JP2008024254A - 車両の外装部品及びその製造方法 - Google Patents

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多加志 後藤
Satoshi Nishikaji
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Abstract

【課題】電波透過性に優れ、意匠性に富む車両の外装部品の製造コストの低減を課題とする。
【解決手段】車両のフロントエンド部分にレイアウトされた電波レーダユニットの前方に配設された車両の外装部品1は、ベース部材10と、このベース部材10に固定され、電波透過性に優れる意匠膜が表面に形成された意匠部材20と、これらのベース部材10及び意匠部材20を被覆する透明樹脂材で成る表層部材30とを含んでいる。ベース部材10は黒色系又は濃色系の樹脂材で成り、意匠膜は光沢を有する金属膜で構成されている。金属膜の金属は、インジウム、クロム、錫、アルミニウム及び金のいずれかである。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のフロントエンド部分に配置されるエンブレム等のような車両の外装部品の技術分野に属する。
従来、自動車等の車両において、先行車両との車間距離を保ちながら自車両を先行車両に追従させる走行制御や、先行車両との衝突を予知したときにシートベルトを巻き取るプリクラッシュ制御を行うことが知られており、その場合、一般に、先行車両を認識したり、先行車両との車間距離を検出したりするための、例えばミリ波レーダやレーザレーダ等で構成される電波レーダユニットが車両のフロントエンド部分にレイアウトされる。しかし、フロントバンパやフロントグリルを含む車両のフロントエンド部分は、車両の性格を決定する顔であり、意匠性や商品性の観点から重要な部分なので、一機器である電波レーダユニットをエンブレム等の外装部品で隠蔽することが行われる。すなわち、車両のフロントエンド部分の外装部品の直後方に電波レーダユニットが備えられる。
そして、特許文献1には、そのような外装部品の構造とその製造方法とが開示されている。それによれば、電波レーダユニットの前方に配設された車両の外装部品は、レーダが発信しまた受信する電波の強度を減衰させないように電波透過性に優れる材料で構成され、かつ金属光沢を有する意匠性に富んだ構造とされている。また、そのような外装部品は、図5(a)に示すように、透明な材料で成る外面被覆板a(車両のフロントエンドに取り付けたときに前側に位置する部分)の内部面(すなわち背面)全面に金属膜cを形成し、次に、図5(b)に示すように、外面被覆板aの内部面の凹部bにマスキング塗膜dを形成し、次に、図5(c)に示すように、エッチング処理によりマスキング塗膜dで保護した凹部b以外の金属膜cを除去し、次に、図5(d)に示すように、外面被覆板aの内部面全面に黒色塗膜eを形成し、次に、図5(e)に示すように、黒色塗膜eの上に接着剤層fを形成した後、図5(f)に示すように、背面被覆板g(車両のフロントエンドに取り付けたときに後側に位置する部分)を貼り合わせることにより製造される。
特開2002−135030(図4)
ところで、前記図5(f)に示した外装部品においては、透明な外面被覆板aの側から見たときに手前に突出する部分b(内部面の凹部)がエンブレムのマークとなり、そのマークの表面が金属膜cで覆われることになる。また、金属光沢を有するマークの背景が黒色塗膜eで引き締まりマークが浮き出て意匠性に富むものとなる。しかし、前記外装部品においては、外面被覆板aと背面被覆板gしかないために、金属膜cでマークを形作ろうとすると、図5(a)に示したように外面被覆板aあるいは背面被覆板gに対して金属膜cを全面形成したり、図5(b)に示したように金属膜cを残留させたい部分にだけマスキング塗膜dを形成したり、図5(c)に示したようにマーク以外の部分の金属膜cをエッチングで除去したりしなければならず、全体として工程が増え、製造コストが高くつくという問題がある。
