JPWO2013027316A1 - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2013027316A1
JPWO2013027316A1 JP2013529843A JP2013529843A JPWO2013027316A1 JP WO2013027316 A1 JPWO2013027316 A1 JP WO2013027316A1 JP 2013529843 A JP2013529843 A JP 2013529843A JP 2013529843 A JP2013529843 A JP 2013529843A JP WO2013027316 A1 JPWO2013027316 A1 JP WO2013027316A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
zoom
lens
focus
lever switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013529843A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5909659B2 (ja
Inventor
寿昭 荒木
寿昭 荒木
寒竹 洋詞
洋詞 寒竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Publication of JPWO2013027316A1 publication Critical patent/JPWO2013027316A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5909659B2 publication Critical patent/JP5909659B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/145Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having five groups only
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens
    • G02B7/102Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens controlled by a microcomputer
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/02Bodies
    • G03B17/12Bodies with means for supporting objectives, supplementary lenses, filters, masks, or turrets
    • G03B17/14Bodies with means for supporting objectives, supplementary lenses, filters, masks, or turrets interchangeably
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B5/00Adjustment of optical system relative to image or object surface other than for focusing

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

レンズ鏡筒(3)は、カメラ本体(2)との位置決めを行うレンズマウント(90)と、レンズマウント(90)に取り付けられた外枠(70)と、外枠(70)に収容されたカム枠(60)とを備えている。レンズマウント(90)には、外枠(70)が取り付けられる取付面(92)と、取付面(92)よりもカメラ本体側に凹んでおり、カム枠(60)がレンズマウント(90)に最も近接したときにカム枠の端部が入り込む凹部(93)とが設けられている。うち取付面(92)が設けられた部分(90A)は、凹部(93)が設けられた部分(90B)よりも厚く形成されている。

