JP5418472B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、可撓性を有したシート材からなる外周壁を有した袋状とされて、折り畳まれて収納部位内に収納されるとともに、内部に膨張用ガスを流入させて、収納部位から突出しつつ展開膨張する構成のエアバッグを、備えるエアバッグ装置に関する。
従来、エアバッグ装置としては、外周壁の一部に、外周壁相互を結合させて構成される仮結合部を有して、初期膨張時に、仮結合部による結合状態を維持されて、小容積で膨張し、膨張完了前に、仮結合部による結合状態を解除されて、大容積で膨張する構成のエアバッグを備えるものがあった(例えば、特許文献1参照)。
この従来のエアバッグ装置では、外形形状を略円形とした2枚の車体側壁部と乗員側壁部とからなる外周壁を備えるエアバッグに、車体側壁部と乗員側壁部とを重ねた状態で外周縁と同心円状の円形の仮結合部を設けて、小容積で膨張したエアバッグが、乗員を受け止めて内圧を上昇させた際に、この仮結合部を縫合する縫合糸を破断させて、仮結合部による結合状態を解除させ、エアバッグを大容積で膨張させる構成であった。
特開2002−67849公報
しかし、従来のエアバッグ装置では、小容積で膨張したエアバッグに乗員が接触した際の内圧上昇により、仮結合部を構成する縫合糸を破断させる構成であり、さらには、仮結合部が略円形として、破断時の起点となるような部位も設けられていないことから、仮結合部による結合解除のタイミングにばらつきが生じて一定とすることができず、安定した乗員保護性能を確保しがたかった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、仮結合部の結合解除タイミングを略一定にできて、安定した乗員保護性能を確保可能なエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るエアバッグ装置は、可撓性を有したシート材からなる外周壁を有した袋状とされて、折り畳まれて収納部位内に収納されるとともに、内部に膨張用ガスを流入させて、収納部位から突出しつつ展開膨張する構成のエアバッグを、備え、
エアバッグが、外周壁の一部に、外周壁相互を結合させて構成される仮結合部を有して、初期膨張時に、仮結合部による結合状態を維持されて、小容積で膨張し、膨張完了前に、仮結合部による結合状態を解除されて、大容積で膨張する構成とされるエアバッグ装置であって、
仮結合部が、応力集中を生じさせやすく、結合解除時の起点となる始端を、有する構成とされ、
エアバッグが、始端の近傍部位から延びて、エアバッグの内周側を通り、先端側を、収納部位側に連結される連結部材を有し、
連結部材が、収納部位側との連結を維持されたエアバッグの初期膨張時に、外周壁における始端近傍であって始端より外周縁側となる領域を、エアバッグ内に流入した膨張用ガスの内圧により相互に圧接させて、始端に作用する張力を抑制するように構成されるとともに、エアバッグの内圧上昇時に、仮結合部の結合を解除可能に、収納部位側との連結を解除させるように構成されていることを特徴とする。
本発明のエアバッグ装置では、エアバッグは、まず、仮結合部による結合状態を維持された小容積として、膨張することとなるが、このとき、エアバッグの外周壁相互を結合させて構成される仮結合部は、結合解除時の起点となる始端側を、始端の近傍部位から延びて、先端側を収納部位側に連結される連結部材によって、エアバッグの内側に引き込まれ、エアバッグの外周壁における始端近傍であって始端より外周縁側となる領域が、エアバッグ内に流入した膨張用ガスの内圧により相互に圧接させて、始端に作用する張力を抑制するように、構成されていることから、連結部材の収納部位側との連結解除前に、仮結合部に張力が作用することを抑制され、仮結合部による結合状態を維持することができる。そして、エアバッグの内圧が上昇して、連結部材が収納部位側との連結を解除されれば、仮結合部の内側への引き込みが解除され、仮結合部における始端に、エアバッグの外周壁に作用している張力による応力集中が生じることとなって、仮結合部が、この始端を起点として、結合を解除され、エアバッグが、大容積で膨張を完了させることとなる。すなわち、本発明のエアバッグ装置では、エアバッグの内圧上昇時に、連結部材の収納部位側への連結を解除すれば、直ちに、仮結合部を、始端側から結合解除することができることから、仮結合部による結合解除のタイミングを略一定とすることができる。
また、本発明のエアバッグ装置では、エアバッグが、仮結合部による結合を維持して、小容積で膨張した状態で、乗員を受け止めて、内圧が上昇したら、所定のタイミングで、連結部材の収納部位側との連結を解除することにより、仮結合部の結合状態を解除させて、容積を増大させることができることから、相対的に、エアバッグの内圧を低下させることができ、乗員をソフトに保護することができる。
したがって、本発明のエアバッグ装置では、仮結合部の結合解除タイミングを略一定にできて、安定した乗員保護性能を確保することができる。
また、本発明のエアバッグ装置において、連結部材を、収納部位側に配置される係止部材に、先端側を係止させて、収納部位側に連結させ、
係止部材を、収納部位側に設けられたアクチュエータの作動により、連結部材の先端側の係止を解除可能に、構成することが好ましい。
このような構成のエアバッグ装置では、連結部材に破断部を設けて、この破断部を破断させることにより連結部材の収納部位側との連結を解除させる場合と比較して、連結部材の収納部位側との連結解除の一定のタイミングを任意に設定することができ、仮結合部の結合解除タイミングを適宜変更することにより、車両の衝突状態に応じて、エアバッグによる乗員の拘束態様を任意に変更できる。
さらにまた、上記構成のエアバッグ装置において、仮結合部を、連結部材近傍となる位置において、相互に離隔した位置に2つの端末を配置させるように、分断させて、
端末相互により、始端を構成することが好ましい。
上記構成のエアバッグ装置では、連結部材が収納部位側との連結を解除されて、仮結合部の内側への引き込みが解除された際に、まず、外周壁における連結部材の元部側を連結させた部位が、仮結合部における端末の間(2つの始端の間)に形成される隙間の部位に進入して、この隙間から部分的に外部に突出するように膨張し、その後、この突出した膨張部位が、仮結合部を押し広げるように膨張することから、仮結合部を、始端を起点として円滑かつ迅速に結合を解除させることができる。
さらにまた、上記構成のエアバッグ装置において、仮結合部を、一部を切り欠いた略円弧状として構成すれば、エアバッグが連結部材を収納部位側と連結させた状態で膨張した際に、部分的な応力集中が生じ難く、仮結合部にかかる応力を、仮結合部全体に分散させることができることから、仮結合部の結合解除時に、始端に確実に応力集中させることができ、仮結合部を、始端側から確実に開始させることが可能となって、好ましい。
さらにまた、上記構成のエアバッグ装置において、仮結合部を、縫合糸を用いた縫合により、構成すれば、接着剤等を用いる場合と比較して、仮結合部の製造が容易であり、また、仮結合部を構成する縫合糸が破断すれば、この破断による糸抜けが伝播して、縫着(結合)状態を解除できることから、仮結合部による結合解除が円滑となり、好ましい。また、略円弧状の仮結合部を、縫合糸を用いた縫合により構成する場合、仮結合部を形成する部位の中心を固定させた状態で、治具等を利用して送りつつ、縫合するようにすれば、仮結合部を、人の手で押さえなくとも、ミシンで自動に縫って形成できることから、製造工数及びコストを低減させることができて、好ましい。
さらにまた、上記構成のエアバッグ装置において、始端を構成する仮結合部の端末を、返し縫を施さず、縫合糸を縫い放すようにして、形成する構成とすれば、仮結合部の結合解除開始が、端末を構成する縫合糸の破断ではなく、端末の部位での糸抜けによるものとなることから、仮結合部の結合解除タイミングを略一定にすることができ、かつ、仮結合部の結合解除も円滑に行なうことができて、好ましい。
