JP2003140402A - 画像形成方法、該方法に用いる補給用トナーおよびその製造方法、並びにキャリア含有トナーカートリッジ - Google Patents
画像形成方法、該方法に用いる補給用トナーおよびその製造方法、並びにキャリア含有トナーカートリッジInfo
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Abstract
寿命を格段に延ばし得る画像形成方法、補給用トナー及
びその製造方法、並びにトナーカートリッジの提供。 【解決手段】 潜像担持体1と、帯電手段20と、潜像
形成手段3と、現像器4と、転写手段5と、を含む現像
ユニット40を複数備える画像形成装置により画像形成
を行う画像形成方法であって、前記画像形成装置におけ
る少なくとも1の現像ユニット40の現像器4が、その
内部にトナー及びキャリアからなる補給用トナーを適宜
補給するとともに、過剰となった現像剤を内部から回収
する現像剤回収機構を有し、前記補給用トナーにおける
キャリアの含有量が、5〜40質量%の範囲であり、前
記キャリアが特定組成の樹脂被覆キャリアである、及び
/又は、前記トナーが特定形状であることを特徴とする
画像形成方法、該方法に用いる補給用トナー及びその製
造方法、並びにキャリア含有トナーカートリッジであ
る。
Description
記録法等の方式により、静電潜像を現像して画像を形成
する画像形成方法、該方法に用いる補給用トナーおよび
その製造方法、並びにキャリア含有トナーカートリッジ
に関する。
面に形成された静電潜像を、着色剤を含むトナーで現像
し、得られたトナー画像を紙等の被転写体に転写し、こ
れを熱ロール等で定着することにより画像が得られるも
のである。他方、トナー画像転写後の潜像担持体表面
は、再び静電潜像を形成するため一般にクリーニングさ
れる。
現像剤は、結着樹脂に着色剤等を配合したトナーを単独
で用いる一成分現像剤と、該トナーにキャリアを混合し
た二成分現像剤とに大別される。一成分現像剤では磁性
粉を用い、磁気力により現像剤担持体で搬送し現像する
磁性一成分現像剤と、磁性粉を用いずに帯電付与により
現像剤担持体で搬送し現像する非磁性一成分現像剤とに
分類することができる。
は、デジタル化をキーワードとして小型化、高機能化の
要求が強くなり、特にフルカラー画質に関しては高級印
刷、銀塩写真に近い高画質品位が望まれている。高画質
を達成する手段としてデジタル化処理が不可欠であり、
このような画質に関するデジタル化の効能として、複雑
な画像処理が高速で行えることが挙げられている。これ
により、文字と写真画像を分離して制御することが可能
となり、両品質の再現性がアナログ技術に比べ大きく改
善されている。特に写真画像に関しては、階調補正と色
補正とが可能になった点が大きく、階調特性、精細度、
鮮鋭度、色再現、粒状性の点でアナログ方式に比べ有利
である。
を忠実に作像する必要があり、トナーとしては益々小粒
径化が進み、忠実再現を狙った活動が加速されている。
しかし、単にトナーを小粒径化するだけでは、安定的に
高画質な画像を得ることは困難であり、現像、転写、定
着特性における基礎特性の改善が更に重要となってい
る。
あるいは4色のカラートナーを重ね合わせて画像を形成
している。それゆえに、これら何れかの色のトナーが、
現像、転写、定着の観点で初期と異なる特性、あるいは
他色と異なる性能を示すと、色再現の低下、粒状性悪
化、色むら等の画質劣化を引き起こすこととなる。安定
した高品質の画像を初期同様に、経時においても維持す
るためには、各色トナーの特性を如何に安定制御するか
が重要である。
(単に「カラー高速化」と称する場合がある。)の観点
から、現像剤担持体を含む現像器と、潜像担持体等とか
らなる現像ユニットを複数用いたいわゆるタンデム現像
システムが採用されており、省スペース化の要求より装
置の小型化を図る観点から、各潜像担持体は小径化が図
られている。また、タンデム現像システムに関連する特
許出願も多数なされている(特開平6−35287号公
報、特開平6−100195号公報等)。
とにより、ロータリー現像システムに比べカラー高速化
が容易となるものの、黒等の単色画像を得ようとする時
にも、他の色の現像剤担持体も潜像担持体と接触し、同
時にプロセス方向に回転を強いられることが一般的であ
る。このような場合、現像剤が受けるストレスは大き
く、現像剤の帯電性能低下を誘発し、現像性能低下、転
写性能低下を引き起こし易く、最終的には画像品質低下
に繋がるものである。また、タンデム現像システムで
は、潜像担持体周辺のスペース、あるいは、装置の大き
さの制限上、1個当たりの現像器の大きさは制限され、
スペース上各現像器内に充分な現像剤量を確保できな
い。したがって、装置構造的にも現像剤が受けるストレ
スは大きくなりがちである。そのため、現像剤劣化に伴
い、現像剤交換が行われることになるが、これは著しい
サービスコスト増大に繋がるものである。
8−234550号公報では、物性の異なるキャリアを
含有した補給用トナーを数種類用いる技術が開示されて
いる。これは、キャリアの物性を変えることにより、ト
ナー流動性、トナー色間特性等が影響を受けるため、制
御システムが複雑になり、装置の大型化、あるいは高価
格化に繋がるものである。また、特開平11−2026
30号公報には、スタート現像剤に用いたキャリアの帯
電量よりも高い帯電量を有するキャリアを含有した補給
用トナーを補給する技術が開示されている。これら技術
は、現像剤寿命を延命させる点では非常に有効であるも
のの、画質安定性を考慮した場合、現像剤物性が環境お
よび経時で変化しないことが重要であるが、これをミク
ロに制御することは困難である。
径のばらつきからトナーの帯電性にばらつきが生じ、帯
電性の良好なトナーから選択的に消費され、帯電性の低
いトナーが現像器内に残留し、現像剤全体としての現像
性の低下を来す選択現像の問題がある。選択現像により
現像剤劣化が進むと現像剤交換の必要性が生じ、著しい
サービスコスト増大に繋がる。特にタンデム現像システ
ムでは、スペース上各現像器内に充分な現像剤量を確保
できないことから、トナーの帯電性のばらつきによる現
像剤劣化も進行しやすく、トナーの面からも現像剤の維
持性の向上が望まれていた。
ー表面の微細構造変化が容易に起こり、転写性を大きく
変えることが報告されている(特開平10−31208
9号公報)。トナー表面の微細構造変化により、トナー
の帯電性のばらつきも大きくなりやすく、上記選択現像
を助長する結果となり、現像剤維持性の低下の問題は一
層顕著となる。
は、前記従来における問題を解決し、以下の目的を達成
することを課題とする。即ち、本発明は、小型化、高速
カラー化に対応するタンデム型の画像形成装置を用いつ
つ、現像剤寿命を格段に延ばし、メンテナンスフリーを
も実現し得る画像形成方法、該方法に用いる補給用トナ
ーおよびその製造方法、並びにキャリア含有トナーカー
トリッジを提供することを目的とする。
を重ねた結果、タンデム型の画像形成装置において、現
像器の内部に、トナーおよびキャリアからなる補給用ト
ナーを適宜補給するとともに、過剰となった前記現像剤
を内部から回収する現像剤回収機構を有する、いわゆる
トリクル現像システムを採用し、かつ、前記補給用トナ
ーとして、特定のキャリアあるいはトナーを用いること
が有効であることを見出し、本発明に想到するに至っ
た。すなわち、本発明の画像形成方法は、以下に示す第
1の本発明と第2の本発明である。
持体表面を帯電する帯電手段と、帯電された前記潜像担
持体表面に潜像を形成する潜像形成手段と、トナーおよ
びキャリアからなる現像剤が内部に収容され、現像剤担
持体表面に形成された前記現像剤の層により前記潜像を
現像し、前記潜像担持体表面にトナー画像を形成する現
像器と、前記トナー画像を被転写体に転写する転写手段
と、を含む現像ユニットを複数備える画像形成装置によ
り画像形成を行う画像形成方法であって、前記画像形成
装置における少なくとも1の現像ユニットの現像器が、
その内部に、前記トナーおよびキャリアからなる補給用
トナーを適宜補給するとともに、過剰となった前記現像
剤を内部から回収する現像剤回収機構を有し、前記補給
用トナーにおけるキャリアの含有量が、5〜40質量%
の範囲であり、前記キャリアが、導電材料を含有した樹
脂が芯材に被覆されてなり、かつ、芯材を被覆する前記
樹脂が、カルボキシル基を含有する単量体と、フッ素を
含有する単量体と、炭素数が3〜10の枝別れを有する
メタクリル酸アルキルエステル単量体と、炭素数が1〜
3の直鎖のアルキル基を含有するメタクリル酸アルキル
エステル単量体、および/または、炭素数が1〜3の直
鎖のアルキル基を含有するアクリル酸アルキルエステル
単量体と、からなる共重合体であることを特徴とする画
像形成方法。
持体表面を帯電する帯電手段と、帯電された前記潜像担
持体表面に潜像を形成する潜像形成手段と、トナーおよ
びキャリアからなる現像剤が内部に収容され、現像剤担
持体表面に形成された前記現像剤の層により前記潜像を
現像し、前記潜像担持体表面にトナー画像を形成する現
像器と、前記トナー画像を被転写体に転写する転写手段
と、を含む現像ユニットを複数備える画像形成装置によ
り画像形成を行う画像形成方法であって、前記画像形成
装置における少なくとも1の現像ユニットの現像器が、
その内部に、前記トナーおよびキャリアからなる補給用
トナーを適宜補給するとともに、過剰となった前記現像
剤を内部から回収する現像剤回収機構を有し、前記補給
用トナーにおけるキャリアの含有量が、5〜40質量%
の範囲であり、前記トナーの体積平均粒径が、3〜10
μmであり、かつ、式(1)で表されるトナー形状係数
SF1が、110〜135であることを特徴とする画像
形成方法。
Aはトナーの投影面積を表す。)
明の画像形成方法」という場合には、第1の本発明の画
像形成方法、および、第2の本発明の画像形成方法の双
方を意味する。)においては、前記現像剤回収機構を有
する現像ユニットにおいて、前記転写手段によりトナー
画像が転写された後の潜像担持体表面のクリーニング手
段を、さらに含むことが好ましい。
体および現像剤担持体を有し、高い信頼性が求められる
タンデム型の画像形成装置において、長期に渡り帯電劣
化、抵抗変化等の物性変化の少ない現像システム、およ
び現像剤を用いることにより、画質安定性に優れた画像
の提供を可能とした。
し、第1の本発明では、キャリアの樹脂被覆層の被覆樹
脂として特定の単量体を組み合わせた共重合体を使用
し、また、第2の本発明では、球形に近いトナーを用い
た。高画質化を高い次元で達するには、第1の本発明と
第2の本発明とを組み合わせることが好ましい。
帯電特性に優れ、且つ低湿度下における帯電上昇を抑
え、樹脂被覆層の剥離を防止し、トナーや外添剤が付着
しにくく、現像剤の流動性、搬送性が変化することな
く、維持性に優れた静電潜像現像用キャリアおよび現像
システムの提供が可能となる。また、導電性材料をマト
リックス状に樹脂被覆層中に配することでキャリア−キ
ャリア間ストレス、キャリア−トナー間ストレスを受け
ても長期にわたり抵抗変化が少なく、高画質の画像形成
が可能となる。
高い(球形に近い)トナーを用いているため、流動性、
帯電性、および転写性が向上する。特に、トナーの形状
が球形に近く全体として均一であるため、トナーの帯電
性のばらつきが抑制され、選択現像による不具合が軽減
され、現像剤の維持性が向上する。また、トナーの形状
が球形に近いため、各種ストレスによってもトナー表面
の微細構造変化が起こり難く、選択現像を助長すること
もない。
件により自動で、あるいは、手動で、プロセススピード
の切り替えが可能である画像形成装置に好適に適用する
ことができる。さらに、前記現像剤回収機構を有する現
像ユニットにおいて、前記帯電手段が、ロール帯電方式
の帯電器であることが好ましい。
明の画像形成方法に用いられることを特徴とするもので
あり、上記本発明の画像形成方法において前記現像剤回
収機構により回収された過剰の現像剤からキャリアを選
別し、これをキャリアの全部としてあるいは一部として
トナーに混入することにより製造されることが好まし
い。このとき、トナーに混入される全キャリアの体積固
有抵抗値としては、10 7〜1014Ωcmであることが
好ましい。そして、本発明のキャリア含有トナーカート
リッジは、画像形成装置の現像器に補給用トナーを補給
するためのトナーカートリッジであって、前記本発明の
補給用トナーを収容することを特徴とする。
する。 A.画像形成方法 本発明の画像形成方法は、第1の本発明ではキャリア
に、第2の本発明ではトナーに、それぞれ特徴を有する
ものであり、まず、これら双方の特徴部分について説明
した後に、第1の本発明および第2の本発明に共通する
内容について説明する。
明では、用いるキャリアが、導電材料を含有した樹脂が
芯材に被覆されてなり、かつ、芯材を被覆する前記樹脂
が、カルボキシル基を含有する単量体と、フッ素を含有
する単量体と、炭素数が3〜10の枝別れを有するメタ
クリル酸アルキルエステル単量体と、炭素数が1〜3の
直鎖のアルキル基を含有するメタクリル酸アルキルエス
テル単量体、および/または、炭素数が1〜3の直鎖の
アルキル基を含有するアクリル酸アルキルエステル単量
体と、からなる共重合体であることを特徴とする。
樹脂被覆層の剥がれが発生しても、体積固有抵抗を大き
く変化させることなく、長期にわたり高画質の発現を可
能とすることができる。帯電制御の目的で、樹脂粒子を
被覆樹脂中に併用分散することもできる。
との密着性の向上のために配合される。カルボキシル基
を含有する単量体由来の重合単位を有することで、被覆
樹脂の、特に金属製の芯材に対する密着性が向上し、各
種ストレスを受けた際にも芯材から剥離してしまうこと
が防止される。
は、アクリル酸、ビニル酢酸、アリル酢酸、10−ウン
デセン酸等の不飽和カルボン酸、カルボキシルスチレン
のようなカルボキシル基を有するスチレン誘導体や、p
−カルボキシルスチレンのようにカルボキシル基を2つ
以上含むもの等を例示することができる。但し、これら
に限定されるものではない。
としては、被覆樹脂を構成する全単量体に対して、0.
