JPH1072529A - ポリグリコール酸射出成形物及びその製造方法 - Google Patents

ポリグリコール酸射出成形物及びその製造方法

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JPH1072529A
JPH1072529A JP9105162A JP10516297A JPH1072529A JP H1072529 A JPH1072529 A JP H1072529A JP 9105162 A JP9105162 A JP 9105162A JP 10516297 A JP10516297 A JP 10516297A JP H1072529 A JPH1072529 A JP H1072529A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐衝撃性、強靭性、耐熱性などに優れ、か
つ、土中崩壊性を示すプラスチック射出成形物を安価に
提供すること。 【解決手段】 下記式(1) 【化1】 で表される繰り返し単位を含有し、(a)溶融粘度η*
〔温度(融点Tm+20℃)、剪断速度1000/秒で
測定〕が30〜10,000Pa・s、(b)融点Tm
が150℃以上、(c)溶融エンタルピーΔHmが20
J/g以上、及び(d)無配向結晶化物の密度が1.5
0g/cm3以上であるポリグリコール酸を含有する熱
可塑性樹脂材料を射出温度Tm〜255℃の範囲で成形
してなるポリグリコール酸射出成形物、及びその製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリグリコール酸
を含有する熱可塑性樹脂材料から形成された射出成形物
に関し、さらに詳しくは、土中崩壊性、耐衝撃性、強靭
性、耐熱性などに優れたポリグリコール酸射出成形物、
及びその製造方法に関する。本発明のポリグリコール酸
射出成形物は、例えば、日用雑貨、文房具、電化製品、
電子レンジ用容器類、熱湯注入型インスタント食品容
器、使い捨て食器類など広範な分野で使用することがで
きる。
【0002】
【従来の技術】近年、プラスチック廃棄物の増大が大き
な社会問題になっている。従来、高分子材料の多くは、
高性能と長期安定性を目的に開発され、生産されてきた
ので、自然環境の中では容易に分解されない。したがっ
て、不要となった大量のプラスチック廃棄物をどのよう
に処分し、管理するかが世界的規模で社会問題となって
いる。これらのプラスチック廃棄物の中には、ポリエチ
レン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポ
リブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、
ナイロンなどのポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニルなど
の塩素含有樹脂、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリアセ
タール、ポリカーボネート等の各種合成樹脂から形成さ
れた射出成形物が含まれている。
【0003】このような状況の下で、自然の中の微生物
によって分解される生分解性高分子が、環境に負荷を与
えない高分子材料として注目を集めている。生分解性
は、例えば、土壌中での崩壊性(土中崩壊性)試験によ
って評価することができる。しかしながら、プラスチッ
ク射出成形物には、耐衝撃性、強靭性、耐熱性、溶融加
工性、経済性などが要求されるため、これらの要求を十
分に満足し、かつ、生分解性を示すプラスチック射出成
形物、いまだ得られていない。
【0004】従来の生分解性プラスチック射出成形物の
中で、例えば、でん粉をベースにした射出成形物は、強
靭性、耐熱性等の点で不満足であり、しかも非結晶性の
ため射出成形が難しいという問題がある。セルロースを
ベースにした射出成形物は、耐衝撃性、強靭性、耐熱性
等の点で不満足であり、しかも低結晶性のために射出成
形が難しいという問題がある。微生物産生ポリエステル
をベースにした射出成形物は、コストが非常に高いとい
う大きな問題がある。ポリこはく酸エステルなどの合成
物型ポリエステルをベースとした射出成形物は、耐衝撃
性、強靭性、耐熱性の点で不満足であることに加えて、
射出成形性も不満足であり、しかも原料のこはく酸やブ
タンジオールが相当高価であるという問題がある。
【0005】半合成物型ポリエステルであるポリ乳酸を
ベースとした射出成形物は、原料として使用する光学活
性体のL−乳酸には、高純度が要求されるため、発酵と
いうバイオプロセスにより製造しなければならず、低コ
スト化には限界がある。さらに、ポリ乳酸は、ガラス転
移温度Tgが高いため、通常のコンポスト化条件ではコ
ンポスト化が難しいという問題点もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐衝
撃性、強靭性、耐熱性などに優れ、かつ、土中崩壊性を
示すプラスチック射出成形物を安価に提供することにあ
る。本発明者らは、前記従来技術の問題点を克服するた
めに鋭意研究した結果、特定の物性を有するポリグリコ
ール酸を含有する熱可塑性樹脂材料から形成された射出
成形物が、土壌分解性であると共に、耐衝撃性、強靭
性、耐熱性等に優れ、従来よりプラスチック廃棄物の中
で問題となっているプラスチック射出成形物に充分代替
し得る物性を有するものであり、しかも比較的安価に製
造できることを見いだした。
【0007】ポリグリコール酸は、例えば、グリコリド
(すなわち、グリコール酸の環状2量体エステル)を、
触媒(例えば、有機カルボン酸錫、ハロゲン化錫、ハロ
ゲン化アンチモン等のカチオン触媒)の存在下に加熱し
て、塊状開環重合または溶液開環重合することにより得
ることができる。優れた物性のポリグリコール酸を得る
には、モノマーとして高純度のグリコリドを使用するこ
とが好ましい。高純度のグリコリドは、グリコール酸オ
リゴマーを高沸点極性有機溶媒と混合して、常圧下また
は減圧下に、該オリゴマーの解重合が起こる温度に加熱
し、該オリゴマーが溶液相を形成している状態で解重合
させて、生成したグリコリドを高沸点極性有機溶媒と共
に溜出させ、溜出物からグリコリドを回収する方法によ
り、生産性よく得ることができる。
【0008】ポリグリコール酸から射出成形物を作製す
る方法としては、例えば、ポリグリコール酸単独あるい
はポリグリコール酸を含有する組成物をペレット化し、
該ペレットを射出成形機に供給して射出成形する方法が
挙げられる。ポリグリコール酸は、CO、H2O、及び
CH2O、あるいはエチレングリコールという極めて安
価な原料を用いて、工業的に量産することができる。ポ
リグリコール酸射出成形物は、土中崩壊性を有するた
め、環境に対する負荷が小さい。本発明は、これらの知
見に基づいて完成するに至ったものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記式
(1)
【0010】
【化3】 で表される繰り返し単位を含有し、(a)溶融粘度η*
〔温度(融点Tm+20℃)、剪断速度1000/秒で
測定〕が30〜10,000Pa・s、(b)融点Tm
が150℃以上、(c)溶融エンタルピーΔHmが20
J/g以上、及び(d)無配向結晶化物の密度が1.5
0g/cm3以上であるポリグリコール酸を含有する熱
可塑性樹脂材料を射出温度Tm〜255℃の温度範囲で
成形してなるポリグリコール酸射出成形物が提供され
る。また、本発明によれば、下記式(1)
【0011】
【化4】 で表される繰り返し単位を含有し、(a)溶融粘度η*
〔温度(融点Tm+20℃)、剪断速度1000/秒で
測定〕が30〜10,000Pa・s、(b)融点Tm
が150℃以上、(c)溶融エンタルピーΔHmが20
J/g以上、及び(d)無配向結晶化物の密度が1.5
0g/cm3以上であるポリグリコール酸を含有する熱
可塑性樹脂材料からなるペレットを、射出成形用金型を
装着した射出成形機に供給し、シリンダー温度Tm〜2
55℃、金型温度0℃〜Tm、射出圧1〜104MPa
で射出成形し、さらに必要に応じて、結晶化温度Tc1
〜Tmの温度で1分間ないし10時間アニーリングする
ことを特徴とするポリグリコール酸射出成形物の製造方
法が提供される。
【0012】本発明の射出成形物において、アイゾット
衝撃強度(ノッチなし、25℃)が20kJ/m2以上
であるポリグリコール酸のニートレジンの射出成形物
は、特に、耐衝撃性の大きなポリオレフィン、ABS樹
脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポ
リカーボネート等の代替物になり得るものである。本発
明の射出成形物において、曲げ強度が100MPa以上
で、曲げ弾性率が5GPa以上であるポリグリコール酸
のニートレジンの射出成形物は、プラスチック廃棄物の
中で問題となっている高剛性の射出成形物の代替物にな
り得るものである。本発明の射出成形物において、引張
強度が60MPa以上で、伸度が5%以上であるポリグ
リコール酸のニートレジンの射出成形物は、プラスチッ
ク廃棄物の中で問題となっている高強度の射出成形物の
代替物になり得るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。ポリマー構造 本発明で使用するポリグリコール酸は、下記式(1)
【0014】
【化5】 で表される繰り返し単位を含有するポリマーである。ポ
リマー中、式(1)で表される繰り返し単位の割合は、
通常、70重量%以上、好ましくは80重量%以上、よ
り好ましくは90重量%以上である。式(1)で表され
る繰り返し単位の割合が70重量%未満であると、ポリ
グリコール酸本来の結晶性が損なわれ、射出成形物の耐
衝撃性、強靭性、耐熱性等が著しく低下するおそれがあ
