JP2007006852A - 顕微鏡 - Google Patents

顕微鏡 Download PDF

Info

Publication number
JP2007006852A
JP2007006852A JP2005194763A JP2005194763A JP2007006852A JP 2007006852 A JP2007006852 A JP 2007006852A JP 2005194763 A JP2005194763 A JP 2005194763A JP 2005194763 A JP2005194763 A JP 2005194763A JP 2007006852 A JP2007006852 A JP 2007006852A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microscope
unit
culture
focus adjustment
sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005194763A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4774835B2 (ja
JP2007006852A5 (ja
Inventor
Taijiro Kiyota
泰次郎 清田
Takayuki Uozumi
孝之 魚住
Nobuhiko Yonetani
信彦 米谷
Hirobumi Shiono
博文 塩野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2005194763A priority Critical patent/JP4774835B2/ja
Publication of JP2007006852A publication Critical patent/JP2007006852A/ja
Publication of JP2007006852A5 publication Critical patent/JP2007006852A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4774835B2 publication Critical patent/JP4774835B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M41/00Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation
    • C12M41/30Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation of concentration
    • C12M41/36Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation of concentration of biomass, e.g. colony counters or by turbidity measurements

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Abstract

【課題】 培養容器で培養される試料を観察する顕微鏡において、試料の生育状態に関する情報を自動で取得可能な顕微鏡を提供すること。
【解決手段】 培養容器で培養される試料を観察する顕微鏡であって、培養容器において試料が存在する第1の面と、所定の条件に基づいて、第1の面と異なる第2の面との少なくとも2つの面に対して焦点調節を行う焦点調節部と、第1の面と第2の面とにおいて、撮像して画像を生成する撮像部とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、培養容器で培養される試料を観察する顕微鏡に関する。
従来から、自動培養装置としてインキュベータが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなインキュベータでは、培養容器の格納、搬送などが自動で行われている。さらに、このようなインキュベータで培養されている試料を観察する際には顕微鏡が用いられ、電子カメラを用いた撮像による自動観察も行われている。
特開2004−180675号公報
通常、顕微鏡では試料の存在する培養容器の底面のみが観察対象とされる。しかしながら、培養容器の底面の観察情報だけでは試料の生育状態を正確に把握できない。
本発明は、培養容器で培養される試料を観察する顕微鏡において、試料の生育状態に関する情報を自動で取得可能な顕微鏡を提供することを目的とする。
本発明の顕微鏡は、培養容器で培養される試料を観察する顕微鏡であって、前記培養容器において前記試料が存在する第1の面と、所定の条件に基づいて、前記第1の面と異なる第2の面との少なくとも2つの面に対して焦点調節を行う焦点調節部と、前記第1の面と前記第2の面とにおいて、撮像して画像を生成する撮像部とを備える。
なお、好ましくは、前記焦点調節部は、前記第2の面として、前記培養容器の表面と、前記培養に用いる培地の表面と、前記培地の表面および前記第1の面の間で、かつ、前記試料の種類に応じて決められる中間面との少なくとも1つの面に対して焦点調節を行うようにしても良い。
また、好ましくは、前記焦点調節部は、前記培養容器の種類と、前記試料の種類と、前記培養に用いる培地の量との少なくとも1つに応じて、前記第2の面を決定して焦点調節を行うようにしても良い。
また、好ましくは、前記顕微鏡は、所定の環境条件に調整された恒温室で前記培養容器の前記試料を培養するインキュベータの内部に設置されるようにしても良い。
