JP5298497B2 - 重合体の製造方法 - Google Patents

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本発明はN−アルキルマレイミド系重合体の製造方法に関するものであり、さらに詳しくは、優れた透明性を有するN−アルキルマレイミド系重合体の製造方法に関する。
N−アルキルマレイミドから得られる単独重合体または共重合体(N−アルキルマレイミド系重合体)は、一般的な熱可塑性ビニル重合体と比べて高い耐熱性を示し、さらに透明性に優れた樹脂となることが知られており、光学分野における様々な用途に使用可能な透明樹脂として有望な材料である。(例えば、非特許文献1参照。)。
N−アルキルマレイミド系重合体は、ラジカル重合によって製造することができる。また、その製造方法は、塊状重合、懸濁重合、溶液重合、乳化重合等の従来公知の方法により製造することができる。しかしながら、塊状重合や溶液重合は除熱が困難であるために特殊な製造設備が必要であったり、重合後に残存する単量体を除去し樹脂を回収する工程が煩雑であるという問題がある。また、乳化重合は乳化剤の除去が困難であり、樹脂の透明性が損なわれるという問題がある。一方で、懸濁重合は重合系の温度制御が容易であること、水媒体中で実施可能であること及び重合後の単量体の除去が比較的容易であることから、工業的に好ましい製造方法である。
N−アルキルマレイミド系重合体を懸濁重合における一般的な分散剤であるポリビニルアルコール存在下で重合すると、重合系の分散安定性が劣り、透明性に劣る樹脂となる問題があり、2種類の水溶性重合体及び一価のカチオンを有する電解質を用いる方法が開示されている。(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、この方法は3成分もの分散剤を使用すること及び、使用する水溶性重合体の調製が煩雑であるといった問題があった。
特公平2−46605号公報 大津隆行著、未来材料、Vol.3、No.1(第74〜79頁)
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、優れた透明性を有するN−アルキルマレイミド系重合体の製造方法を提供することである。
本発明者等は、上記課題を解決するため、鋭意検討した結果、特定の分散剤を用いた懸濁重合によるN−アルキルマレイミド系重合体の製造方法を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記一般式(1)で表されるN−アルキルマレイミド50〜100重量%およびその他共重合可能な単量体0〜50重量%からなる単量体混合物を、水溶性セルロース類の存在下に、油溶性ラジカル重合開始剤を用いて水性媒体中で懸濁重合することを特徴とするN−アルキルマレイミド系重合体の製造方法に関するものである。
Figure 0005298497
(ここで、Rは炭素数1〜12の直鎖状アルキル基、炭素数3〜12の分岐状アルキル基、あるいは炭素数3〜6の環状アルキル基を示す。)
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明におけるN−アルキルマレイミドとは特定の一般式(1)で表され、Rは炭素数1〜12の直鎖状アルキル基、炭素数3〜12の分岐状アルキル基、あるいは炭素数3〜6の環状アルキル基を示し、炭素数1〜12の直鎖状アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられ、炭素数3〜12の分岐状アルキル基としては、例えばイソプロピル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられ、炭素数3〜6の環状アルキル基としては、例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。これらの中でも、得られるN−アルキルマレイミド系重合体が耐熱性に優れるものとなること及び取扱い性が良好であることから、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、シクロヘキシル基が好ましく、特にブチル基、ヘキシル基、オクチル基、イソプロピル基が好ましい。
そして、具体的な一般式(1)で表されるN−アルキルマレイミドとしては、例えばN−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−プロピルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−ペンチルマレイミド、N−ヘキシルマレイミド、N−イソプロピルマレイミド、N−iso−ブチルマレイミド、N−sec−ブチルマレイミド、N−tert−ブチルマレイミド、N−シクロプロピルマレイミド、N−シクロブチルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド等が挙げられる。これらの中でも、N−エチルマレイミド、N−プロピルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−ヘキシルマレイミド、N−オクチルマレイミド、N−イソプロピルマレイミド、N−tert−ブチルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミドが好ましく、特にN−ブチルマレイミド、N−ヘキシルマレイミド、N−オクチルマレイミド、N−イソプロピルマレイミドが好ましい。
