JP2007099122A - エアバッグ及びエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグに乗員が突っ込んで来るまではベントホールが閉又は小開度となっており、エアバッグに乗員が突っ込むとベントホールが開又は大開度となるエアバッグ及びエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】エアバッグ10の内部は、インナーパネル22A,22Bにより、中央の第1室1と、該第1室1を取り囲む第2室とに区画されている。リヤパネル14に、第2室2とエアバッグ外部とを連通するベントホール18が設けられている。リヤパネル14の外面側に、ベントホール18を括ることができるようにテザー70が設けられている。テザー70は、インナーパネル22Bに連結されている。エアバッグ10が膨張したときにはテザー70がベントホール18を括り、開度を小さくする。テザー70が緩むと、ベントホール18が大開度となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エアバッグ内部からエアバッグ外部へガスを流出させることにより衝撃を吸収するベントホールと、該ベントホールからのガスの流出を規制する規制手段とを備えたエアバッグに関する。また、本発明は、このエアバッグを備えたエアバッグ装置に関する。
エアバッグにベントホールを設け、膨張したエアバッグに車両乗員等が突っ込んで来たときに、該ベントホールを介してエアバッグ内部からガスを流出させることにより該車両乗員等に加えられる衝撃を吸収することは周知である。
特開2000−16228号公報には、エアバッグ内部のガス圧が所定圧に達するまではベントホールが括り部材によって覆われており、所定圧を超えるとこのガス圧により該括り部材が押し開かれてベントホールが開放するよう構成されたエアバッグが記載されている。
なお、同号公報では、車両の運転席用エアバッグが例示されている。同号のエアバッグは、それぞれ円形の2枚のシート材(パネル)の周縁部同士を縫い合わせてなるものであり、その全体が1個の室となっている。このエアバッグの車両乗員側と反対側のシート材にベントホールが設けられており、このベントホールを覆うように括り部材が設けられている。
同号公報のエアバッグにあっては、該エアバッグが膨張する場合、エアバッグ内部のガス圧が所定圧となるまではベントホールが括り部材によって覆われており、該ベントホールからのガスの流出が規制されているので、エアバッグ内部が速やかに高圧となり、エアバッグが迅速に展開する。
そして、エアバッグ内部のガス圧が所定圧を超えると、該括り部材が押し開かれてベントホールが開放するので、この膨張したエアバッグに車両乗員が突っ込んで来た場合には、該ベントホールを介してエアバッグ内部からガスが流出することにより、該車両乗員に加えられる衝撃が吸収される。
特開2000−16228号公報
上記特開2000−16228号にあっては、エアバッグ内部の圧力が所定以上に高くなったときには、エアバッグに乗員が突っ込んで来る前の段階であってもベントホールが開となり、ベントホールから徒らにガスが流出してしまうおそれがある。
本発明は、エアバッグに乗員が突っ込んで来るまではベントホールが閉又は小開度となっており、エアバッグに乗員が突っ込むとベントホールが開又は大開度となるエアバッグ及びエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明(請求項1)のエアバッグは、ベントホールと、該ベントホールからのガスの流出を規制する規制手段とを有するエアバッグにおいて、該ベントホールは、膨張した状態におけるエアバッグの乗員対向面と反対側の面又はエアバッグの側面に設けられており、該規制手段は、該エアバッグの周縁に配置され、該ベントホールを括ることが可能な括り部材と、該括り部材と前記乗員対向面とを繋ぐ繋ぎ部材とを備え、エアバッグが膨張したときに該繋ぎ部材を介して該括り部材が引張られて前記ベントホールが括られ、これにより該ベントホールが閉又は小開度とされ、膨張したエアバッグに乗員が接触して前記乗員対向面を後退させることにより、該括り部材が緩み、これにより該ベントホールが開又は大開度となることを特徴とするものである。
請求項2のエアバッグは、請求項1において、該エアバッグ内に、膨張した状態におけるエアバッグの乗員対向面と、これと反対側とを連結した内部部材が設けられており、前記繋ぎ部材は、該内部部材に連結されていることを特徴とするものである。
請求項3のエアバッグは、請求項2において、前記内部部材は、エアバッグの内部を、中央の第1室と該第1室を取り囲む第2室とに区画するインナーパネルであり、該インナーパネルには、該第1室と第2室とを連通する連通部が設けられており、該エアバッグは、まず該第1室内にガスが導入されて該第1室が膨張し、次いで該連通部を介して該第1室から第2室へガスが流入することにより該第2室が膨張するよう構成されており、前記ベントホールは、該第2室とエアバッグ外部とを連通するものであることを特徴とするものである。
