JP2005187630A - ポリ乳酸樹脂組成物及びその成形体 - Google Patents

ポリ乳酸樹脂組成物及びその成形体 Download PDF

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Abstract

【課題】 ポリL乳酸とポリD乳酸とのステレオコンプレックス結晶を選択的に結晶化せしめ、その結晶化速度が十分に大きく、ステレオコンプレックス結晶比率の高いポリ乳酸を得ることを可能とするポリ乳酸樹脂組成物、並びにそれを溶融成形して結晶化せしめた成形体を提供すること。
【解決手段】 ステレオコンプレックス結晶を生成し得るポリ乳酸と、下記一般式(1):
【化1】
Figure 2005187630

[式中、Rは炭素数1〜10のアルキレン基を示し、Rは炭素数1〜25のアルキル基を示し、mは1〜6の整数を示す。]
で表される芳香族尿素化合物とを含有することを特徴とするポリ乳酸樹脂組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ポリ乳酸樹脂組成物、並びにそれを溶融成形して結晶化せしめた成形体に関する。
ポリ乳酸は、微生物や酵素の働きにより分解する性質、いわゆる生分解性を示し、人体に無害な乳酸や二酸化炭素と水になることから、医療用材料や汎用樹脂の代替物として注目されている。このようなポリ乳酸は結晶性樹脂であるが、その結晶化速度は小さく、実際には非晶性樹脂に近い挙動を示す。すなわち、ガラス転移温度付近で急激に且つ極度に軟化するため(通常、弾性率1/100未満)、耐熱性、成形性、離型性等の点で十分な特性を得ることが困難であった。
このような問題点を改善するために、特開平9−278991号公報(特許文献1)には、融点からガラス転移温度まで10℃/分の速度で降温したときに結晶を生成しない性質を有する脂肪族ポリエステルと、脂肪族カルボン酸アミド、脂肪族カルボン酸塩、脂肪族アルコール及び脂肪族カルボン酸エステルからなる40〜300℃の融点を有する化合物群から選択された少なくとも一種の透明核剤とを含有する脂肪族ポリエステル組成物を成形し、成形時又は成形後に熱処理することを特徴とする脂肪族ポリエステル成形体の製造方法が開示されており、脂肪族カルボン酸アミドとして脂肪族モノカルボン酸アミド類、N−置換脂肪族モノカルボン酸アミド類、脂肪族ビスカルボン酸アミド類、N−置換脂肪族カルボン酸ビスアミド類、N−置換尿素類が挙げられている。
しかしながら、特開平9−278991号公報においてはステレオコンプレックス結晶に関する記載は一切なく、同公報に記載されている脂肪族ポリエステル成形体の結晶性はいずれも実質的にホモ結晶であり、耐熱性や結晶化速度の向上の点で未だ十分なものではなかった。
一方、特開2003−128900号公報(特許文献2)には、ポリL乳酸(PLLA)とポリD乳酸(PDLA)とを溶融状態で混合することにより得られるポリ乳酸ステレオコンプレックスを用いることが開示されており、かかるポリ乳酸ステレオコンプレックスは高融点及び高結晶性を示し、耐熱性に優れた成形品が得られることが記載されている。
また、特開2003−192884号公報(特許文献3)には、L−乳酸を主成分とするポリL−乳酸と、D−乳酸を主成分とするポリD−乳酸とからなるポリ乳酸を主成分とするステレオコンプレックス形成可能なポリマー(A)100重量部に、結晶核剤としてリン酸エステル金属塩(B)0.01〜5.0重量部を含むポリ乳酸系ポリマー組成物が開示されている。
しかしながら、特開2003−128900号公報及び特開2003−192884号公報のいずれに記載のものであっても、得られるポリL乳酸とポリD乳酸とのステレオコンプレックス結晶の比率は十分に高いものではなく、耐熱性の向上に限界があり、結晶化速度の向上にも限界があった。
特開平9−278991号公報 特開2003−128900号公報 特開2003−192884号公報
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、ポリL乳酸とポリD乳酸とのステレオコンプレックス結晶を選択的に結晶化せしめ、その結晶化速度が十分に大きく、ステレオコンプレックス結晶比率の高いポリ乳酸を得ることを可能とするポリ乳酸樹脂組成物、並びにそれを溶融成形して結晶化せしめた成形体を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、ポリL乳酸とポリD乳酸とを単にブレンドして結晶化させてもステレオコンプレックス結晶が高比率の成形体を得ることはできないのに対し、特定の構造を有する芳香族尿素化合物を結晶促進剤として添加することによりステレオコンプレックス結晶化速度とステレオコンプレックス結晶化選択性との双方が驚くべきことに向上することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のポリ乳酸樹脂組成物は、ステレオコンプレックス結晶を生成し得るポリ乳酸と、下記一般式(1):
