JP2001275659A - 細胞培養方法、細胞培養装置及び記録媒体 - Google Patents

細胞培養方法、細胞培養装置及び記録媒体

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JP2001275659A JP2000099684A JP2000099684A JP2001275659A JP 2001275659 A JP2001275659 A JP 2001275659A JP 2000099684 A JP2000099684 A JP 2000099684A JP 2000099684 A JP2000099684 A JP 2000099684A JP 2001275659 A JP2001275659 A JP 2001275659A
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    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 細胞培養に適した条件を維持しつつ培養操作
を容易に行える細胞培養方法、細胞培養装置、及び細胞
培養プログラムを記録した記録媒体を提供する。 【解決手段】 細胞培養装置11は、第1及び第2培養
ユニット12a,12bと、それらユニットに液体配管
13を介して接続される細胞供給ユニット14、液体供
給ユニット15及び廃液タンク16と、前記両培養ユニ
ットに気体配管17を介して接続されるガス交換ユニッ
ト18と、制御装置とから構成されている。各培養ユニ
ット内にはCCDカメラが設けられ、第1培養空間46
a又は第2培養空間46bの底部に接着した細胞の画像
データを制御装置に出力する。制御装置は前記画像デー
タに基づいて接着細胞濃度を算出し、その算出結果に基
づいて培地交換操作及び継代培養操作を実行するタイミ
ングを決定し、その操作の実行を指示する出力信号を細
胞培養装置11各部に出力して実行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、接着依存性細胞
を培養容器内で培養するための細胞培養方法、細胞培養
装置、及び細胞培養プログラムを記録した記録媒体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、接着依存性細胞をインビトロ
(in vitro)で培養する際には、ほとんど全ての培養操
作が手作業により行われるとともに、その操作を実行す
るタイミングも経験的に決定されていた。前記培養操作
としては、主として、培養容器内の古い培地(廃培地)
を新しい培地に交換する際の培地交換操作と、培養容器
内でコンフルエント状態(培養容器の底面の大半が細胞
によって単層に覆われている状態)になった細胞を複数
の別の培養容器に分配して増殖させるための継代培養操
作が挙げられる。
【0003】すなわち、前記培地交換操作は、経験的に
培地中の成分のうち最も消費されやすい成分が完全に消
費し尽くされるまでの期間よりも短い期間を区切って行
われており、その成分の欠乏によって細胞の増殖速度等
に悪影響が現れないことが前提であった。また、前記継
代培養操作も同様に、経験的に細胞が培養容器内でコン
フルエント状態になるまでの期間を推定し、その期間を
区切って行われていた。そして、前記培地交換操作を行
う際にはまず、新しい培地を37℃に加温した後、クリ
ーンベンチ内で、細胞が接着している培養容器を適宜傾
けながらピペットにて廃培地を抜き取り、前記37℃に
加温された新しい培地をピペットにて培養容器内に注入
する。
【0004】一方、継代培養操作を行う際にはまず、ク
リーンベンチ内で、前記培養容器を適宜傾けながらピペ
ットにて廃培地を除去した後、必要に応じて培養容器内
のカルシウムイオン等を洗い流す。続いて、所定濃度の
トリプシンを添加して細胞を培養容器の底面から剥離さ
せた後、トリプシンインヒビターを添加して前記トリプ
シンによる細胞剥離反応を停止させる。次に、トリプシ
ン、トリプシンインヒビター及び剥離された細胞を含む
細胞懸濁液をピペットにて遠心チューブ内に移動させた
後、遠心分離機を用いて1000r.p.m.程度の低い回転
速度で細胞のみを沈澱させる。最後に、トリプシン及び
トリプシンインヒビターを含む上清を除去した後、新し
い培地を注入して細胞を再懸濁し、複数の培養容器に分
配する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
細胞培養方法では、ほとんど全ての培養操作が手作業で
行われていたことから、培養操作が非常に煩雑であっ
た。さらに、培地交換操作や継代培養操作を実行するタ
イミングの決定が経験的に行われていたことから、その
タイミング自体が非常に大雑把なものとなってしまい、
現状に即した的確なものではあり得なかった。特に、対
象となる細胞自体が予測不可能な要素を多分に含んでい
ることから、経験に基づいた細胞培養条件の決定のみで
は不充分であると言える。
【0006】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、細胞培養に適した条件を維持しつつ、培
養操作を容易に行うことができる細胞培養方法、細胞培
養装置、及び細胞培養プログラムを記録した記録媒体を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の細胞培養方法は、接着依
存性細胞を培養容器内で培地交換操作及び継代培養操作
から選ばれる少なくとも1種の操作を行いながら単層培
養を行う細胞培養方法であって、画像入力手段により培
養容器内の接着依存性細胞の画像データを制御手段に入
力し、その画像データに基づいて制御手段により接着細
胞数、接着細胞濃度、接着細胞占有面積又は接着細胞占
有率を算出し、その算出結果に基づいて培地交換操作及
び継代培養操作から選ばれる少なくとも1種の操作を実
行するタイミングを決定し、その操作を実行することを
特徴とするものである。
【0008】請求項2に記載の発明の細胞培養方法は、
請求項1に記載の発明において、前記継代培養操作を、
培養容器内に細胞剥離剤を添加して培養容器の底面に接
着した細胞を剥離させる細胞剥離工程と、前記細胞を剥
離させる反応を停止させつつ細胞懸濁液を作製し、その
細胞懸濁液を分配する細胞分配工程と、前記分配された
細胞が培養容器の底面に接着した後に培地交換を行う接
着後培地交換工程と、から構成し、前記算出結果に基づ
いて、前記制御手段により、前記接着後培地交換工程に
おける接着細胞数、接着細胞濃度、接着細胞占有面積又
は接着細胞占有率の増加率又は増加割合を計算し、その
増加率又は増加割合が所定値未満になったところで培地
交換操作を実行することを特徴とするものである。
【0009】請求項3に記載の発明の細胞培養方法は、
請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記算出
結果に基づいて、前記制御手段により、所定の培養時間
における培地消費量を計算して累積培地消費量を求め、
その累積培地消費量が所定量になるタイミングを決定
し、培地交換操作を実行することを特徴とするものであ
る。
【0010】請求項4に記載の発明の細胞培養装置は、
接着依存性細胞を培養容器内で培地交換操作及び継代培
養操作から選ばれる少なくとも1種の操作を行いながら
単層培養を行うための細胞培養装置であって、培養容器
と、その培養容器内の接着依存性細胞の画像データを入
力するための画像入力手段と、その画像データを処理す
るための制御手段と、その制御手段からの出力信号を出
力するための出力手段と、から構成され、画像入力手段
により培養容器内の接着依存性細胞の画像データを制御
手段に入力し、その画像データに基づいて制御手段によ
り接着細胞数、接着細胞濃度、接着細胞占有面積又は接
着細胞占有率を算出し、その算出結果に基づいて培地交
換操作及び継代培養操作から選ばれる少なくとも1種の
操作を実行するタイミングを決定し、その操作の実行を
指示する出力信号を出力手段に出力することを特徴とす
るものである。
【0011】請求項5に記載の発明の細胞培養装置は、
請求項4に記載の発明において、前記培養容器に培養可
能面積の異なる複数の培養皿を設けるとともに、前記出
力手段を、各培養皿に培地を供給するための培地供給手
段と、各培養皿に細胞剥離剤を供給するための細胞剥離
剤供給手段と、各培養皿から液体を排出するための液体
排出手段と、培養可能面積の小さい培養皿からその次に
培養可能面積の大きい培養皿に細胞を移動させるための
細胞移動手段と、から構成したものである。
【0012】請求項6に記載の発明の細胞培養装置は、
請求項5に記載の発明において、前記培養容器を横多角
筒状に形成し、その培養容器の内側面に前記各培養皿を
設けるとともに、前記各培養皿が設けられた培養容器の
側面を培養容器の下端部に位置変更するための位置変更
手段を設けたものである。
【0013】請求項7に記載の発明の記録媒体は、接着
依存性細胞を培養容器内で培地交換操作及び継代培養操
作から選ばれる少なくとも1種の操作を行いながら単層
培養を行うためのコンピュータ読み取り可能なプログラ
ムを記録した記録媒体であって、前記プログラムは、画
像入力手段により培養容器内の接着依存性細胞の画像デ
ータを入力するステップと、その画像データに基づいて
接着細胞数、接着細胞濃度、接着細胞占有面積又は接着
細胞占有率を算出するステップと、その算出結果に基づ
いて培地交換操作及び継代培養操作から選ばれる少なく
とも1種の操作を実行するタイミングを決定するステッ
プと、その操作の実行を指示するステップと、を備えた
方法を実行する、ものである。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、この発明
の第1実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1に模式的に示すように、細胞培養装置
11は、第1培養ユニット12a及び第2培養ユニット
12bと、それらユニット12a,12bに液体配管1
3を介して接続される細胞供給ユニット14、液体供給