請求項4のエアバッグは、請求項2において、前記内部部材は、一端がエアバッグの乗員対向面に連結され、他端が該乗員対向面と反対側に連結された吊紐であることを特徴とするものである。
請求項5のエアバッグは、請求項2ないし4のいずれか1項において、前記繋ぎ部材と該内部部材とが一連一体となっていることを特徴とするものである。
請求項6のエアバッグは、請求項1ないし5のいずれか1項において、前記繋ぎ部材は、一端が前記括り部材に連結され、他端が前記乗員対向面に連結されていることを特徴とするものである。
請求項7のエアバッグは、請求項1ないし5のいずれか1項において、前記乗員対向面のエアバッグ内側面に前記繋ぎ部材の挿通部が設けられており、前記繋ぎ部材は、一端が前記括り部材に連結され、該繋ぎ部材の長手方向の途中部分が該挿通部に挿通されていることを特徴とするものである。
請求項8のエアバッグは、請求項7において、前記乗員対向面に前記挿通部として複数個の乗員側挿通部が互いに配置位置を異ならせて設けられ、前記乗員対向面と反対側の面に反乗員側挿通部が設けられており、該繋ぎ部材の途中部分が各乗員側挿通部と反乗員側挿通部とに交互に挿通されていることを特徴とするものである。
請求項9のエアバッグは、請求項1ないし8のいずれか1項において、前記乗員対向面が後退したときに前記ベントホールの周囲を放射方向に引っ張って該ベントホールを開又は大開度とする引張部材が設けられていることを特徴とするものである。
本発明(請求項10)のエアバッグ装置は、エアバッグと、該エアバッグにガスを供給するガス発生器とを備えたエアバッグ装置において、該エアバッグは請求項1ないし9のいずれか1項に記載のエアバッグであることを特徴とするものである。
本発明のエアバッグ及びエアバッグ装置にあっては、エアバッグが膨張した場合、このエアバッグに乗員が突っ込んで来る前の段階においては、繋ぎ部材を介して括り部材が引張られてベントホールを窄ませるように括り、これにより該ベントホールが閉又は小開度とされる。そのため、該ベントホールからのガスの流出が規制され、エアバッグが速やかに膨張する。
この膨張したエアバッグに乗員が突っ込むと、エアバッグの乗員対向面が乗員に押されて後退し、括り部材を引張る力が解除される。これにより、該括り部材が緩んでベントホールが開又は大開度となり、該ベントホールからエアバッグ外にガスが流出して乗員に加えられる衝撃が吸収される。
この繋ぎ部材は、括り部材と乗員対向面とを直接的に繋ぐものであってもよく、間接的に、例えば請求項2のように内部部材を介して、繋ぐものであってもよい。
請求項2では、エアバッグの内部に、膨張した状態におけるエアバッグの乗員対向面と、これと反対側とを連結した内部部材を設け、この内部部材に繋ぎ部材を連結している。この場合、エアバッグが膨張するのに伴い、内部部材が乗員側へ展張されると共に、括り部材が繋ぎ部材を介してこの内部部材によりエアバッグ内部側へ引張られて、ベントホールが閉又は小開度となる。そして、このエアバッグが乗員を受け止めて乗員対向面が後退すると、該内部部材及び繋ぎ部材が弛んで括り部材をエアバッグ内部側へ引張る力が解除され、括り部材が弛緩してベントホールを開又は大開度とする。
請求項3の態様にあっては、まず、内部部材としてのインナーパネルによって囲まれたエアバッグ中央の第1室にガスが導入されて該第1室が膨張し、これに伴って該インナーパネルが乗員側へ展張される。この第1室は、エアバッグ全体に比べて容積が小さく、且つ直接ベントホールに連通していないので、きわめて迅速に膨張する。そのため、早期のうちに、括り部材が繋ぎ部材を介して該インナーパネルによりエアバッグ内部側へ引張られてベントホールを括り、該ベントホールが閉又は小開度とされる。この結果、該ベントホールを介して第2室内のガスがエアバッグ外部に流出することが規制され、該第2室も速やかに高内圧となり、エアバッグ全体の膨張展開が早期化される。
請求項4の態様にあっては、内部部材は、エアバッグの乗員対向面と、これと反対側とを連結する吊紐であるため、構成を簡易なものとすることができる。
請求項5の態様にあっては、内部部材と繋ぎ部材とが一連一体であるため、縫合の手間が少なく、エアバッグの製作が容易である。
請求項6の態様にあっては、ベントホールの位置の如何に拘らず、括り部材と乗員対向面とを容易に連結することができる。
請求項7,8の態様にあっては、乗員対向面の後退量が少ない場合であっても、括り部材のベントホールからの離反量を多くすることができる。
請求項8の態様によると、乗員対向面の異なる位置にそれぞれ挿通部が設けられているので、乗員対向面が部分的に後退した場合であっても、括り部材をベントホールから離反させることが可能である。
請求項9の態様によると、乗員拘束時にベントホールの開度を引張部材によって強制的に拡大させることができる。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
