JP2007285093A - 携帯機及び加飾フィルム - Google Patents

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浩之 杉山
Yutaka Yoshida
豊 吉田
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Abstract

【課題】傷つき難く、かつ、通信性能の低下を抑制した高輝度の金属調加飾を形成することができる携帯機及び加飾フィルムの提供をする。
【解決手段】携帯機1は、各操作ボタン5〜7から操作信号を入力すると、前記各操作ボタンに対応した情報を電波にして放射するようになっている。そして、ケース2内に収納された無線通信回路から放射された電波は、自動車に設けられた受信機に受信される。この携帯機1のケース2を、インジウム蒸着による金属調加飾層を形成した加飾フィルムを表面に有するカバー3,4により形成する。これにより、携帯機1は、車両間との通信性能の低下は抑制されて好適な通信をすることができるとともに、加飾フィルムで外装を保護し、高輝度の金属光沢によって高級感を表現することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯機及び加飾フィルムに関する。
住宅等の建物ドアや車両ドアなどの施錠・解錠操作に用いる鍵としては、ドアに設けられた鍵穴に機械的なキーを挿入して回動することにより行う鍵の他に、鍵に無線通信回路を内蔵し、その鍵と建物ドアや車両ドアが無線通信により施錠・解錠用の情報を交換して、ドアの施錠・解錠が操作できるワイヤレスキー(携帯機)が普及している。鍵穴に挿入して回動する形式の鍵は、鍵穴に差し込む部分が必須であり、その意匠性に制約があったが、携帯機は鍵穴に差し込む部分が不要であるため、その意匠性の自由度が高い。そのため、携帯機は、従来から鍵に要求されている耐久性に加えて、その意匠性の高い高級感が求められている。特に、貴金属製品で見受けられるように、高輝度の金属光沢のあるものは高級感を感じさせる。
そこで、携帯機のケースに高輝度の金属光沢(メタリック)のある塗料で塗装し、携帯機に高輝度の金属光沢を与え、それにより高級感を表現することが考えられている。ところで、高輝度の金属光沢を放つ塗料はその塗料の成分に金属、例えばアルミニウムを含ませ、その金属(アルミニウム)にて、携帯機のケースに金属光沢を与えている。そのため、携帯機をそのような塗料で塗装すると、携帯機内部の無線通信回路から発信される電波が、携帯機を塗装した塗料に含まれる金属(アルミニウム)によって遮蔽され、携帯機とドア間の通信性能が著しく低下する問題があった。
そのため、従来は、携帯機の全体に高輝度の金属光沢のある塗料を使用することは難しく、通信性能に影響を与えない量の金属(アルミニウム)を配合した塗料を使用していた。その結果、金属の量が少なくなることから、携帯機は低輝度の金属光沢を表現することしかできなかった。また、高輝度の金属光沢のある塗料を使用する場合もあったが、それも無線通信に影響が無いと確認された携帯機の限られた一部分に使用できる程度であった。
また、ケースに塗料を塗って携帯機のケースに金属光沢を与えた場合、直接、その塗装部分に指等が触れるため、長時間使用すると、塗装部分が損傷したり磨耗したりして携帯機の意匠性を低下させていた。そこで、塗装よりも塗料の層を薄くできる印刷を用いて、携帯機のケースを、透光性を有する樹脂フィルムの裏側に金属成分の含まれた印刷層を施した加飾フィルムを用い、加飾フィルムの印刷層側がケース本体側に配置されるように形成することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−153526号公報
ところが、上記特許文献においては、加飾フィルムの印刷の塗料に、高輝度金属調の表現力が高いアルミニウムを含む塗料を使用している。したがって、アルミニウムは導電率が高いことから、携帯機の通信性能の低下を招いていた。