る。式(1)で表される繰り返し単位以外の繰り返し単
位としては、例えば、下記式(2)
【0015】
【化6】 (式中、n=1〜10、m=0〜10)で表される繰り
返し単位、下記式(3)
【0016】
【化7】 (式中、j=1〜10)で表される繰り返し単位、下記
式(4)
【0017】
【化8】 (式中、R1及びR2は、それぞれ独立に、水素原子また
は炭素数1〜10のアルキル基である。k=2〜10)
で表される繰り返し単位、下記式(5)
【0018】
【化9】 で表される繰り返し単位を挙げることができる。
【0019】これらの繰り返し単位(2)〜(5)を1
重量%以上の割合で導入することにより、ポリグリコー
ル酸ホモポリマーの融点Tmを下げ、ポリマーの加工温
度を下げることにより、溶融加工時の熱分解を低減する
ことができる。また、共重合によりポリグリコール酸の
結晶化速度を制御し、射出成形性を改良することもでき
る。一方、これらの繰り返し単位(2)〜(5)が30
重量%を超過すれば、ポリグリコール酸が本来有する結
晶性が損なわれるおそれがある。
【0020】ポリマー物性 〈分子量−溶融粘度〉本発明の射出成形物の原料として
使用するポリグリコール酸は、高分子量ポリマーであ
る。溶融粘度を分子量の指標とすることができる。本発
明で使用するポリグリコール酸は、温度(Tm+20
℃)(すなわち、通常の溶融加工温度に相当する温度)
及び剪断速度1000/秒において測定した溶融粘度η
*が30〜10,000Pa・s、好ましくは50〜
8,000Pa・s、より好ましくは100〜5,00
0Pa・sである。ポリグリコール酸の溶融粘度η*
30Pa・s未満では、これから得られる射出成形物の
機械特性が不充分となるおそれがある。一方、ポリグリ
コール酸の溶融粘度η*が10,000Pa・s超過で
は、射出成形加工時に流動性が不足して、金型のキャビ
ティへの充填がショートするおそれがある。
【0021】〈熱的物性〉本発明で使用するポリグリコ
ール酸の融点Tmは、150℃以上、好ましくは190
℃以上、より好ましくは210℃以上である。本発明で
使用するポリグリコール酸の溶融エンタルピーΔHm
は、20J/g以上、好ましくは30J/g以上、より
好ましくは40J/g以上である。Tmが150℃未満
及び/またはΔHmが20J/g未満のポリグリコール
酸は、分子内の化学構造の乱れ等により結晶化度が低下
し、その結果、Tm及び/またはΔHmが低くなってい
ると推定される。したがって、このようなポリグリコー
ル酸を用いて形成した射出成形物は、耐衝撃性、強靭性
が低く、耐熱性も不充分のものとなるおそれがある。
【0022】〈密度〉本発明で使用するポリグリコール
酸は、無配向結晶化物の密度が1.50g/cm3
上、好ましくは1.51g/cm3以上、より好ましく
は1.52g/cm3以上である。この密度が1.50
g/cm3未満のポリグリコール酸は、分子内の化学構
造の乱れ等により結晶化度が低下し、その結果、密度が
低下していると推定される。したがって、このような低
密度のポリグリコール酸を用いて形成した射出成形物
は、結晶化度が低く、耐衝撃性、強靭性、耐熱性等が不
充分となるおそれがある。
【0023】射出成形物の一般特性 〈土中崩壊性〉本発明の射出成形物は、環境負荷の少な
い土中崩壊性の成形物である。すなわち、本発明のポリ
グリコール酸の射出成形物は、土壌中、深さ10cmに
埋設した場合、通常、24カ月以内、好ましくは12カ
月以内に崩壊して、原形を失ってしまう。例えば、従来
のポリ乳酸の射出成形物の場合は、ガラス転移温度Tg
が高過ぎるため、通常の条件でコンポスト化が難しいと
いう問題点がある。これに対して、本発明の射出成形物
は、Tgがそれほど高くないポリグリコール酸から形成
されているために、通常の条件によるコンポスト化が可
能である。
【0024】耐衝撃性射出成形物 本発明のポリグリコール酸ニートレジンの射出成形物の
中で、アイゾット衝撃強度(ノッチなし、25℃)が高
いものは、20kJ/m2以上、好ましくは30kJ/
2以上、より好ましくは40kJ/m2以上の極めて高
い耐衝撃強度を有する。このような高水準のアイゾット
衝撃強度を有する射出成形物は、従来のインパクトモデ
ィファイヤー(耐衝撃性改質剤)を含まない土中崩壊性
のニートレジンの射出成形物の中では類を見ないもので
ある。このような耐衝撃性の高いポリグリコール酸をニ
ートレジンとして、あるいはこれにインパクトモディフ
ァイヤー等を組み合わせることによって、衝撃に対して
更に強い土中崩壊性の射出成形物を得ることができる。
ポリグリコール酸ニートレジンではなく、これに各種フ
ィラーや熱可塑性樹脂をブレンドした組成物、あるいは
これにインパクトモディファイヤーを配合した組成物を
用いることにより、衝撃に対して極めて強い土中崩壊性
射出成形物を得ることができる。なお、射出成形物のア
イゾット衝撃強度が低すぎると、輸送中や使用中に破壊
