JP6589705B2 - センサ装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置 - Google Patents

センサ装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置 Download PDF

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    • G01L3/04Rotary-transmission dynamometers wherein the torque-transmitting element comprises a torsionally-flexible shaft
    • G01L3/10Rotary-transmission dynamometers wherein the torque-transmitting element comprises a torsionally-flexible shaft involving electric or magnetic means for indicating

Description

本発明は、センサ装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置に関する。
従来、2系統のトルクセンサを有する電動パワーステアリング装置が知られている。例えば特許文献1では、一方のトルクセンサの異常が検出された場合には、異常が検出されていない側のトルクセンサにより検出される操舵トルクを使って操舵アシスト制御を継続している。
特開2012−45990号公報
特許文献1では、トルクセンサの検出値と推定トルクとの偏差に基づき、異常が生じているトルクセンサを特定する。また、トルクセンサの検出値と推定トルクとの偏差に基づいて目標アシストトルクの上限値を設定することで、過剰アシストを防止している。
しかしながら、特許文献1では、一方のトルクセンサの異常が検出された場合、両方のトルクセンサの検出値の比較による異常検出を行うことができず、異常検出精度が低下する虞がある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、一部のセンサ素子に異常が生じた場合であっても異常監視および物理量演算を継続可能なセンサ装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置を提供することにある。
本発明のセンサ装置1は、複数のセンサ部(10、20)と、複数の制御部(50、60)と、を備える。
センサ部は、複数のセンサ素子(11、12、21、22)、および、信号処理部(13、23)を有する。信号処理部は、センサ素子の検出値に応じた検出信号を含む出力信号を生成する。
制御部は、通信部(51、61)、異常監視部(52、62)、および、物理量演算部(53、63)を有する。通信部は、対応して設けられるセンサ部から送信される出力信号を受信する。異常監視部は、センサ部の異常を監視する。物理量演算部は、正常である少なくとも1つの検出信号に基づいて物理量を演算する。
センサ部は、他の制御部に対応して設けられるセンサ部である他系統センサ部と、検出信号を相互に送受信可能である。信号処理部は、自身のセンサ部内にて取得した検出信号である自センサ信号、および、他系統センサ部から受信した検出信号である他センサ信号のうち少なくとも2つが含まれる出力信号を生成し、対応して設けられる制御部に送信する。
これにより、一部のセンサ素子に異常が生じた場合であっても、2つ以上のセンサ素子が正常であれば、信号比較による異常監視、および、トルク演算を継続可能である。
本発明の第1実施形態によるセンサ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態によるステアリングシステムの概略構成図である。 本発明の第1実施形態によるトルク演算処理を説明するフローチャートである。 本発明の第1実施形態による異常判定処理を説明するフローチャートである。 本発明の第1実施形態によるセンサ間通信処理を説明するフローチャートである。 本発明の第1実施形態によるトリガ信号を説明する説明図である。 本発明の第1実施形態による信号送受信処理を説明するタイムチャートである。 本発明の第1実施形態による信号送受信処理を説明するタイムチャートである。 本発明の第1実施形態による信号送受信処理を説明するタイムチャートである。 本発明の第2実施形態によるセンサ間通信処理を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施形態による信号送受信処理を説明するタイムチャートである。 本発明の第2実施形態による信号送受信処理を説明するタイムチャートである。
以下、本発明によるセンサ装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置を図面に基づいて説明する。なお、以下、複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1〜図9に示す。
図1に示すように、センサ装置1は、複数のセンサ部10、20と、複数の制御部としてのマイコン50、60を備える。センサ部10、20はセンサユニット5に含まれ、マイコン50、60はECU40に含まれる。
図2に示すように、センサユニット5およびECU40は、例えば車両のステアリング操作を補助するための電動パワーステアリング装置80に適用される。図2は、電動パワーステアリング装置80を備えるステアリングシステム90の全体構成を示すものである。
図2に示すように、操舵部材としてのステアリングホイール91は、ステアリングシャフト92と接続される。ステアリングシャフト92は、第1の軸としての入力軸921および第2の軸としての出力軸922を有する。入力軸921は、ステアリングホイール91と接続される。入力軸921と出力軸922との間には、ステアリングシャフト92に加わるトルクを検出するトルクセンサ83が設けられる。出力軸922の入力軸921と反対側の先端には、ピニオンギア96が設けられる。ピニオンギア96はラック軸97に噛み合っている。ラック軸97の両端には、タイロッド等を介して一対の車輪98が連結される。
運転者がステアリングホイール91を回転させると、ステアリングホイール91に接続されたステアリングシャフト92が回転する。ステアリングシャフト92の回転運動は、ピニオンギア96によってラック軸97の直線運動に変換され、ラック軸97の変位量に応じた角度に一対の車輪98が操舵される。
電動パワーステアリング装置80は、運転者によるステアリングホイール91の操舵を補助するアシストトルクTaを出力するモータ81、動力伝達部としての減速ギア82、トルクセンサ83、および、ECU40等を備える。図2では、モータ81とECU40とが別体となっているが、一体としてもよい。
