JP2001022114A - 画像形成方法、トナー、及び、画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法、トナー、及び、画像形成装置

Info

Publication number
JP2001022114A
JP2001022114A JP19227199A JP19227199A JP2001022114A JP 2001022114 A JP2001022114 A JP 2001022114A JP 19227199 A JP19227199 A JP 19227199A JP 19227199 A JP19227199 A JP 19227199A JP 2001022114 A JP2001022114 A JP 2001022114A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
fine particles
electrostatic latent
inorganic fine
latent image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP19227199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4113304B2 (ja
Inventor
Hiroyoshi Okuno
広良 奥野
Akira Matsumoto
晃 松本
Tsutomu Kubo
久保  勉
Yusaku Shibuya
裕作 澁谷
Yutaka Sugizaki
裕 杉崎
Masahiro Okita
雅弘 隠岐田
Naotaka Mukoyama
尚孝 向山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP19227199A priority Critical patent/JP4113304B2/ja
Priority to US09/576,548 priority patent/US6468707B1/en
Publication of JP2001022114A publication Critical patent/JP2001022114A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4113304B2 publication Critical patent/JP4113304B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/097Plasticisers; Charge controlling agents
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G13/00Electrographic processes using a charge pattern
    • G03G13/06Developing
    • G03G13/08Developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/097Plasticisers; Charge controlling agents
    • G03G9/09708Inorganic compounds

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期に亘り、高い転写効率を維持し、回収、
廃棄すべきトナーの量を低減し、濃度低下、濃度ムラ、
ゴースト、カブリ等の画質欠陥が発生しない安定した画
質が得られる画像形成方法を提供すること。 【解決手段】 トナーに含有される無機微粒子が、トナ
ーから静電潜像担持体表面に移行・付着し、前記無機微
粒子の静電潜像担持体表面への付着量が、静電潜像担持
体表面における平均占有面積率(CAV)で1〜20%で
あり、かつ、静電潜像担持体表面における前記付着した
無機微粒子の最大占有面積率と最小占有面積率との差
(CMAX−CMIN)が、5%以下であることを特徴とする
画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単色又は多色画像
を形成する電子写真方式の複写機あるいはプリンタ等
で、特に、クリーニング装置を省略することが可能な、
画像形成装置、及び、それを用いた画像形成方法、並び
に、これらに用いられるトナーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィスのPC化、ネットワーク
化等の急速な普及に伴ない、従来モノクロが主流であっ
た複写機、プリンター等の市場は、フルカラー主流に変
化しつつある。これに伴ない、従来から画質・スピード
等の点で有利であった電子写真方式の複写機・プリンタ
ー等に対する要求が、ますます高まっている。特に、高
画質化・高信頼度化等を始め、小型・軽量化、低価格化
・高速化に加え、省エネ・省資源化や、リサイクル等の
エコロジー対応が強く要求されてきている。そして、こ
れに対応する為に、画像形成方法、画像形成装置、及び
それに使用されるトナー等の改善や新規開発が行われて
いる。
【0003】電子写真方式による画像形成方法は、一般
に、静電潜像担持体表面を均一に帯電する帯電工程と、
静電潜像担持体表面を露光し、静電潜像を形成する露光
工程と、現像剤担持体表面に形成された現像剤層を用い
て静電潜像担持体表面の潜像を現像してトナー画像を得
る現像工程と、該トナー画像を転写材表面に転写する転
写工程と、該転写材上のトナー画像を定着する定着工程
と、前記転写工程で静電潜像担持体表面に残留したトナ
ーを除去するクリーニング工程と、から構成されてい
る。
【0004】前記画像形成方法において使用するトナー
には、下記の多くの基本的な特性が必要とされる。ま
ず、前記現像工程においては、適性なトナー帯電量、帯
電維持性、環境安定性等が必要とされ、また、前記転写
工程においては、良好な転写性能等が必要とされる。ま
た、前記定着工程においては、低温定着性、耐オフセッ
ト性等が必要とされ、前記クリーニング工程において
は、クリーニング性能、耐汚染性等が必要とされる。特
に、近年の高画質化、高速化、カラー化等の促進によ
り、ますます複雑な特性が要求されるようになってい
る。
【0005】例えば、近年、高速・高画質化を実現する
ことが可能な、フルカラー複写機・プリンター等として
主流となっている画像形成方法は、前記転写工程におい
て、カラー画像を形成する際のレジストレーションをよ
り合わせやすくするために、中間転写体を用い、該中間
転写体上に、静電潜像担持体表面のトナー画像を転写し
た後、転写材に転写する間接転写型画像形成方法であ
る。しかしながら、前記間接転写型画像形成方法におい
ては、トナーの転写回数が増加するため、高画質化を実
現させるためには、優れた転写性能が必要となる。した
がって、使用されるトナーには、より安定した帯電性能
や、転写効率を向上させるための添加剤、トナー形状・
表面構造制御技術等が要求される。
【0006】また、前記クリーニング工程においては、
装置の小型化・低価格化、静電潜像担持体の摩耗防止に
よるロング・ライフ化という観点からのみならず、省エ
ネ・省資源、廃棄物削減等のエコロジーの観点等から
も、転写残留トナー量を削減し、クリーニング装置を省
略することが課題となっている。特にイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの4色現像剤を用いるフルカラー
画像形成装置においては、転写残留トナー量の削減、ク
リーニング装置の省略等は、改善すべき重要な課題であ
る。
【0007】前記課題に対し、廃棄トナーを発生させな
いという観点から、クリーニング工程を設けずに、転写
残留トナーを現像と同時に回収するクリーナーレス方式
が、特開昭59−133573号公報、特開昭59−1
57661号公報で提案されている。しかし、前記クリ
ーナーレス方式においては、廃棄トナーは発生しない
が、残留トナーと共に、紙粉等の異物も現像機内に回収
してしまうため、現像剤の寿命が短くなるという問題が
ある。
【0008】一方、残留トナーを回収しないクリーナー
レス方式が提案されているが、該方式においては、静電
潜像担持体表面に残留したトナーがプリントされてしま
うポジゴーストや、静電潜像担持体表面に残留したトナ
ーの遮光効果によるネガゴースト等が発生するという問
題がある。
【0009】これらのゴーストの問題を回避するため、
例えば、特開平3−114063号公報では、転写残り
のトナー量を、0.35mg/cm2以下とする技術が
提案され、また、特開平3−172880号公報では、
転写工程におけるトナーの転写効率を80%以上とする
技術が提案されている。これらのクリーナーレス装置に
おいては、トナーの転写効率を高いレベルで維持するこ
とが必要とされる。
【0010】前記トナーの転写効率を高いレベルで維持
する方法としては、特開昭56−126872号公報に
提案されている、転写ローラのバイアス印加部の面積を
増大させる方法や、特開昭58−88770号公報、特
開昭58−140769号公報で提案されている、交番
転写電界を印加する方法等が挙げられる。このような方
法によれば、トナーの転写効率は向上するが、静電潜像
担持体表面に直接付着しているトナー粒子を完全に転写
することは困難であり、クリーナーレス装置としては不
十分である。
【0011】トナーの転写効率を高めるためには、静電
潜像担持体表面に直接付着しているトナー粒子を完全に
転写することが重要であり、そのためには、トナーと静
電潜像担持体との間の付着力を下げることが有効であ
る。そのような方法として、例えば、特開平2−187
0号公報、特開平2−81053号公報、特開平2−1
18671号公報、特開平2−118672号公報、特
開平2−157766号公報に提案されているように、
現像剤中にシリカ等の剥離性微粒子を含ませることで、
それら微粒子をトナーと静電潜像担持体との間に介在さ
せてトナーと静電潜像担持体の付着力を下げてトナーの
転写効率を上げる方法がある。
【0012】しかしながら、これらの方法において、転
写効率を高めるためには、微粒子によるトナー表面の被
覆率を高く設定する必要があるため、微粒子を多量に添
加する必要がある。このため、トナーの帯電性が悪化し
たり、遊離した微粒子が静電潜像担持体等へ付着し、フ
ィルミング、定着性障害等の問題が発生し易いという問
題がある。また、現像機内での攪拌、層規制等による強
いストレスによって、これら微粒子の埋め込み、脱離等
が起こるため、長時間高い転写効率を維持することは困
難であるという問題がある。また、微粒子として、シリ
カ微粒子を用いる場合には、転写効率は良好となるが、
環境依存性が大きいため、低温低湿環境下において、画
像濃度ムラが発生したり、高温高湿環境下において、カ
ブリ等が発生しやすく、問題がある。
【0013】前記問題を解決し、かつ、高いトナーの転
写効率を得るための方法として、本出願人らは、特開平
9−212010号公報において、静電潜像担持体表面
に微粒子を付着させ、その上にトナーを現像するという
方法を提案している。また、本出願人らは、特開平11
−52610号公報において、静電潜像担持体表面に微
粒子を付着させると共に、同じ微粒子を球形トナーに外
添する方法を提案している。これらの方法によれば、ト
ナーの転写効率は著しく向上するため、長期に亘って、
転写残留トナーによるゴーストやカブリ等の画質欠陥が
発生することがない。
【0014】しかしながら、これらの方法においては、
トナーを静電潜像担持体に現像する以前に、微粒子を静
電潜像担持体表面に均一に付着させる工程が必要である
ため、画像形成装置の簡略化、小型化、高速化等や、静
電潜像担持体の高生産化、低価格化等の観点からは、必
ずしも満足のいくものではなく、更なる改善が望まれて
いた。
【0015】また、これらの方法においては、静電潜像
担持体表面に付着させる微粒子の量や、該微粒子の分散
性を常に最適な状態に保つことが重要と考えられるが、
静電潜像担持体表面に付着している微粒子の中で、トナ
ーから静電潜像担持体表面に供給され、付着する微粒子
の量は、トナーの現像量によって変化するため、プリン
トする画像の種類、枚数等によって異なり、それに起因
する画質障害が発生することがあった。即ち、プリント
枚数と共に静電潜像担持体表面の微粒子付着量が変化
し、また画像密度の違いによって、画像部、又は非画像
部における微粒子の付着量に差が現れるため、静電潜像
担持体表面の微粒子の付着量に対応した帯電・露光後の
表面電位の違い、又は、現像効率、転写効率等の違いに
よると思われる画像濃度変化や、濃度ムラ、ゴースト等
の画像欠陥が発生することがあった。
【0016】また、実際に、これらの方法においては、
表面を疎水化処理した比較的小粒径の微粒子を用いた方
が、静電潜像担持体表面に微粒子が付着し易く、転写効
率を向上させる効果も大きいが、疎水化処理された小粒
径の微粒子は非常に強い凝集性を示すため、初期の微粒
子供給はもちろん、トナーからの微粒子供給過程におい
ても、静電潜像担持体表面に1次粒子径に近い形態で、
均一に微粒子を付着させることは非常に困難であり、凝
集微粒子が数多く存在する不均一な微粒子付着状態にな
ることがあった。
【0017】このような場合、前記現像量の違いによる
微粒子付着量の差も大きくなり易いため、画像濃度変
化、濃度ムラ、ゴースト等の問題に加え、凝集微粒子に
よる白点、黒点等の画質欠陥が発生するという問題もあ
った。かかる静電潜像担持体表面への付着物の問題は、
画質信頼性向上の観点からのみならず、静電潜像担持体
のロングライフ化・低コスト化や、省エネ・省資源化等
の観点から、重要な問題である。
【0018】即ち、静電潜像担持体の寿命は、現在主流
となっている、静電潜像担持体に弾性ブレード等のクリ
ーニング装置を備えた画像形成装置においては、静電潜
像担持体の寿命は、ブレードによる摩耗、キズ等によ
り、ほぼ決定していたが、クリーナーレス方式の画像形
