JP2010075091A - 細胞培養システム - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のような手作業による剥離・移動作業を行う必要がなく、自動で細胞を大きく制御しながら培養することができる細胞培養システムを提供すること。
【解決手段】本発明の細胞培養システムは、第1の細胞培養担体が収容された第1の培養容器、前記第1の培養容器内に第1の培養液を供給する第1の培養液供給系及び前記第1の培養液供給系における前記第1の培養液の流動方向を制御する第1の制御手段を備える第1の細胞培養手段と、第2の細胞培養担体が収容された第2の培養容器、前記第2の培養容器内に第2の培養液を供給する第2の培養系供給系及び前記第2の培養系供給系における前記第2の培養液の流動方向を制御する第2の制御手段を備える第2の細胞培養手段と、前記第1の培養容器内で培養された細胞を前記第1の培養液ごと前記第2の培養容器に供給する供給手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、細胞を自動で培養する細胞培養システムに関する。
近年、ヒト骨髄液からの幹細胞の分離、目的とする組織細胞への分化・誘導、3次元培養技術、足場材料の開発等の進歩に伴い、細胞培養によって幹細胞から皮膚、骨、軟骨、血管、心臓弁、靭帯等の組織を作製することが可能となり、一部では、既に臨床応用が開始されている。なお、このような細胞の培養にあっては、基板表面上にアレイ状やハニカム状等に規則配列され、種細胞を凝集させて保持する細胞培養セルを備えた細胞培養チップを用いる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、細胞培養担体と細胞とを含む培養液を収納する培養容器と、培養液中で細胞培養担体を移動させるための磁場を発生する磁場発生装置とを備える細胞培養装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−27598号公報 特開2004−313007号公報
上述した特許文献1及び2に示すような細胞培養技術は、細胞を培養させた後、細胞培養チップや細胞培養担体からの剥離作業が必要となる。この剥離作業は、通常、トリプシン処理等の酵素処理を用いて行う。しかしながら、このような酵素処理を長時間行うと培養した細胞はある程度劣化してしまい、最悪、細胞自体が死滅する場合がある。また、トリプシン処理等の酵素処理は、非常に作業が煩雑という問題もある。
また、細胞を所望の大きさまで培養するためには、ある一定の大きさまで培養した細胞を別の細胞培養担体に移動させ、更に培養する必要がある。従来、培養した細胞を別の細胞培養担体に移動させるときには、上述した剥離作業を行った上で、手作業によって剥離した細胞を別の細胞培養担体に移動させていた。従来、この細胞の剥離・移動作業は、全て手作業によって行われており、極めて処理が煩雑且つ非効率であった。
そこで、本発明は、従来のような手作業による剥離・移動作業を行う必要がなく、自動で細胞を大きく制御しながら培養することができる細胞培養システムを提供することを目的とする。
一実施形態に係る本発明に係る細胞培養システムは、
第1の細胞培養担体が収容された第1の培養容器、前記第1の培養容器内に第1の培養液を供給する第1の培養液供給系及び前記第1の培養液供給系における前記第1の培養液の流動方向を制御する第1の制御手段を備える第1の細胞培養手段と、
第2の細胞培養担体が収容された第2の培養容器、前記第2の培養容器内に第2の培養液を供給する第2の培養系供給系及び前記第2の培養系供給系における前記第2の培養液の流動方向を制御する第2の制御手段を備える第2の細胞培養手段と、
前記第1の培養容器内で培養された細胞を前記第1の培養液ごと前記第2の培養容器に供給する供給手段と、
を備えることを特徴としている。
前記供給手段は、前記第1の細胞培養手段の制御データに基づいて、前記供給手段の開閉動作を制御する第3の制御手段を更に備えるようにしてもよい。
前記第1の培養液供給系及び前記第1の制御手段を用いて前記第1の細胞培養担体で培養された前記細胞に付与される圧力を制御することによって、前記細胞を前記第1の細胞培養担体から剥離し、
前記第2の培養液供給系及び前記第2の制御手段を用いて前記第2の細胞培養担体で培養された前記細胞に付与される圧力を制御することによって、前記細胞を前記第2の細胞培養担体から剥離するようにしてもよい。
前記第1の培養液供給系は、前記第1の培養容器内及び前記第1の培養液供給系内で前記前記第1の培養液を循環させるようにしてもよい。
前記第1の培養液供給系は前記培養液を収容する第1の培養液収容部及び第1のポンプを含み、前記第2の培養液供給系は前記培養液を収容する第2の培養液収容部及び第2のポンプを含んでいてもよい。
前記第1の細胞培養担体は前記細胞を培養する第1の凹部を有し、前記第2の細胞培養担体は、前記第1の凹部より大きい面積を有する第2の凹部を有するようにしてもよい。
前記第1の細胞培養担体及び前記第2の細胞培養担体は多孔体からなるようにしてもよい。
本発明は、従来、手作業で行っていた細胞の剥離及び移動プロセスを培養液の流れによって自動的に制御することにより、手作業によらず実現することができる。また、段階的に大きな凹部を有する細胞培養担体上に培養した細胞を供給し細胞を培養することにより、所望の大きさの細胞を自動的に培養することができる。
以下、本発明の細胞培養システムについて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態及び実施例においては、重複する説明は省略している。なお、本発明の細胞培養システムは以下に示す実施形態及び実施例に限定されるわけではない。
(実施形態1)
本実施形態1に係る本発明の細胞培養システム1000の概略構成を図1に示す。図1に示すように、本実施形態の本発明に係る細胞培養システム1000は、第1の細胞培養手段1310、供給手段1350、第2の細胞培養手段1410、回収手段1100及び集中制御手段1200を有している。
第1の細胞培養手段1310は、第1の制御手段1320、第1の培養液供給系1330及び第1の培養容器1340を有している。供給手段1350は、第1の供給部1351及び第3の制御手段1353を有している。第2の細胞培養手段1410は、第2の培養容器1440、第2の制御手段1420及び第2の培養液供給系1430を有している。
本実施形態1において、第1の培養容器1340は、細胞を培養する第1の凹部S11(図示せず)を有する第1の培養細胞担体S1(図示せず)を有している。また、第1の培養液供給系1330は、第1の培養容器に培養液を充填、供給する。また、第1の培養液供給系1330から供給される培養液によって、細胞培養担体S1で培養された細胞が第1の培養細胞担体S1から剥離される。また、第1の培養容器1340内及び第1の培養液供給系1330内の培養液の流動量及び流動方向は、第1の制御手段1320によって制御される。第1の培養容器1340内で剥離された細胞を第2の細胞培養容器1440の第2の培養細胞担体S2(図示せず)に供給するために供給手段1350を有している。また、供給手段1350の動作を制御する第3の制御手段1353を有している。第2の培養容器1440は、細胞を培養する第2の凹部S21(図示せず)を有する第2の培養細胞担体S2(図示せず)を有している。また、第2の培養液供給系1430は、第2の培養容器1440に培養液を充填、供給する。また、第2の培養液供給系1430から供給される培養液によって、細胞培養担体S2で培養された細胞が第2の培養細胞担体S2から剥離される。また、第2の培養容器1440内及び第2の培養液供給系1430内の培養液の流動量及び流動方向は、第2の制御手段1420によって制御される。また、第2の培養細胞担体S2から剥離した細胞は、回収手段1100によって回収される。また、集中制御手段1200は第1の制御手段1320、第2の制御手段1420及び第3の制御手段1353を制御データに基づいて集中制御する。なお、本実施形態においては、第1の制御手段1320、第2の制御手段1420及び第3の制御手段1353を集中制御手段によって集中制御する例について説明しているが、第1の制御手段1320、第2の制御手段1420及び第3の制御手段1353は、集中制御手段1200を用いずに、例えば予め用意されたプログラムに基づいてそれぞれ独立して第1の培養液供給系1330、第1の培養液供給系1430、供給手段1350を制御するようにしてもよい。
