JP7154123B2 - レーダカバー - Google Patents

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Description

本発明は、レーダカバーに関するものである。
近年、ミリ波等の電波を用いて車両の周囲の障害物等を検知するレーダユニットが車両に搭載されている。このようなレーダユニットは、エンブレム等の識別マークが形成されたレーダカバーに前方から覆われた状態で車両の内部に配置されている。
レーダカバーは、レーダユニットにおいて送受信される電波を極力減衰させずに透過可能である必要がある。一方で、レーダカバーに形成されたエンブレム等の識別マークの質感を高めるためには、レーダカバーの一部に対して金属光沢を付与する必要がある。このため、レーダカバーでは、例えばレーダカバーの表面側に配置される透光部材の裏面に凹部を形成し、この凹部に電波を透過可能なインジウムの蒸着層やスパッタリング層を形成することで金属光沢を得つつ電波を透過可能としている。
特開2000-49522号公報
ところで、近年、上述のようなレーダカバーにおいて、エンブレム等の識別マークの縁に沿って加飾を行う場合がある。このような場合には、例えば透明部材の背面に印刷を施し、識別マークの周囲に縁取り等の加飾を行うことが考えられる。しかしながら、印刷によって加飾を行うと、加飾した領域が平面的となり、外部の視認者に与える印象が悪化する恐れがある。このため、識別マーク等の周囲に施す加飾を立体的とする技術が望まれている。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、識別マーク等を有するレーダカバーにおいて、識別マーク等の周囲に施す加飾を印刷によって形成した場合よりも立体的に視認可能とすることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
第1の発明は、車両の周囲状況を検知するレーダユニットを覆うレーダカバーであって、透明部材と、上記透明部材の背面側に配置されて上記透明部材を通じて外部より視認可能な有色層と、上記有色層の縁部との間に隙間を空けて上記透明部材の背面に配置されるマスク層と、上記マスク層と異なる色であると共に上記マスク層を挟んで上記透明部材の背面に配置される有色立体構造部材とを備えるという構成を採用する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記透明部材が、上記有色層の縁部に隣接して設けられた加飾凹部を有し、上記マスク層が、上記加飾凹部を避けて上記透明部材の背面に配置され、上記有色立体構造部材が、全体あるいは一部が上記加飾凹部に収容されているという構成を採用する。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、上記マスク層が、上記有色層の全周にて上記有色層の縁部との間に隙間を空けて配置されているという構成を採用する。
第4の発明は、上記第1~第3いずれかの発明において、上記透明部材が、上記有色層を収容する収容凹部が背面に設けられているという構成を採用する。
第5の発明は、上記第1~第4いずれかの発明において、上記透明部材を背面側から支持する支持部材を備え、上記有色立体構造部材が上記支持部材であるという構成を採用する。
第6の発明は、上記第1~第4いずれかの発明において、上記透明部材を背面側から支持する支持部材を備え、上記有色立体構造部材が、上記支持部材と別体として設けられているという構成を採用する。
本発明によれば、有色層の縁部とマスク層との間に設けられた隙間から有色立体構造部材を視認することができる。このため、3次元形状を有する有色立体構造物によって、識別マーク等を形成する有色層の縁部に加飾を行うことができる。したがって、本発明によれば、識別マーク等を有するレーダカバーにおいて、識別マーク等の周囲に施す加飾を印刷によって形成した場合よりも立体的に視認させることが可能となる。