本発明は、傷つき難く、かつ、通信性能の低下を抑制した高輝度の金属調加飾を形成することができる携帯機及び加飾フィルムの提供をすることにある。
請求項1に記載の内部に無線通信回路を備える携帯機のケースに加飾フィルムを貼着する携帯機は、前記加飾フィルムは、透明樹脂フィルムと、前記透明樹脂フィルムの裏面に形成した通信性能の低下を抑制した高輝度の金属調加飾層とを備えたことを要旨とする。
請求項2に記載の携帯機は、前記金属調加飾層は、インジウムまたはすずにより形成される金属調加飾層であることを要旨とする。
請求項3に記載の携帯機は、前記金属調加飾層は、蒸着により形成された金属調加飾層であることを要旨とする。
請求項4に記載の携帯機は、前記透明樹脂フィルムの裏面に形成した金属調加飾層に不透明層を備えることを要旨とする。
請求項5に記載の携帯機は、前記透明樹脂フィルムの裏面と金属調加飾層との間に印刷層を形成したことを要旨とする。
請求項6の加飾フィルムは、透明樹脂フィルムと、前記透明樹脂フィルムの裏面に形成したインジウム蒸着により形成された通信性能の低下を抑制した高輝度金属調加飾層と、前記金属調加飾層の裏面に形成した不透明層と、前記透明樹脂フィルムと前記金属調加飾層との間に形成した印刷層ととからなることを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、携帯機の加飾フィルムは透明樹脂フィルムの裏面に通信性能の低下を抑制した高輝度の金属調加飾層を備えている。したがって、携帯機が備える加飾フィルムは通信性能の低下を抑制した高輝度の金属調加飾層を備える。それにより、携帯機のケースの内部に備えられた無線通信回路は、携帯機のケースによって通信性能が低下すること無く、好適な無線通信をすることができる。その結果、高輝度の金属調加飾による金属光沢によって高級感を与えた携帯機を提供することができる。さらに、加飾フィルムの透明樹脂フィルムの表面により、携帯機のケースを保護することもできる。
請求項2に記載の発明によれば、金属調加飾層はインジウムまたはすずにより形成される。インジウムやすずは高輝度の金属調加飾を表現できるとともに、金属調加飾層に通常用いられるアルミニウムに比べて遥かに電波遮蔽率が小さいので、無線通信回路の通信性能の低下を抑制することができる。その結果、高輝度の金属調加飾でありながら通信性能の低下を抑制した携帯機を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、携帯機の加飾フィルムが備える金属調加飾層は蒸着により形成される。蒸着による形成によれば、金属調加飾層の厚みの管理が容易かつ精度よく行える。その結果、通信性能や金属調加飾の都合に合わせた好適な厚みの金属調加飾層を有する携帯機を提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、金属調加飾層は不透明層を備える。前記金属調加飾層は、通信性能の低下を抑制するために薄く、金属調加飾層の金属光沢の見栄えが金属調加飾層の裏面にあるものによって左右される。そこで、不透明層を備えることにより金属調加飾層の金属光沢がはっきり見えるようにした。その結果、金属調加飾層は一定の高輝度感を確保することができるとともに、金属調加飾層を薄くすることができ、通信性能の低下を抑制することができる。
請求項5に記載の発明によれば、絵、模様、または文字等のデザインが表された印刷層は透明樹脂フィルムの表面から見ることができる。その結果、携帯機の表面から、目的に応じて印刷された所定の絵、模様、または文字等を見ることができて、携帯機の使い勝手とともにデザイン性を高めることができる。
請求項6に記載の発明によれば、加飾フィルムは、透明樹脂フィルムと、透明樹脂フィルムの裏面に形成したインジウム蒸着により形成された通信性能の低下を抑制した高輝度の金属調加飾層と、金属調加飾層の裏面に形成した不透明層と、透明樹脂フィルムと金属調加飾層との間に印刷層とを順に備える。したがって、前記加飾フィルムを、携帯機のケースの外面に貼着することにより、携帯機に通信性能の低下を抑制した高輝度金属調加飾ができる。その結果、この加飾フィルムによって通信性能の低下を抑制した高輝度金属調加飾をした携帯機を提供することができるとともに、加飾フィルムの透明樹脂フィルムの表面により携帯機のケースを保護することができる。