本実施形態1においては、第1の培養液供給系1330は、例えば、第1の培養容器1340内に培養液をダウン又はアップ方向に供給する。第1の培養液供給系1330は、培養液が第1の培養液供給系1330及び第1の培養容器1340内を培養液が循環するように、第1の培養容器1340とともに閉じた系を構成するようにしてもよい。本実施形態1においては、ダウンの供給方向(培養液を循環させる場合はダウンの循環方向)とは、細胞培養担体S1の上面(第1面)から下(第2面)に向かって培養液が流れる方向をいう。一方、アップの供給方向(培養液を循環させる場合はアップの循環方向)とは、細胞培養担体S1の下面(第2面)から上面(第1面)に向かって培養液が流れる方向をいう。
本実施形態1の本発明に係る細胞培養装置1000では、第1の制御手段1320によって第1の培養液供給系1330及び第1の培養容器1340内の培養液の供給方向がダウンとなるように第1の培養液供給系1330を制御する。そのとき、培養液が第1の培養液供給系1330と第1の培養容器1340との間を循環し、その循環方向(ダウン)に液圧が加わるため、第1の細胞培養担体S1の上面(第1面)に水圧が供給される。また、第1の制御手段1320によって第1の培養液供給系1330及び第1の培養容器1340内の培養液の供給方向がアップとなるように第1の培養液供給系1330を制御すると、培養液が第1の培養液供給系1330と第1の培養容器1340との間を循環し、その循環方向(アップ)に液圧が加わるため、第1の細胞培養担体S1の下面(第2面)に水圧が供給される。
図1に示すように、本実施形態1の供給手段1350は、第3の制御手段1353によって制御され、第1の細胞培養手段1310の第1の培養容器1340で培養された細胞を培養液ごと第2の細胞培養手段1410の第2の培養容器1440に供給する。
本実施形態1においては、第2の培養液供給系1430は、例えば、第2の培養容器1440内に培養液をダウン又はアップ方向に供給する。第2の培養液供給系1430は、培養液が第2の培養液供給系1430及び第2の培養容器1440内を培養液が循環するように、第2の培養容器1340とともに閉じた系を構成するようにしてもよい。本実施形態1においては、ダウンの供給方向(培養液を循環させる場合はダウンの循環方向)とは、細胞培養担体S2の上面(第1面)から下(第2面)に向かって培養液が流れる方向をいう。一方、アップの供給方向(培養液を循環させる場合はアップの循環方向)とは、細胞培養担体S2の下面(第2面)から上面(第1面)に向かって培養液が流れる方向をいう。
本実施形態1の本発明に係る細胞培養システム1000では、第2の制御手段1420によって第2の培養液供給系1430及び第2の培養容器1440内の培養液の供給方向がダウンとなるように第2の培養液供給系1430を制御する。そのとき、培養液が第2の培養液供給系1430と第2の培養容器1440との間を循環し、その循環方向(ダウン)に液圧が加わるため、第2の細胞培養担体S2の上面(第1面)に水圧が供給される。また、第2の制御手段1420によって第2の培養液供給系1430及び第2の培養容器1440内の培養液の供給方向がアップとなるように第2の培養液供給系1430を制御すると、培養液が第2の培養液供給系1430と第2の培養容器1440との間を循環し、その循環方向(アップ)に液圧が加わるため、第2の細胞培養担体S2の下面(第2面)に水圧が供給される。
本実施形態1に係る本発明の細胞培養システム1000においては、第2の細胞培養手段1410の第1の細胞培養担体S2の第2の凹部S21の面積は、第1の細胞培養手段1310の細胞培養担体S1の第1の凹部S11の面積よりも大きくなっている。よって、第1の細胞培養手段1310で培養された細胞を第2の細胞培養手段1410においてより大きな細胞に培養することができる。なお、細胞培養担体S1の第1の凹部S11の大きさは細胞を培養する大きさに合わせて適宜変更することができる。つまり、培養する細胞の大きさを制御して増殖させるために、細胞培養担体の凹部の大きさを細胞の大きさに合わせて決定することができる。
本実施形態1の回収手段1100は、第2の細胞培養手段1410で培養された細胞を回収・収容するためのものである。
以上説明したとおり、本実施形態1に係る本発明の細胞培養システム1000は、従来、手作業で行っていた細胞の剥離及び移動プロセスを培養液の流れによって自動的に制御することにより、手作業によらず実現することができる。また、段階的に大きな凹部を有する細胞培養担体上に培養した細胞を供給し細胞を培養することにより、所望の大きさの細胞を自動的に培養することができる。
次に、図1に示す本実施形態1に係る本発明の細胞培養システム1000の動作を図2を用いて説明する。図2は、本実施形態1に係る本発明の細胞培養システム1000の各構成の動きを横軸を時間軸として説明する図である。
(第1の細胞培養手段1310における培養液の充填及び細胞培養ステップ)
まず、第1の細胞培養手段1310の第1の培養容器1340の第1の細胞培養担体S1の第1の凹部S11に培養する細胞を供給する。次に、図2の時刻t0において、第1の制御手段1320によって第1の培養液供給系1330の培養液の流れを「ダウン」にし、培養容器1340内に培養液が完全に満たされるまで供給する。第1の培養液供給系1330に培養液が完全に満たされた状態で、培養液の流れをダウンに維持する。この培養液の供給を継続させることで、培養液を第1の培養液供給系1330と第1の培養容器1340との間で循環させる。このように、培養液の供給する方向をダウンに継続させることで、培養液を第1の培養液供給系1330と第1の培養容器1340との間に循環させつつ、細胞培養担体S1の第1の凹部S11方向に液圧Pを供給する。そのため、骨細胞等の圧力に強い細胞も培養することができる。この状態を時刻t〜tの間維持し、細胞を培養する。
なお、時刻t0〜t1においては、第2の細胞培養手段1410には細胞が充填されていない。このとき、供給手段1350は「inactive」とし、第2の培養液供給系1430の培養系の流れを「ストップ」し、回収手段1100を「inactive」とにする。
(第1の細胞培養手段1310における細胞剥離ステップ)
次に、第1の細胞培養手段1310の第1の凹部S11の細胞を剥離する。図2の時刻tにおいて、第1の制御手段1320によって第1の培養液供給系1330の培養液の流れを「アップ(Up)」状態とすることで、細胞培養担体S1の第1の凹部S11の細胞を剥離する。このように、培養液の供給する方向をアップとすることで、細胞培養担体S1の第2面Sbに液圧Pが供給される。この液圧により、細胞培養担体S1の第1の凹部S11で培養された細胞は、細胞培養担体S1の第1の凹部S11から剥離され、第1の細胞培養容器1340内の培養液内に浮遊する。この状態を図2の時刻t〜tの間維持する。
(第1の細胞培養手段1310における細胞回収・移動・供給ステップ)
次に、剥離した細胞を供給手段1350によって第2の細胞培養手段1420に供給するステップについて説明する。時刻tにおいて、第1の制御手段1320によって第1の培養液供給系1330の培養系の流れを「アップ」とし、供給手段1350を「active」にする(即ち、第3の制御手段1353によって回収部1351を「active」にする)ことによって、第1の細胞培養手段1310で培養した細胞を培養液ごと第2の細胞培養手段1410の第2の凹部S21に供給することができる。このとき、第2の細胞培養手段1410の第2の培養液供給系1430を第2の制御手段1420によって制御することにより、第2の培養容器1440内の培養液の循環方向をダウンに制御する。この状態を時刻t〜tの間維持する。
(第2の細胞培養手段1410における培養液の充填及び細胞培養ステップ)
