JP2005301199A - 定着部材、該定着部材を用いた定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着部材、該定着部材を用いた定着装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 耐屈曲性・表面平滑性に優れた定着部材、この定着部材を用いた定着装置および画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 定着ベルトの離型層のフッ素樹脂を、MFRが異なる複数種類のフッ素樹脂で構成する。このフッ素樹脂のうち、MFRの大きい方のフッ素樹脂は、焼成時に流れて、定着ベルトの表面の平滑性を向上させる。また、離型層のフッ素樹脂のうちMFRの小さい方のフッ素樹脂は、定着ベルトの耐屈曲性を向上させる。これにより、耐屈曲性および表面平滑性に優れた定着ベルトにすることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、最外層がフッ素系樹脂からなる定着部材、この定着部材を用いた定着装置および画像形成装置に関するものである。
従来から、転写材上のトナー像に定着部材としての定着ベルトや定着ローラを圧接させて転写材上にトナー像を定着させる定着装置が知られている。例えば、特許文献1の定着装置は、ベルト曲率の小さい定着ローラと加熱ローラに張架されて、加熱ローラによって加熱されながら無端移動する定着ベルトを備え、転写材上のトナー像に定着ベルトを圧接させて、転写材上のトナー像を加熱定着している。この定着ベルトは、一般的にポリイミド等の耐熱性樹脂や金属の基体、耐熱性を有するゴム、エラストマーからなる弾性層、フッ素樹脂からなる離型層(最外層)の3層構造となっている。上記フッ素樹脂からなる離型層は、押し出し成形によって形成されたフッ素樹脂チューブを上記弾性層に被覆した後、フッ素樹脂を加熱溶融(以下、焼成)して形成している。また、弾性層にフッ素樹脂粒子をスプレーなどで塗布した後、フッ素樹脂を焼成して離型層を形成している。このように、離型層をフッ素樹脂で形成することで、離型性、耐熱性に優れた定着ベルトとすることができる。しかしながら、上記フッ素樹脂は、屈曲性に乏しいため、ベルト曲率の小さい定着ローラと加熱ローラに張架されて長時間使用すると、離型層にクラックが生じてしまい、十分なベルト耐久性を得ることができなかった。このような問題を解決するために、種々の提案がされている。例えば、特許文献2には、上記離型層を溶融粘度(MFR(メルトフローレート))3以下のフッ素樹脂して、長時間使用してもクラックの発生しない定着ベルトとするものが記載されている。
特開2002−268436号公報 特開2003−167462号公報
しかしながら、MFRの小さい低溶融度タイプのフッ素樹脂は、溶融時の流動性に乏しいため、焼成時に融けたフッ素樹脂粒子が流れず、表面に凹凸のある平滑性の悪い定着ベルトとなってしまうという不具合があった。このような表面の平滑性の悪い定着ベルトを用いて画像定着を行うと、転写紙上の定着画像に光沢ムラが発生し、画像の劣化を引き起こすという問題がある。なお、この問題は、定着ベルトに限らず、定着ローラにおいても同様な問題を引き起こす。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、耐屈曲性・表面平滑性に優れた定着部材、この定着部材を用いた定着装置および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、最外層がフッ素系樹脂からなる定着部材において、該フッ素樹脂は、MFRが互いに異なる複数種類のフッ素樹脂からなることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の定着部材において、上記フッ素樹脂は、372℃,5kgf荷重におけるMFRが7[g/10min]以上のフッ素樹脂と、372℃,5kgf荷重におけるMFRが3[g/10min]以下のフッ素樹脂からなることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の定着部材において、上記フッ素樹脂が、粒子径の互いに異なる複数種類のフッ素樹脂からなることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の定着部材において、上記フッ素樹脂のうちMFRの大きい方のフッ素樹脂の粒径は、上記フッ素樹脂のうちMFRの小さい方のフッ素樹脂の粒径よりも小さいことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1、2、3または4の定着部材において、上記フッ素樹脂のうち、MFRの大きい方のフッ素樹脂が35〜60重量%であることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1、2、3、4または5の定着部材において、上記フッ素樹脂は、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)であることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項6の定着部材において、上記テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)は、