1〜15.0質量%の範囲で配合するのが適当であり、
より好ましくは0.5〜10.0質量%の範囲に調整す
ることが、被覆樹脂の密着性、環境安定性を発現する上
で有効である。カルボキシル基含有単量体の配合量が
0.1質量%を下回ると、帯電レベルが不足し、キャリ
ア芯材への被覆樹脂の密着性が低下して、剥がれ、摩耗
を抑制することができないことがある。一方、15.0
質量%を超えると、被覆樹脂の粘性が高くなり芯材への
均一な被覆の形成が困難となり、結果的に帯電障害を引
き起こす場合がある。
る維持性の向上のために配合される。フッ素を含有する
単量体由来の重合単位を有することで、表面エネルギー
の低減が図られ、各種ストレスを受けた際の汚染物の付
着が防止される。フッ素を含有する単量体としては、テ
トラフルオロプロピルメタクリレート、ペンタフルオロ
メタクリレート、オクタフルオロペンチルメタクリレー
ト、パーフルオロオクチルエチルメタクリレート、トリ
フルオロエチルメタクリレートなど、フッ素を含有する
フルオロアルキルメタクリレート系単量体が好適であ
る。但し、これらに限定されるものではない。
は、被覆樹脂を構成する全単量体に対して、0.1〜5
0.0質量%の範囲で配合するのが適当であり、より好
ましくは0.5〜40.0質量%の範囲である。0.1
質量%を下回ると耐汚染性を確保することが困難とな
り、50.0質量%を超えると芯材への被覆樹脂の密着
性が低下し、且つ帯電性が低下する場合がある。
リル酸アルキルエステル単量体(以下、単に「炭素数が
3〜10の枝別れ単量体」と略称する場合がある)は、
環境依存性を抑制するために配合される。また、枝別れ
を有するものとすることで、被覆樹脂全体としてのガラ
ス転移点(Tg)の低下が防止され、環境変動によりキ
ャリアの特性が変動することが防止される。
は、イソプロピルメタクリレート、ターシャリーブチル
メタクリレート、イソブチルメタクリレート、ターシャ
リーペンチルメタクリレート、イソペンチルメタクリレ
ート、イソヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメ
タクリレートを例示することができる。但し、これらに
限定されるものではない。
するメタクリル酸アルキルエステル単量体、および、炭
素数が1〜3の直鎖のアルキル基を含有するアクリル酸
アルキルエステル単量体(以下、両者を合わせて単に
「炭素数が1〜3の直鎖単量体」と略称する場合があ
る)は、樹脂強度の向上のために配合される。当該炭素
数が1〜3の直鎖単量体由来の重合単位を有すること
で、被覆樹脂全体のガラス転移点(Tg)および機械的
強度の向上が図られる。炭素数が1〜3の直鎖単量体の
上記2種類の単量体は、双方を有するものとしてもよい
し、いずれか一方のみでもよい。
するメタクリル酸アルキルエステル単量体としては、メ
チルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピル
メタクリレートを例示することができる。一方、炭素数
が1〜3の直鎖のアルキル基を含有するアクリル酸アル
キルエステル単量体としてはメチルアクリレート、エチ
ルアクリレート、プロピルアクリレートを例示すること
ができる。但し、これらに限定されるものではない。
〜10の枝別れ単量体との質量比としては、10:90
〜90:10の範囲に調整することが、帯電特性、被覆
強度、流動性をバランス良く確保することができる点で
好ましい。上記単量体の質量比のより好ましい範囲は2
0:80〜80:20である。
合させることができる。共重合としてはランダム共重
合、グラフト共重合、ブロック共重合等が挙げられ、本
発明の効果が発現されるべく、最終的に第1の本発明に
規定する共重合体が得られるものであれば、いずれを採
用してもよい。
ては、例えば、金、銀、銅といった金属や、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、ホウ酸アルミニウム、チ
タン酸カリウム、酸化スズ、カーボンブラック等を例示
することができるが、なかでもカーボンブラックが、樹
脂中への均一分散、抵抗制御の点では好適である。但
し、これらに限定されるものではない。前記導電材料の
含有量は、樹脂100質量部に対し、1〜50質量部が
好ましく、3〜20質量部がより好ましい。
芯材に用いるもの、あるいは磁性粉を微粒子化し、樹脂
中に分散させたものが挙げられる。当該磁性粉の材料と
しては、鉄、ニッケル、コバルト等の磁性金属、フェラ
イト、マグネタイト等の磁性酸化物等が挙げられる。
法としては、樹脂と磁性粉とを混練し粉砕する方法、樹
脂と磁性粉とを溶融しスプレードライする方法、重合製
法を用い溶液中で磁性粉含有樹脂を重合させる方法等が
挙げられる。前記キャリアは、微粒子の磁性粉をキャリ
ア全質量に対して80質量%以上含有することが、キャ
リア飛散を生じにくくする点で好ましい。前記芯材の体
積平均粒子径は、一般的には10〜500μmであり、
好ましくは25〜80μmである。
形成する方法としては、キャリア芯材を、前記樹脂、導
電材料および溶剤を含む被覆層形成用溶液を調製し、こ
の中に浸漬する浸漬法、被覆層形成用溶液をキャリア芯
材の表面に噴霧するスプレー法、キャリア芯材を流動エ
アーにより浮遊させた状態で被覆層形成用溶液を噴霧す
る流動床法、ニーダーコーター中でキャリア芯材と被覆
層形成溶液とを混合し、溶剤を除去するニーダーコータ
ー法等が挙げられる。
剤は、前記樹脂を溶解するものであれば特に限定される
ものではなく、例えば、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類を
使用することができる。前記樹脂被覆層の平均膜厚は、
通常0.1〜10μmであるが、本発明においては、経
時にわたり安定したキャリアの体積固有抵抗を発現させ
るため、0.5〜3μmであることが好ましい。
抗値は、高画質を達成するために、通常の現像コントラ
スト電位の上下限に相当する1000V時において、1
06〜1014Ω・cmであることが好ましく、108〜1
013Ω・cmであることがより好ましい。キャリアの体
積固有抵抗値が106Ω・cm未満であると、細線の再
現性が悪く、また電荷の注入による背景部へのトナーか
ぶりが発生しやすくなる。一方、キャリアの体積固有抵
抗が1014Ω・cmより大きいと、黒ベタ、ハーフトー
ンの再現が悪くなる。また、感光体(潜像担持体)へ移
行するキャリアの量が増え、感光体を傷つけやすくな
る。
明では、用いるトナーの体積平均粒径が、3〜10μm
であり、かつ、式(1)で表されるトナー形状係数SF
1が、110〜135であることを特徴とする。
Aはトナーの投影面積を表す。)
ー」とは、外添剤が添加される場合であっても当該外添
剤を除くトナーの母粒子を指し、一般に「トナー粒子」
あるいは「着色粒子」とも称されるものである。以下の
説明においては、外添剤が添加されたトナー組成物との
相違を明確にすべく、これを「トナー粒子」と称する場
合がある。
平均粒径は、3〜10μmの範囲内である。トナー粒子
の体積平均粒径を当該範囲とすることで、高精細な画像
を得ることができるとともに、粉体流動性、帯電安定
性、転写性等にも優れたものとなる。トナー粒子の体積
平均粒径としては、特に高画質の観点では、3〜6μm
の範囲内とすることが好ましい。
るトナー形状係数SF1が110〜135であることが
必須となる。トナー形状係数SF1を上記範囲内とする
ことで、高い現像性、転写性および高画質の画像を得る
ことができる。また、形状が球形に近く全体として均一
であるため、トナーの帯電性のばらつきが抑制され、選
択現像による不具合が軽減され、現像剤の維持性が向上
する。また、トナーの形状が球形に近いため、各種スト
レスによってもトナー表面の微細構造変化が起こり難
く、選択現像を助長することもない。
係数SF1は、測定対象となるトナー粒子をサンプリン
グし、光学顕微鏡で撮影したトナー粒子の投影像を画像
解析装置により解析して求めることができ、トナー粒子
1000個の値を平均して得られた値をトナー形状係数
SF1とした。なお、真球の場合、トナー形状係数SF
1は100となり、大きな値になればなるほど真球から
隔たった不定形状となる。
子)の製造方法は特に限定されないが、良好な既述の球
形化度SFのトナー粒子を得るために、湿式製法で作製
されることが望ましい。湿式製法としては、結着樹脂の
重合性単量体を乳化重合させ、形成された分散液と、着
色剤、離型剤、必要に応じて帯電制御剤等の分散液とを
混合し、凝集、加熱融着させ、トナー粒子を得る乳化重
合凝集法;結着樹脂を得るための重合性単量体と着色
剤、離型剤、必要に応じて帯電制御剤等の溶液を水系溶
媒に懸濁させて重合する懸濁重合法;結着樹脂、着色
剤、離型剤、必要に応じて帯電制御剤等の溶液を水系溶
媒に懸濁させて造粒する溶解懸濁法;等が挙げられる。
また、上記方法で得られたトナー粒子をコアにして、更
に凝集粒子を付着、加熱融合してコアシェル構造をもた
せる製造方法を行ってもよい。また、一般の粉砕分級法
により得られたトナー粒子に対し、加熱溶融させて再度
固化する球形化処理を施すことで、トナー形状係数SF
1を所定の範囲内のものに揃えてもよい。
する構成]既述の如く、本発明の画像形成方法は、第1
の本発明ではキャリアに、第2の本発明ではトナーに、
それぞれ特徴を有するものであり、第1の本発明におけ
るトナー、および、第2の本発明におけるキャリアにつ
いては、特に限定されるものではない。ただし、高画質
化を高い次元で達するには、第1の本発明と第2の本発
明とを組み合わせることが好ましい。
共通する構成を中心に、両者に好ましい態様等について
説明する。 <現像剤>本発明において用いられる現像剤には、現像
器に予め収容されている現像剤(以下、「スタート現像
剤」と称する場合がある。)と補給用トナーとがある
が、両者は、その配合割合が異なるのみで基本的に同様
の構成である。
ャリアは、第1の本発明においては既述の特定のキャリ
アが用いられ、第2の本発明においては、特に制限はな
く、公知のキャリアを用いることができる。例えば芯材
表面に樹脂被覆層を有する樹脂コートキャリアを挙げる
ことができる。またマトリックス樹脂に磁性材料などが
分散された樹脂分散型キャリアであってもよい。
る被覆樹脂・マトリックス樹脂としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアクリロニト
リル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、
ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカ
ルバゾール、ポリビニルエーテル、ポリビニルケトン、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチレン−アクリル
酸共重合体、オルガノシロキサン結合からなるストレー
トシリコーン樹脂又はその変性品、フッ素樹脂、ポリエ
ステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、フェノール
樹脂、アミノ樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹
脂、ユリア樹脂、アミド樹脂、エポキシ樹脂等を例示す
ることができるが、これらに限定されるものではない。
属やカーボンブラック、更に酸化チタン、酸化亜鉛、硫
酸バリウム、ホウ酸アルミニウム、チタン酸カリウム、
酸化スズ、カーボンブラック等を例示することができる
が、これらに限定されるものではない。
ル、コバルト等の磁性金属、フェライト、マグネタイト
