JPH07329694A - エアバッグの内圧調節装置 - Google Patents
エアバッグの内圧調節装置Info
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- JPH07329694A JPH07329694A JP6128969A JP12896994A JPH07329694A JP H07329694 A JPH07329694 A JP H07329694A JP 6128969 A JP6128969 A JP 6128969A JP 12896994 A JP12896994 A JP 12896994A JP H07329694 A JPH07329694 A JP H07329694A
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- Japan
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- vent hole
- sheet
- opening
- air bag
- Prior art date
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/02—Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
- B60R21/16—Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
- B60R21/23—Inflatable members
- B60R21/239—Inflatable members characterised by their venting means
Abstract
(57)【要約】
【構成】 エアバッグ1は、開口2を通って内部に導入
されるインフレータからのガスによって展開される。エ
アバッグ1内のガス圧Pが所定圧よりも高くなると、フ
ィルム7が外方に膨れ、次いでフィルム7が破れ、ベン
トホール5が開放する。基布8及びシート6に加えられ
る張力が所定値以上になると、糸13,15が切れ、基
布8及びシート6がベントホール5及び開口11の横断
方向に延びるようになり、ベントホール5と開口11が
ずれるようになる。 【効果】 エアバッグ内の圧力が所定圧力に達するまで
はベントホールが閉鎖されているため、エアバッグがき
わめてすばやく展開するようになる。乗員がエアバッグ
に突っ込んできてエアバッグ内のガス圧が所定圧よりも
高くなると、ベントホールとシートの開口とがずれるよ
うになり、乗員の体重の大小やエアバッグへの突っ込み
スピードの大小に関わらずベントホールからのガス流出
速度が平準化され、乗員が適切に保護されるようにな
る。
されるインフレータからのガスによって展開される。エ
アバッグ1内のガス圧Pが所定圧よりも高くなると、フ
ィルム7が外方に膨れ、次いでフィルム7が破れ、ベン
トホール5が開放する。基布8及びシート6に加えられ
る張力が所定値以上になると、糸13,15が切れ、基
布8及びシート6がベントホール5及び開口11の横断
方向に延びるようになり、ベントホール5と開口11が
ずれるようになる。 【効果】 エアバッグ内の圧力が所定圧力に達するまで
はベントホールが閉鎖されているため、エアバッグがき
わめてすばやく展開するようになる。乗員がエアバッグ
に突っ込んできてエアバッグ内のガス圧が所定圧よりも
高くなると、ベントホールとシートの開口とがずれるよ
うになり、乗員の体重の大小やエアバッグへの突っ込み
スピードの大小に関わらずベントホールからのガス流出
速度が平準化され、乗員が適切に保護されるようにな
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車等に設けられるエ
アバッグ装置のエアバッグに係り、特に、エアバッグの
内圧調節装置に関する。
アバッグ装置のエアバッグに係り、特に、エアバッグの
内圧調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用エアバッグ装置は、周知の通
り、自動車の衝突時等にエアバッグ内にガスを供給して
エアバッグを急速に展開させるよう構成されている。
り、自動車の衝突時等にエアバッグ内にガスを供給して