第1図及び第2図は実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図、第3図はこのエアバッグ及びエアバッグ装置の分解斜視図、第4図(a)はこのエアバッグのリヤパネルのベントホール付近の斜視図、第4図(b)は第4図(a)のB−B線に沿う断面図、第4図(c)は、テザーが引張られることによりベントホールの開度が小さくなった状態を示す断面図である。なお、第1図はエアバッグに乗員が突っ込んで来る前の状態を示し、第2図はエアバッグに乗員が突っ込んで来た後の状態を示している。
この実施の形態では、エアバッグ10は、車両の運転席用エアバッグである。
このエアバッグ10は、乗員対向面を構成するフロントパネル12と、該乗員対向面と反対側の外面を構成するリヤパネル14と、該エアバッグ10の内部を第1室1と第2室2とに区画する内部部材としての第1及び第2インナーパネル22A,22Bと、該第2室2とエアバッグ10の外部とを連通するベントホール18と、該ベントホール18からのガスの流出を規制する括り部材と繋ぎ部材とを兼ねたテザー70等を備えている。
該フロントパネル12、リヤパネル14並びに第1及び第2インナーパネル22A,22Bはそれぞれ円形の織布よりなる。該フロントパネル12とリヤパネル14とは略同一直径のものであり、それらの外周縁部同士がシーム15によって縫合されることにより、袋体状とされている。該シーム15は、フロントパネル12及びリヤパネル14の外周に沿って円環状に周設されている。該シーム15は縫糸等よりなるが、これに限定されない。
該リヤパネル14には、インフレータ(ガス発生器)用開口16と前記ベントホール18とが設けられている。該開口16はリヤパネル14の中央に配置されている。この開口16の周囲には、リヤパネル14を貫通したボルト挿通孔20が設けられている。
このベントホール18に対し、エアバッグ10の内側から円環形のパッチクロス18aが当てがわれ、該パッチクロス18aの内周縁がシーム18bによってリヤパネル14に縫着され、外周縁がシーム18cによってリヤパネル14に縫着されている。
これらシーム18b,18c同士の間にあっては、パッチクロス18aとリヤパネル14との間にトンネル状の通路が設けられている。この通路は、ベントホール18を周回している。
この通路に対しパッチクロス18aに設けられた小孔18fを介してテザー70の先端側が挿入されている。このテザー70の先端は、シーム18eによってリヤパネル14及びパッチクロス18aに縫着されている。
テザー70の後端は、次に詳細に説明する第2インナーパネル22Bの外周縁に縫着されている。
このエアバッグ10の内部に前記第1インナーパネル22A及び第2インナーパネル22Bが設けられている。この第1及び第2インナーパネル22A,22Bはフロントパネル12及びリヤパネル14と略同心状に配置され、その外周縁部同士が第1の結合手段としてのテアシーム23Bによって縫合されている。この第1及び第2インナーパネル22A,22Bにより、エアバッグ10の内部が中央の第1室1と、該第1室1を取り囲む第2室2とに区画される。第1室1はインナーパネル22A,22Bの内側である。
フロントパネル12側の第1インナーパネル22Aの中央部(エアバッグ10が膨張した状態にあっては、インナーパネル22Aの先端側となる部分)が、該フロントパネル12の中央部に対し、シーム23Aによって縫合されている。
リヤパネル14側の第2インナーパネル22Bの中央部(エアバッグ10が膨張した状態にあっては、第2インナーパネル22Bの後端側となる部分)には、該リヤパネル14のインフレータ用開口16と略同心状に配置されるインフレータ用開口24が設けられている。また、このインナーパネル22Bの該開口24の周囲には、リヤパネル14のボルト挿通孔20と重なるボルト挿通孔26が設けられている。
該第1及び第2インナーパネル22A,22Bには、それぞれ、第1室1と第2室2とを連通する連通部としての連通口27,28が設けられている。この実施の形態では、第2インナーパネル22Bの連通口28は、前記インフレータ用開口24に比較的近接して設けられており、インフレータ用開口16,24を介して第1室1内に配置される後述のインフレータ36のガス噴出方向の延長線上、即ち該インフレータ36のガス噴出口36aと対峙するように配置されている。ただし、連通口27,28の配置はこれに限定されない。
なお、開口16,24や連通口27,28、ベントホール18の周縁部に補強用のパッチ等を取り付けてもよい。
この実施の形態では、前述の通り、該第2インナーパネル22Bの外周縁に対しテザー70が連結されているが、該テザー70は第2インナーパネル22Bと一体に設けられてもよい。また、第2インナーパネル22Bからベルト状のテザーを一体に延出させ、このベルト状テザーの先端に紐状の括り部材を連結してもよい。
また、該テザー70は第1インナーパネル22Aと一体に設けられてもよい。