成装置においては、静電潜像担持体表面が摩耗しない代
わりに、前述のトナー中の微粒子、トナー、トナー組成
物、キャリア、キャリアコート剤組成物、又は、これら
以外の異物等の付着物によって発生する画像欠陥によっ
て、決定すると考えられる。特に、近年の装置の小型化
により、小径の静電潜像担持体が使用される場合など
は、使用可能な静電潜像担持体表面積がより小さくなる
為、これら付着物による短寿命化等の問題は、改善すべ
き重要な問題である。
【0019】また、静電潜像担持体表面に残留するトナ
ーを除去するクリーニング装置を用いない場合には、静
電潜像担持体表面に付着したトナーや微粒子等は、静電
潜像担持体に当接している帯電器等の部材を汚染するた
め、帯電不良等の原因になることがある。従って、これ
らの観点からも、微粒子供給量の制御は重要な改善問題
である。以上のように、近年のカラー高画質化、高速
化、高信頼性、小型・低価格化、さらには、エコロジー
対応という高い市場要求を満足し得るハードウエア、ト
ナー等を提供するためには、未だ、解決すべき問題が存
在している。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける諸問題等を解決し、以下の目的を達成することを
課題とする。即ち、本発明は、長期に亘り高いトナー転
写効率を維持することにより、回収、廃棄すべきトナー
の量を低減し、さらに長期に亘り濃度低下、濃度ムラ、
ゴースト、カブリ等の画質欠陥が発生しない安定した画
質が得られる画像形成方法、トナー、及び、画像形成装
置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段としては、以下の通りである。即ち、 <1> 現像剤担持体表面に形成された少なくともトナ
ーを含有する現像剤の層を用いて、静電潜像担持体表面
の静電潜像を現像してトナー画像を得る現像工程と、該
トナー画像を転写体表面に転写する転写工程と、該転写
体表面のトナー画像を定着する定着工程と、を含み、転
写体表面に画像を形成する画像形成方法であって、前記
トナーが、少なくとも、トナー母粒子と無機微粒子とを
含有し、該無機微粒子が、該トナーから前記静電潜像担
持体表面に移行・付着し、前記無機微粒子の前記静電潜
像担持体表面への付着量が、該静電潜像担持体表面にお
ける平均占有面積率(CAV)で1〜20%であり、か
つ、前記静電潜像担持体表面における前記付着した無機
微粒子の最大占有面積率と最小占有面積率との差(C
MAX−CMIN)が、5%以下であることを特徴とする画像
形成方法である。
【0022】<2> 現像剤担持体表面に形成された少
なくともトナーを含有する現像剤の層を用いて、静電潜
像担持体表面の静電潜像を現像してトナー画像を得る現
像工程と、該トナー画像を中間転写体表面に転写する1
次転写工程と、該中間転写体表面に形成されたトナー画
像を第2の転写体表面に転写する2次転写工程と、該転
写体表面のトナー画像を定着する定着工程と、を含み、
転写体表面に画像を形成する画像形成方法であって、前
記トナーが、少なくとも、トナー母粒子と無機微粒子と
を含有し、該無機微粒子が、該トナーから前記静電潜像
担持体表面に移行・付着し、前記無機微粒子の前記静電
潜像担持体への付着量が、該静電潜像担持体表面におけ
る平均占有面積率(CAV)で1〜20%であり、かつ、
前記静電潜像担持体表面における前記付着した無機微粒
子の最大占有面積率と最小占有面積率との差(CMAX
MIN)が、5%以下であることを特徴とする画像形成
方法である。
【0023】前記<1>又は<2>に記載の画像形成方
法においては、トナーに含有される無機微粒子の平均1
次粒子径(体積平均1次粒子径)(以下、単に「平均1
次粒子径」と称することがある。)(a1)と、移行・
付着した無機微粒子の平均凝集粒子径(体積平均凝集粒
子径)(以下、単に「平均凝集粒子径」と称することが
ある。)(a2)との比(a2/a1)が、5以下であ
るのが好ましい。
【0024】<3> 前記<1>又は<2>に記載の画
像形成方法に用いられることを特徴とするトナーであ
る。
【0025】前記<3>に記載のトナーにおいては、無
機微粒子が、表面疎水化処理され、その平均1次粒子径
(a1)が10〜50nmであるのが好ましい。前記<
3>に記載のトナーにおいては、トナー母粒子表面にお
ける無機微粒子の計算上の被覆率(C0)と、実測上の
被覆率(C)との比(C/C0)が、0.6以上である
のが好ましい。前記<3>に記載のトナーにおいては、
無機微粒子が、トナー母粒子に付着しており、該付着し
ている無機微粒子のうち、弱く付着している無機微粒子
の割合が、40重量%以下であり、強く付着している無
機微粒子の割合が、80重量%以下であるのが好まし
い。前記<3>に記載のトナーにおいては、無機微粒子
が、体積抵抗率1×1010〜1×1014Ωcmの酸化チ
タン微粒子であるのが好ましい。
【0026】前記<3>に記載のトナーにおいては、ト
ナー母粒子表面における無機微粒子の計算上の被覆率
(C0)が、10〜50%であるのが好ましい。前記<
3>に記載のトナーにおいては、トナー母粒子の球形化
度が、130以下であるのが好ましい。前記<3>に記
載のトナーにおいては、その平均1次粒子径が、前記静
電潜像担持体表面に付着している無機微粒子の平均1次
粒子径よりも大きく、かつ、30〜200nmである球
形微粒子が、トナー母粒子の表面に、少なくとも1種付
着しているのが好ましい。前記<3>に記載のトナーに
おいては、球形微粒子が、表面疎水化処理されたシリカ
微粒子であるのが好ましい。
【0027】<4> 現像剤担持体表面に形成された少
なくともトナーを含有する現像剤の層を用いて、静電潜
像担持体表面の静電潜像を現像してトナー画像を得る現
像手段と、該トナー画像を転写体表面に転写する転写手
段と、該転写体表面のトナー画像を定着する定着手段
と、を備え、転写体表面に画像を形成する画像形成装置
であって、前記トナーが、少なくとも、トナー母粒子と
無機微粒子とを含有し、該無機微粒子が、該トナーから
前記静電潜像担持体表面に移行・付着するものであり、
前記無機微粒子の前記静電潜像担持体表面への付着量
が、該静電潜像担持体表面における平均占有面積率(C
AV)で1〜20%となるものであり、かつ、前記静電潜
像担持体表面における前記付着した無機微粒子の最大占
有面積率と最小占有面積率との差(CMAX−CMIN)が、
5%以下となるものであることを特徴とする画像形成装
置である。
【0028】<5> 現像剤担持体表面に形成された少
なくともトナーを含有する現像剤の層を用いて、静電潜
像担持体表面の静電潜像を現像してトナー画像を得る現
像手段と、該トナー画像を中間転写体表面に転写する1
次転写手段と、該中間転写体表面に形成されたトナー画
像を第2の転写体表面に転写する2次転写手段と、該転
写体表面のトナー画像を定着する定着手段と、を備え、
転写体表面に画像を形成する画像形成装置であって、前
記トナーが、少なくとも、トナー母粒子と無機微粒子と
を含有し、該無機微粒子が、該トナーから前記静電潜像
担持体表面に移行・付着するものであり、前記無機微粒
子の前記静電潜像担持体への付着量が、該静電潜像担持
体表面における平均占有面積率(CAV)で1〜20%と
なるものであり、かつ、前記静電潜像担持体表面におけ
る前記付着した無機微粒子の最大占有面積率と最小占有
面積率との差(CMAX−CMIN)が、5%以下となるもの
であることを特徴とする画像形成装置である。
【0029】前記<4>又は<5>に記載の画像形成装
置においては、無機微粒子の平均1次粒子径(a1)
と、移行・付着する無機微粒子の平均凝集粒子径(a
2)との比(a2/a1)が、5以下となるのが好まし
い。前記<4>又は<5>に記載の画像形成装置におい
ては、無機微粒子が、表面疎水化処理され、平均1次粒
子径(a1)が10〜50nmであるのが好ましい。前
記<4>又は<5>に記載の画像形成装置においては、
無機微粒子が、体積抵抗率1×1010〜1×1014Ωc
mの酸化チタン微粒子であるのが好ましい。
【0030】
【発明の実施の形態】[画像形成方法]本発明の画像形
成方法においては、トナーに含有される無機微粒子が、
該トナーから静電潜像担持体表面に移行・付着する。ま
た、本発明の画像形成方法は、現像工程と、転写工程
と、定着工程と、を含み、必要に応じて、その他の工程
を含む。
【0031】前記トナーは、少なくとも、トナー母粒子
と、無機微粒子とを含有する。前記トナーが、前記無機
微粒子を含有する理由としては、以下の通りである。即
ち、画像形成において、トナーの転写効率を高めるため
には、静電潜像担持体表面に直接付着しているトナーを
完全に転写することが重要である。これには、トナーと
静電潜像担持体との間の付着力を低下させることが有効
であり、例えば、静電潜像担持体表面と、トナーとの間
に、微粒子等を介在させて、前記付着力を低下させる方
法等が考えられる。この場合、従来より行われている、
静電潜像担持体表面に予め微粒子等を付着させる方法に
よれば、微粒子を静電潜像担持体表面に均一に付着でき
なかったり、画像形成工程において、現像手段、転写手
段、又は、帯電手段等によって、該静電潜像担持体表面
から剥ぎ取られてしまう場合があり、その場合には、画
像形成に伴い、前記静電潜像担持体表面の微粒子付着量
が変化し、画像欠陥が生ずる等の弊害が発生する。しか
し、前述のように、トナー側に無機微粒子等を含有させ
ることにより、前記弊害は、緩和され、容易に、高転写
効率、及び、画像欠陥のない画像形成が可能となる。
【0032】前記静電潜像担持体表面における無機微粒
子の付着量としては、例えば、1000枚の転写体表面
に、画像を形成した際に、前記無機微粒子の前記静電潜
像担持体表面における平均占有面積率(CAV)で、1〜
20%であることが好ましい。また、前記平均占有面積
率(CAV)で、2〜15%がより好ましく、3〜10%
が特に好ましい。
【0033】前記平均占有面積率(CAV)が、1%未満
の場合には、前記静電潜像担持体表面と前記トナーとの
間に前記無機微粒子が介在する確率が低くなり、前記静
電潜像担持体と前記トナーとの接触面積が大きくなるた
め、静電潜像担持体−トナー間の非静電的付着力が増大
し、前記トナーの転写効率を100%に近い値に維持す
ることができないことがある。特に、画像形成装置を繰
り返し使用した際に、現像機内での攪拌や層規制による
強いストレス等によって、前記トナーの表面に付着して
いる前記無機微粒子が、該トナーの表面に埋め込まれて
しまったり、該トナーの表面から脱離した際の転写効率
の低下が大きくなることがある。
【0034】一方、前記平均占有面積率(CAV)が、2
0%を超える場合には、前記静電潜像担持体の本来の帯
電性能が変化してしまうため、帯電・露光障害等による
画像濃度の低下や、環境変動が大きくなる等の問題が発
生したり、前記静電潜像担持体の表面構造の変化による
と考えられる現像性の低下等の問題が発生し易くなる。
【0035】本発明において、前記無機微粒子の平均占
有面積率(CAV)とは、下記のように測定・算出したも
のをいう。即ち、X線光電子分光装置(JPS−900
0MX:日本電子(株)社製)を用い、画像形成前の静
電潜像担持体表面と、無機微粒子単体と、画像形成後の
静電潜像担持体表面と、について、シグナル強度(無機
微粒子に含有される金属元素に由来するシグナル強度)
を測定した。前記画像形成前の静電潜像担持体表面、無
機微粒子単体、及び、画像形成後の静電潜像担持体表面
について得られたそれぞれの値を、A、B、及び、Cと
した時、以下の計算式によって算出した。 無機微粒子の占有面積率=(C−A)/B×100%
【0036】尚、前記測定・算出においては、前記画像
形成前の静電潜像担持体表面、及び、前記画像形成後の
静電潜像担持体表面において、7×6mmの一定範囲
を、加速電圧10kV、電流20mAの条件で、10回
測定し、その平均値を採用した。また、前記無機微粒子
の平均占有面積率(CAV)は、各静電潜像担持体表面の
5箇所以上について、それぞれ、無機微粒子の占有面積
率を測定し、得られた値を平均した値である。
【0037】さらに、前記画像形成後の静電潜像担持体
表面は、1000枚の転写体表面に画像を形成した後の
状態で測定したものであり、該転写体としては、L紙
(富士ゼロックス(株)製)A4版を縦方向にして用い
た。
【0038】前記静電潜像担持体表面における無機微粒
子の付着状態としては、例えば、1000枚の転写体表
面に画像を形成した際の、前記静電潜像担持体表面にお
ける前記付着した無機微粒子の最大占有面積率と最小占
有面積率との差(CMAX−CM IN)(以下、単に「差(C
MAX−CMIN)」と称することがある。)が、5%以下で
あることが好ましく、4%以下がより好ましく、3%以
下が特に好ましい。前記差(CMAX−CMIN)が、5%を
超える場合には、特に、ハーフトーン画像を形成した際
に、前記静電潜像担持体表面において、前記無機微粒子
の占有面積率が最大である部分と、最小である部分と
で、形成される画像の濃度に差ができることがあり、問
題がある。
【0039】前記問題としては、具体的には、同一の画
像を数十枚又は数百枚連続で印字した後に、別の画像を
印字した際、ハーフトーン部分において、前に形成した
画像部が、濃度差として現れる、いわゆるゴースト現象
等が挙げられる。尚、該ゴースト現象の原因としては、
前記無機微粒子の付着量の違いによる静電潜像担持体の
表面電位の差や、静電潜像担持体表面の構造の違いによ
る現像性の差、転写効率の差等が考えられる。
【0040】ここで、前記最大占有面積率(CMAX)、
及び、最小占有面積率(CMIN)の値については、以下
の2種類の算出方法が挙げられる。 −第一の算出方法− 前記最大占有面積率(CMAX)としては、前記平均占有
面積率(CAV)を算出した際に得られた無機微粒子の占
有面積率の最大値を用い、前記最小占有面積率
(CMIN)としては、前記平均占有面積率(CAV)を算
出した際に得られた無機微粒子の占有面積率の最小値を
