JPWO2014064856A1 - トルク検出装置、電動パワーステアリング装置及び車両 - Google Patents

トルク検出装置、電動パワーステアリング装置及び車両 Download PDF

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Abstract

信頼性の高いトルク検出装置、そのトルク検出装置を用いた電動パワーステアリング装置及び車両を提供する。トルク検出装置(30)は、1対の検出コイルの端子電圧の差分に基づいてトルクを検出する。このとき、トルク検出装置(30)は、2つのアナログトルク信号(アナログメイントルク信号Tmaとアナログサブトルク信号Tsa)をECU(15)に出力すると共に、2つのアナログトルク信号をデジタル化したデジタルトルク値(メイントルク値Tmとサブトルク値Ts)と、トルクセンサ回路の診断情報Diagとを重畳したデジタル通信信号SをECU(15)に出力する。

Description

本発明は、回転軸に作用するトルクを検出するトルクセンサを備えるトルク検出装置、そのトルク検出装置を備える電動パワーステアリング装置及び車両に関するものである。
電動パワーステアリング装置では、トルクセンサで検出した操舵トルクに基づいてアシスト力を決定し、電動モータを駆動制御するのが一般的である。
従来のトルクセンサの異常検出装置としては、例えば特許文献1に記載の技術がある。この技術は、トルクセンサに異常判断部と、異常判断部が異常と判断したときにオフするスイッチ部とを設け、トルクセンサからECUにハーネスを介して異常検出信号を送信するようにしたものである。ここで、異常検出信号としては、正常時にはL電位を示し、異常時にはH電位を示す電圧信号を用いている。
特開2002−22567号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術にあっては、異常時であることを示す異常検出信号が送信された場合であっても、トルクセンサ回路のどの部位に異常が発生しているかを判別することはできない。また、トルクセンサからECUに至るまでに断線した場合、トルク信号がECUへ送信されず、トルクセンサの機能が失われてしまう。
そこで、本発明は、信頼性の高いトルク検出装置、そのトルク検出装置を用いた電動パワーステアリング装置及び車両を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明に係るトルク検出装置の第1の態様は、回転軸に生じるトルクに応じた信号を出力するセンサ部と、前記センサ部が出力した信号に基づいて、回転軸に生じるトルクを検出するトルクセンサ回路と、を備え、前記トルクセンサ回路は、前記センサ部が出力した信号に基づいて、アナログメイントルク信号及びアナログサブトルク信号を検出する信号処理部と、前記信号処理部で検出した前記アナログメイントルク信号及び前記アナログサブトルク信号を、デジタル値であるメイントルク値及びサブトルク値へ変換するAD変換器と、前記信号処理部の異常を監視する監視部と、前記AD変換器で変換したメイントルク値及びサブトルク値と、前記監視部による異常診断結果を含む診断情報とを重畳させたデジタル通信信号を出力する通信出力部と、を備えることを特徴としている。
このように、デジタル通信信号に診断情報を重畳するので、当該デジタル通信信号を受信したECU側で、トルクセンサ回路側で発生している異常を認識することができる。このとき、診断情報に回路各部の監視結果を重畳させれば、ECU側ではトルクセンサ回路のどの部位に異常が発生しているかを適切に判別することができる。また、デジタル通信信号は一定周期で出力されるため、デジタル信号線の断線等が生じた場合であっても、ECU側ではこれを容易に認識することができる。
さらに、デジタル通信信号にメイントルク値及びサブトルク値を重畳するので、通常のトルク信号出力用の信号線に異常が発生し、トルク信号が正常にECUに送信されない場合であっても、トルクセンサの機能を継続することができる。また、ECU側では、診断情報による異常監視に加えて、メイントルク値及びサブトルク値の比較監視による異常監視を行うことができ、信頼性の高い診断を行うことができる。
また、第2の態様は、前記トルクセンサ回路が、前記信号処理部で検出した前記アナログサブトルク信号を出力するサブ出力部をさらに備えることが好ましい。
このように、トルクセンサ回路からECUへの出力を、アナログメイントルク信号とデジタル通信信号との2種とすることで、ECU側では、メイントルク値及びサブトルク値の比較監視に加えて、アナログメイントルク信号及びメイントルク値の比較監視や、アナログメイントルク信号及びサブトルク値の比較監視を行うことができ、信頼性を高めることができる。
さらに、第3の態様は、前記トルクセンサ回路が、前記信号処理部で検出した前記アナログサブトルク信号を出力するサブ出力部をさらに備えることが好ましい。
これにより、トルクセンサ回路からECUへの出力を、アナログメイントルク信号と、アナログサブトルク信号と、デジタル通信信号との3種とすることもできる。そのため、ECUでは、メイントルク値及びサブトルク値の比較監視に加えて、アナログメイントルク信号及びアナログサブトルク信号の比較監視を行うことができ、信頼性を高めることができる。
また、第4の態様は、前記通信出力部が、前記デジタル通信信号を、複数の通信信号線を介してそれぞれ出力することが好ましい。
これにより、デジタル通信信号を出力する複数の信号線のうち、何れかに異常が発生した場合であっても、デジタル通信信号の出力を継続することができる。したがって、ECU側での異常監視機能を維持することができると共に、トルクセンサとしての機能も維持することができる。
さらにまた、第5の態様は、前記トルクセンサ回路は、前記信号処理部で用いる演算回路定数を変更し前記アナログメイントルク信号及び前記アナログサブトルク信号の誤差を補正するための補正用データを書込み可能な補正用データ記憶部と、前記トルクセンサ回路の外部へ前記デジタル通信信号を出力する出力端子を、前記トルクセンサ回路の外部から前記補正用データ記憶部に前記補正用データを書込むための入力端子に切り替える入出力切替部と、を備えることが好ましい。
このように、監視用のデジタル通信信号線を補正データ書込み線として兼用するため、ECUとの信号線数の増加を抑制することができる。また、サブ側のトルク信号線を補正データ書込み線として兼用するので、ノイズによりトルク信号線が補正データ書込み機能に切り替わってしまった場合であっても、メインとして用いるトルク信号の喪失リスクを抑えることができるため、機能安全性を確保することができる。
また、第6の態様は、前記トルクセンサ回路は、前記信号処理部で用いる演算回路定数を変更し前記アナログメイントルク信号及び前記アナログサブトルク信号の誤差を補正するための補正用データを書込み可能な補正用データ記憶部と、前記トルクセンサ回路の外部へ前記アナログサブトルク信号を出力する出力端子を、前記トルクセンサ回路の外部から前記補正用データ記憶部に前記補正用データを書込むための入力端子に切り替える入出力切替部と、を備えることが好ましい。
このように、監視用のアナログサブトルク信号線を補正データ書込み線として兼用するため、ECUとの信号線数の増加を抑制することができる。また、サブ側のトルク信号線を補正データ書込み線として兼用するので、ノイズによりトルク信号線が補正データ書込み機能に切り替わってしまった場合であっても、メインとして用いるトルク信号の喪失リスクを抑えることができるため、機能安全性を確保することができる。
さらに、第7の態様は、前記通信出力部が、前記AD変換器で変換したメイントルク値及びサブトルク値と、前記診断情報とを含む診断信号を生成する診断信号生成部と、前記診断信号生成部で生成した診断信号のデータ形式を変換し、これを前記デジタル通信信号として出力する診断信号出力部と、前記診断信号生成部で生成した前記診断信号と、当該診断信号を前記診断信号出力部で変換出力した前記デジタル通信信号を、変換前の前記診断信号と同じデータ形式へ戻した信号とを比較し、その比較結果が不一致であるとき前記診断信号出力部に異常が発生していると判断する出力異常検出部と、を備えることが好ましい。
このように、診断信号出力部へ入力した信号と診断信号出力部から出力した信号とを比較するので、診断信号出力部に異常が発生した場合には、適切にこれを検知することができる。すなわち、通信データそのものの異常を監視することができる。
また、第8の態様は、前記出力異常検出部による出力異常診断結果を出力する診断結果出力部を備えることが好ましい。これにより、通信データに異常が発生していることをECU側に伝達することができる。
さらにまた、第9の態様は、前記トルク検出回路によるトルク検出機能が作動する前に、前記出力異常検出部に比較対象である2つの信号に代えて、互いに異なる2つの診断用信号を入力し、前記出力異常検出部が入力信号に対して異常診断することをもって当該出力異常検出部が正常に動作していることを確認する初期診断部を備えることが好ましい。これにより、出力異常検出部そのものの異常を監視することができる。したがって、信頼性の異常診断を行うことができる。
また、第10の態様は、前記診断用信号は、前記診断信号生成部で生成した前記診断信号と、当該診断信号の反転信号を前記診断信号出力部で変換出力した前記デジタル通信信号を、変換前の前記診断信号と同じデータ形式へ戻した信号とであることが好ましい。これにより、正常に動作している出力異常検出部が異常診断するような診断用信号を入力することができ、適切に初期診断を行うことができる。