以下、本発明を具体化した携帯機の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は本発明を具体化した携帯機の全体斜視図である。
図1において、携帯機1は、直接に鍵をささないで、自動車のドアの施錠・解錠やトランクの解錠を行うための自動車用のトランスミッタである。
携帯機1のケース2は、人の手のひらに握れる程度の大きさの四角箱状であり、下部カバー3と上部カバー4とからなり、両カバー3,4が互いに連結固着されて形成されている。ケース2の上面には、上部カバー4にそれぞれ形成した貫通穴4aから露出した操作ボタン5,6,7が設けられている。操作ボタン5,6,7は、ケース2内に設けられた図示しない無線通信回路にそれぞれ電気的に接続されている。
操作ボタン5,6,7を押下すると各操作ボタン5〜7に対応した操作信号が、無線通信回路に出力される。無線通信回路は、各操作ボタン5〜7から操作信号を入力すると、前記各操作ボタンに対応した情報を電波にして放射するようになっている。ケース2内に収納された無線通信回路から放射された電波は、自動車に設けられた受信機に受信される。詳述すると、携帯機1の無線通信回路は、自動車に備えられた図示しない通信機器からのLF帯の電波を受信することができ、さらに操作ボタン5〜7に対応する情報をRF帯の電波により前記通信機器に対して無線伝送することができるように構成されている。ここで、操作ボタン5に対応する情報は、ドアを施錠させるための情報であり、操作ボタン6に対応する情報は、ドアを解錠させるための情報であり、操作ボタン7に対応する情報は、トランクを解錠させるための情報である。なお、無線伝送に用いる無線通信回路のアンテナもケース2の内部に配置されている。
また、ケース2の一側面には、ドアの施錠・解錠及びトランクの解錠を行う物理的な鍵9が取り出し可能に装着されている。
ケース2を構成する下部カバー3と上部カバー4は、図2及び図3に示すように、合成樹脂製のベース21と、そのベース21の表面に接着した加飾フィルム22とからなる。加飾フィルム22は、フィルムインモールド成形により合成樹脂製のベース21に対して接着されている。
加飾フィルム22は、高輝度金属調加飾をされた樹脂フィルムであって、ポリカーボネート製の透明樹脂フィルムとしての透明保護フィルム31を備えなる。さらに、加飾フィルム22は、図3に示すように、前記透明保護フィルム31の接着側の面(裏面)には、所定のイメージを印刷した印刷層32が形成されるとともに、同印刷層32とともに透明保護フィルム31の接着側の面(裏面)を全面被覆する金属調加飾層33が形成されている。金属調加飾層33は、インジウム蒸着膜で形成されている。インジウム蒸着膜からなる金属調加飾層33は、インジウムの特性上、通信性能の低下を抑制するとともに高輝度の金属光沢を出す。金属調加飾層33の接着側の面には、全面に亘って透光を防止するための黒塗りの不透明層34が形成され、不透明層34がベース21の表面に接着されてい
る。
このように、下部カバー3と上部カバー4のベース21には、加飾フィルム22を接着した。そして、加飾フィルム22の透明保護フィルム31の接着側の面に、インジウム蒸着膜からなる金属調加飾層33を形成し、その金属調加飾層33の接着面に不透明層34を形成した。したがって、インジウム蒸着膜からなる金属調加飾層33によって、ケース2の表面には高輝度の金属光沢が得られ、携帯機1に高級感を表現することができる。しかも、金属調加飾層33がインジウムの蒸着膜からなるため、アルミニウムに比べて遥かに誘電率が高く電波の遮蔽は遥かに小さいので、携帯機1と自動車の通信機器との間の通信性能の低下を抑制することができる。