用いる方法。 −第二の算出方法− 印字画像に特徴がある場合に、画像部が最も多い箇所に
おける無機微粒子の占有面積率を測定し、得られた値
を、前記最大占有面積率(CMAX)とし、非画像部が最
も多い箇所における無機微粒子の占有面積率を測定し、
得られた値を、前記最小占有面積率(CMIN)として算
出する方法。尚、本発明においては、いずれの算出方法
を用いて算出してもよい。
【0041】前記画像形成後の静電潜像担持体表面は、
1000枚の転写体表面に画像を形成した後の状態で測
定したものであり、該転写体としては、L紙(富士ゼロ
ックス(株)製)A4版を縦方向にして用いた。
【0042】前記無機微粒子は、前記静電潜像担持体表
面において、凝集せずに、1次粒子径に近い形態で分散
しているのが好ましい。従って、前記トナーに含有され
る無機微粒子は、無機微粒子の平均1次粒子径(a1)
と、前記静電潜像担持体表面に移行・付着した無機微粒
子の平均凝集粒子径(a2)との比(a2/a1)(以
下、単に「比(a2/a1)」と称することがある。)
が、5以下となるのが好ましく、4以下となるのがより
好ましく、3以下となるのが、特に好ましい。
【0043】前記比(a2/a1)は、前記静電潜像担
持体表面における前記無機微粒子の分散性を表す指標と
とらえられるため、5を超える場合には、前記静電潜像
担持体表面における無機微粒子の分散性が悪くなり、ト
ナーの転写効率をほぼ100%に達成させるために必要
な無機微粒子付着量が多くなってしまう。したがって、
形成される画像に欠陥が生じたり、前記静電潜像担持体
の短寿命化を招くことがある。
【0044】前記無機微粒子が、トナーから静電潜像担
持体表面へ移行・付着する現象は、本発明の画像形成方
法における工程のうち、現像工程及び転写工程の両工程
で生じていなくても、いずれか一方の工程において行わ
れていればよい。
【0045】(現像工程)前記現像工程は、現像剤担持
体表面に形成された少なくともトナーを含有する現像剤
層を用いて、静電潜像担持体表面の静電潜像を現像して
トナー画像を得る工程である。該現像工程においては、
前記現像剤層を、現像ニップまで搬送し、該現像剤層と
静電潜像担持体とを、現像部にて、接触又は一定の間隙
を設けて配置し、前記現像剤担持体と前記静電潜像担持
体との間にバイアスを印加しながら静電潜像担持体表面
の静電潜像をトナーで現像する。
【0046】前記現像剤は、少なくともトナーを含有
し、必要に応じてその他の成分を含有してなる。また、
該現像剤としては、キャリアを用いてトナーを帯電させ
るいわゆる二成分現像剤や、トナーを、現像剤担持体上
に層規制ブレード等を用いて薄層形成し帯電させる一成
分現像剤等が挙げられる。
【0047】尚、前記現像工程の前に、所望により、前
記静電潜像担持体表面に、予め、前記無機微粒子を付着
させておくことも可能である。この場合、予め、付着さ
せる無機微粒子の量としては、前記静電潜像担持体表面
における平均占有面積率(C AV)で、1〜15%が好ま
しく、1〜10%がより好ましい。前記無機微粒子の量
が、前記数値範囲外である場合には、複数枚の転写体表
面に画像を形成した際における無機微粒子の付着量を、
前記本発明における数値範囲内に制御できなくなること
がある。
【0048】(転写工程)前記転写工程は、静電潜像担
持体表面に形成されたトナー画像を、直接転写体表面に
転写する工程;又は、中間転写体表面に転写する1次転
写工程と、該中間転写体表面に形成されたトナー画像を
第2の転写体表面に転写する2次転写工程と、からなる
工程;である。
【0049】転写方法としては、前記静電潜像担持体
に、転写ローラー、転写ベルト等を当接させ、前記転写
体表面にトナー画像を転写する接触型転写や、コロトロ
ン等を用いて前記転写体表面に転写する非接触型転写等
が挙げられる。特に、フルカラー画像形成装置において
は、転写紙を巻きつけた転写ロールや、搬送ベルト等を
用い、イエロー、マゼンタ、シアン、及び、ブラックの
4色等のトナーを転写紙に直接転写する方法や、ベルト
形状又は円筒形状等の中間転写体表面に、前記4色等の
トナーを多重転写した(1次転写工程)後、転写体上に
転写する(2次転写工程)間接転写方式による転写方法
等の従来公知の転写方法等が好適に用いられる。
【0050】(定着工程)前記定着工程は、前記転写体
表面に転写された前記トナー画像を定着する工程であ
り、熱定着方式による定着等が好適に挙げられる。
【0051】(その他の工程)前記その他の工程として
は、例えば、帯電工程、露光工程、クリーニング工程等
が挙げられる。前記帯電工程は、前記静電潜像担持体表
面を均一に帯電する工程であり、前記帯電工程における
帯電方法としては、コロトロン等による非接触帯電や、
帯電ロール、帯電フィルム、帯電ブラシ等の接触帯電等
を用いる公知の方法を適用選択することができるが、オ
ゾンの発生量を軽減する観点からは、接触帯電器が好適
に挙げられる。前記露光工程は、電子写真法又は静電記
録法等によって、前記帯電工程後の潜像担持体表面(感
光層、誘電体層等の表面)を露光し、該静電潜像担持体
表面に静電潜像を形成する工程である。該露光工程にお
ける露光方法としては、公知の露光方法から適宜選択す
ることができる。
【0052】前記本発明の画像形成方法によれば、長期
に亘り高いトナー転写効率を維持することにより、回
収、廃棄するトナーを低減し、さらに長期に亘り濃度低
下、濃度ムラ、ゴースト、カブリ等の画質欠陥が発生し
ない安定した画質を得ることが可能となる。
【0053】[トナー]本発明のトナーは、少なくと
も、トナー母粒子と、無機微粒子とを含有し、必要に応
じてその他の成分(外添剤)を含有する。また、本発明
のトナーは、本発明の画像形成方法に用いられる。
【0054】(トナー母粒子)前記トナー母粒子は、少
なくとも、結着樹脂及び着色剤を含有し、必要に応じて
その他の成分(内添剤)を含有する。 −結着樹脂及び着色剤− 前記結着樹脂の材料としては、ポリスチレン、スチレン
−アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−メタクリル
酸アルキル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重
合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水
マレイン酸共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコー
ン樹脂、ポリアミド、変性ロジン、パラフィンワックス
など公知の材料が挙げられ、これらの中でも、スチレン
−アクリル共重合体、及び、ポリエステル等が好適に用
いられる。
【0055】前記着色剤としては、カーボンブラック、
アニリンブルー、カルコイルブルー、クロムイエロー、
ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッド、キノリ
ンイエロー、メチレンブルークロリド、銅フタロシアニ
ン、マラカイトグリーンオキサレート、ランプブラッ
ク、ローズベンガル、C.I.ピグメントレッド48:
1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメ
ントレッド57:1、C.I.ピグメントイエロー9
7、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメ
ントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー18
0、C.I.ピグメントブルー15:1、C.I.ピグ
メントブルー15:3等の公知の着色剤が好適に挙げら
れる。
【0056】前記着色剤の前記結着樹脂に対する配合量
としては、前記結着樹脂100重量部に対し、1〜30
重量部が好ましく、2〜20重量部がより好ましい。前
記配合量が、1重量部未満の場合には、前記着色剤の着
色力が不十分になることがある一方、前記配合量が、3
0重量部を超える場合には、トナーの帯電性や、定着性
が悪化することがある。
【0057】−その他の成分(内添剤)− 前記その他の成分(内添剤)としては、磁性体、離型
剤、帯電制御剤等の各種の添加剤が挙げられる。
【0058】前記磁性体は、いわゆる一成分現像剤とし
てのトナーの場合には、前記トナー母粒子に含有させる
ことができる。該磁性体としては、従来使用されている
総ての公知の磁性体から、適宜選択して使用することが
できる。例えば、鉄、コバルト、ニッケル等の金属、及
びこれらの合金、Fe34、γ−Fe23、コバルト添
加酸化鉄等の金属酸化物、MnZnフェライト、NiZ
nフェライト等のフェライト類等の化合物が挙げられ
る。これらの磁性体の、前記トナー母粒子における含有
率としては、30〜70重量%が好ましい。また、これ
らの磁性体は、1種単独で使用してもよいし、2種以上
を併用してもよい。
【0059】前記離型剤は、グロス、オフセット性を向
上させる目的として、前記トナー母粒子に含有させるこ
とができる。該離型剤としては、例えば、炭素数8以上
のパラフィン、ポリオレフィン等が好ましく、具体的に
は、パラフィンワックス、パラフィンラテックス、マイ
クロクリスタリンワックス、カルナバワックス等や、ポ
リプロピレン、ポリエチレン等が挙げられる。これら
は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用して
もよい。
【0060】前記帯電制御剤は、トナーの帯電を補助す
る目的で、前記トナー母粒子に含有させることができ
る。例えば、トナーを、負帯電トナーとして用いる場
合、前記帯電制御剤としては、クロム、鉄等のアゾ錯塩
染料、サリチル酸のクロム、亜鉛、アルミ、ホウ素など
の公知の錯化合物や帯電制御樹脂等が挙げられる。ま
た、トナーを、正帯電トナーとして用いる場合、前記帯
電制御剤としては、4級アンモニウム塩等の公知の帯電
制御剤が挙げられる。これらは、1種単独で使用しても
よいし、2種以上を併用してもよい。
【0061】前記トナー母粒子の平均粒子径(体積平均
粒子径)(以下、単に「平均粒子径」と称することがあ
る。)としては、3〜10μmが好ましく、4〜8μm
がより好ましい。前記平均粒子径が、3μm未満の場合
には、流動性が著しく悪化するため、トナー帯電、又
は、現像剤層の均一形成が困難となり、カブリやダート
が発生する原因となることがある一方、前記平均粒子径
が、10μmを超える場合には、解像度が低下し、高画
質が得られないことがある。ここで、前記トナーの平均
粒子径は、コールターマルチサイザーII(コールター
社製)を用いて測定することができる。
【0062】前記トナー母粒子の形状としては、球形が
好ましい。また、該トナー母粒子のの球形化度として
は、130以下が好ましく、125以下がより好まし
い。前記球形化度が、130を超える場合には、100
%に近い転写効率を得ることができないことがある。
【0063】ここで、前記球形化度は、画像解析装置L
UZEXIII(NIRECO社製)により、光学顕微
鏡から入力した100個以上のトナー粒子の2次元投影
画像について、トナー粒子の最大長(ML)、トナー粒
子の面積(A)を測定し、それらを平均し、次式により
求めることができる。 球形化度 = ML2×π/4A×100
【0064】前記トナー母粒子の製造方法としては、特
に制限はなく、公知の製造方法が好適に挙げられる。例
えば、混練、粉砕方式による方法、即ち、結着樹脂、着
色剤、及び、その他の成分(内添剤)(以下、これらを
まとめて「トナー材料」と称することがある。)を予備
混合した後、混練機にてこれらを溶融混練し、冷却後、
粉砕・分級し、熱処理により球形化する方法が挙げられ
る。また、前記トナー材料を有機溶剤に溶解分散させた
油性成分を、水性媒体中で懸濁分散させ、その後、該水
性溶媒を除去する液中乾燥法も挙げられる。さらに、前
記トナー材料を混練後、混和しない媒体中で、前記トナ
ー材料を加熱し、溶融させた状態で粒子化する溶融懸濁
法の外、懸濁重合、乳化重合等による重合法等も挙げら
れる。
【0065】(無機微粒子)前記無機微粒子を含有する
理由は、画像形成方法の項で既に述べた通りである。前
記無機微粒子の平均1次粒子径としては、10〜50n
mが好ましく、10〜40nmがより好ましく、15〜
30nmが特に好ましい。
【0066】前記平均1次粒子径が、50nmを超える
場合には、前記無機微粒子が、トナー母粒子表面から脱
離し易くなるため、前記無機微粒子のトナーから静電潜
像担持体表面への移行量を、前記数値範囲内に制御する
ことが困難となることがある。又、現像量が均一となら
ないため、画像濃度ムラや、ゴースト等が発生し易くな
ることがある。更に、前記静電潜像担持体と接触してい
る帯電ロールや、帯電フィルム等へ移行し易くなるた
め、帯電不良が生じ易くなることがある。一方、前記平
均1次粒子径が、10nm未満の場合には、前記無機微
粒子の凝集性が強くなるため、該無機微粒子を、前記静
電潜像担持体表面に均一に付着させることが困難とな
り、また、トナーの流動性が悪化することがある。
【0067】前記無機微粒子は、通常、前記トナー母粒
子表面に付着している。該無機微粒子の前記トナー母粒
子表面への付着率は、無機微粒子のトナー母粒子表面に
おける計算上の被覆率(C0)(以下、単に「被覆率
(C0)」と称することがある。)に対する実測上の被
覆率(C)(以下、単に、「被覆率(C)」と称するこ
とがある。)の比(C/C0)(以下、「無機微粒子の
トナー母粒子表面付着率」と称することがある。)で表
される。前記無機微粒子のトナー母粒子表面付着率とし
ては、0.6以上が好ましく、0.7以上がより好まし
く、0.8以上が特に好ましい。
【0068】前記無機微粒子のトナー母粒子表面付着率
が、0.6未満の場合には、前記トナー母粒子表面から
遊離する無機微粒子の量が多くなるため、無機微粒子の
静電潜像担持体への付着量を制御することが困難となる
ことがあり、前記比(a1/a2)を、前記数値範囲内
の値に制御することが困難となることもある。また、前