さらに、第11の態様は、前記診断信号出力部は、カスタムICに内蔵されており、当該カスタムICの診断信号出力端子から出力した前記デジタル通信信号を、前記カスタムICのフィードバック端子から当該カスタムIC内にフィードバックし、前記診断信号出力端子から出力する前の前記デジタル通信信号と比較する端子異常検出部を備えることが好ましい。これにより、通信データを出力する端子に、断線、天絡、地絡などの異常が発生している場合には、これを適切に検知することができる。
また、第12の態様は、前記センサ部は、回転軸に生じるトルクに応じて互いに逆方向にインピーダンスが変化する1対の検出コイルと、前記検出コイルのそれぞれに直列接続された抵抗体とで成るブリッジ回路に供給する励磁信号を生成する、複数の同一構成の励磁信号生成部と、前記複数の励磁信号生成部で生成した複数の励磁信号のうち何れか1つを選択して、前記ブリッジ回路に供給する励磁信号選択部と、前記複数の励磁信号生成部で生成した複数の励磁信号を比較し、当該複数の励磁信号が不一致であるとき前記励磁信号に異常が発生していると判断する異常検出部と、を備えることが好ましい。
このように、同一構成の励磁信号生成部から生成した励磁信号を比較するので、周波数異常や歪波形などが発生した場合でも、適切に励磁信号の異常を検出することができる。
さらに、第13の態様は、前記複数の励磁信号生成部を少なくとも3つ備え、前記異常検出部は、前記励磁信号生成部で生成した複数の励磁信号を2つずつ比較する複数の比較回路を有し、該比較回路による比較結果をもとに異常が発生している励磁信号を特定し、前記励磁信号選択部は、前記異常検出部による励磁異常診断結果をもとに、正常な励磁信号を選択して前記ブリッジ回路に供給することが好ましい。
このように、異常が発生している励磁信号を特定することができるので、正常な励磁信号を選択してブリッジ回路に供給することが可能となり、励磁機能を高い信頼性で継続させることができる。
また、第14の態様は、前記励磁信号生成部による励磁信号生成機能が作動する前に、前記異常検出部の前記比較回路に比較対象である2つの前記励磁信号に代えて、互いに異なる2つの励磁信号診断用信号を入力し、当該比較回路が入力信号に対して異常診断することをもって前記異常検出部が正常に動作していることを確認する励磁信号初期診断部を備えることが好ましい。これにより、異常検出部そのものの異常を監視することができる。したがって、信頼性の高いトルク信号を得ることができる。
さらにまた、第15の態様は、前記異常検出部は、励磁異常診断結果を出力する励磁診断結果出力部を備えることが好ましい。これにより、励磁信号に異常が発生していることをECU側に伝達することができる。
また、第16の態様は、前記センサ部は、カスタムICに内蔵されており、当該カスタムICの励磁信号端子から前記ブリッジ回路へ出力した励磁信号を、前記カスタムICのフィードバック端子から当該カスタムIC内にフィードバックし、前記励磁信号端子から前記ブリッジ回路へ出力する前の励磁信号と比較する励磁信号端子異常検出部を備えることが好ましい。これにより、励磁信号を出力する端子に、断線、天絡、地絡などの異常が発生している場合には、これを適切に検知することができる。
さらに、第17の態様は、前記励磁信号端子異常検出部は、前記励磁信号端子の異常診断結果を出力する端子診断結果出力部を備えることが好ましい。これにより、励磁信号端子に異常が発生していることをECU側に伝達することができる。
また、第18の態様は、前記センサ部を2組有し、前記トルクセンサ回路からなるトルク検出系統を、前記2組のセンサ部に対応させて2系統有することが好ましい。これにより、センサ部を含む何れか一方の系統に異常が発生した場合であっても、他方の系統でトルク検出機能を継続することができる。
さらにまた、第19の態様は、前記センサ部を1組有し、前記トルク検出回路からなるトルク検出系統を2系統有し、何れか一方のトルク検出系統を作動状態として前記トルクを検出することが好ましい。これにより、何れか一方のトルク検出系統に異常が発生した場合であっても、他方の系統でトルク検出機能を継続することができる。
さらに、本発明に係る電動パワーステアリング装置の一態様は、ステアリング機構に入力される操舵トルクを検出する上記の何れかのトルク検出装置と、少なくとも前記トルク検出装置で検出した操舵トルクに基づいて、操舵系に運転者の操舵負担を軽減する操舵補助力を付与すべく前記電動モータを駆動制御するモータ制御部と、を備えることを特徴としている。
このように、信頼性の高いトルク検出機能を用いて操舵補助制御を行うことができるので、安定した操舵補助制御を行う電動パワーステアリング装置とすることができる。
また、本発明に係る車両の一態様は、上記の電動パワーステアリング装置を備えることを特徴としている。これにより、安定した操舵補助制御を行うことができる車両とすることができる。
本発明のトルク検出装置では、デジタルトルク値とトルクセンサ回路の診断情報とを重畳したデジタル通信信号を出力するため、ECUに対して異常発生状況を適切に伝達することができると共に、トルク検出機能の継続性を向上させることができる。そのため、信頼性の高いトルクセンサシステムを構築することができる。
したがって、上記トルク検出装置を備える電動パワーステアリング装置及び車両では、安定した操舵補助制御を行うことができる。
本実施形態における電動パワーステアリング装置を示す全体構成図である。 トルク検出装置の構成を示すブロック図である。 トルクセンサを構成するコイル周辺図である。 デジタル通信信号Sのデータ構成を示す図である。 第1の実施形態におけるECUの構成を示すブロック図である。 第2の実施形態におけるECUの構成を示すブロック図である。 第2の実施形態におけるECUの構成の別の例を示すブロック図である。 第3の実施形態におけるECUの構成を示すブロック図である。 第4の実施形態におけるトルク検出装置を示すブロック図である。 第5の実施形態におけるトルク検出装置を示すブロック図である。 第5の実施形態におけるトルク検出装置の別の例(2センサ+2系統)を示すブロック図である。 第5の実施形態におけるトルク検出装置の別の例(2センサ+2系統)を示すブロック図である。 第5の実施形態におけるトルク検出装置の別の例(2センサ+2系統)を示すブロック図である。 第5の実施形態におけるトルク検出装置の別の例(1センサ+2系統)を示すブロック図である。 第5の実施形態におけるトルク検出装置の別の例(1センサ+2系統)を示すブロック図である。 第5の実施形態におけるトルク検出装置の別の例(1センサ+2系統)を示すブロック図である。 第5の実施形態におけるトルク検出装置の別の例(1センサ+2系統)を示すブロック図である。 第6の実施形態におけるトルク検出装置を示すブロック図である。 補正機能部の具体的な構成を示すブロック図である。 第7の実施形態におけるトルク検出装置を示すブロック図である。 第7の実施形態におけるトルク検出装置の別の例を示すブロック図である。 第8の実施形態における通信出力部のデータ出力部分の構成を示すブロック図である。 第9の実施形態における発振部の具体的構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置を示す全体構成図である。
図中、符号1は、車両のステアリングホイールであり、このステアリングホイール1に運転者から作用される操舵力が入力軸2aと出力軸2bとを有するステアリングシャフト2に伝達される。このステアリングシャフト2は、入力軸2aの一端がステアリングホイール1に連結され、他端は後述するトルク検出装置30が備えるトルクセンサ20を介して出力軸2bの一端に連結されている。
そして、出力軸2bに伝達された操舵力は、ユニバーサルジョイント4を介して中間シャフト5に伝達され、さらに、ユニバーサルジョイント6を介してピニオンシャフト7に伝達される。このピニオンシャフト7に伝達された操舵力はステアリングギヤ8を介してタイロッド9に伝達され、図示しない転舵輪を転舵させる。ここで、ステアリングギヤ8は、ピニオンシャフト7に連結されたピニオン8aとこのピニオン8aに噛合するラック8bとを有するラックアンドピニオン形式に構成され、ピニオン8aに伝達された回転運動をラック8bで直進運動に変換している。
ステアリングシャフト2の出力軸2bには、補助操舵力を出力軸2bに伝達する操舵補助機構10が連結されている。この操舵補助機構10は、出力軸2bに連結された減速ギヤ11と、減速ギヤ11に連結されて操舵系に対して補助操舵力を発生する電動モータ12とを備えている。
トルクセンサ20は、ステアリングホイール1に付与されて入力軸2aに伝達された操舵トルクを検出するためのもので、図示しないトーションバーで連結された入力軸2aと出力軸2bとの相対的な変位(回転変位)を、コイル対のインピーダンスの変化に対応させて検出するように構成されている。このトルクセンサ20から出力されるトルク検出値Tはコントローラ15に入力される。
コントローラ15は、車載のバッテリ17(例えば、定格電圧が12Vである)から電源供給されることによって作動する。バッテリ17の負極は接地され、その正極はエンジン始動を行うイグニッションスイッチ18を介してコントローラ15に接続されると共に、イグニッションスイッチ18を介さず直接コントローラ15に接続されている。
コントローラ15には、トルク検出値Tの他に車速センサ16で検出した車速検出値Vが入力され、これらに応じた操舵補助力を操舵系に付与する操舵補助制御を行う。具体的には、上記操舵補助力を電動モータ12で発生するための操舵補助トルク指令値を公知の手順で算出し、算出した操舵補助トルク指令値とモータ電流検出値とにより、電動モータ12に供給する駆動電流をフィードバック制御する。
次に、トルク検出装置30の構成について詳細に説明する。