本発明は、車両のフロントエンド部分にレイアウトされた電波レーダユニットの前方に配設された車両の外装部品における前記のような不具合に対処するもので、電波透過性に優れ、かつ意匠性に富む車両の外装部品の製造コストを低減することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、車両のフロントエンド部分にレイアウトされた電波レーダユニットの前方に配設された車両の外装部品であって、前記外装部品は、ベース部材と、このベース部材に固定され、電波透過性に優れる意匠膜が表面に形成された意匠部材と、これらのベース部材及び意匠部材を被覆する透明樹脂材で成る表層部材とを含んでいることを特徴とする。
次に、本願の請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の車両の外装部品であって、前記ベース部材は、黒色系又は濃色系の樹脂材で成ることを特徴とする。
次に、本願の請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は2に記載の車両の外装部品であって、前記意匠部材は、前記ベース部材に形成された凹部に一部分が嵌合されることによりベース部材に固定されていると共に、前記意匠膜は、前記意匠部材の表面のうち前記凹部に嵌合されておらず前記ベース部材から突出している部分の表面にのみ施されていることを特徴とする。
次に、本願の請求項4に記載の発明は、前記請求項1から3のいずれかに記載の車両の外装部品であって、前記意匠膜は、光沢を有する金属膜で構成されていることを特徴とする。
次に、本願の請求項5に記載の発明は、前記請求項4に記載の車両の外装部品であって、前記金属膜の金属は、インジウム、クロム、錫、アルミニウム及び金のいずれかであることを特徴とする。
次に、本願の請求項6に記載の発明は、前記請求項1から3のいずれかに記載の車両の外装部品であって、前記意匠膜は、光沢を有するシリコン材で構成されていることを特徴とする。
次に、本願の請求項7に記載の発明は、車両のフロントエンド部分にレイアウトされた電波レーダユニットの前方に配設された車両の外装部品の製造方法であって、ベース部材を成形する工程と、意匠部材を成形する工程と、前記意匠部材の表面に電波透過性に優れる意匠膜を形成する工程と、前記意匠部材を前記ベース部材に固定する工程と、これらのベース部材及び意匠部材を透明樹脂材で成る表層部材で被覆する工程とを含んでいることを特徴とする。
次に、本願の請求項8に記載の発明は、前記請求項7に記載の車両の外装部品の製造方法であって、前記意匠膜を形成する工程は、前記意匠部材の表面に電波透過性に優れる金属膜を蒸着により形成する工程であることを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、車両のフロントエンド部分にレイアウトされた電波レーダユニットの前方に配設された車両の外装部品を、ベース部材と、このベース部材に固定され、電波透過性に優れる意匠膜が表面に形成された意匠部材と、これらのベース部材及び意匠部材を被覆する透明樹脂材で成る表層部材とで構成したから、ベース部材と表層部材の他に、電波透過性に優れる意匠膜が表面に形成された意匠部材が独立して存在することとなり、この意匠部材に予め意匠膜を形成しておくことによって、ベース部材又は表層部材に対して意匠膜を全面形成したり、その意匠膜を残留させたい部分にだけマスキング塗膜を形成したり、マーク以外の部分の意匠膜をエッチングで除去したりする必要が無くなり、全体として工程が減り、その結果、電波透過性に優れ、かつ意匠性に富む車両の外装部品の製造コストの低減を図ることができる。