減速ギア82は、モータ81の回転を減速してステアリングシャフト92に伝える。すなわち、本実施形態の電動パワーステアリング装置8は、駆動対象がステアリングシャフト92である、所謂「コラムアシストタイプ」であるが、駆動対象をラック軸97とし、モータ85の回転をラック軸97に伝える所謂「ラックアシストタイプ」としてもよい。
トルクセンサ83は、ステアリングシャフト92に設けられ、入力軸921と出力軸922との捩れ角に基づき、操舵トルクを検出する。トルクセンサ83は、図示しないトーションバー、検出対象としての集磁部831、および、センサユニット5等を有する。トーションバーは、入力軸921と出力軸922とを回転軸上にて同軸に連結し、ステアリングシャフト92に加わるトルクを捩れ変位に変換する。集磁部831は、多極磁石、磁気ヨーク、および、集磁リング等を有し、トーションバーの捩れ変位量および捩れ変位方向に応じて、磁束密度が変化するように構成される。トルクセンサ83の一般的な構成は周知であるため、構成詳細の図示を省略する。
図1に示すように、センサユニット5は、第1センサ部10、および、第2センサ部20を有する。
第1センサ部10には、通信端子101が設けられ、通信線31にて第1マイコン50と接続される。これにより、第1センサ部10と第1マイコン50とは、信号等を授受可能である。第2センサ部20には、通信端子201が設けられ、通信線32にて第2マイコン60と接続される。これにより、第2センサ部20と第2マイコン60とは、信号等を授受可能である。
また、センサ部10、20は、それぞれ図示しない電源線およびグランド線により、ECU40と接続される。これにより、センサ部10、20には、ECU40側から給電される。
第1センサ部10は、2つのセンサ素子11、12、および、信号処理部としてのセンサIC13を有し、第1マイコン50に対応して設けられる。センサ素子11、12は、ステアリングシャフト92に加わるトルクに応じた集磁部831の磁束の変化を検出する磁気検出素子であるホール素子とする。
センサIC13は、A/D変換部14、15、演算部16、通信部17、および、センサ間通信部18を有する。
A/D変換部14は、センサ素子11の検出値をデジタル信号に変換し、A/D変換部15は、センサ素子12の検出値をデジタル信号に変換する。以下、センサ素子11の検出値に応じた信号を信号1A、センサ素子12の検出値に応じた信号を信号1Bとする。
演算部16は、信号1A、1B、および、後述する信号2A、2Bの少なくとも2つを含む出力信号Sg1を生成する。
通信部17は、第1マイコン50から送信されるトリガ信号を受信し、受信したトリガ信号に応じ、出力信号Sg1を第1マイコン50に送信する。図1中では、トリガ信号を「TRG」と記載する。
センサ間通信部18は、信号1A、1Bを含む信号を第2センサ部20に送信する。また、センサ間通信部18は、第2センサ部20から送信される信号2A、2Bを含む信号を受信する。受信した信号2A、2Bは、適宜、出力信号Sg1の生成に用いられる。
第2センサ部20は、2つのセンサ素子21、22、および、信号処理部としてのセンサIC23を有し、第2マイコン60に対応して設けられる。センサ素子21、22は、センサ素子11、12と同様、ステアリングシャフト92に加わるトルクに応じた集磁部831の磁束の変化を検出する磁気検出素子であるホール素子とする。
センサIC23は、A/D変換部24、25、演算部26、通信部27、および、センサ間通信部28を有する。
A/D変換部24は、センサ素子21の検出値をデジタル信号に変換し、A/D変換部25は、センサ素子22の検出値をデジタル信号に変換する。以下、センサ素子21の検出値に応じた信号を信号2A、センサ素子22の検出値に応じた信号を信号2Bとする。
演算部26は、信号2A、2B、および、信号1A、1Bの少なくとも2つを含む出力信号Sg2を生成する。
通信部27は、第2マイコン60から送信されるトリガ信号を受信し、受信したトリガ信号に応じ、出力信号Sg2を第2マイコン60に送信する。
センサ間通信部28は、信号2A、2Bを含む信号を第1センサ部10に送信する。また、センサ間通信部28は、第1センサ部10から送信される信号1A、1Bを含む信号を受信する。受信した信号2A、2Bは、適宜、出力信号Sg2の生成に用いられる。
本実施形態では、センサ間通信部18、28が設けられており、センサ部10、20間にて信号を授受可能である。
信号1A、2Aは、トルクが大きくなるに従って検出値が大きくなる正信号であり、信号1B、2Bは、トルクが大きくなるに従って検出値が小さくなる反転信号である。すなわち本実施形態では、正信号を信号A、反転信号を信号Bとする。本実施形態では、正信号である信号1Aまたは信号2Aと、反転信号である信号1Bまたは信号2Bとの和は、正常であれば所定値Tとなる。
ECU40は、マイコン50、60等を主体として構成され、各種演算処理を行う。ECU40における各処理は、予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理であってもよいし、専用の電子回路によるハードウェア処理であってもよい。第1マイコン50は、第1センサ部10から取得される出力信号Sg1に基づき、各種処理を行う。第2マイコン60は、第2センサ部20から取得される出力信号Sg2に基づき、各種処理を行う。
第1マイコン50は、通信部51、異常監視部52、物理量演算部としてのトルク演算部53、および、指令演算部55等を有する。
通信部51は、異常監視部52における異常判定結果に応じたトリガ信号を第1センサ部10に送信し、トリガ信号に応じて第1センサ部10から送信される出力信号Sg1を受信する。
異常監視部52は、出力信号Sg1に基づき、センサ素子11、12の異常を監視する。なお、センサ素子11の異常には、センサ素子11そのものの異常に限らず、配線異常や信号変換異常等が含まれるが、適宜、単にセンサ素子11の異常と記載する。センサ素子12、21、22の異常についても同様である。
トルク演算部53は、出力信号Sg1に基づき、操舵トルクTs1を演算する。また、トルク演算部53は、操舵トルクTs1に基づき、アシストトルクTa1を演算する。
指令演算部55は、アシストトルクTa1に基づき、モータ81の駆動に係る指令値を演算する。
第2マイコン60は、通信部61、異常監視部62、物理量演算部としてのトルク演算部63、および、指令演算部65等を有する。
通信部61は、異常監視部62における異常判定結果に応じたトリガ信号を第2センサ部20に送信し、トリガ信号に応じて第2センサ部20から送信される出力信号Sg2を受信する。
異常監視部62は、出力信号Sg2に基づき、センサ素子21、22の異常を監視する。
トルク演算部63は、出力信号Sg2に基づき、操舵トルクTs2を演算する。また、トルク演算部63は、操舵トルクTs2に基づき、アシストトルクTa2を演算する。
指令演算部65は、アシストトルクTa2に基づき、モータ81の駆動に係る指令値を演算する。
本実施形態では、操舵トルクTs1、Ts2は、正常であれば同じ値となるが、検出誤差程度の差は許容される。また、アシストトルクTa1、Ta2は、モータ81として出力すべきアシストトルクTaの1/2とする。すなわち、Ta=Ta1+Ta2である。