ユニット15及び廃液タンク16と、培養ユニット12
a,12bに気体配管17を介して接続されるガス交換
ユニット18と、図示しない制御装置とから構成されて
いる。前記第1培養ユニット12aと第2培養ユニット
12bとはほぼ同様な構造を有している。
【0016】図2及び図3に示すように、第1及び第2
培養ユニット12a,12bの下端部には、有底四角箱
状に形成されたステージ台21が設けられている。各ス
テージ台21の中央部には、画像入力手段としてのCC
D(電荷結合素子)カメラ22がレンズ22aを上方に
向けて配設されている。
【0017】ステージ台21の上部開口部には、ガラス
板やアクリル板等の透明板により四角板状に形成された
傾斜手段を構成する傾斜ステージ23が設けられ、ステ
ージ台21の一側部上端縁に対しヒンジ部24を介して
回動可能に蝶着されている。この傾斜ステージ23の基
端部には、上下動可能な回動棒25aを備えた傾斜手段
を構成する回動装置25が設けられ、回動棒25aを上
下動させて傾斜ステージ23を所定角度回動させること
ができるようになっている。また、この傾斜ステージ2
3の上面には、透明な材料により四角板状に形成された
保温プレート26が載置され、その上面が所定温度(例
えば37℃)に保温されるようになっている。
【0018】この保温プレート26の上面には、透明な
合成樹脂により四角箱状に形成された培養容器31が載
置されている。この培養容器31のヒンジ部24側の側
面である開口面31aは、培養容器31に対して開閉可
能に嵌合され、培養容器31が開口又は密閉されるよう
になっている。また、培養容器31の前後両内側面下端
部には、横方向に延びる係合凸部31bが突設されてい
る。
【0019】第1培養ユニット12aの開口面31aの
下端部には、第1液体供給配管32a及び第1液体排出
配管33aが接続されている。さらに、これら配管32
a,33aの上方には、第1ガス供給配管34a及び第
1ガス排出配管35aが接続されている。一方、第2培
養ユニット12bの開口面31aの下端部には、第2液
体供給配管32b及び第2液体排出配管33bが接続さ
れている。さらに、これら配管32b,33bの上方に
は、第2ガス供給配管34b及び第2ガス排出配管35
bが接続されている。また、これら培養容器31の上方
には、図示しない照明装置が配設され、培養容器31の
底部を照明するようになっている。
【0020】図3及び図4(a)、(b)に示すよう
に、第1培養ユニット12aの培養容器31の底面上に
は第1培養皿41aが載置されている。この第1培養皿
41aは、プレート42、親水性フィルム43、第1樹
脂堰44a及びクリップ45から構成されている。
【0021】前記プレート42は、ポリカーボネート等
の透明な合成樹脂により四角板状に形成されている。こ
のプレート42の下面両側部には、前後方向に延びる左
右一対の四角溝42aが穿設されている。このプレート
42の上面には、透明な親水性樹脂により四角形状に形
成された親水性フィルム43が載置されている。さら
に、この親水性フィルム43上には、シリコーン樹脂等
の疎水性樹脂により四角枠状に形成された第1樹脂堰4
4aが載置され、この第1樹脂堰44aに取り囲まれた
親水性フィルム43上の第1培養空間46a内で、接着
依存性細胞が培養されるようになっている。また、この
第1樹脂堰44aの一側部には、前記第1液体供給配管
32a及び第1液体排出配管33aが挿通されている。
【0022】図4(b)に示すように、前記プレート4
2、親水性フィルム43及び第1樹脂堰44aを挟持固
定するためのクリップ45は、ほぼ長四角枠状に形成さ
れた四角枠45aと、その四角枠45a内で上下動可能
に配設された長四角板状の押圧板45bと、その押圧板
45bを押圧するための押圧ネジ45cとから構成され
ている。このクリップ45は、四角枠45aの下端部を
前記プレート42の四角溝42a内に係入させた状態で
押圧ネジ45cを螺進させることによって、押圧板45
bを下動させて第1樹脂堰44aの上面を押圧するよう
になっている。また、前記四角枠45aの下端部には、
前記培養容器31内の係合凸部31bと係合するための
係止突部45dが突設されている。
【0023】一方、第2培養ユニット12bを構成する
培養容器31の底面上には第2培養皿41bが載置され
ている。図5に示すように、この第2培養皿41bにお
いて、第2樹脂堰44bは、前記第1培養ユニット12
aを構成する第1樹脂堰44aの第1培養空間46aよ
りも広い第2培養空間46bが形成されている。また、
この第2樹脂堰44bの一側部には、前記第2液体供給
配管32b及び第2液体排出配管33bが挿通されてい
る。それ以外の構成は上記第1培養ユニット12aと同
様である。
【0024】図1に模式的に示すように、細胞供給手段
を構成する細胞供給ユニット14は、略示されるクリー
ンベンチ51と、そのクリーンベンチ51内に配設され
た細胞供給配管52と、その細胞供給配管52の先端部
付近に設けられた供給スイッチ53とから構成されてい
る。前記細胞供給配管52の一端はクリーンベンチ51
内に配設され、他端は第1電動バルブ54に接続されて
いる。
【0025】培地供給手段及び細胞剥離剤供給手段を構
成する液体供給ユニット15は、貯蔵培地タンク61、
剥離剤タンク62及び剥離停止剤タンク63を収容した
簡易冷蔵庫64と、加温培地タンク65を収容した保温
庫66とから構成されている。貯蔵培地タンク61、剥
離剤タンク62及び剥離停止剤タンク63はそれぞれ、
約5℃の温度に保冷された簡易冷蔵庫64内に配設さ
れ、培地47、トリプシン等の細胞剥離剤及びトリプシ
ンインヒビター等の剥離停止剤を低温で貯蔵している。
加温培地タンク65は約37℃の温度に保温された保温
庫66内に配設され、培地47をその温度で保温してい
る。この加温培地タンク65には図示しない培地残量セ
ンサが設けられている。
【0026】前記貯蔵培地タンク61及び加温培地タン
ク65は、第1培地供給配管67aにより接続されてい
る。この第1培地供給配管67aの途中には培地供給ポ
ンプ68が設けられている。前記加温培地タンク65に
は第2培地供給配管67bが接続されている。この第2
培地供給配管67bは前記第1電動バルブ54に接続さ
れている。一方、前記剥離剤タンク62及び剥離停止剤
タンク63はそれぞれ、剥離剤配管69a及び剥離停止
剤配管69bと接続されている。これら配管69a,6
9bは第2電動バルブ70に接続されている。この第2
電動バルブ70は継代培養配管71と接続されている。
この継代培養配管71の途中には表面積が大きくなるよ
うに形成されるとともに保温庫66内に配設された加温
部71aが設けられ、そこを通過する際に液体が加温さ
れるようになっている。また、この継代培養配管71は
前記第1電動バルブ54と接続されている。
【0027】第1電動バルブ54は液体供給配管72と
接続されている。この液体供給配管72は第3電動バル
ブ73と接続されるとともに、その途中には液体供給ポ
ンプ74が設けられている。さらに、この第3電動バル
ブ73は前記第1及び第2液体供給配管32a,32b
と接続されている。
【0028】廃液タンク16は培養容器31内から排出
される液体を一時的に収容するために設けられ、液体排
出配管81と接続されている。この液体排出配管81は
第4電動バルブ82に接続されるとともに、その途中に
は液体排出ポンプ83が設けられている。さらに、この
第4電動バルブ82は前記第1及び第2液体排出配管3
3a,33bと接続されている。これらにより液体排出
手段が構成されている。一方、前記第2液体排出配管3
3bの途中には、細胞移動手段を構成する細胞移動ポン
プ84が設けられ、第1培養ユニット12a内の細胞懸
濁液を第2培養ユニット12bへと移動させることがで
きる。
【0029】ガス交換ユニット18はガス供給器91、
加湿器92及びガスアナライザ93から構成されてい
る。前記ガス供給器91は、図示しない炭酸ガスボンベ
及び酸素ボンベから無菌状態の炭酸ガス及び酸素ガスを
供給することができるとともに、図示しないフィルタを
通して取り込まれる無菌状態の空気を供給及び排気して
換気機能を発揮することができるようになっている。加
湿器92は水蒸気を発生させて湿気を付与することがで
きるようになっている。
【0030】これらガス供給器91及び加湿器92は第
1気体供給配管94aによって接続されている。さら
に、前記加湿器92には第2気体供給配管94bが接続
されている。この第2気体供給配管94bは、第5電動
バルブ95と接続されるとともに、その途中にはガス循
環ポンプ96が設けられている。この第5電動バルブ9
5は前記第1及び第2ガス供給配管34a,34bと接
続されている。一方、前記第1及び第2ガス排出配管3
5a,35bは第6電動バルブ97と接続されている。
この第6電動バルブ97は第1ガス循環配管98aと接
続されている。
【0031】この第1ガス循環配管98aはガスアナラ
イザ93と接続されている。このガスアナライザ93
は、第1培養ユニット12a又は第2培養ユニット12
bの培養容器31内から排出されるガスの成分分析を行
って、その成分分析データ(炭酸ガス濃度データ、酸素
濃度データ及び湿度データ)を制御装置へと出力する。
さらに、このガスアナライザ93は第2ガス循環配管9
8bと接続されている。この第2ガス循環配管98bは
ガス供給器91と接続されている。そして、前記ガスア
ナライザ93で成分分析が終了したガスの一部は、ガス
供給器91に送り込まれて循環し、再利用されるように
なっている。
【0032】図6に示すように、制御手段としての制御
装置101は、CPU、ROM、RAM、データファイ
ル102、キーボード103、出力手段を構成するモニ
タ104、画像処理手段としての画像処理装置105及
び計時装置106を備えている。ROMはCPUが実行
する細胞培養装置11の制御プログラムを記憶してい
る。CPUはROMに記憶された制御プログラムに従っ
て、画像照合処理等の種々の演算処理を実行する。RA
MはCPUが実行した演算処理結果を一時的に保存す
る。
【0033】データファイル102は、あらかじめ所定
の画像データとしての接着依存性細胞の細胞パターンデ
