JP2001171456A - エアバッグ - Google Patents
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Abstract
り、膨張後期にはベントホールが確実に開放するエアバ
ッグを提供する。 【解決手段】 エアバッグ1に設けられたベントホール
5を塞ぐように、エアバッグ1の内面側にカバー6が設
けられ、このカバー6の先端側が縫糸7によりエアバッ
グ1に結合されている。カバー6はガイド8とエアバッ
グ1との間に入り込んでいる。膨張初期にあってはベン
トホール5がカバー6で覆われているが、膨張後期にな
るとカバー6がエアバッグ1に引張られて前方に移動
し、ベントホール5が開放する。
Description
るエアバッグに係り、特に、内部のガスを流出させるベ
ントホールを有するエアバッグに関する。
り、自動車の衝突時等にエアバッグ内にガスを供給して
エアバッグを急速に展開させるよう構成されている。
できた場合に、エアバッグ内の気体をエアバッグ外に流
出させてエアバッグに加えられる衝撃を小さくするため
に、エアバッグにベントホールが設けられている。
このベントホールからガスが流出すると、それだけガス
発生器(インフレータ)の出力を大きくしなければなら
ない。そこで、ベントホールにゴム又は樹脂製のフィル
ムを取り付け、エアバッグ内圧が所定以上になるとこの
フィルムが破断されるよう構成したものが考えられてい
る。
ておき、このスリットを覆うようにエアバッグにフィル
ムを貼着しておき、エアバッグ内圧が所定以上になる
と、このフィルムが破断し、スリットが開放するように
したものがある。
縫合して閉鎖しておき、エアバッグ内圧が所定以上にな
るとこの糸が切れ、ベントホールが開くようにしたもの
もある。
グのいずれにおいても、エアバッグが展開する初期にあ
っては破断しないフィルムや糸を選定する必要があり、
フィルムや糸の材料選定の自由度が制約されていた。即
ち、エアバッグが展開するときにはエアバッグの基布に
対し展開方向に引張る力が加えられる。この力は、フィ
ルムや糸に対して張力として作用するため、フィルムや
糸はこの張力に耐える必要がある。フィルムや糸の強力
を高くすればこの張力には十分に耐えることができる
が、このようにすると、エアバッグ内圧が所定値より高
くなってもフィルムや糸が破断しないようになってしま
う。
初期にはベントホールが確実に閉じており、エアバッグ
が所定以上に膨張したときにはベントホールが確実に開
放するエアバッグを提供することにある。
は、エアバッグ内部のガスを流出させるためのベントホ
ールを有するエアバッグにおいて、該ベントホールを覆
うカバーと、該エアバッグが所定大きさ以上に膨張する
と該カバーを移動させて該ベントホールを開放させる移
動手段とを備えたことを特徴とするものである。
あってはベントホールはカバーによって覆われている。
エアバッグ内圧が所定以上になると、カバーが移動し、
ベントホールが開放する。
移動させるものであってもよく、カバーを押して移動さ
せるものであってもよい。
該カバーと、エアバッグの該ベントホールから所定距離
離隔した箇所とを繋いでいる。
は、エアバッグ内に供給されるガス流れの圧力を受けて
カバーを移動させるものである。
について説明する。第1図は本発明の実施の形態に係る
助手席用エアバッグを示す斜視図、第2図は第1図のII
−II線に沿う断面図、第3図は膨張前のベントホール部
分のエアバッグ内部からの斜視図、第4図はカバーの取
付状態を示す分解斜視図である。
インフレータ(図示略)からのガスを受け入れるための
開口2を有する。このエアバッグ1は布製のものであ
り、開口2の周縁部3には、複数個のボルト又はリベッ
トの挿通孔4が設けられており、このボルト又はリベッ
トによってエアバッグ1がエアバッグ装置のコンテナ
(図示略)に連結可能とされている。
ル5が設けられている。エアバッグ1が膨張する前の状
態(即ち、折り畳まれてコンテナ内に収納された状態)
及び膨張初期の状態にあっては、このベントホール5は
布、樹脂シート等よりなるカバー6によって覆われてい
