JP2023034802A - 像加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】摩耗の発生を抑制する。【解決手段】第1の回転体22と、ヒータ23と、ヒータホルダ24と、第2の回転体21と、を備え、ニップ部Nfで記録材Pを挟持搬送する像加熱装置であって、ヒータホルダ24は、ヒータ23に対して記録材Pの搬送方向の下流側に設けられ、第1の回転体22の内周面と接触する平面部2422を有し、平面部2422は、搬送方向と直交する長手方向において、第1の領域と第2の領域を有し、第1の領域は、ニップ部Nfのうち記録材Pの中央部が通過する領域に対応する領域を含んでおり、第2の領域は、長手方向において第1の領域より端部側の領域であり、搬送方向において、第1の領域の幅は第1の長さであり、第2の領域の幅は第1の長さよりも短い第2の長さであり、搬送方向において、第2の領域の下流側端部は第1の領域の下流側端部よりも上流側に位置することを特徴とする。【選択図】図6

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式を利用した複写機、プリンタ等の画像形成装置に搭載する定着器、あるいは記録材上の定着済みトナー画像を再度加熱することによりトナー画像の光沢度を向上させる光沢付与装置、等の像加熱装置に関する。また、この像加熱装置を備える画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式で用いられる定着装置として、フィルム加熱式の像加熱装置が知られている。フィルム加熱式の像加熱装置は、セラミック製の基板上に抵抗発熱体を有するヒータと、ヒータと接触して加熱されながら回転する定着フィルムと、定着フィルムを介してヒータとニップ部を形成する加圧ローラと、を有している。未定着トナー画像を担持する記録材がニップ部で挟持搬送されつつ加熱されることで、記録材上のトナー画像が記録材に定着される。
フィルム加熱式の像加熱装置においては、ニップ部中の大部分で、記録材は回転する定着フィルムの表面速度と略等速に搬送される。ただし、定着ニップ出口付近においては、記録材が定着ニップの圧から解放され、さらに定着フィルムの軌道が変わるため、記録材と定着フィルムの速度に差が生じる。この速度差を起因として、定着フィルムの表層と記録材表層の間には微小なスリップが発生することがある。スリップにより、定着フィルムの表層が擦れて摩耗すると、画像不良などの不具合の要因となる。特に、記録材の幅方向の左右両端部が通過する箇所は定着ニップ圧も局所的に強い傾向になるため、摩耗が促進されやすい。
特許文献1では、定着ベルトの位置を長手方向(記録材幅方向)に移動させることで摩耗を分散させる構成が開示されている。
特開2014-232215号公報
しかしながら、摩耗の影響をうける箇所を分散させることはできるかもしれないものの、摩耗の発生を抑制することは難しい。
そこで本発明は、摩耗の発生を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る像加熱装置は、
回転可能な第1の回転体と、
前記第1の回転体の内部空間に配置され、前記第1の回転体を加熱するヒータと、
前記ヒータを保持し、前記第1の回転体の内周面と接触して前記第1の回転体の回転を案内するヒータホルダと、
前記第1の回転体の外周面に接触し、前記第1の回転体を介して前記ヒータ、及び前記ヒータホルダとニップ部を形成する回転可能な第2の回転体と、
を備え、前記ニップ部で記録材を挟持搬送する像加熱装置であって、
前記ヒータホルダは、前記ヒータに対して記録材の搬送方向の下流側に設けられ、前記
第1の回転体の内周面と接触する平面部を有し、
前記平面部は、前記搬送方向と直交する長手方向において、第1の領域と第2の領域を有し、
前記第1の領域は、前記ニップ部のうち記録材の中央部が通過する領域に対応する領域を含んでおり、前記第2の領域は、前記長手方向において前記第1の領域より端部側の領域であり、
前記搬送方向において、前記第1の領域の幅は第1の長さであり、前記第2の領域の幅は前記第1の長さよりも短い第2の長さであり、
前記搬送方向において、前記第2の領域の下流側端部は前記第1の領域の下流側端部よりも上流側に位置することを特徴とする。
本発明によれば、摩耗の発生を抑制することができる。
実施例1における画像形成装置の概略構成を示す模式断面図である。 実施例1における像加熱装置の概略構成を示す模式断面図である。 実施例1におけるヒータホルダのクラウン形状を示す模式図である。 実施例1におけるヒータホルダの定着ニップ付近の模式断面図である。 実施例1におけるヒータホルダを示す模式図である。 実施例1における定着ニップの下流側を示す模式図である。 定着ニップから記録材が真っ直ぐ排出されない場合を示す模式図である。 実施例2におけるフィルム規制部の位置を説明する模式図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。本発明が適用可能な画像形成装置としては、電子写真方式や静電記録方式を利用したプリンタ、複写機などが挙げられ、ここではレーザプリンタに適用した場合について説明する。