次に、加飾フィルム22の製造方法について説明する。
図4の(a)〜(d)は、加飾フィルム22の製造方法を順番に示した説明図である。
まず、図4(a)に示すポリカーボネート製の透明保護フィルム31の一側面に所定の絵、模様、または文字等のデザインを表す印刷層32を、図4(b)に示すように印刷する。ここで、透明保護フィルム31は印刷層32を透視できるように透明な合成樹脂であることが望ましく、印刷層32の印刷に用いる塗料は通信性能を低下させない、例えば金属成分を含まない塗料が望ましい。
次に、図4(c)に示すように、透明保護フィルム31の印刷層32を印刷した面に、金属調加飾層33を重ねる。金属調加飾層33は、インジウムを、本実施形態では、通信性能に影響を与えない厚みである10μm以下の厚さで蒸着することによって形成する。インジウムの蒸着は、その蒸着膜の厚みの管理が行い易いため、任意の厚みの形成が容易であり、さらに厚みの精度もよい。
次に、図4(d)に示すように、金属調加飾層33の面(裏面)に不透明層34を形成する。不透明層34は、通信性能に影響を与えない塗料であって、その塗料を金属調加飾層33に塗布することによって形成する。
つまり、金属調加飾層33(インジウム蒸着膜)の膜厚が薄いと、金属調加飾層33の金属光沢の見栄えは、金属調加飾層の裏面にあるものによって左右され、金属調加飾層33の輝度感を悪くする。そこで、金属調加飾層33の面(裏面)に不透明層34を形成することによって、金属調加飾層33の金属光沢がはっきり見えるようにして、一定の高輝度感を確保できるようにしている。
次に、上記のように製造した加飾フィルム22を用いた下部カバー3及び上部カバー4の製造方法について説明する。なお、説明の便宜上、下部カバー3の製造方法について説明し、上部カバー4についてはその製造方法が同じなので省略する。
図5の(a)〜(e)は、フィルムインモールド成形による下部カバー3の製造方法を順番に示した説明図である。
まず、図5(a)に示す加飾フィルム22を、図5(b)に示すように、型成形機の下押型51と上押型52の間に配置する。詳述すると、加飾フィルム22の表面22aが下押型51側に、裏面22bが上押型52に向くように、加飾フィルム22を下押型51に配置する。
そして、上押型52を下押型51に下動させ、型締めして、図5(c)に示すように、上押型52の成形凸部52aと下押型51の成形凹部51aとで、加飾フィルム22を下部カバー3の表面形状になるように成形する。
下部カバー3の表面形状に成形された加飾フィルム22は出来上がると、フィルムインモールド成形機の下型53の成形凹部53aと上型54の成形凸部54aとで形成されるキャビティ56内において下部カバー3を成形する。
まず、下型53の成形凹部53aに、下部カバー3の外形形状に成形された加飾フィルム22を配置する。次に、図5(d)に示すように、上型54を下動させて、下型53と型締めをする。続いて、上型54の合成樹脂注入口(ゲート)55からキャビティ56内に下部カバー3のベース21となる合成樹脂を注入する。注入された合成樹脂は下型53に保持された加飾フィルム22と、上型54により確保されたキャビティ56に充填される。
これにより、図5(e)に示すように、ベース21と加飾フィルム22とからなる下部カバー3が、フィルムインモールド成形によって成形される。
上記実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態によれば、携帯機1のケース2は、インジウム蒸着による金属調加飾層33を備える加飾フィルム22を有するカバー3,4により形成した。したがって、携帯機1の外装は、通信性能の低下を抑制した高輝度金属調加飾を施すことができる。その結果、携帯機1は、車両間との通信性能の低下は抑制されて好適な通信をすることができるとともに、高輝度の金属光沢のある外装によって高級感を表現することができる。
