WO2010029686A1 - レンズ鏡筒および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

 交換レンズユニット(2)は、第4レンズ群ユニット(78)と、第6レンズ群ユニット(77)と、フォーカスレンズユニット(75)と、ズームリングユニット(83)と、フォーカスモータ(64)と、レンズマイコン(40)と、を備えている。フォーカスモータ(64)は、第6レンズ群ユニット(77)に固定されており、電力を利用して第6レンズ群ユニット(77)に対してフォーカスレンズユニット(75)をZ軸方向に駆動する。レンズマイコン(40)は、ズームリングユニット(83)により撮像センサ(11)に対して第6レンズ群ユニット(77)が一方向に駆動されている場合に、フォーカスレンズユニット(75)が第6レンズ群ユニット(77)に対して一方向に駆動されるようにフォーカスモータ(64)を制御する。

Description

レンズ鏡筒および撮像装置
 本発明は、焦点距離を変更可能なレンズ鏡筒に関する。
 従来のデジタルカメラには、焦点が合う被写体の物点距離(以下、被写体距離ともいう)を実質的に一定に保ちながら焦点距離を変更可能なズームレンズ系が採用されている。例えば、ズームレンズ系は、コンパクトデジタルカメラや交換レンズ式のデジタルカメラに採用されている。
 例えば、従来のレンズ鏡筒では、ズーム機構の動作に伴い、フォーカスレンズを含むフォーカスレンズユニットをカム機構により光軸方向に移動させている。これにより、被写体距離を実質的に一定に保ちながら焦点距離を変更することができる(例えば、特許文献1を参照)。
特開2006-113289号公報 特開平8-278440号公報
 ところで、従来の交換レンズ式デジタルカメラでは、オートフォーカスの方式として位相差検出方式が採用されている。
 しかし、最近では、オートフォーカスの方式としてコントラスト検出方式が採用された交換レンズ式デジタルカメラが提案されている。このコントラスト検出方式では、例えば、フォーカスレンズユニットを光軸方向に動かしながら、フォーカスレンズユニットの各位置における評価値が画像データに基づいて求められる。評価値が一旦ピークを超えるまでフォーカスレンズユニットを移動させ、その後に、評価値が最大である位置まで戻すことで被写体像(被写体の光学像)を合焦させる。このように、コントラスト検出方式によるオートフォーカスにおいては、フォーカスレンズユニットを光軸方向に往復移動させる必要がある。
 また、動画撮影時には焦点を合わせ続ける必要があるため、継続的にフォーカスレンズユニットを往復移動させ評価値のピーク位置を検出する必要がある。
 このように、コントラスト検出方式を用いる場合、フォーカスレンズユニットを光軸方向に移動させるため、駆動速度を考慮するとフォーカスレンズユニットを小型化するのが好ましい。
 しかし、特許文献1に記載のレンズ鏡筒のように、フォーカスレンズユニットをカム機構で光軸方向に駆動する構成を採用すると、フォーカスレンズユニットの寸法が大きくなったり、あるいはフォーカスレンズユニットの重量が増大したりする。
 そこで、ズーム機構の駆動をユーザーの手動操作のみで行い、かつ、ズーム機構に対するフォーカスレンズユニットの駆動をアクチュエータのみで行うレンズ鏡筒を、本願の発明者は検討している。この場合、フォーカスレンズユニットおよびその周辺の構造が簡素化されるため、フォーカスレンズユニットの小型化が可能となる。
 この場合、ズームレンズ系を実現するために、フォーカスレンズユニットの移動軌跡をトラッキング情報として予め決定しておく必要がある(例えば、特許文献2を参照)。
 しかし、特許文献2に記載の移動軌跡では、広角端および望遠端の間に変曲点が存在するため、フォーカスレンズユニットの移動方向が変曲点の前後で変わり、フォーカスレンズユニットの駆動速度が変曲点周辺で低下する。フォーカスレンズユニットの駆動速度が低下すると、焦点距離の変化にフォーカスレンズユニットの駆動を追従させることができないおそれがある。
 本発明の課題は、フォーカスレンズユニットの駆動速度を高めることができるレンズ鏡筒および撮像装置を提供することにある。
 本発明に係るレンズ鏡筒は、被写体の光学像を撮像素子に結像するためのレンズ鏡筒であって、第1レンズユニットと、第2レンズユニットと、フォーカスレンズユニットと、ズーム機構と、フォーカスアクチュエータと、駆動制御部と、を備えている。第1レンズユニットは、第1レンズ素子と、第1レンズ素子を支持する第1レンズ支持枠と、を有している。第2レンズユニットは、第1レンズ素子に対して光軸方向に相対移動することで焦点距離を変化させるための第2レンズ素子と、第2レンズ素子を支持する第2レンズ支持枠と、を有している。フォーカスレンズユニットは、第1レンズ素子または第2レンズ素子に対して光軸方向に移動することで光学像のフォーカス状態を変化させるためのフォーカスレンズと、フォーカスレンズを支持するフォーカスレンズ支持枠と、を有している。ズーム機構は、第1レンズユニットおよび第2レンズユニットを光軸方向に相対移動させるための機構であって、ユーザーにより操作されるズーム操作部を有している。ズーム機構は、ズーム操作部に入力された操作力を、第1レンズユニットおよび第2レンズユニットのうち少なくとも一方に機械的に伝達する。フォーカスアクチュエータは、第2レンズユニットに固定され、電力を利用して第2レンズユニットに対してフォーカスレンズユニットを光軸方向に駆動する。駆動制御部は、ズーム機構により撮像素子に対して第2レンズユニットが一方向に駆動されている場合に、フォーカスレンズユニットが第2レンズユニットに対して一方向に駆動されるようにフォーカスアクチュエータを制御する。
 このレンズ鏡筒では、ズーム機構により撮像素子に対して第2レンズユニットが一方向に駆動されている場合に、フォーカスレンズユニットが第2レンズユニットに対して一方向に駆動される。このため、ズーム機構により第2レンズユニットが一方向に駆動されている間は、第2レンズユニットに対するフォーカスレンズユニットの移動方向が途中で変わらない。これにより、フォーカスレンズユニットの駆動速度が途中で低下せず、フォーカスレンズユニットの駆動速度を高めることができる。
 ここで、レンズ鏡筒には、カメラ本体と一体型のレンズ鏡筒の他に、交換レンズ式の撮像装置に用いられる交換レンズユニットも含まれる。撮像装置には、カメラ本体とレンズ鏡筒とが一体の撮像装置の他に、交換レンズ式の撮像装置も含まれる。撮像装置としては、例えばデジタルスチルカメラ、交換レンズ式のデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、カメラ付き携帯電話およびカメラ付きPDA(Personal Digital Assistant)が考えられる。また、撮像装置には、静止画のみ撮影可能な装置、動画のみ撮影可能な装置、静止画および動画が撮影可能な装置が含まれ得る。
デジタルカメラの概略構成図 カメラ本体の構成を示すブロック図 デジタルカメラの概略斜視図 (A)カメラ本体の上面図、(B)カメラ本体の背面図 交換レンズユニットの断面図(広角端) 交換レンズユニットの断面図(広角端) 交換レンズユニットの断面図(望遠端) 交換レンズユニットの断面図(望遠端) 第2レンズ群ユニットおよびフォーカスレンズユニットの分解斜視図 第2レンズ群ユニットおよびフォーカスレンズユニットの分解斜視図 フォーカスモータの概略断面図 ズームレンズ系を実現するためのトラッキングテーブル レンズマウント接点および電気基板周辺の斜視図 レンズマウント接点および電気基板周辺の平面図
 [第1実施形態]
 <デジタルカメラの概要>
 図1~図12を用いて、デジタルカメラ1について説明する。図1はデジタルカメラ1の概略構成図である。図1に示すように、デジタルカメラ1(撮像装置の一例)は、交換レンズ式のデジタルカメラであり、主に、カメラ本体3と、カメラ本体3に取り外し可能に装着された交換レンズユニット2(レンズ鏡筒の一例)と、を備えている。交換レンズユニット2は、レンズマウント95を介して、カメラ本体3の前面に設けられたボディーマウント4に装着されている。
 図2はカメラ本体3の構成を示すブロック図である。図3はデジタルカメラ1の概略斜視図である。図4(A)はカメラ本体3の上面図であり、図4(B)はカメラ本体3の背面図である。図5~図8は交換レンズユニット2の概略断面図である。図5および図6が広角端の状態を示しており、図7および図8が望遠端の状態を示している。図6は図5とは異なる平面における断面図である。図8は図7とは異なる平面における断面図である。図9および図10は第6レンズ群ユニット77およびフォーカスレンズユニット75の分解斜視図である。図11はフォーカスモータ64の概略断面図である。
 なお、本実施形態では、デジタルカメラ1に対して3次元直交座標系を設定する。光学系L(後述)の光軸AZ(光軸中心線の一例)はZ軸方向(光軸方向の一例)と一致している。X軸方向はデジタルカメラ1での縦撮り姿勢における水平方向と一致している。Y軸方向はデジタルカメラ1での横撮り姿勢における鉛直方向と一致している。また、以下の説明において、「前」とは、デジタルカメラ1の被写体側(Z軸方向正側)を、「後」とは、デジタルカメラ1の被写体側と反対側(ユーザー側、Z軸方向負側)を意味する。
 <交換レンズユニット>
 図1に示すように、交換レンズユニット2は、光学系Lと、光学系Lを支持するレンズ支持機構71と、フォーカス調節ユニット72と、絞り調節ユニット73と、振れ補正ユニット74と、レンズマイコン40(駆動制御部の一例)と、を有している。
 (1)光学系
 光学系Lは、被写体の光学像を形成するためのズームレンズ系であり、主に4つのレンズ群から構成されている。具体的には図5~図8に示すように、光学系Lは、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4(第1レンズ素子の一例)と、負の屈折力を有する第5レンズ群G5(フォーカスレンズの一例)と、正の屈折力を有する第6レンズ群G6(第2レンズ素子の一例、レンズ素子の一例)と、を有している。第1レンズ群G1~第6レンズ群G6は、それぞれ単一のレンズから構成されている。
 広角端から望遠端へのズーミング時には、第1レンズ群G1~第6レンズ群G6は、それぞれ被写体側へと光軸AZに沿ってZ軸方向へ移動する。絞りユニット62(開口絞り)は、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に配置されており、第3レンズ群G3と一体でZ軸方向に移動する。
 また、無限遠合焦状態から近接合焦状態へのフォーカシング時には、第5レンズ群G5が光軸AZに沿って被写体側へと移動する。
 さらに、デジタルカメラ1の動きに起因する光学像の振れを抑制するために、第3レンズ群G3が光軸AZと直交する2方向に移動する。
 (2)レンズ支持機構