<実施例1>
本発明の第1の実施例を以下に説明する。まず、本実施例における画像形成装置の本体構成を説明し、次いで、本発明に係る定着装置(像加熱装置)について詳しく説明する。
(画像形成装置)
本発明が適用可能な画像形成装置の一例を、図1に示す本実施例の画像形成装置1の模式断面図を用いて説明する。画像形成装置1は、感光ドラム11上のトナー像を直接記録材P上に転写する電子写真方式の画像形成装置である。画像形成部には、回転可能な像担持体である感光ドラム11の周面に、回転方向(矢印R1方向)に沿って順に、帯電器12、レーザ光Lsを感光ドラム11に照射する露光装置13、現像器14、転写ローラ15、及び感光ドラムクリーナー16が配置される。
画像形成装置1の画像形成の手順について説明する。まず、感光ドラム11は、その表面が帯電器12によってマイナス極性に帯電される。次に、露光装置13のレーザ光Lsにより、帯電された感光ドラム11の表面上に静電潜像が形成される。本実施例のトナーはマイナス極性に帯電されており、ブラックトナーが入った現像器14によって、感光ドラム11上の静電潜像部にのみトナーが付着し、感光ドラム11上にトナー像Tが形成さ
れる。
記録材Pは、給紙ローラ17によって給紙トレイから給紙されると、搬送ローラ18によって感光ドラム11と転写ローラ15が形成する転写ニップNtrに搬送される。転写ローラ15には、不図示の電源から、トナーの極性とは逆の極性であるプラス極性の転写バイアスが印加される。感光ドラム11上のトナー像Tは、転写ニップNtrにおいて、転写バイアスにより記録材P上に転写される。転写後の感光ドラム11は、弾性体ブレードを有する感光ドラムクリーナー16によって表面の転写残トナーが除去される。
トナー像Tを担持した記録材Pは、定着部としての定着装置20に搬送される。定着装置20で表面のトナー像Tの加熱定着が行なわれることで、トナー像Tが記録材Pに定着して定着画像となる。そして、記録材Pが定着装置20の搬送力によって排紙ローラ19へと送られ、排紙ローラ19によって排紙部40へ排紙されることで、一連の画像形成過程が終了する。
尚、上記の画像形成装置は、単色のモノクロトナーを使用したモノクロレーザプリンタを代表例に説明を行っているが、本発明の適用はこれに限られるものではない。例えば、中間転写ベルトを介して2色以上のカラートナーを記録材上に転写し、画像形成するタンデム方式等のカラーレーザプリンタなどの画像形成装置に本発明を適用することも可能である。
(定着装置)
定着装置20の概略構成について、図2を用いて説明する。本実施例の定着装置20は、立ち上げ時間の短縮や低消費電力化を目的としたフィルム加熱式の像加熱装置である。尚、以下の説明において、記録材Pの搬送方向をA方向、搬送方向と直交する長手方向(記録材幅方向)をB方向、搬送方向、及び長手方向と直交する定着フィルム22の加圧方向をC方向とする。加圧方向は、定着フィルム22と摺動するヒータ23のヒータ摺動面S2に垂直である。
図2(a)は本実施例における定着装置20の長手方向(B方向)の中央部付近の断面図であり、図2(b)は定着装置20を搬送方向(A方向)からみた加圧ローラ21の中心軸を通る断面図である。トナー画像の定着手段である定着装置20は、定着フィルム(第1の回転体)22、ヒータ(第2の回転体)23、ヒータホルダ24、及び加圧ステイ25を含むフィルムユニット200と、加圧ローラ21と、を有している。加圧ローラ21、定着フィルム22、ヒータ23、ヒータホルダ24、及び加圧ステイ25はいずれも長手方向に細長い部材である。加圧ローラ21が、定着フィルム22を介してヒータ23、及びヒータホルダ24と形成する定着ニップNfで、記録材Pへのトナー像Tの加熱定着が行われる。
加圧ローラ21は、外径Φ20mmであり、外径Φ14mmの鉄製の芯金211と、厚さ3.0mmの弾性層212で構成されている。弾性層212の材質としては、ソリッドゴムや、発泡ゴムが用いられる。発泡ゴムは、低熱容量で熱伝導率が低く、加圧ローラ21表面の熱が内部へ吸収され難いため、表面温度が上昇しやすく、定着立ち上がり時間を短縮できる利点がある。本実施例においては、シリコーンゴムを発泡した発泡ゴムを弾性層212に使用した。
弾性層212の表層上には、トナーに対する非粘着性を付加するための離型層として、パーフルオロアルコキシ樹脂(PFA)からなる離型層213がさらに形成されている。離型層213は、チューブを被覆させたものでも表面を塗料でコートしたものでも良く、本実施例では、耐久性に優れるチューブを使用した。離型層213の材質としては、PF
Aの他に、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン樹脂(FEP)等のフッ素樹脂や、離型性の良いフッ素ゴムやシリコーンゴム等を用いても良い。加圧ローラ21の表面硬度は、低いほど軽圧で定着ニップNfの幅が得られるが、耐久性を考慮して決定する必要がある。本実施例では、Asker-C硬度(4.9N荷重)で、50°のものを使用した。
