JP6518644B2 - レーダカバー - Google Patents

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Description

本発明は、レーダカバーに関するものである。
近年、ミリ波等の電波を用いて車両の周囲の障害物等を検知するレーダユニットが車両に搭載されている。一般的には、レーダユニットは、エンブレム等の装飾が施されたレーダカバーに覆われた状態で設置されている。このようなレーダユニットは、レーダカバーを透過された電波の送受信を行う。このため、レーダカバーは例えば特許文献1に開示されているように当然に電波を透過可能に形成する必要がある。
特開2009−18790号公報
ところで、上述のようなレーダカバーは、一般的に車両の外側に向けて配置される透明部材(特許文献1における前側部材1)と、透明部材を裏側から支える支持部材とを有しており、透明部材と支持部材とが樹脂の二色成形によって一体的とされた構造とされている。このような透明部材と支持部材とを有するレーダカバーでは、透明部材と支持部材との接合強度を向上させる等のために、透明部材の外縁部に例えば断面J型のアンダカット形状の凹部(特許文献1における第1の係合部11)を形成し、この凹部(特許文献1における第1の係合部11)の内部に支持部材の一部が入り込んだ状態で透明部材と透明部材とを接合させている。このような構造は、例えば、特許文献1の図2や段落0042に記載されている。
ただし、透明部材を射出成形により形成する場合には、コア金型に貼り付いた透明部材を取り外すために、エジェクタピンを透明部材の外縁部に押し当てる場合がある。この場合、透明部材の外縁部にエジェクタピンを押し当てるスペースを確保する必要がある。このため、透明部材の外縁部にエジェクタピンを押し当てる場合には、外縁部の一部に断面L型の上記アンダカット形状を有していない凹部を形成し、このL型の凹部が形成された領域にエジェクタピンを押し当てている。
しかしながら、従来のレーダカバーにおいては、透明部材を正面側から見た場合に、上述の断面J型のアンダカット形状の凹部の底部の位置と、上述の断面L型のアンダカット形状を有していない凹部の底部の位置とが、透明部材の外縁部から中央部に向かう方向にて一致していなかった。これらの凹部は透明部材に形成されていることから、凹部の底部をレーダカバーの外部から視認することができる。このとき、断面J型のアンダカット形状の凹部の底部の位置と、断面L型のアンダカット形状を有していない凹部の底部の位置とが一致していないと、外部から見て、全体的に底部が連続的に繋がっているように見えず、凹部の底部を繋ぐラインが局所的に湾曲あるいは屈曲して見えてしまう。例えば、凹部の内壁面に有色層を形成した場合には、凹部の底部を繋ぐラインの湾曲あるいは屈曲が顕著に表れる。この結果、レーダカバーの意匠性を損なうことになる。
このようなレーダカバーは、エンブレム等が形成される車両の外観印象を形成する重要な箇所となっており、上述のように、透明部材において断面J型のアンダカット形状の凹部の底部の位置と、断面L型のアンダカット形状を有していない凹部の底部の位置とが一致していないことによる意匠性の低下を避けることが望ましい。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、背面に支持部材が接合された透明部材を有するレーダカバーにおいて、透明部材の外縁部に形成された凹部の底部を繋ぐラインが局所的に湾曲あるいは屈曲することにより意匠性の低下を防止することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
第1の発明は、車両の周囲状況を検知するレーダユニットの電波の経路上に配置されるレーダカバーであって、樹脂からなる板状の透明部材と、上記透明部材の背面に接合されると共に上記透明部材を支持する支持部材とを備え、上記透明部材の外縁部に、当該外縁部から上記透明部材の中央部に向けて窪むと共に上記外縁部に沿った方向と直交する断面の形状が異なる第1凹部と第2凹部とが上記外縁部に沿った方向に連続的に設けられ、上記第1凹部の上記外縁部から上記中央部に向かう方向における底部と、上記第2凹部の上記外縁部から上記中央部に向かう方向における底部とは、上記透明部材の表面の面直方向から見て直線状に連結されているという構成を採用する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記第1凹部が、上記透明部材の背面側に開放された上記断面の形状がL型の凹部であり、上記第2凹部が、上記透明部材の背面側に上記中央部から上記外縁部側に突出する突出部を有する上記断面の形状がJ型の凹部であるという構成を採用する。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、上記第1凹部が、上記外縁部に沿った方向にて離散的に複数箇所に設けられているという構成を採用する。
