JP2004033035A - 胚の培養装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】胚の左右非対称性を制御できる培養装置を提供する。
【解決手段】培養容器1内に、胚の一部を保持するための保持部6を設ける。培養容器1内において、保持部6上の胚に対し培養液を順次供給するように上記培養液を流すためのポンプ部2を設ける。培養容器1内を流れる培養液流8の方向を制御する制御部5を設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マウス等の脊椎動物、哺乳動物の胚(胎児)の培養に好適な胚の培養装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、胚の培養には、胚の表面が常に新鮮な培養液と接することが必要なことから、胚と培養液とを入れて、封をした試験管を、横倒しにして回転させ、試験管内で胚が自由に転がるように設定して、胚を培養していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来では、胚表面において、培養液の流れ方向を制御することは困難であり、また、胚を顕微鏡にて観察することも不可能であるという問題を生じている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の培養装置は、以上の課題を解決するために、培養容器内に設けられた、胚の一部を保持するための保持部と、培養容器内において保持部上の胚に対し培養液を順次供給するように上記培養液を流すためのポンプ部と、培養容器内を流れる培養液流の方向を制御する制御部とを有していることを特徴としている。
【0005】
上記培養装置では、保持部は、胚の一部が嵌入する凹部を備えていることが好ましい。上記培養装置においては、保持部は有底筒状に形成されていてもよい。
【0006】
上記構成によれば、保持部(その凹部や有底筒状)に一部が保持されて固定された胚に対して、ポンプ部によって、常時、新鮮な培養液を供給できて、胚の培養が可能となり、また、胚が固定されているので、上記胚を顕微鏡にて観察し易くなっている。
【0007】
また、上記構成では、培養容器内を流れる培養液流の方向を制御するから、左右の非対称性の決定に関与している、胚のノード上での流れ方向を制御できて、上記非対称性を制御できる。これにより、上記構成は、左右の非対称性を制御できることにより、実験動物の生育や、発生実験に好適に用いることができる。
【0008】
上記培養装置では、保持部は、凹部開口内周部に切り欠き部を備えていることが望ましい。上記構成によれば、胚を、例えば先端部が緩く曲がったタングステン針にて保持部に入れたり、取り出したりする場合に、切り欠き部によって、上記操作を円滑化できる。
【0009】
上記培養装置においては、保持部における凹部内面には、胚における、胚体外円錐およびライヘルト膜の少なくとも一方と付着性を有する付着部材が形成されていることが好ましい。上記培養装置では、付着部材は、アクリル系樹脂を含んでいてもよい。
【0010】
上記構成によれば、アクリル系樹脂などからなる付着部材により、胚の一部を保持部に固定できるので、上記胚を動かさずに培養できる。
【0011】
上記培養装置においては、培養容器内での培養液流に乱流が発生することを抑制するために、層状の流れを形成する多孔質部が、培養容器内における培養液の吐出部に設けられていることが望ましい。
【0012】
上記構成によれば、胚上の培養液流の向きや速度が種々に変化して制御が困難な乱流の発生を多孔質部によって抑制できるから、胚上での培養液流の制御を簡素化できる。
【0013】
上記培養装置では、培養容器における保持部を備えた基体部が光透過性部材からなっていることが好ましい。上記培養装置においては、培養容器における、保持部と対面するフタ部が光透過性部材からなっていることが望ましい。
【0014】
上記構成によれば、基体部およびフタ部の少なくとも一方が光透過性部材からなっていることにより、保持部上の胚を外部から顕微鏡にて容易に観察することが可能となる。
【0015】
上記培養装置では、制御部は、胚に形成されるノードの向きに応じて培養液流の方向を制御するようになっていてもよい。上記構成によれば、胚に形成されるノードの向きに応じて培養液流の方向を制御するので、上記胚の左右非対称性を、より確実に制御できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る胚の培養装置について図1ないし図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0017】