本発明の第1実施形態におけるレーダカバーを備えるラジエータグリルの正面図である。 本発明の第1実施形態におけるレーダカバーの拡大正面図である。 本発明の第1実施形態におけるレーダカバーの断面図である。 本発明の第1実施形態におけるレーダカバーの製造方法を説明するための模式図である。 本発明の第2実施形態におけるレーダカバーの断面図である。 本発明の第3実施形態におけるレーダカバーの断面図である。 本発明の第3実施形態におけるレーダカバーの製造に用いる射出成形機の概略構成を示す模式図である。 コア型と第1キャビ型とを示す模式図である。 コア型と第2キャビ型とを示す模式図である。 本発明の第4実施形態におけるレーダカバーの断面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るレーダカバーの一実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態のレーダカバー10を備えるラジエータグリル1の正面図である。また、図2は、本実施形態のレーダカバー10の拡大正面図である。また、図3は、本実施形態のレーダカバー10の断面図である。
ラジエータグリル1は、車両のエンジンルームに通じる開口を塞ぐように車両の前面に設けられており、エンジンルームへの通気を確保しかつエンジンルームへの異物の進入を防止している。ラジエータグリル1の中央には、エンジンルーム内に配置されるレーダユニットR(図3参照)に対向するようにしてレーダカバー10が設けられている。レーダユニットRは、例えばミリ波を発信する発信部、反射波を受信する受信部、及び、演算処理を行う演算部等を有している。このレーダユニットRは、レーダカバー10を透過する電波の送受信を行い、受信した電波に基づいて車両の周囲状況を検知する。例えば、レーダユニットRは、障害物までの距離や障害物の相対速度等を算出して出力する。
レーダカバー10は、レーダユニットRを車両の正面側から見て覆うように配置されている。このレーダカバー10は、図2に示すように、車両の正面側から見て、車両メーカのエンブレム等の認識マークを示す図形や文字等を表す光輝領域10Aと、この光輝領域10Aの視認性を向上させる黒色領域10Bと、光輝領域10Aを縁取る加飾領域10Cとを有する部品である。例えば、加飾領域10Cは、黒色領域10Bと異なる青等の色とされている。
このようなレーダカバー10は、図3に示すように、透明部材11と、インナコア12(有色層)と、ベース部材13(支持部材)と、マスク層14とを備えている。透明部材11は、最も車両の外側に配置される略矩形状の透明樹脂材料により形成される部位である。この透明部材11は、車両の外部からのインナコア12の視認性を高めるため、表側の面が円滑面とされている。また、透明部材11の背面には、インナコア12が配置される収容凹部11aが形成されている。
収容凹部11aは、インナコア12を収容する部位であり、収容されたインナコア12を車両の前方側から立体的に視認可能とする。この収容凹部11aは、車両メーカのエンブレム等の認識マークの図形や文字等の形状に沿って設けられている。図3に示すように、このような収容凹部11aにインナコア12が配置されることによって、上述の光輝領域10Aが形成される。
また、透明部材11の背面には、ベース部材13の一部(後述する加飾用凸部13b)が収容される加飾凹部11bが形成されている。加飾凹部11bは、収容凹部11aよりも浅い凹部であり、収容されたベース部材13の一部を車両の前方側から立体的に視認可能とする。この加飾凹部11bは、収容凹部11aを囲うように環状に設けられており、すなわち正面側から見てインナコア12の縁部に隣接して設けられている。このように、本実施形態において、透明部材11は、インナコア12の縁部に隣接して設けられた加飾凹部11bを有している。このような加飾凹部11bにベース部材13の加飾用凸部13bが配置されることによって、上述の加飾領域10Cが形成される。
このような透明部材11は、例えば、無色のPC(ポリカーボネート)やPMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)等の透明合成樹脂によって形成されており、1.5mm~10mm程度の厚さとされている。また、透明部材11の表側の面には、必要に応じて、傷付き防止のためのハードコート処理、又はウレタン系塗料のクリヤコート処理が施される。なお、耐傷性を備える透明合成樹脂であれば、これらの傷付き防止処理は不要である。