定着フィルム22は、無負荷で変形していない円筒状の状態での外径がΦ18mmであり、厚み方向に複数の層を有する多層構成となっている。定着フィルム22は、少なくともフィルムの強度を保つための基層と、表面への汚れ付着低減のための離型層と、を有する。
定着フィルム22の基層は、ヒータ23の熱を受けるため耐熱性が必要であり、かつヒータ23と摺動するため強度が必要である。そこで、基層の材質としては、ステンレス鋼やニッケルなどの金属や、ポリイミドなどの耐熱性樹脂を用いると好ましい。本実施例では、定着フィルム22の基層の材質としてポリイミド樹脂を用い、熱伝導率と強度を向上させるためカーボン系のフィラーを添加した。基層は薄いほどヒータ23の熱を記録材P表面に伝達しやすいが、反面、強度が低下する。基層の厚みは15μm~100μm程度が好ましく、本実施例では60μmとした。
定着フィルム22の外周面となる離型層は、トナーに対する非粘着性を付加するための層である。離型層の材質としては、PFA、PTFE、FEP等のフッ素樹脂を用いると好ましい。本実施例では、フッ素樹脂の中でも離型性と耐熱性に優れるPFAを用いた。離型層は、チューブを被覆させたものでも良いが、表面を塗料でコートしたものでも良く、本実施例では、薄肉成型に優れるコートにより離型層を形成した。離型層は、薄いほどヒータ23の熱を定着フィルム22表面に伝達しやすいが、薄すぎると耐久性が悪化する。離型層の厚みは5μm~30μm程度が好ましく、本実施例では10μmとした。また、本実施例では使用していないが、基層と離型層の間に弾性層を設けても良い。その場合、弾性層の材質としては、シリコーンゴムやフッ素ゴムなどを用いると好ましい。
ヒータ23は、フィルム加熱式の定着装置で用いられる一般的なヒータであり、セラミック製の基板上に抵抗発熱体を設けたものを用いている。ヒータ23は、記録材搬送方向の幅6mm、厚さ1mmのアルミナの基板表面に、Ag/Pd(銀パラジウム)の抵抗発熱体をスクリーン印刷により厚さ数μmで塗工し、その上に発熱体保護と摺動性確保のためガラスを60μmの厚さで覆ったものを用いた。セラミック基板あるいは、定着フィルム22の温度を検知する不図示の温度検知素子の信号に応じて、抵抗発熱体に流す電流を適切に制御することで、ヒータ23の温度を調整している。ヒータ23は、定着フィルム22の内部空間に設けられ、ヒータホルダ24に設けられた溝状の保持部に嵌入され固定支持されている。本実施例では、記録材搬送方向(A方向)におけるヒータ23の中心は加圧ローラ21の中心に対して0.4mm搬送方向上流側の位置に配置されている。
定着フィルム22の内周側には、ヒータ23を保持するためのヒータホルダ24が設けられている。ヒータホルダ24の断面形状は、略半円弧状の樋形であり、定着フィルム22がルーズに外嵌されている。ヒータホルダ24は、耐熱性と剛性が必要とされるため、耐熱性が高く強度に優れる液晶ポリマー樹脂で形成されている。尚、本実施例においては、液晶ポリマー樹脂として、住友化学工業株式会社製のスミカスーパー(登録商標)を使用している。ヒータホルダ24は、ヒータ23を保持するだけでなく、定着フィルム22の回転をヒータ23の搬送方向上下流側に設けられた上流案内部241と下流案内部242でガイドする役割も有する。本発明の特徴的な構成である下流案内部242については、後に詳細に述べる。
加圧ステイ25は、ヒータホルダ24の長手方向に沿って配設されている。加圧ステイ25は、ヒータホルダ24を長手方向で均一に加圧するために、ステンレスなどの剛性の高い板金に曲げ加工を施して形成されている。加圧ステイ25は、ヒータホルダ24の曲げ剛性を高めて補強する。
図2(b)に示すように、加圧ステイ25の長手方向の両端部に設けられた腕部251には、それぞれ定着フランジ31(規制部材)が嵌着される。定着フランジ31は、定着フィルム22の長手方向の移動を規制すると共に、回転方向の移動を案内する。フィルムユニット200は、ヒータ23が加圧ローラ21に対向するようにヒータ23側を下向きにして、加圧ローラ21の上側に略平行に配列される。左右の定着フランジ31にはそれぞれ縦溝部が設けられ、縦壁部が左右の側板321に設けられた縦ガイドスリットの縦縁部と係合することで、定着フランジ31は側板321に支持される。本実施例では、定着フランジ31の材料として、液晶ポリマー樹脂を用いている。また、加圧ローラ21の芯金軸部2111は、装置フレーム32の左右の側板321に係合された軸受け部材33上に設置されている。