本発明におけるその他共重合可能な単量体としては、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブテン等のオレフィン類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル等のアクリル酸アルキルエステル類;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル等のメタクリル酸アルキルエステル類;スチレン、α−メチルスチレン等のビニル芳香族炭化水素類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバル酸ビニル等のカルボン酸ビニルエステル類;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル類;フマル酸ジイソプロピル、フマル酸ジ−tert−ブチル、フマル酸ジシクロヘキシル等のフマル酸ジエステル類;アクリロニトリル;メタクリロニトリル;無水マレイン酸;イタコン酸ジブチル等のイタコン酸ジアルキル類等が挙げられる。
本発明における一般式(1)で表されるN−アルキルマレイミドおよびその他共重合可能な単量体からなる単量体混合物の混合割合は、N−アルキルマレイミド50〜100重量%およびその他共重合可能な単量体0〜50重量%であり、その中でも特に耐熱性、透明性に優れたN−アルキルマレイミド系重合体が得られることから、好ましくはN−アルキルマレイミド60〜100重量%およびその他共重合可能な単量体0〜40重量%、特に好ましくはN−アルキルマレイミド70〜100重量%およびその他共重合可能な単量体0〜30重量%である。
本発明における水溶性セルロース類としては、例えばメチルセルロース等のアルキルセルロース類;ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のヒドロキシアルキルセルロース類;ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のヒドロキシアルキルアルキルセルロース類等が挙げられる。これらの中でもヒドロキシアルキルセルロース類、ヒドロキシアルキルアルキルセルロース類が好ましく、特にヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースが好ましい。
本発明における水溶性セルロース類の添加量は、単量体混合物100重量部に対して0.01〜20重量部が好ましく、特に好ましくは0.02〜10重量部、さらに好ましくは0.05〜1重量部である。
本発明における油溶性ラジカル重合開始剤としては、例えばベンゾイルパーオキサイド、ラウリルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、アセチルパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、tert−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、tert−ブチルパーオキシアセテート、tert−ブチルパーオキシベンゾエート、tert−ブチルパーオキシピバレート等の有機過酸化物;2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−ブチロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)等のアゾ系開始剤が挙げられる。
また、油溶性ラジカル重合開始剤の使用量は適宜設定することができ、好ましくは単量体混合物100重量部に対して0.0001〜5重量部が好ましく、特に好ましくは0.001〜2重量部であり、さらに好ましくは0.01〜1重量部である。
本発明における水性媒体としては、通常水性媒体として扱われているものでよく、例えば水、工業用水、イオン交換水、蒸留水等を挙げることができる。また、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、メタノール、エタノール、アセトン等の水溶性媒体を混合した混合水性媒体であってもよい。
本発明は、一般式(1)で表されるN−アルキルマレイミド50〜100重量%およびその他共重合可能な単量体0〜50重量%からなる単量体混合物を、水溶性セルロース類の存在下に、油溶性ラジカル重合開始剤を用いて水性媒体中で懸濁重合するN−アルキルマレイミド系重合体の製造方法である。
ここで懸濁重合する際の重合温度は、油溶性ラジカル重合開始剤の分解温度に応じて適宜設定することができ、一般的には40〜150℃の範囲で行うことが好ましい。
