JP2002135030A - 電波透過性外装部品及びその製造方法 - Google Patents
電波透過性外装部品及びその製造方法Info
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Abstract
透過性の良い、レーダ用カバーを提供することを目的と
する。 【解決手段】 電波透過性かつ透明な材料からなる外面
被覆板2と、外面被覆板3の内部面に形成される中間の
金属膜4と、内面側に位置する電波透過性の材料からな
る背面被覆板3とを含んで構成される車両用外装部品に
おいて、前記外面被覆板2及び背面被覆板3を構成する
材料の比誘電率が略同一であることを特徴とする。外面
被覆板2としてはポリカーボネートを用い、背面被覆板
3としてはシンジオタクチックポリスチレンを使用す
る。
Description
レーダ等電波を利用する機器の外装部品及びその製造方
法に関し、特に、内部に金属光沢の意匠を有しながら、
電波の透過性に優れる電波透過性外装部品及びその製造
方法に関する。
受信するアンテナは、その機能が優先されるため、アン
テナ本体及び周囲の構造が意匠面で制約を受けることは
少なかった。例えば、自動車用のラジオ等のアンテナ
は、アンテナの形状をむき出しにしたロッドアンテナが
使用されている。ところで、アンテナの取り付け位置に
よっては、アンテナを隠したい場合もある。例えば、自
動車の前方の障害物や、車間距離を測定するレーダ等で
は、その性能を発揮するためには、自動車前部の中心の
位置に設けるのが望ましい。このような場合、おおむね
自動車のフロントグリル近傍にアンテナを取り付けるこ
とになってしまうが、意匠面からアンテナはなるべく外
から見えなくするのが望ましい。
2000−49522号公報や、特開2000−159
039号公報に記載された発明がある。これらの発明
は、自動車のエンブレムやフロントグリルをレーダ装置
の被覆用外装部品とし、被覆用外装部品の内部に金属の
層を設けたことにより、金属光沢を持った意匠性を有し
つつ、レーダ装置を保護する機能を実現している。ま
た、この被覆用外装部品は内部のレーダ装置の電波を受
けて外部に発するとともに、検出物から帰ってきた電波
を受けてレーダ装置へ電波を送る機能をも有し、外部か
ら見るとアンテナ自体として機能している。
属光沢を有する被覆用外装部品は次のような工程で製造
されていた。図5及び図6は、従来の自動車用レーダの
被覆用外装部品の製造工程を示す図である。図5(a)
に示すように、まずエンブレムの外表面となるクリア層
101を成形し、金属光沢により意匠を構成する部分の
内表面101aにシール状のマスキング102を手作業
により貼り付ける。なお、金属光沢を呈させない背景を
構成する内表面101bについては、マスキングを貼り
付けないでおく。次に、同図(b)に示すように、濃色
塗料の吹付けにより、塗膜103を形成する。ここで、
濃色塗料を使用するのは、金属光沢部の意匠を引き立た
せるためである。次に、同図(c)に示すように、マス
キング102を剥がし、クリア層101のうち金属光沢
を表現する面を露出させる。次に、同図(d)に示すよ
うに、インジウムを蒸着し、金属光沢層104を形成す
る。次に、図6(e)に示すように、金属光沢層104
を二次モールド時の熱から保護するためにシリコン樹脂
105等により金属光沢層104を全面コーティングす
る。次に、同図(f)に示すように、二次モールド時の
形状の変形を防止するため、ポリイミド等の保護シート
106を角部に貼り付ける。次に、同図(g)に示すよ
うに、アクリロニトリル/スチレン/アクリル酸エステ
ル共重合体(ASA)107等を二次モールドして完成
させる。
ったレーダ装置の外装部品は、レーダ装置が電波の誤受
信するのを防ぐため、電波の強度を減衰させにくいもの
である必要がある。即ち、外装部品自身での電波の減衰
を防ぐために、材料間及び金属膜での電波の屈折・反射
を極力少なくする必要があり、雨滴等による電波の減衰
も極力少なくする必要もある。また、前記したような従
来のレーダ装置の外装部品の製造方法では、二次モール
ドを使用していたため、外面の被覆板と内面の被覆板と
の界面に気泡が生ずる場合があり、このような場合に電
波の透過性能が悪化する問題がある。さらには、その気
泡部分に水が浸入した場合には、なお一層の電波透過性