さらにまた、上記構成のエアバッグ装置を、ステアリングホイール用のエアバッグ装置に使用することもでき、ステアリングホイール用とする場合、エアバッグの外周壁を、外形形状を同一とした略円形状として、膨張完了時に乗員側に配置される乗員側壁部と、膨張完了時にステアリングホイール側に配置される車体側壁部と、を備えるとともに、乗員側壁部と車体側壁部との外周縁相互を、略円形とされる周縁結合部により、結合させて構成し、
仮結合部を、周縁結合部より小径として、中心を、周縁結合部の中心よりも、後方にずらすようにして形成するとともに、2つの端末を、エアバッグの前縁側の部位に、配置させる構成とすることが好ましい。
また、エアバッグ装置をステアリングホイール用とする場合、仮結合部を、乗員側壁部と車体側壁部とを結合させるとともに、エアバッグの膨張完了時の後縁側を除いた左方から前方を経て右方にかけての三方にわたって、略逆U字形状とするように、連続的に、形成し、
始端を、仮結合部におけるエアバッグの前縁側の部位において、部分的に突出するように形成される突状部位の頂部から、構成してもよい。
上記のいずれの構成のエアバッグ装置においても、膨張初期に、仮結合部による結合状態を維持された小容積として膨張するエアバッグが、左右方向の幅寸法を小さくするとともに、前方への展開を抑制されて、後方に広く膨張することから、この小容積で膨張したエアバッグを、まず、ステアリングホイールにおけるリング部の後縁側の領域と乗員の腹部との間に迅速に展開させることができて、ステアリングホイールに乗員が当たることを防止できる。また、このとき、膨張するエアバッグが、ステアリングホイールを把持している乗員の手や腕と干渉することも、抑制できる。そして、その後、連結部材の収納部位側との連結が解除されれば、仮結合部が、エアバッグの前縁側の部位に配置される2つの端末、若しくは、突状部位の頂部から、結合を解除されることから、エアバッグは、仮結合部の結合解除に伴って、前後に広く展開されるように膨張した後、左右に広く展開して大容積で膨張を完了させることとなる。そのため、上記のいずれの構成のエアバッグ装置においても、膨張初期に、小容積のエアバッグにより乗員を迅速に拘束して、乗員の前進移動を抑制した状態で、仮結合部の結合を解除させて、容積を増大させて大容積で膨張したエアバッグにより、乗員の頭部を、反力を抑えてソフトに拘束することができる。その結果、上記構成のエアバッグ装置では、内圧を高められた小容積のエアバッグにより、乗員の前進移動を迅速に防止でき、かつ、内圧上昇を抑制された状態の大容積のエアバッグにより、乗員の頭部をソフトに保護することができる。
さらにまた、上記構成のエアバッグ装置において、外周壁における仮結合部の始端より外周縁側となる領域に、仮結合部の結合解除時に開口するベントホールを形成する構成とすれば、仮結合部の結合解除時に、開口したベントホールから余剰の膨張用ガスを排出させることができることから、エアバッグの内圧上昇を一層抑制することができ、乗員を一層ソフトに保護することができて、好ましい。
本発明の一実施形態であるステアリングホイール用エアバッグ装置を搭載させたステアリングホイールの平面図である。 実施形態のエアバッグ装置における概略縦断面図であり、図1のII−II部位を示す。 実施形態のエアバッグ装置に使用されるエアバッグを、仮結合部による結合を維持された状態で、単体で膨張させた状態の車体側から見た概略斜視図である。 図3のエアバッグの前端付近の部位を示す部分拡大縦断面図であり、仮結合部における突状部位の頂部の部位を示す図である。 図3のエアバッグの前端付近の部位を示す部分拡大縦断面図であり、仮結合部における前側部位を示す図である。 図3のエアバッグを構成する布材を示す概略分解斜視図である。 図3のエアバッグにおいて、車両搭載状態と表裏を反転させて、平らに展開した状態の底面図である。 図7のエアバッグにおいて、流入口部の前側の領域を折り曲げ、連結部材を貫通孔から突出させた状態の概略底面図である。 図3のエアバッグにおいて、仮結合部の前側部位を内側に入れ込んで、連結部材を貫通孔から突出させた状態の概略底面図である。 仮結合部を構成する縫合部位を示す概略部分拡大断面図である。 実施形態のエアバッグ装置において、エアバッグが、連結部材のケース側への連結を維持された状態で膨張した状態を示す概略縦断面図である。 実施形態のエアバッグ装置において、エアバッグが、連結部材のケース側への連結を解除され、仮結合部による結合を解除された状態で膨張した状態を示す概略縦断面図である。 実施形態のエアバッグ装置において、膨張したエアバッグが、仮結合部による結合を解除されつつ、小容積から大容積に移行する状態を示す概略平面図である。 本発明の他の実施形態であるエアバッグにおいて、車両搭載状態と表裏を反転させて、平らに展開した状態の底面図である。 図14のエアバッグにおいて、仮結合部の前側の領域を内側に入れ込んで、連結部材を貫通孔から突出させた状態の概略底面図である。 図14のエアバッグにおいて、仮結合部を構成する縫合部位の端末近傍を示す概略部分拡大断面図である。 図14のエアバッグを使用したエアバッグ装置において、膨張したエアバッグが、仮結合部による結合を解除されつつ、小容積から大容積に移行する状態を示す概略平面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態では、エアバッグ装置として、図1,2に示すようなステアリングホイール用のエアバッグ装置Mを例に採り、説明する。
なお、実施形態における前後・上下・左右の方向は、特に断らない限り、車両に搭載されたステアリングホイールWの直進操舵時を基準とするものであり、ステアリングホイールWを組み付けるステアリングシャフトSS(図2,11,12参照)の軸方向に沿った上下を上下方向とし、ステアリングシャフトSSの軸直交方向である車両の前後を前後方向とし、ステアリングシャフトSSの軸直交方向である車両の左右を左右方向として、前後・上下・左右の方向を示すものである。
ステアリングホイールWは、実施形態の場合、ステアリングホイール本体1と、ステアリングホイール本体1の中央のボス部Bの上部に配置されるエアバッグ装置Mと、を備えて構成されている。ステアリングホイール本体1は、操舵時に把持する円環状のリング部Rと、リング部Rの中央に配置されてステアリングシャフトSSに締結されるボス部Bと、ボス部Bとリング部Rとを連結する複数(実施形態の場合、4本)のスポーク部Sと、を備えて構成されている。
ステアリングホイール本体1は、図1,2,11,12に示すように、リング部R、ボス部B、スポーク部Sの各部を連結するように配置されて、アルミニウム合金等の金属製の芯金2を、備える構成とされている。芯金2におけるリング部Rの部位と各スポーク部Sのリング部R側の部位とには、合成樹脂製の被覆層5が、被覆されている。芯金2のボス部Bの部位には、ステアリングシャフトSSを挿入させてナットN止めするための鋼製のボス3が、配設されている。また、ステアリングホイール本体1の下部には、ボス部Bの下方を覆う合成樹脂製のロアカバー7が、配設されている。
実施形態のエアバッグ装置Mは、図1,2,11,12に示すように、ステアリングホイールWの中央のボス部Bに配置されるもので、折り畳まれて収納されるエアバッグ25と、エアバッグ25に膨張用ガスを供給するインフレーター10と、エアバッグ25とインフレーター10とを収納して保持する収納部位としてのケース11と、折り畳まれたエアバッグ25の上方を覆うエアバッグカバー20と、エアバッグ25とインフレーター10とをケース11に取り付けるためのリテーナ9と、エアバッグ25から延びる連結部材43をケース11側に連結させる係止部材15と、を備えている。実施形態の場合、インフレーター10と係止部材15とは、制御装置46により、作動を制御される。
