JP2002059803A - エアバッグ - Google Patents
エアバッグInfo
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- JP2002059803A JP2002059803A JP2000248650A JP2000248650A JP2002059803A JP 2002059803 A JP2002059803 A JP 2002059803A JP 2000248650 A JP2000248650 A JP 2000248650A JP 2000248650 A JP2000248650 A JP 2000248650A JP 2002059803 A JP2002059803 A JP 2002059803A
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- Japan
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- airbag
- vent hole
- adhesive
- air bag
- internal pressure
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 膨張初期にはベントホールが閉鎖され、エア
バッグ内圧が所定以上になったときにはベントホールが
確実に開放するエアバッグを提供する。 【解決手段】 エアバッグ1には、スリット状のベント
ホール6が設けられている。このベントホール6の長手
方向の両端に略円形の小孔6aが設けられている。エア
バッグ内圧が所定圧力以下の状態にあっては、このベン
トホール6は、リヤパネル3のエアバッグ内側面に付着
された接着剤7によって覆われている。接着剤7は、厚
さが好ましくは0.05〜3mm特に好ましくは0.1
〜2mmであり、伸度が好ましくは20%以上特に好ま
しくは30〜100%である。エアバッグ内圧が所定圧
力以上になったときには接着剤7が引き伸ばされ、次い
で裂け目が拡がりベントホール6が開放する。
バッグ内圧が所定以上になったときにはベントホールが
確実に開放するエアバッグを提供する。 【解決手段】 エアバッグ1には、スリット状のベント
ホール6が設けられている。このベントホール6の長手
方向の両端に略円形の小孔6aが設けられている。エア
バッグ内圧が所定圧力以下の状態にあっては、このベン
トホール6は、リヤパネル3のエアバッグ内側面に付着
された接着剤7によって覆われている。接着剤7は、厚
さが好ましくは0.05〜3mm特に好ましくは0.1
〜2mmであり、伸度が好ましくは20%以上特に好ま
しくは30〜100%である。エアバッグ内圧が所定圧
力以上になったときには接着剤7が引き伸ばされ、次い
で裂け目が拡がりベントホール6が開放する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車等に設けられ
るエアバッグに係り、特に、内部のガスを流出させるベ
ントホールを有するエアバッグに関する。
るエアバッグに係り、特に、内部のガスを流出させるベ
ントホールを有するエアバッグに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用エアバッグ装置は、周知の通
り、自動車の衝突時等にエアバッグ内にガスを供給して
エアバッグを急速に展開させるよう構成されている。
り、自動車の衝突時等にエアバッグ内にガスを供給して
エアバッグを急速に展開させるよう構成されている。
【0003】展開したエアバッグに対し乗員が突っ込ん
できた場合に、エアバッグ内の気体をエアバッグ外に流
出させて乗員に加えられる衝撃を小さくするために、エ
アバッグにベントホールが設けられている。
できた場合に、エアバッグ内の気体をエアバッグ外に流
出させて乗員に加えられる衝撃を小さくするために、エ
アバッグにベントホールが設けられている。
【0004】エアバッグが展開を開始した初期のうちに
このベントホールからガスが流出すると、それだけガス
発生器(インフレータ)の出力を大きくしなければなら
ない。そこで、ベントホールにゴム又は樹脂製のフィル
ムを取り付け、エアバッグ内圧が所定以上になるとこの
フィルムが破断されるよう構成したものが考えられてい
る。