エアバッグを急速に展開させるよう構成されている。
【0003】展開したエアバッグに対し乗員が突っ込ん
できた場合に、エアバッグ内の気体をエアバッグ外に流
出させて乗員に加えられる衝撃を小さくするために、エ
アバッグにベントホールが設けられている。
できた場合に、エアバッグ内の気体をエアバッグ外に流
出させて乗員に加えられる衝撃を小さくするために、エ
アバッグにベントホールが設けられている。
【0004】エアバッグが早期に展開するようにするた
めに、エアバッグが展開しつつあるときにはベントホー
ルを閉鎖状態におき、エアバッグ内圧が所定以上になる
とこのベントホールを開放させるエアバッグ内圧調節装
置が実開昭47−17340号及び実開昭62−141
565号に記載されている。
めに、エアバッグが展開しつつあるときにはベントホー
ルを閉鎖状態におき、エアバッグ内圧が所定以上になる
とこのベントホールを開放させるエアバッグ内圧調節装
置が実開昭47−17340号及び実開昭62−141
565号に記載されている。
【0005】実開昭47−17340号の内圧調節装置
は、ベントホールにゴム又は樹脂製のフィルムを取り付
け、エアバッグ内圧が所定以上になるとこのフィルムが
破断されるよう構成したものである。
は、ベントホールにゴム又は樹脂製のフィルムを取り付
け、エアバッグ内圧が所定以上になるとこのフィルムが
破断されるよう構成したものである。
【0006】実開昭62−141565号では、エアバ
ッグの基布自体にスリットを入れておき、このスリット
を覆うようにエアバッグにフィルムを貼着している。エ
アバッグ内圧が所定以上になると、このフィルムが破断
し、スリットが開放する。
ッグの基布自体にスリットを入れておき、このスリット
を覆うようにエアバッグにフィルムを貼着している。エ
アバッグ内圧が所定以上になると、このフィルムが破断
し、スリットが開放する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、乗員
の体重の軽重やエアバッグに突っ込んでくる乗員のスピ
ードの大小にかかわらず、乗員を適切に保護できるエア
バッグの内圧調節装置を提供することにある。
の体重の軽重やエアバッグに突っ込んでくる乗員のスピ
ードの大小にかかわらず、乗員を適切に保護できるエア
バッグの内圧調節装置を提供することにある。
【0008】また、本発明は、エアバッグを早期に展開
させることをも目的とする。
させることをも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1のエアバッグの
内圧調節装置は、エアバッグの基布に設けられたベント
ホールと、該ベントホールを覆っており、エアバッグ内
部のガス圧が所定圧力以上になったときに破れるフィル
ムと、を有するエアバッグの内圧調節装置において、さ
らに、該フィルムを覆っており、前記ベントホール周囲
のエアバッグ基布に結合されているシートと、該シート
のうち該ベントホールと重なり合う位置に設けられた開
口と、該エアバッグ基布のうち該ベントホールの一方の
サイドに設けられており、該基布に加えられる張力が所
定値以上になったときに、該基布における該ベントホー
ルの横断方向の長さを大きくする第1の手段と、該シー
トのうち該開口を挟んで他方のサイドに設けられてお
り、該シートに加えられる張力が所定値以上になったと
きに該シートにおける該開口の横断方向の長さを大きく
する第2の手段と、を備えてなり、該第1の手段及び第
2の手段が基布及びシートの長さを大きくしたときに該
ベントホールと開口との重なり合う面積が減少されるこ
とを特徴とするものである。
内圧調節装置は、エアバッグの基布に設けられたベント
ホールと、該ベントホールを覆っており、エアバッグ内
部のガス圧が所定圧力以上になったときに破れるフィル
ムと、を有するエアバッグの内圧調節装置において、さ
らに、該フィルムを覆っており、前記ベントホール周囲
のエアバッグ基布に結合されているシートと、該シート
のうち該ベントホールと重なり合う位置に設けられた開
口と、該エアバッグ基布のうち該ベントホールの一方の
サイドに設けられており、該基布に加えられる張力が所
定値以上になったときに、該基布における該ベントホー
ルの横断方向の長さを大きくする第1の手段と、該シー
トのうち該開口を挟んで他方のサイドに設けられてお