するおそれが生じる。
【0025】強靭性射出成形物 前記特定のポリグリコール酸を用いることにより、曲げ
応力に対して強い射出成形物を得ることが可能である。
より具体的に、本発明によれば、曲げ強度が通常100
MPa以上、好ましくは150MPa以上、さらに好ま
しくは200MPa以上の射出成形物を得ることができ
る。曲げ弾性率については、通常5GPa以上、好まし
くは6GPa以上、さらに好ましくは7GPa以上の射
出成形物を得ることができる。ニートレジンであって、
このように高い曲げ強度または曲げ弾性率を有する土中
崩壊性射出成形物は、従来の土中崩壊性樹脂射出成形物
の中に類を見ないものである。ポリグリコール酸をニー
トレジンとして、あるいはこれをベースレジンとする組
成物からは、従来品にはないような極めて剛くて粘りの
ある土中崩壊性射出成形物が提供される。
【0026】本発明によれば、引張応力に対して強い射
出成形物を得ることが可能である。より具体的に、本発
明によれば、引張強度が、通常60MPa以上、好まし
くは80MPa以上、より好ましくは100MPa以上
射出成形物を得ることができる。引張伸度についても、
通常5%以上、好ましくは7%以上、より好ましくは9
%以上のものを得ることができる。このように高い引張
強度または引張伸度を発現する射出成形物は、従来の生
分解性プラスチック射出成形物の中に類を見ない。ポリ
グリコール酸をニートレジンとして、あるいはこれをベ
ースレジンとする組成物からは、従来品にはないような
極めて強くて、かつ粘りのある土中崩壊性射出成形物が
提供される。
【0027】射出成形物の製造方法 〈原料ポリマー〉本発明の射出成形物の原料となるポリ
グリコール酸は、下記の及びの方法によって製造す
ることができる。 ポリグリコール酸は、グリコール酸の二量体エステル
であるグリコリドを、少量の触媒(例えば、有機カルボ
ン酸錫、ハロゲン化錫、ハロゲン化アンチモン等のカチ
オン触媒)の存在下に、約120〜250℃の温度に加
熱して、開環重合する方法によって得ることができる。
開環重合は、塊状重合法または溶液重合法によることが
好ましい。また、ポリグリコール酸は、グリコール酸
またはグリコール酸アルキルエステルを、触媒の存在下
または不存在下に、加熱して、脱水または脱アルコール
する重縮合法によって得ることができる。
【0028】ポリグリコール酸共重合体を得るには、上
記またはの方法において、コモノマーとして、例え
ば、シュウ酸エチレン(すなわち、1,4−ジオキサン
−2,3−ジオン)、ラクチド、ラクトン類(例えば、
β−プロピオラクトン、β−ブチロラクトン、ピバロラ
クトン、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン、β
−メチル−δ−バレロラクトン、ε−カプロラクトン
等)、トリメチレンカーボネート、及び1,3−ジオキ
サンなどの環状モノマー;乳酸、3−ヒドロキシプロパ
ン酸、3−ヒドロキシブタン酸、4−ヒドロキシブタン
酸、6−ヒドロキシカプロン酸などのヒドロキシカルボ
ン酸またはそのアルキルエステル;エチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール等の脂肪族ジオールと、琥
珀酸、アジピン酸等の脂肪族ジカルボン酸またはそのア
ルキルエステルとの実質的に等モルの混合物;またはこ
れらの2種以上を、グリコリド、グリコール酸、または
グリコール酸アルキルエステルと適宜組み合わせて共重
合すればよい。また、ポリグリコール酸共重合体は、ポ
リグリコール酸と、前記式(2)〜(4)から選ばれる
繰り返し単位を有する他の重合体とを、加熱下にエステ
ル交換反応させることによって得られたものであっても
よい。前記製造方法のうち、のグリコリドの開環重合
法が、高分子量のポリグリコール酸が得られ易いので、
好ましい。
【0029】前記の方法において、モノマーとして使
用するグリコリドとしては、従来のグリコール酸オリゴ
マーの昇華解重合法によって得られるものよりも、本発
明者らが開発した「溶液相解重合法」(特願平8−48
000号)によって得られるものの方が、高純度であ
り、しかも高収率で大量に得ることができるので好まし
い。モノマーとして高純度のグリコリドを用いることに
より、高分子量のポリグリコール酸を容易に得ることが
できる。溶液相解重合法では、(1)グリコール酸オリ
ゴマーと230〜450℃の範囲内の沸点を有する少な
くとも一種の高沸点極性有機溶媒とを含む混合物を、常
圧下または減圧下に、該オリゴマーの解重合が起こる温
度に加熱して、(2)該オリゴマーの融液相の残存率
(容積比)が0.5以下になるまで、該オリゴマーを該
溶媒に溶解させ、(3)同温度で更に加熱を継続して該
オリゴマーを解重合させ、(4)生成した2量体環状エ
ステル(すなわち、グリコリド)を高沸点極性有機溶媒
と共に溜出させ、(5)溜出物からグリコリドを回収す