記被覆率(C)が低いため、転写効率が悪く、100%
に近い転写効率を維持することが困難となることがあ
り、トナー母粒子表面から遊離した無機微粒子によっ
て、帯電ロール、帯電フィルムなどが汚染され、画像欠
陥の問題等が発生することもある。
【0069】ここで、前記被覆率(C0)は、トナーの
平均粒子径(dt(m))と、無機微粒子の平均1次粒
子径(da(m))と、トナーの比重(ρt)と、微粒
子の比重(ρa)と、トナーの重量(Wt(kg))
と、無機微粒子の添加量(Wa(kg))と、を用いて
次式によって求められる。 被覆率(C0)=√3/2π×ρt/ρa×dt/da
×Wa/Wt×100(%)
【0070】また、前記被覆率(C)は、以下のように
して求められる。即ち、先ず、X線光電子分光装置(J
PS−9000MX:日本電子(株)社製)を用いて、
トナー母粒子、無機微粒子、及び、該無機微粒子を添加
したトナー、のそれぞれのシグナル強度(無機微粒子に
含まれる金属元素に由来するシグナル強度)を測定(7
×6mmの一定範囲を、加速電圧10kv、電流20m
Aで10回測定)し、得られた測定値をそれぞれ、X、
Y、Zとした時、以下の式によって求められる。 被覆率(C)=(Z−X)/Y×100(%)
【0071】前記トナー母粒子に付着している前記無機
微粒子のうち、弱く付着している無機微粒子の割合が、
40重量%以下が好ましく、30重量%以下がより好ま
しく、20重量%以下が、特に好ましい。また、前記ト
ナー母粒子に付着している前記無機微粒子のうち、強く
付着している無機微粒子の割合が、80重量%以下が好
ましく、70重量%以下がより好ましい。
【0072】前記弱く付着している無機微粒子の割合
が、40重量%を超える場合には、トナー母粒子表面に
付着している無機微粒子が、現像・転写時に容易に静電
潜像担持体表面に移行してしまうため、無機微粒子の付
着量を制御する上で好ましくないことがある。また、4
0重量%を超える場合には、帯電部材などが汚染され易
くなることがある。
【0073】一方、前記強く付着している微粒子の割合
が、80重量%を超える場合には、静電潜像担持体に移
行する無機微粒子の量が、極端に少なくなり、転写効率
を100%に近い値に維持することが困難となることが
ある。
【0074】前記トナー母粒子に弱く付着している無機
微粒子の割合、及び、強く付着している無機微粒子の割
合は、以下のように測定・算出する。即ち、先ず、測定
対象となるトナー2gを、0.2重量%トリトン溶液
(重合度10のポリオキシエチレンオクチルフェニルエ
ーテル、和光純薬工業社製)の40ml中に分散させ、
これに、発振周波数20kHzの超音波振動子(振動針
の直径:3mmΦ)を浸し、超音波振動装置(超音波ホ
モジナイザーUS300T:日本精機製作所社製)を用
いて、出力20Wで1分間超音波処理し、無機微粒子を
トナー母粒子からある程度離脱させる。その後、50c
cの沈澱管付遠心分離機(小型冷却高速遠心 分離機M
odel M 160−IV、佐久間製作所社製)にか
けて、トナーを分離し、上澄み液を除去した後、純水で
洗浄し、乾燥する。得られるトナーについて、前記被覆
率(C)を測定したのと同様の方法によって、X線光電
子分光装置を用いて、被覆率(C)を測定し、得られた
値をaとする。
【0075】次に、前記測定において、超音波振動装置
の出力を50Wとし、超音波処理時間を30分間とした
以外は、前記測定と同様にして、被覆率(C)を測定
し、得られた値をbとする。
【0076】さらに、前記超音波処理を行っていないト
ナーについて、前記測定と同様にして、被覆率(C)を
測定し、得られた値をCbとすると、前記弱く付着して
いる無機微粒子の割合は、(Cb−a)/Cb×100
(%)、強く付着している無機微粒子の割合は b/C
b×100(%)で求めることができる。
【0077】したがって、前記トナー母粒子に弱く付着
している無機微粒子とは、前記測定において、出力20
Wで1分間超音波処理した際に、トナー母粒子から離脱
する程度の付着力を有する無機微粒子を意味する。一
方、前記トナー母粒子に強く付着している無機微粒子と
は、前記測定において、さらに、出力50Wで30分間
処理した後であってもなお、トナー母粒子から離脱しな
い無機微粒子を意味する。
【0078】前記トナー母粒子に添加される無機微粒子
の添加量は、無機微粒子の種類やトナー母粒子の平均粒
子径等によって異なるため、一概に規定することはでき
ないが、前記被覆率(C0)で、10〜50%となるよ
う添加するのが好ましく、10〜40%となるよう添加
するのがより好ましい。
【0079】前記被覆率(C0)が、10%未満の場合
には、前記無機微粒子が、トナーから静電潜像担持体表
面へ移行・付着する量が、極端に少なくなるため、10
0%に近い転写効率を維持することができなくなると共
に、トナー流動性や、帯電性も悪化することがある。一
方、前記被覆率(C0)が、50%を超える場合には、
前記静電潜像担持体表面における無機微粒子の付着量を
制御することが困難となり、また、トナー母粒子表面に
付着している無機微粒子や、遊離した無機微粒子が、帯
電ロール、帯電フィルム等の帯電部材に移行し易くなる
ため、帯電不良の原因となることがある。
【0080】したがって、前記無機微粒子の添加量とし
ては、通常、前記トナー母粒子100重量部に対し、
0.2〜3.0重量部が好ましい。特に、前記トナー
が、カラー用のトナーの場合、前記無機微粒子の添加量
が、3.0重量部を超える場合には、定着不良、OHP
透過性の低下等の問題が発生し易くなることがある。
【0081】前記無機微粒子としては、酸化チタン、酸
化珪素、酸化アルミニウム、酸化セリウム、酸化マグネ
シウム等の金属酸化物や、セラミックス、カーボンブラ
ック等の微粒子が挙げられ、これらの中でも、前記静電
潜像担持体表面への付着・分散性、及び前記トナーに添
加した際の流動性、帯電性等の観点から、酸化チタン微
粒子が特に好ましい。該酸化チタン微粒子としては、ル
チル型、アナターゼ型、アモルファスチタニア等の他、
未焼成のメタチタン酸等を用いることもできる。また、
これらの無機微粒子は、1種単独で使用してもよく、2
種以上を併用してもよい。
【0082】前記酸化チタン微粒子の体積抵抗率として
は、1×1010〜1×1014Ω・cmが好ましく、1×
1011〜1×1013Ωcmがより好ましい。
【0083】ここで、前記体積抵抗率は以下の方法で測
定することができる。即ち、先ず、エレクトロメーター
(商品名:KEITHLEY610C、KEYTHLE
Y社製)と、高圧電源(商品名:FLUKE415B、
FKUKE社製)とに接続された一対の20cm2の円
形極板(鋼製)を測定治具とし、該測定治具における下
部極板(前記円形極板の一方)上に、前記酸化チタン微
粒子を、厚さ約1〜2mmの平坦な酸化チタン微粒子層
を形成する。次に、該酸化チタン微粒子層上に、上部極
板(前記円形極板の他の一方)を配置し、該酸化チタン
微粒子層における微粒子間の空隙を除くために、前記上
部極板上に、4kgの重しを乗せ前記酸化チタン微粒子
層の厚さを測定する。さらに、両極板に1000Vの電
圧を印加して電流値を測定し、次式に基づき体積抵抗率
を測定する。 体積抵抗率ρ=V×S÷(A−A0)÷d(Ωcm) 尚、前記式において、Vは印加電圧1000(V)、S
は極板面積20(cm 2)、Aは測定電流値(A)、A0
は、印加電圧0の時の初期電流値(A)、dは、微粒子
層厚(cm)を表す。
【0084】前記体積抵抗率が、1×1010Ωcm未満
である場合には、静電潜像担持体表面の電荷が、前記無
機微粒子を介して、横方向、即ち、静電潜像担持体表面
に沿って流れる現象が生じるため、静電潜像の境界が不
鮮明となり、画像がぼやける現象が発生し易くなること
がある。また、転写の際に、転写電界による電荷注入に
よって、トナーの帯電分布が変化し易くなるため、特に
中間転写体などを用いて複数回転写する等の場合に、低
帯電トナーの転写不良、又は、逆極性トナーのリトラン
スファー等が発生し易くなることがある。一方、前記体
積抵抗率が、1×1014Ωcmを超える場合には、無機
微粒子が、トナーと共に転写され易くなるため、静電潜
像担持体表面の無機微粒子付着量を前記数値範囲に制御
することが困難になるとともに、トナーに添加混合した
際に、過剰帯電による濃度低下、帯電分布のブロード化
によるカブリの問題等を起こし易くなることがある。
【0085】前記無機微粒子を前記トナー母粒子へ付着
させる方法としては、特に制限はなく、例えば、Vブレ
ンダーやヘンシェルミキサー等の公知の混合機を用いる
方法等が挙げられる。
【0086】前記無機微粒子は、その表面が、シラン化
合物やシリコーンオイル等により疎水化処理されている
ことが好ましい。前記シラン化合物としては、前記無機
微粒子の体積抵抗率、及び、前記無機微粒子のトナー母
粒子表面への付着率を、前記各好ましい数値範囲内に制
御し得るものであれば特に制限はないが、例えば、下記
一般式(1)で表わされるアルキルアルコキシシラン
や、下記一般式(2)で表されるフッ素化アルキルアル
コキシシラン等が好適に挙げられる。 Ca2a+1−Si−(OCb2b+13・・・・・・・・・一般式(1) 一般式(1)において、aは、正の整数を表し、bは、
1〜3の整数を表す。
【0087】 Cn2n+1CH3CH3−Si−(CH3p3-p ・・・・一般式(2) 一般式(2)において、Xは、加水分解性基を表す。
又、nは、正の整数を表し、pは、0又は1を表す。
【0088】前記一般式(1)及び(2)において、a
及びnは、通常5〜20であり、7〜20が好ましく、
10〜18がより好ましい。前記一般式(1)及び
(2)において、a及びnが、5未満の場合、即ち、ア
ルキル基が短か過ぎる場合には、前記無機微粒子の体積
抵抗率が低くなり、好ましくないことがある一方、前記
a及びnが、20を超える、即ち、アルキル基が長過ぎ
る場合には、前記無機微粒子の表面処理を均一に行うこ
とが困難となり、又、該無機微粒子が凝集し易くなっ
て、前記トナー母粒子表面への付着率が低下することが
ある。
【0089】前記シラン化合物の配合量としては、前記
無機微粒子100重量部に対し、5〜30重量部が好ま
しく、10〜20重量部がより好ましい。前記配合量
が、5重量部未満の場合には、前記無機微粒子の体積抵
抗率が低くなることがある一方、前記配合量が、30重
量部を超える場合には、前記無機微粒子の体積抵抗率が
高くなり過ぎ、又、該無機微粒子の凝集性が強くなるこ
とがある。
【0090】前記無機微粒子の疎水化処理は、通常アル
コールやトルエン等の有機溶媒中で湿式処理によって行
われるが、前記無機微粒子の凝集をほぐし、トナー表面
への分散性を向上させるため、疎水化処理の際に、ボー
ルミルやサンドグラインダー等による湿式解砕を十分に
実施するのが好ましい。特に、前記一般式(1)、
(2)のa及びnが、10〜18の長鎖アルキル基を有
する疎水化処理剤を用いる場合には、疎水化処理の際
に、溶液粘度が高くなり、粒子凝集を起こしやすくなる
ため、溶液粘度、有機溶媒種、湿式解砕処理の条件等の
最適化が必要となる。また、前記疎水化処理後、乾燥し
た後にジェットミル等によって乾式粉砕するのがより好
ましい。
【0091】(その他の成分(外添剤))前記その他の
成分(外添剤)としては、流動化剤や、転写剤助剤、導
電粉、滑剤、研磨剤等の添加剤等が挙げられる。前記流
動化剤は、前記トナーに、適度な流動性及び帯電性を与
える目的で、前記トナーに添加することができる。該流
動化剤としては、前記無機微粒子の項で述べた以外の酸
化チタン微粒子、疎水性シリカ、アルミナ等の無機微粉
末や、脂肪酸、その誘導体、又はこれらの金属塩等の有
機微粉末や、フッ素系樹脂、アクリル系樹脂又はスチレ
ン系樹脂等の樹脂微粉末や、酸化セリウム、マグネタイ
ト等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよ
く、2種以上を併用してもよい。特に、転写効率を高く
維持するためには、現像又は転写工程において受ける外
部ストレスによって、トナー母粒子表面に埋め込まれに
くい微粒子が好ましい。このような微粒子としては、前
記静電潜像担持体表面に付着している無機微粒子の平均
1次粒子径よりも大きく(平均1次粒子径:30〜20
0nm)、静電潜像担持体との接触面積を低減可能な球
形の微粒子が好ましく、中でも、トナーの帯電性制御等
を考慮すると、表面を疎水化処理したシリカ微粒子が特
に好ましい。
【0092】前記転写剤助剤は、トナー転写性を補助す
る目的で、前記トナーに添加することができる。前記導
電粉は、電荷交換性を向上させる目的で、前記トナーに
添加することができる。前記滑剤は、前記静電潜像担持
体へのトナー、外添剤、タルク等の付着による黒点、白
点、白ぬけ、コメット、フィルミング等が発生するのを
防止する目的で、前記トナーに添加することができる。
【0093】本発明のトナーは、いわゆる一成分現像方
式及び二成分現像方式のいずれの現像剤として用いられ
てもよいが、後述のように、キャリヤと組み合わせたい
わゆる二成分現像方式の現像剤として用いられるのが好
ましい。該キャリアとしては、特に制限はなく、例え
ば、鉄粉、フェライト等の磁性体粒子自体や、磁性体粒
子を芯材とし、その表面をスチレン系樹脂、ビニル系樹
脂、ポリエステル系樹脂、シリコーン系樹脂等の公知の
樹脂で被覆した被覆樹脂型キャリアや、結着樹脂中に磁
性体微粒子を分散させてなる分散型キャリア等が挙げら
れる。
【0094】本発明のトナーを用いて画像形成を行え
ば、長期に亘り高いトナー転写効率を維持することがで
きるため、回収、廃棄するトナー量が低減し、さらに、
長期に亘り濃度低下、濃度ムラ、ゴースト、カブリ等の
画質欠陥が発生しない安定した画質を得ることができ
る。また、予め、静電潜像担持体表面に、無機微粒子を
付着させておかなくても、画像形成の初期の段階から、
前記無機微粒子の前記静電潜像担持体表面における平均
占有面積率(CAV)や、前記差(CMAX−CMIN)を容易