ここで、対応して設けられる第1センサ部10と第1マイコン50との組み合わせ、および、対応して設けられる第2センサ部20と第2マイコン60との組み合わせを、「系統」とする。以下適宜、第1センサ部10と第1マイコン50との組み合わせを「第1系統」、第2センサ部20と第2マイコン60との組み合わせを「第2系統」とする。本実施形態では、第1センサ部10と第1マイコン50とは直接的に通信可能であり、第1センサ部10と第2マイコン60とは直接的には通信不能である。また、第2センサ部20と第2マイコン60とは直接的に通信可能であり、第2センサ部20と第1マイコン50とは直接的には通信不能である。
センサ部10、20とマイコン50、60との間、および、センサ部10、20間では、例えばSENT(Single Edge Nibble Transmission)通信等のデジタル通信が行われる。通信方法は、SENT通信以外であってもよい。また、センサ部とマイコンとの間での通信と、センサ部間での通信とで、通信方式が異なっていてもよい。
第1系統での処理と第2系統での処理とは、略同様であるので、以下、主に第1系統での処理として説明する。
図3に示すフローチャートに基づき、トルク演算処理を説明する。この処理は、イグニッションスイッチ等である始動スイッチがオンされている期間に、マイコン50、60にて所定の間隔で実行される。なお、始動スイッチがオンされた直後の異常判定状態は、「正常」であるものとする。
以下、例えば「ステップS101」の「ステップ」を省略し、単に記号「S」と記す。S101以外のステップも同様である。
最初のS101では、通信部51は、後述する異常判定状態が停止か否かを判断する。異常判定状態が停止であると判断された場合(S101:YES)、S102以降の処理を行わない。異常判定状態が停止ではないと判断された場合(S101:NO)、S102へ移行する。
S102では、通信部51は、異常判定状態が正常か否かを判断する。異常判定状態が正常であると判断された場合(S102:YES)、S105へ移行する。異常判定状態が正常ではないと判断された場合(S102:NO)、S103へ移行する。
S103では、通信部51は、異常判定状態がA異常か否かを判断する。「A異常」とは、自系統の信号Aの異常が特定されている状態を意味するものである。第1マイコン50では信号1Aの異常が特定されている状態であり、第2マイコン60では信号2Aの異常が特定されている状態である。異常判定状態がA異常であると判断された場合(S103:YES)、S106へ移行する。異常判定状態がA異常ではないと判断された場合(S103:NO)、S104へ移行する。
S104では、通信部51は、異常判定状態がB異常か否かを判断する。「B異常」とは、信号1Bの異常が特定されている状態を意味する。第1マイコン50では信号1Bの異常が特定されている状態であり、第2マイコン60では信号2Bの異常が特定されている状態である。異常判定状態がB異常であると判断された場合(S104:YES)、S107へ移行する。異常判定状態がB異常ではないと判断された場合(S104:NO)、異常判定状態は異常検出であって、S108へ移行する。
なお、S101〜S104は、異常判定状態を振り分けるための処理であり、処理順は入れ替え可能である。
異常判定状態が正常であると判断された場合(S102:YES)に移行するS105では、通信部51は、正常トリガTRGcを第1センサ部10に送信する。
異常判定状態がA異常であると判断された場合(S103:YES)に移行するS106では、通信部51は、A異常トリガTRGaを第1センサ部10に送信する。
異常判定状態がB異常であると判断された場合(S104:YES)に移行するS107では、通信部51は、B異常トリガTRGbを第1センサ部10に送信する。
異常判定状態が異常検出である場合(S104:NO)に移行するS108では、通信部51は、異常検出トリガTRGeを第1センサ部10に送信する。
トリガ信号の具体例を図6に示す。図6では、(a)が正常トリガTRGc、(b)がA異常トリガTRGa、(c)がB異常トリガTRGb、(d)が異常検出トリガTRGeを示す。図6に示す例では、正常トリガTRGc、A異常トリガTRGa、B異常トリガTRGb、および、異常検出トリガTRGeは、第1マイコン50から第1センサ部10に出力される信号レベルがHiからLoに切り替えられる時間に応じて設定される。本実施形態では、正常トリガTRGcのLo時間がx1、異常検出トリガTRGeのLo時間がx2、A異常トリガTRGaのLo時間がx3、B異常トリガTRGbのLo時間がx4であって、x1<x2<x3<x4となるように設定されている。各トリガのLo時間は、チックタイム単位で、所定のチックタイム(例えば2tick)分、異なるように設定される。ここでは、x1<x2<x3<x4としたが、x1〜x4の大小順は問わない。また、各トリガは、Lo時間に替えて、Hi時間に応じて設定してもよい。ここでは、第1マイコン50から第1センサ部10に送信されるトリガ信号を例に説明したが、第2マイコン60から第2センサ部20に送信されるトリガ信号も同様である。
図3に戻り、S105〜S108に続いて移行するS109では、通信部51は、トリガ信号に応じて第1センサ部10から送信される出力信号Sg1を受信する。
S109に続いて移行するS110では、異常判定処理を行う。ここでは、S109に続いて異常判定処理を行うものとして説明するが、例えばカウンタ等を用いて所定の頻度で異常判定処理を行ってもよい。また、図4に示す異常判定処理は、トルク演算処理とは別途に行われるようにしてもよい。
異常判定処理に続いて移行するS111では、トルク演算部53は、正常である信号を用い、操舵トルクTs1を演算する。なお、異常判定状態が異常検出である場合、異常検出前の信号を用いて演算する。
S112では、トルク演算部53は、操舵トルクTs1に基づき、アシストトルクTaを演算する。
図4に示すフローチャートに基づいて異常判定処理を説明する。
S151では、異常監視部52は、異常判定状態が異常検出か否かを判断する。異常判定状態が異常検出であると判断された場合(S151:YES)、S156へ移行する。異常判定状態が異常検出ではないと判断された場合(S151:NO)、S152へ移行する。
S152では、異常監視部52は、取得した出力信号Sg1に含まれる2信号を比較する。ここで、出力信号Sg1に含まれる2信号を、「信号C、D」とする。信号C、Dは、信号1A、1B、2A、2Bのいずれかである。
信号C、Dの一方が正信号、他方が反転信号である場合、正常である場合の信号C、Dの和をT、異常判定閾値をZ1とすると、信号C、Dの和がT−Z1以上、T+Z1以下の場合、正常判定し、T−Z1未満、または、T+Z1より大きい場合、異常判定する。すなわち、(T−Z1)≦(C+D)≦(T+Z1)で正常判定し、(C+D)<(T−Z1)または(T+Z1)<(C+D)で異常判定する。
信号C、Dがともに正信号または反転信号である場合、異常判定閾値をZ2とすると、信号C、Dの差の絶対値が異常判定閾値Z2以下の場合、正常判定し、異常判定閾値Z2より大きい場合、異常判定する。すなわち、|C−D|≦Z2で正常判定し、|C−D|>Z2で異常判定する。
