JP2002315566A - 細胞・組織培養装置 - Google Patents

細胞・組織培養装置

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JP2002315566A
JP2002315566A JP2001126543A JP2001126543A JP2002315566A JP 2002315566 A JP2002315566 A JP 2002315566A JP 2001126543 A JP2001126543 A JP 2001126543A JP 2001126543 A JP2001126543 A JP 2001126543A JP 2002315566 A JP2002315566 A JP 2002315566A
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culture
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culturing
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Takao Takagi
多佳雄 高木
Setsuo Watanabe
節雄 渡辺
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Takagi Industrial Co Ltd
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Takagi Industrial Co Ltd
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    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M21/00Bioreactors or fermenters specially adapted for specific uses
    • C12M21/08Bioreactors or fermenters specially adapted for specific uses for producing artificial tissue or for ex-vivo cultivation of tissue
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M29/00Means for introduction, extraction or recirculation of materials, e.g. pumps
    • C12M29/18External loop; Means for reintroduction of fermented biomass or liquid percolate
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M35/00Means for application of stress for stimulating the growth of microorganisms or the generation of fermentation or metabolic products; Means for electroporation or cell fusion
    • C12M35/04Mechanical means, e.g. sonic waves, stretching forces, pressure or shear stimuli

Abstract

(57)【要約】 【課題】 培養する細胞や組織である被培養物に増殖や
成長に必要な物理刺激を付与して所望の培養を実現でき
る細胞・組織培養装置を提供し、雑菌等の汚染から被培
養物を防護した細胞・組織培養装置を提供する。 【解決手段】 筒状に形成された被培養物(マトリクス
18)、この被培養物を収容するチャンバ(培養チャン
バ8)、被培養物に連結されて被培養物の内側に培養液
を循環させる循環路(第1の循環路32)、培養液の流
速を制御するポンプ(チューブポンプ36)や制御手段
(制御装置60)等を備えて、被培養物の内側と外側と
に流れの異なる培養液(30)を供給することで培養す
る細胞や組織である被培養物に任意の物理刺激を付与し
て所望の培養を実現できるとともに、雑菌等の汚染から
被培養物を防護することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ティッシュエンジ
ニアリング(組織工学)を応用した細胞、組織培養等に
用いられる細胞・組織培養装置に係り、より詳細に述べ
れば、人体等の生体の細胞、組織を体外培養する際に細
胞や組織の代謝機能を効率的に発現させ、細胞の延命、
分化、促進に必要な物理刺激を被培養物に付与する細胞