に制御・安定化させることが可能となる。
【0095】[画像形成装置]本発明の画像形成装置に
おいては、トナーが、少なくともトナー母粒子と無機微
粒子とを含有し、該無機微粒子が、該トナーから静電潜
像担持体表面に移行・付着するものであり、これについ
ては、画像形成方法の項で既に述べた通りである。ま
た、本発明の画像形成装置は、中間転写体を有するか否
かによって、第一の画像形成装置と、第二の画像形成装
置と、の2種類の画像形成装置に分類される。前記第一
の画像形成装置は、静電潜像担持体と、現像手段と、転
写手段と、定着手段と、を備え、必要に応じてその他の
手段を備える。また、前記第二の画像形成装置は、静電
潜像担持体と、現像手段と、第一の転写手段と、中間転
写体と、第二の転写手段と、定着手段と、を備え、必要
に応じてその他の手段を備える。
【0096】(静電潜像担持体)前記静電潜像担持体の
感光層の材料としては、例えば、各種の有機光導電体等
の有機系材料や、アモルファスシリコン等の無機系材料
などの公知の材料から適宜選択することができる。ま
た、該静電潜像担持体の形状としては、特に制限はな
く、ドラム形状等の円筒形状、ベルト形状、又はシート
形状等の公知の形状から適宜選択することができる。ま
た、例えば、前記静電潜像担持体が、前記円筒形状の場
合には、装置の小型化、低価格化の観点等から、前記円
筒の直径が、50mm以下の小径のものが好適に挙げら
れる。
【0097】前記静電潜像担持体の製造方法としては、
特に制限はなく、公知の静電潜像担持体の製造方法が好
適に挙げられる。例えば、該静電潜像担持体が、前記円
筒形状である場合には、アルミニウム又はアルミニウム
合金、SUS等の材料を押出し成型後、表面加工する方
法等が挙げられる。
【0098】(現像手段)前記現像手段は、前記画像形
成方法の項で述べた現像工程を、好適に実施可能であれ
ば特に制限はなく、公知の現像器等が好適に挙げられ
る。該現像器としては、前記静電潜像に、前記現像剤を
接触又は非接触させることにより、該静電潜像を現像す
る機能を有し、単色用現像器であってもよいし、多色用
現像器であってもよい。また、前記トナーとしては、前
記本発明のトナーが好ましい。
【0099】(転写手段)前記第一の画像形成装置にお
ける転写手段は、前記画像形成方法の項で述べた転写工
程(静電潜像担持体表面に形成されたトナー画像を、直
接転写体表面に転写する工程)を、好適に実施可能であ
れば特に制限はなく、公知の転写帯電器等が挙げられ
る。
【0100】(第一の転写手段、中間転写体、及び、第
二の転写手段)前記第二の画像形成装置における第一の
転写手段、中間転写体、及び、第二の転写手段は、前記
画像形成方法の項で述べた転写工程(中間転写体表面に
転写する1次転写工程と、該中間転写体表面に形成され
たトナー画像を第2の転写体表面に転写する2次転写工
程と、からなる工程)を、好適に実施可能であれば特に
制限はなく、公知の転写帯電器、又は中間転写体が挙げ
られる。該転写帯電器は、前記静電潜像担持体表面に形
成されたトナー画像を、後述の中間転写体表面に1次転
写し、又は、該中間転写体表面に転写されたトナー画像
を、後述の転写体表面に2次転写する。該転写帯電器と
しては、例えば、公知の転写帯電器等が挙げられ、具体
的には、コロナ放電による非接触転写器、転写ベルト、
転写ローラ等による接触転写器などが挙げられる。前記
中間転写体としては、ドラム状の中間転写体、ベルト状
の中間転写体などが挙げられ、特に多色画像を形成する
場合においては、装置の小型化の観点から、ベルト状の
中間転写体が好適に挙げられる。前記中間転写体の材料
としては、硬質で伸び縮みが少なく、磨耗、付着が発生
し難いものが好適に挙げられる。例えば、ポリアミド樹
脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリイミド樹脂などの公知
の樹脂が挙げられる。これらの樹脂は、1種単独で使用
してもよいし、2種以上を併用してもよい。また、所望
により、抵抗制御を目的として、これらの樹脂に、カー
ボンブラック、メタロセン化合物、芳香族アミン化合
物、酸化金属等の導電性材料を、組み合わせた材料も好
適に用いることができる。
【0101】(定着手段)前記定着手段としては、例え
ば、ヒートローラ定着器などの公知の定着器が挙げられ
る。この定着器の作用によって、静電潜像担持体表面の
トナー画像は、前記転写体表面に強固に定着される。
【0102】(その他の手段)前記その他の手段として
は、静電潜像形成手段等が挙げられる。該潜像形成手段
としては、前記静電潜像担持体表面に潜像を形成するこ
とができる限り特に制限はなく、例えば、帯電器、露光
器等が挙げられる。前記帯電器は、前記静電潜像担持体
の表面に適宜選択した電圧を印加し該表面を帯電させる
装置であり、前記帯電器としては、例えば、導電性又は
半導電性のロール、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等
を備えた接触帯電器等や、コロトロン、スコロトロン等
の非接触帯電器等が挙げられる。これらの帯電器は、前
記潜像担持体に対し、直流電圧及び/又は交流電圧を、
所望のタイミング、時間、強さ等を変更自在に印加する
ことができる機能を有する。該帯電器としては、オゾン
の発生を防止する観点から、接触帯電器が好ましく、特
に、低コスト及び安定性の点から、ロール又はフイルム
タイプの帯電器が好ましい。
【0103】前記露光器は、前記帯電がなされた静電潜
像担持体表面に、形成すべき画像に対応して像様に露光
して静電潜像を形成する装置であり、前記像露光器とし
ては、例えば、半導体レーザ光の他、LED光、液晶シ
ャッタ光等の公知の光源を利用した公知の像露光器等が
挙げられる。
【0104】また、本発明の画像形成装置においては、
所望により、クリーニング器などのその他の装置が適宜
設けられていてもよい。
【0105】図1は、本発明の画像形成装置の概略説明
図である。画像形成装置500は、静電潜像担持体10
2と、帯電手段103と、露光手段104と、現像手段
105と、転写手段106と、除電手段108とを有す
る。静電潜像担持体102には、帯電手段103と、露
光手段104とによって、静電潜像が形成され、この静
電潜像は、現像手段105によって、トナー画像とな
る。このトナー画像は、転写手段106により、紙など
の転写体(不図示)上に転写される。転写の後、静電潜
像担持体表面に残留した除電手段108によって消去さ
れる。
【0106】図2は、本発明の画像形成装置をタンデム
方式として用いた装置の概略説明図である。画像形成装
置100は、画像形成ユニット1Yと、画像形成ユニッ
ト1Mと、画像形成ユニット1Cと、画像形成ユニット
1Kと、中間転写体9と、給紙手段10と、搬送手段1
1と、2次転写用の転写手段12と、定着手段13と、
張架ロール21〜24とを備える。画像形成ユニット1
Y、画像形成ユニット1M、画像形成ユニット1C、画
像形成ユニット1Kは、それぞれイエロー、マゼンタ、
シアン、ブラックの各色のトナー画像を形成する画像形
成装置のユニットである。画像形成ユニット1Y、画像
形成ユニット1M、画像形成ユニット1C、画像形成ユ
ニット1Kは、この順に、張架ロール21〜24により
張架された無端状の中間転写体9の進行方向に対して直
列に配されている。また、中間転写体9は、各画像形成
ユニットに備えられた静電潜像担持体2Y、静電潜像担
持体2M、静電潜像担持体2C、静電潜像担持体Kと、
それに対向して配置されている転写手段6Y、転写手段
6M、転写手段6C、転写手段6Kとの間を挿通してい
る。画像形成装置100においては、画像形成ユニット
1Y、画像形成ユニット1M、画像形成ユニット1C、
画像形成ユニット1Kにおいて、それぞれ、イエロー、
マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー画像が形成
され、形成された各色のトナー画像は、画像形成ユニッ
ト1Yから画像形成ユニット1Kの方向に進行する中間
転写体9上の転写体(不図示)上に多段転写され、画像
が形成される。
【0107】本発明の画像形成装置によれば、長期に亘
り高いトナー転写効率を維持することにより、回収、廃
棄すべきトナーの量を低減し、さらに長期に亘り濃度低
下、濃度ムラ、ゴースト、カブリ等の画質欠陥が発生し
ない安定した画質を得ることができる。
【0108】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定される
ものではない。尚、本実施例において、特に断りのない
限り、「部」は総て「重量部」を意味し、「Mw」は、
総て「重量平均分子量」を意味し、「Tg」は、総て
「ガラス転移点」を意味する。
【0109】[無機微粒子の調製] (無機微粒子Aの調製)イルメナイト鉱石を硫酸に溶解
させて鉄分を分離させ、得られたTiSO4を加水分解
させて、TiO(OH)2を生成させた。得られたTi
O(OH)2を水洗・濾過した後、700℃で焼成し、
ルチル型の酸化チタン微粒子(平均1次粒子径:20n
m)を得た。得られた酸化チタン微粒子を、トルエン溶
媒中に分散させ、これに、該酸化チタン微粒子100部
に対し、15部の割合でデシルトリメトキシシランを加
えた後、サンドグラインダーを用いて20分間湿式粉砕
して微粒子凝集をほぐし、加圧ニーダーによって、加熱
乾燥して疎水化処理を行った。さらにジェットミルを用
いて粉砕し、無機微粒子A(疎水性酸化チタン微粒子、
平均1次粒子径:20nm、体積抵抗率:2×1012Ω
cm)を得た。
【0110】(無機微粒子Bの調製)前記無機微粒子A
の調製において、デシルトリメトキシシランを、オクタ
デシルトリメトキシシランに代えた外は、無機微粒子A
の調製と同様にして、無機微粒子B(酸化チタン微粒
子、平均1次粒子径:20nm、体積抵抗率:3×10
13Ωcm)を得た。
【0111】(無機微粒子Cの調製)無機微粒子Aの調
製において、トルエン溶媒を、メタノール溶媒に代え、
デシルトリメトキシシランを、イソブチルトリメトキシ
シランに代え、20分間の湿式粉砕を、5分間の湿式粉
砕に代え、疎水化処理の後に、さらに、ピンミルによっ
て粉砕する工程を設けた外は、無機微粒子Bの調製と同
様にして無機微粒子C(疎水性酸化チタン微粒子、平均
1次粒子径:20nm、体積抵抗率:1×10 9Ωc
m)を得た。
【0112】(無機微粒子Dの調製)無機微粒子Cの調
製において、イソブチルトリメトキシシラン15部を、
オクタデシルトリメトキシシラン20部に代えた外は、
無機微粒子Cの調製と同様にして、無機微粒子D(酸化
チタン微粒子、平均1次粒子径:20nm、体積抵抗
率:4×1013Ωcm)を得た。
【0113】(無機微粒子Eの調製)無機微粒子Aの調
製において得られたTiO(OH)2と同様にして、得
られたTiO(OH)2の100部にデシルトリメトキ
シシラン40部を混合し、加熱して反応させた。その
後、水洗・濾過を行い、120℃で乾燥させた後、ピン
ミルを用いて、ソフト凝集をほぐし、さらにジェットミ
ルを用いて粉砕し、無機微粒子E(メタチタン酸微粒
子、平均1次粒子径:20nm、比重3.2、体積抵抗
率:1×1011Ωcm)を得た。
【0114】[トナー母粒子の調製] (シアントナー母粒子の調製) −結着樹脂分散液の調製− スチレン−ブチルアクリレート−アクリル共重合体(共
重合比(スチレン/ブチルアクリレート/アクリル)=
82/18/2、Mw=23000、Tg=65℃)を
結着樹脂とし、この400部を、非イオン性界面活性剤
6部、及び、アニオン性界面活性剤10部をイオン交換
水600部に溶解した溶媒に混合・分散させて、結着樹
脂分散液を調製した。
【0115】−顔料分散液1の調製− C.I.ピグメントブルー15:3を顔料とし、この2
0部をアニオン性界面活性剤の1.5部、及び、イオン
交換水78.5部に混合・分散させて、顔料分散液1を
調製した。
【0116】 −トナー母粒子の調製− ・前記結着樹脂分散液・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100部 ・顔料分散液1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12部 ・カチオン系界面活性剤(サニゾールC、花王(株)製)・・・・・・0.6部
【0117】前記成分を、丸型ステンレス製のフラスコ
に入れ、ウルトラタラックスT50(IKA社製)を用
いて混合分散し、分散液とした。その後、これを、攪拌
しながら、加熱用オイルバスによって50℃まで加熱
し、この温度で60分保持して、平均凝集粒子径4.5
μmの凝集粒子が分散した分散液とした。さらに、前記
加熱用オイルバスの温度を52℃まで上げ、この温度で
1時間保持して、平均凝集粒子径5.0μmの凝集粒子
が分散した分散液とした。
【0118】その後、得られた分散液に、アニオン性界
面活性剤(ネオゲンRK、第一工業製薬(株)製)の1
部を追加した後、前記フラスコを密閉し、磁力シールを
用いて攪拌を継続しながら97℃まで加熱し、この温度
で4時間保持した。その後、冷却し、平均粒子径6.1
μmの粒子が分散した分散液とした。
【0119】得られた分散液より粒子を濾別し、イオン
交換水洗浄を3回実施した。得られた粒子を、イオン交
換水5リットル中に分散し、これに1N水酸化ナトリウ
ム水溶液を加えてpH9.5に調整した後、再び前記フ
ラスコ中に移し入れ、該フラスコを攪拌しながら、加熱
用オイルバスを用いて80℃まで加熱し、この温度で2
時間保持した。その後、再び粒子を濾別し、イオン交換
水洗浄を3回実施した後、真空乾燥を10時間実施し、
篩分して、体積平均粒子径(D50)6.2μm、球形
化度115のシアントナー母粒子を調製した。
【0120】(マゼンタトナー母粒子の調製) −顔料分散液2の調製− C.I.ピグメントレッド57:1を顔料とし、この2
0部を、アニオン性界面活性剤1.5部、及び、イオン
交換水78.5部に混合・分散させて、顔料分散液2を
調製した。 −マゼンタトナー母粒子の調製− シアントナー母粒子の調製において、顔料分散液1の1