第4の発明は、上記第1〜第3いずれかの発明において、上記第1凹部及び上記第2凹部の内壁面に形成された有色層を備えるという構成を採用する。
本発明においては、透明部材の外縁部に、当該外縁部から透明部材の中央部に向けて窪むと共に外縁部に沿った方向と直交する断面の形状が異なる第1凹部と第2凹部とが外縁部に沿った方向に連続的に設けられている。本発明によれば、第1凹部の外縁部から中央部に向かう方向における底部と、第2凹部の外縁部から中央部に向かう方向における底部とは、透明部材の表面の面直方向から見て直線状に連結されている。このため、本発明によれば、透明部材の外縁部に形成された凹部の底部を繋ぐラインが局所的に湾曲あるいは屈曲することを防止することができる。したがって、本発明によれば、背面に支持部材が接合された透明部材を有するレーダカバーにおいて、透明部材の外縁部に形成された凹部の底部を繋ぐラインが局所的に湾曲あるいは屈曲することにより意匠性の低下を防止することが可能となる。
本発明の一実施形態におけるレーダカバーを模式的に示す正面図である。 (a)が図1のA−A断面図であり、(b)が図1のB−B断面図である。 本発明の一実施形態におけるレーダカバーが備える透明部材の外縁部に沿った方向と直交する断面で切断したL型凹部とJ型凹部の拡大断面図であり、(a)がL型凹部の拡大断面図であり、(b)がJ型凹部の断面拡大図である。 本発明の一実施形態におけるレーダカバーの製造方法を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態におけるレーダカバーの製造方法を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態におけるレーダカバーの製造方法を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態におけるレーダカバーの製造方法を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態におけるレーダカバーの製造方法を説明するための模式図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るレーダカバーの一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本実施形態のレーダカバー1を模式的に示す正面図である。また、図2(a)は、図1のA−A断面図である。また、図2(b)は、図1のB−B断面図である。図1に示すように、本実施形態のレーダカバー1は、中央に配置されたエンブレムEと、エンブレムEの周囲に設けられた網目状の外側意匠部Dとを有している。なお、図1においては、エンブレムEと外側意匠部Dの一部を白色で示しているが、この白色で示された領域は本実施形態では銀色であるものとする。また、エンブレムEと外側意匠部Dのドット模様で示された領域は本実施形態では黒色であるものとする。
図2(a)及び図2(b)に示すように、本実施形態のレーダカバー1は、車両の周囲状況を検知するレーダユニットXを車両の正面側から覆うように配置されており、レーダユニットXで用いる電波に対する透過性を有している。このような本実施形態のレーダカバー1は、レーダユニットXの電波の経路上(レーダユニットXから射出される電波が伝播される領域)に配置されており、図2(a)及び図2(b)に示すように、透明部材2と、印刷層3と、塗料層4(有色層)と、インナコア5と、支持部材6とを備えている。
透明部材2は、透明樹脂材料により板状に形成され、レーダカバー1の構成部材のうち最も車両の外側に配置された部材である。この透明部材2は、車両の外部からのエンブレムEや外側意匠部Dの視認性を高めるため、表側の面が平滑面とされている。また、透明部材2の裏側の面(支持部材6側の面)には、表面側に向けて掘られた凹部2aが形成されている。本実施形態のレーダカバー1では、透明部材2は、凹部2aとして、インナコア5が収容されたインナコア収容凹部2bと、内壁面に塗料が塗られることで塗料層4が形成された塗装凹部2cとを備えている。