・組織培養装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人体等の生体の細胞、組織を体外
培養する方法には、インキュベータ(培養庫)内の温
度、湿度、二酸化炭素濃度、酸素濃度を適切な条件に維
持し、その中で細胞を培養するという方法が取られてい
る。細胞、組織は培養液中に浮遊状態に置かれるか、そ
の培養液成分の入ったゲルの中又は表面に固定して増
殖、成長させるか、マトリクス又はスキャホールド、足
場、担体、鋳型等と呼ばれる物質(以下単に「マトリク
ス」と称する)内に細胞、組織を植え付けて増殖、成長
させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、細胞、組織
の増殖、成長には、温度、湿度、二酸化炭素濃度、酸素
濃度等の環境条件に加え、培養すべき細胞、組織に物理
刺激を与えることが重要である。このような物理刺激は
細胞や組織の分化及び成長を促進させるとともに、より
生体内の細胞や組織に近い細胞や組織に成長させるため
に不可欠な要素である。細胞、組織の増殖、成長に物理
刺激を付与する技術として、例えば、特表2001−5
04697号「軟骨細胞への剪断流れ応力の印加」があ
る。
【0004】そして、細胞、組織の増殖、成長には、温
度、湿度、二酸化炭素濃度、酸素濃度等の培養環境とい
う静的条件に、物理刺激という動的条件を加重すること
が必要であるが、静的条件とともに動的条件を制御する
ことは、制御形態が複雑化するとともに、雑菌の侵入等
の原因要素を増加させるおそれがある。雑菌汚染から被
培養物を防護することは重要な課題である。
【0005】そこで、本発明は、培養する細胞や組織で
ある被培養物に増殖や成長に必要な物理刺激を付与して
所望の培養を実現できる細胞・組織培養装置を提供する
ことを第1の課題とし、雑菌等の汚染から被培養物を防
護した細胞・組織培養装置を提供することを第2の課題
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の細胞・組織培養
装置は、第1の課題を解決するため、筒状に形成された
被培養物(マトリクス18)と、この被培養物を収容す
るチャンバ(培養チャンバ8)と、前記被培養物に連結
されて前記被培養物の内側に培養液を循環させる循環路
(第1の循環路32)とを備えたことを特徴とする。
【0007】このような細胞・組織培養装置によれば、
チャンバ内に収容された筒状の被培養物の内部には、循
環路により培養液が供給される。この培養液の通流によ
り、被培養物にはその内側から必要な養分とともに物理
刺激として培養液(30)の流れに応じたせん断応力が
付与され、被培養物の細胞や組織の成長が促される。ま
た、この物理刺激は人体の特定部位の物理刺激を模倣す
ることになり、例えば、血管の細胞や組織を形成するこ
とができる。
【0008】本発明の細胞・組織培養装置は、筒状に形
成された被培養物(マトリクス18)と、この被培養物
を収容するチャンバ(培養チャンバ8)と、このチャン
バに培養液を供給し又は循環させる供給手段(第3の循
環路54)と、前記チャンバに収容された前記被培養物
に連結され、前記被培養物の内側に培養液を循環させる
循環路(第1の循環路32)とを備えたことを特徴とす
る。
【0009】このような細胞・組織培養装置によれば、
チャンバ内には被培養物が収容されるとともに、供給手
段から培養液が供給され、又は循環する。この場合、供
給手段はチャンバに培養液を次々に供給するか、或いは
培養液の貯蔵タンクとの間で循環させる態様がある。ま
た、被培養物の内側には循環路を通じて培養液が流れ、
その外側には供給手段から培養液が供給される。被培養
物の内外面に必要な養分とともに物理刺激として培養液
の流れによるせん断応力が付与される。即ち、培養液の
流れに対応して被培養物の内外の表面層にせん断応力が
付与されるが、被培養物の内面層には被培養物が筒状で
あることから、培養液の流れが一方向に規制されている
ので、その流れに応じたせん断応力が被培養物の内側に
付与され、その細胞や組織の成長が促される。即ち、こ
のような培養液の流れによる物理刺激によれば、人体の
特定部位の物理刺激を模倣でき、例えば、血管の細胞や
組織を形成することができる。
【0010】本発明の細胞・組織培養装置は、筒状に形
成された被培養物(マトリクス18)と、この被培養物
を収容するチャンバ(培養チャンバ8)と、前記被培養
物に連結されて前記被培養物の内側に培養液(30)を
循環させる第1の循環路(32)と、前記被培養物の外
側に培養液を循環させる第2の循環路(バイパス路4
0、42)とを備えたことを特徴とする。
【0011】この細胞・組織培養装置において、第1及
び第2の循環路は、第1の循環路が被培養物の内側に培
養液を供給し、第2の循環路が被培養物の外側に培養液
を供給するものであるから、両者は独立した形態でもよ
く、また、共通の循環路から分岐して形成してもよい。
