JP5007539B2 - エアバッグ及びエアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エアバッグ内部からエアバッグ外部へガスを流出させることにより、乗員がエアバッグによってソフトに受け止められるようにするためのベントホールと、該ベントホールからのガスの流出を規制する規制手段とを備えたエアバッグに関する。また、本発明は、このエアバッグを備えたエアバッグ装置に関する。
エアバッグにベントホールを設け、膨張したエアバッグに車両乗員等が突っ込んで来たときに、該ベントホールを介してエアバッグ内部からガスを流出させることにより、該車両乗員等をエアバッグによってソフトに受け止めるようにすることは周知である。
特開平6−127330号公報には、膨張したエアバッグの乗員対向面に乗員が接触するまではベントホールが閉鎖されており、乗員がこの膨張したエアバッグの乗員対向面に接触して該乗員対向面を後退させるとベントホールが開放するように構成されたエアバッグが記載されている。
同号公報では、エアバッグの乗員対向面と反対側の反乗員側面に、ベントホールが配置されている。このベントホールの近傍にスリットが設けられ、このスリットにストラップが挿通されている。このストラップの一端側は、エアバッグの内部を通ってエアバッグの乗員対向面に連結されている。また、このストラップの他端側は、該スリットからエアバッグの外面に沿ってベントホールを横切るように引き回され、このベントホールを挟んで該スリットと反対側において、エアバッグの外面に結合されている。
同号公報にあっては、エアバッグが膨張すると、このエアバッグの乗員対向面と反乗員側面とが離反するのに伴ってストラップが緊張する。この際、ストラップの該他端側は、エアバッグの外面に沿って緊張してベントールに重なり、該ベントホールを閉鎖するようになる。これにより、該ベントホールからのガスの流出が規制され、エアバッグの内部が速やかに高圧となり、エアバッグが迅速に展開する。
この膨張したエアバッグに乗員が接触してエアバッグの乗員対向面を後退させると、ストラップが弛み、このストラップの該他端側がエアバッグ内部のガス圧によりベントホールから離反する。これにより、ベントホールが開放され、該ベントホールからエアバッグ外にガスが流出する。この結果、乗員がエアバッグによってソフトに受け止められる。
特開平6−127330号公報
上記特開平6−127330号にあっては、エアバッグが膨張途中であっても、エアバッグに乗員が接触してこのエアバッグの乗員対向面を後退させると、テザーが弛んでベントホールが開放する。この場合、エアバッグの内圧が十分に上昇しないうちにベントホールからエアバッグ内のガスが流出してしまうおそれがある。
このような現象を防止するために、高出力のインフレータを用いてエアバッグの膨張を迅速化することも考えられるが、高出力のインフレータを用いると、エアバッグ装置の大型化やコストの上昇を招く。
本発明は、エアバッグの内圧が所定以上となるまではベントホールが閉又は小開度となっており、エアバッグの内圧が所定以上となり、且つエアバッグに乗員が接触したときにベントホールが開又は大開度となるエアバッグ及びエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明(請求項1)のエアバッグは、ベントホールと、該ベントホールからのガスの流出を規制する規制手段とを有するエアバッグであって、該ベントホールは、膨張した状態におけるエアバッグの乗員対向面と反対側の反乗員側面又はエアバッグの側面に設けられており、該規制手段は、該ベントホールを覆う蓋部材と、エアバッグの内部を通って該蓋部材と前記乗員対向面とを繋ぐ繋ぎ部材とを備えているエアバッグにおいて、該ベントホールよりもエアバッグの中央側において、エアバッグの乗員対向面と反乗員側面とが結合手段により結合解除可能に結合されており、前記繋ぎ部材の延在方向の途中部が、該乗員対向面と反乗員側面との間に挟み込まれて該結合手段によりこれらと結合されており、エアバッグの内圧が所定以上になったときに、該結合手段による該乗員対向面、反乗員側面及び繋ぎ部材の結合が解除され、その後、エアバッグに乗員が接触するまでは、前記蓋部材が、該繋ぎ部材によりエアバッグ外部側への移動を阻止されて前記ベントホールに重なり、これにより該ベントホールが閉又は小開度とされ、エアバッグに乗員が接触して前記乗員対向面を後退させることにより、該蓋部材がエアバッグ内部のガス圧によって該ベントホールから離反し、これにより該ベントホールが開又は大開度となることを特徴とするものである。
請求項2のエアバッグは、請求項1において、前記蓋部材は、エアバッグの内側から前記ベントホールを覆っており、前記反乗員側面又は前記側面のエアバッグ内側面に、前記繋ぎ部材の挿通部が設けられており、該繋ぎ部材は、一端側が前記乗員対向面に連なり、途中部が該挿通部に挿通され、他端側が前記蓋部材の一端に連なっており、該蓋部材のうち、該ベントホールを挟んで該繋ぎ部材と反対側の端部が、エアバッグの該ベントホール周囲部に結合されていることを特徴とするものである。
