JP2017136819A - 加飾品及び車両用外装品 - Google Patents

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崇志 原
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将文 久保田
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Abstract

【課題】インジウム膜による金属色の色調を良好に制御できる加飾品を提供する。
【解決手段】膜22が形成される対象物20、21を備え、膜22は、対象物20にスパッタリング又は蒸着されたインジウム膜であり、対象物20、21の可視光領域の拡散反射率が1%以下とされている。
【選択図】図2

Description

本発明は、インジウム膜によって加飾された加飾品及び車両用外装品に関する。
意匠的要求から基体の表面に金属調の加飾を有する加飾品が存在する。特許文献1では、合成樹脂基材に、アンダーコートと、ニッケル、クロム等の金属膜とを順に積層した自動車内装部品が加飾品として示されている。この加飾品では、樹脂素材の表面を着色することで所望の色の金属調外観を得ている。
特許文献2では、物品の表面に、アンダーコートと、金属薄膜を順に積層し、金属薄膜の上にアルミニウム、チタン、クロム等の酸化物からなる干渉膜と、光透過性合成樹脂によって構成された保護膜とを順に積層したゴルフシャフトが加飾品として示されている。
干渉膜の厚さを変えて光の干渉を変化させることで、加飾品の色調を多段階に制御している。
特開2007−1247号公報 特開平10−230563号公報
基体に積層し金属調の加飾を施す金属薄膜として、耐腐食性が高いインジウム膜を用いることがある。基体が樹脂素材である場合には、基体には樹脂素材の成形時に発生するウエルド等が存在する。この場合には、特許文献1の技術のように基体そのものを着色しても、インジウム膜を透過する光によって基体の表面形状の視認は可能であるため、樹脂製の基体に存在するウエルド等のラインを隠すことができない。
特許文献2の技術では、光干渉を利用して所望の色調にするためには、干渉膜の膜厚をナノオーダーレベルで制御する必要がある。さらに、形状が複雑な基体においては、基体からの干渉膜までの距離が不均一になる。そうなると、基体全面に対して膜厚を均一にして成膜することができず、加飾品を所望の色調に制御することができない。
上記実情に鑑み、インジウム膜による金属色の色調を良好に制御できる加飾品が求められている。
本発明に係る加飾品の特徴構成は、膜が形成される対象物を備え、前記膜は、前記対象物にスパッタリング又は蒸着されたインジウム膜であり、前記対象物の可視光領域の拡散反射率が1%以下とされている点にある。
対象物にインジウム膜が積層される加飾品においては、各層からの光の拡散反射成分によって色調が認識される。対象物にスパッタリング又は蒸着により形成されるインジウム膜は、数十nmの薄膜であるため、可視光が対象物まで透過する。特に、インジウムの光線透過率は光線が長波長になるほど高くなる。このため、対象物における光線の拡散反射率も光線が長波長になるほど高くなる。その場合には、加飾品の外観は黄色に変色したように見えることがある。
一方、本構成の如く、対象物の可視光領域の拡散反射率が1%以下であると、インジウム膜を透過した光は対象物から殆ど反射しなくなる。これにより、対象物からの反射光はインジウム膜の色調に影響を与えない。その結果、加飾品において、インジウム膜の表面での反射、すなわちインジウムによって設定された金属外観をそのまま得ることができる。
本発明に係る加飾品の他の特徴構成は、前記対象物のうち前記インジウム膜を透過した光を受ける部分において可視光領域の拡散反射率が1%以下とされている点にある。
本構成の如く、対象物のうちインジウム膜を透過した光を受ける部分において可視光領域の拡散反射率が1%以下であることで、インジウム膜を透過した光は対象物から殆ど反射しなくなり、加飾品においてインジウムによって設定された金属外観をそのまま得ることができる。
本発明に係る加飾品の他の特徴構成は、前記対象物は、基体と、当該基体に塗布されて前記インジウム膜との間に介在されるアンダーコートを有し、前記アンダーコートは、可視光領域の拡散反射率が1%以下の着色層で構成され、前記着色層は黒色塗膜である点にある。