ータを記憶するとともに、培地残量センサ65a及びガ
スアナライザ93における各閾値データ等を記憶してい
る。そして、CPUは前記細胞パターンデータとCCD
カメラ22にて撮影された画像データとの照合を行っ
て、画像データ内の接着細胞濃度を算出する。また、前
記閾値データと、培地残量センサ65aから入力される
培地残量データ、又はガスアナライザ93から入力され
る炭酸ガス濃度データ、酸素濃度データ若しくは湿度デ
ータとが一致するか否かを判別する。
【0034】キーボード103は前記制御プログラムの
開始信号、停止信号、修正信号等をCPUに出力する。
モニタ104はCPUから出力される細胞培養装置11
各部の種々の動作環境データを表示するとともに、CC
Dカメラ22にて撮影された画像データを画面表示す
る。また、CPUは第1及び第2培養ユニット12a,
12b内に配設されたCCDカメラ22に切替信号を出
力し、第1培養ユニット12a又は第2培養ユニット1
2b内のCCDカメラ22からの画像データの出力を切
替える。
【0035】画像処理装置105は正規化処理や特徴抽
出処理等を行い、CCDカメラ22にて撮影された画像
データ内において、特徴抽出された部分領域データを切
り出してCPUに出力する。すなわち、CPUはCCD
カメラ22にて撮影された画像データの部分領域データ
を画像処理装置105を介して取り込む。
【0036】CPUは供給スイッチ53から入力信号が
入力されたとき、第1及び第3電動バルブ54,73に
切替信号を出力し、細胞供給配管52、液体供給配管7
2及び第1液体供給配管32aを連通させる。さらに、
このCPUは前記供給スイッチ53が押圧されている間
中、液体供給ポンプ74に駆動信号を出力して細胞供給
配管52の先端から第1培養空間46aへと細胞懸濁液
を移動させる。また、CPUは前記供給スイッチ53が
あらかじめ設定された限界時間を越えて押圧された場合
には、前記駆動信号の出力をオフして液体供給ポンプ7
4の駆動を停止させる。計時装置106は供給スイッチ
53からの入力信号の入力により培養時間の計時を開始
し、その培養時間データをCPUに出力する。
【0037】培地残量センサ65aは加温培地タンク6
5内の培地47残量を計測した培地残量データをCPU
に出力する。そして、CPUは前記培地残量データがあ
らかじめ設定された加温培地量範囲内であるか否かを判
別する。このとき、培地残量データが加温培地量範囲よ
りも低い場合には、CPUは培地供給ポンプ68に駆動
信号を出力して貯蔵培地タンク61から加温培地タンク
65へと培地47を移動させる。前記培地残量データが
加温培地量範囲よりも高くなった場合には、CPUは前
記駆動信号の出力をオフして培地供給ポンプ68の駆動
を停止させる。
【0038】ガスアナライザ93は第1ガス循環配管9
8aから送られるガスの成分分析を行って、そのガスに
含まれる炭酸ガス濃度データ、酸素濃度データ及び湿度
データをCPUに出力する。そして、CPUは前記炭酸
ガス濃度データがあらかじめ設定された炭酸ガス濃度範
囲(例えば5〜10%前後)内であるか否かを判別する
とともに、前記酸素濃度データがあらかじめ設定された
酸素ガス濃度範囲(例えば15〜25%前後)内である
か否かを判別する。さらに、CPUは前記湿度データが
あらかじめ設定された湿度範囲内であるか否かを判別す
る。
【0039】このとき、前記炭酸ガス濃度データが炭酸
ガス濃度範囲よりも低い場合には、CPUはガス供給器
91に炭酸ガス供給信号を出力して炭酸ガスを供給さ
せ、逆に高い場合には、CPUは前記炭酸ガス供給信号
の出力をオフして炭酸ガスの供給を停止させる。また、
前記酸素濃度データが酸素ガス濃度範囲よりも低い場合
には、CPUはガス供給器91に酸素ガス供給信号を出
力して酸素ガスを供給させ、逆に高い場合には、CPU
は前記酸素ガス供給信号の出力をオフして酸素ガスの供
給を停止させる。一方、前記湿度データが湿度範囲より
も低い場合には、CPUは加湿器92に加湿信号を出力
して水蒸気を供給させ、逆に高い場合には、CPUは前
記加湿信号の出力をオフして水蒸気の供給を停止させ
る。
【0040】一方、CPUは回動装置25に所定時間上
動信号を出力し、回動棒25aを上動させて傾斜ステー
ジ23を所定角度傾斜させる。また、CPUは回動装置
25に下動信号を出力し、回動棒25aを下動させて傾
斜ステージ23を水平状態に戻す。CPUは前記CCD
カメラ22に出力した切替信号と同調して、第1培養ユ
ニット12a又は第2培養ユニット12b内の保温プレ
ート26及び照明装置107に切替信号を出力し、それ
らの電源のオン/オフを同時に切替える。
【0041】CPUは第2電動バルブ70に切替信号を
出力し、剥離剤配管69a又は剥離停止剤配管69b
と、継代培養配管71とを連通させる。CPUは第4電
動バルブ82に切替信号を出力し、液体排出配管81及
び第1液体排出配管33a、液体排出配管81及び第2
液体排出配管33b、又は第1液体排出配管33a及び
第2液体排出配管33bを連通させる。CPUは液体排
出ポンプ83に駆動信号を出力し、培養容器31内の液
体を液体排出配管81を通して廃液タンク16内へと排
出させる。CPUは細胞移動ポンプ84に駆動信号を出
力し、第1培養空間46a内の細胞懸濁液を第2培養空
間46bへと移動させる。
【0042】CPUは、前記CCDカメラ22に出力し
た切替信号と同調して、第5及び第6電動バルブ95,
97に切替信号を同時に出力する。そして、第2気体供
給配管94b、第1ガス供給配管34a、第1ガス排出
配管35a及び第1ガス循環配管98aを同時に連通さ
せるとともに、第2気体供給配管94b、第2ガス供給
配管34b、第2ガス排出配管35b及び第1ガス循環
配管98aを同時に連通させる。
【0043】上記細胞培養装置11の作用について以下
に記載する。上記細胞培養装置11を用いて細胞を培養
する際にはまず、第1及び第2培養ユニット12a,1
2b内に配設される培養容器31を無菌的に組み立て
る。すなわち、図2及び図3に示すように、各開口面3
1aの所定位置に液体供給配管32a,32b、液体排
出配管33a,33b、ガス供給配管34a,34b及
びガス排出配管35a,35bを挿通させる。次に、図
4(a)及び図5に示すように、第1及び第2樹脂堰4
4a,44bの一側部所定位置に、前記液体供給配管3
2a,32b及び液体排出配管33a,33bを挿通さ
せる。
【0044】次に、第1及び第2培養皿41a,41b
を組み立てる。すなわち、各プレート42の上面に親水
性フィルム43を積層した後、第1樹脂堰44a又は第
2樹脂堰44bを積み上げる。続いて、図4(b)に示
されるクリップ45の下端部を各四角溝42aに係入さ
せた後、押圧ネジ45cを螺進させて各押圧板45bの
下面で第1樹脂堰44a又は第2樹脂堰44bの上面を
押圧し、第1及び第2培養空間46a,46bの下端部
から培地47が漏出しないように挟持固定する。
【0045】最後に、これら第1及び第2培養皿41
a,41bを各培養容器31の底面上に載置し、各係止
突部45dを係合凸部31bに係合させながら開口面3
1aで各培養容器31を密閉する。続いて、組み立てら
れた各培養容器31を保温プレート26の上面中央部に
載置した後、貯蔵培地タンク61、剥離剤タンク62、
剥離停止剤タンク63、ガス供給器91の炭酸ガスボン
ベ、酸素ガスボンベ及び加湿器92内に、それぞれ充分
量の培地47、細胞剥離剤、剥離停止剤、炭酸ガス、酸
素ガス及び水を充填し、キーボード103からCPUに
開始信号を入力する。
【0046】前記開始信号により、CPUはまず、図7
に示されるステップS1(以下、S1とのみ記載する。
その他のステップについても同様である)において細胞
培養装置11各部の動作環境確認を行う。すなわち、C
PUは簡易冷蔵庫64、保温庫66、ガスアナライザ9
3、ガス循環ポンプ96及び培地残量センサ65aの電
源をオンにするとともに、第1培養ユニット12a内の
CCDカメラ22、保温プレート26及び照明装置10
7の電源をオンにする。
【0047】すると、第1培養ユニット12a内の照明
装置107が第1培養皿41aを照明し、CCDカメラ
22が第1培養空間46a内の映像を撮影してその映像
をモニタ104に映し出す。また、CPUは細胞培養装
置11各部の動作環境データをモニタ104の画面上に
表示する。このとき、CPUは培地残量センサ65aか
ら入力される培地残量データに基づいて培地供給ポンプ
68を駆動させ、加温培地タンク65に所定量の培地4
7を移動させる。
【0048】一方、CPUは第5及び第6電動バルブ9
5,97に切替信号を出力し、第2気体供給配管94
b、第1ガス供給配管34a、第1ガス排出配管35a
及び第1ガス循環配管98aを連通させ、ガスを第1培
養ユニット12aの培養容器31内へと供給させる。こ
のとき、CPUはガスアナライザ93から入力される成
分分析データに基づいてガス供給器91及び加湿器92
にガスの成分調整を行わせる。上記細胞培養装置11の
準備が完了したところで、CPUはモニタ104に動作
環境データとしての準備完了信号を出力してモニタ10
4の画面上に準備完了表示させる。
【0049】次に、CPUはS2において細胞の接種を
行う。すなわち、クリーンベンチ51内で手作業により
接着依存性細胞の細胞懸濁液を調製した後、その懸濁液
に細胞供給配管52の先端を挿入した状態で供給スイッ
チ53を押圧する。このとき、CPUは第1、第3及び
第4電動バルブ54,73,82に切替信号を出力し、
細胞供給配管52、液体供給配管72及び第1液体供給
配管32aを連通させるとともに、第4電動バルブ82
を閉鎖させる。そして、CPUは前記供給スイッチ53
が押圧されている間中、液体供給ポンプ74を駆動させ
て前記細胞懸濁液を第1培養ユニット12aの第1培養
空間46a内に移動させる。
【0050】次に、制御装置101はS3において部分
領域データの取り込みを行う。すなわち、制御装置10
1はCCDカメラ22にて撮影された第1培養皿41a
の底面に接着している細胞の画像を画像データとして画
像処理装置105に取り込む。続いて、この画像処理装
置105は前記画像データの特徴抽出処理を行って部分
