JP2019120511A - レーダカバー - Google Patents

レーダカバー Download PDF

Info

Publication number
JP2019120511A
JP2019120511A JP2017253157A JP2017253157A JP2019120511A JP 2019120511 A JP2019120511 A JP 2019120511A JP 2017253157 A JP2017253157 A JP 2017253157A JP 2017253157 A JP2017253157 A JP 2017253157A JP 2019120511 A JP2019120511 A JP 2019120511A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radar cover
transparent member
film
base
color tone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017253157A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6868549B2 (ja
Inventor
耕志朗 太田
Koshiro Ota
耕志朗 太田
龍之介 碇
Ryunosuke Ikari
龍之介 碇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Faltec Co Ltd
Original Assignee
Faltec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Faltec Co Ltd filed Critical Faltec Co Ltd
Priority to JP2017253157A priority Critical patent/JP6868549B2/ja
Publication of JP2019120511A publication Critical patent/JP2019120511A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6868549B2 publication Critical patent/JP6868549B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Aerials (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】レーダカバーにおいて、光輝性膜の電波透過性に影響を与えることなく、レーダカバーに形成された意匠の色調をレーダカバーの周囲の色調に同調可能とする。【解決手段】透明部材11と、透明部材11の背面に配置されるベース部材13と、透明部材11とベース部材13との間に配置されると共に電波透過性を有する光輝性膜12cを含むインナコア12とを備えるレーダカバー10であって、インナコア12が、光輝性膜12cが固着形成される基材を有し、光輝性膜12cを基準として基材と反対側に配置されると共に光輝性膜12cの反射光の色調を変更するフィルタ層を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、レーダカバーに関するものである。
近年、ミリ波等の電波を用いて車両の周囲の障害物等を検知するレーダユニットが車両に搭載されている。このようなレーダユニットは、車両の前面に設けられるラジエータグリルやエンブレムの内側に配置されており、ラジエータグリルを透過する電波の送受信を行う。このため、上述のようなレーダユニットを備える車両においては、ラジエータグリルやエンブレムは、電波の減衰を抑制しつつ当該電波を透過可能に形成する必要がある。
一方で、ラジエータグリルやエンブレムは、車両の前面に配置されることから、車両の意匠上、極めて重要な部分であり、高級感や質感を向上させるために金属光輝性を付与することが多い。従来は、このような金属光輝性を付与するため、めっき処理を施すことが一般的であったが、めっき層は電波を透過しない。このため、近年、金属光輝性を付与しかつ電波を透過可能とするため、電波が透過可能なインジウム(In)やアルミニウム(Al)の金属層を形成する技術が用いられている(特許文献1参照)。
特開2011−46183号公報
ところで、レーダカバーに形成される意匠は、レーダカバーの周囲と統一感を持たせることが重要である。例えば、ラジエータグリルのエンブレムをレーダカバーとした場合には、レーダカバーに形成される意匠の色調は、ラジエータグリルの他の部分の色調と統一させることが望ましい。しかしながら、電波透過性が必要のないラジエータグリルの一部は、一般的にめっき処理によって金属光輝性が付与される。このため、レーダカバーに形成される意匠の色調と、ラジエータグリルの電波透過性を必要としない部位との色調とに僅かな差が生じてしまう。このような色調の差は、結果として車両全体の意匠に対する違和感を視認する者に与えることになる。
このような色調の差を解消するために、例えば電波が透過可能な金属層である光輝性膜が固着形成される透明部材に色を付与することが考えられる。しかしながら、電波が透過可能な光輝性膜は、一般的に真空蒸着やスパッタリングによって形成される。このため、色を付与するために、光輝性膜が固着形成される透明部材の性質を変更すると、光輝性膜の電波透過性が変化し、所望の電波透過性が得られない可能性がある。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、レーダカバーにおいて、光輝性膜の電波透過性に影響を与えることなく、レーダカバーに形成された意匠の色調をレーダカバーの周囲の色調に同調可能とすることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