能の低下が起こる。また、二次モールドを使用する場合
には、二次モールドの型にきっちり外面の被覆板を入れ
る必要があることから、外面被覆板の形状精度が高く要
求される。また、外面の被覆板の表面に変形を防止する
ためのポリイミド等の耐熱性フィルムを貼り付ける必要
もあることからコストが高くなりやすい。さらに、二次
モールド時の変形を防止するために外面被覆板と背面被
覆板の材質を異ならせなければならないことから、外面
被覆板と背面被覆板の界面で電波の反射が起こりやす
く、結果として電波の透過性能が悪くなる場合もある。
し、金属光沢を有した意匠性を有しつつ、電波透過性が
良好な電波透過性外装部品を提供することを目的とす
る。また、前記性能を有する電波透過性外装部品の低コ
ストな製造方法を提供することをも目的とする。
め、本発明の請求項1に係る電波透過性外装部品では、
電波透過性かつ透明な材料からなる外面被覆板と、前記
外面被覆板の内部面に形成される金属膜と、電波透過性
の材料からなる背面被覆板とを含んで構成される車両用
外装部品において、前記外面被覆板及び前記背面被覆板
を構成する材料の比誘電率が略同一であることを特徴と
する。
誘電率の差が大きいほど電波の屈折・反射がおこりやす
い。従って、本発明では電波透過性外装部品を、比誘電
率が略同一な外面被覆板と背面被覆板とを使用して構成
した。なお、本請求項でいう略同一とは、比誘電率の差
が概略0.2以下の場合を意味する。このようにするこ
とにより、外面被覆板と背面被覆板の間での電波の屈折
・反射を最小限にすることができ、電波透過性外装部品
の電波透過性能を高めることができる。
記載の電波透過性外装部品において、前記外面被覆板及
び前記背面被覆板を構成する材料の比誘電率がそれぞれ
4以下であることを特徴とした。
の屈折・反射が激しくなる。従って、本発明では、外面
被覆板及び背面被覆板として、比誘電率が4以下の材料
を使用することにより、現在車両用レーダとして使用さ
れているミリ波レーダに対し、実用上差支えない電波強
度を確保している。
載の電波透過性外装部品において、前記外面被覆板はポ
リカーボネート(PC)又はポリメタクリル酸メチル
(PMMA)から構成され、前記背面被覆板はシンジオ
タクチックポリスチレン又はポリフェニレンエーテル
(PPE)又はポリ塩化ビニル(PVC)又はアクリル
ニトリル/ブタジエン/スチレン共重合体(ABS)か
ら構成されることを特徴とした。
ードにおいては、前記構成で外面被覆板に使用するポリ
カーボネート(PC)の比誘電率は2.8、ポリメタク
リル酸メチル(PMMA)の比誘電率は2.7、背面被
覆板に使用するシンジオタクチックポリスチレンの比誘
電率は2.9、ポリフェニレンエーテル(PPE)の比
誘電率は2.7、ポリ塩化ビニル(PVC)の比誘電率
は2.9、アクリルニトリル/ブタジエン/スチレン共
重合体(ABS)の比誘電率は2.7であった。従っ
て、このような材料の組み合わせにより、電波の屈折・
反射を効果的に抑えることができる。
ら請求項3のいずれか1項に記載の電波透過性外装部品
において、前記外面被覆板の表面は撥水処理がなされて
いることを特徴とした。
因となり、特に、電波透過性外装部品の外面等、電波が
通過する面の全面に水分が付着してしまうと、約5dB
も電波強度が減衰してしまう。一方、水分が水滴状にま
ばらに付着している状態では、全面付着の場合ほど電波
の減衰は起こらない。従って、雨滴が付着する可能性の
ある外面被覆板の表面を撥水処理することにより、雨滴
は少なくともまばらに付着することになり、レーダの性
能の低下を防止することができる。なお、同様の理由に
より、外面被覆板の材料自体を、撥水性能がある材料と
する構成とすることによっても同じ効果を得ることがで
きる。
請求項2、請求項4のいずれか1項に記載の電波透過性
外装部品において、前記背面被覆板は、前記外面被覆板
と同一の材料からなることを特徴とした。
ば、外面被覆板と背面被覆板の間の電波の屈折・反射を
最小限にすることができ、電波の透過性能を高めること
ができる。なお、同一の材料を使用するには、2次モー
ルドを使用せず、背面被覆板を接着剤により外面被覆板
に貼り付けるようにすれば、変形等を生じることなく成
形することができる。
ら請求項5のいずれか1項に記載の電波透過性外装部品
において、前記金属膜はインジウムからなり、その膜厚
が0.03以上、0.07以下であることを特徴とし