左右の定着フランジ31の加圧部312と加圧バネ支持部121との間には、加圧バネ122が縮設される。加圧バネ122の弾性力により、左右の定着フランジ31、加圧ステイ25、及びヒータホルダ24を介してヒータ23が、定着フィルム22を挟んで、加圧ローラ21の上面に対して所定の押圧力で加圧される。本実施例では、定着フィルム22と加圧ローラ21の押圧力が15kgとなるように加圧バネ122の圧を設定している。また、本実施例においては、ヒータホルダ24の下流案内部242の一部も定着フィルム22を介して加圧ローラ21に対して加圧される。ヒータホルダ24とヒータ23が、定着フィルム22を介して加圧ローラ21と定着ニップNfを形成する構成については詳細を後述する。定着ニップNfにおいては、定着フィルム22がヒータ23と加圧ローラ21との間に挟まれてヒータ23の下面の扁平面に倣って撓み、定着フィルム22の内周面がヒータ23の下面の扁平面に密着した状態になる。また、定着フィルム22が外嵌される定着フランジ31のフィルム規制部311は、定着フィルム22が定着ニップNfで加圧されたときに形成される自然な形状に沿った形状となるように形成されている。
記録材Pに画像を定着させる定着動作時には、加圧ローラ21を駆動する駆動ギアGに不図示の駆動機構部から回転力が伝達されて、加圧ローラ21が図2(a)に示した矢印R2方向に所定の速度で回転駆動される。加圧ローラ21の回転駆動に伴い、定着ニップNfにおける加圧ローラ21と定着フィルム22の間に働く摩擦力によって定着フィルム22に回転力が作用する。そして、定着フィルム22の内周面がヒータ23の下面に密着して摺動しながら、ヒータホルダ24に内周面を案内され、図2(a)に示した矢印R3方向に、加圧ローラ21の回転に従動して回転する。本実施例においては、表面移動速度200mm/secで回転するように構成されている。尚、定着フィルム22の内周面には耐熱性に優れた潤滑剤が塗布されており、ヒータ23、及びヒータホルダ24と定着フィルム22内周面との摺動性が確保されている。本実施例では、潤滑剤としてフッ素系のグリスを用いた。具体的には基油としてパーフルオロポリエーテル(PFPE)オイルを用い、増調剤としてポリテトラフルオロエチレン(PTFE)粉末を混合したグリスを用いた。
ヒータ23は、不図示の通電制御部によって、発熱し昇温する。ヒータ23の温度が設定温度まで上昇し、かつ加圧ローラ21の回転による定着フィルム22の回転速度が定常化した状態において、未定着のトナー像Tを担持する記録材Pが定着ニップNfに導入される。記録材Pは、定着ニップNfにて定着フィルム22と加圧ローラ21により挟持搬送される。その搬送過程において記録材Pの未定着トナー画像にヒータ23の熱が定着フィルム22を介して付与されるとともにニップ部による圧力が付与されることによって、
トナー像Tは記録材Pの面に加熱定着される。
(ヒータホルダの詳細構成)
図3~図6を参照しながら、本発明の特徴であるヒータホルダ24の構成について、詳細を説明する。図3は、ヒータホルダ24を搬送方向(A方向)から見た模式図である。本実施例のヒータホルダ24は、ヒータ23を支持する座面243の長手方向中央部が長手方向端部に比べて加圧ローラ21側に突出しているクラウン形状となっている。ヒータ23は、長手方向の両端でヒータ給電部34及びヒータクリップ35に保持され、長手方向でヒータホルダ24の座面243に沿うように湾曲して設けられている。クラウン形状は、加圧ローラ21に対向する位置に相当する長手幅225mmの領域CRにおいて、なだらかな2次曲線状の形状とし、長手方向中央部は長手方向端部に比べて0.4mm突出している。ヒータホルダ24がクラウン形状を有するように形成されていることで、フィルムユニット200と加圧ローラ21が加圧されて、加圧ステイ25や加圧ローラ21の芯金211が撓んで変形した際に、長手方向にわたって均一な幅の定着ニップNfが形成される。上述の構成により、本実施例における定着ニップNfの搬送方向の幅は、長手方向において6.2mmで均一に形成される。
図4(a)はフィルムユニット200の長手方向中央部の定着ニップNf付近を示す断面図であり、図4(b)はフィルムユニット200の長手方向端部の定着ニップNf付近を示す断面図である。ヒータ23は、ヒータ座面S1でヒータホルダ24の座面243と接触し、ヒータ座面S1と反対側のヒータ摺動面S2(回転体接触面)で定着フィルム22の内周面と接触する。なお、本実施例においてはヒータ23が直接定着フィルム22の内周面と接触する構成としているが、その間に熱伝導部材等を設ける構成としても良い。
ヒータホルダ24は、ヒータ23に対して搬送方向上流側に、ヒータ座面S1よりも加圧ローラ21側(第2の回転体側)に突出した上流案内部241を有する。上流案内部241は、さらにヒータ摺動面S2に対して加圧ローラ21側に突出している突出部2411を有する。突出部2411は、定着フィルム22の軌道を規制し、定着フィルム22がヒータ23のエッジ部に接触することを防止するために、ヒータ摺動面S2に対して加圧ローラ21側に突出していることが好ましい。ただし、突出量が大きすぎる場合には突出部2411は記録材Pの定着ニップ突入を妨げる要因となる。そこで、ヒータ摺動面S2から突出部2411までの突出高さHは、0.1~1.0mm程度であることが望ましい。本実施例では、突出高さHを0.2mmとしている。
