JP2018072551A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
一方で、定着装置の小型化に伴い無端ベルトが小径化され、定着装置の横断面における各ハロゲンヒータ間の距離が短くなる傾向にある。例えば、異なった配熱分布を有するA,B2本のハロゲンヒータを並列で用いる場合、一方のハロゲンヒータの輻射熱が他方のハロゲンヒータを加熱してしまい、輻射効率が低下するという問題点がある。
そこで、反射部材を介した両側に複数のハロゲンヒータを配置することにより、複数のハロゲンヒータが互いに加熱し合うことなく、加熱ローラを効率よく加熱してウォームアップタイムを短縮することが可能な定着装置が提案されている。しかし、さらなる加熱効率向上の要求がある。
また、異なった配熱分布を有する複数の熱源を用いる定着装置において、従来よりもさらに加熱効率を向上させると共にA3縦通紙幅よりも幅が広い被記録媒体に対しても生産性や省エネルギ性を損なうことなく、ファーストプリントタイムの短縮と良好な定着性を得ることが課題となっていた。
しかし、潤滑剤の漏洩により定着部材内部の潤滑剤が枯渇すると、定着部材内面と対向部材との間の摺動負荷が増大し、ユニットトルクが上昇する等の不具合が発生する。
本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、潤滑剤の漏洩を低減することにより定着部材内面と対向部材との間の摺動負荷の増大を防止することが可能な定着装置の提供を目的とする。
画像形成装置100は、イエロ(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色に分解された色にそれぞれ対応する像を形成可能な像担持体としての感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkを有している。
各感光体ドラム20の周囲には、感光体ドラムの回転に従い画像形成処理するための装置が配置されている。
感光体ドラム20Bkの周囲には、感光体ドラム20Bkの回転方向に沿って、画像形成処理を行う帯電装置30Bk、現像装置40Bk、1次転写ローラ12Bk及びクリーニング装置50Bkが順に配置されている。
帯電装置30Bkによる帯電後、感光体ドラム20Bkの表面に光書込装置8により画像情報に基づく光書き込みが行われ、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、現像装置40Bkによりトナー像として可視化される。
各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkは、中間転写ベルト11の移動方向の上流側からこの色順で並んでいる。各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkは、イエロ、シアン、マゼンタ、ブラックの画像をそれぞれ形成するための画像ステーションに配設されている。
また、画像形成装置100は、中間転写ベルト11に対向して配設され中間転写ベルト11に従動して連れ回りする2次転写手段としての2次転写ローラ5と、中間転写ベルト11に対向して配設され中間転写ベルト11上をクリーニングする中間転写ベルトクリーニング装置13とを有している。
光書込装置8は、4つの画像ステーションの下方に、これらに対向して配設されている。
図1では、便宜上、ブラック画像の画像ステーションのみを対象として書き込み光に符号Lbを付けているが、その他の画像ステーションにおいても同様である。
画像形成装置本体の上面の下方には、イエロ、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーを充填されたトナーボトル9Y,9C,9M,9Bkが備えられている。
シート給送装置61は、最上位の用紙Sの上面に当接する給送ローラ3を有しており、給送ローラ3が反時計回り方向に回転駆動されることにより、最上位の用紙Sをレジストローラ対4に向けて給送する。
図2に示すように、定着装置150は、薄肉で可撓性を有する無端状の定着部材としての定着ベルト14と、定着ベルト14の外部において定着ベルト14に対向して配置された対向部材としての加圧ローラ16とを有している。定着ベルト14は筒状(円筒状)に形成されており、その内部には定着熱源としての複数のハロゲンヒータ28a,28bが配設されている。定着ベルト14は、ハロゲンヒータ28a,28bの輻射熱により、内周側から直接的に加熱される。
さらに定着ベルト14の内側には、ニップ形成部材22における定着ベルト14の軸方向(以下、「長手方向」という)両端部に、ニップ形成部材22と一体に設けられた端部熱源としての端部ヒータ24a,24bと、ニップ形成部材22を加圧ローラ16からの加圧力に対抗して保持するステー部材26とが配設されている。