本構成の如く、対象物が、基体とインジウム膜との間に介在されるアンダーコートとを有し、当該アンダーコートを可視光領域の拡散反射率が1%以下の着色層である黒色塗膜にすることで、可視光領域の拡散反射率が1%以下の基体を容易に構成することができる。
本発明に係る加飾品は、前記拡散反射率が0.2%以下であると好適である。
本構成の如く、アンダーコートは、拡散反射率が0.2%以下であると、インジウム膜を透過した光の反射がより抑制されるため、インジウムによって設定された金属外観がより鮮明になる。
本発明に係る加飾品は、膜が形成される対象物を備え、前記膜は、前記対象物にスパッタリング又は蒸着されたインジウム膜であり、前記対象物は、可視光領域のうち550〜780nmの波長範囲において拡散反射率が1.5%以下とされてもよい。
本発明に係る加飾品は、前記対象物のうち前記インジウム膜を透過した光を受ける部分は、可視光領域のうち550〜780nmの波長範囲において拡散反射率が1.5%以下とされてもよい。
本発明に係る加飾品は、前記対象物は、基体と、当該基体に塗布されて前記インジウム膜との間に介在されるアンダーコートを有し、前記アンダーコートは、可視光領域のうち550〜780nmの波長範囲において拡散反射率が1.5%以下の着色層で構成されてもよい。
本発明に係る加飾品は、可視光領域のうち380〜550nmの波長範囲において拡散反射率が10%以下であってもよい。
本発明に係る加飾品は、前記インジウム膜の膜厚が10〜100nmであると好適である。
本構成の如く、インジウム膜の膜厚が10〜100nmであれば、加飾品の表面において金属調の意匠を確実に得ることができる。
本発明に係る車両用外装品の特徴構成は、車両の外装材に塗布されるアンダーコートと、前記アンダーコートにスパッタリング又は蒸着されたインジウム膜と、を備え、前記アンダーコートは、可視光領域の拡散反射率が1%以下の着色層で構成されている点にある。
本構成の如く、アンダーコートを拡散反射率が1%以下の着色層で構成すると、インジウム膜を透過した光はアンダーコートから殆ど反射しないため、車両の外装材の基体及びアンダーコートからの反射光はインジウム膜の色調に影響を与えない。これにより、車両用外装品において、インジウム膜の表面での反射、すなわちインジウムによって設定された金属外観をそのまま得ることができる。
また、アンダーコートが1%以下の拡散反射率の着色層であれば、インジウム膜を含む加飾層の拡散反射率は光線の波長が長くなるにつれて低下し、クロムメッキの拡散反射率の変位と同じ傾向を示す。このため、インジウム膜を備えた車両用外装品においても、車両用部品において多く用いられるクロムめっきに近い色調を得ることができる。
本発明に係る車両用外装品は、車両の外装材に塗布されるアンダーコートと、前記アンダーコートにスパッタリング又は蒸着されたインジウム膜と、を備え、前記アンダーコートは、可視光領域のうち550〜780nmの波長範囲において拡散反射率が1.5%以下の着色層で構成されてもよい。
ドアハンドルの断面図である。 ドアハンドル(加飾品)の積層構造を示す図である。 アンダーコートの拡散反射率の変化を示すグラフである。 加飾品全体の拡散反射率の変化を示すグラフである。 インジウム膜の光線透過率の変化を示す表である。 光線透過率とインジウム膜の膜厚との関係を示すグラフである。 光線透過率が12%のときのインジウム膜の断面写真である。 光線透過率が28%のときのインジウム膜の断面写真である。
以下に本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
本発明に係る加飾品は、例えばスマートエントリー式のドアハンドル等の車両用外装品である。
〔第1実施形態〕
(ドアハンドルの構成)
図1に示すように、ドアハンドル1は、車両の外側に面したアウタ部材2と、アウタ部材2の内側に取り付けられたインナ部材3とを有する。アウタ部材2の一端には、ドアハンドル1をドア10に揺動自在に支持させるための軸部材4が形成され、他端にはロック機構5と係合可能な被係止片6が設けられている。アウタ部材2とインナ部材3の間の空隙には、ロックセンサ、アンロックセンサ、送信アンテナ、検出回路の基板などが配置されており、これらはインナ部材3に固定されている。アウタ部材2およびインナ部材3はいずれも樹脂で形成されており、互いに前後の両端箇所でネジによって固定されている。ドアパネル11の窪み12とインナ部材3との間にはユーザが手を差し入れることの可能な空隙Sが形成されている。
