JP3020795U - エアバッグ - Google Patents

エアバッグ

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JP3020795U
JP3020795U JP1995007480U JP748095U JP3020795U JP 3020795 U JP3020795 U JP 3020795U JP 1995007480 U JP1995007480 U JP 1995007480U JP 748095 U JP748095 U JP 748095U JP 3020795 U JP3020795 U JP 3020795U
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JP1995007480U
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ケー.オルソン ブレント
ストーレイ カーク
サダーホルム デイビン
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モートン インターナショナル,インコーポレイティド
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/23Inflatable members
    • B60R21/231Inflatable members characterised by their shape, construction or spatial configuration
    • B60R21/2334Expansion control features
    • B60R21/2342Tear seams

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 二段階膨脹式エアバッグの人体拘留性能を改
良すること。 【解決手段】 エアバッグの布壁が本体部と追加部から
成り、予め本体部に追加部が折込み部分(4)として折
り込まれている。対向条片(5)はこの折り込み状態に
おける折り目線(8)の近傍において夫々その1端が本
体部に恒久的に縫合され、そして折り目線(8)の外側
においてその他端が破断可能に縫合されることにより、
折込み部分(4)が破断可能に閉じられた条片(5)に
よってエアバッグ本体部内に隠された構成になってい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は自動車等の車輌搭乗者の安全確保のためのエアバッグ拘留システムの 改良、具体的にはこのシステムで使用されるエアバッグの改良構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車輌内で最近使用されているエアバッグモジュールは、衝突時のよ うな車両の急激的な減速で起動させられてガスを急速に発生させるインフレータ 、及びインフレータからのガスで展開、膨脹させられるエアバッグを含んで構成 されている。膨脹したエアバッグは運転者や添乗者(旅客等)の搭乗者の前面に クッションを提供し、それにより衝突時に搭乗者の動きを止めるようになってい る、即ちその場に拘留するようになっている。
【0003】 エアバッグ拘留(或いは拘束)システムを効果的に機能させるためにはインフ レータは、エアバッグをそれが貯蔵されている容器から展開させ、且つ展開エア バッグを膨脹させるだけの圧力を有する大量のガスを極めて迅速に生成させなけ ればならない。これは、搭乗者が自己の慣性力によって前方や側方に投げ出され るので、衝突直後に生起してこの投げ出し慣性力に抗して搭乗者をその前面に拘 留することになるクッションを提供するものでなければならない。このクッショ ンは搭乗者がステアリングホイール、ウインドシール或いは車輌の別の部分にぶ ち当るのを阻止するものである。エアバッグモジュール設計上の問題となるのは 、如何にして充分な量のガスを充分早い速度で、しかも衝突直後にエアバッグを 展開、膨脹させるに充分な大きな圧力ではあるが、搭乗者がぶち当るには安全性 に欠ける物体になってしまう程にエアバッグを硬くしてしまう圧力によってエア バッグの過剰膨脹に至る事態のないような斯ゝる圧力で以って発生させるかとい うことである。この問題に対処するために、設計者は、最初の段階では急速展開 、膨脹に充分な初期圧力で、次の段階ではその圧力の幾分かを解放して一層安全 な拘留を実行出来るように硬くはあるが比較的軟かいクッションを提供するよう に段階的に膨脹するエアバッグをこれまで提供してきた。