2部を、顔料分散液2の15部に代えた外は、シアント
ナー母粒子の調製と同様にして、体積平均粒子径(D5
0)6.4μm、球形化度118のマゼンタトナー母粒
子を調製した。
【0121】(イエロートナー母粒子の調製) −顔料分散液3の調製− C.I.ピグメントイエロー180を顔料とし、この2
0部をアニオン性界面活性剤1.5部、及び、イオン交
換水78.5部に混合・分散させて、顔料分散液3を調
製した。 −イエロートナー母粒子の調製− シアントナー母粒子の調製において、顔料分散液1の1
2部を、顔料分散液3の10部に代えた外は、シアント
ナー母粒子の調製と同様にして、体積平均粒子径(D5
0)6.6μm、球形化度116のイエロートナー母粒
子を得た。
【0122】(ブラックトナー母粒子の調製) −顔料分散液4の調製− カーボンブラックを顔料とし、この20部をアニオン性
界面活性剤1.5部、及び、イオン交換水78.5部に
混合・分散させて、顔料分散液4を調製した。 −ブラックトナー母粒子の調製− シアントナー母粒子の調製において、顔料分散液1の1
2部を、顔料分散液4の4部にした外は、シアントナー
母粒子の調製と同様にして、体積平均粒子径(D50)
6.5μm、球形化度111のブラックトナー母粒子を
得た。
【0123】[キャリアの調製]キャリアコアF35
(Cu−Znフェライト:パウダーテック社製)の10
0部に、PMMA3部を加圧ニーダーを用いてコート
し、ふるいにかけて、体積平均粒子径(D50)35μ
mの樹脂コートキャリアを調製した。
【0124】(実施例1) −トナーの調製− −−シアントナーの調製−− 前記シアントナー母粒子の50gと、無機微粒子Aの
0.4gとを、サンプルミル(SK−M10型、協立理
工社製)を用いて、30秒間攪拌(攪拌羽根回転数:1
3000rpm)・混合した後、シリコーンオイル処理
シリカ(RY50、平均1次粒子径40nm、日本エア
ロシル社製)の0.6gを加え、更に、30秒間攪拌
(攪拌羽根回転数:13000rpm)・混合した後、
風力篩分機を用い、45μmで篩分し、シアントナーを
調製した。得られたシアントナーの被覆率(C0)、被
覆率(C)、及び、無機微粒子Aのトナー母粒子表面付
着率(C/C0)を、前述の方法によって測定・算出し
たところ、前記被覆率(C0)は、17.9%、前記被
覆率(C)は、14.7%であり、その結果、前記無機
微粒子Aのトナー母粒子表面付着率(C/C0)は、
0.82であった。また、シアントナー母粒子に、弱く
付着している無機微粒子Aの割合、及び、強く付着して
いる無機微粒子Aの割合を、前述の方法によって測定・
算出したところ、弱く付着している無機微粒子Aの割合
は、16%、強く付着している無機微粒子Aの割合は、
62%であった。
【0125】−−マゼンタトナーの調製−− シアントナーの調製において、シアントナー母粒子の5
0gを、マゼンタトナー母粒子の50gに代えた外は、
シアントナーの調製と同様にして、マゼンタトナーを調
製し、又、同様にして、被覆率(C0)、被覆率
(C)、無機微粒子Aのトナー母粒子表面付着率(C/
0)、マゼンタトナー母粒子に、弱く付着している無
機微粒子Aの割合、及び、強く付着している無機微粒子
Aの割合を、測定・算出した。前記被覆率(C0)は、
18.5%、前記被覆率(C)は、15.4%、前記無
機微粒子Aのトナー母粒子表面付着率(C/C0)は、
0.83、弱く付着している無機微粒子Aの割合は、1
2%、強く付着している無機微粒子Aの割合は、66%
であった。
【0126】−−イエロートナーの調製−− シアントナーの調製において、シアントナー母粒子の5
0gを、イエロートナー母粒子の50gに代えた外は、
シアントナーの調製と同様にして、イエロートナーを調
製し、又、同様にして、被覆率(C0)、被覆率
(C)、無機微粒子Aのトナー母粒子表面付着率(C/
0)、マゼンタトナー母粒子に、弱く付着している無
機微粒子Aの割合、及び、強く付着している無機微粒子
Aの割合を、測定・算出した。前記被覆率(C0)は、
19.1%、前記被覆率(C)は、15.5%、前記無
機微粒子Aのトナー母粒子表面付着率(C/C0)は、
0.81、弱く付着している無機微粒子Aの割合は、1
4%、強く付着している無機微粒子Aの割合は、66%
であった。
【0127】−−ブラックトナーの調製−− シアントナーの調製において、シアントナー母粒子の5
0gを、ブラックトナー母粒子の50gに代えた外は、
シアントナーの調製と同様にして、ブラックトナーを調
製し、又、同様にして、被覆率(C0)、被覆率
(C)、無機微粒子Aのトナー母粒子表面付着率(C/
0)、マゼンタトナー母粒子に、弱く付着している無
機微粒子Aの割合、及び、強く付着している無機微粒子
Aの割合を、測定・算出した。前記被覆率(C0)は、
18.8%、前記被覆率(C)は、16.2%、前記無
機微粒子Aのトナー母粒子表面付着率(C/C0)は、
0.86、弱く付着している無機微粒子Aの割合は、1
8%、強く付着している無機微粒子Aの割合は、68%
であった。
【0128】−現像剤の調製− 得られたシアントナー、マゼンタトナー、イエロートナ
ー、及びブラックトナーのそれぞれ18部と、前記樹脂
コートキャリアの100部と、をV型ブレンダーで混合
し、シアン現像剤、マゼンタ現像剤、イエロー現像剤、
及び、ブラック現像剤をそれぞれ調製した。
【0129】<測定・評価>得られた各現像剤を用い
て、図1に示す画像形成装置1によって、以下の測定・
画質評価を行った。結果を表1に示した。
【0130】−平均占有面積率(CAV)の測定− 前記平均占有面積率(CAV)は、前述の無機微粒子の平
均占有面積率(CAV)の測定と同様の方法により、X線
光電子分光装置(JPS−9000MX:日本電子
(株)社製)を用い、1000枚、及び、30000枚
の転写体(L紙、富士ゼロックス(株)製、A4サイ
ズ)を縦方向にして画像形成を行った際の、それぞれの
シグナル強度を測定し・算出した。なお、前記画像形成
は、1次色のイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、
2次色のレッド、グリーン、ブルー、3次色のプロセス
ブラックの各2×2cmのソリッド部(100%入力濃
度)及び文字部を含むフルカラー画像(各色8%印字
率)を用いて行った。
【0131】−差(CMAX−CMIN)の測定− 前記差(CMAX−CMIN)は、最大占有面積率
(CMAX)、及び、最小占有面積率(CMIN)の値を、前
述の2種類の算出方法のうち、第一の算出方法により、
画像形成を1000枚、及び、30000枚の前記転写
体(A4サイズ)に行った際の、それぞれのシグナル強
度の測定値から算出した。
【0132】−比(a2/a1)の測定・算出− 前記比(a2/a1)は、前記画像形成後の静電潜像担
持体表面を、電子顕微鏡(SEM)によって30000
倍で観察し、静電潜像担持体表面に移行・付着した無機
微粒子の平均1次粒子径(a1)及び平均凝集粒子径
(a2)を測定して算出した。
【0133】−画像濃度、カブリの評価− 前記転写体(A4サイズ)に、2cm×2cmのソリッ
ド部、及び、文字部を含むチャートを用いて、画像濃度
及びカブリを評価した。
【0134】−−画像濃度の評価−− 一次色(イエロー、マゼンタ、又は、シアン)のソリッ
ド部の画像濃度を濃度測定器(X−rite404A、
Xーrite社製)を用いてそれぞれ測定し、以下の基
準によって評価した。 −−評価基準−− ○・・・・・・・・・・・・・・画像濃度が1.3以上の場合 △・・・・・・・・・・・・・・画像濃度が1.1以上、1.3未満の場合 ×・・・・・・・・・・・・・・画像濃度が1.1未満の場合
【0135】−−カブリの評価−−フルカラー画像背景
部用紙上を、50倍のルーペで観察し、目視によって以
下の基準により評価した。 −−評価基準−− ○・・・・・・・・・・・・・・カブリが全く観察されない場合 △・・・・・・・・・・・・・・カブリが若干観察される場合 ×・・・・・・・・・・・・・・カブリがかなり観察される場合
【0136】−転写ゴースト、ハーフトーンゴーストの
評価− 連続して、前記転写体(A4サイズ)の500枚に画像
形成後、ハーフトーン(20%入力濃度)をプリント
し、これを、前記チャートを用い、以下の評価基準によ
って評価した。結果を表1に示した。
【0137】 −−転写ゴーストの評価−− ○・・・・・・・・・・・・・・ゴーストが、全く観察されなかった場合 △・・・・・・・・・・・・・・ゴーストが、若干観察された場合 ×・・・・・・・・・・・・・・ゴーストが、はっきりと観察された場合
【0138】 −−ハーフトーンゴーストの評価−− ○・・・・・・・・・・・・・・ゴーストが、全く観察されなかった場合 △・・・・・・・・・・・・・・ゴーストが、若干観察された場合 ×・・・・・・・・・・・・・・ゴーストが、はっきりと観察された場合
【0139】(実施例2) −トナーの調製− 実施例1のトナーの調製において、無機微粒子Aを、無
機微粒子Bに代えた外は、実施例1と同様にして、シア
ントナー、マゼンタトナー、イエロートナー、及び、ブ
ラックトナーを得、実施例1と同様にして、被覆率(C
0)、被覆率(C)、無機微粒子のトナー母粒子表面付
着率(C/C0)、トナー母粒子に、弱く付着している
無機微粒子の割合、及び、強く付着している無機微粒子
の割合を、測定・算出した。前記被覆率(C0)は、シ
アントナーが17.9%、マゼンタトナーが、18.5
%、イエロートナーが、19.1%、ブラックトナー
が、18.8%であった。前記被覆率(C)は、シアン
トナーが13.4%、マゼンタトナーが14.2%、イ
エロートナーが13.4%、ブラックトナーが13.7
%であった。前記無機微粒子のトナー母粒子表面付着率
(C/C0)は、シアントナーが、0.75、マゼンタ
トナーが0.77、イエロートナーが0.70、ブラッ
クトナーが0.73であった。トナー母粒子に、弱く付
着している無機微粒子の割合は、シアントナーが22
%、マゼンタトナーが20%、イエロートナーが25
%、ブラックトナーが28%であり、トナー母粒子に強
く付着している無機微粒子の割合は、シアントナーが5
8%、マゼンタトナーが60%、イエロートナーが61
%、ブラックトナーが58%であった。
【0140】−現像剤の調製− 実施例1の現像剤の調製において、実施例1のトナーの
調製で得られたシアントナー、マゼンタトナー、イエロ
ートナー、及び、ブラックトナーを、本実施例2のトナ
ーの調製で得られたシアントナー、マゼンタトナー、イ
エロートナー、及び、ブラックトナーに代えた外は、実
施例1の現像剤の調製と同様にして、シアン現像剤、マ
ゼンタ現像剤、イエロー現像剤、及び、ブラック現像剤
ををそれぞれ調製した。
【0141】<測定・評価>得られた各現像剤を用い
て、実施例1の測定・評価と同様にして各測定・評価を
行った。結果を表1に示した。
【0142】(実施例3) −トナーの調製− −−シアントナーの調製−− 前記シアントナー母粒子の50gと、無機微粒子Aの
0.65gとを、サンプルミル(SK−M10型、協立
理工社製)を用いて、1分間攪拌(攪拌羽根回転数:1
3000rpm)・混合した後、シリコーンオイル処理
シリカ(RY50、平均1次粒子径40nm、日本エア
ロシル社製)の0.7gを加え、更に、30秒間攪拌
(攪拌羽根回転数:13000rpm)・混合した後、
風力篩分機を用い、45μmで篩分し、シアントナーを
調製した。 −−マゼンタトナーの調製−− 前記シアントナーの調製において、シアントナー母粒子
の50gを、マゼンタトナーの50gに代えた外は、シ
アントナーの調製と同様にして、マゼンタトナーを調製
した。 −−イエロートナーの調製−− 前記シアントナーの調製において、シアントナー母粒子
の50gを、イエロートナーの50gに代えた外は、シ
アントナーの調製と同様にして、イエロートナーを調製
した。 −−ブラックトナーの調製−− 前記シアントナーの調製において、シアントナー母粒子
の50gを、ブラックトナーの50gに代えた外は、シ
アントナーの調製と同様にして、ブラックトナーを調製
した。
【0143】得られたそれぞれのトナーについて、実施
例1と同様にして、被覆率(C0)、被覆率(C)、無
機微粒子のトナー母粒子表面付着率(C/C0)、トナ
ー母粒子に、弱く付着している無機微粒子の割合、及
び、強く付着している無機微粒子の割合を、測定・算出
した。前記被覆率(C0)は、シアントナーが29.2
%、マゼンタトナーが30.1%、イエロートナーが3
1.0%、ブラックトナーが30.6%であった。前記
被覆率(C)は、シアントナーが23.4%、マゼンタ
トナーが25.0%、イエロートナーが24.5%、ブ
ラックトナーが24.8%であった。前記前記無機微粒
子のトナー母粒子表面付着率(C/C0)は、シアント
ナーが0.80、マゼンタトナーが0.83、イエロー
トナーが0.79、ブラックトナーが0.81であっ
た。トナー母粒子に弱く付着している無機微粒子の割合
は、シアントナーが31%、マゼンタトナーが28%、
イエロートナーが33%、ブラックトナーが、30%で
あり、強く付着している無機微粒子の割合は、シアント
ナーが50%、マゼンタトナーが48%、イエロートナ
ーが48%、ブラックトナーが45%であった。
【0144】−現像剤の調製− 実施例1の現像剤の調製において、実施例1のトナーの
調製で得られたシアントナー、マゼンタトナー、イエロ
ートナー、及び、ブラックトナーを、本実施例3のトナ
ーの調製で得られたシアントナー、マゼンタトナー、イ
エロートナー、及び、ブラックトナーに代えた外は、実
施例1の現像剤の調製と同様にして、シアン現像剤、マ
ゼンタ現像剤、イエロー現像剤、及び、ブラック現像剤
ををそれぞれ調製した。
【0145】<測定・評価>得られた各現像剤を用い
て、実施例1の測定・評価と同様にして、各測定・評価
を行った。結果を表1に示した。
【0146】(実施例4) −トナーの調製− 実施例1のトナーの調製において、無機微粒子Aの0.