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60以上であることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1、2、3、4、5、6または7の定着部材において、上記最外層の厚みが20μm以上であることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、表面移動可能な定着部材と、該定着部材を加熱する熱源とを備え、転写材上のトナー画像に該定着部材を圧接させることにより、該転写材上のトナー画像を加熱定着する定着装置において、該定着部材は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8の定着部材であることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、像担持体と、該像担持体上にトナー画像を形成するトナー画像形成手段と、該像担持体上のトナー画像を転写材に転写する転写手段と、該転写材上のトナー画像を定着する定着手段とを備えた画像形成装置であって、該定着手段として、請求項9の定着装置を用いたことを特徴とするものである。
請求項1乃至9の発明によれば、定着部材の最外層のフッ素樹脂は、MFRの異なる複数種類のフッ素樹脂からなり、MFRの大きいフッ素樹脂とMFRの小さいフッ素樹脂とが混在したものとなっている。最外層のフッ素樹脂のうち、MFRの大きい方のフッ素樹脂は、焼成時に流れて定着部材の表面の平滑性を向上させる。最外層のフッ素樹脂のうち、MFRの小さい方のフッ素樹脂は、定着部材の耐屈曲性を向上させる。このように定着部材の最外層のフッ素樹脂が、MFRの異なる複数種類のフッ素樹脂からなることで、耐屈曲性および表面平滑性に優れた定着部材にすることができる。
以下、本発明に係る画像形成装置の一例を図1に示す。この画像形成装置は、記録媒体としての転写紙Pを搬送する搬送ベルト20に沿って、その移動方向の上流側から順に、複数個の画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Bkが配列された所謂タンデム型の画像形成装置である。本発明に係る移動体駆動装置は、このタンデム型の画像形成装置の移動体である搬送ベルト3の駆動装置として用いることができる。
この画像形成装置における各画像形成ユニットは、周知の電子写真プロセスにより、10Yがイエロー、10Mがマゼンタ、10Cがシアン、10Bkが黒の画像を順次形成するように構成されている。なお、これらの各画像形成ユニットは、形成する画像の色が異なるだけで、それぞれ共通した内部構成を有している。そこで、各画像形成ユニットの構成は、図1に示すように、それぞれに共通の構成要素を示す符号の末尾にY、M、C、Bkの文字を付して、各画像形成ユニットを区別することとする。そして、以下の説明では、主に画像形成ユニット10Yの構成について示し、この画像形成ユニット10Yの構成を示すことで、他の画像形成ユニットの構成も示したものとする。
図1において、搬送ベルト20は、無端状のエンドレスベルトで構成されている。この搬送ベルト20は、駆動回転される駆動ローラ7と、従動回転される従動ローラ8とによって回転自在に張架されており、駆動ローラ7の回転により矢印の向きに回転する。搬送ベルト20の下方には、転写紙束が収納された給紙トレイ50が配設されている。給紙トレイ50に収納された転写紙束のうち、最上位置にある転写紙Pは、画像形成時に送り出され、静電吸着により搬送ベルト20の外周面に吸着される。この搬送ベルト20の外周面に吸着された転写紙Pは、まず、搬送ベルト20の回転方向の最上流側に配置された画像形成ユニット10Yに搬送される。
この画像形成ユニット10Yは、像担持体としての感光体ドラム1Y、感光体ドラム1Yの周囲に配置された帯電器2Y、露光器3Y、現像器4Y、感光体クリーナ6Yなどから構成されている。
上記露光器3Yは、レーザスキャナからなり、レーザ光源からのレーザ光をポリゴンミラーで反射させ、fθレンズや偏向ミラー等を用いた光学系を介してレーザ光を出射するように構成されている。
上記感光体ドラム1Yの周面は、画像形成に際し、暗中にて上記帯電器2Yにより一様に帯電される。その後、この帯電された感光体ドラム1Yの周面に、上記露光器3Yからのイエロー画像に対応した画像光からなるレーザ光が露光される。この露光により、感光体ドラム1Yの周面に、イエロー画像に対応した静電潜像が形成される。この静電潜像は、上記現像器4Yから供給されるイエロートナーにより可視像化される。これにより、感光体ドラム1Y上にイエロートナー像が形成される。
このイエロートナー像は、感光体ドラム1Yと搬送ベルト20上の転写紙Pとが接する転写位置で、搬送ベルト20を挟んで感光体ドラム1Yに対向配置された転写器5Yにより転写紙P上に転写される。この転写により、転写紙P上にイエロートナー像が形成される。この転写を終えた感光体ドラム1Yは、その周面に残留した不要なトナーが上記感光体クリーナ6Yにより除去されて、次の画像形成に備えられる。
このようにして、画像形成ユニット1Yでイエロー色のトナー像を転写された転写紙Pは、搬送ベルト20によって次の画像形成ユニット10Mに搬送される。この画像形成ユニット10Mでは、画像形成ユニット10Y場合と同様のプロセスにより感光体ドラム1M上にマゼンタトナー像が形成される。このマゼンタトナー像は、感光体ドラム1Mと搬送ベルト20上の転写紙Pとが接する転写位置で、転写器5Mにより転写紙P上のイエロートナー像に重ね合わせて転写される。
このイエロートナー像及びマゼンタトナー像を転写された転写紙Pは、搬送ベルト20によって次の画像形成ユニット10Cに搬送される。この画像形成ユニット10Cでは、画像形成ユニット10Y,10Mの場合と同様のプロセスにより感光体ドラム1C上にシアントナー像が形成される。このシアントナー像は、感光体ドラム1Cと搬送ベルト20上の転写紙Pとが接する転写位置で、転写器5Cにより転写紙P上のイエロートナー像及びマゼンタトナー像に重ね合わせて転写される。
このイエロー、マゼンタ、及びシアンの各色のトナー像を転写された転写紙Pは、搬送ベルト20によって次の画像形成ユニット10Bkに搬送される。この画像形成ユニット10Bkでは、画像形成ユニット10Y,10M,10Cの場合と同様にして感光体ドラム1Bk上に黒トナー像が形成される。この黒トナー像は、感光体ドラム1Bkと搬送ベルト20上の転写紙Pとが接する転写位置で、転写器5Bkにより転写紙9上の各色のトナー像に重ね合わせて転写される。
これにより、転写紙2上に、イエロー、マゼンタ、シアン、及び黒の各色のトナー像が合成されたフルカラーのカラー画像が形成される。そして、このフルカラーの合成画像が形成された転写紙Pは、画像形成ユニット10Bkを通過した後、搬送ベルト20から剥離されて定着装置40にて定着された後、排紙される。
図2は、ベルト方式の定着装置40の説明図である。図2に示されているように、この定着装置40は、加熱ローラ44と定着ローラ41とによって回転可能に設けた定着ベルト45を備えている。定着ローラ41は、金属製の芯金の外周に耐熱性のスポンジゴム層を有している。加熱ローラ44は、金属製の芯金にハロゲンランプ46等の加熱手段を内蔵しており、この輻射熱によって定着ベルト45を内側から加熱している。また、加熱ローラ44と対向する位置には、温度センサ素子であるサーミスタ49を配置し、定着ベルト45の中央部に接触して定着ベルト45の表面温度を検知する。加熱ローラ44は制御設定温度が設定されており、サーミスタ49の温度検知に基づき、その設定温度になるように図示されていない温度制御装置によってハロゲンランプ46の点灯を制御する。また、定着ベルト45を介して定着ローラ41に接するように設けた加圧ローラ42を備えている。加圧ローラ42は、バネ43によって定着ローラ45を加圧している。また、加圧ローラ42には、図示しない駆動手段によって回転しており、これにより、定着ローラ41が従動回転するようになっている。定着ベルトの移動方向に対して加圧ローラ42が接触する定着ニップより上流側に、定着ベルト45の中央部付近に接触するテンションローラ47が設けられている。このテンションローラ47は、バネ48によって図中左側に加圧され、これにより、定着ベルト45にテンションが付与されている。なお、この実施形態においては、駆動手段を加圧ローラ42に設けているが、定着ローラ41に設け、加圧ローラ42を従動回転させてもよい。また、加圧ローラ42と定着ローラをギヤで噛み合わせ、加圧ローラ42と定着ローラ41両方に駆動手段の駆動力をギヤを介して伝達するようにして、加圧ローラ42と定着ローラ41両方を回転駆動させても良い。
このようなベルト方式の定着装置40は、加熱ローラ44で加熱された定着ベルト45と加圧ローラ42との間に転写紙を通過させて、転写紙Pの上に付着しているトナーを定着ベルト45の熱により軟化させつつ加圧ローラ42で加圧して転写紙上に定着させる。
図3は、定着ベルト45の断面図である。図3に示すように、ポリイミドなどの耐熱性樹脂からなる円筒状のフィルム基体451の外周に、プライマーを介してシリコーンゴムからなる弾性層452を有している。さらに弾性層452の外周にプライマーを介してフッ素樹脂からなる層厚20μm以上の離型層453を有している。基体451は、耐熱性と機械的強度を備えた材料であればよく、ポリイミドなどの耐熱性樹脂の他に、例えば、NiやSUSなどの金属でも良い。弾性層452は、安定した定着性能を得るため、トナーおよび転写紙に対して熱と圧力を均一に与える材質であれば良く、弾性を有し、断熱性のある材料であれば良い。離型層453は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)などの公知のフッ素樹脂あるいはこれらをブレンドした材料を用いることができる。上記のような材質からなる離型層は、弾性層452上にプライマーを介して塗布・焼成することで得ることができる。
上記離型層のフッ素樹脂は、MFRの異なる種類のフッ素樹脂からなっている。MFRの大きいフッ素樹脂は、溶融したときの流動性に優れている。このため、弾性層に付着したMFRの大きいフッ素樹脂は、焼成により定着ベルト表面に均一な膜を形成することができ、表面平滑性の高い定着ベルトとすることができる。しかし、MFRの大きいフッ素樹脂は、耐屈曲性に乏しいため、上記定着ローラ41と加熱ローラ44との張架やテンションローラ47の加圧等によって、使用中にクラックが発生しやすい。一方、MFRの小さいフッ素樹脂は、耐屈曲性に優れているため、長期間使用してもクラックが発生しにくい。しかし、MFRの小さいフッ素樹脂は、溶融したときの流動性が悪いため、塗布されて弾性層に付着したフッ素樹脂は、焼成時に流動しないため、定着ベルト表面に均一な膜を形成することができない。このため、表面に凹凸のある平滑性の悪い定着ベルトとなってしまう。