JP2009067079A - エアバッグ及びエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】テアシームを用いることなく、エアバッグの膨張初期の段階では開閉型ベントホールが閉又は小開度とされ、その後、インフレータのガス発生が減少又は停止すると、該開閉型ベントホールが開又は大開度となるエアバッグ及びエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】エアバッグ10内に、該エアバッグ10よりも小容積のインナーバッグ16が設けられている。開閉型ベントホール20を覆う蓋体60とインナーバッグ16とがテザー70によって連結されている。エアバッグ10の膨張初期における、インナーバッグ16の内圧がエアバッグ10の内圧よりも高い段階では、インナーバッグ16が膨満して該インナーバッグ16が緊張し、これによりテザー70を介して蓋体60の開閉型ベントホール20からの離反が阻止される。その後、インフレータ36のガス発生が減少又は停止すると、インナーバッグ16が弛緩し、これにより蓋体60が開閉型ベントホール20から離反して開閉型ベントホール20が開となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、開閉型ベントホールを有し、該開閉型ベントホールを閉鎖することによりエアバッグ外へのガス流出を規制しうるように構成されたエアバッグに関する。また、本発明は、このエアバッグを備えたエアバッグ装置に関する。
なお、本発明において、開閉型ベントホールを閉鎖するとは、該開閉型ベントホールを大開度から小開度とすることを含む。また、開閉型ベントホールを開放するとは、該開閉型ベントホールを小開度から大開度とすることを含む。
エアバッグにベントホールを設け、膨張したエアバッグに車両乗員等が接触したときに、該ベントホールを介してエアバッグ内部からガスを流出させることにより、該車両乗員等をエアバッグによってソフトに受け止めるようにすることは周知である。
特開2005−199987号公報には、ベントホールを蓋体で覆ったエアバッグが記載されている。同号公報では、該蓋体のうち、ベントホールよりもインフレータ側(エアバッグ中央側)の基端部がエアバッグに対し分離不能に結合されている。また、該蓋体のうち、ベントホールを挟んでインフレータと反対側(エアバッグ外周側)の先端側部が、エアバッグの外周部において該エアバッグのフロント面(乗員側面)とリヤ面(反乗員側面)との間に挟み込まれ、これらが一体的にテアシームによって結合解除可能に縫合されている。該テアシームは、エアバッグ内が所定圧以上になると破断する縫糸により構成されている。
同号公報のエアバッグにあっては、インフレータからのガスにより該エアバッグが膨張する膨張初期の段階にあっては、テアシームによるエアバッグのフロント面及びリヤ面と蓋体との結合が解除されず、蓋体がベントホールに重なった状態となっている。これにより、該ベントホールからのガスの流出が規制され、エアバッグが迅速に膨張する。
その後、エアバッグ内部が所定圧以上となると、テアシームが破断し、エアバッグのフロント面とリヤ面とが離反すると共に、これらと蓋体との結合が解除され、該蓋体がエアバッグ内のガス圧によってベントホールからエアバッグ外に押し出される。これによりベントホールが開放するので、この膨張したエアバッグに車両乗員が接触した場合には、該ベントホールを介してエアバッグ内部からガスが流出し、この結果、該車両乗員がエアバッグによってソフトに受け止められる。
特開2005−199987号公報
上記特開2005−199987号公報のエアバッグにあっては、テアシームが破断しない限り、ベントホールが開放しない。
このテアシームの破断強度は、温度依存性が高いため、インフレータからの噴出ガスの熱の影響を受け易い。そのため、インフレータの配置や出力等によって、テアシームの破断のタイミングにバラつきが生じ易い。
本発明は、テアシームを用いることなく、エアバッグの膨張初期の段階では開閉型ベントホールが閉又は小開度とされ、その後、インフレータのガス発生が減少又は停止すると、該開閉型ベントホールが開又は大開度となるエアバッグと、このエアバッグを備えたエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明(請求項1)のエアバッグは、開閉型ベントホールと、該開閉型ベントホールからのガス流出を規制する規制部材とを有するエアバッグであって、該規制部材は、エアバッグ内部側へ張力が加えられることにより該開閉型ベントホールを閉又は小開度とし、該張力が解除されることにより該開閉型ベントホールを開又は大開度とするエアバッグにおいて、該エアバッグ内に、該エアバッグよりも小容積のインナーバッグが設けられており、該インナーバッグには、該インナーバッグ内とエアバッグ内とを連通する連通部が設けられており、該エアバッグ及びインナーバッグの反乗員側面にそれぞれインフレータ用開口が設けられており、これらの該インフレータ用開口周縁部同士が連結されており、インフレータが作動開始すると、まず該インフレータ用開口を介して該インナーバッグ内にガスが導入されて該インナーバッグが膨張し、次いで該連通部を介して該インナーバッグ内からエアバッグ内へガスが流出することにより該エアバッグが膨張するよう構成されており、該エアバッグ及びインナーバッグが膨張した状態においては、該インナーバッグは該エアバッグの乗員側面及び側周面から離隔しており、前記規制部材と該インナーバッグとを繋ぐ繋ぎ部材が設けられており、該エアバッグの膨張初期における、該インナーバッグの内圧が該エアバッグの内圧よりも高い段階では、該インナーバッグが膨満して該インナーバッグが緊張し、これにより該繋ぎ部材を介して前記規制部材にエアバッグ内部側への張力が加えられ、前記開閉型ベントホールが閉又は小開度とされ、その後、インフレータのガス発生が減少又は停止すると、該インナーバッグが弛緩し、これにより該規制部材の張力が減少し、該開閉型ベントホールが開又は大開度となることを特徴とするものである。
請求項2のエアバッグは、請求項1において、該規制部材は、該開閉型ベントホールを覆う蓋体であり、エアバッグの膨張初期における、前記インナーバッグの内圧が該エアバッグの内圧よりも高い段階では、該インナーバッグが膨満して該インナーバッグが緊張し、これにより、前記繋ぎ部材を介して該蓋体がエアバッグ外部側への移動を阻止され、該蓋体が該開閉型ベントホールに重なり、該開閉型ベントホールが閉又は小開度とされ、その後、インフレータのガス発生が減少又は停止すると、該インナーバッグが弛緩し、これにより、該蓋体がエアバッグ内部のガス圧によって該開閉型ベントホールから離反し、該開閉型ベントホールが開又は大開度となることを特徴とするものである。
請求項3のエアバッグは、請求項1又は2において、エアバッグのうち、前記インナーバッグを挟んで該開閉型ベントホールと反対側の部分と、該インナーバッグとが、吊紐によって連結されていることを特徴とするものである。