領域データを切り取り、CPUに出力する。続いて、C
PUはS4において前記部分領域データとデータファイ
ル102に記憶されている細胞パターンデータとを照合
する。そして、CPUはS5において前記部分領域デー
タと細胞パターンデータとが一致するか否かを判断し、
一致しない場合には前記S3の処理を繰り返し、一致し
た場合にはS6の処理を行う。このS6において、CP
Uは前記部分領域データに基づいて第1培養空間46a
の底部に接着している接着依存性細胞の細胞密度(接着
細胞濃度)を算出してRAMに記憶させる。
【0051】次に、CPUはS7において、前記接着細
胞濃度と、その処理以前に記憶された最も新しい接着細
胞濃度(前回算出結果)との差(増加率又は増加割合)
を計算する。なお、前記前回算出結果がRAMに記憶さ
れていなかった場合には、その接着細胞濃度を0として
処理する。そして、このS7において前記増加率又は増
加割合がROMに記憶された設定値(所定値)以上であ
る場合には、CPUはS8の処理を行って所定時間待機
した後にS3の処理を繰り返す。逆に前記増加率又は増
加割合が所定値未満であった場合には、CPUはS9に
おいて接着後培地交換工程における培地交換操作を行
う。なお、前記所定値としては、好ましくは0又はほぼ
0の値である。
【0052】このS9において、CPUはまず、第4電
動バルブ82に切替信号を出力し、第1液体排出配管3
3aと液体排出配管81とを連通させる。次に、CPU
は液体排出ポンプ83を駆動させて第1培養空間46a
内の廃培地47を廃液タンク16へと排出させながら、
回動装置25の回動棒25aをゆっくりと上動させる。
このとき、図3に示されるように、傾斜ステージ23は
回動棒25aの上動に伴って所定量回動されながら培養
容器31を傾斜させ、第1液体排出配管33aによる廃
培地47の排出を容易にさせる。この状態で、液体排出
ポンプ83は第1培養空間46a内の廃培地47及び親
水性フィルム43に接着されなかった接着不能細胞を第
1液体排出配管33aの先端から汲み出す。そして、第
1培養空間46a内には親水性フィルム43の上面に接
着した細胞のみが残留する。
【0053】前記液体排出ポンプ83に対する駆動信号
がオフしたところで、CPUは第4電動バルブ82を閉
鎖させる。続いて、CPUは回動装置25の回動棒25
aを下動させて傾斜ステージ23を水平状態に戻す。次
に、CPUは第1及び第3電動バルブ54,73に切替
信号を出力し、第2培地供給配管67b、液体供給配管
72及び第1液体供給配管32aを連通させる。さら
に、CPUは液体供給ポンプ74を駆動させて加温培地
タンク65内の加温培地47を第1培養空間46a内に
供給させる。そして、前記液体供給ポンプ74の駆動が
停止したところで、CPUは第1及び第3電動バルブ5
4,73を閉鎖させる。
【0054】次に、CPUはS10の処理を行って所定
時間待機した後、図8に示されるS11〜S14の処理
を行う。このS11〜S14は上記S3〜S6と同様の
処理である。そして、S15において、CPUは前記S
14においてRAMに記憶された接着細胞濃度がデータ
ファイル102に記憶された設定値(限界値)未満であ
る場合にはS16の処理を行い、前記接着細胞濃度が限
界値以上である場合にはS17の処理を行う。なお、前
記限界値としては例えば、ほぼコンフルエント状態の接
着細胞濃度である。
【0055】S16において、CPUは前記S14で記
憶された接着細胞濃度及び前回算出結果を用いて、所定
時間に第1培養空間46a内の接着依存性細胞が消費し
た培地消費量と、現在の培地47の状態を示す累積培地
消費量とを計算する。すなわち、CPUはまず、データ
ファイル102に記憶された接着依存性細胞の単位時間
当たりの培地消費速度を読み出す。この培地消費速度と
しては、好ましくは培地47中の成分のうち最も消費さ
れやすい成分について、あらかじめ実験により求められ
たものである。次に、CPUは前記S14で記憶された
接着細胞濃度と前回算出結果との間の平均濃度を計算す
るとともに、前回算出結果を算出した時刻(培養時間)
から現在に至るまでの経過時間を計算する。そして、C
PUは前記培地消費速度に平均濃度及び経過時間を乗じ
ることによって、前記経過時間内に消費された培地消費
量を計算する。さらに、CPUは前記培地消費量をRA
Mに記憶させるとともに、前回培地交換を行ってから現
在に至るまでにRAMに記憶された培地消費量の累積値
(累積培地消費量)を計算する。
【0056】そして、CPUはS18において前記累積
培地消費量がデータファイル102に記憶された所定量
未満であるか否かを判別する。前記累積培地消費量が所
定量未満であった場合には、CPUはS19の処理を行
って所定時間待機した後にS11の処理を繰り返す。逆
に累積培地消費量が所定量以上であった場合には、CP
UはS20において上記S9と同様に培地交換操作を行
った後にS19の処理を行う。なお、前記所定量として
は、第1培養空間46a内の培地47量に基づく前記培
地47中の成分量よりも少ない量であり、好ましくはそ
の成分量とほぼ同じ量である。
【0057】一方、S15において接着細胞濃度が限界
値以上であった場合には、CPUはS17において、現
在第1培養ユニット12a又は第2培養ユニット12b
のいずれから入力が行われているかを判断して継代培養
操作が可能であるか否かを判別する。そして、CPUは
継代培養操作が可能である(現在第1培養ユニット12
aから入力されている)場合にはS21で継代培養操作
を行い、不可能である(現在第2培養ユニット12bか
ら入力されている)場合にはS22の処理を行った後に
S19の処理を行う。
【0058】このS22において、CPUはモニタ10
4に単層培養操作の終了を画面表示させる。なお、この
画面表示はキーボード103からCPUに対し停止信号
又は修正信号が入力されるまで継続される。そして、C
PUは前記停止信号が入力された場合には全ての処理を
停止して電源をオフし、修正信号が入力された場合には
その指示に従う。
【0059】また、前記S21において継代培養操作を
行う場合には、CPUはまず、上記培地交換操作におい
て第1培養空間46a内から廃培地47を汲み出す場合
と同様に、第1液体排出配管33aと液体排出配管81
とを連通させた後、第1培養空間46a内の廃培地47
を廃液タンク16へと排出させながら回動棒25aを上
動させる。廃培地47の排出が終了したところで、第4
電動バルブ82を閉鎖した後、傾斜ステージ23を水平
状態に戻す。次に、CPUは第1〜第3電動バルブ5
4,70,73に切替信号を出力し、剥離剤配管69
a、継代培養配管71、液体供給配管72及び第1液体
供給配管32aを連通させた後、液体供給ポンプ74を
駆動させて剥離剤タンク62内の細胞剥離剤を第1培養
空間46a内に供給させる。このとき、前記細胞剥離剤
は保温庫66内の加温部71aを通過する際に加温され
ることにより、細胞に対する温度ショックを低減させる
とともに細胞剥離剤の活性が高められる。そして、所定
量の細胞剥離剤を供給したところで、CPUは第1及び
第3電動バルブ54,73を閉鎖させる。
【0060】次に、CPUはCCDカメラ22から画像
処理装置105を介して入力される部分領域データに基
づいて、親水性フィルム43上に接着された細胞像がほ
とんど確認されなくなった(接着している細胞が剥離さ
れた)時点で剥離停止剤を第1培養空間46a内に供給
させる。すなわち、CPUはまず、第1〜第3電動バル
ブ54,70,73に切替信号を出力し、剥離停止剤配
管69b、継代培養配管71、液体供給配管72及び第
1液体供給配管32aを連通させる。さらに、CPUは
液体供給ポンプ74を駆動させて剥離停止剤タンク63
内の剥離停止剤を第1培養空間46a内に供給させる。
所定時間静置させた後、CPUは第1及び第3電動バル
ブ54,73に切替信号を出力し、第2培地供給配管6
7b、液体供給配管72及び第1液体供給配管32aを
連通させる。続いて、CPUは液体供給ポンプ74を駆
動させて加温培地タンク65内の培地47を第1培養空
間46a内に送り込んで細胞懸濁液を調製する。
【0061】次に、CPUは第4電動バルブ82に切替
信号を出力し、第1及び第2液体排出配管33a,33
bを連通させた後、細胞移動ポンプ84を駆動させて第
1培養空間46a内の細胞懸濁液を第2培養空間46b
内に送り込みながら、第1培養ユニット12aの傾斜ス
テージ23を傾斜させる。そして、前記細胞移動ポンプ
84の駆動が停止したところで、CPUは第4電動バル
ブ82を閉鎖させる。
【0062】最後に、CPUは第2培養ユニット12b
のCCDカメラ22、保温プレート26及び照明装置1
07の電源をオンするとともに、第1培養ユニット12
aのCCDカメラ22からの入力を第2培養ユニット1
2bのCCDカメラ22からの入力に切り替える。さら
に、CPUは第5及び第6電動バルブ95,97に切替
信号を出力し、第2培養ユニット12bの培養容器31
内にガスを供給させる。続いて、CPUはS3に戻って
上記第1培養ユニット12a内で行われていた処理と同
様の処理を第2培養ユニット12bで実行する。
【0063】なお、この第2培養ユニット12bにおい
てS9及びS20の培地交換操作を行う際には、CPU
はまず、第4電動バルブ82に切替信号を出力し、第2
液体排出配管33bと液体排出配管81とを連通させた
後、液体排出ポンプ83を駆動させて第2培養空間46
b内の廃培地47を廃液タンク16へと排出させなが
ら、傾斜ステージ23を傾斜させる。そして、第2培養
空間46b内の廃培地47が排出されたところで、CP
Uは第4電動バルブ82を閉鎖させるとともに傾斜ステ
ージ23を水平状態に戻す。次に、CPUは第1及び第
3電動バルブ54,73に切替信号を出力し、第2培地
供給配管67b、液体供給配管72及び第2液体供給配
管32bを連通させた後、液体供給ポンプ74を駆動さ
せて加温培地タンク65内の加温培地47を第2培養空
間46b内に供給させる。その後、第1及び第3電動バ
ルブ54,73を閉鎖させる。
【0064】従って、この第1実施形態の培養装置11
は、CCDカメラ22により培養容器31内の細胞の画