請求項3のエアバッグは、請求項1において、前記蓋部材は、エアバッグの外側から前記ベントホールを覆っており、前記繋ぎ部材は、該ベントホール及びエアバッグの内部を通って該蓋部材と前記乗員対向面とを繋いでいることを特徴とするものである。
請求項4のエアバッグは、請求項1ないし3のいずれか1項において、該エアバッグ内に、膨張した状態におけるエアバッグの前記乗員対向面と反乗員側面とを連結した内部部材が設けられており、前記繋ぎ部材は、該内部部材に連結されていることを特徴とするものである。
請求項5のエアバッグは、請求項1ないし4のいずれか1項において、エアバッグの前記反乗員側面の中央付近にガス導入口が設けられており、エアバッグの前記乗員対向面と該反乗員側面とは、該開口と前記ベントホールとの間において、該開口の周囲を周回するように実質的に環状又は渦巻き状に延設された前記結合手段によって結合されていることを特徴とするものである。
本発明(請求項6)のエアバッグ装置は、エアバッグと、該エアバッグにガスを供給するインフレータと、該エアバッグが取り付けられるリテーナと、該エアバッグを該リテーナに固定する固定部材とを備えたエアバッグ装置において、該エアバッグは請求項1ないし5のいずれか1項に記載のエアバッグであることを特徴とするものである。
本発明のエアバッグ及びエアバッグ装置にあっては、車両衝突時等にインフレータがガス噴出作動し、このインフレータからのガスによりエアバッグが膨張する場合、このエアバッグの内圧が所定以上となるまでは、ベントホールよりもエアバッグ中央側において、このエアバッグの乗員対向面と反乗員側面とが結合手段により結合されている。また、この結合手段により、繋ぎ部材の延在方向の途中部も、該乗員対向面及び反乗員側面と一緒に結合されている。
即ち、このエアバッグの膨張初期の段階においては、該結合手段によりエアバッグの膨張が部分的に規制されており、これによりエアバッグの内容積が減じられた状態となっている。そのため、高出力のインフレータを用いなくとも、エアバッグの内圧が速やかに上昇する。
このエアバッグの内圧が所定以上になると、結合手段が破断して、エアバッグの乗員対向面と反乗員側面との結合、並びにこれらと繋ぎ部材との結合が解除される。これにより、エアバッグが最大まで膨張するようになる。
その後、このエアバッグに乗員が接触するまでは、繋ぎ部材がエアバッグの乗員対向面と蓋部材との間で緊張し、蓋部材がこの繋ぎ部材によりエアバッグ外部側への移動を阻止されてベントホールに重なり、ベントホールが閉又は小開度とされている。これにより、該ベントホールからのガスの流出が規制され、エアバッグの内圧が所定以上に維持される。
そして、このエアバッグに乗員が接触すると、このエアバッグの乗員対向面が乗員に押されて後退し、これに伴って繋ぎ部材が弛む。この繋ぎ部材の弛みの分、蓋部材がエアバッグ外部側へ移動可能となるため、エアバッグ内部のガス圧によって蓋部材がベントホールから離反する。これにより、ベントホールが開又は大開度となり、該ベントホールからエアバッグ外にガスが流出して、乗員がこのエアバッグによってソフトに受け止められるようになる。
なお、このエアバッグの内圧が所定以上となる前、即ち結合手段が破断する前に、乗員がこのエアバッグに接触した場合には、繋ぎ部材の延在方向途中部が結合手段によってエアバッグの乗員対向面及び反乗員側面と結合されているため、エアバッグの乗員対向面が乗員に押されて後退しても、この繋ぎ部材のうち該延在方向途中部よりも蓋部材側には弛みが生じない。従って、蓋部材が開放動作せず、この蓋部材によってベントホールが覆われたままとなっている。そのため、ベントホールからガスが流出することがなく、エアバッグの内圧が低下しないので、乗員がこのエアバッグによって拘束される。
その後、エアバッグの内圧が所定以上に達すると、結合手段が破断する。このとき、既にエアバッグの乗員対向面が乗員に押されて後退しており、繋ぎ部材が緊張しないため、直ちに蓋部材がエアバッグ内部のガス圧によってベントホールから離反し、ベントホールが開又は大開度となる。これにより、ベントホールからエアバッグ外にガスが流出して、乗員がこのエアバッグによってソフトに受け止められるようになる。
本発明では、ベントホールをエアバッグの内側から蓋部材で覆うように構成してもよい。この場合、請求項2のように構成することにより、エアバッグが膨張すると、エアバッグの内側からベントホールを覆う蓋部材と、繋ぎ部材のうち該蓋部材に連なる部分(挿通部から蓋部材にかけての部分)とが連続してエアバッグ内面に沿って延在するようになるため、この蓋部材のエアバッグ内面への密着性即ちベントホールの閉鎖性が良好なものとなる。
また、本発明では、ベントホールをエアバッグの外側から蓋部材で覆うように構成してもよい。この場合、請求項3のように、ベントホールに繋ぎ部材を通して蓋部材とエアバッグの乗員対向面とを繋ぐことにより、エアバッグに別途繋ぎ部材の挿通部を設ける必要がなく、エアバッグの構成を簡易化することができる。また、このように構成することにより、エアバッグ膨張時には、繋ぎ部材がベントホールを介して蓋部材をエアバッグ内部側に引っ張るため、この蓋部材のベントホール周縁部への密着性即ちベントホールの閉鎖性が良好なものとなる。