Description

ここに開示された技術は、レンズ鏡筒に関するものである。
従来より、特許文献1に示すように、ズームレンズやフォーカスレンズを光軸方向に移動可能に保持するレンズ鏡筒がよく知られている。
特開2010−281846号公報
ここに開示された技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、限られたスペースの中で可動枠の可動範囲を拡大することにある。
ここに開示されたレンズ鏡筒は、カメラ本体に着脱可能に取り付けられるものである。このレンズ鏡筒は、前記カメラ本体と接触して、該カメラ本体との位置決めを行うレンズマウントと、前記レンズマウントに取り付けられた固定枠と、光軸方向に移動可能な状態で前記固定枠に収容された可動枠とを備え、前記レンズマウントには、前記固定枠が取り付けられる取付部と、該取付部よりもカメラ本体側に凹んでおり、前記可動枠が該レンズマウントに少なくとも最も近接したときに該可動枠の端部が入り込む凹部とが設けられ、前記レンズマウントのうち前記取付部が設けられた部分は、前記レンズマウントのうち前記凹部が設けられた部分よりも厚く形成されているものとする。
前記レンズ鏡筒によれば、レンズマウントの強度を維持しつつ、可動枠の可動範囲を拡大させることができる。
図1は、実施形態に係る撮像装置の斜視図である。 図2は、レンズ鏡筒を取り外したときのカメラ本体の斜視図である。 図3は、レンズ鏡筒を斜め前方から見た斜視図である。 図4は、レンズ鏡筒を斜め後方から見た斜視図である。 図5は、レンズ鏡筒の分解斜視図である。 図6は、格納状態におけるレンズ鏡筒の断面図である。 図7は、広角端におけるレンズ鏡筒の断面図である。 図8は、望遠端におけるレンズ鏡筒の断面図である。 図9は、レンズマウントの斜視図である。 図10は、レンズ鏡筒の側面図である。 図11は、外枠の分解斜視図である。 図12は、レンズマウントを取り外した状態におけるレンズ鏡筒の背面図である。 図13は、ズームレバースイッチの構成を示す概略図である。 図14は、ズームレバースイッチ、フォーカスレバースイッチ及びフレキシブルプリント基板の組立体の、図10に相当する側面図である。 図15は、カム枠の内周面を内周側から見た展開図である。 図16は、2群レンズ枠及びカム枠を斜め前方から見た斜視図である。 図17は、2群レンズ枠及びカム枠の一部を拡大して示す断面図である。 図18は、5群レンズ枠を斜め前方から見た斜視図である。 図19は、フレキシブルプリント基板の構成を示す斜視図である。 図20は、レンズマウントを取り外した状態におけるレンズ鏡筒の背面図である。 図21は、第1〜第4金型の内周面を内周側から見た展開図である。 図22は、第1〜第4金型及びベース金型を組み合わせた状態を示す側面断面図である。 図23は、第1〜第4金型及びベース金型を取り外した状態を示す側面断面図である。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
<1.撮像装置の外観>
図1に撮像装置1の斜視図を示す。撮像装置1は、レンズ交換式のデジタルカメラである。撮像装置1は、カメラ本体2と、カメラ本体2に取り外し可能に装着されたレンズ鏡筒3を備えている。本実施形態では、便宜上、レンズ鏡筒3の光軸方向における被写体側を前とし、光軸方向におけるカメラ本体側を後とし、光軸方向に被写体側から見て右側を右とし、光軸方向に被写体側から見て左側を左として説明する。また、特段の説明が無い限り、周方向とは、光軸周りの周方向を意味し、半径方向とは、光軸を中心とする半径方向を意味する。
図2に、レンズ鏡筒3を取り外したときのカメラ本体2の斜視図を示す。カメラ本体2は、レンズ鏡筒3を取り付ける部分であるボディマウント2aと、レンズ鏡筒3で形成された光学像を撮像して画像データに変換する撮像素子2bと、シャッターボタン2cとを有している。シャッターボタン2cは、カメラ本体2の上部における左端部に設けられている。
<2−1.レンズ鏡筒の構成>
図3に、レンズ鏡筒3を斜め前方から見た斜視図を、図4に、レンズ鏡筒3を斜め後方から見た斜視図を、図5に、レンズ鏡筒3の分解斜視図を、図6に、格納状態におけるレンズ鏡筒3の断面図を、図7に、広角端におけるレンズ鏡筒3の断面図を、図8に、望遠端におけるレンズ鏡筒3の断面図を示す。
レンズ鏡筒3は、沈胴式のズームレンズである。図3に示すように、レンズ鏡筒3は、鏡筒本体3Aと、鏡筒本体3Aに設けられたズームレバースイッチ73及びフォーカスレバースイッチ74とを備えている。ズームレバースイッチ73は、ユーザが光学系Lの倍率を調整するための操作部であり、後述するズーム調整機構に対するユーザからの操作指示を伝達する「ズーム操作部」を構成する。フォーカスレバースイッチ74は、ユーザが光学系Lの焦点を調整するための操作部であり、後述するフォーカス調整機構に対するユーザからの操作指示を伝達する「フォーカス操作部」を構成する。レンズ鏡筒3の後端には、図4に示すように、詳しくは後述するが、バヨネット式のレンズマウント90が設けられている。レンズ鏡筒3は、レンズマウント90及びボディマウント2aを介してカメラ本体2と機械的及び電気的に接続される。
図5に示すように、鏡筒本体3Aは、複数のレンズで構成される光学系L(図6〜8参照)と、レンズを保持する複数のレンズ枠10〜50と、レンズ枠10〜50に駆動力を伝達するカム枠60と、レンズ枠10〜50及びカム枠60を収容する外枠70と、プリント基板80(図12でのみ図示)と、レンズマウント90とを備えている。
詳しくは、図6〜8に示すように、光学系Lは、被写体の光学像を形成するためのズームレンズ系であり、1群〜5群レンズG1〜G5で構成されている。1群レンズG1は、第1〜第3レンズL1〜L3で構成されている。2群レンズG2は、第4〜第6レンズL4〜L6で構成されている。3群レンズG3は、第7レンズL7で構成されている。1群〜3群レンズG1〜G3は、ズームレンズである。3群レンズG3は、像ブレ補正用のレンズとしても機能する。4群レンズG4は、第8レンズL8で構成されている。4群レンズG4は、フォーカスレンズである。5群レンズG5は、第9レンズL9で構成されている。
外枠70は、円筒状の部材である。外枠70の内周面には、所定の軌跡に沿って延びる複数のカム溝71と光軸方向に延びる複数の直進溝72とが形成されている。外枠70は、レンズ鏡筒3において外部に露出する外装部を構成する。
プリント基板80には、少なくとも、レンズマイコン(図示省略)と、メモリ(図示省略)とが設けられている。プリント基板80には、レンズ鏡筒3の電装部品がフレキシブルプリント基板を介して電気的に接続される。プリント基板80は、レンズマウント90に設けられたマウント接点(図示省略)とも電気的に接続されている。すなわち、プリント基板80は、レンズ鏡筒3がカメラ本体2に装着されることによって、カメラ本体2と電気的に接続される。プリント基板80は、5群レンズ枠50とレンズマウント90との間に配設されている。
レンズマウント90は、中央に開口を有する環状の部材であって、ボディマウント2aに装着可能となっている。レンズマウント90は、カメラ本体2と接触して、該カメラ本体2との位置決めを行う。レンズマウント90は、外枠70の後端面にビス91を介して取り付けられている。
カム枠60は、円筒状の部材である。カム枠60の外周面には、所定の軌跡に沿って延びる複数の第1カム溝61と、後端部において外方に突出する複数のカムピン63とが形成されている。また、カム枠60の内周面には、所定の軌跡に沿って延びる複数の第2カム溝62と、内歯車64(図5参照)とが形成されている。内歯車64は、隣接する2つの第2カム溝62の間において、円周方向に延びて形成されている。
1群レンズ枠10は、円筒状の部材であって、1群レンズG1を保持している。1群レンズ枠10の外周面には、後端部において外方に突出する複数の突起部11が設けられている。1群レンズ枠10の内周面には、光軸方向に延びる複数の直進溝12と、後端部において内方に突出する複数のカムピン13とが設けられている。
2群レンズ枠20は、中央に開口を有する環状の部材であって、該開口において2群レンズG2を保持している。2群レンズ枠20には、前端部において外方に突出する複数の突起部21と、後端部において外方に突出する複数のカムピン22とが設けられている。2群レンズ枠20には、3群レンズ枠30の後述する2つのマグネット31と対向する位置に2つのコイル23が設けられている。2群レンズ枠20には、絞り機構24が設けられている。
3群レンズ枠30は、中央に開口を有する環状の部材であって、該開口において3群レンズG3を保持している。3群レンズ枠30は、2群レンズ枠20の後面に、光軸AXに直行する平面内で移動可能な状態で保持されている。3群レンズ枠30には、2つのマグネット31が設けられている。3群レンズ枠30は、2群レンズ枠20のコイル23により発生させられる磁力によって駆動され、光軸AXに直行する平面内で移動する。
これら1群〜3群レンズ枠10〜30及びカム枠60は一体的に組み込まれた状態で外枠70内に収容されている。詳しくは、カム枠60は、1群レンズ枠10内に収容される。このとき、1群レンズ枠10のカムピン13は、カム枠60の第1カム溝61に係合する。また、カム枠60のカムピン63は、1群レンズ枠10の後方において、1群レンズ枠10よりも外方に突出している。2群レンズ枠20は、カム枠60内に収容される。このとき、カムピン22は、カム枠60の第2カム溝62に係合する。また、突起部21は、カム枠60の前方において、カム枠60よりも外方に突出しており、1群レンズ枠10の直進溝12に係合している。そして、1群レンズ枠10は、外枠70内に収容される。このとき、突起部11は、外枠70の直進溝72に係合する。また、1群レンズ枠10よりも外方に突出している、カム枠60のカムピン63は、外枠70のカム溝71に係合する。
5群レンズ枠50は、中央に開口を有する環状の部材であって、該開口において5群レンズG5を保持している。5群レンズ枠50の後端面は、ビスを介して外枠70に取り付けられている。5群レンズ枠50には、外枠70内で光軸方向前側へ延びる2本のシャフト51が設けられている。5群レンズ枠50には、カム枠60を駆動するズームモータ52と4群レンズ枠40を駆動するフォーカスモータ53(図18,19参照)とが設けられている。
フォーカスモータ53の出力軸には、光軸方向に延びるリードスクリュが設けられている。ズームモータ52の出力軸には、光軸方向に延びる回転軸周りに回転する駆動歯車52a(図18,19参照)がギア列を介して連結されている。この駆動歯車52aは、カム枠60の内歯車64に噛合している。つまり、カム枠60は、ズームモータ52に回転駆動される。ズームモータ52及びカム枠60が、光学系Lの倍率を調整する「ズーム調整機構」を構成する。
4群レンズ枠40は、中央に開口を有する環状の部材であって、該開口において4群レンズG4を保持している。5群レンズ枠50に設けられたシャフト51を介して、光軸方向に直進可能に支持されている。4群レンズ枠40には、ラックが設けられており、このラックがフォーカスモータ53のリードスクリュに噛合している。つまり、4群レンズ枠40は、フォーカスモータ53により駆動される。フォーカスモータ53及び4群レンズ枠40が、光学系Lの焦点を調整する「フォーカス調整機構」を構成する。
<2−2.レンズ鏡筒の動作>
このように構成されたレンズ鏡筒3においては、ズームモータ52がカム枠60を回転駆動する。回転駆動されるカム枠60は、外枠70のカム溝71に応じて、回転しながら光軸方向に移動する。1群レンズ枠10は、カムピン13がカム枠60の第1カム溝61に係合している一方で、突起部11が外枠70の直進溝72に係合して外枠70に対して回転不能となっている。そのため、カム枠60が回転すると、1群レンズ枠10は、回転することなく、第1カム溝61に対するカムピン13の相対移動に応じて光軸方向に移動する。また、2群レンズ枠20は、カムピン22がカム枠60の第2カム溝62に係合している一方で、突起部21が1群レンズ枠10の直進溝12に係合して1群レンズ枠10に対して回転不能となっている。そのため、カム枠60が回転すると、2群レンズ枠20は、回転することなく、第2カム溝62に対するカムピン22の相対移動に応じて光軸方向に移動する。3群レンズ枠30は、2群レンズ枠20と共に光軸方向に移動する。1群〜3群レンズ枠10〜30は、このようにして光軸方向に移動することによって、レンズ鏡筒3の光学系Lの倍率が調整される。3群レンズ枠30は、コイル23に駆動され、光軸AXに直行する平面内で移動して、像ブレを補正する。また、4群レンズ枠40は、1群〜3群レンズ枠10〜30から独立して、フォーカスモータ53に駆動されて、光軸方向に移動する。これにより、レンズ鏡筒3の焦点が調整される。
より詳しくは、1群〜3群レンズ枠10〜30は、レンズ鏡筒3の電源がオフ状態のときには、図6に示す格納位置に位置する。そして、レンズ鏡筒3の電源がオン状態となると、1群〜3群レンズ枠10〜30は、格納位置から、図7に示す広角端へ移動する。そして、ユーザがズームレバースイッチ73を操作すると、操作量に応じた入力信号がプリント基板80のレンズマイコンに入力される。レンズマイコンは、入力信号に応じた駆動信号をズームモータ52へ出力する。ズームモータ52は、駆動信号に応じて作動し、カム枠60を回転駆動する。その結果、1群〜3群レンズ枠10〜30が、広角端と図8に示す望遠端との間で光軸方向に移動する。こうして、ズーム倍率が手動で調整される。
このとき、4群レンズ枠40は、1群〜3群レンズ枠10〜30に連動して駆動される。詳しくは、レンズマイコンは、予め記憶されたトラッキングテーブルに基づいて、光学系Lの倍率が変化する前後で合焦状態が維持できる位置に4群レンズ枠40を移動させる。すなわち、レンズマイコンは、前記入力信号が入力されると、ズームモータ52へ駆動信号を出力するだけでなく、フォーカスモータ53へも駆動信号を出力する。その結果、4群レンズ枠40は、1群〜3群レンズ枠10〜30の位置に応じた位置へ移動させられる。
ただし、ユーザがフォーカスレバースイッチ74を操作することによって、4群レンズ枠40の位置を手動で調整することもできる。詳しくは、フォーカスレバースイッチ74が操作されると、操作量に応じた入力信号がプリント基板80のレンズマイコンへ入力される。レンズマイコンは、入力信号に応じた駆動信号をフォーカスモータ53へ出力する。フォーカスモータ53は、駆動信号に応じて作動し、4群レンズ枠40を光軸方向へ移動させる。こうして、合焦状態が手動で調整される。
<2−3.レンズマウントの詳細構成>
図9に、レンズマウント90の斜視図を示す。
まず、レンズマウント90の前面の構成について説明する。レンズマウント90の前面は、周縁部の取付面92と、取付面92よりも半径方向内側の部分であって後方に凹んだ凹部93とで構成される段差形状となっている。取付面92は、外枠70を取り付けるための面であって、外枠70の後端面が突き当てられた状態でビス止めされる。凹部93は、1群レンズ枠10の後端面及びカム枠60の後端面が対向する部分である。格納状態においては、1群レンズ枠10及びカム枠60の後端部は、取付面92よりも後方に移動し、凹部93内に入り込むようになっている。ただし、1群レンズ枠10及びカム枠60が最も後方に位置する状態である格納状態においても、1群レンズ枠10及びカム枠60の後端面は、凹部93に当接しない。凹部93の半径方向内側の周縁部には、それ以外の部分よりも少しだけ前方に盛り上がった膨出部93aが設けられている。この膨出部93aは、1群レンズ枠10及びカム枠60の後端面とは対向しておらず、該後端面よりも半径方向内側に位置する。レンズマウント90のうち、凹部93よりもさらに半径方向内側の部分は、さらに後方に凹んで、複数の段差が形成されている。そして、レンズマウント90の中央には、開口90aが設けられている。
レンズマウント90の後面においては、図4,6〜8に示すように、取付面92と凹部93とに対応する部分は段差形状とはなっておらず、テーパ面94となっている。こうすることで、図8に示すように、レンズマウント90の取付面92の部分90Aの厚みT1が、部分的にではあるが、凹部93の部分90Bの厚みT2よりも厚くなっている。尚、レンズマウント90には、ビス91を挿通させるための挿通孔が形成されており、テーパ面94のうち挿通孔が設けられた部分には、座ぐり部が形成されている。尚、この例では、テーパ面94が設けられているが、テーパ面94を設けなくてもよい。この場合、取付面92の部分90Aの全体が、凹部93の部分90Bよりも厚くなっている。
<3.レバースイッチの詳細構成>
以下に、ズームレバースイッチ73及びフォーカスレバースイッチ74の詳細構成について説明する。図10に、レンズ鏡筒3の側面図を、図11に、外枠70の分解斜視図を、図12に、レンズマウント90を取り外した状態におけるレンズ鏡筒3の背面図を、図13に、ズームレバースイッチ73及びフォーカスレバースイッチ74の構成を示す概略図を示す。
ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、外枠70の外周面に配設されている。外枠70の外周面には、方形の開口部70aが形成されており、この開口部70a内にズームレバースイッチ73及びフォーカスレバースイッチ74が配設されている。
ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、光軸AX回りの周方向に並んで設けられている。ここで、「周方向に並んで」とは、光軸AX回りの周方向位置が異なっており且つ光軸方向の位置が少なくとも部分的に重複することを意味する。換言すると、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、同一円周上に設けられている。本実施形態では、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、周方向位置が異なり且つ光軸方向位置は完全に一致している。
詳しくは、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、図12に示すように、外枠70の配置領域A内に配置されている。配置領域Aは、光軸方向に被写体側から見て光軸AXよりも右側の領域、即ち、外枠70の第1象限Q1と第4象限Q4とで構成される領域である。ここで、横撮り状態のカメラ本体2に取り付けられたレンズ鏡筒3を光軸方向に被写体側から見たときを基準に、光軸AXに直交する鉛直軸と水平軸とでレンズ鏡筒3を4分割したときの、右上の領域を第1象限、左上の領域を第2象限、左下の領域を第3象限、右下の領域を第4象限とする。横撮り状態とは、カメラ本体2が横長の画像を撮影できる姿勢又は状態を意味する。一方、カメラ本体2が縦長の画像を撮影できる姿勢又は状態を縦撮り状態という。ズームレバースイッチ73は、より詳しくは、第1象限Q1に配置され、フォーカスレバースイッチ74は、第4象限Q4に配置されている。尚、スイッチが、配置領域Aや、第1象限Q1や、第4象限Q4等の或る領域に配置されているとは、スイッチの少なくとも一部が該領域内に存在していればよく、スイッチの全てが該領域内に存在していなくてもよい。
ズームレバースイッチ73は、図13に示すように、モーメンタリ動作型(即ち、自己復帰型)のスイッチであって、スイッチ本体73Aとズーム台座部75cとを有する。
スイッチ本体73Aは、レバー73aと、抵抗部材73bと、2つのバネ73cとを有している。レバー73aは、光軸AX周りの周方向に広がる板状のベース部73dと、ベース部73dから半径方向外側に突出する操作部73eと、ベース部73dから半径方向内側に突出する接点73fとを有している。レバー73aは、接点73f以外は樹脂で構成されている。接点73fは、導電性材料で構成されている。操作部73eの先端面は、概略長方形状をしている。操作部73eの先端面には、ローレット加工が施されている。レバー73aは、外枠70に、周方向に摺動自在に支持されている。レバー73aは、一方のバネ73cによって周方向一側へ付勢され、他方のバネ73cによって周方向他側へ付勢されている。レバー73aは、通常時(即ち、ユーザに操作されていないとき)は、2つのバネ73cの付勢力が釣り合う位置(この位置を「基準位置」という)に位置する。レバー73aは、ユーザが外力を加えることによって、バネ73cの付勢力に抗して周方向に移動することができる。ユーザが外力を開放すると、レバー73aは、バネ73cの付勢力により基準位置へ戻る。すなわち、レバー73aは、弾性支持され、弾性力に抗して操作可能である。このとき、接点73fは、抵抗部材73bに接触しており、電気的に接続されている。そして、レバー73aの移動に応じて、抵抗部材73bにおける接点73fの接触位置が移動する。すなわち、接点73fに接続された端子と抵抗部材73bに接続された端子との間の抵抗値が、レバー73aの操作量として検出される。この抵抗値に応じてズームモータの回転速度が決まっている。つまり、ズームモータは、抵抗値に応じた回転速度で回転するように、レンズマイコンから駆動信号が入力される。
ズーム台座部75cは、ズーム開口部75aを有している。ズーム台座部75cは、外枠70の開口部70aを塞ぎつつ、ズーム開口部75aを介してズームレバースイッチ73の操作部73eを外方に露出させている。ズーム台座部75cは、外枠70の外周面よりも半径方向外側に隆起している。
フォーカスレバースイッチ74の基本的な構成は、ズームレバースイッチ73と同様である。フォーカスレバースイッチ74も、ズームレバースイッチ73と同様に、モーメンタリ動作型(即ち、自己復帰型)のスイッチであって、スイッチ本体74Aとフォーカス台座部75dとを有する。
スイッチ本体74Aは、レバー74aと、抵抗部材74bと、2つのバネ74cとを有している。レバー74aは、ベース部74dと、操作部74eと、接点74fとを有している。レバー74aは、バネ74cにより弾性支持され、弾性力に抗して操作可能である。操作部74eの先端面には、ローレット加工が施されている。そして、接点74fに接続された端子と抵抗部材74bに接続された端子との間の抵抗値が、レバー74aの操作量として検出される。この抵抗値に応じてフォーカスモータ53の回転速度が決まっている。つまり、フォーカスモータ53は、抵抗値に応じた回転速度で回転するように、レンズマイコンから駆動信号が入力される。
フォーカス台座部75dは、フォーカス開口部75bを有している。フォーカス台座部75dは、外枠70の開口部70aを塞ぎつつ、フォーカス開口部75bを介してフォーカスレバースイッチ74の操作部74eを外方に露出させている。フォーカス台座部75dは、外枠70の外周面よりも半径方向外側に隆起している。
ズーム台座部75cとフォーカス台座部75dとは、一体的に形成され、カバー75を構成している。
ここで、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、形状が互いに異なるように構成されている。
詳しくは、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、操作部73eの高さH1aと操作部74eの高さH1bとが互いに異なる。ここで、「高さH」とは、外枠70の外周面からの半径方向外側への突出量を意味する。詳しくは、ズームレバースイッチ73の操作部73eの方が、フォーカスレバースイッチ74の操作部74eのよりも高くなっている。
ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、操作部73eの周方向幅W1aと操作部74eの周方向幅W1bとが互いに異なる。詳しくは、ズームレバースイッチ73の操作部73eの周方向幅W1aの方が、フォーカスレバースイッチ74の操作部74e周方向幅W1bよりも広くなっている。
ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、ズーム台座部75cの周方向幅W2aとフォーカス台座部75dの周方向幅W2bとが互いに異なる。詳しくは、ズーム台座部75cの周方向幅W2aの方が、フォーカス台座部75dの周方向幅W2bよりも広くなっている。
<4.レバースイッチの配線>
次に、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74の配線について説明する。図14に、ズームレバースイッチ73、フォーカスレバースイッチ74及びフレキシブルプリント基板の組立体の、図10に相当する側面図を示す。
ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、近接して配置、詳しくは、周方向に隣接して配置されているため、それらに接続されるフレキシブルプリント基板81が共通化されている。つまり、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、1つのフレキシブルプリント基板81に電気的に接続されている。詳しくは、フレキシブルプリント基板81には、その一端側から順にフォーカスレバースイッチ74及びズームレバースイッチ73が電気的に接続されている。フレキシブルプリント基板81は、ズームレバースイッチ73から少しだけ周方向に延びた後、後側へ屈曲して延びている。