胚の培養装置は、図1に示すように、培養容器1と、ペリスタティックポンプ2と、シリコンチューブ3と、デパルセーター4と、制御部5とを有している。
【0018】
培養容器1には、容器本体1aが略長方形板状に設けられている。容器本体1aでは、培養するために培養液が流れる培養空間1bが容器本体1aの長手方向に沿うように形成されている。容器本体1aの素材としては、光透過性を有していることが好ましく、例えばアクリル系樹脂が挙げられる。
【0019】
また、容器本体1aの長手方向の両端部に、培養液の導入口1cと排出口1dとがそれぞれ容器本体1aの長手方向に沿うように形成されている。さらに、容器本体1aには、培養液流8において乱流の発生を抑制できるように、導入口1cと面した位置に、導入口1cから培養空間1bの内方に向かって、幅(上記長手方向に直交する方向の長さ)が順次大きくなるテーパー部1eが形成されている一方、排出口1dと面した位置に、培養空間1bの内方から排出口1dに向かって、幅が順次小さくなるテーパー部1fが形成されている。
【0020】
その上、培養空間1b内の、導入口(吐出口)1c側のテーパー部1eには、培養液流8を層流状にして吐出するためのフィルター1gがアクリル系樹脂からなる繊維等の集合体である多孔質部により設けられている。上記フィルター1gにより、培養空間1b内の培養液流8の流速を上げても、上記培養液流8における乱流発生を抑制することができる。
【0021】
また、培養空間1bを密閉するためのフタ部1hが、ガスケット1iを介し容器本体1aに対して着脱自在に設けられている。フタ部1hは、ガラスなどの光透過性を有する部材からなっていることが好ましい。ガスケット1iの素材としては、密封性を確保できるものであればよいが、例えば0.5mm厚のシリコンゴムが挙げられる。
【0022】
前記のペリスタティックポンプ2は、培養液を輸送して、循環させるものであればよく、特にペリスタティックに限定されるものではない。前記シリコンチューブ3は、培養容器1およびペリスタティックポンプ2を互いに連結して、培養液を輸送して、循環させ、培養液に対して不活性なものであればよく、特にシリコン等の素材に限定されるものではない。
【0023】
前記デパルセーター4は、上部に空間を有するようになっており、その空間の空気層の弾性的伸縮によって、ペリスタティックポンプ2の脈流を平滑化するためのものである。前記制御部5は、ペリスタティックポンプ2を制御して、胚の設置位置や向きに応じて培養液流8の流れる方向や、培養液流8の輸送速度を制御できるようになっている。なお、上記制御部5は、ペリスタティックポンプ2を一定方向、かつ一定速度に固定して動作させるもの(例えば電源)であってもよい。
【0024】
そして、上記胚の培養装置では、図2および図3にも示すように、マウスやラットのような脊椎動物や哺乳動物の胚(胎児)を保持するための保持部6が、培養容器1aと一体的(つまりアクリル系樹脂からなる)に、複数、培養容器1aの平面状の内底部1j上に立設するようにそれぞれ設けられている。
【0025】
上記各保持部6の配列は、培養液流8の流れる方向に沿って各保持部6が互いに等間隔(例えば6mm間隔)に並ぶ列が、複数、互いに平行に、かつ等間隔(2mm間隔)に並び、互いに隣り合う列同士が培養液流8の方向に沿って、列の各保持部6間隔の約半分(3mm)ずれるようになっている。この配列によって、培養液流8に対し乱流の発生を抑制できると共に、より多くの保持部6を培養容器1a内に形成できる。
【0026】
保持部6の素材としては、光透過性を有していることが好ましく、また、胚の一部(例えば胚体外円錐、ライヘルト膜の一部)に対して親和性つまり付着力を備えている(言い換えると、表面に極性基を有する)ことが望ましく、例えば前述したアクリル系樹脂が挙げられる。上記極性基としては、水酸基、スルホン酸基、リン酸基等が挙げられる。保持部6の素材としてシリコンゴムを用いた場合、胚7は保持部6に付着しなかった。
【0027】
上記保持部6は、胚の一部を保持できる凹部形状である、有底円筒状(外径1〜2mm、内径は胚の直径に合わせ0.5mm程度)に形成され、図2にも示すように、複数、互いに隣り合う保持部6同士の間隔が略同一となるように配列されている。上記では、円筒状の例を挙げたが、胚の一部を保持できる凹部形状であればよく、例えば四角形筒状などの多角形筒状であってもよい。
【0028】
また、保持部6の内底面部6aは、培養容器1aの平面状の内底部1jより高い位置(つまり、培養容器1aの外底面1kと内底部1jとの間隔より、上記外底面1kと内底面部6aとの間隔が大きい)に形成されている。その理由は、壁面のそばでは、培養液の流速が落ちることから、胚のノードが内底部1jから離れた、チャンバー(培養空間1b)のほぼ真ん中の高さに位置するように設計したからである。つまり、内底面部6aの高さは、流体力学的な効果をねらって設計されている。