インナコア12は、基部と、ベースコート層と、光輝性膜と、トップコート層とが積層されて形成されている。なお、図面における視認性を向上させるために、インナコア12は複数層に分割して図示していない。基部は射出成形等によって成形されており、例えばABS、PC又はPET等の合成樹脂によって形成されている。この基部は、透明部材の収容凹部11aを埋設する凸状の形状とされており、透明部材11の収容凹部11aに嵌合される。ベースコート層は、基部と光輝性膜との間に形成されており、基部と光輝性膜との密着性を向上させるためのものである。このベースコート層は、例えば、透明(着色透明を含む)な合成樹脂を用いたクリヤー塗装によって形成されている。
光輝性膜は、基部の表側の面(透明部材11側の面)に形成されており、基部に被さるように配置された金属光輝性を備える層である。この光輝性膜は、例えばインジウム(In)からなる金属製の薄膜である。この光輝性膜は、互いの間に隙間を有して配置される複数の島部を有する構造であり、多数の微細な隙間を有する不連続膜である。このような光輝性膜は、これらの隙間を通じて電波を透過可能とされている。このような光輝性膜によって、インナコア12は金属色とされている。
トップコート層は、光輝性膜を覆うように光輝性膜上に形成されており、光輝性膜を保護するためのものである。このトップコート層も、ベースコート層と同様に、透明(着色透明を含む)な合成樹脂を用いたクリヤー塗装によって形成されている。
なお、ベースコート層及びトップコート層は、酸化ケイ素(SiOx)からなる透明セラミックコート層とすることもできる。この場合には、クリヤー塗装等によって形成される樹脂からなるベースコート層やトップコート層と比較して高い耐熱性を有すると共に、高い電波透過性を有する。
また、本実施形態において光輝性膜は、ベースコート層が形成された基部の表面に形成される。なお、密着性の高い光輝性膜を用いる場合には、ベースコート層を省略することも可能である。
ベース部材13(有色立体構造部材)は、マスク層14を挟んで透明部材11の背面側に固着される部位であり、透明部材11を背面側から支持する。本実施形態においてベース部材13は、全体がマスク層14と異なる色(例えば青色)の樹脂によって形成されている。このベース部材13は、エンジンルーム側に突出する係合部13aを有している。この係合部13aは、先端部が爪状に成形されており、当該先端部が例えばラジエータグリル本体に係止される。また、ベース部材13は、透明部材11側の面に、透明部材11の加飾凹部11bに収容される加飾用凸部13bを有している。この加飾用凸部13bは、加飾凹部11bに収容された状態で、透明部材11の正面側から外部より視認可能とされており、上述の加飾領域10Cを形成する。
このようなベース部材13は、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂)、AES(アクリロニトリル・エチレン・スチレン共重合合成樹脂)、ASA(アクリロニトリル・スチレン・アクリレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、有色のPC、PET等の合成樹脂、又はこれらの複合樹脂からなり、0.5mm~10mm程度の厚さとされている。
マスク層14は、正面側から見て、加飾凹部11bを避けて配置されている。つまり、マスク層14は、インナコア12の縁部との間に隙間を空けて透明部材11の背面に配置されている。このマスク層14は、黒色の印刷層であり、透明部材11の外側から視認可能とされている。このようなマスク層14は、上述の黒色領域10Bを形成している。このマスク層14は、光輝領域10A及び加飾領域10C以外の領域を黒色に視認させ、相対的に光輝領域10Aの視認性を向上させる。
続いて、本実施形態のレーダカバー10の製造方法について、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態のレーダカバー10の製造方法について説明するための概略図である。まず、図4(a)に示すように、透明部材11を形成する。例えば、透明部材11は、射出成形により形成される。この射出成形により、収容凹部11a及び加飾凹部11bを有する透明部材11を形成することができるため、後工程により収容凹部11a及び加飾凹部11bを形成する必要はない。なお、必要に応じて、透明部材11の表面側(車両外側に向く面)あるいは全面には、耐久性等を向上させるためのハードコート処理を施しても良い。