この場合、第1の循環路から流れる培養液は、筒状の被
培養物によりその流れが一定方向に規制されるのに対
し、第2の循環路からチャンバ内に流れる培養液は方向
が定まらない。このような2系統及び形態の異なる培養
液の流れにより、被培養物の内面層及び外面層にはこれ
らの流れの相違に対応したせん断応力が付与され、被培
養物の細胞や組織の成長が促される。このような流れの
異なる培養液による物理刺激によって人体の特定部位の
物理刺激が模倣できる。
【0012】そして、第1及び第2の循環路が共通の循
環路を分岐した形態では、第2の循環路側がチャンバ内
に開放されているので、チャンバ内に例えば、前記供給
手段から新鮮な培養液が供給される場合には、第2の循
環路を通じて第1の循環路側に新鮮な培養液を取り込
み、物理刺激と相俟って培養に必要な養分等が供給さ
れ、被培養物の代謝が促進される。この場合、第1及び
第2の循環路が独立した形態では、第1又は第2の循環
路に新鮮な培養液を供給又は交換するようにしても同様
の作用を営むことができる。
【0013】本発明の細胞・組織培養装置において、前
記第2の循環路は、前記第1の循環路に分岐して形成さ
れたバイパス路(40、42)であることを特徴とす
る。即ち、このような細胞・組織培養装置によれば、チ
ャンバ内の被培養物の内側に第1の循環路を通じて培養
液を流し、その外側にバイパス路を通じて培養液が供給
される。この結果、被培養物の内外面に必要な養分とと
もに物理刺激として培養液の流れによるせん断応力が付
与される。この場合、循環路から流れる培養液は、筒状
の被培養物によりその流れが一定方向に規制されるのに
対し、バイパス路からチャンバ内に流れる培養液はその
方向が定まらない。このような2系統の培養液の流れに
より、被培養物の内面層及び外面層にはこれらの流れの
相違に対応したせん断応力が付与され、細胞や組織の成
長が促進される。
【0014】ところで、培養初期においては、被培養物
であるマトリクスには少量の細胞が付いているだけであ
り、そのため、その細胞が生み出す物質(即ち、細胞外
マトリクスと言われる)の付着は少ない。被培養物であ
るマトリクスは、例えば、スポンジ状や布状であり、こ
のような海綿状態では、筒状の被培養物であるマトリク
スの壁面の内側から外側、外側から内側に自由に培養液
が通流する。しかし、細胞が増加して組織が形成されて
くる培養中期以降では、マトリクスの隙間は細胞外マト
リクスで埋め尽くされるので、筒状の被培養物の壁面間
での培養液の往来は制限されることになる。このとき、
第1の循環路だけの培養液の流通では、被培養物の内面
側に新鮮な培養液を通流することが困難となるので、別
のルートからの新鮮な培養液の供給が必要となる。
【0015】そこで、第1の循環路から分岐されたバイ
パス路を用いれば、チャンバ内に供給されている新鮮な
培養液を取り込んで第1の循環路を通じて被培養物に循
環させることができ、被培養物に新鮮な培養液を供給す
ることができる。また、このバイパス路が設けられてい
ることで、培養している被培養物の内外の圧力差を解消
させることができ、被培養物の内外間をほぼ同一圧力に
保つことができ、圧力差による不都合を回避することが
できる。
【0016】本発明の細胞・組織培養装置において、前
記第1の循環路と前記バイパス路との前記培養液の流量
配分を異ならせ、前記被培養物の前記外側と前記内側と
に異なるせん断応力を付与することを特徴とする。即
ち、第1の循環路から流れる培養液は、筒状の被培養物
によりその流れが一定方向に規制されるのに対し、バイ
パス路からチャンバ内に流れる培養液は方向が定まらな
いことに加え、流量配分を異ならせることで、被培養物
の内面層及び外面層にその流速や流量に応じたせん断応
力を作用させることができる。例えば、被培養物の内側
には大きなせん断応力、その外側には微少なせん断応力
を付与することができる。
【0017】本発明の細胞・組織培養装置において、前
記被培養物に流す前記培養液を圧送するとともに、その
圧送状態が可変可能なポンプ(チューブポンプ36)を
備えることを特徴とする。即ち、培養液を圧送すること
が必要であるとともに、その圧送状態を可変すること
で、被培養物に対して所望のせん断応力を付与すること
ができる。
【0018】本発明の細胞・組織培養装置において、前
記ポンプの圧送力を任意のパターンに制御する制御手段
(制御装置60)を備えたことを特徴とする。即ち、ポ
ンプ回転数に応じて培養液を循環路に圧送することがで
き、その圧送状態は回転パターンに応じて制御すること
ができ、所望の物理刺激としてせん断応力を被培養物に
付与することができる。また、物理刺激にバリエーショ
ンを持たせることができる。
【0019】本発明の細胞・組織培養装置において、第
2の課題を解決するため、前記チャンバが形成された培
養ユニット(2)を密閉状態とし、この培養ユニットが
着脱可能であることを特徴とする。即ち、培養ユニット