 レンズ支持機構71は、光学系Lを移動可能に支持するための機構であり、レンズマウント95と、固定枠50と、カム筒51と、第1ホルダー52と、第1レンズ群支持枠53と、第2レンズ群支持枠54と、第3レンズ群支持枠56と、第4レンズ群支持枠57(第1レンズ支持枠の一例)と、第5レンズ群支持枠58(フォーカスレンズ支持枠の一例)と、第6レンズ群支持枠59(第2レンズ支持枠の一例、レンズ支持枠の一例)と、ズームリングユニット83(ズーム機構の一例)と、フォーカスリングユニット88と、を有している。
 レンズマウント95は、カメラ本体3のボディーマウント4に装着される部分であり、レンズマウント本体95aと、レンズマウント接点91(電気接点部の一例)と、電気基板94と、遮光枠60と、を有している。
 レンズマウント本体95aは固定枠50の像面側の端部に固定されている。レンズマウント本体95aには、遮光枠60と、レンズマウント接点91と、電気基板94と、が固定されている。遮光枠60は、撮像センサ11に不要光が入射するのを防止するための部材であり、レンズマウント本体95aの内側であって第6レンズ群G6の像面側に配置されている。レンズマウント接点91および電気基板94については後述する。
 固定枠50は、カム筒51を回転可能に支持する部材であり、レンズマウント95のレンズマウント本体95aに固定されている。固定枠50は、Z軸方向正側の端部に突起50aと、光軸AZ回りに等ピッチで配置された3本の貫通直進溝50bと、光軸AZ回りに等ピッチで配置された3本の貫通直進溝50cと、を有している。図5~図8では、貫通直進溝50bおよび50cは同一断面上に配置されているように描かれている。
 カム筒51は、内周に設けられた凹部51aと、3本の第1カム溝51bと、3本の第2カム溝51cと、3本の第3カム溝51dと、3本の第4カム溝51eと、3本の第5カム溝51fと、を有している。カム筒51の凹部51aには固定枠50の突起50aが挿入されているため、Z軸方向の相対移動が規制された状態で、固定枠50に対して回転可能なようにカム筒51が固定枠50により支持されている。
 第1レンズ群支持枠53は、第1ホルダー52に固定されており、第1レンズ群G1を支持している。第1ホルダー52は円周方向に等ピッチで配置された3本のカムピン52aを有している。カムピン52aが貫通直進溝50bに挿入されているため、第1ホルダー52は、固定枠50に対する光軸AZ回りの回転が規制されているが、固定枠50に対してZ軸方向に直進可能である。さらに、カムピン52aがカム筒51の第1カム溝51bに挿入されているため、固定枠50に対してカム筒51が光軸AZを中心に回転すると、カムピン52aが第1カム溝51bに案内されて、第1ホルダー52は固定枠50に対して回転することなくZ軸方向に直進する。なお、第1ホルダー52の先端には、偏光フィルタや保護フィルタ等の光学フィルタおよびコンバージョンレンズを取り付けるための雌ねじ部52cが形成されている。
 第2レンズ群支持枠54は、第2レンズ群G2を支持しており、円周方向に等ピッチで配置された3本のカムピン54aを有している。カムピン54aは貫通直進溝50cに挿入されているため、第2レンズ群支持枠54は、固定枠50に対する光軸AZ回りの回転が規制されているが、固定枠50に対してZ軸方向に直進可能である。さらに、カムピン54aがカム筒51の第2カム溝51cに挿入されているため、固定枠50に対してカム筒51が光軸AZを中心に回転すると、カムピン54aが第2カム溝51cに案内されて、第2レンズ群支持枠54は固定枠50に対して回転することなくZ軸方向に直進する。
 第3レンズ群支持枠56は、第3レンズ群G3が固定された補正レンズ支持枠55を光軸AZに直交する方向に移動可能なように支持しており、円周方向に等ピッチで配置された3本のカムピン55aを有している。カムピン55aが貫通直進溝50cに挿入されているため、第3レンズ群支持枠56は、固定枠50に対する光軸AZ回りの回転が規制されているが、固定枠50に対してZ軸方向に直進可能である。さらに、カムピン55aがカム筒51の第3カム溝51dに挿入されているため、固定枠50に対してカム筒51が光軸AZを中心に回転すると、カムピン54aが第3カム溝51dに案内されて、第3レンズ群支持枠56は固定枠50に対して回転することなくZ軸方向に直進する。
 第4レンズ群支持枠57は、第4レンズ群G4を支持しており、円周方向に等ピッチで配置された3本のカムピン57aを有している。カムピン57aが貫通直進溝50cに挿入されているため、第4レンズ群支持枠57は、固定枠50に対して光軸AZ回りの回転が規制されているが、固定枠50に対してZ軸方向に直進可能である。さらに、カムピン55aがカム筒51の第4カム溝51eに挿入されているため、固定枠50に対してカム筒51が光軸AZを中心に回転すると、カムピン55aが第4カム溝51eに案内されて、第4レンズ群ユニット78は固定枠50に対して回転することなくZ軸方向に直進する。
 図5~図8に示すように、撮像センサ11を基準とした第4レンズ群ユニット78の移動範囲は、第1移動範囲F4である。第1移動範囲F4のうち、広角端での第4レンズ群ユニット78の位置を第1位置F41とし、望遠端での第4レンズ群ユニット78の位置を第2位置F42とする。第1位置F41および第2位置F42の基準は、第4レンズ群ユニット78の像面側の面(より詳細には、第4レンズ群G4の像面側の面)である。
 第6レンズ群支持枠59は、第6レンズ群G6を支持しており、円周方向に等ピッチで配置された3本のカムピン59aを有している。第6レンズ群G6および第6レンズ群支持枠59により、第6レンズ群ユニット77(第2レンズユニットの一例)が構成されている。カムピン76が貫通直進溝50cに挿入されているため、第6レンズ群支持枠59は、固定枠50に対して光軸AZ回りの回転が規制されているが、固定枠50に対してZ軸方向に直進可能である。さらに、カムピン59aがカム筒51の第5カム溝51fに挿入されているため、固定枠50に対してカム筒51が光軸AZを中心に回転すると、カムピン59aが第5カム溝51fに案内されて、第6レンズ群ユニット77は固定枠50に対して回転することなくZ軸方向に直進する。第6レンズ群ユニット77は、光学系Lの中で最も像面側(Z軸方向負側)に配置されている。このため、交換レンズユニット2をカメラ本体3から取り外すと、レンズマウント95からは第6レンズ群G6が見える。
 第5レンズ群支持枠58は、第5レンズ群G5を支持しており、軸受け部58aと、廻り止め部58bと、ラック支持部58cと、突起58dと、を有している。第5レンズ群G5および第5レンズ群支持枠58によりフォーカスレンズユニット75が構成されている。フォーカスレンズユニット75は、光学系Lの中で像面側に配置されており、第6レンズ群ユニット77の被写体側に配置されている。このため、交換レンズユニット2をカメラ本体3から取り外すと、レンズマウント95からフォーカスレンズユニット75はほとんど見えず、ユーザーはフォーカスレンズユニット75に触れることができない。
 第6レンズ群支持枠59は、Z軸方向に延びる2本のガイドポール63a、63bの後側端部を支持している。第1ガイドポール支持板65aは、ガイドポール63aの前側端部を支持するための部材であり、第6レンズ群支持枠59の被写体側に固定されている。第2ガイドポール支持板65bは、ガイドポール63bの前側端部を支持するための部材であり、第6レンズ群支持枠59の被写体側に固定されている。軸受け部58aにはガイドポール63aが挿入されており、廻り止め部58bにはガイドポール63bが挿入されている。ガイドポール63aおよび63bにより、光軸AZ周りの回転が規制された状態で、第5レンズ群支持枠58はZ軸方向に移動可能に支持されている。
 ラック支持部58cは、軸受け部58aのZ軸方向正側に配置されており、ラック66を軸方向に一体で移動可能にかつ回転可能に支持している。ラック66は、複数の歯(図示せず)を有しており、フォーカスモータ64のリードスクリュ64b(後述)と噛み合っている。リードスクリュ64bの回転運動がラック66によりZ軸方向の直進運動に変換される。
 ラック支持部58cにはねじりコイルバネ68が取り付けられている。ねじりコイルバネ68はラック66に回転軸R2回り(図10に示すA方向)の回転力を付与している。この回転力により、ラック66はリードスクリュ64bに押し付けられている。これにより、ラック66とリードスクリュ64bとの間のバックラッシュを低減することができ、フォーカスレンズユニット75の位置精度を高めることができる。また、ラック66がリードスクリュ64bに常に押し付けられているため、リードスクリュ64bからラック66に駆動力を効率よく伝達することが可能となる。
 さらに、ねじりコイルバネ68は、ラック支持部58cとラック66との間でZ軸方向(回転軸R2に平行な方向)に圧縮されている。ねじりコイルバネ68はラック66に対して押付力Fを付与しており(図10参照)、ねじりコイルバネ68によりラック66はラック支持部58cにZ軸方向に押し付けられている。これにより、ラック66がラック支持部58cに対してZ軸方向に移動するのを抑制でき、フォーカスレンズユニット75の位置精度をさらに高めることができる。
 突起56dは、フォーカスレンズユニット75の原点を検出するための部分であり、フォトセンサ67(後述)の検出領域を通過可能な位置に設けられている。本実施の形態においては、フォーカスレンズ群である第5レンズ群G5が1枚のレンズから構成されているため、第5レンズ群G5の重量を例えば1g以下とすることができ、フォーカスモータ64の駆動速度を高めることができる。
 図5~図8に示すように、撮像センサ11を基準とした第4レンズ群ユニット78の移動範囲は、第2移動範囲F5である。第2移動範囲F5のうち、広角端でのフォーカスレンズユニット75の位置を第1位置F51とし、望遠端でのフォーカスレンズユニット75の位置を第2位置F52とする。第1位置F51および第2位置F52の基準は、フォーカスレンズユニット75の被写体側の面(より詳細には、第5レンズ群G5の被写体側の面)である。第1位置F51および第2位置F52は、無限遠のトラッキングテーブル100(後述)に基づいてフォーカスレンズユニット75が駆動されている場合のフォーカスレンズユニット75の位置である。
 図7および図8に示すように、第2移動範囲F5は前述の第1移動範囲F4と重なり合っている。第1位置F41は第1位置F51と第2位置F52との間に配置されている。第2位置F52は第1位置F41と第2位置F42との間に配置されている。
 ズームリングユニット83は、リングベース86と、ズームリング84(ズーム操作部の一例)と、ズームリング84の回転位置を検出するリニアポジションセンサ87と、を有している。ズームリング84の回転位置とは、ズームリング84の回転方向の位置を意味しており、ある基準位置からのズームリング84の回転角度ということもできる。
 ズームリング84は、円筒形状を有しており、固定枠50に固定されたリングベース86により、Z軸方向への移動が規制された状態で光軸AZ周りに回転可能に支持されている。ズームリング84はZ軸方向負側の端部に貫通穴84aを有している。貫通穴84aには、カム筒51に固定されたズーム駆動ピン85が挿入されている。これにより、カム筒51はズームリング84と光軸AZ周りに一体回転する。