本発明によれば、培養容器で培養される試料を観察する顕微鏡において、試料の生育状態に関する情報を自動で取得可能な顕微鏡を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態における顕微鏡の構成を示すブロック図である。図1に示すように、顕微鏡1は、顕微鏡本体2、照明部3、コンピュータ4から構成される。
顕微鏡1は、ミクロ系およびマクロ系の観察が可能に構成される。顕微鏡本体2は、観察対象の試料を静置するステージ5、ミクロ用対物ガラス部6、ミクロ用対物レンズ部7、マクロ用対物ガラス部8、マクロ用対物レンズ部9、撮像部10、ミクロ用対物レンズ部7からの光束を撮像部10に導くミラー11、マクロ用対物レンズ部9からの光束を撮像部10に導くミラー12を備える。また、顕微鏡本体2は、照明部3と相互に接続可能なコネクタI/F部13、コンピュータ4と相互に接続可能な外部I/F部14、焦点調節を行う焦点調節部15、各部を制御する顕微鏡制御部16を備える。顕微鏡制御部16は、撮像部10、コネクタI/F部13、外部I/F部14、焦点調節部15と相互に接続されるとともに、ステージ5を制御する。
ミクロ用対物レンズ部7は、対物レンズ、対物レンズ駆動部、中間変倍部などを備える。なお、複数の対物レンズを備え、それらを切り替えて使用可能な構成であっても良い。また、マクロ用対物レンズ部9は、対物レンズ、対物レンズ駆動部などを備える。また、撮像部10は、撮像素子、A/D変換などの画像処理を行う画像処理部などを備える。
照明部3は、ミクロ用照明ガラス部20、ミクロ用照明部21、マクロ用照明ガラス部22、マクロ用照明部23を備える。ミクロ用照明部21およびマクロ用照明部23は、LEDなどの光源、集光レンズ、絞り、ミラーなどを備える。また、照明部3は、マクロ用照明ガラス部22およびマクロ用照明部23を制御する照明部制御部24を備える。照明部制御部24は、上述したコネクタI/F部13を介して、顕微鏡制御部16と接続され、顕微鏡制御部16の指示にしたがってミクロ用照明部21およびマクロ用照明部23を制御する。
コンピュータ4は、コンピュータ制御部31、表示部32、操作部33を備え、操作部33を介して顕微鏡1の動作に関わるユーザ指示を受け付けるとともに、顕微鏡1から取得した画像を表示部32に表示する。また、コンピュータ制御部31は、不図示のメモリに各部を制御するためのプログラムを予め記録する。そして、コンピュータ制御部31は、外部I/F部14を介して顕微鏡制御部16と接続され、撮像部10により生成された画像を顕微鏡制御部16から取得するとともに、顕微鏡制御部16を制御する。
顕微鏡1は、不図示のインキュベータの内部に設置される。そして、顕微鏡1のうち、照明部3およびステージ5は、インキュベータ内の恒温室内に設置される。このような構成により、調整された環境条件を変化させることなく観察を行うことができる。また、ステージ5には、不図示の搬送系により、観察対象の試料の培養容器が搬送される。搬送系の構成は、公知技術と同様であるため、説明を省略する。
ミクロ系の観察においては、ステージ5に静置された培養容器に対して、ミクロ用照明部21により照明光を照射し、ミクロ用照明ガラス部20、培養容器、ミクロ用対物ガラス部6、ミクロ用対物レンズ部7を順に透過し、ミラー11で反射された透過光を、撮像部10により撮像する。また、マクロ系の観察においては、ステージ5に静置された培養容器に対して、マクロ用照明部23により照明光を照射し、マクロ用照明ガラス部22、培養容器、マクロ用対物ガラス部8、マクロ用対物レンズ部9を順に透過し、ミラー12で反射された透過光を、撮像部10により撮像する。
顕微鏡制御部16は、ステージ5を上下方向に移動することにより、焦点調節の対象となる面を変更するとともに、焦点調節部15を介してミクロ用対物レンズ部7またはマクロ用対物レンズ部9の一部を対物レンズの光軸方向に移動して、焦点調節を行う。なお、焦点調節は、公知技術と同様に行われるため、説明を省略する。
図2に、本実施形態の顕微鏡1の観察対象である培養容器の例を示す。図2Aに示す培養容器は、35mmディッシュである。不図示の搬送系によりステージ5上に搬送可能であれば、ウェルプレートやフラスコなどどのような培養容器であっても良い。なお、以下では、図2Aに示す35mmディッシュを培養容器として液体培地で培養された細胞を、顕微鏡1で観察する場合を例に挙げて説明を行う。
以下、図面を用いて、本発明の特徴であるマクロ系の観察について説明する。このマクロ系の観察により、試料の生育状態に関する情報を取得することができる。
図3は、マクロ系の観察時の顕微鏡1の動作を示すフローチャートである。なお、観察に際しては、観察対象の試料の種類、培養容器の種類、培養に用いる培地の量の他、培養容器が複数存在する場合には観察順序、観察スケジュール(例えば、1日1回など)の情報が予めユーザにより指定されているものとする。これらの情報の指定については、従来の自動培養装置などと同様に行われるため、説明を省略する。
ステップS1において、コンピュータ制御部31は、各部を介して細胞接着面に対して焦点調節を行う。
図4Aは、培養容器である35mmディッシュの断面図であり、図4Bは、図4Aの一部分を拡大した図である。細胞接着面とは、図4Bに示すように、培養容器の底面近傍の面である。コンピュータ制御部31は、試料の種類、培養容器の種類などに基づいて、細胞接着面を決定し、外部I/F部14、顕微鏡制御部16を介してステージ5を上下方向に移動して、細胞接着面を焦点調節の対象となる面にする。なお、試料の種類、培養容器の種類などに基づく細胞接着面の決定は、コンピュータ制御部31の不図示のメモリにテーブルや演算式を予め記録しておくことにより実現する。