次に、図2の時刻t3において、第2の制御手段1420によって第2の培養液供給系1430の培養液の流れを「ダウン」にし、第2の培養容器1440内に培養液が完全に満たされるまで供給する。第2の培養液供給系1430に培養液が完全に満たされた状態で、培養液の流れをダウンに維持する。この培養液の供給を継続させることで、培養液を第2の培養液供給系1430と第2の培養容器1440との間で循環させる。このように、培養液の供給する方向をダウンに継続させることで、培養液を第2の培養液供給系1430と第2の培養容器1440との間に循環させつつ、細胞培養担体S2の第2の凹部S21方向に液圧P3を供給する。そのため、骨細胞等の圧力に強い細胞も培養することができる。この状態を時刻t3〜t4の間維持し、細胞を培養する。本実施形態1に係る本発明の細胞培養システム1000においては、第1の細胞培養手段1310の第1の凹部S11の面積よりも第2の細胞培養システム1410の第2の凹部S21の面積の方が大きいため、第2の凹部S21においては、第1の凹部S11で培養された細胞がより大きな細胞に培養される。
なお、時刻t3〜t4においては、第1の細胞培養手段1310には細胞が充填されていない。このとき、供給手段1350は「inactive」とし、第1の培養液供給系1330の培養系の流れを「ストップ」し、回収手段1100を「inactive」とにする。また、第2の細胞培養手段1410において細胞を培養している時刻t3〜t4に、第1の細胞培養手段1310の細胞培養担体S1の第1の凹部S11に新たに細胞を供給し、上述した時刻t0〜t1における同様の動作を行って細胞を培養するようにしてもよい。こうすることによって、細胞を連続的に培養することができる。
(第2の細胞培養手段1410における細胞剥離ステップ)
次に、第2の細胞培養手段1410の第2の凹部S21の細胞を剥離する。図2の時刻t4において、第2の制御手段1420によって第2の培養液供給系1430の培養液の流れを「アップ(Up)」状態とすることで、細胞培養担体S2の第2の凹部S21の細胞を剥離する。このように、培養液の供給する方向をアップとすることで、細胞培養担体S2の第2面Sbに液圧P4が供給される。この液圧により、細胞培養担体S2の第2の凹部S21で培養された細胞は、細胞培養担体S2の第2の凹部S21から剥離され、第2の細胞培養容器1440内の培養液内に浮遊する。この状態を図2の時刻t4〜t5の間維持する。
(第2の細胞培養手段1410における細胞回収ステップ)
次に、剥離した細胞を回収手段1100によって回収するステップについて説明する。時刻t5において、第2の制御手段1420によって第2の培養液供給系1430の培養系の流れを「アップ」とし、回収手段1100を「active」にすることによって、第2の細胞培養手段1410で培養した細胞を培養液ごと回収手段1100に回収することができる。
本実施形態1において、第1の細胞培養手段1310から第2の細胞培養手段1410に培養した細胞を供給した後、第1の細胞培養手段1310には再び新しい細胞を供給し、第1の細胞培養手段1310における培養液の充填及び細胞培養ステップt0〜t1を行うようにしてもよい。以上のプロセスを繰り返すことによって、2つの第1の細胞培養手段1310及び第2の細胞培養手段1410で段階的に培養された細胞を回収部1100で次々と得ることができる。
以上説明したとおり、本実施形態1に係る本発明の細胞培養システム1000においては、手作業による剥離・移動作業を行う必要がなく、段階的に細胞の大きさを制御しながら自動的に培養することができる。
(実施形態2)
本実施形態2においては、実施形態1の細胞培養手段をn個(nは2以上の自然数)接続した本発明の細胞培養システム2000について説明する。本実施形態の細胞培養システム2000において、実施形態1の第1の細胞培養手段1310及び第2の細胞培養手段1410を有する細胞培養システム1000と同様の構成については説明を省略する場合がある。
図3は本実施形態2に係る本発明の細胞培養システム2000の概略構成図を示している。図3に示すように、本実施形態2に係る本発明の細胞培養システム2000は、実施形態1の細胞培養手段をn個(nは2以上の自然数)接続して構成されている。本実施形態2に係る細胞培養システム2000は、第1の細胞培養手段1310、第2の細胞培養手段1410、第3の細胞培養手段1530、・・・、第(n−1)の細胞培養手段(n−1)(図示せず)及び第nの細胞培養手段nを有している。
第1の細胞培養手段1310及び第2の細胞培養手段1410は、それぞれ、第1の供給手段1350で連結・接続されている。また、第2の細胞培養手段1410及び第3の細胞培養手段1510は、それぞれ、第2の供給手段1450で連結・接続されている。また、第(n−1)の細胞培養手段(n−1)及び第nの細胞培養手段n(2310)は、それぞれ、第(n−1)の供給手段1550(図示せず)で連結されている。このように、隣接する細胞培養手段同士が供給手段によって連結・接続されている。本実施形態2においては、実施形態1と同様、第1の供給手段1350、第2の供給手段1450、・・・、第(n−1)の供給手段1550は、それぞれ、第1の供給部1351及び第31の制御手段1353、第2の供給部1451及び第32の制御手段1453、並びに第(n−1)の供給部1551及び第3(n-1)の制御手段1553を有している。
また、第1の細胞培養手段1310の細胞培養担体S1の凹部S11、第2の細胞培養手段1410の細胞培養担体S2の凹部S21、第3の細胞培養手段1530の細胞培養担体S3の凹部S31、・・・、第(n−1)の細胞培養手段(n−1)の細胞培養担体S(n-1)の凹部S(n-1)1、及び第nの細胞培養手段nの細胞培養担体Snの凹部Sn1には、以下のような式(1)を満たす関係がある。
凹部S11の面積<凹部S21の面積<凹部S31の面積
<・・・<凹部S(n-1)1の面積<凹部Sn1の面積 ・・・(1)
つまり、本実施形態2に係る本発明の細胞培養システム2000においては、凹部S11の面積、凹部S21の面積、凹部S31の面積、・・・、凹部S(n-1)1の面積、凹部Sn1の面積は、この順に大きくなっている。本実施形態2においては、各細胞培養手段で培養された細胞は、各供給手段により、より大きな凹部を有する隣接する細胞培養手段に供給・移動される。細胞は、移動先の細胞培養手段でさらに大きく培養され、供給手段により、より大きな凹部を有する隣接する細胞培養手段に供給・移動される。このプロセスを繰り返すことによって、第nの細胞培養手段nの回収手段2100からは、大きく培養された細胞を得ることができる。
ここで、図3に示す本実施形態2に係る本発明の細胞培養システム2000の動作を図4を用いて説明する。図4は、本実施形態2に係る本発明の細胞培養システム2000の各構成の動きを横軸を時間軸として説明する図である。なお、本実施形態2に係る本発明の細胞培養システム2000の動作は、実施形態1に係る本発明の細胞培養システム1000の動作と同様であるので、適宜、実施形態1を参照することができる。
本実施形態2の細胞培養システム2000において、第1の細胞培養手段1310における培養液の充填及び細胞培養ステップ、第1の細胞培養手段1310における細胞剥離ステップ、第1の細胞培養手段1310における細胞回収・供給・移動ステップ、第2の細胞培養手段1410における培養液の充填及び細胞培養ステップ、及び第2の細胞培養手段1410における細胞剥離ステップは、実施形態1におけるそれぞれのステップと同様であるので、ここでは説明を省略する。
(第2の細胞培養モジュールにおける細胞回収移動ステップ)
実施形態1と同様のプロセスを経て、第2の細胞培養手段1410の培養容器1440の第2の凹部S21に培養された細胞が剥離される。次に、剥離した細胞を供給手段1450によって第3の細胞培養手段1530に供給・移動する。そして、第3の細胞培養手段1530への細胞の供給後、第3の細胞培養手段1530における細胞培養プロセスを行う。
なお、本実施形態2において、細胞培養システム2000の第1の細胞培養手段1310で培養した細胞を第2の細胞培養手段1410に供給した後、新たに培養する細胞を第1の細胞培養手段1310に供給することができる。そして、第1の細胞培養手段1310において前述した時刻t0〜t1のステップを繰り返すことによって、第1の細胞培養手段1310において細胞を培養するようにしてもよい。つまり、培養した細胞を次の細胞培養手段に供給した後には、次に新たに培養する細胞を細胞培養手段に供給するようにしてもよい。こうすることによって、連続的に細胞を培養することができる。細胞の培養、細胞の剥離、細胞の移動の各ステップについては前述したためにここでは省略することにする。
本実施形態2に係る本発明の細胞培養システム2000は、以上の培養液の充填・細胞培養プロセス、細胞剥離ステップ、細胞回収移動ステップを繰り返すことによって、段階的に大きく培養しながら、細胞を第nの細胞培養手段nまで移動させ、培養され、剥離される。