本発明(請求項4)のエアバッグは、開閉型ベントホールを有し、該開閉型ベントホールを閉又は小開度とすることによりエアバッグ外へのガス流出を規制しうるように構成されたエアバッグにおいて、該エアバッグ内に、該エアバッグよりも小容積のインナーバッグが設けられており、該インナーバッグには、該インナーバッグ内とエアバッグ内とを連通する連通部が設けられており、該エアバッグ及びインナーバッグの反乗員側面にそれぞれインフレータ用開口が設けられており、これらの該インフレータ用開口周縁部同士が連結されており、インフレータが作動開始すると、まず該インフレータ用開口を介して該インナーバッグ内にガスが導入されて該インナーバッグが膨張し、次いで該連通部を介して該インナーバッグ内からエアバッグ内へガスが流出することにより該エアバッグが膨張するよう構成されており、該エアバッグ及びインナーバッグが膨張した状態においては、該インナーバッグは該エアバッグの乗員側面及び側周面から離隔しており、該エアバッグのうち前記開閉型ベントホールから所定距離離隔した位置に、該エアバッグの内外を常時連通した開放口が設けられており、該開放口を通ってエアバッグの内外に延在するテザーが設けられており、該テザーの一端側は、エアバッグ外において、該エアバッグのうち該開閉型ベントホール近傍に接続され、該テザーの他端側は、エアバッグ内においてインナーバッグに設置されており、該エアバッグの膨張初期における、該インナーバッグの内圧が該エアバッグの内圧よりも高い段階では、該インナーバッグが膨満して該インナーバッグが緊張し、これにより、該テザーがエアバッグ内に引き込まれ、該エアバッグのうち前記開閉型ベントホール近傍が前記開放口に接近し、該開閉型ベントホールが該エアバッグの一部に重なり、該開閉型ベントホールが閉又は小開度とされ、その後、インフレータのガス発生が減少又は停止すると、該インナーバッグが弛緩し、これにより、該開閉型ベントホールが該エアバッグの前記一部から離反し、該開閉型ベントホールが開又は大開度となることを特徴とするものである。
本発明(請求項5)のエアバッグは、開閉型ベントホールを有し、該開閉型ベントホールを閉又は小開度とすることによりエアバッグ外へのガス流出を規制しうるように構成されたエアバッグにおいて、該エアバッグ内に、該エアバッグよりも小容積のインナーバッグが設けられており、該インナーバッグには、該インナーバッグ内とエアバッグ内とを連通する連通部が設けられており、該エアバッグ及びインナーバッグの反乗員側面にそれぞれインフレータ用開口が設けられており、これらの該インフレータ用開口周縁部同士が連結されており、インフレータが作動開始すると、まず該インフレータ用開口を介して該インナーバッグ内にガスが導入されて該インナーバッグが膨張し、次いで該連通部を介して該インナーバッグ内からエアバッグ内へガスが流出することにより該エアバッグが膨張するよう構成されており、該エアバッグ及びインナーバッグが膨張した状態においては、該インナーバッグは該エアバッグの乗員側面及び側周面から離隔しており、該エアバッグのうち前記開閉型ベントホールの近傍に、該エアバッグの内外を常時連通した開放口が設けられており、該開放口を通ってエアバッグの内外に延在するテザーが設けられており、該テザーの一端側は、エアバッグ外において、該エアバッグのうち該開閉型ベントホールから該開放口と反対側に所定距離離隔した部分に接続され、該テザーの他端側は、エアバッグ内においてインナーバッグに設置されており、該エアバッグの膨張初期における、該インナーバッグの内圧が該エアバッグの内圧よりも高い段階では、該インナーバッグが膨満して該インナーバッグが緊張し、これにより、該テザーがエアバッグ内に引き込まれ、該エアバッグの一部が該テザーにより前記開放口側へ引き寄せられて前記開閉型ベントホールに重なり、これにより該開閉型ベントホールが閉又は小開度とされ、その後、インフレータのガス発生が減少又は停止すると、該インナーバッグが弛緩し、これにより、該エアバッグの前記一部が該開閉型ベントホールから離反し、該開閉型ベントホールが開又は大開度となることを特徴とするものである。
本発明(請求項6)のエアバッグ装置は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のエアバッグと、該エアバッグを膨張させるインフレータとを備えてなる。
請求項1のエアバッグ及びこのエアバッグを備えた請求項6のエアバッグ装置にあっては、該エアバッグの膨張初期における、インナーバッグの内圧が該エアバッグの内圧よりも高い段階では、インナーバッグが膨満して該インナーバッグが緊張し、これにより繋ぎ部材を介して規制部材にエアバッグ内部側への張力が加えられ、開閉型ベントホールが閉又は小開度とされる。これにより、該開閉型ベントホールからのガス流出が規制されるため、エアバッグが素早く膨張する。
その後、インフレータのガス発生が減少又は停止すると、インナーバッグの内圧とエアバッグの内圧とが同程度となるため、インナーバッグが弛緩し、これにより規制部材の張力が減少し、開閉型ベントホールが開又は大開度となる。そのため、この膨張したエアバッグに乗員が接触した場合には、該開閉型ベントホールを介してエアバッグ内部からガスが流出する。この結果、該乗員がこのエアバッグによってソフトに受け止められる。
この請求項1のエアバッグ及びこのエアバッグを備えた請求項6のエアバッグ装置によると、テアシームを用いることなく、エアバッグ膨張初期の段階においては開閉型ベントホールが閉又は小開度とされ、その後、インフレータのガス発生が減少又は停止すると該開閉型ベントホールが開又は大開度となるので、インフレータからの噴出ガスの熱の影響によって開閉型ベントホールの開放タイミングにバラつきが生じることが防止される。
請求項2の態様では、開閉型ベントホールからのガス流出を規制する規制部材として、該開閉型ベントホールを覆う蓋体が設けられている。このような蓋体は、構造が簡易である。なお、本発明においては、この蓋体は、エアバッグの内部側から開閉型ベントホールを覆うものであってもよく、エアバッグの外部側から開閉型ベントホールを覆うものであってもよい。
請求項3のように、エアバッグのうち、インナーバッグを挟んで開閉型ベントホールと反対側の部分と該インナーバッグとが吊紐によって連結されている構成としてもよい。このように構成することにより、エアバッグの膨張初期の段階において、開閉型ベントホールが閉鎖された状態では、この吊紐と繋ぎ部材とがインナーバッグを挟んで互いに反対側において緊張するので、該繋ぎ部材の張力によってインナーバッグが該開閉型ベントホール側へずれ動くことが防止される。
請求項4のエアバッグ及びこのエアバッグを備えた請求項6のエアバッグ装置にあっては、エアバッグの膨張初期における、インナーバッグの内圧が該エアバッグの内圧よりも高い段階では、インナーバッグが膨満して該インナーバッグが緊張し、これによりテザーがエアバッグ内に引き込まれ、エアバッグのうち開閉型ベントホール近傍が開放口に接近し、該開閉型ベントホールがエアバッグの一部に重なり、該開閉型ベントホールが閉又は小開度とされる。これにより、該開閉型ベントホールからのガス流出が規制されるため、エアバッグが素早く膨張する。