【0029】
さらに、保持部6の開口内周部には、先端が鈍く曲がったタングステン針を用いて胚を保持部6内に効率よく入れたり出したりするための切り欠き部6bが内方から外方に向かって順次径が大きくなるテーパー形状に形成されている。
【0030】
次に、上記培養装置を用い、胚のノードに対する培養液の流れる方向を変えて、胚の培養を行う方法について説明する。用いた胚は、Pitx2−lacZ導入遺伝子(Pitx2の非対称性を再現した導入遺伝子、17−P1)を含む雄マウスをICR雌マウス(Charles River)と交配して得られ、培養液中での、胎生7.7日の培養時点にて詳細に観察された。上記培養液としては、ダルベッコ改訂イーグル培地(Dulbecco’s modified Eagle’s medium, DMEM)に、10%の牛胎児血清と、25mMのHEPES−NaOH(pH7.2)を加えたものを用いた。
【0031】
胚の生長段階は、その形態により判断された。レイトバッド(late−bud)期と、レイトヘッドフォールド(late−headfold)期との間の生長段階のものが、本培養容器によるフロー培養に用いられた。上記フロー培養により培養された胚は、14時間培養されると、4体節(somite)から7体節の段階まで生長した。なお、上記培養により、4体節未満の生長不良の胚については、分析せずに廃棄された。
【0032】
上記胚は、脊索の一部であるノードにおいて、多くの繊毛を一方向にノード流が形成されるように有している。上記胚においては、そのノード流の方向によって左右の非対称性の少なくとも一部が発現することが分かった。
【0033】
続いて、培養した胚は、通常の回転培養にてさらに32時間培養された。上記の培養によって、得られた胚は、通常の(母体内の)成長における9.5日胚の段階にまで成長した。その後、胚は、通常の方法を用いてX−galにて染色された。導入遺伝子の存在は、第一鰓弓(first branchial arch)の位置にて染色するX−galにより、およびポリメレースチェーン反応(PCR)に基づく遺伝子型決定法(genotyping)にて決定された。上記各培養段階を通して、胚は、5%の炭酸ガスおよび20%の酸素ガスの存在下で、標準的な培養液にて培養された。上記培養液は、50%のラット血清、50%のDMEM with 44mMNaHCO(pH7.2)、ペニシリン(50Uml−1)、およびストレプトマイシン(50mgml−1)を含む。
【0034】
胚のノードでの流れを視覚化するために、培養溶液に対して、直径1μmの赤蛍光ポリスチレンビーズ2%溶液を、1/500の容量比にて、胚の培養液に添加した。上記培養溶液は、50%のラット血清、50%のDMEM with 44mMNaHCO3(pH7.2)である。ノード上の流れは、ノードでの通常の(自然な)流れが最も顕著に現れる、ノード表面から約5μmの高さ位置に存在する上記ビーズにより視覚化される。蛍光像は、CCDカメラにて撮影され、通常のパソコンによる画像処理にて処理されて得られた。
【0035】
次に、本発明の培養装置を用いた培養例を図4(a)および図4(b)に基づいて説明する。まず、上記の略円柱状の胚7を、ピンセット等を用いて子宮および脱落膜から取り出した。このとき、上記胚7は、胚体外円錐、ライヘルト膜の一部である付着部7aをノード7bの軸方向の反対側に有する状態となっている。上記胚7の方向は、A(anterior、頭側)P(posterior、尾側)L(left、左側)R(right、右側)の略号で表わされる。
【0036】
続いて、上記タングステン針にて取り出した胚7を、その付着部7aが保持部6の内底部に当接すると共に、次のように方向を合わせて保持部6内に導入した。このとき、図4(a)に示すように、胚の、左向きの流れであるノード流7cに培養液流8の流れる方向を合わせる場合(左向き(leftward)の流れ)と、逆に、図4(b)に示すように、胚のノード流7cに対して培養液流8の方向を逆方向にて合わせる場合(右向き(rightward)の流れ)とをそれぞれ設定し、また、培養液流の速度をノード流7cの速度より遅い、速いの2段階(平均速度、5.7μms−1、110μms−1)にてそれぞれ設定した。
【0037】
それらの結果を、図5にそれぞれ示した。図5に記載の、ASEは、トランスジェニックとして導入したPitX2に由来する左側特異的エンハンサーの発現を示し、CACは、原始心房(common atriumchamber)を示し、TAは、動脈幹(truncus arteriosus)を示す。図5の結果から明らかなように、培養液流方向8を逆方向にて合わせ、特に、流速を速めた場合、左右の非対称性の逆転(図5では、斜線のハッチングで示した暗部分)が増加していることにより分かる。