(第nの細胞培養手段nにおける細胞回収ステップ)
次に、第nの細胞培養手段nにおいて剥離した細胞を回収手段2320によって細胞を回収するステップについて説明する。時刻tn-1において、第12の制御手段1420によって第2の培養液供給系1430の培養系の流れを「アップ」とし、回収手段1100を「active」にすることによって、第nの細胞培養手段nで培養した細胞を培養液ごと回収手段1100に回収することができる。
本実施形態2に係る本発明の細胞培養システム2000においては、上述の式(1)の条件を満たす第1の細胞培養手段1310、第2の細胞培養手段1410、第3の細胞培養手段1530、・・・、第nの細胞培養手段で順に自動的に細胞が培養される。よって、手作業による剥離・移動作業を行うことなく、段階的に細胞の大きさを制御しながら大きな細胞を培養することができる。
以上説明したとおり、本実施形態に係る本発明の細胞培養システム2000においては、手作業による剥離・移動作業を行う必要がなく、段階的に細胞の大きさを自動制御しながら大きな細胞を自動的に培養することができる。
また、本実施形態2において、本発明の細胞培養システム2000におけるn個の細胞培養手段の細胞培養担体の凹部の面積をそれぞれ適宜調整することによって、所望の大きさの細胞を得ることができる。
また、培養液の充填、細胞の培養、細胞の剥離及び細胞の移動が完了した細胞培養モジュールに、新たに培養する細胞を供給することを繰り返すことにより、第nの細胞培養システムnの回収部2100からは、次々と培養された細胞を自動的に得ることができる。
以下、本発明の細胞培養システムの実施例について説明する。なお、本発明の細胞培養システムは、以下の実施例に限定されるわけではない。
(実施例1)
本実施1に係る本発明の細胞培養システム100を図5に示す。図5に示すように、本実施例1の本発明に係る細胞培養システム100は、第1の細胞培養モジュール1及び第2の細胞培養モジュール2を有している。第1の細胞培養モジュール1及び第2の細胞培養モジュール2は、それぞれ、細胞回収部60で連結されている。本実施例1においては、細胞回収部60は、細胞供給管50並びに2つの供給制御部51及び61を有している。本実施例1に係る本発明の細胞培養システム100における細胞培養モジュール1及び細胞培養モジュール2、細胞回収部60及び細胞回収部70は、それぞれ、上述の実施形態1に係る本発明の細胞培養システム1000における第1の細胞培養手段1310、第2の細胞培養手段1410、供給手段1350及び回収手段1100に相当する。
図5に示すように、第1の細胞培養モジュール1は、密閉系部材10及び培養液循環系40を有している。
図5に示すように、本実施例1に係る密閉系部材10は、例えば、下蓋11と、下蓋11上に設けられた上蓋12と、下蓋11と上蓋12とを固定する固定部材13と、を有している。
下蓋11は、細胞培養担体S1を保持し、かつ、培養液を収容するための凹部54を備える凹形状で構成されている。上蓋12は、下蓋11上に設けられ、下蓋11と内部空間14を形成し、内部空間14を密閉可能に保持するために、下蓋11の凹部54に密閉可能に契合する凸部18を備えている。
図5に示すように、細胞培養担体S1の保持は、例えば、下蓋11の凹部54の底部113の端部に○−リング15を配置し、○−リング15上に細胞培養担体Sを配置し、細胞培養担体S上の端部に○−リング16を配置し、○−リング15、細胞培養担体S及び○−リング16を、下蓋11と上蓋12とを一体に固定する際に、上蓋12の凸部18で、○−リング16を加圧することで、下蓋11の凹部54内に細胞培養担体Sを保持する。なお、下蓋11の凹部54に、上蓋12の凸部18を契合させる際には、内部空間14が密閉可能に保持されるように、上蓋12の凸部18に設けられた窪みに○−リング17を取り付けてから行う。
下蓋11及び上蓋12は、例えば、アクリル樹脂等で構成されている。下蓋11及び上蓋12は、例えば、ステンレス等の金属で構成されるようにしてもよい。固定部材13は、例えば、SUS304で構成されている。○−リング15、16及び17は、例えば、フッ素系ゴムで構成されている。なお、密閉系部材10は、本実施例1では、前述したように、下蓋11と上蓋12とが固定部材13により一体に固定された構成で説明しているが、本発明は、細胞培養担体S1を内部空間14に密閉可能に保持することができれば、上述した構成に限定されない。
内部空間14に密閉可能に保持される細胞培養担体S1は、細胞培養担体S1の表面(第1面)Saに細胞を培養するための細胞培養担体S1の第1の凹部S11が設けられた多孔体で構成されている。細胞培養担体S1は、ジルコニア、イットリア、チタニア、アルミナ、シリカ及びハイドロキシアパタイトのうちの少なくともいずれか1種のセラミックスまたはガラスにより構成される。これらのセラミックスまたはガラスは、生体安定性が高いため、本実施例1に係る本発明の細胞培養システム100の細胞培養担体S1に好適に用いられる。
本実施例1においては、細胞培養担体S1を構成する多孔体の気孔の平均気孔径は10nm以上10μm以下であり、多孔体の気孔は細胞培養担体S1の第1の凹部S11の表面Saから、第2面Sbまで連通して設けられていることが好ましい。
本実施例1においては、培養液循環系40は、例えば、内部空間14内に充填された培養液を循環させる循環部30と、循環部30の循環方向(ダウン又はアップ)を可変させる可変部20とで構成されている。本実施例1においては、アップの循環方向とは、細胞培養担体Sの上面(第1面)から下(第2面)に向かって培養液が流れる方向をいう。一方、ダウンの循環方向とは、細胞培養担体Sの下(第2面)から上面(第1面)に向かって培養液が流れる方向をいう。
本実施例1においては、培養液循環系40の循環部30は、培養液収容部31、ポンプ41、配管116a、116b、116c及び116d並びに循環量制御部118a及び118bを備えている。培養液収容部31は、培養液を事前に保持すると共に、循環された培養液を一時的に収容する。ポンプ41は、内部空間10及び配管116a、116b、116c及び116d内の培養液の流れを形成し、培養液収容部31に収容された培養液を内部空間14内に供給する。配管116a、116b、116c及び116dは、密閉系部材10、培養液収容部31及びポンプ41間を連結する。配管116aは、密閉系部材10と、後述する可変部20の配管124及び配管116dとの連結部を連結する。本実施例1においては、配管116aは、配管116dよりも細い。そのため、培養液循環系40における培養液の循環方向をダウン方向とする場合は、可変部20の配管124からの空気圧が培養液のダウン方向の流れを促進する。循環量制御部118a及び118bは、それぞれ、配管116a及び116cに取り付けられ、循環部30の循環のオン/オフ及びその循環量を制御する。
可変部20は、循環部30の配管116dに空気圧を供給する空気圧供給部21と、一端が配管116aに一体に又は着脱可能に連結され、他端が空気圧供給部21に接続された配管124と、配管124に取り付けられ、配管116aからの培養液の空気圧供給部21への侵入を防止すると共に、空気圧のオン/オフを制御する空気圧制御部22とで構成されている。可変部20によって、培養液循環系40における培養液の循環方向(アップ又はダウン)を制御することができる。なお、本実施例1においては、可変部20を用いた例について説明しているが、この可変部20を用いずに培養液循環系40によって細胞の剥離を制御するようにしてもよい。
培養液収容部31は、例えば、樹脂性の収容容器で構成されている。配管116a、116b、116c及び116dは、例えば、樹脂性のチューブで構成されている。循環量制御部118a、118bは、例えば、電磁弁で構成されている。空気圧供給部21は、例えば、エアーシリンダーで構成されている。配管124は、例えば、樹脂性のチューブで構成されている。
空気圧制御部22は、例えば、電磁弁で構成されている。ここで、電磁弁とは、図示しない制御部により、その開閉動作及び開閉量が制御される弁であり、その開閉量によって、培養液の供給量が制御される。
