JP4877384B2 - 操舵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、操舵角と転舵角との間の伝達比を可変にする伝達比可変機構を備えた操舵装置に関する。
この種の技術が、例えば特許文献1に記載されている。特許文献1には、操舵角と転舵角とに応じて伝達比可変機構の作動を制限する制限機構を備える車両用操舵制限装置が記載されている。
特開平11−301507号公報
ところで、伝達比可変機構は、例えば、遊星歯車機構などの減速機構と、当該減速機構のギヤに連結されたモータとを有し、当該モータに供給される電流量を制御することにより伝達比の制御が行われる。ここで、伝達比可変機構の制御精度を高めるためにフィードバック(FB)制御が行われることが考えられる。しかしながら、I動作の寄与率が比較的大きいPID制御などのフィードバック制御が行われた場合には、制限機構の作動時に余分な電流がモータに供給され、伝達比可変機構を効率良く制御することが難しくなる可能性がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、伝達比可変機構を効率よく制御することが可能な操舵装置を提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、車両に搭載され、操舵角と転舵角との間の伝達比を変化させる伝達比可変機構を有する操舵装置であって、前記伝達比可変機構の前記伝達比の変化を抑制する制限機構と、前記伝達比可変機構に対してフィードバック制御を行う制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記制限手段の作動時には、前記制限機構の非作動時と比較して、前記フィードバック制御におけるI動作の寄与率を小さくする。
上記の操舵装置は、伝達比可変機構と、制限機構と、制御手段と、を備える。伝達比可変機構は、操舵角と転舵角との間の伝達比を変化させる。制限機構は、伝達比可変機構の前記伝達比の変化を抑制する。制御手段は、伝達比可変機構に対してフィードバック制御を行う。制御手段は、制限機構の作動時には、制限機構の非作動時と比較して、フィードバック制御におけるI動作の寄与率を小さくする。このようにすることで、制限機構の作動時に、伝達比可変機構を効率よく制御することができる。
本発明の好適な実施例では、前記伝達比可変機構は、前記伝達比を変化させるモータを有し、前記制御手段は、前記モータに供給される電流量を制御することにより前記伝達比可変機構の制御を行う。これによれば、制限機構の作動時に、モータに余分な電流が流れるのを抑えることができ、伝達比可変機構を効率よく制御することができる。
上記の操舵装置の他の観点では、前記制御手段は、前記制限機構の作動時には、前記フィードバック制御をPD制御に設定する。これにより、前記制限機構の作動時において、I動作がされなくなるので、伝達比可変機構を効率よく制御することができる。
上記の操舵装置の他の観点では、前記制御手段は、前記制限機構の非作動時には、前記フィードバック制御をPID制御に設定する。これにより、前記制限機構の非作動時において、伝達比可変機構に対する制御精度を高めることができる。
上記の操舵装置の他の観点では、前記制御手段は、前記制限機構が作動時又は非作動時にあることを前記伝達比可変機構の作動により確認する際に、前記フィードバック制御をPD制御に設定する。これにより、確認動作の際において、伝達比可変機構を効率よく制御することができる。
上記の操舵装置の好適な実施例では、前記伝達比可変機構は、前記操舵角と前記転舵角とを相対変位させることにより前記伝達比を変化させ、前記制限機構は、前記伝達比可変機構における相対変位量を制限することで前記伝達比を変化させる。
車両に搭載され、操舵角と転舵角との間の伝達比を変化させる伝達比可変機構を有する操舵装置であって、前記伝達比可変機構の前記伝達比の変化を抑制する制限機構と、前記伝達比可変機構に対してフィードバック制御を行う制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記制限機構の作動時には、前記制限機構の非作動時と比較して、前記フィードバック制御におけるI動作の寄与率を小さくする。このようにすることで、制限機構の作動時に、伝達比可変機構を効率よく制御することができる。
本実施形態に係る操舵装置が適用された操舵制御システムの概略構成図を示す。 伝達比可変機構の構成図である。 ロック機構の解除制御を示すフローチャートである。 ロック機構のロック制御を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[装置構成]
まず、本実施形態に係る操舵装置が適用されたシステム(以下、「操舵制御システム」と呼ぶ。)100の全体構成について説明する。図1は、操舵制御システム100の構成を示す概略図である。