を単位として被培養物の移動が可能であるとともに、そ
の密閉化が容易になるので、雑菌等の汚染から被培養物
を防護することができる。
【0020】本発明の細胞・組織培養装置において、前
記チャンバ内の前記被培養物を撮影する撮影手段(CC
Dカメラ86)を備えたことを特徴とする。即ち、チャ
ンバ内の被培養物を撮影すること、映像データを得るこ
とは、被培養物の増殖や成長の重要な資料となる。
【0021】本発明の細胞・組織培養装置において、一
部又は全部を透明化した培養ユニットとともに、撮影手
段を備え、前記培養ユニット内に形成された前記チャン
バ内に前記被培養物を収容して培養し、その被培養物を
前記チャンバ外から前記撮影手段で撮影可能にしたこと
を特徴とする。即ち、チャンバ内の培養環境を乱すこと
なく、その外部から被培養物を撮影でき、その映像デー
タを得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明及びその実施の形態
を図面に示した実施例を参照して詳細に説明する。
【0023】図1ないし図6は本発明の細胞・組織培養
装置の実施例を示し、図1は培養回路上の培養ユニット
等、図2は培養ユニットの内部構造、図3は図2に示す
培養ユニットのIII −III 線断面、図4は図2のIV−IV
線断面、図5は培養回路及び制御装置、図6は培養回路
及び制御装置を示している。
【0024】この細胞・組織培養装置には、人等の生体
の細胞や組織である被培養物を培養する培養ユニット2
が設けられ、この培養ユニット2は、高耐熱性で生体に
悪影響を及ぼすような物質が溶出しない樹脂材料や金属
材料、例えば、弗素樹脂、PEEK、高耐熱グレードポ
リプロピレン、シリコーン、ステンレススチール等で構
成される。
【0025】この培養ユニット2は容器部4と着脱可能
な蓋部6とを以て構成され、その内部には閉塞された培
養空間として培養チャンバ8が形成されている。この実
施例の場合、蓋部6は複数の固定ボルト10によって容
器部4に着脱可能に固定されているとともに、容器部4
と蓋部6との間にはOリング12が介挿され、培養チャ
ンバ8には十分な気密性が保持されている。
【0026】培養チャンバ8は、内側の円形部14と、
開口側の矩形部16とで構成され、矩形部16側には筒
状の被培養物であるマトリクス18が収容されている。
即ち、マトリクス18は筒状体であって、この実施例に
あっては、血管を増殖する手段として形成すべき血管の
鋳型として成型されており、人の血管の細胞が蒔かれて
いる。
【0027】このマトリクス18の支持手段として一対
の培養ポート部20、22が設けられており、各培養ポ
ート部20、22は容器部4の矩形部16にその外面側
から貫通させて固定されている。培養チャンバ8内には
各培養ポート部20、22が所定長だけ突出して対向し
ており、その突出部に貫通孔19の開口端を嵌合させる
ことにより、マトリクス18が培養チャンバ8の矩形部
16側に保持されている。この実施例にあっては、マト
リクス18の端部が培養チャンバ8の内壁部分に当接し
ているが、培養チャンバ8と非接触状態に維持してもよ
い。また、培養チャンバ8は培養すべきマトリクス18
の大きさに対応した形状及び大きさに設定される。
【0028】この実施例では、各培養ポート部20、2
2はパイプ24の中途部にフランジ26が形成され、そ
のパイプ24を培養チャンバ8の矩形部16側に形成さ
れた各透孔28に貫通させて固定されて培養ユニット2
と一体化されている。フランジ26は、矩形部16内へ
の培養ポート部20、22の突出長を制限する位置決め
手段等として機能している。この実施例では、培養ポー
ト部20、22が培養ユニット2と別体として構成され
ているが、培養ユニット2を構成する部材で一体成形し
てもよい。
【0029】各培養ポート部20、22にはマトリクス
18の貫通孔19に培養液30を循環させる第1の循環
路32が形成され、この循環路32は循環チューブ34
で構成されている。そして、マトリクス18の増殖、成
長を促すため、循環路32には培養液30の圧送手段と
してチューブポンプ36が取り付けられ、このチューブ
ポンプ36は駆動手段であるモータ38によって回転力
が付与されており、人体の血流と同様の液流がその回転
制御によって形成される。
【0030】また、この実施例にあっては、循環路32
にはマトリクス18の外側即ち、外壁側に培養液30を
循環させる第2の循環路としてバイパス路40、42が
分岐されており、各バイパス路40、42が培養ユニッ
ト2の容器部4に開口されたバイパスポート部44、4
6に連結されている。各バイパスポート部44、46
は、培養ユニット2の容器部4の外面部に突設され、そ
の内部に貫通孔48を形成したものである。したがっ
て、循環路32の培養液30は矢印A、Bで示すよう
に、マトリクス18に流れるとともに、矢印C、Dで示
すように、各バイパス路40、42及び各バイパスポー
ト部44、46を通じて培養チャンバ8内に流れる。な