 リニアポジションセンサ87は、ユーザーによるズームリング84の回転位置および回転方向を検出し、検出結果をレンズマイコン40に送信する。具体的には、リニアポジションセンサ87は、リングベース86に固定されており、半径方向外側に突出する摺動子87aを有している。この摺動子87aは、ズームリング84に形成されたカム溝84bに挿入されている。固定枠50に対してズームリング84が回転すると、カム溝84bに沿って摺動子87aはZ軸方向に移動する。リニアポジションセンサ87は、可変抵抗器を有しており、摺動子87aがこの可変抵抗器内にある磁気抵抗体上をスライドすることにより、両端に所定の電圧を付与した端子間において、摺動子87aのZ軸方向の位置に比例した出力(出力電圧)をリニアに得ることができる。リニアポジションセンサ87の出力を回転位置情報に変換することで、ズームリング84の回転位置を検出することが可能となる。ズームリング84の外周面には、光学系Lの焦点距離が表示されている。
 なお、第1レンズ群G1~第6レンズ群G6がレンズ支持機構71を介して機械的に連結されているため、第1レンズ群G1~第6レンズ群G6の絶対位置(例えば、撮像センサ11の受光面11aを基準とした位置)はズームリング84の回転位置と一定の関係を有している。したがって、ズームリング84の回転位置を検出することにより、例えばレンズマウント95に対する第1レンズ群G1~第6レンズ群G6の絶対位置を把握することができる。なお、ズームリング84は、例えば可動式のレバーのような他の構造を有していてもよい。
 フォーカスリングユニット88は、フォーカスリング89と、フォーカスリング89の回転角度を検出するフォーカスリング角度検出部90と、を有している。フォーカスリング89は、円筒形状を有しており、リングベース81により、Z軸方向の移動が規制された状態で光軸AZ周りに回転可能に支持されている。フォーカスリング89の回転角度および回転方向は、フォーカスリング角度検出部90により検出可能である。例えば、このフォーカスリング角度検出部90は、2つのフォトセンサ90aを有している。フォーカスリング89は、回転方向に等間隔で配置され半径方向内側に突出する複数の突起89aを有している。各フォトセンサは、発光部(図示せず)および受光部(図示せず)を有しており、発光部および受光部の間を複数の突起89aが通過することで、フォーカスリング89の回転角度および回転方向を検出することができる。なお、フォーカスリング89は、例えば可動式のレバーのような他の構造を有していてもよい。
 (3)フォーカス調節ユニット
 フォーカス調節ユニット72は、フォーカスモータ64(フォーカスアクチュエータの一例、アクチュエータの一例)と、フォーカス駆動制御部41と、フォトセンサ67(原点検出部の一例)と、を有している。フォーカスモータ64は、第6レンズ群ユニット77(より詳細には、第6レンズ群支持枠59)に固定されており、第6レンズ群ユニット77に対してフォーカスレンズユニット75をZ軸方向に駆動する。第6レンズ群ユニット77に対するフォーカスレンズユニット75の駆動は、フォーカスモータ64のみにより行われる。言い換えると、フォーカスモータ64がフォーカスレンズユニット75を駆動していない状態(例えば、フォーカスモータ64に電力が供給されていない状態)では、第6レンズ群ユニット77に対してフォーカスレンズユニット75を移動させることはできない。この場合、フォーカスレンズユニット75は第6レンズ群ユニット77と一体でZ軸方向に移動する。
 フォーカスモータ64は、エンコーダ付きステッピングモータであり、第6レンズ群ユニット77の第6レンズ群支持枠59に固定されている。具体的には図11に示すように、フォーカスモータ64は、ステッピングモータ64dと、エンコーダ64e(検出部の一例)と、を有している。
 ステッピングモータ64dは、モータ本体64s(アクチュエータ本体の一例)と、モータ本体64sからZ軸方向正側(被写体側)に突出した駆動シャフト64aと、を有している。駆動シャフト64aのZ軸方向負側(像面側)の端部にモータ本体64sが設けられているとも言える。モータ本体64sは、ステータを有しており、第6レンズ群G6の外周側に配置されている。駆動シャフト64aにはリードスクリュ64bが一体形成されている。リードスクリュ64bは、モータ本体64sのZ軸方向正側に配置されており、ラック66と噛み合っている。
 ステッピングモータ64dにはモータホルダー64mが固定されている。モータホルダー64mは、ホルダー本体64cと、先端受け部64hと、を有している。ホルダー本体64cは、駆動シャフト64aの回転軸R1に平行に延びる矩形のプレートである。先端受け部64hは、ホルダー本体64cと一体形成されており、駆動シャフト64aの端部を回転可能に支持している。駆動シャフト64aは、先端受け部64hおよび板バネ64iにより、スラスト方向(回転軸R1に平行な方向)に支持されている。駆動シャフト64aは、先端受け部64hおよびベアリング64jにより、ラジアル方向に支持されている。
 エンコーダ64eは、駆動シャフト64aの回転を検出するためのユニットであり、ステッピングモータ64dの端部に設けられている。エンコーダ64eは第6レンズ群G6の外周側に配置されており、センサマグネット64fと、磁気センサ64gと、を有している。エンコーダ64eは、ステッピングモータ64dに固定されたセンサ保護カバー64kにより保護されている。
 センサマグネット64fは、円筒状の部材であって、駆動シャフト64aの外周部に固定されている。センサマグネット64fの外周部には、N極およびS極が円周方向に交互に着磁されている。センサマグネット64fの外周側には、角度検出用の磁気センサ64gがセンサマグネット64fと半径方向に対向するように配置されている。
 磁気センサ64gは、2相式の磁気抵抗効果型センサであり、強磁性薄膜を有するMR素子により構成されている。このMR素子は、センサマグネット64fのN極からS極までの着磁ピッチの1/4間隔で駆動方向に設けられている。MR素子に流す電流の向きがセンサマグネット64fの着磁方向と垂直になる方向に、磁気センサ64gはセンサマグネット64fに対して配置されている。
 磁気センサ64gに印加した電圧を出力信号とすると、この出力信号は位相が90°異なる2つの正弦波状の波形(例えば、1回転当たり100波長程度)となる。この2つの信号波形をレンズマイコン40内の信号処理回路(図示せず)で変調内挿処理することにより、検出分解能を高めることができる。
 レンズマイコン40は、信号処理回路により処理された角度および電気位相のカウンタ値に基づいて、駆動シャフト64aの角度情報および電気位相角情報を算出する。レンズマイコン40は、算出された角度情報および電気位相角情報により、駆動指令値を計算する。フォーカス駆動制御部41は、この駆動指令値に応じて駆動電流をフォーカスモータ64に流し、フォーカスモータ64を駆動制御する。
 このように、フォーカスモータ64としてエンコーダ付きステッピングモータを用いてクローズドループ制御を行うことにより、駆動シャフト64aの回転角およびトルクを制御し、高速応答性、低消費電力化および低騒音化を達成することができる。
 さらには、エンコーダ64eにより常に駆動シャフト64aの回転角度を管理するため、従来のステッピングモータで問題となっている脱調が発生しない。よって、このエンコーダ付きステッピングモータをフォーカスモータ64として採用することにより、通常のステッピングモータでの最高スピードが800pps程度のところ、約4倍の3000pps以上の高速化を達成することが可能となる。
 なお、先述した駆動パルス数のカウントについては、フォーカスモータ64としたエンコーダ付きステッピングモータを用いる場合には、磁気センサ64gの出力値をカウントしてもよい。
 フォーカスモータ64で発生した駆動シャフト64aの回転運動は、ラック66によりフォーカスレンズユニット75のZ軸方向の直進運動に変換される。これにより、第6レンズ群ユニット77に対してフォーカスレンズユニット75がZ軸方向に移動可能となる。
 このデジタルカメラ1では、被写体距離を実質的に一定に保ちつつ焦点距離を変更できるズームレンズ系を実現するために、レンズマイコン40に予め記憶されているトラッキングテーブルに基づいてフォーカス調節ユニット72によりフォーカスレンズユニット75が駆動される。ここでは、このようなトラッキング方式を電子トラッキングと呼ぶ。
 トラッキングテーブルとは、焦点距離が変化しても焦点が合う被写体距離が実質的に一定に保たれるフォーカスレンズユニット75の位置(より詳細には、第6レンズ群ユニット77に対するフォーカスレンズユニット75の位置)を示す情報である。被写体距離が実質的に一定とは、被写体距離の変化量が所定の被写界深度内に収まることを意味している。電子トラッキングについては後述する。
 また、第6レンズ群ユニット77には、フォーカスレンズユニット75の原点位置を検出するフォトセンサ67が搭載されている。このフォトセンサ67は発光部(図示せず)と受光部(図示せず)とを有している。発光部と受光部との間を第3レンズ群支持枠56の突起56dが通過すると、フォトセンサ67は突起56dの有無を検出できる。つまり、フォトセンサ67により、第6レンズ群ユニット77に対するフォーカスレンズユニット75の原点位置を検出することが可能となる。言い換えれば、フォトセンサ67は、第2レンズ群G2に対する第3レンズ群G3の原点位置を検出する原点検出器である。レンズマイコン40は、第3レンズ群G3を原点位置に駆動し、フォトセンサ67からの信号によりフォーカスレンズユニット75(第3レンズ群G3)が原点位置にあることを認識する。
 フォトセンサ67により検出できる原点位置は第6レンズ群ユニット77に対して移動することがない絶対位置である。このため、フォーカスレンズユニット75の位置を第6レンズ群ユニット77に対して原点位置にリセットする際には、フォトセンサ67により原点検出用の突起56dが検出される位置までフォーカスレンズユニット75を駆動する。例えば、デジタルカメラ1の電源スイッチ25をオフにすると、フォーカスレンズユニット75の現在位置に関わらず、第3レンズ群支持枠56の突起56dがフォトセンサ67に検出される位置までフォーカスレンズユニット75がフォーカスモータ64により駆動される。フォーカスレンズユニット75の駆動完了後、デジタルカメラ1の電源がオフになる。逆に、デジタルカメラ1の電源スイッチ25をオンにすると、フォーカスモータ64によりフォーカスレンズユニット75がトラッキングテーブルに基づいて求められた所定の位置まで駆動される。なお、原点検出器は、フォトセンサに限られず、例えば、マグネットおよび磁気センサを組み合わせることで実現されてもよい。
 (4)絞り調節ユニット
 絞り調節ユニット73は、第3レンズ群支持枠56に固定された絞りユニット62と、絞りユニット62を駆動する絞り駆動モータ(図示せず)と、絞り駆動モータを制御する絞り駆動制御部42と、を有している。絞り駆動モータは、例えばステッピングモータである。絞り駆動モータは、絞り駆動制御部42から入力される駆動信号に基づいて駆動される。絞り駆動モータで発生した駆動力により、絞り羽根62aが開方向および閉方向に駆動される。絞り羽根62aを駆動することで光学系Lの絞り値を変更することができる。