このベントホールからガスが流出すると、それだけガス
発生器(インフレータ)の出力を大きくしなければなら
ない。そこで、ベントホールにゴム又は樹脂製のフィル
ムを取り付け、エアバッグ内圧が所定以上になるとこの
フィルムが破断されるよう構成したものが考えられてい
る。
【0005】また、エアバッグの基布にスリットを入れ
ておき、このスリットを覆うようにエアバッグにフィル
ムを貼着しておき、エアバッグ内圧が所定以上になる
と、このフィルムが破断し、スリットが開放するように
したものがある。
ておき、このスリットを覆うようにエアバッグにフィル
ムを貼着しておき、エアバッグ内圧が所定以上になる
と、このフィルムが破断し、スリットが開放するように
したものがある。
【0006】さらに、エアバッグのベントホールを糸で
縫合して閉鎖しておき、エアバッグ内圧が所定以上にな
るとこの糸が切れ、ベントホールが開くようにしたもの
もある。
縫合して閉鎖しておき、エアバッグ内圧が所定以上にな
るとこの糸が切れ、ベントホールが開くようにしたもの
もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これら従来のエアバッ
グのいずれにおいても、エアバッグが展開する初期にあ
っては破断しないフィルムや糸を選定する必要があり、
また、フィルムや糸は安定した破断強度を必要とするた
め、高価な材料を選定しなければならなかった。即ち、
エアバッグが展開するときにはエアバッグの基布に対し
展開方向に引張る力が加えられる。この力は、フィルム
や糸に対して張力として作用するため、フィルムや糸は
この張力に耐える必要がある。フィルムや糸の破断が早
めに起こると、ベントホールは所定のタイミングよりも
早く開放し、逆に、フィルムや糸の破断が遅れるとベン
トホールは所定のタイミングよりも遅く開放することと
なる。
グのいずれにおいても、エアバッグが展開する初期にあ
っては破断しないフィルムや糸を選定する必要があり、
また、フィルムや糸は安定した破断強度を必要とするた
め、高価な材料を選定しなければならなかった。即ち、
エアバッグが展開するときにはエアバッグの基布に対し
展開方向に引張る力が加えられる。この力は、フィルム
や糸に対して張力として作用するため、フィルムや糸は
この張力に耐える必要がある。フィルムや糸の破断が早
めに起こると、ベントホールは所定のタイミングよりも
早く開放し、逆に、フィルムや糸の破断が遅れるとベン
トホールは所定のタイミングよりも遅く開放することと
なる。
【0008】本発明の目的は、上記従来の問題点を解消
し、エアバッグ膨張初期にはベントホールが閉鎖されて
おり、エアバッグ内圧が所定圧力以上になったときには
ベントホールが確実に開放するエアバッグを安価に提供
することにある。
し、エアバッグ膨張初期にはベントホールが閉鎖されて
おり、エアバッグ内圧が所定圧力以上になったときには
ベントホールが確実に開放するエアバッグを安価に提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のエアバッグは、
エアバッグ内部のガスを流出させるためのスリットより
なるベントホールを有するエアバッグにおいて、該ベン
トホールを覆うようにベントホール周囲のエアバッグ基
布に付着しており、エアバッグ内圧が所定圧以上になる
と該ベントホールを開放させる接着剤が設けられている
ことを特徴とするものである。
エアバッグ内部のガスを流出させるためのスリットより
なるベントホールを有するエアバッグにおいて、該ベン
トホールを覆うようにベントホール周囲のエアバッグ基
布に付着しており、エアバッグ内圧が所定圧以上になる
と該ベントホールを開放させる接着剤が設けられている
ことを特徴とするものである。
【0010】かかる本発明のエアバッグによると、エア
バッグ内圧が所定圧力以下のときにはベントホールは接
着剤によって閉鎖されている。エアバッグ内圧が所定圧
力以上になると、接着剤が切れ、ベントホールが開放す
る。この接着剤は、厚さが0.05〜3mmであり、伸
度が20%以上であることが好ましい。
バッグ内圧が所定圧力以下のときにはベントホールは接
着剤によって閉鎖されている。エアバッグ内圧が所定圧
力以上になると、接着剤が切れ、ベントホールが開放す
る。この接着剤は、厚さが0.05〜3mmであり、伸
