JP2009249443A - ポリ乳酸系フィルム、および樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明のポリ乳酸系フィルム、および樹脂組成物は、結晶化度を有するポリ乳酸系フィルム、および樹脂組成物であって、このポリ乳酸系フィルム、および樹脂組成物は、ポリ乳酸のα結晶と、X線回折で該α結晶の2θのピークをaとしたときに2θが(a−0.2)°≦2θ≦(a−0.01)°の範囲にピークを有するポリ乳酸の結晶(この結晶をα´結晶とする)とを有し、α結晶とα´結晶の結晶強度比率が99/1〜1/99であり、かつ、結晶化度が3〜60%である。
【選択図】なし
Description
)、各種ブリスターパックなどの保形具類や、耐熱性や透明性を必要とする食品トレー、飲料カップなどの容器類、耐熱性を必要とする飲料自動販売機のディスプレイ用ボトル、缶などの包装材料用途、表面材、ラミネート材などの工業材料用途、キャリアテープなどの電子部品搬送用途などに好ましく用いることができる。
[ポリ乳酸]
本発明で用いられるポリ乳酸は、L−乳酸および/またはD−乳酸ユニットを主たる構成成分とするポリマーである。本発明でいうポリL−乳酸としては、ポリ乳酸重合体の全乳酸成分中のL−乳酸ユニットの含有割合が50mol%を超え100mol%以下のものが好ましく、結晶性の面から、ポリ乳酸重合体の全乳酸成分中のL−乳酸ユニットの含有割合が80mol%以上100mol%以下であることがさらに好ましく、95mol%以上100mol%以下であることがより好ましく、98mol%以上100mol%以下であることがさらにより好ましい。一方、本発明でいうポリD−乳酸としては、ポリ乳酸重合体の全乳酸成分中のD−乳酸ユニットの含有割合が50mol%を超え100mol%以下のものが好ましく、結晶性の面から、ポリ乳酸重合体の全乳酸成分中のD−乳酸ユニットの含有割合が80mol%以上100mol%以下であることがさらに好ましく、95mol%以上100mol%以下であることがより好ましく、98mol%以上100mol%以下であることがさらにより好ましい。ポリL−乳酸は、D−乳酸ユニットの含有割合によって、樹脂自体の結晶性が変化する。つまり、ポリL−乳酸中のD−乳酸ユニットの含有割合が多くなれば、ポリL−乳酸の結晶性は低くなり非晶に近づき、逆にポリL−乳酸中のD−乳酸ユニットの含有割合が少なくなれば、ポリL−乳酸の結晶性は高くなっていく。同様に、ポリD−乳酸は、L−乳酸ユニットの含有割合によって、樹脂自体の結晶性が変化する。つまり、ポリD−乳酸中のL−乳酸ユニットの含有割合が多くなれば、ポリD−乳酸の結晶性は低くなり非晶に近づき、逆にポリD−乳酸中のL−乳酸ユニットの含有割合が少なくなれば、ポリD−乳酸の結晶性は高くなっていく。
本発明のポリ乳酸系フィルム、および樹脂組成物は、結晶核剤を含有することが好ましい。かかる結晶核剤の役割は、ポリ乳酸系フィルム、および樹脂組成物を形成するポリ乳酸の結晶の過大な成長を抑制し結晶を微細化することと、結晶化速度を高めることである。このような役割をもつ結晶核剤としては、脂肪族カルボン酸アミド、N−置換尿素、脂肪族カルボン酸塩、脂肪族アルコール、脂肪族カルボン酸エステル、脂肪族/芳香族カルボン酸ヒドラジド、ソルビトール系化合物、メラミン系化合物、フェニルホスホン酸金属塩、アミノ酸、ポリペプチドなどを使用することができる。中でも、脂肪族カルボン酸アミド、ソルビトール系化合物、アミノ酸、ポリペプチドから選ばれた化合物を好ましく使用することができる。
本発明のポリ乳酸系フィルム、および樹脂組成物では、前記結晶核剤および前記結晶核剤との間で水素結合性を有する化合物を含有することが好ましい。前記例示した結晶核剤は自己会合していることが多く、その場合、樹脂中に結晶核剤が凝集したまま添加されることになり、結晶の微細化には不都合となることがある。そこで、結晶核剤との間で水素結合性を有する化合物をさらに混合することで、該結晶核剤の自己会合が解け、結晶核剤がより微分散化されることがある。この場合、結晶の微細化がより効果的なものとなる。
また、本発明のポリ乳酸系フィルム、および樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲であれば、必要に応じて、添加剤、例えば、難燃剤、熱安定剤、光安定剤、酸化防止剤、着色防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、可塑剤、粘着性付与剤、脂肪酸エステル、ワックスなどの有機滑剤またはポリシロキサンなどの消泡剤、顔料、染料などの着色剤を適量配合することができる。