 (5)振れ補正ユニット
 振れ補正ユニット74は、交換レンズユニット2およびカメラ本体3の動きに起因する光学像の振れを抑制するためのユニットであり、電磁アクチュエータ46と、位置検出センサ47と、振れ補正用マイコン48と、を有している。
 電磁アクチュエータ46は補正レンズ支持枠55を光軸AZに直交する方向に駆動する。具体的には、電磁アクチュエータ46は、例えばマグネット(図示せず)とコイル(図示せず)とを有している。例えば、コイルは補正レンズ支持枠55に設けられており、マグネットは第3レンズ群支持枠56に固定されている。
 位置検出センサ47は、第3レンズ群支持枠56に対する補正レンズ支持枠55の位置を検出するためのセンサであり、例えばホール素子である。交換レンズユニット2には、ジャイロセンサなどの動き検出センサ(図示せず)が搭載されている。振れ補正用マイコン48は、位置検出センサ47の検出結果および動き検出センサの検出結果に基づいて、電磁アクチュエータ46を制御する。これにより、デジタルカメラ1の動きに起因する被写体像の振れを抑制することができる。
 なお、被写体像の振れを抑制する方法として、撮像センサ11から出力される画像データに基づいて画像に表れる振れを補正する電子式振れ補正を適用してもよい。また、光学像の振れを抑制する方法として、撮像センサ11を光軸AZと直交する2方向に駆動するセンサシフト方式を適用してもよい。
 (6)レンズマイコン
 レンズマイコン40は、CPU(図示せず)、ROM(図示せず)およびメモリ40aを有しており、ROMに格納されているプログラムがCPUに読み込まれることで、様々な機能を実現し得る。例えば、レンズマイコン40は、フォトセンサ67の検出信号によりフォーカスレンズユニット75が原点位置にあることを認識することができる。
 メモリ40aは、不揮発性メモリであり、電力供給が停止している状態でも記憶している情報を保持できる。メモリ40aには、例えば交換レンズユニット2に関する情報(レンズ情報)やズームレンズ系を実現するためのトラッキングテーブル(後述)が格納されている。レンズマイコン40は、このトラッキングテーブルに基づいてフォーカスモータ64を制御し、フォーカスモータ64によりフォーカスレンズユニット75がZ軸方向に駆動される。以下、トラッキングテーブルに基づいてフォーカスレンズユニット75の位置を焦点距離の変化に追従させる動作を、電子トラッキングという。
 レンズマイコン40は、フォーカスモータ64のパルス数をカウントするためのカウンタ40bを有している。カウンタ40bは、フォーカスレンズユニット75をZ軸方向正側に駆動した場合、カウントを「+1」とし、フォーカスレンズユニット75をZ軸方向負側に駆動した場合、カウントを「-1」とする。このように、カウンタ40bでフォーカスモータ64の駆動パルス数をカウントすることで、レンズマイコン40は、第2レンズ群G2に対する第3レンズ群G3の相対位置(第6レンズ群ユニット77に対するフォーカスレンズユニット75の位置)を把握することができる。
 例えば、フォーカスモータ64のリードスクリュ64bの1回転当たり、ラック66が0.3mmだけZ軸方向に駆動される。マグネット(図示せず)が10極であるフォーカスモータ64を1-2相励磁にて駆動する場合、1パルス当たり、0.3/20/2=0.0075mm(7.5μm)だけラック66がZ軸方向に駆動される。マイクロステップ駆動時には、さらに細かい単位でラック66を駆動できる。ステッピングモータを用いることで、細かい単位でフォーカスレンズユニット75を駆動することができ、例えば反転駆動時のバックラッシュを小さくすることができる。つまり、フォーカスモータ64としてステッピングモータを選定することで、高精度なフォーカス調節を実現できる。また、駆動パルス数をカウントすることで、第6レンズ群ユニット77に対するフォーカスレンズユニット75の現在位置を把握でき、さらにフォーカスレンズユニット75の駆動量を算出することができる。
 <カメラ本体>
 図1~図4(B)を用いてカメラ本体3の概略構成について説明する。図1~図4(B)に示すように、カメラ本体3は、筐体3aと、ボディーマウント4と、操作ユニット39と、画像取得部35と、画像表示部36と、ファインダ部38と、ボディーマイコン10と、バッテリー22と、を有している。
 (1)筐体
 筐体3aは、カメラ本体3の外装部を構成している。図4(A)および図4(B)に示すように、筐体3aの前面には、ボディーマウント4が設けられており、筐体3aの背面および上面には、操作ユニット39が設けられている。具体的には、筐体3aの背面には、表示部20と、電源スイッチ25と、モード切り換えダイヤル26と、十字操作キー27と、メニュー設定ボタン28と、設定ボタン29と、撮影モード切り換えボタン34と、動画撮影操作ボタン24が設けられている。筐体3aの上面には、シャッターボタン30が設けられている。
 (2)ボディーマウント
 ボディーマウント4は、交換レンズユニット2のレンズマウント95が装着される部分であり、レンズマウント接点91と電気的に接続可能なボディー側接点(図示せず)を有している。ボディーマウント4およびレンズマウント95を介して、カメラ本体3は交換レンズユニット2とデータの送受信が可能である。例えば、ボディーマイコン10(後述)は、ボディーマウント4およびレンズマウント95を介して露光同期信号などの制御信号をレンズマイコン40に送信する。
 (3)操作ユニット
 図4(A)および図4(B)に示すように、操作ユニット39は、ユーザーが操作情報を入力するための各種操作部材を有している。例えば、電源スイッチ25は、デジタルカメラ1あるいはカメラ本体3の電源の入切を行うためのスイッチである。電源スイッチ25により電源がオン状態になると、カメラ本体3および交換レンズユニット2の各部に電源が供給される。
 モード切り換えダイヤル26は、静止画撮影モード、動画撮影モードおよび再生モード等の動作モードを切り換えるためのダイヤルであり、ユーザーはモード切り換えダイヤル26を回転させて動作モードを切り換えることができる。モード切り換えダイヤル26により静止画撮影モードが選択されると、動作モードを静止画撮影モードへ切り換えることができ、モード切り換えダイヤル26により動画撮影モードが選択されると、動作モードを動画撮影モードへ切り換えることができる。動画撮影モードでは、基本的に動画撮影が可能となる。さらに、モード切り換えダイヤル26により再生モードが選択されると、動作モードを再生モードへ切り換えることができ、表示部20に撮影画像を表示させることができる。
 十字操作キー27は、ユーザーが上下左右の方向を選択できるボタンである。十字操作キー27を用いて、例えば表示部20に表示された各種メニュー画面から所望のメニューを選択することができる。
 メニュー設定ボタン28はデジタルカメラ1の各種動作を設定するためのボタンである。設定ボタン29は各種メニューの実行を確定するためのボタンである。
 動画撮影操作ボタン24は、動画撮影の開始および停止を指示するためのボタンである。モード切り換えダイヤル26において選択された動作モードが静止画撮影モードまたは再生モードであっても、この動画撮影操作ボタン24を押すことにより、モード切り換えダイヤル26での設定内容に関係なく、強制的に動作モードが動画撮影モードに移行し、動画撮影が開始される。さらに、動画撮影中に、この動画撮影操作ボタン24が押されると、動画撮影が終了し、モード切り換えダイヤル26において選択された動作モード、すなわち動画撮影開始前の動作モードへと移行する。例えば、動画撮影操作ボタン24が押される際にモード切り換えダイヤル26により静止画撮影モードが選択されている場合は、動画撮影操作ボタン24が再度押された後に動作モードが自動的に静止画撮影モードへと移行する。
 シャッターボタン30は、撮影の際にユーザーによって操作される。シャッターボタン30が操作されると、タイミング信号がボディーマイコン10に出力される。シャッターボタン30は、半押し操作と全押し操作が可能な2段式のスイッチである。ユーザーが半押し操作すると測光処理および測距処理を開始する。シャッターボタン30を半押しの状態でユーザーがシャッターボタン30を全押し操作すると、タイミング信号が出力され、画像取得部35で画像データが取得される。
 さらに、図2に示すように、カメラ本体3の前面には、交換レンズユニット2をカメラ本体3から取り外すためのレンズ取り外しボタン99が設けられている。レンズ取り外しボタン99は、例えばユーザーに押されるとオン状態になる接点(図示せず)を有しており、ボディーマイコン10と電気的に接続されている。レンズ取り外しボタン99が押されると、内蔵されている接点がオンになり、ボディーマイコン10はレンズ取り外しボタン99が押されたことを認識することができる。
 (4)画像取得部
 画像取得部35は主に、光電変換を行うCCD(Charge Coupled Device)などの撮像センサ11(撮像素子の一例)と、撮像センサ11の露光状態を調節するシャッターユニット33と、ボディーマイコン10からの制御信号に基づいてシャッターユニット33の駆動を制御するシャッター制御部31と、撮像センサ11の動作を制御する撮像センサ駆動制御部12と、を有している。
 撮像センサ11は、光学系Lにより形成される光学的な像を電気的な信号に変換する、例えばCCD(Charge Coupled Device)センサである。撮像センサ11は、撮像センサ駆動制御部12により発生されるタイミング信号により駆動制御される。なお、撮像センサ11はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサでもよい。
 シャッター制御部31は、タイミング信号を受信したボディーマイコン10から出力される制御信号にしたがって、シャッター駆動アクチュエータ32を駆動し、シャッターユニット33を動作させる。
 なお、本実施形態では、オートフォーカス方式として、撮像センサ11で生成された画像データを利用するコントラスト検出方式が採用されている。コントラスト検出方式を用いることにより、高精度なフォーカス調節を実現することができる。
 (5)ボディーマイコン
 ボディーマイコン10は、カメラ本体3の中枢を司る制御装置であり、操作ユニット39に入力された操作情報に応じて、デジタルカメラ1の各部を制御する。具体的には、ボディーマイコン10にはCPU、ROM、RAMが搭載されており、ROMに格納されたプログラムがCPUに読み込まれることで、ボディーマイコン10は様々な機能を実現することができる。例えば、ボディーマイコン10は、交換レンズユニット2がカメラ本体3に装着されたことを検知する機能、あるいは交換レンズユニット2から焦点距離情報などのデジタルカメラ1を制御する上で必要な情報を取得する機能を有している。
 ボディーマイコン10は、電源スイッチ25、シャッターボタン30、モード切り換えダイヤル26、十字操作キー27、メニュー設定ボタン28および設定ボタン29の信号を、それぞれ受信可能である。また、ボディーマイコン10内のメモリ10aには、カメラ本体3に関する各種情報が格納されている。メモリ10aは、不揮発性メモリであり、電力供給が停止している状態でも記憶している情報を保持できる。