度が20%以上であることが好ましい。
【0011】本発明では、スリット状のベントホールの
少なくとも末端が湾曲しているか、又は略円形の孔とな
っていることが好ましい。かかる構成とすることによ
り、ベントホールが開放したときにスリット状のベント
ホールからエアバッグに裂け目が拡がることが防止され
る。
少なくとも末端が湾曲しているか、又は略円形の孔とな
っていることが好ましい。かかる構成とすることによ
り、ベントホールが開放したときにスリット状のベント
ホールからエアバッグに裂け目が拡がることが防止され
る。
【0012】本発明のエアバッグは、運転席用、助手席
用、後席用、サイド用など各種のエアバッグ装置に適用
できる。このエアバッグ装置は自動車用に限定されるも
のではない。
用、後席用、サイド用など各種のエアバッグ装置に適用
できる。このエアバッグ装置は自動車用に限定されるも
のではない。
【0013】なお、エアバッグ装置は、このエアバッグ
と、エアバッグを膨張させるためのガス発生器とを有し
ている。自動車の運転席用あるいは助手席用等のエアバ
ッグ装置は、さらに、エアバッグを覆うカバーを備えて
おり、エアバッグが膨張するときにカバーが開き、エア
バッグが車両室内に大きく展開する。
と、エアバッグを膨張させるためのガス発生器とを有し
ている。自動車の運転席用あるいは助手席用等のエアバ
ッグ装置は、さらに、エアバッグを覆うカバーを備えて
おり、エアバッグが膨張するときにカバーが開き、エア
バッグが車両室内に大きく展開する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。第1図(a)は、本発明の実
施の形態に係るエアバッグの後方からの斜視図、第1図
(b)は第1図(a)のエアバッグのベントホール部分
の拡大図、第1図(c)は第1図(b)のC−C線に沿
う断面図、第2図(a),(b)は接着剤の付着工程を
示す説明図、第3図(a),(b)はベントホールの開
放動作を示す斜視図である。
の形態について説明する。第1図(a)は、本発明の実
施の形態に係るエアバッグの後方からの斜視図、第1図
(b)は第1図(a)のエアバッグのベントホール部分
の拡大図、第1図(c)は第1図(b)のC−C線に沿
う断面図、第2図(a),(b)は接着剤の付着工程を
示す説明図、第3図(a),(b)はベントホールの開
放動作を示す斜視図である。
【0015】このエアバッグ1は、運転席用のエアバッ
グであり、フロントパネル2とリヤパネル3とをそれら
の周縁を縫合、接着等により接合して袋状とされてい
る。
グであり、フロントパネル2とリヤパネル3とをそれら
の周縁を縫合、接着等により接合して袋状とされてい
る。
【0016】このリヤパネル3は、その後部にインフレ
ータ(図示略)を受け入れるための開口4を有する。こ
の開口4の周縁部には、複数個のボルト又はリベットの
挿通孔5が設けられており、このボルト又はリベットに
よってエアバッグ1がエアバッグ装置のリテーナ(図示
略)に連結可能とされている。
ータ(図示略)を受け入れるための開口4を有する。こ
の開口4の周縁部には、複数個のボルト又はリベットの
挿通孔5が設けられており、このボルト又はリベットに
よってエアバッグ1がエアバッグ装置のリテーナ(図示
略)に連結可能とされている。
【0017】このエアバッグ1の後面を構成するリヤパ
ネル3には、スリット状のベントホール6が設けられて
いる。このベントホール6の長手方向の両端に略円形の
小孔6aが設けられている。この小孔6aは、エアバッ
グの膨張時にベントホール6からリヤパネル3に裂け目
が拡がることを確実に防止するために設けられている。
ネル3には、スリット状のベントホール6が設けられて
いる。このベントホール6の長手方向の両端に略円形の
小孔6aが設けられている。この小孔6aは、エアバッ
グの膨張時にベントホール6からリヤパネル3に裂け目
が拡がることを確実に防止するために設けられている。
【0018】エアバッグ1が膨張する前の状態及び膨張
初期のエアバッグ内圧が所定圧力以下の状態にあって
は、このベントホール6は、リヤパネル3のエアバッグ
内側面に付着された接着剤7によって覆われている。こ
の接着剤7は、厚さが好ましくは0.05〜3mm特に
好ましくは0.1〜2mmであり、伸度が好ましくは2
0%以上特に好ましくは30〜100%である。