り、該シートに加えられる張力が所定値以上になったと
きに該シートにおける該開口の横断方向の長さを大きく
する第2の手段と、を備えてなり、該第1の手段及び第
2の手段が基布及びシートの長さを大きくしたときに該
ベントホールと開口との重なり合う面積が減少されるこ
とを特徴とするものである。
【0010】請求項2のエアバッグの内圧調節装置は、
請求項1において、前記第1の手段は、基布の一部を重
ね合わせて糸で縫い合わせることにより構成された部分
であり、該糸は前記張力が所定値以上になったときに切
れる強度のものであることを特徴とするものである。
請求項1において、前記第1の手段は、基布の一部を重
ね合わせて糸で縫い合わせることにより構成された部分
であり、該糸は前記張力が所定値以上になったときに切
れる強度のものであることを特徴とするものである。
【0011】請求項3のエアバッグの内圧調節装置は、
請求項1又は2において、前記第2の手段は、シートの
一部を重ね合わせて糸で縫い合わせることにより構成さ
れた部分であり、該糸は前記張力が所定値以上になった
ときに切れる強度のものであることを特徴とするもので
ある。
請求項1又は2において、前記第2の手段は、シートの
一部を重ね合わせて糸で縫い合わせることにより構成さ
れた部分であり、該糸は前記張力が所定値以上になった
ときに切れる強度のものであることを特徴とするもので
ある。
【0012】
【作用】請求項1のエアバッグの内圧調節装置は、エア
バッグの展開初期には、フィルムによってベントホール
が閉鎖状態となっており、エアバッグが早期に展開す
る。エアバッグ内圧が所定以上になると、フィルムが破
断し、シートの開口及びベントホールを介してエアバッ
グ内外が連通した状態となる。
バッグの展開初期には、フィルムによってベントホール
が閉鎖状態となっており、エアバッグが早期に展開す
る。エアバッグ内圧が所定以上になると、フィルムが破
断し、シートの開口及びベントホールを介してエアバッ
グ内外が連通した状態となる。
【0013】エアバッグの内圧が高くなり、基布及びシ
ートに加えられる張力が所定値以上になると、第1の手
段が基布のベントホールの横断方向の長さを大きくし、
第2の手段がシートの開口の横断方向の長さを大きくす
る。
ートに加えられる張力が所定値以上になると、第1の手
段が基布のベントホールの横断方向の長さを大きくし、
第2の手段がシートの開口の横断方向の長さを大きくす
る。
【0014】この結果、ベントホールと開口とがずれ、
それら同志の重なり合う面積(以下、この面積を「通気
面積」ということがある。)が減少する。通気面積が小
さくなるほど、ベントホールを通過するガス量が少なく
なろうとする。
それら同志の重なり合う面積(以下、この面積を「通気
面積」ということがある。)が減少する。通気面積が小
さくなるほど、ベントホールを通過するガス量が少なく
なろうとする。
【0015】体重の大きな乗員がエアバッグに大きなス
ピードで突っ込んできた場合には、エアバッグ内圧上昇
の度合いが大きくなり、ベントホールと開口とのずれが
大きくなり通気面積が小さくなる。
ピードで突っ込んできた場合には、エアバッグ内圧上昇
の度合いが大きくなり、ベントホールと開口とのずれが
大きくなり通気面積が小さくなる。
【0016】体重の小さな乗員がエアバッグに小さなス
ピードで突っ込んできた場合には、エアバッグ内圧の上
昇の度合いが小さいので、ベントホールと開口とのずれ
が小さい。(又は、ベントホールと開口は、ずれな
い。)このため、通気面積が大きい。
ピードで突っ込んできた場合には、エアバッグ内圧の上
昇の度合いが小さいので、ベントホールと開口とのずれ
が小さい。(又は、ベントホールと開口は、ずれな
い。)このため、通気面積が大きい。
【0017】このようなことから、乗員の体重やエアバ
ッグへの突っ込みスピードの大小に関わらず、ベントホ
ールからのガス流出量が平準化される。
ッグへの突っ込みスピードの大小に関わらず、ベントホ
ールからのガス流出量が平準化される。
【0018】請求項2,3では、張力が所定値以上にな
ると、糸が切れ、基布のベントホール横断方向の長さ及
びシートの開口横断方向の長さが大きくなる。
ると、糸が切れ、基布のベントホール横断方向の長さ及