インナコア収容凹部2bは、正面から見た形状が「F」の文字を避けて円形状とされており、エンブレムEが配置されるレーダカバー1の中央部に形成されている。このようなインナコア収容凹部2bは、内壁面にインナコア5が当接された状態でインナコア5を収容している。
また、塗装凹部2cは、正面から見てレーダカバー1の外縁部に枠状に設けられた枠状部2dと、枠状部2dの内側に網状に設けられた網状部2eとを有している。このような塗装凹部2cには、内壁面を覆うように塗料層4が設けられている。また、塗装凹部2cの内部には支持部材6の一部が入り込んだ状態とされ、支持部材6によって塗料層4が背面側から覆われている。
また、図1に示すように、本実施形態において枠状部2dは、外縁部に沿う方向において離散的に複数設けられたL型凹部2f(第1凹部)と、その他の部位に設けられたJ型凹部2g(第2凹部)とによって構成されている。本実施形態においては、図1に示すように、レーダカバー1(透明部材2)が正面から見て略矩形状とされており、透明部材2の上縁部と下縁部の左右方向における中央部と、透明部材2の左縁部と右縁部の上下方向における中央部とにL型凹部2fが設けられている。つまり、本実施形態においては、透明部材2の外縁部には、L型凹部2fが4箇所設けられ、他の部位がJ型凹部2gとされている。
図3は、透明部材2の外縁部に沿った方向と直交する断面で切断したL型凹部2fとJ型凹部2gの拡大断面図であり、(a)がL型凹部2fの拡大断面図であり、(b)がJ型凹部2gの断面拡大図である。なお、図3においては、印刷層3、塗料層4及び支持部材6を省略して図示している。L型凹部2fは、透明部材2の外縁部(図3(a)の上方)から中央部(図3(a)の下方)に向けて窪むと共に、透明部材2の背面側(図3(a)の右側)に開放された断面形状を有している。つまり、L型凹部2fは、透明部材2の外縁部に沿った方向と直交する断面で切断した断面形状が、透明部材2の背面側に開放されたL型とされている。このようなL型凹部2fは、アンダカット形状を有していない。このようなL型凹部2fは、射出成形により形成された透明部材2をコア金型12(図4参照)から取り外す際にエジャクタピンが当接される部位である。
J型凹部2gは、透明部材2の外縁部(図3(a)の上方)から中央部(図3(a)の下方)に向けて窪むと共に、透明部材2の背面側に中央部から外縁部側に向かう方向に突出する突出部2g1を有する断面形状を有している。つまり、J型凹部2gは、透明部材2の外縁部に沿った方向と直交する断面で切断した断面形状が、透明部材2の背面側に中央部から外縁部側に突出する突出部2g1を有するJ型とされている。このようなJ型凹部2gは、アンダカット形状を有する形状とされている。
このように、本実施形態のレーダカバー1においては、透明部材2の外縁部に、外縁部から透明部材2の中央部に向けて窪むと共に外縁部に沿った方向と直交する断面の形状が異なるL型凹部2fとJ型凹部2gとが外縁部に沿った方向に連続的に設けられている。また、図3に示すように、透明部材2を正面から見て外縁部と中央部とを結ぶ方向(以下、径方向と称する)において、L型凹部2fの深さ寸法L1と、J型凹部2gの深さ寸法L2とが同一に設定されている。この結果、本実施形態のレーダカバー1においては、L型凹部2fの上記径方向における底部2f1と、J型凹部2gの上記径方向における底部2g2とは、透明部材2の表面の面直方向から見て直線状に連結されている。つまり、本実施形態のレーダカバー1においては、L型凹部2fの底部2f1とJ型凹部2gの底部2g2とを繋ぐラインが、L型凹部2fの底部2f1とJ型凹部2gの底部2g2との境界部分で局所的に屈曲及び湾曲することがなく直線状とされている。
図2に戻り、本実施形態において、透明部材2の支持部材6側の面(背面)の凹部2aが設けられていない領域は、印刷層3が形成される印刷層形成領域Rとされている。この印刷層形成領域Rは、平坦面とされており、印刷層3によって透明部材2の背面側から覆われている。