本発明においては、繋ぎ部材は、蓋部材と乗員対向面とを直接的に繋ぐものであってもよく、請求項4のように、エアバッグの内部に、このエアバッグの乗員対向面と反乗員側面とを連結した内部部材が設けられている場合には、この内部部材に繋ぎ部材を連結することにより、この内部部材を介して間接的に蓋部材と乗員対向面とを繋ぐようにしてもよい。
請求項5のように、エアバッグの乗員対向面と反乗員側面とを、ガス導入用開口の周囲を周回するように実質的に環状又は渦巻き状に延設された結合手段によって結合した場合には、エアバッグが放射方向に略均等に膨張するようになる。
なお、本発明においては、「実質的に環状又は渦巻き状」とは、結合手段が正円形状に延設されてもよく、正円形状以外の形状に延設されてもよいことを示している。例えば、結合手段は、多角形状や、エアバッグの周方向において部分的に該エアバッグの中央側に入り込んでいる部分あるいは部分的に該エアバッグの外周側に突出した部分を有する形状など、種々の形状に延設されてもよい。また、結合手段は、エアバッグの周方向において部分的に該エアバッグの乗員対向面と反乗員側面とを結合するものであってもよい。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
第1図〜第3図は実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図、第4図はこのエアバッグ及びエアバッグ装置の分解斜視図、第5図はこのエアバッグをリヤパネル側から見た平面図である。なお、第1図は結合手段によりエアバッグの膨張が規制された状態を示し、第2図はこの結合手段が破断し、且つエアバッグに乗員が接触する前の状態を示し、第3図は、結合手段が破断した後にエアバッグに乗員が接触した状態を示している。
この実施の形態では、エアバッグ10は、車両の運転席用エアバッグである。
このエアバッグ10は、乗員対向面を構成するフロントパネル12と、該乗員対向面と反対側の反乗員側面を構成するリヤパネル14と、このエアバッグ10の内部において該フロントパネル12とリヤパネル14とを連結する内部部材としての吊紐80と、このエアバッグ10の内外を連結するベントホール18と、該ベントホール18からのガスの流出を規制する蓋部材60と、該蓋部材60を該吊紐80に連結する繋ぎ部材としてのテザー70等を備えている。
該フロントパネル12及びリヤパネル14はそれぞれ円形の織布よりなる。該フロントパネル12とリヤパネル14とは略同一直径のものであり、これらの外周縁部同士がシーム15によって縫合されることにより、袋体状とされている。該シーム15は、フロントパネル12及びリヤパネル14の外周に沿って円環状に周設されている。該シーム15は、エアバッグ10の内圧が所定以上となっても破断しない高強度シームである。なお、該シーム15は縫糸等よりなるが、これに限定されない。
該リヤパネル14には、インフレータ用(ガス導入用)開口16と前記ベントホール18とが設けられている。該開口16はリヤパネル14の中央に配置されている。開口16の周囲には、ボルト挿通孔20が設けられている。この実施の形態では、ベントホール18は、該リヤパネル14の周縁部(シーム15)に比較的近接して設けられている。
この実施の形態では、該ベントホール18に対し、エアバッグ10の内側から前記蓋部材60が重ね合わされている。該蓋部材60は、この実施の形態では、リヤパネル14の半径方向にベントホール18を横切るように配置されており、そのリヤパネル14外周側の端部が、ベントホール18よりも該リヤパネル14外周側において、シーム61によりリヤパネル14に縫着されている。この蓋部材60のリヤパネル14中央側の端部に、前記テザー70の一端が連なっている。
なお、この実施の形態では、該蓋部材60のリヤパネル14中央側の端部に対し、該リヤパネル14の周方向に位置を異ならせて2本のテザー70,70が連結されている。また、この実施の形態では、これらのテザー70,70は、該蓋部材60と一連一体に構成されている。ただし、テザー70の本数は1本又は3本以上であってもよい。また、テザー70と蓋部材60とは別体に構成されてもよい。
この実施の形態では、リヤパネル14のエアバッグ内側面に、該テザー70の途中部が挿通される挿通部90が設けられている。第4図に示すように、該挿通部90は、ベントホール18よりもリヤパネル14の中央側に、該ベントホール18に近接して配置されている。
この実施の形態では、該挿通部90は、略長方形の小クロスよりなる。この長方形の小クロスは、長手方向をリヤパネル14の周方向(蓋部材60の延在方向と交差方向)として配置され、該長手方向に対向する1対の2辺部分がそれぞれリヤパネル14にシーム(符号略)により縫着されている。テザー70は、この小クロスの短手方向に対向する残りの1対の2辺とリヤパネル14との間を引き通される。なお、この実施の形態では、2本のテザー70,70が共通の挿通部90に挿通されている。