このエアバッグ10を取付けるためのリテーナ30には、中央にインフレータ取付口32が設けられ、その周囲にボルト挿通孔34が設けられている。
インフレータ36は略円柱形状のものであり、その筒軸方向の先端側の側周面にガス噴出口36aが設けられている。この実施の形態では、該ガス噴出口36aは、インフレータ36の周方向に等間隔にて4個設けられている。インフレータ36は、これらのガス噴出口36aから放射方向にガスを噴出するよう構成されている。このインフレータ36の筒軸方向の途中部分(該ガス噴出口36aよりも後端側)の側周面からは、インフレータ固定用のフランジ38が突設されている。該フランジ38には、ボルト挿通孔40が設けられている。このインフレータ36は、該先端側がインフレータ取付口32に嵌装される。
エアバッグ10をリテーナ30に取り付けるに当っては、第2インナーパネル22Bのインフレータ用開口24の周縁部をリヤパネル14のインフレータ用開口16の周縁部と重ね合わせ、リテーナ30のインフレータ取付口32の周縁部に重ね合わせる。そして、押えリング42のスタッドボルト44を第2インナーパネル22B、リヤパネル14、リテーナ30及びフランジ38の各ボルト挿通孔26,20,34,40に通し、その先端にナット46を締め込んで、第2インナーパネル22B、リヤパネル14及びインフレータ36をリテーナ30に固定する。
これにより、第2インナーパネル22Bのインフレータ用開口24の周縁部はリヤパネル14のインフレータ用開口16の周縁部に連なり、第1及び第2インナーパネル22A,22Bの外周縁部同士が連なり、第1インナーパネル22Aの中央部はフロントパネル12に連なったものとなる。
その後、エアバッグ10を折り畳み、このエアバッグ10の折り畳み体を覆うようにモジュールカバー48をリテーナ30に取り付けることにより、エアバッグ装置が構成される。このエアバッグ装置は、自動車のステアリングホイールに設置される。
このように構成されたエアバッグ装置を搭載した車両の衝突時等には、インフレータ36が作動してエアバッグ10内にガスが噴出する。エアバッグ10は、このガスにより膨出してモジュールカバー48を押し開き、車両室内に展開する。
このエアバッグ10は、まず第1室1内にインフレータ36からのガスが供給されて該第1室1が膨張する。この際、該第1室1の膨張に伴い第1及び第2インナーパネル22A,22Bが乗員側へ展張されると共に、テザー70がこのインナーパネル22A,22Bによりエアバッグ10の内部側へ引張られてベントホール18を第2図及び第4図(c)の如く窄ませるように括り、該ベントホール18の開度を小さくする。次いで、連通口27,28を介して第1室1から第2室2にガスが流入し、該第2室2が膨張する。
このエアバッグ10にあっては、該第1室1は、エアバッグ10の全体に比べて容積が小さく、且つ直接ベントホール18に連通していないので、きわめて迅速に膨張する。そのため、早期のうちに、テザー70がエアバッグ内部側へ引張られてベントホール18の開度が小さくなる。これにより、該ベントホール18を介して第2室2内のガスがエアバッグ外部に流出することが規制され、第2室2も速やかに高内圧となる。この結果、エアバッグ10全体の膨張が早期化される。
なお、この実施の形態では、第1室1と第2室2とを連通する連通口28が、該第1室1内に配置されたインフレータ36のガス噴出方向の延長線上、即ち該インフレータ36のガス噴出口36aと対峙するように配置されているので、インフレータ36が作動したときには、該ガス噴出口36aから該連通口28に向かってガスが噴出される。このため、該インフレータ36からのガスは、該連通口28を通って第2室2に流入し易い。これにより、第2室2の膨張が一層早期化される。
その後、この膨張したエアバッグ10に乗員が突っ込んで来た場合には、第2図のように、このエアバッグ10のフロントパネル12が乗員に押されてリヤパネル14側へ後退してインナーパネル22A,22Bが弛み、テザー70をエアバッグ10の内部側へ引張る力が解除される。これにより、テザー70が緩み、第2図の如くベントホール18の開度が増大する。この結果、該ベントホール18からエアバッグ10の外部にガスが流出し、乗員に加えられる衝撃が吸収される。
第5図及び第6図は別の実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図、第7図はこのエアバッグ及びエアバッグ装置の分解斜視図である。なお、第5図はエアバッグに乗員が突っ込んで来る前の状態を示し、第6図はエアバッグに乗員が突っ込んで来た後の状態を示している。
この実施の形態では、エアバッグ10Aは、乗員対向面を構成するフロントパネル12と、該乗員対向面と反対側の外面を構成するリヤパネル14と、このエアバッグ10Aの内部において該フロントパネル12とリヤパネル14とを連結する、内部部材としての吊紐80と、このエアバッグ10Aの内外を連結するベントホール18と、該ベントホール18からのガスの流出を規制するための、括り部材及び繋ぎ部材を兼ねたテザー70等を備えている。