本発明の特徴である、ヒータホルダ24の下流案内部242の形状、及び下流案内部242と定着ニップNf下流側端部の位置関係について説明する。ヒータホルダ24は、ヒータ23よりも記録材搬送方向下流側に、ヒータ座面S1よりも加圧ローラ側に突出した下流案内部242を有する。記録材Pが搬送される長手領域においては、ヒータホルダ24の長手両端部に設けられた位置決め部によってヒータ23の搬送方向の位置決めがなされる。本実施例では、ヒータ23の下流側端部の位置から0.05mmの隙間を空けて下流案内部242が形成されている。
下流案内部242は、長手方向全域にわたって形成されるR部2421、平面部2422、斜面部2423及び回転案内部2424を有する。以下、下流案内部242を構成する要素のうち、長手方向中央部に位置するものに添え字aを付し、長手方向端部に位置するものに添え字bを付して説明するが、特に区別して説明する必要がない場合、添え字は省略して説明する。
R部2421は、定着フィルム22を介してヒータ23と加圧ローラ21に挟持搬送された記録材Pを、スムーズに平面部2422と加圧ローラ21の間に案内するために、ヒ
ータ23に近い位置に設けられている。本実施例では、R部2421はR0.3mmの曲面であり、記録材Pが搬送される長手方向全域にわたって形成されている。R部2421より下流側は平面部2422が延びている。平面部2422の上流側端部は、ヒータ23の下流側端部に対して0.35mm(隙間0.3mm+R部0.5mm)下流側に位置する。
平面部2422は、R部2421に接続してヒータ摺動面S2と平行に延びる。すなわち、平面部2422は、ヒータ摺動面S2に搬送方向下流側で隣接するように設けられる。平面部2422の搬送方向上流側は、ヒータ23のヒータ摺動面S2と同様に、定着フィルム22を介して加圧ローラ21と定着ニップNfを形成する。平面部2422は、記録材Pの先端が下流案内部242と干渉することがないように、ヒータ摺動面S2に対して同一面上にあるか、低い高さ(加圧ローラ21から離れる側)であることが望ましい。一方で、平面部2422がヒータ摺動面S2に対して低すぎる場合には、定着フィルム22の内周面がヒータ23のエッジと干渉する可能性があるため、高さの差分は約0.5mm以下であることが望ましい。尚、本数値は各部品の材質や構成によって適宜変動しうる。本実施例においては、ヒータ座面S1から平面部2422までの高さを1.06mmとし、平面部2422がヒータ摺動面S2と同一面となるように構成している。
また、本実施例のヒータホルダ24は、ヒータホルダ24の長手方向中央部の平面部2422aの搬送方向幅は第1の長さLaで形成され、長手方向端部の平面部2422bの搬送方向幅は第1の長さLaより小さい第2の長さLbで形成されている。第1の長さLaは0.8mmで、第2の長さLbは0.3mmで、それぞれ長手方向で一定に形成されている。すなわち、長手方向中央部の平面部2422aに対して、長手方向端部の平面部2422bが0.5mm幅狭になるよう形成されている。搬送方向において、平面部2422aと平面部2422bの上流側端部の位置は同一であり、平面部2422bの下流側端部は、平面部2422aの下流側端部の位置よりも上流側に位置する。
斜面部2423は、平面部2422から傾斜して直線的に延びる。回転案内部2424は、平面部2422より定着フィルム22の回転方向の下流側で定着フィルム22の内周面と接触し、定着フィルム22の回転を案内する。すなわち、定着フィルム22はヒータホルダ24の平面部2422と回転案内部2424に接触して、斜面部2423とは接触しない構成である。平面部2422と回転案内部2424の間を曲面ではなく、平坦な面で接続することで、平面部2422の下流側端部付近で、定着フィルム22が記録材Pから速やかに離れやすい。尚、本実施例では、積極的に定着フィルム112と接触させない非接触部として直線的に延びる斜面部2423を設けたが、本構成はこれに限られるものではない。例えば、平面部2422と回転案内部2424の間が内側に凹むような形状であっても良い。
図5(a)はヒータホルダ24をヒータ23が保持される下面側から見た斜視図であり、図5(b)は図5(a)に示す破線で囲った矩形領域Fにおける平面部2422を示した図である。図5(a)に示すように、ヒータホルダ24は長手方向において、第1の領域W1、第2の領域W2、第3の領域W3に大別できる。ヒータホルダ24の長手方向中央部を含む第1の領域W1は、図5(a)に中心線(一点鎖線)で示す記録材Pの幅方向中央部が通過する位置から-88mm~+88mmの範囲である。すなわち、第1の領域W1は記録材Pの幅方向中央部が通過する領域である。第1の領域W1における下流案内部242の断面形状は、図4(a)と同様であり、平面部2422aが第1の長さLaで形成されている。
第1の領域W1よりも長手方向の端部側に位置し、記録材Pの幅方向端部が通過する第2の領域W2は、記録材幅方向中央部が通過する位置に対して-103mm~-110m
