JP2009003223A - 定着装置およびそれを構成する部材の製造方法、並びに画像形成装置 - Google Patents

定着装置およびそれを構成する部材の製造方法、並びに画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シートに対する分離性を改善できるとともに、トナーや紙粉に対する離型性を改善して画像品質と通紙信頼性を満足できる定着装置を提供すること。
【解決手段】それぞれ円筒状ローラまたは無端ベルトの形態を有し、定着のためのニップ部Nを形成するように互いに圧接された二つの部材91A,92Aを備える。二つの部材91A,92Aのうち少なくとも一つを定着のための温度に加熱する加熱源を備える。シートの搬送方向Xに関してニップ部の下流側に相当する端部N2は、二つの部材のうちの一方の部材92Aが他方の部材91Aに対して凸状になる態様で湾曲している。一方の部材92Aは、フッ素系樹脂からなる表面を有し、この表面の算術平均粗さが0.1μmから1.3μmまでの範囲内である。
【選択図】図2B

Description

この発明は定着装置に関し、より詳しくは、片面にトナーが付着されたシートを加圧及び加熱して、上記トナーを溶融して上記シートに画像を定着させる定着装置に関する。
また、この発明は、そのような定着装置を構成する部材の製造方法に関する。
また、この発明は、そのような定着装置を備えた画像形成装置に関する。
この種の定着装置は、定着のためのニップ部を形成するように互いに圧接された二つの部材と、上記二つの部材のうち少なくとも一つを加熱する加熱源とを備え、片面にトナーが付着されたシート(紙など)を上記ニップ部を通して搬送し、加圧及び加熱により上記トナーを溶融して上記シートに画像を定着させるようになっている。
一般的な定着装置では、上記二つの部材は、トナーや紙粉に対する離型性を高めるために、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などのフッ素系樹脂からなる平坦な表面(算術平均粗さRaが0.05μm以下)を有している。
従来、ニップ部を形成するのに用いられるベルトの表層に、カーボンブラック入りフッ素系樹脂(フッ素系樹脂95%以上)を用いることが提案されている(例えば、特許文献1(特開2003−5555号公報参照。)。これにより、定着ベルトの帯電を防止して、静電オフセットの発生等を防止している。
特開2003−5555号公報 特開2004−287152号公報 特開2005−37829号公報
しかしながら、上述の一般的な定着装置では、ニップ部を形成する二つの部材が平坦な表面を有するため、上記二つの部材のうちの一方の部材、特に他方の部材に対して凸状となっている側の部材に、シートが巻き付いてジャムが発生するという問題(シートに対する分離性の問題)がある。例えば、一方の部材においてニップ部の下流側端部でシート分離のために他方の部材に対して凸状になっている箇所がある場合には、この一方の部材に、シートが巻き付いてジャムが発生するという問題がある。
一方、特許文献1のように、ベルトの表層をなすフッ素系樹脂に添加物を含有させると、表面の凹凸が大きすぎるため、トナーや紙粉に対する離型性が低下し、表面にトナーや紙粉が付着するという問題(トナーや紙粉に対する離型性の問題)が生ずる。これにより、付着物の形状が画像に転写されて画像ノイズが発生し、画像品質が悪化する。また、その付着物により他方の部材(ニップ部をなす)の表面にキズを付けてしまい、同様に画像ノイズが発生し、画像品質が悪化する。また、付着したトナーが溶融状態で存在するため、巻き付きジャムが発生し、通紙信頼性を悪化させる。
そこで、この発明の課題は、シートに対する分離性を改善できるとともに、トナーや紙粉に対する離型性を改善して画像品質と通紙信頼性を満足できる定着装置を提供することにある。
また、この発明の課題は、そのような定着装置を構成する部材の製造方法を提供することにある。
また、この発明の課題は、そのような定着装置を備えた画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、第1の局面では、この発明の定着装置は、
それぞれ円筒状ローラまたは無端ベルトの形態を有し、定着のためのニップ部を形成するように互いに圧接された二つの部材と、
上記二つの部材のうち少なくとも一つを定着のための温度に加熱する加熱源とを備え、
上記ニップ部を通して搬送されるシートの搬送方向に関して上記ニップ部の下流側に相当する端部は、上記シートの幅方向に沿って見た断面視で上記二つの部材のうちの一方の部材が他方の部材に対して凸状になる態様で湾曲しており、
上記一方の部材は、フッ素系樹脂からなる表面を有し、この表面の算術平均粗さが0.1μmから1.3μmまでの範囲内であることを特徴とする。
ここで「フッ素系樹脂」とは、フッ素原子を組成に含む合成樹脂の総称である。
表面の算術平均粗さとは、粗さ曲線からその平均線の方向に基準長さだけを抜き取り、この抜取り部分の平均線の方向にx軸を、縦倍率の方向にy軸を取り、粗さ曲線をy=f(x)で表したときに、次の式(数1)によって求められる値をマイクロメートル(μm)単位で表したものをいう。
Figure 2009003223