前記吊紐80は、この実施の形態では、フロントパネル12側の第1の吊紐構成部材81と、リヤパネル14側の第2の吊紐構成部材82とからなる。
第1の吊紐構成部材81は、フロントパネル12の中央部に配置された基片部81aと、該基片部81aの外周から放射方向に延出した2本の紐状体81b,81bとを有している。該基片部81aは、フロントパネル12よりも小径の円形の織布よりなり、紐状体81b,81bは、この基片部81aの中心を挟んで互いに反対側となる位置関係にて配置されている。該基片部81aは、フロントパネル12と略同心状に配置され、該フロントパネル12の中央部に対しシーム83により縫着されている。
また、第2の吊紐構成部材82は、この実施の形態では、リヤパネル14の中央部に配置された基片部82aと、該基片部82aの外周から放射方向に延出した2本の紐状体82b,82bとを有している。該基片部82aは、リヤパネル14よりも小径の円形の織布よりなり、紐状体82b,82bは、この基片部82aの中心を挟んで互いに反対側となる位置関係にて配置されている。該基片部82aの中央には、リヤパネル14のインフレータ用開口16と重なるインフレータ用開口82cが設けられている。また、この開口82cの周囲には、前記ボルト挿通孔20と重なるボルト挿通孔82dが設けられている。
これらの吊紐構成部材81,82の各紐状体81b,82bの先端部同士がシーム84により縫合されている。
この実施の形態では、一方の紐状体81b,82bの連続体(以下、この連続体を吊紐80と称することがある。)の途中部に、各テザー70の他端が縫着されている。符号71は、各テザー70の他端を吊紐80に縫着したシームを示している。
なお、各テザー70の長さは、エアバッグ10が膨張したときに、吊紐80が乗員側へ展張されるのに伴って各テザー70がエアバッグ10の内側へ引張られて緊張し、これにより蓋部材60のエアバッグ10外部側への移動(エアバッグ10内のガス圧によりベントホール18からエアバッグ10外に押し出されること)が阻止されるようになり、なおかつ、該蓋部材60がテザー70によって過度にエアバッグ10の内側へ引張られてリヤパネル14の内側面から浮き上ってしまうこともない寸法とされている。
第1図に示すように、リヤパネル14のうち、前記インフレータ用開口16及びボルト挿通孔20よりも外周側であって、且つベントホール18(挿通部90)よりも内周側である領域と、フロントパネル12のうちこれと対面する領域とが、エアバッグ10の周方向に延在する(該インフレータ用開口16の周囲を周回するように延在する)環形の結合手段としての線状結合部22,24によって結合解除可能に結合されている。また、図示の通り、各テザー70の延在方向の途中部が、該フロントパネル12及びリヤパネル14の間に挟み込まれてこれらと一体に(3枚重ね状に)各線状結合部22,24によって結合されている。
なお、このように各線状結合部22,24によってフロントパネル12とリヤパネル14と各テザー70の延在方向の途中部とが結合された状態において、各テザー70のうち、外周側の線状結合部24から蓋部材60側の末端までの長さは、該蓋部材60がベントホール18を通ってエアバッグ10外に移動することを阻止し、なおかつ該蓋部材60が各テザー70により過度にエアバッグ10の内側へ引張られてリヤパネル14の内側面から浮き上ってしまうこともない寸法とされている。
即ち、このように各線状結合部22,24によってフロントパネル12とリヤパネル14と各テザー70の延在方向の途中部とが結合された状態においては、蓋部材60は、ベントホール18を覆った状態に拘束されている。
各線状結合部22,24は、エアバッグ10の内圧が所定以上になると破断して、フロントパネル12とリヤパネル14との結合、並びにこれらと各テザー70との結合を解除するよう構成されている。各線状結合部22,24は、例えば、所定の張力が作用したときに切れる縫糸(テアシーム)等により構成することができるが、これに限定されない。
これらの線状結合部22,24は、第5図の通り、略同心状に延設されている。以下、各線状結合部22,24の位置を、内周側から1周目(線状結合部22)及び2周目(線状結合部24)と形容することがある。
なお、本発明においては、1周目(内周側)の線状結合部22は、エアバッグ10の中心から半径450〜550mmの間に配置されていることが好ましく、径方向に隣接する線状結合部22,24同士の間隔は、20〜50mmであることが好ましい。
この実施の形態では、計2周の線状結合部22,24が設けられているが、1周のみ、あるいは3周以上設けられてもよい。
各線状結合部22,24の延在方向の途中部には、それぞれ、部分的にフロントパネル12とリヤパネル14との結合を中断し、当該線状結合部22又は24よりも内周側と外周側とを連通した連通部23又は25が形成されている。
第5図に示すように、径方向に隣接する線状結合部22,24同士の間においては、各々の連通部23,25同士は、エアバッグ10の中心を挟んで互いに反対側に位置している。なお、この実施の形態では、1周目の線状結合部22の連通部はエアバッグ10の中心の真上側に配置され、2周目の線状結合部24の連通部はエアバッグ10の中心の真下側に配置されている。