図2は、トルク検出装置30の構成を示すブロック図である。トルク検出装置30は、上述したトルクセンサ20を備える。トルクセンサ20は、同一規格の一対のコイル22a及び22bが組み合わされて構成されたコイル対22を備えている。
このトルクセンサ20は、図3にそのコイル周辺図を示すように、ヨーク71と、円管部材73と、円管部材73の外周部にコイル対22と対向するように設けられた複数の窓731と、トーションバー74と、センサシャフト75とを含んでいる。なお、トーションバー74と、センサシャフト75と、ステアリングシャフト2の入力軸2a及び出力軸2bとは、同軸に配置される。コイル対22を構成するコイル22a及び22bは、図3に示すように円筒形状のヨーク71内に配置される。
ここで、コイル対22には、発振部65が接続され、発振部65によってコイル対22を構成するコイル22a、22bに交流信号として励磁電流が供給される。
コイル対22を構成するコイル22a、22bの一方の端子は、それぞれ電気抵抗66a、66bを介して発振部65に接続される。また、コイル22a、22bの他方の端子は接地される。コイル対22の出力信号は、コイル22a、22bの端子電圧であり、この出力信号は信号処理回路50A,50Bに出力される。
信号処理回路50Aは、メイン増幅・全波整流部51と、メイン平滑部52とを備える。信号処理回路50Aが出力した信号は、メイン出力部53に入力される。また、信号処理回路50Bは、サブ増幅・全波整流部54と、サブ平滑部55とを備える。信号処理回路50Bが出力した信号は、サブ出力部56に入力される。
また、トルク検出装置30は、この他に、AD変換器(ADC)57と、通信出力部58と、コネクタ59とを備える。このトルク検出装置30は、コネクタ59を介してコントローラ(ECU)15に接続されている。
ECU15は、コネクタ59を介してトルク検出装置30の各要素に電源電圧Vccを供給する。これに対して、トルク検出装置30は、コイル対22の出力信号を処理し、後述するアナログメイントルク信号Tma、アナログサブトルク信号Tsa、及びデジタル通信信号Sをコネクタ59を介してECU15に出力する。ECU15は、入力された各種信号に基づいてトルク検出装置30の異常発生の有無を判定し、その判定結果に応じて操舵補助制御を実施する。
なお、トルクセンサ20、発振器65及び電気抵抗66a、66bでトルクセンサ部を構成し、信号処理回路50A,50B、メイン出力部53、サブ出力部56、ADC57、通信出力部58及びコネクタ59でトルクセンサ回路を構成している。
以下、トルクセンサ回路の具体的構成について説明する。
メイン増幅・全波整流部51は、コイル対22の出力信号(コイル22a、22bの端子電圧)を入力し、これら2つの入力電圧の差分を増幅すると共に整流する。メイン平滑部52は、メイン増幅・全波整流部51の出力波形を平滑化し、メイン出力部53は、これをアナログメイントルク信号Tmaとして、図示しないノイズフィルタ及びコネクタ59を介して、アナログ信号線によってECU15に出力する。
同様に、サブ増幅・全波整流部54は、コイル対22の出力信号(コイル22a、22bの端子電圧)を入力し、これら2つの入力電圧の差分を増幅すると共に整流する。サブ平滑部55は、サブ増幅・全波整流部54の出力波形を平滑化し、サブ出力部56は、これをアナログサブトルク信号Tsaとして、図示しないノイズフィルタ及びコネクタ59を介して、アナログ信号線によってECU15に出力する。
ADC57は、アナログメイントルク信号Tma及びアナログサブトルク信号Tsaをデジタル値へ変換し、これをメイントルク値Tm及びサブトルク値Tsとして通信出力部58へ出力する。
通信出力部58は、ADC57が出力したメイントルク値Tm及びサブトルク値Tsと、診断情報Diagとを通信プロトコルに重畳したデジタル通信信号Sを生成し、コネクタ59を介してデジタル信号線(通信信号線)によってECU15に出力する。ここで、診断情報Diagとは、アナログメイントルク信号Tmaと、アナログサブトルク信号Tsaとを比較することで、信号処理回路50A,50Bの異常を監視した異常診断結果を示す信号である。なお、診断情報Diagは、トルクセンサ部など、トルク検出装置30の各部の異常診断結果を含むようにしてもよい。
デジタル通信信号Sには、図4に示すように、1フレームの始まりに同期情報が配され、順じて診断情報Diagを含む診断情報が配されている。また、診断情報に次いで、ADC57によりデジタル化されたメイントルク値Tm、サブトルク値Tsが配されている。さらに、その後には、デジタル通信信号Sのチェック用のCRC、1フレームの長さを調整するポーズが設けられている。
この1フレーム単位の通信データが、順次通信出力部58からデジタル信号線を介してECU15へ出力される。すなわち、トルク検出装置30からECU15へは、略一定周期でメイントルク値Tm、サブトルク値Ts及び診断情報Diagが出力される。
このように、トルク検出装置30からECU15への出力を、アナログメイントルク信号Tma、アナログサブトルク信号Tsa、デジタル通信信号Sの3種とする。また、デジタル通信信号Sには、メイントルク値Tmとサブトルク値Tmと診断情報Diagとを重畳する。
そして、ECU15は、トルク検出装置30から入力した3種の信号に基づいて、トルク検出装置30の異常を監視し、異常が発生している場合には、どの部位に異常が発生しているかを判別する。
図5に示すように、ECU15は、アナログメイントルク信号Tmaをデジタル値へ変換しメイントルク値Tmdを出力するADC15aと、アナログサブトルク信号Tsaをデジタル値へ変換しサブトルク値Tsdを出力するADC15bとを備える。これらメイントルク値Tmd及びサブトルク値Tsdは、以下の説明において、「アナログ信号線からのメイントルク値」及び「アナログ信号線からのサブトルク値」という。これらメイントルク値Tmd及びサブトルク値Tsdは、比較監視部15cへ入力される。
また、トルク信号取得部15dは、通常はメイントルク値Tmdを最終的なトルク検出装置30で検出したトルク検出値Tとして取得する。なお、メイントルク値Tmdが正常な値ではないと判断した場合には、メイントルク値Tmをトルク検出値Tとして取得する。
上記比較監視部15cは、メイントルク値Tmdとサブトルク値Tsdとを比較し、その結果をトルク監視部15eに出力する。トルク監視部15eは、メイントルク値Tmdとサブトルク値Tsdとを比較した結果、正常なクロス特性から外れているか否かに応じてトルク信号Tmd,Tsdの異常発生の有無を判定する。
さらに、トルク監視部15eは、アナログ信号異常を監視する。ここで、アナログ信号異常とは、アナログメイントルク信号Tma及びアナログサブトルク信号Tsaをトルク検出装置30からECU15に出力するためのアナログ信号線の断線やショート等をいう。
アナログトルク信号Tma,Tsaの各入力段には、プルダウン抵抗R1,R2がそれぞれ設けられているため、アナログ信号異常が発生している場合、そのアナログ信号線からの信号は略0Vとなる。したがって、トルク監視部15eは、メイントルク値Tmdが略0Vとなっているとき、アナログメイントルク信号Tmaのアナログ信号線に異常が発生していると判断し、サブトルク値Tsdが略0Vとなっているとき、アナログサブトルク信号Tsaのアナログ信号線に異常が発生していると判断する。
また、デジタル通信信号Sはデコーダ15fによって復号化され、デジタル通信信号Sに含まれていたメイントルク値Tm及びサブトルク値Tsは比較監視部15gに入力される。これらメイントルク値Tm及びサブトルク値Tsは、以下の説明において「デジタル信号線からのメイントルク値」及び「デジタル信号線からのサブトルク値」という。
比較監視部15gは、メイントルク値Tmとサブトルク値Tsとを比較し、その結果をトルク監視部15hに出力する。トルク監視部15hは、メイントルク値Tmとサブトルク値Tsとを比較した結果、正常なクロス特性から外れているか否かに応じてトルク信号Tm,Tsの異常発生の有無を判定する。
さらに、トルク監視部15hは、デジタル信号異常を監視する。ここで、デジタル信号異常とは、デジタル通信信号Sをトルク検出装置30からECU15に出力するためのデジタル信号線の断線やショート等をいう。
デジタル通信信号Sの入力段には、プルアップ抵抗R3が設けられているため、デジタル信号異常が発生している場合、デジタル信号線からの信号は電源電圧の略5Vとなる。したがって、トルク監視部15hは、デジタル通信信号Sが略5Vとなっているとき、デジタル信号線の異常を検出する。
また、比較監視部15iは、アナログ信号線からのメイントルク値Tmd又はサブトルク値Tsdと、デジタル信号線からのメイントルク値Tm又はサブトルク値Tsとの2種を比較し、その結果をトルク監視部15jに出力する。トルク監視部15jは、各トルク信号の異常を監視する。例えば、アナログ信号線からのメイントルク値Tmdとデジタル信号線からのメイントルク値Tmとが等しいか否か、アナログ信号線からのメイントルク値Tmdとデジタル信号線からのサブトルク値Tsとが正常なクロス特性となっているか否か等を監視することで、各トルク信号の異常を検出する。
さらに、回路監視部15kは、デジタル通信信号Sに含まれていた診断情報Diagを監視し、トルク検出装置30の信号処理回路50A,50Bの異常を認識する。
以上の構成により、異常発生時には、ECU15は、何処に異常が発生しているのかを適切に判別することができる。なお、トルク検出装置30と図5に示すECU15とでトルクセンサシステムを構成している。
次に、本実施形態の動作について説明する。