ここで、図12に示すように、外枠70の内側には5群レンズ枠50が配設されており、5群レンズ枠50の背面側にはプリント基板80が配設されている。プリント基板80の背面側には、レンズ鏡筒3の様々な電装部品からのフレキシブルプリント基板が引き延ばされている。例えば、ズームモータ52からのフレキシブルプリント基板82と、フォーカスモータ53からのフレキシブルプリント基板83とが、プリント基板80の背面側まで引き延ばされている。フレキシブルプリント基板83の一端は、プリント基板80のコネクタ84に接続されている。フレキシブルプリント基板83には、第1コネクタ83aと第2コネクタ83bとが設けられている。フレキシブルプリント基板81の一端は、第1コネクタ83aに接続されている。フレキシブルプリント基板82の一端は、第2コネクタ83bに接続されている。すなわち、フレキシブルプリント基板81とフレキシブルプリント基板82とは、フレキシブルプリント基板83に合流して、フレキシブルプリント基板83を介して、プリント基板80に接続されている。
<5.レバースイッチの操作>
以下、レバースイッチの操作について説明する。
カメラ本体2には、図1に示すように、光軸方向に被写体側から見たときに左側の上面にシャッターボタン2cが設けられている。そのため、ユーザが撮像装置1を横撮り状態で把持する際には、右手の人差し指がシャッターボタン2cにかかるようにして、撮像装置1が把持される。その際、左手は、通常、人差し指がほぼレンズ鏡筒3の第3象限に位置し、親指がレンズ鏡筒3の第4又は第1象限に位置するようにして、レンズ鏡筒3に添えられる。
一方、撮像装置1を縦撮り状態とするときには、シャッターボタン2cが上方に位置するように撮像装置1が構えられ、右手が上方に位置し、左手は、人差し指がほぼレンズ鏡筒3の第4象限に位置し、親指がレンズ鏡筒3の第1又は第2象限に位置するようにして、レンズ鏡筒3に添えられる場合がよくある。
このように、撮像装置1が横撮り状態であっても、縦撮り状態であっても、レンズ鏡筒3の第1象限と第4象限とを含む配置領域Aには、左手の人差し指及び親指の何れかが添えられている。この配置領域Aには、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74とが設けられている。そのため、ユーザは、左手をレンズ鏡筒3に自然に添えた状態で、人差し指又は親指により、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74を操作する。
これらズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74を操作する際には、ユーザは、カメラ本体2のファインダ又は液晶画面を見ており、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74を目視して操作するわけではない。そのため、ユーザは、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74の何れを操作しているのか迷う虞がある。それに対して、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、前述の如く、形状が異なるように構成されている。そのため、ユーザは、スイッチに触った感じで、目視することなく、操作するスイッチがズームレバースイッチ73であるのか、フォーカスレバースイッチ74であるのかを識別することができる。
<6.カム枠及び2群レンズ枠の詳細構造>
図15に、カム枠の内周面を内周側から見た展開図を、図16に、2群レンズ枠及びカム枠を斜め前方から見た斜視図を、図17に、2群レンズ枠及びカム枠の一部を拡大して示す断面図を、図18に、5群レンズ枠を斜め前方から見た斜視図を示す。
図15は、カム枠60の内周面の展開図であって、内周面を内周側から見た図である。図15では、紙面の上側が被写体側であり、下側がカメラ本体側である。図15に示すように、カム枠60の内周面には、所定の軌跡に沿って延びる複数の第2カム溝62と、半径方向内方に突出し且つ周方向に延びる内歯車64とが形成されている。
第2カム溝62は、周方向において互いに間隔をあけて3組、形成されている。第2カム溝62は、カム枠60の上端縁寄りの位置で周方向右側へ直線状に延びる第1周方向直線部62aと、第1周方向直線部62aの先端から光軸に対して傾斜する方向(右斜め下方向)に直線状に延びる傾斜直線部62bと、傾斜直線部62bの先端から周方向右側へ直線状に延びる第2周方向直線部62cとを有している。第1周方向直線部62aの左端部は、カム枠60の上端縁から光軸に沿って下方に向かって延びるカムピン挿入部62dに連通している。
内歯車64は、互いに隣接する2つの第2カム溝62の傾斜直線部62bの間において、周方向に延びて形成されている。また、光軸方向においては、左側の第2カム溝62の第2周方向直線部62cと、右側の第2カム溝62の第1周方向直線部62aとの間に位置している。内歯車64は、周方向に並び且つ歯すじが光軸と平行に延びる複数の歯で構成されている。
図16にも示すように、2群レンズ枠20は、中央に開口を有する環状の部材であって、該開口において2群レンズG2を保持するベース部21aと、ベース部21aの前端部において半径方向外方に突出する複数の突起部21と、ベース部21aの周方向に間隔をあけて設けられ且つベース部21aの外周縁部から後方に突出して延びる複数の延設部21bと、各延設部21bの先端部から半径方向外方に突出するカムピン22とを有する。カムピン22は、カム枠60の第2カム溝62に係合される。
複数の延設部21bのうち1つには、段差部21cが形成されている(図17参照)。段差部21cは、カムピン22が第2カム溝62に沿って移動する際に、内歯車64の歯先64aが延設部21bに干渉するのを避けるための逃げ部である。具体的には、半径方向から見て内歯車64と重なり合う一方、周方向から見て内歯車64の歯先64aと重なり合わないように内歯車64の歯先64aよりも半径方向内側に窪んだ形状となっている。
<7.モータの配線>
図19に、フレキシブルプリント基板の構成を示す斜視図を、図20に、レンズマウントを取り外した状態におけるレンズ鏡筒の背面図を示す。
次に、ズームモータ52及びフォーカスモータ53の配線について説明する。図19及び図20に示すように、ズームモータ52とフォーカスモータ53とは、1つのフレキシブルプリント基板83に電気的に接続されている。
詳しくは、ズームモータ52にはフレキシブルプリント基板82が電気的に接続されている。フォーカスモータ53にはフレキシブルプリント基板83が電気的に接続されている。フレキシブルプリント基板82,83は、5群レンズ枠50の背面側まで引き延ばされている。
5群レンズ枠50の背面側には、プリント基板80が配設されている。フレキシブルプリント基板83の一端は、プリント基板80のコネクタ84に接続されている。フレキシブルプリント基板83には、第1コネクタ83aと第2コネクタ83bとが設けられている。
第1コネクタ83aには、フレキシブルプリント基板81の一端が接続されている。フレキシブルプリント基板81の他端は、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74に電気的に接続されている。
第2コネクタ83bには、フレキシブルプリント基板82の一端が接続されている。すなわち、フレキシブルプリント基板81とフレキシブルプリント基板82とは、フレキシブルプリント基板83に合流して、フレキシブルプリント基板83を介して、プリント基板80に接続されている。
<8.カム枠の成形金型>
図21に、第1〜第4金型の内周面を内周側から見た展開図を、図22に、第1〜第4金型及びベース金型を組み合わせた状態を示す側面断面図を、図23に、第1〜第4金型及びベース金型を取り外した状態を示す側面断面図を示す。カム枠60の内周面には、3つの第2カム溝62と、1つの内歯車64とが形成されており、図21に示すような7つに分割された金型を用いて、カム枠60の内周面が樹脂成形される。なお、カム枠60の外周面の第1カム溝61を形成するための金型も別途必要であるが、以下では、その記載を省略し、内周面を成形する金型についてのみ説明する。
図21に示すように、カム枠60の内周面を成形するための金型は、内歯車64及びカムピン挿入部62dを成形するための第1金型95と、内歯車64の一部及び内歯車64よりも光軸方向の一方側(図21では上側)に位置する第2カム溝62を成形するための第2金型96と、内歯車64よりも光軸方向の他方側(図21では下側)に位置する第2カム溝62を成形するための第3金型97と、内歯車64から周方向に離間した第2カム溝62を成形するための第4金型98とを備えている。
第1金型95には、内歯車64に対応した歯車成形部95aと、カムピン挿入部62dに対応したピン挿入成形部95bとが形成されている。第2金型96には、内歯車64に対応した歯車成形部95aと、第2カム溝62に対応したカム溝成形部96aとが形成されている。第3及び第4金型97,98には、第2カム溝62に対応したカム溝成形部96aが形成されている。
ここで、第2金型96で成形される第2カム溝62における第1周方向直線部62aの左端縁(カム溝成形部96aの左端縁)は、第1金型95及び第2金型96の周方向の分割ラインである。つまり、この分割ラインよりも左側に位置する内歯車64及びカムピン挿入部62dは、第1金型95で成形される。そして、分割ラインよりも右側に位置する内歯車64は、第2金型96で成形される。
また、第1金型95で成形される内歯車64の左端縁(より正確には、内歯車64の左端縁から若干離間した位置)は、第1金型95及び第3金型97の周方向の分割ラインである。第1金型95で成形される内歯車64の下端縁は、第1金型95及び第2金型96、並びに第1金型95及び第3金型97の光軸方向の分割ラインである。
第1〜第4金型95〜98は、それぞれ円弧状に形成されており、第1〜第4金型95〜98を組み合わせると、図22に示すようなリング状の金型となる。リング状に組み合わされた第1〜第4金型95〜98の内周面は、上方に向かって開口が小さくなるテーパー状に形成されている。リング状に組み合わされた第1〜第4金型95〜98の内周面には、円錐形状のベース金型99が嵌め込まれている。そして、第1〜第4金型95〜98、ベース金型99、及び図示しない外周側の金型とにより、カム枠60が樹脂成形される。
図23に示すように、カム枠60を樹脂成形した後は、まず、ベース金型99を下方向に移動させて取り外す。そして、第1金型95は、内歯車64の歯すじが光軸と平行に延びているため、上方向に移動させて取り外す。一方、第2〜第4金型96〜98は、第2カム溝62が形成されているので光軸方向に移動させることができない。そのため、第2〜第4金型96〜98は、半径方向内方に向かって斜め下方に移動させて取り外す。これにより、内周面に第2カム溝62及び内歯車64を有するカム枠60を樹脂成形することができる。
<9.まとめ>
本実施形態によれば、レンズ鏡筒3は、外枠70と、外枠70内に配置される光学系Lと、外枠70の外周に配置されたズームレバースイッチ73(ズーム操作部)と、外枠70の外周に配置されたフォーカスレバースイッチ74(フォーカス操作部)と、ズームレバースイッチ73からの出力に応じて光学系Lの倍率を調整する電動式のズームモータ52及びカム枠60(ズーム調整機構)と、フォーカスレバースイッチ74からの出力に応じて光学系Lの焦点を調整する電動式のフォーカスモータ53及び4群レンズ枠40(フォーカス調整機構)とを備え、ズームレバースイッチ73の少なくとも一部及びフォーカスレバースイッチ74の少なくとも一部は、レンズ鏡筒3が横撮り状態のカメラ本体2に取り付けられている状態において、光軸方向被写体側から見て、第1象限Q1及び第4象限Q4で構成される配置領域Aに配置されている。
こうすることで、撮像装置1が横撮り状態でも縦撮り状態でも、左手をレンズ鏡筒3に自然に添えた状態で、人差し指と親指を使ってズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74を簡単に操作することができる。その結果、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74の操作性を向上させることができる。また、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とが周方向に並んでいるため、レンズ鏡筒3の光軸方向寸法を小さくすることができる。
また、カメラ本体2及びレンズ鏡筒3には様々な操作部が存在するが、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74は、撮影時に使用頻度の高い操作部であり、さらには、被写体像を視認しながら操作される(即ち、操作部自体を目視せずに操作される)操作部である。したがって、このようなズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74を前述のように配設することによって、レンズ鏡筒3の操作性及び使い勝手を向上させることができる。
さらに、電動駆動用のズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74を外枠70に設ける構成において、ズームレバースイッチ73のフレキシブルプリント基板とフォーカスレバースイッチ74のフレキシブルプリント基板とを1つのフレキシブルプリント基板81で共通化することによって、フレキシブルプリント基板81を架設するためのスペースを小さくすることができるため、レンズ鏡筒3を小型化することができる。また、2つのスイッチ73,74のフレキシブルプリント基板を共通化させることによって、部品点数を削減できると共に、組立性を向上させることができる。
また、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74の一方の少なくとも一部は、第1象限Q1に配置され、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74の他方の少なくとも一部は、第4象限Q4に配置されている。これにより、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とを或る程度離間させることにより、操作性を向上させることができる。つまり、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とが接近し過ぎていると、ズームレバースイッチ73かフォーカスレバースイッチ74かを配置場所により識別することが困難となる。また、何れか一方のスイッチを操作すべきときに、他方のスイッチを操作してしまう虞もある。それに対して、一方のスイッチを第1象限Q1に配置し、他方のスイッチを第4象限Q4に配置することによって、両者の距離が適度に離れるため、配置場所によりズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とを識別し易くなる。また、何れか一方のスイッチを操作すべきときに、他方のスイッチを操作してしまうことを防止することができる。
また、ズームレバースイッチ73の少なくとも一部及びフォーカスレバースイッチ74の少なくとも一部は、光軸を中心とする1つの円周上に配置されている。これにより、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74の操作性を向上させることができると共に、レンズ鏡筒3を小型にすることができる。つまり、外枠70に手を添えた場合、親指と人差し指とは、光軸を中心とする1つの円周上、即ち、同一円周上に概ね位置する。そのため、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とを光軸を中心とする1つの円周上に配置することによって、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74を親指と人差し指とで操作し易くなる。また、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とを光軸を中心とする1つの円周上に配置することによって、ズームレバースイッチ73の光軸方向位置とフォーカスレバースイッチ74の光軸方向位置とが概ね一致することになる。そのため、外枠70の光軸方向寸法を縮小することができ、ひいては、レンズ鏡筒3の光軸方向寸法を縮小することができる。
さらに、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74は、形状、感触又は操作感の少なくとも1つが互いに異なるように構成されている。これにより、ユーザがズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74を目視しなくても、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とを識別することができる。その結果、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74の操作性を向上させることができる。
例えば、レンズ鏡筒3は、外枠70と、外枠70に設けられたズームレバースイッチ73及びフォーカスレバースイッチ74とを備え、ズームレバースイッチ73及びフォーカスレバースイッチ74は、形状が互いに異なるように構成されている。これにより、ユーザがズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74を目視しなくても、触った感じ又は少し操作してみた感じで、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とを識別することができる。その結果、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74の操作性を向上させることができる。
具体的には、ズームレバースイッチ73の操作部73eの高さH1aとフォーカスレバースイッチ74の操作部74eの高さH1bとを互いに異ならせることによって、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74との形状を異ならせることができる。
また、ズームレバースイッチ73の操作部73eの周方向幅W1aとフォーカスレバースイッチ74の操作部74eの周方向幅W1bとを互いに異ならせることによって、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74との形状を異ならせることができる。
また、ズームレバースイッチ73のズーム台座部75cの周方向幅W2aとフォーカスレバースイッチ74のフォーカス台座部75dの周方向幅W2bとを互いに異ならせることによって、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74との形状を異ならせることができる。
さらに、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74との形状を異ならせる手法として、並設されるズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74のうち、被写体側から見て反時計回り側に位置する方のスイッチ(本実施形態では、ズームレバースイッチ73)を時計回り側に位置するスイッチよりも高くしている。左手をレンズ鏡筒3の下方に添えたときには、反時計回り側のスイッチは、親指の先端側に位置し、時計回り側のスイッチは、親指の付け根側に位置する。そのため、反時計回り側のスイッチを高くすることによって、反時計回り側のスイッチを親指で操作する際に時計回り側のスイッチを親指の付け根の辺りで誤操作してしまうことを防止することができる。
また、カメラ本体2及びレンズ鏡筒3には様々な操作部が存在するが、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74は、撮影時に使用頻度の高い操作部であり、さらには、被写体像を視認しながら操作される(即ち、操作部自体を目視せずに操作される)操作部である。したがって、このようなズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74の形状を互いに異ならせることによって、レンズ鏡筒3の操作性及び使い勝手を向上させることができる。
また、前記実施形態では、レンズ鏡筒3は、カメラ本体2と接触して、該カメラ本体2との位置決めを行うレンズマウント90と、レンズマウント90に取り付けられた固定枠(外枠70)と、光軸方向に移動可能な状態で固定枠に収容された可動枠(カム枠60)とを備え、レンズマウント90は、固定枠が取り付けられる取付部(取付面92)と、取付部よりもカメラ本体2側に凹んでおり、可動枠がレンズマウント90に少なくとも最も近接したときに可動枠の端部が入り込む凹部93とが設けられ、レンズマウント90のうち取付部が設けられた部分90Aは、レンズマウント90のうち凹部93が設けられた部分90Bよりも厚く形成されている。
レンズ鏡筒においては、小型化が望まれているものもある。しかしながら、レンズ鏡筒を小型化してしまうと、可動枠の可動範囲が限定されてしまう。そのため、レンズ鏡筒を小型化しつつ、可動枠の可動範囲を確保するためには、例えば、本来必要な部材を移動させたり、変形させたりする必要がある。
それに対し、上記の構成のように、レンズマウント90のうち可動枠と対向する部分を凹ませ、その部分に可動枠の一部が入り込むように構成することによって、可動枠の可動範囲を拡大することができる。
また、このときに、レンズマウント90のうち取付面92の部分90Aの厚みT1を、凹部93の部分90Bの厚みT2よりも厚くすることによって、レンズマウント90の強度を維持することができる。すなわち、レンズマウント90は、レンズ鏡筒3をカメラ本体に取り付けるために必要な部材であり、或る程度の強度が要求される。レンズマウント90に凹部93を設けると、レンズマウント90の強度が低下し得る。それに対し、上記の構成によれば、レンズマウント90に凹部93を設ける場合であっても、取付面92が設けられた部分90Aを厚くすることによって、レンズマウント90の強度を向上させることができる。
さらに、凹部93が設けられた部分90Bのうち、可動枠がレンズマウントに最も近接したときに可動枠の端部と対向する部分以外の部分に、該対向する部分よりも盛り上がった膨出部93aが設けられている。こうすることによって、レンズマウント90の強度を向上させることができる。
また、前記膨出部93aは、前記可動枠の端部と対向する部分よりも半径方向内側に位置する。これにより、凹部93の半径方向外側及び内側に厚い部分が設けられるため、レンズマウント90の強度がさらに向上する。すなわち、この構成によれば、凹部93の半径方向外側と内側との両方に、厚みが厚い部分が形成される。その結果、レンズマウント90に凹部93を設ける構成であっても、レンズマウント90の強度を向上させることができる。
本実施形態によれば、レンズ鏡筒3は、円筒状に形成されてその内周面に、所定の軌跡に沿って延びる第2カム溝62と、半径方向内方に突出し且つ周方向に延びる内歯車64とが形成されたカム枠60と、カム枠60内部において第4〜第6レンズL4〜L6を保持するベース部21aと、ベース部21aの外周縁部から光軸方向に延びる延設部21bと、延設部21bの先端部から半径方向外方に突出して第2カム溝62に係合するカムピン22とを有する2群レンズ枠20とを備え、延設部21bには、カムピン22が第2カム溝62に沿って移動する際に、半径方向から見て内歯車64と重なり合う一方、周方向から見て内歯車64の歯先64aと重なり合わないように内歯車64の歯先64aよりも半径方向内方に窪んだ段差部21cが設けられている。
例えば、特開2010−186192号公報(以下、特許文献1),特開2010−204563号公報(以下、特許文献2)に係るレンズ鏡筒においては、カム溝が形成された駆動枠の外周面の後端にギア部が形成されている。駆動枠のギア部は、固定枠の駆動ギアと噛合する。この状態で、ズームモータが作動すると、その駆動力は駆動ギアを介して駆動枠のギア部に伝達される。その結果、駆動枠が回転駆動される。このとき、駆動枠は、固定枠に対して回転しながら光軸方向に移動し、レンズが光軸方向に移動する。
しかしながら、特許文献1,2に係るレンズ鏡筒においては、ギア部としての歯車が駆動枠の外周面に形成されているから、ズームモータの駆動歯車を駆動枠の半径方向外方に配置しなければならない。そのため、かかる構成では、レンズ鏡筒の外径が大きくなってしまい、レンズ鏡筒を小型化するのが困難であった。