お、各培養ポート部20、22及びバイパスポート部4
4、46の管径は任意に設定することができるが、この
実施例にあっては、バイパスポート部44、46側が細
く設定され、バイパスポート部44、46を通じて流れ
る培養液30の流量が制限されている。
【0031】ところで、バイパス路40、42は培養チ
ャンバ8に開放されているので、バイパス路40、42
には培養チャンバ8に供給されている培養液30を取り
込むことができ、その培養液30を循環路32に循環さ
せ、マトリクス18の内側に循環させることができる。
即ち、培養チャンバ8に新鮮な培養液30が供給される
ものとすれば、その培養液30をバイパス路40、42
を通じて循環路32及びマトリクス18に循環させるこ
とができる。
【0032】また、培養チャンバ8の円形部14側に
は、培養チャンバ8内のマトリクス18と直交方向に循
環用ポート部50、52が形成されており、これら循環
用ポート部50、52には培養液30を供給する供給手
段として第3の循環路54が形成されている。各循環用
ポート部50、52は、培養ユニット2の容器部4の外
面部に突設され、その内部に貫通孔56を形成したもの
であり、各循環用ポート部50、52に装着された循環
チューブ58によって循環路54が構成されており、培
養液の供給手段(例えば、培養液バッグ94)から新鮮
な培養液30が供給されている。矢印E、Fは循環路5
4を通じて培養チャンバ8に流れる培養液30及びその
流れ方向を示している。即ち、循環路32側の培養液3
0がマトリクス18の内側に供給されるが、循環路54
側の培養液30が培養チャンバ8を通じてマトリクス1
8の外側に供給されるとともに、バイパス路40、42
を通じて循環路32及びマトリクス18の内側に供給さ
れるので、新鮮な培養液30が絶えずマトリクス18の
内側に循環することになる。
【0033】そして、この培養ユニット2には、モータ
38の回転制御や増殖、成長の監視等を行う手段として
制御装置60が設けられている。この制御装置60は、
例えば、図5に示すように、モータ38に駆動電流を流
す等、回転制御を行う制御部62が設けられ、回転パタ
ーン等を設定するためのプログラム制御が実行される。
モータ38にはその回転を検出する回転センサ64、モ
ータ温度を検知する温度センサ66が設けられ、各検出
信号が制御部62に制御入力として加えられている。制
御部62には、処理手段としてのCPU、メモリとして
のROM及びRAM等が備えられ、外部に接続した入力
装置68から回転条件等のプログラム設定が行われる。
また、制御部62には表示部70、運転指令を付与する
運転スイッチ74、運転表示手段として例えば、表示ラ
ンプ76、警報手段である警報ブザー78の他、各種デ
ータを記憶する手段として外部記憶装置80、データベ
ース82等が設けられている。
【0034】また、この実施例では、培養ユニット2の
一部又は全部に培養チャンバ8内を透視できる透明壁部
84が蓋部6側に設けられ、この透明壁部84の近傍に
培養チャンバ8内のマトリクス18を撮影する撮影手段
としてのCCDカメラ86が設置され、このCCDカメ
ラ86で得られる映像が映像処理装置88に加えられて
処理され、映像表示装置90に表示されるとともに、判
定装置92に判定情報として加えられている。判定装置
92では、その映像からマトリクス18の変色や形状等
により増殖、成長状態の判定が行われ、その判定結果が
制御部62に加えられている。即ち、培養チャンバ8内
のマトリクス18の状況を映像情報として捉え、その映
像情報を通じて観測すれば、マトリクス18の増殖、成
長状況や成長段階を視覚を以て的確に把握でき、その状
況に応じた的確な処置を取ることができる。
【0035】また、この細胞・組織培養装置は、例え
ば、図6に示すように構成されて最適な培養環境を形成
する培養庫93に収容される。循環路54には、培養液
30を溜める培養液バッグ94、ガスを循環路54へ吸
収させるガス吸収チューブ96、培養液30の循環を行
うための送液バルブ98、圧力調整弁100が設けられ
ている。送液バルブ98には、ピストン駆動装置102
で進退するピストン104が設けられており、ピストン
104が進出したとき、弁106が開、弁108が閉、
ピストン104が後退したとき、弁106が閉、弁10
8が開となり、心臓と同様に所定量の培養液30の送出
が行われる。また、圧力調整弁100では、弁開閉装置
110によって進退する開閉弁112が設けられ、開閉
弁112の進出時は圧力調整弁100が閉、開閉弁11
2の後退時には圧力調整弁100が開となり、循環路5
4内の培養液30の圧力調整が行われる。
【0036】そして、培養庫93は、加熱手段としてヒ
ータ114、送風手段としてファン116、所望の湿度
を設定する手段として加湿装置118、温度センサ12
0を備えるとともに、N2 供給装置122からN2 、O
2 供給装置124からO2 、CO2 供給装置126から