制御装置46は、図11に示すように、車両の実際の衝突時の減速度を検知可能な加速度センサ等からなる衝突検知センサ47等のセンサと電気的に接続されており、衝突検知センサ47からの電気信号を入力させて、インフレーター10を作動させるとともに、衝突検知センサ47からの電気信号を受けた所定時間経過後に、係止部材15のアクチュエータ17を作動させるように、構成されている。詳細には、実施形態の場合、制御装置46は、仮結合部36による結合を維持されて小容積で膨張を略完了させたエアバッグ25(バッグ本体26)が、乗員を受け止めて、内圧を上昇させた際に、アクチュエータ17を作動させるように、構成されている。
リテーナ9は、インフレーター10の円柱状の本体部10aを下方から挿入可能な四角環状として、四隅に、下方へ突出する図示しないボルトを備えて構成されている。このリテーナ9は、図示しないボルトを、エアバッグ25の後述する取付孔30から突出させた状態で、エアバッグ25内に収納されて、ケース11への取付時、各ボルトを、ケース11の底壁部12を経て、インフレーター10のフランジ部10cから突出させて、ナット止めすることにより、エアバッグ25とインフレーター10とをケース11に取付固定している。
インフレーター10は、上部に膨張用ガスを吐出するガス吐出口10bを備えた略円柱状の本体部10aと、本体部10aの外周面から突出して配置される略四角板状のフランジ部10cと、を備えている。フランジ部10cには、リテーナ9の図示しないボルトを貫通させる図示しない貫通孔が形成されている。
収納部位を構成するケース11は、図1,2に示すように、長方形板状の底壁部12と、底壁部12の外周縁から上下に延びる側壁部13と、を備えた板金製とされている。底壁部12には、インフレーター10の本体部10aを下方から挿入可能に円形に開口した挿通孔12aが形成されるとともに、その周囲に、リテーナ9の図示しないボルトを貫通させる4つの貫通孔12bが、形成されている(図1参照)。また、底壁部12における挿通孔12aの前方側であって、左右の略中央となる位置には、エアバッグ25の後述する連結部材43の先端43a側を挿通可能とする貫通孔12cが、形成されている。側壁部13の上端には、外方へ延びる取付片13aが形成され(図1参照)、取付片13aには、図示しないホーンスイッチ機構の取付基板が取り付けられている。そして、実施形態の場合、この図示しない取付基板を利用して、ケース11がステアリングホイールWの芯金2に取付固定され、エアバッグ装置Mが、ステアリングシャフトSSに装着済みのステアリングホイール本体1のボス部Bの上部に搭載されることとなる。また、ケース11の側壁部13には、リベット23等を利用して、エアバッグカバー20の側壁部22が取り付けられている。
ケース11における底壁部12の下部側であって、貫通孔12cの近傍となる位置には、係止部材15が、配設されている。この係止部材15は、エアバッグ25に配設される連結部材43の先端43a側に形成される係止孔43bに挿通される係止ピン16と、底壁部12の下面側に固着されて係止ピン16を引き込み可能に作動するアクチュエータ17と、を備えて構成されている。アクチュエータ17が係止ピン16を引き込ませるように作動すると、係止ピン16が、係止孔43bから抜けて、連結部材43の先端43aを係止している状態から係止を解除する状態に移行する。このアクチュエータ17は、制御装置46からの電気信号により係止ピン16を移動できれば、油圧・水圧・空気圧、あるいは、インフレーター等の膨張するガス圧を発生させる場合を含めた流体圧を利用するピストンシリンダ、それらの流体圧や電気を利用したモータ、電磁ソレノイド、復元時の付勢力を利用するばね等を、使用することができる。なお、底壁部12の下面側における貫通孔12cの周縁であって、アクチュエータ17と対向する縁部(実施形態の場合、後縁)側には、図2に示すように、係止ピン16の先端を支持して、係止時における係止ピン16からの連結部材43の抜けを防止する支持台12dが、配設されている。
エアバッグカバー20は、合成樹脂製として、ケース11に収納されたエアバッグ25の上方を覆う天井壁部21と、天井壁部21の外周縁付近から下方へ延びる略四角筒形状の側壁部22と、を備えて構成されている。天井壁部21には、膨張するエアバッグ25に押されて前後両側に開く2枚の扉部21aが、形成されている。
エアバッグ25は、図3〜7に示すように、膨張用ガスを流入させて膨張する袋状のバッグ本体26と、バッグ本体26の外周縁26aから延びる連結部材43と、を備えて構成されている。
バッグ本体26は、膨張完了時の形状を、図1の二点鎖線及び図12,13に示すように、ステアリングホイールWの上面側を略全域にわたって覆い可能な略円板状とされるもので、外周壁27を、可撓性を有したシート材から構成されている。実施形態の場合、外周壁27は、ポリアミド糸やポリエステル糸等からなる可撓性を有した織布から形成されている。また、実施形態の場合、バッグ本体26の外周壁は、外形形状を同一とした略円形状として、膨張完了時に乗員側に配置される乗員側壁部33と、膨張完了時にステアリングホイールW側に配置される車体側壁部28と、から構成されており、バッグ本体26は、車体側壁部28と乗員側壁部33との外周縁28a,33a相互を、縫着(結合)させることにより、袋状として、構成されている(図6,7参照)。
車体側壁部28の中央には、図3,6,7に示すように、インフレーター10の本体部10aを下方から挿入させて、インフレーター10のガス吐出口10bから吐出される膨張用ガスを、バッグ本体26内に流入させるための流入用開口29が、円形に開口して形成されている。また、車体側壁部28における流入用開口29の周縁には、リテーナ9に形成される図示しないボルトを挿通させるための取付孔30が、4個形成されている。さらに、流入用開口29の前縁側には、連結部材43の先端43a側を挿通可能な貫通孔31が、形成されている。
また、車体側壁部28における前縁近傍であって、左右対称となる位置には、2つのベントホール32が、それぞれ、円形に開口して形成されている(図6,7参照)。これらのベントホール32は、後述する仮結合部36における突状部位37の頂部37a(始端)よりも、バッグ本体26の外周縁26a側となる領域に、配置されている。換言すれば、ベントホール32は、車体側壁部28において、仮結合部36と、車体側壁部28と乗員側壁部33との外周縁28a,33a相互を結合させて形成される周縁結合部35と、に囲まれる領域(外側領域40内)に配置されるもので、仮結合部36の結合解除前には閉塞され、仮結合部36の結合解除時に開口されて、膨張用ガスGを外部に排気させる構成である(図12参照)。
バッグ本体26における外周壁27の一部には、外周壁27相互を結合させて構成される仮結合部36が、形成されている。実施形態の場合、仮結合部36は、図6,7に示すように、乗員側壁部33と車体側壁部28とを結合させるとともに、バッグ本体26の領域を2つに区画するように、バッグ本体26の膨張完了時の後縁26c側(流入用開口29の後方)を除いた左方から前方を経て右方にかけての三方にわたって、連続的に形成されている。そして、バッグ本体26において、仮結合部36の外周側に位置する仮結合部36から周縁結合部35までの外側領域40は、バッグ本体26の内周側に入れ込まれるように、配置されることとなる(図5,11参照)。すなわち、実施形態のバッグ本体26では、仮結合部36と周縁結合部35の後縁側の部位とに囲まれる領域が、内側領域41を構成して、エアバッグ25の膨張初期に、この内側領域41が、小容積として膨張し(図11及び図13のA参照)、仮結合部36の結合が解除されれば、仮結合部36から周縁結合部35までの外側領域40内に膨張用ガスが流入して、バッグ本体26が大容積で膨張することとなる(図12及び図13のC参照)。