 また、ボディーマイコン10は、垂直同期信号を定期的に生成し、垂直同期信号の生成と並行して、垂直同期信号に基づいて露光同期信号を生成する。ボディーマイコン10が垂直同期信号を基準とした露光開始タイミングおよび露光終了タイミングを予め把握しているために、ボディーマイコン10は露光同期信号を生成できる。ボディーマイコン10は、垂直同期信号をタイミング発生器(図示省略)に出力し、露光同期信号をボディーマウント4およびレンズマウント95を介してレンズマイコン40に一定の周期で出力する。レンズマイコン40は、露光同期信号に同期して、フォーカスレンズユニット75の位置情報を取得する。
 撮像センサ駆動制御部12は、垂直同期信号に基づいて、撮像センサ11の読み出し信号と電子シャッター駆動信号とを一定の周期で生成する。撮像センサ駆動制御部12は、読み出し信号および電子シャッター駆動信号に基づいて、撮像センサ11を駆動する。すなわち、撮像センサ11は、読み出し信号に応じて、撮像センサ11内に多数存在する光電変換素子(図示せず)で生成された画素データを垂直転送部(図示せず)に読み出す。
 また、ボディーマイコン10は、レンズマイコン40を介してフォーカス調節ユニット72(後述)を制御する。
 撮像センサ11から出力された画像信号は、アナログ信号処理部13から、A/D変換部14、デジタル信号処理部15、バッファメモリ16および画像圧縮部17へと、順次送られて処理される。アナログ信号処理部13は、撮像センサ11から出力される画像信号にガンマ処理等のアナログ信号処理を施す。A/D変換部14は、アナログ信号処理部13から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。デジタル信号処理部15は、A/D変換部14によりデジタル信号に変換された画像信号に対してノイズ除去や輪郭強調等のデジタル信号処理を施す。バッファメモリ16は、RAM(Random Access Memory)であり、画像信号を一旦記憶する。バッファメモリ16に記憶された画像信号は、画像圧縮部17から画像記録部18へと、順次送られて処理される。バッファメモリ16に記憶された画像信号は、画像記録制御部19の命令により読み出されて、画像圧縮部17に送信される。画像圧縮部17に送信された画像信号のデータは、画像記録制御部19の命令に従って画像信号に圧縮処理される。画像信号は、この圧縮処理により、元のデータより小さなデータサイズになる。画像信号の圧縮方法として、例えば1フレームの画像信号毎に圧縮するJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式が用いられる。その後、圧縮された画像信号は、画像記録制御部19により画像記録部18に記録される。ここで、動画を記録する場合、複数の画像信号をそれぞれ1フレームの画像信号毎に圧縮するJPEG方式を用いることもでき、また、複数のフレームの画像信号をまとめて圧縮するH.264/AVC方式を用いることもできる。
 画像記録部18は、画像記録制御部19の命令に基づいて、画像信号と記録すべき所定の情報とを関連付けて静止画ファイルまたは動画ファイルを作成する。そして、画像記録部18は、画像記録制御部19の命令に基づいて、静止画ファイルまたは動画ファイルを記録する。画像記録部18は、例えば内部メモリおよび/または着脱可能なリムーバブルメモリである。なお、画像信号とともに記録すべき所定の情報には、画像を撮影した際の日時と、焦点距離情報と、シャッタースピード情報と、絞り値情報と、撮影モード情報とが含まれる。静止画ファイルは、例えばExif(登録商標)形式やExif(登録商標)形式に類する形式である。また、動画ファイルは、例えばH.264/AVC形式やH.264/AVC形式に類する形式である。
 (6)画像表示部
 画像表示部36は、表示部20と、画像表示制御部21と、を有している。表示部20は例えば液晶モニタである。表示部20は、画像表示制御部21からの命令に基づいて、画像記録部18あるいはバッファメモリ16に記録された画像信号を可視画像として表示する。表示部20での表示形態としては、画像信号のみを可視画像として表示する表示形態や、画像信号と撮影時の情報とを可視画像として表示する表示形態が考えられる。
 (7)ファインダ部
 ファインダ部38は、撮像センサ11により取得された画像を表示する液晶ファインダ8と、筐体3aの背面に設けられたファインダ接眼窓9と、を有している。ユーザーは、ファインダ接眼窓9を覗くことで液晶ファインダ8に表示された画像を視認することができる。
 (8)バッテリー
 バッテリー22は、カメラ本体3の各部に電力を供給し、さらにレンズマウント95を介して交換レンズユニット2に電力を供給する。本実施形態ではバッテリー22は充電池である。なお、バッテリー22は、乾電池でもよいし、電源コードにより外部から電力供給が行われる外部電源であってもよい。
 <トラッキングテーブル>
 デジタルカメラ1では、被写体距離を実質的に一定に保ちつつ焦点距離が変更できるようにするために、フォーカス調節ユニット72により電子トラッキングが行われる。具体的には図12に示すように、電子トラッキングを行うために、トラッキングテーブル100を含むトラッキング情報がメモリ40aに格納されている。このトラッキングテーブル100は、ズームリング84の回転位置とフォーカスレンズユニット75の第6レンズ群ユニット77に対するZ軸方向の位置との関係を示している。例えば、被写体距離が0.3m、1.0mおよび無限遠(∞)に対応する3つのトラッキングテーブル100がメモリ40aに格納されている。
 トラッキングテーブル100は、ズームリング84の回転位置およびフォーカスレンズユニット75のZ軸方向の位置がいくつかに分割された離散的な情報である。一般的には、分割数は、ズームリング84を回転させても被写体距離が所定の被写界深度内に納まるように決定されている。
 ズームリング84の回転位置(回転方向の位置)はリニアポジションセンサ87により検出することができる。この検出結果およびトラッキングテーブル100に基づいて、レンズマイコン40は、第6レンズ群ユニット77に対するフォーカスレンズユニット75のZ軸方向の位置を決定することができる。
 図12に示すように、各トラッキングテーブル100は、広角端から望遠端まで緩やかに曲がった曲線で示される。光学系Lの状態が広角端から望遠端まで変化する間に、フォーカスレンズユニット75は第6レンズ群ユニット77から離れるように移動する。
 このトラッキングテーブル100は広角端および望遠端の間に変曲点を有していない。変曲点とは、ズームリング84が広角端から望遠端まで操作される間にフォーカスレンズユニット75の駆動方向が変わる点である。つまり、レンズマイコン40は、ズームリングユニット83により撮像センサ11に対して第6レンズ群ユニット77が一方向に駆動されている場合には、フォーカスレンズユニット75が第6レンズ群ユニット77に対して一方向に駆動されるようにフォーカスモータ64を制御する。また、本実施形態では、ズームリング84の操作時に、広角端から望遠端にかけて、あるいは、望遠端から広角端にかけて、第6レンズ群ユニット77は撮像センサ11に対して一方向にのみ移動するように設けられている。
 さらに、光学系Lの状態が広角端から望遠端まで変化する間に、第6レンズ群G6(第6レンズ群ユニット77)は撮像センサ11から離れるように(図12では上方向に)移動し、フォーカスレンズユニット75も撮像センサ11からさらに離れるように(図12では上方向に)移動する。つまり、本実施形態では、撮像センサ11に対する第6レンズ群ユニット77の移動方向と第6レンズ群ユニット77に対するフォーカスレンズユニット75の移動方向とが同じである。
 具体的には、図12に示す無限遠のトラッキングテーブル100に基づいてフォーカスレンズユニット75が駆動される場合、第6レンズ群ユニット77が撮像センサ11に対して距離FだけZ軸方向に移動する際、フォーカスレンズユニット75は第6レンズ群ユニット77に対して距離GだけZ軸方向に移動する。結果として、フォーカスレンズユニット75は、距離Gと距離Fの総和である距離Hだけ、撮像センサ11に対してZ軸方向に移動する。
 このように、フォーカスレンズユニット75の駆動距離に第6レンズ群ユニット77の移動距離が加わるため、撮像センサ11に対するフォーカスレンズユニット75の移動距離を大きく確保することができる。
 第6レンズ群ユニット77に対するフォーカスレンズユニット75の原点位置Dは、フォトセンサ67により検出され、図12では一点鎖線で示されている。本実施形態では、原点位置Dは、無限遠のトラッキングテーブル100におけるフォーカスレンズユニット75の第3移動範囲E(第1位置E1および第2位置E2の間)の中央に位置している。第1位置E1は、無限遠のトラッキングテーブル100において広角端に対応するフォーカスレンズユニット75の位置である。第2位置E2は、無限遠のトラッキングテーブル100において望遠端に対応するフォーカスレンズユニット75の位置である。
 このように、原点位置Dを中央に配置することにより、デジタルカメラ1の電源オン時に、いずれの位置にも比較的素早くフォーカスレンズユニット75を移動させることができる。
 なお、無限遠のトラッキングテーブル100を基準に原点位置Dを決定しているのは、ユーザーがデジタルカメラ1の電源を入れて被写体を撮影する際に、無限遠の位置にある被写体を撮影する確率が高いためである。
 また、トラッキングテーブル100は、いくつかに分割された離散的な情報ではなく多項式で表されてもよい。ズームリング84の回転位置の代わりに、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2または第4レンズ群G4のZ軸方向の位置情報を用いてもよい。第6レンズ群ユニット77に対するフォーカスレンズユニット75のZ軸方向の位置とは、第6レンズ群ユニット77に対する第3レンズ群G3のZ軸方向の位置、あるいは、第2レンズ群G2に対する第3レンズ群G3のZ軸方向の位置と言い換えることもできる。
 <レンズマウントの詳細構成>
 図13および図14を用いて、レンズマウント95の詳細について説明する。図13は撮像センサ11側から見た場合のレンズマウント接点91および電気基板94周辺の概略斜視図である。図14は撮像センサ11側から見た場合のレンズマウント接点91および電気基板94周辺の概略平面図である。図13は、広角端の状態を示しており、例えば図5および図6に示す状態に対応している。
 前述のように、レンズマウント95は、レンズマウント本体95aと、レンズマウント接点91(電気接点部の一例)と、電気基板94と、遮光枠60と、を有している。
 レンズマウント接点91は、ボディーマウント4に設けられたボディーマウント接点(図示せず)と電気的に接続可能であり、複数の電気接点91a(本実施形態では、11個の電気接点91a)と、電気接点91aを支持する接点支持枠91bと、フレキシブルプリントケーブル96と、コネクタ96aと、を有している。