る。このカバー6は帯状であり、先端側、即ち、乗員側
が縫糸7や接着、溶着等の結合手段によってエアバッグ
1に接合され、後端側がベントホール5を覆っている。
て配置されている。カバー6の後端側が位置ずれしない
ようにするためにガイド8がカバー6の後端側に重なる
ように配置されている。このガイド8は布、樹脂シート
などよりなるものであり、上辺と下辺が縫糸9等の結合
手段によってエアバッグ1に結合されている。このガイ
ド8には、ベントホール5と重なる位置にベントホール
5と略同一大きさ、同一形状の開口10が設けられてい
る。カバー6はこのガイド8とエアバッグ1との間にス
ライド自在に挿通配置されている。
に突設されている。この張出部6aを設けたことによ
り、カバー6が強く引張られない限りは該カバー6がガ
イド8から抜け出ないものとなっている。
にボルト等により連結される。そして、このエアバッグ
1は折り畳まれてコンテナ内に収容され、このコンテナ
にリッドが装着される。コンテナにはインフレータが設
けられている。自動車の衝突時等にインフレータがガス
噴出作動し、エアバッグが膨張を開始し、リッドが開放
し、エアバッグが車両室内に展開する。
に導入されるインフレータからのガスによって第1図に
示す形状に展開される。この展開初期にはカバー6によ
ってベントホール5が覆われており、ガスがベントホー
ル5から流出しないのでエアバッグ1が急速に膨張す
る。膨張後期になると、カバー6が第2図の矢印の如く
前方に引張られベントホール5が開放状態となる。従っ
て、エアバッグ1に乗員が突っ込んできた場合に、エア
バッグ1内のガスがこのベントホール5を通って外部に
流出するようになり、乗員に加えられる衝撃が吸収され
るようになる。
ッグのベントホール部分の構成を示すエアバッグ内部側
からの斜視図である。
のベントホール5はエアバッグ1の内部に配置されたカ
バー11によって覆われている。カバー11の先端側は
カバー6と同様に縫糸7等によってエアバッグ1に連結
されている。このカバー11は、後端側の上側の張出部
11aの上辺と下側の張出部11aの下辺とがエアバッ
グ1に対し縫糸9等によって結合されている。
の通りカバー11はベントホール5を閉じているが、膨
張後期になるとカバー11が第6図の矢印の如く前方に
引張られ、ベントホール5が開放状態となる。
エアバッグのベントホール部分の構成を示すエアバッグ
内部側からの斜視図である。
のベントホール5はエアバッグ1の内部に配置されたカ
バー12によって覆われている。カバー12の先端側は
カバー6と同様に縫糸7等によってエアバッグ1に連結
されている。このカバー12は、後端側の上側の張出部
12aの上辺と下側の張出部12aの下辺とがエアバッ
グ1に対し縫糸9等によって結合されている。このカバ
ー12の後端側は180°折り返されている。
の通りカバー12はベントホール5を閉じているが、膨
張後期になるとカバー12が第8図の矢印の如く前方に
引張られ、ベントホール5が開放状態となる。
は、乗員の頭部がエアバッグに突っ込んできたときにカ
バーが元の位置へ戻ることを防止するために、カバーの
先端側とエアバッグとの結合位置を乗員頭部が当たらな
い領域とするのが好ましい。また、カバーの戻り防止手
段を設けてもよい。この戻り防止手段としては、アルミ
等の可塑材からなる薄片をエリアの一部又は全体に設け
てもよい。
バッグのベントホール部分の構成を示すエアバッグ内部
側からの斜視図である。
のベントホール5はエアバッグ1の内部に配置されたカ
バー6によって覆われている。カバー6の先端側には紐
14を介してパラシュート13が接続されている。
の通りカバー6はベントホール5を閉じているが、膨張
後期になるとエアバッグ1がある程度大きく膨らんでお
り、パラシュート13がインフレータ噴出ガス圧を受け
て膨らんでエアバッグ1内を前方に移動する。これによ
り、カバー6が第10図の矢印の如く前方に引張られ、
ベントホール5が開放状態となる。
帯状ないしはシート状となっているが、ベントホールを
覆う部分だけシート状とされ、他の部分は紐状となって
いてもよい。
13を接続しているが、第11,12図のカバー15の