第1の発明は、透明部材と、上記透明部材の背面に配置される背面部材と、上記透明部材と背面部材との間に配置されると共に電波透過性を有する光輝性膜を含む有色コアとを備えるレーダカバーであって、上記有色コアが、上記光輝性膜が固着形成される基材を有し、上記光輝性膜を基準として上記基材と反対側に配置されると共に上記光輝性膜の反射光の色調を変更するフィルタ層を備えるという構成を採用する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記透明部材が上記フィルタ層であるという構成を採用する。
第3の発明は、上記第1の発明において、上記有色コアが、上記基材と反対側から上記光輝性膜を覆うコート層を備え、上記コート層が上記フィルタ層であるという構成を採用する。
第4の発明は、上記第1〜第3いずれかの発明において、上記フィルタ層が、染料が溶解された着色層であるという構成を採用する。
第5の発明は、上記第1〜第4いずれかの発明において、上記光輝性膜がインジウム(In)膜であり、上記フィルタ層が青色に着色されているという構成を採用する。
本発明によれば、有色コアが、光輝性膜が固着形成される基材を有し、この基材とは異なるフィルタ層によって光輝性膜の反射光の色調を変更する。このため、光輝性膜が形成される基材の性質を変更することなく、外部から視認する光輝性膜の色調を変更することができる。したがって、本発明によれば、レーダカバーにおいて、光輝性膜の電波透過性に影響を与えることなく、レーダカバーに形成された意匠の色調をレーダカバーの周囲の色調に同調することが可能となる。
本発明の第1実施形態におけるレーダカバーを備えるラジエータグリルの正面図である。 本発明の第1実施形態におけるレーダカバーの拡大正面図である。 (a)が本発明の第1実施形態におけるレーダカバーの断面図であり、(b)が本発明の第1実施形態におけるレーダカバーが備えるインナコアの断面図である。 本発明の第1実施形態におけるレーダカバーの製造工程を説明するための模式図である。 (a)が本発明の第2実施形態におけるレーダカバーの断面図であり、(b)が本発明の第2実施形態におけるレーダカバーが備えるインナコアの断面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るレーダカバーの一実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態のレーダカバー10を備えるラジエータグリル1の正面図である。また、図2は、本実施形態のレーダカバー10の拡大正面図である。また、図3は、(a)が本実施形態のレーダカバー10の断面図であり、(b)が本実施形態のレーダカバー10が備えるインナコア12の断面図である。
ラジエータグリル1は、車両のエンジンルームに通じる開口を塞ぐように車両の前面に設けられており、エンジンルームへの通気を確保しかつエンジンルームへの異物の進入を防止している。ラジエータグリル1の中央には、エンジンルーム内に配置されるレーダユニットRに対向するようにしてレーダカバー10が設けられている。なお、ラジエータグリル1において、レーダカバー10を除く部位は、電波透過性を有する必要性がないことから、例えばクロム(Cr)によってめっき処理されている。
レーダユニットR(図3(a)参照)は、例えばミリ波を発信する発信部、反射波を受信する受信部、及び、演算処理を行う演算部等を有している。このレーダユニットRは、レーダカバー10を透過する電波の送受信を行い、受信した電波に基づいて車両の周囲状況を検知する。例えば、レーダユニットRは、障害物までの距離や障害物の相対速度等を算出して出力する。
レーダカバー10は、レーダユニットRを車両の正面側から見て覆うように配置されている。このレーダカバー10は、図2に示すように、車両の正面側から見て、車両メーカのエンブレムを示す図形や文字等を表す光輝領域10Aと、当該光輝領域10Aの視認性を向上させる黒色領域10Bを有する部品である。このようなレーダカバー10は、図3(a)に示すように、透明部材11(フィルタ層)と、インナコア12(有色コア)と、ベース部材13(背面部材)とを備えている。
透明部材11は、最も車両の外側に配置される略矩形状の透明材料により形成される部位である。この透明部材11は、車両の外部からのインナコア12の視認性を高めるため、表側の面が円滑面とされている。また、透明部材11の裏側の面には、インナコア12が配置される凹部11aが形成されている。また、透明部材11の裏側の面の凹部11aが設けられていない領域は、ベース部材13との固着面とされている。
凹部11aは、インナコア12を収容する部位であり、収容されたインナコア12を車両の前方側から立体的に視認可能とする。この凹部11aは、車両メーカのエンブレム等の図形や文字等の形状に沿って設けられている。このような凹部11aにインナコア12が収容されることによって、上述の光輝領域10Aが形成される。
このような透明部材11は、例えば、有色透明のPC(ポリカーボネート)やPMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)等の透明合成樹脂によって形成されており、1.5mm〜10mm程度の厚さとされている。また、透明部材11の表側の面には、必要に応じて、傷付き防止のためのハードコート処理、又はウレタン系塗料のクリヤコート処理が施される。なお、耐傷性を備える透明合成樹脂であれば、これらの傷付き防止処理は不要である。
透明部材11は、染料が溶解された樹脂材料を硬化することによって形成された透明な有色層である。このような透明部材11は、外部から透明部材11に入射した外光がインナコア12の後述する光輝性膜12cに反射した反射光の色調を変更するフィルタ層として機能する。この透明部材11は、反射光に含まれる周波数成分のうち特定の周波数成分のみを遮蔽することによって反射光の色調を変更する。このような透明部材11によって、外部の視認者は、透明部材11が無色透明な場合と比較して、光輝領域10Aの色調が変化して感じられる。なお、黒色領域10Bについては、外光が反射せずに吸収されることから、外部の視認者は色調の変化を感じない。