電源が投入されると、トルク検出装置30のトルク出力機能が作動する。このとき、信号処理回路50A及び50Bは、コイル対22の出力信号に応じたアナログメイントルク信号Tma及びアナログサブトルク信号Tsaを算出し、メイン出力部53及びサブ出力部56は、アナログ信号線を介してこれらをECU15に出力する。
また、通信出力部58は、アナログメイントルク信号Tma及びアナログサブトルク信号Tsaをデジタル化したメイントルク値Tm及びサブトルク値Tsと、信号処理回路50A及び50Bの診断情報Diagとを含むデジタル通信信号Sを、デジタル信号線を介してECU15に出力する。
このとき、トルク検出装置30の何れにも異常が発生していない正常状態である場合には、アナログ信号線を介して出力されたアナログメイントルク信号Tmaをデジタル化したメイントルク値Tmdが、最終的なトルク検出値Tとなる。そして、ECU15は、そのトルク検出値Tに基づいて操舵補助制御を行う。
この正常状態から、仮にトルク検出装置30の信号処理回路50A,50Bに異常が発生すると、トルク検出装置30からECU15へ出力されるデジタル通信信号Sに、信号処理回路50A,50Bに異常が発生していることを示す診断情報Diagが含まれる。そのため、ECU15の回路監視部15kは、この診断情報Diagから信号処理回路50A,50Bに異常が発生していることを認識することができる。したがって、この場合には、適切にフェールセーフモードに移行することができる。
このように、通信プロトコルに診断情報Diagを配置することで、ECU15側は信号処理回路50A,50Bに異常が発生していることを容易且つ適切に認識することができる。
一方、信号処理回路50A,50Bは正常に動作しているが、トルク検出装置30からアナログトルク信号TmaをECU15へ信号を送信するためのアナログ信号線に異常が発生している場合には、プルダウン抵抗R2によりアナログメイントルクTmaは略0Vとなる。そのため、ADC15aでデジタル化したメイントルク値Tmdも略0Vとなる。したがって、ECU15は、トルク監視部15eでアナログ信号異常であることを適切に判断することができる。
この場合、メイントルク値Tmdとサブトルク値Tsdとを用いた比較監視動作は正常に行うことができないが、デジタル通信信号Sに重畳したメイントルク値Tmとサブトルク値Tsとを用いた比較監視動作は継続することができる。したがって、アナログ信号異常が発生した場合であっても、信頼性の高い監視を維持することができる。また、アナログ信号線からのメイントルク値Tmdに代えて、デジタル信号線からのメイントルク値Tmを最終的なトルク検出装置30によるトルク検出値Tとして取得することができるので、適切に操舵補助制御を継続することができる。
これは、デジタル信号異常が発生した場合についても同様である。つまり、トルク検出装置30からデジタル通信信号SをECU15へ信号を送信するためのデジタル信号線に異常が発生している場合、プルアップ抵抗R3によりデジタル通信信号Sが略5Vとなる。そのため、ECU15は、トルク監視部15hでデジタル信号異常であることを適切に判断することができる。
この場合、デジタル通信信号Sに重畳したメイントルク値Tmとサブトルク値Tsとを用いた比較監視動作は正常に行うことができないが、アナログ信号線からのメイントルク値Tmdとサブトルク値Tsdとを用いた比較監視動作は継続することができる。したがって、デジタル信号異常が発生した場合であっても、信頼性の高い監視を維持することができると共に、適切な操舵補助制御を継続することができる。
このように、トルク検出装置30に異常が発生した場合には、どの部位に異常が発生しているのかを判別することができる。特に、トルク検出装置30で検出したトルク信号がECU15に至るまでの間で異常が発生した場合でも、これを適切に検出することができると共に、トルクセンサとしての機能を継続させることができる。
すなわち、トルクセンサ回路にADC57を搭載し、アナログトルク信号をADC57でデジタル化して通信プロトコルに配列させ、一定周期でECU15へ出力する構成であるため、クロッキング診断信号を用いた場合と同様に、診断信号線の天絡、地絡、断線などをECU側は容易に認識することができる。
また、通信プロトコルに診断情報Diagを配置することで、ECU15側はトルクセンサ回路内の状態をECU15に通知することができる。そのため、ECU15側では信頼性の高い監視が可能となる。
さらに、ECU15側では、アナログ信号線からのメイントルク値Tmd及びサブトルク値Tsdの2種の比較監視と、デジタル信号線からのメイントルク値Tm及びサブトルク値Tsの2種の比較監視とを実施するので、信頼性の高い監視を維持しつつトルクセンサ機能を継続することができるトルクセンサシステムを実現することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
この第2の実施形態は、前述した第1の実施形態において、トルク検出装置30からECU15への出力を、アナログメイントルク信号Tma及びデジタル通信信号Sの2種としたものである。
すなわち、第2の実施形態のトルク検出装置30は、図2におけるサブ出力部56を削除した構成を有する。
そして、ECU15は、図6に示すように、図5におけるプルアップ抵抗R2、ADC15b、比較監視部15c及びトルク監視部15eを削除し、比較監視部15i及びトルク監視部15jに代えて比較監視部15l及びトルク監視部15mを設けたものである。
比較監視部15lは、アナログ信号線からのメイントルク値Tmdと、デジタル信号線からのメイントルク値Tmとを比較監視すると共に、アナログ信号線からのメイントルク値Tmdと、デジタル信号線からのサブトルク値Tsとを比較監視し、これらの結果をトルク監視部15mに出力する。
トルク監視部15mは、各トルク信号の異常を監視する。例えば、アナログ信号線からのメイントルク値Tmdとデジタル信号線からのメイントルク値Tmとが等しいか否か、アナログ信号線からのメイントルク値Tmdとデジタル信号線からのサブトルク値Tsとが正常なクロス特性となっているか否か等を監視することで、各トルク信号の異常を検出する。
以上の構成により、アナログ信号異常及びデジタル信号異常については、上述した第1の実施形態と同様に適切に検出することができる。また、デジタル信号線からの2種のトルク信号の比較監視を実施しているため、アナログ信号異常が発生した場合であっても、信頼性の高い監視を維持しつつトルク検出機能を継続させることができる。そして、デジタル信号線に異常が発生した場合には、ECU15はトルクセンサシステムの異常監視機能が喪失したことを認識し、フェールセーフモードに移行させることができる。
さらに、アナログサブトルク信号TsaをECU15へ出力するためのアナログ信号線が不要となるので、トルク検出装置30とECU15との間の信号線を、上述した第1の実施形態の5本から4本へ削減することができる。これにより、アナログ信号線上に配しているノイズフィルタ関連素子を1線分削減することができるため、低コストに寄与できる。
また、バッテリ電圧の低下などにより主電源が一時的に低下した際に、トルク信号出力は継続出力することができ、且つ主電源電位の低下は通信信号線によってECU15側に通知することができる。
なお、上記第2の実施形態においては、トルク検出装置30からECU15へ出力するアナログトルク信号として、アナログメイントルク信号Tmaを用いているが、これに代えてアナログサブトルク信号TsaをECU15へ出力するようにしてもよい。
また、上記第2の実施形態においては、図7に示すように、デジタル通信信号Sに含まれるメイントルク値Tmを比較監視に用いないようにすることもできる。この場合、図6における比較監視部15g及びトルク監視部15hを削除し、デコーダ15fに代えてデコーダ15nを設け、比較監視部15l及びトルク監視部15mに代えて比較監視部15o及びトルク監視部15pを設けるようにする。
そして、比較監視部15oで、デコーダ15nから出力したサブトルク値Tsとアナログ信号線からのメイントルク値Tmdとを比較監視し、その結果をトルク監視部15pに出力する。トルク監視部15pは、各トルク信号の異常を検出する。これにより、ECU15側での監視機能をシンプルにすることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
この第3の実施形態は、上述した第1の実施形態において、トルク検出装置30からアナログトルク信号を出力しないようにしたものである。
すなわち、第3の実施形態のトルク検出装置30は、図2におけるメイン出力部53及びサブ出力部56を削除した構成を有する。
そして、ECU15は、図8に示すように、図5におけるプルアップ抵抗R1、プルアップ抵抗R2、ADC15a、ADC15b、比較監視部15c、トルク監視部15e、比較監視部15i及びトルク監視部15jを削除し、トルク信号取得部15dに代えてトルク信号取得部15qを設けたものである。
トルク信号取得部15qは、デジタル信号線からのメイントルク値Tmを最終的なトルク検出装置30のトルク検出値Tとして取得する。
以上の構成により、トルク検出装置30からECU15への出力信号をデジタル通信信号Sの1つのみとした省配線化構成とすることができる。このように、デジタル通信信号Sにメイントルク値Tm及びサブトルク値Tsを重畳させることで、アナログトルク信号の出力がなくてもトルクセンサ機能を実現することができる。この場合、トルク検出装置30とECU15との間の信号線を3本まで削減することができる。
また、デジタル通信信号Sには診断情報Diagも重畳されているため、単純にアナログ信号線からメイントルク信号Tma及びサブトルク信号Tsaのみを出力する場合と比較して、ECU15はより広い範囲で監視確認を行うことができる。