Figure 2005187630
[式中、Rは炭素数1〜10のアルキレン基を示し、Rは炭素数1〜25のアルキル基を示し、mは1〜6の整数を示す。]
で表される芳香族尿素化合物とを含有することを特徴とするものである。
また、本発明の成形体は、ステレオコンプレックス結晶を生成し得るポリ乳酸と、下記一般式(1):
Figure 2005187630
[式中、Rは炭素数1〜10のアルキレン基を示し、Rは炭素数1〜25のアルキル基を示し、mは1〜6の整数を示す。]
で表される芳香族尿素化合物とを含有するポリ乳酸樹脂組成物を溶融成形して結晶化せしめたものであることを特徴とするものである。
上記本発明にかかる前記ステレオコンプレックス結晶を生成し得るポリ乳酸としては、ポリL乳酸及びポリD乳酸のブレンド体、或いは、ポリ乳酸ステレオブロック共重合体が好ましい。また、上記本発明にかかる前記芳香族尿素化合物としては、キシリレンビスステアリル尿素が好ましい。
また、上記本発明のポリ乳酸樹脂組成物により得られる上記本発明の成形体(前記ステレオコンプレックス結晶を生成し得るポリ乳酸としてポリL乳酸及びポリD乳酸のブレンド体を用いた場合)としては、DSCによる溶融状態からの降温測定(降温速度:20℃/min)により求めた結晶化温度(ピークトップ温度)が140℃以上であり、かつ、該降温測定により求めた結晶化に基づく発熱量(ピーク発熱量)が0.2X J/g以上{Xは、ポリL乳酸の含有割合(A%)及びポリD乳酸の含有割合(B%)のうち小さい方の値の2倍の数値(%)である。但し、A+B=100%。}であるものが好ましい。
なお、ステレオコンプレックス結晶を生成し得るポリ乳酸とは、結晶化した試料を広角X線回折(XRD)で観測した際にステレオコンプレックス結晶特有のピーク(2θ=12°、21°、24°)が少しでも観測されるポリ乳酸系樹脂をいい(Ikada, Y. et al, Macromolecules 1987, 20, 904−906)、ホモ結晶特有のピーク(2θ=15°、16°、18.5°、22.5°)が同時に観測されていても構わない。このようなステレオコンプレックス結晶を生成し得るポリ乳酸としては、立体構造が異なるポリ乳酸同士の混合物(例えば、ポリL乳酸及びポリD乳酸のブレンド体)、L乳酸単位及びD乳酸単位からなる共重合体(例えば、ポリ乳酸ステレオブロック共重合体)、或いはそれらと他のポリマーとの混合物/共集合体等が挙げられ、乳酸を基本骨格とするポリマーであれば単体でもそれらの混合物でも構わない。
また、上記のステレオコンプレックス結晶を生成し得るポリ乳酸を結晶化させる方法は特に限定されないが、i)溶媒に溶かして溶媒をキャストする方法、ii)熱による溶融状態から室温付近までゆっくり冷却して結晶化させる方法、iii)熱による溶融状態から所定の温度まで冷却し、その温度で結晶化させる方法、iv)熱による溶融状態から室温付近まで冷却し、その後所定の温度まで昇温してその温度で結晶化させる方法、等が挙げられる。
このようにXRDによりステレオコンプレックス結晶を生成し得るポリ乳酸か否かを判断する際の例として、図1にPLLAとPDLAとの1:1混合物(ポリ乳酸A)を溶媒キャスト法により結晶化させた試料のXRDチャートの一例、図2にPLLAとPDLAとの9:1混合物(ポリ乳酸B)を溶媒キャスト法により結晶化させた試料のXRDチャートの一例、図3にポリ乳酸ステレオブロック共重合体(ポリ乳酸C)を溶媒キャスト法により結晶化させた試料のXRDチャートの一例、図4にPLLA(ポリ乳酸D)を溶媒キャスト法により結晶化させた試料のXRDチャートの一例をそれぞれ示す。これらの試料を前記定義にしたがって判断することにより、ポリ乳酸A〜Cは本発明にかかる「ステレオコンプレックス結晶を生成し得るポリ乳酸」となり、他方、ポリ乳酸Dは「ステレオコンプレックス結晶を生成し得ないポリ乳酸」となる。
また、ポリL乳酸とポリD乳酸とのステレオコンプレックス結晶とは、ポリL乳酸分子とポリD乳酸分子とがラセミ結晶構造となっている共晶体である。そして、ポリL乳酸のホモ結晶やポリD乳酸のホモ結晶の融点(DSC測定による融解ピーク)が一般に160〜180℃であるのに対して、それらのステレオコンプレックス結晶の融点(DSC測定による融解ピーク)は一般に190〜240℃である。このようなポリ乳酸のステレオコンプレックス結晶は、前述のステレオコンプレックス結晶を生成し得るポリ乳酸(例えば、ポリL乳酸とポリD乳酸とのブレンド体、或いはポリ乳酸ステレオブロック共重合体)を結晶化させることによって得られるものである。
本発明によれば、ポリL乳酸とポリD乳酸とのステレオコンプレックス結晶を選択的に結晶化せしめ、その結晶化速度が十分に大きく、ステレオコンプレックス結晶比率の高いポリ乳酸を得ることが可能なポリ乳酸樹脂組成物が提供され、そのポリ乳酸樹脂組成物を溶融成形して結晶化せしめることによりステレオコンプレックス結晶比率が高く結晶性の高い成形体を得ることが可能となる。