る。
【0030】高沸点極性有機溶媒としては、例えば、ジ
(2−メトキシエチル)フタレートなどのフタル酸ビス
(アルコキシアルキルエステル)、ジエチレングリコー
ルジベンゾエートなどのアルキレングリコールジベンゾ
エート、ベンジルブチルフタレートやジブチルフタレー
トなどの芳香族カルボン酸エステル、トリクレジルホス
フェートなどの芳香族リン酸エステル等を挙げることが
でき、該オリゴマーに対して、通常、0.3〜50倍量
(重量比)の割合で使用する。高沸点極性有機溶媒と共
に、必要に応じて、該オリゴマーの可溶化剤として、ポ
リプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、テ
トラエチレングリコールなどを併用することができる。
グリコール酸オリゴマーの解重合温度は、通常、230
℃以上であり、好ましくは230〜320℃である。解
重合は、常圧または減圧下に行うが、0.1〜90.0
kPa(1〜900mbar)の減圧下に加熱して解重
合を行うことが好ましい。
【0031】〈熱可塑性樹脂材料〉本発明では、熱可塑
性樹脂材料として、ポリグリコール酸のニートレジンを
単独で使用することができるが、本発明の目的を阻害し
ない範囲内において、無機フィラー、他の熱可塑性樹
脂、可塑剤などを配合した組成物を使用することができ
る。より具体的には、ポリグリコール酸100重量部に
対して、0〜100重量部の無機フィラー、0〜100
重量部の他の熱可塑性樹脂、0〜200重量部の可塑剤
などを配合した組成物(コンパウンド)を用いることが
できる。無機フィラーまたは他の熱可塑性樹脂が100
重量部超過し、あるいは可塑剤が200重量部超過する
と、得られる射出成形物の耐衝撃強度、強靭性、耐熱性
等が不足し、また、溶融加工性が低下するおそれがあ
る。
【0032】無機フィラーとしては、アルミナ、シリ
カ、シリカアルミナ、ジルコニア、酸化チタン、酸化
鉄、酸化ホウ素、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、
リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、ケイ酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、硫酸マ
グネシウム、カオリン、タルク、マイカ、フェライト、
炭素、ケイ素、窒化ケイ素、二硫化モリブデン、ガラ
ス、チタン酸カリウム等の粉末、ウイスカー、繊維等が
挙げられる。これらは、それぞれ単独で、あるいは2種
以上を組み合わせて使用することができる。無機フィラ
ーは、ポリグリコール酸100重量部に対して、通常0
〜100重量部の割合で使用されるが、耐衝撃性、強靭
性等を考慮すると、好ましくは0.01〜50重量部、
より好ましくは0.05〜10重量部の範囲で用いるこ
とが望ましい。
【0033】他の熱可塑性樹脂としては、乳酸の単独重
合体及び共重合体、シュウ酸エチレンの単独重合体及び
共重合体、ε−カプロラクトンの単独重合体及び共重合
体、ポリこはく酸エステル、ポリヒドロキシブタン酸、
ヒドロキシブタン酸−ヒドロキシ吉草酸共重合体、酢酸
セルロース、ポリビニルアルコール、でん粉、ポリグル
タミン酸エステル、天然ゴム、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、アクリロニ
トリル−ブタジエン共重合ゴム、ポリメチルメタクリレ
ート、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン−スチレン
ブロック共重合体、スチレン−エチレン・ブチレン−ス
チレンブロック共重合体、ABS樹脂、MBS樹脂、エ
チレン−ビニルアルコール共重合体等が挙げられる。こ
れらの熱可塑性樹脂は、それぞれ単独で、あるいは2種
以上を組み合わせて使用することができる。他の熱可塑
性樹脂は、ポリグリコール酸100重量部に対して、通
常0〜100重量部の割合で使用されるが、耐衝撃性、
強靭性、土中崩壊性などを考慮すると、好ましくは50
重量部以下、より好ましくは30重量部以下の割合で使
用することが望ましい。
【0034】可塑剤としては、ジ(メトキシエチル)フ
タレート、ジオクチルフタレート、ジエチルフタレー
ト、ベンジルブチルフタレート等のフタル酸エステル;
ジエチレングリコールジベンゾエート、エチレングリコ
ールジベンゾエート等の安息香酸エステル;アジピン酸
オクチル、セバチン酸オクチル等の脂肪族二塩基酸エス
テル;アセチルクエン酸トリブチル等の脂肪族三塩基酸
エステル;リン酸ジオクチル、リン酸トリクレジル等の
リン酸エステル;エポキシ化大豆油等のエポキシ系可塑
剤;ポリエチレングリコールセバケート、ポリプロピレ
ングリコールラウレート等のポリアルキレングリコール
エステル;等が挙げられる。これらの可塑剤は、それぞ