ドアハンドル1のアウタ部材2は射出成形によって作製されたPBT(ポリブチレンテレフタレート)製の基体20(車両の外装材の一例)を備え、この基体20の車両外側に相当する面には意匠的に優れた鏡面的な外観を与えるための金属膜22が設けられている。より具体的には、アウタ部材2の車両外側に相当する面に3層の塗膜が設けられている。
図2に示すように、第1層は基体20の表面に形成された約20μmの厚さのアンダーコート21であり、PBT製の基体20の表面にアクリルウレタン系塗料を塗布し、熱乾燥方式によって「焼付」したものである。第2層としての金属膜22はドアハンドル1に鏡面的外観を与えるための層であり、「真空蒸着」(薄膜コーティング技術の一例)によってアンダーコート21の上に設けられた約50nmの厚さのインジウム膜である。第3層は金属膜22を保護するための「保護塗装」として形成された約30μmの厚さのトップコート23であり、金属膜22の表面にアクリルウレタン系塗料を塗布し、熱乾燥方式によって硬化させたものである。
尚、アンダーコート21およびトップコート23は10〜40μmの範囲であれば良く、アクリルウレタン系塗料に限らず、アクリル系塗料、UV硬化型塗料など種々の塗料を用いることができる。また、金属膜22の厚さは10〜100nmの範囲であれば好適である。本実施形態では、インジウム膜22が形成される対象物が、基体20と、当該基体20に塗布されてインジウム膜22との間に介在されるアンダーコート21とを有する。
樹脂製の基体20は材料そのものの色、すなわちナチュラル色としてもよいし、赤色、青色、黒色、黄色等の着色をおこなったものでもよく、色調は特に限定されない。一方、基体20に塗布されて基体20と金属膜(インジウム膜)22との間に介在されるアンダーコート21は、380〜780nmの可視光領域において拡散反射率が1%以下の着色層で構成されている。
〔第2実施形態〕
本実施形態では、基体20に塗布されて基体20と金属膜(インジウム膜)22との間に介在されるアンダーコート21は、可視光領域のうち380〜550nmの波長範囲において拡散反射率が10%以下であり、550〜780nmの波長範囲において拡散反射率が1.5%以下である着色層で構成されている。
なお、ドアハンドル1において、アンダーコート21以外は、第1実施形態と同じ構成である。
樹脂製の基体20として濃紺のPBT(ポリブチレンテレフタレート)を用いた。
基体20の上にアクリルウレタン系熱乾燥型塗料を塗布してアンダーコート21を形成する。アンダーコート21に対して80℃で60分の焼き付けを行う。ここで、アンダーコート21は黒色塗膜で構成した。次に、アンダーコート21の上にインジウムを蒸着してインジウム膜22を形成する。蒸着後のインジウム膜に対してクリアのアクリルウレタン系熱乾燥型塗料を塗布してトップコート23を形成する。トップコート23に対して80℃で60分の焼き付けを行う。
濃青色のアンダーコート21によって加飾品を構成した。他の条件は実施例1と同じである。
[比較例1]
実施例1,2とは異なり、透明のアンダーコート21によって加飾品を構成した。他の条件は実施例1と同じである。
[比較例2]
実施例1,2とは異なり、白色のアンダーコート21によって加飾品を構成した。他の条件は実施例1と同じである。
[比較例3]
実施例1,2とは異なり、淡青色のアンダーコート21によって加飾品を構成した。他の条件は実施例1と同じである。
図3に、基体20に塗膜されたアンダーコート21の可視光領域における拡散反射率の推移を示す。
アンダーコート21を黒色にした実施例1では、アンダーコート21の拡散反射率が可視光領域において全て1%以内であり、より厳密には0.2%以内であった。
アンダーコート21を濃青色にした実施例2では、アンダーコート21の拡散反射率が、可視光領域のうち550nmまでの波長範囲において10%以内であり、550nm以上の波長範囲では1.5%以内であった。
一方、アンダーコート21が透明の比較例1では、拡散反射率が4.5〜6.4%となり、濃紺の基体20の拡散反射率がそのまま反映される形となった。アンダーコート21が白色の比較例2では、波長が400nmのときの拡散反射率が36%となり、450nmを越える波長光での拡散反射率は60%を超えた。アンダーコート21が淡青色の比較例3では、550nmまでの波長範囲において拡散反射率が13〜17%となり、550nm以上の波長範囲では拡散反射率が5〜10%であった。