CO2 が供給され、細胞や組織の増殖及び成長に最適な
培養環境が形成されている。
【0037】次に、この細胞・組織培養装置を用いた培
養処理を図7及び図8に示すフローチャートを参照して
説明する。図7及び図8において、a、b及びcはフロ
ーチャート間の連結子を示している。
【0038】ステップS1では制御装置60を動作状態
に設定し、入力装置68を通して運転プログラムの入力
を行い、モータ38の回転周期T1 、T2 、T3 、継続
時間T12、T22、T32等の条件設定を行う。このような
条件設定の後、ステップS2で運転スイッチ74が投入
されると、ステップS3に移行し、表示部70には運転
表示が行われるとともに、表示ランプ76が点灯する。
【0039】そして、ステップS4ではモータ38を回
転させ、周期T1 で最大速度R×K 1 、最小速度R×K
1 ×C1 の間で可変駆動を行ってステップS5に移行
し、モータ38の回転中、異常が生じたか否かを回転セ
ンサ64や温度センサ66の検出出力から判定し、異常
がない場合にはステップS6に移行する。ステップS6
では、映像処理装置88から映像データを取り込み、制
御部62内のメモリ、外部記憶装置80に記憶、データ
ベース82に登録する。
【0040】ステップS7では継続時間T12が経過した
か否かが判定され、継続時間T12が経過するまで、ステ
ップS4〜S6の処理が継続的に行われる。
【0041】時間T12が経過すると、ステップS8に移
行し、モータ38を周期T2 で最大速度R×K2 、最小
速度R×K2 ×C2 の間で可変駆動を行い、ステップS
9に移行し、回転持続中、同様にモータ回転に異常が生
じたか否かを回転センサ64や温度センサ66の検出出
力から判定し、異常がない場合にはステップS10に移
行する。ステップS10では、同様に、映像処理装置8
8から映像データを取り込み、制御部62内のメモリ、
外部記憶装置80に記憶、データベース82に登録す
る。
【0042】そして、ステップS11では継続時間T22
が経過したか否かが判定され、継続時間T22が経過する
まで、ステップS8〜S10の処理が継続的に行われ
る。
【0043】時間T22が経過すると、ステップS12に
移行し、モータ38を周期T3 で最大速度R、最小速度
R×C3 の間で可変駆動を行った後、ステップS13に
移行し、回転持続中、同様にモータ回転に異常が生じた
か否かを回転センサ64や温度センサ66の検出出力か
ら判定し、異常がない場合にはステップS14に移行す
る。ステップS14では、同様に、映像処理装置88か
ら映像データを取り込み、制御部62内のメモリ、外部
記憶装置80に記憶、データベース82に登録する。
【0044】そして、ステップS15では継続時間T32
が経過したか否かが判定され、継続時間T32が経過する
まで、ステップS12〜S14の処理が継続的に行われ
る。
【0045】そして、時間T32が経過すると、ステップ
S16に移行し、終了表示が行われた後、ステップS1
7に移行し、運転スイッチ74がOFFになったか否か
を判定し、OFFに移行するまで、ステップS12〜S
16の処理が行われる。
【0046】運転スイッチ74がOFFになると、ステ
ップS18に移行し、モータ回転の停止、運転表示及び
終了表示の解除が行われ、培養プログラムが完了する。
【0047】また、ステップS5、ステップS9、ステ
ップS13でモータ回転に異常が判明した場合には、ス
テップS19に移行し、モータ回転を停止するととも
に、ステップS20に移行し、警告表示として異常が生
じた旨の告知を表示部70に表示するとともに、警報ブ
ザー78を鳴動させる。
【0048】そして、図9のA、B、C及びDはこの培
養プログラム動作を示しており、Aは運転表示のON、
OFF、Bは終了表示のON、OFF、Cは映像判断出
力V 1 、V2 、V3 、Dはモータ38のスピードを示
し、Dにおいて、IはステップS4の処理を示す第1段
階、IIはステップS8の処理を示す第2段階、III はス
テップS12の処理を示す最終段階を示している。
【0049】なお、この実施例では、ステップS4、S
8、S12の処理で用いた係数K1、K2 、C1
2 、C3 は、制御部62のメモリに記憶されている設
定値であるが、入力装置68から任意に入力して変更し
てもよい。また、実施例では、培養液30の循環方向を
一方向に設定して説明しているが、逆方向又は交互に方
向変換してもよい。
【0050】そして、実際の培養に当たっては、細胞や
組織を植えつけたマトリクス18を蓋部6を外して培養
チャンバ8に収容した後、培養庫93に設置する。培養
庫93内の温度、湿度、二酸化酸素濃度、酸素濃度等を
適切な条件に設定した後、マトリクス18に対して細
胞、組織に最適な流量の培養液30を供給することによ
り、培養プログラムを実行する。
【0051】そして、循環路32、54を通じて培養液
30を供給すると、マトリクス18の内外面に培養液3