m、+103mm~+110mmの範囲である。すなわち、第2の領域W2は記録材Pの幅方向の一端が通過する領域と、一端と反対側の他端が通過する領域を含む。第2の領域W2における下流案内部242の断面形状は、図4(b)と同様であり、平面部2422bが幅Lbで形成されている。図5(b)に示したように、A4用紙の幅方向の両端部とLTR用紙の幅方向の両端部が、第2の領域W2を通過するようにヒータホルダ24は配設されている。
第3の領域W3は、第1の領域W1と第2の領域W2を接続する領域であり、幅方向中央部が通過する位置に対して-88mm~-103mm、+88mm~+103mmの範囲である。第3の領域W3においては、下流案内部242の平面部2422の搬送方向の幅は、長手方向中央部から長手方向端部に向かうにつれて徐々に減少する。
定着ニップNfと下流案内部242の位置関係について詳細に説明する。本実施例の定着装置20では、ヒータ23だけでなく、ヒータホルダ24の平面部2422の一部が定着フィルム22を介して加圧ローラ21と定着ニップNfを形成する。定着ニップNfの搬送方向の下流側端部は、下流案内部242の平面部2422内に位置し、斜面部2423まではみ出ないように構成されている。
図6(a)は第1の領域W1における定着ニップNfの下流側端部付近を拡大して示した断面図であり、図6(b)は第2の領域W2における定着ニップNfの下流側端部付近を拡大して示した断面図である。本実施例における定着ニップNfの記録材搬送方向の幅は前述の通り6.2mmであり、定着ニップNfの下流側端部は、ヒータ23の下流側端部に対して0.5mm下流側に位置する。一方、ヒータ23の下流側端部から平面部2422の上流側端部までの距離は0.35mmである。すなわち、定着ニップNfの下流側端部0.15mm分は、平面部2422が定着フィルム22を介して加圧ローラ21に当接することで形成される。定着ニップNfの下流側端部の位置が、第1の領域W1の平面部2422aや第2の領域W2の平面部2422bを含む、長手方向全域で平面部2422内に位置するように、本発明の定着装置20は構成されている。
(本実施例の効果)
前述の構成によって、定着フィルム22の記録材Pの幅方向端部が通る位置における表層摩耗を抑制する作用について説明する。
まず、第2の領域W2の平面部2422bの第2の長さLbが、第1の領域W1の平面部2422aの第1の長さLaに対して小さい構成による、定着フィルム22の摩耗抑制効果について説明する。
定着ニップNfより下流側においては、平面部2422のうち加圧ローラ21に当接しない領域が存在する。そのような領域において、記録材Pは定着フィルム22と加圧ローラ21に挟持されないが、記録材Pは一定の剛性を有するためまっすぐ定着ニップNfから排出される。すると、定着ニップNfより下流側においても記録材Pは定着フィルム22と接触することとなり、特に定着ニップ圧が強くなる記録材Pの左右両端部が通過する領域において、定着フィルム22の表層摩耗が促進しやすい。
本実施例においては、第2の領域W2の平面部2422bの第2の長さLbが、第1の領域W1の平面部2422aの第1の長さLaよりも小さい。本構成により、図6(b)に示す第2の領域W2における定着フィルム22がヒータホルダ24に沿って回転して描く下流案内部242付近の軌跡は、図6(a)に示す第1の領域W1における定着フィルム22が描く軌跡によりも内側を通過する。すなわち、長手方向において、平面部2422の幅を変えることで、定着フィルム22が描く軌跡を変えて、定着フィルム22の表層
が通過する位置を変更している。
定着フィルム22の表層が通る位置をより内側を通過するように変えることで、加圧ローラ21による加圧領域より下流側において、定着フィルム22の表層が速やかに記録材P表面から離れやすくなる。そのため、定着フィルム22と記録材Pの間で微小なスリップが発生する領域が小さくなるため、記録材Pの左右両端部における定着フィルム22表層の摩耗を抑制することができる。尚、本実施例では市場で最も用いられるA4用紙やレター用紙を通紙した際に効果が得られるように第2の領域W2を形成したが、幅が狭い定型紙などをターゲットにして第2の領域W2を設けることも可能である。
次に、定着ニップNfの下流側端部が平面部2422内に位置し、定着ニップNfが平面部2422より下流側に形成されない構成による、定着フィルム22の摩耗抑制効果について説明する。
本実施例においては、平面部2422も加圧ローラ21と定着ニップNfを形成するため、平面部2422の形状や配置位置次第で、定着ニップNfから排出される記録材Pの方向や軌跡が変化する。ヒータホルダ24は、第1の領域W1における平面部2422aの第1の長さLaに対して、第2の領域W2における平面部2422bの第2の長さLbが小さくなるように形成されている。一方、記録材PとしてLTR用紙やA4用紙などの大サイズの用紙を通紙した際、記録材Pが有する剛性により、記録材Pは長手方向(幅方向)全体で均一な速度や軌跡で搬送される。本実施例では、大サイズの用紙の幅に対して第1の領域W1が大部分を占めるため、記録材Pは第1の領域W1なりの速度や軌跡で搬送される。そして、図6(a)や図6(b)に示すように、記録材Pは定着ニップNfからヒータ摺動面S2や平面部2422と平行な方向に真っ直ぐ排出される。