そして、コンピュータ制御部31は、外部I/F部14、顕微鏡制御部16、焦点調節部15を介してマクロ用対物レンズ部9を制御して、細胞接着面に対して焦点調節を行う。なお、焦点調節は山登り方式の画像AFやアクティブAFなど、どのような方法で行っても良い。
ステップS2において、コンピュータ制御部31は、外部I/F部14、顕微鏡制御部16を介して撮像部10を制御し、細胞接着面において撮像を行う。
ステップS3において、コンピュータ制御部31は、各部を介して浮遊面に対して焦点調節を行う。
浮遊面とは、図4Bに示すように、細胞接着面および後述する培地表面の間の中間面である。一般に、死細胞や弱った細胞は、細胞接着面に接着せずに培地に浮遊することが知られている。浮遊面は、このような浮遊した細胞が存在すると推測される面であり、コンピュータ制御部31は、試料の種類(特に、細胞の大きさ)、培養容器の種類、培地の量などに基づいて、浮遊面を決定し、外部I/F部14、顕微鏡制御部16を介してステージ5を上下方向に移動して、焦点調節の対象を細胞接着面から浮遊面に変更する。なお、試料の種類、培養容器の種類、培地の量などに基づく浮遊面の決定は、細胞接着面の決定と同様に、コンピュータ制御部31の不図示のメモリにテーブルや演算式を予め記録しておくことにより実現する。
そして、コンピュータ制御部31は、ステップS1と同様に各部を制御して、浮遊面に対して焦点調節を行う。なお、細胞の輪郭のボケ量を算出して、細胞接着面に接着した細胞の高さを超えたことを認識して、AFを行うようにしても良い。
ステップS4において、コンピュータ制御部31は、外部I/F部14、顕微鏡制御部16を介して撮像部10を制御し、浮遊面において撮像を行う。
ステップS5において、コンピュータ制御部31は、各部を介して培地表面に対して焦点調節を行う。
培地表面とは、図4Bに示すように、培養に用いられる培地の表面である。コンピュータ制御部31は、培養容器の種類、培地の量などに基づいて、培地表面を決定し、外部I/F部14、顕微鏡制御部16を介してステージ5を上下方向に移動して、焦点調節の対象を浮遊面から培地表面に変更する。なお、培養容器の種類、培地の量などに基づく培地表面の決定は、細胞接着面の決定と同様に、コンピュータ制御部31の不図示のメモリにテーブルや演算式を予め記録しておくことにより実現する。
そして、コンピュータ制御部31は、ステップS1と同様に各部を制御して、培地表面に対して焦点調節を行う。なお、培地の表面界面の画像コントラスト変化を利用して、AFを行うようにしても良い。
ステップS6において、コンピュータ制御部31は、外部I/F部14、顕微鏡制御部16を介して撮像部10を制御し、培地表面において撮像を行う。
ステップS7において、コンピュータ制御部31は、各部を介して培養容器表面に対して焦点調節を行う。
培養容器表面とは、図4Bに示すように、培養容器の上側の表面である。コンピュータ制御部31は、培養容器の種類、蓋の高さなどに基づいて、培養容器表面を決定し、外部I/F部14、顕微鏡制御部16を介してステージ5を上下方向に移動して、焦点調節の対象を培地表面から培養容器表面に変更する。なお、培養容器の種類、蓋の高さなどに基づく培養容器表面の決定は、細胞接着面の決定と同様に、コンピュータ制御部31の不図示のメモリにテーブルや演算式を予め記録しておくことにより実現する。
そして、コンピュータ制御部31は、ステップS1と同様に各部を制御して、培養容器表面に対して焦点調節を行う。なお、培養容器の蓋の部分に文字などが記載されている場合は、この文字に対して、AFを行うようにしても良い。
ステップS8において、コンピュータ制御部31は、外部I/F部14、顕微鏡制御部16を介して撮像部10を制御し、培養容器表面において撮像を行う。
ステップS9において、コンピュータ制御部31は、ステップS2、ステップS4、ステップS6、ステップS8で生成した画像を、顕微鏡制御部16、外部I/F部14を介して、コンピュータ4に取り込む。
ステップS10において、コンピュータ制御部31は、取り込んだ画像を解析する。コンピュータ制御部31は、以下の点について解析を行う。
(1)ステップS2で撮像した細胞接着面の画像の解析
コンピュータ制御部31は、細胞接着面の画像を解析し、細胞の混み具合と、細胞の密度とを検出する。細胞の混み具合とは、培地中の細胞の局地的な粗密を示し、生育状態が良好であれば、均一になる。また、密度とは、培地面積に対する細胞の存在する面積であり、生育が進むにつれて密度は高くなる。
(2)ステップS4で撮像した浮遊面の画像の解析
コンピュータ制御部31は、浮遊面の画像を解析し、死細胞の数を検出することにより、死亡率を求める。
(3)ステップS6で撮像した培地表面の画像の解析
コンピュータ制御部31は、培地表面の画像を解析し、培地の白濁の度合いを検出することにより、コンタミネーションの有無および程度を検出する。また、培地にフェノールレッドなどの指示薬が含まれている場合には、色相を検出して培地のpHを推定する。
(4)ステップS8で撮像した培養容器表面の画像の解析
コンピュータ制御部31は、培養容器表面の画像を解析し、文字情報やクロスコンタミネーションの有無などを検出する。図2Bの点線aで囲まれた部分に示すように、文字情報が記入されている場合は、この文字情報を取得する。なお、また、図2Bの点線bで囲まれた部分に示すように、培養容器にヒビなどの損傷が見られる場合は、損傷が存在することを認識する。また、図2Bの点線cで囲まれた部分に示すように、培地のこぼれが見られる場合には、クロスコンタミネーションが発生している可能性があるということを認識する。
(5)複合的な解析
コンピュータ制御部31は、(1)で説明した細胞の混み具合および細胞の密度、(3)で説明した培地のpHなどに基づいて、継代時期および培地交換時期を推定する。なお、推定の際には、生育状態の推移を知る必要があり、今回の観察より以前に観察された各画像との比較を行って、継代時期および培地交換時期を推定する。
ステップS11において、コンピュータ制御部31は、ステップS9で取り込んだ画像とステップS10で行った解析の解析結果とを不図示の記録部に記録する。記録の際には、観察日時などの情報とともに画像と解析結果とを関連付けて記録する。
このとき、解析結果をユーザに対して報知したり、解析結果に基づいてユーザに対して警告を行うようにしても良い。例えば、継代時期、培地交換時期をユーザに対して報知するようにしても良い。また、死亡率が一定の値を超えた場合やコンタミネーション、クロスコンタミネーション、損傷が発生した場合にユーザに対して警告するようにしても良い。報知および警告は、ブザーなどの音声情報を利用しても良いし、文字情報やランプなどの視覚情報を利用しても良い。また、電子メールなどを利用して報知および警告を行うようにしても良い。
また、記録の際に、各情報をデータベース化するようにしても良い。例えば、生育状態の推移を知るために、以前の観察結果と併せてグラフなどを作成するようにしても良い。
以上説明したように、本実施形態によれば、培養容器において試料が存在する第1の面と、所定の条件に基づいて、前記第1の面と異なる第2の面との少なくとも2つの面に対して焦点調節を行い、第1の面と第2の面とにおいて、撮像して画像を生成する。したがって、これらの画像の比較検討により、試料の生育状態に関する情報を自動で取得することができる。
また、本実施形態によれば、第2の面として、培養容器の表面と、培養に用いる培地の表面と、培地の表面および第1の面の間で、かつ、試料の種類に応じて決められる中間面との少なくとも1つに対して焦点調節を行う。したがって、培養容器の表面を第2の面とした場合には、表面に記入された文字などの情報や培地がこぼれることによるクロスコンタミネーションの有無などの情報を取得することができる。また、培養に用いる培地の表面を第2の面とした場合には、カビなどによるコンタミネーションの有無や培地の色相などの情報を取得することができる。また、中間面を第2の面とした場合には、死細胞の状態などの情報を取得することができる。
また、本実施形態によれば、培養容器の種類と、試料の種類と、培養に用いる培地の量との少なくとも1つに応じて、第2の面を決定して焦点調節を行う。したがって、第2の面に対する焦点調節を速やかに実行することができる。
また、本実施形態によれば、顕微鏡は、所定の環境条件に調整された恒温室で培養容器の試料を培養するインキュベータの内部に設置される。したがって、調整された環境条件を変化させることなく試料の生育状態に関する情報を取得することができる。
なお、本実施形態では、ステージ5を上下方向に移動することにより、焦点調節の対象となる面を変更する例を示したが、他の部分(撮像部10など)を移動することにより焦点調節の対象となる面を変更するようにしても良い。また、焦点調節の対象となる面の決定をテーブルや演算式を予め記録しておくことにより実現する例を示したが、他の方法で実現するようにしても良い。また、図4に示した4つの面以外の面を、さらに焦点調節の対象とするようにしても良い。
また、本実施形態では、ミクロ用対物レンズ部7またはマクロ用対物レンズ部9の一部を対物レンズの光軸方向に移動して、焦点調節を行う例を示したが、他の部分(ステージ5など)を移動することにより焦点調節を行うようにしても良い。
また、本実施形態では、それぞれの面に移動した後にAFを行う例を示したが、AFを省略することにより動作を簡略化するようにしても良い。また、AFの際に上下限を設けるようにしても良い。例えば、細胞接着面に対する焦点調節では、細胞の大きさに基づいて上下限を設けることによりAFに要する時間を短縮することが期待できる。また、例えば、浮遊面に対する焦点調節では、細胞接着面に応じて下限を設定し、培地表面と細胞の大きさとに応じて上限を設定することができる。
また、本実施形態では、ミクロ観察系とマクロ観察系とを隣接して備えた顕微鏡1を例に挙げて説明を行ったが、マクロ観察系のみを備えたものであっても良いし、ミクロ観察系とマクロ観察系とが離れた位置に設けられたものであっても良い。
また、本実施形態では、液体培地で培養された細胞を透過照明により観察する例を示したが、固体培地で培養された試料を観察する場合や、反射照明により観察を行う場合にもにも同様に本発明を適用することができる。
また、本実施形態では、インキュベータの内部に設置された顕微鏡1を例に挙げて説明を行ったが、本発明はこの例に限定されない。また、本実施形態では、照明部3およびステージ5が、インキュベータ内の恒温室内に設置される例を示したが、顕微鏡やインキュベータの構成に応じて適宜本発明を適用することができる。
また、本実施形態では、撮像部10による撮像の終了後に、コンピュータ4による画像の解析を行う例を示したが、撮像部10による撮像の終了後には画像の記録のみを行い、解析は後に行うようにしても良い。また、他のコンピュータを用いて画像の解析を行うようにしても良い。
本実施形態の顕微鏡の構成を示すブロック図である。 培養容器について説明する図である。 本実施形態の顕微鏡の動作を示すフローチャートである。 焦点調節について説明する図である。
符号の説明
1,顕微鏡 2,顕微鏡本体 4,コンピュータ 5,ステージ 10,撮像部 15,焦点調節部 16,顕微鏡制御部 31,コンピュータ制御部

Claims (4)

  1. 培養容器で培養される試料を観察する顕微鏡であって、
    前記培養容器において前記試料が存在する第1の面と、所定の条件に基づいて、前記第1の面と異なる第2の面との少なくとも2つの面に対して焦点調節を行う焦点調節部と、
    前記第1の面と前記第2の面とにおいて、撮像して画像を生成する撮像部と
    を備えたことを特徴とする顕微鏡。
  2. 前記焦点調節部は、前記第2の面として、前記培養容器の表面と、前記培養に用いる培地の表面と、前記培地の表面および前記第1の面の間で、かつ、前記試料の種類に応じて決められる中間面との少なくとも1つの面に対して焦点調節を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡。
  3. 前記焦点調節部は、前記培養容器の種類と、前記試料の種類と、前記培養に用いる培地の量との少なくとも1つに応じて、前記第2の面を決定して焦点調節を行う
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の顕微鏡。
  4. 前記顕微鏡は、所定の環境条件に調整された恒温室で前記培養容器の前記試料を培養するインキュベータの内部に設置される
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の顕微鏡。
JP2005194763A 2005-07-04 2005-07-04 顕微鏡 Active JP4774835B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005194763A JP4774835B2 (ja) 2005-07-04 2005-07-04 顕微鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005194763A JP4774835B2 (ja) 2005-07-04 2005-07-04 顕微鏡