本実施例1の本発明に係る細胞培養システム100では、ポンプ41のモータ(図示せず)を順方向又は逆方向に制御し且つ前述した制御部118a、118b、22の開閉動作を駆使して、密閉系部材10と循環部30との間の循環方向(ダウン、アップ)を制御する。循環方向がダウンとなるように制御部118a、118b、22の開閉動作を制御すると、培養液が密閉系部材10と循環部30との間を循環し、その循環方向(ダウン)に液圧が加わるため、細胞培養担体S1の第1の凹部S11に水圧が供給される。また、循環方向がアップとなるように制御部118a、118b、22の開閉動作を制御すると、培養液が密閉系部材10と循環部30との間を循環し、その循環方向(アップ)に液圧が加わるため、細胞培養担体S1の裏面(第2面)Sbに水圧が供給される。
図5に示すように、本実施例1の細胞回収部60は、細胞供給管50を通して第1の細胞培養モジュール1で培養された細胞を培養液ごと第2の細胞培養モジュール2に供給する。細胞供給管50は、例えば、樹脂性のチューブで構成されている。供給制御部51及び61は例えば、供給量を制御する電磁弁で構成されている。電磁弁は図示しない制御部により、その開閉動作及び開閉量が制御され、その開閉量によって、排出量を制御する。なお、排出量は電磁弁を用いて制御しているが、例えば、シリンダー等で制御してもよく、単なる手動式の弁で構成してもよい。なお、本実施例1においては、供給制御部51及び61の2つの供給制御部を用いて細胞回収部60の制御を行う例について説明しているが、細胞回収部60は、少なくとも1つの供給制御部を有していればよく、供給制御部51及び61の何れかの供給制御部を用いて細胞回収部60を制御するようにしてもよい。図5では細胞供給管50は、1本しか配置していないが、細胞培養モジュールを複数配置した場合には、その数に合わせて細胞供給管を増やすことができる。
次に、本実施例1の第2の細胞培養モジュール2の構成について説明する。本実施例1の第2の細胞培養モジュール2は、第1の細胞培養モジュール1と同様の構成を有しているので、ここでは、第1の細胞培養モジュール1と同様の構成については説明を省略し、第1の細胞培養モジュール1と異なる構成のみ説明する。
本実施例1の第2の細胞培養モジュール2は密閉系部材110及び培養液循環系140を有している。密閉系部材110は上蓋112、下蓋111、固定部材113、O−リング115、116、117、細胞培養担体S2を有している。密閉系部材110の構成及び機能は第1の細胞培養モジュール1の密閉系部材10と同様である。培養液循環系140は循環部130及び可変部120を有している。循環部130は培養液収容部131、ポンプ141、配管1116a、1116b、1116c及び1116d並びに循環量制御部1118a及び1118bを有している。可変部120は空気圧供給部121、配管1124及び空気圧制御部222を有している。培養液循環系140及び可変部120の構成及び機能は、それぞれ、第1の細胞培養モジュール1の培養液循環系40及び可変部20と同様である。
本実施例1の第2の細胞培養モジュール2には、第1の細胞培養モジュール1で培養された細胞を細胞回収部60の細胞供給管50を通して培養液ごと供給される。本実施例1に係る本発明の細胞培養システム100においては、第2の細胞培養モジュール2の細胞培養担体S2の第2の凹部S21の面積は、第1の細胞培養モジュール1の細胞培養担体S1の第1の凹部S11の面積よりも大きくなっている。よって、第1の細胞培養モジュール1で培養された細胞を第2の細胞培養モジュール2においてより大きな細胞に培養することができる。なお、細胞培養担体S1の第1の凹部S11の大きさは細胞を培養する大きさに合わせて適宜変更することができる。つまり、培養する細胞の大きさを制御して増殖させるために、細胞培養担体の凹部の大きさを細胞の大きさに合わせて決定することができる。
本実施例1の第2の細胞培養モジュール2は、細胞回収部70を有している。第2の細胞培養モジュール2の細胞回収部70は、細胞収容部78、排出量制御部79及び細胞排出管77を有している。
細胞収容部78は、細胞培養担体S2の第2の凹部S21上の培養した細胞を収容するためのものである。排出量制御部79は、細胞収容部78に収容する細胞を制御するためのものである。
細胞回収部70は、下蓋111の側面に一体に又は着脱可能に設けられ、細胞培養担体2の第2の凹部S21で培養され、細胞培養担体S2の第2面Sbに供給した水圧により、細胞培養担体S2から剥離された細胞を培養液ごと密閉系部材10の内部空間14から回収する。細胞回収部70は、例えば、図5に示すように、培養した細胞を培養液ごと収容する細胞収容部78と、一端が側面に、他端が細胞収容部78に取り付けられ、内部空間14内で培養された細胞を培養液ごと内部空間14から排出する細胞排出管79と、細胞排出管76に取り付けられ、内部空間14から排出される培養液の排出量を制御する排出量制御部79とで構成されている。
細胞収容部78は、例えば、樹脂性の収容容器で構成されている。細胞排出管79は、例えば、樹脂性のチューブで構成されている。排出量制御部79は、例えば、排出量を制御する電磁弁で構成されている。電磁弁は図示しない制御部により、その開閉動作及び開閉量が制御され、その開閉量によって、排出量を制御する。なお、排出量は電磁弁を用いて制御しているが、例えば、シリンダー等で制御してもよく、単なる手動式の弁で構成してもよい。
以上説明したとおり、本実施例1に係る本発明の細胞培養システム100は、従来、手作業で行っていた細胞の剥離及び移動プロセスを培養液の流れによって制御することにより、手作業によらず実現することができる。また、段階的に大きな凹部を有する細胞培養担体上に培養した細胞を供給し細胞を培養することにより、所望の大きさの細胞を培養することができる。
次に、図5に示す本実施例1に係る本発明の細胞培養システム100の動作を図6〜図11を用いて説明する。図6〜図11においては、本実施例1の本発明に係る細胞培養システム100における各動作における細胞、培養液及び空気の流れ(動き)を説明している。また、図11は、本実施例1に係る本発明の細胞培養システム100の各構成の動きを横軸を時間軸として説明する図である。図11においては、ポンプ141、排出量制御部79、循環量制御部1118b、循環量制御部1118a、空気圧制御部222、供給制御部61、ポンプ41、供給制御部51、循環量制御部118b、循環量制御部118a及び空気圧制御部22の動きを例にとって説明している。
(第1の細胞培養モジュールにおける培養液の充填及び細胞培養ステップ)
図6を参照する。まず、第1の細胞培養モジュール1の内部空間14の第1の凹部S11に培養する細胞を供給する。次に、図11の時刻t0において、可変部20の空気圧制御部22を「開(Open)」状態とし、第1の細胞培養モジュール1の循環量制御部118a、118bを「開(Open)」状態とし、供給制御部51を「閉(Close)」状態とし、ポンプ41を「ダウン(Down)」状態とし、予め培養液が収容されている培養液収容部31からポンプ41を用いて、密閉系部材10の内部空間14内に培養液を完全に満たされるまで供給する。図6においては、培養液の流れる方向を矢印で示している。図6に示すように内部空間14内に培養液が完全に満たされた状態で、培養液の流れをダウン(矢印方向)に維持する。この培養液の供給を継続させることで、培養液を密閉系部材10の内部空間14と循環部30との間を循環させる。このように、培養液の供給する方向をダウンに継続させることで、培養液を密閉系部材10と循環部30との間に循環させつつ、細胞培養担体S1の第1の凹部S11方向に液圧Pが供給される。そのため、骨細胞等の圧力に強い細胞も培養することができる。この状態を時刻t〜tの間維持し、細胞を培養する。
なお、培養液を供給する方向は、空気圧制御部21の開閉動作により制御することができる。すなわち、空気圧制御部21を「開」状態とすることで供給する方向をダウン、空気圧制御部21を「閉」状態とすることで供給する方向をアップに制御することができる。内部空間14内に培養液を供給する際の方向がダウンであった場合はそのまま継続し、方向がアップであった場合は、供給する方向をダウンに変えて継続する。
なお、時刻t0〜t1においては、第2の細胞培養モジュール2には細胞が充填されていない。よって、供給制御部61、空気圧制御部222、循環量制御部1118a及び1118b、排出量制御部79をClose状態とし、ポンプ141をストップ状態としている。
(第1の細胞培養モジュールにおける細胞剥離ステップ)