次に、請求項2に記載の発明によれば、ベース部材を黒色系又は濃色系の樹脂材で構成したから、意匠部材の意匠膜の見栄えを引き立たせるための背景を作るために黒色塗膜を形成する必要が無くなり、これにより、全体として工程がさらに減り、その結果、電波透過性に優れ、かつ意匠性に富む車両の外装部品の製造コストのさらなる低減を図ることができる。
次に、請求項3に記載の発明によれば、ベース部材に形成した凹部に意匠部材の一部分を嵌合することにより意匠部材をベース部材に固定すると共に、意匠部材の表面のうち前記凹部に嵌合しておらず、ベース部材から突出している部分(つまり外から見える部分)の表面にのみ意匠膜を施すようにしたから、意匠膜が必要最低限度の範囲で形成され、使用量が少なくて済むと共に、意匠膜が形成されている範囲が狭いので、意匠膜による電波強度の減衰が抑制されて、外装部品の電波透過性の向上に寄与することになる。
次に、請求項4に記載の発明によれば、光沢を有する金属膜で意匠膜を構成するようにしたから、意匠部材はベース部材上で金属光沢を放つことになり、外装部品の見栄えの向上に寄与することになる。
次に、請求項5に記載の発明によれば、金属膜の金属として、電波透過性が比較的高い、インジウム、クロム、錫、アルミニウム及び金のいずれかを採用するようにしたから、外装部品の電波透過性が担保されることになる。
次に、請求項6に記載の発明によれば、光沢を有するシリコン(ケイ素)材で意匠膜を構成するようにしたから、意匠部材はベース部材上で銀白色のシリコン光沢を放つことになり、外装部品の見栄えの向上に寄与することになる。あるいは、シリコーン(有機ケイ素化合物)で意匠膜を構成してもよい。その場合は、意匠部材はベース部材上で良好な艶を放つことになり、この場合も、外装部品の見栄えが向上する。
次に、請求項7に記載の発明によれば、車両のフロントエンド部分にレイアウトされた電波レーダユニットの前方に配設された車両の外装部品の製造方法において、意匠部材の表面に電波透過性に優れる意匠膜を形成した後、この意匠部材をベース部材に固定するようにしたから、ベース部材や表層部材から独立して存在する意匠部材に予め意匠膜を形成することにより、請求項1と同様、ベース部材又は表層部材に対して意匠膜を全面形成したり、その意匠膜を残留させたい部分にだけマスキング塗膜を形成したり、マーク以外の部分の意匠膜をエッチングで除去したりする必要が無くなり、全体として工程が減り、その結果、電波透過性に優れ、かつ意匠性に富む車両の外装部品の製造コストの低減を図ることができる。
そして、請求項8に記載の発明によれば、蒸着の技法を用いて、意匠部材の表面に電波透過性に優れる金属膜を形成するようにしたから、純度の高い金属薄膜を意匠部材の表面に安定に形成することができる。なお、他にも、例えばスパッタリングの技法を用いて意匠部材の表面に金属膜を形成することも可能である。以下、発明の最良の実施形態を通して本発明をさらに詳しく説明する。
本実施形態においては、本発明は、図1に示す車両Vに適用されている。この車両Vは、その前端(フロントエンド)部分に、フロントバンパB及びフロントグリルGを有し、フロントグリルGの中央部に外装部品としてのエンブレム1が配設されている。そして、エンブレム1の直後方で車体内部には、追従走行制御やプリクラッシュ制御を行うために先行車両を認識したり先行車両との車間距離を検出したりするための、例えばミリ波レーダやレーザレーダ等で構成される電波レーダユニットRがレイアウトされている。ここで、エンブレム1は、一機器である電波レーダユニットRを隠蔽して車両Vの美観を維持しつつ、一方で、レーダが発信しまた受信する電波の強度を減衰させないことが求められる。したがって、エンブレム1は、電波透過性に優れる材料で構成され、かつ意匠性に富んだ構造となっている。
図2は、前記エンブレム1の拡大斜視図である。エンブレム1は、略円盤状のベース部材10と、このベース部材10の前面に固定された意匠部材20と、これらのベース部材10及び意匠部材20を前面から被覆する略円盤状の表層部材30とを含んでいる。ここで、ベース部材10は、黒色系又は濃色系の樹脂材で成っている[請求項2の構成に相当]。また、意匠部材20の表面には、電波透過性に優れる意匠膜21(例えば図4(b)等参照)が形成されている。そして、表層部材30は、透明樹脂材で成っている[請求項1の構成に相当]。