(2)上記実施形態によれば、加飾フィルム22の金属調加飾層33は蒸着により10μm以下の厚みに形成された。蒸着による形成によれば、金属調加飾層33の膜厚管理が容易にかつ精度良く行える。したがって、通信性能や加飾の都合に合わせた好適な厚みの金属調加飾層33を有する携帯機1を提供することができる。
(3)上記実施形態によれば、携帯機1が備える加飾フィルム22の金属調加飾層33はインジウム蒸着により形成した。つまり、アルミニウムに比べて遥かに誘電率の高いインジウムを用いたことにより、電波遮蔽率を小さくすることができ、通信性能の低下を抑制した高輝度金属調加飾をケース2の全面に施すことができ、高級感のある携帯機1を提供することができる。
(4)上記実施形態によれば、携帯機1が備える加飾フィルム22は金属調加飾層33に不透明層34を重ねた。これによって、金属調加飾層33の金属光沢の見栄えが金属調加飾層33の裏面にあるものによって左右されることを防止して、金属調加飾層33の一定の高輝度感を確保する。その結果、薄くて通信性能の低下を抑止した高輝度の金属調加飾をした携帯機1を提供することができる。
(5)上記実施形態によれば、携帯機1が備える加飾フィルム22は所定の絵、模様、文字等のデザインを表す印刷層32を透明保護フィルム31の一側面に印刷して形成した。これによって、携帯機1は、使い勝手とともにデザイン性を高めることができる。
(6)上記実施形態によれば、携帯機1の両カバー3,4に貼着された加飾フィルム22はポリカーボネート製の透明保護フィルム31を備えた。したがって、携帯機1の外面は透明度の高さとともに、耐久性を備えた。その結果、加飾フィルム22の印刷層32と、金属調加飾層33とははっきり視認することができ、かつ、外装が傷つきにくく耐久性の高い携帯機1を提供することができる。
(7)上記実施形態によれば、携帯機1の両カバー3,4はフィルムインモールド成形により、加飾フィルム22の裏面22bとベース21とが接着されるように成形した。そ
の結果、加飾フィルム22とベース21とが剥離することがなく、携帯機1の外装の耐久性を高めることができる。また、加飾フィルム22の印刷層32、金属調加飾層33、不透明層34に指等が直接接することが無いので、印刷層32、金属調加飾層33、不透明層34の損傷や磨耗等がなく、携帯機1のデザインの耐久性を高めることができた。
なお、この発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよい。
・上記実施形態では、携帯機1を車両用の鍵として用いた。しかし、これに限らず、例えば建物のドアのワイヤレスキーの機能を備えた携帯機として実施してもよい。さらには、無線通信を行う携帯機であれば、例えば家庭用電化製品のリモートコントローラに実施してもよい。
・上記実施形態では、携帯機1は車両の通信機器と無線通信を行うための無線通信回路を備えた。しかし、これに限らず、携帯機1を応答機として、例えばICチップを内蔵して実施してもよい。そうすれば、携帯機1は、携帯機1と通信する通信機器の無線通信電波を受信して応答するように構成できる。この場合、携帯機1をカード型、例えばプラスチックカードや定期券の形態にして実施してもよい。それにより、高輝度の金属光沢を持つ高級感のある応答機を提供することができる。
・上記実施形態では、携帯機1は人の手のひらに握れる程度の大きさの四角箱状であった。しかし、これに限らず、携帯機1の大きさや形態に制限はない。例えば携帯機の大きさを手帳ぐらいの大きさにしたり、形態を円形にしてもよい。それにより、高級感のある様々なデザインや用途の携帯機を提供することができる。
・上記実施形態では、携帯機1の操作ボタンによる操作内容を、ドアの施錠・解錠、トランクの解錠とした。しかし、これに限らず、その操作ボタンによる操作内容に限定はない。例えば、車両であればエンジンの始動や停止の操作、建造物であれば内部の照明の点灯・消灯の操作が行えてもよい。また、携帯機1に備える操作ボタンの数に制限はない。