初期のエアバッグ内圧が所定圧力以下の状態にあって
は、このベントホール6は、リヤパネル3のエアバッグ
内側面に付着された接着剤7によって覆われている。こ
の接着剤7は、厚さが好ましくは0.05〜3mm特に
好ましくは0.1〜2mmであり、伸度が好ましくは2
0%以上特に好ましくは30〜100%である。
【0019】この接着剤7は、この実施の形態では第2
図のようにしてリヤパネル3に付着されている。即ち、
第2図(a)のようにスリット状のベントホール6を囲
む大きさの型枠(厚さは好ましくは0.05〜3mm)
8をリヤパネル3のエアバッグ内側面に重ね、この型枠
8の内側領域のリヤパネル3の表面に付着された接着剤
7をへら9で薄く均一に塗り伸ばし、次いで型枠8を撤
去し、接着剤7を硬化させる。へら9を型枠8に当てな
がら接着剤7を塗り伸ばすことにより、第2図(b)の
通り、所定の均一厚さの接着剤7が層状に形成される。
図のようにしてリヤパネル3に付着されている。即ち、
第2図(a)のようにスリット状のベントホール6を囲
む大きさの型枠(厚さは好ましくは0.05〜3mm)
8をリヤパネル3のエアバッグ内側面に重ね、この型枠
8の内側領域のリヤパネル3の表面に付着された接着剤
7をへら9で薄く均一に塗り伸ばし、次いで型枠8を撤
去し、接着剤7を硬化させる。へら9を型枠8に当てな
がら接着剤7を塗り伸ばすことにより、第2図(b)の
通り、所定の均一厚さの接着剤7が層状に形成される。
【0020】このエアバッグ1は、開口4の周縁部がリ
テーナにボルト等により連結される。そして、このエア
バッグ1は折り畳まれ、このエアバッグ1を覆うように
モジュールカバーが装着される。リテーナにはインフレ
ータがエアバッグ1と共に取り付けられている。自動車
の衝突時等にインフレータがガス噴出作動し、エアバッ
グ1が膨張を開始し、モジュールカバーが開裂し、エア
バッグ1が車両室内に展開する。
テーナにボルト等により連結される。そして、このエア
バッグ1は折り畳まれ、このエアバッグ1を覆うように
モジュールカバーが装着される。リテーナにはインフレ
ータがエアバッグ1と共に取り付けられている。自動車
の衝突時等にインフレータがガス噴出作動し、エアバッ
グ1が膨張を開始し、モジュールカバーが開裂し、エア
バッグ1が車両室内に展開する。
【0021】エアバッグが膨張を開始した後、エアバッ
グ内圧が所定圧力以下のときには、ベントホール6は接
着剤7によって閉鎖されており、インフレータから発生
したガスはこのベントホール6から流出しないため、エ
アバッグ1は急速に膨張する。そして、エアバッグ内圧
が所定圧力以上になったときには接着剤7が引き伸ばさ
れ、次いで第3図(a),(b)のように裂け目が拡が
りベントホール6が開放する。これにより、エアバッグ
1に乗員が突っ込んできた場合に、エアバッグ1内のガ
スがこのベントホール6を通って外部に流出するように
なり、乗員に加えられる衝撃が吸収されるようになる。
グ内圧が所定圧力以下のときには、ベントホール6は接
着剤7によって閉鎖されており、インフレータから発生
したガスはこのベントホール6から流出しないため、エ
アバッグ1は急速に膨張する。そして、エアバッグ内圧
が所定圧力以上になったときには接着剤7が引き伸ばさ
れ、次いで第3図(a),(b)のように裂け目が拡が
りベントホール6が開放する。これにより、エアバッグ
1に乗員が突っ込んできた場合に、エアバッグ1内のガ
スがこのベントホール6を通って外部に流出するように
なり、乗員に加えられる衝撃が吸収されるようになる。
【0022】上記実施の形態では、型枠8を用いて接着
剤7をリヤパネル3に付着させているが、第4図(a)
又は(b)のように櫛目へら9A又は9Bを用いて櫛目
が入るように接着剤7A又は7Bをリヤパネル3に付着
させてもよい。なお、へら9Aは櫛目が連続したもので
あり、へら9Bは櫛目がへら9Aよりも開いている。こ
のへら9A、9Bを用いるときには、型枠8を用いるこ
となく接着剤7を所定の厚みとなるようにリヤパネル3
に付着させることができる。
剤7をリヤパネル3に付着させているが、第4図(a)
又は(b)のように櫛目へら9A又は9Bを用いて櫛目
が入るように接着剤7A又は7Bをリヤパネル3に付着
させてもよい。なお、へら9Aは櫛目が連続したもので
あり、へら9Bは櫛目がへら9Aよりも開いている。こ