びシートの開口横断方向の長さが大きくなる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して実施例について説明す
る。第1図は本発明の実施例に係る助手席用エアバッグ
を示す斜視図、第2図は第1図のII−II線に沿う断面
図、第3,4図はベントホール部分の作動図、第5図は
ベントホール部分の分解斜視図、第6図はシート及びフ
ィルムの斜視図である。
る。第1図は本発明の実施例に係る助手席用エアバッグ
を示す斜視図、第2図は第1図のII−II線に沿う断面
図、第3,4図はベントホール部分の作動図、第5図は
ベントホール部分の分解斜視図、第6図はシート及びフ
ィルムの斜視図である。
【0020】この助手席用エアバッグ1は、その後部に
インフレータ(図示略)からのガスを受け入れるための
開口2を有する。このエアバッグ1は布製のものであ
り、開口2の周縁部には合成樹脂を含浸したり、補強布
を重ね縫いしたりすることによりフラップ部3が設けら
れている。このフラップ部3には、複数個のボルト又は
リベットの挿通孔4が設けられており、このボルト又は
リベットによってエアバッグ1がエアバッグ装置のコン
テナ(図示略)に連結可能とされている。このエアバッ
グ1の側面には、ベントホール5が設けられている。
インフレータ(図示略)からのガスを受け入れるための
開口2を有する。このエアバッグ1は布製のものであ
り、開口2の周縁部には合成樹脂を含浸したり、補強布
を重ね縫いしたりすることによりフラップ部3が設けら
れている。このフラップ部3には、複数個のボルト又は
リベットの挿通孔4が設けられており、このボルト又は
リベットによってエアバッグ1がエアバッグ装置のコン
テナ(図示略)に連結可能とされている。このエアバッ
グ1の側面には、ベントホール5が設けられている。
【0021】このベントホール5を塞ぐように、エアバ
ッグ1の内面側からフィルム7付きの布製シート6がエ
アバッグ1の基布8に対し縫糸9,10により縫い付け
られている。
ッグ1の内面側からフィルム7付きの布製シート6がエ
アバッグ1の基布8に対し縫糸9,10により縫い付け
られている。
【0022】シート6にはベントホール5とほぼ同一形
状の開口11が設けられており、フィルム7はこの開口
11を塞ぐようにシート6に接着(又は溶着、縫着)さ
れている。なお、シート6は基布8に接着(又は溶着、
縫着)されていても良い。
状の開口11が設けられており、フィルム7はこの開口
11を塞ぐようにシート6に接着(又は溶着、縫着)さ
れている。なお、シート6は基布8に接着(又は溶着、
縫着)されていても良い。
【0023】シート6には重ね合わせ部12が設けられ
ており、この重ね合わせ部12の両面のシート6a,6
bは糸13で縫い合わされている。
ており、この重ね合わせ部12の両面のシート6a,6
bは糸13で縫い合わされている。
【0024】エアバッグ1の基布8にも重ね合わせ部1
4が設けられ、この重ね合わせ部14の両面の基布8
a,8bは糸15で縫い合わされている。
4が設けられ、この重ね合わせ部14の両面の基布8
a,8bは糸15で縫い合わされている。
【0025】これらの糸13,15は、所定値以上の張
力が基布8及びシート6に加えられると切れる強度のも
のとなっている。
力が基布8及びシート6に加えられると切れる強度のも
のとなっている。
【0026】この重ね合わせ部12,14は、ベントホ
ール5を挟んで反対側に位置されている。
ール5を挟んで反対側に位置されている。
【0027】このように構成された助手席用エアバッグ
1は、開口2を通って内部に導入されるインフレータか
らのガスによって第1図に示す形状に展開される。この
展開したエアバッグ1内のガス圧P(第3図)が所定圧
よりも高くなると、第3図の如くフィルム7が外方に膨
れ、次いでフィルム7が破れ、ベントホール5及び開口
11がエアバッグ1の内外を連通した状態となる。
1は、開口2を通って内部に導入されるインフレータか
らのガスによって第1図に示す形状に展開される。この
展開したエアバッグ1内のガス圧P(第3図)が所定圧
よりも高くなると、第3図の如くフィルム7が外方に膨
れ、次いでフィルム7が破れ、ベントホール5及び開口
11がエアバッグ1の内外を連通した状態となる。
【0028】エアバッグ1の内圧が高くなり、基布8及
びシート6に加えられる張力T(第4図)が所定値以上
になると、糸13,15が切れ、第4図に示す如く、基