ベース部材10を構成する樹脂材は、特に限定されず、例えばABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)樹脂等である。そして、ベース部材10を構成する樹脂材を黒色系又は濃色系とするには、例えばカーボンブラック等の顔料を用いればよい。ベース部材10は、樹脂の射出成形によって略円盤状に成形されている。
意匠部材20もまた樹脂の射出成形によって所定形状に成形されている。特に、本実施形態では、意匠部材20は「A」の字形状とされ、エンブレム1のマークを構成している。意匠部材20の前部分は、断面が三角形状に盛り上がり、ベース部材10の前面から前方に突出している。意匠部材20は、例えばベース部材10を構成する樹脂材と同種の樹脂材で構成されている。
表層部材30を構成する透明樹脂材は、特に限定されず、例えばポリカーボネート樹脂等である。表層部材30もまた樹脂の射出成形によって略円盤状に成形されている(詳細は後述する)。
図3は、前記エンブレム1の分解斜視図である。ベース部材10の前面に、意匠部材20を固定するための溝11が形成されている。この溝11は、意匠部材20と同様に「A」の字形状とされ、この溝11に、意匠部材20における断面三角形状の前部分を除く後部分が圧入状態で嵌合されることにより、あるいは嵌合されたのち接着材により、意匠部材20がベース部材10に固定されている。その場合に、電波透過性に優れる意匠膜21(例えば図4(b)等参照)は、前記意匠部材20の表面のうち、前記固定用溝11に嵌合されておらず、ベース部材10の前面から前方に突出している前部分の表面にのみ施されている[請求項3の構成に相当]。
図4は、前記エンブレム1の製造方法の1例を段階的(a)〜(d)に示すための前記図2のア−ア線に沿う拡大断面図である。まず、図4(a)に示すように、意匠部材20を射出成形により「A」の字形状に成形する。次に、図4(b)に示すように、意匠部材20の表面のうち、ベース部材10の固定用溝11に嵌合されず、ベース部材10の前面から前方に突出する断面三角形状の前部分の表面にのみ、電波透過性に優れる意匠膜21(図中〇…〇で表示)を形成する。
ここで、意匠膜21としては、光沢を有する金属膜が好ましく採用可能である[請求項4の構成に相当]。その場合、金属膜の金属としては、電波透過性が比較的高い、インジウム、クロム、錫、アルミニウム及び金のいずれかを用いることができる[請求項5の構成に相当]。あるいは、意匠膜21としては、光沢を有するシリコン材もまた好ましく採用可能である[請求項6の構成に相当]。そして、意匠膜21として金属膜を採用したときは、その金属膜21は、例えば蒸着の技法やスパッタリングの技法により、意匠部材20の表面に形成することができる[請求項8の構成に相当]。
そして、同じく図4(b)に示すように、予め、射出成形により、略円盤状で前面に固定用溝11が設けられたベース部材10を成形しておき、このベース部材10の固定用溝11に、前述したように、意匠部材20の後部分を嵌合することにより、図4(c)に示すように、意匠部材20をベース部材10の前面に固定する。その場合に、意匠部材20の表面に形成された意匠膜21(図中〇…〇で表示)がベース部材10の前面から前方に盛り上がった状態となる。これにより、意匠膜21が施されたマークの背景のベース部材10が黒色系や濃色系なので引き締まり、マークが浮き出てエンブレム1が意匠性に富むものとなる。