本発明のポリ乳酸系フィルム、および樹脂組成物は、結晶化度が3〜60%であることが重要である。結晶化度の好ましい範囲は4〜50%、より好ましい範囲は5〜40%である。結晶化度が3%未満である場合、耐熱性が不十分となることがある。また、結晶化度60%を超える場合、透明性が悪化することがある。なお、結晶化度は、ポリ乳酸系樹脂組成物およびフィルム、または成形体について、広角X線測定を行い、Ruland法により求めることができる。
本発明のポリ乳酸系フィルム、および樹脂組成物では、ポリ乳酸のα結晶と、α結晶とは異なる結晶(α´結晶)を、フィルム、および樹脂組成物中に存在させることで、いずれかの結晶の過大な成長を抑制し、微細な結晶を緻密に配置させる。なお、本明細書中では、X線回折でα結晶の2θのピークをa°としたときに2θが(a−0.2)°≦2θ≦(a−0.01)°の範囲にピークを有するポリ乳酸の結晶を、「α´結晶」という。
次に、本発明のポリ乳酸系フィルム、または樹脂組成物を製造する方法を具体的に説明する。
フィルム製膜中、つまり、口金〜キャスト部分での降温結晶化、加熱ロール搬送中あるいはテンターによる昇温結晶化、一軸あるいは二軸延伸による配向結晶化、フィルム製膜後(オフライン)の再加熱による昇温結晶化などを用いる方法。
成形機でフィルム、および樹脂組成物を成形する際のヒーター加熱による結晶化を用いる方法。
成形機でフィルム、および樹脂組成物を成形する際の金型を加熱しておき、成形後、その金型上で結晶化する方法。
成形体自体を加熱オーブンなどに入れ、結晶化させる方法。
本発明のポリ乳酸系フィルムの厚みは、特に限定されないが、50〜2000μmであることが好ましい。より好ましくは100〜1500μmであり、さらに好ましくは200〜1000μmである。フィルムの厚みが50μm以上である場合、成形時のフィルム破れを防ぎ、成形体の強度維持の点からも好ましい。また、フィルム厚みが2000μm以下である場合、成形時の長時間加熱による成形性、透明性の悪化を防ぐことができる点から好ましい。
次に、上記で得られたポリ乳酸系フィルム、または樹脂組成物を成形し、本発明の成形体を得る方法について以下に説明する。
実施例中に示す測定や評価は次に示すような条件で行った。
直径95mm、高さ7mmのコップのフタ状アルミ製金型(型温50〜120℃)を備えた真空成形機(成光産業(株)製フォーミング300X型)に、幅210mm、長さ300mm、厚さ0.4mmの、ポリ乳酸系フィルムの枚葉サンプルをセットし、350℃に加熱したセラミックヒーターで15秒間フィルムを加熱、上記金型に10秒〜10分間真空圧着させて成形体を得た。
得られた成形体を目視し、以下の基準で評価した。
○:エッジが直角に成形できている
△:エッジ部分に少し丸みがある
×:金型の形状と著しく異なる。
上記の評価のうち、○、△を合格とした。
フィルム、もしくは(1)で成形した成形体を適当な大きさに切断し、アルミ製試料ホルダー(20mm×18mm×0.15mm)に固定し、次の測定条件で、広角X線測定を行った。
フィルム、もしくは(1)で成形した成形体断面を、ライカマイクロシステムズ(株)製金属顕微鏡LeicaDMLMを用いて、倍率100倍、透過光で写真撮影し、各層厚みを測定した。
フィルム、もしくは(1)で成形した成形体のヘイズ値を濁度計(日本電色工業(株)製NDH5000)を用いて測定した。測定は1水準につき5回行い、5回の測定の平均値から、厚み0.4mmとした場合の換算値としてヘイズ値(%)を求めた。換算式は下記のとおりである。
H0.4(%)=H×0.4/d
ここで、
H0.4:0.4mm厚み換算ヘイズ値(%)
H:フィルム、もしくは成形体サンプルのヘイズの実測値(%)
d:フィルム、もしくは成形体のヘイズ測定部のサンプル厚み(mm)
成形体を、60℃に設定したオーブンに2時間入れたときの変形を目視にて評価した。
○:変形無し
△:変形小
×:変形大。
上記の評価のうち、○、△を合格とした。
フィルム、もしくは(1)で成形した成形体から10mm×50mmの短冊サンプルを10本作成し、この短冊サンプルの長さ50mmが半分となるようにゆっくり180°折り曲げ、そのときのサンプル形状により、以下の基準で判断した。
○:10本とも割れない(折れる)
△:割れないサンプルが1本以上9本以下である
×:10本とも割れる。
上記の評価のうち、○、△を合格とした。
