JP4261714B2 - 定着装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やプリンター等の画像形成装置に搭載する定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複写機やプリンターに搭載する定着装置は、熱ローラー方式の定着装置が一般的であった。しかしながら、大きな熱容量を要し、電源投入から画像出力までの装置立上りに時間を要した。
【0003】
そこで、最近では省電力化、および電源投入から画像出力までの時間短縮を実現するために、例えば特開昭63−313182号公報、特開平2−157878号公報に記載されているようなフィルム加熱定着方式、つまり薄膜フィルム(以下、フィルムと称す)を介して被加熱体を加熱する加熱体と、この被加熱体を前記フィルムを介して前記加熱体に加圧する加圧体とを有する加熱装置を定装置として適用することが提案されている。
【0004】
図25は最大通紙幅がA3サイズであるフィルム加熱定着方式による従来の加熱装置を示す概略構成図である。1はステーであり、加熱体6を露呈させて支持した横断面U字状の本体部7と該本体部7を対向する加圧ローラ4側へ加圧する加圧部5と、該本体部7の長手端部に冠着され、フィルムが長手方向にスライドすることを防止する端部キャップ3とから構成されている。2はステー1に外嵌させてある横断面円形の耐熱性フィルム(以下、フィルムと略称する)である。
【0005】
図26は上記加熱体6の途中を省略し、一部切り欠いて示した平面図である。この加熱体6は、フィルム2もしくは被加熱体としての紙等の記録材Pの搬送方向aに対して直角方向を長手とする細長の耐熱性・絶縁性・良熱伝導性の基板131や、この基板131の表面側の短手方向中央部に基板長手に沿って形成具備させた抵抗発熱体132、この抵抗発熱体132を形成した加熱体表面を保護させた耐熱性オーバーコート層134、抵抗発熱体132の長手両端部の給電用電極133・133とともに、基板裏面側に具備させた加熱体温度を検知するサーミスタ等の検温素子107等からなる全体に低熱容量の線状加熱体を基板構成体とする。この加熱体6は抵抗発熱体132を図25において、剛性・耐熱性を有するステー1の下面側に下向きに露呈させて固定配設してある。
【0006】
この加熱体6の基板131は、例えば、アルミナや窒化アルミニウム等の厚み1mm・幅10mm・長さ330mmのものである。また、抵抗発熱体132は例えは、Ag/Pd(銀パラジウム)、RuO2、Ta2N等の電気抵抗材料をスクリーン印刷等により、厚み約10μm、幅1〜3mmの線状もしくは細帯状に塗工して形成したものである。
【0007】
給電用電極133・133は例えばAg等のスクリーン印刷パターン、オーバーコート層134は例えば約10μm厚の耐熱体ガラス層である。
【0008】
上記加圧ローラ4は、加熱体6との間にフィルム2を挟んで圧接ニップ部(定着ニップ部)Nを形成し、且つフィルム2を回転駆動させるフィルム外面接触駆動手段として作用する。このフィルム駆動ローラ兼加圧ローラ4は芯金4aとシリコンゴム等よりなる弾性体層4bと最外層の離形層4cよりなり、不図示の軸受け手段・付勢手段により所定の押圧力をもってフィルム2を挟ませて加熱体6の表面に圧接させて配設してある。この加圧ローラ4はモータ(不図示)による回転駆動により、この加圧ローラ4とフィルム2の外面との摩擦力で該フィルムに搬送力を付与する。
【0009】
次に動作を説明する。
【0010】
上記加熱体6は、抵抗発熱体132の長手両端部の給電用電極133・133に対する給電により該抵抗発熱体が長手全長にわたって発熱することで昇温し、その昇温が検温素子107で検知される。その検温素子107の出力をA/D変換しCPU108に取り込み、その情報をもとにトライアック109により抵抗発熱体132に通電するAC電源110のAC電圧を位相、周波数制御等により、加熱体通電電力を制御することで、加熱体6の温度制御を行う。
【0011】
即ち、検温素子107の検知温度が所定の設定温度より低いと加熱体6が昇温するように、また、高い場合は加熱体6が降温するように通電を制御することで加熱体6は定着時、一定の温度に調整される。而して、加熱体6の温度が所定に立ち上がり、かつ加圧ローラ104の回転によるフィルム2の回転周速度が定常化した状態において、画像定着すべき記録材Pが加熱体6と加圧ローラ4とで形成される圧接ニップ部Nの間に、不図示の画像形成装置の転写部から搬送されて導入され、フィルム2と一緒に圧接ニップ部Nを挟持搬送されることにより、加熱体6の熱がフィルム2を介して記録材Pに付与され、記録材P上の未定着顕画像(トナー画像)Tが記録材P面に加熱定着される。そして、圧接ニップ部Nを通った記録録材Pはフィルム2の面から分離されて搬送される。この場合、記録材Pは中央基準で通紙される。
【0012】
このような所謂テンションレスタイプの装置は、例えば特開平4−44075号公報〜特開平4−44083号公報、特開平4−204980号公報〜特開平4−204984号公報等に開示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
図2は一般的な従来例としての加熱装置から薄膜フィルムを取り除いた時の上流側(本例において、上流側とは被加熱体が加熱装置に進入してくる側のことをさす。反対側を下流側とする。)の斜視図である。片方の端部は断面図になっている。ステーの両横には端部キャップが装着されている。この端部キャップは、フィルムが長手方向にスライドすることを防止したり、ステーを加圧体に押し当てるための力の受け皿となるなどの機能を有する。図2に装着されている一般的な従来の端部キャップの斜視図を図3に示す。図2の状態にフィルムを装着した時に同じ方向から見た加熱装置は図4のようになる。図4ではフィルムと加圧ローラ4で形成される被加熱体(記録材)の進入口の長手方向に沿った広さが一定である。
【0014】
上記のような構成の装置においては、図5に示したように被加熱体がニップNに進入する際、該被加熱体の端部が持ち上がった状態となり、フィルム2と未定着画像Tがニップ進入前に擦れて画像Tが乱れることがあった。更に、この画像Tの乱れが極端な場合には濃度の低下として現れる。
【0015】
そこで本発明は、定着ニップ部に進入する記録材の両端がフィルムに近づく方向にカールしていても、画像の乱れを抑えることができる定着装置の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための構成は、筒状のフィルムと、前記フィルムの内部に前記フィルムの長手方向に沿う向きに配置されている板形状のヒータと、前記フィルムの内部に配置されており前記フィルムの回転をガイドするフィルムガイドと、前記フィルムの前記長手方向の端部内周面に対向する部分及び前記フィルムの前記長手方向の端面に対向する部分を有し前記フィルムの前記長手方向へのスライドを規制する端部キャップと、前記フィルムの外周面に接触しており前記フィルムを介して前記ヒータと共に定着ニップ部を形成する加圧ローラと、を有し、前記定着ニップ部で未定着トナー像を担持する記録材を挟持搬送しつつ記録材に未定着トナー像を加熱定着する定着装置において、前記フィルムの外周面と、前記ヒータの前記定着ニップ部に対向する面からの延長線と、前記フィルムの外周面のうち前記定着ニップ部よりも記録材搬送方向上流側に最も膨らんだ部分の接線と、によって囲まれる面の面積が、前記フィルムの前記長手方向の中央部から両端部に向かうに連れて徐々に大きくなるように、前記フィルムが前記フィルムガイドと前記端部キャップの少なくとも一方によって前記フィルムの内周面側から押されて変形していることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
【0028】
図1は本発明の斜視説明図であり、片側端部は省略して断面を示している。本形態の装置は、図25の装置と比べてステー本体部7の形状が異なっており、その他の構成は同じであるので、同一の要素に同符番を付す等して再度の説明を省略した。
【0029】
本発明では、上記の課題の要因であった端部におけるフィルムと未定着画像の定着前の摺擦を避けるために、フィルムと加圧体で形成される被加熱体の進入口である間口を広げている。即ち、フィルムと加圧体で形成される上流側開口部の開き具合を示す面積が長手内側方向に狭くなる部分を形成するような加熱装置の構成を考える。ここで、上流側開口部の開き具合を示す面積を具体化するために、図6に示すような面積Sを定義する。
【0030】
上流部においてフィルム2の最も上流方向に突き出ているところの接線vとヒーター6面からの延長線hとフィルム外周とが囲む面積をSとする。図6では、加圧ローラ4がフィルム2を挟んで加熱体6と形成する圧接ニップ部Nの長手方向の端部におけるフィルム外周を実線で示し、ニップ長手方向の中央部におけるフィルム外周を点線で示しており、実線で示したフィルム外周と比べて点線で示したフィルム外周が上流側に突き出て、この面積Sが狭くなっている。
【0031】
このように本実施形態では、面積Sがニップ長手内側方向に狭くなる部分を形成(図6における実線のフィルム形状から点線のフィルム形状となるように滑らかにつないだ時にできるフィルム形状を形成)するような加熱装置を、フィルムガイドとしてのステー1によるフィルム2の内側からの張り方を工夫することによって実現している。理想的なフィルム形状を有する加熱装置の一例を図1に示した。
【0032】
図1において、斜線部分は面積Sを連続的に示したものとなっており、この部分の断面を模式的に示したものが図6に対応する。
【0033】
(第1の実施例)
第1の実施例として、ステー本体部7の端部に凹み部分7aを設けた例を図7に示す。図7のような形状のステー1にフィルム2を装着し、該フィルムが回転駆動されているときの形状(フィルム走行形状)を示した図が図8である。尚、このとき形成される凹み部分や、フィルム形状は、被加熱体(記録材)の高さに応じた微細な形状であるので、図では説明の為、誇張して示している。(以下の図でも同様である。)図8に示すように、上流側において、点線で示した従来の一般的なフィルム形状の場合よりも端部の間口が広がるために、先程定義した面積Sが長手内側方向に向かって狭くなる領域が現れ、被加熱材Pの端部が持ち上がった状態であっても該端部の未定着画像とフィルム2とが摺擦しない。特に、このフィルム形状であると、上流側のニップ部近傍においてフィルム外周面が、端部の持ち上がった被加熱体と略同じ形状となるので、該被加熱体先端が、フィルム2と接し、ニップ部内に導かれて平らにされる際に、フィルム2と被加熱体Pとがずれて未定着画像が乱されることが無い。従って画像の乱れや濃度の低下に対してより効果的なフィルム走行形状を得ることができ、高品質の加熱定着を行うことのできる定着装置が得られる。
【0034】
(第2の実施例)
第2の実施例として、ステー1の両横に取り付ける端部キャップ3の形状を利用してステー端部に突状部3aを持たせる構成を示す。図3のような上流側と下流側のフィルム摺動面が対称の端部キャップではなく、図9に示すように、従来の端部キャップに比べて下流側に突状部3aを持った形状の端部キャップ3を図2のステー本体部7に装着する。その時の加熱装置からフィルム2を取り除いた時の図が図10、図11である。
1167203670031_0
は上流側から、
1167203670031_1
は下流側からみた斜視図である。更に、図10、図11の状態にフィルム2を装着させた時の加熱装置を示したものが図12、図13である。図12の点線部分は、図4に示した従来の一般的な加熱装置の上流側のフィルム形状を示す。
【0035】
本実施例では、フィルム2が下流側の端部キャップ3の突状部3aに張られて上流側端部で間口が広がり、フィルム2の上流側全体を見ると、フィルム2と加圧ローラ4で形成される開口部の開き具合を示す面積Sが長手内側方向に小さくなる部分が端部に存在するようになった。又、これと同時にさらに実施例1に示したようなステー本体部7の上流側端部に凹み部分7aを設けると本発明の効果は非常に大きくなる。
【0036】
(第3の実施例)
第1の実施例に加えてステー中央部にも凹み部分を設け、更に第2の実施例で示したステー1下流側端部突状部3aを付け加え、更にフィルム走行形状が上流側中央部でステー1中央部に沿うようにするためにコ字状板金5中央部にも突状部5aを設けた時の上流側の様子を表わしたものが図14である。この時の下流側の図は図15である。ステー1下流側中央部に突状部5bがあり、この突状部5bはコ字状板金5上中央部の突状部5aとともにステー1上流側中央部の凹み部分に沿うようなフィルム形状を形作ることを目的としている。図14、図15の構成のステー1にフィルムを装着した時の図は、それぞれ図16、図17である。ステー1中央部でこのような構成をとっても、発明の効果は実施例1と同様の効果が得られる。更に、被加熱体加熱時の環境によって生じることがある被加熱体のシワがでにくくなる。
【0037】
(第4の実施例)
第4の実施例として、図18に示すように、端部キャップ3ではなく、他の部材を下流側ステー本体部7のリブ7bとリブ7bの間に嵌めて、ステー1と端部キャップ3とこの部材を一体化させて突状部8を形成している。該突状部8により、フィルム2を張ってフィルム2と加圧ローラ4で形成される上流側開口部を広げるようにしている。図18は下流側の斜視図である。なお、本形態の突状部8は、第2,第3の実施例よりも上方でニップ長手内側に形成している。
【0038】
(第5の実施例)
第2,第3の実施例では、端部キャップが下流側方向に突状部3aを持つような形状であったが、このほかにも端部キャップの形状を図19で示すように、突状部3bを上流側と下流側の中間、即ちステー上方部に位置させた形状にする事である程度効果のあるフィルム形状を形成することができる。この場合、実施例4よりも効果は大きい。この時のフィルムを除いた装置斜視図が図20である。
【0039】
(第6の実施例)
第2,第3の実施例では、端部キャップ3が下流に突状部3aを持つような形状であったが、本実施例ではステー1上流側端部に突状部3bを形成すべく、図21で示したような端部キャップ形状にする。これにより、これまでの実施例と同様のフィルム形状を得ることができる。この時のフィルムを除いた加熱装置の斜視図が図22である。
【0040】
以上の各実施例の効果を表1に示した。表1は標準的な従来の加熱装置(面積Sがニップ長手内側方向で変わらないもの)から得られたサンプルを基準として、各実施例の加熱装置から得られたサンプルとを比較し、画像の乱れなどを評価したものである。
【0041】
【表1】
Figure 0004261714
【0042】
(その他の実施例)
第2,第3,第5,第6の実施例では、端部キャップ3に突状部3a,3b,3cを設けた例を示したが、これに限らず図3のように突状部のない端部キャップを用い、ステー本体部7の長手端部の下流側や、上方部、上流側に突状部5a,5bを設けた場合でも前記実施例と同様のフィルム形状が得られ、未定着画像の乱れや濃度低下を防止することができる。
【0043】
特に、本実施例によれば、ステー本体部7の形状のみで、前記効果が得られる。
【0044】
なお、突状部を端部キャップで形成する装置では、加熱装置組み立て時におけるフィルムの装着が容易である。
【0045】
上記の実施例では、凹部や突状部、ニップ長手内側方向に狭くなる部分等を明確に示す為に、ステー1を角張った形状で示したが、実際にはフィルムとの摺動面を滑らかな曲面で構成するのが良い。例えば、図7の装置であれば図22のようにステー1の断面形状を略円形とする。
【0046】
また、本発明はテンションレスのフィルム加熱方式に限らず、図23に示すようにフィルムを複数部材間に捲回張設した装置に適用してもよい。
【0047】
同図において、11は駆動ローラ、12はテンションローラであり、ステー1に保持されたヒーター6と、該駆動ローラ11と、テンションローラ12とにフィルム2が捲回張設されている。
【0048】
本例装置では、フィルム2が駆動ローラ11に回転駆動され、加圧ローラ4がこれに従動回転する構成であり、このフィルムの駆動によってニップ部Nに導入された被加熱体Pを搬送している。
【0049】
本例では、ステー本体部7の上流側に凹部7bを設けてニップ長手内側方向に開口部が狭くなる部分を形成しており、これにより前記実施例と同様に未定着画像の乱れや濃度低下を防止することができる。
【0050】
(画像形成装置例)
図24は、本発明の画像形成装置の概略構成図である。本例の画像形成装置は電子写真プロセス利用のレーザービームプリンターである。
【0051】
21は第1の像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢示の時計方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動され、その回転過程で一次帯電器22によりマイナスの所定の暗電位VD に一様に帯電処理される。
【0052】
23はレーザービームスキャナであり、不図示の画像読取装置・ワードプロセッサ・コンピュータ等のホスト装置から入力される目的の画像情報の時系列電気デジタル画像信号に対応して変調されたレーザービームLを出力し、前記の回転感光ドラム21の一様帯電処理面を走査露光する。
【0053】
このレーザービーム走査露光により、回転感光ドラム21の一様帯電処理面の露光部分は電位絶対値が小さくなって明電位VL となり、回転感光ドラム21面に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成されていく。次いでその潜像は現像器24によりマイナスに帯電した粉体トナーで反転現像(感光ドラム面のレーザー露光明電位VL部にトナーが付着)されてトナー画像として顕像化される。
【0054】