そこで、カム枠の歯車の配置を工夫することで小型化が可能なレンズ鏡筒を提供する必要がある。
前記の構成にすれば、カム枠60の内周面側に内歯車64を設けることで、カム枠60の外周面に歯車を設けた場合に比べてレンズ鏡筒3を小型化することができる。また、2群レンズ枠20の延設部21bに段差部21cを設けたから、カムピン22が第2カム溝62に沿って移動する際に、内歯車64の歯先64aが2群レンズ枠20の延設部21bに干渉することがなく、2群レンズ枠20の光軸方向への移動をスムーズに行うことができる。
さらに、カム枠60の内周面を成形するための金型を、内歯車64及びカムピン挿入部62dを成形するための第1金型95と、内歯車64の一部及び内歯車64よりも上側に位置する第2カム溝62を成形するための第2金型96と、内歯車64よりも下側に位置する第2カム溝62を成形するための第3金型97と、内歯車64から周方向に離間した第2カム溝62を成形するための第4金型98とに分割している。
このようにすれば、第1金型95は、内歯車64の歯すじが光軸と平行に延びているため、上方向に移動させて取り外す一方、第2〜第4金型96〜98は、半径方向内方に向かって斜め下方に移動させて取り外すことができ、内周面に第2カム溝62及び内歯車64を有するカム枠60を樹脂成形することができる。
《その他の実施形態》
実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、レンズ鏡筒3の構成は、前記実施形態に限られるものではない。つまり、ズームレンズとフォーカスレンズとを電動で駆動するレンズ鏡筒であれば、任意のレンズ鏡筒を採用することができる。
さらに、カメラ本体2は、撮像機能を有する装置であれば、任意の装置を採用できる。つまり、カメラ本体2は、スチールカメラ、ビデオカメラ、カメラ部を備えた携帯電話若しくは携帯端末等であり得る。
また、前記実施形態では、ズームレバースイッチ73を第1象限Q1に配設し、フォーカスレバースイッチ74を第4象限Q4に配設しているが、これに限られるものではない。ズームレバースイッチ73を第4象限Q4に配設し、フォーカスレバースイッチ74を第1象限Q1に配設してもよい。また、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74を共に、第1象限Q1又は第4象限Q4に配設してもよい。
また、前記実施形態では、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とで、操作部73e,74eの高さH、操作部73e,74eの周方向幅W1及び台座部75c,75dの周方向幅W2を異ならせることによって形状を異ならせているが、これに限られるものではない。これらの何れかを異ならせてもよいし、これらとは別の構成を異ならせてもよいし、それらを任意に組み合わせてもよい。例えば、操作部73eのズーム台座部75cからの高さH2aと操作部74eのフォーカス台座部75dからの高さH2bとを異ならせてもよい。操作部73e,74eの光軸方向幅を異ならせてもよい。また、ズーム台座部75cの高さとフォーカス台座部75dの高さとを異ならせてもよい。また、操作部73e,74eの先端面(ユーザが操作する操作面)の面積を異ならせてもよい。また、操作部73e,74eの先端面の形状を異ならせてもよい。すなわち、操作部73e,74eの先端面は共に、概略長方形状であるが、何れかを概略円形や概略三角形等にしてもよい。また、操作部73e,74eの先端面は共に、ローレット加工が施されているが、操作部73eと操作部74eとで、表面処理を異ならせてもよい。例えば、操作部73eと操作部74eとで、ローレット加工の種類を異ならせてもよいし、ローレット加工以外の加工により表面処理を異ならせてもよい。あるいは、操作部73e,74eの一方の先端面にだけ表面加工を施して、他方には表面加工を施さなくてもよい。
また、前記実施形態では、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とで、互いに形状を異ならせているが、互いの材料を異ならせてもよい。例えば、操作部73eと操作部74eの材料を異ならせてもよい。例えば、一方の操作部を金属製にして、他方の操作部を樹脂製にしてもよい。また、一方の操作部を金属メッキを施した樹脂で構成し、他方の操作部を金属メッキを施さない樹脂で構成してもよい。また、一方の操作部をゴム被覆を施した樹脂で構成し、他方の操作部を被覆を施さない樹脂で構成してもよい。このように、操作部73eと操作部74eとで材料そのものを異ならせてもよいし、メッキや被覆により表面の質感だけ異ならせてもよい。
また、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74との操作力を互いに異ならせてもよい。例えば、ズームレバースイッチ73のバネ73cのバネ定数とフォーカスレバースイッチ74のバネ74cのバネ定数とを互いに異ならせてもよい。このとき、フォーカスレバースイッチ74の操作力をズームレバースイッチ73の操作力よりも小さくすることによって、光学系Lの倍率よりも焦点の方をより詳細に調整することができる。尚、操作力を異ならせる方法は、バネ73cのバネ定数とバネ74cのバネ定数とを互いに異ならせるものに限られるものではない。レバー73aの摺動抵抗とレバー74aの摺動抵抗を異ならせてもよい。
また、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74との操作方法を互いに異ならせてもよい。例えば、スイッチの種類を異ならせてもよい。具体的には、一方のスイッチをレバー型とし、他方のスイッチをシーソー型としてもよい。また、これら以外のタイプのスイッチ(例えば、プッシュ型スイッチ)を用いてもよい。あるいは、両方ともレバースイッチであっても、一方のスイッチは、押し込んでからスライド操作できるように構成されている一方、他方のスイッチは、押し込むことなくスライド操作できるように構成されていてもよい。また、2つのスイッチの操作方向(操作する際に動かす方向)を異ならせてもよい。すなわち、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74は共に、周方向に摺動するように構成されているが、一方を光軸方向に摺動するように構成してもよい。シーソー型のスイッチであれば、一方のスイッチの揺動軸を光軸方向に一致させ、他方のスイッチの揺動軸を周方向(正確には、接線方向)に一致させてもよい。
以上では、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74の主にレバー73a,74aについて説明したが、台座部75c,75dの形状又は材料を同様に異ならせてもよい。
このように、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、形状でなくても、材料、操作力及び操作方法の何れか1つを互いに異ならせてもよい。尚、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とで、形状、材料、操作力及び操作方法の全てを異ならせてもよいし、一部だけを異ならせてもよい。
尚、2つのスイッチの大小、高低等の関係は、どちらが大きくても小さくても、どちらが高くても低くてもよい。
また、前記実施形態では、鏡筒本体3Aに設けられた2つの操作部は、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74であるが、これに限られるものではない。例えば、絞りを調節するための絞り操作スイッチであってもよい。また、鏡筒本体3Aに設けられる操作部は、2つに限られず、3つ以上の操作部が設けられていてもよい。その場合、操作部を配置領域Aに配設する構成においては、全ての操作部が配置領域Aに配設されることが好ましいが、少なくとも2つの操作部が配置領域Aに配設されていればよい。その場合には、全ての操作部のうち、撮像時に使用頻度の高い少なくとも2つの操作部が配置領域Aに配設されることが好ましい。また、形状、材料、操作力及び/又は操作方法を操作部間で異ならせる構成においては、全ての操作部間で異ならせることが好ましいが、少なくとも2つの操作部間で異ならせればよい。その場合には、撮像時に操作される少なくとも2つの操作部、特に、被写体像を視認しながら操作される少なくとも2つの操作部の間で形状、材料、操作力及び/又は操作方法を異ならせることが好ましい。
また、レンズマウント90の凹部93には、カム枠60の端部が入り込むように構成されているが、これに限られるものではない。レンズ鏡筒の構成によっては、例えば、1群レンズ枠10等の、カム枠以外の可動枠が凹部93に入り込むように構成されてもよい。また、凹部93に入り込む可動枠は1つに限られず、複数の可動枠が凹部93に入り込むように構成されてもよい。
また、2群レンズ枠20の延設部21bに形成される段差部21cの形状は、内歯車64との干渉を避けることができる形状であれば、特にこの形態に限定するものではない。
また、2群レンズ枠20の延設部21bは、ベース部21aの周方向に間隔をあけて3つ設けられているが、特に個数を限定するものではない。また、段差部21cは、3つの延設部21bのうちの1つに設けられているが、特にこの形態に限定するものではなく、例えば、全ての延設部21bに段差部21cを設けても構わない。
また、2群レンズ枠20の延設部21bを、周方向から見て内歯車64の歯先64aと重なり合わないように内歯車64の歯先64aよりも半径方向内側の位置においてベース部21aから光軸方向に延ばした構成としてもよい。このようにすれば、延設部21bに段差部21cを設けなくても内歯車64との干渉を回避することができる。なお、3つの延設部21bのうちの1つを、内歯車64の歯先64aよりも半径方向内側の位置においてベース部21aから光軸方向に延ばした構成に限定するものではなく、例えば、全ての延設部21bを同様の構成としてもよい。
また、第1〜第4金型95〜98の分割位置や分割数はあくまでも一例であり、この形態に限定するものではない。例えば、第1金型95では内歯車64のみを成形し、第2金型96でカムピン挿入部62d、内歯車64の一部及び内歯車64よりも上側に位置する第2カム溝62を成形するようにしてもよい。
また、内歯車64よりも下側に位置する第2カム溝62における第2周方向直線部62cの右端縁(カム溝成形部96aの右端縁)を、第1金型95及び第2金型96の周方向の分割ラインとしてもよい。つまり、この分割ラインよりも右側に位置する内歯車64は、第1金型95で成形される。そして、分割ラインよりも左側に位置する内歯車64は、第2金型96で成形される。このとき、第1金型95で成形される内歯車64の右端縁(または、内歯車64の右端縁から若干離間した位置)を、第1金型95及び第3金型97の周方向の分割ラインとすればよい。また、第1金型95で成形される内歯車64の上端縁を、第1金型95及び第2金型96、並びに第1金型95及び第3金型97の光軸方向の分割ラインとすればよい。
尚、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、ここに開示された技術は、レンズ鏡筒について有用である。
1 撮像装置
2 カメラ本体
3 レンズ鏡筒
3A 鏡筒本体
10 1群レンズ枠
20 2群レンズ枠
21a ベース部
21b 延設部
21c 段差部
22 カムピン
30 3群レンズ枠
40 4群レンズ枠(フォーカス調整機構)
50 5群レンズ枠
51 シャフト
52 ズームモータ(ズーム調整機構)
52a 駆動歯車
53 フォーカスモータ(フォーカス調整機構)
60 カム枠(ズーム調整機構)
61 第1カム溝
62 第2カム溝
64 内歯車
64a 歯先
70 外枠
73 ズームレバースイッチ(ズーム操作部)
73a レバー
73b 抵抗部材
73c バネ
73d ベース部
73e 操作部
73f 接点
74 フォーカスレバースイッチ(フォーカス操作部)
74a レバー
74b 抵抗部材
74c バネ
74d ベース部
74e 操作部
74f 接点
75 カバー
75a ズーム開口部
75b フォーカス開口部
75c ズーム台座部
75d フォーカス台座部
80 プリント基板
81 フレキシブルプリント基板
82 フレキシブルプリント基板
83 フレキシブルプリント基板
90 レンズマウント
91 ビス
92 取付面
93 凹部
93a 膨出部
94 テーパ面
A 配置領域
AX 光軸
G1 1群レンズ(ズームレンズ)
G2 2群レンズ(ズームレンズ)
G4 4群レンズ(フォーカスレンズ)
Q1 第1象限
Q4 第4象限
L 光学系
ここに開示された技術は、レンズ鏡筒に関するものである。
従来より、特許文献1に示すように、ズームレンズやフォーカスレンズを光軸方向に移動可能に保持するレンズ鏡筒がよく知られている。
特開2010−281846号公報
ここに開示された技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、限られたスペースの中で可動枠の可動範囲を拡大することにある。
ここに開示されたレンズ鏡筒は、カメラ本体に着脱可能に取り付けられるものである。このレンズ鏡筒は、前記カメラ本体と接触して、該カメラ本体との位置決めを行うレンズマウントと、前記レンズマウントに取り付けられた固定枠と、光軸方向に移動可能な状態で前記固定枠に収容された可動枠とを備え、前記レンズマウントには、前記固定枠が取り付けられる取付部と、該取付部よりもカメラ本体側に凹んでおり、前記可動枠が該レンズマウントに少なくとも最も近接したときに該可動枠の端部が入り込む凹部とが設けられ、前記レンズマウントのうち前記取付部が設けられた部分は、前記レンズマウントのうち前記凹部が設けられた部分よりも厚く形成されているものとする。
前記レンズ鏡筒によれば、レンズマウントの強度を維持しつつ、可動枠の可動範囲を拡大させることができる。
図1は、実施形態に係る撮像装置の斜視図である。 図2は、レンズ鏡筒を取り外したときのカメラ本体の斜視図である。 図3は、レンズ鏡筒を斜め前方から見た斜視図である。 図4は、レンズ鏡筒を斜め後方から見た斜視図である。 図5は、レンズ鏡筒の分解斜視図である。 図6は、格納状態におけるレンズ鏡筒の断面図である。 図7は、広角端におけるレンズ鏡筒の断面図である。 図8は、望遠端におけるレンズ鏡筒の断面図である。 図9は、レンズマウントの斜視図である。 図10は、レンズ鏡筒の側面図である。 図11は、外枠の分解斜視図である。 図12は、レンズマウントを取り外した状態におけるレンズ鏡筒の背面図である。 図13は、ズームレバースイッチの構成を示す概略図である。 図14は、ズームレバースイッチ、フォーカスレバースイッチ及びフレキシブルプリント基板の組立体の、図10に相当する側面図である。 図15は、カム枠の内周面を内周側から見た展開図である。 図16は、2群レンズ枠及びカム枠を斜め前方から見た斜視図である。 図17は、2群レンズ枠及びカム枠の一部を拡大して示す断面図である。 図18は、5群レンズ枠を斜め前方から見た斜視図である。 図19は、フレキシブルプリント基板の構成を示す斜視図である。 図20は、レンズマウントを取り外した状態におけるレンズ鏡筒の背面図である。 図21は、第1〜第4金型の内周面を内周側から見た展開図である。 図22は、第1〜第4金型及びベース金型を組み合わせた状態を示す側面断面図である。 図23は、第1〜第4金型及びベース金型を取り外した状態を示す側面断面図である。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
<1.撮像装置の外観>
図1に撮像装置1の斜視図を示す。撮像装置1は、レンズ交換式のデジタルカメラである。撮像装置1は、カメラ本体2と、カメラ本体2に取り外し可能に装着されたレンズ鏡筒3を備えている。本実施形態では、便宜上、レンズ鏡筒3の光軸方向における被写体側を前とし、光軸方向におけるカメラ本体側を後とし、光軸方向に被写体側から見て右側を右とし、光軸方向に被写体側から見て左側を左として説明する。また、特段の説明が無い限り、周方向とは、光軸周りの周方向を意味し、半径方向とは、光軸を中心とする半径方向を意味する。
図2に、レンズ鏡筒3を取り外したときのカメラ本体2の斜視図を示す。カメラ本体2は、レンズ鏡筒3を取り付ける部分であるボディマウント2aと、レンズ鏡筒3で形成された光学像を撮像して画像データに変換する撮像素子2bと、シャッターボタン2cとを有している。シャッターボタン2cは、カメラ本体2の上部における左端部に設けられている。
<2−1.レンズ鏡筒の構成>
図3に、レンズ鏡筒3を斜め前方から見た斜視図を、図4に、レンズ鏡筒3を斜め後方から見た斜視図を、図5に、レンズ鏡筒3の分解斜視図を、図6に、格納状態におけるレンズ鏡筒3の断面図を、図7に、広角端におけるレンズ鏡筒3の断面図を、図8に、望遠端におけるレンズ鏡筒3の断面図を示す。
レンズ鏡筒3は、沈胴式のズームレンズである。図3に示すように、レンズ鏡筒3は、鏡筒本体3Aと、鏡筒本体3Aに設けられたズームレバースイッチ73及びフォーカスレバースイッチ74とを備えている。ズームレバースイッチ73は、ユーザが光学系Lの倍率を調整するための操作部であり、後述するズーム調整機構に対するユーザからの操作指示を伝達する「ズーム操作部」を構成する。フォーカスレバースイッチ74は、ユーザが光学系Lの焦点を調整するための操作部であり、後述するフォーカス調整機構に対するユーザからの操作指示を伝達する「フォーカス操作部」を構成する。レンズ鏡筒3の後端には、図4に示すように、詳しくは後述するが、バヨネット式のレンズマウント90が設けられている。レンズ鏡筒3は、レンズマウント90及びボディマウント2aを介してカメラ本体2と機械的及び電気的に接続される。
図5に示すように、鏡筒本体3Aは、複数のレンズで構成される光学系L(図6〜8参照)と、レンズを保持する複数のレンズ枠10〜50と、レンズ枠10〜50に駆動力を伝達するカム枠60と、レンズ枠10〜50及びカム枠60を収容する外枠70と、プリント基板80(図12でのみ図示)と、レンズマウント90とを備えている。
詳しくは、図6〜8に示すように、光学系Lは、被写体の光学像を形成するためのズームレンズ系であり、1群〜5群レンズG1〜G5で構成されている。1群レンズG1は、第1〜第3レンズL1〜L3で構成されている。2群レンズG2は、第4〜第6レンズL4〜L6で構成されている。3群レンズG3は、第7レンズL7で構成されている。1群〜3群レンズG1〜G3は、ズームレンズである。3群レンズG3は、像ブレ補正用のレンズとしても機能する。4群レンズG4は、第8レンズL8で構成されている。4群レンズG4は、フォーカスレンズである。5群レンズG5は、第9レンズL9で構成されている。
外枠70は、円筒状の部材である。外枠70の内周面には、所定の軌跡に沿って延びる複数のカム溝71と光軸方向に延びる複数の直進溝72とが形成されている。外枠70は、レンズ鏡筒3において外部に露出する外装部を構成する。
プリント基板80には、少なくとも、レンズマイコン(図示省略)と、メモリ(図示省略)とが設けられている。プリント基板80には、レンズ鏡筒3の電装部品がフレキシブルプリント基板を介して電気的に接続される。プリント基板80は、レンズマウント90に設けられたマウント接点(図示省略)とも電気的に接続されている。すなわち、プリント基板80は、レンズ鏡筒3がカメラ本体2に装着されることによって、カメラ本体2と電気的に接続される。プリント基板80は、5群レンズ枠50とレンズマウント90との間に配設されている。
レンズマウント90は、中央に開口を有する環状の部材であって、ボディマウント2aに装着可能となっている。レンズマウント90は、カメラ本体2と接触して、該カメラ本体2との位置決めを行う。レンズマウント90は、外枠70の後端面にビス91を介して取り付けられている。
カム枠60は、円筒状の部材である。カム枠60の外周面には、所定の軌跡に沿って延びる複数の第1カム溝61と、後端部において外方に突出する複数のカムピン63とが形成されている。また、カム枠60の内周面には、所定の軌跡に沿って延びる複数の第2カム溝62と、内歯車64(図5参照)とが形成されている。内歯車64は、隣接する2つの第2カム溝62の間において、円周方向に延びて形成されている。
1群レンズ枠10は、円筒状の部材であって、1群レンズG1を保持している。1群レンズ枠10の外周面には、後端部において外方に突出する複数の突起部11が設けられている。1群レンズ枠10の内周面には、光軸方向に延びる複数の直進溝12と、後端部において内方に突出する複数のカムピン13とが設けられている。
2群レンズ枠20は、中央に開口を有する環状の部材であって、該開口において2群レンズG2を保持している。2群レンズ枠20には、前端部において外方に突出する複数の突起部21と、後端部において外方に突出する複数のカムピン22とが設けられている。2群レンズ枠20には、3群レンズ枠30の後述する2つのマグネット31と対向する位置に2つのコイル23が設けられている。2群レンズ枠20には、絞り機構24が設けられている。
3群レンズ枠30は、中央に開口を有する環状の部材であって、該開口において3群レンズG3を保持している。3群レンズ枠30は、2群レンズ枠20の後面に、光軸AXに直行する平面内で移動可能な状態で保持されている。3群レンズ枠30には、2つのマグネット31が設けられている。3群レンズ枠30は、2群レンズ枠20のコイル23により発生させられる磁力によって駆動され、光軸AXに直行する平面内で移動する。
これら1群〜3群レンズ枠10〜30及びカム枠60は一体的に組み込まれた状態で外枠70内に収容されている。詳しくは、カム枠60は、1群レンズ枠10内に収容される。このとき、1群レンズ枠10のカムピン13は、カム枠60の第1カム溝61に係合する。また、カム枠60のカムピン63は、1群レンズ枠10の後方において、1群レンズ枠10よりも外方に突出している。2群レンズ枠20は、カム枠60内に収容される。このとき、カムピン22は、カム枠60の第2カム溝62に係合する。また、突起部21は、カム枠60の前方において、カム枠60よりも外方に突出しており、1群レンズ枠10の直進溝12に係合している。そして、1群レンズ枠10は、外枠70内に収容される。このとき、突起部11は、外枠70の直進溝72に係合する。また、1群レンズ枠10よりも外方に突出している、カム枠60のカムピン63は、外枠70のカム溝71に係合する。
5群レンズ枠50は、中央に開口を有する環状の部材であって、該開口において5群レンズG5を保持している。5群レンズ枠50の後端面は、ビスを介して外枠70に取り付けられている。5群レンズ枠50には、外枠70内で光軸方向前側へ延びる2本のシャフト51が設けられている。5群レンズ枠50には、カム枠60を駆動するズームモータ52と4群レンズ枠40を駆動するフォーカスモータ53(図18,19参照)とが設けられている。
フォーカスモータ53の出力軸には、光軸方向に延びるリードスクリュが設けられている。ズームモータ52の出力軸には、光軸方向に延びる回転軸周りに回転する駆動歯車52a(図18,19参照)がギア列を介して連結されている。この駆動歯車52aは、カム枠60の内歯車64に噛合している。つまり、カム枠60は、ズームモータ52に回転駆動される。ズームモータ52及びカム枠60が、光学系Lの倍率を調整する「ズーム調整機構」を構成する。
4群レンズ枠40は、中央に開口を有する環状の部材であって、該開口において4群レンズG4を保持している。5群レンズ枠50に設けられたシャフト51を介して、光軸方向に直進可能に支持されている。4群レンズ枠40には、ラックが設けられており、このラックがフォーカスモータ53のリードスクリュに噛合している。つまり、4群レンズ枠40は、フォーカスモータ53により駆動される。フォーカスモータ53及び4群レンズ枠40が、光学系Lの焦点を調整する「フォーカス調整機構」を構成する。
<2−2.レンズ鏡筒の動作>
このように構成されたレンズ鏡筒3においては、ズームモータ52がカム枠60を回転駆動する。回転駆動されるカム枠60は、外枠70のカム溝71に応じて、回転しながら光軸方向に移動する。1群レンズ枠10は、カムピン13がカム枠60の第1カム溝61に係合している一方で、突起部11が外枠70の直進溝72に係合して外枠70に対して回転不能となっている。そのため、カム枠60が回転すると、1群レンズ枠10は、回転することなく、第1カム溝61に対するカムピン13の相対移動に応じて光軸方向に移動する。また、2群レンズ枠20は、カムピン22がカム枠60の第2カム溝62に係合している一方で、突起部21が1群レンズ枠10の直進溝12に係合して1群レンズ枠10に対して回転不能となっている。そのため、カム枠60が回転すると、2群レンズ枠20は、回転することなく、第2カム溝62に対するカムピン22の相対移動に応じて光軸方向に移動する。3群レンズ枠30は、2群レンズ枠20と共に光軸方向に移動する。1群〜3群レンズ枠10〜30は、このようにして光軸方向に移動することによって、レンズ鏡筒3の光学系Lの倍率が調整される。3群レンズ枠30は、コイル23に駆動され、光軸AXに直行する平面内で移動して、像ブレを補正する。また、4群レンズ枠40は、1群〜3群レンズ枠10〜30から独立して、フォーカスモータ53に駆動されて、光軸方向に移動する。これにより、レンズ鏡筒3の焦点が調整される。