た。
用い、その膜厚を0.03μm以上とすることにより可
視光を十分に反射して金属光沢を呈しつつ、0.07μ
m以下とすることによって、ミリ波レーダの外装部品と
して必要な電波透過性能を確保することが出来る。
外装部品の製造方法において、電波透過性かつ透明な材
料からなる外面被覆板を成形する第1工程、前記外面被
覆板の内部面に金属膜を形成する第2工程、金属膜を残
留させる部分にマスキング塗料を塗布する第3工程、エ
ッチングにより前記マスキング塗料部以外の金属膜を除
去する第4工程、電波透過性の材料からなる背面被覆板
を、前記外面被覆板の内部面に積層する第5工程、の各
工程を含んでなることを特徴とした。
装部品の製造過程において必要であった金属蒸着膜を形
成する前のシール状のマスキングの貼り付けが不要とな
る。一方、金属光沢を残す部分にマスキング塗料を塗布
することで、効率的にマスキングをすることが可能とな
る。
載の電波透過性外装部品の製造方法において、背面被覆
板の積層は、接着部材により前記背面被覆板を外面被覆
板に貼り付けることにより行うことを特徴とした。
ドを使った製造方法で必要であった外面被覆板に貼り付
けるポリイミド等の耐熱性フィルムが不要となり、製造
コストを低下させることができる。また、二次モールド
の際に生じる恐れのあった、外面被覆板と背面被覆板の
間の気泡が生じることが無く、電波の良好な透過性能を
確保することができる。さらに、接着部材の柔軟性によ
り、外面被覆板と背面被覆板の間の形状の誤差を吸収す
ることができるとともに、外面被覆板を二次モールド用
の型にきっちりと嵌める必要もないことから、比較的外
面被覆板の形状誤差を許容することができ、コストの低
下につなげることができる。
は請求項8記載の電波透過性外装部品の製造方法におい
て、第4工程の後、第5工程の前に、前記外面被覆板の
内部面に塗装を施すことを特徴とした。
景として、背面被覆板の材質の色にかかわらない色彩を
与えることができるので、電波透過性外装部品の意匠性
を高めることができる。特に、黒色等の濃色を背景とす
ることにより、金属光沢部分の意匠性を引き立てること
ができる。
明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の電
波透過性外装部品の一部断面図であり、図2は、本発明
の電波透過性外装部品の一例である自動車のエンブレム
の外観斜視図である。図2に示すように、本発明の電波
透過性外装部品であるエンブレム1は黒色の背景の中に
マークが銀色で描かれており、表面は透明なポリカーボ
ネート(PC)により覆われ、若干中心が盛り上がった
外表面形状をなしている。背景の黒色に対し、銀色のマ
ークは若干外側に盛り上がっている。その黒色と銀色の
部分の一部を示したのが図1の断面図である。図1に示
すように、エンブレム1は車体の外面側に位置する外面
被覆板2と、内面側に位置する背面被覆板3と、外面被
覆板2の内面側で凹部に形成された金属光沢を呈する金
属膜4と、金属膜4の背面に位置するマスキング塗膜9
と、マスキング塗膜9の内面側に形成された黒色塗膜5
と、外面被覆板2と背面被覆板3を接着する接着部材で
ある接着剤層6とから構成されている。
(PC)を成形したもので、エンブレム1の外側を透明
な層で覆うことにより、エンブレム1の意匠性を高める
役割を果たすものである。背面被覆板3は、シンジオタ
クチックポリスチレンを成形したものであり、エンブレ
ム1の内側を平らな面にして、内側表面での電波の不要
な散乱を防止する役割を果たすものである。
て、前記したポリカーボネート(PC)とシンジオタク
チックポリスチレンを使用したのは、一般に、異種材料
の界面において比誘電率の差があると、そこで電波の屈
折・反射が生じるため、比誘電率が比較的近い材料の組
み合わせを選択したものである。本発明にあたり発明者
が使用した材料グレードにおいては、ポリカーボネート
(PC)の比誘電率は2.8、シンジオタクチックポリ
スチレンの比誘電率は2.9であり、両者は極めて近い
組み合わせとなっている。その他の組み合わせとして
は、比誘電率が2.7のポリメタクリル酸メチル(PM
MA)とシンジオタクチックポリスチレンとの組み合わ
せ、又は、ポリカーボネート(PC)若しくはポリメタ
クリル酸メチル(PMMA)と比誘電率が2.7のポリ
フェニレンエーテル(PPE)若しくは比誘電率が2.