なお、本実施形態においては、レーダカバー10の周囲がクロム(Cr)によってめっき処理されており、インナコア12の光輝性膜12cがインジウム(In)によって形成されている。このため、光輝領域10Aは、周囲のクロム(Cr)によってめっき処理された領域に対してb値が高くなり、僅かに黄色が掛かったように見える。このため、青色の染料が溶解された透明部材11とすることにより、光輝領域10Aのb値を下げてクロム(Cr)めっきが施された領域の色調と同調させることができる。
インナコア12は、図3(b)に示すように、基部12aと、ベースコート層12bと、光輝性膜12cと、トップコート層12dとを備えている。基部12aは射出成形等によって成形されており、例えばABS、PC又はPET等の合成樹脂によって形成されている。この基部12aは、透明部材11の凹部11aを埋設する凸状の形状とされており、透明部材11の凹部11aに嵌合される。ベースコート層12bは、基部12aと光輝性膜12cとの間に形成されており、基部12aと光輝性膜12cとの密着性を向上させるためのものである。このベースコート層12bは、例えば、透明な合成樹脂を用いたクリヤー塗装によって形成されている。
光輝性膜12cは、基部12aの表側の面(透明部材11側の面)に形成されており、基部12aに被さるように配置された金属光輝性を備える層である。この光輝性膜12cは、インジウム(In)からなる金属製の薄膜である。この光輝性膜12cは、互いの間に隙間を有して配置される複数の島部を有する構造であり、多数の微細な隙間を有する不連続膜である。このような光輝性膜12cは、これらの隙間を通じて電波を透過可能とされている。
トップコート層12dは、光輝性膜12cを覆うように光輝性膜12c上に形成されており、光輝性膜12cを保護するためのものである。このトップコート層12dも、ベースコート層12bと同様に、透明(着色透明を含む)な合成樹脂を用いたクリヤー塗装によって形成されている。
ベースコート層12b及びトップコート層12dは、酸化ケイ素(SiOx)からなる透明セラミックコート層とすることもできる。この場合には、クリヤー塗装等によって形成される樹脂からなるベースコート層やトップコート層と比較して高い耐熱性を有すると共に、高い電波透過性を有する。
また、本実施形態において光輝性膜12cは、ベースコート層12bが形成された基部12aの表面に固着形成される。つまり、本実施形態においては、基部12a及びベースコート層12bを含む部位が、光輝性膜12cが固着形成された基材として機能する。なお、耐食性の高い光輝性膜12cを用いる場合には、ベースコート層12bを省略することも可能である。このような場合には、基部12aのみが、光輝性膜12cが固着形成された基材として機能する。
このように、本実施形態のレーダカバー10においては、光輝性膜12cを基準として、光輝性膜12cが固着形成された基材(本実施形態では基部12a及びベースコート層12bによって形成された部位)と反対側に配置された透明部材11がフィルタ層として機能する。
ベース部材13は、透明部材11の裏側に固着される部位であり、黒色の樹脂材料から形成されている。このベース部材13は、エンジンルーム側に突出する係合部13aを有している。この係合部13aは、先端部が爪状に成形されており、当該先端部が例えばラジエータグリル本体に係止される。このように透明部材11の裏側の面に対して固着されたベース部材13は、透明部材11の外側から視認可能とされており、上述の黒色領域10Bを形成している。このベース部材13は、光輝領域10A以外の領域を黒色に視認させ、相対的に光輝領域10Aの視認性を向上させる。
このようなベース部材13は、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂)、AES(アクリロニトリル・エチレン・スチレン共重合合成樹脂)、ASA(アクリロニトリル・スチレン・アクリレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、有色のPC、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の合成樹脂、又はこれらの複合樹脂からなり、0.5mm〜10mm程度の厚さとされている。
続いて、本実施形態のレーダカバー10の製造方法について、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態のレーダカバー10の製造方法について説明するための概略図である。まず、図4(a)に示すように、透明部材11を形成する。例えば、透明部材11は、染料と共に樹脂材料を射出成形することによって形成される。この射出成形により、凹部11aを有する透明部材11を形成することができるため、後工程により凹部11aを形成する必要はない。なお、必要に応じて、透明部材11の表面側(車両外側に向く面)あるいは全面には、耐久性等を向上させるためのハードコート処理を施しても良い。
次に、図4(b)に示すように、インナコア12の基部12aを形成する。例えば、基部12aは、射出成形により形成される。続いて、図4(c)に示すように、ベースコート層12b、光輝性膜12c及びトップコート層12dを形成する。例えば、基部12aに対してクリヤー塗装を行い、その後乾燥させることによりベースコート層12bを形成する。また、スパッタリングあるいは真空蒸着によってベースコート層12b上に光輝性膜12cを形成する。また、光輝性膜12cの表面に対してクリヤー塗装を行い、その後乾燥させることにより、トップコート層12dを形成する。なお、インナコア12の形成は、図4(a)で示した透明部材11の形成を待って行う必要はない。図4(a)で示した透明部材11の形成工程と並行して、インナコア12を形成することによって、レーダカバー10の製造時間を短縮することができる。