このような透明部材2は、例えば、無色のPC(ポリカーボネート)やPMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)等の透明合成樹脂によって形成されており、1.5mm〜10mm程度の厚さとされている。また、透明部材2の表側の面には、必要に応じて、傷付き防止のためのハードコート処理、又はウレタン系塗料のクリヤコート処理が施される。なお、耐傷性を備える透明合成樹脂であれば、これらの傷付き防止処理は不要である。
印刷層3は、透明部材2の印刷層形成領域Rに印刷された薄膜層であり、本実施形態においては上述のように黒色とされている。この印刷層3は、黒色のインクを印刷層形成領域Rに転写し、当該インクを乾燥させることによって形成されている。この印刷層3は、例えばシルク印刷法によって、レーダユニットXで用いる電波を透過可能な黒色の樹脂インクを印刷層形成領域R上に配置し、このインクを自然乾燥させることによって形成することができる。このような印刷層3は、透明部材2を介して外部から視認可能とされており、図1に示すドット模様で示した領域を形成している。
塗料層4は、レーダユニットXで用いる電波を透過可能な銀色の塗料を乾燥させることによって形成された薄膜層であり、本実施形態において上述のように銀色とされている。この塗料層4は、図2(a)及び図2(b)に示すように、エンブレムEが形成される領域を除いて、印刷層3が形成された透明部材2の背面の全面に設けられている。つまり、塗料層4は、エンブレムEが形成される領域を除いて、印刷層3の支持部材6側の面を覆っている。この塗料層4は、例えばパール顔料を含有する塗料を塗布し、自然乾燥させることによって形成することができる。このような塗料層4は、塗装凹部2cにおいて、透明部材2を介して外部から視認可能とされており、図1に示す外側意匠部Dの白色で示した領域を形成している。
インナコア5は、レーダユニットXで用いる電波を透過可能な樹脂からなる基部と、基部の表面を覆うように形成された光輝性膜とを有している。光輝性膜としては、例えば、電波が透過可能な隙間が多数形成された不連続膜とされたインジウム膜を用いることができる。このようなインジウム膜は、例えば真空蒸着法やスパッタリング法により形成することができる。なお、インナコア5は、光輝性膜の表面を覆う透明なトップコート層や光輝性膜の裏面を覆うアンダコート層を有していても良い。このようなインナコア5は、光輝性膜がインナコア収容凹部2bの内壁面に対向されるようにして、透明部材2のインナコア収容凹部2bに嵌合配置されている。このようなインナコア5は、透明部材2を介して外部から視認可能とされており、図1に示すエンブレムEの白色で示した領域を形成している。
支持部材6は、透明部材2の背面に接合され、透明部材2を支持する部位であり、黒色の樹脂材料から形成されている。この支持部材6は、エンジンルーム側に突出する係合部6aを有している。この係合部6aは、先端部が爪状に成形されており、当該先端部が例えばラジエータグリル本体等に係止される。このような支持部材6は、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂)、AES(アクリロニトリル・エチレン・スチレン共重合合成樹脂)、ASA(アクリロニトリル・スチレン・アクリレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、有色のPC、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の合成樹脂、又はこれらの複合樹脂からなり、1.0mm〜10mm程度の厚さとされている。
続いて、本実施形態のレーダカバー1の製造方法について、図4〜図8を参照して説明する。
まず、図4に示すように、透明部材2を形成する。なお、図4(a)は、図2(a)と同位置での断面図であり、図4(b)は、図2(b)と同位置での断面図である。ここでは、透明部材2を金型10による射出成形により形成する。金型10は、固定側のキャビティ金型11と、移動側のコア金型12と、エジェクタピン13と、スライドコア14とを有している。
本実施形態においては、コア金型12は、印刷層形成領域Rを形成するベース12aと、凹部2aを形成するための入れ子12bとを有している。この入れ子12bは、コア金型12のベース12aに対して別体とされ、ベース12aに固定された状態でベース12aの表面からキャビティ金型11側に突出している。エジェクタピン13は、コア金型12を貫通して先端面を透明部材2のL型凹部2fの形成位置に突き当てるように配置されている。このエジェクタピン13は、コア金型12に対して突出し可能とされている。スライドコア14は、コア金型12に対してスライド可能に取り付けられており、キャビティ金型11に固定されたアンギュラピンに案内されて、コア金型12の移動に伴ってスライドする。このようなスライドコア14は、アンダカット形状とされたJ型凹部2gを形成する。