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2007006852A true JP2007006852A (ja) 2007-01-18
JP2007006852A5 JP2007006852A5 (ja) 2009-01-29
JP4774835B2 JP4774835B2 (ja) 2011-09-14

Family

ID=37746126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005194763A Active JP4774835B2 (ja) 2005-07-04 2005-07-04 顕微鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4774835B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008105172A1 (ja) * 2007-02-28 2008-09-04 Nikon Corporation インキュベータ、スケジュール管理方法およびプログラム
WO2008129789A1 (ja) * 2007-03-19 2008-10-30 Nikon Corporation 観察装置および波長制限フィルタ
WO2009001759A1 (ja) * 2007-06-22 2008-12-31 Nikon Corporation 細胞観察装置および細胞観察方法、並びにプログラム
WO2009050886A1 (ja) * 2007-10-19 2009-04-23 Nikon Corporation プログラム、コンピュータおよび培養状態解析方法
JP2009201368A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Nikon Corp インキュベータ、スケジュール管理方法およびプログラム
WO2019012573A1 (ja) * 2017-07-10 2019-01-17 オリンパス株式会社 細胞画像取得装置および培養細胞管理方法
JPWO2018142702A1 (ja) * 2017-01-31 2019-11-14 株式会社ニコン 培養支援装置、観察装置、及びプログラム
CN111592984A (zh) * 2020-06-16 2020-08-28 赵宇航 一种多功能细胞检测仪
US11549093B2 (en) 2017-06-22 2023-01-10 Sony Corporation Measurement apparatus

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001275659A (ja) * 2000-03-31 2001-10-09 Masahito Taya 細胞培養方法、細胞培養装置及び記録媒体
JP2003501693A (ja) * 1999-06-04 2003-01-14 ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ 顕微鏡用の強固な自動焦点システム
JP2004016194A (ja) * 2002-06-20 2004-01-22 Hitachi Medical Corp 細胞培養装置
JP2005055879A (ja) * 2003-07-18 2005-03-03 Olympus Corp 共焦点走査型顕微鏡、注目領域指定方法、及びプログラム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003501693A (ja) * 1999-06-04 2003-01-14 ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ 顕微鏡用の強固な自動焦点システム
JP2001275659A (ja) * 2000-03-31 2001-10-09 Masahito Taya 細胞培養方法、細胞培養装置及び記録媒体
JP2004016194A (ja) * 2002-06-20 2004-01-22 Hitachi Medical Corp 細胞培養装置
JP2005055879A (ja) * 2003-07-18 2005-03-03 Olympus Corp 共焦点走査型顕微鏡、注目領域指定方法、及びプログラム