熱移動補助部材25は、端部ヒータ24の熱が局所的に留まることを防止し、積極的に熱を拡散移動させて端部ヒータ24の加熱による温度不均一性を低減するために設けられている。このため、熱移動補助部材25は短時間で熱移動が可能な材料であることが望ましく、熱伝導率の高い銅やアルミニウム、銀といった部材であることが望ましい。コスト、入手性、熱伝導率特性、加工性を総合的に考慮すると、銅を用いることが最も望ましい。
本実施形態において、熱移動補助部材25の定着ベルト14の内面に対向する面は、定着ベルト14に直接接触するニップ形成面となる。このため、熱移動補助部材25と定着ベルト14との間には、摺動トルクを低減するためのフッ素グリースやシリコーンオイル等の潤滑剤が供給される。
ステー部材26とハロゲンヒータ28a,28bとの間には、ハロゲンヒータ28a,28bによる加熱効率を向上させるために、ハロゲンヒータ28a,28bから放射される光を定着ベルト14へ反射させる板状の反射部材31がそれぞれ設けられている。反射部材31は、ハロゲンヒータ28a,28bからの輻射熱等によりステー部材26が加熱されてしまうことによる無駄なエネルギ消費を抑制するために設けられている。反射部材31を設ける代わりに、ステー部材26の表面に断熱または鏡面処理を行っても同様の効果を得ることができる。
加圧ローラ16は、画像形成装置100に設けられたモータ等の駆動源から、ギヤやベルト等の駆動力伝達手段を介して駆動力が伝達されて回転する。また、加圧ローラ16は図示しないスプリング等の付勢手段により定着ベルト14側に押し付けられており、加圧ローラ16のゴム層16bが押し潰されて変形することにより、用紙搬送方向に所定のニップ幅が形成される。
ゴム層16bはソリッドゴムでもよいが、加圧ローラ内部にヒータがない場合はスポンジゴムを用いてもよい。断熱性が高まり定着ベルト14の熱が奪われにくくなる観点から、ソリッドゴムよりもスポンジゴムの方がより望ましい。
シリコーンゴム層がない場合は熱容量が小さくなり定着性が向上するが、未定着画像を押し潰して定着するときにベルト表面の微妙な凹凸が画像に転写されて、画像のベタ部に柚子肌状の光沢ムラ(柚子肌画像)が残るという不具合が生じる。これを改善するには、シリコーンゴム層を100μm以上設ける必要がある。この構成によりシリコーンゴム層が変形し、微小な凹凸が吸収されて定着ムラが改善する。
図3は、ハロゲンヒータ2本構成の定着装置における概略断面図である。このような定着装置は従来から知られており、2本のハロゲンヒータ29が反射部材33に囲まれているため、反射による輻射の減衰や双方向矢印で示すように照射角度が狭められることにより、加熱効率が低下する。ここで、照射角度はハロゲンヒータ29からの輻射が定着ベルト14に直接当たる角度である。例えば、ハロゲンヒータ29の一方は定着ベルト14の長手方向中央部を加熱する中央ヒータであり、他方は定着ベルト14の長手方向端部を加熱する端部ヒータである。
このように、ステー部材26を挟んだ上下別々の領域に各ハロゲンヒータ28a,28bを配置したことにより、図3に示した構成のようにヒータ点灯時において互いを加熱し合うことがないため、加熱効率の低減を防止できる。
ステー部材26は、ニップ形成部材22を支持するために十分な撓み強度を備えており、材質としてはステンレスや鉄といった金属材料、セラミックス等の金属酸化物が用いられる。
熱移動補助部材25は、直方体状のニップ形成部材22の定着ベルト14の内面に対向する面を覆うように嵌合されて一体化される。熱移動補助部材25とニップ形成部材22とは、爪等を設けて噛み合わせればよいが、接着等の手段により固定してもよい。ニップ形成部材22の長手方向の両端部には凹部22a,22bが形成され、各凹部22a,22bには端部ヒータ24a,24bが収容されて接着等の手段により固定されている。
熱移動補助部材25の、加圧ローラ16に対向する面はニップ形成面25aとして機能するが、機械的強度上、実質的にニップ形成面として機能するのはニップ形成部材22の加圧ローラ16に対向する接触面22cである。
端部ヒータ24a,24bは、長手方向における加熱範囲の少なくとも一部がハロゲンヒータ28bの加熱範囲の同方向における端部と重なるように配置されている。すなわち端部ヒータ24a,24bは、ハロゲンヒータ28bにおける用紙幅の最端部に対応する位置の配熱出力の低下を補完するように配置されている。
また、端部ヒータ24もヒータ端部までは狙いの配熱量に対して100%の配熱出力はなされておらず、配線部の長手方向端部では配熱出力のダレが発生する。