続いて、図5に示すように、印刷層3を形成する。なお、図5(a)は、図2(a)と同位置での断面図であり、図5(b)は、図2(b)と同位置での断面図である。ここでは、透明部材2の凹部2aを除く領域である印刷層形成領域Rに対して、シルク印刷法等の印刷法によってインクを転写し、当該インクを乾燥させることによって、印刷層3を形成する。
続いて、図6に示すように、塗料層4を形成する。なお、図6(a)は、図2(a)と同位置での断面図であり、図6(b)は、図2(b)と同位置での断面図である。ここでは、図6(a)に示すエンブレムEが形成される領域Mに対してマスクをした状態で、印刷層3が形成された透明部材2の背面側に銀色のマイカ塗料を例えばスプレ塗布し、マイカ塗料を乾燥させることによって、塗料層4を形成する。このようにして形成された塗料層4は、エンブレムEが形成される領域を除いて、印刷層3を覆いかつ全ての塗装凹部2cの内壁面に直接付着した塗料層4が形成される。
続いて、図7に示すように、インナコア5をインナコア収容凹部2bに収容する。なお、図7は、図2(a)と同位置での断面図である。ここでは、上述した透明部材2、印刷層3あるいは塗料層4の形成と並行して形成されたインナコア5をインナコア収容凹部2bに収容する。インナコア5は、先に射出成形により形成された基部に対して、インジウム層等の光輝性の不連続金属膜を真空蒸着法やスパッタリング法等により製膜することで形成される。なお、インナコア5には、必要に応じてトップコート層やアンダコート層が形成される。このようなインナコア5は、光輝性の不連続金属膜をインナコア収容凹部2bの内壁面側に向けてインナコア収容凹部2bに収容される。
続いて、図8に示すように、支持部材6を形成する。なお、図8(a)は、図2(a)と同位置での断面図であり、図8(b)は、図2(b)と同位置での断面図である。ここでは、インナコア収容凹部2bにインナコア5が設置された透明部材2を、射出成形用の金型の内部に配置し、透明部材2の背面側に溶融した樹脂を射出するインサート成形を行うことで、支持部材6を形成する。このような支持部材6は、インサート成形時の熱により透明部材2と溶着され、インナコア5を覆うように配置される。これによって、インナコア5が透明部材2に対して固定される。
以上のような本実施形態のレーダカバー1においては、透明部材2の外縁部に、外縁部から透明部材2の中央部に向けて窪むと共に外縁部に沿った方向と直交する断面の形状が異なるL型凹部2fとJ型凹部2gとが外縁部に沿った方向に連続的に設けられている。さらに、本実施形態のレーダカバー1においては、L型凹部2fの上記径方向における底部2f1と、J型凹部2gの上記径方向における底部2g2とは、透明部材2の表面の面直方向から見て直線状に連結されている。このため、本実施形態のレーダカバー1によれば、透明部材2の外縁部に形成されたL型凹部2fの底部2f1とJ型凹部2gの底部2g2とを繋ぐラインが、L型凹部2fの底部2f1とJ型凹部2gの底部2g2の境界部分において、局所的に湾曲あるいは屈曲することを防止することができる。
一方、従来のレーダカバーでは、図3にて仮想線に示すように、透明部材2の外周面から突出部2g1の先端までの距離LaをL型凹部2fの深さ寸法L1と一致させるようにJ型凹部2gの深さ寸法L2が設定されている。この結果、J型凹部2gの深さ寸法L2がL型凹部2fの深さ寸法L1よりも大きくなり、L型凹部2fの底部2f1とJ型凹部2gの底部2g2の境界部分において、L型凹部2fの底部2f1とJ型凹部2gの底部2g2とを繋ぐラインが局所的に湾曲あるいは屈曲することになる。
このように、本実施形態のレーダカバー1によれば、L型凹部2fの底部2f1とJ型凹部2gの底部2g2とを繋ぐラインが、L型凹部2fの底部2f1とJ型凹部2gの底部2g2の境界部分において、局所的に湾曲あるいは屈曲することを防止することができ、上記ラインが局所的に湾曲あるいは屈曲することにより意匠性の低下を防止することが可能となる。