この実施の形態でも、該フロントパネル12及びリヤパネル14の外周縁部同士がシーム15によって縫合されることにより袋状のエアバッグ10Aの外殻が構成されている。また、リヤパネル14に、インフレータ(ガス発生器)用開口16と、前記ベントホール18と、該リヤパネル12をリテーナ30に固定するためのボルト挿通孔20とが設けられている。
この実施の形態では、インナーパネル22A,22Bの代わりに、エアバッグ10A内に吊紐80が設けられている。この吊紐80は、フロントパネル12側の第1の吊紐構成部材81と、リヤパネル14側の第2の吊紐構成部材82とからなる。
第1の吊紐構成部材81は、この実施の形態では、フロントパネル12の中央部に配置された基片部81aと、該基片部81aの外周から放射方向に延出した2本の紐状体81b,81bとを有している。該基片部81aは、フロントパネル12よりも小径の円形の織布よりなり、紐状体81b,81bは、この基片部81aの中心を挟んで互いに反対側となる位置関係にて配置されている。該基片部81aは、フロントパネル12と略同心状に配置され、該フロントパネル12の中央部に対しシーム83により縫着されている。
また、第2の吊紐構成部材82は、この実施の形態では、リヤパネル14の中央部に配置された基片部82aと、該基片部82aの外周から放射方向に延出した2本の紐状体82b,82bとを有している。該基片部82aは、リヤパネル14よりも小径の円形の織布よりなり、紐状体82b,82bは、この基片部82aの中心を挟んで互いに反対側となる位置関係にて配置されている。該基片部82aの中央には、リヤパネル14のインフレータ用開口16と重なるインフレータ用開口82cが設けられている。また、この開口82cの周囲には、ボルト挿通孔20と重なるボルト挿通孔82dが設けられている。
これらの吊紐構成部材81,82の各紐状体81b,82bの先端部同士がシーム84により縫合されている。
この実施の形態では、一方の紐状体81b,82bの連続体(以下、この連続体を吊紐80と称することがある。)の途中部に、テザー70の基端側が縫着されている。符号72は、このテザー70の基端側を吊紐80に縫着したシームを示している。また、このテザー70の基端側は、上記実施の形態と同じく、ベントホール18の周囲のパッチクロス18aとリヤパネル14との間の円環状通路に挿入され、その先端がパッチクロス18a及びリヤパネル14に縫着されている。
このエアバッグ10Aをリテーナ30に取り付けるに当っては、基片部82aのインフレータ用開口82cの周縁部をそれぞれリヤパネル14のインフレータ用開口16の周縁部と重ね合わせ、リテーナ30のインフレータ取付口32の周縁部に重ね合わせる。そして、押えリング42のスタッドボルト44を基片部82a、リヤパネル14、リテーナ30及びフランジ38の各ボルト挿通孔82d,20,34,40に通し、その先端にナット46を締め込んで、基片部82a、リヤパネル14及びインフレータ36をリテーナ30に固定する。
これにより、紐状体82bが基片部82aを介してリヤパネル14に連なり、紐状体82b,81b同士がシーム84により連なり、紐状体81bが基片部81aを介してフロントパネル12に連なったものとなる。
このエアバッグ10Aのその他の構成は第1〜4図のエアバッグ10と同様となっている。また、このエアバッグ10Aを備えたエアバッグ装置の構成も、前述の第1〜4図の実施の形態と同様である。第5〜7図において、第1〜4図と同一符号は同一部分を示している。
このエアバッグ10Aを備えたエアバッグ装置にあっては、車両衝突時等にインフレータ36がガス噴出作動してエアバッグ10Aが膨張すると、吊紐80がこの膨張に伴い乗員側へ展張されると共に、テザー70Aがこの吊紐80によりエアバッグ10の内部側へ引張られてベントホール18を括るようにして窄ませ、その開度を小さくする。これにより、エアバッグ10A内が速やかに高内圧となり、エアバッグ10Aの膨張展開が早期化される。
その後、この膨張したエアバッグ10Aに乗員が突っ込んで来た場合には、第6図のように、このエアバッグ10Aのフロントパネル12が乗員に押されてリヤパネル14側へ後退して吊紐80が弛み、テザー70をエアバッグ10Aの内部側へ引張る力が解除される。これにより、該ベントホール18の開度が増大し、該ベントホール18からエアバッグ10Aの外部にガスが流出し、乗員に加えられる衝撃が吸収される。
このエアバッグ10Aにあっては、内部部材として、エアバッグ10Aのフロントパネル12とリヤパネル14とを連結する吊紐80を用いているため、構成がシンプルである。
上記の各実施の形態では、テザー70をインナーパネル22A,22B又は吊紐80に連結しているが、エアバッグの乗員対向面(フロントパネル12)に連結してもよい。第8図及び第9図はこのように構成されたエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図、第10図はこのエアバッグ及びエアバッグ装置の分解斜視図、第11図(a)はこのエアバッグのリヤパネルの平面図、第11図(b)は第11図(a)のB−B線に沿う断面図である。なお、第8図はエアバッグに乗員が突っ込んで来る前の状態を示し、第9図はエアバッグに乗員が突っ込んで来た後の状態を示している。