その後、インフレータのガス発生が減少又は停止すると、インナーバッグの内圧とエアバッグの内圧とが同程度となるため、インナーバッグが弛緩し、これにより、開閉型ベントホールがエアバッグの前記一部から離反し、該開閉型ベントホールが開又は大開度となる。そのため、この膨張したエアバッグに乗員が接触した場合には、該開閉型ベントホールを介してエアバッグ内部からガスが流出する。この結果、該乗員がエアバッグによってソフトに受け止められる。
この請求項4のエアバッグ及びこのエアバッグを備えた請求項6のエアバッグ装置によっても、テアシームを用いることなく、エアバッグ膨張初期の段階においては開閉型ベントホールが閉又は小開度とされ、その後、インフレータのガス発生が減少又は停止すると該開閉型ベントホールが開又は大開度となるので、インフレータからの噴出ガスの熱の影響により開閉型ベントホールの開放タイミングにバラつきが生じることが防止される。
請求項5のエアバッグ及びこのエアバッグを備えた請求項6のエアバッグ装置にあっては、エアバッグの膨張初期における、インナーバッグの内圧が該エアバッグの内圧よりも高い段階では、インナーバッグが膨満して該インナーバッグが緊張し、これによりテザーがエアバッグ内に引き込まれ、エアバッグの一部がこのテザーによって開放口側へ引き寄せられて開閉型ベントホールに重なり、該開閉型ベントホールが閉又は小開度とされる。これにより、該開閉型ベントホールからのガス流出が規制されるため、エアバッグが素早く膨張する。
その後、インフレータのガス発生が減少又は停止すると、インナーバッグの内圧とエアバッグの内圧とが同程度となるため、インナーバッグが弛緩し、これにより、エアバッグの前記一部が開閉型ベントホールから離反し、該開閉型ベントホールが開又は大開度となる。そのため、この膨張したエアバッグに乗員が接触した場合には、該開閉型ベントホールを介してエアバッグ内部からガスが流出する。この結果、該乗員がエアバッグによってソフトに受け止められる。
この請求項5のエアバッグ及びこのエアバッグを備えた請求項6のエアバッグ装置によっても、テアシームを用いることなく、エアバッグ膨張初期の段階においては開閉型ベントホールが閉又は小開度とされ、その後、インフレータのガス発生が減少又は停止すると該開閉型ベントホールが開又は大開度となるので、インフレータからの噴出ガスの熱の影響により開閉型ベントホールの開放タイミングにバラつきが生じることが防止される。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
第1〜4図は実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置のエアバッグ膨張時の断面図である。なお、第1図はインナーバッグの内圧がエアバッグの内圧よりも高いエアバッグ膨張初期の段階を示し、第2図はインフレータのガス発生が停止する直前の段階を示し、第3図は開閉型ベントホール開放時を示している。また、第4図は、アウトオブポジション時において、膨張したエアバッグに乗員が接触した状態を示している。
この実施の形態では、エアバッグ10は、車両のステアリングホイール50の乗員側に膨張展開する運転席用エアバッグである。
このエアバッグ10は、それぞれ該エアバッグ10の膨張時の乗員側面と反乗員側面とを構成するフロントパネル12及びリヤパネル14と、このエアバッグ10の内部に設けられたインナーバッグ16と、閉鎖部材としての蓋体60によって開閉可能な開閉型ベントホール20と、該蓋体60を該インナーバッグ16に連結する繋ぎ部材としてのテザー70等を備えている。この実施の形態では、該蓋体60は、エアバッグ10の外部側から開閉型ベントホール20を覆っている。
該フロントパネル12及びリヤパネル14はそれぞれ円形の織布よりなる。該フロントパネル12とリヤパネル14とは略同一直径のものであり、それらの外周縁部同士がシーム15によって縫合されることにより、袋状とされている。該シーム15は、フロントパネル12及びリヤパネル14の外周に沿って円環状に周設されている。該シーム15は縫糸等よりなるが、これに限定されない。
該リヤパネル14の中央には、インフレータ用開口(符号略)が設けられている。また、このインフレータ用開口の周囲には、後述の押えリング42のスタッドボルト44が挿通されるボルト挿通孔(符号略)が設けられている。
この実施の形態では、第2,3図の通り、該リヤパネル14のうち、エアバッグ10の膨張時にステアリングホイール50の外周よりも該ステアリングホイール50の外方へ展開する領域に前記開閉型ベントホール20が配置されている。また、この開閉型ベントホール20に隣接して、エアバッグ10の内外を連通する開放口22が設けられている。この実施の形態では、該開放口22は、開閉型ベントホール20よりもリヤパネル14中央側に配置されている。なお、該開閉型ベントホール20及び開放口22の配置はこれに限定されない。
この実施の形態では、該開放口22は、リヤパネル14のうち該蓋体60によって覆われない領域に配置されており、常時エアバッグ10の内外を連通したものとなっているが、この開放口22は、蓋体60によって少なくとも部分的に覆われる位置に配置されてもよい。
この実施の形態では、該開閉型ベントホール20及び開放口22は、それぞれ円形の開口よりなる。該開放口22の開口径は、開閉型ベントホール20よりも小径となっている。ただし、開閉型ベントホール20及び開放口22の形状及び大きさはこれに限定されない。例えば、該開閉型ベントホール20及び開放口22は、それぞれ、スリット状などであってもよい。
前記蓋体60は、この実施の形態では、略扇形の織布よりなり、その円弧状の辺縁をリヤパネル14の外周側へ向け、これと対向する凸角部をリヤパネル14の中心側へ向けた姿勢でエアバッグ10の外部側から開閉型ベントホール20に重ね合わされている。該蓋体60は、そのリヤパネル14外周側の円弧状の辺縁に沿ってシーム61によりリヤパネル14に縫着されている。即ち、この蓋体60は、リヤパネル14外周側が固定端となり、リヤパネル14中央側が自由端となっている。
この蓋体60のリヤパネル14中央側の凸角部に、前記テザー70の一端が接続されている。なお、この実施の形態では、蓋体60とテザー70とが別体に構成され、この蓋体60のリヤパネル14中央側の凸角部に対しテザー70の一端がシーム71により縫着されているが、これらの蓋体60とテザー70とが共通の織布により一連一体に構成されてもよい。
このテザー70の他端側は、前記開放口22を通ってエアバッグ10内に引き込まれている。
このエアバッグ10内に、該エアバッグ10よりも小容積の前記インナーバッグ16が設けられている。このインナーバッグ16の反乗員側面の中央付近には、インフレータ用開口(符号略)が設けられており、このインフレータ用開口の周囲には、押えリング42のスタッドボルト44が挿通されるボルト挿通孔(符号略)が設けられている。