また、この透明部材11を形成するときには、透明部材11の収容凹部11a及び加飾凹部11bの内壁面の凹凸を小さくする処理を行うことが望ましい。この場合には、例えば、収容凹部11a及び加飾凹部11bの内壁面の算術平均粗さや最大高さが、透明部材11の裏面の収容凹部11a及び加飾凹部11bを除く領域の算術平均粗さや最大高さよりも小さくなるように研磨を行う。なお、透明部材11の収容凹部11a及び加飾凹部11bの内壁面の凹凸を小さくするための後加工を行うのではなく、射出成形に用いる金型において、収容凹部11a及び加飾凹部11bを形成する部位の表面粗さを予め小さくしておくことによっても、透明部材11の収容凹部11a及び加飾凹部11bの内壁面の凹凸を小さくすることができる。
次に、図4(b)に示すように、マスク層14を形成する。例えば、マスク層14は、シルク印刷によってインクをマスク層14の形成領域に塗布し、その後インクを乾燥させることによってマスク層14とする。本実施形態においては、収容凹部11a及び加飾凹部11bを避けてマスク層14となるインクを塗布する。このようなインクを乾燥させることによって、インナコア12の縁部との間に隙間を空けて透明部材11の背面に配置されるマスク層14を形成することができる。なお、マスク層14の形成時における印刷方法は、シルク印刷に限られるものではない。パッド印刷やインクジェット印刷によってインクを塗布するようにしても良い。
次に、図4(c)に示すように、インナコア12を形成する。例えば、基部は、射出成形により形成される。また、基部に対してクリヤー塗装を行い、その後乾燥させることによりベースコート層を形成する。また、スパッタリングあるいは真空蒸着によってベースコート層上に光輝性膜を形成する。また、光輝性膜の表面に対してクリヤー塗装を行い、その後乾燥させることにより、トップコート層を形成する。なお、インナコア12の形成は、図4(a)で示した透明部材11の形成や図4(b)で示したマスク層14の形成を待って行う必要はない。図4(a)で示した透明部材11の形成工程や図4(b)で示したマスク層14の形成工程と並行して、インナコア12を形成することによって、レーダカバー10の製造時間を短縮することができる。
続いて、図4(d)に示すように、インナコア12を透明部材11の収容凹部11aに嵌合する。次に、図4(e)に示すように、ベース部材13を形成する。ここでは、収容凹部11aにインナコア12が設置された透明部材11を、射出成形用の金型の内部に配置し、透明部材11の背面側に溶融した樹脂を射出するインサート成形を行うことで、ベース部材13を形成する。このようなベース部材13は、インサート成形時の熱により透明部材11と溶着され、インナコア12を覆うように配置される。また、インナコア12の裏面も、ベース部材13に溶着される。これによって、インナコア12がベース部材13により支持される。また、ベース部材13を射出成形によって形成することによって、溶融樹脂が加飾凹部11bに流れ込み、加飾用凸部13bを有するベース部材13が形成される。
以上のような本実施形態のレーダカバー10によれば、インナコア12の縁部とマスク層14の隙間からベース部材13の加飾用凸部13bを視認することができる。このため、3次元構造体であるベース部材13によって、識別マーク等を形成するインナコア12の縁部に加飾を行うことができる。したがって、本実施形態のレーダカバー10によれば、識別マーク等の周囲に施す加飾を印刷によって形成した場合よりも加飾領域10Cを立体的に視認させることが可能となる。
また、本実施形態のレーダカバー10においては、透明部材11がインナコア12の縁部に隣接して設けられた加飾凹部11bを有し、マスク層が加飾凹部11bを避けて透明部材11の背面に配置され、ベース部材13の一部である加飾用凸部13bが加飾凹部11bに収容されている。このため、側方から加飾用凸部13bを視認でき、加飾領域10Cをより立体的に視認することが可能となる。
また、本実施形態のレーダカバー10においては、マスク層14がインナコア12の全周にてインナコア12の縁部との間に隙間を空けて配置されている。このため、インナコア12の全周を囲うように加飾領域10Cを形成することができる。
また、本実施形態のレーダカバー10においては、透明部材11が、インナコア12を収容する収容凹部11aを背面に有している。このため、インナコア12を側方からも視認することが可能となり、光輝領域10Aをより立体的に視認させることが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図5を参照して説明する。なお、本実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