2つの信号の和や差等の演算値と判定閾値との比較を行うことは、「信号を比較する」という概念に含まれるものとする。
S153では、異常監視部52は、出力信号Sg1に含まれる信号C、Dが正常か否かを判断する。出力信号Sg1に含まれる2信号が正常であると判断された場合(S153:YES)、S154へ移行する。出力信号Sg1に含まれる2信号が異常であると判断された場合(S154:NO)、S155へ移行する。
S154では、異常監視部52は、異常判定状態を継続する。すなわち、信号1A、1Bが正常であれば、異常判定状態として「正常」を継続する。また、信号1Aまたは信号1Bの異常が特定されていれば、異常判定状態として「A異常」または「B異常」を継続する。
S155では、異常監視部52は、異常判定状態を「異常検出」とする。
異常判定状態が異常検出であると判断された場合(S151:YES)に移行するS156では、異常監視部52は、信号1Aと、信号2Aまたは信号2Bとの比較、および、信号1Bと、信号2Aまたは信号2Bとの比較により、異常特定を行う。本実施形態では、信号1A、2Aを比較し、信号1B、2Bを比較する。信号1A、2Aが正信号、信号1B、2Bが反転信号であるので、信号1A、2Aの差の絶対値が異常判定閾値Z3より大きく、かつ、信号1B、2Bの差の絶対値が異常判定閾値Z3以下の場合、信号1Aが異常であると特定する。また、信号1A、2Aの差の絶対値が異常判定閾値Z3以下、かつ、信号1B、2Bの差の絶対値が異常判定閾値Z3より大きい場合、信号1Bが異常であると特定する。なお、異常判定閾値Z1、Z2、Z3は、同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。
S157では、異常監視部52は、異常である信号が特定できたか否かを判断する。異常である信号が特定できたと判断された場合(S157:YES)、S159へ移行する。異常である信号が特定できないと判断された場合(S157:NO)、S158へ移行する。
S158では、異常監視部52は、異常判定状態を停止とする。
S159では、異常監視部52は、信号1Aが異常であると特定されたか否かを判断する。信号1Aが異常であると特定されたと判断された場合(S159:YES)、S160へ移行する。信号1Aが異常であると特定されなかったと判断された場合(S159:NO)、すなわち信号1Bが異常であると特定された場合、S161へ移行する。
S160では、異常監視部52は、異常判定状態をA異常とする。
S161では、異常監視部52は、異常判定状態をB異常とする。
ここで、トリガ信号に応じたセンサ間通信処理を図5のフローチャートに基づいて説明する。図5の処理は、センサIC13、23にて所定の間隔で実行される処理である。なお、センサIC13における処理では、「自系統の信号A、B」が信号1A、1B、「他系統の信号A、B」が信号2A、2Bであり、センサIC23における処理では、「自系統の信号A、B」が信号2A、2Bであり、「他系統の信号A、B」が信号1A、1Bである。センサIC13、23での処理は略同様であるので、ここではセンサIC13の処理として説明する。
S201では、演算部16は、デジタル変換された自系統の信号1A、1BをA/D変換部14、15から取得する。
S202では、演算部16は、センサ部間の通信タイミングか否かを判断する。通信タイミングではないと判断された場合(S202:NO)、S201に戻る。通信タイミングであると判断された場合(S202:YES)、S203へ移行する。
S203では、センサ間通信部18は、センサ間通信部28とのセンサ間通信を行う。センサ間通信部18は、自系統の信号1A、1Bをセンサ間通信部28に送信し、他系統の信号2A、2Bをセンサ間通信部28から受信する。また、センサ間通信部28は、自系統の信号2A、2Bをセンサ間通信部18に送信し、他系統の信号1A、1Bをセンサ間通信部18から受信する。ここで送受信される信号1A、1B、2A、2Bは、A/D変換後のデジタル値である。すなわち本実施形態では、トリガの種類によらず、所定の周期での定期通信により、他系統の信号を取得している。定期通信とすることで、センサIC13、23の制御構成を簡素化できる。
S204では、演算部16は、第1マイコン50からトリガ信号を受信したか否かを判断する。トリガ信号を受信していないと判断された場合(S204:NO)、S201に戻る。トリガ信号を受信したと判断された場合(S204:YES)、S205へ移行する。
S205では、演算部16は、受信したトリガ信号が正常トリガTRGcか否かを判断する。受信したトリガ信号が正常トリガTRGcであると判断された場合(S205:YES)、S208へ移行する。受信したトリガ信号が正常トリガTRGcではないと判断された場合(S205:NO)、S206へ移行する。
S206では、演算部16は、受信したトリガ信号が異常検出トリガTRGeか否かを判断する。受信したトリガ信号が異常検出トリガTRGeであると判断された場合(S206:YES)、S209へ移行する。受信したトリガ信号が異常検出トリガTRGeではないと判断された場合(S206:NO)、S207へ移行する。
S207では、演算部16は、受信したトリガ信号がA異常トリガTRGaか否かを判断する。受信したトリガ信号がA異常トリガTRGaであると判断された場合(S207:YES)、S210へ移行する。受信したトリガ信号がA異常トリガTRGaではないと判断された場合(S207:NO)、すなわち受信したトリガ信号がB異常トリガである場合、S211へ移行する。
なお、S205〜S207の処理は、受信したトリガ信号を振り分けるための処理であり、処理順は入れ替え可能である。また、S207に替えて、B異常トリガか否かを判断することで受信したトリガ信号の振り分けを行ってもよい。
受信したトリガ信号が正常トリガTRGcであると判断された場合(S205:YES)に移行するS208では、演算部16は、自系統の信号1Aおよび信号1Bを含む出力信号Sg1を生成する。
受信したトリガ信号が異常検出トリガTRGeであると判断された場合(S206:YES)に移行するS209では、演算部16は、自系統の信号A、B、および、他系統の信号A、Bを含む出力信号Sg1を生成する。
受信したトリガ信号がA異常トリガTRGaであると判断された場合(S207:YES)に移行するS210では、演算部16は、自系統の信号1Bおよび他系統の信号2Aを含む出力信号Sg1を生成する。
受信したトリガ信号がB異常トリガである場合(S207:NO)に移行するS211では、演算部16は、自系統の信号1Aおよび他系統の信号2Bを含む出力信号Sg1を生成する。
S208〜S211に続いて移行するS212では、通信部17は、生成された出力信号Sg1を第1マイコン50に送信する。
なお、センサIC23での処理では、トリガ信号を第2マイコン60から取得し、トリガ信号に応じて生成された出力信号Sg2を第2マイコン60に出力する。