後述のように、このインナーバッグ16のインフレータ用開口の周縁部がリヤパネル14のインフレータ用開口に重ね合わされ、これらが押えリング42によってリテーナ30に押え付けられることにより、このインナーバッグ16とリヤパネル14のインフレータ用開口の周縁部同士が連結される。第1〜3図の通り、エアバッグ10及びインナーバッグ16が膨張した場合、このインナーバッグ16は、該エアバッグ10の乗員側面及び側周面(即ちエアバッグ10の内周面のうち、リヤパネル14のインフレータ用開口周縁部以外の部分)から離隔する。
このインナーバッグ16の側面には、該インナーバッグ16内とエアバッグ10内とを連通する連通部としての連通孔18が設けられている。この実施の形態では、該インナーバッグ16の周方向に位置を異ならせて複数の連通孔18が設けられている。
このインナーバッグ16の開放口22側の側面に、テザー70の他端が接続されている。なお、この実施の形態では、インナーバッグ16とテザー70とが別体に構成され、このインナーバッグ16の側面にテザー70の他端がシーム72により縫着されているが、これらのインナーバッグ16とテザー70とが共通の織布により一連一体に構成されてもよい。
テザー70の長さは、第2図のように、エアバッグ10の膨張初期の、インフレータ36からのガス発生が所定レベル以下に減少するか又は停止する前の段階において、該エアバッグ10の側周面がインナーバッグ16から離隔するのに伴い、該テザー70がインナーバッグ16と蓋体60との間で緊張して(ピンと張った状態となって)該蓋体60の開閉型ベントホール20からの離反を阻止しうる寸法となっている。
このエアバッグ10を取付けるためのリテーナ30には、中央にインフレータ取付口(符号略)が設けられ、その周囲にボルト挿通孔(符号略)が設けられている。
インフレータ36は略円柱形状のものであり、その筒軸方向の先端側の側周面にガス噴出口36aが設けられている。インフレータ36は、これらのガス噴出口36aから放射方向にガスを噴出するよう構成されている。このインフレータ36の筒軸方向の途中部分(該ガス噴出口36aよりも後端側)の側周面からは、インフレータ固定用のフランジ38が突設されている。該フランジ38には、ボルト挿通孔(符号略)が設けられている。このインフレータ36は、該先端側がリテーナ30のインフレータ取付口に嵌装される。
エアバッグ10をリテーナ30に取り付けるに当っては、インナーバッグ16のインフレータ用開口の周縁部をエアバッグ10の内部側からリヤパネル14のインフレータ用開口の周縁部に重ね合わせ、エアバッグ10の外部側から該リヤパネル14のインフレータ用開口の周縁部にリテーナ30のインフレータ取付口の周縁部を重ね合わせる。そして、押えリング42のスタッドボルト44を、該インナーバッグ16及びリヤパネル14、リテーナ30並びにインフレータ36のフランジ38の各ボルト挿通孔に通し、その先端にナット46を締め込んで、該インナーバッグ16、リヤパネル14及びインフレータ36をリテーナ30に固定する。
これにより、インナーバッグ16の反乗員側のインフレータ用開口周縁部がリヤパネル14の反乗員側のインフレータ用開口周縁部に連結されると共に、これらのインフレータ用開口を介して該インナーバッグ16内にインフレータ36のガス噴出口36aが配置されたものとなる。
その後、エアバッグ10を折り畳み、このエアバッグ10の折り畳み体を覆うようにモジュールカバー48をリテーナ30に取り付けることにより、エアバッグ装置が構成される。なお、エアバッグ10は、予め折り畳まれた状態でリテーナ30に取り付けられてもよい。
図示は省略するが、エアバッグ10は、蓋体60が開閉型ベントホール20に重なった状態で折り畳まれている。このように折り畳むことにより、初めから開閉型ベントホール20が蓋体60によって閉鎖された状態でエアバッグ10を膨張させることができる。なお、ファスナー等の種々の保持部材により、蓋体60を開閉型ベントホール20に重なった状態に保持するように構成してもよい。
このエアバッグ装置は、車両のステアリングホイール50に設置される。
このように構成されたエアバッグ装置を搭載した車両の衝突時等には、インフレータ36がガス噴出作動する。このガスにより、エアバッグ10が膨張を開始し、モジュールカバー48を押し開いて車両室内に展開する。
この際、第1図に示すように、インフレータ36からのガスは、まずインナーバッグ16内に導入され、該インナーバッグ16が膨張する。次いで、このインナーバッグ16の各連通孔18を介して該インナーバッグ16内からエアバッグ10内へガスが流出し、該エアバッグ10が膨張する。
なお、この実施の形態では、エアバッグ10の膨張開始時から蓋体60が開閉型ベントホール20に重なって該開閉型ベントホール20を閉鎖している。そのため、エアバッグ10内に速やかにガスが充満するようになる。
エアバッグ10の膨張初期における、インナーバッグ16の内圧が該エアバッグ10の内圧よりも高い段階、即ちインフレータ36からのガス発生が所定レベル以下に減少するか又は停止する前の段階では、第2図のように、インナーバッグ16が膨満して該インナーバッグ16が緊張した状態となっている。
この状態では、インナーバッグ16が硬くなっているので、テザー70がエアバッグ10の外部側へ引っ張られても、インナーバッグ16の形状は殆ど又は全く変わらない。そのため、エアバッグ10内のガス圧により蓋体60が開閉型ベントホール22からエアバッグ10の外部側へ離反しようとしても、該蓋体60は、テザー70を介してこのインナーバッグ16によって引き留められ、該開閉型ベントホール20から離反し得ない。これにより、該蓋体60による開閉型ベントホール20の閉鎖状態が維持されるため、エアバッグ10の内圧が速やかに上昇し、エアバッグ10が迅速に膨張展開する。
その後、インフレータ36のガス発生が所定レベル以下に減少するか又は停止すると、連通孔18を介して相互に連通したインナーバッグ16とエアバッグ10との内圧が略同程度となるので、インナーバッグ16が弛緩する。そのため、第3図のように、インナーバッグ16がテザー70の張力により開放口22側へ移動し、その分、蓋体60がエアバッグ10内のガス圧により開閉型ベントホール22からエアバッグ10の外部側へ離反する。これにより、開閉型ベントホール20が開となる。
その後、この膨張したエアバッグ10に乗員が接触した場合には、該開閉型ベントホール20からエアバッグ10外にガスが流出することにより、乗員がこのエアバッグ10によってソフトに受け止められる。
以上の通り、このエアバッグ10にあっては、テアシームを用いることなく、該エアバッグ10の膨張初期の段階においては開閉型ベントホール20が閉鎖され、その後、インフレータ36のガス発生が所定レベル以下に減少するか又は停止すると該開閉型ベントホール20が開となるので、インフレータ36からの噴出ガスの熱の影響によって開閉型ベントホール20の開放タイミングにバラつきが生じることが防止される。
なお、乗員が所定の着座位置よりも前方に位置した所謂アウトオブポジションの状態で車両が衝突した場合には、インフレータ36が作動を開始してから比較的早い段階で該エアバッグ10に乗員が接触する可能性がある。この場合、エアバッグ10よりも小容積であり、且つインフレータ36から直接的にガスが導入されるインナーバッグ16が迅速に膨張するため、このインナーバッグ16によって乗員を早期のうちに受け止めることができる。