次に、図4(d)に示すように、インナコア12を透明部材11の凹部11aに嵌合する。次に、図4(e)に示すように、ベース部材13を形成する。ここでは、凹部11aにインナコア12が設置された透明部材11を、射出成形用の金型の内部に配置し、透明部材11の背面側に溶融した樹脂を射出するインサート成形を行うことで、ベース部材13を形成する。このようなベース部材13は、インサート成形時の熱により透明部材11と溶着され、インナコア12を覆うように配置される。これによって、インナコア12が透明部材11に対して当接状態で固定される。
以上のような工程で本実施形態のレーダカバー10が製造される。このような本実施形態のレーダカバー10においては、インナコア12が、光輝性膜12cが固着形成される基材(基部12a及びベースコート層12b)を有し、この基材とは異なる透明部材11によって光輝性膜12cの反射光の色調を変更する。このため、光輝性膜12cが形成される基材(基部12a及びベースコート層12b)の性質を変更することなく、外部から視認する光輝性膜12c(すなわち光輝領域10A)の色調を変更することができる。したがって、本実施形態のレーダカバー10によれば、光輝性膜12cの電波透過性に影響を与えることなく、レーダカバー10に形成された意匠の色調をレーダカバー10の周囲の色調に同調することが可能となる。
また、本実施形態のレーダカバー10においては、透明部材11がフィルタ層として機能する。このため、別体のフィルタ層を設置することなく、光輝領域10Aの色調を変更することが可能となる。
また、本実施形態のレーダカバー10においては、透明部材11は、染料が溶解された透明な着色層とされている。このため、電波透過性のない物体によって透明部材11を着色する場合と異なり、透明部材11における電波透過率を維持することが可能となる。
また、本実施形態のレーダカバー10においては、光輝性膜12cがインジウム(In)膜であり、透明部材11が青色に着色されている。このため、光輝領域10Aのb値を低下させ、光輝領域10Aの色調をクロム(Cr)のめっき処理が施された領域に同調させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本第2実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
図5は、(a)が本実施形態のレーダカバー20の断面図であり、(b)が本実施形態のレーダカバー20が備えるインナコア12の断面図である。本実施形態のレーダカバー20は、上記第1実施形態の透明部材11に換えて、無色の透明部材14を備えている。この透明部材14は、上記第1実施形態の透明部材11と同一の形状とされており、裏側の面にインナコア12が配置される凹部14aが形成されている。また、透明部材14の裏側の面の凹部14aが設けられていない領域は、ベース部材13との固着面とされている。凹部14aは、上記第1実施形態の凹部11aと同様に、インナコア12を収容する部位であり、収容されたインナコア12を車両の前方側から立体的に視認可能とする。
図5(b)に示すように、インナコア12は、上記第1実施形態の無色のトップコート層12dに換えて、着色透明のフィルタ層として機能するトップコート層12eを備えている。このようなトップコート層12eは、染料が溶解された合成樹脂を用いたクリヤー塗装によって形成されている。このような構成の本実施形態のレーダカバー20においては、光輝性膜12cの反射光の色調がトップコート層12eによって変更される。
以上のような本実施形態のレーダカバー20によれば、インナコア12が、光輝性膜12cが固着形成される基材(基部12a及びベースコート層12b)を有し、この基材とは異なるトップコート層12eによって光輝性膜12cの反射光の色調を変更する。このため、光輝性膜12cが形成される基材(基部12a及びベースコート層12b)の性質を変更することなく、外部から視認する光輝性膜12c(すなわち光輝領域10A)の色調を変更することができる。したがって、本実施形態のレーダカバー20によれば、光輝性膜12cの電波透過性に影響を与えることなく、レーダカバー20に形成された意匠の色調をレーダカバー20の周囲の色調に同調することが可能となる。
また、本実施形態のレーダカバー20においては、トップコート層12eがフィルタ層として機能する。このため、別体のフィルタ層を設置することなく、光輝領域10Aの色調を変更することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、透明部材11あるいはトップコート層12eにフィルタ層としての機能を付与した構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、透明部材11やトップコート層12eと別体のフィルタ層を備える構成を採用することも可能である。また、透明部材11とトップコート層12eとの両方を備える構成を採用することも可能である。
また、上記実施形態においては、透明部材11あるいはトップコート層12eを青色に着色する例について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、レーダカバー10等の周囲に合わせて透明部材11あるいはトップコート層12eを青色以外の他の色に着色することも可能である。
1……ラジエータグリル、10……レーダカバー、11……透明部材(フィルタ層)、12……インナコア(有色コア)、12a……基部、12b……ベースコート層、12c……光輝性膜、12d……トップコート層、12e……トップコート層(フィルタ層)、13……ベース部材(背面部材)、14……透明部材、14a……凹部、20……レーダカバー