像データを制御装置101に入力し、その画像データに
基づいて制御装置101により接着細胞濃度を算出し、
その算出結果に基づいて培地交換操作及び継代培養操作
を実行するタイミングを決定し、その操作を細胞培養装
置11各部に実行させるように構成されている。このた
め、制御装置101が常に細胞の状態を正確に把握して
無駄のない培養操作を行うように指示するとともに、ほ
とんど全ての培養操作が自動的に行われ、細胞培養に要
する手間、時間及び費用を著しく低減させることができ
ることから、細胞培養に適した条件を維持しつつ、培養
操作を容易に行うことができる。
【0065】特に、算出された接着細胞濃度の増加率又
は増加割合に基づいて、接着後培地交換工程における培
地交換操作のタイミングが決定されることから、より多
くの接着可能な細胞を接着させることができるうえ、細
胞剥離剤及び剥離停止剤に細胞が曝される時間を可能な
限り短縮し、それらの細胞毒性による害を軽減させるこ
とができる。さらに、計算された累積培地消費量に基づ
いて、培地交換操作を行うタイミングが決定されること
から、培地47の無駄を低減させつつ、効率的な細胞培
養を行わせることができる。加えて、前記従来の細胞培
養方法と比較して、雑菌が混入する可能性を著しく低減
させることもできる。また、この実施形態の細胞培養方
法についても前記細胞培養装置11と同様の効果が発揮
される。 (第2実施形態)この発明の第2実施形態を上記第1実
施形態と異なる点を中心に説明する。
【0066】図9及び図10(a)に示すように、第2
実施形態の細胞培養装置11は1つの培養ユニット12
を備えている。この培養ユニット12を構成する培養容
器31は透明な合成樹脂により四角筒状に形成されてい
る。この培養容器31のヒンジ部24側の側面である開
口面31aは、培養容器31に対して開閉可能に嵌合さ
れ、培養容器31が開口又は密閉されるようになってい
る。また、図10(b)に示すように、前記開口面31
a及びその開口面31aと対向する前後両内側面の周縁
部には、係合凸部31bがほぼ四角枠状に突設されてい
る。
【0067】図10(a)に示すように、培養容器31
の中央には前後方向に延びる回転軸111が挿通されて
いる。この回転軸111は、培養容器31の前後両外側
面を螺着固定するためのナット111aを備えており、
それら前後一対のナット111aで前記両外側面を押圧
することにより、回転軸111の所定位置に培養容器3
1を支持固定することができるようになっている。この
回転軸111は、培養ユニット12のヒンジ部24側に
位置する図示しない回動基端部を中心に上下方向に所定
角度回動させることができるうえ、回転軸111を上方
に所定角度回動させた状態で、回転軸111を軸に培養
容器31を反時計方向に90°ずつ回転させることがで
きるようになっている。また、図10(b)に示すよう
に、培養容器31内に配設された回転軸111の中央に
は照明装置112が吊下され、培養容器31の底部を常
に照明するようになっている。
【0068】図10(a)に示されるように、開口面3
1aの上下及び左右端部には、下端部から時計方向に順
に第1液体供給配管32a、第1液体排出配管33a、
第2液体供給配管32b、第2液体排出配管33b、第
3液体供給配管32c、第3液体排出配管33c、第4
液体供給配管32d及び第4液体排出配管33dが接続
されている。また、前記回転軸111の両側方位置の開
口面31aには、ガス供給配管34及びガス排出配管3
5が接続されている。
【0069】図10(b)に示すように、この培養容器
31の回転軸111を取り囲む4つの内側面には、下か
ら反時計方向に順に第1培養皿41a、第2培養皿41
b、第3培養皿41c及び第4培養皿41dが添着され
ている。前記第1及び第2培養皿41a,41bはそれ
ぞれ上記第1実施形態と同じ構造を有している。また、
第3培養皿41cは前記第2培養皿41bの第2培養空
間46bよりも広い第3培養空間46cを有する第3樹
脂堰44cを備えている。第4培養皿41dは前記第3
培養皿41cの第3培養空間46cよりも広い第4培養
空間46dを有する第4樹脂堰44dを備えている。
【0070】図9に模式的に示すように、第1電動バル
ブ54と接続された液体供給配管72の他端は第7電動
バルブ113と接続されている。さらに、この第7電動
バルブ113は、第1液体分配配管114及び第2液体
分配配管115と接続されている。前記第1液体分配配
管114の他端は第8電動バルブ116と接続されてい
る。この第8電動バルブ116は前記第1液体供給配管
32a及び第2液体供給配管32bと接続されている。
また、前記第2液体分配配管115の他端は第9電動バ
ルブ117と接続されている。この第9電動バルブ11
7は前記第3液体供給配管32c及び第4液体供給配管
32dと接続されている。
【0071】一方、液体排出配管81は廃液タンク16
及び第10電動バルブ121と接続されている。この第
10電動バルブ121は第1液体移動配管122、第2
液体移動配管123及び第3液体移動配管124と接続
されている。前記第1液体移動配管122は第11電動
バルブ125と接続されている。この第11電動バルブ
125は前記第1液体排出配管33a及び第2液体排出
配管33bと接続されている。また、第1液体排出配管
33aの途中には第1細胞移動ポンプ126が設けら
れ、第2液体排出配管33bの途中には双方向移動可能
な第2細胞移動ポンプ127が設けられている。
【0072】前記第2液体移動配管123は第12電動
バルブ128と接続されている。この第12電動バルブ
128は前記第3液体排出配管33c及び第4液体排出
配管33dと接続されている。これら第3液体排出配管
33c及び第4液体排出配管33dの途中にはそれぞ
れ、いずれも双方向移動可能な第3細胞移動ポンプ12
9及び第4細胞移動ポンプ130が設けられている。さ
らに、前記第3液体移動配管124は継代培養時に細胞
懸濁液を一時的に貯留するための細胞貯留タンク131
と接続されている。
【0073】ガス交換ユニット18を構成する加湿器9
2は前記ガス供給配管34と接続されている。このガス
供給配管34の途中には前記ガス循環ポンプ96が設け
られている。また、ガスアナライザ93は前記ガス排出
配管35と接続されている。その他の構成は上記第1実
施形態と同様である。
【0074】図11に示すように、第2実施形態のCP
Uは回転軸111に回転信号を出力し、図示しない回動
基端部を中心に回転軸111を所定角度上動させるとと
もに、その回転軸111を軸に培養容器31を90°回
転させた後、回転軸111を下動させて培養容器31を
傾斜ステージ23上に載置する。CPUは第7電動バル
ブ113に切替信号を出力し、液体供給配管72と、第
1液体分配配管114又は第2液体分配配管115とを
連通させる。CPUは第8電動バルブ116に切替信号
を出力し、第1液体分配配管114と、第1液体供給配
管32a又は第2液体供給配管32bとを連通させる。
CPUは第9電動バルブ117に切替信号を出力し、第
2液体分配配管115と、第3液体供給配管32c又は
第4液体供給配管32dとを連通させる。
【0075】CPUは第10電動バルブ121に切替信
号を出力し、第1液体移動配管122及び液体排出配管
81、第2液体移動配管123及び液体排出配管81、
第1液体移動配管122及び第3液体移動配管124、
又は第3液体移動配管124及び第2液体移動配管12
3を連通させる。CPUは第11電動バルブ125に切
替信号を出力し、第1液体排出配管33a及び第1液体
移動配管122、又は第2液体排出配管33b及び第1
液体移動配管122を連通させる。
【0076】CPUは第1細胞移動ポンプ126に駆動
信号を出力して第1培養空間46a内の液体(廃培地4
7又は細胞懸濁液)を汲み出して廃液タンク16又は細
胞貯留タンク131に移動させる。CPUは第2細胞移
動ポンプ127に駆動信号を出力し、第2培養空間46
b内の液体(廃培地47又は細胞懸濁液)を汲み出して
廃液タンク16又は細胞貯留タンク131に移動させる
とともに、細胞貯留タンク131内の細胞懸濁液を第2
培養空間46b内に移動させる。
【0077】CPUは第12電動バルブ128に切替信
号を出力し、第3液体排出配管33c及び第2液体移動
配管123、又は第4液体排出配管33d及び第2液体
移動配管123を連通させる。CPUは第3細胞移動ポ
ンプ129に駆動信号を出力し、第3培養空間46c内
の液体(廃培地47又は細胞懸濁液)を汲み出して廃液
タンク16又は細胞貯留タンク131に移動させるとと
もに、細胞貯留タンク131内の細胞懸濁液を第3培養
空間46c内に移動させる。CPUは第4細胞移動ポン
プ130に駆動信号を出力し、第4培養空間46d内の
液体(廃培地47又は細胞懸濁液)を汲み出して廃液タ
ンク16又は細胞貯留タンク131に移動させるととも
に、細胞貯留タンク131内の細胞懸濁液を第4培養空
間46d内に移動させる。
【0078】この第2実施形態の制御装置101は、上
記構成に加えて、保温プレート26、照明装置107、
第3電動バルブ73、第4電動バルブ82、液体排出ポ
ンプ83、細胞移動ポンプ84、第5電動バルブ95及
び第6電動バルブ97の構成がないこと以外は、上記第
1実施形態と同様である。
【0079】上記細胞培養装置11の作用について以下
に記載する。さて、上記細胞培養装置11を用いて接着
依存性細胞を培養する際にはまず、上記第1実施形態と
同様に第1〜第4培養皿41a,41b,41c,41
dを無菌的に組み立てた後、各培養皿41a,41b,
41c,41dの各係止突部45dを培養容器31の係
合凸部31bに係合させて所定位置に添着させながら開
口面31aで培養容器31を密閉するとともに、培養容
器31に回転軸111を挿通する。続いて、第1培養皿
41aが添着された側面を保温プレート26の上面中央
部に載置した後、前後一対のナット111aにより培養
容器31を回転軸111に支持固定させる。そして、充
分量の培地47、細胞剥離剤、剥離停止剤、炭酸ガス、
酸素ガス及び水を充填した後、キーボード103からC
PUに開始信号を入力する。
【0080】前記開始信号によりCPUは上記第1実施