詳細に説明すれば、仮結合部36は、乗員側壁部33と車体側壁部28を平らに重ねた状態で、図6,7に示すように、上方から見て後方を開口させた略逆U字形状に形成されている。具体的には、仮結合部36は、流入用開口29の左方において周縁結合部35から延びるように前後方向に略沿って形成される左側部位36aと、流入用開口29の右方において周縁結合部35から延びるように前後方向に略沿って形成される右側部位36bと、流入用開口29の前方において左側部位36aと右側部位36bとを連結している前側部位36cと、を備えて、左右対称形としている。実施形態の場合、仮結合部36において、左側部位36aと右側部位36bとの間の離隔距離L1(図7参照)は、バッグ本体26を平らに展開した状態の外径寸法r(周縁結合部35の内径寸法と一致)の7/8程度に設定され、仮結合部36において、前側部位36cからバッグ本体26の後縁26cまでの離隔距離L2(図7参照)は、バッグ本体26の外径寸法rの15/16程度に設定されている。
仮結合部36において、エアバッグ25(バッグ本体26)の前縁側に配置される前側部位36cの左右の中央には、部分的に突出するような突状部位37が、形成されている(図6〜8参照)。突状部位37は、実施形態の場合、流入用開口29側(後方)へ突出するように形成されており、左右の中央に応力集中を生じさせ易いような頂部37aを有している。実施形態の場合、突状部位37は、図7に示すように、2つの円弧を連結させ、かつ、頂部37a側にかけて収束されるような形状として構成されている。そして、この突状部位37における頂部37aが、仮結合部36において、応力集中を生じさせやすく、結合解除時の起点となる始端を構成している。仮結合部36において、左側部位36aから前側部位36c、右側部位36bから前側部位36cにかけては、それぞれ、なだらかに連なるように形成されており、これらの領域に、エアバッグ25が連結部材43のケース11側への連結を維持された状態で膨張し、エアバッグ25の外周壁27に作用する張力が作用することとなっても、結合を解除されない構成である。
また、実施形態の場合、仮結合部36は、図10に示すように、2本の縫合糸T1,T2を利用して、車体側壁部28と乗員側壁部33とを縫着させる縫合部位38から、構成されている。縫合部位38を構成する縫合糸T1,T2は、実施形態の場合、一方の縫合糸T1の強度(太さ)を、他方の縫合糸T2の強度より小さくして、エアバッグ25の展開膨張時において、係止ピン16の連結部材43との係止状態を解除するようなアクチュエータ17の作動後に、破断可能な太さに設定されている。具体的には、実施形態の場合、縫合糸T1,T2は、同一素材から形成されるとともに、縫合糸T1の太さを、縫合糸T2より細くすることにより、強度差を設定している。そして、この縫合部位38(仮結合部36)は、バッグ本体26が小容積で膨張した後、連結部材43と係止ピン16との連結が解除されれば、突状部位37の頂部37a(始端)の部位に応力集中が生じて、頂部37aの部位を構成する縫合糸T1を破断させ、破断された縫合糸T1を順次抜くようにして糸ぬけを伝播させつつ、前側部位36cから左側部位36a,右側部位36bにかけて、縫着状態(結合状態)を解除されることとなる。また、実施形態の場合、車体側壁部28と乗員側壁部33との外周縁28a,33a相互を結合させる周縁結合部35は、仮結合部36(縫合部位38)を形成する縫合糸T1,T2よりも強度を強くして、エアバッグ25の膨張時にも破断しない強い強度を有する縫合糸T3を用いた縫合により、形成されている(図7参照)。
バッグ本体26の外周縁26aから延びる連結部材43は、バッグ本体26の内部において、外周縁26aにおける前縁26bの左右方向の中央、換言すれば、仮結合部36における突状部位37の頂部37a近傍となる突状部位37の前方から、前後方向に沿って延びるように形成されている(図7参照)。実施形態の場合、連結部材43は、バッグ本体26と別体の帯状の布材から、形成されており、周縁結合部35の形成時に、バッグ本体26の外周縁26aとともに共縫いされて、バッグ本体26に連結されている。この連結部材43は、図2,4,11に示すように、バッグ本体26の内周側を通って、先端43a側を、流入用開口29の前縁側に形成される貫通孔31から突出させて、ケース11の底壁部12に配置される係止部材15に係止されるもので、連結部材43の先端43a側には、係止部材15の係止ピン16を挿通可能な係止孔43bが、形成されている。
この連結部材43の長さ寸法は、エアバッグ25(バッグ本体26)の初期膨張時において、係止部材15との連結を維持された状態で、仮結合部36の前側部位36cに形成される突状部位37を内周側に引き込み、車体側壁部28と乗員側壁部33とにおける頂部37a近傍となる頂部37aの外周縁26a側(元部側)の領域28b,33b(車体側壁部28と乗員側壁部33とにおける突状部位37に囲まれる領域)を、バッグ本体26内に流入した膨張用ガスの内圧により相互に圧接させて(図4,11参照)、この突状部位37の頂部37aに作用する張力を抑制可能な寸法に、設定されている。詳細に説明すれば、実施形態の場合、連結部材43は、長さ寸法を極力小さく設定されており、バッグ本体26を構成する各車体側壁部28,乗員側壁部33は、バッグ本体26を略平らに展開した状態で、仮結合部36の前側部位36cより後方(流入用開口29側)となる部位で、折り込まれるようにして(実施形態の場合、流入用開口29の前側の領域を、それぞれ、左右方向に沿った折目CLをつけて略二つ折りされるようにして)、前縁26bを流入用開口29に接近させた状態で、連結部材43の先端43aを、貫通孔31から突出させている(図8,9参照)。実施形態の場合、車体側壁部28及び乗員側壁部33の折り込み時の折目CLは、バッグ本体26を略平らに展開した状態において、流入用開口29と前縁26bとの間の前後の中央より若干前方となる位置に、形成されることとなる(図8参照)。ちなみに、図8は、バッグ本体26の表裏を反転させた状態で、流入用開口29の前側の領域を、折目CLで折り返した図であり、実際の車両搭載時には、バッグ本体26は、図9に示すように、各乗員側壁部33,車体側壁部28を、それぞれ、前側の領域を内部に入れ込むように、折目CLの部位で、折り込まれることとなる。
次に、実施形態のエアバッグ25の製造について説明する。乗員側壁部33と車体側壁部28とを、外周面相互を対向させつつ、平らに展開した状態で、外周縁28a,33aを一致させるように重ね、間に連結部材43の元部側を配置させる。そして、乗員側壁部33と車体側壁部28との外周縁28a,33aを、連結部材43の元部側とともに、縫合糸T3を用いて、周縁結合部35を形成するように縫着させる。次いで、平らに展開されている乗員側壁部33と車体側壁部28とを、縫合糸T1,T2を用いて、縫着させて、縫合部位38(仮結合部36)を形成する。その後、周縁結合部35を外部に露出させないように、流入用開口29を利用して、車体側壁部28と乗員側壁部33とを反転させれば、仮結合部36の外周側に位置する外側領域40を内周側に入れ込まれた状態のエアバッグ25を製造することができる。
そして、上記のように製造したエアバッグ25を使用して、エアバッグ装置Mを組み立てる。まず、リテーナ9を、図示しないボルトを取付孔30から突出させるようにして、流入用開口29からエアバッグ25内に挿入させ、各乗員側壁部33,車体側壁部28において、仮結合部36の前側部位36cより後側の領域を、それぞれ、内部に入れ込むように、折目CLの部位で折って、連結部材43の先端43aを貫通孔31から突出させた状態のエアバッグ25を、ケース11内に収納可能なように折り畳み、折り崩れしないように、折り畳まれたエアバッグ25の周囲を所定の折り崩れ防止材によりくるんでおく。このとき、リテーナ9のボルト及び連結部材43の先端43aは、折り崩れ防止材から突出させておく。