このため、ハロゲンヒータ28及び端部ヒータ24の長手方向境界部において配熱出力の落ち込みが発生すると、特にノビサイズ等の定型サイズよりも幅が広い用紙Sの端部において定着不良が発生する虞があるため、ハロゲンヒータ28及び端部ヒータ24の配熱出力が100%となる端部同士を長手方向の境界位置とすることが望ましい。
本実施形態によれば、図10(b)で示した、発光部長さを用紙幅よりも長くしたハロゲンヒータ28bを用いることによる無駄なエネルギ消費を防止することができる。
しかし、熱移動補助部材25と定着ベルト14の内面とは摺動しており、金属材料である熱移動補助部材25をそのまま定着ベルト14の内面に対して摺擦させると摩擦係数が大きく、ユニットトルクが上昇する等の不具合がある。このため、熱移動補助部材25のニップ形成面25aは平滑であることが望ましく、さらに摺動性を高めるために摩擦係数を低減させる構成とすることが望ましい。具体的には、PFAあるいはPTFE等のフッ素系の塗装やコーティングをニップ形成面25aに施すことにより、熱移動補助部材25と定着ベルト14の内面との摺動性を良好に維持することができる。また、フッ素グリースやシリコーンオイルをニップ形成面25aに塗布することによっても摺動トルクを低減することができる。
端部ヒータ24a,24bは、ハロゲンヒータ28a,28bを制御するために検知した温度に基づいて加熱制御するようにしてもよい。このようにすれば、端部ヒータ24a,24bの専用の温度検知手段を必要としないため、コストダウンとなる。
さらに、各各貫通穴部80と穴部81との間には、両者を接続する溝部82が、本実施形態では4本ずつ計8本形成されている。各溝部82は、各貫通穴部80から穴部81へと向かうに連れて徐々に下方へと傾斜する態様で形成されている。
各貫通穴部80に到達した潤滑剤は、各貫通穴部80を通過して各溝部82を通り穴部81へと到達し、熱移動補助部材25の長手方向中央部から定着ベルト14の内面へと再度供給される。
この第2の実施形態は、第1の実施形態と比較すると、溝部82が形成されている部材が、熱移動補助部材25ではなくニップ形成部材22である点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。
この構成においても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
この第3の実施形態は、第1の実施形態と比較すると、溝部82が形成されている部材が熱移動補助部材25のみではなく、ニップ形成部材22にも形成されている点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。
この構成によれば、第1の実施形態よりも多量の潤滑剤を補給することができ、熱移動補助部材25と定着ベルト14との間の摺動負荷の増大をより一層防止することができる。
図12において、(a)はニップ形成部材23と熱移動補助部材27との平断面図を、(b)はニップ形成部材23と熱移動補助部材27とを図2におけるステー部材26側から見た図を、(c)はニップ形成部材23と熱移動補助部材27との底面図を、(d)は(b)に示すD−D断面線での断面図をそれぞれ示している。
さらに、上述したように熱移動補助部材27の、加圧ローラ16に対向する面はニップ形成面として機能するが、機械的強度上、実質的にニップ形成面として機能するのはニップ形成部材23の加圧ローラ16に対向する接触面である。このことから、ニップ形成部材23としては熱移動補助部材27よりも機械的強度の高いものが用いられるため、一般的に熱伝導率としては熱移動補助部材27よりも低いものが用いられることとなり、熱移動補助部材27の長手方向端部には低熱伝導部が設けられている。
上述の構成により、長手方向の端部に低熱伝導部が設けられていることから、端部への熱の逃げが制限されることとなり、装置立ち上げ時における端部温度の低下を抑制することができ、ファーストプリントタイムを早めることができる。
この第5の実施形態は、第4の実施形態と比較すると、溝部82が形成されている部材が、熱移動補助部材27ではなくニップ形成部材23である点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。
この構成においても、第4の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
この第6の実施形態は、第4の実施形態と比較すると、溝部82が形成されている部材が熱移動補助部材27のみではなく、ニップ形成部材23にも形成されている点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。
この構成によれば、第4の実施形態よりも多量の潤滑剤を補給することができ、熱移動補助部材27と定着ベルト14との間の摺動負荷の増大をより一層防止することができる。
図15において、(a)はニップ形成部材22と熱移動補助部材25との平断面図を、(b)はニップ形成部材22と熱移動補助部材25とを図2におけるステー部材26側から見た図を、(c)はニップ形成部材22と熱移動補助部材25との底面図を、(d)は(b)に示すG−G断面線での断面図をそれぞれ示している。
さらに、熱移動補助部材25の各各貫通穴部80と穴部81との間には、複数の溝部82が第1の実施形態よりも多く形成され、穴部81と各貫通穴部80との間の位置であってニップ形成部材22と対向する面には、穴部81と同様に形成された2つの第2穴部84がそれぞれ配設されている。
さらに、大きな貫通穴部83を設けると共にこれに繋がる第2穴部84を設けることにより、第1の実施形態に比して多量の潤滑剤を再供給することができる。
この第8の実施形態は、第7の実施形態と比較すると、溝部82が形成されている部材が、熱移動補助部材25ではなくニップ形成部材22である点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。
この構成においても、第7の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
この第9の実施形態は、第7の実施形態と比較すると、溝部82が形成されている部材が熱移動補助部材25のみではなく、ニップ形成部材22にも形成されている点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。
この構成によれば、第7の実施形態よりも多量の潤滑剤を補給することができ、熱移動補助部材25と定着ベルト14との間の摺動負荷の増大をより一層防止することができる。
また、上記各実施形態では溝部82を複数設ける構成としたが、溝部82として幅の広いものを1本のみ設ける構成としてもよい。また、溝部82及び第2穴部84の個数はこれに限られない。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を例示したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
16 対向部材(加圧ローラ)
22,23 ニップ形成部材
24a、24b 端部熱源(端部ヒータ)
25,27 熱移動補助部材
28a、28b 定着熱源(ハロゲンヒータ)
80,83 貫通穴部
81 穴部
82 溝部
84 第2穴部
100 画像形成装置
150 定着装置
N ニップ部
S 記録媒体(用紙)
Claims (5)
- 可撓性を有し回転可能に支持された無端状で筒状の定着部材と、
前記定着部材に対向する対向部材と、
前記定着部材の長手方向における通紙領域の少なくとも中央部を加熱する定着熱源と、
前記定着部材の内部に設けられ、前記定着部材と前記対向部材との間に記録媒体を挟持して搬送するニップ部を形成するためのニップ形成部材と、
前記ニップ形成部材に設けられ、前記定着部材の前記長手方向における端部を加熱する端部熱源と、
前記定着部材と前記端部熱源とに接触する熱移動補助部材とを有し、
前記定着部材と前記熱移動補助部材との間には潤滑剤が配設され、
前記熱移動補助部材は、その前記長手方向両端部にはそれぞれ貫通穴部が、その前記長手方向中央部の前記ニップ形成部材と対向する面には前記長手方向と直交する方向の一方の端部へと抜ける穴部がそれぞれ設けられ、前記ニップ形成部材と前記熱移動補助部材との互いに対向する面の少なくとも一方には、前記各貫通穴部と前記穴部とを繋ぐ溝部が形成されている定着装置。 - 請求項1記載の定着装置において、
前記溝部は前記各貫通穴部から前記穴部へと向かうに連れて徐々に下方へと傾斜するように形成されていることを特徴とする定着装置。 - 請求項1または2記載の定着装置において、
前記ニップ形成部材が前記熱移動補助部材の前記長手方向における両側端部を覆うように形成されていることを特徴とする定着装置。 - 請求項1ないし3の何れか一つに記載の定着装置において、
前記各貫通穴部と前記穴部との間の位置であって前記熱移動補助部材の前記ニップ形成部材と対向する面には、前記一方の端部へと抜ける第2穴部がそれぞれ設けられ、該第2穴部は前記溝部と接続されていることを特徴とする定着装置。 - 請求項1ないし4の何れか一つに記載の定着装置を有することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
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