4gを、無機微粒子Eの0.35gに代えた外は、実施
例1と同様にして、シアントナー、マゼンタトナー、イ
エロートナー、及び、ブラックトナーをそれぞれ調製し
た。得られたそれぞれのトナーについて、実施例1と同
様にして、被覆率(C0)、被覆率(C)、無機微粒子
のトナー母粒子表面付着率(C/C0)、トナー母粒子
に、弱く付着している無機微粒子の割合、及び、強く付
着している無機微粒子の割合を、測定・算出した。前記
被覆率(C0)は、シアントナーが19.6%、マゼン
タトナーが20.3%、イエロートナーが20.9%、
ブラックトナーが20.%であった。前記被覆率(C)
は、シアントナーが17.2%、マゼンタトナーが1
7.3%、イエロートナーが18.0%、ブラックトナ
ーが17.1%であった。前記無機微粒子のトナー母粒
子表面付着率(C/C0)は、シアントナーが0.8
8、マゼンタトナーが0.85、イエロートナーが0.
86、ブラックトナーが0.83であった。前記トナー
母粒子に、弱く付着している無機微粒子の割合は、シア
ントナーが10%、マゼンタトナーが8%、イエロート
ナーが7%、ブラックトナーが11%であり、また、前
記トナー母粒子に、強く付着している無機微粒子の割合
は、シアントナーが70%、マゼンタトナーが69%、
イエロートナーが72%、ブラックトナーが70%であ
った。
【0147】−現像剤の調製− 実施例1の現像剤の調製において、実施例1のトナーの
調製で得られたシアントナー、マゼンタトナー、イエロ
ートナー、及び、ブラックトナーを、本実施例4のトナ
ーの調製で得られたシアントナー、マゼンタトナー、イ
エロートナー、及び、ブラックトナーに代えた外は、実
施例1の現像剤の調製と同様にして、シアン現像剤、マ
ゼンタ現像剤、イエロー現像剤、及び、ブラック現像剤
ををそれぞれ調製した。
【0148】<画質の評価>得られた各現像剤を用い
て、実施例1の測定・評価と同様にして、各測定・評価
を行った。結果を表1に示した。
【0149】
【表1】 尚、表1における現像剤の項中、Cはシアン現像剤、M
はマゼンタ現像剤、Yはイエロー現像剤、Bはブラック
現像剤を意味する。
【0150】(比較例1) −トナーの調製− −−シアントナーの調製−− 前記シアントナー母粒子の50gと、無機微粒子Aの
0.8gと、シリコーンオイル処理シリカ(RY50、
平均1次粒子径40nm、日本エアロシル社製)の0.
8gとを配合し、サンプルミル(SK−M10型、協立
理工社製)を用いて、15秒間攪拌(攪拌羽根回転数:
13000rpm)・混合した後、風力篩分機を用い、
45μmで篩分し、シアントナーを調製した。
【0151】−−マゼンタトナーの調製−− 前記シアントナーの調製において、シアントナー母粒子
の50gを、マゼンタトナーの50gに代えた外は、シ
アントナーの調製と同様にして、マゼンタトナーを調製
した。
【0152】−−イエロートナーの調製−− 前記シアントナーの調製において、シアントナー母粒子
の50gを、イエロートナーの50gに代えた外は、シ
アントナーの調製と同様にして、イエロートナーを調製
した。
【0153】−−ブラックトナーの調製−− 前記シアントナーの調製において、シアントナー母粒子
の50gを、ブラックトナーの50gに代えた外は、シ
アントナーの調製と同様にして、ブラックトナーを調製
した。
【0154】得られたそれぞれのトナーについて、実施
例1と同様にして、被覆率(C0)、被覆率(C)、無
機微粒子のトナー母粒子表面付着率(C/C0)、トナ
ー母粒子に、弱く付着している無機微粒子の割合、及
び、強く付着している無機微粒子の割合を、測定・算出
した。前記被覆率(C0)は、シアントナーが35.9
%、マゼンタトナーが37.0%、イエロートナーが3
8.2%、ブラックトナーが37.6%であった。前記
被覆率(C)は、シアントナーが23.7%、マゼンタ
トナーが25.2%、イエロートナーが26.7%、ブ
ラックトナーが25.2%であった。前記無機微粒子の
トナー母粒子表面被覆率(C/C0)は、シアントナー
が0.66、マゼンタトナーが0.68、イエロートナ
ーが0.70、ブラックトナーが0.67であった。前
記トナー母粒子に弱く付着している無機微粒子の割合
は、シアントナーが45%、マゼンタトナーが48%、
イエロートナーが50%、ブラックトナーが、51%で
あり、強く付着している無機微粒子の割合は、シアント
ナーが20%、マゼンタトナーが18%、イエロートナ
ーが17%、ブラックトナーが22%であった。
【0155】−現像剤の調製− 実施例1の現像剤の調製において、実施例1のトナーの
調製で得られたシアントナー、マゼンタトナー、イエロ
ートナー、及び、ブラックトナーを、本比較例1のトナ
ーの調製で得られたシアントナー、マゼンタトナー、イ
エロートナー、及び、ブラックトナーに代えた外は、実
施例1と同様にして、シアン現像剤、マゼンタ現像剤、
イエロー現像剤、及び、ブラック現像剤をそれぞれ調製
した。
【0156】<測定・評価>得られた各現像剤を用い
て、実施例1の測定・評価と同様にして、各測定・評価
を行った。結果を表2に示した。
【0157】(比較例2) −トナーの調製− 実施例1のトナーの調製において、無機微粒子Aの添加
量を、0.25gに代え、シリコーンオイル処理シリカ
(RY50、平均1次粒子径40nm、日本エアロシル
社製)を加える前段階におけるサンプルミル(SK−M
10型、協立理工社製)による攪拌・混合の時間を、1
20秒に代えた外は、実施例1と同様にして、シアント
ナー、マゼンタトナー、イエロートナー、及び、ブラッ
クトナーを得、実施例1と同様にして、被覆率
(C0)、被覆率(C)、無機微粒子のトナー母粒子表
面付着率(C/C0)、トナー母粒子に、弱く付着して
いる無機微粒子の割合、及び、強く付着している無機微
粒子の割合を、測定、算出した。前記被覆率(C0
は、シアントナーが11.2%、マゼンタトナーが1
1.6%、イエロートナーが11.9%、ブラックトナ
ーが11.8%であった。前記被覆率(C)は、シアン
トナーが10.8%、マゼンタトナーが11.3%、イ
エロートナーが11.7%、ブラックトナーが11.3
%であった。前記無機微粒子のトナー母粒子表面付着率
(C/C0)は、シアントナーが0.96、マゼンタト
ナーが0.97、イエロートナーが0.98、ブラック
トナーが0.96であった。前記トナー母粒子に、弱く
付着している無機微粒子の割合は、シアントナーが2
%、マゼンタトナーが6%、イエロートナーが3%、ブ
ラックトナーが4%であり、トナー母粒子に強く付着し
ている無機微粒子の割合は、シアントナーが85%、マ
ゼンタトナーが88%、イエロートナーが89%、ブラ
ックトナーが86%であった。
【0158】−現像剤の調製− 実施例1の現像剤の調製において、実施例1のトナーの
調製で得られたシアントナー、マゼンタトナー、イエロ
ートナー、及び、ブラックトナーを、本比較例2のトナ
ーの調製で得られたシアントナー、マゼンタトナー、イ
エロートナー、及びブラックトナーに代えた外は、実施
例1と同様にして、シアン現像剤、マゼンタ現像剤、イ
エロー現像剤、及びブラック現像剤をそれぞれ調製し
た。
【0159】<測定・評価>得られた各現像剤を用い
て、実施例1の測定・評価と同様にして各測定・評価を
行った。結果を表2に示した。
【0160】(比較例3) −トナーの調製− 実施例1のトナーの調製において、無機微粒子Aを、無
機微粒子Cに代えた外は、実施例1と同様にしてシアン
トナー、マゼンタトナー、イエロートナー、及び、ブラ
ックトナーを得、実施例1と同様にして、被覆率
(C0)、被覆率(C)、無機微粒子のトナー母粒子表
面付着率(C/C0)、トナー母粒子に弱く付着してい
る無機微粒子の割合、及び、強く付着している無機微粒
子の割合を、測定・評価した。前記被覆率(C0)は、
シアントナーが17.9%、マゼンタトナーが18.5
%、イエロートナーが19.1%、ブラックトナーが1
8.8%であった。前記被覆率(C)は、シアントナー
が10.4%、マゼンタトナーが10.4%、イエロー
トナーが11.3%、ブラックトナーが10.3%であ
った。前記無機微粒子のトナー母粒子表面付着率(C/
0)は、シアントナーが0.58、マゼンタトナーが
0.56、イエロートナーが0.59、ブラックトナー
が0.55であった。前記トナー母粒子に、弱く付着し
ている無機微粒子の割合は、シアントナーが25%、マ
ゼンタトナーが20%、イエロートナーが27%、ブラ
ックトナーが30%であり、トナー母粒子に強く付着し
ている無機微粒子の割合は、シアントナーが50%、マ
ゼンタトナーが53%、イエロートナーが51%、ブラ
クトナーが55%であった。
【0161】−現像剤の調製− 実施例1の現像剤の調製において、実施例1のトナーの
調製で得られたシアントナー、マゼンタトナー、イエロ
ートナー、及び、ブラックトナーを、本比較例3のトナ
ーの調製で得られたシアントナー、マゼンタトナー、イ
エロートナー、及びブラックトナーに代えた外は、実施
例1の現像剤の調製と同様にして、シアン現像剤、マゼ
ンタ現像剤、イエロー現像剤、及びブラック現像剤をそ
れぞれ調製した。
【0162】<測定・評価>得られた各現像剤を用い
て、実施例1における測定・評価と同様にして、各測定
・評価を行った。結果を表2に示した。
【0163】(比較例4)実施例1のトナーの調製にお
いて、無機微粒子Aを、無機微粒子Dに代えた外は、実
施例1と同様にして、シアントナー、マゼンタトナー、
イエロートナー、及び、ブラックトナーを得、実施例1
と同様にして、被覆率(C0)、被覆率(C)、無機微
粒子のトナー母粒子表面付着率(C/C0)、トナー母
粒子に、弱く付着している無機微粒子の割合、及び、強
く付着している無機微粒子の割合を、測定・算出した。
前記被覆率(C0)は、シアントナーが17.9%、マ
ゼンタトナーが18.5%、イエロートナーが19.1
%、ブラックトナーが18.8%であった。前記被覆率
(C)は、シアントナーが4.5%、マゼンタトナーが
5.2%、イエロートナーが4.2%、ブラックトナー
が5.1%であった。前記無機微粒子のトナー母粒子表
面付着率(C/C0)、シアントナーが0.25、マゼ
ンタトナーが0.28、イエロートナーが0.22、ブ
ラックトナーが0.27であった。前記トナー母粒子
に、弱く付着している無機微粒子の割合は、シアントナ
ーが44%、マゼンタトナーが50%、イエロートナー
が48%、ブラックトナーが52%であり、トナー母粒
子に強く付着している無機微粒子の割合は、シアントナ
ーが18%、マゼンタトナーが10%、イエロートナー
が17%、ブラックトナーが15%であった。
【0164】−現像剤の調製− 実施例1の現像剤の調製において、実施例1のトナーの
調製で得られたシアントナー、マゼンタトナー、イエロ
ートナー、及び、ブラックトナーを、本比較例4のトナ
ーの調製で得られたシアントナー、マゼンタトナー、イ
エロートナー、及び、ブラックトナーに代えた外は、実
施例1と同様にして、シアン現像剤、マゼンタ現像剤、
イエロー現像剤、及び、ブラック現像剤をそれぞれ調製
した。
【0165】<測定・評価>得られた各現像剤を用い
て、実施例1の測定・評価と同様にして、各測定・評価
をおこなった。結果を表2に示した。
【0166】
【表2】 尚、表2における現像剤の項中、Cはシアン現像剤、M
はマゼンタ現像剤、Yはイエロー現像剤、Bはブラック
現像剤を意味する。
【0167】実施例1〜4では、それぞれの環境下にお
いて、長期に亘って、画像濃度は安定しており、転写ゴ
ーストやカブリも無く、又、ハーフトーンの低濃度、濃
度ムラ、ゴースト、白点、黒点等の欠陥も発生せず、高
画質の画像を得ることができた。一方、比較例1では、
画像濃度は安定しており、転写ゴーストやカブリの発生
も無かったが、印刷枚数が5000枚を超えたあたりか
ら、ハーフトーンの濃度低下と2×2cmのソリッドが
白抜けするネガゴーストが発生した。比較例2では、画
像形成の初期段階から、転写ゴーストが発生し、印刷枚
数と共に、画像濃度が低下し、転写ゴーストも悪化し
た。比較例3では、画像濃度は安定していたが、印刷枚
数が200枚を超えたあたりから、潜像流れによると思
われる画像ぼやけ、及び、転写不良による転写ゴースト
が発生し、印刷枚数と共に転写ゴーストは悪化した。
又、印刷枚数が10000枚を超えたあたりから、ハー
フトーンにおいて2×2cmのソリッドが白抜けする、
ネガゴーストが発生した。比較例4では、画像形成の初
期段階から、転写不良によるゴーストがみられ、印刷枚
数と共に、転写ゴーストは悪化した。又、印刷枚数が2
000枚を超えたあたりから、ハーフトーンにおいて、
濃度低下と、2×2cmのソリッドが白抜けするネガゴ
ーストが発生した。更に、印刷枚数が10000枚を超
えたあたりから、画像に、酸化チタン凝集物の帯電ロー
ルへの付着に起因すると考えられる色点が発生した。
【0168】
【発明の効果】本発明によれば、長期に亘り高いトナー
転写効率を維持することにより、回収、廃棄すべきトナ
ーを低減し、さらに長期に亘り濃度低下、濃度ムラ、ゴ
ースト、カブリ等の画質欠陥が発生しない安定した画質
が得られる画像形成方法、トナー、及び、画像形成装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の概略断面図である。
【図2】本発明の画像形成装置の1実施形態であるタン
デム方式の画像形成装置の概略説明図である。
【符号の説明】
500:一般的な画像形成装置 102:静電潜像担持体 103:帯電手段 104:露光手段 105:現像手段 106:転写手段 108:除電手段 100:タンデム方式の画像形成装置 1Y、1M、1C、1K:画像形成ユニット 2Y、2M、2C、2K:静電潜像担持体 3Y、3M、3C、3K:帯電手段 4Y、4M、4C、4K:画像書き込みユニット 5Y、5M、5C、5K:現像手段 6Y、6M、6C、6K:転写手段 8Y、8M、8C、8K:除電手段 9:中間転写体 10:給紙手段 11:搬送手段 12:2次転写用の転写手段 13:定着手段 21〜24:張架ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 勉 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 澁谷 裕作 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 杉崎 裕 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 隠岐田 雅弘 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 向山 尚孝 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA08 AA21 AB10 CA12 CA21 CA26 CB07 CB13 EA07 FA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤担持体表面に形成された少なくと
    もトナーを含有する現像剤の層を用いて、静電潜像担持
    体表面の静電潜像を現像してトナー画像を得る現像工程
    と、該トナー画像を転写体表面に転写する転写工程と、
    該転写体表面のトナー画像を定着する定着工程と、を含
    み、転写体表面に画像を形成する画像形成方法であっ
    て、 前記トナーが、少なくとも、トナー母粒子と無機微粒子
    とを含有し、 該無機微粒子が、該トナーから前記静電潜像担持体表面
    に移行・付着し、前記無機微粒子の前記静電潜像担持体
    表面への付着量が、該静電潜像担持体表面における平均
    占有面積率(CAV)で1〜20%であり、 かつ、前記静電潜像担持体表面における前記付着した無
    機微粒子の最大占有面積率と最小占有面積率との差(C
    MAX−CMIN)が、5%以下であることを特徴とする画像
    形成方法。
  2. 【請求項2】 現像剤担持体表面に形成された少なくと
    もトナーを含有する現像剤の層を用いて、静電潜像担持
    体表面の静電潜像を現像してトナー画像を得る現像工程
    と、該トナー画像を中間転写体表面に転写する1次転写
    工程と、該中間転写体表面に形成されたトナー画像を第
    2の転写体表面に転写する2次転写工程と、該転写体表
    面のトナー画像を定着する定着工程と、を含み、転写体
    表面に画像を形成する画像形成方法であって、 前記トナーが、少なくとも、トナー母粒子と無機微粒子
    とを含有し、 該無機微粒子が、該トナーから前記静電潜像担持体表面
    に移行・付着し、前記無機微粒子の前記静電潜像担持体
    への付着量が、該静電潜像担持体表面における平均占有
    面積率(CAV)で1〜20%であり、 かつ、前記静電潜像担持体表面における前記付着した無
    機微粒子の最大占有面積率と最小占有面積率との差(C
    MAX−CMIN)が、5%以下であることを特徴とする画像
    形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の画像形成方法に