0の流れが作用し、マトリクス18上の細胞、組織は、
培養チャンバ8の円周方向のせん断応力が付与されなが
ら増殖、成長することとなる。
【0052】ここで、図10を参照して、マトリクス1
8に加わるせん断応力について説明すると、培養液30
の粘性係数をμ、培養液30の液流の流速をu、流速u
の変化をdu、相違する流速間の距離をdzとすると、
血管であるマトリクス18の表面層に働くせん断応力τ
は、 τ=μ・du/dz ・・・(1) となる。この場合、マトリクス18の外壁面の流速uは
殆ど零であり、この部分に働くせん断応力τOUT は非常
に小さいが、マトリクス18の内側の表面層には大きな
せん断応力τINが働くこととなる。このようなせん断応
力τが物理刺激となって細胞、組織の増殖及び成長に寄
与するものである。
【0053】この場合、マトリクス18の内側、即ち、
貫通孔19の内面層に作用するせん断応力τIN、マトリ
クス18の外側の内面層に作用するせん断応力τOUT
ついて、マトリクス18の内側では、マトリクス18が
筒状であるため、通流方向が規制されている上、培養液
30の流速が速く、せん断応力τINは大きくなるのに対
し、マトリクス18の外側の培養液30の流速はゆるや
かで方向性がないため、せん断応力τOUT は小さくな
る。この結果、マトリクス18の内側には大きなせん断
応力を受け、その外側には小さなせん断応力しか受けな
いことになる。即ち、筒状のマトリクス18で成長する
細胞又は組織は、内側では流体の流れによる大きなせん
断応力を受け、外側では流体の流れによるせん断応力を
殆ど受けずに成長するので、その内側は血管内皮組織
に、外側は血管外皮組織に成長することになる。人体の
血管組織はその内側と外側とでは異なるので、このよう
な培養によって得られたマトリクス18上の組織は人体
の血管に近い組織を形成することになる。
【0054】そして、チューブポンプ36によって流す
培養液30の流量は培養時間の経過とともに、最適な流
量となるように変化させるプログラムに従って制御すれ
ば、人体の血流と同様の液流が得られる。この場合、内
側に流す流量、流速は細胞の組織への成長過程に応じて
最適な値に制御することが有効である。
【0055】そして、培養プログラムが終了した後、培
養ユニット2は、例えば、図11に示すように、循環用
ポート部50、52に接続されている循環路54の循環
チューブ58を閉塞し、この実施例では、培養ユニット
2を跨がって循環チューブ58に閉止手段としてのピン
チコック128、コックバルブ130が取り付けられ、
閉止処理を行えば、培養ユニット2を循環路54から分
離できるとともに培養チャンバ8を密閉状態に保持で
き、培養液30を漏洩させることがない。この場合、循
環路32はチューブポンプ36から離脱させ、かつ、循
環チューブ34をチューブポンプ36から取り外し、培
養ユニット2とともに移動させればよい。
【0056】また、培養ユニット2は、オートクレーブ
等の殺菌方法や、紫外線殺菌、ガンマー線殺菌等で殺菌
しておけば、内部は長期間にわたって無菌状態を維持す
ることができる。この実施例では、循環チューブ58を
閉止する手段としてピンチコック128、コックバルブ
130を用いているが、他の閉止手段を用いてもよい。
この場合、循環路32側の循環チューブ34も同様にピ
ンチコックやコックバルブ等の他の閉止手段を用いて閉
止させてもよい。
【0057】なお、実施例では、バイパス路40、42
を第1の循環路32から分岐して形成したが、第1の循
環路32と別個に独立した第2の循環路として構成して
もよく、また、培養ポート部20、22の側壁部分に別
個の開口を設けてバイパス路としてもよい。
【0058】また、バイパス路40、42を独立した第
2の循環路として構成した場合、第1の循環路32又は
バイパス路40、42側に新鮮な培養液を供給する供給
手段を設置すれば、第1の循環路32を通してマトリク
ス18の内側に必要なせん断応力等の物理刺激とともに
新鮮な培養液を供給することができる。
【0059】また、実施例では、圧送手段としてチュー
ブポンプ36を使用したが、例えばプランジャー式ポン
プを用いてもよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果が得られる。 a チャンバ内の培養すべき被培養物に非接触で培養液
の流速によるせん断応力等の物理刺激を付与することが
できる。その結果、生体上の物理刺激を模倣したせん断
応力を被培養物に付与することができ、その培養促進に
寄与することができる。 b 筒状の被培養物の内側と外側との培養液の流れの形
態を異ならせ、個別にせん断応力を付与することができ
る。 c 筒状の被培養物の内側に第1の循環路を通じて培養
液を供給し、その外側に第2の循環路を通じて培養液を
供給することにより、被培養物の内外に個別にせん断応
力を付与することができるとともに、第2の循環路又は
バイパス路を通じて新鮮な培養液を第1の循環路から被