さらに、ECU15へのアナログトルク信号の出力が不要となるため、このアナログトルク信号をデジタル化するためのAD変換器(ADC15a及び15b)も不要となる。そのため、その分のコストを削減することができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
この第4の実施形態は、前述した第3の実施形態において、デジタル信号線を複数本設けるようにしたものである。
すなわち、第4の実施形態のトルク検出装置30は、図2における通信出力部58から、複数本(ここでは2本)のデジタル信号線を介してそれぞれデジタル通信信号SをECU15へ出力するようにした構成を有する。
図9は、トルク検出装置の構成を示すブロック図である。
この図9に示すように、トルク検出装置30とECU15との間には4本の通信信号線が設けられ、そのうち2本(通信1、通信1´)は、トルク検出装置30からECU15へデジタル通信信号Sを出力する線となる。
以上の構成により、一方のデジタル信号線に断線等の異常が発生した場合であっても、他方のデジタル信号線を介してデジタル通信信号Sの出力が可能となるため、異常監視機能及びトルク検出機能を継続することができる。
したがって、上述した第3の実施形態では、デジタル信号線に異常が発生してデジタル通信信号SがECU15に対して正常に出力されない場合、トルクセンサ機能が停止してしまうのに対し、本実施形態では機能継続性を確保することができる。
(第5の実施形態)
次に第5の実施形態について説明する。
この第5の実施形態は、上述した第1の実施形態において、トルクセンサ回路を2系統有するようにしたものである。
すなわち、第5の実施形態のトルク検出装置は、図10に示すようになる。このように、トルクセンサ回路を、第1系統のトルクセンサ回路1と第2系統のトルクセンサ回路2とで構成し、それぞれに対応するトルクセンサ部(トルクセンサ部1、トルクセンサ部2)を設ける。そして、トルクセンサ回路1からは、アナログ信号線によってアナログメイントルク信号Tma(トルクメイン1)とアナログサブトルク信号Tsa(トルクサブ1)を出力すると共に、デジタル信号線によってデジタル通信信号S(通信1)を出力する。
また、トルクセンサ回路2からは、アナログ信号線によってアナログメイントルク信号Tma(トルクメイン2)とアナログサブトルク信号Tsa(トルクサブ2)を出力すると共に、デジタル信号線によってデジタル通信信号S(通信2)を出力する。
以上の構成により、仮に一方のトルクセンサ部に異常が発生した場合であっても、他方のトルクセンサ部が正常に機能していればトルクセンサ機能を継続させることができる。
このように、トルクセンサ回路を2系統で構成することで、トルク検出装置30とECU15との間の信号線を10本に増やす必要があるが、より高い信頼性でのトルクセンサ機能の継続が可能となる。
なお、上記第5の実施形態においては、第1の実施形態におけるトルクセンサ回路を2系統で構成する場合について説明したが、第2〜第4の実施形態におけるトルクセンサ回路をそれぞれ2系統で構成するようにしてもよい。
例えば、図6及び図7に示すトルクセンサ回路を2系統で構成した場合、図11に示すように、トルク検出装置30とECU15との間の信号線は8本となる。また、図8に示すトルクセンサ回路を2系統で構成した場合、図12に示すように、トルク検出装置30とECU15との間の信号線を6本となる。さらに、図9に示すトルクセンサ回路を2系統で構成した場合、図13に示すように、トルク検出装置30とECU15との間の信号線を8本となる。
何れの場合も、高い信頼性でのトルクセンサ機能の継続が可能となる。
さらに、上記第5の実施形態においては、トルクセンサ部を2系統のトルクセンサ回路にそれぞれ対応させて設ける場合(2センサ+2検出回路)について説明したが、トルクセンサ部を2系統のトルクセンサ回路に対して1つのみ設けるようにしてもよい(1センサ+2検出回路)。
例えば、図5に示すトルクセンサ回路を2系統(1センサ)で構成した場合、図14に示すようになる。また、図6及び図7に示すトルクセンサ回路を2系統(1センサ)で構成すると図15に示すようになり、図8に示すトルクセンサ回路を2系統(1センサ)で構成すると図16に示すようになり、図9に示すトルクセンサ回路を2系統(1センサ)で構成すると図17に示すようになる。
この場合、仮に一方のトルクセンサ回路に異常が発生した場合であっても、他方のトルクセンサ回路が正常に機能していればトルクセンサ機能を継続させることができる。したがって、この場合にも高い信頼性でのトルクセンサ機能の継続が可能となる。
(第6の実施形態)
次に第6の実施形態について説明する。
この第6の実施形態は、上述した第1の実施形態において、トルク信号(アナログメイントルク信号Tma,アナログサブトルク信号Tsa)の誤差を補正する機能を設けるようにしたものである。
すなわち、第6の実施形態のトルク検出装置30は、図18に示すように、図5に示すトルク検出装置30に補正機能部60を追加した構成を有する。
補正機能部60は、トルク信号の誤差を補正するための補正データを外部の制御回路から入力し書込む機能と、書込んだ補正データをもとに信号処理部50A,50Bの演算回路定数を変更することで、トルク信号の誤差を補正する機能とを有する。
ここで、補正機能部60による補正対象は、トルク信号のゼロ点のオフセットずれ、及びトルク信号のゲイン(傾き量)とする。すなわち、補正データとは、オフセット量補正値及び傾き量補正値である。
図19は、補正機能部60の具体的な構成を示すブロック図である。
この図19に示すように、補正機能部60は、補正データを書込み可能な一時記憶部としてのレジスタ60a,60bと、レジスタ60a,60bのデータを保存するための常時記憶部としてのメモリ60cとを備える。レジスタ60aには、メイン信号用の補正データを書込み、レジスタ60bには、サブ信号用の補正データを書込むようになっている。
また、ここでは、トルク検出装置30からECU15へアナログサブトルク信号Tsaを出力するための出力信号線(サブ信号出力端子)と、外部の制御回路(不図示)からトルク検出装置30内の補正機能部60へ補正データを入力するための入力信号線(データ書込み端子)とを兼用しており、これらは外部の制御回路によって切り替えられるようになっている。
補正機能部60へ補正データを書込む際には、外部の制御回路からトルク検出装置30へ、予め定められたパルス列をサブ信号出力端子とデータ書込み端子との兼用端子から入力する。すると、IO制御部60dは、これを受けてサブ信号側の出力バッファを停止する。これにより、サブ信号出力端子はデータ書込み端子に切り替えられ、補正データの書込み可能状態となる。すると、外部の制御回路から入力された補正データは、入力制御部60eを介してレジスタ60a,60bに書込まれる。また、レジスタ60a,60bに書込まれた補正データは、メモリ60cに保存される。
なお、レジスタ60a,60bが補正用データ記憶部に対応し、IO制御部60dが入出力切替部に対応している。
レジスタ60a,60bへ書込んだ補正データは、トルク信号の誤差の補正に用いられる。オフセット量補正値及び傾き量補正値は、検出したアナログトルク信号をAD変換したデジタルトルク波形を、所望のトルク波形に一致させるための補正値である。補正の方法としては、例えば、アナログトルク信号(アナログメイントルク信号Tma,アナログサブトルク信号Tsa)をAD変換し、AD変換後のデジタルトルク値をオフセット量補正値及び傾き量補正値で補正する方法を用いる。具体的には、(補正前のAD値)×(傾き量補正値)+(オフセット量補正値)を補正後のデジタルトルク値とする。
なお、ここではデジタル処理を用いて補正する場合について説明したが、信号処理回路内での公知の手段でアナログ処理してもよい。例えば、オペアンプの入力抵抗やフィードバック抵抗をラダー抵抗で構成し、レジスタ60a,60bに書込んだ補正値に応じてラダー抵抗値を選択することもできる。
そして、次回電源が投入されたときには、メモリ60cに記憶した補正データをレジスタ60a,60bへ転送し、上述した補正処理を行う。また、補正機能部60は、初期診断機能を有する。メモリ60cには、書込みデータを反転した反転データも併せて保存するようになっており、電源投入直後に、初期診断により2つのデータが全て異なっていることを確認したうえで、上述した補正処理を開始するものとする。
以上により、トルクセンサ信号の誤差を補正し、高精度なトルクセンサシステムを実現することができる。
また、アナログサブトルク信号線と補正データの書込み線とを兼用することで、トルク検出装置30と接続する信号線の増加を抑制することができる。さらに、メイントルク信号の監視用であるサブ側に補正書込み機能を付加することで、メイン側の信号喪失リスクを低減し、メイン側の機能安全を確保することができる。
仮に、メイン側のトルク信号線とメモリ書込み信号線と兼用すると、常時稼動時にトルク信号線がメモリ書込み機能に切り替わってしまうリスクが生じる。例えば、トルク信号線にノイズが重畳した場合、トルク信号が突然“High”や“Low”に固着してしまうおそれがある。本実施形態では、メインとして用いるトルク信号の喪失リスクを抑えることができるので、安定したトルク検出機能を実現することができる。
また、サブ信号線がノイズ等で書込みモードに推移してしまった場合でも、メイン信号との比較によって、ECU15側は異常を検出することが可能である。
なお、上記第6の実施形態においては、補正データの書込み機能をECU15に持たせることもできる。この場合、EPSを組み上げた最終工程での補正が可能であるため、トルクセンサのみではなく、EPSが組み立てられた際の誤差を含めた補正が可能となる。