操舵制御システム100は、主に、ステアリングホイール1と、ステアリングシャフト2と、操舵角センサ3と、転舵角センサ4と、ピニオン5と、ステアリングラック6と、タイロッド10R、10Lと、ナックルアーム11R、11Lと、車輪12R、12Lと、車速センサ15と、コントローラ30と、を備える。なお、以下では、タイロッド10R、10L、ナックルアーム11R、11L、及び車輪12R、12Lの符号の末尾に付した「R」、「L」は、これらを区別しないで用いる場合には、省略するものとする。
操舵制御システム100は、車両に搭載され、ステアリングホイール1の操作などに応じて車輪12(転舵輪)を転舵させる制御を行うシステムである。
ステアリングホイール1は、運転者により車両を旋回等させるために操作される。ステアリングホイール1は、ステアリングシャフト2を介して、ピニオン5に接続される。ステアリングシャフト2には、主に、操舵角センサ3及び転舵角センサ4が設けられている。
ピニオン5は、ステアリングシャフト2の回転に応じて回転可能に構成され、ステアリングラック6は、ピニオン5の回転に応じて移動可能に構成されている。ステアリングラック6にはタイロッド10を介してナックルアーム11が連結されており、ナックルアーム11には車輪12が連結されている。この場合、ステアリングラック6によってタイロッド10及びナックルアーム11が動作されることにより、ナックルアーム11に連結された車輪12が転舵されることとなる。
操舵制御システム100内に設けられた各種センサは、以下のように機能する。操舵角センサ3は、運転者によるステアリングホイール1の操作に対応する操舵角を検出し、検出した操舵角に対応する検出信号S3をコントローラ30に供給する。転舵角センサ4は、車輪12の転舵角を検出し、検出した転舵角に対応する検出信号S4をコントローラ30に供給する。車速センサ15は、車速を検出し(例えば車輪速度を検出する)、検出した車速に対応する検出信号S15をコントローラ30に供給する。
伝達比可変機構19は、ピニオン5に入力されるステアリングシャフト2の回転を増速(又は減速)させることが可能な機構である。即ち、伝達比可変機構19は、操舵角と転舵角との間の伝達比を変化させる。伝達比可変機構19は、例えばVGRSである。具体的には、伝達比可変機構19は、モータなどを備え、ステアリングシャフト2の入力軸2aと出力軸2bとを可変ギヤ部分において連結させている。以後、「伝達比」とは、入力軸2aの回転に対する出力軸2bの回転の比を指すものとする。
また、伝達比可変機構19には、ロック機構20が取り付けられている。図2で詳しく述べるが、ロック機構20は、伝達比可変機構19における伝達比の変化を禁止させることが可能な機構である。つまり、伝達比可変機構19は、ロック機構20が作動すると、伝達比を変化させることができなくなる。ロック機構20が、本発明における制限機構として機能する。
コントローラ30は、図示しないCPU、ROM、RAM、及びA/D変換器などを含んで構成される。コントローラ30は、上記した各種センサから供給される検出信号S3、S4、S15などに基づいて、伝達比可変機構19に制御信号S19を供給することで、伝達比可変機構の制御を行い、ロック機構20に制御信号S20を供給することで、ロック機構20の制御を行う。なお、コントローラ30は、車両内の制御を行うECUにより実現されても良い。コントローラ30が、本発明における制御手段として機能する。
ここで、伝達比可変機構19の構成について図2を用いて説明する。
図2(a)は、伝達比可変機構19の断面図を示している。図2(b)は、伝達比可変機構19におけるモータのロータの端面図を示している。図2(a)に示すように、伝達比可変機構19は、モータ40及び減速機42を有する。モータ40は、モータハウジング44内に固定されたステータ46及びロータ48を備えている。減速機42としては、遊星歯車機構を用いたものなどが用いられる。例えば、減速機42において、サンギヤ(図示なし)がロータ48と共に回転する回転軸50に接続され、回転軸50の反対側へ延びるキャリア52がステアリングシャフト2の入力軸2aの下端に接続されている。モータ40側のモータハウジング44には、ステアリングシャフト2の出力軸2bの上端が接続されている。モータ40には、スパイラルケーブル58を介して、コントローラ30からの制御信号S19が供給されている。
また、モータハウジング44の外部下面には、ロック機構20が設けられている。ロック機構20は、ソレノイドアクチュエータ56、スライドピン54を有する。また、図2(b)に示すように、ロータ48の下面48aには、スライドピン54が挿入されるピン穴48bが円周方向に沿ってほぼ等間隔で複数設けられている。ソレノイドアクチュエータ56は、コントローラ30からの制御信号S20により作動し、その作動によりスライドピン54を回転軸50の軸線と平行な方向に変位させる。これにより、スライドピン54がピン穴48bに挿入され、ロータ48の回転がロックされ、伝達比可変機構19における伝達比の変化が禁止される。
[制御方法]
次に、本実施形態に係る操舵制御システムの制御方法について説明する。
コントローラ30は、操舵角センサ3から供給される検出信号S3を基に操舵角を求め、転舵角センサ4から供給される検出信号S4を基に転舵角を求める。また、コントローラ30は、車速センサ15から供給される検出信号S15を基に車速を求める。
コントローラ30は、車速を基に伝達比の演算を行う。ここで、伝達比の演算は、車速に対する伝達比のマップを用いて行われる。そして、コントローラ30は、演算により得られた伝達比を基に目標転舵角を求める。具体的には、コントローラ30は、伝達比と操舵角とを掛け合わせることにより目標転舵角を求める。以下では、目標転舵角との区別を明確にするために、転舵角センサ4から供給される検出信号S4に基づいて求められる実際の転舵角を「実転舵角」と称することとする。コントローラ30は、転舵角センサ4から供給される検出信号S4に基づいて、実転舵角が目標転舵角となるように、伝達比可変機構19に対しフィードバック制御を行う。具体的には、コントローラ30は、目標転舵角に対する実転舵角の追従性を高めるために、伝達比可変機構19のモータ40に対して、例えば、I動作が含まれるPID制御を行う。ここで、PID制御とは、P動作とI動作とD動作とを組み合わせた制御を言う。P動作とは、出力値と目標値との偏差の一次関数として入力値を変化させる動作を言い、I動作とは、当該偏差の積分に比例して入力値を変化させる動作を言い、D動作とは、当該偏差の微分に比例して入力値を変化させる動作を言う。
ここで、コントローラ30は、例えば、実転舵角と目標転舵角との偏差が所定角度以上となっている場合、又は、モータ40に供給される電流が所定電流値以上となっている場合には、ロック機構20を作動させて、伝達比可変機構19のロータ48をロックする。スライドピン54がピン穴48bに挿入されることによってロータ48がロックされた状態になると、ロータ48とモータハウジング44とが直列的に連結された状態となる。即ち、ステアリングシャフト2において、入力軸2aと出力軸2bとの間の相対変位が禁止され、ステアリングホイール1と転舵輪12とが直結された状態となる。このようにすることで、ステアリングホイール1側から過大な入力があった場合、又は、転舵輪12から過大な逆入力があった場合であっても、これらの過大な入力による位相ずれの発生を低減することができる。ここで、所定角度、所定電流値は、予め実験などにより求められた適合値である。なお、以下では、ロック機構20を制御して、スライドピン54をピン穴48bに挿入して、ロータ48をロックする制御を「ロータロック制御」と称することとし、スライドピン54をピン穴48bより抜き出して、ロータ48のロックを解放する制御を「ロータ解放制御」と称することとする。
ところで、伝達比可変機構19のロータ48がロックされた状態で、伝達比可変機構19のモータ40に対しPID制御が行われた場合には、実転舵角と目標転舵角との偏差が大きいため、PID制御のI動作により余分な電流がモータ40に流れて、伝達比可変機構19を効率良く制御することが難しくなる。
そこで、本実施形態では、コントローラ30は、ロック機構20の作動時には、ロック機構20の非作動時と比較して、伝達比可変機構19に対するフィードバック制御におけるI動作の寄与率を小さくすることとする。なお、ここで、ロック機構20の作動時とは、ロータ48がロックされている期間だけでなく、ロータロック制御が実施される期間、及び、ロータ解放制御が実施される期間をも含む。
具体的には、コントローラ30は、ロック機構20の作動時には、伝達比可変機構19に対するフィードバック制御として、I動作が行われないPD制御を行うこととする。つまり、ロック機構20の作動時と非作動時とで、フィードバック制御を切り換えることとする。ここで、PD制御とは、P動作とD動作とを組み合わせた制御である。以下では、ロータ解放制御が行われる場合、及び、ロータロック制御が行われる場合のそれぞれについてのフィードバック制御切り換え処理について説明する。
まず、ロータ解放制御が行われるときのフィードバック制御切り換え処理について、図3に示すフローチャートを用いて具体的に説明する。
まず、ステップS101において、伝達比可変機構19のロータ48はロックされた状態となっている。ここで、コントローラ30は、ロック機構20に対してロータ解放制御の指示を行うか否かについて判定する。コントローラ30は、例えば、実転舵角と目標転舵角との偏差が所定角度以上となっている場合、又は、モータ40に供給される電流が所定電流値以上となっている場合には、ロック機構20に対してロータ解放制御の指示を行わないこととする。一方、コントローラ30は、例えば、実転舵角と目標転舵角との偏差が所定角度よりも小さくなっている場合で、かつ、モータ40に供給される電流が所定電流値よりも小さくなっている場合には、ロック機構20に対してロータ解放制御の指示を行うこととする。
コントローラ30は、ロック機構20に対してロータ解放制御の指示を行わないと判定した場合には(ステップS101:No)、ステップS107の処理に進み、フィードバック制御をオフにして本制御処理を終了する。一方、コントローラ30は、ロック機構20に対してロータ解放制御の指示を行うと判定した場合には(ステップS101:Yes)、ステップS102の処理へ進む。
ステップS102において、コントローラ30は、伝達比可変機構19に対するフィードバック制御をPD制御に設定する。その後、コントローラ30は、ステップS103の処理へ進む。ステップS103において、コントローラ30は、ロック機構20を作動させ、ロータ解放制御を行う。続くステップS104において、コントローラ30は、伝達比可変機構19のロータ48が解放されているかを確認するために、伝達比可変機構19を作動させる。このとき、コントローラ30は、実転舵角が目標転舵角となるように伝達比可変機構19をフィードバック制御することになるが、このときのフィードバック制御はPD制御となっている。従って、このとき、もし、ロータ48が実は解放されておらずに未だロックされている場合であっても、モータ40に余分な電流が流れるのを防ぐことができる。この後、コントローラ30は、ステップS105の処理へ進む。
ステップS105において、コントローラ30は、ロック機構20によるロータ48の解放が完了したか否かについて判定する。例えば、コントローラ30は、ロータ48の位相を検出するセンサ(不図示)からの検出信号を基に、ロータ48の解放が完了したか否かについて判定する。具体的には、コントローラ30は、当該検出信号を基に、ロータ48の回転を検出した場合には、ロータ48の解放が完了したと判定する。一方、コントローラ30は、当該検出信号を基に、ロータ48の回転を検出しない場合には、ロータ48の解放が完了していないと判定する。コントローラ30は、ロック機構20によるロータ48の解放が完了したと判定した場合には(ステップS105:Yes)、ステップS106の処理へ進む。一方、コントローラ30は、ロック機構20によるロータ48の解放が完了していないと判定した場合には(ステップS105:No)、ステップS103の処理へ戻る。
ステップS106において、コントローラ30は、伝達比可変機構19に対するフィードバック制御をPD制御からPID制御に切り換える。このとき、ステップS105において、既に、ロック機構20によるロータ48の解放が完了したことが確認されているので、フィードバック制御をPD制御からPID制御に切り換えても、モータ40に余分な電流が流れることはない。また、ロック機構20の非作動時には、伝達比可変機構19に対しPID制御を行うことになるので、伝達比可変機構19の制御精度を高めることができる。この後、コントローラ30は、本制御処理を終了する。
図3に示したフィードバック制御切り換え処理によれば、ロータ解放制御が行われる際において、フィードバック制御をPD制御に設定することにより、余分な電流がモータ40に流れるのを防ぐことができ、伝達比可変機構19を効率良く制御することが可能となる。
次に、ロータロック制御が行われるときのフィードバック制御切り換え処理について、図4に示すフローチャートを用いて具体的に説明する。
まず、ステップS201において、伝達比可変機構19のロータ48は解放された状態となっている。ここで、コントローラ30は、ロック機構20に対してロータロック制御の指示を行うか否かについて判定する。コントローラ30は、例えば、実転舵角と目標転舵角との偏差が所定角度以上となっている場合、又は、モータ40に供給される電流が所定電流値以上となっている場合には、ロック機構20に対してロータロック制御の指示を行うこととする。一方、コントローラ30は、例えば、実転舵角と目標転舵角との偏差が所定角度よりも小さくなっている場合で、かつ、モータ40に供給される電流が所定電流値よりも小さくなっている場合には、ロック機構20に対してロータロック制御の指示を行わないこととする。
コントローラ30は、ロック機構20に対してロータロック制御の指示を行わないと判定した場合には(ステップS201:No)、ステップS207の処理に進み、フィードバック制御をPID制御に設定して本制御処理を終了する。一方、コントローラ30は、ロック機構20に対してロータロック制御の指示を行うと判定した場合には(ステップS201:Yes)、ステップS202の処理へ進む。
ステップS202において、コントローラ30は、伝達比可変機構19に対するフィードバック制御をPD制御に設定する。その後、コントローラ30は、ステップS203の処理へ進む。ステップS203において、コントローラ30は、ロック機構20を作動させ、ロータロック制御を行う。続くステップS204において、コントローラ30は、伝達比可変機構19のロータ48がロックされているかを確認するために、伝達比可変機構19を作動させる。このとき、フィードバック制御はPD制御となっているので、モータ40に余分な電流が流れずに済む。この後、コントローラ30は、ステップS205の処理へ進む。
ステップS205において、コントローラ30は、ロック機構20によるロータ48のロックが完了したか否かについて判定する。具体的には、コントローラ30は、図3のステップS105で述べた方法と同様の方法を用いて、ロータ48のロックが完了したか否かを判定する。コントローラ30は、ロック機構20によるロータ48のロックが完了したと判定した場合には(ステップS205:Yes)、ステップS206の処理へ進む。一方、コントローラ30は、ロック機構20によるロータ48の解放が完了していないと判定した場合には(ステップS205:No)、ステップS203の処理へ戻る。
ステップS206において、コントローラ30は、伝達比可変機構19に対するフィードバック制御をオフにする。この後、コントローラ30は、本制御処理を終了する。
図4に示したフィードバック制御切り換え処理によれば、ロータロック制御が行われる際において、フィードバック制御をPD制御に設定することにより、余分な電流がモータ40に流れるのを防ぐことができ、伝達比可変機構19を効率良く制御することが可能となる。
以上に述べたことから分かるように、本実施形態では、コントローラ30は、ロック機構20の作動時には、伝達比可変機構19に対するフィードバック制御として、PD制御を行うこととする。このようにすることで、ロック機構20の作動時において、I動作が行われないこととなるので、モータ40に余分な電流が流れるのを防ぐことができ、伝達比可変機構19を効率良く制御することが可能となる。
[変形例]
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内において種々の形態にて実施できる。
例えば、上述の実施形態に係る操舵制御システム100では、ロック機構20の作動時には、フィードバック制御はPD制御に設定されるとしているが、制御方法としてはこれに限られない。このようにする代わりに、ロック機構20の作動時には、非作動時と比較してI動作の寄与率を低下させたPID制御が行われるとしても良い。又は、ロック機構20の作動時には、フィードバック制御はP制御に設定されるとしても良い。
上述の実施形態に係る操舵制御システム100では、ステアリングシャフト2に伝達比可変機構19及びロック機構20が設けられるとしているが、本発明を適用可能な操舵制御システムとしては、これに限られない。このようにする代わりに、伝達比可変機構及びロック機構がステアリングラック6に設けられた操舵制御システムに対しても本発明を適用可能である。要は、操舵角と実転舵角との間の伝達比を変化させる伝達比可変機構を有する操舵制御システムであれば、本発明を適用可能である。
また、上述の実施形態に係る操舵制御システム100では、制限機構たるロック機構20は、その作動時に、ステアリングシャフト2において、入力軸2aと出力軸2bとの間で相対変位するのを禁止するとしている。しかしながら、本発明を適用可能な伝達比可変機構としては、これに限られない。制限機構として、相対変位を禁止するロック機構20を用いる代わりに、入力軸2aと出力軸2bとの間における相対変位量又は相対回転量を制限する制限機構を用いるとしても良い。要は、伝達比可変機構19における入力軸と出力軸との間の伝達比の変化を抑制する制限機構であれば、本発明を適用可能である。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 操舵角センサ
4 転舵角センサ
5 ピニオン
6 ステアリングラック
12 車輪
15 車速センサ
30 コントローラ
100 操舵制御システム

Claims (6)

  1. 車両に搭載され、操舵角と転舵角との間の伝達比を変化させる伝達比可変機構を有する操舵装置であって、
    前記伝達比可変機構の前記伝達比の変化を抑制する制限機構と、
    前記伝達比可変機構に対してフィードバック制御を行う制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記制限機構の作動時には、前記制限機構の非作動時と比較して、前記フィードバック制御におけるI動作の寄与率を小さくすることを特徴とする操舵装置。
  2. 前記伝達比可変機構は、前記伝達比を変化させるモータを有し、
    前記制御手段は、前記モータに供給される電流量を制御することにより前記伝達比可変機構の制御を行う請求項1に記載の操舵装置。
  3. 前記制御手段は、前記制限機構の作動時には、前記フィードバック制御をPD制御に設定する請求項1又は2に記載の操舵装置。
  4. 前記制御手段は、前記制限機構の非作動時には、前記フィードバック制御をPID制御に設定する請求項1又は2に記載の操舵装置。
  5. 前記制御手段は、前記制限機構が作動時又は非作動時にあることを前記伝達比可変機構の作動により確認する際に、前記フィードバック制御をPD制御に設定する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の操舵装置。
  6. 前記伝達比可変機構は、前記操舵角と前記転舵角とを相対変位させることにより前記伝達比を変化させ、
    前記制限機構は、前記伝達比可変機構における相対変位量を制限することで前記伝達比を変化させる請求項1乃至5のいずれか一項に記載の操舵装置。
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