のへら9A、9Bを用いるときには、型枠8を用いるこ
となく接着剤7を所定の厚みとなるようにリヤパネル3
に付着させることができる。
【0023】上記のスリット状のベントホール6は直線
状のものであり、ベントホール6はがベントホール6を
挟んだ両側が離反するようにして開放するものとなって
いるが、本発明ではスリットを曲線とし、フラップが形
成されるようにしてもよい。
状のものであり、ベントホール6はがベントホール6を
挟んだ両側が離反するようにして開放するものとなって
いるが、本発明ではスリットを曲線とし、フラップが形
成されるようにしてもよい。
【0024】第5図はその一例を示すものであり、第5
図(a)の通り略C字形のスリット状のベントホール1
0がリヤパネル3に形成されている。ベントホール10
を取り巻くように接着剤7がリヤパネル3に付着されて
いる。エアバッグが所定内圧以上にまで膨張したときに
は、この接着剤7が引き伸ばされて切れ、第5図(b)
のようにベントホール10からフラップ11が外方に吹
き流されるように開き出し、ベントホール10が開放す
る。
図(a)の通り略C字形のスリット状のベントホール1
0がリヤパネル3に形成されている。ベントホール10
を取り巻くように接着剤7がリヤパネル3に付着されて
いる。エアバッグが所定内圧以上にまで膨張したときに
は、この接着剤7が引き伸ばされて切れ、第5図(b)
のようにベントホール10からフラップ11が外方に吹
き流されるように開き出し、ベントホール10が開放す
る。
【0025】第5図では略C字形のスリット状のベント
ホール10が形成されているが、本発明では第6図
(a)のように略U字形のベントホール12としてもよ
い。また、本発明では、第6図(b)、(c)、(d)
のベントホール13,14,15のように、スリットの
両端を湾曲させてもよい。このようにスリットの両端を
湾曲させた場合も、前記の小孔6aと同様に、スリット
から裂け目がリヤパネルに拡がることが確実に防止され
る。なお、本発明は図示以外の形状のベントホールとし
てもよい。例えば、第6図(d)のスリット状のベント
ホール15は両側が略同等の大きさの略S字形となって
いるが、S字形の両側の大きさが異なっていてもよい。
ホール10が形成されているが、本発明では第6図
(a)のように略U字形のベントホール12としてもよ
い。また、本発明では、第6図(b)、(c)、(d)
のベントホール13,14,15のように、スリットの
両端を湾曲させてもよい。このようにスリットの両端を
湾曲させた場合も、前記の小孔6aと同様に、スリット
から裂け目がリヤパネルに拡がることが確実に防止され
る。なお、本発明は図示以外の形状のベントホールとし
てもよい。例えば、第6図(d)のスリット状のベント
ホール15は両側が略同等の大きさの略S字形となって
いるが、S字形の両側の大きさが異なっていてもよい。
【0026】また、同一形状あるいは異種形状の複数の
ベントホールを集合させて配置してもよい。
ベントホールを集合させて配置してもよい。
【0027】上記の各態様は、運転席用エアバッグのほ
か、助手席用エアバッグ、後席用エアバッグ、サイド用
エアバッグなど各種のエアバッグに適用できる。助手席
用のエアバッグであれば、エアバッグは折り畳まれてコ
ンテナに収容され、このコンテナをリッド又はインスト
ルメントパネルが覆う。
か、助手席用エアバッグ、後席用エアバッグ、サイド用
エアバッグなど各種のエアバッグに適用できる。助手席
用のエアバッグであれば、エアバッグは折り畳まれてコ
ンテナに収容され、このコンテナをリッド又はインスト
ルメントパネルが覆う。
【0028】
【発明の効果】以上の通り、本発明のエアバッグでは、
エアバッグの内圧が所定圧力以下のときは接着剤がベン
トホールを閉鎖しているため、エアバッグが迅速に膨張
を開始する。従って、本発明によると、エアバッグの容
量を大きくしたり、インフレータの出力を小さくして
も、エアバッグを十分に迅速に展開させることが可能と
なる。もちろん、本発明のエアバッグは、エアバッグ内
圧が所定圧力以上になると接着剤が切れてベントホール
が開放するので、乗員がエアバッグに突っ込んできた場
合の衝撃が十分に吸収される。
エアバッグの内圧が所定圧力以下のときは接着剤がベン
トホールを閉鎖しているため、エアバッグが迅速に膨張