次いで、リテーナ9の各ボルトを貫通孔12bから突出させ、連結部材43の先端43aを貫通孔12cから突出させるようにして、ケース11内の底壁部12上にエアバッグ25を収納させる。そして、係止部材15の係止ピン16を連結部材43の先端43a側に形成されている係止孔43bに挿通させ、係止ピン16の先端側を支持台12dに支持させるようにして、連結部材43を係止部材15に係止させる。その後、インフレーター10の本体部10aを、下方から底壁部12の挿通孔12aに挿入させつつ、フランジ部10cにリテーナ9の各ボルトを貫通させて、ナット止めすれば、収納部位としてのケース11に、エアバッグ25とインフレーター10とを収納し、かつ、リテーナ9を利用して、エアバッグ25とインフレーター10とを取り付けることができ、さらに、エアバッグ25の連結部材43をケース11側に連結させることができる。次いで、ケース11にエアバッグカバー20を被せて、リベット23等を利用して側壁部13,22相互を連結して、ケース11にエアバッグカバー20を取り付け、さらに、ケース11の取付片13aに、図示しないホーンスイッチ機構を組み付ければ、エアバッグ装置Mを組み立てることができる。このエアバッグ装置Mは、予め、ステアリングシャフトSSに締結したステアリングホイール本体1に対して、ホーンスイッチ機構の図示しない取付基板を利用して、取り付ければ、車両に搭載することができる。
エアバッグ装置Mの車両への搭載後、走行中の車両が衝突すれば、制御装置46がインフレーター10に作動信号を出力することとなって、インフレーター10が、ガス吐出口10bから膨張用ガスを吐出させ、エアバッグ25が、膨張用ガスを内部に流入させて膨張し、エアバッグカバー20に形成された扉部21aを押し開いて、膨張することとなる。
そして、このとき、実施形態のエアバッグ装置Mでは、エアバッグ25(バッグ本体26)は、まず、図11及び図13のAに示すように、仮結合部36による結合状態を維持された小容積として、膨張することとなるが、このとき、エアバッグ25の外周壁27相互(実施形態の場合、車体側壁部28及び乗員側壁部33)を結合させて構成される仮結合部36は、結合解除時の起点となる始端(突状部位37の頂部37a)側を、頂部37aの近傍部位から延びて、先端43a側を収納部位(ケース11)側に連結される連結部材43によって、エアバッグ25の内側に引き込まれ、エアバッグ25の外周壁27における始端(頂部37a)近傍であって始端(頂部37a)より外周縁26a側となる領域が、エアバッグ25内に流入した膨張用ガスの内圧により相互に圧接されることとなって、始端(頂部37a)に作用する張力が、抑制されることとなる。
詳細に説明すれば、実施形態のエアバッグ装置Mでは、連結部材43の長さ寸法が、極力短く設定され、エアバッグ25の折畳収納時、仮結合部36における前側部位36cも大きく内部に入れ込まれているが、エアバッグ25は、球状に膨張しようとすることから、エアバッグ25(バッグ本体26)の初期膨張時において、ケース11側との連結を維持された状態で、仮結合部36における突状部位37以外の部位は、図5に示すように、エアバッグ25の外表面上に配置されるような態様となり、仮結合部36における突状部位37以外の部位には、張力が作用することとなる。仮結合部36における突状部位37は、流入用開口29側(膨張時におけるエアバッグ25の内周側)に、部分的に突出するように形成されており、また、この突状部位37は、連結部材43によってエアバッグ25(バッグ本体26)の内側に引き込まれていることから、図4,11に示すように、車体側壁部28と乗員側壁部33とにおける頂部37aの外周縁26a側(元部側)の領域28b,33b(車体側壁部28と乗員側壁部33とにおける突状部位37に囲まれる領域)が、自由膨張せず、バッグ本体26内に流入した膨張用ガスの内圧により相互に圧接されることとなり、連結部材43がケース11側に連結を維持された状態では、この突状部位37の頂部37aに、張力が作用することを極力抑制することができる。
そのため、実施形態のエアバッグ装置Mでは、連結部材43のケース11側との連結解除前に、仮結合部36の突状部位37に張力が作用することを抑制でき、仮結合部36による結合状態を維持することができる。そして、小容積で膨張したエアバッグ25が乗員を受け止め、エアバッグ25の内圧が上昇した際に、アクチュエータ17が作動して、連結部材43がケース11側との連結を解除されれば、エアバッグ25の膨張に伴って、仮結合部36における突状部位37の内側への引き込みが解除され、突状部位37の頂部37a(始端)に、エアバッグ25の外周壁27に作用している張力による応力集中が生じることとなって、仮結合部36が、この始端(頂部37a)を起点として、結合を解除され、エアバッグ25が、図12及び図13のCに示すように、大容積で膨張を完了させることとなる。すなわち、実施形態のエアバッグ装置Mでは、小容積で膨張したエアバッグ25の内圧が上昇した際に、連結部材43のケース11側への連結を解除すれば、直ちに、仮結合部36を、頂部37a(始端)側から結合解除することができることから、仮結合部36による結合解除のタイミングを略一定とすることができる。
また、実施形態のエアバッグ装置Mでは、エアバッグ25が、仮結合部36による結合を維持して、小容積で膨張した状態で、乗員を受け止めて、内圧が上昇したら、所定のタイミングで、連結部材43のケース11側との連結を解除することにより、仮結合部36の結合状態を解除させて、容積を増大させることができることから、相対的に、エアバッグ25の内圧を低下させることができ、乗員をソフトに保護することができる。
したがって、実施形態のエアバッグ装置Mでは、仮結合部36の結合解除タイミングを略一定にできて、安定した乗員保護性能を確保することができる。
また、実施形態のエアバッグ装置Mでは、連結部材43を、ケース11の底壁部12側に配置される係止部材15に先端43a側を係止させて、ケース11側に連結させ、この係止部材15の係止ピン16を、アクチュエータ17を作動させることにより、引き込んで、連結部材43の先端43a側の係止状態を解除させる構成である。そのため、実施形態のエアバッグ装置Mでは、連結部材に破断部を設けて、この破断部を破断させることにより連結部材の収納部位側との連結を解除させる場合と比較して、連結部材43のケース11側との連結解除の一定のタイミングを任意に設定することができ、仮結合部36の結合解除タイミングを適宜変更することにより、車両の衝突状態に応じて、エアバッグ25による乗員の拘束態様を任意に変更できる。勿論、このような点を考慮しなければ、連結部材に、仮結合部よりも脆弱に設定される破断部を設けて、この破断部を破断させることにより連結部材の収納部位側との連結を解除させるような構成としてもよい。なお、実施形態では、制御装置46は、車両の前面衝突時において衝突検知センサ47からの電気信号を受けた所定時間経過後であって、エアバッグ25が乗員を受け止めて内圧を上昇させた際に、係止部材15のアクチュエータ17を作動させるように、構成されている。しかしながら、連結部材43のケース11側との連結解除のタイミングは、実施形態に限られるものではなく、任意に設定することができる。
さらに、実施形態のエアバッグ装置Mでは、外周壁27における仮結合部36の突状部位37の頂部37aより外周縁26a側となる領域(詳細には、車体側壁部28における仮結合部36と周縁結合部35とに囲まれた領域)に、仮結合部36の結合解除時に開口するベントホール32を、配設させている(図6,7参照)。そのため、仮結合部36の結合解除時に、図12に示すように、開口したベントホール32から余剰の膨張用ガスGを排出させることができることから、エアバッグ25の内圧上昇を一層抑制することができ、乗員を一層ソフトに保護することができる。また、実施形態では、小容積で膨張したエアバッグ25(小容積バッグ49)では、ベントホール32が閉塞されていることから、小容積バッグ49の内圧を高く保持することもできる。勿論、このような点を考慮しなければ、エアバッグとして、ベントホールを備えない構成のものを使用してもよい。