図4に、可視光領域における加飾品の拡散反射率の推移を示す。
図4には、車両用部品に多く用いられるクロムメッキの拡散反射率が参考指標として追加されている。
実施例1の拡散反射率は、可視光線領域の波長が450nmのときの1.76%をピークにし、長波長になるにつれて徐々に低下している。こうした拡散反射率の推移は、クロムメッキの拡散反射率の推移と同様の傾向にある。このため、クロムメッキに近い分光カーブを得ることができ、目視においても青味が強い外観となった。このように、アンダーコート21を黒色塗膜とした実施例では、良好な金属調の外観を有する加飾品を得ることができた。
実施例2の拡散反射率は、可視光線領域の波長が450nmのときの1.76%をピークにし、長波長になるにつれて徐々に低下しており、実施例1の拡散反射率とほぼ同様の値となった。こうした拡散反射率の推移は、クロムメッキの拡散反射率の推移と同様の傾向にある。このため、クロムメッキに近い分光カーブを得ることができ、目視においても青味が強い外観となった。このように、アンダーコート21を濃青色塗膜とした実施例2においても、良好な金属調の外観を有する加飾品を得ることができた。
比較例1の拡散反射率は、全体的に変動幅は小さいが、長波長側に向けて徐々に上昇する。図5に示すように、インジウム膜の光線透過率は長波長になるほど高くなる。そのため、短波長のときは樹脂製の基体20によってアンダーコート21の拡散反射率が打ち消されて加飾品全体の拡散反射率の変化は小さい。しかし、長波長になるとインジウム膜の光線透過率の上昇に伴い、拡散反射率が徐々に高まる。目視では若干黄味の強い外観となった。
比較例2では、拡散反射率は、長波長になるにつれて高まる傾向にあり、比較例1よりも上昇カーブは急になる。目視では比較例1よりも黄味が強い外観となった。
比較例3では、拡散反射率は、長波長になるにつれて高まる傾向にあり、比較例1とほぼ同様の上昇カーブとなった。また、目視においても比較例1と同様に若干黄味が強い外観となった。
〔光線透過率と膜厚のとの関係について〕
図5に示すように、インジウム膜の光線透過率は、可視光領域において波長に比例して9.64〜33(%)まで変化する。
以下の測定によって、光線透過率とインジウム膜22の膜厚との関係を確認した。
(測定方法)
ハンドル成形品の正面に透明なガラス板を付着させ、蒸着釜に入れる。複数のインジウム膜22を蒸着後、インジウム膜22が付着したガラス板に対し、550nmの光を用いて光線透過率を測定した。測定機器としてWTM-1000((株)佐藤商事製)を用い、測定用ガラス板としてS1225(松浪硝子工業製)を用いた。また、電子顕微鏡にてインジウム膜22の膜厚および粒径を測定した。なお、測定時の温度:0〜50℃であり、相対湿度は90%以下であり結露していない。
インジウム膜22の光線透過率が12%、20%、28%のときのインジウム膜22の膜厚及び粒径の範囲を示す測定結果を示す(図6)。インジウムの粒径は、膜厚に直交する長さである。インジウムの膜厚及び粒径は、いずれも光線透過率に対して反比例する関係となった。このことは、図7及び図8に示すインジウム膜の断面写真からも理解することができる。
本実施の形態においては、光線透過率が10〜30%の範囲において、インジウム膜22の膜厚は点線Aと点線Bに囲まれる領域が適正となる。点線Aは(75−光線透過率(%)×5/4)nmで示され、点線Bは(77.5−光線透過率(%)×5/8)nmで示される。よって、点線Aと点線Bに囲まれる領域は、(75−光線透過率(%)×5/4)nm以上で且つ(77.5−光線透過率(%)×5/8)nm以下、と表すことができる。
〔別実施形態〕
(1)第1実施形態において、インジウム膜22が形成される対象物(基体20及びアンダーコート21)は、必ずしも全体的に可視光領域の拡散反射率が1%以下である必要はなく、少なくともインジウム膜22を透過した光を受ける部分において可視光領域の拡散反射率が1%以下であればよい。
(2)第2実施形態において、インジウム膜22が形成される対象物(基体20及びアンダーコート21)は、少なくともインジウム膜22を透過した光を受ける部分において、可視光領域のうち550〜780nmの波長範囲での拡散反射率が1.5%以下であればよい。