また、この場合、第4図のように、インフレータ36のガス発生が所定レベル以下に減少するか又は停止する前であっても、乗員を受け止めたインナーバッグ16がこの乗員によって押し潰されて側方へ広がるように変形するため、その分、蓋体60が開閉型ベントホール22からエアバッグ10の外部側へ離反しうるようになる。これにより、開閉型ベントホール20が開となり、該開閉型ベントホール20からエアバッグ10外にガスが流出して乗員がソフトに受け止められるようになる。
第5図は別の実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置のエアバッグ膨張時の断面図である。なお、第5図はインフレータのガス発生が停止する直前の段階を示している。
この実施の形態のエアバッグ10Aは、前述の第1〜4図のエアバッグ10において、リヤパネル14のうち、インナーバッグ16を挟んで開放口22(開閉型ベントホール20)と反対側の部分と、該インナーバッグ16とが、吊紐80によって連結された構成となっている。
第5図の符号81は、該吊紐80の一端をリヤパネル14に縫着したシームを示し、符号82は、吊紐80の他端をインナーバッグ16の側面に縫着したシームを示している。なお、吊紐80の他端は、インナーバッグ16の側面のうち開放口22と反対側を向いた部分に縫着されている。この実施の形態では、吊紐80の該一端はリヤパネル14に縫着されているが、フロントパネル12に縫着されてもよく、あるいは、フロントパネル12及びリヤパネル14の周縁部に吊紐80の該一端が重ね合わされ、シーム15によりこれらが一体的に縫い合わされてもよい。
この吊紐80は、インナーバッグ16及びエアバッグ10Aがそれぞれ膨張したときに、該インナーバッグ16を挟んでテザー70と反対側において、該インナーバッグ16とエアバッグ10Aの側周面との間で緊張しうる長さとなっている。
このエアバッグ10Aのその他の構成は、前述の第1〜4図のエアバッグ10と同様であり、第5図において第1〜4図と同一符号は同一部分を示している。
このエアバッグ10Aにあっては、該エアバッグ10Aの側周面のうちインナーバッグ16を挟んで開放口22と反対側の部分と該インナーバッグ16とが吊紐80によって連結されているので、該エアバッグ10Aの膨張初期の段階において、開閉型ベントホール20が閉鎖された状態では、この吊紐80とテザー70とがインナーバッグ16を挟んで互いに反対側で緊張する。これにより、テザー70の張力によってインナーバッグ16が開放口22側(開閉型ベントホール20側)へずれ動くことが防止される。
上記の各実施の形態では、蓋体60は、開閉型ベントホール20の全体を閉鎖するものとなっているが、開閉型ベントホール20を大開度から小開度とするものであってもよい。例えば、蓋体60が開閉型ベントホール20に重なったときでも該開閉型ベントホール20が部分的に蓋体60からはみ出し、このはみ出した部分からガスの流出が許容されるように構成してもよい。あるいは、蓋体60のうち開閉型ベントホール20と重なる位置に該開閉型ベントホール20よりも小径の孔を設け、開閉型ベントホール20の閉鎖時でもこの孔を介してガスの流出が許容されるように構成してもよい。
また、上記の各実施の形態では、蓋体60はエアバッグ外部側から開閉型ベントホール20を覆うものとなっているが、本発明では、該蓋体60は開閉型ベントホール20をエアバッグ内部側から覆うものであってもよい。
本発明においては、開閉型ベントホール20からのガス流出を規制する規制部材は、該開閉型ベントホール20を覆う蓋体60以外の構成であってもよい。例えば、この規制部材は、開閉型ベントホール20の周縁部に配置されており、エアバッグ内部側へ引っ張られることにより該開閉型ベントホール20を括って該開閉型ベントホール20を閉鎖するものであってもよい。
第6,7図はさらに別の実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置のエアバッグ膨張時の断面図である。なお、第6図はインフレータのガス発生が停止する直前の段階を示し、第7図は開閉型ベントホール開放時を示している。
この実施の形態でも、エアバッグ10Bは、車両のステアリングホイール50の乗員側に膨張展開する運転席用エアバッグである。
このエアバッグ10Bも、該エアバッグ10Bの膨張時の乗員側面と反乗員側面とを構成する、それぞれ円形の織布よりなるフロントパネル12及びリヤパネル14の外周縁部同士を糸等よりなるシーム15で縫合して袋状としたものである。該リヤパネル14の中央にはインフレータ用開口(符号略)が設けられており、このインフレータ用開口の周囲には、押えリング42のスタッドボルト44が挿通されるボルト挿通孔(符号略)が設けられている。
この実施の形態でも、第6,7図に示すように、該リヤパネル14のうち、エアバッグ10の膨張時にステアリングホイール50の外周よりも該ステアリングホイール50の外方へ展開する領域に開閉型ベントホール20及び開放口22がそれぞれ配置されている。この実施の形態では、該開放口22は、第7図の通り、開閉型ベントホール20からリヤパネル14中央側へ所定距離離隔した位置に配置されている。
この実施の形態でも、該開放口22を通ってエアバッグ10Bの内外に延在するテザー70が設けられている。第7図に示すように、このテザー70の一端は、リヤパネル14の外面のうち、開閉型ベントホール20と開放口22との間であって、且つ該開閉型ベントホール20の近傍に、シーム71により縫着されている。
このエアバッグ10B内にも、該エアバッグ10Bよりも小容積のインナーバッグ16が設けられている。該インナーバッグ16の反乗員側面の中央付近にはインフレータ用開口(符号略)が設けられており、このインフレータ用開口の周囲には押えリング42のスタッドボルト44が挿通されるボルト挿通孔(符号略)が設けられている。
即ち、この実施の形態でも、該インナーバッグ16のインフレータ用開口の周縁部がリヤパネル14のインフレータ用開口に重ね合わされ、これらが押えリング42によってリテーナ30に押え付けられることにより、このインナーバッグ16とリヤパネル14のインフレータ用開口の周縁部同士が連結される。第6,7図の通り、エアバッグ10B及びインナーバッグ16が膨張した場合、このインナーバッグ16は、該エアバッグ10Bの乗員側面及び側周面(即ちエアバッグ10Bの内周面のうち、リヤパネル14のインフレータ用開口周縁部以外の部分)から離隔する。
この実施の形態でも、該インナーバッグ16の側面に、該インナーバッグ16内とエアバッグ10B内とを連通する連通部としての連通孔18が設けられている。この実施の形態でも、該インナーバッグ16の周方向に位置を異ならせて複数の連通孔18が設けられている。
このインナーバッグ16の開放口22側の側面に、テザー70の他端が接続されている。
テザー70の長さは、第6図のように、エアバッグ10Bの膨張初期の、インフレータ36からのガス発生が所定レベル以下に減少するか又は停止する前の段階において、該エアバッグ10Bの側周面がインナーバッグ16から離隔するのに伴って該テザー70がエアバッグ10Bの内部側に引き込まれたときに、開閉型ベントホール20を開放口22近傍まで引き寄せうる寸法となっている。