さらにまた、実施形態のエアバッグ装置Mでは、仮結合部36を、縫合糸T1,T2を用いた縫合により、構成していることから、接着剤等を用いる場合と比較して、仮結合部36の製造が容易であり、また、仮結合部36を構成する縫合糸T1が破断すれば、この破断による糸抜けが伝播して、縫着(結合)状態を解除できることから、仮結合部36による結合解除が円滑となる。特に、実施形態では、仮結合部36は、強度を異ならせた2本の縫合糸T1,T2を使用して、車体側壁部28と乗員側壁部33とを縫着させて構成される縫合部位38から、構成されていることから、連結部材43がケース11側との連結を解除されて、仮結合部36の内側への引き込みが解除されれば、仮結合部36における突状部位37の頂部37a(始端)を構成する強度の弱い(細い)方の縫合糸T1に、エアバッグ25の外周壁27に作用している張力による応力を集中させることができて、この頂部37aの部位を構成する縫合糸T1を円滑に破断させることができる。そのため、仮結合部36の結合解除を迅速に行なうことができる。勿論、このような点を考慮しなければ、強度を同等に設定した2本の縫合糸を使用して、仮結合部を形成してもよい。また、仮結合部は、縫合糸を用いた縫合部位に限られるものではなく、例えば、仮結合部として、乗員側壁部と車体側壁部との所定箇所を、接着剤を用いて接着させ、この接着部位を、連結部材のケース側との連結解除時に、剥離させて、結合状態を解除するような構成のものを使用してもよい。
さらにまた、実施形態のエアバッグ装置Mは、ステアリングホイール用のものであり、仮結合部36は、乗員側壁部33と車体側壁部28とを結合させるようにして、エアバッグ25の膨張完了時の後縁側を除いた左方から前方を経て右方にかけての三方にわたって、略逆U字形状とするように、連続的に、形成されている。また、仮結合部36におけるエアバッグ25の前縁側の部位(前側部位36c)には、部分的に後方(流入用開口29側)に突出するように形成される突状部位37が、形成され、この突状部位37の頂部37aが、仮結合部の結合解除時の起点となる始端を、構成している。そのため、実施形態のエアバッグ装置Mでは、膨張初期に、仮結合部36による結合状態を維持された小容積として膨張するエアバッグ25(小容積バッグ49)が、図13のAに示すように、左右方向の幅寸法を小さくするとともに、前方への展開を抑制されて、後方に広く膨張することから、この小容積バッグ49を、まず、ステアリングホイールWにおけるリング部Rの後縁側の領域と乗員の腹部との間に迅速に展開させることができて、ステアリングホイールWに乗員が当たることを防止できる。また、このとき、膨張するエアバッグ25(小容積バッグ49)が、ステアリングホイールWを把持している乗員の手や腕と干渉することも、抑制できる。そして、その後、連結部材43のケース11側との連結が解除されれば、仮結合部36が、前側部位36cに形成される突状部位37の頂部37aから、結合を解除されることから、エアバッグ25は、仮結合部36の結合解除に伴い、まず、仮結合部36における前側部位36cの結合を解除されて、前後に広く展開されるように膨張した後(図13のB参照)、左右に広く展開して大容積で膨張を完了させることとなる(図13のC参照)。
すなわち、実施形態のエアバッグ装置Mでは、膨張初期に、小容積で膨張するエアバッグ25(小容積バッグ49)により乗員を迅速に拘束して、乗員の前進移動を抑制した状態で、仮結合部36の結合を解除させて、容積を増大させて大容積で膨張したエアバッグ25(大容積バッグ50)により、乗員の頭部を、反力を抑えてソフトに拘束することができる。その結果、実施形態のエアバッグ装置Mでは、内圧を高められた小容積バッグ49により、乗員の前進移動を迅速に防止でき、かつ、内圧上昇を抑制された状態の大容積バッグ50により、乗員の頭部をソフトに保護することができる。
また、実施形態のエアバッグ装置Mでは、仮結合部36は、エアバッグ25の製造時に、乗員側壁部33と車体側壁部28とを平らに展開した状態で、縫合糸T1,T2を用いて縫合部位38を形成すれば、形成でき、乗員側壁部33と車体側壁部28との外周縁28a,33a相互を縫着させる周縁結合部35の形成時に、同時に、平面縫製によって、形成できる。さらに、実施形態のエアバッグ装置Mでは、連結部材43は、周縁結合部35の形成時に、同時に共縫いされてエアバッグ25に連結されている。そのため、実施形態のエアバッグ装置Mでは、エアバッグ25の製造工数及び製造コストの増加を抑制することができて、エアバッグ25を安価に製造することができる。
なお、実施形態では、仮結合部36の突状部位37は、後方(流入用開口29側)に突出するように、形成されているが、突状部位の突出方向はこれに限られるものではなく、小容積として膨張した際に、頂部の外周縁側の領域を膨張用ガスの内圧により相互に圧接させて、頂部に作用する張力を抑制可能であれば、仮結合部の突状部位は、前方に突出するように形成してもよい。
また、エアバッグ53として、図14,15に示す構成のものを使用してもよい。エアバッグ53は、ステアリングホイール用のエアバッグ装置に使用されるもので、図14,15に示すように、膨張用ガスを流入させて膨張する袋状のバッグ本体26Aと、バッグ本体26Aの外周縁26aから延びる連結部材43と、を備える構成である。連結部材43は、上述のエアバッグ25における連結部材43と同一の構成であり、同一の図符号を付して詳細な説明を省略する。また、バッグ本体26Aは、外周壁27Aの一部において外周壁27A相互を結合させて構成される仮結合部54以外は、上述のエアバッグ25におけるバッグ本体26と同様の構成であり、同一の部材には、同一の図符号の末尾に「A」を付して詳細な説明を省略する。
エアバッグ53では、前述のエアバッグ25におけるバッグ本体26と同様に、仮結合部54は、図14に示すように、外形形状を、車体側壁部28Aと乗員側壁部33Aとの外周縁28a,33a相互を結合している円形の周縁結合部35Aより小径の略円形状として、構成されている。換言すれば、仮結合部54は、エアバッグ53の領域を内周側と外周側とで区画するように外周縁(周縁結合部35Aの内側において流入用開口29Aの周囲を全周にわたって囲むような形状とされている。詳細には、実施形態の場合、仮結合部54の外径寸法D1は、周縁結合部35Aの外径寸法D2の5/9程度に、設定されている(図14参照)。また、この仮結合部54は、中心C1を、周縁結合部35Aの中心C2よりも、後方にずらすようにして、周縁結合部35Aに対して偏心させ、かつ、後縁54aを、周縁結合部35Aの後縁35aと一致させるようにして、配置されている。そして、このエアバッグ53においても、仮結合部54は、バッグ本体26Aの領域(周縁結合部35A内部の領域)を、外側領域40Aと内側領域41Aとの2つの領域に区画している。
また、実施形態では、仮結合部54は、中心C1と連結部材43との間となるエアバッグ53の前縁側の部位において、左右方向の略中央となる一部を、切り欠かれて形成されている。換言すれば、仮結合部54は、バッグ本体26Aの前縁26bの左右方向の中央から延びる連結部材43近傍となる位置(連結部材43の後方の領域)において、相互に離隔した位置に2つの端末56,56を配置させるように、分断されている。すなわち、仮結合部54は、連結部材43の後方の領域に、外側領域40Aと内側領域41Aとを連通させるような、開口部55を有する構成とされており、開口部55の左右両側となる連結部材43近傍となる位置に配置される2つの端末56,56が、仮結合部54の結合解除時の起点となる始端を構成している。実施形態の場合、端末56,56間の離隔距離L3は、仮結合部54の外径寸法D1の1/6程度に設定されている(図14参照)。また、実施形態の仮結合部54では、各端末56,56と中心C1とを結んだ直線相互の交差角度θが、20°程度に、設定されている。さらに、実施形態の仮結合部54は、バッグ本体26Aの中心(周縁結合部35Aの中心C2と一致)を通る前後方向に沿った直線を基準として、左右対称形とされている。