以下、本発明をその好適な実施形態に即して詳細に説明する。
先ず、ポリ乳酸としてポリL乳酸とポリD乳酸とのブレンド体を用いる場合について説明する。すなわち、本発明の第1のポリ乳酸樹脂組成物は、ポリL乳酸及びポリD乳酸のブレンド体と、前記一般式(1)で表される芳香族尿素化合物とを含有することを特徴とするものである。
このようなポリL乳酸は下記一般式(2):
Figure 2005187630
[式中、nは整数を示す。]
で表される繰り返し単位を有するポリマーであり、他方、ポリD乳酸は下記一般式(3):
Figure 2005187630
[式中、nは整数を示す。]
で表される繰り返し単位を有するポリマーであり、両者は鏡像関係にある。
ポリL乳酸及びポリD乳酸の重合方法は特に制限されず、L−乳酸又はD−乳酸の直接重合でもよく、乳酸の環状2量体であるL−ラクチド又はD−ラクチドの開環重合であってもよい。
また、ポリL乳酸及びポリD乳酸の光学純度はそれぞれ85mol%以上であることが好ましく、90mol%以上であることがより好ましく、95mol%以上であることがさらに好ましく、98mol%以上であることが特に好ましい。ポリL乳酸及びポリD乳酸の光学純度が上記下限未満であると、立体規則性の低下により結晶化が阻害され、本発明により得られる効果が十分に発現しない傾向にある。
さらに、ポリL乳酸及びポリD乳酸の重量平均分子量は特に制限されないが、それぞれ好ましくは10,000以上であり、より好ましくは50,000以上であり、さらに好ましくは100,000以上である。ポリL乳酸及びポリD乳酸の重量平均分子量が前記下限未満であると、強度、弾性率等の機械物性が不十分となる傾向にある。また、ポリL乳酸及びポリD乳酸の重量平均分子量は、それぞれ400,000以下であることが好ましい。この重量平均分子量を超えると、成形加工性が不十分となる傾向にある。
本発明の第1のポリ乳酸樹脂組成物は、上記のポリL乳酸とポリD乳酸とのブレンド体を含有するものであり、ポリL乳酸とポリD乳酸とのブレンド比率は、1〜99重量%:99〜1重量%が好ましく、30〜70重量%:70〜30重量%がより好ましく、40〜60重量%:60〜40重量%が特に好ましい。ポリL乳酸とポリD乳酸との含有割合の差が大きいほど得られる成形体におけるステレオコンプレックス結晶の含有割合が減少し、結晶化速度の向上の程度が減少する傾向にある。
また、ポリL乳酸とポリD乳酸とのブレンド体を形成する方法は特に制限されず、例えば、クロロホルム等の溶媒を用いて両者を混合した後に溶媒を除去する方法や、両者を160〜260℃程度の温度に加熱して溶融混合する方法であってもよい。
次に、ポリ乳酸としてポリ乳酸ステレオブロック共重合体を用いた場合について説明する。すなわち、本発明の第2のポリ乳酸樹脂組成物は、ポリ乳酸ステレオブロック共重合体と、前記一般式(1)で表される芳香族尿素化合物とを含有することを特徴とするものである。
このようなポリ乳酸ステレオブロック共重合体とは、L−乳酸単位からなるセグメントとD−乳酸単位からなるセグメントとにより構成されていることを特徴とするポリ乳酸ブロック共重合体である。ポリ乳酸ステレオブロック共重合体の製造方法は特に限定されないが、(i)LラクチドとDラクチドとを交互に重合させる方法、(ii)ポリL乳酸とポリD乳酸とを多官能性化合物と反応させる方法、(iii)嵩高いアルミニウム化合物によりラセミラクチドを立体選択的に重合させる方法等が挙げられる。なお、(i)及び(ii)の方法は特開2002−356543号公報に記載されており、(iii)の方法はJournal of the American Chemical Society,2002,127,1316−1326に記載されている。
ポリ乳酸ステレオブロック共重合体の重量平均分子量は特に制限されないが、好ましくは10,000以上であり、より好ましくは50,000以上であり、さらに好ましくは100,000以上である。ポリ乳酸ステレオブロック共重合体の重量平均分子量が前記下限未満であると、強度、弾性率等の機械物性が不十分となる傾向にある。また、ポリ乳酸ステレオブロック共重合体の重量平均分子量は、400,000以下であることが好ましい。この重量平均分子量を超えると、成形加工性が不十分となる傾向にある。
本発明の第2のポリ乳酸樹脂組成物は、上記のポリ乳酸ステレオブロック共重合体を含有するものであり、ポリ乳酸ステレオブロック共重合体中のL−乳酸単位からなるセグメントとD−乳酸単位からなるセグメントとの比率は、1〜99モル%:99〜1モル%が好ましく、10〜90モル%:90〜10モル%がより好ましく、20〜80モル%:80〜20モル%が特に好ましい。L−乳酸単位からなるセグメントとD−乳酸単位からなるセグメントとの含有割合の差が大きいほど得られる成形体におけるステレオコンプレックス結晶の含有割合が減少し、結晶化速度の向上の程度が減少する傾向にある。また、ステレオコンプレックス結晶を構成しているセグメントの乳酸が、少なくとも10個以上連続して同じ光学異性体(L−乳酸又はD−乳酸)となっていることが好ましい。
次に、本発明にかかる結晶促進剤(核剤)について説明する。すなわち、本発明のポリ乳酸樹脂組成物においては、上記のポリL乳酸とポリD乳酸とのブレンド体或いはポリ乳酸ステレオブロック共重合体と共に、下記一般式(1):
Figure 2005187630
で表される芳香族尿素化合物が含有される。
ここで、上式中、Rは炭素数1〜10のアルキレン基を示し、好ましくは炭素数1〜6のアルキレン基であり、より好ましくは炭素数1〜3のアルキレン基である。Rのアルキレン基の炭素数が11以上であると、芳香族尿素化合物自身の結晶構造が複雑になり、結晶促進剤としての効果が低下する。他方、Rが無いと、得られるポリ乳酸成形体のステレオコンプレックス結晶比率が低下し、結晶化速度及び結晶化度向上効果も劣ったものとなる。なお、Rのアルキレン基は直鎖状のものであっても分岐鎖状のものであってもよい。
また、上式中、Rは炭素数1〜25のアルキル基を示し、好ましくは炭素数6〜22のアルキル基であり、より好ましくは炭素数10〜20のアルキル基である。Rのアルキル基の炭素数が26以上であると、芳香族尿素化合物自身の結晶構造が複雑になり、結晶促進剤としての効果が低下する。他方、Rが水素原子であるとポリ乳酸の分解を促進するため好ましくない。なお、Rのアルキル基は直鎖状のものであっても分岐鎖状のものであってもよい。
さらに、上式中のmは1〜6の整数を示し、好ましくは1〜3であり、特に好ましくは2である。また、mが2の場合は、ベンゼン環に対する置換基の位置がメタ位(m−)又はパラ位(p−)であることが好ましい。
本発明においては、このような特定の構造を有する芳香族尿素化合物を結晶促進剤として添加することにより、ステレオコンプレックス結晶化速度とステレオコンプレックス結晶化選択性との双方が顕著に向上し、中でもキシリレンビスステアリル尿素を用いた場合により優れた効果が達成される傾向にある。
上記芳香族尿素化合物によってこのような効果が奏される理由は定かではないが、本発明者らは以下のように推察する。すなわち、先ず、ポリマーの結晶促進剤に求められる要件としては、
1)ポリマーが結晶化する前段階ではポリマーと親和性が高くポリマーへの分散性がよいこと、
2)ポリマーの結晶化時には不溶となり核となること、
が挙げられる。それに対して、上記芳香族尿素化合物においては、ウレア基を有することで結晶化の前段階におけるポリ乳酸との高い親和性が達成され、また、自身がウレア基の水素結合で結晶化すること並びに芳香環同士でスタッキングすることによってポリ乳酸が結晶化する際には不溶物となると考えられる。
さらに、ポリ乳酸のホモ結晶とステレオコンプレックス結晶とはそれぞれ構成するポリ乳酸分子のヘリックス形態が異なる(ホモ結晶:10ヘリックス、ステレオコンプレックス結晶:3ヘリックス)ため、これらの分子を集める(結晶化させる)のに適した結晶促進剤の分子構造も異なると考えられる。この点に関する明確な相関は未だ判明していないが、例えば芳香族尿素化合物における基本骨格と置換基によりそれ自身の結晶構造が異なるために結晶成長を促すのに適したポリ乳酸のヘリックス形態も異なり、上記本発明にかかる芳香族尿素化合物によればステレオコンプレックス結晶のみの生成が特異的に向上するようになったと考えられる。
本発明のポリ乳酸樹脂組成物における上記芳香族尿素化合物の含有量は、ステレオコンプレックス結晶を生成し得るポリ乳酸(例えば、ポリL乳酸及びポリD乳酸のブレンド体又はポリ乳酸ステレオブロック共重合体)100重量部に対して、0.05〜30重量部であることが好ましく、0.1〜25重量部であることがより好ましく、0.1〜20重量部であることが特に好ましい。芳香族尿素化合物の含有量が上記下限未満では得られる成形体におけるステレオコンプレックス結晶の含有割合が減少し、結晶化速度の向上の程度が減少する傾向にある。他方、芳香族尿素化合物の含有量が上記上限を超えると、芳香族尿素化合物による可塑剤的作用が強く発現するようになり、剛性が低下する傾向にあり、また、核剤がブリードアウトして成形体の外観が低下する傾向にある。
さらに、本発明のポリ乳酸樹脂組成物においては、その特性を損なわない限りにおいて、充填剤{タルク、層状粘土鉱物(好ましくは有機オニウム塩で有機化された層状粘土鉱物)等}、可塑剤、顔料、安定剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、難燃剤、離型剤、滑剤、染料、抗菌剤、末端封止剤等の添加剤を更に添加してもよい。このような添加剤の含有量は、本発明のポリ乳酸樹脂組成物中において、20重量%以下であることが好ましい。
次に、本発明の成形体について説明する。すなわち、本発明の成形体は、前述の本発明のポリ乳酸樹脂組成物を溶融成形して結晶化せしめたものである。
本発明の成形体を製造するに際し、ポリ乳酸樹脂組成物を溶融する際の温度は160〜260℃であることが好ましい。この温度が上記下限未満であると、ポリ乳酸樹脂組成物の溶融が不十分となり、諸成分が均一に分散しにくくなる傾向がある。他方、この温度が上記上限を超えると、ポリ乳酸の分子量が低下して得られる成形体の物性が損なわれる傾向がある。
また、上記溶融温度における保持時間は、0.1〜30分であることが好ましい。この保持時間が上記下限未満であると、得られる成形体におけるポリ乳酸の結晶化が不十分となる傾向があり、他方、この保持時間が上記上限を超えると、ポリ乳酸の分子量が低下して得られる成形体の物性が損なわれる傾向がある。
さらに、溶融したポリ乳酸樹脂組成物を結晶化せしめる方法としては、溶融状態から30〜160℃の温度まで冷却し、10秒から30分間、その温度で保持する方法が好ましい。保持時間が上記下限未満であると、得られる成形体における結晶化が不十分となる傾向があり、他方、保持時間が上記上限を超えると、成形体を得るのに長時間が必要となり、実用上好ましくない傾向がある。
また、本発明の成形体を製造するに際し、その成形方法は特に制限されず、射出成形、押出成形、ブロー成形、インフレーション成形、異形押出成形、射出ブロー成形、真空圧空成形、紡糸等のいずれにも好適に使用することができる。そして、本発明のポリ乳酸樹脂組成物によれば十分に大きい結晶化速度が達成されるため、例えば射出成形に供した場合であっても十分に結晶性を有しかつステレオコンプレックス結晶比率の高いポリ乳酸を得ることが可能となる。本発明の成形体の形状、厚み等も特に制限されず、射出成形品、押出成形品、圧縮成形品、ブロー成形品、シート、フィルム、糸、ファブリック等のいずれでもよい。
このように本発明のポリ乳酸樹脂組成物により得られる上記本発明の成形体(特に、前記ステレオコンプレックス結晶を生成し得るポリ乳酸としてポリL乳酸及びポリD乳酸のブレンド体を用いた場合)としては、DSC(示差走査熱量測定)による溶融状態からの降温測定(降温速度:20℃/min)により求めた結晶化温度(ピークトップ温度)が140℃以上であり、かつ、該降温測定により求めた結晶化に基づく発熱量(ピーク発熱量)が0.2X J/g以上{Xは、ポリL乳酸の含有割合(A%)及びポリD乳酸の含有割合(B%)のうち小さい方の値の2倍の数値(%)である。但し、A+B=100%。}であることが好ましい。また、DSC測定(示差走査熱量測定)により求めたホモ結晶融解ピークの融解吸熱量(ΔHm,homo)とステレオコンプレックス結晶融解ピークの融解吸熱量(ΔHm,stereo)とから求めたステレオコンプレックス結晶比率{ステレオ結晶比率:(ΔHm,stereo/(ΔHm,homo+ΔHm,stereo))×100(%)}が0.6X%以上のものであることがより好ましい。なお、ここでいうXは、ポリ乳酸樹脂組成物中のポリL乳酸の含有割合(A%)とポリD乳酸の含有割合(B%)との合計量を100%(A+B=100%)とした場合に、ポリL乳酸の含有割合(A%)及びポリD乳酸の含有割合(B%)のうち小さい方の値の2倍の数値(%)であり、ステレオコンプレックス結晶になり得るポリ乳酸の割合(理論値、X%)に相当する。例えば、(i)ポリL乳酸の含有割合(A%)が50%、ポリD乳酸の含有割合(B%)が50%の場合、ピーク発熱量が20J/g以上であることが好ましく、ステレオコンプレックス結晶比率が60%以上であることがより好ましい。また、(ii)ポリL乳酸の含有割合(A%)が30%、ポリD乳酸の含有割合(B%)が70%の場合、ピークトップ温度が140℃以上であるピークの発熱量が12J/g以上であることが好ましく、ステレオコンプレックス結晶比率が36%以上であることがより好ましい。
このような降温測定(冷却過程)における結晶化温度(ピークトップ温度)が高温側で観測されるほど結晶化速度が大きいことになり、降温測定(冷却過程)における結晶化に基づく発熱量(ピーク発熱量)が大きいほど結晶化度向上効果が高いことになる。また、得られる成形体における結晶部分のうち、ステレオコンプレックス結晶の割合が高いほど成形品の耐熱性が向上する傾向にある。
なお、上記DSCによる結晶化挙動の評価は、具体的には以下の方法によるものである。すなわち、先ず、試料(ポリ乳酸樹脂組成物)の一部(5〜10mg)を255℃まで昇温し、5分間保持して溶融させた後、20℃/minの冷却速度で30℃まで冷却し、その際のポリ乳酸の結晶化温度(Tc,cool)及び結晶化に基づく発熱量(ΔHc,cool)を求める(降温測定)。次いで、前記冷却後、試料を10℃/minの昇温速度で255℃まで再昇温し、その際のポリ乳酸の結晶化温度(Tc,hot)、結晶化に基づく発熱量(ΔHc,hot)、ピークトップが160℃〜180℃に現れるホモ結晶融解ピークの融解温度(Tm,homo)とその融解吸熱量(ΔHm,homo)、並びにピークトップが190℃〜240℃に現れるステレオコンプレックス結晶融解ピークの融解温度(Tm,stereo)とその融解吸熱量(ΔHm,stereo)を求める(再昇温測定)。そして、このようにしてDSC測定により求めたホモ結晶融解ピークの融解吸熱量(ΔHm,homo)とステレオコンプレックス結晶融解ピークの融解吸熱量(ΔHm,stereo)とから、ステレオコンプレックス結晶比率{ステレオ結晶比率:(ΔHm,stereo/(ΔHm,homo+ΔHm,stereo))×100(%)}を算出する。なお、結晶化温度及び融解温度は何れもピークトップの温度とする。