また、上記第6の実施形態においては、上述した第5の実施形態のように、トルクセンサ回路を2系統有するシステムにも適用可能である。この場合、1組のセンサ部と2系統のトルクセンサ回路とを有するシステムであっても、2組のセンサ部と2系統のトルクセンサ回路とを有するシステムであっても適用可能である。
(第7の実施形態)
次に第7の実施形態について説明する。
この第7の実施形態は、上述した第2の実施形態において、トルク信号の誤差を補正する機能を設けるようにしたものである。
すなわち、第7の実施形態のトルク検出装置30は、図20に示すように、図6に示すトルク検出装置30に補正機能部60を追加した構成を有する。
ここで、補正機能部60は、トルク検出装置30からECU15へデジタル通信信号Sを出力するための出力信号線(通信出力端子)と、外部の制御回路(不図示)からトルク検出装置30内の補正機能部60へ補正データを入力するための入力信号線(データ書込み端子)とを兼用しており、これらは外部の制御回路によって切り替えられるようになっている。
すなわち、上述した第6の実施形態では、補正データ書込み線と共用するサブ信号線としてアナログサブトルク信号線を用いているのに対し、本実施形態では、補正データ書込み線と共用するサブ信号線としてデジタル通信信号線を用いる。そして、それ以外の構成は、上述した第6の実施形態における補正機能部60と同様の構成を有する。
この場合にも、メイン側の信号喪失リスクを抑制しつつ、トルクセンサ信号の誤差を補正し、安定したトルク検出機能を実現することができる。
なお、ここでは、図6に示すトルク検出装置30に補正機能部60を追加する場合について説明したが、図7に示すトルク検出装置30に補正機能部60を追加し、デジタル通信信号Sの出力信号線と補正データの書込み信号線とを兼用するようにしてもよい。
さらに、図21に示すように、図8に示す第3の実施形態におけるトルク検出装置30に補正機能部60を追加し、デジタル通信信号Sの出力信号線と補正データの書込み信号線とを兼用するようにしてもよい。
また、上記第7の実施形態においては、上述した第5の実施形態のように、トルクセンサ回路を2系統有するシステムにも適用可能である。この場合、1組のセンサ部と2系統のトルクセンサ回路とを有するシステムであっても、2組のセンサ部と2系統のトルクセンサ回路とを有するシステムであっても適用可能である。
(第8の実施形態)
次に第8の実施形態について説明する。
この第8の実施形態は、上述した第1〜第7の実施形態において、デジタル通信信号Sを出力する通信出力部58の異常を検出する機能を設けるようにしたものである。
以下、通信出力部58のデータ出力部分の構成について具体的に説明する。
図22は、通信出力部58のデータ出力部分の構成を示すブロック図である。
通信出力部58は、マルチプレクサ(MUX)81を備える。MUX81には、通常時は“1”となる選択信号(InItSentSel)が入力されることで、通信出力部58内で生成した診断信号(以下、診断信号S0という)がそのまま通信出力信号生成部82に入力される。通信出力信号生成部82は、入力された診断信号S0を1フレーム単位の通信用データ(診断信号S)として出力する。その通信用データは、出力端子(診断信号出力端子)83からECU15へ出力されると共に、データ変換部84に入力される。
データ変換部84は、入力された通信用データを復号化するデコーダとしての機能と、シリアルデータからパラレルデータへ変換する機能とを有する。このデータ変換部84は、通信出力信号生成部82で変換した後の通信用データを、変換前の診断信号S0と同じデータ形式に戻す処理を行う。データ変換部84の出力は、比較器85に入力する。
比較器85には、データ変換部84の出力の他に、もとの診断信号S0が入力される。そして、比較器85はこれらを比較し、その結果がラッチ回路86でラッチされる。比較器85からは、両者が等しい場合には“0”、異なる場合には“1”となる信号が出力される。ラッチ回路86でラッチされた信号は、異常検知フラグ(SentFrameFlg)として所定のタイミングで出力される。
さらに、診断出力部58Aは、比較器85そのものが正常に機能しているか否かを事前に確認する初期診断機能を設ける。ここでは、データ変換部84から出力される信号をもとの診断信号S0とは異なる信号とし、これらを比較器85に入力する。そして、両者の比較結果が異なる(異常診断される)ことを確認することで、比較器85が正常に機能していると判断する。
具体的には、初期診断時には、MUX81に“0”となる選択信号(InItSentSel)が入力されて、診断信号S0の反転信号が通信出力信号生成部82に入力される。この場合、データ変換部84の出力信号ともとの診断信号S0とは異なる信号となるため、比較器85が正常であれば、“1”となる異常検知フラグ(Se ntFrameFlg)が出力されることになる。これを確認することで、比較器85が正常に動作していることを確認する。この初期診断は、例えば、電源が投入された直後(又はイグニッションスイッチ18をオンした直後)、コントローラ15側が操舵補助制御を開始する前に作動する。
なお、ここでは、初期診断に際し、比較器85に診断用信号として、通信出力信号生成部82に診断信号S0の反転信号を入力したときの出力信号を、データ変換部84で診断信号S0と同じデータ形式に戻した信号とする場合について説明したが、比較器85に互いに異なる信号を入力できればよく、診断用信号はこれに限定されない。
なお、通信出力部58が異常診断部、診断信号生成部、診断信号出力部、出力異常検出部、診断結果出力部および初期診断部に対応している。ここで、MUX81が初期診断部に対応し、通信出力信号生成部82が診断信号出力部に対応し、データ変換部84及び比較器85が出力異常検出部に対応し、ラッチ回路86が診断結果出力部に対応している。
以上の構成により、電源が投入された直後、ECU15側が操舵補助制御を開始する前に、通信出力部58は、MUX81に“0”となる選択信号(InItSentSel)を入力し、比較器85そのものの初期診断を実施する。この初期診断中は、通信出力部58から初期診断中であることを示す信号が出力されるため、ECU15は、通信出力信号生成部82の初期診断中であることを認識する。すなわち、操舵補助制御を実施しない状態とする。
このように、トルク検出装置30は、初期診断中の情報を出力するので、ECU15はその情報から、トルクセンサシステムが正常動作前でありメイントルク信号Tmaの使用が不可であることを認識することができる。
初期診断の結果、各機能が正常であると診断されると、トルク検出装置30のトルク出力機能が作動する。すると、信号処理回路50A及び50Bは、コイル対22の出力信号に応じたアナログメイントルク信号Tma及びアナログサブトルク信号Tsaを算出し、メイン出力部53及びサブ出力部56はこれらをECU15に出力する。これにより、適切に操舵補助制御を実施することができる。
この操舵補助制御の実施中は、通信出力部58は信号処理回路50A及び50Bの異常を診断する。そして、通信出力部58はその異常診断結果をECU15へ出力する。ECU15は、通信出力部58から受信した診断情報Sから、信号処理回路50A及び50Bが正常であることを認識しているときは操舵補助制御を継続し、異常が発生していることを認識すると操舵補助制御を停止すべくフェールセーフモードに移行する。
ところで、一般に、データ通信を行う場合には通信信号にCRCなどを含め、通信そのものの信頼性を監視するようにしている。しかしながら、通信データ生成部そのものに異常が発生しているか否かを監視していない場合、後段のECUでは通信データそのものが正しいのかを判断することができない。
これに対して、本実施形態では、通信出力信号生成部82に入力する前の診断信号S0と、通信出力信号生成部82で変換した後の通信用データを変換前の診断信号S0と同じデータ形式に戻したときの信号とを比較し、両者に差が生じているか否かを監視する。そして、両者に差が生じている場合には、通信出力信号生成部82に異常が発生していると判断し、その情報をECU15へ伝達する。したがって、ECU15は、診断信号Sそのものが正しいのかを判断することができる。
このように、生成された通信用データそのものの信頼性を高めることができる。そのため、ECU15は、適切にトルク検出装置30に異常が発生しているか否かを認識することができる。
また、通信出力信号生成部82の異常を監視する比較器85そのものが正常に動作しているかを確認する初期診断機能を設けるので、より信頼性の高い通信データ出力機能を実現することができる。
なお、上記第6の実施形態においては、トルク検出装置30をカスタムICで構成することもできる。この場合、診断信号SはカスタムICの診断信号出力端子から後段のECU15へ出力される。このとき、診断信号出力端子から出力した通信用データをカスタムIC内に戻すフィードバック端子を設け、診断信号出力端子から出力する前の通信用データと、フィードバック端子からカスタムIC内に戻した通信用データとを比較すれば、カスタムICの出力端子系に発生している断線、天絡、地絡などの異常を検知することができる(端子異常検出部)。その診断信号出力端子の異常診断情報は、ECU15に対して出力することが好ましい。
(第9の実施形態)
次に第9の実施形態について説明する。
この第9の実施形態は、上述した第1〜第8の実施形態において、励磁信号の異常を検出する機能を設けるようにしたものである。
以下、発振部65の構成について具体的に説明する。
図23は、発振部65の具体的構成を示すブロック図である。