図7を参照する。次に、第1の細胞培養モジュール1の内部空間14の第1の凹部S11の細胞を剥離する。図11の時刻tにおいて、可変部20の空気圧制御部22を「閉(Close)」状態とし、第1の細胞培養モジュール1の循環量制御部118a、118bを「開(Open)」状態とし、供給制御部51を「閉(Close)」状態とし、ポンプ41を「アップ(Up)」状態とすることで、細胞培養担体S1の第1の凹部S11の細胞を剥離する。このように、培養液の供給する方向をアップとすることで、細胞培養担体S1の第2面Sbに液圧Pが供給される。この液圧により、細胞培養担体S1の第1の凹部S11で培養された細胞は、細胞培養担体S1の第1の凹部S11から剥離され、内部空間14内の培養液内に浮遊する。この状態を図11の時刻t〜tの間維持する。
(第1の細胞培養モジュールにおける細胞回収移動ステップ)
図8を参照する。次に、剥離した細胞を細胞回収部60によって第2の細胞培養モジュール2に供給するステップについて説明する。時刻tにおいて、可変部20の空気圧制御部22を「閉(Close)」状態とし、第1の細胞培養モジュール1の循環量制御部118a、118bを「開(Open)」状態とし、供給制御部51を「開(Open)」状態とし、供給制御部61を「開(Open)」状態とし、ポンプ41を「アップ(Up)」状態とすることで、第1の細胞培養モジュール1で培養した細胞を培養液ごと第2の細胞培養モジュール2の第2の凹部S21に供給することができる。このとき、第2の細胞培養モジュール2内の培養液の循環方向をダウン(図中矢印方向)に制御する。この状態を時刻t〜tの間維持する。
(第2の細胞培養モジュールにおける培養液の充填及び細胞培養ステップ)
図9を参照する。次に、細胞培養担体S2の第2の凹部S21の細胞を培養させる動作について説明する。図11に示すように、時刻tにおいて、可変部120の空気圧制御部222を「開(Open)」状態とし、第2の細胞培養モジュール2の循環量制御部1118a、1118bを「開(Open)」状態とし、排出量制御部79を「閉(Close)」状態とし、供給制御部61を「閉(Close)」状態とし、ポンプ141を「ダウン(Down)」状態とし、予め培養液が収容されている培養液収容部131からポンプ141を用いて、密閉系部材110の内部空間114内に培養液を完全に満たされるまで供給する。内部空間114内に培養液が完全に満たされた状態で、図9に示すように培養液を供給する方向をダウン(矢印方向)に維持する。この培養液の供給を継続させることで、培養液を密閉系部材110の内部空間114と循環部130との間を循環させる。このように、培養液の供給する方向をダウンに継続させることで、培養液が密閉系部材110と循環部130との間を循環させつつ、細胞培養担体S2の第2の凹部S21方向に液圧P3が供給される。そのため、骨細胞等の圧力に強い細胞も培養することができる。この状態を時刻t3〜t4の間維持し、細胞を培養する。本実施例1に係る本発明の細胞培養システム100においては、第1の細胞培養モジュール1の第1の凹部S11の面積よりも第2の細胞培養モジュール2の第2の凹部S21の面積の方が大きいため、第2の細胞モジュール2の第2の凹部S21においては、第1の凹部S11で培養された細胞がより大きな細胞に培養される。
なお、本実施例においては、第2の細胞培養モジュール2において細胞を培養している時刻t3〜t4には、第1の細胞培養モジュール1においては、細胞を培養しない。よって、時刻t3〜t4には、供給制御部51、空気圧制御部22、循環量制御部118a及び118bをClose状態とし、ポンプ41をストップ状態としている。一方、第2の細胞培養モジュール2において細胞を培養している時刻t3〜t4に、第1の細胞培養モジュール1の細胞培養担体S1の第1の凹部S11に新たに細胞を供給し、上述した時刻t0〜t1における同様の動作を行って細胞を培養するようにしてもよい。
(第2の細胞培養モジュールにおける細胞剥離ステップ)
図10を参照する。次に、第2の細胞培養モジュール2の内部空間114の第2の凹部S21の細胞を剥離する。図11の時刻tにおいて、可変部120の空気圧制御部222を「閉(Close)」状態とし、第2の細胞培養モジュール2の循環量制御部1118a、1118bを「開(Open)」状態とし、供給制御部61を「閉(Close)」状態とし、ポンプ141を「アップ(Up)」状態とすることで、細胞培養担体S2の第2の凹部S21の細胞を剥離する。このように、培養液の供給する方向をアップとすることで、細胞培養担体S2の第2面Sbに液圧P4が供給される。この液圧により、細胞培養担体S2の第2の凹部S21で培養された細胞は、細胞培養担体S2の第2の凹部S21から剥離され、内部空間114内の培養液内に浮遊する。この状態を図11の時刻t〜tの間維持する。
(第2の細胞培養モジュールにおける細胞回収ステップ)
次に、剥離した細胞を細胞回収部70の細胞収容部78に収容するステップについて説明する。図11の時刻tにおいて、可変部120の空気圧制御部222を「閉(Close)」状態とし、第2の細胞培養モジュール2の循環量制御部1118a、1118bを「開(Open)」状態とし、排出量制御部79を「開(Open)」状態とし、ポンプ141を「アップ(Up)」状態とすることで、剥離した細胞を細胞回収部70の細胞収容部78に収容することができる。この状態を図11の時刻t〜tの間維持する。
本実施例1においては、第1の細胞培養モジュール1から第2の細胞培養モジュール2に培養した細胞を供給した後、第1の細胞培養モジュール1には再び新しい細胞を供給し、第1の細胞培養モジュール1における培養液の充填及び細胞培養ステップt0〜t1を行う。以上のプロセスを繰り返すことによって、2つの細胞培養モジュール1及び2で段階的に培養された細胞を細胞回収部70で次々と得ることができる。
以上説明したとおり、本実施例1に係る本発明の細胞培養システム100においては、手作業による剥離・移動作業を行う必要がなく、段階的に細胞の大きさを制御しながら培養することができる。
(実施例2)
本実施例2においては、実施例1の細胞培養モジュール1をn個(nは2以上の自然数)接続した本発明の細胞培養システム200について説明する。本実施例2の細胞培養システム200は、上述の実施形態2に対応する実施例である。
図12は本実施例2に係る本発明の細胞培養システム200の概略構成図を示している。図12に示すように、本実施例2に係る本発明の細胞培養システム200は、実施例1の細胞培養モジュール1をn個(nは2以上の自然数)接続して構成されている。本実施例2に係る細胞培養システム200は、第1の細胞培養モジュール1、第2の細胞培養モジュール2、第3の細胞培養モジュール3(図示せず)、・・・、第(n−1)の細胞培養モジュール及び第nの細胞培養モジュールnを有している。
第1の細胞培養モジュール1及び第2の細胞培養モジュール2は、それぞれ、細胞回収部60で連結されている。また、第2の細胞培養モジュール2及び第3の細胞培養モジュール3は、それぞれ、細胞回収部64で連結されている。また、第(n−1)の細胞培養モジュール(n−1)及び第3の細胞培養モジュール3は、それぞれ、細胞回収部65で連結されている。このように、隣接する細胞培養モジュール同士が細胞回収部によって接続されている。本実施例2においては、実施例1と同様、細胞回収部60は、細胞供給管50並びに2つの供給制御部51及び61を有している。
本実施例2に係る本発明の細胞培養システム200においては、第1の細胞培養モジュール1及び第2の細胞培養モジュール2は、それぞれ、第2の細胞培養モジュール2の細胞回収部70を除いて、実施例1における第1の細胞培養モジュール1及び第2の細胞培養モジュール2の構成と同様の構成を有する。本実施例2に係る本発明の細胞培養システム200の第2の細胞培養モジュール2及び第3の細胞培養モジュール3は、それぞれ、実施例1の細胞回収部60と同様の構成の細胞回収部64及び65を有している。本実施例2に係る本発明の細胞培養システム200の第3の細胞培養モジュール3は、第2の細胞培養モジュール2と同様の構成を有している。また、本実施例2に係る本発明の細胞培養システム200の第nの細胞培養モジュールnは、実施例1の細胞回収部70と同様の構成の細胞回収部70nを有している。このように、本実施例2に係る本発明の細胞培養システム200においては、それぞれ同様の構成を有する第2の細胞培養モジュール2、第3の細胞培養モジュール3、・・・、第(n−1)の細胞培養モジュール(n−1)がそれぞれ接続されている。
