JP2001301556A - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグ展開時の衝撃吸収作用を安定化さ
せることが容易なエアバッグ装置を提供する。 【解決手段】 エアバッグ2は、前面部2aと後面部2
bとがストラップ8によって連結され、膨張時の展開形
状が拘束されている。ストラップ8は、十分な長さを有
した引裂き可能部8eを有している。エアバッグ内圧が
所定圧力以上となったときには、ストラップ8は、その
長さが大きくなるように引裂き可能部8eが引裂かれ、
エアバッグ2の拘束を緩和する。エアバッグ2は、乗員
が突っ込んでくるまでに十分に内圧が上昇し、乗員が突
っ込んできたと同時にスムーズに衝撃を吸収し始め、そ
の後も安定的に衝撃を吸収し続ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両衝突時等の緊
急時にエアバッグを展開させて乗員を保護するエアバッ
グ装置に係り、特に、エアバッグの膨張途中の形状を拘
束する手段を有するエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用エアバッグ装置は、周知の通
り、エアバッグと、このエアバッグを膨張させるインフ
レータとを備え、自動車の衝突時等の緊急時にインフレ
ータをガス噴出作動させ、エアバッグにガスを供給して
このエアバッグを車両室内に展開させるよう構成されて
いる。
【0003】このようなエアバッグ装置として、所定張
力によって破断又は剥離するように構成されたテアシー
ム、ストラップ、接着剤等をエアバッグ膨張時のエアバ
ッグの形状を規制する規制手段として用い、エアバッグ
膨張初期には、この規制手段によって、例えば、エアバ
ッグのパネル同士を結合してエアバッグの容量を小さく
抑え、エアバッグ内圧が所定圧力以上となったときには
この規制手段を破断させてエアバッグの容量を増大させ
るように構成されたエアバッグ装置が知られている。
【0004】このテアシームやストラップの破断、或い
は接着剤の剥離により、乗員に加えられる衝撃が吸収さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エアバッグ
展開時の衝撃吸収作用を安定化させることが容易である
エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のエアバッグ装置
は、折り畳まれたエアバッグと、該エアバッグを膨張さ
せるためのインフレータとを有し、該エアバッグの展開
形状を拘束する拘束手段が設けられており、該エアバッ
グは、該インフレータが作動したときに該拘束手段で拘
束された形状まで膨張し、その後の内圧上昇により該拘
束手段の拘束が解除又は緩和され、エアバッグが大きく
膨張するものであるエアバッグ装置において、該拘束手
段はストラップであり、該ストラップが長さが大きくな
るように引き裂かれることにより前記解除又は緩和が行
われることを特徴とするものである。
【0007】かかる本発明のエアバッグ装置において、
ストラップは、例えば、長手方向にのみ引き裂き可能な
帯状の布或いは合成樹脂等よりなる基布により構成さ
れ、その一半側において、先端部の中央付近からストラ
ップの途中部分まで長手方向に沿って切り込まれた二又
形状のものである。
【0008】このストラップの該一半側には、細幅の所
定長さを有した2本の小ストラップが形成されている。
また、このストラップの他半側は十分な長さを有し、且
つ、これらの2本の小ストラップの先端を互いに離反す
る方向へ所定張力にて引張ったときに、これらの小スト
ラップの又部から長手方向に沿って引裂くことができる
引裂き可能部となっている。
【0009】このストラップは、これらの小ストラップ
の先端側がそれぞれエアバッグの相対向する部分に連結
されることによりエアバッグの展開形状を拘束するもの
となっている。また、このエアバッグは、エアバッグ膨
張時においてエアバッグ内圧が所定圧力以上となったと
きに各小ストラップの先端側を所定値以上の張力にて互
いに離反する方向へ引張り、ストラップの長さが大きく
なるように引裂き可能部を引裂くものとなっている。
【0010】このようなストラップによって展開形状を
拘束されたエアバッグを備えた本発明のエアバッグ装置
において、車両衝突時等の緊急時にインフレータを作動
させ、エアバッグを膨張させた際には、エアバッグ内圧
が所定圧力以下のときには、このエアバッグはストラッ
プによって展開形状が拘束されて見かけ上小容量のもの
となっており、エアバッグが急速に膨張する。そして、
エアバッグ内圧が所定圧力以上となったときには、エア
バッグは、ストラップの各小ストラップの先端側を所定
値以上の張力にて引張るようになり、ストラップの長さ
が大きくなるように引裂き可能部を引裂くことから、ス
トラップによる拘束が解除又は緩和されてさらに大きく
膨張することが可能となる。
【0011】このとき、引裂き可能部は十分に長く、且
つ、この引裂き可能部を引裂くためには所定値以上の荷
重を要し、転じてエアバッグの膨出に対する抵抗力(以
下、このような抵抗力を「引裂抗力」と称する場合があ
る。)として作用することから、エアバッグ内圧が所定
圧力以上となった場合であっても、瞬間的にエアバッグ
の拘束が解除されて突発的にエアバッグが膨出したり、
これに伴って急激にエアバッグ内圧が変化したりするこ
とはなく、また、エアバッグ内圧が所定圧力以上となっ
た後にも引裂き可能部の引裂きが継続し、ストラップの
長さが大きくなることにより、エアバッグの容積が増大
し、エアバッグ内圧が過度に上昇することが防止される
ため、本発明のエアバッグ装置は、スムーズに且つ十分
に衝撃を吸収することができるものとなっている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0013】第1図は、本発明の実施の形態に係るエア
バッグ装置に用いられるエアバッグの断面斜視図、第2
図はこのエアバッグ装置のストラップの構成を示す説明
図である。
【0014】このエアバッグ装置1は助手席用エアバッ
グ2を備えている。エアバッグ2は、乗員と対面する前
面部2aと、その反対側の後面部2bを有している。こ
のエアバッグ2の後端部、即ち後面部2bの中央付近に
は、インフレータ(図示略)からのガスを受け入れる開
口3が設けられている。この開口3の周縁部には、エア
バッグ2をエアバッグ収納用のコンテナ(図示略)に連
結するためのフラップ4,5,6,7(フラップ7は図
示略)が設けられている。
【0015】エアバッグ2の前面部2aと後面部2bと
はストラップ8によって連結されている。第2図に示す
ように、このストラップ8は、十分な長さを有した帯状
の基布8aよりなり、この基布8aは、所定値以上の張
力が加わった際にその長手方向にのみ引裂き可能な布或
いは合成樹脂等により構成されている。この基布8aに
は、その一端側の辺縁部の中央付近から長手方向に沿っ
て所定長さだけ切り込まれた形状のスリット8bが設け
られている。このスリット8bによって、基布8aの一
半側は、所定長さを有する細幅の第1の小ストラップ8
cと第2の小ストラップ8dとに分割されている。ま
た、基布8aの他半側は、これらの第1の小ストラップ
8c及び第2の小ストラップ8dを所定値以上の張力で
互いに相離反する方向へ引張ることによりストラップ8
bの端部から基布8aの長手方向に沿って引裂くことが
できる引裂き可能部8eとなっている。
【0016】このストラップ8は、第1の小ストラップ
8cの先端部がエアバッグ2の後面部2aの内周面にお
いて開口3の周辺部に結合されており、第2の小ストラ
ップ8dの先端部がエアバッグ2の前面部2aの内周面
において前面部2aの中央付近に結合されている。
【0017】このようなストラップ8によって前面部2
aと後面部2bとが連結されたエアバッグ2において
は、エアバッグ膨張時においてエアバッグ内圧が所定圧
力以下のときにはストラップ8に作用する張力(即ちエ
アバッグ2の膨張に伴って離反する前面部2aと後面部
2bとによって第1の小ストラップ8c及び第2の小ス
トラップ8dを互いに相離反する方向へ引張る力。以
下、この張力を「引裂き張力」と称する場合がある。)
が所定値以下であるため、引裂き可能部8eが引裂かれ
てストラップ8の長さが大きくなることはなく、このス
トラップ8は、エアバッグ2の内部において初期の長さ
にてピンと張った状態でエアバッグ2の前面部2aの前
進を拘束する(なお、ここでいうストラップ8の長さと
は、ストラップ8の第1の小ストラップ8cと第2の小
ストラップ8dとがエアバッグ2の膨張によって引張ら
れ、エアバッグ2内部でピンと張った状態にあるとき
の、各小ストラップ8c,8dの先端部(エアバッグ2
との結合部)同士の間の距離を指す。以下、同様。)。
そして、エアバッグ内圧が所定圧力以上となったときに