・上記実施形態では、金属調加飾層33はインジウム蒸着により作成した。しかし、これに限らず、蒸着にて通信性能の低下を抑制し、かつ、高輝度金属調加飾ができる部材であればよく、例えばすず(錫)を用いてもよい。そうすれば、製造工程にあわせて自由に部材を選択できる。また、金属光沢は、金属部材によって異なるので、携帯機1のデザイン上の自由度を高めることができる。
・上記実施形態では、高輝度金属調加飾をした加飾フィルム22の一側面の全体に金属調加飾層33を設けた。しかし、これに限らず、加飾フィルム22の一部に金属調加飾層33を設けてもよい。そうすれば、デザイン上の自由度を高めることができる。
・上記実施形態では、操作ボタン5,6,7、には金属調加飾層33を設けなかった。しかし、これに限らず、同様の金属調加飾層を操作ボタン5,6,7に設けて金属調加飾を施してもよい。そうすれば、操作ボタンのデザイン性を高めることができる。
・上記実施形態では、加飾フィルム22は黒塗りの不透明層34を備えた。しかし、これに限らず、不透明層34は他の色、例えば白色でもよい。そうすれば、不透明層34の色によって金属調加飾の反射光に色彩の変化を与えることができ、デザイン性を高めることができる。
・上記実施形態では、加飾フィルム22は所定の絵、模様、文字等のデザインを表す印刷層32を備えた。しかし、これに限らず、印刷層32はなくても構わない。そうすれば、デザインに好適な実施方法を選択できる。
・上記実施形態では、加飾フィルム22は金属調加飾層33の金属光沢の見栄えが金属調加飾層33の裏面にあるものによって左右されることを防止するため不透明層34を備えた。しかし、これに限らず、不透明層34はなくてもよい。また、ベース21によってその機能を代替してもよい。そうすれば、実施に好適な方法を選択できる。
実施形態における携帯機をあらわす斜視図。 図1のA−A線に沿った下部ケースの断面図と上部ケースの断面図。 ケースと加飾フィルムの断面図。 (a)〜(d)は図3の加飾フィルムの製造方法を示す説明図。 (a)〜(e)はフィルムインモールド成形による下部ケースの製造方法を示す説明図。
符号の説明
1…携帯機、2…ケース、3…下部カバー、4…上部カバー、5,6,7…操作ボタン、9…鍵、21…ベース、22…加飾フィルム、22a…表面、22b…裏面、31…透明保護フィルム、32…印刷層、33…金属調加飾層、34…不透明層、51…下押型、52…上押型、53…下型、54…上型、55…合成樹脂注入口、56…キャビティ。

Claims (6)

  1. 内部に無線通信回路を備える携帯機のケースに加飾フィルムを貼着する携帯機において、
    前記加飾フィルムは、
    透明樹脂フィルムと、
    前記透明樹脂フィルムの裏面に形成した通信性能の低下を抑制した高輝度の金属調加飾層と、
    を備えたことを特徴とする携帯機。
  2. 請求項1に記載の携帯機において、
    前記金属調加飾層は、
    インジウムまたはすずにより形成される金属調加飾層であることを特徴とする携帯機。
  3. 請求項2に記載の携帯機において、
    前記金属調加飾層は、
    蒸着により形成された金属調加飾層であることを特徴とする携帯機。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の携帯機において、
    前記透明樹脂フィルムの裏面に形成した金属調加飾層に不透明層を備えることを特徴とする携帯機。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の携帯機において、
    前記透明樹脂フィルムの裏面と金属調加飾層との間に印刷層を形成したことを特徴とする携帯機。
  6. 透明樹脂フィルムと、
    前記透明樹脂フィルムの裏面に形成したインジウム蒸着により形成された通信性能の低下を抑制した高輝度の金属調加飾層と、
    前記金属調加飾層の裏面に形成した不透明層と、
    前記透明樹脂フィルムと前記金属調加飾層との間に形成した印刷層と
    とからなる加飾フィルム。
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