等の磁性酸化物、ガラスビーズ等が挙げられるが、キャ
リアを磁気ブラシ法に用いるためには磁性材料であるこ
とが好ましい。キャリアの芯材の体積平均粒径として
は、一般的には10〜500μmであり、好ましくは3
0〜100μmである。
には、前記被覆樹脂、および必要に応じて各種添加剤を
適当な溶媒に溶解した被覆層形成用溶液により被覆する
方法が挙げられる。溶媒としては、特に限定されるもの
ではなく、使用する被覆樹脂、塗布適性等を勘案して適
宜選択すればよい。
の芯材を被覆層形成用溶液中に浸漬する浸漬法、被覆層
形成用溶液をキャリアの芯材表面に噴霧するスプレー
法、キャリアの芯材を流動エアーにより浮遊させた状態
で被覆層形成用溶液を噴霧する流動床法、ニーダーコー
ター中でキャリアの芯材と被覆層形成溶液とを混合し、
溶剤を除去するニーダーコーター法が挙げられる。
いては、トナー(トナー粒子)の形状係数SF1につい
て拘束されるが、第1の本発明においては特に拘束され
ない。その他の構成については、第1の本発明および第
2の本発明共に共通であるため、以下にまとめて説明す
る。
は、少なくとも結着樹脂および着色剤を含有し、必要に
応じて離型剤およびその他の成分を含有する。また、本
発明で用いられるトナーには、上記構成からなるいわゆ
るトナー粒子の他、種々の目的で外添剤が添加されてい
ることが望ましい。
レン等のスチレン類;エチレン、プロピレン、ブチレ
ン、イソプレン等のモノオレフィン類;酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル等のビ
ニルエステル類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル
酸オクチル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタク
リル酸ドデシル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸
エステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエー
テル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル類;ビ
ニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソ
プロペニルケトン等のビニルケトン類;等の単独重合体
および共重合体を例示することができ、特に代表的な結
着樹脂としては、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸
アルキル共重合体、スチレン−メタクリル酸アルキル共
重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共
重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられ
る。更に、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹
脂、シリコーン樹脂、ポリアミド、変性ロジン、パラフ
ィンワックス等が挙げられる。
ト等の磁性粉、カーボンブラック、アニリンブルー、カ
ルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブル
ー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレ
ンブルークロリド、フタロシアニンブルー、マラカイト
グリーンオキサレート、ランプブラック、ローズベンガ
ル、C.I.ピグメント・レッド48:1、C.I.ピ
グメント・レッド122、C.I.ピグメント・レッド
57:1、C.I.ピグメント・イエロー97、C.
I.ピグメント・イエロー17、C.I.ピグメント・
ブルー15:1、C.I.ピグメント・ブルー15:3
等を代表的なものとして例示することができる。
る場合、前記結着樹脂100質量部に対して、3〜20
質量部が好ましく、4〜10質量部がより好ましい。該
添加量が3質量部より少ないと、トナーの着色力が不十
分となる場合があり、定着後における画像表面の平滑性
を損なわない範囲でできるだけ多い方が好ましい。着色
剤の含有量を多くすると、同じ濃度の画像を得る際、画
像の厚みを薄くすることができ、高画質化、オフセット
の防止の点で有利である。前記着色剤として、マグネタ
イトやフェライトを用いる場合、その添加量は、前記結
着樹脂100質量部に対して3〜60質量部、好ましく
は10〜30質量部である。
プロピレン、フィッシャートロプシュワックス、モンタ
ンワックス、カルナバワックス、ライスワックス、キャ
ンデリラワックス等を代表的なものとして例示すること
ができる。
0質量部に対して、1〜15質量部が好ましく、3〜1
0質量部がより好ましい。該添加量が1質量部より少な
いと、効果が発揮されないことがあり、一方、該添加量
が15質量部より多いと、極端に流動性が悪化すると共
に帯電分布が非常に広くなることがある。
を添加してもよい。帯電制御剤としては、公知のものを
使用することができるが、アゾ系金属錯化合物、サリチ
ル酸の金属錯化合物、極性基を含有するレジンタイプの
帯電制御剤を好ましく用いることができる。特に、湿式
製法でトナーを製造する場合には、イオン強度の制御と
廃水汚染の低減の点で、水に溶解しにくい素材を使用す
るのが好ましい。本発明において、トナーは、磁性材料
を内包する磁性トナー、および、磁性材料を含有しない
非磁性トナーのいずれであってもよい。
しては、特に制限はなく、従来から外添剤として用いら
れている各種外添剤を問題なく用いることができる。例
えば、帯電性、導電性、粉体流動性、潤滑性等を改善す
る目的で、金属、金属酸化物、金属塩、セラミックス、
樹脂、カーボンブラック等の微粒子を、外添してもよ
い。
搬送性、転写時の電流等にも影響されるが、基本的には
トナー粒子を担持する担体(キャリアまたは潜像担持
体)の束縛力からトナー粒子を引き離し、対象体(潜像
担持体または被転写体)に付着させる工程であるので、
「静電引力」と「トナー粒子とキャリア(帯電付与部
材)あるいはトナー粒子と潜像担持体の付着力」とのバ
ランスに左右される。このバランスの制御は非常に困難
であるが、この工程は、直接画質に影響する上、効率を
向上させると、信頼性の向上およびクリーニングレス等
による省力化等が見込まれるので、上記工程において
は、より高い現像・転写性が要求される。
着力」の際に起こる。従って、現像・転写の効率を向上
させるには、静電引力を上げる(現像・転写力を強め
る)か、または付着力を下げる方向に制御すればよい
が、現像・転写力を強める場合、例えば、転写電場を高
くすれば逆極性トナーが発生する等、2次障害を起こし
やすい。従って、付着力を下げる方が有効である。
(Van der Waals力:非静電的付着力)お
よびトナー粒子の持つ電荷による鏡像力が挙げられる。
両者の間には1オーダー近いレベル差があり、ほとんど
ファンデルワールス力で議論されるものと解釈できる。
球状粒子間のファンデルワールス力Fは、下記の式
(2)で表される。 F=H・r1・r2/6(r1+r2)・a2 ・・・(2) (H:定数、r1,r2:接触する2つの粒子の半径、a:粒子間距離)
が非常に小さい微粉末をトナー粒子および潜像担持体表
面または帯電付与部材表面の間に介在させることによ
り、各々に距離aを持たせ、更に接触面積(接触点数)
を減少させる手法が有効であり、その効果を安定に持続
するには、単分散球形シリカを用いることにより達成す
ることができる。
状のトナーを用いた場合、一般に、潜像担持体のクリー
ニングは困難である。通常、クリーニングブレードのブ
レード圧を最適化することで所定のクリーニング性を確
保しているが、これと共に、トナーの外添剤として、真
比重が1.3〜1.9であり、体積平均粒径が80〜3
00nmである単分散球形シリカを用いることが有効で
ある。これは、かかる単分散球形シリカを用いることに
より、トナーと潜像担持体との付着力を低減し、クリー
ニングブレードと潜像担持体との当接部近傍でのトナー
の転がりによるブレード通過(クリーニング不良)を抑
制することができるためである。
された放電生成物により、クリーニングブレードと潜像
担持体との摩擦係数が上がり、そのプロセススピード変
化に伴いクリーニングブレードに歪みを生じさせ、鳴
き、クリーニング不良等を引き起こす場合がある。放電
生成物は、電流値および放電回数に比例するため、プロ
セススピードを切り替えることが可能な装置において、
例えば高速モードから通常モードや低速モードへの切換
えが行われた場合、クリーニングブレードと潜像担持体
との当接部分に溜まった状態でプロセススピードが遅く
なるので、クリーニングブレードの歪み、鳴き、クリー
ニング不良等の不具合が顕著となる。
剤として研磨剤と滑剤とを併用することが有効である。
研磨剤を添加することにより、放電生成物を研磨しリフ
レッシュすることができる。また、研磨剤は、上述の放
電生成物除去等の効果を有するものの、それ自体は転写
されにくく、潜像担持体に残ることからブレード摩耗、
ブレード引き裂き力が強くなり安定したクリーニング能
力を維持することは困難となるが、滑剤を併用すること
により、鋭利なブレードエッジを維持し、長期に渡るブ
レードクリーニングが可能となる。
外添剤として、単分散球形シリカ、および/または、研
磨剤と滑剤との組み合わせ、を用いることが望ましい。
外添剤としては、勿論これらのみに限定されるものでは
なく、本発明においては、その他の外添剤を含んでもよ
い。
は、真比重が1.3〜1.9であり、体積平均粒径が8
0〜300nmであることを特徴とするものである。
り、トナー粒子からの剥がれを抑制することができる。
また、真比重を1.3以上に制御することにより、凝集
分散を抑制することができる。好ましくは、本発明にお
ける単分散球形シリカの真比重は、1.4〜1.8であ
る。前記単分散球形シリカは、単分散かつ球形であるた
め、トナー粒子表面に均一に分散し、安定したスペーサ
ー効果を得ることができる。
径が80nm未満であると、非静電的付着力低減に対し
て有効に働かなくなり易い。特に、現像器内のストレス
により、トナー粒子に埋没しやすくなり、現像、転写向
上効果が著しく低減しやすい。一方、300nmを超え
ると、トナー粒子から離脱しやすくなり、非静電的付着
力低減に対して有効に働かないと同時に、接触部材に移
行しやすくなり、帯電阻害、画質欠陥等の二次障害を引
き起こしやすくなる。好ましくは、本発明における単分
散球形シリカの体積平均粒径は、100〜200nmで
ある。
は、凝集体を含め、平均粒径に対する標準偏差で議論す
ることができ、標準偏差として体積平均粒径D50×0.
22以下であることが好ましい。本発明における球形の
定義としては、下式(3)で表されるWadellの球
形化度で議論することができ、球形化度が0.6以上で
あることが好ましく、0.8以上であることがより好ま
しい。
を表し、S2は実際の粒子そのものの表面積を表す。)
しては、屈折率が1.5前後であり、粒径を大きくして
も光散乱による透明度の低下、特にOHP上への画像採
取時のPE値(Projection Efficie
ncy)等に影響を及ぼさないことが挙げられる。
2であり、粒径的にも最大50nmが製造上から限界で
ある。また、凝集体として粒径を上げることはできる
が、均一分散、安定したスペーサー効果が得られにく
い。一方、外添剤として用いられる他の代表的な無機微
粒子としては、酸化チタン(真比重4.2、屈折率2.