(3)第1実施形態では、インジウム膜22が形成される対象物において、基体20に塗布されるアンダーコート21の可視光領域の拡散反射率を1%以下にする例を示したが、本発明の対象物は上記構成に限定されない。例えば、基体20の可視光領域の拡散反射率を1%以下にしたり、基体20とアンダーコート21との組み合わせにより、当該対象物の可視光領域の拡散反射率が1%以下になるよう構成してもよい。
(4)第2実施形態の一例を示す実施例2では、アンダーコート21として濃青色の着色層を用いる例を示したが、アンダーコート21は濃青色に限定されない。アンダーコート21は、可視光領域のうち550〜780nmの波長範囲における拡散反射率が1.5%以下となる着色層であれば濃青色以外であってもよい。
(5)第2実施形態では、例えば、基体20において、可視光領域のうち550〜780nmの波長範囲における拡散反射率を1.5%以下にしたり、基体20とアンダーコート21との組み合わせにより、当該対象物において、可視光領域のうち550〜780nmの波長範囲における拡散反射率を1.5%以下になるよう構成してもよい。
(6)上記の実施形態では、加飾品を車両用ドアハンドルとした例を示したが、加飾品は車両用ドアハンドルに限定されることなく、他の車両用外装品であっても良く、車両用外装品以外の物品であってもよい。
(7)インジウム膜22を形成するための方法としては、真空蒸着以外の蒸着技術、すなわちスパッタリング、イオンプレーティング、或いは、蒸着以外の薄膜コーティング技術、例えばCVDなども適用することができる。
(8)基体20の材質としてはPBTに限らず例えばPC(ポリカーボネート)など種々の樹脂を用いることができる。
本発明は、インジウム膜を有する加飾品に広く用いることができる。
1 :ドアハンドル(加飾品)
2 :アウタ部材
20 :基体(対象物,車両の外装材)
21 :アンダーコート(対象物)
22 :金属膜(インジウム膜)
23 :トップコート

Claims (11)

  1. 膜が形成される対象物を備え、
    前記膜は、前記対象物にスパッタリング又は蒸着されたインジウム膜であり、
    前記対象物の可視光領域の拡散反射率が1%以下とされている加飾品。
  2. 前記対象物のうち前記インジウム膜を透過した光を受ける部分において可視光領域の拡散反射率が1%以下とされている請求項1に記載の加飾品。
  3. 前記対象物は、基体と、当該基体に塗布されて前記インジウム膜との間に介在されるアンダーコートを有し、
    前記アンダーコートは、可視光領域の拡散反射率が1%以下の着色層で構成され、
    前記着色層は黒色塗膜である請求項1に記載の加飾品。
  4. 前記拡散反射率が0.2%以下である請求項1から3のいずれか一項に記載の加飾品。
  5. 膜が形成される対象物を備え、
    前記膜は、前記対象物にスパッタリング又は蒸着されたインジウム膜であり、
    前記対象物は、可視光領域のうち550〜780nmの波長範囲において拡散反射率が1.5%以下とされている加飾品。
  6. 前記対象物のうち前記インジウム膜を透過した光を受ける部分は、可視光領域のうち550〜780nmの波長範囲において拡散反射率が1.5%以下とされている請求項5に記載の加飾品。
  7. 前記対象物は、基体と、当該基体に塗布されて前記インジウム膜との間に介在されるアンダーコートを有し、
    前記アンダーコートは、可視光領域のうち550〜780nmの波長範囲において拡散反射率が1.5%以下の着色層で構成される請求項5に記載の加飾品。
  8. 可視光領域のうち380〜550nmの波長範囲において拡散反射率が10%以下である請求項5から7のいずれか一項に記載の加飾品。
  9. 前記インジウム膜の膜厚が10〜100nmである請求項1から8のいずれか一項に記載の加飾品。
  10. 車両の外装材に塗布されるアンダーコートと、
    前記アンダーコートにスパッタリング又は蒸着されたインジウム膜と、を備え、
    前記アンダーコートは、可視光領域の拡散反射率が1%以下の着色層で構成されている車両用外装品。
  11. 車両の外装材に塗布されるアンダーコートと、
    前記アンダーコートにスパッタリング又は蒸着されたインジウム膜と、を備え、
    前記アンダーコートは、可視光領域のうち550〜780nmの波長範囲において拡散反射率が1.5%以下の着色層で構成されている車両用外装品。
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