発振部65は、コストダウンのためにカスタムICを構成しているものとする。この発振部65は、クロック信号を生成し出力するクロック信号生成部91を備える。クロック信号生成部91から出力したクロック信号は、同一構成を有する3つの励磁アンプ92a〜92cに入力され、各励磁アンプ92a〜92cからそれぞれ励磁信号(励磁用正弦波)が出力される。このように、発振部65は、3つの励磁信号をそれぞれ同じ手法で生成する。
これら3つの励磁信号は、2つ毎に比較回路93a〜93cによって比較される。すなわち、比較回路93aは、励磁アンプ92aが出力した励磁信号と、励磁アンプ92bが出力した励磁信号とを比較する。また、比較回路93bは、励磁アンプ92bが出力した励磁信号と、励磁アンプ92cが出力した励磁信号とを比較する。さらに、比較回路93cは、励磁アンプ92aが出力した励磁信号と、励磁アンプ92cが出力した励磁信号とを比較する。比較回路93a〜93cの比較結果は、後述する励磁信号選択回路95に入力される。
また、励磁アンプ92aから励磁信号を出力する信号線にはスイッチ94aが設けられ、励磁アンプ92bから励磁信号を出力する信号線にはスイッチ94bが設けられ、励磁アンプ92cから励磁信号を出力する信号線にはスイッチ94cが設けられている。これらスイッチ94a〜94cは励磁信号選択回路95によってオン/オフが制御される。
励磁信号選択回路95は、励磁アンプ92a〜92cの比較結果をもとに、3つの励磁信号のうち異常が発生している励磁信号を特定する。ここでは、3つの励磁信号のうち他の2つの励磁信号と一致しない励磁信号を特定し、これを異常が発生している励磁信号とする。そして、励磁信号選択回路95は、その情報(Amp_det)を励磁診断信号としてECU15へ出力する。
また、励磁信号選択回路95は、正常な励磁信号の1つを選択し、当該正常な励磁信号を出力する信号線に設けられたスイッチのみをオンするように、スイッチ94a〜94cを制御する。例えば、励磁アンプ92aが出力した励磁信号を選択した場合には、図23に示すようにスイッチ94aのみがオンすることになる。
励磁信号選択回路95によって選択された励磁信号は、アンプ96を介してセンサ励磁信号として励磁信号端子97から図2に示すブリッジ回路へ印加される。
また、励磁信号端子97から出力されたセンサ励磁信号は、フィードバック端子98からカスタムIC内に戻され、比較器99によってアンプ96が出力するセンサ励磁信号、即ち励磁信号端子97から出力する前のセンサ励磁信号と比較される。そして、比較器99の比較結果(端子_det)は、励磁診断信号としてECU15へ出力される。
さらに、発振部65は、励磁信号の異常を検出する比較回路93a〜93cが正常に機能しているか否かを診断するための初期診断機能を有する。初期診断は、電源が投入された直後(又はイグニッションスイッチ18をオンした直後)、ECU15側が操舵補助制御を開始する前に作動する。また、初期診断中は、初期診断中フラグを立てるなどにより、ECU15がトルクセンサ信号を使用できないようにする(操舵補助制御を実施できないようにする)。
この初期診断では、異常信号発生部90から励磁アンプ92b及び92cに対して、クロック信号生成部91からのクロック信号に代えて異常信号をそれぞれ入力することで、3つの励磁アンプ92a〜92cの出力信号が一致しない状態を生成する。ここで、上記異常信号とは、正常に機能している比較回路による比較結果が「不一致」となる(異常診断される)信号である。
そして、異常信号発生部90から励磁アンプ92b及び92cに対して異常信号を入力したときに、比較回路93a〜93cが励磁信号を異常診断した場合、励磁信号選択回路95は比較回路93a〜93cが正常に機能していると判断する。
ECU15は、発振部65から励磁診断信号を受け取ると、その励磁診断信号に含まれる励磁アンプ92a〜92cの異常診断情報(Amp_det)と、励磁信号端子97の異常診断情報(端子_det)とを確認する。そして、Amp_detから正常な励磁アンプ92a〜92cが無いと判断するか、励磁信号端子97が異常であると判断すると、操舵補助制御を実施しないようにする。
なお、クロック信号生成部91及び励磁アンプ92a〜92cが励磁信号生成部に対応し、比較回路93a〜93cが異常検出部に対応し、スイッチ94a〜94c及び励磁信号選択回路95が励磁信号選択部に対応している。さらに、比較器99が励磁信号端子異常検出部に対応し、異常信号発生部90が励磁信号初期診断部に対応している。
以上の構成により、電源が投入された直後、ECU15側が操舵補助制御を開始する前に、発振部65は、異常信号発生部90から異常信号を出力し、比較回路93a〜93cそのものの初期診断を実施する。この初期診断中は、発振部65から初期診断中であることを示す信号が出力されるため、ECU15は、発振部65の初期診断中であることを認識する。すなわち、操舵補助制御を実施しない状態とする。
このように、トルク検出装置30は、初期診断中の情報を出力するので、ECU15はその情報から、トルクセンサシステムが正常動作前でありメイントルク信号Tmaの使用が不可であることを認識することができる。
初期診断の結果、各機能が正常であると診断されると、トルク検出装置30のトルク出力機能が作動する。このとき、発振部65の3つの励磁アンプ92a〜92cがすべて正常である場合には、3つの励磁アンプ92a〜92cから出力される3つの励磁信号がすべて一致する。そのため、励磁信号選択回路95は、比較回路93a〜93cの比較結果をもとに励磁アンプ92a〜92cが正常であることを認識する。
したがって、励磁信号選択回路95は、例えば図23に示すようにスイッチ94aのみをオンし、正常な励磁アンプ92aを用いてセンサ励磁信号を生成する。そして、これをブリッジ回路へ印加する。これにより、適切に操舵補助制御を実施することができる。
この状態から、励磁アンプ92aのみに異常が発生すると、励磁アンプ92aから出力した励磁信号と、励磁アンプ92b及び92cから出力した励磁信号とが不一致となる。そのため、励磁信号選択回路95は、比較回路93a〜93cの比較結果をもとに、励磁アンプ92aに異常が発生していることを検出する。すると、励磁信号選択回路95は、例えばスイッチ94bのみをオンし、正常な励磁アンプ92bを用いてセンサ励磁信号を生成するように切り替える。このようにして、励磁機能を継続する。したがって、適切な操舵補助制御を継続することができる。
このように、1つのクロック信号から同じ方法で励磁用正弦波を生成する機能(励磁アンプ)を3つ設け、カスタムICの中に配置する。そして、その3つの励磁アンプ92a〜92cが出力する3つの信号の中から2つを選択する全ての組合せについて、当該2つの信号差を監視する比較処理を行う。
この比較処理により、断線系の異常のみではなく、周波数異常、デューティ異常、三角波、パルス波、サチュレートなどの励磁信号波形の歪や変形に関する異常も検出することができる。
また、3つの励磁アンプ92a〜92cのうち何れか1つに異常が発生した場合には、異常が発生したことを適切に認識することができると共に、異常が発生した励磁アンプを特定することができる。したがって、正常な励磁アンプを選択して励磁を継続することが可能となり、信頼性の高い励磁機能を実現することができる。
さらに、カスタムICの励磁信号端子97から出力するセンサ励磁信号を、フィードバック端子98からカスタムIC内へ戻し、励磁信号端子97から出力する前の励磁信号と比較する。したがって、カスタムICの励磁出力端子系に断線、天絡、地絡などの異常が発生している場合には、これを検知することができる。
また、励磁アンプ92a〜92cの異常診断情報や励磁信号端子97の異常診断情報を含む励磁診断信号をECU15に対して出力するので、ECU15はその励磁診断信号からトルクセンサシステムに異常が発生しているか否かを判断することができる。そして、異常が発生している場合には、適切にフェールセーフモードに移行したり操舵補助制御を停止したりすることができる。そのため、異常が発生しているにもかかわらず、正常と判断してECU15側が通常の操舵補助制御を継続してしまうのを防止することができ、電動パワーステアリング装置の信頼性を向上させることができる。
さらにまた、励磁アンプ92a〜92cの異常を監視する比較回路93a〜93cそのものが正常に動作しているかを確認する初期診断機能を設ける。したがって、より信頼性の高い励磁機能を実現することができる。
(変形例)
なお、上記各実施形態においては、デジタル通信信号Sの通信を、SENT通信を用いて構成する場合について説明したが、用途と目的に応じて適宜他の通信手段を用いることもできる。例えば、PWM信号等を用いることもできる。
また、上記各実施形態においては、コイル式のトルクセンサを用いる場合について説明したが、2つのトルク信号を出力する例えば磁気感応式素子などを用いた構成を適用することもできる。
産業上の利用の可能性
本発明に係るトルク検出装置によれば、デジタルトルク値とトルクセンサ回路の診断情報とを重畳したデジタル通信信号を出力するため、ECUに対して異常発生状況を適切に伝達することができると共に、トルク検出機能の継続性を向上させることができる。そのため、信頼性の高いトルクセンサシステムを構築することができ、有用である。
したがって、上記トルク検出装置を備える電動パワーステアリング装置及び車両では、安定した操舵補助制御を行うことができ、有用である。