6)、アルミナ(真比重4.0、屈折率1.8)、酸化
亜鉛(真比重5.6、屈折率2.0)が挙げられるが、
いずれも真比重が高く、スペーサー効果を有効に発現す
る粒径80nmより大きくすると、トナー粒子からの剥
がれが起こりやすくなり、剥がれた粒子が帯電付与部
材、あるいは潜像担持体等へ移行しやすくなり、帯電低
下あるいは画質欠陥を引き起こしてしまう場合がある。
また、その屈折率も高いため、これらの大粒径無機物を
用いることはカラー画像形成には適していない。
ル法により得ることができる。湿式法、かつ焼成するこ
となしに作製するため、蒸気相酸化法に比べ、真比重を
低く制御することができる。また、疎水化処理工程での
疎水化処理剤種、あるいは処理量を制御することによ
り、更に真比重の値を調整することが可能である。粒径
は、ゾルゲル法の加水分解、縮重合工程のアルコキシシ
ラン、アンモニア、アルコール、水の質量比、反応温
度、攪拌速度、供給速度により自由に制御することがで
きる。単分散球形シリカに望まれる、単分散性や球形形
状も、本手法にて作製することにより十分に達成するこ
とができる。
方法は、具体的には、例えば以下の方法を例示すること
ができる。テトラメトキシシランあるいはテトラエトキ
シシランを水、アルコールの存在下、アンモニア水を触
媒として温度をかけながら滴下、攪拌を行う。次に、反
応により得られたシリカゾル懸濁液の遠心分離を行い、
湿潤シリカゲルとアルコールとアンモニア水とに分離す
る。湿潤シリカゲルに溶剤を加え再度シリカゾルの状態
にし、疎水化処理剤を加え、シリカ表面の疎水化を行
う。次に、この疎水化処理シリカゾルから溶媒を除去、
乾燥、シーブすることにより、目的の単分散球形シリカ
を得ることができる。また、このようにして得られたシ
リカに対して、再度処理を行っても構わない。本発明に
おいて、単分散球形シリカの製造方法は、上記製造方法
に限定されるものではない。
することができる。このようなシラン化合物としては、
化学構造式RaSiX4-a(式中、aは0〜3の整数であ
り、Rは、水素原子、アルキル基およびアルケニル基等
の有機基を表し、Xは、塩素原子、メトキシ基およびエ
トキシ基等の加水分解性基を表す。)で表される化合物
を使用することができ、クロロシラン、アルコキシシラ
ン、シラザン、特殊シリル化剤のいずれのタイプを使用
することも可能である。
メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、ト
リメチルクロロシラン、フェニルトリクロロシラン、ジ
フェニルジクロロシラン、テトラメトキシシラン、メチ
ルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、フ
ェニルトリメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラ
ン、テトラエトキシシラン、メチルトリエトキシシラ
ン、ジメチルジエトキシシラン、フェニルトリエトキシ
シラン、ジフェニルジエトキシシラン、イソブチルトリ
メトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、ヘキサメ
チルジシラザン、N,O−(ビストリメチルシリル)ア
セトアミド、N,N−ビス(トリメチルシリル)ウレ
ア、tert−ブチルジメチルクロロシラン、ビニルト
リクロロシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルト
リエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメ
チルジエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメ
トキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン
を代表的なものとして例示することができる。前記疎水
化処理剤は、特に好ましくは、ジメチルジメトキシシラ
ン、ヘキサメチルジシラザン、メチルトリメトキシシラ
ン、イソブチルトリメトキシシラン、デシルトリメトキ
シシラン等が挙げられる。
粒子100質量部に対して、0.5〜5質量部が好まし
く、1〜3質量部がより好ましい。該添加量が0.5質
量部より少ないと、非静電的付着力の低減効果が小さ
く、現像、転写向上効果が十分得られなくなることがあ
り、一方、該添加量が5質量部より多いと、トナー粒子
表面を1層被覆し得る量を超え、被覆が過剰な状態とな
り、シリカが接触部材に移行し、二次障害を引き起こし
易くなる。
的に酸化セリウム、炭化珪素、チタン酸ストロンチウ
ム、アルミナ、チタニア、複合材料等を例示することが
できるが、これらに限定されるものではない。これらの
中でも酸化セリウムがもっとも好ましい。
2μmの範囲が好ましい。また、前記研磨剤のトナー粒
子への添加量は、トナー粒子100質量部に対して、
0.3〜2質量部が好ましく、0.5〜1.5質量部が
より好ましい。該添加量が0.3質量部より少ないと、
研磨効果が十分に得られない場合があり、2質量部より
多いと、研磨剤がトナーのソフトブロッキングを促進さ
せ、現像時のクラウド誘発、転写抜け等の問題を引き起
こす場合がある。
オレフィン、等を例示することができる。前記滑剤の体
積平均粒径としては、1〜8μmが好ましい。また、前
記滑剤のトナー粒子への添加量は、トナー粒子100質
量部に対して、0.1〜1質量部が好ましく、0.2〜
0.8質量部がより好ましい。
するために、トナー粒子表面を充分に被覆することが望
まれるが、大粒径である前記単分散球形シリカだけでは
充分な被覆を得ることがでないことがあるため、小粒径
の無機化合物を併用することが好ましい。小粒径の無機
化合物としては、体積平均粒径80nm以下の無機化合
物が好ましく、50nm以下の無機化合物がより好まし
い。
を用いることができ、例えば、シリカ、アルミナ、チタ
ン化合物(酸化チタン、メタチタン酸等)、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、リン酸カルシウム等が挙げら
れる。また、目的に応じてこれら無機微粒子の表面には
公知の表面処理を施してもよい。
化合物は透明性に影響を与えず、良好な帯電性、環境安
定性、流動性、耐ケーキング性、安定した負帯電性、安
定した画質維持性に優れた現像剤を提供することができ
る。さらに、体積平均粒径が20〜50nmであるシリ
カを併用することにより、トナーを均一に被うことが可
能となり、トナーのブロッキング性抑制および初期的な
転写性向上が可能となる。
子に添加され混合されるが、混合は、例えば、V型ブレ
ンダー、ヘンシェルミキサー、レディゲミキサー等の公
知の混合機によって行うことができる。
を添加してもよい。該添加剤としては、他の流動化剤や
ポリスチレン微粒子、ポリメチルメタクリレート微粒
子、ポリフッ化ビニリデン微粒子等のクリーニング助剤
もしくは転写助剤等が挙げられる。
〜50nmのシリカの添加量は、トナー粒子100質量
部に対して、それぞれ0.3〜3質量部が好ましく、
0.5〜2.5質量部がより好ましい。該添加量が0.
3質量部より少ないと、トナーの流動性が十分に得られ
ない場合があり、また熱保管によるブロッキング抑制が
不十分となりやすい。一方、該添加量が3質量部より多
いと、過剰被覆状態となり、過剰無機酸化物が接触部材
に移行し、二次障害を引き起こす場合がある。
表面への付着状態は、単に機械的な付着であってもよい
し、表面にゆるく固着されていてもよい。また、トナー
粒子の全表面を被覆していても、一部を被覆していても
よい。また、外添混合後に篩分プロセスを通しても一向
に構わない。
る方法について説明する。必要に応じて、前記単分散球
形シリカと小粒径の無機化合物、研磨剤、滑剤とを、同
時にトナー粒子に添加混合する方法と、段階を経て混合
する方法を取り上げることができる。
子と、真比重1.3〜1.9、体積平均粒径80〜30
0nmの単分散球形シリカとを先ず混合し、それより弱
いシェアで該単分散球形シリカより小粒径な無機化合
物、研磨剤、滑剤を添加混合することにより、これらを
外添することによる効果を、高く得ることができた。
は、トナー粒子に添加され、混合されるが、混合は、例
えば、V型ブレンダー、ヘンシェルミキサー、レディゲ
ミキサー等の公知の混合機によって行うことができる。
剤は、スタート現像剤および補給用トナーともに、上記
のキャリアおよびトナーを適当な配合割合で混合するこ
とにより調製される。スタート現像剤におけるキャリア
の含有量((キャリア)/(キャリア+トナー)×10
0)としては、85〜99質量%の範囲が好ましく、よ
り好ましくは87〜98質量%の範囲、さらに好ましく
は89〜97質量%の範囲である。
有量としては、5〜40質量%の範囲であることが必須
であり、6〜30質量%の範囲が好ましい。キャリアの
含有量が5質量%より少ないと、帯電劣化抑制、抵抗変
化防止、ひいては画質変化抑制に充分な効果を発現する
ことができない。また、現像器内で過剰になる現像剤
は、現像器内部から回収されるが、補給用トナーにおけ
るキャリアの含有量が40質量%より多いと、この回収
量が多く、回収後の現像剤を収容しておくための容器の
容量を大きくする必要が生じてしまい、スペース制約が
求められる装置の小型化には適さない。
おいては、画像形成を行う画像形成装置として、潜像担
持体と、該潜像担持体表面を帯電する帯電手段と、帯電
された前記潜像担持体表面に潜像を形成する潜像形成手
段と、トナーおよびキャリアからなる現像剤が内部に収
容され、現像剤担持体表面に形成された前記現像剤の層
により前記潜像を現像し、前記潜像担持体表面にトナー
画像を形成する現像器と、前記トナー画像を被転写体に
転写する転写手段と、を含む現像ユニットを複数備える
もの、すなわちタンデム型の画像形成装置が用いられ
る。
ルカラー画像を作成する場合には、用紙汎用性、高画質
の観点から、各色のカラートナー画像を、被転写体とし
ての中間転写ベルトまたは中間転写ドラム表面に一旦転
写して積層させた後、該積層されたカラートナー画像を
一度に紙等の記録媒体表面に転写することが好ましい。
勿論、被転写体を紙等の記録媒体とし、直接、各色のカ
ラートナー画像を積層する構成としてもよい。
ける少なくとも1の現像ユニットの現像器が、その内部
に、前記トナーおよびキャリアからなる補給用トナーを
適宜補給するとともに、過剰となった前記現像剤を内部
から回収する現像剤回収機構を有する、すなわちトリク
ル現像システムを採用している。トリクル現像システム
を採用する現像ユニットは、少なくとも1つあれば、当
該ユニットにおいて本発明の効果が得られ、現像剤のメ
ンテナンスを省力化、さらにはメンテナンスフリーが実
現できるが、勿論、より多くの現像ユニットについて、
トリクル現像システムを採用することが望ましく、全て
の現像ユニットについて採用することが最も望ましい。
(補給用トナー)補給は、通常トナー中に混入させるた
め、トナー消費に伴い一定量のキャリアが補給されるこ
ととなる。さらに、その一般的な制御方法としては、現
像器内のトナー濃度センサーによりトナー濃度が一定範
囲になるように逐次トナーが補給制御されるものが挙げ
られる。また、補給により過剰となった現像器内の現像
剤は、通常オーバーフローにより回収され、回収容器に
収容される。
は、複数の現像ユニットを有するタンデム方式であっ
て、少なくとも1の現像ユニットの現像器がトリクル現
像システムを採用しているものであれば、各構成要素に
制限はない。以下に、本発明において用いられる画像形
成装置について、その一例を挙げて説明する。
成装置の一例を示す概略断面図である。この画像形成装
置においては、図1に示すように、それぞれイエロー、
マゼンタ、シアンそしてブラックの各色の画像を形成す
る4つの現像ユニット40Y,40M,40C,40K
が、所定の間隔をおいて並列的に(タンデム状に)配置
されている。ここで、各現像ユニット40Y,40M,
40C,40Kは、収容されている現像剤中のトナーの
色を除き基本的に同様に構成されているので、以下、イ