より詳しくは、1群〜3群レンズ枠10〜30は、レンズ鏡筒3の電源がオフ状態のときには、図6に示す格納位置に位置する。そして、レンズ鏡筒3の電源がオン状態となると、1群〜3群レンズ枠10〜30は、格納位置から、図7に示す広角端へ移動する。そして、ユーザがズームレバースイッチ73を操作すると、操作量に応じた入力信号がプリント基板80のレンズマイコンに入力される。レンズマイコンは、入力信号に応じた駆動信号をズームモータ52へ出力する。ズームモータ52は、駆動信号に応じて作動し、カム枠60を回転駆動する。その結果、1群〜3群レンズ枠10〜30が、広角端と図8に示す望遠端との間で光軸方向に移動する。こうして、ズーム倍率が手動で調整される。
このとき、4群レンズ枠40は、1群〜3群レンズ枠10〜30に連動して駆動される。詳しくは、レンズマイコンは、予め記憶されたトラッキングテーブルに基づいて、光学系Lの倍率が変化する前後で合焦状態が維持できる位置に4群レンズ枠40を移動させる。すなわち、レンズマイコンは、前記入力信号が入力されると、ズームモータ52へ駆動信号を出力するだけでなく、フォーカスモータ53へも駆動信号を出力する。その結果、4群レンズ枠40は、1群〜3群レンズ枠10〜30の位置に応じた位置へ移動させられる。
ただし、ユーザがフォーカスレバースイッチ74を操作することによって、4群レンズ枠40の位置を手動で調整することもできる。詳しくは、フォーカスレバースイッチ74が操作されると、操作量に応じた入力信号がプリント基板80のレンズマイコンへ入力される。レンズマイコンは、入力信号に応じた駆動信号をフォーカスモータ53へ出力する。フォーカスモータ53は、駆動信号に応じて作動し、4群レンズ枠40を光軸方向へ移動させる。こうして、合焦状態が手動で調整される。
<2−3.レンズマウントの詳細構成>
図9に、レンズマウント90の斜視図を示す。
まず、レンズマウント90の前面の構成について説明する。レンズマウント90の前面は、周縁部の取付面92と、取付面92よりも半径方向内側の部分であって後方に凹んだ凹部93とで構成される段差形状となっている。取付面92は、外枠70を取り付けるための面であって、外枠70の後端面が突き当てられた状態でビス止めされる。凹部93は、1群レンズ枠10の後端面及びカム枠60の後端面が対向する部分である。格納状態においては、1群レンズ枠10及びカム枠60の後端部は、取付面92よりも後方に移動し、凹部93内に入り込むようになっている。ただし、1群レンズ枠10及びカム枠60が最も後方に位置する状態である格納状態においても、1群レンズ枠10及びカム枠60の後端面は、凹部93に当接しない。凹部93の半径方向内側の周縁部には、それ以外の部分よりも少しだけ前方に盛り上がった膨出部93aが設けられている。この膨出部93aは、1群レンズ枠10及びカム枠60の後端面とは対向しておらず、該後端面よりも半径方向内側に位置する。レンズマウント90のうち、凹部93よりもさらに半径方向内側の部分は、さらに後方に凹んで、複数の段差が形成されている。そして、レンズマウント90の中央には、開口90aが設けられている。
レンズマウント90の後面においては、図4,6〜8に示すように、取付面92と凹部93とに対応する部分は段差形状とはなっておらず、テーパ面94となっている。こうすることで、図8に示すように、レンズマウント90の取付面92の部分90Aの厚みT1が、部分的にではあるが、凹部93の部分90Bの厚みT2よりも厚くなっている。尚、レンズマウント90には、ビス91を挿通させるための挿通孔が形成されており、テーパ面94のうち挿通孔が設けられた部分には、座ぐり部が形成されている。尚、この例では、テーパ面94が設けられているが、テーパ面94を設けなくてもよい。この場合、取付面92の部分90Aの全体が、凹部93の部分90Bよりも厚くなっている。
<3.レバースイッチの詳細構成>
以下に、ズームレバースイッチ73及びフォーカスレバースイッチ74の詳細構成について説明する。図10に、レンズ鏡筒3の側面図を、図11に、外枠70の分解斜視図を、図12に、レンズマウント90を取り外した状態におけるレンズ鏡筒3の背面図を、図13に、ズームレバースイッチ73及びフォーカスレバースイッチ74の構成を示す概略図を示す。
ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、外枠70の外周面に配設されている。外枠70の外周面には、方形の開口部70aが形成されており、この開口部70a内にズームレバースイッチ73及びフォーカスレバースイッチ74が配設されている。
ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、光軸AX回りの周方向に並んで設けられている。ここで、「周方向に並んで」とは、光軸AX回りの周方向位置が異なっており且つ光軸方向の位置が少なくとも部分的に重複することを意味する。換言すると、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、同一円周上に設けられている。本実施形態では、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、周方向位置が異なり且つ光軸方向位置は完全に一致している。
詳しくは、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、図12に示すように、外枠70の配置領域A内に配置されている。配置領域Aは、光軸方向に被写体側から見て光軸AXよりも右側の領域、即ち、外枠70の第1象限Q1と第4象限Q4とで構成される領域である。ここで、横撮り状態のカメラ本体2に取り付けられたレンズ鏡筒3を光軸方向に被写体側から見たときを基準に、光軸AXに直交する鉛直軸と水平軸とでレンズ鏡筒3を4分割したときの、右上の領域を第1象限、左上の領域を第2象限、左下の領域を第3象限、右下の領域を第4象限とする。横撮り状態とは、カメラ本体2が横長の画像を撮影できる姿勢又は状態を意味する。一方、カメラ本体2が縦長の画像を撮影できる姿勢又は状態を縦撮り状態という。ズームレバースイッチ73は、より詳しくは、第1象限Q1に配置され、フォーカスレバースイッチ74は、第4象限Q4に配置されている。尚、スイッチが、配置領域Aや、第1象限Q1や、第4象限Q4等の或る領域に配置されているとは、スイッチの少なくとも一部が該領域内に存在していればよく、スイッチの全てが該領域内に存在していなくてもよい。
ズームレバースイッチ73は、図13に示すように、モーメンタリ動作型(即ち、自己復帰型)のスイッチであって、スイッチ本体73Aとズーム台座部75cとを有する。
スイッチ本体73Aは、レバー73aと、抵抗部材73bと、2つのバネ73cとを有している。レバー73aは、光軸AX周りの周方向に広がる板状のベース部73dと、ベース部73dから半径方向外側に突出する操作部73eと、ベース部73dから半径方向内側に突出する接点73fとを有している。レバー73aは、接点73f以外は樹脂で構成されている。接点73fは、導電性材料で構成されている。操作部73eの先端面は、概略長方形状をしている。操作部73eの先端面には、ローレット加工が施されている。レバー73aは、外枠70に、周方向に摺動自在に支持されている。レバー73aは、一方のバネ73cによって周方向一側へ付勢され、他方のバネ73cによって周方向他側へ付勢されている。レバー73aは、通常時(即ち、ユーザに操作されていないとき)は、2つのバネ73cの付勢力が釣り合う位置(この位置を「基準位置」という)に位置する。レバー73aは、ユーザが外力を加えることによって、バネ73cの付勢力に抗して周方向に移動することができる。ユーザが外力を開放すると、レバー73aは、バネ73cの付勢力により基準位置へ戻る。すなわち、レバー73aは、弾性支持され、弾性力に抗して操作可能である。このとき、接点73fは、抵抗部材73bに接触しており、電気的に接続されている。そして、レバー73aの移動に応じて、抵抗部材73bにおける接点73fの接触位置が移動する。すなわち、接点73fに接続された端子と抵抗部材73bに接続された端子との間の抵抗値が、レバー73aの操作量として検出される。この抵抗値に応じてズームモータの回転速度が決まっている。つまり、ズームモータは、抵抗値に応じた回転速度で回転するように、レンズマイコンから駆動信号が入力される。
ズーム台座部75cは、ズーム開口部75aを有している。ズーム台座部75cは、外枠70の開口部70aを塞ぎつつ、ズーム開口部75aを介してズームレバースイッチ73の操作部73eを外方に露出させている。ズーム台座部75cは、外枠70の外周面よりも半径方向外側に隆起している。
フォーカスレバースイッチ74の基本的な構成は、ズームレバースイッチ73と同様である。フォーカスレバースイッチ74も、ズームレバースイッチ73と同様に、モーメンタリ動作型(即ち、自己復帰型)のスイッチであって、スイッチ本体74Aとフォーカス台座部75dとを有する。
スイッチ本体74Aは、レバー74aと、抵抗部材74bと、2つのバネ74cとを有している。レバー74aは、ベース部74dと、操作部74eと、接点74fとを有している。レバー74aは、バネ74cにより弾性支持され、弾性力に抗して操作可能である。操作部74eの先端面には、ローレット加工が施されている。そして、接点74fに接続された端子と抵抗部材74bに接続された端子との間の抵抗値が、レバー74aの操作量として検出される。この抵抗値に応じてフォーカスモータ53の回転速度が決まっている。つまり、フォーカスモータ53は、抵抗値に応じた回転速度で回転するように、レンズマイコンから駆動信号が入力される。
フォーカス台座部75dは、フォーカス開口部75bを有している。フォーカス台座部75dは、外枠70の開口部70aを塞ぎつつ、フォーカス開口部75bを介してフォーカスレバースイッチ74の操作部74eを外方に露出させている。フォーカス台座部75dは、外枠70の外周面よりも半径方向外側に隆起している。
ズーム台座部75cとフォーカス台座部75dとは、一体的に形成され、カバー75を構成している。
ここで、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、形状が互いに異なるように構成されている。
詳しくは、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、操作部73eの高さH1aと操作部74eの高さH1bとが互いに異なる。ここで、「高さH」とは、外枠70の外周面からの半径方向外側への突出量を意味する。詳しくは、ズームレバースイッチ73の操作部73eの方が、フォーカスレバースイッチ74の操作部74eのよりも高くなっている。
ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、操作部73eの周方向幅W1aと操作部74eの周方向幅W1bとが互いに異なる。詳しくは、ズームレバースイッチ73の操作部73eの周方向幅W1aの方が、フォーカスレバースイッチ74の操作部74e周方向幅W1bよりも広くなっている。
ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、ズーム台座部75cの周方向幅W2aとフォーカス台座部75dの周方向幅W2bとが互いに異なる。詳しくは、ズーム台座部75cの周方向幅W2aの方が、フォーカス台座部75dの周方向幅W2bよりも広くなっている。
<4.レバースイッチの配線>
次に、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74の配線について説明する。図14に、ズームレバースイッチ73、フォーカスレバースイッチ74及びフレキシブルプリント基板の組立体の、図10に相当する側面図を示す。
ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、近接して配置、詳しくは、周方向に隣接して配置されているため、それらに接続されるフレキシブルプリント基板81が共通化されている。つまり、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、1つのフレキシブルプリント基板81に電気的に接続されている。詳しくは、フレキシブルプリント基板81には、その一端側から順にフォーカスレバースイッチ74及びズームレバースイッチ73が電気的に接続されている。フレキシブルプリント基板81は、ズームレバースイッチ73から少しだけ周方向に延びた後、後側へ屈曲して延びている。
ここで、図12に示すように、外枠70の内側には5群レンズ枠50が配設されており、5群レンズ枠50の背面側にはプリント基板80が配設されている。プリント基板80の背面側には、レンズ鏡筒3の様々な電装部品からのフレキシブルプリント基板が引き延ばされている。例えば、ズームモータ52からのフレキシブルプリント基板82と、フォーカスモータ53からのフレキシブルプリント基板83とが、プリント基板80の背面側まで引き延ばされている。フレキシブルプリント基板83の一端は、プリント基板80のコネクタ84に接続されている。フレキシブルプリント基板83には、第1コネクタ83aと第2コネクタ83bとが設けられている。フレキシブルプリント基板81の一端は、第1コネクタ83aに接続されている。フレキシブルプリント基板82の一端は、第2コネクタ83bに接続されている。すなわち、フレキシブルプリント基板81とフレキシブルプリント基板82とは、フレキシブルプリント基板83に合流して、フレキシブルプリント基板83を介して、プリント基板80に接続されている。
<5.レバースイッチの操作>
以下、レバースイッチの操作について説明する。
カメラ本体2には、図1に示すように、光軸方向に被写体側から見たときに左側の上面にシャッターボタン2cが設けられている。そのため、ユーザが撮像装置1を横撮り状態で把持する際には、右手の人差し指がシャッターボタン2cにかかるようにして、撮像装置1が把持される。その際、左手は、通常、人差し指がほぼレンズ鏡筒3の第3象限に位置し、親指がレンズ鏡筒3の第4又は第1象限に位置するようにして、レンズ鏡筒3に添えられる。
一方、撮像装置1を縦撮り状態とするときには、シャッターボタン2cが上方に位置するように撮像装置1が構えられ、右手が上方に位置し、左手は、人差し指がほぼレンズ鏡筒3の第4象限に位置し、親指がレンズ鏡筒3の第1又は第2象限に位置するようにして、レンズ鏡筒3に添えられる場合がよくある。
このように、撮像装置1が横撮り状態であっても、縦撮り状態であっても、レンズ鏡筒3の第1象限と第4象限とを含む配置領域Aには、左手の人差し指及び親指の何れかが添えられている。この配置領域Aには、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74とが設けられている。そのため、ユーザは、左手をレンズ鏡筒3に自然に添えた状態で、人差し指又は親指により、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74を操作する。
これらズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74を操作する際には、ユーザは、カメラ本体2のファインダ又は液晶画面を見ており、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74を目視して操作するわけではない。そのため、ユーザは、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74の何れを操作しているのか迷う虞がある。それに対して、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、前述の如く、形状が異なるように構成されている。そのため、ユーザは、スイッチに触った感じで、目視することなく、操作するスイッチがズームレバースイッチ73であるのか、フォーカスレバースイッチ74であるのかを識別することができる。
<6.カム枠及び2群レンズ枠の詳細構造>
図15に、カム枠の内周面を内周側から見た展開図を、図16に、2群レンズ枠及びカム枠を斜め前方から見た斜視図を、図17に、2群レンズ枠及びカム枠の一部を拡大して示す断面図を、図18に、5群レンズ枠を斜め前方から見た斜視図を示す。
図15は、カム枠60の内周面の展開図であって、内周面を内周側から見た図である。図15では、紙面の上側が被写体側であり、下側がカメラ本体側である。図15に示すように、カム枠60の内周面には、所定の軌跡に沿って延びる複数の第2カム溝62と、半径方向内方に突出し且つ周方向に延びる内歯車64とが形成されている。
第2カム溝62は、周方向において互いに間隔をあけて3組、形成されている。第2カム溝62は、カム枠60の上端縁寄りの位置で周方向右側へ直線状に延びる第1周方向直線部62aと、第1周方向直線部62aの先端から光軸に対して傾斜する方向(右斜め下方向)に直線状に延びる傾斜直線部62bと、傾斜直線部62bの先端から周方向右側へ直線状に延びる第2周方向直線部62cとを有している。第1周方向直線部62aの左端部は、カム枠60の上端縁から光軸に沿って下方に向かって延びるカムピン挿入部62dに連通している。
内歯車64は、互いに隣接する2つの第2カム溝62の傾斜直線部62bの間において、周方向に延びて形成されている。また、光軸方向においては、左側の第2カム溝62の第2周方向直線部62cと、右側の第2カム溝62の第1周方向直線部62aとの間に位置している。内歯車64は、周方向に並び且つ歯すじが光軸と平行に延びる複数の歯で構成されている。
図16にも示すように、2群レンズ枠20は、中央に開口を有する環状の部材であって、該開口において2群レンズG2を保持するベース部21aと、ベース部21aの前端部において半径方向外方に突出する複数の突起部21と、ベース部21aの周方向に間隔をあけて設けられ且つベース部21aの外周縁部から後方に突出して延びる複数の延設部21bと、各延設部21bの先端部から半径方向外方に突出するカムピン22とを有する。カムピン22は、カム枠60の第2カム溝62に係合される。
複数の延設部21bのうち1つには、段差部21cが形成されている(図17参照)。段差部21cは、カムピン22が第2カム溝62に沿って移動する際に、内歯車64の歯先64aが延設部21bに干渉するのを避けるための逃げ部である。具体的には、半径方向から見て内歯車64と重なり合う一方、周方向から見て内歯車64の歯先64aと重なり合わないように内歯車64の歯先64aよりも半径方向内側に窪んだ形状となっている。
<7.モータの配線>
図19に、フレキシブルプリント基板の構成を示す斜視図を、図20に、レンズマウントを取り外した状態におけるレンズ鏡筒の背面図を示す。
次に、ズームモータ52及びフォーカスモータ53の配線について説明する。図19及び図20に示すように、ズームモータ52とフォーカスモータ53とは、1つのフレキシブルプリント基板83に電気的に接続されている。
詳しくは、ズームモータ52にはフレキシブルプリント基板82が電気的に接続されている。フォーカスモータ53にはフレキシブルプリント基板83が電気的に接続されている。フレキシブルプリント基板82,83は、5群レンズ枠50の背面側まで引き延ばされている。
5群レンズ枠50の背面側には、プリント基板80が配設されている。フレキシブルプリント基板83の一端は、プリント基板80のコネクタ84に接続されている。フレキシブルプリント基板83には、第1コネクタ83aと第2コネクタ83bとが設けられている。
第1コネクタ83aには、フレキシブルプリント基板81の一端が接続されている。フレキシブルプリント基板81の他端は、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74に電気的に接続されている。
第2コネクタ83bには、フレキシブルプリント基板82の一端が接続されている。すなわち、フレキシブルプリント基板81とフレキシブルプリント基板82とは、フレキシブルプリント基板83に合流して、フレキシブルプリント基板83を介して、プリント基板80に接続されている。
<8.カム枠の成形金型>
図21に、第1〜第4金型の内周面を内周側から見た展開図を、図22に、第1〜第4金型及びベース金型を組み合わせた状態を示す側面断面図を、図23に、第1〜第4金型及びベース金型を取り外した状態を示す側面断面図を示す。カム枠60の内周面には、3つの第2カム溝62と、1つの内歯車64とが形成されており、図21に示すような7つに分割された金型を用いて、カム枠60の内周面が樹脂成形される。なお、カム枠60の外周面の第1カム溝61を形成するための金型も別途必要であるが、以下では、その記載を省略し、内周面を成形する金型についてのみ説明する。
図21に示すように、カム枠60の内周面を成形するための金型は、内歯車64及びカムピン挿入部62dを成形するための第1金型95と、内歯車64の一部及び内歯車64よりも光軸方向の一方側(図21では上側)に位置する第2カム溝62を成形するための第2金型96と、内歯車64よりも光軸方向の他方側(図21では下側)に位置する第2カム溝62を成形するための第3金型97と、内歯車64から周方向に離間した第2カム溝62を成形するための第4金型98とを備えている。
第1金型95には、内歯車64に対応した歯車成形部95aと、カムピン挿入部62dに対応したピン挿入成形部95bとが形成されている。第2金型96には、内歯車64に対応した歯車成形部95aと、第2カム溝62に対応したカム溝成形部96aとが形成されている。第3及び第4金型97,98には、第2カム溝62に対応したカム溝成形部96aが形成されている。
ここで、第2金型96で成形される第2カム溝62における第1周方向直線部62aの左端縁(カム溝成形部96aの左端縁)は、第1金型95及び第2金型96の周方向の分割ラインである。つまり、この分割ラインよりも左側に位置する内歯車64及びカムピン挿入部62dは、第1金型95で成形される。そして、分割ラインよりも右側に位置する内歯車64は、第2金型96で成形される。
また、第1金型95で成形される内歯車64の左端縁(より正確には、内歯車64の左端縁から若干離間した位置)は、第1金型95及び第3金型97の周方向の分割ラインである。第1金型95で成形される内歯車64の下端縁は、第1金型95及び第2金型96、並びに第1金型95及び第3金型97の光軸方向の分割ラインである。
第1〜第4金型95〜98は、それぞれ円弧状に形成されており、第1〜第4金型95〜98を組み合わせると、図22に示すようなリング状の金型となる。リング状に組み合わされた第1〜第4金型95〜98の内周面は、上方に向かって開口が小さくなるテーパー状に形成されている。リング状に組み合わされた第1〜第4金型95〜98の内周面には、円錐形状のベース金型99が嵌め込まれている。そして、第1〜第4金型95〜98、ベース金型99、及び図示しない外周側の金型とにより、カム枠60が樹脂成形される。
図23に示すように、カム枠60を樹脂成形した後は、まず、ベース金型99を下方向に移動させて取り外す。そして、第1金型95は、内歯車64の歯すじが光軸と平行に延びているため、上方向に移動させて取り外す。一方、第2〜第4金型96〜98は、第2カム溝62が形成されているので光軸方向に移動させることができない。そのため、第2〜第4金型96〜98は、半径方向内方に向かって斜め下方に移動させて取り外す。これにより、内周面に第2カム溝62及び内歯車64を有するカム枠60を樹脂成形することができる。
<9.まとめ>
本実施形態によれば、レンズ鏡筒3は、外枠70と、外枠70内に配置される光学系Lと、外枠70の外周に配置されたズームレバースイッチ73(ズーム操作部)と、外枠70の外周に配置されたフォーカスレバースイッチ74(フォーカス操作部)と、ズームレバースイッチ73からの出力に応じて光学系Lの倍率を調整する電動式のズームモータ52及びカム枠60(ズーム調整機構)と、フォーカスレバースイッチ74からの出力に応じて光学系Lの焦点を調整する電動式のフォーカスモータ53及び4群レンズ枠40(フォーカス調整機構)とを備え、ズームレバースイッチ73の少なくとも一部及びフォーカスレバースイッチ74の少なくとも一部は、レンズ鏡筒3が横撮り状態のカメラ本体2に取り付けられている状態において、光軸方向被写体側から見て、第1象限Q1及び第4象限Q4で構成される配置領域Aに配置されている。
こうすることで、撮像装置1が横撮り状態でも縦撮り状態でも、左手をレンズ鏡筒3に自然に添えた状態で、人差し指と親指を使ってズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74を簡単に操作することができる。その結果、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74の操作性を向上させることができる。また、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とが周方向に並んでいるため、レンズ鏡筒3の光軸方向寸法を小さくすることができる。