この発明の定着装置では、上記ニップ部を通して搬送されるシートの搬送方向に関して上記ニップ部の下流側に相当する端部は、上記シートの幅方向に沿って見た断面視で上記二つの部材のうちの一方の部材が他方の部材に対して凸状になる態様で湾曲している。このため、定着動作時に、上記一方の部材の方へシートが湾曲して巻き付く傾向が生じる場合がある。ここで、この発明の定着装置では、上記一方の部材は、フッ素系樹脂からなる表面を有し、この表面の算術平均粗さ(Ra)が0.1μmから1.3μmまでの範囲内である。このように、上記一方の部材の表面がフッ素系樹脂からなり、この表面の算術平均粗さ(Ra)が0.1μm以上の凹凸を有することで、シートに対する分離性が改善される。しかも、この表面の算術平均粗さ(Ra)が1.3μm以下であるから、トナーや紙粉に対する離型性が改善される。この結果、画像ノイズの発生やトナー溶融による巻き付きジャム発生を防止することができ、画像品質と通紙信頼性を満足できる。
一実施形態の定着装置では、上記一方の部材の上記表面は上記フッ素系樹脂のみからなることを特徴とする。
ここで「フッ素系樹脂のみからなる」とは、カーボンブラックなどの添加物が含有されておらず、上記フッ素系樹脂が100%であることを意味する。
この一実施形態の定着装置では、上記一方の部材の上記表面は、上記フッ素系樹脂のみからなる。したがって、さらにトナーや紙粉に対する離型性を改善でき、さらに画像品質と通紙信頼性を満足できる。
一実施形態の定着装置では、上記一方の部材は、基材と、この基材の外周面を覆うように設けられた、上記算術平均粗さをもつ表面を有する上記フッ素系樹脂からなるチューブによって形成されていることを特徴とする。
この一実施形態の定着装置では、上記一方の部材が容易に作製され得る。
一実施形態の定着装置では、
上記一方の部材は無端ベルトの形態を有し、
上記ニップ部を形成するように、上記一方の部材の内周面を、上記二つの部材のうちの他方の部材へ向けて押圧する加圧部材を備えたことを特徴とする。
この一実施形態の定着装置では、上記加圧部材のお蔭で上記二つの部材が互いに圧接される状態となって、上記ニップ部が形成される。
第2の局面では、この発明の定着装置は、
円筒状ローラの形態を有し、搬送されるシートが外周面に圧接される定着部材と、
上記定着部材を定着のための温度に加熱する加熱源とを備え、
上記定着部材は、フッ素系樹脂からなる表面を有し、この表面の算術平均粗さが0.1μmから1.3μmまでの範囲内であることを特徴とする。
この発明の定着装置では、定着動作時に、上記定着部材の方へシートが湾曲して巻き付く傾向が生じる場合がある。ここで、この発明の定着装置では、上記定着部材は、フッ素系樹脂からなる表面を有し、この表面の算術平均粗さ(Ra)が0.1μmから1.3μmまでの範囲内である。このように、定着部材の表面がフッ素系樹脂からなり、この表面の算術平均粗さ(Ra)が0.1μm以上の凹凸を有することで、シートに対する分離性が改善される。しかも、この表面の算術平均粗さ(Ra)が1.3μm以下であるから、トナーや紙粉に対する離型性が改善される。この結果、画像ノイズの発生やトナー溶融による巻き付きジャム発生を防止することができ、画像品質と通紙信頼性を満足できる。
一実施形態の定着装置では、上記定着部材の上記表面は上記フッ素系樹脂のみからなることを特徴とする。
ここで「フッ素系樹脂のみからなる」とは、既述のように、カーボンブラックなどの添加物が含有されておらず、上記フッ素系樹脂が100%であることを意味する。
この一実施形態の定着装置では、上記定着部材の上記表面は、上記フッ素系樹脂のみからなる。したがって、さらにトナーや紙粉に対する離型性を改善でき、さらに画像品質と通紙信頼性を満足できる。
一実施形態の定着装置では、上記定着部材は、基材と、この基材の外周面を覆うように設けられた、上記算術平均粗さをもつ表面を有する上記フッ素系樹脂からなるチューブによって形成されていることを特徴とする。
この一実施形態の定着装置では、上記一方の部材が容易に作製され得る。
この発明の製造方法は、
第1の局面の定着装置が備える上記一方の部材を製造する製造方法であって、
円筒状ローラまたは無端ベルトの形態を有する基材を用意し、
この基材の外周面を覆うようにフッ素系樹脂を表層として積層し、
上記フッ素系樹脂の表面を、算術平均粗さが0.1μmから1.3μmまでの範囲内になるように荒らして、上記基材と上記フッ素系樹脂とを含む上記一方の部材を得ることを特徴とする。
この発明の製造方法によれば、上記一方の部材を容易に作製できる。
別の局面では、この発明の製造方法は、
第1の局面の定着装置が備える上記一方の部材を製造する製造方法であって、
平坦な表面を有するフッ素系樹脂からなるチューブを押し出し成形によって形成し、
上記チューブの表面を、算術平均粗さが0.1μmから1.3μmまでの範囲内になるように荒らし、
円筒状ローラまたは無端ベルトの形態を有する基材を用意し、この基材の外周面を覆うように上記チューブを表層として取り付けて、上記基材と上記チューブとを含む上記一方の部材を得ることを特徴とする。
この発明の製造方法によれば、上記一方の部材を容易に作製できる。
さらに別の局面では、この発明の製造方法は、
第1の局面の定着装置が備える上記一方の部材を製造する製造方法であって、
算術平均粗さが0.1μmから1.3μmまでの範囲内であるような表面を有するフッ素系樹脂からなるチューブを押し出し成形によって形成し、
円筒状ローラまたは無端ベルトの形態を有する基材を用意し、この基材の外周面を覆うように上記チューブを表層として取り付けて、上記基材と上記チューブとを含む上記一方の部材を得ることを特徴とする。
この発明の製造方法によれば、上記一方の部材を容易に作製できる。
さらに別の局面では、この発明の製造方法は、
第1の局面の定着装置が備える上記一方の部材を製造する製造方法であって、
平坦な表面を有する円筒状ローラまたは無端ベルトの形態を有する基材を用意し、この基材の外周面を所定の粗さとなるように荒らし、
平坦な表面を有するフッ素系樹脂からなるチューブを押し出し成形によって形成し、