そして、最後に、図4(d)に示すように、これらのベース部材10及び意匠部材20を、略円盤状で透明樹脂材で成る表層部材30によって前面から被覆することにより、図2に示すエンブレム1が製造される[請求項7の構成に相当]。ここで、例えば、接着材を用いて表層部材30をベース部材10及び意匠部材20に貼り合わせてもよいが、意匠部材20を固定したベース部材10(図4(c)の状態のもの)を型内に入れ、ここに溶融した表層部材30の透明樹脂材を流し込んで冷却固化するインサート成形を行えば、より簡便にベース部材10及び意匠部材20を表層部材30で被覆することができるので好ましい。しかも、インサート成形を行えば、表層部材30において、ベース部材10及び意匠部材20との合わせ面(背面)に、前方に突出する意匠部材20の断面三角形状の前部分に一致する凹部を形成する手間も省けることになる。
以上のように、本実施形態においては、車両Vのフロントエンド部分にレイアウトされた電波レーダユニットRの前方に配設された車両Vの外装部品1を、ベース部材10と、このベース部材10に固定され、電波透過性に優れる意匠膜21が表面に形成された意匠部材20と、これらのベース部材10及び意匠部材20を被覆する透明樹脂材で成る表層部材30とで構成したから、ベース部材10と表層部材3の他に、電波透過性に優れる意匠膜21が表面に形成された意匠部材20が独立して存在することとなり、この意匠部材20に予め意匠膜21を形成しておくことによって、ベース部材10又は表層部材30に対して意匠膜21を全面形成したり、その意匠膜21を残留させたい部分にだけマスキング塗膜を形成したり、マーク以外の部分の意匠膜21をエッチングで除去したりする必要が無くなり、全体として工程が減り、その結果、電波透過性に優れ、かつ意匠性に富む車両Vの外装部品1の製造コストの低減を図ることができる。
次に、ベース部材10を黒色系又は濃色系の樹脂材で構成したから、意匠部材20の意匠膜21の見栄えを引き立たせるための背景を作るために黒色塗膜を形成する必要が無くなり、これにより、全体として工程がさらに減り、その結果、電波透過性に優れ、かつ意匠性に富む車両Vの外装部品1の製造コストのさらなる低減を図ることができる。
次に、ベース部材10に形成した凹部11に意匠部材20の一部分を嵌合することにより意匠部材20をベース部材10に固定すると共に、意匠部材20の表面のうち前記凹部11に嵌合しておらず、ベース部材10から突出している部分(つまり外から見える部分)の表面にのみ意匠膜21を施すようにしたから、意匠膜21が必要最低限度の範囲で形成され、使用量が少なくて済むと共に、意匠膜21が形成されている範囲が狭いので、意匠膜21による電波強度の減衰が抑制されて、外装部品1の電波透過性の向上に寄与することになる。
次に、光沢を有する金属膜で意匠膜21を構成するようにしたから、意匠部材20はベース部材10上で金属光沢を放つことになり、外装部品1の見栄えの向上に寄与することになる。
次に、金属膜21の金属として、電波透過性が比較的高い、インジウム、クロム、錫、アルミニウム及び金のいずれかを採用するようにしたから、外装部品1の電波透過性が担保されることになる。
次に、光沢を有するシリコン(ケイ素)材で意匠膜21を構成するようにしたから、意匠部材20はベース部材10上で銀白色のシリコン光沢を放つことになり、外装部品1の見栄えの向上に寄与することになる。あるいは、シリコーン(有機ケイ素化合物)で意匠膜21を構成してもよい。その場合は、意匠部材20はベース部材10上で良好な艶を放つことになり、この場合も、外装部品1の見栄えが向上する。
次に、車両Vのフロントエンド部分にレイアウトされた電波レーダユニットRの前方に配設された車両Vの外装部品1の製造方法において、意匠部材20の表面に電波透過性に優れる意匠膜21を形成した後、この意匠部材20をベース部材10に固定するようにしたから(図4(b)参照)、ベース部材10や表層部材30から独立して存在する意匠部材20に予め意匠膜21を形成することにより、ベース部材10又は表層部材30に対して意匠膜21を全面形成したり、その意匠膜21を残留させたい部分にだけマスキング塗膜を形成したり、マーク以外の部分の意匠膜21をエッチングで除去したりする必要が無くなり、全体として工程が減り、その結果、電波透過性に優れ、かつ意匠性に富む車両Vの外装部品1の製造コストの低減を図ることができる。