9のポリ塩化ビニル(PVC)若しくは比誘電率が2.
7のアクリルニトリル/ブタジエン/スチレン共重合体
(ABS)との組み合わせ、また、比誘電率が2.1前
後のポリメチルペンテン(TPX)と、比誘電率が2.
2のポリプロピレン(PP)の組み合わせ等が考えられ
る。これらの組み合わせのように、比誘電率の差が概略
0.2程度までは、界面での電波の屈折・反射は小さく
満足な電波透過性能を有する。なお、これらの材質の比
誘電率を表1にまとめて示す。
(TPX)、背面被覆板3にポリフェニレンエーテル
(PPE)を使用した場合には、比誘電率の差が0.4
以上であり、界面での屈折・反射が大きいため、満足な
電波透過性を得ることはできなかった。ちなみに、比誘
電率が近い組み合わせであれば、比誘電率の数値自体が
小さい材料の方が電波の屈折・反射が少なく、より望ま
しい。例えば、前記した材料のように、比誘電率の値が
4以下、より望ましくは3以下の材料を組み合わせれ
ば、車両用レーダとして使用されているミリ波レーダに
対し、実用上満足な電波強度を確保することが出来る。
なお、比誘電率の測定方法は、自由空間法、特に透過係
数から割り出す方法により測定した。
撥水処理がなされている。このため、エンブレムについ
た雨滴は粒状になり、車両の走行時は盛り上がった外表
面形状と相俟って雨滴が表面から吹き飛ばされて流れる
ようになっている。なお、前記撥水処理に代えて、外面
被覆板2の材質自体として撥水性のあるものを使用する
ことによっても同様の効果を奏することができる。
た薄膜であり、エンブレムのマークを金属光沢をもって
デザインするためのものである。金属膜4をインジウム
により構成したのは、現在知られている金属の中で、ミ
リ波の透過性が最も良いのがインジウムであるからであ
る。金属膜4の膜厚は、インジウムを使用する場合0.
03μm以上、0.07μm以下であるのが望ましい。
これは、インジウムの膜厚が0.03μmより薄くなる
と、可視光を十分に反射せず、金属光沢が弱くなってし
まい、一方、0.07μmより厚くなると、ミリ波の透
過性が悪化するからである。さらには、製造上の誤差を
考慮すると、0.04μm〜0.06μmの間で膜厚を
設定するのがより望ましい。なお、測定に使用した周波
数は76.5GHz(波長約4mm)であった。また、
金属膜4に使用する金属は、インジウムに限らず、クロ
ム、錫、アルミニウム、金等も使用することができる
が、電波の透過性が良い金属ほど好ましい。
膜厚で電波の透過性が変化するのは、次のような理由に
よると考えられる。図3はインジウム蒸着膜のSEM(S
canning Electron Microscopy)画像のスケッチである。
図3において、符号10が示す領域はインジウムの微細
な結晶を示し、符号11が示す領域は、インジウムの結
晶間の隙間を示す。即ち、符号11の境界により隔てら
れている符号10部分は電気的に絶縁されていると考え
られる。図3に示すように、(a)の0.06μmの膜
厚までは、インジウム蒸着膜が島状の組織として形成さ
れるのに対し、(b)の膜厚0.08μm、(c)の膜
厚0.1μmの厚さになると、各島が連結した組織とな
り、電波が透過した時に高周波電流が蒸着膜内に流れ、
ロスを生じると考えられる。
ル系塗料等を使用することができる。黒色塗膜5は、金
属膜4を意匠面で引き立たせるためのものである。色は
黒色に限らず、数多くの色彩を使用することができ、さ
らには塗膜を省略することもできる。例えば、接着剤層
6の色彩を見せることにより、黒色塗膜5を廃止するこ
ともできる。また、接着剤層6及び背面被覆板3を濃色
又は無色の透明な樹脂を使用することにより、内部のレ
ーダ装置を隠しつつ深みのある意匠を実現することもで
きる。一方、黒色塗膜5を形成させた場合には、背面被
覆膜3は外部から見えないので、有色であっても無色で
あってもどちらでもよい。また、樹脂本来の色彩のまま
使用して、樹脂の着色を省略し、樹脂の選択次第でコス
トの低下を図ることもできる。なお、黒色塗膜5は、厚
さが金属膜4に比較しても薄いので、電波の透過性に対
する影響は無視することができる。
3を貼り合わせるために使用される。例えば、ゴム系の
接着剤や両面テープを使用することができる。なお、接
着剤層6は金属ではなく、厚さも薄いため、電波の透過