上記基材の外周面に上記チューブを表層として取り付けて上記基材と上記チューブとを含む上記一方の部材を得るものであり、上記所定の粗さは、上記基材の外周面の形状が上記チューブの表面に反映することにより上記表面の算術平均粗さが0.1μmから1.3μmとなるように決定されていることを特徴とする。
この発明の製造方法によれば、上記一方の部材を容易に作製できる。
この発明の製造方法は、
第2の局面の定着装置が備える上記定着部材を製造する製造方法であって、
円筒状ローラの形態を有する基材を用意し、
この基材の外周面を覆うようにフッ素系樹脂を表層として積層し、
上記フッ素系樹脂の表面を、算術平均粗さが0.1μmから1.3μmまでの範囲内になるように荒らして、上記基材と上記フッ素系樹脂とを含む上記定着部材を得ることを特徴とする。
この発明の製造方法によれば、上記定着部材を容易に作製できる。
別の局面では、この発明の製造方法は、
第2の局面の定着装置が備える上記定着部材を製造する製造方法であって、
平坦な表面を有するフッ素系樹脂からなるチューブを押し出し成形によって形成し、
上記チューブの表面を、算術平均粗さが0.1μmから1.3μmまでの範囲内になるように荒らし、
円筒状ローラの形態を有する基材を用意し、この基材の外周面を覆うように上記チューブを表層として取り付けて、上記基材と上記チューブとを含む上記定着部材を得ることを特徴とする。
この発明の製造方法によれば、上記定着部材を容易に作製できる。
さらに別の局面では、この発明の製造方法は、
第2の局面の定着装置が備える上記定着部材を製造する製造方法であって、
算術平均粗さが0.1μmから1.3μmまでの範囲内であるような表面を有するフッ素系樹脂からなるチューブを押し出し成形によって形成し、
円筒状ローラの形態を有する基材を用意し、この基材の外周面を覆うように上記チューブを表層として取り付けて、上記基材と上記チューブとを含む上記定着部材を得ることを特徴とする。
この発明の製造方法によれば、上記定着部材を容易に作製できる。
さらに別の局面では、この発明の製造方法は、
第2の局面の定着装置が備える上記定着部材を製造する製造方法であって、
円筒状ローラの形態を有する基材を用意し、この基材の外周面は所定の粗さであり、
上記基材の外周面に上記チューブを表層として取り付けて上記基材と上記チューブとを含む上記定着部材を得るものであり、上記所定の粗さは、上記基材の外周面の形状が上記チューブの表面に反映することにより上記表面の算術平均粗さが0.1μmから1.3μmとなるように決定されていることを特徴とする。
この発明の製造方法によれば、上記定着部材を容易に作製できる。
この発明の画像形成装置は、
シートにトナーを付着させる画像形成部と、
第1または第2の局面の定着装置を備えたことを特徴とする。
この発明の画像形成装置では、上記画像形成部がシートにトナーを付着させ、その後、上記定着装置が上記トナーを溶融して上記シートに画像を定着させる。この発明の画像形成装置によれば、上述のように定着装置において、シートに対する分離性が改善され、しかも、トナーや紙粉に対する離型性が改善される。この結果、画像ノイズの発生やトナー溶融による巻き付きジャム発生を防止することができ、画像品質と通紙信頼性を満足できる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、一実施形態の定着装置を備えた画像形成装置の構成を示している。
この画像形成装置は、ケーシング(図示せず)内部の略中央に感光体ドラム1を備え、この感光体ドラム1の周りに、帯電ユニット2と、画像露光装置3と、現像ローラ41を有する現像装置4と、転写ローラ5と、分離爪6と、クリーナ7と、イレーサ8とを順に備えている。これらの構成要素1〜8が画像形成部を構成している。感光体ドラム1と転写ローラ5とは互いに圧接されて画像形成のためのニップ部(転写領域)Aを形成している。
ケーシング内部で転写領域Aの下方には、記録媒体としてのシート(用紙など)Sを多数収容した給紙カセット10が配置されている。
ケーシング内部で転写領域Aの上方には、定着装置9が配置されている。定着装置9は、定着のためのニップ部Nを形成するように互いに圧接された二つの部材91、92を有している。これらの部材91、92はそれぞれ円筒状ローラまたは無端ベルトの形態をとり得る(具体的には後述)。この例では、部材91は、後述する加熱部によって定着のための温度に加熱される。この部材91の周りには、この部材91からシートSを分離するための分離爪93、及び、この部材91の温度を検出するためのサーミスタ94が配置されている。
給紙カセット10と転写領域Aとの間には給紙カセット10から送り出されたシートSを搬送するための搬送路12が形成されている。また、転写領域Aと定着装置9との間には、転写領域Aでトナーが付着されたシートSを搬送するための搬送路13が形成されている。
画像形成時には、感光体ドラム1は矢印aの向き(図1において反時計回り)、転写ローラ5は矢印bの向き(図1において時計回り)にそれぞれ中心の周りに回転される。そして感光体ドラム1の表面が帯電ユニット2により一様に所定電位に帯電され、その帯電域に画像露光装置3から原稿画像に応じたレーザ光Lが照射されて、感光体ドラム1の表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置4の、現像バイアスを印加された現像ローラ41で現像されて可視のトナー像とされる。
一方、給紙カセット10から給紙ローラ101によってシートSが1枚ずつ搬送路12に引き出され、タイミングローラ対11へ供給される。タイミングローラ11は、図示しない制御部による制御によって感光体ドラム1上のトナー像形成と同期をとって、シートSを転写領域Aに送り込む。これにより、感光体ドラム1上に形成されたトナー画像がシートSに転写されて付着される。転写後に感光体ドラム1の表面に残留したトナーは、クリーナ7により清掃されて除去される。また、感光体ドラム1の表面に残留した電荷は、イレーサ8により除電されて除去される。これにより、次の画像形成に備えられる。