上記のように離型層のフッ素樹脂をMFRの異なる種類のフッ素樹脂にすることで、離型層のフッ素樹脂のうちMFRが大きい方のフッ素樹脂は、定着ベルト表面を平滑にし、離型層のフッ素樹脂のうちMFRが小さい方のフッ素樹脂は、耐屈曲性の良好にする。これにより、耐久性、平滑性のバランスのとれた定着ベルトとすることができる。また、上記フッ素樹脂のうち、MFRの大きい方のフッ素樹脂を35〜60重量%配合するのが好ましく、フッ素樹脂のうちMFRの大きい方のフッ素樹脂とMFRの小さい方のフッ素樹脂の混合比を1:1にするのがより好ましい。このように、離型層のフッ素樹脂のMFRの大きい方のフッ素樹脂とMFRの小さい方のフッ素樹脂との割合をほぼ同程度とすることで、耐久性、平滑性のバランスのとれた定着ベルトとすることができる。また、離型層の厚みは、20μm以上とするのが好ましい。離型層の厚みが20μm以下の場合、弾性層に塗布され付着したフッ素樹脂粒子の層が、MFRの小さいフッ素樹脂粒子とMFRの大きいフッ素樹脂粒子とが分散した層が形成されにくくなる。よって、図4(a)に示すように、MFRの大きなフッ素樹脂粒子のみで形成された層や、MFRの小さなフッ素樹脂粒子のみで形成された層が存在するようになる。このような層が形成されたフッ素樹脂粒子を焼成して作成された定着ベルトは、MFRの大きなフッ素樹脂のみで形成された層の部分で耐屈曲性が悪くクラックが発生しやすくなり、MFRの小さなフッ素樹脂のみで形成された層の部分が突出して表面平滑性を損なってしまう。しかし、上記のように層厚を20μm以上とすることで、図4(b)に示すように弾性層に塗布され付着したフッ素樹脂粒子の層は、MFRの大きなフッ素樹脂粒子と、MFRの小さなフッ素樹脂粒子とが分散した層となる。これにより、耐屈曲性、表面平滑性の良好な定着ベルトとすることができる。
また、フッ素樹脂粒子を塗布・焼成することで離型層を形成する場合は、粒径の大きなフッ素樹脂と粒径の小さなフッ素樹脂とを混合した少なくとも2種類のフッ素樹脂を用いるのが好ましい。粒径の小さなフッ素樹脂粒子は、凝集性が低いため、水等の溶媒に均一に分散することができる。しかし、溶媒と粒径の小さなフッ素樹脂粒子のみとからなる溶液を弾性層に塗布した場合、溶媒を除去するための乾燥工程でクラックが発生しやすい。一方、粒径の大きなフッ素樹脂粒子は、凝集力が強いため、塗布後の乾燥工程でクラックが発生しにくい。しかし、粒径の大きなフッ素樹脂粒子は水等の溶媒中に十分分散することができないため、水等の溶媒と粒径の大きなフッ素樹脂粒子のみとの溶液を塗布した場合、フッ素樹脂粒子が弾性層に均一に付着せず、いわゆる塗布ムラを引き起こす場合がある。このため、上記のように、粒径の大きなフッ素樹脂粒子と小さなフッ素樹脂粒子が混合した溶液を塗布・焼成することで、溶媒中にフッ素樹脂粒子を分散させることができ、塗布ムラをなくすことができる。また、塗布後の乾燥工程では、凝集力の高い粒径の大きなフッ素樹脂粒子によってクラックの発生を抑制することができる。これにより、クラックの発生が抑制された耐久性に優れた離型層とすることができる。
離型層453には、耐屈曲性、非粘着性、耐磨耗性に優れたテトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルの共重合体であるPFAを用いることで、耐久性のよい定着ベルトとすることができる。さらに、パーフルオロアルキルビニルエーテル成分を増やし、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60以上のPFAを用いることが好ましい。図5は、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60以上のPFAと、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/100以下のPFAの耐屈曲性について調べたグラフである。図中の実線は、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60以上のPFAであり、図中の点線は、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/100以下のPFAである。図5からわかるように、MFRの値に関わらず、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60以上のPFAは、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/100以下のPFAに比べ耐屈曲性が向上していることがわかる。これは、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60以上のPFAは、結晶化が抑制され、耐屈曲性(曲げ寿命)が向上したと考えられる。
上述では、離型層は弾性層452上にプライマーを介して塗布・焼成することで得ているが、これに限らず例えば、フッ素樹脂を押し出し成形してフッ素樹脂のチューブを作成し、このチューブを、プライマーを介して弾性層に被覆し焼成することで離型層を作成することもできる。しかし、定着ベルト45の耐久性、平滑性を考慮した場合、離型層の厚みは、20μm以上が好ましく、20μm以上の厚みを持つ離型層を作成する場合は、上述のプライマーを介して塗布・焼成する方法が最も適している。また、上述の定着ベルト45は、フィルム基体451と弾性層452と離型層453の3層構造であるが、フィルム基体451と離型層453の2層構造であっても良い。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明する。まず、MFRと粒子径とを異ならせた場合の定着ベルトの耐屈曲性、表面平滑性について調べた結果について説明する。また、実施例1、2及び比較例1、2におけるMFR及び粒径は表1にまとめ、評価の結果は表2にまとる。