そして、蒸着の技法を用いて、意匠部材20の表面に電波透過性に優れる金属膜21を形成するようにしたから、純度の高い金属薄膜21を意匠部材20の表面に安定に形成することができる。
なお、前記実施形態は、本発明の最良の実施形態ではあるが、特許請求の範囲を逸脱しない限り、種々の修正や変更を施してよいことはいうまでもない。
以上、具体例を挙げて詳しく説明したように、本発明は、電波透過性に優れ、かつ意匠性に富む車両の外装部品の製造コストを低減することが可能な技術であるから、車両のフロントエンド部分にレイアウトされた電波レーダユニットの前方に配設された車両の外装部品の技術分野において広範な産業上の利用可能性が期待される。
本発明の最良の実施の形態に係る車両のフロントエンド部分を示すための正面図である。 前記フロントエンド部分に配設された外装部品の拡大斜視図である。 前記外装部品の分解斜視図である。 前記外装部品の製造方法を段階的(a)〜(d)に示すための前記図2のア−ア線に沿う拡大断面図である。 従来の外装部品の製造方法を段階的(a)〜(f)に示すための断面図である。
符号の説明
V 車両
B フロントバンパ
G フロントグリル
R 電波レーダユニット
1 エンブレム(外装部品)
10 ベース部材
11 固定用溝(凹部)
20 意匠部材
21 金属膜(意匠膜)
30 表層部材

Claims (8)

  1. 車両のフロントエンド部分にレイアウトされた電波レーダユニットの前方に配設された車両の外装部品であって、
    前記外装部品は、
    ベース部材と、
    このベース部材に固定され、電波透過性に優れる意匠膜が表面に形成された意匠部材と、
    これらのベース部材及び意匠部材を被覆する透明樹脂材で成る表層部材と、
    を含んでいることを特徴とする車両の外装部品。
  2. 前記請求項1に記載の車両の外装部品であって、
    前記ベース部材は、黒色系又は濃色系の樹脂材で成ることを特徴とする車両の外装部品。
  3. 前記請求項1又は2に記載の車両の外装部品であって、
    前記意匠部材は、前記ベース部材に形成された凹部に一部分が嵌合されることによりベース部材に固定されていると共に、
    前記意匠膜は、前記意匠部材の表面のうち前記凹部に嵌合されておらず前記ベース部材から突出している部分の表面にのみ施されていることを特徴とする車両の外装部品。
  4. 前記請求項1から3のいずれかに記載の車両の外装部品であって、
    前記意匠膜は、光沢を有する金属膜で構成されていることを特徴とする車両の外装部品。
  5. 前記請求項4に記載の車両の外装部品であって、
    前記金属膜の金属は、インジウム、クロム、錫、アルミニウム及び金のいずれかであることを特徴とする車両の外装部品。
  6. 前記請求項1から3のいずれかに記載の車両の外装部品であって、
    前記意匠膜は、光沢を有するシリコン材で構成されていることを特徴とする車両の外装部品。
  7. 車両のフロントエンド部分にレイアウトされた電波レーダユニットの前方に配設された車両の外装部品の製造方法であって、
    ベース部材を成形する工程と、
    意匠部材を成形する工程と、
    前記意匠部材の表面に電波透過性に優れる意匠膜を形成する工程と、
    前記意匠部材を前記ベース部材に固定する工程と、
    これらのベース部材及び意匠部材を透明樹脂材で成る表層部材で被覆する工程と、
    を含んでいることを特徴とする車両の外装部品の製造方法。
  8. 前記請求項7に記載の車両の外装部品の製造方法であって、
    前記意匠膜を形成する工程は、前記意匠部材の表面に電波透過性に優れる金属膜を蒸着により形成する工程であることを特徴とする車両の外装部品の製造方法。
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