本実施形態の信号送受信処理を、図7〜図9のタイムチャートに基づいて説明する。図7は異常判定状態が正常である場合、図8は異常判定状態が異常検出である場合、図9は異常判定状態がA異常である場合の例である。図7〜図9において、[p、q]は、信号pおよび信号qを含む出力信号を意味する。具体的には、[自A、自B]は、自系統の信号Aおよび信号Bを含む出力信号を意味し、[自A、他B]は、自系統の信号Aおよび他系統の信号Bを含む出力信号を意味する、といった具合である。
また、図中の「Ts(n)」は、第1系統での処理であれば操舵トルクTs1であり、第2系統での処理であれば操舵トルクTs2であることを意味する。同様に、「Ta(n)」は、第1系統のでの処理であればアシストトルクTa1であり、第2系統での処理であれば、アシストトルクTa2であることを意味する。後述の図11および図12も同様である。
ここでは、第1系統での処理を中心に説明する。
図7に示すように、異常判定状態が正常である場合、時刻x11から時刻x12において、第1マイコン50は、正常トリガTRGcをセンサIC13に送信し、センサIC13は、正常トリガTRGcを受信する。センサIC13が正常トリガTRGcを受信すると、時刻x12から時刻x13にて、センサIC13は信号1A、1Bを含む出力信号を第1マイコン50に送信し、第1マイコン50が信号1A、1Bを含む出力信号Sg1を受信する。第1マイコン50が信号1A、1Bを含む出力信号Sg1を受信すると、時刻x13から時刻x14にて、信号1A、1Bの比較による異常判定を行う。信号1A、1Bが正常であれば、第1マイコン50は、時刻x15から時刻x16にて、時刻x12〜時刻x13にて取得された出力信号Sg1に含まれる信号1A、1Bの少なくとも一方に基づいて操舵トルクTs1を演算し、時刻x16から時刻x17にて、アシストトルクTa1を演算する。時刻x21〜時刻x27では、時刻x11〜時刻x17と同様の処理が行われる。信号1A、1Bが正常であれば、同様の処理が繰り返される。
図8では、時刻x31〜x33までの処理は、図7の時刻x11〜x13の処理と同様である。時刻x33から時刻x34にて、第1マイコン50が信号1A、1Bの比較による異常判定を行ったところ、異常が検出されたものとする。時刻x35から時刻x36では、異常検出前の信号1A、1Bを用いて操舵トルクTs1を演算し、時刻x36から時刻x37にて、アシストトルクTa1を演算する。なお、異常検出時には、異常検出前の信号1A、1Bを用いた演算に替えて、操舵トルクTs1の前回値を引き継いでもよい。アシストトルクTaについても同様、前回値を引き継いでもよい。
異常が検出された次の信号周期では、時刻x41から時刻x42にて、マイコン50は、異常検出トリガTRGeをセンサIC13に送信し、センサIC13は、異常検出トリガTRGeを受信する。センサIC13が異常検出トリガTRGeを受信すると、時刻42から時刻43にて、センサIC13は信号1A、1B、および、第2センサ部20から取得した信号2A、2Bを含む出力信号Sg1を第1マイコン50に送信する。第1マイコン50は、信号1A、1B、2A、2Bを含む出力信号Sg1を取得すると、時刻x43から時刻x44にて、取得された信号1A、1B、2A、2Bに基づき、センサ素子11、12のどちらが異常かを特定する。ここでは、センサ素子11が異常であると特定されるものとする。第1マイコン50は、異常特定後の時刻x45〜時刻x46にて、正常である信号を用いて操舵トルクTs1を演算し、時刻x46から時刻x47にて、アシストトルクTa1を演算する。
異常特定を行った次の信号周期以降は、バックアップ制御に移行する。
自系統の信号A(ここでは信号1A)が異常であると特定されており、異常判定状態がA異常である場合、図9に示すように、時刻x51から時刻x52にて、第1マイコン50は、A異常トリガTRGaをセンサIC13に送信し、センサIC13は、A異常トリガTRGaを受信する。センサIC13がA異常トリガと受信すると、時刻x52からx53にて、センサIC13は信号2A、1Bを含む出力信号Sg1を第1マイコン50に送信し、第1マイコン50が信号2A、1Bを含む出力信号Sg1を受信する。第1マイコン50は信号2A、1Bを含む出力信号Sg1を受信すると、時刻x53からx54にて、信号2A、1Bの比較による異常判定を行う。信号2A、1Bが正常であれば、第1マイコン50は、時刻x52〜時刻x53にて取得された出力信号Sg1に含まれる信号2A、1Bの少なくとも一方に基づいて操舵トルクTs1を演算し、時刻x56〜x57にて、アシストトルクTa1を演算する。時刻x61〜x67においても同様の処理が行われる。信号2A、1Bが正常であれば、同様の処理が繰り返される。
自系統の信号B(ここでは信号1B)が異常であると特定され、異常判定状態がB異常の場合、時刻x51では、A異常トリガTRGaに替えて、B異常トリガTRGbが第1マイコン50からセンサIC13に送信される。また、時刻x52では、信号1A、2Bを含む出力信号Sg1がセンサIC13から第1マイコン50に送信される。マイコン50は、信号1A、2Bを比較し、正常であれば、信号1A、2Bを用いて操舵トルクTs1およびアシストトルクTa1の演算を行う。
第2系統では、自系統の信号A、Bが信号2A、2B、他系統の信号A、Bが信号1A、1Bとなり、処理の詳細は、第1センサ部10および第1マイコン50の場合と略同様である。
本実施形態のセンサ装置1は、第1センサ部10と第1マイコン50、および、第2センサ部20と第2マイコン60を有しており、冗長構成となっている。センサ部10、20間で信号1A、1B、2A、2Bを相互に送受信可能であり、センサ部10、20は、マイコン50、60から受信したトリガ信号に応じてマイコン50、60に送る信号を選択している。また、自系統の信号に異常が生じた場合、他系統の信号を用い、どの素子が異常かを特定している。異常特定後は、異常が生じた素子の信号に替えて、他系統の信号で代行している。これにより、一部のセンサ素子に異常が生じた場合であっても、異常監視を継続しつつ、2系統でのトルク演算を継続することができる。
本実施形態では、信号1Aが異常である場合、信号2Aで代行する例を中心に説明したが、信号1Aに替えて信号2Bで代行する、といった具合に、異常である信号を他系統のどの信号で代行してもよい。また、信号1A、1Bが異常であっても、信号2A、2Bが正常であれば、第2系統にてトルク演算を継続可能である。同様に、信号2A、2Bが異常であっても、信号1A、1Bが正常であれば、第1系統にてトルク演算を継続可能である。すなわち本実施形態では、4信号のうちの2信号が正常であれば、トルク演算を継続可能である。
以上説明したように、本実施形態のセンサ装置1は、複数のセンサ部10、20と、複数のマイコン50、60と、を備える。
第1センサ部10は、複数のセンサ素子11、12、および、センサIC13を有する。センサIC13は、センサ素子の検出値に応じた検出信号を含む出力信号Sg1を生成する。第2センサ部20は、複数のセンサ素子、および、センサIC23を有する。センサIC23は、センサ素子の検出値に応じた検出信号を含む出力信号Sg2を生成する。