この実施の形態のエアバッグ10Bは、乗員対向面を構成するフロントパネル12と、該乗員対向面と反対側の外面を構成するリヤパネル14と、このエアバッグ10Bの内部を第1室1と第2室2とに区画する第1及び第2インナーパネル22A,22B’と、該第2室2とエアバッグ10の外部とを連通するベントホール18と、括り部材及び繋ぎ部材を兼ねたテザー70B等を備えている。
この実施の形態では、エアバッグ10Bの内側において、テザー70Bの基端側がフロントパネル12に縫着されている。符号73は、このテザー70Bの基端側をフロントパネル12に縫着したシームを示している。また、このテザー70Bの先端側は、ベントホール18の周囲に配置されたパッチクロス18aとリヤパネル14との間の環状通路に挿通され、その先端がパッチクロス18a及びリヤパネル14に縫着されている。
このエアバッグ10Bのその他の構成は前述の第1〜4図のエアバッグ10と同様となっている。また、このエアバッグ10Bを備えたエアバッグ装置の構成も、第1〜4図のエアバッグ装置と同様となっている。このエアバッグ10Bのリテーナ30への取付手順はエアバッグ10と同様であり、説明は省略する。第8〜11図において第1〜4図と同一符号は同一部分を示している。
このエアバッグ10Bを備えたエアバッグ装置にあっては、車両衝突時等にインフレータ36がガス噴出作動してエアバッグ10Bが膨張した場合、フロントパネル12が乗員側へ膨らみ出すのに伴い、テザー70Bがこのフロントパネル12によりエアバッグ10Bの内部側へ引張られてベントホール18を窄ませ、その開度を小さくする。これにより、エアバッグ10B内が速やかに高内圧となり、エアバッグ10Bの膨張展開が早期化される。
その後、この膨張したエアバッグ10Bに乗員が突っ込んで来た場合には、第9図のように、該フロントパネル12が乗員に押されてリヤパネル14側へ後退するため、テザー70Bをエアバッグ10Bの内部側へ引張る力が解除される。これにより、テザー70Bが緩みベントホール18の開度が大きくなる。この結果、該ベントホール18からエアバッグ10Bの外部にガスが流出し、乗員に加えられる衝撃が吸収される。
本発明では、第11,12図のように繋ぎ部材として長い紐状のテザー90をフロントパネル12とリヤパネル14との間を交互に架け渡してもよい。
この第11,12図では、フロントパネル12の異なる3ヶ所にテザー90の挿通部91,93,95が設けられ、リヤパネル14の異なる3ヶ所に挿通部92,94,96が設けられている。各挿通部91〜96は、略長方形の小クロスよりなる。長方形の小クロスの1対の2辺部分がフロントパネル12又はリヤパネル14に縫着されている。テザー90は、クロスの残りの1対の2辺から該小クロスと該パネル12又は14との間を引き通される。
このテザー90の先端は、前記各実施の形態と同じく、ベントホール18の周囲のパッチクロス18aとリヤパネル14との間に挿入され、その先端が該パッチクロス18a及びリヤパネル14に対し縫着されている。
このエアバッグ10Cのその他の構成は前述の第8〜10図のエアバッグ10Bと同様となっている。第11,12図において第8〜10図と同一符号は同一部分を示している。
このエアバッグ10Cを備えたエアバッグ装置にあっても、車両衝突時等にインフレータ36がガス噴出作動してエアバッグ10Cが膨張した場合、第11図の通り、フロントパネル12が乗員側へ膨らみ出すのに伴い、テザー90がこのフロントパネル12によりエアバッグ10Cの内部側へ引張られてベントホール18に重なり、ベントホール18を閉鎖する。
その後、この膨張したエアバッグ10Cに乗員が突っ込んで来た場合には、図示は省略するが、前記第9図と同様に、該フロントパネル12が乗員に押されてリヤパネル14側へ後退するため、テザー90をエアバッグ10Cの内部側へ引張る力が解除され、該括り部材60Bがベントホール18から離反し、該ベントホール18が開放する。
この実施の形態では、フロントパネル12の異なる複数箇所に挿通部91,93,95が設けられているので、少なくともいずれか1個の挿通部91,93,95の近傍領域のみに乗員が当ってその部分のフロントパネル12のみがエアバッグ10C内に押し込まれた場合でも、テザー90が引張られる力が軽減され、ベントホール18の開度が増大する。
第11,12図の実施の形態では、フロントパネル12の挿通部91,93,95と同数個の挿通部92,94,96をリヤパネル14に設けているが、リヤパネル14の挿通部の数をフロントパネル12の挿通部の数よりも1個少なくし、テザー90の末端をリヤパネル14に縫着してもよい。テザー90の末端は、フロントパネル12及びリヤパネル14以外のインナーパネル22A又は22Bに連結されてもよい。