前記ベントホール18は、外周側の線状結合部24よりもエアバッグ10の外周側に位置しており、なおかつ、この線状結合部24の連通部25に対し、エアバッグ10の中心を挟んで反対側(この実施の形態では、エアバッグ10の中心の真上側よりも第5図における右側に若干ずれた位置)に位置している。
ただし、各連通部23,25及びベントホール18の配置はこれに限定されるものではなく、例えば、エアバッグ10の中心を挟んで左側と右側とに、あるいは斜め上側と斜め下側とに、交互に配置されてもよい。
図示の通り、この実施の形態では、各連通部23,25に臨む各線状結合部22,24の両端側は、それぞれ、エアバッグ10の中心側へ向かって延在している。以下、各線状結合部22,24のうち、このようにエアバッグ10の中心側へ向って延在した両端側を径方向延在部(符号略)と呼び、これ以外の、エアバッグ10の周方向に延在した部分を周方向延在部(符号略)と呼ぶことがある。
各線状結合部の径方向延在部は、それぞれ、緩やかに湾曲しつつ周方向延在部の両端に連なっている。
なお、本発明においては、インフレータ用開口16の周囲を周回するように延設される結合手段としての線状結合部の形状は、正円形以外の種々の形状、例えば、六角形、八角形等(角の数に特に制限は無い。)の多角形状や、エアバッグの周方向において部分的にエアバッグの中央側に入り込んでいる部分あるいは部分的にエアバッグの外周側に突出した部分を有する形状であってもよい。あるいは、この結合手段としての線状結合部は、後述する第6図〜第10図の実施の形態のように、渦巻き状に延設されてもよい。さらに、この線状結合部に、エアバッグの周方向に位置を異ならせて複数の連通部が形成されてもよい。
このエアバッグ10を取付けるためのリテーナ30には、中央にインフレータ取付口32が設けられ、その周囲にボルト挿通孔34が設けられている。
インフレータ36は略円柱形状のものであり、その筒軸方向の先端側の側周面に複数のガス噴出口36aが設けられている。このインフレータ36の筒軸方向の途中部分(該ガス噴出口36aよりも後端側)の側周面からは、インフレータ固定用のフランジ38が突設されている。該フランジ38には、ボルト挿通孔40が設けられている。このインフレータ36は、該先端側がインフレータ取付口32に嵌装される。
このエアバッグ10をリテーナ30に取り付けるに当っては、基片部82aのインフレータ用開口82cの周縁部をそれぞれリヤパネル14のインフレータ用開口16の周縁部と重ね合わせ、リテーナ30のインフレータ取付口32の周縁部に重ね合わせる。そして、押えリング42のスタッドボルト44を基片部82a、リヤパネル14、リテーナ30及びフランジ38の各ボルト挿通孔82d,20,34,40に通し、その先端にナット46を締め込んで、基片部82a、リヤパネル14及びインフレータ36をリテーナ30に固定する。
これにより、紐状体82bが基片部82aを介してリヤパネル14に連なり、紐状体82b,81b同士がシーム84により連なり、紐状体81bが基片部81aを介してフロントパネル12に連なったものとなる。
その後、エアバッグ10を折り畳み、このエアバッグ10の折り畳み体を覆うようにモジュールカバー48をリテーナ30に取り付けることにより、エアバッグ装置が構成される。ただし、エアバッグ10のリテーナ30への取り付けに先立って、予めエアバッグ10が折り畳まれていてもよい。このエアバッグ装置は、自動車のステアリングホイール50に設置される。
このように構成されたエアバッグ装置を搭載した車両の衝突時等には、インフレータ36が作動してエアバッグ10内にガスが噴出する。エアバッグ10は、このガスにより膨張してモジュールカバー48を押し開き、車両室内に展開して運転席乗員を拘束する。
この場合、エアバッグ10の内圧が所定以上となるまでは、第1図に示すように、各線状結合部22,24によるフロントパネル12とリヤパネル14との結合が解除されないため、エアバッグ10のうち、各線状結合部22,24よりも外周側の部分においては膨張が規制される。そのため、インフレータ36として高出力ものを用いなくても、エアバッグ10の内圧が速やかに上昇する。
このエアバッグ10の内圧による応力は、連通部23に臨む、内周側の線状結合部22の両端側の径方向延在部にそれぞれ集中する。そして、このエアバッグ10の内圧が所定以上になると、これらの径方向延在部から線状結合部22の破断が開始する。この線状結合部22の破断は、各径方向延在部から周方向延在部の左端側及び右端側にそれぞれ伝播し、左右から当該周方向延在部の延在方向中間付近に向って進行する。
線状結合部22の全体が破断すると、連通部25に臨む外周側の線状結合部24の両端側の径方向延在部に、それぞれエアバッグ10の内圧による応力が集中するようになり、これらの径方向延在部から線状結合部24の破断が開始する。この線状結合部24の破断も、各径方向延在部から周方向延在部の左端側及び右端側にそれぞれ伝播し、左右から当該周方向延在部の延在方向中間付近に向って進行する。