形態と同様の処理を行う。すなわち、まずS1において
細胞培養装置11各部の動作環境確認を行って、CCD
カメラ22、保温プレート26、照明装置112、簡易
冷蔵庫64、保温庫66、ガスアナライザ93、ガス循
環ポンプ96及び培地残量センサ65aの電源をオンに
する。すると、照明装置112が第1培養皿41aを照
明するとともに、CCDカメラ22が第1培養空間46
a内の映像をモニタ104に映し出す。また、上記第1
実施形態と同様に、細胞培養装置11各部の動作環境デ
ータをモニタ104に表示するとともに、加温培地タン
ク65内に所定量の培地47を移動させる。さらに、ガ
スアナライザ93から入力される成分分析データに基づ
いて調整されたガスをガス循環ポンプ96により培養容
器31内に供給させる。最後に、モニタ104に準備完
了表示させる。
【0081】次に、S2において細胞の接種を行う。す
なわち、クリーンベンチ51内で調製された細胞懸濁液
に細胞供給配管52の先端を挿入した状態で供給スイッ
チ53を押圧することによって、CPUは第1、第7及
び第8電動バルブ54,113,116に切替信号を出
力し、細胞供給配管52、液体供給配管72、第1液体
分配配管114及び第1液体供給配管32aを連通させ
た後、液体供給ポンプ74を駆動させて前記細胞懸濁液
を第1培養空間46a内に供給させる。続いて、制御装
置101は上記第1実施形態と同様にS3〜S8の処理
を行う。
【0082】S9において培地交換操作を行う際にはま
ず、CPUは第10及び第11電動バルブ121,12
5に切替信号を出力し、第1液体排出配管33a、第1
液体移動配管122及び液体排出配管81を連通させた
後、第1細胞移動ポンプ126を駆動させて第1培養空
間46a内の廃培地47を廃液タンク16へと排出させ
ながら傾斜ステージ23を傾斜させる。そして、第1培
養空間46a内の廃培地47が排出されたところで第1
1電動バルブ125を閉鎖させた後、傾斜ステージ23
を水平状態に戻す。次に、CPUは第1、第7及び第8
電動バルブ54,113,116に切替信号を出力し、
第2培地供給配管67b、液体供給配管72、第1液体
分配配管114及び第1液体供給配管32aを連通させ
た後、液体供給ポンプ74を駆動させて加温培地タンク
65内の加温培地47を第1培養空間46a内に供給さ
せる。そして、前記液体供給ポンプ74の駆動が停止し
たところで第1、第7及び第8電動バルブ54,11
3,116を閉鎖させる。
【0083】次に、上記第1実施形態と同様にS10〜
S15の処理を行う。このS15において、CPUは前
記S14においてRAMに記憶された接着細胞濃度がデ
ータファイル102に記憶された設定値(限界値)未満
である場合には、S16及びS18〜S20の処理を行
う。なお、このS20における培地交換操作は前記第2
実施形態のS9と同様である。逆に前記接着細胞濃度が
限界値以上である場合にはS17の処理を行う。
【0084】CPUはS17において、現在接着依存性
細胞が第1〜第4培養皿41a,41b,41c,41
dのいずれの培養皿で培養されているかを判断して継代
培養操作が可能であるか否かを判別する。そして、CP
Uは、継代培養操作が可能である(現在第1〜第3培養
皿41a,41b,41cで培養が行われている)場合
にはS21で継代培養操作を行い、不可能である(現在
第4培養皿41dで培養が行われてる)場合には上記第
1実施形態と同様にS22の処理を行った後にS19の
処理を行う。
【0085】S21において継代培養操作を行う際に
は、CPUはまず、上記培地交換操作において第1培養
空間46a内から廃培地47を汲み出す場合と同様に、
第1液体排出配管33a、第1液体移動配管122及び
液体排出配管81を連通させた後、第1培養空間46a
内の廃培地47を廃液タンク16へと排出させながら傾
斜ステージ23を傾斜させる。廃培地47の排出が終了
したところで、第11電動バルブ125を閉鎖させると
ともに、傾斜ステージ23を水平状態に戻す。次に、C
PUは第1、第2、第7及び第8電動バルブ54,7
0,113,116に切替信号を出力し、剥離剤配管6
9a、継代培養配管71、液体供給配管72、第1液体
分配配管114及び第1液体供給配管32aを連通させ
る。さらに、CPUは液体供給ポンプ74を駆動させて
剥離剤タンク62内の細胞剥離剤を第1培養空間46a
内に供給させた後、第1、第2、第7及び第8電動バル
ブ54,70,113,116を閉鎖させる。
【0086】次に、CPUはCCDカメラ22から入力
される部分領域データに基づいて、親水性フィルム43
上に接着された細胞像がほとんど確認されなくなった時
点で、剥離停止剤を第1培養空間46a内に供給する。
すなわち、CPUはまず、第1、第2、第7及び第8電
動バルブ54,70,113,116に切替信号を出力
し、剥離停止剤配管69b、継代培養配管71、液体供
給配管72、第1液体分配配管114及び第1液体供給
配管32aを連通させる。さらに、CPUは液体供給ポ
ンプ74を駆動させて剥離停止剤タンク63内の剥離停
止剤を第1培養空間46a内に供給させる。所定時間静
置させた後、CPUは第1、第7及び第8電動バルブ5
4,113,116に切替信号を出力し、第2培地供給
配管67b、液体供給配管72、第1液体分配配管11
4及び第1液体供給配管32aを連通させた後、液体供
給ポンプ74を駆動させて加温培地タンク65内の培地
47を第1培養空間46a内に送り込んで細胞懸濁液を
調製する。
【0087】次に、CPUは第10及び第11電動バル
ブ121,125に切替信号を出力し、第1液体排出配
管33a、第1液体移動配管122及び第3液体移動配
管124を連通させる。続いて、CPUは第1細胞移動
ポンプ126を駆動させて第1培養空間46a内の細胞
懸濁液を細胞貯留タンク131内に供給させながら、傾
斜ステージ23を傾斜させる。さらに、前記第1細胞移
動ポンプ126の駆動が停止したところで、CPUは第
11電動バルブ125を閉鎖させる。
【0088】次に、CPUは回転軸111に回転信号を
出力し、図示しない回動基端部を中心に回転軸111を
上方に所定角度回動させ、回転軸111を軸に培養容器
31を90°回転させた後、回動基端部を中心に回転軸
111を下方に回動させて傾斜ステージ23上に載置す
る。このとき、第2培養皿41bが添着された培養容器
31の側面が傾斜ステージ23上に載置され、この第2
培養空間46b内で細胞を培養することができる状態に
なっている。
【0089】次に、CPUは第10及び第11電動バル
ブ121,125に切替信号を出力し、第2液体排出配
管33b、第1液体移動配管122及び第3液体移動配
管124を連通させた後、第2細胞移動ポンプ127を
駆動させて細胞貯留タンク131内の細胞懸濁液を第2
培養空間46b内に供給する。さらに、前記第2細胞移
動ポンプ127の駆動が停止したところで、第11電動
バルブ125を閉鎖させた後、CPUはこの第2培養空
間46b内の接着依存性細胞に対してS3の処理に戻っ
た後に上記と同様な一連の処理を繰り返す。
【0090】そして、この細胞培養装置11により培養
されている接着依存性細胞は、第2培養空間46bから
第3培養空間46cを経て第4培養空間46dへと順次
継代培養される。さらに、第4培養空間46d内におけ
る培養時に、図8のS17において継代培養操作が可能
でないと判断した場合には、上記第1実施形態と同様に
CPUはS22の処理を行う。
【0091】なお、これら各継代培養操作において細胞
懸濁液を移動させる際には、上記と同様に、細胞懸濁液
は一旦細胞貯留タンク131内で貯留され、回転軸11
1を軸に培養容器31を回転させた後に新しい培養皿内
に移動されるという過程を経て移動される。また、培地
交換操作及び継代培養操作において液体が供給される際
には、上記と同様に、液体が収容されているタンクと、
その液体が供給される培養皿との間を繋ぐ液体配管13
をCPUにより適宜選択するとともに、その選択された
配管に設けられたポンプを駆動させて液体の供給が行わ
れる。液体を排出する場合も同様である。
【0092】従って、この第2実施形態の細胞培養装置
11は、上記第1実施形態と同様の効果を発揮すること
ができるうえ、細胞培養装置11の大型化を抑えつつ、
より多くの継代培養操作を行うことができる。特に、多
くの継代培養操作を行って大量の細胞を培養する際に
は、培養容器31の個数を増やす必要はなく培養容器3
1の側面の数とそれに伴う培養皿や液体配管13等を付
加することによって、ステージ台21やCCDカメラ2
2等の複雑かつ高価な構成を追加することなく、ほぼそ
のままの簡単な構成で大量培養を行うことができる。
【0093】なお、上記各実施形態は、次のように変更
して具体化することも可能である。 ・ 親水性フィルム43上に接着した細胞の密度を表す
接着細胞濃度の代わりに、親水性フィルム43上に接着
した細胞の数を表す接着細胞数、親水性フィルム43上
に接着した細胞が占める面積を表す接着細胞占有面積、
又は親水性フィルム43の接着可能面積に対する前記接
着細胞占有面積の割合を示す接着細胞占有率を算出する
こと。このように構成した場合でも同様な効果を奏す
る。
【0094】・ S16において累積培地消費量を計算
する代わりに、培養容器31内に、培地47中の成分
(好ましくは最も消費されやすい成分又は測定が容易な
成分、例えばグルタミン、グルタミン酸塩、グルコー
ス、乳酸塩)の残量を測定するための培地成分残量測定
センサを設け、そのセンサで測定された成分量に基づい
て、S18において培地交換操作を行うか否かを判断す
るように構成すること。このように構成した場合、培地
交換操作を実行するタイミングをより正確に決定するこ
とができる。
【0095】・ 培養容器31を振動させるためのバイ
ブレータ手段を傾斜ステージ23の下面に設けること。
このように構成した場合、継代培養操作における細胞剥
離工程において培養容器31を振動させることにより、
細胞剥離剤による細胞の剥離反応をより一層高めること
ができる。
【0096】・ 細胞培養装置11に、カルシウムイオ
ン不含リン酸緩衝液やカルシウムイオン不含無血清培地