布8及びシート6がベントホール5及び開口11の横断
方向に延びるようになり、ベントホール5と開口11が
ずれるようになる。
びシート6に加えられる張力T(第4図)が所定値以上
になると、糸13,15が切れ、第4図に示す如く、基
布8及びシート6がベントホール5及び開口11の横断
方向に延びるようになり、ベントホール5と開口11が
ずれるようになる。
【0029】糸13,15は基布面やシート面と平行方
向に複数列設けられており、この張力が大きいほど、糸
13,15の切れる列が多くなり、ベントホール5と開
口11とのズレも大きくなる。ベントホール5と開口1
1とがずれると、ベントホール5と開口11との重なり
合う面積(通気面積)が小さくなる。
向に複数列設けられており、この張力が大きいほど、糸
13,15の切れる列が多くなり、ベントホール5と開
口11とのズレも大きくなる。ベントホール5と開口1
1とがずれると、ベントホール5と開口11との重なり
合う面積(通気面積)が小さくなる。
【0030】展開してエアバッグ1に突っ込んでくる乗
員の体重が大きいほど、また乗員の突っ込みスピードが
大きいほど、ベントホール5と開口11とのズレが大き
くなり、通気面積が小さくなる。
員の体重が大きいほど、また乗員の突っ込みスピードが
大きいほど、ベントホール5と開口11とのズレが大き
くなり、通気面積が小さくなる。
【0031】逆に、展開したエアバッグに突っ込んでく
る乗員の体重が小さいほど、また乗員の突っ込みスピー
ドが小さいほど、ベントホール5と開口11とのズレが
小さく、通気面積が大きい。
る乗員の体重が小さいほど、また乗員の突っ込みスピー
ドが小さいほど、ベントホール5と開口11とのズレが
小さく、通気面積が大きい。
【0032】大きな通気面積は、エアバッグ内からのガ
スの抜けを多くし、小さな通気面積はエアバッグ内から
のガスの抜けを少なくする。従って、体重の大きな乗員
が大きなスピードでエアバッグ1に突っ込んできた場合
には、小さな通気面積が大流量のガス流出を抑制する。
逆に、体重の小さな乗員が小さなスピードでエアバッグ
に突っ込んできた場合には、大きな通気面積がガスの速
やかな流出を許容する。このようなことから、乗員の体
重の軽重や、乗員のエアバッグへの突っ込み速度の大小
に関わらず、ベントホール5からの流出ガス量が平準化
され、乗員が適切に保護されるようになる。
スの抜けを多くし、小さな通気面積はエアバッグ内から
のガスの抜けを少なくする。従って、体重の大きな乗員
が大きなスピードでエアバッグ1に突っ込んできた場合
には、小さな通気面積が大流量のガス流出を抑制する。
逆に、体重の小さな乗員が小さなスピードでエアバッグ
に突っ込んできた場合には、大きな通気面積がガスの速
やかな流出を許容する。このようなことから、乗員の体
重の軽重や、乗員のエアバッグへの突っ込み速度の大小
に関わらず、ベントホール5からの流出ガス量が平準化
され、乗員が適切に保護されるようになる。
【0033】なお、フィルム7は、エアバッグ1内のガ
ス圧が5〜70とりわけ15〜50KPaの範囲から選
択された圧力に達すると破れるものであることが好まし
い。このフィルム7は、エアバッグ1内の圧力が前記所
定圧力に達すると破れるものであり、乗員がエアバッグ
1に突っ込んでくる前に破れるものであっても良く、ま
た乗員がエアバッグ1に突っ込んでくることによってエ
アバッグ1内の圧力が前記所定圧力を超えることによっ
て破れるものであっても良い。
ス圧が5〜70とりわけ15〜50KPaの範囲から選
択された圧力に達すると破れるものであることが好まし
い。このフィルム7は、エアバッグ1内の圧力が前記所
定圧力に達すると破れるものであり、乗員がエアバッグ
1に突っ込んでくる前に破れるものであっても良く、ま
た乗員がエアバッグ1に突っ込んでくることによってエ
アバッグ1内の圧力が前記所定圧力を超えることによっ
て破れるものであっても良い。
【0034】第7図は本発明の実施例に係る運転席用エ
アバッグの斜視図である。
アバッグの斜視図である。
【0035】本実施例の運転席用エアバッグ16は、後
部中央にインフレータを受け入れるための開口17が設
けられている。開口17の周囲には、ボルト又はリベッ
トを通すための挿通孔17aが複数個設けられている。
このエアバッグ16は、布製のものであり、リヤパネル