如く、カバー15の先端側にポケット部15bを設け、
インフレータからのガス流を受けてポケット部15bが
膨らむよう構成してもよい。15aはカバー15の後端
側の張出部を示す。
も、エアバッグの膨張初期にあっては、第11図の通
り、カバー15はベントホール5を閉じているが、膨張
後期になるとカバー15が第12図の矢印の如く前方に
引張られ、ベントホール5が開放状態となる。
アバッグのベントホール部分の構成を示すエアバッグ内
部側からの斜視図である。
のベントホール5はエアバッグ1の内部に配置されたカ
バー20によって覆われている。カバー20の先端側に
はポケット部20bが設けられている。
20はベントホール5を閉じているが、膨張後期になる
と、ポケット部20bがインフレータ噴出ガス圧を受け
て膨らみ、カバー20を押圧し、該カバー20がエアバ
ッグ1内を前方に移動する。これにより、ベントホール
5が開放状態となる。なお、カバー20の上下がガイド
21に保持されている。ガイド21は縫糸22等によっ
てエアバッグ1に結合されている。カバー20の上下の
縁部が該ガイド21の自由端側とエアバッグ1との間に
介在している。カバー20の後端部には、上下両方向に
張出部20aが突設されている。
関するものであるが、本発明は運転席用、後席用、サイ
ド用、乗員頭部保護用、エアベルト用など各種のエアバ
ッグに適用できる。
エアバッグが所定の大きさに膨張するまではベントホー
ルがカバーで閉鎖されているため、エアバッグがきわめ
てすばやく展開するようになる。従って、本発明による
と、エアバッグの容量を大きくしたり、インフレータの
出力を小さくしても、エアバッグを十分に迅速に展開さ
せることが可能となる。もちろん、本発明のエアバッグ
は、エアバッグが所定以上に大きく膨張した段階ではカ
バーが移動してベントホールが開放するようになるの
で、乗員がエアバッグに突っ込んできた場合の衝撃が十
分に吸収される。
閉、開の切替がきわめて確実であると共に、エアバッグ
の製作が容易であり、またカバー等の材料選択の自由度
が大きい。
視図である。
らの斜視図である。
ル部分の構成を示すエアバッグ内部側からの斜視図であ
る。
ホール開放状態を示すエアバッグ内部側からの斜視図で
ある。
トホール部分の構成を示すエアバッグ内部側からの斜視
図である。
ホール開放状態を示すエアバッグ内部側からの斜視図で
ある。
ル部分の構成を示すエアバッグ内部側からの斜視図であ
る。
トホール開放状態を示すエアバッグ内部側からの斜視図
である。
ール部分の構成を示すエアバッグ内部側からの斜視図で
ある。
ントホール開放状態を示すエアバッグ内部側からの斜視
図である。
ントホール部分の構成を示すエアバッグ内部側からの斜
視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 エアバッグ内部のガスを流出させるため
のベントホールを有するエアバッグにおいて、 該ベントホールを覆うカバーと、 該エアバッグが所定大きさ以上に膨張すると該カバーを
移動させて該ベントホールを開放させる移動手段とを備
えたことを特徴とするエアバッグ。 - 【請求項2】 請求項1において、該移動手段は該カバ
ーを引張って移動させるものであることを特徴とするエ
アバッグ。 - 【請求項3】 請求項1において、該移動手段は該カバ
ーを押して移動させるものであることを特徴とするエア
バッグ。 - 【請求項4】 請求項2において、該移動手段は、該カ
バーとエアバッグの該ベントホールから所定距離離隔し
た箇所とを繋いでいることを特徴とするエアバッグ。 - 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
て、前記移動手段は、エアバッグ内に供給されるガス流
れの圧力を受けてカバーを移動させるものであることを
特徴とするエアバッグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Related Child Applications (1)
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