なお、降温測定中に観測される結晶化に基づく結晶化ピークが二種類観測される場合、高温側に現れるピークはステレオコンプレックス結晶化によるもので、低温側に現れるピークはホモ結晶化によるものとみなせる。降温測定中に結晶化ピークが一つしか観測されない場合、それがステレオコンプレックス結晶化によるものかホモ結晶化によるものかは、再昇温測定のステレオ結晶比率で概ね判別できる。すなわち、ステレオ結晶比率が0.6X%以上であると、結晶化ピークはステレオコンプレックス結晶化によるものであり、0.6X%未満であると、ホモ結晶化に基づくものとみなせる。また、降温測定中に結晶化ピークが観測されない場合は、結晶化が遅いため、例え再昇温測定でステレオ結晶比率が0.6X%以上になったとしても、ステレオ結晶比率の高い成形体を得ることは難しい。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
D−ラクチド100g、ドデシルアルコール0.1g、オクチル酸スズ100mgを反応容器に入れ、10−2mmHgまで減圧した。続いて、十分攪拌しながら徐々に温度を上昇させ、160℃で1時間保持した。得られた反応生成物をクロロホルムに溶解し、メタノールに滴下してポリD乳酸(PDLA)を単離精製した。このようにして得られたポリD乳酸の重量平均分子量は約12万であった。
次に、ポリL乳酸(PLLA:トヨタ自動車社製、#5400、重量平均分子量14万、光学純度99%)0.5g、前記のようにして得られたポリD乳酸(PDLA:重量平均分子量12万、光学純度99%)0.5g及びキシリレンビスステアリル尿素(日本化成社製、ハクリーンSX)0.01gを10mlのクロロホルムを用いて攪拌しながら混合した。得られた混合物をシャーレに垂らし、常圧乾燥及び減圧乾燥によりクロロホルムを除去し、ポリ乳酸樹脂組成物のフィルムを作製した。得られたフィルムを試料として上記のDSC測定を行い、得られた結果を表1〜2及び図5に示す。
(実施例2)
実施例1におけるポリL乳酸、ポリD乳酸及びキシリレンビスステアリル尿素に加えてタルク(日本タルク社製、ミクロエースP−6、平均粒径4.0μm)0.01gを更に添加した以外は実施例1と同様にしてポリ乳酸樹脂組成物のフィルムを作製し、得られたフィルムを試料として上記のDSC測定を行った。得られた結果を表1〜2及び図6に示す。
(実施例3)
Lラクチド100g、1,12−ドデカンジオール3g、オクチル酸スズ100mgを反応容器に入れ、10−2mmHgまで減圧した。続いて十分攪拌しながら徐々に温度を上昇させ、150℃で3時間保持した。得られた反応生成物をクロロホルムに溶解し、メタノールに滴下して重量平均分子量が約23,000のポリL乳酸(PLLA)を得た。次に、Dラクチド40g、得られたPLLA80gを窒素雰囲気下、200℃で均一に溶解させた。続いて室温まで放冷後、オクチル酸スズ40mgを加え、150℃で3時間反応させた。得られた反応生成物をヘキサフルオロイソプロパノールに溶解し、メタノールに滴下して重量平均分子量が約54,000のポリ乳酸ステレオブロック共重合体(PDLA−PLLA−PDLA)を得た。次に、Lラクチド20g、得られたPDLA−PLLA−PDLA80gを窒素雰囲気下、220℃で均一に溶解させた。続いてオクチル酸スズ20mgを反応容器に入れ、150℃で3時間反応させた。得られた反応生成物をヘキサフルオロイソプロパノールに溶解し、メタノールに滴下して重量平均分子量が約81,000のポリ乳酸ステレオブロック共重合体(PLLA−PDLA−PLLA−PDLA−PLLA)を得た。次に、Dラクチド10g、得られたPLLA−PDLA−PLLA−PDLA−PLLA80gを窒素雰囲気下、240℃で均一に溶解させた。続いて室温まで放冷後、オクチル酸スズ10mgを加え、150℃で3時間反応させた。得られた反応生成物をヘキサフルオロイソプロパノールに溶解し、メタノールに滴下して重量平均分子量が約115,000のポリ乳酸ステレオブロック共重合体(PDLA−PLLA−PDLA−PLLA−PDLA−PLLA−PDLA)を得た。
上記で得られたステレオブロック共重合体1.0g、キシリレンビスステアリル尿素0.01gを10mlのヘキサフルオロイソプロパノールを用いて攪拌しながら混合した。得られた混合物をシャーレに垂らし、常圧乾燥及び減圧乾燥により溶媒を除去し、ポリ乳酸樹脂組成物のフィルムを作製した。得られたフィルムを試料として上記のDSC測定を行った。得られた結果を表1〜2及び図7に示す。
(比較例1)
実施例1におけるキシリレンビスステアリル尿素を添加しなかった以外は実施例1と同様にしてポリ乳酸樹脂組成物のフィルムを作製し、得られたフィルムを試料として上記のDSC測定を行った。得られた結果を表1〜2及び図8に示す。