この外周側の線状結合部24の破断により、フロントパネル12及びリヤパネル14のうち該線状結合部24からエアバッグ10の最外周部までの領域が離反可能となり、第2図の如くエアバッグ10が最外周部まで膨張するようになる。また、この線状結合部24の破断により、該フロントパネル12及びリヤパネル14と各テザー70との結合が解除され、各テザー70が吊紐80と蓋部材60との間に展張される。
その後、このエアバッグ10に乗員が接触するまでは、蓋部材60が各テザー70によりエアバッグ10の外部側への移動を阻止されてベントホール18に重なり、これによりベントホール18が閉鎖された状態となっている。そのため、該ベントホール18からのガスの流出が規制され、エアバッグ10の内圧が所定以上に維持される。
そして、このエアバッグ10に乗員が接触した場合には、第3図のように、フロントパネル12が乗員に押されてリヤパネル14側へ後退して吊紐80が弛み、その分だけ蓋部材60がエアバッグ10の外部側へ移動可能となる。これにより、該蓋部材60がエアバッグ10内のガス圧によってベントホール18からエアバッグ10外に押し出され、該ベントホール18が開放する。この結果、該ベントホール18からエアバッグ10の外部にガスが流出し、乗員がエアバッグ10によってソフトに受け止められるようになる。
なお、図示はしないが、このエアバッグ10の内圧が所定以上となる前、即ち各線状結合部22,24が破断する前に、乗員がこのエアバッグ10に接触した場合には、各テザー70の延在方向の途中部が該各線状結合部22,24によってフロントパネル12及びリヤパネル14と結合されているため、該フロントパネル12が乗員に押されて後退しても、各テザー70のうち該線状結合部22,24よりも蓋部材60側には弛みが生じない。従って、この蓋部材60によってベントホール18が覆われたままとなっている。そのため、ベントホール18からエアバッグ10外にガスが流出することがなく、エアバッグ10の内圧が低下しないので、乗員がこのエアバッグ10によって拘束される。
その後、エアバッグ10の内圧が所定以上に達すると、各線状結合部22,24が破断する。このとき、既にフロントパネル12が乗員に押されて後退した状態となっているので、吊紐80及び各テザー70は緊張せず、直ちに蓋部材60がエアバッグ10内のガス圧によりベントホール18からエアバッグ10外に押し出され、ベントホール18が開放する。これにより、ベントホール18からエアバッグ10外にガスが流出し、乗員がこのエアバッグ10によってソフトに受け止められるようになる。
上記の実施の形態では、ベントホール18をエアバッグの内側から蓋部材60で覆うように構成しているが、ベントホール18をエアバッグの外側から覆うように構成してもよい。
第6図〜第8図はこのように構成されたエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図、第9図はこのエアバッグ及びエアバッグ装置の分解斜視図、第10図はこのエアバッグをリヤパネル側から見た平面図である。なお、第6図は結合手段によりエアバッグの膨張が規制された状態を示し、第7図はこの結合手段が破断し、且つエアバッグに乗員が接触する前の状態を示し、第8図は、結合手段が破断した後にエアバッグに乗員が接触した状態を示している。
この実施の形態のエアバッグ10Aは、前述の第1〜5図のエアバッグ10において、リヤパネル14の外面に沿って蓋部材60Aが配置され、この蓋部材60Aによりエアバッグ外部側からベントホール18が覆われた構成となっている。
該蓋部材60Aは、この実施の形態では略長方形状の織布よりなる。この蓋部材60Aのうち、リヤパネル14外周側及びリヤパネル14中央側の両端部が、ベントホール18よりもリヤパネル14外周側及び中央側において、それぞれシーム62により該リヤパネル14に縫着されている。
なお、この実施の形態では、蓋部材60Aのうち、これらのシーム62によりリヤパネル14に縫着された縁部に沿って、それぞれタック(符号略)が形成されている。そのため、この蓋部材60Aは、リヤパネル14から離反するときには、これらのタックを伸ばすようにして孕み出す。
この実施の形態の繋ぎ部材としてのテザー70Aは、一端側がベントホール18に挿通部され、蓋部材60Aのうち該ベントホール18との対面領域にシーム72によって縫着されている。このテザー70Aの他端側は、エアバッグ10Aの内部において、一方の吊紐80の途中部にシーム71により縫着されている。なお、この実施の形態では、1本のテザー70Aによって蓋部材60Aと吊紐80とが連結されている。
第10図に示すように、この実施の形態では、リヤパネル14のうち、インフレータ用開口16及びボルト挿通孔20よりも外周側であって、且つベントホール18よりも内周側である領域と、フロントパネル12のうちこれと対面する領域とが、該インフレータ用開口16の周囲を周回する渦巻き状の線状結合部26によって結合解除可能に結合されている。また、第6図の通り、テザー70Aの延在方向の途中部が、該フロントパネル12及びリヤパネル14の間に挟み込まれてこれらと一体に(3枚重ね状に)該線状結合部26によって結合されている。