は、ストラップ8の張力が所定値以上となって引裂き可
能部8eがストラップ8b端部からその長手方向に引裂
かれるため、第1の小ストラップ8cと第2の小ストラ
ップ8dの先端部同士が離反可能となることから、スト
ラップ8の長さが大きくなり、エアバッグ2の拘束が解
除又は緩和され、エアバッグ2の前面部2aがさらに前
方(乗員側)に向かって膨出可能となる。
【0018】なお、このストラップ8は、引裂き可能部
8eが十分な長さを有し、且つ、長手方向に沿ってのみ
引裂き可能となっているため、エアバッグ膨張時におい
て不正に破断してしまうことはない。
【0019】第3図のグラフは、ストラップ8を引裂く
ために要する引裂き荷重とストラップ8の長さの増大量
との関係を表したグラフであり、第3図中、lはピン
と張った状態におけるストラップ8の長さを示し、Pは
この状態からのストラップ8の引裂き可能部8eの引裂
きに要した荷重(以下このような荷重を「引裂き荷重」
と称する場合がある。)を示している。このグラフか
ら、ストラップ8は、引裂き荷重が所定値Pに達して引
裂き可能部8eの引裂きが開始した後、ほぼ一定の引裂
き荷重のもとに引裂き可能部8eの引裂きが継続するこ
とがわかる。即ち、第3図のグラフは、このようなスト
ラップ8によって拘束されたエアバッグ2においては、
エアバッグ膨張中にエアバッグ内圧が所定圧力以上とな
ってストラップ8に作用する張力がPとなったときに引
裂き可能部8eが引裂かれ、これによりストラップ8の
長さが大きくなってエアバッグ2の前面部2aがさらに
前方へ膨出することが可能となるとともに、その後もこ
の前面部2aの前進に伴って引裂き可能部8eの引裂き
が継続され、且つこの前面部2aに引裂き荷重Pに相当
する引裂き抗力が作用することから、エアバッグ2の前
面部2aは、引裂き可能部8eの引裂き開始後において
も、瞬発的に且つ完全にはストラップ8の拘束から解放
されることはないということを示している。
【0020】このように構成されたストラップ8によっ
て拘束されたエアバッグ2は、その後端部の開口3の周
縁部に設けられたフラップ4〜7がそれぞれエアバッグ
収納用コンテナの開口(図示略)の周縁部と連結され
る。このコンテナ内にはインフレータが設置されてお
り、インフレータから発生したガスは、これらの開口を
通じてエアバッグ2内に導入される。このエアバッグ2
は、折り畳まれてコンテナ内に収容される。そして、こ
のコンテナの開口部を覆うようにモジュールカバー(図
示略)が装着されることによってエアバッグ装置1が構
成される。このエアバッグ装置1は、助手席用エアバッ
グ装置として適用され、図示しない自動車のインストル
メントパネルに設置される。
【0021】車両衝突時等の緊急時において、このエア
バッグ装置1は、インフレータを作動させてエアバッグ
2を膨張させる。そして、エアバッグ2は、インフレー
タからのガスにより膨張し、モジュールカバーを押し開
いて車両室内に展開する。このとき、一般に、助手席乗
員は上半身(腰部から頭部にかけての部位)が全体とし
て車両前方に移動し、それからやや遅れて上半身の上部
が車両前方に倒れ込む。
【0022】エアバッグ2は、膨張初期においてエアバ
ッグ内圧が所定圧力以下のときには、ストラップ8によ
ってその前面部2aの前方への膨出が拘束されているこ
とから見かけ上容量が小さく、急速に膨張する。また、
インフレータからのガス圧はもっぱらエアバッグ2の側
周側の部分の膨張に費やされるため、エアバッグ2の側
周部が大きく外方へ膨出する。この結果、このエアバッ
グ2の大きく膨出した側周部のうち、特に下側の部分
が、早期に乗員の上半身の下部(腰部や腹部)を受け止
め、乗員の上半身が全体として車両前方に移動すること
を防止することができるようになる。そして、エアバッ
グ内圧が所定圧力以上となったときには、ストラップ8
は引裂き可能部8eが引裂かれることによって長さが大
きくなり、エアバッグ2の前面部2aの拘束を緩和す
る。これにより、エアバッグ2の前面部2aが前方へ膨
出し、乗員の上半身の上部(腰部や頭部)を受け止める
とともに、この前面部2aの膨出に伴ってエアバッグ2
の見かけ上の容積が増大することにより、エアバッグ2
は、その内圧が過度に上昇することがなく、衝撃を吸収
するようになる。
【0023】以下に、第4図を参照し、このエアバッグ
装置1と、エアバッグ内圧が所定圧力以上となったとき
に破断するように構成された従来型のストラップによっ
て展開形状が拘束されたエアバッグを備えたエアバッグ
装置とを比較して本発明のエアバッグ装置の作用を説明
する。
【0024】第4図(a)はエアバッグ膨張時のエアバ
ッグ内圧の上昇の経時変化を示すグラフであり、第4図
(b)は、エアバッグから乗員が受ける反力の経時変化
を示すグラフである。第4図(a),(b)の各図にお
いて、太実線は本発明のエアバッグ装置1の態様の変化
を示し、細実線は従来型のストラップを備えたエアバッ
グ装置(以下、このようなエアバッグ装置を単に「従来
型のエアバッグ装置」と称する場合がある。)の態様の
変化を示している。また、(a)図において破線は、本
発明のエアバッグ装置1のストラップ8に作用する張力
(以下、この張力を単に「ストラップ張力」と称する場
合がある。)の経時変化を示したものである。
【0025】第4図のグラフに示す通り、従来型のエア
バッグ装置においては、まず、インフレータ作動直後に
エアバッグ内圧が急激に上昇し、エアバッグが急速に膨
張する。次いで、時点tにおいて乗員がエアバッグに
突っ込み、この後、さらにエアバッグ内圧が急激に上昇
し、時点tにおいてストラップが破断する。
【0026】なお、従来型のエアバッグ装置において、
ストラップは、通常、エアバッグに乗員が突っ込んでき
たことによるエアバッグ内圧の上昇により破断し、エア
バッグの容積を増大させるように構成されており、イン
フレータのガス噴出作動によるエアバッグの内圧上昇時
においては破断しないように、比較的その長さが大きい
ものとなっている。このため、従来型のエアバッグ装置
においては、乗員がエアバッグに突っ込んでくるまでに
エアバッグが膨張し切らず、エアバッグ内圧が不十分と
なる場合がある。
【0027】この結果、このエアバッグ装置において
は、乗員がエアバッグに突っ込んでからストラップが破
断するまでにさらにエアバッグ内圧を上昇させる必要が
あり、エアバッグに乗員が突っ込んできた直後から衝撃
を吸収することができない。
【0028】一方、本発明のエアバッグ装置1において
は、ストラップ8を比較的短いものとし、インフレータ
によってエアバッグ内圧が上昇し続けている段階におい
て、エアバッグに乗員が突っ込んでくる以前の時点t
で引裂き可能部8eの引裂きが開始されるように構成し
ている。即ち、本発明のエアバッグ装置1においてエア
バッグ2は、ストラップ8に拘束された状態において、
従来型のエアバッグ装置よりも早期のうちに、エアバッ
グ内圧が引裂き可能部8eの引裂きが開始される所定圧
力に達して拘束が緩和され、その後、インフレータから
のガス圧によって引裂き可能部8eの引裂きが継続する
とともにエアバッグ容積が増大し、エアバッグ内圧が過
度には上昇せず且つ十分に維持された状態となる。この
結果、本発明のエアバッグ装置1はエアバッグ2に乗員
が突っ込んできた時点で十分に乗員に反力を与えて乗員
を受けとめることが可能となる。
【0029】また、従来型のエアバッグ装置において
は、エアバッグに乗員が突っ込んでストラップが破断し
エアバッグの拘束が解除されると同時に瞬間的にエアバ
ッグの容積が増大し、これに伴って急激にエアバッグ内
圧が低下する。このとき、エアバッグが乗員に与える反
力も急激に低下するため、乗員は、再度エアバッグから
十分な反力を得られるようになるまで前方へ突っ込むこ
とになり、衝撃の吸収が非常に不安定なものとなる。
【0030】これに対し、本発明のエアバッグ装置1に
おいては、ストラップ8の引裂き可能部8eが十分な長
さを有していることから、乗員がエアバッグ2に突っ込
んできた後も継続的にこの引裂き可能部8eの引裂きが
行われ、急激にエアバッグ内圧が変化することはなく、
乗員がエアバッグに突っ込んできた時点から衝撃吸収が
完了するまで極めてスムーズに、且つ安定的に衝撃を吸
収することが可能となっている。
【0031】この実施の形態において、ストラップはエ
アバッグ内部においてエアバッグの前面部と後面部とを
連結するように配置されているが、本発明のエアバッグ
装置において、ストラップの配置はこれに限られるもの
ではない。以下に、第5〜10図を参照して本発明のエ
アバッグ装置の他の実施の形態について説明する。
【0032】第5図は本発明の別の実施の形態に係るエ
アバッグ装置のエアバッグ部分の拘束時の斜視図、第6
図は第5図のエアバッグの拘束緩和時の斜視図であり、
第7図は本発明のさらに別の実施の形態に係るエアバッ