等のカルシウムイオン不含洗浄用等張液を収容するため
の洗浄液タンクを設け、そのタンクと第2電動バルブ7
0との間に洗浄液配管を接続すること。さらに、継代培
養する際の廃培地47抜き取り操作の直後に、細胞が接
着されている培養空間内に前記洗浄用等張液を供給して
汲み出す操作を行って、前記培養空間内のカルシウムイ
オンを除去するように構成すること。このように構成し
た場合、細胞剥離工程の進行をより一層促進させること
ができる。
【0097】・ 継代培養時に剥離停止剤を添加しない
こと。このように構成した場合でも、培地47中に含有
されているカルシウムイオンによって細胞剥離剤の活性
を抑制して細胞を親水性フィルム43上に接着させるこ
とができるうえ、剥離停止剤による細胞毒性を低減させ
ることができる。
【0098】・ 第2実施形態において、S17におけ
る継代培養操作が可能か否かを判断する際に、あらかじ
めキーボード103から入力された培養皿の個数に基づ
いてCPUが判断するように構成すること。このように
構成した場合、所望とする培養条件を容易に整えること
ができる。
【0099】・ 第2実施形態の培養容器31を例え
ば、横三角筒状、横六角筒状又は横八角筒状等の横多角
筒状に形成するとともに、培養皿の個数を例えば、3
個、6個又は8個とすること。このように構成した場
合、細胞培養装置11を用いて所望とする回数の継代培
養操作を容易に行うことができる。
【0100】・ 第2実施形態の各プレート42を省略
し、培養容器31の4つの内側面に、親水性フィルム4
3及び第1〜第4樹脂堰44a,44b,44c,44
dを添着するように構成すること。このように構成した
場合、培養容器31の構成を簡略化することができる。
【0101】・ 第2実施形態において、傾斜ステージ
23及び回動装置25を省略すること。さらに、保温プ
レート26を培養皿41a,41b,41c,41dの
下面に設けるか、或いはガス交換ユニット18から所定
温度(例えば37℃)のガスを供給するように構成する
のが好ましい。このように構成した場合、細胞培養装置
11の構成を簡略化することができるうえ、回動基端部
を中心に培養容器31を所定角度傾斜させることができ
ることから、培養空間内の液体を効率的に除去すること
ができる。
【0102】・ 第2実施形態において、回動基端部を
中心に回転軸111を上下方向に回動させる代わりに、
水平状態を保持したまま回転軸111を上下動させるよ
うに構成すること。或いは、回転軸111を回動しない
ように構成するとともに、傾斜ステージ23を上下動さ
せるように構成すること。このように構成した場合、培
養容器31を容易に回転させることができる。
【0103】・ インターネットを利用して細胞培養装
置11各部の動作環境データを閲覧することができるよ
うに構成すること。さらに、インターネットを介して制
御装置101を制御することができるように構成するの
が好ましい。このように構成した場合、細胞の培養状態
を遠方にいても容易に把握することができる。
【0104】・ 第1実施形態の細胞培養装置11を、
第1培養ユニット12a又は第2培養ユニット12b
と、制御装置101のみによって構成すること。或い
は、第2実施形態の細胞培養装置11を、培養ユニット
12と、制御装置101のみによって構成すること。こ
のように構成した場合、細胞培養装置11の構成を簡略
化することができる。さらに、画像入力手段としてのC
CDカメラ22から取り込まれた細胞の状態等が、出力
手段としてのモニタ104に操作の実行を指示する出力
信号としての画面表示をさせることができることから、
培養操作を行うタイミングを容易に把握することができ
る。
【0105】・ 第1実施形態の細胞培養装置11の第
2培養ユニット12b、剥離剤タンク62、剥離停止剤
タンク63及びそれらに接続される配管、電動バルブ、
ポンプ等を省略し、培地交換操作のみを自動的に行うよ
うに構成すること。さらに、細胞供給ユニット14を省
略してもよい。このように構成した場合、細胞培養装置
11の構成を簡略化しつつ、培地交換操作を自動的に行
うことができる。
【0106】・ S6において、RAMに記憶された接
着細胞濃度の算出結果に基づいて、接着細胞濃度の増加
率又は増加割合の増加曲線又は増加直線をCPUに予測
させ、その予測結果に基づいてS9における接着後培地
交換操作を行う時期(タイミング)をモニタ104に出
力するように構成すること。このように構成した場合、
細胞培養に要する時間を容易に予測できることから、ス
ケジュールの調整を容易に行うことができる。
【0107】・ RAMに記憶された培地消費量の計算
結果に基づいて、累積培地消費量の増加曲線又は増加直
線をCPUに予測させ、その予測結果に基づいてS20
における培地交換操作を行う時期(タイミング)をモニ
タ104に出力するように構成すること。このように構
成した場合、細胞培養に要する時間を容易に予測できる
ことから、スケジュールの調整を容易に行うことができ
る。
【0108】・ S14において、RAMに記憶された
接着細胞濃度の算出結果に基づいて、接着細胞濃度の増
加曲線又は増加直線をCPUに予測させ、その予測結果
に基づいてS21における継代培養操作を行う時期(タ
イミング)をモニタ104に出力するように構成するこ
と。このように構成した場合、細胞培養に要する時間を
容易に予測できることから、スケジュールの調整を容易
に行うことができる。
【0109】・ CCDカメラ22にスキャン装置を設
け、レンズ22aの焦点深度を連続的に変化させて撮影
するように構成すること。さらに、前記撮影された画像
データから培養容器31内に接種された細胞懸濁液中の
全ての細胞数(接種細胞濃度)を算出するように構成す
ること。このように構成した場合、細胞接種操作時及び
継代培養操作時において接種細胞濃度を算出することに
よって、その濃度を利用して細胞接着期(接着依存性細
胞を培養容器に接種してからその培養容器の底面に接着
するまでのステージ)における培養時間と細胞の接着率
との関係を示す接着率曲線を求めることができる。
【0110】さらに、前記接着率曲線の標準曲線を作製
してデータファイル102に記憶させ、その記憶された
標準曲線及び前記算出された接種細胞濃度に基づいて、
CPUが細胞接種操作時及び継代培養操作時に、同種細
胞の細胞接着期の細胞の挙動を予測して出力手段に出力
するように構成すること。さらに、同種細胞を培養する
度毎に接着率曲線を作製し、前記データファイル102
に記憶された標準曲線を補正するように構成するのが好
ましい。このように構成した場合、細胞培養に要する時
間を容易に予測できることから、スケジュールの調整を
容易に行うことができる。
【0111】・ 誘導期(前記細胞接着期の終了後から
接着した細胞が細胞分裂を開始するまでのステージ)に
おける接着細胞濃度の算出結果に基づいて、CPUに誘
導期の期間を表すラグタイムを計算させた後、前記接種
細胞濃度とラグタイムに基づいて、CPUが同種細胞の
誘導期の細胞の挙動を予測して出力手段に出力するよう
に構成すること。さらに、同種細胞を培養する度毎に予
測結果と実測値とのずれを補正し、次回からの予測に利
用できるように構成するのが好ましい。このように構成
した場合、スケジュールの調整を容易に行うことができ
る。
【0112】・ 対数増殖期(前記誘導期の終了後から
細胞がほぼコンフルエント状態になるまでのステージ)
における接着細胞濃度の算出結果に基づいて、CPUに
細胞分裂の間隔を表す平均の倍加時間又は見かけの倍加
時間を計算させた後、その計算結果に基づいてコンフル
エント状態になるまでの期間を予測させ、出力手段に出
力するように構成すること。さらに、同種細胞を培養す
る度毎に予測結果と実測値とのずれを補正し、次回から
の予測に利用できるように構成するのが好ましい。この
ように構成した場合、スケジュールの調整を容易に行う
ことができる。
【0113】・ 前記接種細胞濃度に基づいて、前記接
着率曲線、ラグタイム、及び平均の倍加時間又は見かけ
の倍加時間を予測し、各培養時間(特に対数増殖期以
降)における接着細胞濃度を予測し、その予測結果を出
力手段に出力するように構成すること。このように構成
した場合、細胞培養に要する時間を容易に予測できるこ
とから、スケジュールの調整を容易に行うことができ
る。
【0114】・ 各実施形態の細胞培養装置11を用い
て、接着依存性細胞を組織培養(多層化培養又は3次元
培養)すること。すなわち、第1実施形態の第2培養空
間46b内、又は第2実施形態の第4培養空間46d内
でコンフルエント状態になった細胞を、必要に応じて組
織培養用の培地47に交換し、さらにその培養空間内で
継続して培養するようにキーボード103からCPUに
修正信号を入力することができるように構成すること。
このように構成した場合、細胞培養装置11を用いて所
望とする大きさの培養組織140を容易に得ることがで
きる。
【0115】なお、前記培養された組織を取出す際には
まず、図12(a)に示すように、第1実施形態の第2
培養皿41b又は第2実施形態の第4培養皿41dから
第2樹脂堰44b又は第4樹脂堰44dを除去し、プレ
ート42、親水性フィルム43及び培養組織140を取
出す。続いて、棒状の把持部141と四角板状の密着板
142とからなる組織取出し用治具143を用いて、前
記培養組織140をプレート42及び親水性フィルム4
3から分離する。すなわち、まず前記把持部141を把
持した状態で密着板142を培養組織140の上面に密
着させた後、図12(b)に示されるように親水性フィ
ルム43の端部を密着板142の上面に折り返す。次
に、把持部141を把持して密着板142、培養組織1
40及び親水性フィルム43を持ち上げ、プレート42
と親水性フィルム43とを分離する。最後に、親水性フ
ィルム43を培養組織140上から丁寧に剥離させるこ
とによって、密着板142上に密着した培養組織140
が得られる。
【0116】さらに、前記実施形態より把握できる技術
的思想について以下に記載する。 (1) 接着依存性細胞を継代培養操作しながら単層培
養を行うための培養容器であって、前記培養容器を横多
角筒状に形成し、その培養容器の各内側面に培養可能面