また、カメラ本体2及びレンズ鏡筒3には様々な操作部が存在するが、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74は、撮影時に使用頻度の高い操作部であり、さらには、被写体像を視認しながら操作される(即ち、操作部自体を目視せずに操作される)操作部である。したがって、このようなズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74を前述のように配設することによって、レンズ鏡筒3の操作性及び使い勝手を向上させることができる。
さらに、電動駆動用のズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74を外枠70に設ける構成において、ズームレバースイッチ73のフレキシブルプリント基板とフォーカスレバースイッチ74のフレキシブルプリント基板とを1つのフレキシブルプリント基板81で共通化することによって、フレキシブルプリント基板81を架設するためのスペースを小さくすることができるため、レンズ鏡筒3を小型化することができる。また、2つのスイッチ73,74のフレキシブルプリント基板を共通化させることによって、部品点数を削減できると共に、組立性を向上させることができる。
また、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74の一方の少なくとも一部は、第1象限Q1に配置され、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74の他方の少なくとも一部は、第4象限Q4に配置されている。これにより、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とを或る程度離間させることにより、操作性を向上させることができる。つまり、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とが接近し過ぎていると、ズームレバースイッチ73かフォーカスレバースイッチ74かを配置場所により識別することが困難となる。また、何れか一方のスイッチを操作すべきときに、他方のスイッチを操作してしまう虞もある。それに対して、一方のスイッチを第1象限Q1に配置し、他方のスイッチを第4象限Q4に配置することによって、両者の距離が適度に離れるため、配置場所によりズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とを識別し易くなる。また、何れか一方のスイッチを操作すべきときに、他方のスイッチを操作してしまうことを防止することができる。
また、ズームレバースイッチ73の少なくとも一部及びフォーカスレバースイッチ74の少なくとも一部は、光軸を中心とする1つの円周上に配置されている。これにより、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74の操作性を向上させることができると共に、レンズ鏡筒3を小型にすることができる。つまり、外枠70に手を添えた場合、親指と人差し指とは、光軸を中心とする1つの円周上、即ち、同一円周上に概ね位置する。そのため、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とを光軸を中心とする1つの円周上に配置することによって、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74を親指と人差し指とで操作し易くなる。また、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とを光軸を中心とする1つの円周上に配置することによって、ズームレバースイッチ73の光軸方向位置とフォーカスレバースイッチ74の光軸方向位置とが概ね一致することになる。そのため、外枠70の光軸方向寸法を縮小することができ、ひいては、レンズ鏡筒3の光軸方向寸法を縮小することができる。
さらに、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74は、形状、感触又は操作感の少なくとも1つが互いに異なるように構成されている。これにより、ユーザがズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74を目視しなくても、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とを識別することができる。その結果、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74の操作性を向上させることができる。
例えば、レンズ鏡筒3は、外枠70と、外枠70に設けられたズームレバースイッチ73及びフォーカスレバースイッチ74とを備え、ズームレバースイッチ73及びフォーカスレバースイッチ74は、形状が互いに異なるように構成されている。これにより、ユーザがズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74を目視しなくても、触った感じ又は少し操作してみた感じで、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とを識別することができる。その結果、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74の操作性を向上させることができる。
具体的には、ズームレバースイッチ73の操作部73eの高さH1aとフォーカスレバースイッチ74の操作部74eの高さH1bとを互いに異ならせることによって、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74との形状を異ならせることができる。
また、ズームレバースイッチ73の操作部73eの周方向幅W1aとフォーカスレバースイッチ74の操作部74eの周方向幅W1bとを互いに異ならせることによって、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74との形状を異ならせることができる。
また、ズームレバースイッチ73のズーム台座部75cの周方向幅W2aとフォーカスレバースイッチ74のフォーカス台座部75dの周方向幅W2bとを互いに異ならせることによって、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74との形状を異ならせることができる。
さらに、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74との形状を異ならせる手法として、並設されるズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74のうち、被写体側から見て反時計回り側に位置する方のスイッチ(本実施形態では、ズームレバースイッチ73)を時計回り側に位置するスイッチよりも高くしている。左手をレンズ鏡筒3の下方に添えたときには、反時計回り側のスイッチは、親指の先端側に位置し、時計回り側のスイッチは、親指の付け根側に位置する。そのため、反時計回り側のスイッチを高くすることによって、反時計回り側のスイッチを親指で操作する際に時計回り側のスイッチを親指の付け根の辺りで誤操作してしまうことを防止することができる。
また、カメラ本体2及びレンズ鏡筒3には様々な操作部が存在するが、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74は、撮影時に使用頻度の高い操作部であり、さらには、被写体像を視認しながら操作される(即ち、操作部自体を目視せずに操作される)操作部である。したがって、このようなズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74の形状を互いに異ならせることによって、レンズ鏡筒3の操作性及び使い勝手を向上させることができる。
また、前記実施形態では、レンズ鏡筒3は、カメラ本体2と接触して、該カメラ本体2との位置決めを行うレンズマウント90と、レンズマウント90に取り付けられた固定枠(外枠70)と、光軸方向に移動可能な状態で固定枠に収容された可動枠(カム枠60)とを備え、レンズマウント90は、固定枠が取り付けられる取付部(取付面92)と、取付部よりもカメラ本体2側に凹んでおり、可動枠がレンズマウント90に少なくとも最も近接したときに可動枠の端部が入り込む凹部93とが設けられ、レンズマウント90のうち取付部が設けられた部分90Aは、レンズマウント90のうち凹部93が設けられた部分90Bよりも厚く形成されている。
レンズ鏡筒においては、小型化が望まれているものもある。しかしながら、レンズ鏡筒を小型化してしまうと、可動枠の可動範囲が限定されてしまう。そのため、レンズ鏡筒を小型化しつつ、可動枠の可動範囲を確保するためには、例えば、本来必要な部材を移動させたり、変形させたりする必要がある。
それに対し、上記の構成のように、レンズマウント90のうち可動枠と対向する部分を凹ませ、その部分に可動枠の一部が入り込むように構成することによって、可動枠の可動範囲を拡大することができる。
また、このときに、レンズマウント90のうち取付面92の部分90Aの厚みT1を、凹部93の部分90Bの厚みT2よりも厚くすることによって、レンズマウント90の強度を維持することができる。すなわち、レンズマウント90は、レンズ鏡筒3をカメラ本体に取り付けるために必要な部材であり、或る程度の強度が要求される。レンズマウント90に凹部93を設けると、レンズマウント90の強度が低下し得る。それに対し、上記の構成によれば、レンズマウント90に凹部93を設ける場合であっても、取付面92が設けられた部分90Aを厚くすることによって、レンズマウント90の強度を向上させることができる。
さらに、凹部93が設けられた部分90Bのうち、可動枠がレンズマウントに最も近接したときに可動枠の端部と対向する部分以外の部分に、該対向する部分よりも盛り上がった膨出部93aが設けられている。こうすることによって、レンズマウント90の強度を向上させることができる。
また、前記膨出部93aは、前記可動枠の端部と対向する部分よりも半径方向内側に位置する。これにより、凹部93の半径方向外側及び内側に厚い部分が設けられるため、レンズマウント90の強度がさらに向上する。すなわち、この構成によれば、凹部93の半径方向外側と内側との両方に、厚みが厚い部分が形成される。その結果、レンズマウント90に凹部93を設ける構成であっても、レンズマウント90の強度を向上させることができる。
本実施形態によれば、レンズ鏡筒3は、円筒状に形成されてその内周面に、所定の軌跡に沿って延びる第2カム溝62と、半径方向内方に突出し且つ周方向に延びる内歯車64とが形成されたカム枠60と、カム枠60内部において第4〜第6レンズL4〜L6を保持するベース部21aと、ベース部21aの外周縁部から光軸方向に延びる延設部21bと、延設部21bの先端部から半径方向外方に突出して第2カム溝62に係合するカムピン22とを有する2群レンズ枠20とを備え、延設部21bには、カムピン22が第2カム溝62に沿って移動する際に、半径方向から見て内歯車64と重なり合う一方、周方向から見て内歯車64の歯先64aと重なり合わないように内歯車64の歯先64aよりも半径方向内方に窪んだ段差部21cが設けられている。
例えば、特開2010−186192号公報(以下、特許文献1),特開2010−204563号公報(以下、特許文献2)に係るレンズ鏡筒においては、カム溝が形成された駆動枠の外周面の後端にギア部が形成されている。駆動枠のギア部は、固定枠の駆動ギアと噛合する。この状態で、ズームモータが作動すると、その駆動力は駆動ギアを介して駆動枠のギア部に伝達される。その結果、駆動枠が回転駆動される。このとき、駆動枠は、固定枠に対して回転しながら光軸方向に移動し、レンズが光軸方向に移動する。
しかしながら、特許文献1,2に係るレンズ鏡筒においては、ギア部としての歯車が駆動枠の外周面に形成されているから、ズームモータの駆動歯車を駆動枠の半径方向外方に配置しなければならない。そのため、かかる構成では、レンズ鏡筒の外径が大きくなってしまい、レンズ鏡筒を小型化するのが困難であった。
そこで、カム枠の歯車の配置を工夫することで小型化が可能なレンズ鏡筒を提供する必要がある。
前記の構成にすれば、カム枠60の内周面側に内歯車64を設けることで、カム枠60の外周面に歯車を設けた場合に比べてレンズ鏡筒3を小型化することができる。また、2群レンズ枠20の延設部21bに段差部21cを設けたから、カムピン22が第2カム溝62に沿って移動する際に、内歯車64の歯先64aが2群レンズ枠20の延設部21bに干渉することがなく、2群レンズ枠20の光軸方向への移動をスムーズに行うことができる。
さらに、カム枠60の内周面を成形するための金型を、内歯車64及びカムピン挿入部62dを成形するための第1金型95と、内歯車64の一部及び内歯車64よりも上側に位置する第2カム溝62を成形するための第2金型96と、内歯車64よりも下側に位置する第2カム溝62を成形するための第3金型97と、内歯車64から周方向に離間した第2カム溝62を成形するための第4金型98とに分割している。
このようにすれば、第1金型95は、内歯車64の歯すじが光軸と平行に延びているため、上方向に移動させて取り外す一方、第2〜第4金型96〜98は、半径方向内方に向かって斜め下方に移動させて取り外すことができ、内周面に第2カム溝62及び内歯車64を有するカム枠60を樹脂成形することができる。
《その他の実施形態》
実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、レンズ鏡筒3の構成は、前記実施形態に限られるものではない。つまり、ズームレンズとフォーカスレンズとを電動で駆動するレンズ鏡筒であれば、任意のレンズ鏡筒を採用することができる。
さらに、カメラ本体2は、撮像機能を有する装置であれば、任意の装置を採用できる。つまり、カメラ本体2は、スチールカメラ、ビデオカメラ、カメラ部を備えた携帯電話若しくは携帯端末等であり得る。
また、前記実施形態では、ズームレバースイッチ73を第1象限Q1に配設し、フォーカスレバースイッチ74を第4象限Q4に配設しているが、これに限られるものではない。ズームレバースイッチ73を第4象限Q4に配設し、フォーカスレバースイッチ74を第1象限Q1に配設してもよい。また、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74を共に、第1象限Q1又は第4象限Q4に配設してもよい。
また、前記実施形態では、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とで、操作部73e,74eの高さH、操作部73e,74eの周方向幅W1及び台座部75c,75dの周方向幅W2を異ならせることによって形状を異ならせているが、これに限られるものではない。これらの何れかを異ならせてもよいし、これらとは別の構成を異ならせてもよいし、それらを任意に組み合わせてもよい。例えば、操作部73eのズーム台座部75cからの高さH2aと操作部74eのフォーカス台座部75dからの高さH2bとを異ならせてもよい。操作部73e,74eの光軸方向幅を異ならせてもよい。また、ズーム台座部75cの高さとフォーカス台座部75dの高さとを異ならせてもよい。また、操作部73e,74eの先端面(ユーザが操作する操作面)の面積を異ならせてもよい。また、操作部73e,74eの先端面の形状を異ならせてもよい。すなわち、操作部73e,74eの先端面は共に、概略長方形状であるが、何れかを概略円形や概略三角形等にしてもよい。また、操作部73e,74eの先端面は共に、ローレット加工が施されているが、操作部73eと操作部74eとで、表面処理を異ならせてもよい。例えば、操作部73eと操作部74eとで、ローレット加工の種類を異ならせてもよいし、ローレット加工以外の加工により表面処理を異ならせてもよい。あるいは、操作部73e,74eの一方の先端面にだけ表面加工を施して、他方には表面加工を施さなくてもよい。
また、前記実施形態では、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とで、互いに形状を異ならせているが、互いの材料を異ならせてもよい。例えば、操作部73eと操作部74eの材料を異ならせてもよい。例えば、一方の操作部を金属製にして、他方の操作部を樹脂製にしてもよい。また、一方の操作部を金属メッキを施した樹脂で構成し、他方の操作部を金属メッキを施さない樹脂で構成してもよい。また、一方の操作部をゴム被覆を施した樹脂で構成し、他方の操作部を被覆を施さない樹脂で構成してもよい。このように、操作部73eと操作部74eとで材料そのものを異ならせてもよいし、メッキや被覆により表面の質感だけ異ならせてもよい。
また、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74との操作力を互いに異ならせてもよい。例えば、ズームレバースイッチ73のバネ73cのバネ定数とフォーカスレバースイッチ74のバネ74cのバネ定数とを互いに異ならせてもよい。このとき、フォーカスレバースイッチ74の操作力をズームレバースイッチ73の操作力よりも小さくすることによって、光学系Lの倍率よりも焦点の方をより詳細に調整することができる。尚、操作力を異ならせる方法は、バネ73cのバネ定数とバネ74cのバネ定数とを互いに異ならせるものに限られるものではない。レバー73aの摺動抵抗とレバー74aの摺動抵抗を異ならせてもよい。
また、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74との操作方法を互いに異ならせてもよい。例えば、スイッチの種類を異ならせてもよい。具体的には、一方のスイッチをレバー型とし、他方のスイッチをシーソー型としてもよい。また、これら以外のタイプのスイッチ(例えば、プッシュ型スイッチ)を用いてもよい。あるいは、両方ともレバースイッチであっても、一方のスイッチは、押し込んでからスライド操作できるように構成されている一方、他方のスイッチは、押し込むことなくスライド操作できるように構成されていてもよい。また、2つのスイッチの操作方向(操作する際に動かす方向)を異ならせてもよい。すなわち、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74は共に、周方向に摺動するように構成されているが、一方を光軸方向に摺動するように構成してもよい。シーソー型のスイッチであれば、一方のスイッチの揺動軸を光軸方向に一致させ、他方のスイッチの揺動軸を周方向(正確には、接線方向)に一致させてもよい。
以上では、ズーム及びフォーカスレバースイッチ73,74の主にレバー73a,74aについて説明したが、台座部75c,75dの形状又は材料を同様に異ならせてもよい。
このように、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とは、形状でなくても、材料、操作力及び操作方法の何れか1つを互いに異ならせてもよい。尚、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74とで、形状、材料、操作力及び操作方法の全てを異ならせてもよいし、一部だけを異ならせてもよい。
尚、2つのスイッチの大小、高低等の関係は、どちらが大きくても小さくても、どちらが高くても低くてもよい。
また、前記実施形態では、鏡筒本体3Aに設けられた2つの操作部は、ズームレバースイッチ73とフォーカスレバースイッチ74であるが、これに限られるものではない。例えば、絞りを調節するための絞り操作スイッチであってもよい。また、鏡筒本体3Aに設けられる操作部は、2つに限られず、3つ以上の操作部が設けられていてもよい。その場合、操作部を配置領域Aに配設する構成においては、全ての操作部が配置領域Aに配設されることが好ましいが、少なくとも2つの操作部が配置領域Aに配設されていればよい。その場合には、全ての操作部のうち、撮像時に使用頻度の高い少なくとも2つの操作部が配置領域Aに配設されることが好ましい。また、形状、材料、操作力及び/又は操作方法を操作部間で異ならせる構成においては、全ての操作部間で異ならせることが好ましいが、少なくとも2つの操作部間で異ならせればよい。その場合には、撮像時に操作される少なくとも2つの操作部、特に、被写体像を視認しながら操作される少なくとも2つの操作部の間で形状、材料、操作力及び/又は操作方法を異ならせることが好ましい。
また、レンズマウント90の凹部93には、カム枠60の端部が入り込むように構成されているが、これに限られるものではない。レンズ鏡筒の構成によっては、例えば、1群レンズ枠10等の、カム枠以外の可動枠が凹部93に入り込むように構成されてもよい。また、凹部93に入り込む可動枠は1つに限られず、複数の可動枠が凹部93に入り込むように構成されてもよい。
また、2群レンズ枠20の延設部21bに形成される段差部21cの形状は、内歯車64との干渉を避けることができる形状であれば、特にこの形態に限定するものではない。
また、2群レンズ枠20の延設部21bは、ベース部21aの周方向に間隔をあけて3つ設けられているが、特に個数を限定するものではない。また、段差部21cは、3つの延設部21bのうちの1つに設けられているが、特にこの形態に限定するものではなく、例えば、全ての延設部21bに段差部21cを設けても構わない。
また、2群レンズ枠20の延設部21bを、周方向から見て内歯車64の歯先64aと重なり合わないように内歯車64の歯先64aよりも半径方向内側の位置においてベース部21aから光軸方向に延ばした構成としてもよい。このようにすれば、延設部21bに段差部21cを設けなくても内歯車64との干渉を回避することができる。なお、3つの延設部21bのうちの1つを、内歯車64の歯先64aよりも半径方向内側の位置においてベース部21aから光軸方向に延ばした構成に限定するものではなく、例えば、全ての延設部21bを同様の構成としてもよい。
また、第1〜第4金型95〜98の分割位置や分割数はあくまでも一例であり、この形態に限定するものではない。例えば、第1金型95では内歯車64のみを成形し、第2金型96でカムピン挿入部62d、内歯車64の一部及び内歯車64よりも上側に位置する第2カム溝62を成形するようにしてもよい。
また、内歯車64よりも下側に位置する第2カム溝62における第2周方向直線部62cの右端縁(カム溝成形部96aの右端縁)を、第1金型95及び第2金型96の周方向の分割ラインとしてもよい。つまり、この分割ラインよりも右側に位置する内歯車64は、第1金型95で成形される。そして、分割ラインよりも左側に位置する内歯車64は、第2金型96で成形される。このとき、第1金型95で成形される内歯車64の右端縁(または、内歯車64の右端縁から若干離間した位置)を、第1金型95及び第3金型97の周方向の分割ラインとすればよい。また、第1金型95で成形される内歯車64の上端縁を、第1金型95及び第2金型96、並びに第1金型95及び第3金型97の光軸方向の分割ラインとすればよい。
尚、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、ここに開示された技術は、レンズ鏡筒について有用である。
1 撮像装置
2 カメラ本体
3 レンズ鏡筒
3A 鏡筒本体
10 1群レンズ枠
20 2群レンズ枠
21a ベース部
21b 延設部
21c 段差部
22 カムピン
30 3群レンズ枠
40 4群レンズ枠(フォーカス調整機構)
50 5群レンズ枠
51 シャフト
52 ズームモータ(ズーム調整機構)
52a 駆動歯車
53 フォーカスモータ(フォーカス調整機構)
60 カム枠(ズーム調整機構)
61 第1カム溝
62 第2カム溝
64 内歯車
64a 歯先
70 外枠
73 ズームレバースイッチ(ズーム操作部)
73a レバー
73b 抵抗部材
73c バネ
73d ベース部
73e 操作部
73f 接点
74 フォーカスレバースイッチ(フォーカス操作部)
74a レバー
74b 抵抗部材
74c バネ
74d ベース部
74e 操作部
74f 接点
75 カバー
75a ズーム開口部
75b フォーカス開口部
75c ズーム台座部
75d フォーカス台座部
80 プリント基板
81 フレキシブルプリント基板
82 フレキシブルプリント基板
83 フレキシブルプリント基板
90 レンズマウント
91 ビス
92 取付面
93 凹部
93a 膨出部
94 テーパ面
A 配置領域
AX 光軸
G1 1群レンズ(ズームレンズ)
G2 2群レンズ(ズームレンズ)
G4 4群レンズ(フォーカスレンズ)
Q1 第1象限
Q4 第4象限
L 光学系