18とフロントパネル19とを有している。リヤパネル
18にはベントホール20が設けられている。
部中央にインフレータを受け入れるための開口17が設
けられている。開口17の周囲には、ボルト又はリベッ
トを通すための挿通孔17aが複数個設けられている。
このエアバッグ16は、布製のものであり、リヤパネル
18とフロントパネル19とを有している。リヤパネル
18にはベントホール20が設けられている。
【0036】このベントホール20の近傍において、エ
アバッグ16の基布が重ね合わされ、かつ重ね合わせ部
21の両面の基布が糸によって縫い合わされている。
アバッグ16の基布が重ね合わされ、かつ重ね合わせ部
21の両面の基布が糸によって縫い合わされている。
【0037】ベントホール20を塞ぐように、エアバッ
グ基布の裏側にシート22が縫い付けられている。この
シート22は、上記実施例のシート6と同様の開口を有
すると共にこの開口がフィルムで覆われ、且つ糸で縫着
された重ね合わせ部を有する。シート22の重ね合わせ
部は、ベントホール20を挟んで重ね合わせ部21と反
対側に配置されている。
グ基布の裏側にシート22が縫い付けられている。この
シート22は、上記実施例のシート6と同様の開口を有
すると共にこの開口がフィルムで覆われ、且つ糸で縫着
された重ね合わせ部を有する。シート22の重ね合わせ
部は、ベントホール20を挟んで重ね合わせ部21と反
対側に配置されている。
【0038】このように構成された運転席用エアバッグ
16においても、インフレータからのガスによって該エ
アバッグ16が第7図の如く展開される。そして、エア
バッグ16内のガス圧が所定圧力よりも高くなると、フ
ィルムが破れ、ベントホール20が開放する。また、エ
アバッグ16に乗員が突っ込んできたときに、重ね合わ
せ部21の糸が切れ、ベントホール20とシート22の
開口とがずれる。そして、これにより、乗員の体重の軽
重及びエアバッグへの突っ込みスピードの大小に関わら
ず、ベントホール20からのガス流出量が平準化され、
乗員が適切に保護されるようになる。
16においても、インフレータからのガスによって該エ
アバッグ16が第7図の如く展開される。そして、エア
バッグ16内のガス圧が所定圧力よりも高くなると、フ
ィルムが破れ、ベントホール20が開放する。また、エ
アバッグ16に乗員が突っ込んできたときに、重ね合わ
せ部21の糸が切れ、ベントホール20とシート22の
開口とがずれる。そして、これにより、乗員の体重の軽
重及びエアバッグへの突っ込みスピードの大小に関わら
ず、ベントホール20からのガス流出量が平準化され、
乗員が適切に保護されるようになる。
【0039】本発明において、フィルムとしてはシリコ
ン樹脂、フッ素樹脂などの合成樹脂フィルムが好適であ
る。このフィルムは、スリットを有した布によって覆わ
れていても良い。
ン樹脂、フッ素樹脂などの合成樹脂フィルムが好適であ
る。このフィルムは、スリットを有した布によって覆わ
れていても良い。
【0040】
【発明の効果】以上の通り、本発明のエアバッグは、エ
アバッグ内の圧力が所定圧力に達するまではベントホー
ルが閉鎖されているため、エアバッグがきわめてすばや
く展開するようになる。従って、エアバッグの容量を大
きくしたり、インフレータの出力を小さくしても、エア
バッグを十分に迅速に展開させることが可能となる。
アバッグ内の圧力が所定圧力に達するまではベントホー
ルが閉鎖されているため、エアバッグがきわめてすばや
く展開するようになる。従って、エアバッグの容量を大
きくしたり、インフレータの出力を小さくしても、エア
バッグを十分に迅速に展開させることが可能となる。
【0041】本発明のエアバッグでは、乗員がエアバッ
グに突っ込んできてエアバッグ内のガス圧が所定圧より
も高くなると、ベントホールとシートの開口とがずれる
ようになり、乗員の体重の大小やエアバッグへの突っ込
みスピードの大小に関わらずベントホールからのガス流
出速度が平準化され、乗員が適切に保護されるようにな
る。
グに突っ込んできてエアバッグ内のガス圧が所定圧より
も高くなると、ベントホールとシートの開口とがずれる
ようになり、乗員の体重の大小やエアバッグへの突っ込
みスピードの大小に関わらずベントホールからのガス流
出速度が平準化され、乗員が適切に保護されるようにな
る。