エアバッグ53においても、仮結合部54は、周縁結合部35Aを形成する縫合糸T3よりも強度の弱い2本の縫合糸T1,T2を利用して、車体側壁部28Aと乗員側壁部33Aとを縫着させる縫合部位58から、構成されている。そして、実施形態の場合、仮結合部54の端末56,56は、図16に示すように、返し縫を施されておらず、縫合糸T1,T2を縫い放すようにして(縫合糸T1,T2の端末を端に切断するだけで)、形成されている。換言すれば、仮結合部54の端末56,56には、縫合糸T1,T2の抜けや、ほどけを防止するような端末処理(返し縫)が施されていない。また、エアバッグ53においても、車体側壁部28Aにおいて、仮結合部54と周縁結合部35Aとに囲まれる領域(外側領域40A内)に、2つのベントホール32Aが、配置されている。
上記構成のエアバッグ53は、前述のエアバッグ25と同様に、周縁結合部35A形成後のバッグ本体26Aにおいて、平らに展開した状態の乗員側壁部33Aと車体側壁部28Aとを、縫合糸を用いて縫着させて縫合部位58(仮結合部54)を形成し、その後、周縁結合部35Aを外部に露出させないように、流入用開口29Aを利用して、車体側壁部28Aと乗員側壁部33Aとを反転させれば、製造することができる(図15参照)。
そして、上記構成のエアバッグ53を使用したエアバッグ装置においても、エアバッグ53(バッグ本体26A)は、まず、仮結合部54による結合状態を維持された小容積として、膨張することとなる(図17のA参照)。このとき、エアバッグ53の外周壁27A相互(車体側壁部28A及び乗員側壁部33A)を結合させて構成される仮結合部54は、結合解除時の起点となる始端(端末56,56)側を、連結部材43によって、エアバッグ53の内側に引き込まれ、エアバッグ53の外周壁27Aにおける始端(端末56,56)近傍であって始端(端末56,56)より外周縁26a側となる領域が、エアバッグ53内に流入した膨張用ガスの内圧により相互に圧接されることとなって、始端(端末56,56)に作用する張力が、抑制されることとなる。そのため、上記構成のエアバッグ53を使用した場合にも、連結部材43が図示しないケース側との連結を解除される前に、仮結合部54の端末56,56に張力が作用することを抑制でき、仮結合部54による結合状態を維持することができる。
そして、小容積で膨張したエアバッグ53が乗員を受け止め、エアバッグ53の内圧が上昇した際に、図示しないアクチュエータが作動して、連結部材43がケース側との連結を解除されれば、エアバッグ53の膨張に伴って、仮結合部54における端末56,56(始端)に、エアバッグ25の外周壁27Aに作用している張力による応力集中が生じることとなって、仮結合部54が、この始端(端末56)を起点として、結合を解除されて、エアバッグ53が、図17のCに示すように、大容積で膨張を完了させることとなる。
そして、上記構成のエアバッグ53を使用したエアバッグ装置では、連結部材43がケース側との連結を解除されて、仮結合部54の内側への引き込みが解除された際に、まず、外周壁27Aにおける連結部材43の元部側を連結させた部位(外側領域40Aにおける一部の部位40a)が、仮結合部54における端末56,56の間(2つの始端の間)に形成される隙間の部位(開口部55)に進入して、この開口部55から部分的に外部に突出するように膨張し(図17のB参照)、その後、この突出した膨張部位(外側領域40Aの一部の部位40a)が、仮結合部54を押し広げるように(仮結合部54により結合されている車体側壁部28Aと乗員側壁部33Aとを相互に離隔させるように)膨張することから、仮結合部54を、端末56,56(始端)を起点として円滑かつ迅速に結合を解除させることができる。
さらにまた、上記構成のエアバッグ53では、仮結合部54を、一部を切り欠いた略円弧状として構成していることから、エアバッグ53が連結部材43をケース側と連結させた状態で膨張した際に、部分的な応力集中が生じ難く、仮結合部54にかかる応力を、仮結合部54全体に分散させることができる。そのため、仮結合部54の結合解除時に、2つの端末56,56(始端)に確実に応力を集中させることができ、仮結合部54を、2つの端末56,56(始端)側から確実に開始させることが可能となる。勿論、このような点を考慮しなければ、仮結合部を、円弧状としなくともよく、例えば、曲率を異ならせた曲線をなだらかに連ならせるようにして、仮結合部を構成してもよい。
さらにまた、上記構成のエアバッグ53においても、仮結合部54を、縫合糸T1,T2を用いた縫合により、構成していることから、接着剤等を用いる場合と比較して、仮結合部54の製造が容易であり、また、仮結合部54を構成する縫合糸T1,T2が破断すれば、この破断による糸抜けが伝播して、縫着(結合)状態を解除できることから、仮結合部54による結合解除が円滑となる。また、上記構成のエアバッグ53では、略円弧状の仮結合部54を、縫合糸T1,T2を用いた縫合により構成していることから、仮結合部54を形成する部位の中心C1を固定させた状態で、治具等を利用して送りつつ、縫合するようにすれば、仮結合部54を、人の手で押さえなくとも、ミシンで自動に縫って形成でき、製造工数及びコストを低減させることができる。
さらにまた、上記構成のエアバッグ53では、始端を構成する仮結合部54の端末56,56が、返し縫を施されず、縫合糸T1,T2を縫い放すようにして、形成されている。そのため、上記構成のエアバッグ53では、仮結合部54の結合解除開始が、始端(端末56,56)を構成する縫合糸T1,T2の破断ではなく、始端(端末56,56)の部位での糸抜けによるものとなることから、仮結合部54の結合解除タイミングを略一定にすることができ、かつ、仮結合部54の結合解除も円滑に行なうことができる。さらに、仮結合部54の端末56,56を、返し縫を施さない構成とすれば、2つの端末56,56を、的確に、略同時に糸ぬけを開始させることができる。勿論、このような点を考慮しなければ、端末に返し縫を施すようにして、仮結合部を形成してもよい。なお、上記構成のエアバッグ53では、仮結合部54は、端末56,56近傍では縫合糸T1,T2の糸抜けにより、結合解除されるが、ある程度結合解除が進んだ状態では、縫合糸T1,T2の破断により、結合解除されることとなる。
さらにまた、上記構成のエアバッグ53も、ステアリングホイール用のエアバッグ装置に使用されるもので、仮結合部54が、車体側壁部28Aと乗員側壁部33Aとの外周縁28a,33a相互を結合する略円形の周縁結合部35Aより小径として、後縁を周縁結合部35Aの後縁と一致させるように、中心C1を、周縁結合部35Aの中心C2よりも、後方にずらすようにして形成されるとともに、始端を構成する2つの端末56,56を、エアバッグ53の前縁側の部位に、配置させている。そのため、上記構成のエアバッグ53を用いたエアバッグ装置においても、膨張初期に、仮結合部54による結合状態を維持された小容積として膨張するエアバッグ53(小容積バッグ49A)が、図17のAに示すように、左右方向の幅寸法を小さくするとともに、前方への展開を抑制されて、後方に広く膨張することから、この小容積バッグ49Aを、まず、ステアリングホイールWにおけるリング部の後縁側の領域と乗員の腹部との間に迅速に展開させることができて、ステアリングホイールWに乗員が当たることを防止できる。また、このとき、膨張するエアバッグ53(小容積バッグ49A)が、ステアリングホイールWを把持している乗員の手や腕と干渉することも、抑制できる。そして、その後、連結部材43のケース側との連結が解除されれば、仮結合部54が、エアバッグ53の前縁側の部位に配置される2つの端末56,56から、結合を解除されることから、エアバッグ53は、仮結合部54の結合解除に伴って、前後に広く展開されるように膨張した後(図17のBの二点鎖線参照)、左右に広く展開して大容積で膨張を完了させることとなる(図17のC参照)。