【0004】 幾つかの先行技術設計では、この2段階膨脹原理で変化するエアバッグを使用 している。米国特許第5,290,061号は膨脹前にエアバッグの下端部を上 端部の内側に折り込んだ状態にある斯ゝるエアバッグを記述している。エアバッ グ膨脹時には、その上端部が膨脹させられる結果として下端部の折り畳みが表に 展開し、次いでこの下端部が上端部からの圧縮ガスの拡散によって膨脹させられ る。しかし、先行技術は上端部の内側から下端部が現われるのを抑制する何らの 手段の配設も開示していないことに注目すべきである。
【0005】 独特許第2,944,319号は2個の内部チアンバ(部室)を有するエアバ ッグを記述している。エアバッグ膨脹前には、2個のチアンバがエアバッグ中心 を横切る縫い目によって分割されている。膨脹の初期段階にはチアンバの1方が 膨脹させられる。この第1チアンバが完全膨脹したとき、そのガス圧によりその チアンバ壁が縫い目を破り、それにより第2のチアンバが第1チアンバに合体し て、第1チアンバからのガスの拡散によって満されるべき追加容積部分が提供さ れることになる。エアバッグの膨脹前の展開段階では、両チアンバは一緒に展開 させられる。未膨脹の第2チアンバが展開後の完全膨脹するに至るまでの特定時 間だけ、第2チアンバは搭乗者コンパートメント内で羽ばたき(フラップ)自在 な状態にある。この羽ばたきは搭乗者に対しひっぱたきによる加害の可能性があ る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は第1段階で急速に展開、膨脹し、次いで第2段階でエアバッグ 間の「隠された」追加の容積部分を開いて、この追加容積部分を先行技術例のよ うに羽ばたく危険を伴わずに膨脹させ得るようにガスが拡散し、それに従ってエ アバッグ圧力が低減されるようになるエアバッグを提供することにある。更には 、第2段階後にエアバッグの収縮を加速する手段を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、エアバッグはネオプレンで被覆したナイロン布等の可撓性布 の壁を含み、この壁は膨脹室を包囲して、即ち規定していて、膨脹室をインフレ ータに連通させるマウスを有している。このエアバッグの壁は膨脹させる前には つぶして適宜のコンテナ或いはキャニスタの内側に詰込まれる。エアバッグ壁の 1部分は折って残余の部分の内側に折り込まれ、それにより膨脹室の初期容積キ ャパシティが低減されるようになっている。内側に折込まれた壁部分はこれが膨 脹室内に転位する境い目に存在している対立する2本の折り目に沿って延在する 対立する2本の条片によって保持されている。両条片は折り目の近くのこれに平 行な線上で縫い合せやその他適当な恒久拘束手段によってエアバッグ壁に恒久的 に付設され得る。
【0008】 ある種の実施態様では、条片は後述されるように、エアバッグ壁の1部からの 延長物から成る。両条片は折り目線を夫々僅かに越える距離だけ延在し得る幅寸 法を有している。両条片は折り目線に平行な破断可能な弱化継ぎ目によって一体 に拘束されている。この弱化継ぎ目(ウイークシーム)はエアバッグが第1膨脹 手段で特定の膨脹レベルに達するまで両条片(ストリップ)を一体に維持してい る。この第1段階の際には、エアバッグ内に折り込められているエアバッグ部分 は、弱化継ぎ目によって拘束されている両条片によって内側に保留された状態の ままになっており、膨脹させることが出来ない。
【0009】 エアバッグの壁によりその内部に規定されている膨脹室が膨脹されるに従って 、エアバッグ壁はエアバッグ内のガス圧によって緊張させられるが、折込み部分 は両条片が一体に拘束されている間は膨脹され得ない。第1膨脹段階の終末に近 づくと、エアバッグ壁はこの壁に付設されている両条片が壁の張力によって引き 離される点まで緊張させられて、弱化継ぎ目を引裂き、両条片を拘束から解放す る。両条片が解放された状態になると、エアバッグ内のガス圧がエアバッグ壁の 折込み部分をエアバッグから引き出し、それにより膨脹室の容積キャパシティ( 可能容積)に折込み部分が有する追加の容積キャパシティを加成する。このよう にエアバッグの容積キャパシティが拡大すると、エアバッグ内のガスが拡散して 追加容積に充満し、エアバッグ内のガス圧を低下させる。一層の収縮(デフレー ション)を望むならば、エアバッグの折込み部分はその壁にガスベントを有する ようにし、或いはガス透過性布で作り、それによりこの部分が展開したときにエ アバッグ壁から圧縮ガスを解放させるようにしてもよい。