(比較例2)
実施例1におけるキシリレンビスステアリル尿素をエチレンビス−12−ヒドロキシステアリン酸アミド(日本化成社製、スリパックスH)0.01gに変えた以外は実施例1と同様にしてポリ乳酸樹脂組成物のフィルムを作製し、得られたフィルムを試料として上記のDSC測定を行った。得られた結果を表1〜2及び図9に示す。
(比較例3〜5)
実施例1におけるキシリレンビスステアリル尿素を、
[比較例3]トルイレンビスステアリル尿素(日本化成社製、ハクリーンST)0.01g、
[比較例4]ヘキサメチレンビスステアリル尿素(日本化成社製、ハクリーンSH)0.01g、
[比較例5]ジフェニルメタンビスステアリル尿素(日本化成社製、ハクリーンSM)0.01g、
にそれぞれ変えた以外は実施例1と同様にしてポリ乳酸樹脂組成物のフィルムを作製し、得られたフィルムを試料として上記のDSC測定を行った。得られた結果を表1〜2に示す。
(比較例6)
実施例2におけるキシリレンビスステアリル尿素を添加しなかった以外は実施例2と同様にしてポリ乳酸樹脂組成物のフィルムを作製し、得られたフィルムを試料として上記のDSC測定を行った。得られた結果を表1〜2に示す。
(実施例4)
実施例1におけるキシリレンビスステアリル尿素の添加量を0.05gとした以外は実施例1と同様にしてポリ乳酸樹脂組成物のフィルムを作製し、得られたフィルムを試料として上記のDSC測定を行った。得られた結果を表1〜2に示す。
(実施例5)
実施例1におけるキシリレンビスステアリル尿素の添加量を0.10gとした以外は実施例1と同様にしてポリ乳酸樹脂組成物のフィルムを作製し、得られたフィルムを試料として上記のDSC測定を行った。得られた結果を表1〜2に示す。
(実施例6)
実施例1におけるキシリレンビスステアリル尿素の添加量を0.20gとした以外は実施例1と同様にしてポリ乳酸樹脂組成物のフィルムを作製し、得られたフィルムを試料として上記のDSC測定を行った。得られた結果を表1〜2に示す。
(実施例7)
実施例1におけるPLLAの添加量を0.6g、PDLAの添加量を0.4g、キシリレンビスステアリル尿素の添加量を0.05gとした以外は実施例1と同様にしてポリ乳酸樹脂組成物のフィルムを作製し、得られたフィルムを試料として上記のDSC測定を行った。得られた結果を表1〜2に示す。
(比較例7)
実施例7におけるキシリレンビスステアリル尿素を添加しなかった以外は実施例7と同様にしてポリ乳酸樹脂組成物のフィルムを作製し、得られたフィルムを試料として上記のDSC測定を行った。得られた結果を表1〜2に示す。
(実施例8)
実施例1におけるPLLAの添加量を0.7g、PDLAの添加量を0.3g、キシリレンビスステアリル尿素の添加量を0.05gとした以外は実施例1と同様にしてポリ乳酸樹脂組成物のフィルムを作製し、得られたフィルムを試料として上記のDSC測定を行った。得られた結果を表1〜2に示す。
(比較例8)
実施例8におけるキシリレンビスステアリル尿素を添加しなかった以外は実施例8と同様にしてポリ乳酸樹脂組成物のフィルムを作製し、得られたフィルムを試料として上記のDSC測定を行った。得られた結果を表1〜2に示す。
(実施例9)
実施例1におけるPLLAの添加量を0.8g、PDLAの添加量を0.2g、キシリレンビスステアリル尿素の添加量を0.05gとした以外は実施例1と同様にしてポリ乳酸樹脂組成物のフィルムを作製し、得られたフィルムを試料として上記のDSC測定を行った。得られた結果を表1〜2に示す。
(比較例9)
実施例9におけるキシリレンビスステアリル尿素を添加しなかった以外は実施例9と同様にしてポリ乳酸樹脂組成物のフィルムを作製し、得られたフィルムを試料として上記のDSC測定を行った。得られた結果を表1〜2に示す。
(実施例10)
実施例1におけるPLLAの添加量を0.9g、PDLAの添加量を0.1g、キシリレンビスステアリル尿素の添加量を0.05gとした以外は実施例1と同様にしてポリ乳酸樹脂組成物のフィルムを作製し、得られたフィルムを試料として上記のDSC測定を行った。得られた結果を表1〜2に示す。
(比較例10)
実施例10におけるキシリレンビスステアリル尿素を添加しなかった以外は実施例10と同様にしてポリ乳酸樹脂組成物のフィルムを作製し、得られたフィルムを試料として上記のDSC測定を行った。得られた結果を表1〜2に示す。
Figure 2005187630
Figure 2005187630
表1〜2及び図1〜3に示した結果から明らかなように、本発明のポリ乳酸樹脂組成物を用いた場合(実施例1〜10)は、得られた成形体においてステレオコンプレックス結晶が選択的に結晶化しており、結晶化速度及び結晶化度向上効果も優れたものであった。一方、本発明にかかる結晶促進剤を添加しなかった比較例1、7〜10においては、冷却過程でピークが観測されておらず、結晶化が進行していなかった。また、本発明にかかる芳香族尿素化合物以外のものを結晶促進剤として添加した場合(比較例2〜5)はいずれも、ステレオコンプレックス結晶の比率が低く、結晶化速度及び結晶化度向上効果も劣ったものであった。さらに、本発明にかかる結晶促進剤を添加せずタルクを添加した比較例6においても、ステレオコンプレックス結晶の比率が低く、結晶化速度及び結晶化度向上効果も劣ったものであった。