Claims (3)

  1. カメラ本体に着脱可能に取り付けられるレンズ鏡筒であって、
    前記カメラ本体と接触して、該カメラ本体との位置決めを行うレンズマウントと、
    前記レンズマウントに取り付けられた固定枠と、
    光軸方向に移動可能な状態で前記固定枠に収容された可動枠とを備え、
    前記レンズマウントには、前記固定枠が取り付けられる取付部と、該取付部よりもカメラ本体側に凹んでおり、前記可動枠が該レンズマウントに少なくとも最も近接したときに該可動枠の端部が入り込む凹部とが設けられ、
    前記レンズマウントのうち前記取付部が設けられた部分は、前記レンズマウントのうち前記凹部が設けられた部分よりも厚く形成されているレンズ鏡筒。
  2. 前記凹部が設けられた部分のうち、前記可動枠が該レンズマウントに最も近接したときに該可動枠の端部と対向する部分以外の部分に、該対向する部分よりも盛り上がった膨出部が設けられている、請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記膨出部は、前記可動枠の端部と対向する部分よりも半径方向内側に位置する、請求項2に記載のレンズ鏡筒。
JP2013529843A 2011-08-25 2012-06-13 レンズ鏡筒 Active JP5909659B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011184076 2011-08-25
JP2011184076 2011-08-25
PCT/JP2012/003867 WO2013027316A1 (ja) 2011-08-25 2012-06-13 レンズ鏡筒