    用いられることを特徴とするトナー。
  4. 【請求項4】 現像剤担持体表面に形成された少なくと
    もトナーを含有する現像剤の層を用いて、静電潜像担持
    体表面の静電潜像を現像してトナー画像を得る現像手段
    と、該トナー画像を転写体表面に転写する転写手段と、
    該転写体表面のトナー画像を定着する定着手段と、を備
    え、転写体表面に画像を形成する画像形成装置であっ
    て、前記トナーが、少なくとも、トナー母粒子と無機微
    粒子とを含有し、 該無機微粒子が、該トナーから前記静電潜像担持体表面
    に移行・付着するものであり、前記無機微粒子の前記静
    電潜像担持体表面への付着量が、該静電潜像担持体表面
    における平均占有面積率(CAV)で1〜20%となるも
    のであり、 かつ、前記静電潜像担持体表面における前記付着した無
    機微粒子の最大占有面積率と最小占有面積率との差(C
    MAX−CMIN)が、5%以下となるものであることを特徴
    とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 現像剤担持体表面に形成された少なくと
    もトナーを含有する現像剤の層を用いて、静電潜像担持
    体表面の静電潜像を現像してトナー画像を得る現像手段
    と、該トナー画像を中間転写体表面に転写する1次転写
    手段と、該中間転写体表面に形成されたトナー画像を第
    2の転写体表面に転写する2次転写手段と、該転写体表
    面のトナー画像を定着する定着手段と、を備え、転写体
    表面に画像を形成する画像形成装置であって、前記トナ
    ーが、少なくとも、トナー母粒子と無機微粒子とを含有
    し、 該無機微粒子が、該トナーから前記静電潜像担持体表面
    に移行・付着するものであり、前記無機微粒子の前記静
    電潜像担持体への付着量が、該静電潜像担持体表面にお
    ける平均占有面積率(CAV)で1〜20%となるもので
    あり、 かつ、前記静電潜像担持体表面における前記付着した無
    機微粒子の最大占有面積率と最小占有面積率との差(C
    MAX−CMIN)が、5%以下となるものであることを特徴
    とする画像形成装置。
JP19227199A 1999-07-06 1999-07-06 画像形成方法、トナー、及び、画像形成装置 Expired - Fee Related JP4113304B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19227199A JP4113304B2 (ja) 1999-07-06 1999-07-06 画像形成方法、トナー、及び、画像形成装置
US09/576,548 US6468707B1 (en) 1999-07-06 2000-05-24 Image-forming process and image-forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19227199A JP4113304B2 (ja) 1999-07-06 1999-07-06 画像形成方法、トナー、及び、画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001022114A true JP2001022114A (ja) 2001-01-26
JP4113304B2 JP4113304B2 (ja) 2008-07-09

Family

ID=16288508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19227199A Expired - Fee Related JP4113304B2 (ja) 1999-07-06 1999-07-06 画像形成方法、トナー、及び、画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6468707B1 (ja)
JP (1) JP4113304B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1306731A2 (en) * 2001-09-14 2003-05-02 Seiko Epson Corporation Cleanerless image forming apparatus and toner particles coated with external additives
JP2003140402A (ja) * 2001-10-31 2003-05-14 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成方法、該方法に用いる補給用トナーおよびその製造方法、並びにキャリア含有トナーカートリッジ
JP2006106307A (ja) * 2004-10-05 2006-04-20 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2006259670A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Toshiba Corp 画像形成装置
CN1323328C (zh) * 2003-07-29 2007-06-27 佳能株式会社 非磁性调色剂
JP2017142400A (ja) * 2016-02-10 2017-08-17 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法
JP2021148998A (ja) * 2020-03-19 2021-09-27 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2021148999A (ja) * 2020-03-19 2021-09-27 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2021148997A (ja) * 2020-03-19 2021-09-27 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4729950B2 (ja) * 2005-03-11 2011-07-20 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤及び画像形成方法
US7759432B2 (en) * 2005-10-13 2010-07-20 Xerox Corporation Emulsion containing epoxy resin
US7642029B2 (en) * 2005-10-28 2010-01-05 Xerox Corporation Imaging member
JP4657150B2 (ja) * 2006-05-30 2011-03-23 京セラミタ株式会社 積層型電子写真感光体及び画像形成装置
JP4743026B2 (ja) * 2006-07-05 2011-08-10 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置及び画像形成方法
JP2008216812A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP6624137B2 (ja) * 2017-03-24 2019-12-25 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 正帯電性トナー

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56126872A (en) 1980-03-12 1981-10-05 Toshiba Corp Transfer roller equipment
JPS5888770A (ja) 1981-11-24 1983-05-26 Casio Comput Co Ltd 電子複写装置
JPS58140769A (ja) 1982-02-16 1983-08-20 Konishiroku Photo Ind Co Ltd トナ−像転写方法
JPH0619602B2 (ja) 1983-02-28 1994-03-16 株式会社東芝 画像形成装置
JPH0677166B2 (ja) 1983-01-20 1994-09-28 株式会社東芝 画像形成装置
JPH0281053A (ja) 1988-09-19 1990-03-22 Casio Comput Co Ltd 静電潜像用現像剤とそれを用いる画像形成方法
JPH02118672A (ja) 1988-10-28 1990-05-02 Casio Comput Co Ltd 電子写真式画像形成方法
JPH021870A (ja) 1988-06-10 1990-01-08 Casio Comput Co Ltd 電子写真式画像形成方法
JPH02157766A (ja) 1988-12-09 1990-06-18 Casio Comput Co Ltd 画像形成方法
JPH0218671A (ja) 1988-07-06 1990-01-22 Nec Software Ltd 建築cadシステム
JPH03114063A (ja) 1989-09-28 1991-05-15 Toshiba Corp 画像形成方法
JPH03172880A (ja) 1989-12-01 1991-07-26 Fujitsu Ltd 像形成方法
TW402698B (en) * 1995-11-02 2000-08-21 Fuji Xerox Co Ltd Toner for electrostatic-image development and image forming process using the same
JP3480203B2 (ja) 1995-11-27 2003-12-15 富士ゼロックス株式会社 画像記録装置及び画像記録方法
US5863691A (en) * 1996-06-28 1999-01-26 Konica Corporation Toner for developing electrostatic latent image developer and method for producing image
JPH1152610A (ja) 1997-08-08 1999-02-26 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成方法および静電潜像現像剤

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1306731A2 (en) * 2001-09-14 2003-05-02 Seiko Epson Corporation Cleanerless image forming apparatus and toner particles coated with external additives
EP1306731A3 (en) * 2001-09-14 2003-05-07 Seiko Epson Corporation Cleanerless image forming apparatus and toner particles coated with external additives
JP2003140402A (ja) * 2001-10-31 2003-05-14 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成方法、該方法に用いる補給用トナーおよびその製造方法、並びにキャリア含有トナーカートリッジ
CN1323328C (zh) * 2003-07-29 2007-06-27 佳能株式会社 非磁性调色剂
JP2006106307A (ja) * 2004-10-05 2006-04-20 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2006259670A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Toshiba Corp 画像形成装置
JP2017142400A (ja) * 2016-02-10 2017-08-17 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法
JP2021148998A (ja) * 2020-03-19 2021-09-27 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2021148999A (ja) * 2020-03-19 2021-09-27 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2021148997A (ja) * 2020-03-19 2021-09-27 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
CN113495439A (zh) * 2020-03-19 2021-10-12 富士胶片商业创新有限公司 静电图像显影用色调剂、静电图像显影剂、色调剂盒、处理盒、成像装置和成像方法
CN113495441A (zh) * 2020-03-19 2021-10-12 富士胶片商业创新有限公司 静电图像显影用色调剂、静电图像显影剂、色调剂盒、处理盒、成像装置和成像方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6468707B1 (en) 2002-10-22
US20020160294A1 (en) 2002-10-31
JP4113304B2 (ja) 2008-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4390994B2 (ja) 静電荷像現像用トナー、それを用いた画像形成方法及び画像形成装置
JP2005062807A (ja) トナー
JP4113304B2 (ja) 画像形成方法、トナー、及び、画像形成装置
JP2001147570A (ja) カラー画像形成方法
JPH1115206A (ja) 画像形成方法
JPH1097095A (ja) 静電荷像現像用トナー及び画像形成方法
JP4000209B2 (ja) 静電潜像現像剤用トナー、静電潜像現像剤用トナーの製造方法、静電潜像現像剤、および画像形成方法
JP3416412B2 (ja) トナー及び画像形成方法
JP2011197371A (ja) トナー及びトナーの製造方法
JP3684103B2 (ja) トナー及び画像形成方法
JP4032900B2 (ja) 静電荷像乾式トナー組成物、静電潜像現像用現像剤及び画像形成方法
JP2009069259A (ja) 2成分現像剤とそれを用いた画像形成方法及び画像形成装置
JP2000258950A (ja) 静電荷像現像用トナー、及び画像形成方法
JP2007078858A (ja) 静電荷像現像用トナー、現像剤、トナー容器、画像形成方法および画像形成装置
JP2009192722A (ja) 二成分現像剤、並びにそれを用いた画像形成装置及び画像形成方法
JP3347525B2 (ja) 画像形成方法
JP4042508B2 (ja) 静電荷像乾式トナー組成物、静電潜像現像用現像剤及び画像形成方法
JP2003270888A (ja) 電子写真用画像形成装置及び現像剤
JP4671392B2 (ja) フルカラー画像形成方法、フルカラー画像形成装置及びフルカラートナー
JP2009069499A (ja) キャリア及びそれを用いた画像形成装置
JP2004053717A (ja) クリーニング装置、画像形成装置、および現像剤
JP4092995B2 (ja) 静電荷像乾式トナー組成物、静電潜像現像用現像剤及び画像形成方法
JP3728110B2 (ja) 画像形成方法
JP2006071846A (ja) 現像装置
JP3482552B2 (ja) 静電荷像現像用トナーと現像剤及びそれを用いた画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050421

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060116

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060123

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20060303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080310

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130418

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140418

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees