JP3409753B2 - 車両の電動パワーステアリング装置 - Google Patents

車両の電動パワーステアリング装置

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JP3409753B2
JP3409753B2 JP30793099A JP30793099A JP3409753B2 JP 3409753 B2 JP3409753 B2 JP 3409753B2 JP 30793099 A JP30793099 A JP 30793099A JP 30793099 A JP30793099 A JP 30793099A JP 3409753 B2 JP3409753 B2 JP 3409753B2
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torque
sensor device
torque sensor
steering
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操舵ハンドルの操
舵操作を電動モータの回転によりアシストする車両の電
動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば実用新案登録公報第2
524450号に示されているように、操舵トルクを検
出するトルクセンサ装置を設け、トルクセンサ装置によ
って検出された操舵トルクに応じて電動モータの回転を
制御して、操舵ハンドルの操舵操作を電動モータの回転
によりアシストする車両の電動パワーステアリング装置
はよく知られている。そして、この電動パワーステアリ
ング装置においては、トルクセンサ装置としてメイン及
びサブの2個のセンサを設けて、メインセンサの出力を
検出操舵トルクとして電動モータの制御に利用するとと
もに、メインセンサとサブセンサの各出力値の偏差が大
きいとき、トルクセンサ装置の異常を判定して、前記電
動モータの制御を停止するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置にあっては、電動モータの回転などによりバッテリか
らトルクセンサ装置に供給される電源電圧が低下したり
すると、同トルクセンサ装置の周辺回路及び同トルクセ
ンサ装置自体にもその影響が現れ、不必要に異常判定が
なされたり、トルクセンサ装置の異常を誤判定するとい
う問題がある。また、メインセンサとサブセンサの各出
力値の偏差が大きいことが検出されると、即座にトルク
センサ装置の異常が判定されるので、ノイズ、突発的な
理由などにより一時的に前記偏差が大きくなった場合に
も前記異常が判定されてしまい、異常の誤判定がなされ
ることがある。
【0004】
【発明の概略】本発明は、上記問題に対処するためにな
されたもので、その目的は、トルクセンサ装置の異常を
的確に検出できるようにした電動パワーステアリング装
置を提供することにある。
【0005】前記目的を達成するために、本発明の構成
上の特徴は、バッテリから電圧供給されてトルクセンサ
装置に定電圧を供給して同トルクセンサ装置を作動させ
る電源回路と、電源回路の異常を検出する異常検出手段
と、電源回路に供給される電圧が所定電圧以下のとき異
常検出手段による電源回路の異常の検出を禁止する異常
検出禁止手段とを設けたことにある。
【0006】前記構成上の特徴によれば、バッテリから
電源回路に供給される電圧が低下したとき、異常検出禁
止手段が異常検出手段による電源回路の異常の検出を禁
止する。したがって、バッテリから電源回路に供給され
る電圧が低下して電源回路の適正な動作が確保されない
場合でも電源回路の異常が誤検出されることがなくなる
とともに、電源回路の異常の検出が不必要に行われるこ
とがなくなり、電源回路の異常が的確に検出されるよう
になる。
【0007】また、本発明の他の構成上の特徴は、トル
クセンサ装置の異常を検出する異常検出手段と、バッテ
リからトルクセンサ装置に供給される電圧が所定電圧以
下のとき異常検出手段によるトルクセンサ装置の異常の
検出を禁止する異常検出禁止手段とを設けたことにあ
る。
【0008】前記他の構成上の特徴によれば、バッテリ
からトルクセンサ装置に供給される電圧が低下したと
き、異常検出禁止手段が異常検出手段によるトルクセン
サ装置の異常の検出を禁止する。したがって、バッテリ
からトルクセンサ装置に供給される電圧が低下して同ト
ルクセンサ装置の適正な動作が確保されない場合でもト
ルクセンサ装置の異常が誤検出されることがなくなると
ともに、トルクセンサ装置の異常の検出が不必要に行わ
れることがなくなり、トルクセンサ装置の異常が的確に
検出されるようになる。
【0009】また、本発明の他の構成上の特徴は、バッ
テリから電圧供給されてトルクセンサ装置に定電圧を供
給して同トルクセンサ装置を作動させる電源回路と、ト
ルクセンサ装置の異常を検出する異常検出手段と、電源
回路からトルクセンサ装置に供給される電圧が所定電圧
以下のとき同異常検出手段によるトルクセンサ装置の異
常の検出を禁止する異常検出禁止手段とを設けたことに
ある。
【0010】前記他の構成上の特徴によれば、電源回路
からトルクセンサ装置に供給される電圧が低下したと
き、異常検出禁止手段が異常検出手段によるトルクセン
サ装置の異常の検出を禁止する。したがって、電源回路
からトルクセンサ装置に供給される電圧が低下して同ト
ルクセンサ装置の適正な動作が確保されない場合でもト
ルクセンサ装置の異常が誤検出されることがなくなると
ともに、トルクセンサ装置の異常の検出が不必要に行わ
れることがなくなり、トルクセンサ装置の異常が的確に
検出されるようになる。
【0011】また、本発明の他の構成上の特徴は、トル
クセンサ装置からの検出信号の異常を検出して同検出信
号の異常の検出が所定時間以上継続したとき同トルクセ
ンサ装置が異常であると判定する異常判定手段と、トル
クセンサ装置からの検出信号の異常が検出されたとき同
トルクセンサ装置が正常であったときに検出信号により
表された操舵トルクを少なくとも異常判定手段による異
常判定まで保持し、前記検出信号により表された操舵ト
ルクに代えて前記保持した操舵トルクに応じて電動モー
タの回転を制御するようにモータ制御手段を制御する操
舵トルク保持手段とを設けたことにある。
【0012】前記他の構成上の特徴によれば、異常判定
手段はトルクセンサ装置からの検出信号の異常を検出し
て同異常の検出が所定時間以上継続したとき同トルクセ
ンサ装置が異常であると判定するので、トルクセンサ装
置の異常がノイズ、突発的な理由などによる一時的なも
のであれば、異常判定手段はトルクセンサ装置の異常を
最終的に判定することはない。また、異常判定手段によ
る所定時間の異常判定の間、操舵トルク保持手段の作用
により、トルクセンサ装置が正常であった状態の検出操
舵トルクが電動モータの制御に利用されるので、電動モ
ータの制御とトルクセンサ装置の異常判定を並行して行
うことができ、電動モータの制御が不必要に阻害される
ことなく、トルクセンサ装置の異常判定が的確に行われ
るようになる。
【0013】また、本発明の他の構成上の特徴は、バッ
テリから電圧供給されてトルクセンサ装置に定電圧を供
給して同トルクセンサ装置を作動させる電源回路と、電
源回路からトルクセンサ装置に供給される電圧の異常を
検出して同電圧の異常の検出が所定時間以上継続したと
き同電源回路が異常であると判定する異常判定手段と、
電源回路からトルクセンサ装置に供給される電圧の異常
が検出されたとき同電源回路が正常であったときにトル
クセンサ装置により検出された操舵トルクを少なくとも
異常判定手段による異常判定まで保持し、前記検出され
た操舵トルクに代えて前記保持した操舵トルクに応じて
電動モータの回転を制御するようにモータ制御手段を制
御する操舵トルク保持手段とを設けたことにある。
【0014】前記他の構成上の特徴によれば、異常判定
手段は電源回路からトルクセンサ装置に供給される電圧
の異常を検出して同異常の検出が所定時間以上継続した
とき同電源回路が異常であると判定するので、電源回路
の異常がノイズ、突発的な理由などによる一時的なもの
であれば、異常判定手段は最終的に電源回路の異常を判
定することはない。また、異常判定手段による所定時間
の異常判定の間、操舵トルク保持手段の作用により、ト
ルクセンサ装置が正常であった状態の検出操舵トルクが
電動モータの制御に利用されるので、電動モータの制御
とトルクセンサ装置の異常判定を並行して行うことがで
き、電動モータの制御が不必要に阻害されることなく、
電源回路の異常判定が的確に行われるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を用いて説明すると、図1は、同実施形態に係る車両の
電動パワーステアリング装置を概略的に示している。
【0016】この電動パワーステアリング装置は、操舵
ハンドル11の回動操作をラックアンドピニオン機構1
2を介して左右前輪FW1,FW2に伝達する操舵軸1
3に組み付けられた電動モータ14を備えている。電動
モータ14は、直流モータで構成されて、その回転に応
じて操舵ハンドル11の回動操作に対してアシスト力を
付与するもので、その回転は減速機構15を介して操舵
軸13に伝達されるようになっている。
【0017】電動モータ14には、電気制御装置20が
電気的に接続され、電気制御装置20には、車速センサ
21及びセンサユニットSUが接続されている。車速セ
ンサ21は、車速Vを検出して、同車速Vを表す検出信
号を電気制御装置20に供給する。センサユニットSU
は、操舵軸13に組み付けられて、後述するとセンサ装
置50の一部を構成する。
【0018】電気制御装置20は、図2に示すように、
電動モータ14の回転を制御するための電子制御回路ユ
ニットECUを備えおり、同ユニットECUには、バッ
テリ25からのバッテリ電圧Ebがリレースイッチ26
及びイグニッションスイッチ27を介して供給されるよ
うになっている。リレースイッチ26は、通常オン状態
にあり、この電動パワーステアリング装置のフェイルを
検出するフェイル検出部(図示しない)により制御され
て、フェイル検出時にオフされるものである。イグニッ
ションスイッチ27は、エンジン始動時に運転者により
オン操作されるものである。
【0019】電子制御回路ユニットECUは、駆動回路
30及び電源回路41,42を備えている。駆動回路3
0は、電動モータ14に駆動電流を流すもので、FET
などのスイッチング素子31〜34を4辺とするブリッ
ジ回路からなる。ブリッジ回路の互いに対向する一対の
対角位置の一方はシャント抵抗35を介してリレースイ
ッチ26に接続されており、同一対の対角位置の他方は
シャント抵抗36を介して接地されている。また、前記
ブリッジ回路の他方の対角位置には、電動モータ14の
両端子がそれぞれ接続されている。
【0020】電源回路41,42には、カソード側を共
通接続したダイオード43,44を介し、イグニッショ
ンスイッチ27及びリレースイッチ26からのバッテリ
電圧Ebに基づく電子制御回路ユニットECU用の電源
電圧Epが供給されるようになっている。電源回路41
は、電源電圧Epを降圧して所定の定電圧(例えば、8
v)である電源電圧Etを出力するもので、同電圧Et
はトルクセンサ装置50に供給される。電源回路42
も、電源電圧Epを降圧して所定の定電圧(例えば、5
v)である電源電圧Ecを出力するもので、同電圧Ec
は電流検出回路61、電圧検出回路62、入力インター
フェース回路63、CPU64、メモリ装置65、出力
インターフェース回路66及び駆動制御回路67にそれ
ぞれ供給される。
【0021】トルクセンサ装置50は、図3に示すよう
に、電源電圧Etを降圧して共に所定の定電圧(例え
ば、6v)である電源電圧Ex,Eyをそれぞれ出力す
る電源回路51a,51bを備えている。電源電圧Ex
は、発振回路52、電流増幅回路53a、反転電流増幅
回路53b、サンプリングパルス発生回路54、差動増
幅回路55b、サンプルホールド回路56b及び出力回
路57bに供給される。電源電圧Eyは、差動増幅回路
55a、サンプルホールド回路56a及び出力回路57
aに供給される。
【0022】発振回路52は、図4(A)に示すように、
基準電位を中心に所定周期かつ所定振幅で上下に振動す
る正弦波信号を出力する。電流増幅回路53aは、前記
正弦波信号を電流増幅して出力する。反転電流増幅回路
53bは、前記正弦波信号を位相反転するとともに電流
増幅して出力する(図4(B)参照)。サンプリングパル
ス発生回路54は、発振回路52からの正弦波信号に基
づき、図4(C)に示すような同正弦波信号のピーク位値
にほぼ同期した矩形波状のパルス列信号をサンプリング
パルスとしてサンプルホールド回路56a,56bにそ
れぞれ出力する。
【0023】電流増幅回路53a,53bの各出力間に
は、センサユニットSUを構成する直列接続された同一
インダクタンスのコイルL1,L2の両端がそれぞれ接
続されている。コイルL1,L2は、操舵軸13の一部
を構成するトーションバーなどの弾性捩れ部材の両端部
にそれぞれ組み付けられて、操舵ハンドル11及び操舵
軸13に作用する操舵トルク(操舵反力)に応じて、コ
イルL1,L2の各インダクタンスが相反する方向にそ
れぞれ変化するように構成されている。すなわち、両コ
イルL1,L2の接続点からは、操舵トルクの方向も含
めて同トルクに応じて振幅の変化する正弦波信号が取出
されるようになっている。この直列接続したコイルL
1,L2の両端には、抵抗r1,r2,r3からなる直
列回路と、抵抗r4,r5,r6からなる直列回路とが
並列に接続されている。抵抗r3,r6はポテンショメ
ータでそれぞれ構成されており、同抵抗r3,r6から
は基準電位がそれぞれ取出されるようになっている。
【0024】差動増幅回路55aは、コイルL1,L2
の接続点から取出した信号及び抵抗r3からの基準電位
を入力して、それらの差信号を出力する。差動増幅回路
55bは、コイルL1,L2の接続点から取出した信号
及び抵抗r6からの基準電位を入力して、それらの差信
号を出力する。これらの差動増幅回路55a,55bの
出力にはサンプルホールド回路56a,56bがそれぞ
れ接続されている。
【0025】サンプルホールド回路56a,56bは、
差動増幅回路55a,55bからの電圧信号を入力する
一方向性半導体スイッチング素子と、同スイッチング素
子の出力側に接続されて電圧を蓄積するコンデンサと、
同コンデンサに蓄積された電圧を極めて大きな時定数で
それぞれ放電する抵抗とからそれぞれなり、サンプリン
グパルス発生回路54から前記スイッチング素子のゲー
ト制御端子に供給されるサンプリングパルスに同期して
差動増幅回路55a,55bからの電圧信号をそれぞれ
サンプルホールドする。なお、これらのサンプルホール
ド回路56a,56bは、前記コンデンサ及び抵抗によ
るローパスフィルタ機能も有している。
【0026】出力回路57aは、コイルL1,L2、抵
抗r1,r2,r3、差動増幅回路55a及びサンプル
ホールド回路56aと共に操舵トルクを検出するための
メインセンサ回路を構成するもので、サンプルホールド
回路56aからの電圧信号を増幅して、操舵トルクを表
すメイントルク電圧信号MTSVを出力する。出力回路
57bは、コイルL1,L2、抵抗r4,r5,r6、
差動増幅回路55b及びサンプルホールド回路56bと
共に操舵トルクを検出するためのサブセンサ回路を構成
するもので、サンプルホールド回路56bからの電圧信
号を増幅して、操舵トルクを表すサブトルク電圧信号S
TSVを出力する。これらのメイントルク電圧信号MT
SV及びサブトルク電圧信号STSVは、基準電位Esr
(例えば、2.5v)を中心に下限値Es-(例えば、
1.0v)と上限値Es+(例えば、4.0v)の間で変
化する信号である。
【0027】ふたたび、図2の説明に戻ると、電流検出
回路61は、シャント抵抗36の両端に接続され、同抵
抗36の両端の電圧に基づいて電動モータ14に流れる
駆動電流Imを表す検出信号を出力する。電圧検出回路
62は、電動モータ14の両端に接続され、同モータ1
4の端子間電圧Vmを表す検出信号を出力する。入力イ
ンターフェース回路63は、トルクセンサ装置50用の
電源回路41に供給される電源電圧Ep及び同電源回路
41から出力される電源電圧Et、トルクセンサ装置5
0からのメイントルク電圧信号MTSV及びサブトルク
電圧信号STSV、車速センサ21からの車速Vを表す
検出信号、電流検出回路61からの駆動電流Imを表す
検出信号、並びに電圧検出回路62からの端子間電圧V
mを表す検出信号を入力する。この入力インターフェー
ス回路63は、A/D変換器などを内蔵しており、必要
に応じて前記入力したアナログの検出信号をディジタル
変換してCPU64に供給する。
【0028】CPU64は、図5〜図10のフローチャ
ートに示すプログラムを所定の短時間毎に繰り返し実行
して、電動モータ14を制御するとともに各種異常に対
処する。メモリ装置65は、ROM及びRAM(不揮発
性メモリ領域を含む)からなり、前記プログラムを記憶
するとともに、同プログラムの実行に必要な変数を記憶
する。出力インターフェース回路66は、前記プログラ
ムの実行により計算された電動モータ65に流すための
指令電流値I*に応じた制御信号を駆動制御回路66に
出力する。駆動制御回路67は、前記制御信号に応じて
駆動回路30内のスイッチング素子31〜34をオン・
オフ制御する。
【0029】次に、上記のように構成した実施形態の動
作を説明する。イグニッション27の投入により各種回
路に電源電圧Epが供給され、同各種回路は作動を開始
する。CPU64においては、図5のプログラムを所定
の短時間毎に繰り返し実行し始める。なお、このとき、
リレースイッチ26もオンされており、同リレースイッ
チ26はバッテリ25からの電源電圧Ebを駆動回路3
0及びその他の回路に供給している。
【0030】図5のプログラムの実行はステップ100
にて開始され、ステップ102にて電源電圧Epの低下
を検出する「電源電圧低下検出ルーチン」を実行し、ス
テップ104にて電圧異常フラグETF及びセンサ異常
フラグTSFが共に”0”であるか否かを判定する。両
フラグETF,TSFが共に”0”であれば、ステップ
104にて「YES」と判定して、ステップ106,10
8の「トルクセンサ電源電圧異常検出ルーチン」及び
「トルクセンサ異常検出ルーチン」を実行して、プログ
ラムをステップ110に進める。両フラグETF,TS
Fのいずれか一方が”1”であれば、ステップ104に
て「NO」と判定して、プログラムをステップ110に進
める。なお、電圧異常フラグETFは、”1”により電
源回路41の異常を表し、”0”により同異常が発生し
ていないことを表すもので、初期には”0”に設定され
ていて、前記「トルクセンサ電源電圧異常検出ルーチ
ン」にて変更されるものである。センサ異常フラグTS
Fは、”1”によりトルクセンサ装置50の異常を表
し、”0”により同異常が発生していないことを表すも
ので、初期には”0”に設定されていて、前記「トルク
センサ異常検出ルーチン」にて変更されるものである。
【0031】ステップ110においては、電源電圧Ep
が低下したとき、電源電圧Etが異常なとき、又はトル
クセンサ装置50からのメイントルク電圧信号MTSV
が異常なときに、正常な検出操舵トルクを電動モータ1
4の制御に利用するために、正常時の検出操舵トルクを
保持して制御トルクTRQとして利用する「制御トルク
ホールドルーチン」を実行する。前記ステップ110の
処理後、ステップ112にて、検出した操舵トルクに応
じて電動モータ14の回転を制御して操舵ハンドル11
の回動操作をアシストし、ステップ114にてプログラ
ムの実行を終了する。
【0032】次に、このような動作を具体的に説明す
る。まず、電源電圧Epも低下しておらず、電源電圧E
tの異常の可能性もなく、かつトルクセンサ装置50の
異常の可能性もない本電動パワーステアリング装置が正
常に作動している場合について説明する。
【0033】前述のように、ステップ100におけるプ
ログラムの実行開始後、ステップ102にて「電源電圧
低下検出ルーチン」を実行する。この「電源電圧低下検
出ルーチン」の実行は、図6に詳細に示されているよう
に、ステップ200にて開始され、ステップ202にて
電圧低下フラグEDFが”0”であるか否かを判定す
る。この電圧低下フラグEDFは、”1”により電源電
圧Epが低下してしまった状態を表し、”0”により電
源電圧Epが復帰した状態を表する。したがって、この
場合、ステップ202にて、電圧低下フラグEDFが”
0”であることに基づいて「YES」と判定し、ステップ
204にて電源電圧Epが所定電圧Ep1以下であるか否
かを判定する。電源電圧Epはバッテリ電圧Ebにほぼ
等しく12〜13v程度であるのに対して、所定電圧E
p1は例えば9vに設定されている。したがって、ステッ
プ204にて「NO」と判定して、ステップ206にて
電源電圧Epの低下を判定するためのカウント値EPC
Tを「0」にクリアして、ステップ230にてこのルー
チンの実行を終了する。
【0034】前記図5のステップ102の処理後、ステ
ップ104にて、初期設定により共に”0”に設定され
ている電圧異常フラグETF及びセンサ異常フラグTS
Fに基づいて「NO」と判定し、ステップ110にて
「制御トルクホールドルーチン」の実行を開始する。こ
の「制御トルクホールドルーチン」の実行は図9のステ
ップ500にて開始され、ステップ502にて電圧異常
フラグETF及びセンサ異常フラグTSFが共に”0”
であるか否かを判定する。この場合も、前述のように、
両フラグETF,STFは共に”0”であるので、ステ
ップ502にて「YES」と判定して、ステップ504
〜510の判定処理を実行する。
【0035】ステップ504においては、電源電圧Ep
が電圧低下を表す所定電圧Ep1よりも大きいか否かを判
定する。ステップ506においては、トルクセンサ装置
50への電源電圧Etが、同電源電圧Etの正常と異常
との境界を表す所定の下限値Et1(例えば、7v)と上
限値Et2(例えば、9v)との間にあるか否かを判定す
る。ステップ508にておいては、メイントルク電圧信
号MTSVが、同電圧信号MTSVの正常と異常との境
界を表す所定の下限値TSV1(例えば、1v)と上限
値TSV2(例えば、4v)との間にあるか否かを判定
する。ステップ510においては、メイントルク電圧信
号MTSVとサブトルク電圧信号STSVとの偏差の絶
対値|MTSV−STSV|が正の小さな所定値ΔTS
Vよりも小さいか否かを判定する。前述のように、この
電動パワーステアリング装置は正常であって、電源電圧
Ep,Et、メイントルク電圧信号MTSV及び偏差の
絶対値|MTSV−STSV|は、Ep>Ep1、Et1<
Et<Et2、TSV1<MTSV<TSV2、|MTSV
−STSV|<ΔTSVの関係にあるので、ステップ5
04〜510の全てにおいて「YES」と判定し、プロ
グラムをステップ512,514に進める。
【0036】ステップ512においては、メモリ装置6
5内に記憶されている正常トルク値を、今回入力したメ
イントルク電圧信号MTSVに対応したトルク値で更新
する。ステップ514においては、メモリ装置65内に
記憶されている制御トルク値TRQを、今回入力したメ
イントルク電圧信号MTSVに対応したトルク値に設定
する。そして、ステップ518にて「制御トルクホール
ドルーチン」の実行を終了する。
【0037】前記図5のステップ110の処理後、ステ
ップ112にて「アシスト制御ルーチン」を実行する。
この「アシスト制御ルーチン」の実行は、図10のステ
ップ600にて開始され、ステップ602にて電圧異常
フラグETF及びセンサ異常フラグTSFが共に”0”
であるか否かを判定し、ステップ604にて電圧低下フ
ラグEDFが”0”であるか否かを判定する。この場
合、前述のように、これらのフラグETF,STF,E
DFは全て”0”であるので、ステップ602,604
にてそれぞれ「YES」と判定して、プログラムをステ
ップ606に進める。
【0038】ステップ606においては、電流検出回路
61からの電動モータ14の駆動電流Im及び電圧検出
回路62からの電動モータ14の端子間電圧Vmに基づ
いて、下記数1の演算の実行により電動モータ14の回
転角速度ωを計算する。
【0039】
【数1】ω=(Vm−Rm・Im)/K
【0040】前記数1は、インダクタンスを考慮しない
(インダクタンスは小さいので通常無視できる)直流モ
ータの回転角速度を求める近似式であり、K,Rmはモ
ータにより決まる定数である。なお、電動モータ14と
操舵ハンドル11とは一体的に回転するものであるの
で、前記回転角速度ωは操舵ハンドル11の操舵速度に
等しく、以降、同回転角速度ωを操舵速度としても用い
る。
【0041】次に、ステップ608にて、操舵ハンドル
11の操舵状態に応じたアシスト力を電動モータ14に
発生させるために、電動モータ14に対する指令電流値
I*を計算する。この指令電流値I*は、基本アシスト
値に、慣性補償値、ハンドル戻し補償値及びダンピング
補償値からなる各補償値を加算して計算される。
【0042】基本アシスト値は、操舵ハンドル11の回
動操作に対してアシスト力を与えるための基本的な制御
値であり、複数の車速域毎に設けられて操舵トルクを基
本アシスト値に変換するための変換テーブルを参照し
て、制御トルク値TRQ(メイントルク電圧信号MTS
Vにより表された操舵トルク)及び車速Vに基づいて計
算される。基本アシスト値は、図11に示すように、操
舵トルクの増加にしたがって増加するとともに、車速V
の増加にしたがって減少するものである。
【0043】慣性補償値は、操舵ハンドル11の回動操
作(特に、回動開始時の操舵ハンドル11の回動操作)
に対して電動モータ14の慣性力を補償するためのもの
である。そして、この慣性補償値は、制御トルク値TR
Qを微分した微分値及び車速Vに基づいて、同微分値の
増加にしたがって増加するとともに同車速Vの増加にし
たがって減少する値に計算される。ハンドル戻し補償値
は、操舵ハンドル11を切戻す際に同ハンドル11が速
く中立位置に戻ることを補償するためのものであり、操
舵速度ω及び車速Vに基づいて、同操舵速度ωの増加に
したがって増加するとともに同車速Vの増加にしたがっ
て減少する値に計算される。ダンピング補償値は、操舵
ハンドル11の回動操作に対して抵抗を付与することを
補償するためのものであり、操舵速度ω及び車速Vに基
づいて、同操舵速度ωとは反対方向に作用し、同操舵速
度ωの絶対値|ω|の増加にしたがって絶対値が増加す
るとともに同車速Vの増加にしたがって絶対値が増加す
る値に計算される。
【0044】前記ステップ608の処理後、ステップ6
12にて前記計算した指令電流値I*と駆動電流Imと
の差を計算して、同差に応じた制御信号を出力インター
フェース回路66を介して駆動制御回路67に出力す
る。駆動制御回路67は、駆動回路30のスイッチング
素子31〜34を制御して、電動モータ14の駆動電流
Imが前記指令電流値I*に等しくなるようにする。し
たがって、電動モータ14は回転して、この回転は減速
機構15を介して操舵軸13に伝達されて同操舵軸13
を前記指令電流値I*に対応したアシスト力で回動する
ので、操舵ハンドル11の回動操作は操舵トルクに応じ
たアシスト力でアシストされる。また、この場合、車速
V、慣性補償、ハンドル戻し補償及びダンピング補償も
考慮されるので、運転者の操舵フィーリングは良好とな
る。
【0045】次に、電源電圧Epが低下していないとと
もに電源電圧Etも異常でないが、トルクセンサ装置5
0に異常が発生した場合について説明する。この場合、
図8の「トルクセンサ異常検出ルーチン」(図5のステ
ップ108)にて、前記異常が判定される。このルーチ
ンにおいては、ステップ402にて「YES」すなわち
電源電圧Etは下限値Et1よりも大きいと判定して、ス
テップ404〜438からなるトルクセンサ装置50の
異常判定処理を実行する。
【0046】この異常判定処理においては、ステップ4
04〜414の処理によりメイントルク電圧信号MTS
Vが下限値TSV1以下であることを条件にトルクセン
サ装置50の異常が判定され、ステップ416〜426
の処理によりメイントルク電圧信号MTSVが上限値T
SV2以上であることを条件にトルクセンサ装置50の
異常が判定され、ステップ428〜438の処理により
メイントルク電圧信号MTSVとサブトルク電圧信号S
TSVとの偏差の絶対値|MTSV−STSV|が所定
値ΔTSV以上であることを条件にトルクセンサ装置5
0の異常が判定される。
【0047】まず、メイントルク電圧信号MTSVが下
限値TSV1以下である場合について説明すると、この
場合、ステップ404にて「YES」と判定し、ステッ
プ408にてカウント値TSDCTに所定値α1を加算
する。そして、ステップ410にて、カウント値TSD
CTが所定時間(例えば、30ms)に対応した所定値
γ1以上であるか否かを判定する。なお、所定値γ1,
α1は共に正であり、所定値γ1は所定値α1よりも大
きい。
【0048】メイントルク電圧信号MTSVの低下から
時間があまり経過していなくてカウント値TSDCTが
所定値γ1に達していなければ、ステップ410にて
「NO」と判定してプログラムをステップ416に進め
る。メイントルク電圧信号MTSVが下限値TSV1以
下の状態が前記所定時間以上続き、カウント値TSDC
Tが所定値γ1に達すると、ステップ410にて「YE
S」と判定し、ステップ412にてセンサ異常フラグT
SFが”1”に設定される。そして、ステップ414に
て、トルクセンサ装置50に異常が発生したことを発生
時刻と共にメモリ装置65内に設けた不揮発性メモリ領
域に書き込むとともに、図示しない警告ランプなどを点
灯させて運転者に異常の発生を知らせる。
【0049】一方、メイントルク電圧信号MTSVが下
限値TSV1以下に一旦下がった後、同信号MTSVが
復帰して下限値TSV1よりも大きくなることがある。
この場合には、ステップ404にて「NO」と判定し
て、ステップ406にてカウント値TSDCTから正の
所定値β1を減算して、プログラムをステップ416に
進める。なお、所定値γ1,α1,β1の関係は、γ1
>α1>β1>0である。また、ステップ406におい
ては、前記所定値β1の減算によりカウント値TSDC
Tが負になった場合には、同カウント値TSDCTを
「0」に修正して、同カウント値TSDCTが負になら
ないようにしている。
【0050】このように、メイントルク電圧信号MTS
Vの復帰時にカウント値TSDCTから所定値β1を減
算するようにしたのは、メイントルク電圧信号MTSV
が下限値TSV1以下になる異常は断線に起因すること
が多い。そして、このような断線故障の場合には、メイ
ントルク電圧信号MTSVが下限値TSV1以下になっ
たり正常値に復帰したりすることを繰り返すことが多
く、このような状態でも断線によるトルクセンサ装置5
0の異常を判定できるようにするためである。一方、メ
イントルク電圧信号MTSVがノイズ、突発的な電圧低
下などの一時的な理由により下限値TSV1以下になっ
た場合には、前記ステップ406の減算処理によりカウ
ント値TSDCTが減少するので、トルクセンサ装置5
0の異常が判定されることはない。したがって、このよ
うな異常判定処理によれば、断線故障などによるトルク
センサ装置50の異常が的確に判定されるようになる。
【0051】次に、メイントルク電圧信号MTSVが上
限値TSV2以上である場合について説明すると、この
場合、ステップ416にて「YES」と判定し、ステッ
プ420にてカウント値TSUCTに所定値α2を加算
する。そして、前述した場合と同様に、メイントルク電
圧信号MTSVが上限値TSV2以上の状態が所定時間
(例えば、30ms)以上続き、カウント値TSUCT
が前記所定時間に対応した所定値γ2に達した時点で、
ステップ422〜426の処理により、センサ異常フラ
グTSFが”1”に設定されるとともに、トルクセンサ
装置50における異常発生の記録及び警報がなされる。
また、この場合も、メイントルク電圧信号MTSVが上
限値TSV2以上に一旦上がった後、同信号MTSVが
復帰して上限値TSV2よりも小さくなると、ステップ
418の処理により、カウント値TSUCTから所定値
β2が減算される。なお、所定値γ2,α2,β2の関
係は、γ2>α2>β2>0である。また、この場合
も、カウント値TSUCTは「0」以上に保たれる。こ
れにより、前記ステップ404〜414の処理と同様
に、断線故障などによるトルクセンサ装置50の異常が
的確に判定されるようになる。
【0052】次に、メイントルク電圧信号MTSVとサ
ブトルク電圧信号STSVとの偏差の絶対値|MTSV
−STSV|が所定値ΔTSV以上である場合について
説明する。この場合、ステップ428にて「YES」と
判定し、ステップ432にてカウント値BTSCTに所
定値α3を加算する。そして、前述した場合と同様に、
偏差の絶対値|MTSV−STSV|が所定値ΔTSV
以上の状態が所定時間(例えば、30ms)以上続き、
カウント値BTSCTが前記所定時間に対応した所定値
γ3に達した時点で、ステップ434〜438の処理に
より、センサ異常フラグTSFが”1”に設定されると
ともに、トルクセンサ装置50における異常発生の記録
及び警報がなされる。なお、所定値γ3,α3の関係
は、γ3>α3>0である。
【0053】また、このメイントルク電圧信号MTSV
とサブトルク電圧信号STSVとの偏差の絶対値|MT
SV−STSV|が大きくなるという異常の場合には、
同偏差の絶対値|MTSV−STSV|が復帰して小さ
くなることはない。したがって、前記異常が一時的なも
ので、前記偏差の絶対値|MTSV−STSV|が復帰
して所定値ΔTSV未満になれば、ステップ428にて
「NO」と判定して、ステップ430にてカウント値B
TSCTは「0」にクリアされる。
【0054】このようなトルクセンサ装置50の異常が
判定される過程においては、メイントルク電圧信号MT
SVが下限値TSV1以下若しくは上限値TSV2以
上、又はメイントルク電圧信号MTSVとサブトルク電
圧信号STSVとの偏差の絶対値|MTSV−STSV
|が所定値ΔTSV以上である。したがって、図9の
「制御トルクホールドルーチン」(図5のステップ11
0)におけるステップ508又はステップ510にて
「NO」と判定し、ステップ516にて、制御トルク値
TRQが、上記ステップ512の処理により更新記憶し
た正常トルク値、すなわちメイントルク電圧信号MTS
Vに異常が発生する前の同電圧信号MTSVにより表さ
れた検出操舵トルクに設定される。そして、図10の
「アシスト制御ルーチン」(図5のステップ112)に
おけるステップ608の処理による指令電流値I*の計
算には前記設定された制御トルク値TRQが利用される
ので、電動モータ14の回転制御には、メイントルク電
圧信号MTSVに異常が発生する前の同電圧信号MTS
Vにより表された検出操舵トルクが利用されることにな
る。
【0055】そして、メイントルク電圧信号MTSVの
異常状態が継続して、トルクセンサ装置50の異常が判
定されてセンサ異常フラグTSFが”1”に設定される
と、図9の「制御トルクホールドルーチン」(図5のス
テップ110)におけるステップ502にて「NO」と
判定され、同ルーチンの実行は実質的に行われなくな
る。また、図10の「アシスト制御ルーチン」(図5の
ステップ112)におけるステップ602においても
「NO」と判定されるようになり、ステップ610の処
理により指令電流値I*は「0」に設定される。その結
果、ステップ612の電動モータ14の駆動制御におい
ても、同モータ14の駆動電流Imが「0」に制御され
るので、操舵ハンドル11の回動操作に対するアシスト
制御も停止することになる。なお、この場合、図5のス
テップ104においても「NO」と判定されるので、ス
テップ106の「トルクセンサ電源電圧異常検出ルーチ
ン」及びステップ108の「トルクセンサ異常検出ルー
チン」の処理も実行されなくなる。
【0056】このように、メイントルク電圧信号MTS
Vの異常状態が所定時間以上継続したときにのみ、トル
クセンサ装置50の異常が判定されるので、トルクセン
サ装置50の異常がノイズ、突発的な理由などによる一
時的なものであれば、トルクセンサ装置50の異常が最
終的に判定されることはなく、同異常の判定が的確に行
われる。また、この場合、メイントルク電圧信号MTS
Vの異常が検出される前には、「制御トルクホールドル
ーチン」のステップ508〜512の処理により正常な
操舵トルク値が順次更新され、同電圧信号MTSVの異
常が検出され始めると、ステップ508,510,51
6の処理により前記正常な操舵トルク値が保持されて制
御トルク値TRQとして利用されるので、電動モータ1
4の制御とトルクセンサ装置50の異常判定を並行して
行うことができ、電動モータ14の制御が不必要に阻害
されることなく、トルクセンサ装置50の異常判定が的
確に行われるようになる。
【0057】次に、電源電圧Epも低下していない状態
で、トルクセンサ装置50用の電源回路41に異常が発
生した場合について説明する。この場合、図7の「トル
クセンサ電源電圧異常検出ルーチン」(図5のステップ
106)にて、前記異常が判定される。このルーチンに
おいては、ステップ302にて「YES」すなわち電源
電圧Epは所定電圧Ep1よりも大きいと判定して、ステ
ップ304〜326からなる電源回路41の異常判定処
理を実行する。
【0058】この異常判定処理においては、ステップ3
04〜314の処理により電源電圧Etが下限値Et1以
下であることを条件に電源回路41の異常が判定され、
ステップ316〜326の処理により電源電圧Etが上
限値Et2以上であることを条件に電源回路41の異常が
判定される。
【0059】まず、電源電圧Etが下限値Et1以下であ
る場合について説明すると、この場合、ステップ304
にて「YES」と判定し、ステップ308にてカウント
値ETDCTに「1」を加算する。そして、ステップ3
10にて、カウント値ETDCTが所定時間(例えば、
30ms)に対応した所定値ETDCT1以上であるか
否かを判定する。電源電圧Etの低下から時間があまり
経過していなくてカウント値ETDCTが所定値ETD
CT1に達していなければ、ステップ310にて「N
O」と判定してプログラムをステップ316に進める。
【0060】電源電圧Etが下限値ETDCT1以下で
ある状態が前記所定時間以上続き、カウント値ETDC
Tが所定値ETDCT1に達すると、ステップ310に
て「YES」と判定し、ステップ312にて電圧異常フ
ラグETFが”1”に設定される。そして、ステップ3
14にて、電源回路41に電圧異常が発生したことを発
生時刻と共にメモリ装置65内に設けた不揮発性メモリ
領域に書き込むとともに、図示しない警告ランプなどを
点灯させて運転者に異常の発生を知らせる。
【0061】一方、電源電圧Etが下限値Et1以下に一
旦下がった後、同電源電圧Etが復帰して下限値Et1よ
りも大きな値になることがある。この場合には、ステッ
プ304にて「NO」と判定し、ステップ306にてカ
ウント値ETDCTを「0」にクリアして、プログラム
をステップ316に進める。なお、これらのステップ3
06の処理は、前記電源電圧Etの低下前においても行
われているので、同電源電圧Etの低下前にはカウント
値ETDCTは「0」に保たれている。
【0062】次に、電源電圧Etが上限値Et2以上であ
る場合について説明すると、この場合、ステップ316
にて「YES」と判定し、ステップ320にてカウント
値ETUCTに「1」を加算する。そして、前述した場
合と同様に、電源電圧Etが上限値Et2以上である状態
が所定時間(例えば、30ms)以上続き、カウント値
ETUCTが所定値ETUCT2に達した時点で、ステ
ップ322〜326の処理により、電圧異常フラグET
Fが”1”に設定されるとともに、電源回路41におけ
る異常発生の記録及び警報がなされる。また、この場合
も、電源電圧Etが上限値Et2以下に一旦下がった後、
同電源電圧Etが復帰して上限値Et2よりも小さな値に
なったり、電源電圧Etが上限値Et2よりも小さな値に
維持されていれば、ステップ318の処理により、カウ
ント値ETUCTは「0」にクリアされる。
【0063】このような電源回路41の異常が判定され
る過程においては、電源電圧Etが下限値Et1以下若し
くは上限値Et2以上である。したがって、図9の「制御
トルクホールドルーチン」(図5のステップ110)に
おけるステップ506にて「NO」と判定し、上述の場
合と同様に、ステップ516にて、制御トルク値TRQ
が、上記ステップ512の処理により更新記憶した正常
トルク値に設定される。そして、図10の「アシスト制
御ルーチン」(図5のステップ112)におけるステッ
プ608の処理による指令電流値I*の計算に前記設定
された制御トルク値TRQが利用されるので、電動モー
タ14の回転制御には、メイントルク電圧信号MTSV
に異常が発生する前の同電圧信号MTSVにより表され
た検出操舵トルクが利用されることになる。
【0064】そして、メイントルク電圧信号MTSVの
異常状態が継続して、電源回路41の異常が判定されて
電圧異常フラグETFが”1”に設定されると、図9の
「制御トルクホールドルーチン」(図5のステップ11
0)におけるステップ502にて「NO」と判定され、
同ルーチンの実行は実質的に行われなくなる。また、図
10の「アシスト制御ルーチン」(図5のステップ11
2)におけるステップ602においても「NO」と判定
されるようになり、ステップ610の処理により指令電
流値I*は「0」に設定される。その結果、ステップ6
12の電動モータ14の駆動制御においても、同モータ
14の駆動電流Imが「0」に制御されるので、操舵ハ
ンドル11の回動操作に対するアシスト制御も停止する
ことになる。なお、この場合も、図5のステップ104
においても「NO」と判定されるので、ステップ106
の「トルクセンサ電源電圧異常検出ルーチン」及びステ
ップ108の「トルクセンサ異常検出ルーチン」の処理
も実行されなくなる。
【0065】このように、電源電圧Etの異常状態が所
定時間以上継続したときにのみ、電源回路41の異常が
判定されるので、電源回路41の異常が突発的な理由な
どによる一時的なものであれば、電源回路41の異常が
最終的に判定されることはなく、同異常の判定が的確に
行われる。また、この場合、電源電圧Etの異常が検出
される前に、「制御トルクホールドルーチン」のステッ
プ506〜512の処理により正常な操舵トルク値が順
次更新され、同電圧Etの異常が検出され始めると、ス
テップ506,516の処理により前記正常な操舵トル
ク値が保持されて制御トルク値TRQとして利用される
ので、この場合も、電動モータ14の制御とトルクセン
サ装置50の異常判定を並行して行うことができ、電動
モータ14の制御が不必要に阻害されることなく、トル
クセンサ装置50の異常判定が的確に行われるようにな
る。
【0066】また、上記のように、電源回路41からト
ルクセンサ装置50に供給される電源電圧Etが下限値
Et1以下に低下したとき、図8の「トルクセンサ異常検
出ルーチン」(図5のステップ108)におけるステッ
プ402にて、「NO」と判定して、ステップ404〜
438からなるトルクセンサ装置50の異常判定処理を
実行しないで、ステップ440にて同ルーチンの実行を
終了する。すなわち、電源電圧Etが下限値Et1以下に
低下した場合には、トルクセンサ装置50の異常判定を
禁止する。
【0067】これは、電源回路41に異常が発生して、
トルクセンサ装置50に供給される電源電圧Etが下限
値Et1以下になれば、トルクセンサ装置50からのメイ
ントルク電圧信号MTSVも異常になる可能性が極めて
高く、また前記電源回路41の異常は前述の図7の「ト
ルクセンサ電源電圧異常検出ルーチン」により検出され
るためである。これにより、トルクセンサ装置50の異
常が誤判定されることがなくなるとともに、トルクセン
サ装置50の異常検出が不必要に行われることがなくな
り、トルクセンサ装置50の異常が的確に検出されるよ
うになる。
【0068】次に、電動モータ14の作動などにより電
源回路41,42に供給される電源電圧Epが正常な電
圧から低下して、各種回路、特に電源回路41及びトル
クセンサ装置50の作動が不安定になる所定電圧Ep1以
下になった場合について説明する。この場合、図6の
「電源電圧低下検出ルーチン」(図5のステップ10
2)におけるステップ204にて、「YES」と判定す
る。そして、ステップ208にてカウント値EPCTに
「1」を加算し、ステップ210にてカウント値EPC
Tが所定時間(例えば、20ms)に対応した所定値E
PCT1以上であるか否かを判定する。電源電圧Epの
低下から時間があまり経過していなくてカウント値EP
CTが所定値EPCT1に達していなければ、ステップ
210にて「NO」と判定して、ステップ230にてこ
のルーチンの実行を終了する。
【0069】電源電圧Epが所定電圧Ep1以下である状
態が前記所定時間以上続き、カウント値EPCTが所定
値EPCT1に達すると、ステップ210にて「YE
S」と判定し、ステップ212にて電源電圧低下フラグ
EDFが”1”に設定される。そして、ステップ214
にてカウント値EPCTを「0」にクリアして、ステッ
プ216にて電源電圧Epの低下を時刻と共にメモリ装
置65内に設けた不揮発性メモリ領域に書き込む。
【0070】このような電源電圧Epの低下の判定の過
程において、同電圧Epが所定電圧Ep1よりも低くなっ
た時点で、図7の「トルクセンサ電源電圧異常検出ルー
チン」(図5のステップ106)においては、ステップ
302にて「NO」と判定して、プログラムをステップ
316以降に進めるようになる。これにより、ステップ
304〜314からなるトルクセンサ装置50への電源
電圧Etの低下異常の検出処理が実行されなくなる。そ
の結果、トルクセンサ装置50用の電源回路41に供給
される電源電圧Epが低下して、電源回路41の適正な
動作が確保されない場合には、電源回路41の異常が誤
検出されることがなくなるとともに、電源回路41の異
常検出が不必要に行われることがなくなり、電源回路4
1の異常が的確に検出されるようになる。
【0071】また、図9の「制御トルクホールドルーチ
ン」(図5のステップ110)においても、電源電圧E
pが所定電圧Ep1よりも低くなると、ステップ504に
て「NO」と判定し、上述の場合と同様に、ステップ5
16にて制御トルク値TRQが上記ステップ512の処
理により更新記憶した正常トルク値に設定される。そし
て、図10の「アシスト制御ルーチン」(図5のステッ
プ112)におけるステップ608の処理による指令電
流値I*の計算に前記設定された制御トルク値TRQが
利用されるので、電動モータ14の回転制御には、メイ
ントルク電圧信号MTSVに異常が発生する前の同電圧
信号MTSVにより表された検出操舵トルクが利用され
ることになる。
【0072】また、前述のように、電源電圧低下フラグ
EDFが”1”に設定されると、図10の「アシスト制
御ルーチン」(図5のステップ112)におけるステッ
プ604にて「NO」と判定されて、ステップ610の
処理により指定電流値I*が「0」に設定されるように
なる。したがって、この場合にも、電動モータ14の回
転制御は停止され、操舵ハンドル11の回動操作に対す
る同モータ14のアシスト力の付与がなされなくなる。
その結果、電動モータ14による電力の消費がなくな
り、電力不足による他システムへの悪影響を回避でき
る。
【0073】ふたたび、前記図6の「電源電圧低下検出
ルーチン」の説明に戻ると、電源電圧低下フラグEDF
が”1”に設定された後には、ステップ202にて「N
O」と判定してプログラムをステップ218以降に進め
る。ステップ218においては、電源電圧Epが所定電
圧Ep2以上であるか否かを判定する。この所定電圧Ep2
は所定電圧Ep1よりも大きく、例えば12vに設定され
ている。電源電圧Epが復帰することなく所定電圧Ep2
未満に保たれていれば、ステップ218にて「NO」と
判定し、ステップ220にてカウント値EPCTを
「0」にクリアして、ステップ230にてこのルーチン
の実行を終了する。
【0074】一方、電源電圧Epが復帰して所定電圧E
p2以上になると、ステップ218にて「YES」と判定
し、ステップ222にてカウント値EPCTに「1」を
加算する。そして、電源電圧Epが所定電圧Ep2以上で
ある状態が所定時間(例えば、20ms)以上続き、カ
ウント値EPCTが同所定時間に対応した所定値EPC
T2に達した時点で、ステップ224にて「YES」と
判定し、ステップ226にて電源電圧低下フラグEDF
を”0”に戻すとともに、ステップ228にてカウント
値EPCTを「0」にクリアしておく。
【0075】このような電源電圧Epの復帰判定の過程
において、同電圧Epが所定電圧Ep1以上になれば、図
7の「トルクセンサ電源電圧異常検出ルーチン」(図5
のステップ106)のステップ302においても「YE
S」と判定されるようになり、ステップ304〜314
からなってトルクセンサ装置50への電源電圧Etの低
下に係る電源回路41の異常判定処理の実行が復活す
る。また、図9の「制御トルクホールドルーチン」(図
5のステップ110)のステップ504においても「Y
ES」と判定されるようになり、ステップ506以降の
処理が実行されるようになる。さらに、電源電圧低下フ
ラグEDFが”0”に復帰すれば、図10の「アシスト
制御ルーチン」(図5のステップ112)におけるステ
ップ604においても「YES」と判定されるようにな
り、ステップ606〜612による検出操舵トルクに応
じたアシスト制御も復活する。
【0076】なお、上記実施形態では、図8の「トルク
センサ異常検出ルーチン」においては、電源回路41か
らトルクセンサ装置50への電源電圧Etが下限値Et1
よりも大きいときにのみ、ステップ404〜438から
なるトルクセンサ装置50の異常判定処理を行うように
した。しかしながら、トルクセンサ装置50への電源電
圧Etが低下する原因は主に電源回路41への電源電圧
Epの低下であり、また電源回路41の異常は図7の
「トルクセンサ電源電圧異常検出ルーチン」の実行によ
り判定されるようになっている。したがって、図8の
「トルクセンサ異常検出ルーチン」のステップ402の
判定処理を、図12に示すように、電源電圧Epが所定
電圧Ep1よりも大きいか否かを判定するステップ402
aの判定処理で置換するようにしてもよい。すなわち、
電源電圧Epが所定電圧Ep1よりも大きいときには、ス
テップ402aにて「YES」と判定してステップ40
4〜438からなるトルクセンサ装置50の異常判定処
理を行い、電源電圧Epが所定電圧Ep1以下のときに
は、ステップ402aにて「NO」と判定して前記トル
クセンサ装置50の異常判定処理を行わないでステップ
440にてこのルーチンの実行を終了させるようにする
とよい。
【0077】これによっても、電源電圧Epが所定電圧
Ep1以下であって、トルクセンサ装置50の適正な動作
が確保されない場合にはトルクセンサ装置50の異常が
誤判定されることがなくなるとともに、トルクセンサ装
置50の異常検出が不必要に行われることがなくなり、
トルクセンサ装置50の異常が的確に検出されるように
なる。なお、前記ステップ402の判定処理とステップ
402aの判定処理を共に行うようにしてもよい。
【0078】また、上記実施形態においては、電源回路
41,42に供給される電源電圧Epとしてダイオード
43,44のカソード側の電圧を採用するようにした
が、これに代え、電源電圧Epとしてダイオード43,
44のアノード側の電圧又はバッテリ25の電圧Ebを
採用するようにしてもよい。
【0079】また、上記実施形態の図9の「制御トルク
ホールドルーチン」においては、ステップ504〜51
0の処理により、電源電圧Ep,Et、メイントルク電
圧信号MTSV及び偏差の絶対値|MTSV−STSV
|が、Ep>Ep1、Et1<Et<Et2、TSV1<MT
SV<TSV2、|MTSV−STSV|<ΔTSVな
る関係を満たせば、ステップ512にて今回入力したメ
イントルク電圧信号MTSVにより表された操舵トルク
を正常トルク値として常に更新設定するようにした。し
かし、このステップ512の処理を、順次入力したメイ
ントルク電圧信号MTSVにより表された操舵トルクの
変化が小さい状態が所定時間以上連続したときにのみ、
今回入力したメイントルク電圧信号MTSVにより表さ
れた操舵トルク値、又は今回より複数回前までの入力し
たメイントルク電圧信号MTSVにより表された複数の
操舵トルク値の平均値を正常トルク値として更新設定す
るようにしてもよい。これによれば、電源電圧Ep,E
t、メイントルク電圧信号MTSV又は偏差の絶対値|
MTSV−STSV|の各値が一旦異常値になった後、
電源回路41、トルクセンサ装置50等が異常であるに
もかかわらず、前記各値がたまたま前記関係を満たす値
を一瞬だけ示したときなどにおける正常トルク値の誤っ
た更新を避けることができる。
【0080】また、前記ステップ512の処理を、電源
電圧Ep,Et、メイントルク電圧信号MTSV又は偏
差の絶対値|MTSV−STSV|の各値が前記関係を
満たさなくなった時点から所定時間前までに入力したメ
イントルク電圧信号MTSVにより表された各操舵トル
クの平均値を、正常トルク値として更新設定するように
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る電動パワーステア
リング装置の全体概略図である。
【図2】 図1の電気制御装置の全体ブロック図であ
る。
【図3】 図2のトルクセンサ装置の詳細回路図であ
る。
【図4】 (A)(B)は図3のトルクセンサユニットSU
に付加される正弦波信号を表す波形図であり、(C)はサ
ンプリングパルスを表すタイムチャートである。
【図5】 図2のCPUにより実行されるプログラムの
フローチャートである。
【図6】 図5の「電源電圧低下検出ルーチン」の詳細
を示すフローチャートである。
【図7】 図5の「トルクセンサ電源電圧異常検出ルー
チン」の詳細を示すフローチャートである。
【図8】 図5の「トルクセンサ異常検出ルーチン」の
詳細を示すフローチャートである。
【図9】 図5の「制御トルクホールドルーチン」の詳
細を示すフローチャートである。
【図10】 図5の「アシスト制御ルーチン」の詳細を
示すフローチャートである。
【図11】 操舵トルクと基本アシスト値との関係を示
すグラフである。
【図12】 図8の「トルクセンサ異常検出ルーチン」
の変形例の一部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
FW1,FW2…左右前輪、SU…センサユニット、E
CU…制御回路ユニット、11…操舵ハンドル、13…
操舵軸、14…電動モータ、20…電気制御装置、21
…車速センサ、25…バッテリ、27…イグニッション
スイッチ、30…駆動回路、41,42…電源回路、5
0…トルクセンサ装置、64…CPU、67…駆動制御
回路。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操舵ハンドルの回動操作に対してアシスト
    力を付与する電動モータと、 操舵トルクを検出するトルクセンサ装置と、 前記検出された操舵トルクに応じて前記電動モータの回
    転を制御するモータ制御手段とを備えた車両の電動パワ
    ーステアリング装置において、 バッテリから電圧供給されて前記トルクセンサ装置に定
    電圧を供給し、同トルクセンサ装置を作動させる電源回
    路と、 前記電源回路の異常を検出する異常検出手段と、 前記電源回路に供給される電圧が所定電圧以下のとき前
    記異常検出手段による電源回路の異常の検出を禁止する
    異常検出禁止手段とを設けたことを特徴とする車両の電
    動パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】操舵ハンドルの回動操作に対してアシスト
    力を付与する電動モータと、 バッテリから供給される電圧により作動して操舵トルク
    を検出するトルクセンサ装置と、 前記検出された操舵トルクに応じて前記電動モータの回
    転を制御するモータ制御手段とを備えた車両の電動パワ
    ーステアリング装置において、 前記トルクセンサ装置の異常を検出する異常検出手段
    と、 前記バッテリから前記トルクセンサ装置に供給される電
    圧が所定電圧以下のとき前記異常検出手段によるトルク
    センサ装置の異常の検出を禁止する異常検出禁止手段と
    を設けたことを特徴とする車両の電動パワーステアリン
    グ装置。
  3. 【請求項3】操舵ハンドルの回動操作に対してアシスト
    力を付与する電動モータと、 操舵トルクを検出するトルクセンサ装置と、 前記検出された操舵トルクに応じて前記電動モータの回
    転を制御するモータ制御手段とを備えた車両の電動パワ
    ーステアリング装置において、 バッテリから電圧供給されて前記トルクセンサ装置に定
    電圧を供給し、同トルクセンサ装置を作動させる電源回
    路と、 前記トルクセンサ装置の異常を検出する異常検出手段
    と、 前記電源回路から前記トルクセンサ装置に供給される電
    圧が所定電圧以下のとき前記異常検出手段によるトルク
    センサ装置の異常の検出を禁止する異常検出禁止手段と
    を設けたことを特徴とする車両の電動パワーステアリン
    グ装置。
  4. 【請求項4】操舵ハンドルの回動操作に対してアシスト
    力を付与する電動モータと、 操舵トルクを検出して同操舵トルクを表す検出信号を出
    力するトルクセンサ装置と、 前記検出信号により表された操舵トルクに応じて前記電
    動モータの回転を制御するモータ制御手段とを備えた車
    両の電動パワーステアリング装置において、 前記トルクセンサ装置からの検出信号の異常を検出して
    同検出信号の異常の検出が所定時間以上継続したとき同
    トルクセンサ装置が異常であると判定する異常判定手段
    と、 前記トルクセンサ装置からの検出信号の異常が検出され
    たとき同トルクセンサ装置が正常であったときに検出信
    号により表された操舵トルクを少なくとも前記異常判定
    手段による異常判定まで保持し、前記検出信号により表
    された操舵トルクに代えて前記保持した操舵トルクに応
    じて前記電動モータの回転を制御するように前記モータ
    制御手段を制御する操舵トルク保持手段とを設けたこと
    を特徴とする車両の電動パワーステアリング装置。
  5. 【請求項5】操舵ハンドルの回動操作に対してアシスト
    力を付与する電動モータと、 操舵トルクを検出するトルクセンサ装置と、 前記検出された操舵トルクに応じて前記電動モータの回
    転を制御するモータ制御手段とを備えた車両の電動パワ
    ーステアリング装置において、 バッテリから電圧供給されて前記トルクセンサ装置に定
    電圧を供給して同トルクセンサ装置を作動させる電源回
    路と、 前記電源回路から前記トルクセンサ装置に供給される電
    圧の異常を検出して同電圧の異常の検出が所定時間以上
    継続したとき同電源回路が異常であると判定する異常判
    定手段と、 前記電源回路から前記トルクセンサ装置に供給される電
    圧の異常が検出されたとき同電源回路が正常であったと
    きに前記トルクセンサ装置により検出された操舵トルク
    を少なくとも前記異常判定手段による異常判定まで保持
    し、前記検出された操舵トルクに代えて前記保持した操
    舵トルクに応じて前記電動モータの回転を制御するよう
    に前記モータ制御手段を制御する操舵トルク保持手段と
    を設けたことを特徴とする車両の電動パワーステアリン
    グ装置。
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