図7は、定着ニップNfの下流側端部が平面部2422から下流側にはみ出て、斜面部2423が設けられた領域に位置した場合の、記録材Pの軌跡を示す模式図である。仮に、第2の領域W2において定着ニップNf2の下流側端部の位置が斜面部2423bに差し掛かった位置になると、記録材Pは加圧ローラ21から加圧されて定着フィルム22側にコシ付けされた方向に排出される。すると、定着ニップNf2の出口付近において、記録材Pが曲率を有して排出されるため、定着フィルム22と記録材P間で速度差が生じる。定着フィルム22と記録材Pの速度差は、定着フィルム22と記録材Pの擦れを発生させ、定着フィルム22の表層を摩耗させる。そこで、本実施例のように、定着ニップの下流側端部が長手方向全域にわたって平面部内に位置するように構成することで、記録材をまっすぐ定着ニップから排出し、定着フィルムの表層摩耗を抑制できる。
先述の通り、本実施例においては、第1の領域W1の平面部2422aの第1の長さLaを0.8mm、第2の領域W2の平面部2422bの第2の長さLbを0.3mmとした。平面部2422の幅が小さすぎる場合、定着ニップNfが平面部2422を超えて形成され、記録材Pがコシ付けされて排出されることで定着フィルム22の摩耗が促進される。一方で、平面部2422の幅が大きすぎる場合、平面部2422のうち定着ニップNfが形成されない部分が大きくなり、記録材Pがスリップする範囲が増えるため、定着フィルム22の摩耗が促進される。従って、本実施形態においては、第1の領域W1の平面部2422aの第1の長さLaは0.3~1.5mmの範囲内、第2の領域W2の平面部2422bの第2の長さLbは0.2~1.4mmの範囲内で設定されることが好ましい。尚、本数値は各部品の材質や構成によって適宜変動しうる。
以上、説明したように本発明によれば、安価かつ簡単な構成で、画像形成装置の大型化を伴うことなく記録材の左右両端部に対応する位置の定着フィルム表層摩耗を抑制することができる。また、新たな駆動機構や制御機構を設ける必要がないため、大幅なコストア
ップを伴うこともない。
<実施例2>
本発明の第2の実施例を以下に説明する。実施例2では、定着フィルム22の軌跡を長手方向端部で規制する定着フランジ31のフィルム規制部の配置位置のみが実施例1と異なる。画像形成装置や定着装置の詳細構成など、実施例1と同様の構成については説明を省略する。
(本実施例の特徴)
本実施例の特徴である定着フランジ31のフィルム規制部の配置位置について、図8を用いて説明する。図8(a)は、実施例1のフィルム規制部311の位置を示す。実施例1では、定着フィルム22が定着ニップNfで加圧され、ヒータ23やヒータホルダ24に沿って形成される定着フィルム22の自然な形状にフィルム規制部311が沿うように、定着フランジ31は定着フィルム22の長手方向の両端に設けられる。すなわち、実施例1においては、フィルム規制部311を設ける場合と設けない場合で、定着フィルム22が回転して描く軌跡はほとんど変わらない。
図8(b)は、実施例1のフィルム規制部511の位置を示す。本実施例では図8(b)のように、実施例1に対して、フィルム規制部511の位置を定着ニップNfから図8(b)中の矢印Dの方向に定着ニップNfから離して配置することで、定着フィルム22が回転して描く軌跡を変えている。具体的には、本実施例では実施例1に対して、0.6mmだけ定着ニップNfから離して配置している。すなわち、実施例2の定着フィルム22が描く軌跡は、定着ニップNfによって形作られる自然な形状よりも縦長の楕円に近い形状となる。
(本実施例の効果)
本実施例における定着フィルム22の更なる表層摩耗抑制効果を説明する。本実施例では定着フィルム22の軌跡が、特に長手両端部において実施例1と比較して、図8(b)中の矢印Dの方向に持ち上がった形状となる。そうすることで、第2の領域W2における定着フィルム22が、記録材Pを通紙した際に、定着ニップNfによる加圧領域が終わった後に速やかに記録材Pから離れるような軌跡を描く。この作用によって定着フィルム22の表層と記録材Pとが微小に擦れる領域をより小さくすることができる。従って、実施例1と比較して、さらに記録材Pの左右両端部が通過する位置の定着フィルム22の表層摩耗の抑制効果が得られる。
20…定着装置(像加熱装置)、21…加圧ローラ(第2の回転体)、22…定着フィルム(第1の回転体)、23…ヒータ、24…ヒータホルダ、2422…平面部、Nf…定着ニップ(ニップ部)、P…記録材、S2…ヒータ摺動面、W1…第一の領域、W2…第二の領域

Claims (16)

  1. 回転可能な第1の回転体と、
    前記第1の回転体の内部空間に配置され、前記第1の回転体を加熱するヒータと、
    前記ヒータを保持し、前記第1の回転体の内周面と接触して前記第1の回転体の回転を案内するヒータホルダと、
    前記第1の回転体の外周面に接触し、前記第1の回転体を介して前記ヒータ、及び前記ヒータホルダとニップ部を形成する回転可能な第2の回転体と、