【0010】
【実施例】
本考案の好適例は図1−図4に示されている。図1には、完全につぶれた状態 、即ち未展開状態のエアバッグが表されている。このエアバッグは膨脹室16( 図3)を包囲したエアバッグ壁2を含む。図1において、膨脹室は完全につぶれ た状態にあって、壁2の下位布パネル2a,2b(図3参照)が実質的に一緒に 横たわっている。上位パネルの下側にある下位パネルにはマウス3が示されてい るが、これはエアバッグ1の膨脹室16とインフレータ11の間においてガス流 出のためのエアバッグ壁に配設された開口である。エアバッグ1の周辺の1部分 においてエアバッグ壁が折り目線8の所で内側に回り込み、壁の1部分4が膨脹 室16の内側に折り込まれている。この壁部分4は折り目線8のかたわらで長尺 幅方向に延在する2本の布条片5によって内側に保持されている。両条片5はエ アバッグ壁2の上、下位パネル2a,2bの外側に、折り目線8に概して平行な 線に沿って恒久的縫合手段6(即ち、エアバッグの展開する間は破れない事態を 常態とする)により夫々縫合されている。各条片5は折り目線8を越えて外方へ 僅かに延出するだけの幅寸法のものであり、両条片5の終端(幅方向の)は折り 目線の外側の線に沿って配位する縫合手段の弱化、即ち容易に破れ得る(抵抗張 力)継ぎ目によって一体に拘束されている。弱化継ぎ目7によって接合されてい る間には、両条片はエアバッグ壁2の折込み部分4が膨脹室16内の利用可能な 容積として寄与することを有効に阻止する。
【0011】 選択的に、エアバッグを一層急速に収縮させるためのベント孔(排気孔)9或 いは他の手段をエアバッグ1の折込み部分4の壁に配設してもよい。エアバッグ の収縮を折込み部分4が展開した時点で加速するための別の手段は膨脹ガスが折 込み部分4の展開後に透過して逃げ得るガス透過性布で折込み部分を作ることで ある。
【0012】 図2は図1のエアバッグ1を完全展開条件下において示す平面図である。縫合 の弱化継ぎ目7は膨脹室16内の膨脹ガスの圧力により生じるエアバッグ壁の応 力によって、エアバッグ膨脹の後続段階に破られて開く。この継ぎ目の破壊によ り、エアバッグの内側にあったエアバッグ壁2の折込み部分4は膨脹室から外に 出現し、膨脹室16の容積キャパシティを、エアバッグ壁の折込み部分4の展開 時点でエアバッグ1が収容出来るガスの余分な容量だけ増大させる。
【0013】 図3はインフレータ11に接続されたエアバッグ1を示している。このエアバ ッグはこれを収容していた容器(図示省略)から展開された状態にあり、膨脹の 第1段階の開始時点にある。エアバッグ1のマウス3はインフレータ11の1端 で環形ディフューザ(拡散器)10の周りに嵌合されている。作動時には、イン フレータ11はエアバッグ1の膨脹室16にディフューザ10を通じて給送され るガスを急速に発生させる。エアバッグ1の円形マウス3の周縁はエアバッグ内 側の保留リング12とエアバッグ外側の取付板13との間に束縛される。保留リ ング12に設けたスタッド15はこの保留組立品を一体に保持する。これらのス タッド15はリング12からエアバッグ1に設けたスタッド孔を通って、取付板 13と、エアバッグの外側のインフレータ11に付設されているフランジ14と に配設されたスタッド孔を通って延出している。延出したスタッド15はインフ レータ11のフランジ14に固定される。図3においては、エアバッグ壁の折込 み部分4は拘束手段7によって一体に縫い合されている条片5によって膨脹室1 6の内側に保持される。膨張室16のこの膨脹段階では、エアバッグの折込み部 分4の容積キャパシティは膨脹に利用出来ない。
【0014】 図4はエアバッグ1が充分に膨脹して膨脹室16の内圧により与えられたエア バッグ壁2の応力が2本の条片5を一体に接合させている継ぎ目7を引裂いて開 放した状態を示している。エアバッグ膨脹室16の圧縮ガスはエアバッグ壁2の 折込み部分4に拡散して侵入し、当該部分4が拡張した膨脹室16を規定する外 壁2の1部分になる。膨脹室16の容積キャパシティの拡大は膨脹した室16の ガス圧を急速に低下させてしまう。図3,4に示す事例では、エアバッグ壁2の 折込み部分4はその壁にベント(排気孔)9を有している。これらのベントは部 分4が展開して外出したときにガスを逃がすことが出来、それによりエアバッグ 1の内圧低下度を急激に増大させる。記述の構成のエアバッグでは、ガスの急速 且つ多量の出力を有するインフレータが使用出来るので、それによればエアバッ グは展開してその膨脹を迅速に開始することが出来、次いでエアバッグが拡張し 且つ搭乗者がぶち当る前に軟化して、搭乗者に過剰に硬いクッションによる打撃 で生じる被害を防止し且つ搭乗者の打撃後のリバウンド(はね返り)を阻止する ことが出来る。