なお、この実施の形態では、該線状結合部26は、インフレータ用開口16の周囲を2周しているが、3周以上周回していてもよい。
この線状結合部26の内周側の端部は、エアバッグ10Aの中心側へ向って延在した径方向延在部(符号略)となっている。
このエアバッグ10Aのその他の構成は、第1図〜第5図のエアバッグ10と同様であり、第6図〜第10図において第1図〜第5図と同一符号は同一部分を示している。
このように構成されたエアバッグ10Aが膨張する場合にも、その内圧が所定以上となるまでは、第6図に示すように、線状結合部26によるフロントパネル12とリヤパネル14との結合が解除されないため、エアバッグ10Aのうち、該線状結合部26よりも外周側の部分においては膨張が規制される。そのため、インフレータ36として高出力のものを用いなくとも、エアバッグ10Aの内圧が速やかに上昇する。
このエアバッグ10Aの内圧による応力は、線状結合部のうち、その内周側の端部に形成された径方向延在部に集中する。そして、このエアバッグ10Aの内圧が所定以上になると、この径方向延在部から線状結合部26の破断が開始する。この線状結合部26の破断は、その内周側から外周側へと進行する。
線状結合部26の全体が破断すると、フロントパネル12及びリヤパネル14のうち該線状結合部26からエアバッグ10Aの最外周部までの領域が離反可能となり、第7図の如くエアバッグ10Aが最外周部まで膨張するようになる。また、この線状結合部26の破断により、該フロントパネル12及びリヤパネル14とテザー70Aとの結合が解除され、テザー70Aが吊紐80と蓋部材60Aとの間に展張される。
その後、このエアバッグ10Aに乗員が接触するまでは、蓋部材60Aがテザー70Aによりエアバッグ10Aの内部側へ引っ張られてベントホール18に重なり、ベントホール18を閉鎖した状態となっている。これにより、該ベントホール18からのガスの流出が規制され、エアバッグ10Aの内圧が所定以上に維持される。
そして、このエアバッグ10Aに乗員が接触した場合には、第8図のように、フロントパネル12が乗員に押されてリヤパネル14側へ後退して吊紐80が弛み、蓋部材60Aをエアバッグ10Aの内部側へ引張る力が解除される。これにより、該蓋部材60Aがエアバッグ10A内のガス圧によってベントホール18から離反し、該ベントホール18が開放する。この結果、該ベントホール18からエアバッグ10Aの外部にガスが流出し、乗員がエアバッグ10Aによってソフトに受け止められるようになる。
なお、図示はしないが、このエアバッグ10Aにあっても、このエアバッグ10Aの内圧が所定以上となる前、即ち各線状結合部26が破断する前に、乗員がこのエアバッグ10Aに接触した場合には、テザー70Aの延在方向の途中部が該線状結合部26によってフロントパネル12及びリヤパネル14と結合されているため、該フロントパネル12が乗員に押されて後退しても、該テザー70Aのうち線状結合部26よりも蓋部材60A側には弛みが生じない。従って、この蓋部材60Aによってベントホール18が覆われたままとなっている。そのため、ベントホール18からエアバッグ10A外にガスが流出することがなく、エアバッグ10Aの内圧が低下しないので、乗員がこのエアバッグ10Aによって拘束される。
その後、エアバッグ10Aの内圧が所定以上に達すると、線状結合部26が破断する。このとき、既にフロントパネル12が乗員に押されて後退した状態となっているので、吊紐80及び各テザー70Aは緊張せず、直ちに蓋部材60Aがエアバッグ10A内のガス圧によりベントホール18から離反し、ベントホール18が開放する。これにより、ベントホール18からエアバッグ10A外にガスが流出し、乗員がこのエアバッグ10Aによってソフトに受け止められるようになる。
上記の各実施の形態は本発明の一例であり、本発明は上記の各実施の形態に限定されるものではない。
本発明では、蓋部材は、エアバッグが所定以上膨張するまではベントホールを部分的に覆っており、エアバッグが所定以上膨張すると該ベントホールを大開度とする構成であってもよい。
上記の各実施の形態では、ベントホールは円形開口状となっているが、ベントホールの形状はこれに限定されるものではなく、スリット状など、種々の形状とすることが可能である。
上記の各実施の形態では、エアバッグにベントホールが1個だけ設けられているが、2個以上設けられてもよい。
また、本発明においては、蓋部材が設けられているベントホールの他に、常時開放した状態となっている常開型ベントホールが設けられてもよい。
上記の各実施の形態では、内部部材として吊紐80が設けられているが、これ以外の構成の内部部材、例えばエアバッグの内部を中央の第1室とこれを取り囲む第2室とに区画する内部パネルなどが設けられてもよい。また、このような内部部材を介さずに、繋ぎ部材(テザー70,70A)をエアバッグの乗員対向面(フロントパネル12)に直接的に連結するようにしてもよい。この場合、内部部材は省略されてもよい。
