JP2021056442A - 加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

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侑己 大島
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Abstract

【課題】非通紙部の異常昇温の緩和と熱伝導部材の削れ抑制を両立できる加熱装置及び画像形成装置を提供する。【解決手段】ヒータ113と、ヒータの周囲を回動し、ヒータで加熱される円筒状の加熱部材112と、加熱部材の内面に接触し加熱部材の軌道を規制する規制部150を有し、ヒータを保持する保持部材130と、加熱部材とともに回転し、加熱部材を介してヒータとニップ部Nを形成する加圧部材110と、を備え、加圧部材と記加熱部材によってニップ部で記録材を搬送しつつ、記録材のトナー像を加熱する加熱装置であって、ニップ部に対して記録材の搬送方向の上流または下流の一方に配置され、加熱部材と接触することなく、保持部材に保持された熱伝導部材140をさらに備え、ニップ部の一方における端部と、記録材の搬送方向の上流または下流の他方における規制部の端部を結ぶ直線よりも、熱伝導部材が加圧部材側に突出しないように構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、記録材のトナー像を加熱する加熱装置及び加熱装置を備えた複写機・レーザプリンタ等の画像形成装置に関するものである。加熱装置としては、紙などの記録材に形成された未定着トナー像を記録材に加熱定着させる定着装置が挙げられる。
電子写真方式の複写機・レーザプリンタ等の画像形成装置に用いられる加熱装置には、従来から熱ローラ方式、フィルム加熱方式などが知られている。フィルム加熱方式の加熱装置は、ヒータと、ヒータと接触しつつ加熱される定着フィルムと、定着フィルムを介してヒータとニップ部を形成する加圧ローラなどを有している。未定着トナー像を担持する記録材は前記ニップ部で挟持搬送されつつ加熱され、未定着トナー像が記録材に定着される。フィルム加熱方式の加熱装置は、熱ローラ方式の加熱装置における熱ローラに比べ、熱容量の小さいフィルムを定着部材として用いているため定着部材を所定温度に立ち上げるまでの時間を短縮することができる。また定着部材を所定温度に立ち上げるまでの時間が短いため、スタンバイ時に定着部材を暖めておく必要がなく、消費電力を極力低く抑えることが可能である。
前述のフィルム加熱方式の加熱装置では、ヒータの摺動面からのみ定着フィルムに熱伝導を行っているのに対し、ヒータの摺動面以外からも定着フィルムに熱伝導を行う構成の加熱装置が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された加熱装置は、ヒータの摺動面とは反対側の面と、ヒータの摺動面に垂直な面に、アルミニウム等の板からなる熱伝導部材を接触させ、さらに前記熱伝導部材を定着フィルムの内面にも接触させている。この熱伝導部材により、ヒータの摺動面以外の熱伝導経路を形成したことにより、ヒータから定着フィルムへの高効率な熱伝導が必要とされる高速化への対応が有利になる。また熱伝導部材により、ヒータと定着フィルムの熱の一部を奪うことにより、結果的にヒータと定着フィルムの非通紙部の異常昇温を緩和することが可能となる。
特開2003−257592号公報
しかしながら、上記従来の構成においては、熱伝導部材を、ヒータに接触させるだけでなく、定着フィルムの内面にも接触させているため、定着フィルムが熱伝導部材に接触しながら摺動され、熱伝導部材が削れて摩耗してしまう。すると、熱伝導部材による非通紙部の異常昇温の緩和効果も低下してしまう。このように上記従来の構成では、加熱装置における非通紙部の異常昇温を緩和しつつ、熱伝導部材の削れを抑制することが困難である。
そこで、本発明の目的は、加熱装置における非通紙部の異常昇温を緩和しつつ、熱伝導部材の削れを抑制することである。
上記目的を達成するため、本発明は、ヒータと、前記ヒータの周囲を回動し、前記ヒータで加熱される円筒状の加熱部材と、前記加熱部材の内面に接触し前記加熱部材の軌道を規制する規制部を有し、前記ヒータを保持する保持部材と、前記加熱部材とともに回転し、前記加熱部材を介して前記ヒータとニップ部を形成する加圧部材と、を備え、前記加圧部材と前記加熱部材によって前記ニップ部で記録材を搬送しつつ、記録材のトナー像を加熱する加熱装置であって、前記ニップ部に対して記録材の搬送方向の上流または下流の一方に配置され、前記加熱部材と接触することなく、前記保持部材に保持された熱伝導部材をさらに備え、前記ニップ部の前記一方における端部と、記録材の搬送方向の上流または下流の他方における前記規制部の端部を結ぶ直線よりも、前記熱伝導部材が加圧部材側に突出しないように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、加熱装置における非通紙部の異常昇温を緩和しつつ、熱伝導部材の削れを抑制することができる。