また、第1の細胞培養モジュール1の細胞培養担体S1の凹部S11、第2の細胞培養モジュール2の細胞培養担体S2の凹部S21、第3の細胞培養モジュール3の細胞培養担体S3の凹部S31、・・・、第(n−1)の細胞培養モジュール(n−1)の細胞培養担体S(n-1)の凹部S(n-1)1、及び第nの細胞培養モジュールnの細胞培養担体Snの凹部Sn1には、以下のような式(1)を満たす関係がある。
凹部S11の面積<凹部S21の面積<凹部S31の面積
<・・・<凹部S(n-1)1の面積<凹部Sn1の面積 ・・・(1)
つまり、本実施例2に係る本発明の細胞培養システム200においては、凹部S11の面積、凹部S21の面積、凹部S31の面積、・・・、凹部S(n-1)1の面積、凹部Sn1の面積は、この順に大きくなっている。本実施例2においては、各細胞培養モジュールで培養された細胞は、細胞回収部により大きな凹部を有する隣接する細胞培養モジュールに移動される。細胞は、移動先の細胞培養モジュールでさらに大きく培養され、細胞回収部により大きな凹部を有する隣接する細胞培養モジュールに移動される。このプロセスを繰り返すことによって、第nの細胞培養モジュールnの細胞回収部70nからは、大きく培養された細胞を得ることができる。
ここで、図12に示す本実施例2に係る本発明の細胞培養システム200の動作を図13を用いて説明する。図13は、本実施例2に係る本発明の細胞培養システム200の各構成の動きを横軸を時間軸として説明する図である。図13においては、ポンプ41n、排出量供給部79n、循環量制御部118bn、循環量制御部118an、空気圧制御部22n、供給制御部60n、・・・ポンプ141、循環量制御部1118b、循環量制御部1118a、空気圧制御部222、供給制御部61、ポンプ41、供給制御部51、循環量制御部118b、循環量制御部118a及び空気圧制御部22の動きを例にとって説明している。なお、本実施例2に係る本発明の細胞培養システム200の動作は、実施例1に係る本発明の細胞培養システム100の動作と同様であるので、適宜、図2〜図10を参照することができる。
本実施例2の細胞培養システム200において、第1の細胞培養モジュール1における培養液の充填及び細胞培養ステップ、第1の細胞培養モジュール1における細胞剥離ステップ、第1の細胞培養モジュール1における細胞回収移動ステップ、第2の細胞培養モジュール2における培養液の充填及び細胞培養ステップ、及び第2の細胞培養モジュール2における細胞剥離ステップは、実施例1におけるそれぞれのステップと同様であるので、ここでは説明を省略する。
(第2の細胞培養モジュールにおける細胞回収移動ステップ)
実施例1と同様のプロセスを経て、第2の細胞培養モジュール2の内部空間114の第2の凹部S21に培養された細胞が剥離される。次に、剥離した細胞を細胞回収部64によって第3の細胞培養モジュール3(図示せず)に供給するステップについて説明する。可変部220の空気圧制御部222を「閉(Close)」状態とし、第2の細胞培養モジュール2の循環量制御部1118a、1118bを「開(Open)」状態とし、供給制御部151を「開(Open)」状態とし、供給制御部161を「開(Open)」状態とし、ポンプ141を「アップ(Up)」状態とすることで、第2の細胞培養モジュール2で培養した細胞を培養液ごと第3の細胞培養モジュール3の第3の凹部S31に供給することができる。このとき、第3の細胞培養モジュール3内の培養液の循環方向をダウンに制御する。
なお、本実施例2において、細胞培養システム200の第1の細胞培養モジュール1の培養した細胞を第2の細胞培養モジュール2に供給した後、新たに培養する細胞を第1の細胞培養モジュール1に供給することができる。そして、第1の細胞培養モジュール1において前述した時刻t0〜t1のステップを繰り返すことによって、第1の細胞培養モジュール1において細胞を培養するようにしてもよい。
(第3の細胞培養モジュールにおける培養液の充填及び細胞培養ステップ)
次に、細胞培養担体Sの第3の凹部S31の細胞を培養させる動作について説明する。図示しないが、可変部320の空気圧制御部322を「開(Open)」状態とし、第3の細胞培養モジュール3の循環量制御部3118a、3118bを「開(Open)」状態とし、供給制御部361を「閉(Close)」状態とし、ポンプ341を「ダウン(Down)」状態とし、予め培養液が収容されている培養液収容部331からポンプ341を用いて、密閉系部材310の内部空間314内に培養液を完全に満たされるまで供給する。内部空間314内に培養液が完全に満たされた状態で、培養液を供給する方向をダウンに維持する。この培養液の供給を継続させることで、培養液を密閉系部材310の内部空間314と循環部330との間を循環させる。このように、培養液の供給する方向をダウンに継続させることで、培養液が密閉系部材310と循環部330との間を循環させつつ、細胞培養担体Sの第3の凹部S31方向に液圧が供給される。そのため、骨細胞等の圧力に強い細胞も培養することができる。この状態を維持し細胞を培養する。本実施例2に係る本発明の細胞培養システム200においては、第1の細胞培養モジュール1の第1の凹部S11の面積よりも第2の細胞培養モジュール2の第2の凹部S21の面積の方が大きく、第2の細胞培養モジュール2の第2の凹部S21の面積よりも第3の細胞培養モジュール3の第3の凹部S31の面積の方が大きいため、第3の細胞モジュール3の第3の凹部S31においては、第2の凹部S21で培養された細胞がより大きな細胞に培養される。
(第3の細胞培養モジュールにおける細胞剥離ステップ)
次に、第3の細胞培養モジュール3の内部空間314の第3の凹部S31の細胞を剥離する。図示しないが、可変部320の空気圧制御部322を「閉(Close)」状態とし、第3の細胞培養モジュール3の循環量制御部3118a、3118bを「開(Open)」状態とし、供給制御部361を「閉(Close)」状態とし、ポンプ341を「アップ(Up)」状態とすることで、細胞培養担体Sの第3の凹部S31の細胞を剥離する。このように、培養液の供給する方向をアップとすることで、細胞培養担体Sの第2面Sbに液圧が供給される。この液圧により、細胞培養担体Sの第3の凹部S31で培養された細胞は、細胞培養担体Sの第3の凹部S31から剥離され、内部空間314内の培養液内に浮遊する。この状態を維持する。
本実施例2に係る本発明の細胞培養システム200は、以上の培養液の充填・細胞培養プロセス、細胞剥離ステップ、細胞回収移動ステップを繰り返すことによって、段階的に大きく培養しながら、細胞を第(n−1)の細胞培養モジュール(n−1)まで移動させ、培養され、剥離される。
本実施例2の本発明の細胞培養システム200は、第3の細胞培養モジュール3において細胞を培養している間に、第1の細胞培養モジュール1において、培養する細胞を供給して、前述した時刻t0〜tのプロセスである第1の細胞培養モジュールにおける培養液の充填、細胞の培養、細胞の剥離及び剥離した細胞を第2の細胞培養モジュール2に移動するステップを行うことができる。同時に第2の細胞培養モジュール2においては、第1の細胞培養モジュール1から供給された細胞を前述した時刻t3〜t5のプロセスである第2の細胞培養モジュール2における培養液の充填、細胞の培養、細胞の剥離及び剥離した細胞を第3の細胞培養モジュール3に移動するステップを行うことができる。
本実施例2の本発明に係る細胞培養システム200は、第1の細胞培養モジュール1で培養した細胞を第2の細胞培養モジュール2に供給した後に、新たに培養する細胞を第1の細胞培養モジュール1に供給して、前述した各ステップを行うことができる。つまり、培養した細胞を次の細胞培養モジュールに供給した後には、次に新たに培養する細胞を細胞培養モジュールに供給しているようにしてもよい。細胞の培養、細胞の剥離、細胞の移動の各ステップについては前述したためにここでは省略することにする。
(第(n−1)の細胞培養モジュールにおける細胞回収移動ステップ)