本発明のN−アルキルマレイミド系重合体の製造方法では、より透明性に優れたN−アルキルマレイミド系重合体が得られることから、懸濁重合により得られたN−アルキルマレイミド系重合体粒子を濾過後、重合体粒子を溶解させることなく水溶性セルロース類を溶解させる溶剤で重合体粒子を洗浄すること及び/又は懸濁重合により得られたN−アルキルマレイミド系重合体を濾過後、重合体粒子を溶解させることなく未反応単量体(未反応のN−アルキルマレイミドおよび/又はその他共重合可能な単量体)を溶解させる溶剤で重合体粒子を洗浄することがより好ましい。ここで水溶性セルロース類と未反応単量体を同一の溶剤で同時に除去することもでき、異なる溶剤で個別に除去することもできる。
使用する溶剤は重合体が不溶でかつ水溶性セルロース類及び/又は未反応単量体が可溶な溶剤であれば特に限定されるものではなく、複数の溶剤を混合して使用してもよい。水溶性セルロース類が可溶な溶剤としては、例えば、水、メタノール/水混合溶剤、エタノール/水混合溶剤等が挙げられ、未反応単量体が可溶な溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、メタノール/水混合溶剤、エタノール/水混合溶剤等が挙げられる。
また、本発明においては必要に応じて、アルキルメルカプタンのような連鎖移動剤、さらにヒンダードフェノール系;リン系の酸化防止剤を重合初期、重合中あるいは重合後に使用しても良い。
本発明におけるN−アルキルマレイミド系重合体の製造方法では、本発明の目的を逸脱しない範囲において、水溶性セルロース類と他の分散剤を併用しても良く、他の分散剤としては、例えばポリアクリル酸、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子化合物、りん酸カルシウム等の無機化合物等が挙げられる。
本発明で得られるN−アルキルマレイミド系重合体の数平均分子量は特に制限はなく、好ましくは1,000〜1,000,000、より好ましくは10,000〜500,000、さらに好ましくは30,000〜300,000である。
このようにして得られたN−アルキルマレイミド系重合体は、透明性に優れ、各種光学材料、シート、フィルムなどに用いることができる。
本発明の製造方法により透明性に優れたN−アルキルマレイミド系重合体を製造することができる。
本発明を実施例に基づき説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。以下に実施例により得られたN−アルキルマレイミド系重合体の評価・測定方法を示す。なお、断りのない限り用いた試薬は市販品を用いた。
〜数平均分子量〜
ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)装置(東ソー製、カラムGMHHR−H)を用い、THFを溶媒として、40℃で測定し、標準ポリスチレン換算から算出して求めた。
〜透明性の評価方法〜
N−アルキルマレイミド系重合体の透明性を評価するために、溶液キャスト法で厚さ200μmのフィルムを作製し、ヘーズメーター(日本電色工業製、商品名NDH2000)を用い、ヘーズを測定した。
実施例1
攪拌機、冷却管、窒素導入管および温度計を備えた500mLの4口フラスコに、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学製、商品名メトローズ60SH−50)0.6重量部、蒸留水186重量部、N−ブチルマレイミド100重量部、および油溶性ラジカル重合開始剤であるtert−ブチルパーオキシピバレート0.3重量部を入れ、窒素バブリングを1時間行なった後、550rpmで攪拌しながら50℃で12時間保持することにより懸濁重合を行なった。懸濁重合反応の終了後、フラスコの中の懸濁重合により得られたN−ブチルマレイミド重合体粒子を濾過後、蒸留水500mLで4回およびメタノール500mLで4回洗浄を行うことによりN−ブチルマレイミド重合体を得た(収率:61%)。得られたN−ブチルマレイミド重合体の数平均分子量は260,000であり、ヘーズは0.6であった。
実施例2
攪拌機、冷却管、窒素導入管および温度計を備えた500mLの4口フラスコに、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学製、商品名メトローズ60SH−100)0.3重量部、蒸留水186重量部、N−イソプロピルマレイミド100重量部、および油溶性ラジカル重合開始剤であるジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート0.3重量部を入れ、窒素バブリングを1時間行なった後、500rpmで攪拌しながら60℃で12時間保持することにより懸濁重合を行なった。懸濁重合反応の終了後、フラスコの中の懸濁重合により得られたN−イソプロピルマレイミド重合体粒子を濾過後、蒸留水500mLで4回およびメタノール500mLで4回洗浄を行うことによりN−イソプロピルマレイミド重合体を得た(収率:58%)。得られたN−イソプロピルマレイミド重合体の数平均分子量は80,000であり、ヘーズは0.7であった。
実施例3