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2013027316A1 true JPWO2013027316A1 (ja) 2015-03-05
JP5909659B2 JP5909659B2 (ja) 2016-04-27

Family

ID=47746092

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013529844A Active JP5958836B2 (ja) 2011-08-25 2012-06-13 レンズ鏡筒
JP2013529842A Active JP5935066B2 (ja) 2011-08-25 2012-06-13 レンズ鏡筒
JP2013529843A Active JP5909659B2 (ja) 2011-08-25 2012-06-13 レンズ鏡筒

Family Applications Before (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013529844A Active JP5958836B2 (ja) 2011-08-25 2012-06-13 レンズ鏡筒
JP2013529842A Active JP5935066B2 (ja) 2011-08-25 2012-06-13 レンズ鏡筒

Country Status (5)

Country Link
US (3) US9442270B2 (ja)
EP (1) EP2749922B1 (ja)
JP (3) JP5958836B2 (ja)
CN (2) CN103765273B (ja)
WO (3) WO2013027316A1 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6216568B2 (ja) * 2013-08-19 2017-10-18 日本電産コパル株式会社 撮像装置
JP6537226B2 (ja) * 2014-06-09 2019-07-03 キヤノン株式会社 レンズ装置および光学機器
JP6399643B2 (ja) * 2014-06-13 2018-10-03 カシオ計算機株式会社 カバー部材
JP6516425B2 (ja) * 2014-08-12 2019-05-22 キヤノン株式会社 光学機器及び撮像装置
US10571712B2 (en) 2015-01-28 2020-02-25 Canon Kabushiki Kaisha Lens barrel that prevents oscillation phenomenon of lens barrel, and image pickup apparatus
EP3130952A1 (en) * 2015-08-14 2017-02-15 Hubert Adamczyk Camera lens, camera and method of locking a focus ring in a camera lens
JP1574661S (ja) * 2016-08-31 2017-04-24
JP6737095B2 (ja) * 2016-09-13 2020-08-05 コニカミノルタ株式会社 レンズ鏡胴
CN114755796A (zh) 2017-09-29 2022-07-15 株式会社尼康 透镜镜筒及摄像装置
CN107991828B (zh) * 2017-12-27 2023-10-20 哈尔滨学院 一种用于手机的微型光圈旋转式调节器
DE102018212116B4 (de) 2018-07-20 2021-05-06 Carl Zeiss Ag Objektivsystem
DE102018212119B4 (de) 2018-07-20 2020-07-09 Carl Zeiss Ag Objektivgrundkörper für ein Objektiv, Außengehäuse für ein Objektiv, Objektivsystem und Objektivbaugruppe
DE102018213387A1 (de) * 2018-08-09 2020-02-13 Robert Bosch Gmbh Objektivgehäusemodul für ein Objektiv einer Kamera, Kamera mit Objektivgehäusemodul und Verfahren zum Herstellen eines Objektivgehäusemoduls
EP4137857A1 (en) * 2018-08-10 2023-02-22 Canon Kabushiki Kaisha Accessory and camera system including the same
USD908162S1 (en) * 2018-08-24 2021-01-19 Samyang Optics Co., Ltd. Interchangeable lens for camera
JP6784299B2 (ja) * 2019-01-18 2020-11-11 株式会社ニコン レンズ鏡筒及び撮像装置
US11698525B2 (en) * 2019-09-06 2023-07-11 Tdk Taiwan Corp. Optical member driving mechanism
TWI802298B (zh) * 2022-02-25 2023-05-11 致伸科技股份有限公司 影像擷取裝置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006145704A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Olympus Corp レンズ鏡筒及び電子機器
JP2008176128A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Nikon Corp レンズ鏡筒
JP2009300928A (ja) * 2008-06-17 2009-12-24 Sigma Corp カメラアクセサリ及びカメラシステム
JP2010066412A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Sony Corp レンズ鏡筒及び撮像装置
JP2011007856A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Hoya Corp レンズ鏡筒

Family Cites Families (43)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2040227A1 (de) * 1970-08-13 1972-02-17 Leitz Ernst Gmbh Fotografisches Objektiv
JPS57130808U (ja) * 1981-02-09 1982-08-14
US4750821A (en) * 1984-08-24 1988-06-14 Canon Kabushiki Kaisha Zoom lens assembly
JP2773144B2 (ja) * 1988-08-05 1998-07-09 ミノルタ株式会社 ズームレンズを備えるカメラ
US5274409A (en) * 1989-09-11 1993-12-28 Minolta Camera Kabushiki Kaisha Camera with multiple lens driving modes
US5386740A (en) * 1991-09-30 1995-02-07 Asahi Kogaku Kogyo Kabushiki Kaisha Rotary feed mechanism
JP3007737B2 (ja) 1991-09-30 2000-02-07 旭光学工業株式会社 回転繰出機構
JPH05249364A (ja) * 1992-03-06 1993-09-28 Canon Inc カメラ及びズ−ムレンズ
JP3301799B2 (ja) * 1992-12-03 2002-07-15 キヤノン株式会社 カメラシステム
US5648836A (en) * 1993-02-18 1997-07-15 Canon Kabushiki Kaisha Optical apparatus with control device for controlling movable optical member
JP3212202B2 (ja) 1993-10-08 2001-09-25 オリンパス光学工業株式会社 交換レンズ鏡筒
JP2874603B2 (ja) * 1995-08-07 1999-03-24 ミノルタ株式会社 レンズ交換式カメラシステム
JPH09145978A (ja) * 1995-11-22 1997-06-06 Nikon Corp レンズ鏡筒
JPH09281375A (ja) 1996-04-17 1997-10-31 Olympus Optical Co Ltd レンズ鏡筒
JP2003259177A (ja) * 2002-03-04 2003-09-12 Minolta Co Ltd デジタルカメラ
JP2004163484A (ja) 2002-11-11 2004-06-10 Fuji Photo Optical Co Ltd レンズ鏡筒
JP4566616B2 (ja) * 2003-06-03 2010-10-20 キヤノン株式会社 レンズ装置
JP2005017376A (ja) 2003-06-23 2005-01-20 Olympus Corp 交換レンズ鏡筒
WO2005073773A1 (ja) 2004-01-30 2005-08-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. レンズ鏡筒およびレンズ鏡筒を備えた撮像装置、ならびにレンズ鏡筒の組立方法
JP4783552B2 (ja) * 2004-01-30 2011-09-28 パナソニック株式会社 レンズ鏡筒およびレンズ鏡筒を備えた撮像装置
JP2005227400A (ja) 2004-02-10 2005-08-25 Canon Inc 光学機器
JP4514211B2 (ja) 2005-02-16 2010-07-28 キヤノン株式会社 光学機器
JP4682044B2 (ja) * 2006-01-12 2011-05-11 キヤノン株式会社 撮像装置
CN2884234Y (zh) * 2006-03-30 2007-03-28 江雪峰 摄像头调焦器
JP2008026553A (ja) * 2006-07-20 2008-02-07 Fujifilm Corp カメラ及びレンズユニット
JP2008043875A (ja) * 2006-08-15 2008-02-28 Dainippon Printing Co Ltd ダイヘッド
JP5262446B2 (ja) 2007-08-31 2013-08-14 株式会社ニコン レンズ鏡筒、光学装置およびレンズ鏡筒の製造方法
WO2009041063A1 (ja) * 2007-09-28 2009-04-02 Panasonic Corporation カメラ本体、交換レンズユニットおよびカメラシステム
JP2010281846A (ja) * 2007-09-28 2010-12-16 Panasonic Corp カメラ本体、レンズ鏡筒およびカメラシステム
WO2010029686A1 (ja) * 2008-09-10 2010-03-18 パナソニック株式会社 レンズ鏡筒および撮像装置
US8240738B2 (en) 2009-02-04 2012-08-14 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle switch arrangement structure
JP2010179743A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Honda Motor Co Ltd 車両用スイッチの配置構造
JP2010190986A (ja) * 2009-02-16 2010-09-02 Suwa Optronics:Kk レンズ鏡筒および光学機器
JP2010204563A (ja) 2009-03-05 2010-09-16 Panasonic Corp レンズ鏡筒
CN101907759B (zh) * 2009-06-05 2011-08-17 北京红源光电技术公司 用于红外镜头的高精密调焦组件
JP5306916B2 (ja) * 2009-06-24 2013-10-02 Hoya株式会社 レンズ鏡筒の繰出収納構造
JP5330942B2 (ja) * 2009-09-17 2013-10-30 富士フイルム株式会社 レンズ装置
JP2011064973A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Fujifilm Corp レンズ装置
JP5337093B2 (ja) 2010-04-07 2013-11-06 パナソニック株式会社 レンズ鏡筒
US8749894B2 (en) * 2010-09-17 2014-06-10 Panasonic Corporation Lens barrel
JP5113237B2 (ja) * 2010-12-28 2013-01-09 富士フイルム株式会社 電子カメラ
US8807847B2 (en) * 2011-02-09 2014-08-19 Panasonic Corporation Lens barrel and imaging device
JP5874016B2 (ja) * 2011-02-09 2016-03-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 レンズ鏡筒および撮像装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006145704A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Olympus Corp レンズ鏡筒及び電子機器
JP2008176128A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Nikon Corp レンズ鏡筒
JP2009300928A (ja) * 2008-06-17 2009-12-24 Sigma Corp カメラアクセサリ及びカメラシステム
JP2010066412A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Sony Corp レンズ鏡筒及び撮像装置
JP2011007856A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Hoya Corp レンズ鏡筒

Also Published As

Publication number Publication date
US20140168792A1 (en) 2014-06-19
US9442270B2 (en) 2016-09-13
CN103765273A (zh) 2014-04-30
EP2749922B1 (en) 2018-08-08
WO2013027316A1 (ja) 2013-02-28
US20140169781A1 (en) 2014-06-19
US8855478B2 (en) 2014-10-07
JPWO2013027317A1 (ja) 2015-03-05
JP5958836B2 (ja) 2016-08-02
JP5935066B2 (ja) 2016-06-15
JPWO2013027315A1 (ja) 2015-03-05
WO2013027315A1 (ja) 2013-02-28
US20140169779A1 (en) 2014-06-19
JP5909659B2 (ja) 2016-04-27
EP2749922A1 (en) 2014-07-02
US8974130B2 (en) 2015-03-10
EP2749922A4 (en) 2015-05-13
CN103748492A (zh) 2014-04-23
CN103765273B (zh) 2016-03-02
WO2013027317A1 (ja) 2013-02-28
CN103748492B (zh) 2016-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5909659B2 (ja) レンズ鏡筒
JP5832264B2 (ja) 交換レンズ
JP4760293B2 (ja) レンズ鏡筒のカム機構
JP5011793B2 (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP4595783B2 (ja) レンズ鏡筒
JP4122519B2 (ja) レンズ鏡筒および撮像装置
JP2010117571A (ja) カメラ、カメラ用アクセサリ
JP5056971B2 (ja) レンズ鏡筒のカム機構
JP5566163B2 (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP2006067356A (ja) 電子的撮像装置
JP2007272105A (ja) ズームレンズ鏡筒ユニット、撮像装置、カメラ、携帯情報端末装置および携帯電話機
JP6140982B2 (ja) レンズ鏡筒およびこれを備えた光学機器
JP2009128712A (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP6022367B2 (ja) 撮影レンズ、撮像装置、及び光学素子
JP2011033847A (ja) レンズ装置および撮影装置
JP2011227328A (ja) レンズ鏡筒及び撮影装置
JP2022077414A (ja) レンズ駆動アクチュエータ及び携帯端末
JP2013130701A (ja) 撮像装置
JP2006251467A (ja) 撮像装置
JP2004252198A (ja) カメラのレンズ装置
JP2006065115A (ja) レンズ鏡筒および撮像装置
JP2008170792A (ja) 沈胴式レンズ鏡筒及び撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160118

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5909659

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151