[実施例1]
実施例1の定着ベルトは次のようにして作製した。ポリイミドからなる厚さ90μmの円筒状のエンドレスフィルム基体の外周に、プライマー(東レ・ダウコーニングシリコーン社製DY39−067)をスプレーコートにて厚さ4μmで成膜し、室温乾燥した。その後、2液付加型液状シリコーンゴム(東レ・ダウコーニングシリコーン社製DY35−2083)を2液混合後、トルエンにて適量希釈した。この溶液をスプレーコートにて厚さ200μmで塗布、120℃10分硬化後、さらに200℃4時間2次硬化して弾性層を形成した。次に、プライマー(三井・デュポンフロロケミカル社製PR−990CL)を4μm厚でスプレーコートした後、150℃30分乾燥した。その後、372℃,5kgf荷重におけるMFR(測定規格JIS K 7210)が2[g/10min]で平均粒子径10μmのPFA(三井・デュポンフロロケミカル社製PFA−950HP Plus)と、372℃、5kgf荷重におけるMFR(測定規格JIS K 7210)が7[g/10min]で平均粒子径が0.1μmのPFA(三井・デュポンフロロケミカル社製PFA−945HP Plus)を1/1で混合した混合ディスパージョンを30μm厚でスプレーコートした。その後340℃で30分間焼成(PFA粒子を融かして)して離型層を形成し、実施例1の定着ベルトを得た。
[実施例2]
実施例2の定着ベルトは、実施例1と同様に作成した弾性層上に、372℃,5kgf荷重におけるMFR(測定規格JIS K 7210)が2[g/10min]で平均粒子径0.1μmのPFAと、372℃、5kgf荷重におけるMFR(測定規格JIS K 7210)が7[g/10min]で平均粒子径が10μmのPFA(三井・デュポンフロロケミカル社製PFA−945HP Plus)を1/1で混合した混合ディスパージョンを用いて離型層を形成し、実施例2の定着ベルトを得た。離型層の厚みなど、その他の条件は、実施例1と同じである。
[比較例1]
比較例1の定着ベルトは、実施例1と同様に作成した弾性層上に、372℃,5kgf荷重におけるMFR(測定規格JIS K 7210)が2[g/10min]で平均粒子径0.1μmのPFAと、平均粒子径が10μmのPFA(三井・デュポンフロロケミカル社製PFA−945HP Plus)を1/1で混合したディスパージョンを用いて離型層を形成し、比較例1の定着ベルトを得た。離型層の厚みなど、その他の条件は、実施例1と同じである。
[比較例2]
比較例2の定着ベルトは、実施例1と同様に作成した弾性層上に、372℃,5kgf荷重におけるMFR(測定規格JIS K 7210)が7[g/10min]で平均粒子径0.1μmのPFAと、平均粒子径が10μmのPFA(三井・デュポンフロロケミカル社製PFA−945HP Plus)を1/1で混合したディスパージョンを用いて離型層を形成し、比較例2の定着ベルトを得た。離型層の厚みなど、その他の条件は、実施例1と同じである。
耐屈曲性は、次のように評価した。実施例1〜2および比較例1〜2の定着ベルトをそれぞれ上述した定着装置40に組み込み、300,000枚出力後の離型層のクラックを目視で確認することで評価した。クラックのないものを「○」、異常画像にならないレベルの軽微なクラックのあるものを「△」、異常画像になるレベルのクラックが出たものを「×」とした。また、表面平滑性は、実施例および比較例の定着ベルトをそれぞれ上述した定着装置40に組み込み、画像を出力し、画像の光沢ムラを目視で確認することで評価した。光沢ムラのないものを「○」とし、軽微な光沢ムラが確認されたものを「△」、光沢ムラが顕著に現れたものを「×」とした。その結果を表2に示す。
Figure 2005301199
Figure 2005301199
表1および表2からわかるように、MFRの小さい、すなわち分子量の大きい比較例1のPFAを用いた定着ベルトは耐屈曲性に優れているが、表面平滑性に劣っていることがわかる。これは、MFR小さいPFAは、流動性に乏しいため、焼成時に融けたPFAが流れない。この結果、比較例1の定着ベルトの表面が凹凸のある平滑性の悪いものになったと考えられる。また、MFRの大きい、すなわち分子量の小さいPFAを用いた定着ベルトは、焼成時の流動性が高いので表面平滑性に優れた定着ベルトになった。しかしながら、MFRの大きいPFAを用いた比較例2の定着ベルトは、耐屈曲性に劣っていた。実施例1、および実施例2の定着ベルトは、MFRの小さいPFAと、MFRの大きいPFAを混合させている。MFRの大きいPFAは、焼成時に流れて、定着ベルトの表面の平滑性を向上させる。また、MFRの小さいPFAは、定着ベルトの耐屈曲性を向上させる。このため、実施例1および実施例2の定着ベルトは、耐屈曲性および表面平滑性に優れた定着ベルトにすることができることがわかる。さらに、MFRの大きいPFAの粒径を0.1μmとし、MFRの小さいPFAの粒径を10μmとした実施例1の定着ベルトは、MFRの大きいPFAの粒径を10μmとし、MFRの小さいPFAの粒径を0.1μmとした実施例2の定着ベルトより、表面平滑性が向上している。これは、粒子径の小さい方が、PFA粒子が溶融したときに、表面平滑性が得られ易い。このため、表面の平滑性を向上させる焼成時に流動性の高い(MFRの大きい)PFAの粒径を小さいものとすることで、より表面の平滑性の高い定着ベルトを得ることができたと考えられる。