攪拌機、冷却管、窒素導入管および温度計を備えた500mLの4口フラスコに、ヒドロキシプロピルセルロース(和光純薬製)0.9重量部、蒸留水186重量部、N−ヘキシルマレイミド100重量部、および油溶性ラジカル重合開始剤であるジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート0.3重量部を入れ、窒素バブリングを1時間行なった後、500rpmで攪拌しながら60℃で5時間保持することにより懸濁重合を行なった。懸濁重合反応の終了後、フラスコの中の懸濁重合により得られたN−ヘキシルマレイミド重合体粒子を濾過後、蒸留水500mLで4回およびメタノール500mLで4回洗浄を行うことによりN−ヘキシルマレイミド重合体を得た(収率:78%)。得られたN−ヘキシルマレイミド重合体の数平均分子量は84,000であり、ヘーズは0.6であった。
実施例4
攪拌機、冷却管、窒素導入管および温度計を備えた500mLの4口フラスコに、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学製、商品名メトローズ60SH−50)0.6重量部、蒸留水186重量部、N−オクチルマレイミド100重量部、および油溶性ラジカル重合開始剤であるジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート0.3重量部を入れ、窒素バブリングを1時間行なった後、500rpmで攪拌しながら60℃で17時間保持することにより懸濁重合を行なった。懸濁重合反応の終了後、フラスコの中の懸濁重合により得られたN−オクチルマレイミド重合体粒子を濾過後、蒸留水500mLで4回およびメタノール500mLで4回洗浄を行うことによりN−オクチルマレイミド重合体を得た(収率:53%)。得られたN−オクチルマレイミド重合体の数平均分子量は250,000であり、ヘーズは0.6であった。
実施例5
攪拌機、冷却管、窒素導入管および温度計を備えた500mLの4口フラスコに、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学製、商品名メトローズ60SH−50)0.6重量部、蒸留水186重量部、N−ブチルマレイミド90重量部、スチレン10重量部(N−ブチルマレイミド/スチレン=90/10(重量%)))および油溶性ラジカル重合開始剤であるジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート0.3重量部を入れ、窒素バブリングを1時間行なった後、500rpmで攪拌しながら60℃で10時間保持することにより懸濁重合を行なった。懸濁共重合反応の終了後、フラスコの中の懸濁重合により得られたN−ブチルマレイミド系共重合体粒子を濾過後、蒸留水500mLで4回およびメタノール500mLで4回洗浄を行うことによりN−ブチルマレイミド系共重合体を得た(収率:67%)。得られたN−ブチルマレイミド系共重合体の数平均分子量は94,000であり、ヘーズは0.6であった。
比較例1
ポリビニルアルコール(日本合成化学製、商品名ゴーセノールKH−20)0.6重量部を使用した以外は実施例1と同様の方法で重合を行い、N−ブチルマレイミド重合体を得た(収率:60%)。得られたN−ブチルマレイミド重合体の数平均分子量は257,000であり、ヘーズは1.5であった。
懸濁重合時に水溶性セルロース類を用いなかったことから、得られたN−ブチルマレイミドは透明性に劣るものであった。

Claims (5)

  1. 下記一般式(1)で表されるN−アルキルマレイミド90〜100重量%およびその他共重合可能な単量体0〜10重量%からなる単量体混合物を、水溶性セルロース類の存在下に、油溶性ラジカル重合開始剤を用いて水性媒体中で懸濁重合することを特徴とするN−アルキルマレイミド系重合体の製造方法。
    Figure 0005298497
    (ここで、Rは炭素数1〜12の直鎖状アルキル基、炭素数3〜12の分岐状アルキル基、あるいは炭素数3〜6の環状アルキル基を示す。)
  2. N−アルキルマレイミドが、N−エチルマレイミド、N−プロピルマレイミド、N−イソプロピルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−ヘキシルマレイミドおよびN−オクチルマレイミドであることを特徴とする請求項1に記載のN−アルキルマレイミド系重合体の製造方法。
  3. 水溶性セルロース類が、ヒドロキシアルキルアルキルセルロース類及び/又はヒドロキシアルキルセルロース類であることを特徴とする請求項1又は2に記載のN−アルキルマレイミド系重合体の製造方法。
  4. 懸濁重合により得られたN−アルキルマレイミド系重合体粒子を濾過後、重合体粒子を溶解させることなく水溶性セルロース類を溶解させる溶剤で重合体粒子を洗浄することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のN−アルキルマレイミド系重合体の製造方法。
  5. 懸濁重合により得られたN−アルキルマレイミド系重合体粒子を濾過後、重合体粒子を溶解させることなく未反応単量体を溶解させる溶剤で重合体粒子を洗浄することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のN−アルキルマレイミド系重合体の製造方法。
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