図示は省略するが、この実施の形態では、エアバッグ10Bを折り畳む際に、予めテザー70をエアバッグ10B内に引き込んで開閉型ベントホール20を開放口22近傍に引き寄せておき、リヤパネル14のうち該開閉型ベントホール20と開放口22との間の部分をエアバッグ10B内に折り込んで該エアバッグ10Bの内側から開閉型ベントホール20に折り重ねておく。
このようにすることにより、このリヤパネル14のうち開閉型ベントホール20と開放口22との間の部分によって開閉型ベントホール20が初めから閉鎖された状態でエアバッグ10Bを膨張させることができる。なお、ファスナー等の種々の保持部材により、このリヤパネル14のうち開閉型ベントホール20と開放口22との間の部分を開閉型ベントホール20に重なった状態に保持するように構成してもよい。
このエアバッグ10Bにおいては、開閉型ベントホール20からのガス流出を規制する蓋体60等の規制部材は設けられていない。
このエアバッグ10Bのその他の構成は、前述の第1〜4図のエアバッグ10と同様であり、第6,7図において第1〜4図と同一符号は同一部分を示している。
このように構成されたエアバッグ10Bにあっても、インフレータ36がガス噴出作動すると、このインフレータ36からのガスは、まずインナーバッグ16内に導入され、該インナーバッグ16が膨張する。次いで、このインナーバッグ16の各連通孔18を介して該インナーバッグ16内からエアバッグ10B内へガスが流出し、該エアバッグ10Bが膨張する。
なお、この実施の形態では、リヤパネル14のうち開閉型ベントホール20と開放口22との間の部分がエアバッグ10Bの膨張開始時から開閉型ベントホール20に折り重なって該開閉型ベントホール20を閉鎖している。そのため、エアバッグ10B内に速やかにガスが充満するようになる。
エアバッグ10Bの膨張初期における、インナーバッグ16の内圧が該エアバッグ10Bの内圧よりも高い段階、即ちインフレータ36からのガス発生が所定レベル以下に減少するか又は停止する前の段階では、第6図のように、インナーバッグ16が膨満して該インナーバッグ16が緊張した状態となっている。そのため、エアバッグ10B内のガス圧により開閉型ベントホール20が開放口22から離反しようとしても、該開閉型ベントホール20は、テザー70を介してこのインナーバッグ16によって引き留められ、該開放口22から離反し得ない。これにより、リヤパネル14のうち開閉型ベントホール20と開放口22との間の部分が開閉型ベントホール20に折り重なって該開閉型ベントホール20が閉鎖された状態が維持されるため、エアバッグ10Bの内圧が速やかに上昇し、エアバッグ10Bが迅速に膨張展開する。
その後、インフレータ36のガス発生が所定レベル以下に減少するか又は停止すると、連通孔18を介して相互に連通したインナーバッグ16とエアバッグ10Bとの内圧が略同程度となるので、インナーバッグ16が弛緩する。そのため、第7図のように、インナーバッグ16がテザー70の張力により開放口22側へ移動し、その分、開閉型ベントホール20がエアバッグ10内のガス圧により開放口22から離反する。これにより、リヤパネル14のうち開閉型ベントホール20と開放口22との間の部分の折りが解けて開閉型ベントホール20から離反し、開閉型ベントホール20が開となる。
その後、この膨張したエアバッグ10Bに乗員が接触した場合には、該開閉型ベントホール20からエアバッグ10B外にガスが流出することにより、乗員がこのエアバッグ10Bによってソフトに受け止められる。
以上の通り、このエアバッグ10Bにあっても、テアシームを用いることなく、該エアバッグ10Bの膨張初期の段階においては開閉型ベントホール20が閉鎖され、その後、インフレータ36のガス発生が所定レベル以下に減少するか又は停止すると該開閉型ベントホール20が開となるので、インフレータ36からの噴出ガスの熱の影響によって開閉型ベントホール20の開放タイミングにバラつきが生じることが防止される。
なお、このエアバッグ10Bにあっても、乗員が所定の着座位置よりも前方に位置した所謂アウトオブポジションの状態で車両が衝突した場合には、該エアバッグ10Bよりも小容積であり、且つインフレータ36から直接的にガスが導入されるインナーバッグ16が迅速に膨張するため、このインナーバッグ16によって乗員を早期のうちに受け止めることができる。
また、この場合、インフレータ36のガス発生が所定レベル以下に減少するか又は停止する前であっても、乗員を受け止めたインナーバッグ16がこの乗員によって押し潰されて側方へ広がるように変形するため、その分、開閉型ベントホール20が開放口22から離反しうるようになる。これにより、開閉型ベントホール20が開となり、該開閉型ベントホール20からエアバッグ10B外にガスが流出して乗員がソフトに受け止められるようになる。
第8,9図はさらに別の実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置のエアバッグ膨張時の断面図である。なお、第8図はインフレータのガス発生が停止する直前の段階を示し、第9図は開閉型ベントホール開放時を示している。
この実施の形態のエアバッグ10Cは、前述の第7,8図のエアバッグ10Bにおいて、リヤパネル14のうち開放口22の近傍であって且つ該開放口22よりもリヤパネル14外周側に開閉型ベントホール20を配置すると共に、テザー70の一端を、第9図のように、開放口22からリヤパネル14外周側へ所定距離離隔した位置にシーム71により縫着した構成となっている。
テザー70の長さは、第8図のように、エアバッグ10Cの膨張初期おける、インフレータ36からのガス発生が所定レベル以下に減少するか又は停止する前の段階において、該エアバッグ10Cの側周面がインナーバッグ16から離隔するのに伴って該テザー70がエアバッグ10Cの内部側に引き込まれたときに、リヤパネル14のうちシーム71付近を開放口22近傍まで引き寄せうる寸法となっている。
図示は省略するが、この実施の形態でも、エアバッグ10Cを折り畳む際に、予めテザー70をエアバッグ10C内に引き込んでリヤパネル14のうちシーム71付近を開放口22近傍に引き寄せておき、リヤパネル14のうち該シーム71と開閉型ベントホール20との間の部分をエアバッグ10Cの外部側から該開閉型ベントホール20に折り重ねておく。
このようにすることにより、このリヤパネル14のうちシーム71と開閉型ベントホール20との間の部分によって該開閉型ベントホール20が初めから閉鎖された状態でエアバッグ10Cを膨張させることができる。なお、ファスナー等の種々の保持部材により、このリヤパネル14のうちシーム71と開閉型ベントホール20との間の部分を該開閉型ベントホール20に重なった状態に保持するように構成してもよい。
このエアバッグ10Cのその他の構成は、前述の第6,7図のエアバッグ10Bと同様であり、第8,9図において第6,7図と同一符号は同一部分を示している。