(2)と同様にして測定したX線回折パターンのメインピークを、α結晶と、α結晶の2θのピークをa°としたときに、2θが(a−0.2)°≦2θ≦(a−0.01)°の範囲にピークを有するポリ乳酸の結晶のピークに分離し、それらの強度比から結晶比率を求めた。なお、ピーク分離にはPseudo−Voigt関数を用い、α結晶の2θ位置を16.7°に固定し、ピーク高さ、形状因子を精密化した。α結晶の2θのピークをa°としたときに2θが(a−0.2)°≦2θ≦(a−0.01)°の範囲にピークを有するポリ乳酸の結晶については2θ、ピーク高さ、形状因子のパラメータの精密化を行った。
実施例で用いたポリ乳酸樹脂について示す。
P−1:
D−乳酸ユニット含有割合1mol%、PMMA換算の重量平均分子量19万のポリL−乳酸樹脂
P−2:
D−乳酸ユニット含有割合5mol%、PMMA換算の重量平均分子量19万のポリL−乳酸樹脂
P−3:
P−1と、PMMA換算の重量平均分子量1万のポリD−乳酸樹脂(L−乳酸ユニット含有割合1mol%)を質量比90:10で混合したもの。
P−4:
P−1と、PMMA換算の重量平均分子量1万のポリD−乳酸樹脂(L−乳酸ユニット含有割合1mol%)を質量比60:40で混合したもの。
実施例で用いた結晶核剤もしくは結晶核剤との間で水素結合性を有する化合物について示す。
Q−1:
エチレンビスラウリル酸アミド(EBLA)
Q−2:
エチレンビスステアリン酸アミド(EBSA)
ビス(p−メチルベンジリデン)ソルビトール
なお、結晶核剤としてアミド化合物、結晶核剤との間に水素結合性を有する化合物としてソルビトール系化合物を用いた場合、溶液混合品では、それぞれの単体比較、アミド結合のプロトンピークは低磁場シフトし、ソルビトールのヒドロキシル基のプロトンピークは高磁場シフトしていることで、これら両者の間に水素結合が存在することを確認している。
(実施例1)
ポリ乳酸樹脂(P−1)とエチレンビスラウリル酸アミド(Q−1)を質量比99:1でベント式二軸押出機に供給し、口金温度を200℃に設定したTダイ口金より押出し、静電印加方式により、30℃のキャスティングドラムに密着させ冷却固化し、無配向キャストフィルムを得た。
フィルムを構成するポリ乳酸樹脂、結晶核剤を表1、表2のように変えた以外は実施例1と同様に実施した。
実施例1と同様にして得られた無配向フィルムを枚葉サンプルにカットして真空成形機にセットし、350℃に加熱したセラミックヒーターで15秒間加熱した後、90℃にセットしたアルミ製金型に60秒間真空圧着させて実施例1と同形状の成形体を得た。
ポリ乳酸樹脂(P−1)とエチレンビスラウリル酸アミド(Q−1)を質量比99:1でベント式二軸押出機に供給し、口金温度を200℃に設定したTダイ口金より押出し、静電印加方式により、30℃のキャスティングドラムに密着させ冷却固化し、無配向キャストフィルムを得た。
ポリ乳酸樹脂(P−1)とエチレンビスラウリル酸アミド(Q−1)を質量比99:1でベント式二軸押出機に供給し、口金温度を200℃に設定したTダイ口金より押出し、静電印加方式により、30℃のキャスティングドラムに密着させ冷却固化し、無配向キャストフィルムを得た。
ポリ乳酸樹脂(P−3)とエチレンビスラウリル酸アミド(Q−1)を質量比99:1でベント式二軸押出機に供給し、200℃で溶融混練したのち、180℃に冷却したTダイ口金より押出し、静電印加方式により、30℃のキャスティングドラムに密着させ冷却固化し、無配向キャストフィルムを得た。
フィルムを構成するポリ乳酸樹脂を表2のように変えた以外は実施例10と同様に実施した。
層A用の樹脂として、ポリ乳酸樹脂(P−1)と、エチレンビスラウリル酸アミド(Q−1)を質量比99:1で、また、層B用の樹脂として、ポリ乳酸樹脂(P−2)とエチレンビスラウリル酸アミド(Q−1)を質量比99:1で、それぞれ別々のベント式二軸押出機に供給し200℃で溶融混練したのち、層構成がA/B/Aとなるよう複合化、Tダイ口金より共押出し、静電印加方式により、30℃のキャスティングドラムに密着させ冷却固化し、無配向キャストフィルムを得た。
フィルムを構成するポリ乳酸樹脂、結晶核剤を表2のように変えた以外は実施例12と同様に実施した。
層A用の樹脂として、ポリ乳酸樹脂(P−3)と、エチレンビスラウリル酸アミド(Q−1)を質量比99:1で、また、層B用の樹脂として、ポリ乳酸樹脂(P−2)とエチレンビスラウリル酸アミド(Q−1)を質量比99:1で、それぞれ別々のベント式二軸押出機に供給し200℃で溶融混練したのち、層構成がA/B/Aとなるよう複合化、180℃に冷却したTダイ口金より共押出し、静電印加方式により、30℃のキャスティングドラムに密着させ冷却固化し、無配向キャストフィルムを得た。