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101541943B (zh) * 2007-02-28 2014-01-29 株式会社尼康 培养箱、预订时间管理方法和程序
JP2008241699A (ja) * 2007-02-28 2008-10-09 Nikon Corp インキュベータ、スケジュール管理方法およびプログラム
US10012662B2 (en) 2007-02-28 2018-07-03 Nikon Corporation Incubator, schedule management method, and program
US9238790B2 (en) 2007-02-28 2016-01-19 Nikon Corporation Incubator, schedule management method, and program
WO2008105172A1 (ja) * 2007-02-28 2008-09-04 Nikon Corporation インキュベータ、スケジュール管理方法およびプログラム
WO2008129789A1 (ja) * 2007-03-19 2008-10-30 Nikon Corporation 観察装置および波長制限フィルタ
US8159675B2 (en) 2007-03-19 2012-04-17 Nikon Corporation Observation device and wavelength limiting filter
JP5115552B2 (ja) * 2007-03-19 2013-01-09 株式会社ニコン 観察装置および波長制限フィルタ
WO2009001759A1 (ja) * 2007-06-22 2008-12-31 Nikon Corporation 細胞観察装置および細胞観察方法、並びにプログラム
US8541228B2 (en) 2007-06-22 2013-09-24 Nikon Corporation Cell observation apparatus, cell observation method, and program
JP5672700B2 (ja) * 2007-06-22 2015-02-18 株式会社ニコン 細胞観察装置およびプログラム
US8606809B2 (en) 2007-10-19 2013-12-10 Nikon Corporation Program recording medium, computer, and culture state analyzing method
WO2009050886A1 (ja) * 2007-10-19 2009-04-23 Nikon Corporation プログラム、コンピュータおよび培養状態解析方法
JP2009201368A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Nikon Corp インキュベータ、スケジュール管理方法およびプログラム
JPWO2018142702A1 (ja) * 2017-01-31 2019-11-14 株式会社ニコン 培養支援装置、観察装置、及びプログラム
US11640664B2 (en) 2017-01-31 2023-05-02 Nikon Corporation Culturing assistance device, observation device and program
JP7501993B2 (ja) 2017-01-31 2024-06-18 株式会社ニコン 培養支援方法、培養支援装置、観察装置、及びプログラム
US11549093B2 (en) 2017-06-22 2023-01-10 Sony Corporation Measurement apparatus
WO2019012573A1 (ja) * 2017-07-10 2019-01-17 オリンパス株式会社 細胞画像取得装置および培養細胞管理方法
CN111592984A (zh) * 2020-06-16 2020-08-28 赵宇航 一种多功能细胞检测仪

Also Published As

Publication number Publication date
JP4774835B2 (ja) 2011-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4774835B2 (ja) 顕微鏡
US10416433B2 (en) Cell image acquisition device, method, and program
US8503790B2 (en) Image-processing method, image-processing program and image-processing device for processing time-lapse image
US8588504B2 (en) Technique for determining the state of a cell aggregation image processing program and image processing device using the technique, and method for producing a cell aggregation
JP5677441B2 (ja) 観察装置、観察プログラム及び観察システム
JP5633753B2 (ja) フォーカス制御方法および培養観察装置
JP2012523583A (ja) 改良型予測オートフォーカスシステム及びその方法
EP2256212B1 (en) Living cell judging method for cell observation, image processing program for cell observation, and image processing device
WO2012117647A1 (ja) 観察プログラムおよび観察装置
KR20200041982A (ko) 실시간 오토포커스 스캐닝
JP5177138B2 (ja) 観察装置
WO2011004568A1 (ja) 受精卵観察の画像処理方法、画像処理プログラム及び画像処理装置、並びに受精卵の製造方法
JP6675279B2 (ja) 撮影装置および方法並びに撮影制御プログラム
WO2013094365A1 (ja) 観察システム、プログラム及び観察システムの制御方法
JP2009204451A (ja) ウェルプレートとそれを用いた蛍光イメージングシステム
JP2007006852A5 (ja)
JP2011004638A (ja) 受精卵観察の画像処理方法、画像処理プログラム及び画像処理装置
JP2009229276A (ja) 細胞観察の画像解析方法、画像処理プログラム及び画像処理装置
US20090046359A1 (en) Microscope
JP2012039930A (ja) 培養物観察の画像処理方法、画像処理プログラム及び画像処理装置、並びに培養物の製造方法
JP2011010621A (ja) 培養物観察の画像処理方法、画像処理プログラム及び画像処理装置
US20180348493A1 (en) Cell observation apparatus and method
JP5445499B2 (ja) 観察装置
JP5440534B2 (ja) 観察システム及び観察プログラム
JP2012042327A (ja) 培養物観察の画像処理方法、画像処理プログラム及び画像処理装置、並びに培養物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080625

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110308

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110531

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4774835

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250