れ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用するこ
とができる。可塑剤は、ポリグリコール酸100重量部
に対して、通常0〜200重量部の割合で使用される
が、耐衝撃性、強靭性、耐熱性などを考慮すると、好ま
しくは100重量部以下、より好ましくは50重量部以
下の割合で使用することが望ましい。
【0035】本発明では、必要に応じて、熱安定剤、光
安定剤、防湿剤、防水剤、揆水剤、滑剤、離型剤、カッ
プリング剤、顔料、染料などの各種添加剤を熱可塑性樹
脂材料に添加することができる。これら各種添加剤は、
それぞれの使用目的に応じて有効量が使用される。組成
物は、常法により、ポリグリコール酸と、必要に応じ
て、無機フィラー、熱可塑性樹脂、可塑剤、その他の添
加剤の一種以上を混練押出機に供給し、シリンダー温度
Tm〜255℃(通常、150〜255℃)で溶融混練
し、ストランド状に押出し、冷却、カットしてペレット
状にして製造される。溶融混練温度が255℃超過で
は、ポリマーの熱分解が起こり易くなり、それに伴って
分子量の急激な低下、発泡等が起こるおそれがある。
【0036】〈射出成形物の製造〉本発明の射出成形物
は、上述のポリグリコール酸のニートレジンまたは該ポ
リグリコール酸を含有する組成物からなるペレットを、
射出成形用金型を装着した射出成形機に供給し、シリン
ダー温度Tm〜255℃(通常、150〜255℃)、
金型温度0℃〜Tm(通常、0〜190℃)、射出圧1
〜104MPa(好ましくは10〜104MPa)で射出
成形し、必要に応じて、結晶化温度Tc1〜Tm(通
常、70〜220℃)の温度で1分間ないし10時間、
アニーリングすることにより製造することができる。シ
リンダー温度が255℃超過では、ポリマーの熱分解が
起こり易くなり、それに伴って分子量の急激な低下、発
泡等が起こるおそれがあり、また、得られる射出成形物
の機械的物性が著しく劣化するおそれがある。
【0037】用途 本発明のポリグリコール酸射出成形物は、高衝撃性、高
弾性・高強度、耐熱変形性等の特徴を活かして、各種の
用途に使用することができる。例えば、日用雑貨(食
器、箱・ケース類、びん類、台所用品、植木用ポット
等)、文房具、電化製品(各種キャビネット等)、電子
レンジ用容器類、熱湯注入型インスタント食器、各種使
い捨て食器類(スープ皿、カップ等)、その他各種の射
出成形品に使用することができる。
【0038】
【実施例】以下に、合成例、実施例、及び比較例を挙げ
て、本発明についてより具体的に説明する。物性の測定法 (1)溶融粘度η* ポリマーの分子量の指標として、溶融粘度η*を測定し
た。試料として、各ポリマーの厚み約0.2mmの非晶
シートを約150℃で5分間加熱して結晶化させたもの
を用い、D=0.5mm、L=5mmのノズル装着キャ
ピログラフ(東洋精機(株)製)を用いて、温度(Tm
+20℃)、剪断速度1000/秒で測定した。 (2)ポリマーの熱的性質 試料として、各ポリマーの厚み約0.2mmの非晶シー
トを用い、示差走査熱量計(DSC;Mettler社
製TC−10A型)を用い、窒素ガス気流下、10℃/
分の速度で昇温し、ガラス転移温度(Tg)、結晶化温
度(Tc1)、融点(Tm)、及び溶融エンタルピー
(ΔHm)を測定した。ただし、ガラス転移温度(T
g)は、昇温速度5℃/分で測定した。 (3)無配向結晶化物の密度 試料として、各ポリマーの厚み約0.2mmの非晶シー
トを150℃で5分間熱固定したものを用いて、JIS
R−7222(n−ブタノールを用いたピクノメータ
ー法)に準拠して測定した。 (4)アイゾット衝撃強度(25℃、ノッチなし) JIS K−7110の方法に準拠して測定した。 (5)曲げ強度及び曲げ弾性率 JIS K−7113の方法に準拠して測定した。 (6)引張強度及び伸度 JIS K−7113の方法に準拠して測定した。 (7)土中崩壊性 各ポリマーの引張物性測定用の試験片を、畑地の土壌中
の深さ約10cmのところに埋設し、半月毎に掘り出し
て形状を観察した。形状がくずれ始める時期を観察し、
24カ月以内に崩壊を始めた場合を土中崩壊性ありと評
価した。
【0039】[合成例1]モノマーの合成 10リットルオートクレーブに、グリコール酸〔和光純
薬(株)製〕5.25kgを仕込み、撹拌しながら、1
70℃から200℃まで約2時間かけて昇温加熱し、生
成水を溜出させながら、縮合させた。次いで、20kP
a(200mbar)に減圧し2時間保持して、低沸分
を溜出させ、グリコール酸オリゴマーを調製した。オリ
ゴマーの融点Tmは、205℃であった。グリコール酸
オリゴマー1.26kgを10リットルのフラスコに仕
込み、溶媒としてベンジルブチルフタレート5.25k
g(純正化学(株)製)及び可溶化剤としてポリプロピ
レングリコール(純正化学(株)製、#400)158
gを加え、窒素ガス雰囲気中、5kPa(50mba
r)の減圧下、270℃に加熱し、当該オリゴマーの