次に、第(n−1)の細胞培養モジュール(n−1)の内部空間において剥離した細胞を細胞回収部65によって第nの細胞培養モジュールnに供給するステップについて説明する。可変部22(n−1)の空気圧制御部22(n−1)を「閉(Close)」状態とし、第nの細胞培養モジュールnの循環量制御部118an、118bnを「開(Open)」状態とし、供給制御部51nを「開(Open)」状態とし、供給制御部61nを「開(Open)」状態とし、ポンプ41nを「アップ(Up)」状態とすることで、第(n−1)の細胞培養モジュール(n−1)で培養した細胞を培養液ごと第nの細胞培養モジュールnの第nの凹部Sn1に供給することができる。このとき、第nの細胞培養モジュールn内の培養液の循環方向をダウンに制御する。
(第nの細胞培養モジュールにおける培養液の充填及び細胞培養ステップ)
次に、細胞培養担体Sの第nの凹部Sn1の細胞を培養させる動作について説明する。図13に示すように、時刻tにおいて、可変部20nの空気圧制御部22nを「開(Open)」状態とし、第nの細胞培養モジュールnの循環量制御部118an、118bnを「開(Open)」状態とし、排出量制御部79nを「閉(Close)」状態とし、供給制御部60nを「閉(Close)」状態とし、ポンプ41nを「ダウン(Down)」状態とし、予め培養液が収容されている培養液収容部31nからポンプ41nを用いて、密閉系部材10nの内部空間14n内に培養液を完全に満たされるまで供給する。内部空間14n内に培養液が完全に満たされた状態で、培養液を供給する方向をダウンに維持する。この培養液の供給を継続させることで、培養液を密閉系部材10nの内部空間14nと循環部30nとの間を循環させる。このように、培養液の供給する方向をダウンに継続させることで、培養液が密閉系部材10nと循環部30nとの間を循環させつつ、細胞培養担体Sの第nの凹部S方向に液圧が供給される。そのため、骨細胞等の圧力に強い細胞も培養することができる。この状態を時刻tn−1〜tの間維持し、細胞を培養する。
(第nの細胞培養モジュールにおける細胞剥離ステップ)
次に、第nの細胞培養モジュールnの内部空間14nの第2の凹部Sn1の細胞を剥離する。図13の時刻tにおいて、可変部20nの空気圧制御部22nを「閉(Close)」状態とし、第nの細胞培養モジュールnの循環量制御部118an、118bnを「開(Open)」状態とし、供給制御部61nを「閉(Close)」状態とし、ポンプ41nを「アップ(Up)」状態とすることで、細胞培養担体Sの第nの凹部Sn1の細胞を剥離する。このように、培養液の供給する方向をアップとすることで、細胞培養担体Sの第2面Sbに液圧が供給される。この液圧により、細胞培養担体Sの第nの凹部Sn1で培養された細胞は、細胞培養担体Sの第nの凹部Sn1から剥離され、内部空間14n内の培養液内に浮遊する。この状態を図13の時刻t(n−1)〜tの間維持する。
(第nの細胞培養モジュールにおける細胞回収ステップ)
次に、剥離した細胞を細胞回収部70nによって細胞を回収するステップについて説明する。可変部20nの空気圧制御部22nを「閉(Close)」状態とし、第nの細胞培養モジュールnの循環量制御部118an、118bnを「開(Open)」状態とし、排出量制御部79nを「開(Open)」状態とし、供給制御部60nを「閉(Close)」状態とし、ポンプ41nを「アップ(Up)」状態とすることで、第nの細胞培養モジュールnで培養した細胞を培養液ごと細胞収容部78に回収される。
本実施例2に係る本発明の細胞培養システム200においては、上述の式(1)の条件を満たす第1の細胞培養モジュール1、第2の細胞培養モジュール2及び第3の細胞培養モジュール3、・・・、第nの細胞培養モジュールで順に細胞が培養される。よって、手作業による剥離・移動作業を行うことなく、段階的に細胞の大きさを制御しながら大きな細胞を培養することができる。
以上説明したとおり、本実施例に係る本発明の細胞培養システム200においては、手作業による剥離・移動作業を行う必要がなく、段階的に細胞の大きさを制御しながら大きな細胞を培養することができる。
また、本実施例2において、本発明の細胞培養システム200におけるn個の細胞培養モジュールの細胞培養担体の凹部の面積をそれぞれ適宜調整することによって、所望の大きさの細胞を得ることができる。
また、培養液の充填、細胞の培養、細胞の剥離及び細胞の移動が完了した細胞培養モジュールに、新たに培養する細胞を供給することを繰り返すことにより、第nの細胞培養モジュールnの細胞回収部78からは、次々と培養された細胞を得ることができる。
実施形態1に係る本発明の細胞培養システム1000の概略構成である。 実施形態1に係る本発明の細胞培養システムの各構成要素の動作を説明する図である。 実施形態2に係る本発明の細胞培養システム2000の概略構成である。 実施形態2に係る本発明の細胞培養システムの各構成要素の動作を説明する図である。 実施例1に係る細胞培養システムの断面構成を示す概念図である。 実施例1に係る細胞培養システムの動作の一例を説明するための概念図である。 実施例1に係る細胞培養システムの動作の一例を説明するための概念図である。 実施例1に係る細胞培養システムの動作の一例を説明するための概念図である。 実施例1に係る細胞培養システムの動作の一例を説明するための概念図である。 実施例1に係る細胞培養システムの動作の一例を説明するための概念図である。 実施例1に係る細胞培養システムの各構成要素の動作を説明する図である。 実施例2に係る細胞培養システムの断面構成を示す概念図である。 実施例2に係る細胞培養システムの各構成要素の動作を説明する図である。
符号の説明
1、2 細胞培養モジュール
10、110 密閉系部材
20、120 可変部
30、130 循環部
40、140 培養液循環系
50、150 細胞供給管
60、160 細胞回収部
1000 細胞培養システム
2000 細胞培養システム

Claims (7)

  1. 第1の細胞培養担体が収容された第1の培養容器、前記第1の培養容器内に第1の培養液を供給する第1の培養液供給系及び前記第1の培養液供給系における前記第1の培養液の流動方向を制御する第1の制御手段を備える第1の細胞培養手段と、
    第2の細胞培養担体が収容された第2の培養容器、前記第2の培養容器内に第2の培養液を供給する第2の培養系供給系及び前記第2の培養系供給系における前記第2の培養液の流動方向を制御する第2の制御手段を備える第2の細胞培養手段と、
    前記第1の培養容器内で培養された細胞を前記第1の培養液ごと前記第2の培養容器に供給する供給手段と、
    を備えることを特徴とする細胞培養システム。
  2. 前記供給手段は、前記第1の細胞培養手段の制御データに基づいて、前記供給手段の開閉動作を制御する第3の制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の細胞培養システム。
  3. 前記第1の培養液供給系及び前記第1の制御手段を用いて前記第1の細胞培養担体で培養された前記細胞に付与される圧力を制御することによって、前記細胞を前記第1の細胞培養担体から剥離し、
    前記第2の培養液供給系及び前記第2の制御手段を用いて前記第2の細胞培養担体で培養された前記細胞に付与される圧力を制御することによって、前記細胞を前記第2の細胞培養担体から剥離することを特徴とする請求項1又は2に記載の細胞培養システム。
  4. 前記第1の培養液供給系は、前記第1の培養容器内及び前記第1の培養液供給系内で前記前記第1の培養液を循環させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載の細胞培養システム。
  5. 前記第1の培養液供給系は前記培養液を収容する第1の培養液収容部及び第1のポンプを含み、前記第2の培養液供給系は前記培養液を収容する第2の培養液収容部及び第2のポンプを含むことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一に記載の細胞培養システム。
  6. 前記第1の細胞培養担体は前記細胞を培養する第1の凹部を有し、前記第2の細胞培養担体は、前記第1の凹部より大きい面積を有する第2の凹部を有することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一に記載の細胞培養システム。
  7. 前記第1の細胞培養担体及び前記第2の細胞培養担体は多孔体からなることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一に記載の細胞培養システム。
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