このように構成されたエアバッグ10Cにあっても、インフレータ36がガス噴出作動すると、このインフレータ36からのガスは、まずインナーバッグ16内に導入され、該インナーバッグ16が膨張する。次いで、このインナーバッグ16の各連通孔18を介して該インナーバッグ16内からエアバッグ10C内へガスが流出し、該エアバッグ10Bが膨張する。
なお、この実施の形態でも、リヤパネル14のうちシーム71と開閉型ベントホール20との間の部分がエアバッグ10Cの膨張開始時から開閉型ベントホール20に折り重なって該開閉型ベントホール20を閉鎖している。そのため、エアバッグ10C内に速やかにガスが充満するようになる。
エアバッグ10Cの膨張初期における、インナーバッグ16の内圧が該エアバッグ10Cの内圧よりも高い段階、即ちインフレータ36からのガス発生が所定レベル以下に減少するか又は停止する前の段階では、第8図のように、インナーバッグ16が膨満して該インナーバッグ16が緊張した状態となっている。そのため、エアバッグ10C内のガス圧によりリヤパネル14のうち開閉型ベントホール20に重なった部分が開閉型ベントホール20から離反しようとしても、この部分は、テザー70を介してこのインナーバッグ16によって引き留められ、該開閉型ベントホール20から離反し得ない。これにより、該開閉型ベントホール20が閉鎖された状態が維持されるため、エアバッグ10Cの内圧が速やかに上昇し、エアバッグ10Cが迅速に膨張展開する。
その後、インフレータ36のガス発生が所定レベル以下に減少するか又は停止すると、連通孔18を介して相互に連通したインナーバッグ16とエアバッグ10Cとの内圧が略同程度となるので、インナーバッグ16が弛緩する。そのため、第9図のように、インナーバッグ16がテザー70の張力により開放口22側へ移動し、その分、リヤパネル14のうちシーム71と開閉型ベントホール20との間の部分がエアバッグ10内のガス圧により開閉型ベントホール20から離反する。これにより、開閉型ベントホール20が開となる。
その後、この膨張したエアバッグ10Cに乗員が接触した場合には、該開閉型ベントホール20からエアバッグ10C外にガスが流出することにより、乗員がこのエアバッグ10Cによってソフトに受け止められる。
以上の通り、このエアバッグ10Cにあっても、テアシームを用いることなく、該エアバッグ10Cの膨張初期の段階においては開閉型ベントホール20が閉鎖され、その後、インフレータ36のガス発生が所定レベル以下に減少するか又は停止すると該開閉型ベントホール20が開となるので、インフレータ36からの噴出ガスの熱の影響によって開閉型ベントホール20の開放タイミングにバラつきが生じることが防止される。
なお、このエアバッグ10Cにあっても、乗員が所定の着座位置よりも前方に位置した所謂アウトオブポジションの状態で車両が衝突した場合には、該エアバッグ10Cよりも小容積であり、且つインフレータ36から直接的にガスが導入されるインナーバッグ16が迅速に膨張するため、このインナーバッグ16によって乗員を早期のうちに受け止めることができる。
また、この場合、インフレータ36のガス発生が所定レベル以下に減少するか又は停止する前であっても、乗員を受け止めたインナーバッグ16がこの乗員によって押し潰されて側方へ広がるように変形するため、その分、リヤパネル14のうち開閉型ベントホール20に重なった部分が該開閉型ベントホール20から離反しうるようになる。これにより、開閉型ベントホール20が開となり、該開閉型ベントホール20からエアバッグ10C外にガスが流出して乗員がソフトに受け止められるようになる。
本発明では、エアバッグの内部に、該エアバッグの乗員対向面と反乗員側とを連結する吊紐等を設け、エアバッグ膨張時における該乗員対向面の乗員側への膨出量を調整するようにしてもよい。
第10図はこのように構成されたエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図である。
この第10図のエアバッグ10Dにおいては、その内部に、フロントパネル12とリヤパネル14とを連結した吊紐90が設けられている。符号91は、この吊紐90の一端をフロントパネル12に縫着したシームを示し、符号92は、この吊紐90の他端をリヤパネル14に縫着したシームを示している。この実施の形態では、エアバッグ10Dの周方向に位置を異ならせて複数本の吊紐90が配設されている。この吊紐90の長さを適宜設定することにより、エアバッグ10Dの膨張時におけるフロントパネル12の乗員側への膨出量を調整することができる。
このエアバッグ10Dのその他の構成は第1〜4図のエアバッグ10と同様であり、第10図において第1〜4図と同一符号は同一部分を示している。
上記の各実施の形態はいずれも本発明の一例を示すものであり、本発明は上記の各実施の形態に限定されない。
上記の各実施の形態では、開閉型ベントホール20及び開放口22がそれぞれ円形の開口となっているが、開閉型ベントホール20及び開放口22の形状はこれに限定されるものではなく、それぞれ円形以外の形状、例えばスリット状などであってもよい。
上記の各実施の形態は、いずれも、車両の運転席用のエアバッグ及びエアバッグ装置への本発明の適用例であるが、本発明は、これ以外の種々のエアバッグ及びエアバッグ装置、例えば車両の助手席用や後席用のエアバッグ及びエアバッグ装置等にも適用可能である。
実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置のエアバッグ膨張初期の段階における断面図である。 図1のエアバッグ及びエアバッグ装置の、インフレータのガス発生が停止する直前の段階における断面図である。 図1のエアバッグ及びエアバッグ装置の開閉型ベントホール開放時の断面図である。 図1のエアバッグ及びエアバッグ装置の、アウトオブポジション時において乗員がエアバッグに接触した状態を示す断面図である。 実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図である。 実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の、インフレータのガス発生が停止する直前の段階における断面図である。 図6のエアバッグ及びエアバッグ装置の開閉型ベントホール開放時の断面図である。 実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の、インフレータのガス発生が停止する直前の段階における断面図である。 図8のエアバッグ及びエアバッグ装置の開閉型ベントホール開放時の断面図である。 実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図である。
符号の説明
10,10A〜10D エアバッグ
12 フロントパネル
14 リヤパネル
16 インナーバッグ
18 連通孔
20 開閉型ベントホール
22 開放口
60 蓋体
70 繋ぎ部材としてのテザー
80,90 吊紐

Claims (6)

  1. 開閉型ベントホールと、該開閉型ベントホールからのガス流出を規制する規制部材とを有するエアバッグであって、