図5は、本第2実施形態のレーダカバー20の断面図である。この図に示すように、本実施形態のレーダカバー20においては、ベース部材13が、ベース部材本体部13cと、縁部13dとを有している。ベース部材本体部13cは、加飾用凸部13bが含まれる部位であり、上記第1実施形態と同様に、例えば青色等のマスク層14と異なる色とされている。縁部13dは、係合部13aを含む部位であり、例えばマスク層14と同様に黒色等とされている。
このような本実施形態のレーダカバー20によれば、係合部13aを含む縁部13dを、加飾用凸部13bと異なる色とすることができる。このため、例えばベース部材13の縁部13dを目立たせないようにすることが可能となる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について、図6を参照して説明する。なお、本実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
図6は、本第3実施形態のレーダカバー30の断面図である。この図に示すように、本実施形態のレーダカバー30においては、加飾凹部11bに収容される加飾コア15(有色立体構造部材)をベース部材13と別体として備えている。
加飾コア15は、全体が加飾凹部11bに収容される形状とされており、マスク層14と異なる色とされている。本実施形態においては、このような加飾コア15は、透明部材11を通じて外部から視認可能とされており、加飾領域10Cを形成している。
このような本実施形態のレーダカバー30によれば、加飾領域10Cを形成する加飾コア15がベース部材13と別体として設けられている。このため、ベース部材13を加飾領域10Cの色と異なる色にすることが可能となる。このため、ベース部材13を黒等の目立たない色とすることが可能となる。
ここで、図7及び図8を参照して、本実施形態における透明部材11及び加飾コア15を形成する工程について説明する。図7は、透明部材11及び加飾コア15の両方を形成する射出成形機80の概略構成を示す模式図である。図7に示すように、射出成形機80は、可動ユニット81と、固定ユニット82と、第1射出装置83と、第2射出装置84とを備えている。可動ユニット81は、同形のコア型91を2つ設置可能とされており、回動軸Lを中心として回動軸Lと直交する面内において回動可能とされている。この可動ユニット81は、コア型91を移動させて後述のキャビ型(第1キャビ型92及び第2キャビ型93)に嵌め合わせる。
固定ユニット82は、第1キャビ型92と、第2キャビ型93とが設置可能とされている。なお、可動ユニット81に設置される2つのコア型91の離間間隔と、固定ユニット82の第1キャビ型92と第2キャビ型93との離間間隔は同一に設定されている。このため、可動ユニット81を回動させることによって、1つのコア型91を第1キャビ型92と第2キャビ型93との両方に嵌合させることができる。
第1キャビ型92は、第2キャビ型93よりも先にコア型91に嵌合される金型であり、加飾コア15を成形可能な形状とされている。また、第1射出装置83は、コア型91と第1キャビ型92が嵌合されることで形成される金型の内部空間に加飾コア15の形成材料である溶融樹脂を射出する装置である。第2キャビ型93は、加飾コア15が固着された状態のコア型91が嵌合される金型であり、透明部材11を形成可能な形状とされている。また、第2射出装置84は、コア型91と第2キャビ型93が嵌合されることで形成される金型の内部空間に透明部材11の形成材料ある溶融樹脂を射出する装置である。
このような射出成形機80では、まず図8(a)に示すように、いずれかのコア型91を第1キャビ型92に対向配置する。続いて、図8(b)に示すように、コア型91と第1キャビ型92とを嵌合させ、金型の内部空間に溶融樹脂を射出することで透明部材11よりも先に加飾コア15を形成する。このようにして形成された加飾コア15は、コア型91と第1キャビ型92とを離間させた場合に第1キャビ型92から離間し、コア型91に固着された状態となる。