を開始する。従って、本発明によると、エアバッグの容
量を大きくしたり、インフレータの出力を小さくして
も、エアバッグを十分に迅速に展開させることが可能と
なる。もちろん、本発明のエアバッグは、エアバッグ内
圧が所定圧力以上になると接着剤が切れてベントホール
が開放するので、乗員がエアバッグに突っ込んできた場
合の衝撃が十分に吸収される。
【0029】本発明は、接着剤をエアバッグに付着させ
ることによりベントホールを閉鎖させたものであるの
で、エアバッグの製作が容易であり、その製造コストも
安い。
ることによりベントホールを閉鎖させたものであるの
で、エアバッグの製作が容易であり、その製造コストも
安い。
【図1】本発明の実施の形態に係るエアバッグを示す斜
視図と断面図である。
視図と断面図である。
【図2】図1のエアバッグの接着剤付着工程を示す斜視
図である。
図である。
【図3】図1のエアバッグのベントホールの開放時の斜
視図である。
視図である。
【図4】別の実施の形態に係る接着剤付着工程を示す説
明図である。
明図である。
【図5】さらに別の実施の形態に係るエアバッグのベン
トホール部分の斜視図である。
トホール部分の斜視図である。
【図6】異なる実施の形態に係るエアバッグのベントホ
ール部分の斜視図である。
ール部分の斜視図である。
1 エアバッグ 6 ベントホール 7,7A,7B 接着剤 8 型枠 9,9A,9B へら 10,12,13,14,15 ベントホール 11 フラップ
Claims (3)
- 【請求項1】 エアバッグ内部のガスを流出させるため
のスリットよりなるベントホールを有するエアバッグに
おいて、 該ベントホールを覆うようにベントホール周囲のエアバ
ッグ基布に付着しており、エアバッグ内圧が所定圧以上
になると該ベントホールを開放させる接着剤が設けられ
ていることを特徴とするエアバッグ。 - 【請求項2】 請求項1において、前記接着剤の厚さが
0.05〜3mmであり、伸度が20%以上であること
を特徴とするエアバッグ。 - 【請求項3】 請求項1において、前記スリット状のベ
ントホールの少なくとも末端が湾曲しているか、又は略
円形の孔となっていることを特徴とするエアバッグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000248650A JP2002059803A (ja) | 2000-08-18 | 2000-08-18 | エアバッグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000248650A JP2002059803A (ja) | 2000-08-18 | 2000-08-18 | エアバッグ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002059803A true JP2002059803A (ja) | 2002-02-26 |
Family
ID=18738519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000248650A Pending JP2002059803A (ja) | 2000-08-18 | 2000-08-18 | エアバッグ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002059803A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2011074350A1 (ja) * | 2009-12-16 | 2011-06-23 | タカタ株式会社 | 航空機用エアバッグ、エアバッグ装置及び航空機 |
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KR101532057B1 (ko) * | 2008-12-08 | 2015-06-29 | 아우토리브 디벨롭먼트 아베 | 에어백 시스템 |
-
2000
- 2000-08-18 JP JP2000248650A patent/JP2002059803A/ja active Pending
Cited By (17)
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