実施例1における画像形成装置の断面図 実施例1における加熱装置の断面図 (a)、(b)は実施例1における加熱装置の要部断面図 実施例1における加熱装置の熱伝導部材の断面図 (a)、(b)は実施例1における加熱装置の要部断面図 (a)、(b)は実施例1における加熱装置の要部断面図 実施例1における端部昇温緩和効果および熱伝導部材の削れ確認の結果を表す表図 実施例2における加熱装置の要部断面図 (a)、(b)は実施例3における加熱装置の熱伝導部材の斜視図 (a)、(b)は実施例4における加熱装置の要部断面図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明の範囲を以下の実施例に限定する趣旨のものではない。
〔実施例1〕
本発明の実施例1における加熱装置を備えた画像形成装置について説明する。まず、本実施例における画像形成装置の本体構成を説明し、次いで画像形成装置に用いられる加熱装置について詳しく説明する。
(画像形成装置)
図1を用いて、実施例1における加熱装置を備えた画像形成装置の一例を説明する。図1は、実施例1における画像形成装置の断面図である。
本実施例における画像形成装置50は、感光ドラム1上のトナー像を記録材Pに転写する電子写真方式の画像形成装置である。像担持体である感光ドラム1の周面には、回転方向(矢印R1方向)に沿って順に、帯電器2、レーザ光Lを感光ドラム1に照射する露光装置3、現像器5、転写ローラ10、及び感光ドラムクリーナ16が配置されている。まず感光ドラム1は、その表面が帯電器2によってマイナス極性に帯電される。次に帯電された感光ドラム1は、露光装置3のレーザ光Lにより、その表面上に静電潜像が形成(露光された部分は表面電位が上がる)される。本実施例のトナーはマイナス極性に帯電されており、ブラックトナーが入った現像器5によって、感光ドラム1上の静電潜像部にマイナス極性に帯電されたトナーが付着し、感光ドラム1上にトナー像Tが形成される。記録材Pは、給送ローラ4によって給送され、搬送ローラ6によって感光ドラム1と転写ローラ10が対向する転写ニップNTrに搬送される。転写ローラ10に不図示の電源からトナーの極性とは逆の極性であるプラス極性の転写バイアスが印加され、感光ドラム1上のトナー像Tは、転写ニップNTrにおいて記録材Pに転写される。転写後の感光ドラム1は、弾性体ブレードを有する感光ドラムクリーナ16によって表面の転写残トナーが除去される。トナー像Tを担持した記録材Pは、加熱装置100に搬送され、表面のトナー像Tの加熱定着が行われる。
(加熱装置)
次いで図2を用いて、本実施例における加熱装置100について説明する。図2は、実施例1における加熱装置100の断面図である。本実施例の加熱装置100は、フィルム加熱方式の加熱装置である。
なお、図2において、矢印A方向は記録材Pの搬送方向である。また図2において、矢印B方向は記録材Pの搬送方向(矢印A方向)と直交する幅方向であり、加圧ローラ110や定着フィルム112の回転中心となる軸線方向である。
加熱装置100は、ヒータ113と、加熱部材である定着フィルム112と、保持部材であるヒータホルダ130と、加圧部材である加圧ローラ110と、熱伝導部材140と、を有する。ヒータ113と熱伝導部材140はヒータホルダ130に保持されている。円筒状の無端ベルトである定着フィルム112は、ヒータホルダ130に回転移動可能に保持され、ヒータホルダ130に保持されたヒータ113の周囲を回動し、ヒータ113で加熱される。加圧ローラ110は、定着フィルム112を介してヒータ113に圧接されており、ヒータ113と定着ニップNを形成している。ニップ部である定着ニップNは、記録材の搬送方向(矢印A方向)において、加圧ローラ110と定着フィルム112が加圧により接触している接触領域である。加圧ローラ110が矢印R1方向に回転されると、定着ニップNにてヒータ113に対して圧接された定着フィルム112が、加圧ローラ110に従動して矢印R2方向に回転される。ヒータ113は定着ニップNにて定着フィルム112の内面と矢印A方向に摺動し、定着フィルム112を内側から加熱する。未定着トナー像Tが転写された記録材Pは、定着ニップNにて加圧ローラ110と定着フィルム112によって矢印A方向に搬送され、ヒータ113に加熱された定着フィルム112を通して加熱され、記録材Pにトナー像Tが定着される。
(定着フィルム)
本実施例の定着フィルム112は、変形させない円筒状の状態で外径がφ18mmであり、厚み方向には多層構成となっている。定着フィルム112の層構成としては、フィルムの強度を保つための基層と、フィルム表面への汚れの付着を低減するための離型層からなる。
定着フィルム112の基層の材質は、ヒータ113に加熱されるため耐熱性が必要であり、またヒータ113と摺動するため強度も必要である。そのため、定着フィルム112の基層の材質は、ステンレス鋼やニッケルなどの金属や、ポリイミドなどの耐熱性樹脂を用いると良い。本実施例では、定着フィルム112の基層の材質としてポリイミド樹脂を用い、熱伝導率と強度を向上させるためカーボン系のフィラーを添加して用いた。定着フィルム112の基層の厚さは薄いほどヒータ113の熱を定着フィルム112に伝達しやすいが、薄すぎると強度が低下するため、15μm〜100μm程度が好ましく、本実施例では50μmとした。
定着フィルム112の離型層の材質は、パーフルオロアルコキシ樹脂(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン樹脂(FEP)等のフッ素樹脂を用いると好ましい。本実施例では定着フィルム112の離型層の材質はフッ素樹脂の中でも離型性と耐熱性に優れるPFAを用いた。定着フィルム112の離型層は、基層にチューブを被覆させたものでも良いが、基層の表面を塗料でコートしたものでも良く、本実施例では薄肉成型に優れるコートにより離型層を成型した。定着フィルム112の離型層は薄いほどヒータ113の熱を定着フィルム112に伝達しやすいが、薄すぎると耐久性が低下するため、5μm〜30μm程度が好ましく、本実施例では10μmとした。
また、本実施例では使用していないが、定着フィルム112の基層と離型層の間に、弾性層を設けても良い。その場合、弾性層の材質としては、シリコーンゴムやフッ素ゴムなどが用いられる。
(加圧ローラ)
本実施例の加圧ローラ110は外径φ20mmであり、φ12mmの鉄などの金属製の芯金117に、厚さ4mmの弾性層116が形成されている。加圧ローラ110の弾性層116の材質としては、ソリッドゴムや、発泡ゴムが用いられる。発泡ゴムは、低熱容量で熱伝導率が低く、加圧ローラ110の表面の熱が内部へ吸収され難いため、表面温度が上昇しやすく、所定の定着温度までの立ち上がり時間を短縮できる利点がある。本実施例においては、加圧ローラ110の弾性層116の材質としてシリコーンゴムを発泡した発泡ゴムを使用した。
加圧ローラ110の外径は小さい方が熱容量を抑えられるが、小さ過ぎると定着ニップNの幅が狭くなってしまうので適度な径が必要である。本実施例では、加圧ローラ110の外径をφ20mmとした。加圧ローラ110の弾性層116の肉厚に関しても、薄過ぎれば金属製の芯金117に熱が逃げるので適度な厚みが必要である。本実施例では、加圧ローラ110の弾性層116の厚さを4mmとした。加圧ローラ110の弾性層116の上には、トナーの離型層として、パーフルオロアルコキシ樹脂(PFA)からなる離型層118が形成されている。加圧ローラ110の離型層118は定着フィルム112の離型層同様、弾性層116にチューブを被覆させたものでも弾性層116の表面を塗料でコートしたものでも良いが、本実施例では、耐久性に優れるチューブを使用した。加圧ローラ110の離型層118の材質としては、PFAの他に、PTFE、FEP等のフッ素樹脂や、離型性の良いフッ素ゴムやシリコーンゴム等を用いても良い。
加圧ローラ110は、定着フィルム112を介してヒータ113に加圧される力が同じであっても、加圧ローラ110の表面硬度が低いほど、定着ニップNの矢印A方向の幅が得られる。本実施例では、加圧ローラ110の表面硬度が、Asker−C硬度(4.9N荷重)で50°のものを使用した。加圧ローラ110は、不図示の加圧手段によりヒータ113に加圧されている。加圧手段による加圧力は、総圧14kgfとした。加圧ローラ110は、不図示の回転手段により矢印R1方向に表面移動速度200mm/secで回転されるようになっている。
(ヒータ)
本実施例のヒータ113はフィルム加熱方式の加熱装置で用いられる一般的なヒータであり、セラミック製の基板上に抵抗発熱体を設けたものを用いている。ヒータ113は、記録材Pの搬送方向(矢印A方向)の幅6mm、厚さ1mmのセラミック製の基板表面に、Ag/Pd(銀パラジウム)の抵抗発熱体をスクリーン印刷により厚さ10μmで塗工し、その上に発熱体保護層として厚さ50μmのガラスで覆ったものを用いた。また、セラミック基板あるいは定着フィルム112の温度を検知する不図示の温度検知素子の信号に応じて、抵抗発熱体に流す電流を適切に制御することで、ヒータ113の温度を調整している。
(熱伝導部材)
図3(a)及び図3(b)を用いて、本実施例の熱伝導部材140について説明する。図3(a)及び図3(b)はヒータ113と定着フィルム112と熱伝導部材140の位置関係を拡大して示した概略図である。
本実施例の熱伝導部材140は、定着ニップNに記録材Pを連続通紙した時の定着フィルム112の非通紙部の昇温を緩和するための均熱部材である。図3(a)に示すように、本実施例の熱伝導部材140は、記録材を連続通紙した際の定着フィルム112の非通紙部の昇温を緩和するために、定着フィルム112の内面近傍に配置されている。また、熱伝導部材140は、熱伝導部材140の削れを抑制するために、定着フィルム112の内面に接触することなく、ヒータホルダ130に保持されている。例えば、熱伝導部材140は、シリコンボンドなどの接着剤によってヒータホルダ130に接着されている。熱伝導部材140は、定着ニップNに対して記録材の搬送方向の上流または下流の一方に配置されている。本実施例の熱伝導部材140は、定着ニップNに対して記録材の搬送方向の一方(矢印A方向の上流側)に配置されている。
熱伝導部材140の材質としては、熱伝導率が100W/m・K以上の材質を持つものが望ましい。本実施例においては、熱伝導率が140W/m・K程度のアルミ合金を用いた。
(ヒータホルダ)
ヒータホルダ130は、ヒータ113及び熱伝導部材140を保持している。ここでは、ヒータホルダ130は、熱伝導部材140を、ヒータ113よりも搬送方向の上流側に保持している。さらにヒータホルダ130は、円筒状の定着フィルム112を回転移動可能に保持している。
(規制部)
ヒータホルダ130は、定着フィルム112の内面に接触し、定着フィルム112の軌道を規制する規制部150を有している。規制部150は、加圧ローラ110と定着フィルム112との接触領域である定着ニップNの前記一方における端部Eと、熱伝導部材140を介して記録材の搬送方向の他方(矢印A方向の下流側)における規制部150の端部Cとを結ぶ直線Sよりも、熱伝導部材140が加圧ローラ側(加圧部材側)に突出しないように、定着フィルム112の軌道を規制する。これにより、ヒータホルダ130に保持された熱伝導部材140の表面と前記直線Sとの間には、ギャップGが形成される。ここで、記録材の搬送方向の他方における規制部150の端部Cとは、規制部150の定着フィルム112の内面との接触部(面接触を含む)において、記録材の搬送方向の他方の端部である。
(熱伝導部材140と直線SとのギャップGの定義)
図3(b)を用いて、熱伝導部材140と直線SとのギャップGの定義を説明する。定着ニップNの前記一方における端部Eと、熱伝導部材140を介して前記他方における規制部150の端部Cを結んだ直線Sは、定着フィルム112の搬送軌道のガイド直線である。その直線Sに対して熱伝導部材140から垂線をおろし、その距離が最短となる最短距離をギャップGとする。なお、ギャップGはヒータ113の位置に対する熱伝導部材140の配置が、搬送方向Aの上流側の場合においても、下流側においても同様の定義とする。
(ギャップGによる熱伝導)
熱伝導部材140が定着フィルム112と非接触であった場合でも、熱伝導部材140と定着フィルム112の間のギャップGが十分狭い場合は、そのギャップGに存在する空気層が熱を伝達する。そのため、定着フィルム112や熱伝導部材140の削れを抑制しながら、記録材Pの連続通紙により昇温した定着フィルム112の非通紙部からギャップGを介して対向する熱伝導部材140に熱が伝達される。さらに熱伝導部材140の非通紙部に対応する領域から通紙部に対応する領域に熱が伝達されて、熱伝導部材140の長手方向Bにおける熱のムラが抑制されるように均熱化される。これによって、定着フィルム112や熱伝導部材140の削れを抑制しながら、記録材の連続通紙時の定着フィルム112の非通紙部の異常昇温を緩和することができる。なお、ここでは、熱伝導部材140と定着フィルム112の間のギャップGに存在する空気層が熱を伝達する場合を例示したが、これに限定されるものではなく、前記ギャップGに存在するのがグリス層であっても熱を伝達できる。
図3(b)に示すように、熱伝導部材140は、記録材の搬送方向Aに垂直な方向の断面形状が、前記搬送方向Aに垂直な方向の長さよりも前記搬送方向Aの長さの方が長い平板である。すなわち、熱伝導部材140の搬送方向Aの長さをX、搬送方向Aに垂直な方向の長さをYとすると、断面積X・Yが一定の時、アスペクト比X/Yが大きいほど熱容量を保ちつつ均熱効果を大きくすることができる。
また、図4に示すように、熱伝導部材140の定着フィルム側の表面の表面粗さを完全に平坦な面より粗くしたものを用いることが好ましい。具体的には、熱伝導部材140の定着フィルム側の表面の表面性のパラメータとして、表面の展開面積比Sdr(完全な平面に対して増加している面積の割合)と表面の算術平均高さSa(凹部と凸部の高さの絶対値の平均)を用いた。詳しくは、後述する評価方法にて説明する。このように、定着フィルムに対向する熱伝導部材140の表面の表面積を大きくすることで、より高い均熱効果を得ることができる。
また、図3(a)及び図3(b)に示す直線Sはヒータ113の摺動面と水平であるが、これに限定されるものではない。図5(a)及び図5(b)に示すように、記録材の搬送の制約等で直線Sの傾きが変わった場合でもギャップGを小さく保つために、直線Sの傾きに応じて熱伝導部材140を傾けて配置することが重要である。具体的には、熱伝導部材140の搬送方向Aとは垂直な方向の断面形状の長辺が直線Sに対して水平になるように、熱伝導部材140を傾けて配置する。これにより、記録材の搬送の制約等で直線Sの傾きが変わった場合でもギャップGを小さく保つことができる。
また、熱伝導部材140を、定着ニップNに対して記録材の搬送方向の上流側(矢印A方向の上流側)に配置した構成(図3(a)参照)を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、図6(a)に示すように、熱伝導部材141を、定着ニップNに対して記録材の搬送方向の下流側(矢印A方向の下流側)に配置しても良い。すなわち、熱伝導部材140を、定着ニップNに対して記録材の搬送方向の上流または下流の一方に配置している。あるいは、図6(b)に示すように、熱伝導部材140,141を、定着ニップNに対して記録材の搬送方向の上流側(矢印A方向の上流側)及び下流側の両方に配置しても良い。なお、図6(b)において、定着ニップNに対して記録材の搬送方向の上流を一方、下流を他方とする。図6(b)において、直線S1は、定着ニップNの前記一方における端部E1と熱伝導部材140を介して前記他方における規制部150の端部C1とを結ぶ直線であり、規制部150は直線S1よりも、熱伝導部材140が加圧ローラ側に突出しないように、定着フィルム112の軌道を規制する。一方、直線S2は、定着ニップNの前記他方における端部E2と熱伝導部材141を介して前記一方における規制部151の端部C2とを結ぶ直線であり、規制部151は直線S2よりも、熱伝導部材141が加圧ローラ側に突出しないように、定着フィルム112の軌道を規制する。
(ギャップGと非通紙部の昇温緩和効果の関係)
記録材を連続通紙した際の定着フィルム112の非通紙部の昇温緩和効果は、熱伝導部材140と定着フィルム112のギャップGが重要である。そのため、本実施例において、ギャップGと非通紙部の昇温緩和効果の関係性を検討した。
(評価方法)
本実施例で行う記録材の連続通紙時の定着フィルムの非通紙部の昇温緩和効果の評価方法を説明する。環境は温度23℃、湿度50%、R.H.の常温常湿環境とした。コールド状態から、平均印字率2%の低印字画像を50枚連続通紙し、B5サイズの用紙を25枚連続通紙した後と50枚連続通紙した後の定着フィルム112の非通紙部の表面温度を確認した。用紙はCS−068(68g/m2、B5)の開直紙を使用した。また、温調温度は180℃とした。本実施例においては、熱容量が0.46J/K、表面の展開面積比Sdrが0.18%、表面の算術平均高さSaが0.5μmであり、断面形状がX=1.5mmもしくは3.0mm、Y=0.3mmの熱伝導部材を用いた。
ここでは、熱伝導部材140を搬送方向Aの上流側のみ、下流側のみ、上流側及び下流側の3パターン、かつ、ギャップGを0〜1.4mmの間で0.2mmずつ変化させたそれぞれ8種類の構成を用意し、熱伝導部材140が配置されていない構成を含めて25種類の構成を比較検証した。また、今回検証した構成においては所定の定着温度までの立ち上がり時間に大きな影響はなかった。
各構成の検証結果を図7に示す。図7は、実施例1における非通紙部の昇温緩和効果および熱伝導部材の削れ確認の結果を表す表図である。図7より、ギャップGが1.2mm以下の比較構成a'〜c'と実施構成a〜rにおいて、ギャップGが1.4mm以上の比較構成d'〜f'や熱伝導部材の配置がない構成g'と比べて非通紙部の昇温緩和効果が得られることがわかった。ただし、ギャップGが0mmの比較構成a'〜c'において、定着フィルム112と熱伝導部材140が接触しているために熱伝導部材140の削れが発生した。
また、今回の検証結果において、ヒータ113に対する熱伝導部材140の配置に関しては、ヒータ113に対して熱伝導部材140が搬送方向の上流側に配置されても、または下流側に配置されても大きな違いが見られなかった。
このことから、定着フィルム112の非通紙部の昇温緩和効果を得るためには、熱伝導部材140をヒータ113の搬送方向上流側又は下流側の少なくとも一方に、ギャップGを0mmより大きく、かつ、1.2mm以下となるように配置する必要がある。
上述したように構成することで、加熱装置における非通紙部の異常昇温を緩和しつつ、熱伝導部材の削れを抑制することができる。
なお、本実施例においては、表面の算術平均高さSaが0.5μmの熱伝導部材140を用いたが、熱伝導部材140の表面の凹部から定着フィルム112の内面までのギャップGが1.4mm以上になった場合に熱伝導部材の均熱効果が小さくなる可能性がある。そのため、熱伝導部材140の表面の算術平均高さSaは100μm以下であることが望ましい。すなわち、熱伝導部材140の定着フィルム側の表面の表面粗さは、表面の算術平均高さSaが100μm以下であり、かつ、表面の展開面積比Sdrが完全に平坦な面よりも大きいことが好ましい。このように定着フィルムに対向する熱伝導部材140の表面の表面積を大きくすることで、より高い均熱効果を得ることができる。
〔実施例2〕
本発明の実施例2に係る加熱装置について説明する。実施例2では、加熱装置の熱伝導部材140の形状が異なるのみで、それ以外の構成は前述した実施例1と同様であるため、画像形成装置及び加熱装置の概略構成の説明は省略する。
本実施例の特徴である熱伝導部材140の形状について図8を用いて説明する。本実施例においては、熱伝導部材140として、L字形状の断面のアルミ平板を用いている。詳しくは、本実施例の熱伝導部材140は、記録材の搬送方向Aに垂直な方向の断面形状が、定着フィルム112の内面と接触することなく対向する第1の面140aと、ヒータ113と対向する第2の面140bと、からなるL字型である。さらに熱伝導部材140は、L字型の長辺である第2の面140bを搬送方向Aと水平な方向に配置し、短辺である第1の面140aをヒータ113の熱伝導部材側の端部に対向し、かつ、搬送方向Aと垂直な方向に配置した。本実施例において、熱伝導部材140の第2の面140bと直線SとのギャップGは、前述した実施例1におけるギャップGと同じであり、0.2mmとした。本実施例においては、熱伝導部材140の第1の面140aとヒータ113の熱伝導部材側の端部の面との間にギャップG'を設けている。
(熱伝導部材140とヒータ113とのギャップG'の定義)
図8を用いて、熱伝導部材140とヒータ113とのギャップG'の定義を説明する。熱伝導部材140の短辺である第1の面140aから搬送方向Aと垂直な方向の面であるヒータ113の熱伝導部材側の端部の面に対して垂線をおろし、その距離が最短となる最短距離をギャップG'とする。
(ギャップG'による熱伝導)
実施例1と同様に、熱伝導部材140がヒータ113と非接触であった場合でも、ギャップG'が十分狭い場合は、ギャップG'の空気層においても熱の伝達が発生する。そのため、記録材の連続通紙時において、非通紙部に蓄積されたヒータ113の熱を熱伝導部材140が受け取る。これにより、ヒータ113の所定の定着温度までの立ち上がり時間を短縮しつつ、ヒータ113の長手方向Bにおける熱のムラを抑制する均熱効果がある。
熱伝導部材140の断面積が一定の時、アスペクト比X/YとX'/Y'が大きいほど熱容量を保ちつつ均熱効果を大きくすることができる。本実施例においては、熱容量が0.62J/Kであり、L字型の長辺(第2の面140b)の形状が搬送方向Aの長さをX、搬送方向Aに垂直な方向の長さをYとして、X=3mm、Y=0.3mmとし、短辺(第1の面140a)の形状が搬送方向Aと垂直な方向の長さをX'、搬送方向Aと水平な方向の長さをY'として、X'=1mm、Y'=0.3mmとした熱伝導部材140を用いた。
本実施例においても、前述したギャップG'により、記録材の連続通紙時のヒータ113の非通紙部の昇温を緩和する効果が得られる。ギャップG'の距離は、熱の伝達を効率よく行うため、ギャップGと同様に、0mmより大きく、1.2mm以下とすることが望ましい。本実施例においては、ギャップG'の距離を0.2mmとした。
また、本実施例においても、前述した実施例1と同様に、定着フィルムに対向する熱伝導部材140の表面の表面積、ヒータに対向する熱伝導部材140の表面の表面積を大きくすることで、より高い均熱効果を得ることができる。
本実施例においても、上述したように構成することで、加熱装置における非通紙部の異常昇温を緩和しつつ、熱伝導部材の削れを抑制することができる。
〔実施例3〕
本発明の実施例3に係る加熱装置について説明する。実施例3では、加熱装置の熱伝導部材140の形状が異なるのみで、それ以外の構成は前述した実施例1と同様であるため、画像形成装置及び加熱装置の概略構成の説明は省略する。
本実施例の特徴である熱伝導部材140の形状について図9(a)及び図9(b)を用いて説明する。図9(a)及び図9(b)に示すように、本実施例の熱伝導部材140は、記録材の搬送方向と直交する幅方向である長手方向Bにおいて、熱伝導部材140の断面形状を長手方向Bの位置によって変える。これにより、熱伝導部材140の長手方向Bにおいて、熱伝導度と熱容量を変化させることができる。本実施例においては、熱伝導部材140を、長手方向Bの端部の断面積X・Yを、中央部の断面積X・Yに比べて大きくする。すなわち、本実施例の熱伝導部材140は、記録材の搬送方向に垂直な方向の断面積が、記録材の搬送方向と直交する幅方向において、端部の断面積≧中央部の断面積の関係を満たすように構成されている。これにより、熱伝導部材140は、長手方向において端部の熱伝導度を大きく、中央部の熱容量を小さくしている。
本実施例においては、図9(a)に示すように、熱伝導部材140の長手方向の端部から中央部にかけて緩やかなカーブを描きながら厚みYが小さくなる構成を例として挙げた。また、図9(b)に示すように、熱伝導部材140の中央部が端部に比べて切り抜かれるように厚みYが小さくなる構成を例として挙げた。
本実施例においても、上述したように構成することで、加熱装置における非通紙部の異常昇温を緩和しつつ、熱伝導部材の削れを抑制することができる。
〔実施例4〕
本発明の実施例4に係る加熱装置について説明する。実施例4では、加熱装置のヒータホルダの形状と規制部の配置構成が異なる。また、定着フィルムの軌道を規制する規制部による直線Sの定義が異なっている。それ以外の構成は実施例1と同様であるため、画像形成装置及び加熱装置の概略構成の説明は省略する。
図10(a)及び図10(b)を用いて、加熱装置のヒータホルダの形状と規制部の配置構成、および規制部による直線Sの定義について説明する。熱伝導部材140は、定着ニップNに対して記録材の搬送方向(矢印A方向)の上流または下流側の一方に配置されている。本実施例において、熱伝導部材140は、定着ニップNに対して記録材の搬送方向の上流に配置されている。熱伝導部材140は、定着フィルム112と接触することなく、ヒータホルダ130に保持されている。ヒータホルダ130に設けられた規制部は、記録材の搬送方向の上流側に位置し、定着フィルム112の内面に接触して定着フィルム112の軌道を規制する第1規制部150aと、記録材の搬送方向の下流側に位置し、定着フィルム112の内面に接触して定着フィルム112の軌道を規制する第2規制部150bと、を有している。そして、第1規制部150aの定着フィルム112の内面との接触部における記録材の搬送方向の下流の端部C1と、第2規制部150bの定着フィルム112の内面との接触部における記録材の搬送方向の上流の端部C3とを結ぶ直線を直線Sとする。この2つの規制部150a,150bは、前記直線Sよりも、熱伝導部材140が加圧ローラ側(加圧部材側)に突出しないように、定着フィルム112の軌道を規制する。この2つの規制部150a,150bによって決まる直線Sは定着フィルム112の搬送軌道のガイド直線であり、固定された規制部によって決まるため、定着フィルム112の搬送軌道の予測が容易となる。そのため、直線Sに対して広い範囲で安定して小さいギャップGを保つことができ、定着フィルム112の非通紙部の昇温を緩和しつつ、熱伝導部材140の削れを抑制することができる範囲をより広くすることができる。
なお、前述した実施例では、画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置であっても良い。また、記録材担持体を使用し、該記録材担持体に担持された記録材に各色のトナー像を順次重ねて転写する画像形成装置であっても良い。あるいは、中間転写体を使用し、該中間転写体に各色のトナー像を順次重ねて転写し、該中間転写体に担持されたトナー像を記録材に一括して転写する画像形成装置であっても良い。これらの画像形成装置に用いられる加熱装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
C,C1,C2,C3 …端部
E,E1,E2 …端部
G,G' …ギャップ
N …定着ニップ
P …記録材
S,S1,S2 …直線
50 …画像形成装置
100 …加熱装置
110 …加圧ローラ
112 …定着フィルム
113 …ヒータ
130 …ヒータホルダ
140,141 …熱伝導部材
140a,140b …面
150,150a,150b,151 …規制部

Claims (15)

  1. ヒータと、
    前記ヒータの周囲を回動し、前記ヒータで加熱される円筒状の加熱部材と、
    前記加熱部材の内面に接触し前記加熱部材の軌道を規制する規制部を有し、前記ヒータを保持する保持部材と、
    前記加熱部材とともに回転し、前記加熱部材を介して前記ヒータとニップ部を形成する加圧部材と、
    を備え、前記加圧部材と前記加熱部材によって前記ニップ部で記録材を搬送しつつ、記録材のトナー像を加熱する加熱装置であって、
    前記ニップ部に対して記録材の搬送方向の上流または下流の一方に配置され、前記加熱部材と接触することなく、前記保持部材に保持された熱伝導部材をさらに備え、