「溶液相解重合」を行い、生成したグリコリドをベンジ
ルブチルフタレートと共溜出させた。得られた共溜出物
に約2倍容のシクロヘキサンを加えて、グリコリドをベ
ンジルブチルフタレートから析出させ、濾別した。これ
を、酢酸エチルを用いて再結晶し、減圧乾燥した。約7
8%の収率でグリコリドを得た。
【0040】[ポリマー調製例1]合成例1で得たグリ
コリド210gを、PFA製シリンダーに仕込み、窒素
ガスを吹き込みながら約30分間室温で乾燥した。次い
で、触媒としてSnCl4・6.5H2Oを0.042g
添加し、窒素ガスを吹き込みながら170℃に2時間保
持して重合した。重合終了後、シリンダーを室温まで冷
却し、シリンダーから取り出した塊状ポリマーを約3m
m以下の細粒に粉砕し、約150℃、約0.1kPaで
一晩減圧乾燥し、残存モノマーを除去してポリグリコー
ル酸〔ポリマー(P−1)〕を得た。同じ方法を繰り返
して、必要量のポリマー(P−1)を調製した。
【0041】[ポリマー調製例2]グリコリド210g
に代えて、グリコリド200gとシュウ酸エチレン
(1,4−ジオキサン・2,3−ジオン)10gとの混
合物を用いたこと以外は、ポリマー調製例1と同様にし
て重合と後処理を行い、グリコール酸−シュウ酸エチレ
ン共重合体〔ポリマー(P−2)〕を得た。同じ方法を
繰り返して、必要量のポリマー(P−2)を調製した。
【0042】[ポリマー調製例3]グリコリド210g
に代えて、グリコリド200gとL−(−)ラクチド1
0gとの混合物を用いたこと以外は、ポリマー調製例1
と同様にして重合と後処理を行い、グリコール酸−ラク
チド共重合体〔ポリマー(P−3)〕を得た。同じ方法
を繰り返して、必要量のポリマー(P−3)を調製し
た。
【0043】[ポリマー調製例4]L−(−)ラクチド
(東京化成(株)製)をエタノールで再結晶して精製し
た。精製したL−(−)ラクチド210gをPFA製シ
リンダーに仕込み、窒素ガスを吹き込みながら約30分
間室温で乾燥した。次いで、触媒としてオクタン酸錫を
0.053g添加し、窒素ガスを吹き込みながら130
℃10時間保持して重合した。重合終了後、シリンダー
を室温まで冷却し、シリンダーから取り出した塊状ポリ
マーを約3mm以下の細粒に粉砕し、約100℃、約
0.1kPaで一晩減圧乾燥し、残存モノマーを除去し
てポリラクチド〔ポリマー(CP−1)〕を得た。同じ
方法を繰り返して、必要量のポリマー(CP−1)を調
製した。
【0044】[ポリマー調製例5]触媒のSnCl4
6.5H2Oを添加しなかったこと以外は、ポリマー調
製例1と同様にして重合と後処理を行いポリグリコール
酸〔ポリマー(CP−2)〕を得た。同じ方法を繰り返
して、必要量のポリマー(CP−2)を調製した。ポリ
マー調製例1〜5により得られた各ポリマーの物性を表
1に示す。
【0045】
【表1】 (*1)GA=グリコリド、EX=シュウ酸エチレン、
LA=L−ラクチド。
【0046】[実施例1]ポリマー(P−1)を3mm
φのノズルを装着した小型二軸混練押出機に窒素ガス流
下で供給し、溶融温度約230〜235℃でストランド
状に押出し、空冷してカットし、ペレット(No.1)
を得た。このペレット(No.1)を射出成形機に供給
し、シリンダー温度230℃、金型温度100℃、射出
圧49MPaの射出条件で、物性測定用試験片を成形し
た。さらに、成形物を150℃で10分間アニーリング
して、射出成形試験片(M1−1)を得た。
【0047】[実施例2]ポリマー(P−2)100重
量部に炭素繊維〔径20μm、0.7mm長、呉羽化学
工業(株)製M−107T〕5.0重量部及び無水硼酸
0.1重量部を添加したものを用い、シリンダー温度を
約225〜230℃にしたこと以外は、実施例1と同様
にして、ペレット(No.2)を調製した。このペレッ
ト(No.2)を用いて、シリンダー温度を約225℃
としたこと以外は、実施例1と同様にして、射出成形片
(M2−1)を得た。
【0048】[実施例3]ポリマー(P−3)100重
量部にシリカ粉末0.1重量部を添加したものを用い、
シリンダー温度を約225〜230℃としたこと以外
は、実施例1と同様にしてペレット(No.3)を調製
した。このペレット(No.3)を用いて、シリンダー
温度を約225℃にしたこと以外は、実施例1と同様に
して、射出成形片(M3−1)を得た。
【0049】[比較例1]ポリマー調製例4で得たポリ
マー(CP−1)を用いて、シリンダー温度を約185
〜190℃としたこと以外は、実施例1と同様にして、
ペレット(No.C1)を調製した。該ペレット(N
o.C1)を用いて、シリンダー温度を約185℃とし
たこと以外は、実施例1と同様にして、射出成形片(M
C1−1)を得た。
【0050】[比較例2]ポリマー調製例5で得たポリ
マー(CP−2)を用いて、実施例1と同様にしてペレ
ット(No.C2)を調製した。このペレット(No.