次に、MFRと粒子径、およびPFAの分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率を異ならせた場合の定着ベルトの耐屈曲性、表面平滑性、および耐磨耗性について調べた結果について説明する。また、実施例3〜7及び比較例3におけるMFR、粒径、PFAは表3にまとめ、評価の結果は表4にまとる。
[実施例3]
実施例2の定着ベルトは、実施例1と同様に作成した弾性層上に、372℃,5kgf荷重におけるMFR(測定規格JIS K 7210)が7[g/10min]で平均粒子径0.1μmで、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60のPFA(三井・デュポンフロロケミカル社製PFA−945HP Plus)と、372℃、5kgf荷重におけるMFR(測定規格JIS K 7210)が3[g/10min]で平均粒子径が10μmで、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60のPFA(三井・デュポンフロロケミカル社製PFA−950HP Plus)を1/1で混合した混合ディスパージョンを用いて離型層を形成し、実施例3の定着ベルトを得た。離型層の厚みなど、その他の条件は、実施例1と同じである。
[実施例4]
実施例4の定着ベルトは、実施例1と同様に作成した弾性層上に、372℃,5kgf荷重におけるMFR(測定規格JIS K 7210)が14[g/10min]で平均粒子径0.1μm、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60のPFA(三井・デュポンフロロケミカル社製PFA−940HP Plus)と、372℃、5kgf荷重におけるMFR(測定規格JIS K 7210)が3[g/10min]で平均粒子径が10μm、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60のPFA(三井・デュポンフロロケミカル社製PFA−950HP Plus)を1/1で混合した混合ディスパージョンを用いて離型層を形成し、実施例4の定着ベルトを得た。離型層の厚みなど、その他の条件は、実施例1と同じである。
[実施例5]
実施例5の定着ベルトは、実施例1と同様に作成した弾性層上に、372℃,5kgf荷重におけるMFR(測定規格JIS K 7210)が3[g/10min]で平均粒子径0.1μm、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60のPFA(三井・デュポンフロロケミカル社製PFA−950HP Plus)と、372℃、5kgf荷重におけるMFR(測定規格JIS K 7210)が3[g/10min]で平均粒子径が10μm、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60のPFA(三井・デュポンフロロケミカル社製PFA−945HP Plus)を1/1で混合した混合ディスパージョンを用いて離型層を形成し、実施例5の定着ベルトを得た。離型層の厚みなど、その他の条件は、実施例1と同じである。
[実施例6]
実施例6の定着ベルトは、実施例1と同様に作成した弾性層上に、372℃,5kgf荷重におけるMFR(測定規格JIS K 7210)が3[g/10min]で平均粒子径0.1μm、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60のPFA(三井・デュポンフロロケミカル社製PFA−950HP Plus)と、372℃、5kgf荷重におけるMFR(測定規格JIS K 7210)が3[g/10min]で平均粒子径が10μm、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60のPFA(三井・デュポンフロロケミカル社製PFA−950HP Plus)を1/1で混合した混合ディスパージョンを用いて離型層を形成し、実施例6の定着ベルトを得た。離型層の厚みなど、その他の条件は、実施例1と同じである。
[実施例7]
実施例7の定着ベルトは、実施例1と同様に作成した弾性層上に、372℃,5kgf荷重におけるMFR(測定規格JIS K 7210)が3[g/10min]で平均粒子径0.1μm、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60のPFA(三井・デュポンフロロケミカル社製PFA−945HP Plus)と、372℃、5kgf荷重におけるMFR(測定規格JIS K 7210)が7[g/10min]で平均粒子径が10μm、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60のPFA(三井・デュポンフロロケミカル社製PFA−945HP Plus)を1/1で混合した混合ディスパージョンを用いて離型層を形成し、実施例7の定着ベルトを得た。離型層の厚みなど、その他の条件は、実施例1と同じである。
[比較例3]