【0038】
このように本発明の培養装置は、胚における、左右の非対称性を制御できることから、マウスなどの実験動物の生産や、生物の発生に関する実験器具として有用であることが分かる。上記実験としては、胚の左右非対称性を操作したり、胚に対して一定方向の流れをかけ続けたり、初期胚のタイムラスプ(微速度)の観察や、局所的な遺伝子導入など胚を動かさずに生育させたりする場合が挙げられる。
【0039】
また、本発明の培養装置は、胚(胎児)を多数培養する際に、各胚(胎児)のノード(node)7bに対する培養液流8の層流を一定方向に発生させるための還流機構であるペリスタティックポンプ2を設けたことにより。多数の胚(胎児)の非対称性を精度よく、同時に制御することが可能となっている。
【0040】
これによって、本発明の培養装置は、非対称性の研究をはじめとする種々の研究に利用できるほか、この培養装置を使用することで、マウス等の実験動物の胚を、より均一な条件で培養し、形質の揃った胚の作成およびそれを用いたより均質な実験動物の作成も可能となる。
【0041】
【発明の効果】
本発明の培養装置は、以上のように、培養容器内に設けられた、胚の一部を保持するための保持部と、培養容器内において、保持部上の胚に対し培養液を順次供給するように上記培養液を流すためのポンプ部と、培養容器内を流れる培養液流の方向を制御する制御部とを有している構成である。
【0042】
それゆえ、上記構成は、上記制御部による培養液流の方向の制御によって、培養する胚における、左右の非対称性を制御できるから、実験動物の生育や、発生実験に好適に用いることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の培養装置を示し、(a)は構成図、(b)は上記培養装置の培養容器の断面図である。
【図2】上記培養容器内の保持部を示す平面図である。
【図3】上記培養容器内の保持部を示す断面図である。
【図4】上記培養容器内の保持部内に導入される胚の向きを示し、(a)はノード流と培養液流の向きとを互いに合わせた場合、(b)はノード流と培養液流の向きとを互いに逆にした場合を示す。
【図5】上記培養容器内の保持部内に導入される胚の向きと、培養容器内の培養液の流速とによって、胚の左右非対称性が変化する結果を示すグラフであって、(a)は培養液流の向きが左向きで、流速が速い場合、(b)は培養液流の向きが左向きで、流速が遅い場合、(c)培養液流の向きが右向きで、流速が遅い場合、(d)培養液流の向きが右向きで、流速が速い場合を示す。
【符号の説明】
1  培養容器
2  ポンプ部
5  制御部
6  保持部
8  培養液流

Claims (10)

  1. 培養容器内に設けられた、胚の一部を保持するための保持部と、
    培養容器内において、保持部上の胚に対し培養液を順次供給するように上記培養液を流すためのポンプ部と、
    培養容器内を流れる培養液流の方向を制御する制御部とを有していることを特徴とする胚の培養装置。
  2. 保持部は、胚の一部が嵌入する凹部を備えていることを特徴とする請求項1記載の胚の培養装置。
  3. 保持部は、有底筒状に形成されていることを特徴とする請求項2記載の胚の培養装置。
  4. 保持部は、凹部開口内周部に切り欠き部を備えていることを特徴とする請求項2または3記載の胚の培養装置。
  5. 保持部における凹部内面には、胚における、胚体外円錐およびライヘルト膜の少なくとも一方と付着性を有する付着部材が形成されていることを特徴とする請求項2、3または4記載の胚の培養装置。
  6. 付着部材は、アクリル系樹脂を含んでいることを特徴とする請求項5記載の胚の培養装置。
  7. 培養容器内での培養液流に乱流が発生することを抑制するために、層状の流れを形成する多孔質部が、培養容器内における培養液の吐出部に設けられていることを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載の胚の培養装置。
  8. 培養容器における保持部を備えた基体部が光透過性部材からなっていることを特徴とする請求項1ないし7の何れか1項に記載の胚の培養装置。
  9. 培養容器における、保持部と対面するフタ部が光透過性部材からなっていることを特徴とする請求項1ないし8の何れか1項に記載の胚の培養装置。
  10. 制御部は、胚に形成されるノードの向きに応じて培養液流の方向を制御するようになっていることを特徴とする請求項1ないし9の何れか1項に記載の胚の培養装置。
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