グ装置のエアバッグ部分の斜視図、第8図は第7図のエ
アバッグの拘束緩和時の斜視図、第9,10図はそれぞ
れ第7,8図のエアバッグ部分の後面図である。
【0033】第5図のエアバッグ装置10は、助手席用
エアバッグ11を備えている。このエアバッグ11は、
1対のサイドパネル12,12と、第1フロントパネル
13と、第2フロントパネル14とを縫合したものであ
り、サイドパネル12にはベントホール15が設けられ
ている。エアバッグ11の後部には、インフレータ(図
示略)からのガスを受け入れる開口16が設けられてい
る。この開口16の周囲には、エアバッグ11をコンテ
ナ(図示略)に連結するためのフラップ17,18,1
9,20が設けられている。
【0034】第1フロントパネル13の上部後縁及び第
2フロントパネル14の前縁からはフラップ13a,1
4aが延出され、このフラップ13a,14aに後述の
ストラップ24の第1の小ストラップ25の先端が縫着
されている。21は、ストラップ24をフラップ13
a,14aに縫着している糸を示す。
【0035】このストラップ24は、前述の実施の形態
のストラップ8と同様の構成を有した、十分に長い帯状
のものとなっており、このストラップ24の一半側が、
所定長さを有する細幅の第1の小ストラップ25と第2
の小ストラップ26とからなる二又状に形成されてお
り、他半側が、これらの第1の小ストラップ25及び第
2の小ストラップ26を所定値以上の張力で互いに相離
反する方向へ引張ることによりストラップ24の長さが
大きくなるように長手方向に沿って引裂くことができる
引裂き可能部27となっている。
【0036】ストラップ24の第2の小ストラップ26
の先端は、エアバッグ11の後部のフラップ17に縫着
されている。
【0037】このエアバッグ11は、前述のエアバッグ
装置1のエアバッグ2と同様に、その後端部の開口16
の周縁部に設けられたフラップ17〜20がそれぞれエ
アバッグ収納用コンテナの開口(図示略)の周縁部と連
結される。このコンテナ内にはインフレータが設置され
ており、インフレータから発生したガスは、これらの開
口を通じてエアバッグ11内に導入される。このエアバ
ッグ11は、折り畳まれてコンテナ内に収容される。そ
して、このコンテナの開口部を覆うようにモジュールカ
バー(図示略)が装着されることによってエアバッグ装
置10が構成される。このエアバッグ装置10は、助手
席用エアバッグ装置として適用され、図示しない自動車
のインストルメントパネルに設置される。そして、車両
衝突時等の緊急時には、このエアバッグ装置10は、イ
ンフレータをガス噴出作動させてエアバッグを膨張さ
せ、このエアバッグを車両室内に展開させる。
【0038】エアバッグ膨張初期においてエアバッグ内
圧が所定圧力以下のときには、ストラップ24は、引裂
き可能部27が引裂かれることなく所定間隔にて第2フ
ロントパネル14の前縁部とその後端部のフラップ17
とを連結しているため、ストラップ11は、第2フロン
トパネルの展開が拘束された、第5図に示す形状に展開
する。このとき、エアバッグ11は見かけ上小容量のも
のとなっており、急速に膨張する。そして、インフレー
タからのガス圧は、もっぱら何ら拘束を受けていないエ
アバッグ11の下側の部分の膨張に費やされるため、こ
のエアバッグ11の下側の部分は、早期のうちに大きく
膨出して乗員の上半身の下部乗員の上半身の下部(腰部
や腹部)を受け止めて前方への移動を停止させる。ま
た、エアバッグ内圧が所定圧力以上となったときには、
ストラップ24に作用する張力が所定値以上となるた
め、引裂き可能部27が引裂かれてストラップ24の長
さが大きくなり、第2フロントパネル14の拘束が緩和
されることから、第2フロントパネル14が展開可能と
なり、エアバッグ11が、第6図に示すように大きく前
方に向かって膨出するとともにエアバッグ内圧が低下
し、乗員の上半身の上部(頭部や胸部)を受け止めて衝
撃を吸収するようになる。
【0039】このとき、ストラップ24の引裂き抗力に
より、ストラップ11の第1フロントパネル13の前進
は突発的なものとはならず、比較的ゆるやかなものとな
る。
【0040】なお、このエアバッグ装置10において
も、ストラップ24は、その初期の長さが比較的短く、
且つ乗員がエアバッグ11に突っ込んでくる以前に引裂
き可能部27の引裂きが開始されるように構成されてお
り、乗員がエアバッグ11に突っ込んでくるまでにエア
バッグ内圧が十分に上昇するとともに、乗員がエアバッ
グ11に突っ込んできた時点で確実に且つスムーズに衝
撃の吸収を開始することができる。また、引裂き可能部
27は十分な長さを有していることから、乗員がエアバ
ッグ11に突っ込んできた後も引裂き可能部27の引裂
きが継続してエアバッグ内圧が過度に上昇することが防
止されるため、このように構成されたエアバッグ装置1
0にあっても十分に衝撃を吸収して乗員を保護すること
が可能となる。
【0041】第7図のエアバッグ装置30は、前述のエ
アバッグ装置10と同様に、助手席用のエアバッグ31
を備えている。
【0042】このエアバッグ31は、1対のサイドパネ
ル32,32と、フロントパネル33とを縫合したもの
であり、サイドパネルにはベントホール34が設けられ
ている。エアバッグ31の後部には、インフレータ(図
示略)からのガスを受け入れる開口35が設けられてい
る。この開口35の周囲には、エアバッグ31をコンテ
ナ(図示略)に連結するためのフラップ36,37,3
8,39が設けられている。
【0043】また、エアバッグ31には、一端が一方の
サイドパネル32の上部に連結され、途中部分がこのエ
アバッグ31の下側を引き回されて他端がもう一方のサ
イドパネル32の上部に連結されたストラップ40が設
けられている。このストラップ40は、前述の実施の形
態のストラップ8,24と同様の構成を有した二又形状
のものである。即ち、このストラップ40は、その一半
側に、ストラップ40の一端側から切り込まれたスリッ
トによってこのストラップ40が二又状に分割された形
状の、所定長さを有した第1の小ストラップ41と第2
の小ストラップ42とを備え、他半側には、これらの小
ストラップ41,42を互いに離反する方向へ所定張力
にて引張ることにより、小ストラップ41を小ストラッ
プ42との又部からこのストラップ40の長さが大きく
なるように引裂くことができる十分な長さを有した引裂
き可能部43を備えている。
【0044】このストラップ40の第1の小ストラップ
41の先端側が一方のサイドパネル32の上縁部付近に
結合されている。そして、この小ストラップ41がサイ
ドパネル32に沿ってエアバッグ31の下側へ引き回さ
れ、小ストラップ41と小ストラップ42との又部が開
口35の下側においてフラップ39の付近に配置され、
次いで、第2の小ストラップ42がエアバッグ31の下
側からもう一方のサイドパネル32に沿って上方へ引き
回され、この第2の小ストラップ42の先端側が該もう
一方のサイドパネル32の上縁部付近に結合されてい
る。このように配置されたストラップ40は、エアバッ
グ膨張時においてエアバッグ内圧が所定圧力以下のとき
にはエアバッグ31の両側のサイドパネル32の上縁付
近を下側に引き寄せてエアバッグ31の上部の膨張を拘
束し、エアバッグ内圧が所定圧力以上となったときに
は、各小ストラップ41,42の先端側が上方へ引き上
げられるとともに小ストラップ41と小ストラップ42
との又部が後述のコンテナの開口の下側とフラップ39
との結合部によって押し広げられ、引裂き可能部43の
引裂き張力が所定値以上となり、ストラップ40の長さ
が大きくなるように引裂き可能部43が引裂かれてエア
バッグ31の拘束を緩和するものとなっている。
【0045】このエアバッグ31は、前述の実施の形態
と同様に、その後端部の開口35の周縁部に設けられた
フラップ36〜39がそれぞれエアバッグ収納用コンテ
ナの開口(図示略)の周縁部と連結される。このコンテ
ナ内にはインフレータが設置されており、インフレータ
から発生したガスは、これらの開口を通じてエアバッグ
31内に導入される。このエアバッグ31は、折り畳ま
れてコンテナ内に収容される。そして、このコンテナの
開口部を覆うようにモジュールカバー(図示略)が装着
されることによってエアバッグ装置30が構成される。
このエアバッグ装置30は、助手席用エアバッグ装置と
して適用され、図示しない自動車のインストルメントパ
ネルに設置される。そして、車両衝突時等の緊急時に
は、このエアバッグ装置30は、インフレータをガス噴
出作動させてエアバッグ31を膨張させ、このエアバッ
グを車両室内に展開させる。
【0046】エアバッグ膨張初期においてエアバッグ内
圧が所定圧力以下のときには、ストラップ40は、引裂
き可能部43が引裂かれることなくエアバッグ31の両
側のサイドパネル32の上縁部を下側へ引き寄せてエア
バッグ31の上部の膨張を拘束する。このとき、エアバ
ッグ31は見かけ上小容量のものとなっており、急速に
展開するとともに、ストラップ40によって拘束されて
いないエアバッグ31の下側の部分が早期のうちに大き
く膨出して乗員の上半身の下部(腰部や腹部)を受け止
めて前方への移動を停止させる。また、エアバッグ内圧
が所定圧力以上となったときには、引裂き可能部43の
引裂張力が所定値以上となり、ストラップ40の長さが
大きくなるように引裂き可能部43が引裂かれてエアバ
ッグ31の拘束が緩和されるため、エアバッグ31の上
部が膨出してエアバッグ内圧が低下し、前方へ倒れ込ん
でくる乗員の上半身の上部(頭部や胸部)を受け止めて
衝撃を吸収するようになる。
【0047】なお、このエアバッグ装置30において
も、ストラップ40は、その初期の長さが比較的短く、
且つ乗員がエアバッグ31に突っ込んでくる以前に引裂
き可能部43の引裂きが開始されるように構成されてお
り、乗員がエアバッグ31に突っ込んでくるまでにエア
バッグ内圧が十分に上昇するとともに、乗員がエアバッ
グ31に突っ込んできた時点で確実に且つスムーズに衝
撃の吸収を開始することができる。また、引裂き可能部
43は十分な長さを有していることから、乗員がエアバ
ッグ31に突っ込んできた後も引裂き可能部43の引裂
きが継続してエアバッグ内圧が過度に上昇することが防
止されるため、このように構成されたエアバッグ装置3
0にあっても十分に衝撃を吸収して乗員を保護すること
が可能となる。
【0048】上述の実施の形態においてエアバッグ装置
は、助手席用エアバッグ装置として適用されているが、
本発明のエアバッグ装置は、この他にも、例えば運転席
用、後席用、側面保護用等、各種の用途に適用すること
ができる。以下に、第11,12図を参照して本発明の
エアバッグ装置の他の用途への適用について説明する。
第11図は、運転席用エアバッグ装置として適用された
本発明のエアバッグ装置の実施の形態を示すエアバッグ
部分の断面斜視図であり、第12図はこのエアバッグの
拘束緩和後の態様を示す断面斜視図である。
【0049】本実施の形態において、エアバッグ装置5
0は、自動車の運転席用エアバッグ51を備えている。
このエアバッグ51は、それぞれ円形の布等よりなるフ
ロントパネル51a及びリアパネル51bの周縁部同士
を縫い合わせることにより袋体状に構成されている。こ
のエアバッグ51は、車両に設置された際に、フロント
パネル51aが乗員に対面し、リアパネル51bがその
反対側においてエアバッグ装置のリテーナ(図示略)に
連結されるものとなっている。このエアバッグ51はリ
テーナに設けられたインフレータ(図示略)からのガス
によって膨張する。
【0050】リアパネル51bの中央付近にはインフレ
ータ用の開口52が設けられている。このリアパネル5
1bの開口52の周縁部には、エアバッグ膨張時の張力
やインフレータからの発生ガスの熱等によって該開口5
2の周縁部が破損することを防ぐための補強布53が設
けられている。この補強布53は、開口52を取り囲む
ように配置され、縫合や接着、密着等の結合手段によっ
てリアパネル51bと結合している。また、開口52の
周囲には、この補強布53及びリアパネル51bを貫通
する小孔よりなり、エアバッグ51をリテーナに取り付
けるためのボルト等が挿通される挿通孔54が設けられ
ている。
【0051】このエアバッグ51は、その側部の対面す
る部分同士がストラップ55によって連結されている。
このストラップ55は、前述のストラップ8等と同様の
構成を有した、十分な長さの帯状のものとなっている。
即ち、このストラップ55の一半側は、ストラップ55
の一端側から長手方向に沿って二又状に分割された形状
の、細幅の所定長さを有する第1のストラップ56及び
第2のストラップ57となっており、他半側は、これら
の第1のストラップ56と第2のストラップ57とを相
離反する方向へ引張ることにより、第1のストラップ5
6と第2のストラップ57との又部から長手方向に沿っ
て引裂くことができる引裂き可能部58となっている。
このストラップ55によってエアバッグ51は、前述の
ストラップと同様に、膨張初期のエアバッグ内圧が所定
圧力以下のときにはその展開形状が拘束されるととも
に、エアバッグ内圧が所定圧力以上となったときにはス
トラップ55に作用する張力が所定値以上となり、スト
ラップ55の長さが大きくなるように引裂き可能部58
を引裂くことによってこの拘束が解除又は緩和されるも
のとなっている。
【0052】なお、このストラップ55は、エアバッグ
拘束時の長さが比較的短く設定されるとともにこのエア
バッグ51の膨張時の乗員がこのエアバッグ51に突っ
込んでくる前の時点においてエアバッグ内圧の上昇によ
って引裂き可能部58の引裂きが開始され、エアバッグ
51の拘束を緩和するように構成されている。このよう
に構成することにより、エアバッグ51は、乗員がこの
エアバッグ51に突っ込んでくるまでにエアバッグ内圧
が上昇し切らなかったり、乗員がエアバッグ51に突っ
込んだ直後に急激にエアバッグ内圧が変化したりするこ
とがない。
【0053】このエアバッグ51は、開口52の周縁部
がボルト等によりエアバッグ装置50のリテーナに連結
される。リテーナにはインフレータが設けられている。
エアバッグ51をリテーナに連結するにあたっては、こ
のインフレータの先端部が開口52からエアバッグ51
の内部に導入される。そして、このエアバッグ51が折
り畳まれ、モジュールカバー(図示略)によって覆われ
ることによりエアバッグ装置50が構成される。また、
図示はしないがこのエアバッグ装置50は自動車のステ
アリングホイール等に設置される。このエアバッグ装置
50は、車両衝突時等の緊急時にインフレータをガス噴
出作動させ、エアバッグ51を膨張させると共に、この
エアバッグ51が前記モジュールカバーを押し開いて車
両室内に展開するように構成されている。
【0054】このように構成されたエアバッグ装置50
において、緊急時にエアバッグ51が膨張した場合に
は、このエアバッグ51は、膨張初期においてエアバッ
グ内圧が所定圧力以下のときにはストラップ55によっ
て側部の膨出が拘束されているため、第11図に示すよ
うな、側周部が窄まった見かけ上小容量のエアバッグと
して急速に膨張する。そして、エアバッグ内圧が所定圧
力以上となったときには、ストラップ55に作用する張
力が所定値以上となり、ストラップ55の長さが大きく
なるように、引裂き可能部58が引裂かれてエアバッグ
51の拘束が緩和されるため、第12図に示すようにエ
アバッグ51の側部が膨出可能となり、エアバッグ51
の容積が増大してエアバッグ内圧が低下し、このエアバ
ッグ51に突っ込んでくる乗員の衝撃を吸収可能な態勢
となる。
【0055】このように、この運転席用のエアバッグ装
置50にあっても、エアバッグ51は、膨張初期におい
て側部が窄まった比較的小容量のエアバッグとして展開
するため、インフレータの出力が小さい場合でも急速に
膨張することができる。また、ストラップ55は、エア
バッグ拘束時の長さが短く、且つ乗員がエアバッグ51
に突っ込んでくる前に引裂き可能部58の引裂きが開始
されてエアバッグ51の拘束を緩和するため、乗員がエ
アバッグ51に突っ込むと同時に確実に、且つスムーズ
に衝撃を吸収し始めることができる。そして、乗員がエ
アバッグ51に突っ込んだ後も、このストラップ55の
引裂きが継続してエアバッグ内圧が過度に上昇すること
が防止されるため、このように構成されたエアバッグ装
置50にあっても十分に衝撃を吸収して乗員を保護する
ことが可能となる。
【0056】上記実施の形態において、ストラップは、
その一半側に、ストラップの一端から長手方向に沿って
二又状に分割された形状の、細幅の所定長さを有する第
1及び第2のストラップを有しており、他半側がこれら
の第1のストラップと第2のストラップとを相離反する
方向へ引張ることにより、第1のストラップと第2のス
トラップとの又部から長手方向に沿って引裂くことがで
きる十分な長さを有した引裂き可能部となっているが、
ストラップの構成はこれに限られるものではなく、ま
た、エアバッグに設けられるストラップの本数もこれに
限られるものではない。例えば、このストラップは、第
13〜15図に示すような構成としてもよい。第13〜
15図は、ストラップの変形例を示す要部斜視図であ
る。
【0057】第13図において、ストラップ60は、そ
の一半側が、このストラップ60の先端から長手方向に
沿って3本の細幅の小ストラップ61〜63に分割され
た三又状に形成されており、他半側が、これらの小スト
ラップ61〜63を互いに離反する方向へ所定張力にて
引張ることにより各小ストラップの又部から長手方向に
沿って引裂くことができる十分な長さを有した引裂き可
能部64となっている。このストラップ60は、これら
の小ストラップ61〜63の先端側がストラップの各部
位に連結される。
【0058】このようなストラップ60を用いることに
より、エアバッグの複数の部位を連結してこのエアバッ
グの展開形状を拘束することが可能となる。もちろん、
ストラップの一半側に形成される細幅の小ストラップの
本数は、前述の2本及び3本に限られるものではなく、
4本或いはそれ以上とされてもよい。
【0059】舌片状に第14図において、ストラップ6
5は、このストラップ65の一半側の途中部分から切り
起こされた形状の2本の細幅の小ストラップ66,67
を備えている。これらの小ストラップ66,67は、そ
れぞれ、ストラップ65の一半側の途中部分にこのスト
ラップ65の長手方向に沿って延在する一対のスリット
を設け、さらに、これら隣り合うスリットの、該一半側
の先端部側の端部同士を連結するスリットを設け、スト
ラップ65のこれらのスリットによって囲まれた領域を
舌片状に起こすことによって形成されている。このスト
ラップ65は、これら舌片状の小ストラップ66,67
の先端部と、該一半側の先端部とが互いに離反する方向
に引き回され、該各先端部がエアバッグの各部と連結さ
れる。なお、ストラップ65の他半側は、小ストラップ
66,67と、該一半側の先端部とを互いに離反する方
向に所定張力によって引張ることにより各小ストラップ
66,67の基端部の両隅から長手方向に沿って引裂く
ことができる引裂き可能部68となっている。
【0060】このストラップ65においては、各小スト
ラップの基端部の両隅に2つの引裂き始端があり、この
ストラップ65は、このような小ストラップを2本備え
ているため、このストラップ65の引裂強度は前述の各
ストラップの引裂強度の4倍となっている。即ち、この
ように構成することにより、容易にストラップの引裂強
度を増大させることができる。
【0061】また、本発明のストラップは、第15図に
示すストラップ69,70のように2枚以上重ね合わさ
れてもよい。このように構成することによっても、スト
ラップの引裂強度を容易に増大させることができる。
【0062】次に、第16,17図を参照して本発明の
他の実施の形態について説明する。
【0063】第16図は、本発明の他の実施の形態に係
る助手席用エアバッグ装置のエアバッグ部分の分解斜視
図であり、第17図はこのエアバッグの拘束時の態様を
示す斜視図である。
【0064】この実施の形態においてこのエアバッグ装
置80は、助手席用エアバッグ81を備えている。この
エアバッグ81は、1対のサイドパネル82,82と、
フロントパネル83とを縫合したものであり、サイドパ
ネル82にはベントホール82aが設けられている。エ
アバッグ81の後部には、インフレータ(図示略)から
のガスを受け入れる開口84が設けられている。この開
口84の周囲には、エアバッグ81をコンテナ(図示
略)に連結するためのフラップ85,86,87,88
が設けられている。
【0065】このエアバッグ81には、その後端側の側
周面を取り巻くようにストラップ89が配置されてい
る。このストラップ89は、前述の実施の形態と同様
に、十分な長さを有し、且つその長手方向にのみ引裂き
可能な布或いは合成樹脂等よりなる基布から構成されて
いる。ストラップ89の中央部には、エアバッグ81の
後端部が挿通されるループ状部90が設けられている。
このループ状部90は、該基布の中央付近にこの基布の
長手方向に沿って設けられた所定長さを有するスリット
より構成されており、このスリットを押し広げるように
エアバッグ81の後端部がループ状部90に挿通され
る。ストラップ89のループ状部90の両端側は、この
ループ状部90を所定値以上の力で押し広げた際に前記
スリットの両端部からストラップ89の長手方向に沿っ
てループ状部90がさらに大きくなるように引裂くこと
ができる引裂き可能部91となっている。
【0066】このストラップ89は、ループ状部90に
エアバッグ81の後端側が挿通された後、このループ状
部90の途中部分がエアバッグ81のフロントパネル8
3の所定位置に縫糸71や接着等の結合手段によって結
合している。また、このストラップ89は、エアバッグ
膨張時においてエアバッグ内圧が所定圧力以下のときに
は、引裂き可能部91が引裂かれることはなく、且つル
ープ状部90によってエアバッグ81の後端側の膨張を
拘束し、エアバッグ内圧が所定圧力以上となったときに
は引裂き可能部91の引裂張力が所定値以上となり、ル
ープ状部90が大きくなるように引裂き可能部91が引
裂かれてエアバッグ81の拘束を緩和させるものとなっ
ている。これにより、エアバッグ81は、エアバッグ膨
張時においてエアバッグ内圧が所定圧力以下のときには
その後端側のループ状部90によって取り囲まれた部分
が膨張を拘束され、第17図に示すような、後端側が窄
まった形状に展開する。そして、エアバッグ内圧が所定
圧力以上となったときには、エアバッグ81がループ状
部90を所定値以上の力で押し広げて引裂き可能部91
を引裂くことにより、ストラップ89による拘束が緩和
されてエアバッグ81の後端部がさらに膨張する。
【0067】このエアバッグ81は、前述の実施の形態
の助手席用エアバッグと同様に、その後端部の開口84
の周縁部に設けられたフラップ85〜88がそれぞれエ
アバッグ収納用コンテナの開口(図示略)の周縁部と連
結される。このコンテナ内にはインフレータが設置され
ており、インフレータから発生したガスは、これらの開
口を通じてエアバッグ81内に導入される。このエアバ
ッグ81は、折り畳まれてコンテナ内に収容される。そ
して、このコンテナの開口部を覆うようにモジュールカ
バー(図示略)が装着されることによってエアバッグ装
置80が構成される。このエアバッグ装置80は、助手
席用エアバッグ装置として適用され、図示しない自動車
のインストルメントパネルに設置される。そして、車両
衝突時等の緊急時には、このエアバッグ装置80は、イ
ンフレータをガス噴出作動させてエアバッグを膨張さ
せ、このエアバッグ81を車両室内に展開させる。
【0068】エアバッグ膨張初期においてエアバッグ内
圧が所定圧力以下のときには、ストラップ69は、引裂
き可能部91が引裂かれることなくループ状部90がエ
アバッグ81の後端側の膨張を拘束する。このとき、エ
アバッグ81は、後端側が窄まった見かけ上小容量のも
のとなっており、急速に展開するとともに、ストラップ
89によって拘束されていないエアバッグ81の前面側
の部分が早期のうちに大きく膨出して乗員の上半身を受
け止めて前方への移動を停止させる。また、エアバッグ
内圧が所定圧力以上となったときには、引裂き可能部9
1の引裂張力が所定値以上となり、ループ状部90が大
きくなるように引裂き可能部91が引裂かれてエアバッ
グ81の拘束が緩和されるため、エアバッグ81の後端
側がさらに膨張し、エアバッグ内圧が過度に上昇するこ
とがなく、前方へ倒れ込んでくる乗員を受け止めて衝撃
を吸収するようになる。
【0069】なお、このエアバッグ装置80において
も、ストラップ89のループ状部90は、その初期の大
きさが比較的小さく、且つ乗員がエアバッグ81に突っ
込んでくる以前にエアバッグ内圧の上昇によって引裂き
可能部91の引裂きが開始され、その後引裂きが継続す
るように構成されており、乗員がエアバッグ81に突っ
込んでくるまでにエアバッグ内圧が十分に上昇するとと
もに、乗員がエアバッグ81に突っ込んできた時点で確
実に且つスムーズに衝撃を吸収することができる。ま
た、引裂き可能部91は十分な長さを有していることか
ら、乗員がエアバッグ81に突っ込んできた後も引裂き
可能部91の引裂きが継続してエアバッグ内圧が過度に
上昇することが防止されるため、このように構成された
エアバッグ装置80にあっても十分に衝撃を吸収して乗
員を保護することが可能となる。そして、このエアバッ
グ装置80にあっては、エアバッグ81の展開がストラ
ップ89に拘束されている場合であっても、エアバッグ
81の前面側は急速にほぼ完全に展開することが可能で
あり、エアバッグ81は、早期のうちに乗員の上半身全
体を受け止めて乗員を保護することができるものとなっ
ている。
【0070】この実施の形態において、このエアバッグ
装置80は、助手席用エアバッグ装置として適用されて
いるが、このようなループ状部を有するストラップを備
えたエアバッグ装置は、その他のエアバッグ装置、例え
ば運転席用エアバッグ装置としても適用することができ
る。以下に、このようなループ状部を有するストラップ
を備えた運転席用エアバッグ装置について、第18,1
9図を参照して説明する。
【0071】第18図は、本発明の他の実施の形態に係
る運転席用エアバッグ装置のエアバッグ部分の分解斜視
図であり、第19図はこのエアバッグの拘束時の態様を
示す斜視図である。
【0072】本実施の形態において、エアバッグ装置1
00は、自動車の運転席用エアバッグ101を備えてい
る。このエアバッグ101は、それぞれ円形の布等より
なるフロントパネル101a及びリアパネル101bの
周縁部同士を縫い合わせることにより袋体状に構成され
ている。このエアバッグ101は、車両に設置された際
に、フロントパネル101aが乗員に対面し、リアパネ
ル101bがその反対側においてエアバッグ装置のリテ
ーナ(図示略)に連結されるものとなっている。このエ
アバッグ101はリテーナに設けられたインフレータ
(図示略)からのガスによって膨張する。
【0073】リアパネル101bの中央付近にはインフ
レータ用の開口62が設けられている。このリアパネル
101bの開口102の周縁部には、エアバッグ膨張時
の張力やインフレータからの発生ガスの熱等によって該
開口102の周縁部が破損することを防ぐための補強布
103が設けられている。この補強布103は、開口1
02を取り囲むように配置され、縫合や接着、密着等の
結合手段によってリアパネル101bと結合している。
また、開口102の周囲には、この補強布103及びリ
アパネル101bを貫通する小孔よりなり、エアバッグ
101をリテーナに取り付けるためのボルト等が挿通さ
れる挿通孔104が設けられている。
【0074】このエアバッグ101には、その側部を取
り巻くようにストラップ105が配置されている。この
ストラップ105は、前述の実施の形態と同様に、十分
な長さを有し、且つその長手方向にのみ引裂き可能な布
或いは合成樹脂等よりなる基布から構成されている。ス
トラップ105の中央部には、エアバッグ101の一半
側が挿通されるループ状部106が設けられている。こ
のループ状部106は、該基布の中央付近にこの基布の
長手方向に沿って設けられた所定長さを有するスリット
より構成されており、このスリットを押し広げるように
エアバッグ101の一半側がループ状部106に挿通さ
れる。ストラップ105のループ状部106の両端側
は、このループ状部106を所定値以上の力で押し広げ
た際に前記スリットの両端部からストラップ105の長
手方向に沿ってループ状部106がさらに大きくなるよ
うに引裂くことができる引裂き可能部107となってい
る。
【0075】このストラップ105は、ループ状部10
6にエアバッグ101の一半側が挿通された後、エアバ
ッグ101の側部を取り巻くように配置され、このルー
プ状部106の途中部分がエアバッグ101の所定位置
に縫糸や接着等の結合手段によって結合している。ま
た、このストラップ105は、エアバッグ膨張時におい
てエアバッグ内圧が所定圧力以下のときには、引裂き可
能部107が引裂かれることはなく、且つループ状部1
06によってエアバッグ101の側部の膨張を拘束し、
エアバッグ内圧が所定圧力以上となったときには引裂き
可能部107の引裂張力が所定値以上となり、ループ状
部106が大きくなるように引裂き可能部107が引裂
かれてエアバッグ101の拘束を緩和させるものとなっ
ている。これにより、エアバッグ101は、エアバッグ
膨張時においてエアバッグ内圧が所定圧力以下のときに
はその側部のループ状部106によって取り巻かれた部
分が膨張を拘束され、第19図に示すような、その側部
が窄まった形状に展開する。そして、エアバッグ内圧が
所定圧力以上となったときには、エアバッグ101がル
ープ状部106を所定値以上の力で押し広げて引裂き可
能部107を引裂くことにより、ストラップ105によ
る拘束が緩和されてエアバッグ101の側部が外方に膨
張する。
【0076】このエアバッグ101は、開口102の周
縁部がボルト等によりエアバッグ装置100のリテーナ
に連結される。リテーナにはインフレータが設けられて
いる。エアバッグ101をリテーナに連結するにあたっ
ては、このインフレータの先端部が開口102からエア
バッグ101の内部に導入される。そして、このエアバ
ッグ101が折り畳まれ、モジュールカバー(図示略)
によって覆われることによりエアバッグ装置100が構
成される。また、図示はしないがこのエアバッグ装置1
00は自動車のステアリングホイール等に設置される。
このエアバッグ装置100は、車両衝突時等の緊急時に
インフレータをガス噴出作動させ、エアバッグ101を
膨張させると共に、このエアバッグ101が前記モジュ
ールカバーを押し開いて車両室内に展開するように構成
されている。
【0077】このように構成されたエアバッグ装置10
0において、緊急時にエアバッグ101が膨張した場合
には、このエアバッグ101は、膨張初期においてエア
バッグ内圧が所定圧力以下のときには、ストラップ10
5によって側部の膨出が拘束されているため、第19図
に示すような、側周部が窄まった見かけ上小容量のエア
バッグとして急速に膨張する。そして、エアバッグ内圧
が所定圧力以上となったときには、ストラップ105に
作用する張力が所定値以上となり、ループ状部106が
大きくなるように、引裂き可能部107が引裂かれてエ
アバッグ101の拘束が緩和されるため、エアバッグ1
01の側部が膨出可能となり、エアバッグ101の容積
が増大してエアバッグ内圧が低下し、このエアバッグ1
01に突っ込んでくる乗員の衝撃を吸収可能な態勢とな
る。
【0078】ここで、このエアバッグ装置100におい
ても、ストラップ105のループ状部106は、その初
期の大きさが比較的小さく、且つ乗員がエアバッグ10
1に突っ込んでくる以前にエアバッグ内圧の上昇によっ
て引裂き可能部107の引裂きが開始され、その後引裂
きが継続するように構成されており、乗員がエアバッグ
101に突っ込んでくるまでにエアバッグ内圧が十分に
上昇するとともに、乗員がエアバッグ101に突っ込ん
できた時点で確実に且つスムーズに衝撃の吸収を開始す
ることができる。また、引裂き可能部107は十分な長
さを有していることから、乗員がエアバッグ101に突
っ込んできた後も引裂き可能部107の引裂きが継続し
てエアバッグ内圧が過度に上昇することが防止されるた
め、このように構成されたエアバッグ装置100にあっ
ても十分に衝撃を吸収して乗員を保護することが可能と
なる。
【0079】なお、この実施の形態において、ストラッ
プ105は、エアバッグ外周面においてエアバッグ10
1の側部を取り巻くように配置されているがストラップ
105の配置はこれに限られるものではない。例えば、
ストラップ105は、エアバッグ内部に配置され、ルー
プ状部106がエアバッグ内周面に沿ってエアバッグ1
01の側部に取り付けられていてもよい。
【0080】以下に、第20〜22図を参照して本発明
のさらに他の実施の形態について説明するが、第20図
は本発明のさらに他の実施の形態に係るエアバッグ装置
のエアバッグ部分の構成を示す分解斜視図、第21図は
このエアバッグ装置のエアバッグ部分の斜視図、第22
図は第21図のXXII部分の拡大図、第22図は、このエ
アバッグ部分の拘束緩和時の斜視図である。
【0081】本実施の形態において、エアバッグ装置1
20は、自動車の運転席用エアバッグ121を備えてい
る。このエアバッグ121は、それぞれ略長方形の布等
よりなるフロントパネル121a及びリアパネル121
bの周縁部同士を縫い合わせることにより袋体状に構成
されている。このエアバッグ121は、車両に設置され
た際に、フロントパネル121aが乗員に対面し、リア
パネル121bがその反対側においてエアバッグ装置の
リテーナ(図示略)に連結されるものとなっている。こ
のエアバッグ121はリテーナに設けられたインフレー
タ(図示略)からのガスによって膨張する。
【0082】リアパネル121bの中央付近にはインフ
レータ用の開口122が設けられている。このリアパネ
ル121bの開口122の開口122の周縁部には、エ
アバッグ膨張時の張力やインフレータからの発生ガスの
熱等によって該開口122の周縁部が破損することを防
ぐための補強布123が設けられている。この補強布1
23は、開口122を取り囲むように配置され、縫合や
接着、密着等の結合手段によってリアパネル121bと
結合している。また、開口122の周囲には、この補強
布123及びリアパネル121bを貫通する小孔よりな
り、エアバッグ121をリテーナに取り付けるためのボ
ルト等が挿通される挿通孔124が設けられている。
【0083】このエアバッグ121は、そのリアパネル
121bの四角付近にそれぞれストラップ125が設け
られている。このストラップ125は、前述の実施の形
態のストラップと同様の帯状の基布よりなり、一半側の
途中部分から舌片状に切り起こされた形状の小ストラッ
プ126を備えている。この小ストラップ126は、ス
トラップ125の一半側の先端部の近傍において、この
ストラップ125の長手方向に沿って延在する所定長さ
を有する1対の切込み状のスリットと、これらのスリッ
トの該一半側の先端部側の端部同士をつなげるようにス
トラップ125の幅方向に沿って延在する切込み状のス
リットとからなる略コ字形の一連のスリットによって取
り囲まれた領域を舌片状に起こしたものである。また、
ストラップ125の他半側は、この小ストラップ126
の先端部を該他半側の先端部側へ向かって所定張力にて
引張った際に、小ストラップ126の基端部分の両隅部
からストラップ125の長手方向に沿って引裂くことが
できる十分な長さを有した引裂き可能部127となって
いる。
【0084】このストラップ125は、略長方形状のリ
アパネル121bの外面において、このリアパネル12
1bの対角線に沿って延在するようにリアパネル121
bの各角部付近に取り付けられている。この際、ストラ
ップ125は、小ストラップ126が設けられた側の先
端部が開口122を向くように配置され、引裂き可能部
127側の先端部がリアパネル121bの各角部側を向
くように配置されている。このストラップ125は、小
ストラップ106を所定値以上の力で引張った際に引裂
き可能部127の引裂きが阻害されない領域において、
例えばストラップ125の外縁部において縫糸128や
接着、溶着等の結合手段によってリアパネル121bに
結合している。
【0085】エアバッグ121の各角部はリアパネル1
21b側に折り返されている。折り返されたエアバッグ
121の各角部は、それぞれ対面するストラップ125
に重ねられており、これらの各角部の先端部と、対面す
るストラップ125の小ストラップ126の先端部とが
縫糸129や接着、溶着等の結合手段によって互いに結
合している。
【0086】このように、各角部がリアパネル121b
側に折り返され、これらの角部がストラップ125を介
してリアパネル121b側に結合されたことにより、エ
アバッグ121は、エアバッグ膨張時においてエアバッ
グ内圧が所定圧力以下のときには、各角部がストラップ
125によってリアパネル121b側に折り返された状
態に保持されるため、その展開が拘束され、エアバッグ
内圧が所定圧力以上となったときには、エアバッグ12
1の各角部が所定値以上の張力で小ストラップ126の
先端部を引張って引裂き可能部127を引裂き、小スト
ラップ126の長さが大きくなってストラップ125に
よる拘束が緩和され、折り返されていた各角部が展開可
能となり、さらに大きく膨張するものとなっている。
【0087】このエアバッグ121は、開口122の周
縁部がボルト等によりリテーナに連結される。リテーナ
にはインフレータが設けられている。エアバッグ121
をリテーナに連結するにあたっては、このインフレータ
の先端部が開口122からエアバッグ121の内部に導
入される。そして、このエアバッグ121が折り畳ま
れ、モジュールカバー(図示略)によって覆われること
によりエアバッグ装置120が構成される。また、図示
はしないがこのエアバッグ装置120は自動車のステア
リングホイール等に設置される。このエアバッグ装置1
20は、車両衝突時等の緊急時にインフレータをガス噴
出作動させ、エアバッグ121を膨張させると共に、こ
のエアバッグ121が前記モジュールカバーを押し開い
て車両室内に展開するように構成されている。
【0088】このように構成されたエアバッグ装置12
0において、緊急時にエアバッグ121が膨張した場合
には、このエアバッグ121は、膨張初期においてエア
バッグ内圧が所定圧力以下のときにはストラップ125
によって各角部が折り返された状態で拘束されているた
め、見かけ上小容量のエアバッグとして急速に膨張す
る。そして、エアバッグ内圧が所定圧力以上となったと
きには、ストラップ125の小ストラップ126に作用
する張力が所定値以上となり、小ストラップ126の長
さが大きくなるように、引裂き可能部127が引裂かれ
てエアバッグ121の拘束が緩和されるため、各角部が
展開可能となり、エアバッグ121の容積が増大してエ
アバッグ内圧が低下し、このエアバッグ121に突っ込
んでくる乗員の衝撃を吸収可能な態勢となる。
【0089】なお、このエアバッグ装置120において
も、ストラップ105は、その初期の長さが比較的短
く、且つ乗員がエアバッグ装置120に突っ込んでくる
以前に引裂き可能部127の引裂きが開始されるように
構成されており、乗員がエアバッグ装置120に突っ込
んでくるまでにエアバッグ内圧が十分に上昇するととも
に、乗員がエアバッグ装置120に突っ込んできた時点
で確実に且つスムーズに衝撃の吸収を開始することがで
きる。また、引裂き可能部127は十分な長さを有して
いることから、乗員がエアバッグ装置120に突っ込ん
できた後も引裂き可能部127の引裂きが継続してエア
バッグ内圧が過度に上昇することが防止されるため、こ
のように構成されたエアバッグ装置120にあっても十
分に衝撃を吸収して乗員を保護することが可能となる。
【0090】また、この実施の形態においては、上述の
ような構成に加えて、さらにエアバッグにベントホール
を設置し、このベントホールからエアバッグ内のガスを
流出させることによってもエアバッグの衝撃吸収効果が
奏されるように構成してもよい。そして、このようなベ
ントホールの設置方法としては、例えば第23図に示す
ような構成が挙げられる。第23図は、ベントホールの
構成例を示す第22図のエアバッグのストラップ部分の
拡大図である。
【0091】第23図に示すように、エアバッグ121
において、ストラップ125の引裂き可能部127が重
なる部分には、円形の開口よりなりエアバッグ内外を連
通するベントホール130が設けられている。このベン
トホール130は、エアバッグ膨張時においてエアバッ
グ内圧が所定圧力以下のときには、ストラップ125の
引裂き可能部127によって覆われており、エアバッグ
内圧が所定圧力以上となったときには、ストラップ12
5の引裂き可能部127が引裂かれて小ストラップ12
6がベントホール130から離反することによって外部
に露出するものとなっている。
【0092】このように構成されたベントホール130
を備えたエアバッグ121にあっては、エアバッグ膨張
時においてエアバッグ内圧が所定圧力以下のときには、
ベントホール130はストラップ125の引裂き可能部
127によって覆われているため、このベントホール1
30から大量にはガスが流出せず、エアバッグ121は
急速に膨張する。そして、エアバッグ内圧が所定圧力以
上となったときには、ストラップ125の小ストラップ
126がエアバッグ121の角部によって所定値以上の
張力で引張られて引裂き可能部127が引裂かれ、これ
に伴ってベントホール130が露出し、エアバッグ12
1はこのベントホール128からガスが流出する。これ
により、エアバッグ121は、エアバッグ膨張時におい
て乗員がエアバッグ121に突っ込んできた場合であっ
ても過度にエアバッグ内圧が上昇することが確実に防止
され、衝撃吸収効果がさらに高められる。
【0093】なお、この実施の形態において、エアバッ
グ装置120は運転席用エアバッグ装置として適用され
ているが、本実施の形態のエアバッグ装置の用途はこれ
に限られるものではなく、他の用途に適用されてもよ
い。また、ストラップの構成もこれに限られるものでは
なく、さらに、他の構成のストラップを組み合わせても
よい。
【0094】例えば、第24〜26図に示すエアバッグ
装置140は、助手席用エアバッグ141を備えてい
る。このエアバッグ141の前面部の四角部分には、前
述の実施の形態のストラップ125と同様の構成を有す
るストラップ142の小ストラップ143の先端部が連
結されており、その後端側は、ループ状のストラップ1
44に挿通されている。
【0095】このストラップ144は、所定長さを有す
る帯状のストラップの両端を連結してループ状としたも
のであり、エアバッグ膨張時においてエアバッグ内圧が
所定圧力以下のときには、前述のエアバッグ装置80の
ストラップ89に設けられたループ状部90と同様に、
エアバッグ141の後端側の周囲を取り巻いてその膨張
を拘束するものとなっている。また、このストラップ1
44は、エアバッグ141の略前後方向に移動可能に配
置されている。なお、この助手席用エアバッグ141の
展開形状は後端部がテーパ状に細くなった略錐体形状と
なっており、ストラップ144は、エアバッグ膨張時に
おいては、エアバッグ141の後端側の途中部分から前
方へは移動不能となり、エアバッグ141の前端側から
抜け出すことのないものとなっている。
【0096】エアバッグ141は、膨張前及び膨張時に
おいてエアバッグ内圧が所定圧力以下のときには、該前
面側の四角部分がエアバッグ後端側に折り返されるとと
もに、これらの各角部分に結合したストラップ142
の、小ストラップ143が設けられた側の先端部がスト
ラップ124に結合されており、これにより、ストラッ
プ142を介してエアバッグ141の前面側の四角部分
とストラップ144とが連結されている。
【0097】このように、前面部の各角部分がエアバッ
グ後端側へ折り返され、これらの角部がエアバッグ後端
側の途中部分に配置されたストラップ144とストラッ
プ142を介して結合したエアバッグ141にあって
は、エアバッグ膨張時においてエアバッグ内圧が所定圧
力以下のときには、エアバッグ141の前面部が前方
(乗員側)に膨出することに伴って、この前面部の各角
部が前方に移動するが、これらの各部が連結されたスト
ラップ144はエアバッグ141の後端側の途中部分よ
り前方へは移動しないため、各角部の展開は、ストラッ
プ142を介してストラップ144によって拘束され、
各角部はエアバッグ後端側へ折り返されたままの状態と
なる。
【0098】また、このとき、エアバッグ141は、ス
トラップ144によっても後端側が窄まった状態で展開
を拘束されており、エアバッグ141は見かけ上小容量
となって急速に膨張する。
【0099】そして、エアバッグ内圧が所定圧力以上と
なったときには、エアバッグ141の該各角部が所定値
以上の力で小ストラップ143を引張るようになり、ス
トラップ142の引裂き可能部145が引裂かれて小ス
トラップ143の先端部とストラップ142のこの小ス
トラップ143が設けられた側の先端部とが互いに離間
可能となるため、エアバッグ141の該各角部の拘束が
緩和されてエアバッグ141の前端側が大きく膨張する
ようになる。また、このエアバッグ141の前端側の膨
張に伴って、エアバッグ144が先細となっているエア
バッグ141の後端側へ押しやられるため、この後端側
の拘束も緩和され、エアバッグ141に大きく膨張して
十分に乗員を保護するようになる。
【0100】なお、この実施の形態においては、ストラ
ップ164の両側に引裂き可能部を設け、エアバッグ内
圧が所定圧力以上となったときにはこの引裂き可能部が
引裂かれてストラップ164のループが大きくなるよう
に構成してもよく、この場合、ストラップ164の途中
部分がエアバッグ161に結合されていてもよい。ま
た、ストラップ162に代わって、前述した他の構成の
ストラップを用いてもよく、それ以外であってもよい。
【0101】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のエアバッグ
装置によると、エアバッグに、膨張時の展開形状を拘束
するストラップを設け、このストラップが、エアバッグ
内圧が所定圧力以上となったときにはその長さが大きく
なるように引裂かれてエアバッグの拘束を解除又は緩和
するように構成したことにより、エアバッグ内圧が所定
圧力以上となったときにはエアバッグの容積が増大し、
エアバッグ内圧が過度に上昇することがなく、このエア
バッグに突っ込んできた乗員の衝撃を確実に吸収すると
ともに、このエアバッグに乗員が突っ込んできた直後に
エアバッグ内圧が急激に変化することはなく、且つその
後もストラップの引裂きが継続してエアバッグ内圧が過
度に上昇することを防止するため、安定的に且つ十分に
衝撃を吸収することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るエアバッグ装置の断
面斜視図である。
【図2】第1図のエアバッグ装置のストラップの構成を
示す説明図である。
【図3】第2図のストラップの引裂き荷重とストラップ
長との関係を示すグラフである。
【図4】本発明のエアバッグ装置と従来型のエアバッグ
装置の作用を示した説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るエアバッグ装
置のエアバッグ部分の拘束時の斜視図である。
【図6】第5図のエアバッグ部分の拘束緩和時の斜視図
である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係るエアバッグ装
置のエアバッグ部分の拘束時の斜視図である。
【図8】第7図のエアバッグ部分の拘束緩和時の斜視図
である。
【図9】第7図のエアバッグ部分の背面図である。
【図10】第8図のエアバッグ部分の背面図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係るエアバッグ
装置のエアバッグ部分の拘束時の断面斜視図である。
【図12】第11図のエアバッグ部分の拘束緩和時の断
面斜視図である。
【図13】本発明のエアバッグ装置のストラップの変形
例を示す説明図である。
【図14】本発明のエアバッグ装置のストラップの変形
例を示す説明図である。
【図15】本発明のエアバッグ装置のストラップの変形
例を示す説明図である。
【図16】本発明の第5の実施の形態に係るエアバッグ
装置のエアバッグ部分の構成を示す分解斜視図である。
【図17】第16図の実施の形態に係るエアバッグ装置
のエアバッグ部分の拘束時の斜視図である。
【図18】本発明の第6の実施の形態に係るエアバッグ
装置のエアバッグ部分の構成を示す分解斜視図である。
【図19】第18図の実施の形態に係るエアバッグ装置
のエアバッグ部分の拘束時の斜視図である。
【図20】本発明の第7の実施の形態に係るエアバッグ
装置のエアバッグ部分の構成を示す分解斜視図である。
【図21】第20図の実施の形態に係るエアバッグ装置
のエアバッグ部分の拘束時の斜視図である。
【図22】第21図のXXII部分の拡大図である。
【図23】第20図のエアバッグ部分の拘束緩和時の斜
視図である。
【図24】第20図のエアバッグ装置の変形例を示す説
明図である。
【図25】本発明の第8の実施の形態に係るエアバッグ
装置のエアバッグ部分の拘束時の斜視図である。
【図26】第25図のエアバッグ部分の拘束緩和時の斜
視図である。
【符号の説明】
1,10,30,50,80,100,120,140
エアバッグ装置 2,11,31,51,81,101,121,141
エアバッグ 8,24,40,55,89,105,125,14
2,144 ストラップ 8c,25,41,56 第1の小ストラップ 8d,26,42,57 第2の小ストラップ 126,143 小ストラップ 8e,27,43,58,91,107,127 引裂
き可能部 90,105 ループ状部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折り畳まれたエアバッグと、該エアバッ
    グを膨張させるためのインフレータとを有し、 該エアバッグの展開形状を拘束する拘束手段が設けられ
    ており、 該エアバッグは、該インフレータが作動したときに該拘
    束手段で拘束された形状まで膨張し、その後の内圧上昇
    により該拘束手段の拘束が解除又は緩和され、エアバッ
    グが大きく膨張するものであるエアバッグ装置におい
    て、 該拘束手段はストラップであり、該ストラップが長さが
    大きくなるように引き裂かれることにより前記解除又は
    緩和が行われることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、該ストラップは、該
    ストラップの長手方向に延在する小ストラップを備えて
    おり、該小ストラップの先端側がエアバッグに接続され
    ており、 該ストラップは、該小ストラップの長さが長くなるよう
    に引き裂き可能とされていることを特徴とするエアバッ
    グ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、小ストラップは、ス
    トラップの一端側からスリットを延設することにより形
    成されたものであることを特徴とするエアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、小ストラップはスト
    ラップに舌片状に形成されたものであることを特徴とす
    るエアバッグ装置。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3において、ストラップの
    一部がエアバッグの前部に接続され、ストラップの他部
    がエアバッグの後部に接続されており、該一部及び他部
    の少なくとも一方が小ストラップの先端部であることを
    特徴とするエアバッグ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、該ストラップは長手
    方向の途中部分にスリットが設けられ、これによって該
    途中部分にループ状部が形成されており、このループ状
    部にエアバッグが挿通されていることを特徴とするエア
    バッグ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5のいずれか1項におい
    て、エアバッグに設けられたベントホールがストラップ
    によって覆われており、該ストラップが引き裂かれるこ
    とによりストラップがベントホールから離反しベントホ
    ールが開放することを特徴とするエアバッグ装置。
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