続いて、可動ユニット81を回動させることによって、図9(a)に示すように、加飾コア15が固着されたコア型91を第2キャビ型93に対向配置する。続いて、図9(b)に示すように、コア型91と第2キャビ型93とを嵌合させ、金型の内部空間に溶融樹脂を射出することで透明部材11を形成する。このようにして形成された加飾コア15及び透明部材11は、コア型91と第2キャビ型93とを離間させた場合に第2キャビ型93から離間し、コア型91に固着された状態となる。このような加飾コア15と透明部材11とは一体化される。その後、不図示のエジェクタ機構によって、加飾コア15及び透明部材11が第2キャビ型93から取り外される。
このように本実施形態においては、加飾コア15と透明部材11とが1つの射出成形機80によって形成される。このため、加飾コア15を形成する射出成形機と透明部材11を形成する射出成形機とを別に用いる場合よりも、加飾コア15及び透明部材11を短期間で形成することが可能となる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について、図10を参照して説明する。なお、本実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
図10は、本第4実施形態のレーダカバー40の断面図である。この図に示すように、本実施形態のレーダカバー40においては、インナコア12がベース部材13と一体化されている。
このような場合には、インナコア12とベース部材13とを同時に射出成形により形成することができる。また、このような構成を採用するレーダカバー40を製造する場合には、インナコア12の基部を除く光輝性膜等の層を透明部材11の収容凹部11aの内壁面に形成することも可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態において、加飾用凸部13bや加飾コア15の表面に対して、印刷等を施しても良い。このような構成を採用することによって、加飾領域10Cに対して模様等を付与することが可能となる。
1……ラジエータグリル、10……レーダカバー、10A……光輝領域、10B……黒色領域、10C……加飾領域、11……透明部材、11a……収容凹部、11b……加飾凹部、12……インナコア(有色層)、13……ベース部材(有色立体構造部材)、13a……係合部、13b……加飾用凸部、13c……ベース部材本体部、13d……縁部、14……マスク層、15……加飾コア(有色立体構造部材)、20……レーダカバー、30……レーダカバー、40……レーダカバー、80……射出成形機、91……コア型、92……第1キャビ型、93……第2キャビ型

Claims (6)

  1. 車両の周囲状況を検知するレーダユニットを覆うレーダカバーであって、
    透明部材と、
    前記透明部材の背面側に配置されて前記透明部材を通じて外部より視認可能な有色層と、
    前記有色層の縁部との間に隙間を空けて前記透明部材の背面に配置されるマスク層と、
    前記マスク層と異なる色であると共に前記マスク層を挟んで前記透明部材の背面に配置される有色立体構造部材と
    を備えることを特徴とするレーダカバー。
  2. 前記透明部材は、前記有色層の縁部に隣接して設けられた加飾凹部を有し、
    前記マスク層は、前記加飾凹部を避けて前記透明部材の背面に配置され、
    前記有色立体構造部材は、全体あるいは一部が前記加飾凹部に収容されている
    ことを特徴とする請求項1記載のレーダカバー。
  3. 前記マスク層は、前記有色層の全周にて前記有色層の縁部との間に隙間を空けて配置されていることを特徴とする請求項1または2記載のレーダカバー。
  4. 前記透明部材は、前記有色層を収容する収容凹部が背面に設けられていることを特徴とする請求項1~3いずれか一項に記載のレーダカバー。
  5. 前記透明部材を背面側から支持する支持部材を備え、
    前記有色立体構造部材が前記支持部材である
    ことを特徴とする請求項1~4いずれか一項に記載のレーダカバー。
  6. 前記透明部材を背面側から支持する支持部材を備え、
    前記有色立体構造部材は、前記支持部材と別体として設けられている
    ことを特徴とする請求項1~4いずれか一項に記載のレーダカバー。
JP2018241431A 2018-08-30 2018-12-25 レーダカバー Active JP7154123B2 (ja)

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