トナー画像が付着されたシートSは、転写領域Aから搬送路13を通して、定着装置9の二つの部材91、92の間のニップ部Nに送り込まれる。定着動作時には、二つの部材91、92は、それぞれ矢印c方向、矢印d方向に回転される。また、一方の部材91は、加熱部(例えば図2A中のヒータ95)によって定着のための温度に加熱される。この部材91の温度は、サーミスタ94が検出した温度に基づいて、図示しない制御部によってフィードバック制御される。そして、ニップ部Nに送り込まれたシートSは、ニップ部Nを通して搬送されるのに伴って加圧及び加熱を受けて、トナーが溶融される。これにより、シートSに画像が定着される。画像が定着されたシートSは、この例ではニップ部Nを通して上方へ排出される。
図2Aは上述の定着装置9の具体的な構成例を示している。この構成例では、部材91として円筒状ローラの形態をもつ加熱ローラ(符号91Aで表す)を備え、部材92として無端ベルトの形態をもつ加圧ベルト(符号92Aで表す)を備えている。加熱ローラ91Aの内側には、加熱部としてのヒータ95が設けられている。加圧ベルト92Aの内側には、加圧ベルト92Aの内周面を加熱ローラ91Aへ向けて押圧する加圧部材として、シートの搬送方向に関して上流側に弾性体パッド96が設けられ、さらにその下流側に剛体パッド97が設けられている。弾性体パッド96、剛体パッド97は支持部材98を介してフレームに支持されて、加熱ローラ91Aへ向けて付勢されている。これにより、図2Bに詳細に示すように、加熱ローラ91Aに対して加圧ベルト92Aが圧接される状態となって、定着のためのニップ部Nが形成されている。
図5Aに示すように、加熱ローラ91Aは、この例では、芯金21と、中間層22と、表層25との3層構造になっている。
芯金21は、機械的強度を有するように、アルミニウム、鉄等の金属材料からなるのが望ましい。芯金21は、パイプ形状で、この例では厚さが0.1mm〜5mm程度である。軽量化及びウォームアップ時間を考慮すると、芯金21の厚さは0.2mm〜1.5mm程度であるのが望ましい。
表層25は、表面25aに離型性を有するように、PFA(テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテルコポリマー)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ETFE(エチレンテトラフルオロエチレン)等のフッ素系樹脂からなるチューブまたは同様のフッ素系樹脂からなるコーティングによって形成されている。シリコーン系等の樹脂からなっていても良く、また、導電性を有していても良い。表層25の厚さは、5μm〜100μm程度が望ましい。フッ素系チューブの例として三井・デュポンフロロケミカル株式会社製PFA350−J、451HP−J、951HP Plus、等がある。水との接触角は90度以上であり、望ましくは110度以上である。表層25の表面粗さは、この例では任意であるが、算術平均粗さRaが0.1μm〜1.3μm程度であるのが望ましい。
中間層22は、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の弾性を有し、かつ耐熱性の高い材質からなるのが望ましい。中間層22の厚さは、任意であるが、0.05mm〜2mm程度であるのが望ましい。中間層22の外径は、任意であるが、10mm〜50mm程度であるのが望ましい。なお、中間層22を省略して、加熱ローラ91Aを2層構造とすることも可能である。
図5Bに示すように、加圧ベルト92Aは、この例では、基材31と、表層32との2層構造になっている。
基材31は、ポリイミド、ポリフェニレンスルファイド、ニッケル、鉄、ステンレス鋼(SUS)等の材料から成る。基材31の厚さは、任意であるが、0.05mm〜2mm程度であるのが望ましい。基材31の外径は、任意であるが、20mm〜100mm程度であるのが望ましい。
表層32は、表面32aに離型性を有するように、PFA、PTFE、ETFE等のフッ素系樹脂からなるチューブまたは同様のフッ素系樹脂からなるコーティングによって形成されている。表層32の厚さは、5μm〜100μm程度であるのが望ましい。フッ素系チューブの例として三井・デュポンフロロケミカル(株)製PFA350−J、451HP−J、951HP Plus、等がある。水との接触角は90度以上であり、望ましくは110度以上である。表層32の表面粗さは、この例では算術平均粗さRaが0.1μm〜1.3μmである。この表層32の表面粗さの効果については、後に詳述する。
なお、表層32と基材31との間に中間層を設けても良い。中間層は、シリコーンゴム、フッ素ゴム、等の弾性を有し、かつ耐熱性の高い材質からなるが望ましい。
図2B中に示した弾性体パッド96は、シリコーン系ゴム、フッ素系ゴム、等の弾性があり、かつ高い耐熱性を有する材質からなるのが望ましい。弾性体パッド96の厚さは、任意であるが、0.1mm〜10mm程度であるのが望ましい。弾性体パッド96は、組付け性、生産性等の観点からSUS、アルミニウム、鉄等の金属板と一体に取り付けられていても良い。