上記の各実施の形態は、車両の運転席用エアバッグ及びエアバッグ装置への本発明の適用例を示しているが、本発明は、これ以外の種々のエアバッグ及びエアバッグ装置にも適用可能である。
第13,14図は本発明を適用した助手席用エアバッグの一例を示している。
この助手席用エアバッグ100は、折り畳まれてコンテナ101内に収容され、インフレータ102によって膨張される。この助手席用エアバッグはインストルメントパネル103に設置されている。コンテナ101の上方はリッド104によって覆われている。105はウィンドシールドを示す。
この助手席用エアバッグ100の側面にベントホール110が設けられ、該ベントホール110を括ることができるように紐状の括り部材132が設けられている。ベントホール110のエアバッグ内側にパッチパネル120が当てがわれ、その内周と外周がシーム121,122によってエアバッグ100に縫着されている。括り部材132はこのパッチパネル120とエアバッグ100との間に挿通され、その先端がパッチパネル120及びエアバッグ100に対し縫着されている。
エアバッグ100の内面のうち乗員対向面100fに繋ぎ部材としてのテザー130の一端が連結され、該テザー130の他端に括り部材132が連結されている。エアバッグ100の内面のうちウィンドシールド対向面100eに挿通部131が設けられ、テザー130が該挿通部131に挿通されている。
このエアバッグ100を備えたエアバッグ装置にあっては、車両衝突時等にインフレータ102がガス噴出作動してエアバッグ100が膨張した場合、第13図(a)及び第14図(a)の通り、乗員対向面100fが乗員側へ膨らみ出すのに伴い、括り部材132がテザー130を介してエアバッグ100の内部側へ引張られてベントホール110を窄ませ、その開度を小さくする。これにより、エアバッグ100内が速やかに高内圧となり、エアバッグ100の膨張展開が早期化される。
その後、この膨張したエアバッグ100に乗員が突っ込んで来た場合には、第13図(b)及び第14図(b)のように、乗員対向面100fが乗員に押されて後退するため、括り部材132をエアバッグ100の内部側へ引張る力が解除される。これにより、括り部材132が緩み、ベントホール110の開度が増大する。この結果、該ベントホール110からエアバッグ100の外部にガスが流出し、乗員に加えられる衝撃が吸収される。
上記実施の形態では、いずれも小開度のベントホールは、括り部材が緩んだときのエアバッグ内圧によって大開度となるよう構成されている。
本発明では、第15図〜第17図に示すエアバッグ10A’のようにラテラルテザー181〜183を設けることにより、ベントホール18を強制的に大開度とさせるよう構成してもよい。
このエアバッグ10A’は、前記第5図〜第7図のエアバッグ10Aにおいて、パッチクロス18aの代わりにラテラルテザー(引張部材)181〜183付きのパッチクロス18Aを用いたものである。
各ラテラルテザー181〜183は、ベントホール18周囲の円環形のパッチクロス本体部から放射方向に延設されている。各ラテラルテザー181〜183の延出方向の先端は、フロントパネル12とリヤパネル14との周縁部に挟み込まれ、シーム15によって縫着されている。
このエアバッグ10A’では、繋ぎ部材及び括り部材を兼ねるテザーとして、第5〜7図に示したテザー70の代りに、第8,9図に示した、フロントパネル12に連結されたテザー70Bを用いている。
その他の構成は第5図〜第7図のエアバッグ10Aと同一であり、同一符号は同一部分を示している。
この実施の形態でも、エアバッグ10A’の膨張初期には第15図の通りベントホール18がテザー70Bで括られ、小開度となっている。乗員が突っ込んできたときには、テザー70Bが緩み、且つエアバッグ10A’の内圧が高まると共に、第16図の通り、エアバッグ10A’が横方向に広がり、ラテラルテザー181〜183を介してパッチクロス18Aが放射3方向に引っ張られる。これにより、ベントホール18が速やかに大開度となる。
このラテラルテザー181〜183は、その他の実施の形態においても採用可能である。
上記の各実施の形態は本発明の一例であり、本発明は上記の各実施の形態に限定されるものではない。
例えば、ベントホールを2個以上設けてもよい。この場合、すべてのベントホールに括り部材を設けてもよく、一部のベントホールにのみ括り部材を設けてもよい。本発明では、括り部材がベントホールをきつく括り、ベントホールが全閉状となるように構成してもよい。