【0015】 図5,6は図1−4に示すエアバッグ1の変形例を示している。しかし、折込 み部分4の近傍のエアバッグ部分のみが図示されている。折込み部分4は開端を 有する個別バッグ(エアバッグの本体部とは別個のエアバッグ部分の意味)17 を含む。この個別バッグ17は所望ならばエアバッグの制御された収縮のために ガス透過性布で作ることが出来る。エアバッグ1(本体)の対応する開端はエア バッグの頂層2aと底層2bの間に設けられている。部品を組立るためには、個 別バッグ17はその開端においてエアバッグ1の開端部にかぶせられ、この状態 でエアバッグ1の壁と個別バッグ17とを本体バッグと個別バッグの開端の近く ではあるが、恒久的継ぎ目6の外側に充分に幅広なエアバッグ1の開端まで延在 する自由端部分を上、下の条片5として残せる位置において当該恒久継ぎ目6に より一体に接合される(図6)。 次に、個別バッグ17をエアバッグ(本体)の内側に裏返しにして折り込むこと により、層2a,2bに折り目線8を形成し、次いで上、下の条片5を当該折り 目線8より僅かに外側に配位する弱化継ぎ目7によって両条片の終端において接 合させる(図5)。
【0016】 図7,8に示す変形例によれば、個別バッグ17は裏返しにした状態でエアバ ッグ(本体)1の開端内側に滑り込まされるが、この裏返し挿入の前に個別バッ グの開端近傍の壁が個別バッグに対し外位壁として外側に配位させたエアバッグ 壁(本体壁)2に、本体壁パネル2a,2bの開端側の自由端局部を恒久的継ぎ 目6の外側に条片5として利用するために残した状態で以って当該恒久的継ぎ目 6によって接合される。個別バッグ17がエアバッグ本体1の内側に折り込まれ て折り目線8を形成したときに、条片5は前述したように、この折り目線8の外 側において弱化継ぎ目7によって接合される。弱化継ぎ目7の解除と折り込み部 分4の展開(裏返し状態から裏返されて正常に戻る)とは既述のように実行され る。
【0017】 こゝで用いた「弱化継ぎ目」とは、条片を一体に拘束する継ぎ目としてエアバ ッグガス圧の特定レベルによって生じるエアバッグ壁の張力によって破断され得 るように縫い合せた線或いは他の適宜拘束手段の線によって規定されるものであ る。 2本の条片5が一体に拘束されたとき、両条片はエアバッグが膨脹するにつれて エアバッグ壁2と共に張力を受ける。エアバッグ圧が増大するに従って、壁2と 条片5の張力は弱化継ぎ目7がその張力で破断されるに至るまで増大する。次い で条片5は分離され、折込み部分4(或いは17)が展開してエアバッグの外位 壁の1部分になる。好ましい弱化継ぎ目は1本の針で縫った単線である。弱化線 を拘束するその他の適宜手段はエアバッグが膨脹するに従ってエアバッグ壁の増 大する張力の下で分離するように設計された弱加熱シールド継ぎ目やステープル (ホッチギス針)の弱化線を包含し得る。
【0018】 本考案の利点は、エアバッグ圧がエアバッグ壁を緊張させて結果として弱化継 ぎ目を破断させるだけ条片を緊張させるに充分な圧力に増大するまでは、エアバ ッグ壁の折込み部分が展開、膨脹を開始しないことにある。弱化継ぎ目は、エア バッグを過剰に硬くするような過大圧を解放するために、一般には約34.5kP a (5psig)から約241.3kPa (35psig)のゲージ圧範囲の所望膨脹圧に よって生じる張力で以って破断するように設計され得る。弱化継ぎ目を破断する ための好ましい圧力の範囲は約103.4kPa (15psig)から約206.5kP a (30psig)までのゲージ圧であり、多くの場合、弱化継ぎ目を破断させる所 望膨脹圧は約171.4〜206.5kPa (25〜30psig)である。
【0019】 条片をエアバッグ壁に拘束する恒久的継ぎ目のためには、適宜の恒久拘束手段 が適用可能である。その好適シーム(継ぎ目)は恒久二重鎖式縫い合せ(スティ ッチ)によるものである。その他の適当な恒久継ぎ目としての拘束手段は強加熱 シールド恒久継ぎ目やステープルの強力線等を包含し得る。条片は図5−8の例 に示すように、エアバッグ壁部材の延長端部分で以って構成することが出来る。