第1マイコン50は、通信部51、異常監視部52、および、トルク演算部53を有する。通信部51は、対応して設けられる第1センサ部10から送信される出力信号Sg1を受信する。異常監視部52は、第1センサ部10の異常を監視する。トルク演算部53は、正常である少なくとも1つの検出信号に基づいて操舵トルクTs1を演算する。
第2マイコン60は、通信部61、異常監視部62、および、トルク演算部63を有する。通信部61は、対応して設けられる第2センサ部20から送信される出力信号Sg2を受信する。異常監視部62は、第2センサ部20の異常を監視する。トルク演算部63は、正常である少なくとも1つの検出信号に基づいて操舵トルクTs2を演算する。
ここで、「対応して設けられる」とは、第1センサ部10と第1マイコン50とが通信可能であり、第2センサ部20と第2マイコン60とが通信可能であることを意味する。
第1センサ部10は、他の制御部である第2マイコン60に対応して設けられる第2センサ部20と、検出信号を相互に送受信可能である。センサIC13は、自身の第1センサ部10内にて取得した検出信号である自センサ信号(すなわち信号1A、1B)、および、第2センサ部20から受信した検出信号である他センサ信号(すなわち信号2A、2B)のうち少なくとも2つが含まれる出力信号Sg1を生成し、対応して設けられる第1マイコン50に送信する。
第2センサ部20は、他の制御部である第1マイコン50に対応して設けられる第1センサ部10と、検出信号を相互に送受信可能である。センサIC23は、自身の第2センサ部20内にて取得した検出信号である自センサ信号(すなわち信号2A、2B)、および、第1センサ部10から受信した検出信号である他センサ信号(すなわち信号1A、2B)のうち少なくとも2つが含まれる出力信号Sg2を生成し、対応して設けられる第2マイコン60に送信する。
トルク演算部53は、出力信号Sg1に含まれる検出信号のうち、正常である少なくとも1つの信号を用いてトルク演算を行う。トルク演算に用いる信号は、自センサ信号であってもよいし、他センサ信号であってもよい。トルク演算部63におけるトルク演算についても同様である。
本実施形態では、第1センサ部10と第2センサ部20とが通信可能であるので、第1マイコン50は、対応して設けられる第1センサ部10の信号1A、1Bに加え、第2センサ部20の信号2A、2Bを取得可能である。同様に、第2マイコン60は、対応して設けられる第2センサ部20の信号2A、2Bに加え、第1センサ部10の信号1A、1Bを取得可能である。すなわち、マイコン50、60は、4つの信号1A、1B、2A、2Bを適宜利用可能である。
これにより、一部のセンサ素子11、12、21、22に異常が生じた場合であっても、2つ以上のセンサ素子が正常であれば、信号比較による異常監視、および、トルク演算を継続可能である。また、例えば1つのセンサ素子が異常であって、マイコン等の他の構成が正常である場合、異常箇所を含む系統全体を機能停止させる必要がなく、正常である箇所での処理を継続可能である。
第1センサ部10は、対応して設けられる第1マイコン50からトリガ信号を受信可能であって、受信したトリガ信号に応じ、出力信号Sg1に含める信号1A、1B、2A、2Bを選択する。第2センサ部20は、対応して設けられる第2マイコン60からトリガ信号を受信可能であって、受信したトリガ信号に応じ、出力信号Sg2に含める信号1A、1B、2A、2Bを選択する。
これにより、出力信号Sg1、Sg2に含める信号1A、1B、2A、2Bを適切に選択することができる。また、トリガ信号に応じて必要な信号を選択することで、常に全ての信号1A、1B、2A、2Bを出力信号Sg1、Sg2に含める場合と比較し、通信時間を短くすることができる。
第1センサ部10は、所定の周期で第2センサ部20から信号2A、2Bを受信する。第2センサ部20は、所定の周期で第1センサ部から信号1A、1Bを受信する。センサ部10、20間の通信を所定の周期での定期通信とすることで、センサ部10、20における制御構成を簡素化することができる。
異常監視部52は、複数の自センサ信号である信号1A、1Bに基づき、センサ素子11、12の異常を検出する。異常監視部62は、複数の自センサ信号である信号2A、2Bに基づき、センサ素子21、22の異常を検出する。
これにより、自系統のセンサ素子の異常を適切に検出することができる。
異常監視部52は、信号1A、1Bに基づいてセンサ素子11、12の異常を検出した場合、信号1A、1Bおよび少なくとも1つの信号2A、2Bを用いて異常であるセンサ素子11、12を特定する。異常監視部62は、信号2A、2Bに基づいてセンサ素子21、22の異常を検出した場合、信号2A、2Bおよび少なくとも1つの信号1A、1Bを用いて異常であるセンサ素子11、12を特定する。
1つのセンサ部10、20に設けられるセンサ素子が2つである場合、自センサ信号は2つである。2つの信号比較では、どちらかの信号が異常であることを検出可能であるが、どちらの信号が異常であるかを特定することができない。そこで本実施形態では、自センサ信号に加えて、他センサ信号を用いることで、3つ以上の信号での比較により異常が生じている信号を適切に特定可能である。また、異常が生じている信号を特定できれば、正常である信号の利用を継続可能である。
異常監視部52、62は、異常であるセンサ素子が特定された場合、信号1A、1B、2A、2Bのうち正常である少なくとも2つの信号により異常監視を継続する。これにより、自センサ信号および他センサ信号のうち、少なくとも2つの信号が正常であれば、信号比較による異常監視を継続可能である。また、トルク演算部53、63は、正常である信号を用い、トルク演算を適切に継続可能である。
センサ素子11、12、21、22は、検出対象の磁束を検出する磁気検出素子である。センサ素子11、12、21、22は、トルクに応じて変化する磁束の変化を検出する。トルク演算部53、63は、物理量として、トルクを演算する。
すなわち本実施形態のセンサ装置1は、トルクセンサであって、トルク(本実施形態では操舵トルクTs1、Ts2)を適切に検出することができる。
電動パワーステアリング装置8は、センサ装置1と、運転者によるステアリングホイール91の操舵を補助するアシストトルクTaを出力するモータ81と、モータ81のトルクをステアリングシャフト92に伝達する減速ギア82と、を備える。
トルク演算部53、63は、物理量として操舵トルクTs1、Ts2を演算する。
第1マイコン50は、操舵トルクTs1に基づいてモータ81の駆動制御に係る指令値を演算する指令演算部45を有する。第2マイコン60は、操舵トルクTs2に基づいてモータ81の駆動制御に係る指令値を演算する指令演算部45を有する。
センサ装置1では、センサ素子11、12、21、22の異常が適切に監視されているので、操舵トルクTs1、Ts2が適切に演算される。これにより、操舵トルクTs1、Ts2に基づき、アシストトルクTaが適切に演算され、モータ81の駆動を適切に制御することができる。
本実施形態では、マイコン50、60の通信部51、61が「通信部」に対応する。