剛体パッド97は、ポリフェニレンスルファイド、ポリイミド、液晶ポリマー等の樹脂や、アルミニウム、鉄等の金属、またはセラミック等の材料からなる。剛体パッド97の押圧面(加圧ベルト92Aの内周面に接する面)97aは、ニップ部Nの下流側端部N2で加圧ベルト92Aを加熱ローラ91Aに対して凸状に湾曲させるために、凸状に形成されている。この結果、図2Bの断面視、つまりニップ部Nを通して搬送されるシートの幅方向に沿って見た断面視で、ニップ部Nの下流側端部N2は、ニップ部Nの中央部N1に比して小さい曲率半径でニップ部Nの中央部N1とは反対の向きに、剛体パッド97の押圧面97aに沿って凸状に湾曲している。
なお、弾性体パッド96及び剛体パッド97の形状や、加熱ローラ91Aの中間層(ゴム層)22の厚さ、弾性体パッド96の厚さ、圧力等に応じて、ニップ部Nの形状は、様々に変形され得る。ニップ部Nを作る定着器全体荷重は、任意であるが、100N〜600N程度であるのが望ましい。
加圧ベルト92Aの内周面と加圧部材96,97の押圧面との間には、潤滑性を高めるために、グリスまたはオイル等の潤滑剤が供給されるのが望ましい。グリスまたはオイルの材質は、任意であるが、例えばフッ素系、シリコーン系、ポリオレフィン系、鉱油系等のものが用いられる。
さて、上述のように、図2Bの断面視、つまりニップ部Nを通して搬送されるシートの幅方向に沿って見た断面視で、ニップ部Nの下流側端部N2は、ニップ部Nの中央部N1に比して小さい曲率半径でニップ部Nの中央部N1とは反対の向きに、剛体パッド97の押圧面97aに沿って凸状に湾曲している。これは、シートの分離性を高めるためである。しかし、定着動作時に、加圧ベルト92Aの方へシートが湾曲して逆に巻き付く傾向が生じる。ここで、この定着装置では、既述のように、加圧ベルト92Aはフッ素系樹脂からなる表面32a(図5B参照)を有し、この表面の算術平均粗さ(Ra)が0.1μmから1.3μmまでの範囲内である。具体的には、図6に模式的に示すように、加圧ベルト92Aの表層32は、ニップ部Nにおけるシートの搬送方向Xに沿って延びる複数の溝32dを有している。この結果、加圧ベルト92Aの表層32は、図7に示すように、シートの幅方向Yに沿って、凹凸を示す表面粗さを有している。なお、図7の横軸はシートの幅方向Yに沿った加圧ベルト92Aの表面32aにおける位置を示し、縦軸は加圧ベルト92Aの表面32aの凹凸(粗さ)を示している。なお、加圧ベルト92Aは、シートの搬送方向Xに関して凹凸を有していても良く、搬送方向Xと幅方向Yに関して凹凸を有していても良い。このように、加圧ベルト92Aの表面32aがフッ素系樹脂からなり、この表面32aの算術平均粗さ(Ra)が0.1μm以上の凹凸を有することで、シートに対する分離性が改善される。しかも、この表面32aの算術平均粗さ(Ra)が1.3μm以下であるから、トナーや紙粉に対する離型性が改善される。この結果、画像ノイズの発生やトナー溶融による巻き付きジャム発生を防止することができ、画像品質と通紙信頼性を満足できる。
図8は、この加圧ベルト92Aの表面粗さの効果を示す実験結果を示している。最も左の欄は、実験のために作製した試料の番号(No.1からNo.11まで)を示している。No.1からNo.7までの試料では、表層の材質はフッ素系樹脂(この例ではPFA)100%であり、添加物は無い。これに対して、No.8からNo.11までの試料は、表層の材質はPFAに添加物として2.0重量%のカーボンブラックを配合したものである。No.1とNo.2の試料では、表面の算術平均粗さRaがそれぞれ0.01、0.05であり、表面が平坦になっている。No.3からNo.5までの試料では、表面の算術平均粗さRaがそれぞれ0.10、0.70、1.30(本発明の範囲内)である。No.6とNo.7の試料では、表面の算術平均粗さRaがそれぞれ1.50、2.00であり、表面がより粗くなっている。No.8からNo.11までの試料では、表面の算術平均粗さRaがそれぞれ0.02、0.60、1.20、1.80というように、表面が平坦な状態から順次粗くなっている。
図8の「品質」欄から分かるように、No.3からNo.5までの試料(本発明の範囲内)では、トナーや紙粉に対する「離型性」、シートに対する「分離性」、「初期画像ノイズ」(動作開始直後の画像ノイズ)がいずれも良好(○印で示す)であり、望ましい結果が得られた。これに対して、No.1とNo.2の試料(平坦な表面をもつ)では、シートに対する「分離性」がそれぞれ悪い(×印で示す)、やや悪い(△印で示す)という結果であった。また、No.6とNo.7の試料(より粗い表面をもつ)では、「初期画像ノイズ」がそれぞれやや悪い(△印で示す)、悪い(×印で示す)という結果であった。
また、No.8からNo.11までの試料(添加物が有るもの)では、トナーや紙粉に対する「離型性」がいずれも悪い(×印で示す)という結果であった。しかも、No.8の試料(平坦な表面をもつ)ではシートに対する「分離性」が悪い(×印で示す)、また、No.11の試料(より粗い表面をもつ)では「初期画像ノイズ」が悪い(×印で示す)という結果が得られた。このNo.8からNo.11までの試料群での表面粗さに応じた傾向は、No.1からNo.7までの試料群での表面粗さに応じた傾向と一致している。
このように、図8の結果から、加圧ベルト92Aの表面32aがフッ素系樹脂からなり、この表面32aの算術平均粗さ(Ra)が0.1μm以上の凹凸を有することで、所望の品質が得られることを確認できた。
なお、上述の図2Aの構成例では、加熱ローラ91Aの内部にのみ加熱源(ヒータ95)を設けたが、加圧ベルト92Aの内側、例えば加圧部材96、97のところに加熱源を配置しても良い。
また、図2Aの構成例では、図1中に示した部材91として円筒状ローラの形態をもつ加熱ローラ91Aを備え、部材92として無端ベルトの形態をもつ加圧ベルト92Aを備えたが、これに限られるものではない。
例えば図3に示すように、図1中に示した部材91として無端ベルトの形態をもつ定着ベルト91Bを備え、部材92として円筒状ローラの形態をもつ加圧ローラ92Bを備えても良い。この図3の構成例では、定着ベルト91Bの内側には、加圧部材99と加熱ローラ91Hとが配置されている。加圧部材99はフレームに支持されて、定着ベルト91Bの内周面を加圧ローラ92Bへ向けて押圧している。一方、加熱ローラ91Hは、加圧部材99から離れる向きに付勢部材91Gによって付勢されている。これにより、定着ベルト91Bに張力が付与されている。加熱ローラ91Hの内部にはヒータ95Bが配置されている。定着動作時には、このヒータ95Bによって加熱ローラ91Hが加熱され、加熱ローラ91Hを介して定着ベルト91Bが定着のための温度に加熱される。
加圧部材99は、図3の断面視で、シートの搬送方向Xに関して上流側の部分99aが加圧ローラ92Bに対して凸状に形成され、中央部99bが加圧ローラ92Bの表面に沿った凹状に形成され、また、下流側の部分99cが加圧ローラ92Bに対して凸状に形成されている。
この例では、トナーが付着されたシートは、下方からニップ部Nに送り込まれる。シートは、ニップ部Nを通して搬送されるのに伴って加圧及び加熱を受けて、トナーが溶融される。これにより、シートに画像が定着される。画像が定着されたシートは、この例ではニップ部Nを通して上方へ排出される。
定着ベルト91Bの断面構造は、図5Bに示した加圧ベルト92Aの断面構造と同じとし、表層と基材の材質も同じとする。
図5Cに示すように、加圧ローラ92Bは、芯金51と、中間層52と、表層53との3層構造になっている。加圧ローラ92Bの外径は、任意であるが、20mm〜50mm程度であるのが望ましい。ストレート形状や、両端の径が大きい逆クラウン形状や、中央の径が大きいクラウン形状としても良い。径の差は、任意であるが、0.001mm〜3mm程度である。
芯金51は、機械的強度を有するように、アルミニウム、鉄等の金属材料からなるのが望ましい。芯金21は、この例ではパイプ形状で、厚さが0.1mm〜5mm程度である。なお、芯金21は、中実であっても良く、断面形状が三矢形状等の異型であっても良い。芯金21の内側に加熱源であるヒータ等を配置しても良い。
中間層52は、弾性層であり、ソリッドやスポンジ形態のどちらでもよい。中間層52の厚さは、この例では1mm〜20mm程度であるが、装置に応じて適時変更してかまわない。中間層52の材質は、シリコーンゴム、フッ素ゴム、等の耐熱性の高い材質が望ましく、添加剤を加えたりしても良い。ローラ硬度は、任意である。
表層53は、表面53aに離型性を有するように、PFA、PTFE等のフッ素系樹脂からなるチューブまたは同様のフッ素系樹脂からなるコーティングによって形成されている。表層53の厚さは、5μm〜100μm程度が望ましい。フッ素系チューブの例として三井・デュポンフロロケミカル(株)製PFA350−J、451HP−J、951HP Plus、等がある。水との接触角は90度以上であり、望ましくは110度以上である。表層53の表面粗さは、この例では任意であるが、算術平均粗さRaが0.1μm〜1.3μm程度であるのが望ましい。
この例では、図3の断面視、つまりニップ部Nを通して搬送されるシートの幅方向に沿って見た断面視で、ニップ部Nの下流側端部N2は、ニップ部Nの中央部N1に比して小さい曲率半径でニップ部Nの中央部N1とは反対の向きに、加圧部材99の下流側部分99cに沿って凸状に湾曲している。これは、シートの分離性を高めるためである。しかし、定着動作時に、定着ベルト91Bの方へシートが湾曲して巻き付く傾向が生じる。そこで、この例では、定着ベルト91Bはフッ素系樹脂からなる表面を有し、この表面の算術平均粗さ(Ra)が0.1μmから1.3μmまでの範囲内であるものとする。このように構成することで、トナーや紙粉に対する「離型性」、シートに対する「分離性」、「初期画像ノイズ」(動作開始直後の画像ノイズ)がいずれも良好になり、所望の品質を得ることができる。
また、図2Aや図3の構成例とは異なり、図4に示すように、図1中に示した部材91、この例では定着部材として円筒状ローラの形態をもつ加熱ローラ91Cを備え、部材92として円筒状ローラの形態をもつ加圧ローラ92Cを備えても良い。
加熱ローラ91Cの断面構造は、図5Aに示した加熱ローラ91Aの断面構造と同じとし、表層と中間層と芯金の材質も同じとする。また、加圧ローラ92Cの断面構造は、図5Cに示した加圧ローラ92Bの断面構造と同じとし、表層と中間層と芯金の材質も同じとする。
図4中に示す加熱ローラ91Cの内部にはヒータ95Cが配置されている。定着動作時には、このヒータ95Cによって加熱ローラ91Cが定着のための温度に加熱される。
この例では、トナーが付着されたシートは、下方から加熱ローラ91Cと加圧ローラ92Cとが作るニップ部Nに送り込まれる。シートは、ニップ部Nを通して搬送されるのに伴って加圧及び加熱を受けて、トナーが溶融される。これにより、シートに画像が定着される。画像が定着されたシートは、この例ではニップ部Nを通して上方へ排出される。
この例では、図4の断面視、つまりニップ部Nを通して搬送されるシートの幅方向に沿って見た断面視で、加圧ローラ92Cが加熱ローラ91Cによって押圧されて凹状に窪んでいる。これにより、ニップ部Nは、概ね加熱ローラ91Cの外周面に沿って、加圧ローラ92Cに対して凸状に湾曲している。しかし、定着動作時に、加熱ローラ91Cの方へシートが湾曲して逆に巻き付く傾向が生じる。そこで、この例では、加熱ローラ91Cはフッ素系樹脂からなる表面を有し、この表面の算術平均粗さ(Ra)が0.1μmから1.3μmまでの範囲内であるものとする。このように構成することで、トナーや紙粉に対する「離型性」、シートに対する「分離性」、「初期画像ノイズ」(動作開始直後の画像ノイズ)がいずれも良好になり、所望の品質を得ることができる。
なお、定着部材としての加熱ローラ91Cに圧接されるのは、加圧ローラ92Cに限られるものではなく、フレームに支持された非回転の弾性体パッドであっても良い。
上述のように定着装置において、シートに対する分離性が改善され、しかも、トナーや紙粉に対する離型性が改善される。したがって、図1のように構成された画像形成装置全体として、画像ノイズの発生やトナー溶融による巻き付きジャム発生を防止することができ、画像品質と通紙信頼性を満足できる。
次に、図2Aの構成例における加熱ローラ91Aや加圧ベルト92A、図3の構成例における定着ベルト91Bや加圧ローラ92B、図4の構成例における加熱ローラ91Cや加圧ローラ92Cなどの部材を作製するために、フッ素系樹脂からなる表層の表面を荒らす幾つかの方法について説明する。
第1の方法では、まず、円筒状ローラまたは無端ベルトの形態を有する基材を用意する。円筒状ローラの形態を有する基材は、芯金に加えて中間層を含んでいても良い。無端ベルトの形態を有する基材は、中間層を含んでいても良い。そして、この基材の外周面を覆うようにフッ素系樹脂を表層として積層し、その後、そのフッ素系樹脂の表面を、算術平均粗さが0.1μmから1.3μmまでの範囲内になるように、ラッピングフィルム、紙やすり、マイクロフィルム等を用いて荒らす。これにより、所望の表面粗さを有する部材を得る。荒らす方向は、円筒状ローラまたは無端ベルトの周方向、幅方向、または両方向等、任意である。
なお、任意の凹凸形状のあるローラやシートを押し付けて、フッ素系樹脂の表面を荒らしても良い。その時、凹凸形状を転写し易いように、表層を基材とともに加熱したり、押し付けるローラやシートを加熱しても良い。
第2の方法では、まず、平坦な表面を有するフッ素系樹脂からなるチューブを押し出し成形によって形成する。そして、そのチューブの表面を、算術平均粗さが0.1μmから1.3μmまでの範囲内になるように、ラッピングフィルム、紙やすり、マイクロフィルム等を用いて荒らす。その後、円筒状ローラまたは無端ベルトの形態を有する基材を用意し、この基材の外周面を覆うように上記チューブを表層として取り付ける。これにより、所望の表面粗さを有する部材を得る。
なお、この方法においても、任意の凹凸形状のあるローラやシートを押し付けて、フッ素系樹脂の表面を荒らしても良い。その時、凹凸形状を転写し易いように、表層を基材とともに加熱したり、押し付けるローラやシートを加熱しても良い。
第3の方法では、まず、算術平均粗さが0.1μmから1.3μmまでの範囲内であるような表面を有するフッ素系樹脂からなるチューブを押し出し成形によって形成する。具体的には、押出断面を凹凸を有する異型にする。次に、円筒状ローラまたは無端ベルトの形態を有する基材を用意し、この基材の外周面を覆うように上記チューブを表層として取り付ける。これにより、所望の表面粗さを有する部材を得る。
第4の方法では、まず、円筒状ローラまたは無端ベルトの形態を有する基材を用意する。この基材の外周面を荒らす。一方、平滑な表面を有するフッ素系樹脂からなるチューブを押し出し成形によって形成する。上記基材の外周面に上記チューブを表層として取り付ける。これにより、上記チューブの表面には上記基材の外周面の荒らされた形状が反映するようになる。上記基材の外周面の粗さは、上記チューブを上記基材に取り付けたときに上記チューブの表面の算術平均粗さが0.1μmから1.3μmまでの範囲内になるように、予め実験等により決定される。これにより、所望の表面粗さを有する部材を得る。
なお、今回挙げた内容は、一例であり、構成及び材料は、これにとらわれない。装置に応じて適時変更してかまわない。
また、画像形成装置としては、モノクロ/カラーの複写機、プリンタ、ファックス、これら複合機など、どれでもかまわない。
この発明の一実施形態の定着装置を備えた画像形成装置の構成を示す図である。 図1中の定着装置の具体的な一つの構成例を示す図である。 図2A中に示されたニップ部近傍を詳細に示す図である。 図1中の定着装置の具体的な別の構成例を示す図である。 図1中の定着装置の具体的なさらに別の構成例を示す図である。 図2A中の加熱ローラの断面構造を示す図である。 図2A中の加圧ベルトの断面構造を示す図である。 図3中の加圧ローラの断面構造を示す図である。 図2A中の加圧ベルトの表層の表面を模式的に示す図である。 図2A中の加圧ベルトの、シートの幅方向Yに沿った表面の凹凸を示す図である。 図2A中の加圧ベルトの表面粗さの効果を示す実験結果を示す図である。
符号の説明
9 定着装置
91、92 部材
N ニップ部
N1 中央部
N2 下流側端部

Claims (16)

  1. それぞれ円筒状ローラまたは無端ベルトの形態を有し、定着のためのニップ部を形成するように互いに圧接された二つの部材と、
    上記二つの部材のうち少なくとも一つを定着のための温度に加熱する加熱源とを備え、
    上記ニップ部を通して搬送されるシートの搬送方向に関して上記ニップ部の下流側に相当する端部は、上記シートの幅方向に沿って見た断面視で上記二つの部材のうちの一方の部材が他方の部材に対して凸状になる態様で湾曲しており、
    上記一方の部材は、フッ素系樹脂からなる表面を有し、この表面の算術平均粗さが0.1μmから1.3μmまでの範囲内であることを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記一方の部材の上記表面は上記フッ素系樹脂のみからなることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記一方の部材は、基材と、この基材の外周面を覆うように設けられた、上記算術平均粗さをもつ表面を有する上記フッ素系樹脂からなるチューブによって形成されていることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記一方の部材は無端ベルトの形態を有し、
    上記ニップ部を形成するように、上記一方の部材の内周面を、上記二つの部材のうちの他方の部材へ向けて押圧する加圧部材を備えたことを特徴とする定着装置。
  5. 円筒状ローラの形態を有し、搬送されるシートが外周面に圧接される定着部材と、
    上記定着部材を定着のための温度に加熱する加熱源とを備え、
    上記定着部材は、フッ素系樹脂からなる表面を有し、この表面の算術平均粗さが0.1μmから1.3μmまでの範囲内であることを特徴とする定着装置。
  6. 請求項5に記載の定着装置において、
    上記定着部材の上記表面は上記フッ素系樹脂のみからなることを特徴とする定着装置。
  7. 請求項5に記載の定着装置において、
    上記定着部材は、基材と、この基材の外周面を覆うように設けられた、上記算術平均粗さをもつ表面を有する上記フッ素系樹脂からなるチューブによって形成されていることを特徴とする定着装置。
  8. 請求項1に記載の定着装置が備える上記一方の部材を製造する製造方法であって、
    円筒状ローラまたは無端ベルトの形態を有する基材を用意し、
    この基材の外周面を覆うようにフッ素系樹脂を表層として積層し、
    上記フッ素系樹脂の表面を、算術平均粗さが0.1μmから1.3μmまでの範囲内になるように荒らして、上記基材と上記フッ素系樹脂とを含む上記一方の部材を得ることを特徴とする製造方法。
  9. 請求項1に記載の定着装置が備える上記一方の部材を製造する製造方法であって、
    平坦な表面を有するフッ素系樹脂からなるチューブを押し出し成形によって形成し、
    上記チューブの表面を、算術平均粗さが0.1μmから1.3μmまでの範囲内になるように荒らし、
    円筒状ローラまたは無端ベルトの形態を有する基材を用意し、この基材の外周面を覆うように上記チューブを表層として取り付けて、上記基材と上記チューブとを含む上記一方の部材を得ることを特徴とする製造方法。
  10. 請求項1に記載の定着装置が備える上記一方の部材を製造する製造方法であって、
    算術平均粗さが0.1μmから1.3μmまでの範囲内であるような表面を有するフッ素系樹脂からなるチューブを押し出し成形によって形成し、
    円筒状ローラまたは無端ベルトの形態を有する基材を用意し、この基材の外周面を覆うように上記チューブを表層として取り付けて、上記基材と上記チューブとを含む上記一方の部材を得ることを特徴とする製造方法。
  11. 請求項1に記載の定着装置が備える上記一方の部材を製造する製造方法であって、
    平坦な表面を有する円筒状ローラまたは無端ベルトの形態を有する基材を用意し、この基材の外周面を所定の粗さとなるように荒らし、
    平坦な表面を有するフッ素系樹脂からなるチューブを押し出し成形によって形成し、
    上記基材の外周面に上記チューブを表層として取り付けて上記基材と上記チューブとを含む上記一方の部材を得るものであり、上記所定の粗さは、上記基材の外周面の形状が上記チューブの表面に反映することにより上記表面の算術平均粗さが0.1μmから1.3μmとなるように決定されていることを特徴とする製造方法。
  12. 請求項5に記載の定着装置が備える上記定着部材を製造する製造方法であって、
    円筒状ローラの形態を有する基材を用意し、
    この基材の外周面を覆うようにフッ素系樹脂を表層として積層し、
    上記フッ素系樹脂の表面を、算術平均粗さが0.1μmから1.3μmまでの範囲内になるように荒らして、上記基材と上記フッ素系樹脂とを含む上記定着部材を得ることを特徴とする製造方法。
  13. 請求項5に記載の定着装置が備える上記定着部材を製造する製造方法であって、
    平坦な表面を有するフッ素系樹脂からなるチューブを押し出し成形によって形成し、
    上記チューブの表面を、算術平均粗さが0.1μmから1.3μmまでの範囲内になるように荒らし、
    円筒状ローラの形態を有する基材を用意し、この基材の外周面を覆うように上記チューブを表層として取り付けて、上記基材と上記チューブとを含む上記定着部材を得ることを特徴とする製造方法。
  14. 請求項5に記載の定着装置が備える上記定着部材を製造する製造方法であって、
    算術平均粗さが0.1μmから1.3μmまでの範囲内であるような表面を有するフッ素系樹脂からなるチューブを押し出し成形によって形成し、
    円筒状ローラの形態を有する基材を用意し、この基材の外周面を覆うように上記チューブを表層として取り付けて、上記基材と上記チューブとを含む上記定着部材を得ることを特徴とする製造方法。
  15. 請求項5に記載の定着装置が備える上記定着部材を製造する製造方法であって、
    円筒状ローラの形態を有する基材を用意し、この基材の外周面は所定の粗さであり、
    上記基材の外周面に上記チューブを表層として取り付けて上記基材と上記チューブとを含む上記定着部材を得るものであり、上記所定の粗さは、上記基材の外周面の形状が上記チューブの表面に反映することにより上記表面の算術平均粗さが0.1μmから1.3μmとなるように決定されていることを特徴とする製造方法。
  16. シートにトナーを付着させる画像形成部と、
    請求項1または5に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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