【0020】 本考案の1使用例では、エアバッグはその展開されたエアバッグ下端に折込み 部分を具備した状態で展開するようにエアバッグモジュール内に配置される。そ の後のエアバッグ壁折込み部分の展開、膨脹はエアバッグの背後に着座している ドライバやパッセンジャのひざの方へ向けて下方に進行する。別の使用例では、 エアバッグは側方衝撃式拘留具として使用される。この場合の第1膨脹段階はエ アバッグの初期膨脹室16を膨脹させるが、隠された容積部分はエアバッグが搭 乗者の身体の側部によってぶち当てられた後までは展開しない。エアバッグが搭 乗者の身体にぶち当ったときに初期膨脹室の圧力が増大して弱化継ぎ目7が破ら れ、それにより折込み部分の隠された容積が展開させられて、搭乗者のくびと頭 部を追加的に拘留するように機能させられる。
【0021】 本考案の別の例によれば、エアバッグは各々が既述のように弱化継ぎ目によっ て一体に拘束された条片によってエアバッグ内側に保留される斯ゝる折込み部分 を複数個具備するようにしてもよい。
【0022】 本考案は自動車等の車輌における搭乗者安全システムのサイドインパクト式拘 留具としてパッセンジャサイド(添乗者或いは乗客側)とドライバサイド(運転 者側)のいづれかで使用出来るように設計されたエアバッグに対し適用され得る 。
【0023】
【考案の効果】
本考案によれば、先行例のように羽ばたく危険を回避して、二段階膨張式エア バッグの搭乗者安全機能が一段と改良される安全性の高いエアバッグが実現され た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を具現したエアバッグ構造の1例の平面
図であり、エアバッグの貯蔵状態、即ち未膨脹状態を示
している。
【図2】図1のエアバッグ構造のエアバッグが展開した
状態を示す平面図である。
【図3】図1の線3−3におけるエアバッグ構造の断面
説明図であり、エアバッグをそのマウスにおいてインフ
レータに接合させる部品群の組立体を示している。
【図4】図2の線4−4におけるエアバッグ構造の断面
説明図である。
【図5】エアバッグ構造の隠された部分の変形例を示す
断面説明図である。
【図6】図5のエアバッグ構造の隠された部分の展開し
て表に出現した状態を示す断面説明図である。
【図7】エアバッグ構造の隠された部分の別の変形例を
示す、図5に対応した断面説明図である。
【図8】図7の例の展開して表に出現した状態を示す、
図6に対応した断面説明図である。
【符号の説明】
1…エアバッグ 2…エアバッグ壁 2a,2b…上、下位布パネル(壁の) 3…マウス 4…折込み部分 5…対向条片 6…縫合 7…弱化継ぎ目 8…折り目線 9…ベント孔(排気孔) 10…ディフューザ 11…インフレータ 12…保留リング 13…取付板 14…フランジ 15…スタッド 16…膨脹室(エアバッグの) 17…個別バッグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 デイビン サダーホルム アメリカ合衆国,ユタ 84103,ソールト レイク シティ,ノース イースト ス トリート 420,アパートメント 2

Claims (19)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車等の車輌搭乗者の安全を確保する
    ためのエアバッグ拘留システムで使用されるエアバッグ
    であって、 インフレータからのガスによって膨脹させられる膨脹室
    を包囲する布壁であって、インフレータからのガス流を
    膨脹室に流入させるためのマウスを有している斯ゝる第
    1布壁;エアバッグ膨脹の第1段階では前記の包囲され
    た膨脹室の容積キャパシティに寄与するように利用出来
    ないが、エアバッグ膨脹の以後の段階では膨脹室の容積
    キャパシティに寄与することが出来るように膨脹室内に
    受容貯蔵されている第2布壁;該第1、第2布壁に破断
    不能に接合している第1端を有する対向する条片手段で
    あって、前記包囲された膨脹室の外側に配位した弱化継
    ぎ目によって一体に破断可能に接合された第2端を有
    し、当該弱化継ぎ目が該エアバッグ膨脹室内のガス圧の
    所定レベルで破断され得るようにした斯ゝる条片手段を
    含んで構成され、 当該弱化継ぎ目の破断によって第2布壁が第1布壁と共
    に容積キャパシティに寄与するように利用することが出
    来、それにより膨脹室の容積キャパシティを増大させる
    ようにした、斯ゝる構成のエアバッグ。