上記の各実施の形態は、車両の運転席用エアバッグ及びエアバッグ装置への本発明の適用例を示すものであるが、本発明は、運転席用以外のエアバッグ及びエアバッグ装置にも適用可能である。
実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の、結合手段によりエアバッグの膨張が規制された状態を示す断面図である。 図1のエアバッグ及びエアバッグ装置の、結合手段が破断し、且つエアバッグに乗員が接触する前の状態を示す断面図である。 図1のエアバッグ及びエアバッグ装置の、結合手段が破断した後にエアバッグに乗員が接触した状態を示す断面図である。 図1のエアバッグ及びエアバッグ装置の分解斜視図である。 図1のエアバッグをリヤパネル側から見た平面図である。 別の実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の、結合手段によりエアバッグの膨張が規制された状態を示す断面図である。 図6のエアバッグ及びエアバッグ装置の、結合手段が破断し、且つエアバッグに乗員が接触する前の状態を示す断面図である。 図6のエアバッグ及びエアバッグ装置の、結合手段が破断した後にエアバッグに乗員が接触した状態を示す断面図である。 図6のエアバッグ及びエアバッグ装置の分解斜視図である。 図6のエアバッグをリヤパネル側から見た平面図である。
符号の説明
10,10A エアバッグ
12 フロントパネル
14 リヤパネル
16 インフレータ用開口
18 ベントホール
30 リテーナ
32 インフレータ取付口
36 インフレータ
36a ガス噴出口
42 押えリング
60 蓋部材
70,70A テザー(繋ぎ部材)
80 吊紐(内部部材)

Claims (6)

  1. ベントホールと、該ベントホールからのガスの流出を規制する規制手段とを有するエアバッグであって、
    該ベントホールは、膨張した状態におけるエアバッグの乗員対向面と反対側の反乗員側面又はエアバッグの側面に設けられており、
    該規制手段は、
    該ベントホールを覆う蓋部材と、
    エアバッグの内部を通って該蓋部材と前記乗員対向面とを繋ぐ繋ぎ部材と
    を備えているエアバッグにおいて、
    該ベントホールよりもエアバッグの中央側において、エアバッグの乗員対向面と反乗員側面とが結合手段により結合解除可能に結合されており、
    前記繋ぎ部材の延在方向の途中部が、該乗員対向面と反乗員側面との間に挟み込まれて該結合手段によりこれらと結合されており、
    エアバッグの内圧が所定以上になったときに、該結合手段による該乗員対向面、反乗員側面及び繋ぎ部材の結合が解除され、
    その後、エアバッグに乗員が接触するまでは、前記蓋部材が、該繋ぎ部材によりエアバッグ外部側への移動を阻止されて前記ベントホールに重なり、これにより該ベントホールが閉又は小開度とされ、
    エアバッグに乗員が接触して前記乗員対向面を後退させることにより、該蓋部材がエアバッグ内部のガス圧によって該ベントホールから離反し、これにより該ベントホールが開又は大開度となることを特徴とするエアバッグ。
  2. 請求項1において、前記蓋部材は、エアバッグの内側から前記ベントホールを覆っており、
    前記反乗員側面又は前記側面のエアバッグ内側面に、前記繋ぎ部材の挿通部が設けられており、
    該繋ぎ部材は、一端側が前記乗員対向面に連なり、途中部が該挿通部に挿通され、他端側が前記蓋部材の一端に連なっており、
    該蓋部材のうち、該ベントホールを挟んで該繋ぎ部材と反対側の端部が、エアバッグの該ベントホール周囲部に結合されていることを特徴とするエアバッグ。
  3. 請求項1において、前記蓋部材は、エアバッグの外側から前記ベントホールを覆っており、
    前記繋ぎ部材は、該ベントホール及びエアバッグの内部を通って該蓋部材と前記乗員対向面とを繋いでいることを特徴とするエアバッグ。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、該エアバッグ内に、膨張した状態におけるエアバッグの前記乗員対向面と反乗員側面とを連結した内部部材が設けられており、
    前記繋ぎ部材は、該内部部材に連結されていることを特徴とするエアバッグ。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、エアバッグの前記反乗員側面の中央付近にガス導入口が設けられており、
    エアバッグの前記乗員対向面と該反乗員側面とは、該開口と前記ベントホールとの間において、該開口の周囲を周回するように実質的に環状又は渦巻き状に延設された前記結合手段によって結合されていることを特徴とするエアバッグ。
  6. エアバッグと、該エアバッグにガスを供給するインフレータと、該エアバッグが取り付けられるリテーナと、該エアバッグを該リテーナに固定する固定部材とを備えたエアバッグ装置において、
    該エアバッグは請求項1ないし5のいずれか1項に記載のエアバッグであることを特徴とするエアバッグ装置。
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