性能にはほとんど影響を与えない。
工程で必要であったものであり、一般的なマスキング塗
料を使用することが出来る。マスキング塗膜9は、厚さ
が薄く、金属ではないことから電波の透過性能には影響
を与えない。
へ、又は外面から内面へ通過するレーダの電波は、低減
衰量で透過することができる。即ち、外面被覆板2にポ
リカーボネート(PC)、背面被覆板3にシンジオタク
チックポリスチレンを使用し、両者を接着剤によって接
着したため、両者の間での電波の屈折・反射が起こりに
くく、良好な電波透過性能を確保することができる。ま
た、前記構成において、背面被覆板3を外面被覆板2と
同じものを使用すれば、電波の屈折・反射を最小限にす
ることができ、さらに良好な電波透過性能を確保するこ
とができる。例えば、外面被覆板2及び背面被覆板3の
両方にポリメタクリル酸メチル(PMMA)を使用する
ような場合が考えられる。
自動車のエンブレムの製造方法について説明する。図4
は、本実施の形態の自動車のエンブレムの製造方法を示
す図である。なお、図4においては、自動車のエンブレ
ムの一部断面のみを示している。まず、外面被覆板2を
透明なポリカーボネート(PC)により、背面被覆板3
をシンジオタクチックポリスチレンによりそれぞれ別個
に成形する。その際外面被覆板2は、エンブレムの内部
になる面(以下、「外面被覆板の内部面」という)にお
いて、金属光沢を持たせる部分を一段低くして凹部2a
にして成形する。背面被覆板3の外面被覆板2に接着さ
れる面(以下、「背面被覆板の内部面」という)は、外
面被覆板2の内部面と相補する形状に成形される。但
し、接着剤で外面被覆板2と、背面被覆板3の間を充填
するように製造する場合には、背面被覆板3の内部面は
必ずしも外面被覆板2の内部面と相補する形状でなくて
も良い。この場合、接着剤として、外面被覆板2や背面
被覆板3と、比誘電率が略同一なものを選択するのが望
ましい。なお、背面被覆板3の外表面となる面は電波の
不要な散乱を防止するため、平面もしくはなだらかな曲
面、望ましくは曲率半径140mm以上に成形される。
板2の内部面全面にインジウムを使用して金属膜4を蒸
着により約0.05μmの厚さで堆積させる。次に、図
4(b)に示すように、外面被覆板2の内部面の凹部2
aにマスキング塗料を滴下してマスキング塗膜9を形成
させる。金属光沢を残したい部分は前記したように一段
低くして凹部2aとしているので、マスキング塗料の滴
下量を適切に設定することにより、マスキング工程の自
動化も容易である。次に、同図(c)に示すように、外
面被覆板2の内部面全体をエッチングすることにより、
マスキング塗膜9を形成した部分以外の金属膜4を除去
する。次に、同図(d)に示すように、外面被覆板2の
内部面全面に黒色の塗料で吹付け塗装を行い、黒色塗膜
5を形成する。次に、同図(e)に示すように、外面被
覆板2の内部面全面にゴム系の接着剤6を塗布した後、
背面被覆板3を貼り合わせる。この際、接着剤は流動性
を有するので、外面被覆板2と背面被覆板3の寸法差か
ら生じる隙間を埋め、気泡が生じるのを防ぐことができ
る。
らば、本発明の電波透過性外装部品である自動車用エン
ブレム1が完成する。本発明の電波透過性外装部品の製
造方法においては、該マスキングを施す部分を凹部とな
るように外面被覆板2を形成しているので、マスキング
塗料を一定量滴下するという簡易な工程でマスキングを
行うことを実現している。さらに、金属膜4を残したい
部分にマスキングを施しているので、シール状のマスキ
ングを1つずつ剥がす必要がない。従って、複数個の部
品を1度にエッチングし、容易に大量生産することがで
きるので、電波透過性外装部品の製造費のコストダウン
を図ることができる。
たが、本発明は前記実施の形態には制限されない。即
ち、実施の形態においては、一例として自動車のエンブ
レムを電波透過性外装部品とする場合について述べた
が、自動車のエンブレム以外にも、例えば、フロントグ
リル自体、スクーターのボディー前面の意匠部分等でも
実施することができる。
は、外面被覆板と背面被覆板の材料として、比誘電率が
近いものを使用することにより、外面被覆板と背面被覆
板の間の電波の屈折・反射を最小限にして、金属光沢の
意匠を有する電波透過性外装部品において、電波透過性
能を高めることができる。