  2. 【請求項2】 該第1布壁と該第2布壁が一体の布壁を
    含んで成り、該第2布壁は折り目線に沿って折られて膨
    脹室に折り込まれている該第1布壁の1部分を含んで構
    成され、該両条片手段の該第1端が該第2布壁を含まな
    い該第1布壁の局部において該折り目線に平行に破断不
    能に接合されている、請求項1に記載のエアバッグ。
  3. 【請求項3】 該第2布壁が少くとも1つの排気孔を有
    している、請求項1に記載のエアバッグ。
  4. 【請求項4】 該第2布壁が該第1布壁とは別の布壁で
    あり、該第2布壁の1部分が該両条片手段を含む、請求
    項1に記載のエアバッグ。
  5. 【請求項5】 該第2布壁が少くとも1つの気孔を有し
    ている、請求項4に記載のエアバッグ。
  6. 【請求項6】 該両条片手段が該第1布壁に1線の恒久
    的縫合によって破断不能に接合されている、請求項1に
    記載のエアバッグ。
  7. 【請求項7】 該両条片手段が該第1布壁に1線の恒久
    的縫合によって破断不能に接合されている、請求項2に
    記載のエアバッグ。
  8. 【請求項8】 該両条片手段が該第1布壁に1線の恒久
    的縫合により破断不能に接合されている、請求項4に記
    載のエアバッグ。
  9. 【請求項9】 該両条片手段の該弱化継ぎ目が1線の破
    断可能な縫合を含む、請求項6に記載のエアバッグ。
  10. 【請求項10】 該両条片手段の該弱化継ぎ目が1線の
    破断可能な縫合を含む、請求項7に記載のエアバッグ。
  11. 【請求項11】 該両条片手段の該弱化継ぎ目が1線の
    破断可能な縫合を含む、請求項8に記載のエアバッグ。
  12. 【請求項12】 該破断可能縫合線が膨脹室内の約3
    4.5kPa から約241.3kPa までのゲージ圧範囲に
    あるエアバッグ膨脹圧力で破れるようにした、請求項9
    に記載のエアバッグ。
  13. 【請求項13】 該破断可能縫合線が約34.5kPa か
    ら約241.3kPaのゲージ圧までの範囲にあるエアバ
    ッグ膨脹圧力で破れるようにした、請求項10に記載の
    エアバッグ。
  14. 【請求項14】 該破断可能縫合線が約34.5kPa か
    ら約241.3kPaのゲージ圧までの範囲にあるエアバ
    ッグ膨脹圧力で破れるようにした、請求項11に記載の
    エアバッグ。
  15. 【請求項15】 該破断可能縫合線が約171.4kPa
    から約206.5kPa までのゲージ圧範囲にあるエアバ
    ッグ膨脹圧力で破れるようにした、請求項12に記載の
    エアバッグ。
  16. 【請求項16】 該破断可能縫合線が約171.4kPa
    から約206.5kPa までのゲージ圧範囲にあるエアバ
    ッグ膨脹圧力で破れるようにした、請求項13に記載の
    エアバッグ。
  17. 【請求項17】 該破断可能縫合線が約171.4kPa
    から約206.5kPa までのゲージ圧範囲にあるエアバ
    ッグ膨脹圧力で破れるようにした、請求項14に記載の
    エアバッグ。
  18. 【請求項18】 該両条片手段は該第1、第2布壁から
    分離された材料の2板の個別布条片を含んで成り、該両
    布条片の該第1端が該第2布壁を含む部分とは別の第1
    布壁部分において該第1布壁に破断不能に縫合されてい
    て、該両布条片の該第2端が一体に破断可能に縫合され
    ている、請求項2に記載のエアバッグ。
  19. 【請求項19】 該第2布壁はマウスを有する布製のバ
    ッグ形状片を含み、該弱化継ぎ目により膨脹室の外側で
    該第2布マウスが破断可能に閉じられた状態において、
    当該閉鎖マウス以外の該第2布バッグの実質的に全部が
    エアバッグ膨脹室内に配置され且つ該第1布壁に該マウ
    スを閉じる該弱化継ぎ目に近い個所において破断不能に
    接合されている、請求項4に記載のエアバッグ。
JP1995007480U 1994-09-08 1995-07-20 エアバッグ Expired - Lifetime JP3020795U (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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