一方、不図示の給紙トレイ上から給紙された記録材Pは、転写バイアスを印加した転写部材としての転写ローラ25と感光ドラム21との圧接ニップ部へ感光ドラム21の回転と同期どりされた適切なタイミングをもって給送され、該記録材Pの面に感光ドラム21面側のトナー画像が順次に転写されていく。
【0055】
そして、これらの各要素21,22,23,24,25等で構成された像形成手段により未定着トナー画像が形成された記録材(被加熱体)Pは、回転感光ドラム21面から分離され、前記実施形態に示した定着装置(像加熱手段)Rに導入されてトナー画像の定着処理を受け、画像形成物(プリント)として機外へ排紙される。
【0056】
なお、記録材分離後の回転感光ドラム21面はクリーニング装置26で転写残りトナー等の感光ドラム面残留物の除去を受けて清浄面化されて繰り返して作像に供される。
【0057】
以上のように、間口がニップ長手中央部で狭く、端部で広くした定着装置を備えたことにより、未定着画像の乱れや濃度の低下を防止し、高品質の画像形成を行うことの可能な画像形成装置が得られる。
【0058】
【発明の効果】
発明によれば、定着ニップ部に進入する記録材の両端がフィルムに近づく方向にカールしていても、画像の乱れを抑えることができる定着装置の提供を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】理想的なフィルム形状を有する加熱装置の一例の斜視図。
【図2】従来の一般的な加熱装置からフィルムを取った時の斜視図。
【図3】従来の一般的な加熱装置の端部キャップの斜視図。
【図4】従来の一般的な加熱装置の斜視図。
【図5】画像の乱れるようすを示した図。
【図6】面積Sを定義するための加熱装置の断面図。
【図7】ステー端部に凹み部分を有する加熱装置からフィルムを取った時の斜視図。
【図8】ステー両端部に凹み部分を有する加熱装置の斜視図。
【図9】下流側に突状部を持つ端部キャップの斜視図。
【図10】ステー両端部に突状部を有する加熱装置からフィルムをはずした時の上流側の斜視図。
【図11】ステー両端部に突状部を有する加熱装置からフィルムをはずした時の下流側の斜視図。
【図12】ステー両端部に突状部を有する加熱装置の上流側の斜視図。
【図13】ステー両端部に突状部を有する加熱装置の下流側の斜視図。
【図14】ステーの端部と中央部に凹み部分を有する加熱装置からフィルムを取った時の斜視図。
【図15】ステーの端部と中央部に突状部を有する加熱装置からフィルムを取った時の斜視図。
【図16】ステーの端部と中央部に突状部を有する加熱装置の斜視図。
【図17】ステーの端部と中央部に突状部を有する加熱装置の斜視図。
【図18】部材によりフィルムガイド端部に突状部を有する加熱装置からフィルムを取った時の斜視図。
【図19】上方に突状部を有する端部キャップの斜視図。
【図20】上方に突状部を有する端部キャップを装着した加熱装置からフィルムを取った時の斜視図。
【図21】上流側に突状部を有する端部キャップの斜視図。
【図22】ステー端部上方に突状部を有する加熱装置からフィルムを取った時の図。
【図23】加熱装置のその他の構成を示す概略構成図
【図24】画像形成装置の構成を示す概略構成図
【図25】従来の加熱装置を示す概略構成図
【図26】加熱体の一部を切り欠いて示した平面図。

Claims (1)

  1. 筒状のフィルムと、前記フィルムの内部に前記フィルムの長手方向に沿う向きに配置されている板形状のヒータと、前記フィルムの内部に配置されており前記フィルムの回転をガイドするフィルムガイドと、前記フィルムの前記長手方向の端部内周面に対向する部分及び前記フィルムの前記長手方向の端面に対向する部分を有し前記フィルムの前記長手方向へのスライドを規制する端部キャップと、前記フィルムの外周面に接触しており前記フィルムを介して前記ヒータと共に定着ニップ部を形成する加圧ローラと、を有し、前記定着ニップ部で未定着トナー像を担持する記録材を挟持搬送しつつ記録材に未定着トナー像を加熱定着する定着装置において、
    前記フィルムの外周面と、前記ヒータの前記定着ニップ部に対向する面からの延長線と、前記フィルムの外周面のうち前記定着ニップ部よりも記録材搬送方向上流側に最も膨らんだ部分の接線と、によって囲まれる面の面積が、前記フィルムの前記長手方向の中央部から両端部に向かうに連れて徐々に大きくなるように、前記フィルムが前記フィルムガイドと前記端部キャップの少なくとも一方によって前記フィルムの内周面側から押されて変形していることを特徴とする定着装置。
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