比較例3の定着ベルトは、実施例1と同様に作成した弾性層上に、372℃,5kgf荷重におけるMFR(測定規格JIS K 7210)が3[g/10min]で平均粒子径0.1μm、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/150のPFA(三井・デュポンフロロケミカル社製PFA−350−J)と、372℃、5kgf荷重におけるMFR(測定規格JIS K 7210)が3[g/10min]で平均粒子径が10μm、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/150のPFA(三井・デュポンフロロケミカル社製PFA−350−J)を1/1で混合した混合ディスパージョンを用いて離型層を形成し、比較例3の定着ベルトを得た。離型層の厚みなど、その他の条件は、実施例1と同じである。
耐屈曲性、表面平滑性は、実施例1〜2、比較例1〜2と同内容で評価した。耐磨耗性は、実施例3〜7、比較例3の定着ベルトをそれぞれ上述した定着装置40に組み込み、300,000枚出力後の画像のサーミスタの接触部分を目視で確認することで評価した。これらの結果を表4に示す。
Figure 2005301199
実施例・比較例に用いたPFAは以下のとおり。
A:三井・デュポンフロロケミカル社製 950HP Plus
B:三井・デュポンフロロケミカル社製 945HP Plus
C:三井・デュポンフロロケミカル社製 940HP Plus
D:三井・デュポンフロロケミカル社製 350−J
Figure 2005301199
表3および表4からわかるように、実施例3〜5においては、比較例3に比べて耐屈曲性、耐磨耗性、表面平滑性に優れた定着ベルトとすることができた。これは、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60のPFA、つまりパーフルオロアルキルビニルエーテルの共重合比が高いPFAを用いているため、PFAの結晶化が抑制されているためである。特に、比較例3と、実施例5や実施例6とを比べると、実施例5や実施例6の定着ベルトの方が良好な表面平滑性を有していることがわかる。上述したようにMFR小さいPFAは、流動性に乏しいため平滑性が得られにくい性質を有しており、表面の平滑性を得難い。比較例3は、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/150のPFA、つまりパーフルオロアルキルビニルエーテルの共重合比が低いPFAを用いているため、結晶化が進み、PFAの結晶が大きくなる。この結晶サイズの大きいPFAが表面平滑性をさらに悪化させていると考えられる。
一方、実施例5や実施例6は、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60のPFAを用いているため、MFR小さいPFAを用いても軽微な光沢ムラが確認されただけであった。これは、実施例5や実施例6は、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60のPFAを用いているため、PFAの結晶化が抑制されており、比較例3のように分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/150のPFAを用いた場合に比べて、PFAの結晶サイズが大きくなることはない。このため、実施例5や6においては、PFAの結晶サイズの影響が少なく、許容レベルの表面平滑性に留めることができたと考えられる。
以上、本実施形態によれば、定着部材としての定着ベルトの最外層(離型層)のフッ素樹脂は、MFRが異なる複数種類のフッ素樹脂からなっている。このフッ素樹脂のうち、MFRの大きい方のフッ素樹脂は、焼成時に流れて、定着ベルトの表面の平滑性を向上させる。また、離型層のフッ素樹脂のうちMFRの小さい方のフッ素樹脂は、定着ベルトの耐屈曲性を向上させる。このように最外層のフッ素樹脂をMFRの互いに異なる複数種類のフッ素樹脂で形成することで、耐屈曲性および表面平滑性に優れた定着ベルトにすることができる。
また、離型層のフッ素樹脂は、MFR7[g/10min]以上のフッ素樹脂と、MFR3[g/10min]以下のフッ素樹脂とからなっている。MFRが7以上のフッ素樹脂は、焼成時に流動性が良く定着ベルトの表面を平滑にする特性があり、MFRが3以下のフッ素樹脂は耐屈曲性に優れている。その結果、両者の特性が生かされた定着ベルトとすることができ、より耐屈曲性および表面平滑性に優れた定着ベルトにすることができる。
また、離型層のフッ素樹脂を粒径の小さなフッ素樹脂のみで形成した場合、粒径の小さいフッ素樹脂は凝集性に乏しいため、弾性層に塗布して、溶媒を除去するための乾燥工程でクラックが発生しやすい。一方、離型層のフッ素樹脂を粒径の大きなフッ素樹脂のみで形成した場合、粒径の大きなフッ素樹脂は、凝集力が強いため、溶媒中に十分分散することができず、塗布ムラなどを引き起こす場合がある。このため、離型層のフッ素樹脂を互いに異なる粒径を有する複数種類のフッ素樹脂で形成する。離型層のフッ素樹脂のうち、粒径の小さい方のフッ素樹脂が、溶媒中でフッ素樹脂粒子を分散させ、塗布ムラをなくす。また、塗布後の乾燥工程では、離型層のフッ素樹脂のうち、粒径の大きい方のフッ素樹脂が乾燥工程中のクラックの発生を抑制する。これにより、定着ベルトの製造不良をなくすことができる。