また、信号1A、1B、2A、2Bが「検出信号」に対応する。第1系統において、信号1A、1Bが「自センサ信号」、信号2A、2Bが「他センサ信号」に対応し、第2系統において、信号2A、2Bが「自センサ信号」、信号1A、1Bが「他センサ信号」に対応する。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図10〜図12に示す。
上記実施形態では、トリガの種類によらず、所定の周期で他系統の信号を取得しているのに対し、本実施形態では、トリガ信号の種類に応じて他系統の信号を取得している点が異なる。センサユニット5およびECU40の構成等は、上記実施形態と同様であるので、説明を省略する。また、マイコン50、60における処理は、上記実施形態と略同様である。
本実施形態においても、第1系統での処理と第2系統での処理とは、略同様であるので、以下、主に第1系統での処理として説明する。
トリガ信号に応じたセンサ間通信処理を図10のフローチャートに基づいて説明する。
S301の処理は図5中のS201の処理と同様であり、S302〜S306の処理はS204〜S208の処理と同様である。本実施形態では、受信したトリガ信号が正常トリガである場合(S303:YES)、他系統の信号2A、2Bを取得することなく、S306にて自系統の信号1A、1Bを含む出力信号Sg1を生成する。
受信したトリガ信号が異常検出トリガTRGeであると判断された場合(S304:YES)に移行するS307では、センサ間通信部18は、他系統の信号2A、2Bを受信する。ここで受信する他系統の信号2A、2Bは、S203と同様、A/D変換後のデジタル値である。後述のステップにて取得される信号も同様に、A/D変換後のデジタル値である。
S308では、S209と同様、演算部16は、自系統の信号1A、1B、および、他系統の信号2A、2Bを含む出力信号Sg1を生成する。
受信したトリガ信号がA異常トリガTRGaであると判断された場合(S305:YES)に移行するS309では、センサ間通信部18は、他系統の信号2Aを受信する。
S310では、演算部16は、S210と同様、自系統の信号1B、および、他系統の信号2Aを含む出力信号Sg1を生成する。
受信したトリガ信号がA異常トリガTRGaではないと判断された場合(S305:NO)、すなわち受信したトリガ信号がB異常トリガTRGbである場合に移行するS311では、センサ間通信部18は、他系統の信号2Bを受信する。
S312では、演算部16は、S211と同様、自系統の信号1B、および、他系統の信号2Aを含む出力信号Sg1を生成する。
S306、S308、S310、または、S312に続いて移行するS313の処理は、S212と同様である。
本実施形態の信号送受信処理を図11および図12のタイムチャートに基づいて説明する。図11は異常判定状態が異常検出である場合、図12は異常判定状態がA異常である場合の例である。なお、異常判定状態が正常である場合のチャートは、第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
ここでも第1実施形態と同様、第1系統での処理を中心に説明する。
図11の時刻x71〜x77の処理は、図8の時刻x31〜x37の処理と同様である。
異常が検出された次の信号周期では、時刻x81から時刻x82にて、マイコン50は、異常検出トリガTRGeをセンサIC13に送信し、センサIC13は、異常検出トリガTRGeを受信する。センサIC13は、異常検出トリガTRGeを受信すると、時刻x82から時刻x83にて、第2センサ部20から信号2A、2Bを受信する。
時刻x83〜x88の処理は、図8の時刻x42〜時刻x47の処理と同様である。
異常特定を行った次の信号周期以降は、バックアップ制御に移行する。
自系統の信号A(ここでは信号1A)が異常であると特定されており、異常判定状態がA異常である場合、図12に示すように、時刻x91から時刻x92にて、マイコン50は、A異常トリガTRGaをセンサIC13に送信し、センサIC13は、A異常トリガTRGaを受信する。センサIC13は、A異常トリガと受信すると、時刻x92から時刻x93にて、第2センサ部20から信号2Aを受信する。
時刻x93〜x98の処理は、図9の時刻x52〜x57の処理と同様である。また、時刻x101〜x108の処理は、時刻x91〜x98の処理と同様である。信号2A、1Bが正常であれば、同様の処理が繰り返される。
自系統の信号B(ここでは信号1B)が異常であると特定され、異常判定状態がB異常の場合、時刻x91では、A異常トリガTRGaに替えて、B異常トリガTRGbがマイコン50からセンサIC13に送信される。また、時刻x92では、センサIC13は、第2センサ部20から信号2Bを受信する。また、時刻x93では、信号1A、2Bを含む出力信号が、センサIC13からマイコン50に送信される。
第2系統では、自系統の信号A、Bが信号2A、2B、他系統の信号A、Bが信号1A、1Bとなる。第2センサ部20は、受信したトリガ信号が異常検出トリガTRGeであれば信号1A、1B、A異常トリガTRGaであれば信号1A、B異常トリガTRGbであれば信号1Bを、それぞれ第1センサ部10から受信する。その他の処理の詳細は、第1センサ部10および第1マイコン50の場合と略同様である。
本実施形態では、センサ部10、20は、受信したトリガ信号が異常検出トリガTRGe、A異常トリガTRGaまたはB異常トリガTRGbのとき、他系統からの信号を受信する。換言すると、センサ素子が正常であって、受信したトリガ信号が正常トリガTRGcの場合、他系統からの信号を受信していない。すなわち本実施形態では、トリガの種類に応じたイベント通信にて、他系統の信号を取得している。これにより、正常時におけるセンサ部10、20間の通信負荷を低減可能である。
本実施形態では、第1センサ部10は、トリガ信号に応じ、第2センサ部20から信号2A、2Bを受信する。第2センサ部20は、トリガ信号に応じ、第1センサ部10から信号1A、1Bを受信する。
センサ部10、20間の通信をトリガ信号に応じたイベント通信とすることで、正常時における通信負荷を低減可能である。
また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(他の実施形態)
(ア)出力信号
上記実施形態では、1つのセンサ部に設けられる2つのセンサ素子の検出信号は、一方を正信号、他方を反転信号とする。他の実施形態では、複数のセンサ素子の検出信号は、正常であれば同値となるようにしてもよい。すなわち、複数の検出信号が正信号であってもよいし、反転信号であってもよいということである。
(イ)異常検出時の処理
上記実施形態では、一方の系統にてセンサ素子の異常が検出された場合、他系統の全てのセンサ素子に対応する信号を取得し、異常特定を行う。他の実施形態では、センサ素子の異常が検出された場合、少なくとも1つの信号を他系統から取得し、異常特定を行ってもよい。具体的には、例えば、第1系統にて異常が検出された場合、第2系統側から信号2Aまたは信号2Bの一方を取得してもよい。例えば信号2Aを取得する場合、第1マイコン50にて、信号1Aと信号2Aとの比較、および、信号1Bと信号2Aとの比較を行うことでい、異常である信号を特定可能である。また、比較する信号が反転値であれば加算値に基づいて異常判定を行い、同値であれば差分値に基づいて異常判定を行う。