また、本実施形態のレーダカバー1においては、L型凹部2fが、透明部材2の背面側に開放された断面の形状がL型の凹部であり、J型凹部2gが、透明部材2の背面側に中央部から外縁部側に突出する突出部2g1を有する断面の形状がJ型の凹部とされている。このため、L型凹部2fの形成箇所にエジェクタピン13を当接させることができるため透明部材2の形成を容易に行うことができ、J型凹部2gにて透明部材2と支持部材6と強固に接合することができる。
また、本実施形態のレーダカバー1においては、L型凹部2fが、透明部材2の外縁部に沿った方向に離散的に複数箇所に設けられている。このため、透明部材2をコア金型12から取り外す場合に、透明部材2の複数箇所をエジェクタピン13によって押圧することができ、透明部材2を変形なくかつ容易にコア金型12から取り外すことができる。
また、本実施形態のレーダカバー1においては、L型凹部2f及びJ型凹部2gの内壁面に形成された有色層として塗料層4を備えている。このような塗料層4を備えることにより、レーダカバー1の外部から塗料層4を視認することができるため、塗料層4によって模様を形成することができる。このような場合であっても、本実施形態のレーダカバー1によれば、L型凹部2fの底部2f1とJ型凹部2gの底部2g2とを繋ぐラインが局所的に湾曲あるいは屈曲することを防止できるため、意匠性を損なうことがない。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、エジェクタピン13を当接するためのL型凹部2fと、支持部材6に係合されるJ型凹部2gとによって透明部材2の外縁部が形成された構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、異なる断面形状の凹部が透明部材2の外縁部にて連続的に設けられた構成のレーダカバーの全般に適用することができる。
また、上記実施形態においては、インナコア5を透明部材2のインナコア収容凹部2bに収容し、このインナコア5を透明部材2と支持部材6とで挟み込むことによってエンブレムEを形成する構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、透明部材2や支持部材6の表面に直接的に光輝性の不連続膜を形成し、インナコア5を省略する構成のレーダカバー及びその製造方法に適用することも可能である。
1……レーダカバー、2……透明部材、2a……凹部、2b……インナコア収容凹部、2c……塗装凹部、2d……枠状部、2e……網状部、2f……L型凹部(第1凹部)、2f1……底部、2g……J型凹部(第2凹部)、2g1……突出部、2g2……底部、3……印刷層、4……塗料層(有色層)、5……インナコア、6……支持部材、10……金型、11……キャビティ金型、12……コア金型、13……エジェクタピン、14……スライドコア、D……外側意匠部、E……エンブレム、R……印刷層形成領域、X……レーダユニット

Claims (4)

  1. 車両の周囲状況を検知するレーダユニットの電波の経路上に配置されるレーダカバーであって、
    樹脂からなる板状の透明部材と、前記透明部材の背面に接合されると共に前記透明部材を支持する支持部材とを備え、
    前記透明部材の外縁部に、当該外縁部から前記透明部材の中央部に向けて窪むと共に前記外縁部に沿った方向と直交する断面の形状が異なる第1凹部と第2凹部とが前記外縁部に沿った方向に連続的に設けられ、
    前記第1凹部の前記外縁部から前記中央部に向かう方向における底部と、前記第2凹部の前記外縁部から前記中央部に向かう方向における底部とは、前記透明部材の表面の面直方向から見て直線状に連結されている
    ことを特徴とするレーダカバー。
  2. 前記第1凹部は、前記透明部材の背面側に開放された前記断面の形状がL型の凹部であり、
    前記第2凹部は、前記透明部材の背面側に前記中央部から前記外縁部に突出する突出部を有する前記断面の形状がJ型の凹部である
    ことを特徴とする請求項1記載のレーダカバー。
  3. 前記第1凹部は、前記外縁部に沿った方向にて離散的に複数箇所に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のレーダカバー。
  4. 前記第1凹部及び前記第2凹部の内壁面に形成された有色層を備えることを特徴とする請求項1〜3いずれか一項に記載のレーダカバー。
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