C2)を用いて実施例1と同様にして射出成形試験片
(MC2−1)を得た。
【0051】[比較例3]射出成形機のシリンダー温度
を260℃に設定した点を除くほかは、実施例1と同様
にして、射出成形を試みたが、射出中にポリマーの分解
が激しくなり、正常な射出成形物を得ることができなか
ったので中止した。これらの実施例及び比較例により得
られた各射出成形試験片を用いて物性を測定し、その結
果を表2に一括して示す。
【0052】
【表2】
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、土壌分解性であると共
に、耐衝撃性、強靭性、耐熱性等に優れ、従来よりプラ
スチック廃棄物の中で問題となっているプラスチック射
出成形物に充分代替し得る物性を有するポリグリコール
酸射出成形物を比較的安価に提供することができる。本
発明の射出成形物は、これらの優れた特性を活かして、
例えば、日用雑貨、文房具、電化製品、電子レンジ用容
器類、熱湯注入型インスタント食品容器、使い捨て食器
類など広範な分野で使用することができる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1) 【化1】 で表される繰り返し単位を含有し、(a)溶融粘度η*
    〔温度(融点Tm+20℃)、剪断速度1000/秒で
    測定〕が30〜10,000Pa・s、(b)融点Tm
    が150℃以上、(c)溶融エンタルピーΔHmが20
    J/g以上、及び(d)無配向結晶化物の密度が1.5
    0g/cm3以上であるポリグリコール酸を含有する熱
    可塑性樹脂材料を射出温度Tm〜255℃の温度範囲で
    成形してなるポリグリコール酸射出成形物。
  2. 【請求項2】 土中崩壊性である請求項1記載の射出成
    形物。
  3. 【請求項3】 アイゾット衝撃強度(ノッチなし、25
    ℃)が20kJ/m2以上である請求項1または2記載
    の射出成形物。
  4. 【請求項4】 引張強度が60MPa以上で、引張伸度
    が5%以上である請求項1ないし3のいずれか1項に記
    載の射出成形物。
  5. 【請求項5】 曲げ強度が100MPa以上で、曲げ弾
    性率が5GPa以上である請求項1ないし4のいずれか
    1項に記載の射出成形物。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂材料が、ポリグリコール酸
    単独、あるいはポリグリコール酸と、無機フィラー、他
    の熱可塑性樹脂、及び可塑剤からなる群より選ばれる少
    なくとも一種との組成物である請求項1ないし5のいず
    れか1項に記載の射出成形物。
  7. 【請求項7】 ポリグリコール酸が、グリコール酸、グ
    リコール酸アルキルエステルまたはグリコリドの単独重
    合体、もしくはグリコール酸、グリコール酸アルキルエ
    ステルまたはグリコリド70重量%以上100重量%未
    満と、シュウ酸エチレン、ラクチド、ラクトン類、トリ
    メチレンカーボネート、及び1,3−ジオキサンからな
    る群より選ばれる少なくとも一種のコモノマー0重量%
    超過30重量%未満との共重合体である請求項1ないし
    6のいずれか1項に記載の射出成形物。
  8. 【請求項8】 下記式(1) 【化2】 で表される繰り返し単位を含有し、(a)溶融粘度η*
    〔温度(融点Tm+20℃)、剪断速度1000/秒で
    測定〕が30〜10,000Pa・s、(b)融点Tm
    が150℃以上、(c)溶融エンタルピーΔHmが20
    J/g以上、及び(d)無配向結晶化物の密度が1.5
    0g/cm3以上であるポリグリコール酸を含有する熱
    可塑性樹脂材料からなるペレットを、射出成形用金型を
    装着した射出成形機に供給し、シリンダー温度Tm〜2
    55℃、金型温度0℃〜Tm、射出圧1〜104MPa
    で射出成形し、さらに必要に応じて、結晶化温度Tc1
    〜Tmの温度で1分間ないし10時間アニーリングする
    ことを特徴とするポリグリコール酸射出成形物の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 熱可塑性材料からなるペレットが、熱可
    塑性樹脂材料を一軸または二軸押出機に供給して、Tm
    〜255℃の温度範囲で溶融混練し、ストランド状に押
    し出し、該ストランドを切断することにより得られたも
    のである請求項8記載の製造方法。
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