトリル3.8部を全量
入れ、攪拌しながら湯浴の温度を80℃に上げ、その温
度で8時間重合させた。次いで、得られた反応溶液を
1,4−ジオキサンで約2倍に希釈し、約10倍量のメ
タノール中に撹拌しながら滴下し共重合体の沈殿を得
た。得られた沈殿を濾別し、減圧下60℃で約40時間
乾燥して前駆共重合体Cを得た。得られた前駆共重合体
Cの各物性を表1に示す。
メチルアミノピリジン1部、メタノール100部を窒素
導入口、攪拌機、コンデンサーおよび温度計を備えたフ
ラスコに入れ、窒素雰囲気下で、スラリーを70℃で1
5時間攪拌する。得られた反応溶液を1000部の水中
に攪拌しながら滴下し、白色の析出物の沈殿を得た。得
られた沈殿を濾別し、減圧下60℃で約40時間乾燥し
p−ビニルフェノール系共重合体Cを得た。得られたp
−ビニルフェノール系共重合体Cの溶解性を表2に示
す。
を、表1に示すように変更した以外は、比較例1と同様
に合成を行い、前駆共重合体Dを経てp−ビニルフェノ
ール系共重合体Dを得た。前駆共重合体Dの各物性を表
1に、p−ビニルフェノール系共重合体Dの溶解性を表
2に示す。
り得られたp−ビニルフェノール系共重合体は、化学増
幅型レジスト用等の溶剤に対する溶解性が良好で、不溶
分がないことがわかった。また、これらの前駆共重合体
において、p−アセトキシスチレンの共重合組成分布
は、p−アセトキシスチレンの平均共重合組成の−10
〜+10モル%の範囲内にあることがわかった。
溶剤に対する溶解性が良好で不溶分の少ないp−ビニル
フェノール系共重合体、およびその前駆共重合体が得ら
れる。特に、p−アセトキシスチレンの共重合組成分布
がその平均共重合組成の−10〜+10モル%以内であ
る共重合体は、p−ビニルフェノール系共重合体の前駆
共重合体として優れており、このような前駆共重合体を
アルカリで加水分解して得られたp−ビニルフェノール
系共重合体は、溶剤に対する溶解性が良好で不溶分がな
い。そのため、このようなp−ビニルフェノール系共重
合体を化学増幅型レジスト等に用いることで、濾過工程
におけるフィルター詰まりを防止することができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 少なくとも脂環式骨格を有する単量体と
p−アセトキシスチレンを重合して得られる共重合体で
あって、 共重合体中のp−アセトキシスチレンの共重合組成分布
が、共重合体全体のp−アセトキシスチレンの平均共重
合組成の−10〜+10モル%内であることを特徴とす
る共重合体。 - 【請求項2】 脂環式骨格を有する単量体が、シクロヘ
キシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)ア
クリレート、アダマンチル(メタ)アクリレート、トリ
シクロデカニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタ
ジエニル(メタ)アクリレートおよびこれらの置換体か
らなる群から選ばれる少なくとも1種以上であることを
特徴とする請求項1記載の共重合体。 - 【請求項3】 少なくとも脂環式骨格を有する単量体と
p−アセトキシスチレンが含まれる単量体成分と、重合
開始剤と、溶剤からなる混合溶液を、重合温度に加熱し
た溶剤中に滴下することを特徴とする共重合体の製造方
法。 - 【請求項4】 請求項3記載の共重合体の製造方法によ
る請求項1または2記載の共重合体の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1または2記載の共重合体をアル
カリにより加水分解して得られるp−ビニルフェノール
系共重合体。 - 【請求項6】 請求項3記載の共重合体の製造方法によ
り得られた共重合体をアルカリにより加水分解すること
を特徴とするp−ビニルフェノール系共重合体の製造方
法。 - 【請求項7】 請求項3記載の共重合体の製造方法によ
り得られた共重合体をアルカリにより加水分解すること
を特徴とする請求項5記載のp−ビニルフェノール系共
重合体の製造方法。
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---|---|---|---|
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