【0042】なお、請求項2,3のエアバッグの内圧調
節装置は、エアバッグ基布及びシートに、張力に応じて
延びる手段を容易に形成できる。
節装置は、エアバッグ基布及びシートに、張力に応じて
延びる手段を容易に形成できる。
【図1】実施例に係る助手席用エアバッグの斜視図であ
る。
る。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】ベントホール部分の作動時の断面図である。
【図4】ベントホール部分の作動時の断面図である。
【図5】実施例装置を示す分解斜視図である。
【図6】シートを示す斜視図である。
【図7】実施例に係る運転席用エアバッグの斜視図であ
る。
る。
1 助手席用エアバッグ 2 開口 3 フラップ部 5 ベントホール 6 シート 7 フィルム 8 基布 9,10 糸 11 開口 12,14 重ね合わせ部 13,15 糸 16 運転席用エアバッグ 20 ベントホール 21,23 重ね合わせ部 22 シート
Claims (3)
- 【請求項1】 エアバッグの基布に設けられたベントホ
ールと、 該ベントホールを覆っており、エアバッグ内部のガス圧
が所定圧力以上になったときに破れるフィルムと、を有
するエアバッグの内圧調節装置において、さらに、 該フィルムを覆っており、前記ベントホール周囲のエア
バッグ基布に結合されているシートと、 該シートのうち該ベントホールと重なり合う位置に設け
られた開口と、 該エアバッグ基布のうち該ベントホールの一方のサイド
に設けられており、該基布に加えられる張力が所定値以
上になったときに、該基布における該ベントホールの横
断方向の長さを大きくする第1の手段と、 該シートのうち該開口を挟んで他方のサイドに設けられ
ており、該シートに加えられる張力が所定値以上になっ
たときに該シートにおける該開口の横断方向の長さを大
きくする第2の手段と、を備えてなり、該第1の手段及
び第2の手段が基布及びシートの長さを大きくしたとき
に該ベントホールと開口との重なり合う面積が減少され
ることを特徴とするエアバッグの内圧調節装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記第1の手段は、
基布の一部を重ね合わせて糸で縫い合わせることにより
構成された部分であり、該糸は前記張力が所定値以上に
なったときに切れる強度のものであることを特徴とする
エアバッグの内圧調節装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、前記第2の手
段は、シートの一部を重ね合わせて糸で縫い合わせるこ
とにより構成された部分であり、該糸は前記張力が所定
値以上になったときに切れる強度のものであることを特
徴とするエアバッグの内圧調節装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6128969A JPH07329694A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | エアバッグの内圧調節装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6128969A JPH07329694A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | エアバッグの内圧調節装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07329694A true JPH07329694A (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=14997892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6128969A Pending JPH07329694A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | エアバッグの内圧調節装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH07329694A (ja) |
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