培養物に供給することができる。 d 成長段階に応じたせん断応力を培養液の流れによっ
て付与することができる。 e 被培養物を収容する培養ユニットを培養回路から独
立して分離、着脱して移動させることができ、雑菌等の
汚染から被培養物を防護することができる。 f 被培養物に所望の物理刺激を付与することができ、
生体上の部位に対応した物理刺激の実現とともに、培養
促進を図ることができる。 g 細胞や組織の成長段階を映像を以て的確に把握でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の細胞・組織培養装置の実施例を示す平
面図である。
【図2】培養ユニットを示す水平断面図である。
【図3】図2の培養ユニットのIII −III 線断面図であ
る。
【図4】図2の培養ユニットのIV−IV線断面図である。
【図5】培養ユニットに接続された制御装置を示すブロ
ック図である。
【図6】培養庫に設置された培養ユニットを示す図であ
る。
【図7】制御プログラムの前半部分を示すフローチャー
トである。
【図8】図7に示した制御プログラムの後半部分を示す
フローチャートである。
【図9】回転制御動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図10】培養液の流動によってマトリクスに発生する
せん断応力を示す図である。
【図11】培養ユニットの着脱を示す断面図である。
【符号の説明】
2 培養ユニット 8 培養チャンバ 18 マトリクス(被培養物) 30 培養液 32 第1の循環路 36 チューブポンプ 40、42 バイパス路(第2の循環路) 54 第3の循環路(供給手段) 60 制御装置(制御手段) 86 CCDカメラ(撮影手段)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状に形成された被培養物と、 この被培養物を収容するチャンバと、 前記被培養物に連結されて前記被培養物の内側に培養液
    を循環させる循環路と、 を備えたことを特徴とする細胞・組織培養装置。
  2. 【請求項2】 筒状に形成された被培養物と、 この被培養物を収容するチャンバと、 このチャンバに培養液を供給し又は循環させる供給手段
    と、 前記チャンバに収容された前記被培養物に連結され、前
    記被培養物の内側に培養液を循環させる循環路と、 を備えたことを特徴とする細胞・組織培養装置。
  3. 【請求項3】 筒状に形成された被培養物と、 この被培養物を収容するチャンバと、 前記被培養物に連結されて前記被培養物の内側に培養液
    を循環させる第1の循環路と、 前記被培養物の外側に培養液を循環させる第2の循環路
    と、 を備えたことを特徴とする細胞・組織培養装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の循環路は、前記第1の循環路
    に分岐して形成されたバイパス路であることを特徴とす
    る請求項3記載の細胞・組織培養装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の循環路と前記バイパス路との
    前記培養液の流量配分を異ならせ、前記被培養物の前記
    外側と前記内側とに異なるせん断応力を付与することを
    特徴とする請求項4記載の細胞・組織培養装置。
  6. 【請求項6】 前記被培養物に流す前記培養液を圧送す
    るとともに、その圧送状態が可変可能なポンプを備える
    ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の細胞・
    組織培養装置。
  7. 【請求項7】 前記ポンプの圧送力を任意のパターンに
    制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項6記
    載の細胞・組織培養装置。
  8. 【請求項8】 前記チャンバが形成された培養ユニット
    を密閉状態とし、この培養ユニットが着脱可能であるこ
    とを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の細胞・組
    織培養装置。
  9. 【請求項9】 前記チャンバ内の前記被培養物を撮影す
    る撮影手段を備えたことを特徴とする請求項1、2、3
    又は4記載の細胞・組織培養装置。
  10. 【請求項10】 一部又は全部を透明化した培養ユニッ
    トとともに、撮影手段を備え、前記培養ユニット内に形
    成された前記チャンバ内に前記被培養物を収容して培養
    し、その被培養物を前記チャンバ外から前記撮影手段で
    撮影可能にしたことを特徴とする請求項1、2、3又は
    4記載の細胞・組織培養装置。
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