実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図である。 図1のエアバッグ及びエアバッグ装置の乗員受け止め時の断面図である。 図1のエアバッグ及びエアバッグ装置の分解斜視図である。 図1のエアバッグのベントホール付近の構成図である。 実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図である。 図5のエアバッグ及びエアバッグ装置の乗員受け止め時の断面図である。 図5のエアバッグ及びエアバッグ装置の分解斜視図である。 実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図である。 図8のエアバッグ及びエアバッグ装置の乗員受け止め時の断面図である。 図8のエアバッグ及びエアバッグ装置の分解斜視図である。 さらに異なる実施の形態に係るエアバッグの要部の分解斜視図である。 図19のエアバッグの断面図である。 実施の形態に係る助手席用エアバッグの構成図である。 実施の形態に係る助手席用エアバッグの水平断面図である。 別の実施の形態に係るエアバッグの断面図である。 図15のエアバッグの乗員受け止め時の断面図である。 図15のエアバッグの分解斜視図である。
符号の説明
1 第1室
2 第2室
10,10A,10A’,10B エアバッグ
12 フロントパネル
14 リヤパネル
16,24 インフレータ用開口
18,110 ベントホール
22A 第1インナーパネル
22B 第2インナーパネル
27,28 連通口
30 リテーナ
32 インフレータ取付口
36 インフレータ
36a ガス噴出口
42 押えリング
70,70B,76,90 テザー(繋ぎ部材を兼ねた括り部材)
80 吊紐
100 助手席用エアバッグ
130 テザー(繋ぎ部材)
132 括り部材
181,182,183 ラテラルテザー(引張部材)

Claims (10)

  1. ベントホールと、該ベントホールからのガスの流出を規制する規制手段とを有するエアバッグにおいて、
    該ベントホールは、膨張した状態におけるエアバッグの乗員対向面と反対側の面又はエアバッグの側面に設けられており、
    該規制手段は、
    該エアバッグの周縁に配置され、該ベントホールを括ることが可能な括り部材と、
    該括り部材と前記乗員対向面とを繋ぐ繋ぎ部材と
    を備え、
    エアバッグが膨張したときに該繋ぎ部材を介して該括り部材が引張られて前記ベントホールが括られ、これにより該ベントホールが閉又は小開度とされ、
    膨張したエアバッグに乗員が接触して前記乗員対向面を後退させることにより、該括り部材が緩み、これにより該ベントホールが開又は大開度となることを特徴とするエアバッグ。
  2. 請求項1において、該エアバッグ内に、膨張した状態におけるエアバッグの乗員対向面と、これと反対側とを連結した内部部材が設けられており、
    前記繋ぎ部材は、該内部部材に連結されていることを特徴とするエアバッグ。
  3. 請求項2において、前記内部部材は、エアバッグの内部を、中央の第1室と該第1室を取り囲む第2室とに区画するインナーパネルであり、
    該インナーパネルには、該第1室と第2室とを連通する連通部が設けられており、
    該エアバッグは、まず該第1室内にガスが導入されて該第1室が膨張し、次いで該連通部を介して該第1室から第2室へガスが流入することにより該第2室が膨張するよう構成されており、
    前記ベントホールは、該第2室とエアバッグ外部とを連通するものであることを特徴とするエアバッグ。
  4. 請求項2において、前記内部部材は、一端がエアバッグの乗員対向面に連結され、他端が該乗員対向面と反対側に連結された吊紐であることを特徴とするエアバッグ。
  5. 請求項2ないし4のいずれか1項において、前記繋ぎ部材と該内部部材とが一連一体となっていることを特徴とするエアバッグ。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項において、前記繋ぎ部材は、一端が前記括り部材に連結され、他端が前記乗員対向面に連結されていることを特徴とするエアバッグ。
  7. 請求項1ないし5のいずれか1項において、前記乗員対向面のエアバッグ内側面に前記繋ぎ部材の挿通部が設けられており、前記繋ぎ部材は、一端が前記括り部材に連結され、該繋ぎ部材の長手方向の途中部分が該挿通部に挿通されていることを特徴とするエアバッグ。
  8. 請求項7において、前記乗員対向面に前記挿通部として複数個の乗員側挿通部が互いに配置位置を異ならせて設けられ、前記乗員対向面と反対側の面に反乗員側挿通部が設けられており、
    該繋ぎ部材の途中部分が各乗員側挿通部と反乗員側挿通部とに交互に挿通されていることを特徴とするエアバッグ。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項において、前記乗員対向面が後退したときに前記ベントホールの周囲を放射方向に引っ張って該ベントホールを開又は大開度とする引張部材が設けられていることを特徴とするエアバッグ。
  10. エアバッグと、該エアバッグにガスを供給するガス発生器とを備えたエアバッグ装置において、
    該エアバッグは請求項1ないし9のいずれか1項に記載のエアバッグであることを特徴とするエアバッグ装置。
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