1…ステアリングホイール、2…ステアリングシャフト、10…操舵補助機構、11…減速ギヤ、12…電動モータ、15…コントローラ、 16…車速センサ、17…バッテリ、18…イグニッションスイッチ、20…トルクセンサ、22…コイル対、22a,22b…コイル、30…トルク検出装置、51…メイン増幅・全波整流部、52…メイン平滑部、53…メイン出力部、54…サブ増幅・全波整流部、55…サブ平滑部、56…サブ出力部、57…ADC、58…通信出力部、59…コネクタ、81…MUX、82…通信出力信号生成部、83…通信出力端子、84…データ変換部、85…比較器、86…ラッチ回路、90…異常信号発生部、91…クロック信号生成部、92a〜92c…励磁アンプ、93a〜93c…比較回路、94a〜94c…スイッチ、95…励磁信号選択回路、96…アンプ、97…励磁信号端子、98…フィードバック端子、99…比較器
この1フレーム単位の通信データが、順次通信出力部58からデジタル信号線を介してECU15へ出力される。すなわち、トルク検出装置30からECU15へは、略一定周期でメイントルク値Tm、サブトルク値Ts及び診断情報Diagが出力される。
このように、トルク検出装置30からECU15への出力を、アナログメイントルク信号Tma、アナログサブトルク信号Tsa、デジタル通信信号Sの3種とする。また、デジタル通信信号Sには、メイントルク値Tmとサブトルク値Tsと診断情報Diagとを重畳する。
そして、ECU15は、トルク検出装置30から入力した3種の信号に基づいて、トルク検出装置30の異常を監視し、異常が発生している場合には、どの部位に異常が発生しているかを判別する。

Claims (21)

  1. 回転軸に生じるトルクに応じた信号を出力するセンサ部と、
    前記センサ部が出力した信号に基づいて、回転軸に生じるトルクを検出するトルクセンサ回路と、を備え、
    前記トルクセンサ回路は、
    前記センサ部が出力した信号に基づいて、アナログメイントルク信号及びアナログサブトルク信号を検出する信号処理部と、
    前記信号処理部で検出した前記アナログメイントルク信号及び前記アナログサブトルク信号を、デジタル値であるメイントルク値及びサブトルク値へ変換するAD変換器と、
    前記信号処理部の異常を監視する監視部と、
    前記AD変換器で変換したメイントルク値及びサブトルク値と、前記監視部による異常診断結果を含む診断情報とを重畳させたデジタル通信信号を出力する通信出力部と、を備えることを特徴とするトルク検出装置。
  2. 前記トルクセンサ回路は、
    前記信号処理部で検出した前記アナログメイントルク信号を出力するメイン出力部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のトルク検出装置。
  3. 前記トルクセンサ回路は、
    前記信号処理部で検出した前記アナログサブトルク信号を出力するサブ出力部をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のトルク検出装置。
  4. 前記通信出力部は、
    前記デジタル通信信号を、複数の通信信号線を介してそれぞれ出力することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のトルク検出装置。
  5. 前記トルクセンサ回路は、
    前記信号処理部で用いる演算回路定数を変更し前記アナログメイントルク信号及び前記アナログサブトルク信号の誤差を補正するための補正用データを書込み可能な補正用データ記憶部と、
    前記トルクセンサ回路の外部へ前記デジタル通信信号を出力する出力端子を、前記トルクセンサ回路の外部から前記補正用データ記憶部に前記補正用データを書込むための入力端子に切り替える入出力切替部と、を備えることを特徴とする請求項2に記載のトルク検出装置。
  6. 前記トルクセンサ回路は、
    前記信号処理部で用いる演算回路定数を変更し前記アナログメイントルク信号及び前記アナログサブトルク信号の誤差を補正するための補正用データを書込み可能な補正用データ記憶部と、
    前記トルクセンサ回路の外部へ前記アナログサブトルク信号を出力する出力端子を、前記トルクセンサ回路の外部から前記補正用データ記憶部に前記補正用データを書込むための入力端子に切り替える入出力切替部と、を備えることを特徴とする請求項3に記載のトルク検出装置。
  7. 前記通信出力部は、
    前記AD変換器で変換したメイントルク値及びサブトルク値と、前記診断情報とを含む診断信号を生成する診断信号生成部と、
    前記診断信号生成部で生成した診断信号のデータ形式を変換し、これを前記デジタル通信信号として出力する診断信号出力部と、
    前記診断信号生成部で生成した前記診断信号と、当該診断信号を前記診断信号出力部で変換出力した前記デジタル通信信号を、変換前の前記診断信号と同じデータ形式へ戻した信号とを比較し、その比較結果が不一致であるとき前記診断信号出力部に異常が発生していると判断する出力異常検出部と、を備えることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のトルク検出装置。
  8. 前記出力異常検出部による出力異常診断結果を出力する診断結果出力部を備えることを特徴とする請求項7に記載のトルク検出装置。
  9. 前記トルク検出回路によるトルク検出機能が作動する前に、前記出力異常検出部に比較対象である2つの信号に代えて、互いに異なる2つの診断用信号を入力し、前記出力異常検出部が入力信号に対して異常診断することをもって当該出力異常検出部が正常に動作していることを確認する初期診断部を備えることを特徴とする請求項7又は8に記載のトルク検出装置。
  10. 前記診断用信号は、前記診断信号生成部で生成した前記診断信号と、当該診断信号の反転信号を前記診断信号出力部で変換出力した前記デジタル通信信号を、変換前の前記診断信号と同じデータ形式へ戻した信号とであることを特徴とする請求項9に記載のトルク検出装置。
  11. 前記診断信号出力部は、カスタムICに内蔵されており、当該カスタムICの診断信号出力端子から出力した前記デジタル通信信号を、前記カスタムICのフィードバック端子から当該カスタムIC内にフィードバックし、前記診断信号出力端子から出力する前の前記デジタル通信信号と比較する端子異常検出部を備えることを特徴とする請求項7〜10の何れか1項に記載のトルク検出装置。
  12. 前記センサ部は、
    回転軸に生じるトルクに応じて互いに逆方向にインピーダンスが変化する1対の検出コイルと、
    前記検出コイルのそれぞれに直列接続された抵抗体とで成るブリッジ回路に供給する励磁信号を生成する、複数の同一構成の励磁信号生成部と、
    前記複数の励磁信号生成部で生成した複数の励磁信号のうち何れか1つを選択して、前記ブリッジ回路に供給する励磁信号選択部と、
    前記複数の励磁信号生成部で生成した複数の励磁信号を比較し、当該複数の励磁信号が不一致であるとき前記励磁信号に異常が発生していると判断する異常検出部と、を備えることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載のトルク検出装置。
  13. 前記複数の励磁信号生成部を少なくとも3つ備え、
    前記異常検出部は、前記励磁信号生成部で生成した複数の励磁信号を2つずつ比較する複数の比較回路を有し、該比較回路による比較結果をもとに異常が発生している励磁信号を特定し、
    前記励磁信号選択部は、前記異常検出部による励磁異常診断結果をもとに、正常な励磁信号を選択して前記ブリッジ回路に供給することを特徴とする請求項12に記載のトルク検出装置。
  14. 前記励磁信号生成部による励磁信号生成機能が作動する前に、前記異常検出部の前記比較回路に比較対象である2つの前記励磁信号に代えて、互いに異なる2つの励磁信号診断用信号を入力し、当該比較回路が入力信号に対して異常診断することをもって前記異常検出部が正常に動作していることを確認する励磁信号初期診断部を備えることを特徴とする請求項12又は13に記載のトルク検出装置。
  15. 前記異常検出部は、励磁異常診断結果を出力する励磁診断結果出力部を備えることを特徴とする請求項12〜14の何れか1項に記載のトルク検出装置。
  16. 前記センサ部は、カスタムICに内蔵されており、当該カスタムICの励磁信号端子から前記ブリッジ回路へ出力した励磁信号を、前記カスタムICのフィードバック端子から当該カスタムIC内にフィードバックし、前記励磁信号端子から前記ブリッジ回路へ出力する前の励磁信号と比較する励磁信号端子異常検出部を備えることを特徴とする請求項12〜15の何れか1項に記載のトルク検出装置。
  17. 前記励磁信号端子異常検出部は、前記励磁信号端子の異常診断結果を出力する端子診断結果出力部を備えることを特徴とする請求項16に記載のトルク検出装置。
  18. 前記センサ部を2組有し、
    前記トルクセンサ回路からなるトルク検出系統を、前記2組のセンサ部に対応させて2系統有することを特徴とする請求項1〜17の何れか1項に記載のトルク検出装置。
  19. 前記センサ部を1組有し、
    前記トルク検出回路からなるトルク検出系統を2系統有し、何れか一方のトルク検出系統を作動状態として前記トルクを検出することを特徴とする請求項1〜17の何れか1項に記載のトルク検出装置。
  20. ステアリング機構に入力される操舵トルクを検出する前記請求項1〜19の何れか1項に記載のトルク検出装置と、
    少なくとも前記トルク検出装置で検出した操舵トルクに基づいて、操舵系に運転者の操舵負担を軽減する操舵補助力を付与すべく前記電動モータを駆動制御するモータ制御部と、を備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  21. 前記請求項20に記載の電動パワーステアリング装置を備えることを特徴とする車両。
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