積の異なる複数の培養皿を設け、培養可能面積の小さい
培養皿からその次に培養可能面積の大きい培養皿に細胞
を移動させるための細胞移動手段を設けるとともに、前
記各培養皿が設けられた培養容器の側面を培養容器の下
端部に位置変更するための位置変更手段を備えたことを
特徴とする培養容器。このように構成した場合、狭いス
ペースでより多くの継代培養を容易に行うことができ
る。
【0117】(2) 前記培養容器を所定角度傾斜させ
るための傾斜手段を備えた請求項4から請求項6のいず
れかに記載の細胞培養装置。このように構成した場合、
充分な量の廃培地を容易に除去できることから培地交換
効率を高めることができる。
【0118】(3) さらに、クリーンベンチ内に配設
された細胞供給配管を含む細胞供給手段を備えた請求項
4から請求項6及び前記(2)のいずれかに記載の細胞
培養装置。このように構成した場合、接着依存性細胞を
容易に細胞培養装置内に供給することができる。
【0119】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
細胞培養方法によれば、細胞培養に適した条件を維持し
つつ、培養操作を容易に行うことができる。
【0120】請求項2に記載の発明の細胞培養方法によ
れば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、継代培養
操作時に、より多くの細胞を培養容器の底面に接着させ
ることができるうえ、細胞に対するダメージを低減させ
ることができる。
【0121】請求項3に記載の発明の細胞培養方法によ
れば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え
て、培地の無駄を少なくすることができる。請求項4に
記載の発明の細胞培養装置によれば、細胞培養に適した
条件を維持しつつ、培養操作を容易に行うことができ
る。
【0122】請求項5に記載の発明の細胞培養装置によ
れば、請求項4に記載の発明の効果に加えて、培養操作
をさらに容易に行うことができる。請求項6に記載の発
明の細胞培養装置によれば、請求項5に記載の発明の効
果に加えて、細胞培養装置の大型化を抑えつつ、より多
くの継代培養操作を行うことができる。
【0123】請求項7に記載の発明の記録媒体によれ
ば、細胞培養に適した条件を維持しつつ、培養操作を容
易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の細胞培養装置を示す模式図。
【図2】 第1実施形態の第1及び第2培養ユニットを
示す斜視図。
【図3】 第1実施形態の第1培養ユニットを示す側断
面図。
【図4】 (a)は第1実施形態の第1培養皿を示す斜
視図、(b)は同じくクリップを示す斜視図。
【図5】 第1実施形態の第2培養皿を示す斜視図。
【図6】 第1実施形態の制御装置の電気的構成を示す
ブロック図。
【図7】 第1及び第2実施形態の制御装置の処理を示
すフローチャート。
【図8】 図7の処理動作の続きを示すフローチャー
ト。
【図9】 第2実施形態の細胞培養装置を示す模式図。
【図10】 (a)は第2実施形態の培養ユニットを示
す斜視図、(b)は図10(a)の10b−10b線か
ら見た培養容器を示す断面図。
【図11】 第2実施形態の制御装置の電気的構成を示
すブロック図。
【図12】 (a)は実施形態以外の組織取出し操作を
示す斜視図、(b)は同じく正断面図。
【符号の説明】
11…細胞培養装置、13…培地供給手段及び細胞剥離
剤供給手段を構成する液体配管、15…培地供給手段及
び細胞剥離剤供給手段を構成する液体供給ユニット、1
6…液体排出手段を構成する廃液タンク、22…画像入
力手段としてのCCDカメラ、25…出力手段を構成す
る回動装置、31…培養容器、41a〜41d…培養皿
としての第1〜第4培養皿、43…培養容器の底面を構
成する親水性フィルム、47…培地、74…出力手段、
培地供給手段及び細胞剥離剤供給手段を構成する液体供
給ポンプ、83…出力手段及び液体排出手段を構成する
液体排出ポンプ、84…出力手段及び細胞移動手段を構
成する細胞移動ポンプ、101…制御手段としての制御
装置、104…出力手段を構成するモニタ、105…制
御手段を構成する画像処理装置、111…出力手段及び
位置変更手段を構成する回転軸、126,127,12
9,130…出力手段、液体排出手段及び細胞移動手段
を構成する第1〜第4細胞移動ポンプ、131…細胞移
動手段を構成する細胞貯留タンク。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 1/00 295 C12M 1/34 D // C12M 1/34 (C12N 5/02 (C12N 5/02 C12R 1:91) C12R 1:91) (C12M 1/36 (C12M 1/36 C12R 1:91) C12R 1:91) (C12M 3/00 A (C12M 3/00 C12R 1:91) C12R 1:91) C12N 5/00 E (72)発明者 田谷 正仁 大阪府豊中市宝山町10−5 Fターム(参考) 4B029 AA02 BB11 CC02 CC08 DA01 DF05 DF06 DG06 DG08 4B065 AA90X AC20 BC11 BC18 BC41 BD14 BD45 5B057 AA10 BA11 BA24 CC03 CE11 CH11 DA08 DA13 DC31

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着依存性細胞を培養容器内で培地交換
    操作及び継代培養操作から選ばれる少なくとも1種の操
    作を行いながら単層培養を行う細胞培養方法であって、 画像入力手段により培養容器内の接着依存性細胞の画像
    データを制御手段に入力し、その画像データに基づいて
    制御手段により接着細胞数、接着細胞濃度、接着細胞占
    有面積又は接着細胞占有率を算出し、その算出結果に基
    づいて培地交換操作及び継代培養操作から選ばれる少な
    くとも1種の操作を実行するタイミングを決定し、その
    操作を実行することを特徴とする細胞培養方法。
  2. 【請求項2】 前記継代培養操作を、培養容器内に細胞
    剥離剤を添加して培養容器の底面に接着した細胞を剥離
    させる細胞剥離工程と、前記細胞を剥離させる反応を停
    止させつつ細胞懸濁液を作製し、その細胞懸濁液を分配
    する細胞分配工程と、前記分配された細胞が培養容器の
    底面に接着した後に培地交換を行う接着後培地交換工程
    と、から構成し、 前記算出結果に基づいて、前記制御手段により、前記接
    着後培地交換工程における接着細胞数、接着細胞濃度、
    接着細胞占有面積又は接着細胞占有率の増加率又は増加
    割合を計算し、その増加率又は増加割合が所定値未満に
    なったところで培地交換操作を実行することを特徴とす
    る請求項1に記載の細胞培養方法。
  3. 【請求項3】 前記算出結果に基づいて、前記制御手段
    により、所定の培養時間における培地消費量を計算して
    累積培地消費量を求め、その累積培地消費量が所定量に
    なるタイミングを決定し、培地交換操作を実行すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の細胞培養方
    法。
  4. 【請求項4】 接着依存性細胞を培養容器内で培地交換
    操作及び継代培養操作から選ばれる少なくとも1種の操
    作を行いながら単層培養を行うための細胞培養装置であ
    って、 培養容器と、その培養容器内の接着依存性細胞の画像デ
    ータを入力するための画像入力手段と、その画像データ
    を処理するための制御手段と、その制御手段からの出力
    信号を出力するための出力手段と、から構成され、 画像入力手段により培養容器内の接着依存性細胞の画像
    データを制御手段に入力し、その画像データに基づいて
    制御手段により接着細胞数、接着細胞濃度、接着細胞占
    有面積又は接着細胞占有率を算出し、その算出結果に基
    づいて培地交換操作及び継代培養操作から選ばれる少な
    くとも1種の操作を実行するタイミングを決定し、その
    操作の実行を指示する出力信号を出力手段に出力するこ
    とを特徴とする細胞培養装置。
  5. 【請求項5】 前記培養容器に培養可能面積の異なる複
    数の培養皿を設けるとともに、前記出力手段を、各培養
    皿に培地を供給するための培地供給手段と、各培養皿に
    細胞剥離剤を供給するための細胞剥離剤供給手段と、各
    培養皿から液体を排出するための液体排出手段と、培養
    可能面積の小さい培養皿からその次に培養可能面積の大
    きい培養皿に細胞を移動させるための細胞移動手段と、
    から構成した請求項4に記載の細胞培養装置。
  6. 【請求項6】 前記培養容器を横多角筒状に形成し、そ
    の培養容器の内側面に前記各培養皿を設けるとともに、
    前記各培養皿が設けられた培養容器の側面を培養容器の
    下端部に位置変更するための位置変更手段を設けた請求
    項5に記載の細胞培養装置。
  7. 【請求項7】 接着依存性細胞を培養容器内で培地交換
    操作及び継代培養操作から選ばれる少なくとも1種の操
    作を行いながら単層培養を行うためのコンピュータ読み
    取り可能なプログラムを記録した記録媒体であって、 前記プログラムは、 画像入力手段により培養容器内の接着依存性細胞の画像
    データを入力するステップと、その画像データに基づい
    て接着細胞数、接着細胞濃度、接着細胞占有面積又は接
    着細胞占有率を算出するステップと、その算出結果に基
    づいて培地交換操作及び継代培養操作から選ばれる少な
    くとも1種の操作を実行するタイミングを決定するステ
    ップと、その操作の実行を指示するステップと、を備え
    た方法を実行する、記録媒体。
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