すなわち、上記構成のエアバッグ53を使用した場合にも、膨張初期に、小容積で膨張するエアバッグ53(小容積バッグ49A)により乗員を迅速に拘束して、乗員の前進移動を抑制した状態で、仮結合部54の結合を解除させて、容積を増大させて大容積で膨張したエアバッグ53(大容積バッグ50A)により、乗員の頭部を、反力を抑えてソフトに拘束することができる。その結果、上記構成のエアバッグ53を使用したエアバッグ装置においても、内圧を高められた小容積バッグ49Aにより、乗員の前進移動を迅速に防止でき、かつ、内圧上昇を抑制された状態の大容積バッグ50Aにより、乗員の頭部をソフトに保護することができる。
なお、上記構成のエアバッグ25,53では、いずれも、仮結合部36,54が、左右対称形とされており、左右方向の中央付近に配置される始端(突状部位37の頂部37a、端末56)から結合解除される構成であることから、左右にバランスよく膨張させることができる。
また、実施形態では、エアバッグ25では、仮結合部36は、バッグ本体26(エアバッグ25)の領域を2つに区画するように、エアバッグ25の後縁側を開口させた略逆U字形状として構成され、エアバッグ53では、仮結合部54は、バッグ本体26A(エアバッグ53)の領域を2つに区画するように、略円形として、構成されているが、仮結合部の外形形状はこれに限られるものではない。例えば、仮結合部を、エアバッグにおける前縁側の部位を他の部位と区画するような形状としてもよく、さらには、仮結合部として、エアバッグを部分的に区画させるような線状としたものを配設させてもよい。線状の仮結合部を配設させる場合、連結部材は、仮結合部における流入用開口から離れた側の端末から延びるように、配置されることとなる。
なお、実施形態では、エアバッグ25,53の内部に、乗員側壁部33,33Aと車体側壁部28,28Aとの離隔距離を規制するテザーを配設させていないが、エアバッグ25,53は、まず、連結部材43のケース11側との連結を維持されて、小容積で膨張することから、テザーを内部に配設させなくとも、膨張初期に、乗員側壁部33,33Aが乗員側に大きく突出することも抑制されて、乗員を的確に保護することができる。勿論、エアバッグの内部にテザーを配置させる構成としてもよい。
また、実施形態では、ステアリングホイール用のエアバッグ装置を例に採り説明しているが、本発明を適用可能なエアバッグ装置はこれに限られるものではなく、助手席用エアバッグ装置等にも、適用可能である。また、実施形態では、外周壁27,27Aが、2枚の壁部(乗員側壁部33,33A及び車体側壁部28,28A)から構成され、仮結合部36,54が、異なる壁部(乗員側壁部33,33Aと車体側壁部28,28A)を結合させるように、形成されているが、勿論、1枚の壁部の所定箇所をつまむようにして、仮結合部を形成するように構成してもよい。さらに、仮結合部の配置位置や配置数(連結部材の配置数)も、実施形態に限られるものではなく、乗員の保護モードに応じて、任意に設定可能である。
10…インフレーター、
11…ケース(収納部位)、
15…係止部材、
17…アクチュエータ、
25,53…エアバッグ、
26,26A…バッグ本体、
27,27A…外周壁、
28,28A…車体側壁部、
32,32A…ベントホール、
33,33A…乗員側壁部、
35,35A…周縁結合部、
36…仮結合部、
37…突状部位、
37a…頂部(始端)、
43…連結部材、
43a…先端、
43b…係止孔、
54…仮結合部、
55…開口部、
56…端末(始端)、
M…エアバッグ装置。

Claims (10)

  1. 可撓性を有したシート材からなる外周壁を有した袋状とされて、折り畳まれて収納部位内に収納されるとともに、内部に膨張用ガスを流入させて、前記収納部位から突出しつつ展開膨張する構成のエアバッグを、備え、
    該エアバッグが、前記外周壁の一部に、前記外周壁相互を結合させて構成される仮結合部を有して、初期膨張時に、該仮結合部による結合状態を維持されて、小容積で膨張し、膨張完了前に、前記仮結合部による結合状態を解除されて、大容積で膨張する構成とされるエアバッグ装置であって、
    前記仮結合部が、応力集中を生じさせやすく、結合解除時の起点となる始端を、有する構成とされ、
    前記エアバッグが、前記始端の近傍部位から延びて、前記エアバッグの内周側を通り、先端側を、前記収納部位側に連結される連結部材を有し、
    該連結部材が、前記収納部位側との連結を維持された前記エアバッグの初期膨張時に、前記外周壁における前記始端近傍であって前記始端より外周縁側となる領域を、前記エアバッグ内に流入した膨張用ガスの内圧により相互に圧接させて、前記始端に作用する張力を抑制するように構成されるとともに、前記エアバッグの内圧上昇時に、前記仮結合部の結合を解除可能に、前記収納部位側との連結を解除させるように構成されていることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記連結部材が、前記収納部位側に配置される係止部材に、先端側を係止されて、前記収納部位側に連結され、
    前記係止部材が、前記収納部位側に設けられたアクチュエータの作動により、前記連結部材の先端側の係止を解除可能に、構成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記仮結合部が、前記連結部材近傍となる位置において、相互に離隔した位置に2つの端末を配置させるように、分断されて、
    前記端末相互が、前記始端を構成していることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記仮結合部が、一部を切り欠いた略円弧状として構成されていることを特徴とする請求項3に記載のエアバッグ装置。
  5. 前記仮結合部が、縫合糸を用いた縫合により、構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
  6. 前記始端を構成する前記仮結合部の端末が、返し縫を施されておらず、前記縫合糸を縫い放すようにして、形成されていることを特徴とする請求項5に記載のエアバッグ装置。
  7. 前記エアバッグが、ステアリングホイール用のものであって、前記外周壁として、外形形状を同一とした略円形状として、膨張完了時に乗員側に配置される乗員側壁部と、膨張完了時にステアリングホイール側に配置される車体側壁部と、を備える構成とされ、前記乗員側壁部と前記車体側壁部との外周縁相互を、略円形とされる周縁結合部により、結合させて構成され、
    前記仮結合部が、前記周縁結合部より小径とされて、中心を、前記周縁結合部の中心よりも、後方にずらすようにして形成されるとともに、2つの前記端末を、前記エアバッグの前縁側の部位に、配置させていることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
  8. 前記エアバッグが、ステアリングホイール用のものであって、前記外周壁として、外形形状を同一とした略円形状として、膨張完了時に乗員側に配置される乗員側壁部と、膨張完了時にステアリングホイール側に配置される車体側壁部と、を備える構成とされ、
    前記仮結合部が、前記乗員側壁部と前記車体側壁部とを結合させるとともに、前記エアバッグの膨張完了時の後縁側を除いた左方から前方を経て右方にかけての三方にわたって、略逆U字形状とするように、連続的に、形成され、
    前記始端が、前記仮結合部における前記エアバッグの前縁側の部位において、部分的に突出するように形成される突状部位の頂部から、構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアバッグ装置。
  9. 前記仮結合部が、縫合糸を用いた縫合により、構成されていることを特徴とする請求項8に記載のエアバッグ装置。
  10. 前記外周壁において、前記仮結合部の前記始端より外周縁側となる領域に、前記仮結合部の結合解除時に開口するベントホールが、形成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
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