第2実施形態では、センサ部は、異常検出トリガを受信した信号周期にて、他センサ信号を受信し、自センサ信号および他センサ信号を含む出力信号を対応する制御部に送信する。他の実施形態では、センサ部は、異常検出トリガを最初に受信した信号周期には、自センサ信号を含み、他センサ信号を含まない出力信号を制御部に送信する。そして、次の周期の信号送信までの間に他系統センサ部から他センサ信号を取得し、次回以降の信号周期にて、自センサ信号および他センサ信号を含む出力信号を制御部に送信するようにしてもよい。これにより、通信遅れを防ぐことができる。
第1実施形態のように定期通信により他センサ信号を受信する場合においても、異常検出トリガを最初に受信した信号周期には、自センサ信号を含み、他センサ信号を含まない出力信号を制御部に送信し、次回以降の信号周期にて、自センサ信号および他センサ信号を含む出力信号を制御部に送信するようにしてもよい。
(ウ)異常特定後の処理
上記実施形態では、第1系統にて信号1Aが異常である場合、第2系統から信号2Aを取得する。他の実施形態では、異常が生じている素子が特定された場合に他系統から取得する信号は、他系統のいずれの信号であってもよい。具体的には、例えば信号1Aが異常である場合、信号2Aに替えて、信号2Bを取得してもよい、ということである。
(エ)センサ装置
上記実施形態のセンサ装置には、2組のセンサ部および制御部が設けられる。他の実施形態では、センサ部および制御部を3組以上設けてもよい。また、上記実施形態では、1つの制御部に対し、1つのセンサ部が設けられる。他の実施形態では、1つの制御部に対し、複数のセンサ部を設けてもよい。
上記実施形態では、センサ部と制御部との間の通信は、制御部からのトリガ信号に応じてセンサ部から出力信号が送信される、所謂「同期通信」である。他の実施形態では、センサ部にて、定期通信にて全ての他センサ信号を受信しており、出力信号に自センサ信号および他センサ信号が全て含まれる前提とすれば、制御部からのトリガ信号によらずにセンサ部から出力信号が出力される、所謂「非同期通信」としてもよい。
上記実施形態では、それぞれのセンサ部は、2つのセンサ素子を有する。他の実施形態では、それぞれのセンサ部に3つ以上のセンサ素子を設けてもよい。センサ素子が3つ以上の場合、出力信号に含まれる検出信号が3つ以上となる。この場合、異常監視に利用可能な自センサ信号が3つ以上あれば、自センサ信号同士の比較により異常特定を行い、異常監視に利用可能な自センサ信号が2つのときに異常検出された場合、他センサ信号を用いた異常特定を行うようにしてもよい。また、3つ以上の自センサ信号が異常監視に利用可能である場合であっても、他センサ信号を用いた異常特定を行ってもよい。
上記実施形態では、センサ素子は、磁気検出素子である。他の実施形態では、センサ素子は、磁束以外の物理量を検出する素子であってもよい。また、上記実施形態のセンサ素子は、操舵トルクを検出するものである。他の実施形態では、センサ素子は、操舵トルク以外のトルク、回転角、ストローク、荷重、圧力等、どのような物理量を検出するものであってもよい。
上記実施形態では、センサ装置は、電動パワーステアリング装置のトルクセンサに適用される。他の実施形態では、センサ装置は、電動パワーステアリング装置以外の車載装置に適用してもよいし、車両に搭載されない装置に適用してもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
1・・・センサ装置
10、20・・・センサ部
11、12、21、22・・・センサ素子
13、23・・・センサIC(演算部)
50、60・・・マイコン(制御部)
51、61・・・通信部
52、62・・・異常監視部
53、63・・・トルク演算部(物理量演算部)

Claims (10)

  1. 複数のセンサ素子(11、12、21、22)、および、前記センサ素子の検出値に応じた検出信号を含む出力信号を生成する信号処理部(13、23)を有する複数のセンサ部(10、20)と、
    対応して設けられる前記センサ部から送信される前記出力信号を受信する通信部(51、61)、前記センサ部の異常を監視する異常監視部(52、62)、および、正常である少なくとも1つの前記検出信号に基づいて物理量を演算する物理量演算部(53、63)を有する複数の制御部(50、60)と、
    を備え、
    前記センサ部は、他の前記制御部に対応して設けられる前記センサ部である他系統センサ部と、前記検出信号を相互に送受信可能であって、
    前記信号処理部は、自身の前記センサ部内にて取得した前記検出信号である自センサ信号、および、前記他系統センサ部から受信した前記検出信号である他センサ信号のうち少なくとも2つが含まれる前記出力信号を生成し、対応して設けられる前記制御部に送信するセンサ装置。
  2. 前記センサ部は、対応して設けられる前記制御部からトリガ信号を受信可能であって、受信した前記トリガ信号に応じ、前記出力信号に含める前記自センサ信号および前記他センサ信号を選択する請求項1に記載のセンサ装置。
  3. 前記センサ部は、前記トリガ信号に応じ、前記他系統センサ部から前記他センサ信号を受信する請求項2に記載のセンサ装置。
  4. 前記センサ部は、所定の周期で前記他系統センサ部から前記他センサ信号を受信する請求項1または2に記載のセンサ装置。
  5. 前記異常監視部は、複数の前記自センサ信号に基づき、前記センサ素子の異常を検出する請求項1〜4のいずれか一項に記載のセンサ装置。
  6. 前記異常監視部は、前記自センサ信号に基づいて前記センサ素子の異常を検出した場合、前記自センサ信号および少なくとも1つの前記他センサ信号を用いて異常である前記センサ素子を特定する請求項5に記載のセンサ装置。
  7. 前記異常監視部は、異常である前記センサ素子が特定された場合、前記自センサ信号および前記他センサ信号のうちの少なくとも2つの信号により異常監視を継続する請求項6に記載のセンサ装置。
  8. 前記センサ素子は、検出対象の磁束を検出する磁気検出素子である請求項1〜7のいずれか一項に記載のセンサ装置。
  9. 前記センサ素子は、トルクに応じて変化する磁束の変化を検出するものであって、
    前記物理量演算部は、前記物理量としてトルクを演算する請求項8に記載のセンサ装置。
  10. 請求項9に記載のセンサ装置と、
    運転者による操舵部材(91)の操舵を補助するアシストトルクを出力するモータ(81)と、
    前記モータのトルクを駆動対象(92)に伝達する動力伝達部(82)と、
    を備え、
    前記物理量演算部は、前記物理量として操舵トルクを演算し、
    前記制御部は、前記操舵トルクに基づいて前記モータの駆動制御に係る指令値を演算する指令演算部(55、65)を有する電動パワーステアリング装置。
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