また、離型層のフッ素樹脂のうち、MFRの大きい方のフッ素樹脂の粒径は、MFRの小さい方のフッ素樹脂の粒径よりも小さくしている。フッ素樹脂の粒子径の小さい方が溶融したときに、表面平滑性が得られ易い。このため、表面の平滑性を向上させるMFRが大きい方のフッ素樹脂の粒径を小さいものとすることで、平滑性の効果をさらに高めることができる。その結果、より表面の平滑性の高い定着ベルトを得ることができる。
また、離型層のフッ素樹脂のうち、MFRが大きい方のフッ素樹脂を35〜60重量%混合している。このように、MFRが大きい方のフッ素樹脂とMFRが小さい方フッ素樹脂とをほぼ同程度有することで、耐屈曲性と表面平滑性の両方の特性を損なうことのない定着ベルトとすることができる。
また、フッ素樹脂を、PFAとすることで、耐屈曲性、非粘着性、耐磨耗性のよい定着ベルトとすることができる。
また、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60以上のPFAとすることで、PFAの結晶化が抑制され、耐屈曲性、耐磨耗性、表面平滑性に優れた定着ベルトとすることができる。
また、定着ベルトの離型層の厚みを20μm以上とすることで、弾性層に塗布され付着したフッ素樹脂粒子の層は、MFRの大きいフッ素樹脂粒子と、MFRの小さいフッ素樹脂粒子とが分散した層となる。これにより、この樹脂粒子を焼成して作成した定着ベルトの離型層には、耐屈曲性に乏しい部分が形成されず、耐屈曲性、表面平滑性の良好な定着ベルトとすることができる。
本実施形態の定着部材(定着ベルト)を用いた画像形成装置を示す概略図。 本実施形態の定着部材(定着ベルト)を用いた定着装置を示す概略図。 定着部材(定着ベルト)の断面図。 (a)は、20μm以下の厚みの離型層を形成するときの弾性層に付着するフッ素樹脂粒子の概略説明図。(b)は、20μm以上の厚みの離型層を形成するときの弾性層に付着するフッ素樹脂粒子の概略説明図。 分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60以上のPFAと、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/100以下のPFAの耐屈曲性について調べたグラフ。
符号の説明
10Y、10M、10C、10Bk 画像形成ユニット
20 搬送ベルト
40 定着装置
41 定着ローラ
42 加圧ローラ
44 加熱ローラ
45 定着ベルト
49 サーミスタ

Claims (11)

  1. 最外層がフッ素系樹脂からなる定着部材において、該フッ素樹脂は、MFRが互いに異なる複数種類のフッ素樹脂からなることを特徴とする定着部材。
  2. 請求項1の定着部材において、上記フッ素樹脂は、372℃,5kgf荷重におけるMFRが7[g/10min]以上のフッ素樹脂と、372℃,5kgf荷重におけるMFRが3[g/10min]以下のフッ素樹脂からなることを特徴とする定着部材。
  3. 請求項1または2の定着部材において、上記フッ素樹脂が、粒子径の互いに異なる複数種類のフッ素樹脂からなることを特徴とする定着部材。
  4. 請求項3の定着部材において、上記フッ素樹脂のうちMFRの大きい方のフッ素樹脂の粒径は、上記フッ素樹脂のうちMFRの小さい方のフッ素樹脂の粒径よりも小さいことを特徴とする定着部材。
  5. 請求項1、2、3または4の定着部材において、上記フッ素樹脂のうち、MFRの大きい方のフッ素樹脂が35〜60重量%であることを特徴とする定着部材。
  6. 請求項1、2、3、4または5の定着部材において、上記フッ素樹脂は、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)であることを特徴とする定着部材。
  7. 請求項6の定着部材において、上記テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)は、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60以上であることを特徴とする定着部材。
  8. 最外層がフッ素系樹脂からなる定着部材において、該フッ素樹脂がテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)であり、該テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)は、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60以上であることを特徴とする定着部材。
  9. 請求項1、2、3、4、5、6、7または8の定着部材において、上記最外層の厚みが20μm以上であることを特徴とする定着部材。
  10. 表面移動可能な定着部材と、該定着部材を加熱する熱源とを備え、転写材上のトナー画像に該定着部材を圧接させることにより、該転写材上のトナー画像を加熱定着する定着装置において、該定着部材は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9の定着部材であることを特徴とする定着装置。
  11. 像担持体と、該像担持体上にトナー画像を形成するトナー画像形成手段と、該像担持体上のトナー画像を転写材に転写する転写手段と、該転写材上のトナー画像を定着する定着手段とを備えた画像形成装置であって、
    該定着手段として、請求項10の定着装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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