Claims (5)

  1. 透明部材と、前記透明部材の背面に配置される背面部材と、前記透明部材と背面部材との間に配置されると共に電波透過性を有する光輝性膜を含む有色コアとを備えるレーダカバーであって、
    前記有色コアが、前記光輝性膜が固着形成される基材を有し、
    前記光輝性膜を基準として前記基材と反対側に配置されると共に前記光輝性膜の反射光の色調を変更するフィルタ層を備える
    ことを特徴とするレーダカバー。
  2. 前記透明部材が前記フィルタ層であることを特徴とする請求項1記載のレーダカバー。
  3. 前記有色コアが、前記基材と反対側から前記光輝性膜を覆うコート層を備え、
    前記コート層が前記フィルタ層であることを特徴とする請求項1記載のレーダカバー。
  4. 前記フィルタ層は、染料が溶解された着色層であることを特徴とする請求項1〜3いずれか一項に記載のレーダカバー。
  5. 前記光輝性膜がインジウム(In)膜であり、前記フィルタ層が青色に着色されていることを特徴とする請求項1〜4いずれか一項に記載のレーダカバー。
JP2017253157A 2017-12-28 2017-12-28 レーダカバー Active JP6868549B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017253157A JP6868549B2 (ja) 2017-12-28 2017-12-28 レーダカバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017253157A JP6868549B2 (ja) 2017-12-28 2017-12-28 レーダカバー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019120511A true JP2019120511A (ja) 2019-07-22
JP6868549B2 JP6868549B2 (ja) 2021-05-12