覆板と背面被覆板を構成する材料の比誘電率を4以下と
して、自動車用レーダとして使用されているミリ波レー
ダに対し、実用上差支えない電波強度を確保した電波透
過性外装部品とすることができる。
覆板と背面被覆板の材料の組み合わせにより、屈折・反
射による電波強度の減衰を抑えることができる。
板の表面に撥水処理をすることにより、雨滴による電波
強度の減衰を防止することができる。
覆板と内面被覆板の材料を同じくすることで、外面被覆
板と背面被覆板の間での電波の屈折・反射を最小限にす
ることができ、電波の透過性能を高めることができる。
沢を呈しつつ、ミリ波レーダの外装部品として必要な電
波透過性能を確保することが出来る。
要であったマスキング工程を廃止することにより、電波
透過性外装部品の製造コストを低下させることができ
る。
覆板及び背面被覆板の形状誤差を許容できて、電波透過
性外装部品の製造コストを低下させることができるとと
もに、電波透過性能を高めることができる。
沢部分の背景を与えて、意匠性を高めることができる。
車用エンブレムの斜視図である。
(a)が膜厚0.06μmの場合、(b)が膜厚0.0
8μmの場合、(c)が膜厚0.1μmの場合である。
図であり、(a)が金属蒸着膜形成工程、(b)がマス
キング工程、(c)がエッチング工程、(d)が塗装工
程、(e)が背面被覆板貼り付け工程である。
す図であり、(a)がマスキング工程、(b)が塗装工
程、(c)がマスキング剥離工程、(d)がインジウム
蒸着工程である。
す図であり、(e)がコーティング工程、(f)が保護
シート貼り付け工程、(g)が二次モールド工程であ
る。
板、3…背面被覆板、4…金属膜、5…黒色塗膜、6…
接着剤層、9…マスキング塗膜
Claims (9)
- 【請求項1】 電波透過性かつ透明な材料からなる外面
被覆板と、前記外面被覆板の内部面に形成される金属膜
と、電波透過性の材料からなる背面被覆板とを含んで構
成される車両用外装部品において、前記外面被覆板及び
前記背面被覆板を構成する材料の比誘電率が略同一であ
ることを特徴とする電波透過性外装部品。 - 【請求項2】 前記外面被覆板及び前記背面被覆板を構
成する材料の比誘電率がそれぞれ4以下であることを特
徴とする請求項1記載の電波透過性外装部品。 - 【請求項3】 前記外面被覆板はポリカーボネート(P
C)又はポリメタクリル酸メチル(PMMA)から構成
され、前記背面被覆板はシンジオタクチックポリスチレ
ン又はポリフェニレンエーテル(PPE)又はポリ塩化
ビニル(PVC)又はアクリルニトリル/ブタジエン/
スチレン共重合体(ABS)から構成されることを特徴
とする請求項2記載の電波透過性外装部品。 - 【請求項4】 前記外面被覆板の表面は撥水処理がなさ
れていることを特徴とする請求項1から請求項3のいず
れか1項に記載の電波透過性外装部品。 - 【請求項5】 前記背面被覆板は、前記外面被覆板と同
一の材料からなることを特徴とする請求項1、請求項
2、請求項4のいずれか1項に記載の電波透過性外装部
品。 - 【請求項6】 前記金属膜はインジウムからなり、その
膜厚が0.03μm以上、0.07μm以下であること
を特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記
載の電波透過性外装部品。 - 【請求項7】 次の各工程を含んでなることを特徴とす
る電波透過性外装部品の製造方法。 (イ)電波透過性かつ透明な材料からなる外面被覆板を
成形する第1工程 (ロ)前記外面被覆板の内部面に金属膜を形成する第2
工程 (ハ)金属膜を残留させる部分にマスキング塗料を塗布
する第3工程 (ニ)エッチングにより前記マスキング塗料部以外の金
属膜を除去する第4工程 (ホ)電波透過性の材料からなる背面被覆板を、前記外
面被覆板の内部面に積層する第5工程 - 【請求項8】 背面被覆板の積層は、接着部材により前
記背面被覆板を外面被覆板に貼り付けることにより行う
ことを特徴とする請求項7記載の電波透過性外装部品の
製造方法。 - 【請求項9】 前記第4工程の後、前記第5工程の前
に、前記外面被覆板の内部面に塗装を施すことを特徴と
する請求項7又は請求項8記載の電波透過性外装部品の
製造方法。
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