    前記ニップ部の前記一方における端部と、記録材の搬送方向の上流または下流の他方における前記規制部の端部を結ぶ直線よりも、前記熱伝導部材が加圧部材側に突出しないように構成されている
    ことを特徴とする加熱装置。
  2. 前記熱伝導部材と前記直線とのギャップは、0mmより大きく、かつ、1.2mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  3. 前記熱伝導部材と前記直線と間の前記ギャップにグリス層が存在することを特徴とする請求項2に記載の加熱装置。
  4. 前記熱伝導部材は、記録材の搬送方向に垂直な方向の断面形状が、前記搬送方向に垂直な方向の長さよりも前記搬送方向の長さの方が長い平板であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の加熱装置。
  5. 前記熱伝導部材は、記録材の搬送方向に垂直な方向の断面形状が、前記加熱部材の内面と接触することなく、対向する第1の面と、前記ヒータと対向する第2の面と、からなるL字型であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の加熱装置。
  6. 前記熱伝導部材は、記録材の搬送方向に垂直な方向の断面積が、記録材の搬送方向と直交する幅方向において、端部の断面積≧中央部の断面積の関係を満たすことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の加熱装置。
  7. 前記熱伝導部材は、加熱部材の内面と対向する位置の前記ヒータの前記搬送方向の上流側および下流側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の加熱装置。
  8. ヒータと、
    前記ヒータの周囲を回動し、前記ヒータで加熱される円筒状の加熱部材と、
    前記加熱部材とともに回転し、前記加熱部材を介して前記ヒータとニップ部を形成する加圧部材と、
    記録材の搬送方向の上流側に位置し、前記加熱部材の内面に接触して前記加熱部材の軌道を規制する第1規制部と、記録材の搬送方向の下流側に位置し、前記加熱部材の内面に接触して前記加熱部材の軌道を規制する第2規制部と、を有し、前記ヒータを保持する保持部材と、
    を備え、前記加圧部材と前記加熱部材によって前記ニップ部で記録材を搬送しつつ、記録材のトナー像を加熱する加熱装置であって、
    前記ニップ部に対して記録材の搬送方向の上流または下流側の一方に配置され、前記加熱部材と接触することなく、前記保持部材に保持された熱伝導部材と、をさらに備え、
    前記第1規制部と前記第2規制部とを結ぶ直線よりも、前記熱伝導部材が加圧部材側に突出しないように構成されている
    ことを特徴とする加熱装置。
  9. 前記熱伝導部材と前記直線とのギャップは、0mmより大きく、かつ、1.2mm以下であることを特徴とする請求項8に記載の加熱装置。
  10. 前記熱伝導部材と前記直線と間の前記ギャップにグリス層が存在することを特徴とする請求項9に記載の加熱装置。
  11. 前記熱伝導部材は、記録材の搬送方向に垂直な方向の断面形状が、前記搬送方向に垂直な方向の長さよりも前記搬送方向の長さの方が長い平板であることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の加熱装置。
  12. 前記熱伝導部材は、記録材の搬送方向に垂直な方向の断面積が、記録材の搬送方向と直交する幅方向において、端部の断面積≧中央部の断面積の関係を満たすことを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載の加熱装置。
  13. 前記熱伝導部材は、加熱部材の内面と対向する位置の前記ヒータの前記搬送方向の上流側および下流側に配置されていることを特徴とする請求項8乃至12のいずれか1項に記載の加熱装置。
  14. 前記熱伝導部材は、加熱部材の内面と対向する表面の算術平均高さが100μm以下であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の加熱装置。
  15. 記録材に形成されたトナー像を加熱する加熱装置を備えた画像形成装置であって、前記加熱装置として、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の加熱装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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