エローの現像ユニット40Yを代表させて説明する。
体としての感光体ドラム(潜像担持体)1Yを備えてお
り、この感光体ドラム1Yは、当該図1が描かれた紙面
に垂直な方向に軸線を有し、図示の矢印A方向に沿って
図示しない駆動手段によって所定のプロセススピードで
回転駆動されるようになっている。感光体ドラム1Yと
しては、例えば、赤外領域に感度を持つ有機感光体が用
いられる。なお、所定の条件により自動で、あるいは、
手動で、プロセススピードの切り替えが可能であっても
よい。本発明の画像形成方法は、このようにプロセスス
ピードの切り替えが途中で行われるような装置であって
も、高画質な画像形成と現像剤の維持性とを実現し得る
ものである。ここで、「所定の条件により自動」として
は、例えば、写真画像等高精細な画像部分を含む画像情
報が入力された場合に、高画質な画像を得るため、自動
で通常モードから低速モードに切換える場合が挙げられ
る。
は、ロール帯電方式の帯電器(帯電手段)20Yが設け
られており、帯電器20Yには、不図示の電源により所
定の電圧が印加され、感光体ドラム1Yの表面が所定の
電位に帯電される(帯電器20M,20C,20Kおよ
び感光体ドラム1M,1C,1Kにおいても同様。)。
Yよりも当該感光体ドラム1Yの回転方向下流側に、当
該感光体ドラム1Yの表面に画像露光を施して静電潜像
を形成する潜像形成手段3Yが配置されている。なお、
ここでは潜像形成手段3Yとして、スペースの関係上、
小型化が可能なLEDアレイを用いているが、これに限
定されるものではなく、他のレーザービーム等による潜
像形成手段を用いても勿論問題無い。
形成手段3Yよりも当該感光体ドラム1Yの回転方向下
流側に、イエロー色の現像器4Yが配置されており、感
光体ドラム1Y表面に形成された静電潜像を、イエロー
色のトナーによって顕像化され、感光体ドラム1Y表面
にトナー画像を形成する構成になっている。
は、感光体ドラム1Y表面に形成されたトナー画像を一
次転写する中間転写ベルト15が、4つの感光体ドラム
1Y,1M,1C,1Kの下方に渡るように配置されて
おり、この中間転写ベルト15は、一次転写ロール5Y
によって感光体ドラム1Yの表面に押し付けられてい
る。また、中間転写ベルト15は、駆動ロール11、支
持ロール12およびバックアップロール13の3つのロ
ールからなる駆動手段によって張架され、感光体ドラム
1Yのプロセススピードと等しい移動速度で、矢印B方
向に周動されるようになっている。そして、中間転写ベ
ルト15表面には、上記のようにして一次転写されたイ
エローのトナー画像の他、マゼンタ、シアンおよびブラ
ックの各色のトナー画像が順次一次転写され、積層され
る。
転写ロール5Yよりも感光体ドラム1Yの回転方向(矢
印A方向)下流側に、感光体ドラム1Yの表面に残留し
たトナーやリトランスファーしたトナーを清掃するため
のクリーニングブレードからなるクリーニング手段6Y
が配置されており、クリーニング手段6Yにおけるクリ
ーニングブレードは、感光体ドラム1Yの表面にカウン
ター方向に当接するように取り付けられている。
プロール13には、中間転写ベルト15を介して二次転
写ロール14が圧接されており、中間転写ベルト15表
面に一次転写され積層されたトナー画像を、バックアッ
プロール13と二次転写ロール14とのニップ部に、図
示しない用紙カセットから給紙される被転写体16表面
に、静電的に転写するように構成されている。
駆動ロール11の表面に略対応した位置に、中間転写ベ
ルト用の清掃部材17が当該中間転写ベルト15の表面
に接触するように配置されている。
駆動ロール11の下方には、被転写体16上に多重転写
されたトナー画像を、熱及び圧力によって被転写体16
表面に転写して、永久像とするための定着器18が配置
されている。
マゼンタ、シアンそしてブラックの各色の画像を形成す
る各現像ユニット40Y,40M,40C,40Kの動
作について説明する。各現像ユニット40Y,40M,
40C,40Kの動作は、それぞれ同様であるため、こ
こでは、イエローの現像ユニット40Yの動作を、その
代表として説明する。
感光体ドラム1Yは、矢印A方向に所定のプロセススピ
ードで回転しており、感光体ドラム1Yの表面は、不図
示の電源によって帯電器20Yに所定の電圧を印加する
ことにより、帯電器20Yと感光体ドラム1Yとの間の
微小間隙に生じる放電、又は電荷の注入によって、所定
の電位にマイナス帯電される。その後、感光体ドラム1
Yの表面には、潜像形成手段3Yによって画像露光が施
され、画像情報に応じた静電潜像が形成される。続い
て、感光体ドラム1Yの表面に形成された静電潜像は、
現像器4Yによりマイナス帯電されたトナーが反転現像
され、感光体ドラム1Y表面に可視像化され、トナー画
像が形成される。その後、感光体ドラム1Y表面のトナ
ー画像は、一次転写ロール5Yにより中間転写ベルト1
5表面に一次転写される。一次転写後、感光体ドラム1
Yは、その表面に残留したトナー等がクリーニング手段
6Yのクリーニングブレードにより掻き取られ、清掃さ
れ、次の画像形成工程に備える。
M,40C,40Kで行われ、各感光体ドラム1Y,1
M,1C,1K表面に可視像化されたトナー画像が、次
々と中間転写ベルト15表面に多重転写されていく。フ
ルカラーモード時は、イエロー、マゼンタ、シアンそし
てブラックの順に各色のトナー画像が多重転写される
が、単色、二色、三色モード時のときも同様の順番で、
必要な色のトナー画像のみが単独または多重転写される
ことになる。その後、中間転写ベルト15表面に単独ま
たは多重転写されたトナー画像は、二次転写ロール14
により、図示しない用紙カセットから搬送されてきた被
転写体16表面に二次転写され、続いて、定着器18に
おいて加熱・加圧されることにより定着される。二次転
写後に中間転写ベルト15表面に残留したトナーは、中
間転写ベルト15用のクリーニングブレードである清掃
部材17により清掃される。
ニット40Y,40M,40Cおよび40Kのうち、少
なくともいずれか1の現像ユニットの現像器(4Y,4
M,4Cおよび4Kの少なくともいずれか1つ)が、ト
リクル現像システムを採用しており、かつ、かかる現像
器に、既述の第1の本発明および/または第2の本発明
の現像剤が収容されている。
では、ロータリー現像システムに比べカラー高速化が容
易となるが、例えば、現像ユニット40Kのみを用いて
黒色画像を得ようとする場合にも、他の色の現像ユニッ
ト40Y,40M,40Cも一緒に稼動してしまい、現
像器4Y,4M,4Cに内蔵される現像剤担持体が、感
光体ドラム1Y,1M,1Cと連動して回転するため、
現像器4Y,4M,4C内部に収容された現像剤が受け
るストレスは、極めて大きいものとなる。また、感光体
ドラム1Y,1M,1C,1K周辺のスペース、あるい
は、装置の大きさの制限上、1個当たりの現像器4Y,
4M,4C,4Kの大きさは制限され、スペース上各現
像器内に充分な現像剤量を確保できないため、装置構造
的にも現像剤が受けるストレスは大きくなりがちであ
る。
は、現像器4Y,4M,4C,4Kの少なくともいずれ
か1つに、トリクル現像システムを採用し、しかも維持
性の高い補給用トナーを補給することで、現像剤寿命を
格段に延ばし、メンテナンスフリーをも実現し得るもの
となっている。
装置において、各構成部材は、本発明に規定するものの
他、特に制限はない。例えば、潜像担持体、中間転写ベ
ルト(あるいは中間転写ドラム)、帯電器等の各構成要
素は、公知の如何なるものをも採用することができる。
ただし、前記帯電手段としては、オゾン発生の低減によ
る環境保全性等を高い次元で実現できる点で、ロール帯
電方式の帯電器であることが好ましい。
レードクリーニング方式のものが、性能安定性に優れる
ことから、一般に好ましく使用されており、上記例にお
いても採用している。球形に近いトナーのクリーニング
を可能とするためにはブレードの物理特性制御および接
触条件を最適化することが望まれるが、それとともに前
記本発明に規定する現像剤、特に既述の単分散球形シリ
カ、研磨剤および滑剤とを組み合わせた外添剤を添加し
たトナーを含む現像剤を用いることにより、潜像担持体
表面の残留トナーを安定的にクリーニングすることが可
能となり、潜像担持体の耐摩耗性による寿命を大きく延
ばすことができる。また、潜像担持体の回転方向におけ
るクリーニング手段の上流・下流のどちらかに、静電ブ
ラシを配してもよい。
ク、金属酸化物等の導電フィラーを含有させた樹脂から
なる繊維状の物質、あるいは、前記導電性フィラーを表
面に被覆した繊維状の物質を使用することができるが、
これらに限定されるものではない。
像形成装置の一例の図面を用いて、本発明の画像形成方
法について説明したが、本発明は、本発明の構成を具備
する限り、他の任意的要素については、公知の知見によ
り如何なる変更・修正をも為し得るものであり、制限さ
れるものではない。
成方法に用いられることを特徴とするものである。本発
明の補給用トナーには、画像形成方法に関する第1の本
発明および第2の本発明における2種類の構成、あるい
は、両構成を備える現像剤が含まれる。具体的には、以
下の(a)〜(c)の3つの態様である。
が、導電材料を含有した樹脂が芯材に被覆されてなり、
かつ、芯材を被覆する前記樹脂が、カルボキシル基を含
有する単量体と、フッ素を含有する単量体と、炭素数が
3〜10の枝別れを有するメタクリル酸アルキルエステ
ル単量体と、炭素数が1〜3の直鎖のアルキル基を含有
するメタクリル酸アルキルエステル単量体、および/ま
たは、炭素数が1〜3の直鎖のアルキル基を含有するア
クリル酸アルキルエステル単量体と、からなる共重合体
であること。
積平均粒径が、3〜10μmであり、かつ、式(1)で
表されるトナー形状係数SF1が、110〜135であ
ること。
Aはトナーの投影面積を表す。)
のトナーの組み合わせ。
ましい態様等は、「A.画像形成装置」の項で詳説した
通りである。本発明の補給用トナーは、既述の通り、所
定のトナーおよびキャリアを混合することにより製造さ
れる。このとき、本発明の画像形成方法において前記現
像剤回収機構により回収された過剰の現像剤からキャリ
アを選別し、これをキャリアの全部としてあるいは一部
としてトナーに混入することにより製造しても構わな
い。
ル現像システムを採用しているため、補給用トナーの補
給とともに過剰となった現像剤が現像器の内部から回収
されるが、かかる回収された現像剤からキャリアを選別
し、これをさらに補給用トナーの原料の少なくとも一部
として用いれば、省資源化にも貢献し得るものとなる点
で好ましい。
固有抵抗値が、107〜1014Ωcmの範囲内であれ
ば、製造する補給用トナーのキャリアにおける全てを当
該再生キャリアでまかなうことも可能であるが、当該範
囲を外れる場合には、例えば新品のキャリアと混合する
ことで体積固有抵抗値を調整し、上記範囲内に収めるよ
うにすることが好ましい。キャリアの体積固有抵抗値を
上記範囲内におさめることで、トナーに対する良好な帯
電性が確保され、全体として新品同様の特性を有するも
のとなる。トナーに混入される全キャリアの体積固有抵
抗値としては、108〜1013Ωcmの範囲内とするこ
とがより好ましい。
ナーを収容したキャリア含有トナーカートリッジを装着
し、該補給用トナーを連続的ないし断続的に画像形成装
置の現像器内に補給することが行われる。かかるキャリ
ア含有トナーカートリッジに収容する補給用トナーとし
て、前記本発明の補給用トナーを収容することが好まし
い。
するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるもの
ではない。尚、以下の説明において、「部」は総て「質
量部」を意味する。
において、トナー、キャリアおよび現像剤における各測
定は、以下の方法で行った。
い、JIS−K−0061の5−2−1に準拠して真比
重を測定した。操作は次の通りに行った。 (1)ルシャテリエ比重瓶に約250mlのエチルアル
コールを入れ、メニスカスが目盛りの位置にくるように
調整する。 (2)比重瓶を恒温水槽に浸し、液温が20.0±0.
2℃になったとき、メニスカスの位置を比重瓶の目盛り
で正確に読み取る(精度0.025mlとする)。 (3)試料を約100g量り取り、その質量を精秤し、
これをW(g)とする。 (4)量り取った試料を比重瓶に入れ、液中の泡を除
く。
0.0±0.2℃になったとき、メニスカスの位置を比
重瓶の目盛りで正確に読み取る(精度0.025mlと
する)。 (6)次式により真比重を算出する。 D=W/(L2−L1) S=D/0.9982 式中、Dは試料の密度(20℃)(g/cm3)、Sは
試料の真比重(20℃)、Wは試料の質量(g)、L1
は試料を比重瓶に入れる前のメニスカスの読み(20
℃)(ml)、L2は試料を比重瓶に入れた後のメニス
カスの読み(20℃)(ml)、0.9982は20℃
における水の密度(g/cm3)である。
測定>レーザー回折・散乱式粒度分布測定装置(HOR
IBA LA−910)を用いて測定した。
は、下式(3)で表されるWadellの球形化度を採
用した。 球形化度Ψ=S1/S2 ・・・(3) (上記式中、S1は実際の粒子と同一体積の球の表面積
を表し、S2は実際の粒子そのものの表面積を表す。) このとき、S1は、平均粒径から計算により求めた。ま
た、S2は、島津粉体比表面積測定装置SS−100型
を用い、BET比表面積により代用させた。
ナー粒子のトナー形状係数SF1は、既述の通りである
が、具体的な手法としては、トナー粒子の拡大画像を光
学顕微鏡から画像解析装置(LUZEX III、
(株)ニレコ製)に取り込み、これを画像解析すること
により求めた。
数は、上記トナー粒子のトナー形状係数SF1と同様に
して求めた。
V−525(理研電子(株)製)を用い、VSM用常温
サンプルケース粉末用(H−2902−151)に一定
量サンプルを採り、精秤した後に、398kA/m(5
kOe)の磁場中で測定を行った。
の測定は、図2に示す装置を用いて行った。図2に示さ
れるように、測定試料53を下部電極54と上部電極5
2とで挟持し、上方より加圧しながらダイヤルゲージで
測定試料53の厚みHを測定し、測定試料53の体積固
有抵抗値を高電圧抵抗計55で計測した。
測定試料53とする場合には、成形機にて500kg/
cm2の圧力を加えて100mmφ、厚さ約2mmの測
定ディスクを作製し、次いで、ディスクの表面をハケで
清掃し、セル内の上部電極52と下部電極54と(両電
極とも100mmφ)の間に挟み込み、ダイヤルゲージ
で厚みHを測定した。その後、高電圧抵抗計55によ
り、電圧を印加し、電流値を読み取ることにより、体積
固有抵抗値を求めた。
には、100mmφの下部電極54に充填し、同径の上
部電極52をセットし、その上から3.43kgの荷重
を加え、ダイヤルゲージで厚みHを測定した。次に、高
電圧抵抗計55により、電圧を印加し、電流値を読み取
ることにより、体積固有抵抗値を求めた。
は、トナーの外添剤として、下記(A)〜(K)のいず
れかの外添剤を使用した。 (A)単分散球形シリカA ゾルゲル法で得られたシリカゾルに、ヘキサメチルジシ
ラザンによる疎水化処理(以下、単に「HMDS処理」
という。)を行い、乾燥し、粉砕することで、真比重
1.50、球形化度Ψ=0.85、体積平均粒径D50=
135nm(標準偏差=29nm)の球形単分散シリカ
Aを得た。
い、乾燥し、粉砕することで、真比重1.60、球形化
度Ψ=0.90、体積平均粒径D50=80nm(標準偏
差=13nm)の球形単分散シリカBを得た。
い、乾燥し、粉砕することで、真比重1.50、球形化
度Ψ=0.70、体積平均粒径D50=100nm(標準
偏差=40nm)の球形単分散シリカCを得た。
製)、真比重2.2、球形化度Ψ=0.58、体積平均
粒径D50=40nm(標準偏差=20nm)を用意し、
これをヒュームドシリカDとした。
D50=500nm(標準偏差=100nm)のシリコー
ン樹脂微粒子を用意した。
径D50=300nm(標準偏差=100nm)のポリメ
チルメタクリレート樹脂粒子を用意した。
製)、真比重2.2、球形化度Ψ=0.40、体積平均
粒径D50=12nm(標準偏差=5nm)を用意し、こ
れをヒュームドシリカGとした。
(株)社製)、真比重4.2、短径15nm、長径35
nmを用意し、これを酸化チタン(a)とした。
タン工業(株)社製)、真比重4.2、体積平均粒径D
50=50nmを用意し、これを酸化チタン(b)とし
た。
社製)を粉砕して、体積平均粒径5μmの固形の滑剤を
調製し、これを滑剤(a)とした。
社製)[体積平均粒径3μm]をそのまま用い、これを
滑剤(b)とした。
積平均粒径0.7μm]をそのまま用いた。
トミルで粉砕した後、風力式分級機で分散して、体積平
均粒径D50=5.0μm、トナー形状係数SF1=13
9.8のトナー粒子A(ブラック)を作製した。
オン性界面活性剤(ノニポール400:三洋化成(株)
製)6gおよびアニオン性界面活性剤(ネオゲンSC:
第一工業製薬(株)製)10gをイオン交換水550g
に溶解したものにフラスコ中で乳化分散させ、10分間
ゆっくり混合しながら、これに過硫酸アンモニウム4g
をイオン交換水50gに溶解したものを投入した。窒素
置換を行った後、前記フラスコ内を攪拌しながら、内容
物が70℃になるまでオイルバスで加熱し、5時間その
まま乳化重合を継続した。その結果、平均粒子径が15
5nmであり、Tg=59℃、質量平均分子量Mw=1
2000の樹脂粒子が分散した樹脂分散液(1)が得ら
れた。
オン性界面活性剤(ノニポール400:三洋化成(株)
製)6gおよびアニオン性界面活性剤(ネオゲンSC:
第一工業製薬(株)製)12gをイオン交換水550g
に溶解したものにフラスコ中で乳化分散させ、10分間
ゆっくり混合しながら、これに過硫酸アンモニウム3g
をイオン交換水50gに溶解したものを投入した。窒素
置換を行った後、前記フラスコ内を攪拌しながら、内容
物が70℃になるまでオイルバスで加熱し、5時間その
まま乳化重合を継続した。その結果、平均粒子径が10
5nmであり、Tg=53℃、質量平均分子量Mw=5
50000の樹脂粒子が分散した樹脂分散液(2)が得
られた。
ー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて
10分間分散し、平均粒子径が250nmである着色剤
(カーボンブラック)粒子が分散した着色剤分散液
(1)を調製した。
型ステンレス鋼製フラスコ中でホモジナイザー(ウルト
ラタラックスT50:IKA社製)を用いて10分間分
散した後、圧力吐出型ホモジナイザーで分散処理し、平
均粒子径が550nmである離型剤粒子が分散した離型
剤分散液を調製した。
中で、ホモジナイザー(ウルトラタラックスT50:I
KA社製)を用いて混合し、分散した後、加熱用オイル
バス中でフラスコ内を攪拌しながら50℃まで加熱し
た。45℃で20分間保持した後、光学顕微鏡で確認し
たところ、体積平均粒径が約4.0μmである凝集粒子
が形成されていることが確認された。更に上記混合液
に、樹脂分散液(1)を緩やかに60g追加した。そし
て、加熱用オイルバスの温度を50℃まで上げて30分
間保持した。光学顕微鏡にて観察したところ、体積平均
粒径が約4.8μmである凝集粒子が形成されているこ
とが確認された。
ゲンSC:第一工業製薬(株)製)3gを追加した後、
前記ステンレス鋼鉄フラスコを密閉し、磁力シールを用
いて攪拌しながら105℃まで加熱し、4時間保持し
た。そして、冷却後、反応生成物をろ過し、イオン交換
水で充分に洗浄し、乾燥させることにより、トナー粒子
B(ブラック)を作製した。得られたトナー粒子B(ブ
ラック)は、トナー形状係数SF1=118.5、体積
平均粒径D50=5.2μmであった。
ー粒子B(ブラック)の作製)において、着色剤分散液
(1)の代わりに、下記着色剤分散液(2)を用いたこ
とを除き、(トナー粒子B(ブラック)の作製)と同様
にして、トナー形状係数SF1=119、体積平均粒径
D50=5.4μmのトナー粒子B(シアン)を作製し
た。 −着色剤分散液(2)の調製− ・シアン顔料B15:3 ・・・・・70g ・ノニオン性界面活性剤(ノニポール400:三洋化成(株)製) ・・・・ ・5g ・イオン交換水 ・・・・・200g
ー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて
10分間分散し、平均粒子径が250nmである着色剤
(シアン顔料)粒子が分散した着色剤分散液(2)を調
製した。
ナー粒子B(ブラック)の作製)において、着色剤分散
液(1)の代わりに、下記着色剤分散液(3)を用いた
ことを除き、(トナー粒子B(ブラック)の作製)と同
様にして、トナー形状係数SF1=120.5、体積平
均粒径D50=5.5μmのトナー粒子B(マゼンタ)を
作製した。 −着色剤分散液(3)の調製− ・マゼンタ顔料R122 ・・・・・70g ・ノニオン性界面活性剤(ノニポール400:三洋化成(株)製) ・・・・ ・5g ・イオン交換水 ・・・・・200g
ザー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用い
て10分間分散し、平均粒子径が250nmである着色
剤(マゼンタ顔料)粒子が分散した着色剤分散液(3)
を調製した。
ナー粒子B(ブラック)の作製)において、着色剤分散
液(1)の代わりに、下記着色剤分散液(4)を用いた
ことを除き、(トナー粒子B(ブラック)の作製)と同
様にして、トナー形状係数SF1=120、体積平均粒
径D50=5.3μmのトナー粒子B(イエロー)を作製
した。 −着色剤分散液(4)の調製− ・イエロー顔料Y180 ・・・・・100g ・ノニオン性界面活性剤(ノニポール400:三洋化成(株)製) ・・・・ ・5g ・イオン交換水 ・・・・・200g
ー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて
10分間分散し、平均粒子径が250nmである着色剤
(イエロー顔料)粒子が分散した着色剤分散液(4)を
調製した。
中で、ホモジナイザー(ウルトラタラックスT50:I
KA社製)を用いて混合し、分散した後、加熱用オイル
バス中でフラスコ内を攪拌するとともに、pHを調整し
ながら50℃まで加熱した。40℃で20分間保持した
後、光学顕微鏡で確認したところ、体積平均粒径が約
5.0μmである凝集粒子が形成されていることが確認
された。更に上記混合液に、樹脂分散液(1)を緩やか
に60g追加した。そして、加熱用オイルバスの温度を
45℃まで上げて20分間保持した。光学顕微鏡にて観
察したところ、体積平均粒径が約5.6μmである凝集
粒子が形成されていることが確認された。
ゲンSC:第一工業製薬(株)製)3gを追加した後、
前記ステンレス鋼鉄フラスコを密閉し、磁力シールを用
いて攪拌しながら90℃まで加熱し、4時間保持した。
そして、冷却後、反応生成物をろ過し、イオン交換水で
充分に洗浄し、乾燥させることにより、トナー粒子C
(ブラック)を作製した。得られたトナー粒子C(ブラ
ック)は、トナー形状係数SF1=134.5、体積平
均粒径D50=5.6μmであった。
ー粒子C(ブラック)の作製)において、着色剤分散液
(1)の代わりに、前記着色剤分散液(2)を用いたこ
とを除き、(トナー粒子C(ブラック)の作製)と同様
にして、トナー形状係数SF1=131、体積平均粒径
D50=5.7μmのトナー粒子C(シアン)を作製し
た。
ナー粒子C(ブラック)の作製)において、着色剤分散
液(1)の代わりに、前記着色剤分散液(3)を用いた
ことを除き、(トナー粒子C(ブラック)の作製)と同
様にして、トナー形状係数SF1=130、体積平均粒
径D50=5.5μmのトナー粒子C(マゼンタ)を作製
した。
ナー粒子C(ブラック)の作製)において、着色剤分散
液(1)の代わりに、前記着色剤分散液(4)を用いた
ことを除き、(トナー粒子C(ブラック)の作製)と同
様にして、トナー形状係数SF1=134、体積平均粒
径D50=5.7μmのトナー粒子B(イエロー)を作製
した。
ー粒子C(ブラック)について、70℃雰囲気下にて熱
風処理を行い、更に球形の形状に近づけて、これをトナ
ー粒子D(ブラック)とした。トナー粒子D(ブラッ
ク)は、トナー形状係数SF1=108.5、体積平均
粒径D50=5.6μmであった。
0質量部、イソブチルメタクリレート40質量部、パー
フルオロオクチルエチルメタクリレート7質量部、およ
びアクリル酸3質量部を用い、トルエン溶媒を用いた溶
液重合によりランダム共重合させて、質量平均分子量M
w=48000のキャリア被覆樹脂Aを得た。
クリレート50質量部、イソブチルメタクリレート43
質量部、およびパーフルオロオクチルエチルメタクリレ
ート7質量部を用い、トルエン溶媒を用いた溶液重合に
よりランダム共重合させて、質量平均分子量Mw=46
000のキャリア被覆樹脂Bを得た。
クリレート80質量部、スチレン15質量部、パーフル
オロオクチルエチルメタクリレート5質量部を用い、ト
ルエン溶媒を用いた溶液重合によりランダム共重合させ
て、質量平均分子量Mw=50000のキャリア被覆樹
脂Cを得た。
く全成分をスターラーで10分間撹拌し、分散した被覆
層形成用溶液を調製した。次に、この被覆層形成用溶液
とフェライト粒子とを真空脱気型ニーダーに入れ、60
℃で30分撹拌した後、更に加温しながら減圧して脱気
し、乾燥させることによりキャリアAを作製した。得ら
れたキャリアAは、形状係数=118、真比重=4.
5、飽和磁化=63emu/g、1000V/cmの印
加電界時の体積固有抵抗値が1011Ω・cmであった。
く全成分をスターラーで10分間撹拌し、分散した被覆
層形成用溶液を調製した。次に、この被覆層形成用溶液
とフェライト粒子とを真空脱気型ニーダーに入れ、60
℃で30分撹拌した後、更に加温しながら減圧して脱気
し、乾燥させることによりキャリアBを作製した。得ら
れたキャリアBは、形状係数=119、真比重=4.
5、飽和磁化=63emu/g、1000V/cmの印
加電界時の体積固有抵抗値が107Ω・cmであった。
く全成分をスターラーで10分間撹拌し、分散した被覆
層形成用溶液を調製した。次に、この被覆層形成用溶液
とフェライト粒子とを真空脱気型ニーダーに入れ、60
℃で30分撹拌した後、更に加温しながら減圧して脱気
し、乾燥させることによりキャリアCを作製した。得ら
れたキャリアCは、形状係数=118、真比重=4.
5、飽和磁化=63emu/g、1000V/cmの印
加電界時の体積固有抵抗値が1014Ω・cmであった。
く全成分をスターラーで10分間撹拌し、分散した被覆
層形成用溶液を調製した。次に、この被覆層形成用溶液
とフェライト粒子とを真空脱気型ニーダーに入れ、60
℃で30分撹拌した後、更に加温しながら減圧して脱気
し、乾燥させることによりキャリアDを作製した。得ら
れたキャリアDは、形状係数=118、真比重=4.
5、飽和磁化=63emu/g、1000V/cmの印
加電界時の体積固有抵抗値が1016Ω・cmであった。
く全成分をスターラーで10分間撹拌し、分散した被覆
層形成用溶液を調製した。次に、この被覆層形成用溶液
とフェライト粒子とを真空脱気型ニーダーに入れ、60
℃で30分撹拌した後、更に加温しながら減圧して脱気
し、乾燥させることによりキャリアEを作製した。得ら
れたキャリアEは、形状係数=118、真比重=4.
5、飽和磁化=63emu/g、1000V/cmの印
加電界時の体積固有抵抗値が1011Ω・cmであった。
く全成分をスターラーで10分間撹拌し、分散した被覆
層形成用溶液を調製した。次に、この被覆層形成用溶液
とフェライト粒子とを真空脱気型ニーダーに入れ、60
℃で30分撹拌した後、更に加温しながら減圧して脱気
し、乾燥させることによりキャリアFを作製した。得ら
れたキャリアFは、形状係数=118、真比重=4.
5、飽和磁化=63emu/g、1000V/cmの印
加電界時の体積固有抵抗値が1011Ω・cmであった。
ク)、トナー粒子B(シアン)、トナー粒子B(マゼン
タ)、およびトナー粒子B(イエロー)のそれぞれ10
0部に、外添剤として、上記単分散球形シリカAを2
部、酸化チタン(a)を1部、ヒュームドシリカDを
0.8部、酸化セリウムを0.5部、および滑剤(a)
を0.3部混合し、ヘンシェルミキサーにより周速32
m/sで15分間ブレンドした後、45μm網目のシー
ブを用いて粗大粒子を除去し、4色のトナーを得た。得
られた各トナーをそれぞれホッパーに一次保管し、ホッ
パーからカートリッジにオーガーを通じて充填を行った
後に、トナー100gに対し、キャリア20gの割合で
キャリアAを充填し、包装を行って、4色のキャリア含
有トナーカートリッジを得た(補給用トナー中のキャリ
アの含有量は、約16.7%)。一方、上記各トナー8
部と上記キャリアA100部とをそれぞれ、V−ブレン
ダーを用い40rpmで20分間攪拌し、177μmの
網目を有するシーブで篩うことにより、4色のスタート
現像剤を得た。
ク)100部に、外添剤として、上記単分散球形シリカ
Bを2部、酸化チタン(a)を1部、ヒュームドシリカ
Dを0.8部、酸化セリウムを0.5部、および滑剤
(a)を0.3部混合し、ヘンシェルミキサーにより周
速32m/sで15分間ブレンドした後、45μm網目
のシーブを用いて粗大粒子を除去し、トナーを得た。得
られたトナーをホッパーに一次保管し、ホッパーからキ
ャリア含有トナーカートリッジにオーガーを通じて充填
を行った後に、トナー100gに対し、キャリア20g
の割合でキャリアAを充填し、包装を行って、キャリア
含有トナーカートリッジを得た(補給用トナー中のキャ
リアの含有量は、約16.7%)。一方、上記トナー8
部と上記キャリアA100部とを、V−ブレンダーを用
い40rpmで20分間攪拌し、177μmの網目を有
するシーブで篩うことにより、スタート現像剤を得た。
形シリカBの代わりに、上記単分散球形シリカCを用い
た以外は、実施例2と同様にしてキャリア含有トナーカ
ートリッジおよびスタート現像剤を得た。
子B(ブラック)の代わりに、上記トナー粒子A(ブラ
ック)を用いた以外は、実施例2と同様にしてキャリア
含有トナーカートリッジおよびスタート現像剤を得た。
ク)、トナー粒子C(シアン)、トナー粒子C(マゼン
タ)、およびトナー粒子C(イエロー)のそれぞれ10
0部に、外添剤として、上記単分散球形シリカAを2
部、酸化チタン(a)を1部、ヒュームドシリカDを
0.8部、酸化セリウムを0.5部、および滑剤Aを
0.3部混合し、ヘンシェルミキサーにより周速32m
/sで15分間ブレンドした後、45μm網目のシーブ
を用いて粗大粒子を除去し、4色のトナーを得た。得ら
れた各トナーをそれぞれホッパーに一次保管し、ホッパ
ーからカートリッジにオーガーを通じて充填を行った後
に、トナー100gに対し、キャリア15gの割合でキ
ャリアAを充填し、包装を行って、4色のキャリア含有
トナーカートリッジを得た(補給用トナー中のキャリア
の含有量は、約13.0%)。一方、上記各トナー8部
と上記キャリアA100部とをそれぞれ、V−ブレンダ
ーを用い40rpmで20分間攪拌し、177μmの網
目を有するシーブで篩うことにより、4色のスタート現
像剤を得た。
ラックのトナーに対し、キャリアAに代えてキャリアB
を用いた以外は実施例5と同様にして、ブラックのみの
キャリア含有トナーカートリッジおよびスタート現像剤
を得た。
ラックのトナーに対し、キャリアAに代えてキャリアC
を用いた以外は実施例5と同様にして、ブラックのみの
キャリア含有トナーカートリッジおよびスタート現像剤
を得た。
ク)100部に、外添剤として、上記単分散球形シリカ
Aを2部、酸化チタン(a)を1部、ヒュームドシリカ
Dを0.8部、酸化セリウムを0.5部、および滑剤
(a)を0.3部混合し、ヘンシェルミキサーにより周
速32m/sで15分間ブレンドした後、45μm網目
のシーブを用いて粗大粒子を除去し、トナーを得た。得
られたトナーをホッパーに一次保管し、ホッパーからカ
ートリッジにオーガーを通じて充填を行った後に、トナ
ー100gに対し、キャリア15gの割合でキャリアA
を充填し、包装を行って、キャリア含有トナーカートリ
ッジを得た(補給用トナー中のキャリアの含有量は、約
13.0%)。一方、上記トナー8部と上記キャリアA
100部とを、V−ブレンダーを用い40rpmで20
分間攪拌し、177μmの網目を有するシーブで篩うこ
とにより、スタート現像剤を得た。
ク)100部に、外添剤として、上記シリコーン樹脂粒
子を2部、酸化チタン(a)を1部、ヒュームドシリカ
Dを0.8部、酸化セリウムを0.5部、および滑剤A
を0.3部混合し、ヘンシェルミキサーにより周速32
m/sで15分間ブレンドした後、45μm網目のシー
ブを用いて粗大粒子を除去し、トナーを得た。得られた
トナーをホッパーに一次保管し、ホッパーからカートリ
ッジにオーガーを通じて充填を行った後に、トナー10
0gに対し、キャリア15gの割合でキャリアAを充填
し、包装を行って、キャリア含有トナーカートリッジを
得た(補給用トナー中のキャリアの含有量は、約13.
0%)。一方、上記トナー8部と上記キャリアA100
部とを、V−ブレンダーを用い40rpmで20分間攪
拌し、177μmの網目を有するシーブで篩うことによ
り、スタート現像剤を得た。
ーン樹脂粒子に代えて上記ポリメチルメタクリレート樹
脂粒子を用いた以外は、実施例9と同様にしてキャリア
含有トナーカートリッジおよびスタート現像剤を得た。
(a)に代えて滑剤(b)を用いた以外は、実施例9と
同様にしてキャリア含有トナーカートリッジおよびスタ
ート現像剤を得た。
(a)を除いた以外は、実施例9と同様にしてキャリア
含有トナーカートリッジおよびスタート現像剤を得た。
リウムを除いた以外は、実施例9と同様にしてキャリア
含有トナーカートリッジおよびスタート現像剤を得た。
ン)100部に、外添剤として、上記酸化チタン(b)
を1部、酸化チタン(a)を1部、ヒュームドシリカD
を0.8部、酸化セリウムを0.5部、および滑剤Aを
0.3部混合し、ヘンシェルミキサーにより周速32m
/sで15分間ブレンドした後、45μm網目のシーブ
を用いて粗大粒子を除去し、トナーを得た。得られたト
ナーをホッパーに一次保管し、ホッパーからカートリッ
ジにオーガーを通じて充填を行った後に、トナー100
gに対し、キャリア15gの割合でキャリアAを充填
し、包装を行って、キャリア含有トナーカートリッジを
得た(補給用トナー中のキャリアの含有量は、約13.
0%)。一方、上記トナー8部と上記キャリアA100
部とを、V−ブレンダーを用い40rpmで20分間攪
拌し、177μmの網目を有するシーブで篩うことによ
り、スタート現像剤を得た。
チタン(b)に代えて上記ヒュームドシリカGを用いた
以外は、実施例14と同様にしてキャリア含有トナーカ
ートリッジおよびスタート現像剤を得た。
シアンのトナーに対し、キャリアAの充填量を、15g
から6gに変えたこと以外は、実施例5と同様にして、
シアンのみのキャリア含有トナーカートリッジを得た
(補給用トナー中のキャリアの含有量は、約6.4
%)。なお、本実施例では、スタート現像剤は実施例5
と同一のものを用いた。
シアンのトナーに対し、キャリアAの充填量を、15g
から65gに変えたこと以外は、実施例5と同様にし
て、シアンのみのキャリア含有トナーカートリッジを得
た(補給用トナー中のキャリアの含有量は、約39.4
%)。なお、本実施例では、スタート現像剤は実施例5
と同一のものを用いた。
アンのトナーを、実施例5と同様にカートリッジに充填
したのち、キャリアを充填することなく、包装を行った
以外は、実施例5と同様にして、シアンのみのキャリア
含有トナーカートリッジを得た(補給用トナー中のキャ
リアの含有量は、0%)。なお、本比較例では、スター
ト現像剤は実施例5と同一のものを用いた。
アンのトナーに対し、キャリアAの充填量を、15gか
ら200gに変えたこと以外は、実施例5と同様にし
て、シアンのみのキャリア含有トナーカートリッジを得
た(補給用トナー中のキャリアの含有量は、約66.7
%)。なお、本実施例では、スタート現像剤は実施例5
と同一のものを用いた。
ブラックのトナーに対し、キャリアAに代えてキャリア
Dを用いた以外は実施例5と同様にして、ブラックのみ
のキャリア含有トナーカートリッジおよびスタート現像
剤を得た。
ブラックのトナーに対し、キャリアAに代えてキャリア
Eを用いた以外は実施例5と同様にして、ブラックのみ
のキャリア含有トナーカートリッジおよびスタート現像
剤を得た。
ブラックのトナーに対し、キャリアAに代えてキャリア
Fを用いた以外は実施例5と同様にして、ブラックのみ
のキャリア含有トナーカートリッジおよびスタート現像
剤を得た。
1〜2で得られたキャリア含有トナーカートリッジおよ
びスタート現像剤を用いて、タンデム式でトリクル現像
システムを採用した富士ゼロックス社製C2220の改
造機(スタート現像剤およびキャリア含有トナーカート
リッジを試験ごとに交換することが可能で、プロセスス
ピードを外部から調節でき、強制停止も可能で、その
際、潜像担持体や中間転写体表面から後述の如くトナー
をサンプリングできるように改造したもの)により現像
性および転写性の評価を行った。
下、および、10℃20%RH下)で一晩放置し、2c
m×5cmのベタパッチを2箇所有する画像をコピー
し、用紙への転写前に装置を強制停止させて、現像量
(用紙への転写前のトナーの量)を測定した。具体的に
は、精秤したテープを2つ用意し、感光体(潜像担持
体)表面の2箇所の現像部分をそれぞれ前記テープに粘
着性を利用し転写して、トナー採取後のテープを再度精
秤し、トナー採取前のテープ質量をそれぞれ差し引いた
後に平均化することにより現像量を求め、これを初期の
現像性の評価とした。好ましい値は、4.0〜5.0g
/m2である。
0%RH下、および、10℃20%RH下)で10万枚
(A4タテ)コピーを採取した。更に、温度湿度条件を
変えずに一晩放置した後、2cm×5cmのベタパッチ
を2箇所有する画像をコピーし、装置を停止させて現像
量を測定した。具体的には、精秤したテープを2つ用意
し、感光体表面の2箇所の現像部分をそれぞれテープに
粘着性を利用し転写して、トナー採取後のテープ質量を
再度精秤し、トナー採取前のテープ質量をそれぞれ差し
引いた後に平均化することにより現像量を求め、これを
10万枚後の現像性の評価とした。
初期および10万枚後の感光体表面からのテープによる
トナー採取時に、前記ベタパッチからおよそ10mm離
れた箇所の背景部について、<現像性の評価>の場合と
同様に同様にテープに転写し、該テープにおける1cm
2当たりのトナー個数を数え、100個未満を○、10
0個から200個までを△、それより多い場合を×とし
て評価した。
上記<現像性の評価>における、初期および10万枚後
において、現像器中のマグスリーブ(現像剤担持体)表
面の現像剤を採取し、25℃55%RHの条件下、東芝
社製TB200により帯電量を測定した。
上記<現像性の評価>における、初期および10万枚後
において、2cm×5cmのベタパッチを2箇所有する
画像をコピーし、転写工程終了後であって定着工程より
も前に装置を強制停止させて、転写効率を測定した。具
体的には、精秤したテープを4つ用意し、中間転写体表
面の前記2箇所のベタパッチが形成された部分のトナー
をそれぞれ前記テープに粘着性を利用し転写し、トナー
採取後のテープを再度精秤し、トナー採取前のテープ質
量をそれぞれ差し引いた後に平均化することにより転写
トナー量aを求め、残りのテープを用いて、同様に感光
体表面における前記2箇所のパッチが形成された部分に
残ったトナー量bを求め、次式(3)により転写効率η
(%)を求めた。 転写効率η(%)=a×100/(a+b) 好ましい転写効率η(%)の値はη≧95%であり、こ
れを○とし、85%≦η<95%を△、80%≦η<8
5%を▲、η<80%を×として評価した。
> (全面ベタ評価)上記<現像性の評価>における、初期
および10万枚後にて、未現像状態かつプロセススピー
ド104mm/sで、潜像担持体を帯電させながら10
0回転させた。その後、プロセススピード104mm/
sで潜像担持体表面に全面ベタ画像を形成し、未転写の
状態で装置内のクリーニング装置で潜像担持体表面をク
リーニングした。これを数回繰り返し、どこまでクリー
ニング可能かを評価し、これを全面ベタにおけるクリー
ニング性の評価とした。評価指標は以下の通りである。
G1〜G3であれば、実用上は問題ない。
ーニング可能。 G2:1回は全面問題なくクリーニング可能。 G3:1回目から全面クリーニングはできず、数本筋状
のプアクリーニングが発生する。 G4:1回目から全面クリーニングはできず、帯状のプ
アクリーニングが発生する。
>における、初期および10万枚後にて、未現像状態か
つ194mm/sのプロセススピードで、潜像担持体を
帯電させながら10分間回転させた。その後に、更に1
04mm/sのプロセススピードに切り替え、ブレード
の鳴きを評価した。評価指標は以下の通りである。G1
〜G3であれば、実用上は問題ない。
える(マシーン前面を開放し、耳を近づけることで聞こ
える程度であり、通常状態では無視できるレベル)。 G3:軽微な鳴きが発生する(マシーン前面を開放し、
耳を近づけることで聞こえる程度であり、通常状態では
無視できるレベル)。 G4:減速時に鳴きが発生し、その後消えることがない
(通常稼動時に聞こえる)。
現像剤およびキャリア含有トナーカートリッジを用い
て、上記評価試験で10万枚プリントした後に、トリク
ル現像システム(現像剤回収機構)により回収された過
剰の4色全ての現像剤を、20μm網目を装備したター
ボシフターを用い、トナーとキャリアとを分離した。分
離されたキャリアの体積固有抵抗値は1015Ω・cmで
あった。得られたキャリア100gに、新品の前記キャ
リアA50gを加え、新たなキャリアGとした。該キャ
リアGの体積固有抵抗値は1013Ω・cmであった。
に対し、キャリアAに代えてキャリアGを用いた以外は
実施例5と同様にして、シアンのみのキャリア含有トナ
ーカートリッジおよびスタート現像剤を得た。得られた
キャリア含有トナーカートリッジおよびスタート現像剤
を用いて、他の実施例および比較例と同様に、各種評価
試験を行った。
評価結果を、下記表1〜表4にまとめて示す。なお、表
1および表2は初期の結果を、表3および表4は10万
枚後の結果を、それぞれ示すものである。
小型化、高速カラー化に対応するタンデム型の画像形成
装置を用いつつ、現像剤寿命を格段に延ばし、メンテナ
ンスフリーをも実現し得る画像形成方法、該方法に用い
る補給用トナーおよびその製造方法、並びにキャリア含
有トナーカートリッジを提供することができる。
例を示す概略断面図である。
説明するための概略説明図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 潜像担持体と、該潜像担持体表面を帯電
する帯電手段と、帯電された前記潜像担持体表面に潜像
を形成する潜像形成手段と、トナーおよびキャリアから
なる現像剤が内部に収容され、現像剤担持体表面に形成
された前記現像剤の層により前記潜像を現像し、前記潜
像担持体表面にトナー画像を形成する現像器と、前記ト
ナー画像を被転写体に転写する転写手段と、を含む現像
ユニットを複数備える画像形成装置により画像形成を行
う画像形成方法であって、 前記画像形成装置における少なくとも1の現像ユニット
の現像器が、その内部に、前記トナーとキャリアとを含
有する補給用トナーを適宜補給するとともに、過剰とな
った前記現像剤を内部から回収する現像剤回収機構を有
し、 前記補給用トナーにおけるキャリアの含有量が、5〜4
0質量%の範囲であり、 前記キャリアが、導電材料を含有した樹脂が芯材に被覆
されてなり、かつ、芯材を被覆する前記樹脂が、カルボ
キシル基を含有する単量体と、フッ素を含有する単量体
と、炭素数が3〜10の枝別れを有するメタクリル酸ア
ルキルエステル単量体と、炭素数が1〜3の直鎖のアル
キル基を含有するメタクリル酸アルキルエステル単量
体、および/または、炭素数が1〜3の直鎖のアルキル
基を含有するアクリル酸アルキルエステル単量体と、か
らなる共重合体であることを特徴とする画像形成方法。 - 【請求項2】 潜像担持体と、該潜像担持体表面を帯電
する帯電手段と、帯電された前記潜像担持体表面に潜像
を形成する潜像形成手段と、トナーおよびキャリアから
なる現像剤が内部に収容され、現像剤担持体表面に形成
された前記現像剤の層により前記潜像を現像し、前記潜
像担持体表面にトナー画像を形成する現像器と、前記ト
ナー画像を被転写体に転写する転写手段と、を含む現像
ユニットを複数備える画像形成装置により画像形成を行
う画像形成方法であって、 前記画像形成装置における少なくとも1の現像ユニット
の現像器が、その内部に、前記トナーとキャリアとを含
有する補給用トナーを適宜補給するとともに、過剰とな
った前記現像剤を内部から回収する現像剤回収機構を有
し、 前記補給用トナーにおけるキャリアの含有量が、5〜4
0質量%の範囲であり、 前記トナーの体積平均粒径が、3〜10μmであり、か
つ、式(1)で表されるトナー形状係数SF1が、11
0〜135であることを特徴とする画像形成方法。 【数1】 (上記式中、Rはトナーの最大長を表し、Aはトナーの
投影面積を表す。) - 【請求項3】 請求項1に記載の画像形成方法であっ
て、前記トナーの体積平均粒径が、3〜10μmであ
り、かつ、式(1)で表されるトナー形状係数SF1
が、110〜135であることを特徴とする画像形成方
法。 【数2】 (上記式中、Rはトナーの最大長を表し、Aはトナーの
投影面積を表す。) - 【請求項4】 前記現像剤回収機構を有する現像ユニッ
トにおいて、前記転写手段によりトナー画像が転写され
た後の潜像担持体表面のクリーニング手段を、さらに含
むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の
画像形成方法。 - 【請求項5】 前記画像形成装置が、所定の条件により
自動で、あるいは、手動で、プロセススピードの切り替
えが可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
か1に記載の画像形成方法。 - 【請求項6】 前記現像剤回収機構を有する現像ユニッ
トにおいて、前記帯電手段が、ロール帯電方式の帯電器
であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記
載の画像形成方法。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1に記載の画像
形成方法に用いられる、前記トナーとキャリアとを含有
することを特徴とする補給用トナー。 - 【請求項8】 請求項1〜6のいずれか1に記載の画像
形成方法において前記現像剤回収機構により回収された
過剰の現像剤からキャリアを選別し、これをキャリアの
全部としてあるいは一部としてトナーに混入することを
特徴とする請求項7に記載の補給用トナーの製造方法。 - 【請求項9】 トナーに混入される全キャリアの体積固
有抵抗値が、107〜1014Ωcmであることを特徴と
する請求項8に記載の補給用トナーの製造方法。 - 【請求項10】 画像形成装置の現像器に補給用トナー
を補給するためのトナーカートリッジであって、請求項
7に記載の補給用トナーを収容することを特徴とするキ
ャリア含有トナーカートリッジ。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001335325A JP3885556B2 (ja) | 2001-10-31 | 2001-10-31 | 画像形成方法、該方法に用いる補給用トナーおよびその製造方法、並びにキャリア含有トナーカートリッジ |
US10/105,255 US6746810B2 (en) | 2001-10-31 | 2002-03-26 | Image formation method, replenishing toner used in this method and method of producing the same, and carrier-containing toner cartridge |
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