    を備え、前記ニップ部で記録材を挟持搬送する像加熱装置であって、
    前記ヒータホルダは、前記ヒータに対して記録材の搬送方向の下流側に設けられ、前記第1の回転体の内周面と接触する平面部を有し、
    前記平面部は、前記搬送方向と直交する長手方向において、第1の領域と第2の領域を有し、
    前記第1の領域は、前記ニップ部のうち記録材の中央部が通過する領域に対応する領域を含んでおり、前記第2の領域は、前記長手方向において前記第1の領域より端部側の領域であり、
    前記搬送方向において、前記第1の領域の幅は第1の長さであり、前記第2の領域の幅は前記第1の長さよりも短い第2の長さであり、
    前記搬送方向において、前記第2の領域の下流側端部は前記第1の領域の下流側端部よりも上流側に位置することを特徴とする像加熱装置。
  2. 前記搬送方向において、前記ニップ部の下流側端部は、前記平面部内に位置することを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  3. 前記平面部の前記搬送方向の上流側は、前記第1の回転体を介して前記第2の回転体と前記ニップ部を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の像加熱装置。
  4. 前記第1の長さは、0.3mmから1.5mmの範囲内であり、
    前記第2の長さは、0.2mmから1.4mmの範囲内であることを特徴とする請求項3に記載の像加熱装置。
  5. 前記第1の長さと前記第2の長さはそれぞれ前記長手方向で一定の大きさであり、
    前記平面部の前記第1の領域と前記第2の領域の間に位置する第3の領域の前記搬送方向の幅は、前記第1の領域から前記第2の領域に近づくにつれて徐々に小さくなることを特徴とする請求項3又は4のいずれか1項に記載の像加熱装置。
  6. 前記第2の領域は、記録材の長手方向の一端が通過する領域と、前記記録材の長手方向の前記一端と反対の他端が通過する領域を含むことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の像加熱装置。
  7. 前記ヒータは、前記第1の回転体の内周面と接触する回転体接触面を有し、
    前記平面部は、前記回転体接触面と平行であることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の像加熱装置。
  8. 前記平面部は、前記回転体接触面と同一面に位置することを特徴とする請求項7に記載の像加熱装置。
  9. 前記平面部は、前記長手方向、及び前記搬送方向と直交する加圧方向において前記回転体接触面より前記第2の回転体から離れた位置に設けられ、
    前記加圧方向における前記回転体接触面から前記平面部までの高さは、0.5mm以下
    であることを特徴とする請求項7に記載の像加熱装置。
  10. 前記ヒータホルダは、前記ヒータと前記搬送方向の上流側で隣接し、前記第1の回転体の内周面と接触する突出部を更に有し、
    前記突出部は、前記長手方向、及び前記搬送方向と直交する加圧方向において前記ヒータの前記回転体接触面よりも前記第2の回転体側に突出していることを特徴とする請求項7~9のいずれか1項に記載の像加熱装置。
  11. 前記ヒータホルダは、前記平面部より前記第1の回転体の回転方向の下流側で前記第1の回転体の内周面と接触する回転案内部と、前記平面部と前記回転案内部の間に前記第1の回転体と接触しない非接触部と、を有することを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の像加熱装置。
  12. 前記非接触部は、前記平面部に対して傾斜した斜面であることを特徴とする請求項11に記載の像加熱装置。
  13. 前記第1の回転体の両端に対向して配設され、前記第1の回転体の内周面と接触して前記第1の回転体の回転を案内する規制部材を更に備え、
    前記規制部材は、前記規制部材を設けない場合に前記第1の回転体が回転して描く軌跡の内周面に対して、前記長手方向、及び前記搬送方向と直交する加圧方向において前記第2の回転体から遠い側に位置するように設けられることを特徴とする請求項1~12のいずれか1項に記載の像加熱装置。
  14. 前記ヒータは、潤滑剤を介して前記第1の回転体の内周面と接触することを特徴とする請求項1~13のいずれか1項に記載の像加熱装置。
  15. 前記第1の回転体は筒状のフィルムであり、
    前記第2の回転体は加圧ローラであることを特徴とする請求項1~14のいずれか1項に記載の像加熱装置。
  16. 記録材に画像を形成する画像形成部と、
    記録材に形成された画像を記録材に定着する定着部と、
    を有する画像形成装置において、
    前記定着部が請求項1~15のいずれか1項に記載の像加熱装置であることを特徴とする画像形成装置。
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