Family

ID=67306246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017253157A Active JP6868549B2 (ja) 2017-12-28 2017-12-28 レーダカバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6868549B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002135030A (ja) * 2000-10-27 2002-05-10 Honda Motor Co Ltd 電波透過性外装部品及びその製造方法
JP2010188713A (ja) * 2009-01-20 2010-09-02 Shin Etsu Polymer Co Ltd 電波透過性装飾部材およびその製造方法
JP2011046183A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Faltec Co Ltd レドームの製造方法
US20140218263A1 (en) * 2011-08-30 2014-08-07 Hella Kgaa Hueck & Co. Radome
JP2016141355A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 豊田合成株式会社 車両用電波透過カバー

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002135030A (ja) * 2000-10-27 2002-05-10 Honda Motor Co Ltd 電波透過性外装部品及びその製造方法
JP2010188713A (ja) * 2009-01-20 2010-09-02 Shin Etsu Polymer Co Ltd 電波透過性装飾部材およびその製造方法
JP2011046183A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Faltec Co Ltd レドームの製造方法
US20140218263A1 (en) * 2011-08-30 2014-08-07 Hella Kgaa Hueck & Co. Radome
JP2016141355A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 豊田合成株式会社 車両用電波透過カバー

Also Published As

Publication number Publication date
JP6868549B2 (ja) 2021-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10431884B2 (en) Radar cover and method of manufacturing radar cover
JP2016182866A (ja) 車両用装着品
WO2017038554A1 (ja) レーダカバーの製造方法及びレーダカバー
JP2019128255A (ja) レーダカバー及びレーダカバーの製造方法
WO2017038550A1 (ja) レーダカバーの製造方法及びレーダカバー
EP3933431A1 (en) Radar cover
JP2019120511A (ja) レーダカバー
JP2018159585A (ja) レーダカバー及びレーダカバーの製造方法
JP2020147204A (ja) 車両用カバー部材及び車両用カバー部材の製造方法
JP7034123B2 (ja) レーダカバー
JP7262338B2 (ja) レーダカバー
JP7050731B2 (ja) レーダカバー
JP7221034B2 (ja) レーダカバー及びレーダカバーの製造方法
JP6883493B2 (ja) レーダカバー及びレーダカバーの製造方法
JP7149832B2 (ja) レーダカバー及びレーダカバーの製造方法
JP6954962B2 (ja) レーダカバー及びレーダカバーの製造方法
JP2020180859A (ja) レーダカバー及びレーダカバーの製造方法
JP7267036B2 (ja) レーダカバー
JP6932155B2 (ja) レーダカバー及びレーダカバーの製造方法
JP7482710B2 (ja) レーダカバー及びレーダカバーの製造方法
JP7154123B2 (ja) レーダカバー
JP7134190B2 (ja) レーダカバーの製造方法及びレーダカバー
JP2022068549A (ja) レーダカバー及びレーダカバーの製造方法
JP2022155658A (ja) レーダカバー
JP2018089992A (ja) レーダカバー及びレーダカバーの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210412

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6868549

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150