ポリ乳酸樹脂(P−1)とエチレンビスラウリル酸アミド(Q−1)を質量比99:1でベント式二軸押出機に供給し、口金温度を200℃に設定したTダイ口金より押出し、静電印加方式により、30℃のキャスティングドラムに密着させ冷却固化し、無配向キャストフィルムを得た。
層A用の樹脂として、ポリ乳酸樹脂(P−1)と、エチレンビスラウリル酸アミド(Q−1)を質量比99:1で、また、層B用の樹脂として、ポリ乳酸樹脂(P−2)とエチレンビスラウリル酸アミド(Q−1)を質量比99:1で、それぞれ別々のベント式二軸押出機に供給し200℃で溶融混練したのち、層構成がA/B/Aとなるよう複合化、Tダイ口金より共押出し、静電印加方式により、30℃のキャスティングドラムに密着させ冷却固化し、無配向キャストフィルムを得た。
ポリ乳酸樹脂(P−1)をベント式二軸押出機に供給し、口金温度を200℃に設定したTダイ口金より押出し、静電印加方式により、30℃のキャスティングドラムに密着させ冷却固化し、厚さ0.40mm無配向キャストフィルムを得た。
実施例1と同様にして得られた無配向フィルムを枚葉サンプルにカットして真空成形機にセットし、350℃に加熱したセラミックヒーターで15秒間加熱した後、120℃にセットしたアルミ製金型に10分間真空圧着させて実施例1と同形状の成形体を得た。
実施例1と同様にして得られた無配向キャストフィルムを、120℃に加熱したシリコーンロール上を、接触時間が60秒間となるように搬送させ、次いで30℃の冷却ロール上を搬送させてフィルム温度を下げ、厚さ0.40mmの無配向フィルムを得た。
Claims (11)
- 結晶化度を有するポリ乳酸系フィルムであって、
このポリ乳酸系フィルムは、ポリ乳酸のα結晶と、X線回折で該α結晶の2θのピークをa°としたときに2θが、(a−0.2)°≦2θ≦(a−0.01)°の範囲にピークを有するポリ乳酸の結晶(この結晶をα´結晶とする)とを有し、α結晶とα´結晶の強度比から求めた結晶比率が99/1〜1/99であり、かつ、結晶化度が3〜60%である、ポリ乳酸系フィルム。 - 前記ポリ乳酸系フィルムは、結晶核剤を含有する、請求項1に記載のポリ乳酸系フィルム。
- 前記結晶核剤は、脂肪族カルボン酸アミド、およびN−置換尿素からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項2に記載のポリ乳酸系フィルム。
- 前記ポリ乳酸系フィルムは、前記結晶核剤と水素結合性を有する化合物を含有する、請求項2または3に記載のポリ乳酸系フィルム。
- 前記結晶核剤との間で水素結合性を有する化合物が、脂肪族アルコール類、ソルビトール系化合物、アミノ酸、およびポリペプチドからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項4に記載のポリ乳酸系フィルム。
- 前記ポリ乳酸系フィルムは、ヘイズが20%以下である、請求項1〜5のいずれかに記載のポリ乳酸系フィルム。
- 結晶化度を有するポリ乳酸系樹脂組成物であって、
このポリ乳酸系樹脂組成物は、ポリ乳酸のα結晶と、X線回折で該α結晶の2θのピークをa°としたときに2θが(a−0.2)°≦2θ≦(a−0.01)°の範囲にピ−クを有するポリ乳酸の結晶(この結晶をα´結晶とする)とを有し、α結晶とα´結晶の強度比から求めた結晶比率が99/1〜1/99であり、かつ、結晶化度が3〜60%である、ポリ乳酸系樹脂組成物。 - 前記ポリ乳酸系樹脂組成物は、結晶核剤を含有する、請求項7に記載のポリ乳酸系樹脂組成物。
- 前記結晶核剤は、脂肪族カルボン酸アミド、およびN−置換尿素からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項8に記載のポリ乳酸系樹脂組成物。
- 前記ポリ乳酸系樹脂組成物は、前記結晶核剤との間で水素結合性を有する化合物を含有する、請求項8または9に記載のポリ乳酸系樹脂組成物。
- 前記結晶核剤と水素結合性を有する化合物が、脂肪族アルコール類、ソルビトール系化合物、アミノ酸、およびポリペプチドからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項10に記載のポリ乳酸系樹脂組成物。
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