以上説明したように、本発明によれば、ポリL乳酸とポリD乳酸とのステレオコンプレックス結晶を選択的に結晶化せしめ、その結晶化速度が十分に大きく、射出成形等の成形方法によって十分に結晶性を有しかつステレオコンプレックス結晶比率の高いポリ乳酸を得ることが可能なポリ乳酸樹脂組成物が提供され、そのポリ乳酸樹脂組成物を溶融成形して結晶化せしめることによりステレオコンプレックス結晶比率が高く結晶性の高い成形体を得ることが可能となる。
したがって、本発明のポリ乳酸樹脂組成物により得られる成形体は、ステレオコンプレックス結晶比率が高く耐熱性に優れるため、バンパー、ラジエーターグリル、サイドモール、ガーニッシュ、ホイールカバー、エアロパーツ、インストルメントパネル、ドアトリム、シートファブリック、ドアハンドル、フロアマット等の自動車部品、家電製品のハウジング、製品包装用フィルム、防水シート、各種容器、ボトル等として有用である。また、本発明の成形体をシートとして使用する場合には、紙又は他のポリマーシートと積層し、多層構造の積層体として使用してもよい。
PLLAとPDLAとの1:1混合物(ポリ乳酸A)を溶媒キャスト法により結晶化させた試料のXRDチャートの一例である。 PLLAとPDLAとの9:1混合物(ポリ乳酸B)を溶媒キャスト法により結晶化させた試料のXRDチャートの一例である。 ポリ乳酸ステレオブロック共重合体(ポリ乳酸C)を溶媒キャスト法により結晶化させた試料のXRDチャートの一例である。 PLLA(ポリ乳酸D)を溶媒キャスト法により結晶化させた試料のXRDチャートの一例である。 実施例1において得られたポリ乳酸樹脂組成物のフィルムを試料としてDSC測定を行った結果を示すグラフである。 実施例2において得られたポリ乳酸樹脂組成物のフィルムを試料としてDSC測定を行った結果を示すグラフである。 実施例3において得られたポリ乳酸樹脂組成物のフィルムを試料としてDSC測定を行った結果を示すグラフである。 比較例1において得られたポリ乳酸樹脂組成物のフィルムを試料としてDSC測定を行った結果を示すグラフである。 比較例2において得られたポリ乳酸樹脂組成物のフィルムを試料としてDSC測定を行った結果を示すグラフである。

Claims (9)

  1. ステレオコンプレックス結晶を生成し得るポリ乳酸と、下記一般式(1):
    Figure 2005187630
    [式中、Rは炭素数1〜10のアルキレン基を示し、Rは炭素数1〜25のアルキル
    基を示し、mは1〜6の整数を示す。]
    で表される芳香族尿素化合物とを含有することを特徴とするポリ乳酸樹脂組成物。
  2. 前記ステレオコンプレックス結晶を生成し得るポリ乳酸がポリL乳酸及びポリD乳酸のブレンド体であることを特徴とする請求項1記載のポリ乳酸樹脂組成物。
  3. 前記ステレオコンプレックス結晶を生成し得るポリ乳酸がポリ乳酸ステレオブロック共重合体であることを特徴とする請求項1記載のポリ乳酸樹脂組成物。
  4. 前記芳香族尿素化合物が、キシリレンビスステアリル尿素であることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載のポリ乳酸樹脂組成物。
  5. ステレオコンプレックス結晶を生成し得るポリ乳酸と、下記一般式(1):
    Figure 2005187630
    [式中、Rは炭素数1〜10のアルキレン基を示し、Rは炭素数1〜25のアルキル基を示し、mは1〜6の整数を示す。]
    で表される芳香族尿素化合物とを含有するポリ乳酸樹脂組成物を溶融成形して結晶化せしめたものであることを特徴とする成形体。
  6. 前記ステレオコンプレックス結晶を生成し得るポリ乳酸がポリL乳酸及びポリD乳酸のブレンド体であることを特徴とする請求項5記載の成形体。
  7. DSCによる溶融状態からの降温測定(降温速度:20℃/min)により求めた結晶化温度(ピークトップ温度)が140℃以上であり、かつ、該降温測定により求めた結晶化に基づく発熱量(ピーク発熱量)が0.2X J/g以上{Xは、ポリL乳酸の含有割合(A%)及びポリD乳酸の含有割合(B%)のうち小さい方の値の2倍の数値(%)である。但し、A+B=100%。}であることを特徴とする請求項6記載の成形体。
  8. 前記ステレオコンプレックス結晶を生成し得るポリ乳酸がポリ乳酸ステレオブロック共重合体であることを特徴とする請求項5記載の成形体。
  9. 前記芳香族尿素化合物が、キシリレンビスステアリル尿素であることを特徴とする請求項5〜8のうちのいずれか一項に記載の成形体。
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