    該規制部材は、エアバッグ内部側へ張力が加えられることにより該開閉型ベントホールを閉又は小開度とし、該張力が解除されることにより該開閉型ベントホールを開又は大開度とするエアバッグにおいて、
    該エアバッグ内に、該エアバッグよりも小容積のインナーバッグが設けられており、
    該インナーバッグには、該インナーバッグ内とエアバッグ内とを連通する連通部が設けられており、
    該エアバッグ及びインナーバッグの反乗員側面にそれぞれインフレータ用開口が設けられており、これらの該インフレータ用開口周縁部同士が連結されており、
    インフレータが作動開始すると、まず該インフレータ用開口を介して該インナーバッグ内にガスが導入されて該インナーバッグが膨張し、次いで該連通部を介して該インナーバッグ内からエアバッグ内へガスが流出することにより該エアバッグが膨張するよう構成されており、
    該エアバッグ及びインナーバッグが膨張した状態においては、該インナーバッグは該エアバッグの乗員側面及び側周面から離隔しており、
    前記規制部材と該インナーバッグとを繋ぐ繋ぎ部材が設けられており、
    該エアバッグの膨張初期における、該インナーバッグの内圧が該エアバッグの内圧よりも高い段階では、該インナーバッグが膨満して該インナーバッグが緊張し、これにより該繋ぎ部材を介して前記規制部材にエアバッグ内部側への張力が加えられ、前記開閉型ベントホールが閉又は小開度とされ、
    その後、インフレータのガス発生が減少又は停止すると、該インナーバッグが弛緩し、これにより該規制部材の張力が減少し、該開閉型ベントホールが開又は大開度となることを特徴とするエアバッグ。
  2. 請求項1において、該規制部材は、該開閉型ベントホールを覆う蓋体であり、
    エアバッグの膨張初期における、前記インナーバッグの内圧が該エアバッグの内圧よりも高い段階では、該インナーバッグが膨満して該インナーバッグが緊張し、これにより、前記繋ぎ部材を介して該蓋体がエアバッグ外部側への移動を阻止され、該蓋体が該開閉型ベントホールに重なり、該開閉型ベントホールが閉又は小開度とされ、
    その後、インフレータのガス発生が減少又は停止すると、該インナーバッグが弛緩し、これにより、該蓋体がエアバッグ内部のガス圧によって該開閉型ベントホールから離反し、該開閉型ベントホールが開又は大開度となることを特徴とするエアバッグ。
  3. 請求項1又は2において、エアバッグのうち、前記インナーバッグを挟んで該開閉型ベントホールと反対側の部分と、該インナーバッグとが、吊紐によって連結されていることを特徴とするエアバッグ。
  4. 開閉型ベントホールを有し、該開閉型ベントホールを閉又は小開度とすることによりエアバッグ外へのガス流出を規制しうるように構成されたエアバッグにおいて、
    該エアバッグ内に、該エアバッグよりも小容積のインナーバッグが設けられており、
    該インナーバッグには、該インナーバッグ内とエアバッグ内とを連通する連通部が設けられており、
    該エアバッグ及びインナーバッグの反乗員側面にそれぞれインフレータ用開口が設けられており、これらの該インフレータ用開口周縁部同士が連結されており、
    インフレータが作動開始すると、まず該インフレータ用開口を介して該インナーバッグ内にガスが導入されて該インナーバッグが膨張し、次いで該連通部を介して該インナーバッグ内からエアバッグ内へガスが流出することにより該エアバッグが膨張するよう構成されており、
    該エアバッグ及びインナーバッグが膨張した状態においては、該インナーバッグは該エアバッグの乗員側面及び側周面から離隔しており、
    該エアバッグのうち前記開閉型ベントホールから所定距離離隔した位置に、該エアバッグの内外を常時連通した開放口が設けられており、
    該開放口を通ってエアバッグの内外に延在するテザーが設けられており、該テザーの一端側は、エアバッグ外において、該エアバッグのうち該開閉型ベントホール近傍に接続され、該テザーの他端側は、エアバッグ内においてインナーバッグに設置されており、
    該エアバッグの膨張初期における、該インナーバッグの内圧が該エアバッグの内圧よりも高い段階では、該インナーバッグが膨満して該インナーバッグが緊張し、これにより、該テザーがエアバッグ内に引き込まれ、該エアバッグのうち前記開閉型ベントホール近傍が前記開放口に接近し、該開閉型ベントホールが該エアバッグの一部に重なり、該開閉型ベントホールが閉又は小開度とされ、
    その後、インフレータのガス発生が減少又は停止すると、該インナーバッグが弛緩し、これにより、該開閉型ベントホールが該エアバッグの前記一部から離反し、該開閉型ベントホールが開又は大開度となることを特徴とするエアバッグ。
  5. 開閉型ベントホールを有し、該開閉型ベントホールを閉又は小開度とすることによりエアバッグ外へのガス流出を規制しうるように構成されたエアバッグにおいて、
    該エアバッグ内に、該エアバッグよりも小容積のインナーバッグが設けられており、
    該インナーバッグには、該インナーバッグ内とエアバッグ内とを連通する連通部が設けられており、
    該エアバッグ及びインナーバッグの反乗員側面にそれぞれインフレータ用開口が設けられており、これらの該インフレータ用開口周縁部同士が連結されており、
    インフレータが作動開始すると、まず該インフレータ用開口を介して該インナーバッグ内にガスが導入されて該インナーバッグが膨張し、次いで該連通部を介して該インナーバッグ内からエアバッグ内へガスが流出することにより該エアバッグが膨張するよう構成されており、
    該エアバッグ及びインナーバッグが膨張した状態においては、該インナーバッグは該エアバッグの乗員側面及び側周面から離隔しており、
    該エアバッグのうち前記開閉型ベントホールの近傍に、該エアバッグの内外を常時連通した開放口が設けられており、
    該開放口を通ってエアバッグの内外に延在するテザーが設けられており、該テザーの一端側は、エアバッグ外において、該エアバッグのうち該開閉型ベントホールから該開放口と反対側に所定距離離隔した部分に接続され、該テザーの他端側は、エアバッグ内においてインナーバッグに設置されており、
    該エアバッグの膨張初期における、該インナーバッグの内圧が該エアバッグの内圧よりも高い段階では、該インナーバッグが膨満して該インナーバッグが緊張し、これにより、該テザーがエアバッグ内に引き込まれ、該エアバッグの一部が該テザーにより前記開放口側へ引き寄せられて前記開閉型ベントホールに重なり、これにより該開閉型ベントホールが閉又は小開度とされ、
    その後、インフレータのガス発生が減少又は停止すると、該インナーバッグが弛緩し、これにより、該エアバッグの前記一部が該開閉型ベントホールから離反し、該開閉型ベントホールが開又は大開度となることを特徴とするエアバッグ。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のエアバッグと、該エアバッグを膨張させるインフレータとを備えてなるエアバッグ装置。
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