 電気接点91aを支持する接点支持枠91bと、を有している。電気接点91aは光軸AZを中心とした円弧に沿った方向に等ピッチで配置されている。接点支持枠91bは光軸AZを中心とした円弧状の部材である。フレキシブルプリントケーブル96は電気接点91aと接続されている。コネクタ96aはフレキシブルプリントケーブル96と電気基板94とを電気的に接続している。
 電気基板94は、レンズマウント本体95aの被写体側に配置されており、レンズマウント本体95aに固定されている。電気基板94にはレンズマイコン40などの各種電子部品が実装されている。電気基板94はコネクタ96aを介してレンズマウント接点91と電気的に接続されている。
 図13および図14に示すように、Z軸方向から見た場合に、レンズマウント接点91は、第6レンズ群G6に対してフォーカスモータ64と反対側に配置されている。より詳細には、レンズマウント接点91の中心Cを通り第6レンズ群G6の光軸AZに直交する線を第1仮想線Pとした場合、フォーカスモータ64は、第1仮想線Pおよび光軸AZに直交する第2仮想線M1に対してレンズマウント接点91と反対側に配置されている。つまり、図13および図14では、第2仮想線M1よりも上側の範囲Mにフォーカスモータ64は配置されている。
 また、フォーカスモータ64は、第6レンズ群G6の光軸AZを基準にレンズマウント接点91(より詳細には、レンズマウント接点91の中心C周辺部)と点対称な位置に配置されている。より詳細には、接点支持枠91bは、第1端部91cと、第2端部91dと、を有している。光軸AZに直交し第1端部91cを通る線を第3仮想線N1とする。光軸AZに直交し第2端部91dを通る線を第4仮想線N2とする。フォーカスモータ64が光軸AZを基準にレンズマウント接点91と点対称な位置に配置されているとは、Z軸方向から見た場合、フォーカスモータ64が第3仮想線N1と第4仮想線N2との間の範囲Nに配置されていることを意味している。
 第1仮想線Pは、フォーカスモータ64と重なり合っており、フォーカスモータ64の回転軸R1と交差している。つまり、回転軸R1、光軸AZおよびレンズマウント接点91の中心Cは、Z軸方向から見た場合に一直線上に配置されている。
 このように、第6レンズ群G6に対してレンズマウント接点91がフォーカスモータ64と反対側に配置されているため、フォーカスモータ64をレンズマウント接点91から離れた位置に配置することができる。これにより、フォーカスモータ64のエンコーダ64eがレンズマウント接点91で発生するノイズの影響を受けにくくなり、エンコーダ64eでの検出精度の低下を抑制できる。
 また、Z軸方向から見た場合に、コネクタ96aは第6レンズ群G6に対してフォーカスモータ64と反対側に配置されている。より詳細には、コネクタ96aは、レンズマウント接点91に対してフォーカスモータ64と反対側に配置されている。つまり、レンズマウント接点91よりもコネクタ96aの方がフォーカスモータ64から離れた位置に配置されている。さらに、Z軸方向から見た場合に、コネクタ96aは第1仮想線Pと重なり合っている。これにより、エンコーダ64eがコネクタ96aで発生するノイズの影響を受けにくくなる。
 また、電気基板94は、第6レンズ群G6を取り囲むように第6レンズ群G6の外周側に配置されており、フォーカスモータ64に対応する位置に切欠き94aを有している。より詳細には、電気基板94は、概ねC字形状を有しており、フォーカスモータ64の側方に配置された第1基板端部94bと、第2基板端部94cと、を有している。切欠き94aは第1基板端部94bおよび第2基板端部94cにより形成されている。
 このように、電気基板94が環状ではなく概ねC字形状を有しているため、フォーカスモータ64のZ軸方向の移動範囲内に電気基板94を配置しても、フォーカスモータ64が電気基板94と接触しない。このため、交換レンズユニット2の小型化を図ることができる。
 <デジタルカメラの動作>
 デジタルカメラ1の動作について説明する。
 (1)撮影モード
 このデジタルカメラ1は、2つの撮影モードを有している。具体的には、デジタルカメラ1は、ユーザーがファインダ接眼窓9で被写体を観察するファインダ撮影モードと、ユーザーが表示部20で被写体を観察するモニタ撮影モードと、を有している。
 ファインダ撮影モードでは、例えば画像表示制御部21が液晶ファインダ8を駆動する。この結果、液晶ファインダ8には、撮像センサ11により取得された被写体の画像(いわゆるスルー画像)が表示される。
 モニタ撮影モードでは、例えば画像表示制御部21により表示部20が駆動され、表示部20に被写体の実時間画像が表示される。この2つの撮影モードの切り換えは、撮影モード切り換えボタン34にて行うことができる。
 (2)ズーム動作
 次に、ユーザーがズーム操作を行う際の交換レンズユニット2の動作を説明する。
 ユーザーによりズームリング84が回転操作されると、ズームリング84とともにカム筒51が回転する。カム筒51が光軸AZ周りに回転すると、第1ホルダー52は、カム筒51の第1カム溝51bに案内され、固定枠50に対してZ軸方向に直進する。また、第2レンズ群支持枠54、第3レンズ群支持枠56、第4レンズ群ユニット78および第6レンズ群ユニット77も、カム筒51の第2カム溝51c、第3カム溝51d、第4カム溝51eおよび第5カム溝51fに案内され、固定枠50に対してZ軸方向に直進する。よって、ズームリング84を回転操作することにより、交換レンズユニット2の状態を、図5および図6に示す広角端の状態から図7および図8に示す望遠端の状態まで変化させることができる。これにより、ズームリング84の回転位置を調節することで、所望のズーム位置にて被写体を撮影することが可能となる。
 このとき、ズームリング84の回転操作により第6レンズ群ユニット77はZ軸方向に機械的に駆動されるが、フォーカスレンズユニット75のみは、被写体距離が実質的に一定に保たれるように、メモリ40aに予め記憶されたトラッキングテーブル100に基づき、フォーカス調節ユニット72により電気的に駆動制御される。例えば、トラッキングテーブル100に基づいてフォーカスモータ64によりフォーカスレンズユニット75を駆動することで、広角端から望遠端に移動した場合や望遠端から広角端に移動した場合も、無限遠にて合焦した状態を維持する。
 より詳細には、ズームリング84が回転操作されると、第1レンズ群G1~第6レンズ群G6が光軸AZに沿ってZ軸方向に移動する。これにより、被写体像の倍率が変化する。このとき、フォーカスレンズユニット75は第6レンズ群ユニット77に支持された状態で光軸AZに沿ってZ軸方向に移動する。第1レンズ群G1~第6レンズ群G6の相対的な位置関係が変化すると、撮像センサ11上に結像する被写体像のフォーカス状態も変化する。つまり、撮像センサ11上に焦点を結んでいる被写体距離が変化する。
 そこで、このデジタルカメラ1では、ズームリング84の回転位置に応じてフォーカスモータ64を駆動することで、焦点距離が変化しても被写体距離を実質的に一定に保つことができる。具体的には、フォーカスモータ64のみを用いて、第5レンズ群G5を含むフォーカスレンズユニット75を第6レンズ群ユニット77に対して移動させる。レンズマイコン40は、リニアポジションセンサ87の検出信号に基づいて現在のズームリング84の回転位置を取得する。それと同時に、レンズマイコン40は、第6レンズ群ユニット77に対するフォーカスレンズユニット75の位置を、カウンタ40bでのカウント値から算出する。これら2つの情報(現在のズームリング84の回転位置、第6レンズ群ユニット77に対するフォーカスレンズユニット75の位置)から、図12に示す複数のトラッキングテーブル100を利用して、レンズマイコン40は、現在の被写体距離を求め、求められた被写体距離に対応するトラッキングテーブル100を選択する。ここでは、無限遠に対応するトラッキングテーブル100が選択されたとする。
 次に、レンズマイコン40は、ズームリング84の回転位置を再度取得し、ズームリング84の回転位置の変化量からズームリング84の回転速度、すなわち焦点距離の変化速度を求める。
 続いて、レンズマイコン40は、ズームリング84の現在の回転角度とズームリング84の回転速度とから、所定時間経過後のズームリング84の回転位置を予測し、選択されたトラッキングテーブル100に基づいて、予測したズームリング84の回転位置に対応するフォーカスレンズユニット75のZ軸方向の位置を目標位置として求める。所定時間経過後にフォーカスレンズユニット75がこの目標位置に位置するように、レンズマイコン40はフォーカス駆動制御部41を介してフォーカスモータ64を駆動する。これにより、フォーカスレンズユニット75が他のレンズ群の移動に追従するように駆動され、被写体距離が一定に保たれる。
 このように電子トラッキング動作においては、レンズマイコン40は、変倍動作に伴う焦点距離の変化を予測して、予測された焦点距離に対応するフォーカスレンズユニット75の目標位置をトラッキングテーブル100から取得する。光学系Lの変倍動作と並行して、フォーカスモータ64によりフォーカスレンズユニット75が目標位置へ駆動される。この動作を所定の時間間隔で実行するため、ズームリング84が回転操作されて光学系Lの焦点距離が変化しても、フォーカスレンズユニット75がトラッキングテーブル100に基づいて焦点距離に応じたZ軸方向位置に移動し、焦点距離の変化にフォーカスレンズユニット75の駆動を追従させることができる。これにより、焦点距離が変化に関わらず被写体距離を実質的に一定に保つことができる。なお、これらの制御は、レンズマイコン40ではなく、ボディーマイコン10が行ってもよい。
 同様に、例えば焦点が合う被写体距離が1mなどの近距離である場合、被写体距離が1mであるトラッキングテーブル100が選択され、広角端から望遠端に移動した場合あるいは望遠端から広角端に移動した場合も、フォーカスモータ64の駆動により、近距離にて合焦した状態を維持することができ、スムーズな変倍動作を行うことが可能となる。
 とりわけ、フォーカスレンズユニット75およびフォーカスモータ64が第6レンズ群ユニット77と一体でZ軸方向に移動するようになっているため、ユーザーによりズームリング84が素早く操作された場合でも、フォーカスレンズユニット75を第6レンズ群ユニット77と一体で移動させることができる。したがって、変倍動作の前後で被写体距離を実質的に一定に保ちたい場合に、フォーカスモータ64は、撮像センサ11に対して第5レンズ群G5が移動すべき距離から撮像センサ11に対して第6レンズ群G6がカム機構により移動する距離を差し引いた距離だけ、第5レンズ群G5を移動させればよい。これにより、ユーザーによるズームリング84の高速操作への対応が容易となる。
 また、本実施形態においては、広角端から望遠端まで変倍動作が行われると、被写体距離が無限遠の状態では、フォーカスレンズユニット75(より詳細には、フォーカスレンズ群である第5レンズ群G5)を撮像センサ11に対して10mm程度、Z軸方向に移動させる必要がある。フォーカスモータ64を3000ppsで駆動する場合、先述したようにフォーカスモータ64の1回転あたりのフォーカスレンズユニット75の移動量が0.3mmであるため、トラッキングテーブルに基づいてフォーカスレンズユニット75をZ軸方向に10mmだけ移動させるために約0.4秒かかる。広角端から望遠端までフォーカスレンズユニット75を約0.4秒で移動させることが可能であるため、ユーザーがズームリング84を広角端から望遠端まで0.5秒で回したとしても、焦点距離の変化にフォーカスレンズユニット75の駆動を追従させることができる。これにより、例えばライブビューモード時にユーザーが表示部20で被写体を確認しながら素早い変倍動作を行っても、表示部20に映し出される被写体像のピンぼけが発生しにくくなり、使い勝手がよくなる。
 (3)フォーカス動作
 次に、デジタルカメラ1のフォーカス動作について説明する。デジタルカメラ1は、オートフォーカス撮影モードおよびマニュアルフォーカス撮影モードの2つのフォーカスモードを有している。デジタルカメラ1の操作を行うユーザーは、カメラ本体3に設けられたフォーカス撮影モード設定ボタン(図示せず)により、フォーカスモードを選択することができる。
 オートフォーカス撮影モード時においては、コントラスト検出方式を用いたオートフォーカス動作が行われる。コントラスト検出方式のオートフォーカス動作を行う際には、ボディーマイコン10は、レンズマイコン40に対して、コントラストAF用データを要求する。コントラストAF用データは、コントラスト検出方式のオートフォーカス動作の際に必要なデータであり、例えば、フォーカス駆動速度、フォーカスシフト量、像倍率、コントラストAF可否情報などが含まれる。
 ボディーマイコン10は、シャッターボタン30が半押しされるかどうかを監視する。シャッターボタン30が半押しされた場合、ボディーマイコン10は、レンズマイコン40に対して、オートフォーカス開始命令を発信する。オートフォーカス開始命令は、コントラスト検出方式によるオートフォーカス動作を開始する旨を示している。この命令を受けて、レンズマイコン40は、フォーカス用のアクチュエータであるフォーカスモータ64を駆動制御する。より詳細には、レンズマイコン40はフォーカス駆動制御部41へ制御信号を送信する。この制御信号に基づいて、フォーカス駆動制御部41によりフォーカスモータ64が駆動され、フォーカスレンズユニット75が微動する。
 ボディーマイコン10は、受信した画像データに基づいて、オートフォーカス動作用の評価値(以下、AF評価値という)を算出する。具体的には、ボディーマイコン10は、デジタル信号処理部15へ命令を送信する。デジタル信号処理部15は、受信した命令に基づいて所定のタイミングで画像信号をボディーマイコン10へ送信する。ボディーマイコン10は、撮像センサ11で生成された画像データから輝度信号を求め、輝度信号の画面内における高周波成分を積算して、AF評価値を求める。算出されたAF評価値は、露光同期信号と関連付けた状態でDRAM(図示せず)に保存される。ボディーマイコン10がレンズマイコン40から取得したレンズ位置情報も露光同期信号と関連付けられているため、ボディーマイコン10は、AF評価値をレンズ位置情報と関連付けて保存することができる。
 次に、ボディーマイコン10は、DRAMに保存されたAF評価値に基づいて、AF評価値が極大値となるフォーカスレンズユニット75の位置を合焦点として抽出する。合焦点を抽出する際のフォーカスレンズユニット75の駆動方式としては、一般的には山登り方式が知られている。山登り方式では、AF評価値が増大する方向へフォーカスレンズユニット75を移動させ、フォーカスレンズユニット75の位置ごとのAF評価値を求める。この動作を、AF評価値の極大値が検出されるまで、すなわち、AF評価値が増大して一旦ピークに達してから減少し始めるまで続ける。
 ボディーマイコン10は、抽出した合焦点に対応する位置までフォーカスレンズユニット75が駆動されるように、レンズマイコン40を介して制御信号をフォーカス駆動制御部41へ送信する。フォーカス駆動制御部41は、例えばボディーマイコン10(または、レンズマイコン40)からの制御信号に基づいて、フォーカスモータ64を駆動するための駆動パルスを生成する。この駆動信号に応じた駆動量だけフォーカスモータ64が駆動され、フォーカスレンズユニット75が合焦点に対応する位置までZ軸方向に移動する。
 以上のようにして、デジタルカメラ1のオートフォーカス撮影モードによるフォーカシングが行われる。以上の動作は、ユーザーのシャッターボタン30の半押し操作後、瞬時に実行される。
 なお、コントラスト検出方式によるフォーカシングは、撮像センサ11で実時間の画像データを生成できるモニタ撮影モード(いわゆる、ライブビューモード)で動作し得る。なぜなら、ライブビューモードでは、定常的に、撮像センサ11で画像データを生成しており、その画像データを用いたコントラスト検出方式のオートフォーカス動作をするのが容易だからである。
 ライブビューモードでは、被写体の実時間画像が表示部20に表示されるので、ユーザーは、表示部20を見ながら静止画あるいは動画を撮るための構図を決めることができる。また、表示部20を用いてライブビューモードの他に、ユーザーが選択できる撮影モードとしては、交換レンズユニット2からの被写体像を液晶ファインダ8(ファインダ部38)に導く第2のライブビューモード(ファインダ撮影モード)もある。
 次に、マニュアルフォーカス撮影モードについて説明する。
 ユーザーによりフォーカスリング89が回転操作されると、フォーカスリング角度検出部90は、フォーカスリング89の回転角度を検出し、その回転角度に応じた信号を出力する。フォーカス駆動制御部41は、フォーカスリング角度検出部90から信号を受信可能であり、フォーカスモータ64へ信号を送信可能である。フォーカス駆動制御部41は、判断した結果をレンズマイコン40へ送信する。フォーカス駆動制御部41は、レンズマイコン40からの制御信号に基づいてフォーカスモータ64を駆動する。より詳細には、レンズマイコン40は、フォーカスリング回転角度信に基づいて、フォーカスモータ64を駆動する駆動信号を生成する。駆動信号によりフォーカスモータ64のリードスクリュ64bが回転すると、リードスクリュ64bと噛み合うラック66を介してフォーカスレンズユニット75がZ軸方向に移動する。図5および図6に示す広角端の状態では、被写体距離は無限遠であるが、被写体距離が近くなるにしたがって、フォーカスレンズユニット75は、Z軸方向負側へ移動する。同様に、図7および図8に示す望遠端の状態では、被写体距離は無限遠であるが、被写体距離が短くなるにしたがって、フォーカスレンズユニット75は、Z軸方向負側に移動する。広角端の場合に比べ、この場合のフォーカスレンズユニット75の移動量は多くなる。
 以上のようにして、ユーザーは、表示部20において被写体を確認しながらフォーカスリング89を回転してフォーカシングを行うことができる。マニュアルフォーカス撮影モードにおいて、ユーザーがシャッターボタン30を全押しすると、その状態のまま撮影が行われる。
 (4)静止画撮影
 ユーザーによりシャッターボタン30が全押しされると、撮像センサ11の測光出力に基づいて計算された絞り値に光学系Lの絞り値が設定されるように、ボディーマイコン10からレンズマイコン40へ命令が送信される。そして、レンズマイコン40により絞り駆動制御部42が制御され、指示された絞り値まで絞りユニット62を絞り込む。絞り値の指示と同時に、撮像センサ駆動制御部12から撮像センサ11へ駆動命令が送信され、シャッターユニット33の駆動命令が送信される。撮像センサ11の測光出力に基づいて計算されたシャッタースピードの時間だけ、シャッターユニット33により撮像センサ11が露光される。
 ボディーマイコン10は、撮影処理を実行し、撮影が終了すると、画像記録制御部19に制御信号を送信する。画像記録部18は、画像記録制御部19の命令に基づいて、画像信号を内部メモリおよび/またはリムーバブルメモリに記録する。画像記録部18は、画像記録制御部19の命令に基づいて、画像信号とともに撮影モードの情報(オートフォーカス撮影モードかマニュアルフォーカス撮影モードか)を、内部メモリおよび/またはリムーバブルメモリに記録する。
 さらに、露光完了後、撮像センサ駆動制御部12は、撮像センサ11から画像データを読み出し、所定の画像処理後、ボディーマイコン10を介して画像表示制御部21へ画像データが出力される。これにより、表示部20へ撮影画像が表示される。
 また、露光終了後、ボディーマイコン10により、シャッターユニット33が初期位置にリセットされる。また、ボディーマイコン10からレンズマイコン40へ絞りユニット62を開放位置にリセットするよう絞り駆動制御部42に命令が下され、レンズマイコン40から各ユニットへリセット命令が下される。リセット完了後、レンズマイコン40は、ボディーマイコン10にリセット完了を伝える。ボディーマイコン10は、レンズマイコン40からリセット完了情報を受信した後であって、かつ、露光後の一連の処理が完了した後に、シャッターボタン30が押されていないことを確認し、撮影シーケンスを終了する。
 (5)動画撮影
 デジタルカメラ1は、動画を撮影する機能も有している。動画撮影モードでは、一定の周期で撮像センサ11により画像データが生成され、生成される画像データを利用してコントラスト検出方式によるオートフォーカスが継続的に行われる。動画撮影モードにおいて、シャッターボタン30が押される、あるいは動画撮影操作ボタン24が押されると、画像記録部18に動画が記録され、シャッターボタン30、あるいは動画撮影操作ボタン24が再度押されると、画像記録部18での動画の記録が停止する。
 <光学系の配置に関する特徴>
 以上に説明したデジタルカメラ1の光学系の配置に関する特徴は以下の通りである。
 (1)
 このデジタルカメラ1では、フォーカスレンズユニット75が第6レンズ群ユニット77とともにZ軸方向(光軸AZに平行な方向)に移動するため、撮像センサ11に対する第6レンズ群ユニット77の移動量の分だけ、フォーカスレンズユニット75を撮像センサ11に対して移動させることができる。これにより、フォーカスレンズユニット75の前後に大きなスペースを確保しなくても、フォーカスレンズユニット75の駆動量を大きく確保できる。つまり、交換レンズユニット2の小型化が可能となる。
 さらに、第6レンズ群ユニット77が光学系Lの中で最も像面側に配置されているため、第6レンズ群ユニット77が最も像面側に配置されていない場合に比べて、第6レンズ群G6および第5レンズ群G5を小型化することができる。小型の第5レンズ群G5を用いることで、フォーカスレンズユニット75の駆動速度を高めることができ、オートフォーカスの高速化が可能となる。
 このように、この交換レンズユニット2では、オートフォーカスの高速化と小型化とを両立することができる。
 (2)
 第6レンズ群ユニット77が光学系の中で最も像面側に配置されているため、フォーカスレンズユニット75は第6レンズ群ユニット77の物体側に配置されることになる。このため、例えばレンズ鏡筒が取り外されている状態で、ユーザーがフォーカスレンズユニット75に触れることができなくなる。これにより、ユーザーがフォーカスレンズユニット75に触れて、フォーカスレンズユニット75の取付精度が狂うのを防止できる。
 また、このレンズ鏡筒では、レンズ保護用の保護ガラスを撮像センサ11側に装着する必要がなくなるため、保護ガラスによる光の反射を防止でき、ゴーストあるいはフレアが発生するのを防止できる。
 (3)
 図7および図8に示すように、第4レンズ群ユニット78は、撮像センサ11を基準とする第1移動範囲F4で光軸方向に移動可能であり、フォーカスレンズユニット75は、撮像センサ11を基準とする第2移動範囲F5で光軸方向に移動可能である。第2移動範囲F5が第1移動範囲F4と重なり合っているため、光学系LのZ軸方向の寸法を短縮することができ、交換レンズユニット2の小型化が可能となる。
 (4)
 図5および図7に示すように、駆動シャフト64aがモータ本体64sから被写体側(Z軸方向正側)に突出しているため、駆動シャフト64aよりも大きいステッピングモータ64dが第4レンズ群ユニット78に干渉するのを防止できる。これにより、フォーカスモータ64と第4レンズ群ユニット78とを近づけて配置することができ、交換レンズユニット2をさらに小型化することができる。
 (5)
 第6レンズ群G6の半径方向外側にステッピングモータ64dが配置されているため、ステッピングモータ64dが第6レンズ群ユニット77からZ軸方向に大きく突出するのを抑制できる。これにより、交換レンズユニット2をさらに小型化することができる。
 <レンズマウントに関する特徴>
 デジタルカメラ1のレンズマウント95に関する特徴は以下の通りである。
 (1)
 このデジタルカメラ1では、Z軸方向から見た場合に、レンズマウント接点91が第6レンズ群G6に対してフォーカスモータ64と反対側に配置されている。具体的には図13および図14に示すように、レンズマウント接点91の中心を通り第6レンズ群G6の光軸AZに直交する線を第1仮想線Pとした場合、フォーカスモータ64は、第1仮想線Pと光軸AZとに直交する第2仮想線M1に対してレンズマウント接点91と反対側に(範囲M内に)配置されている。これにより、フォーカスモータ64をレンズマウント接点91から離れた位置に配置することができ、フォーカスモータ64のエンコーダ64eがレンズマウント接点91で発生するノイズの影響を受けにくくなり、エンコーダ64eでの検出精度の低下を抑制できる。
 (2)
 第6レンズ群G6の光軸AZを基準にレンズマウント接点91と点対称な位置にフォーカスモータ64が配置されている。具体的には図13および図14に示すように、Z軸方向から見た場合に、フォーカスモータ64が第3仮想線N1および第4仮想線N2の間の範囲N内に配置されている。このため、フォーカスモータ64をレンズマウント接点91から確実に離れた位置に配置することができ、フォーカスモータ64のエンコーダ64eがレンズマウント接点91で発生するノイズの影響を受けにくくなる。
 (3)
 Z軸方向から見た場合に、フォーカスモータ64が第1仮想線と重なり合っているため、フォーカスモータ64をレンズマウント接点91から離れた位置に確実に配置することができ、フォーカスモータ64のエンコーダ64eがレンズマウント接点91で発生するノイズの影響を受けにくくなる。
 (4)
 電気基板94はフォーカスモータ64に対応する部分が切り欠かれているため、フォーカスモータ64の移動範囲内に電気基板94を配置しても、フォーカスモータ64が電気基板94と接触しない。このため、交換レンズユニット2の小型化を図ることができる。この効果は、フォーカスモータ64を他のアクチュエータに置き換えても得られる。例えば、フォーカスモータ64は、エンコーダ64eを有していなくてもよい。
 (5)
 レンズマウント接点91に対してフォーカスモータ64の反対側にコネクタ96aが配置されているため、コネクタ96aから離れた位置にフォーカスモータ64を配置することができる。コネクタ96aはレンズマウント接点91と同様にノイズの発生源となり得る。このため、フォーカスモータ64がコネクタ96aで発生するノイズの影響を受けにくくなり、エンコーダ64eでの検出精度の低下を防止できる。
 <電子トラッキングに関する特徴>
 デジタルカメラ1の電子トラッキングに関する特徴は以下の通りである。
 (1)
 図12に示すように、このデジタルカメラ1では、トラッキングテーブル100が広角端および望遠端の間に変曲点を有していない。つまり、ズームリングユニット83により第4レンズ群ユニット78に対して第6レンズ群ユニット77が一方向に駆動されている場合には、フォーカスレンズユニット75が第6レンズ群ユニット77に対して一方向に駆動される。このため、ズームリングユニット83により第6レンズ群ユニット77が一方向に駆動されている間は、第6レンズ群ユニット77に対するフォーカスレンズユニット75の移動方向が途中で変わらない。これにより、フォーカスレンズユニット75の駆動速度が途中で低下せず、フォーカスレンズユニット75の駆動速度を高めることができる。つまり、ズームリングユニット83の素早い操作にフォーカスモータ64の制御を追従させることができる。
 (2)
 無限遠のトラッキングテーブル100において、広角端に対応するフォーカスレンズユニット75の第1位置E1と望遠端に対応するフォーカスレンズユニット75の第2位置E2との中央に原点位置Dが配置されているため、原点位置Dを基準にフォーカスレンズユニット75を駆動する際に、各位置に比較的素早くフォーカスレンズユニット75を移動させることができる。これにより、デジタルカメラ1の状態を撮影可能状態に円滑に移行させることができる。
 特に、ユーザーがデジタルカメラ1の電源を入れて被写体を撮影する際には、無限遠の位置にある被写体を撮影する確率が高いため、無限遠のトラッキングテーブル100の中央に原点位置Dを配置することで、デジタルカメラ1の状態をより円滑に撮影可能状態に移行させることができる。
 [他の実施形態]
 本発明の実施形態は、前述の実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の修正および変更が可能である。また、前述の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
 (1)
 前述の実施形態では、デジタルカメラは静止画および動画の撮影が可能であるが、静止画撮影のみ、あるいは、動画撮影のみ可能であってもよい。
 (2)
 デジタルカメラ1は、例えばデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、カメラ付き携帯電話およびカメラ付きPDAであってもよい。
 (3)
 前述のデジタルカメラ1はクイックリターンミラーを有していないが、従来の一眼レフカメラのようにクイックリターンミラーが搭載されていてもよい。
 (4)
 光学系Lの構成は前述の実施形態に限定されない。例えば、第1レンズ群G1~第6レンズ群G6がそれぞれ複数のレンズから構成されていてもよい。
 また、前述の実施形態では、第6レンズ群ユニット77が光学系Lの中で最も像面側に配置されているが、第6レンズ群ユニット77ではなくフォーカスレンズユニット75が光学系Lの中で最も像面側に配置されていてもよい。この場合であっても、第5レンズ群G5を小型化することができ、オートフォーカスの高速化と小型化とを両立させることができる。
 (5)
 前述の実施形態では、シャッターユニット33を動作させることにより撮像センサ11への露光時間を制御しているが、電子シャッターにより撮像センサ11の露光時間を制御してもよい。
 (6)
 前述の実施形態では、レンズマイコン40により電子トラッキングが行われるが、ボディーマイコン10からレンズマイコン40に命令が送信され、その命令に基づいて電子トラッキングの制御が行われてもよい。
 (7)
 トラッキングテーブル100において、広角端に対応するフォーカスレンズユニット75の第1位置E1と望遠端に対応するフォーカスレンズユニット75の第2位置E2との中央に原点位置Dが配置されている。しかし、デジタルカメラ1の状態を撮影可能状態に円滑に移行することができれば、原点位置Dの位置が第1位置E1と第2位置E2との間の中央から若干ずれていてもよい。つまり、原点位置Dは第1位置E1および第2位置E2の間の概ね中央であればよい。
 (8)
 フォーカスモータ64は、フォーカスアクチュエータの一例である。フォーカスアクチュエータは、ステッピングモータ、電磁モータ、圧電素子を有する振動型アクチュエータ等を含む概念である。
 本発明によれば、フォーカスレンズユニットの駆動速度を高めることができるレンズ鏡筒および撮像装置を提供することができる。したがって、本発明は、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、交換レンズ式デジタルカメラ、カメラ付き携帯電話およびカメラ付きPDAなどの撮像装置に好適である。
 1 デジタルカメラ(撮像装置の一例)
 2 交換レンズユニット(レンズ鏡筒の一例)
 3 カメラ本体
 3a 筐体
 4 ボディーマウント
 10 ボディーマイコン
 11 撮像センサ(撮像素子の一例)
 12 撮像センサ駆動制御部
 40 レンズマイコン(駆動制御部の一例)
 50 固定枠
 51 カム筒
 57 第4レンズ群支持枠(第1レンズ支持枠の一例)
 58 第5レンズ群支持枠(フォーカスレンズ支持枠の一例)
 59 第6レンズ群支持枠(第2レンズ支持枠の一例、レンズ支持枠の一例)
 64 フォーカスモータ(フォーカスアクチュエータの一例、アクチュエータの一例)
 64a 駆動シャフト
 64b リードスクリュ
 64d ステッピングモータ
 64e エンコーダ(検出部の一例)
 64s モータ本体(アクチュエータ本体の一例)
 67 フォトセンサ(原点検出部の一例)
 75 フォーカスレンズユニット
 77 第6レンズ群ユニット(第2レンズユニットの一例)
 78 第4レンズ群ユニット(第1レンズユニットの一例)
 83 ズームリングユニット(ズーム機構の一例)
 84 ズームリング(ズーム操作部の一例)
 87 リニアポジションセンサ
 88 フォーカスリングユニット
 89 フォーカスリング
 90 フォーカスリング角度検出部
 95 レンズマウント
 95a レンズマウント本体
 91 レンズマウント接点(電気接点部の一例)
 91a 電気接点
 96 フレキシブルプリントケーブル
 96a コネクタ
 L 光学系
 G1 第1レンズ群
 G2 第2レンズ群
 G3 第3レンズ群
 G4 第4レンズ群(第1レンズ素子の一例)
 G5 第5レンズ群(フォーカスレンズの一例)
 G6 第6レンズ群(第2レンズ素子の一例、レンズ素子の一例)
 P 第1仮想線
 M1 第2仮想線
 N1 第3仮想線
 N2 第4仮想線
 C レンズマウント接点の中心

Claims (11)

  1.  被写体の光学像を撮像素子に結像するためのレンズ鏡筒であって、
     第1レンズ素子と、前記第1レンズ素子を支持する第1レンズ支持枠と、を有する第1レンズユニットと、
     前記第1レンズ素子に対して光軸方向に相対移動することで焦点距離を変化させるための第2レンズ素子と、前記第2レンズ素子を支持する第2レンズ支持枠と、を有する第2レンズユニットと、
     前記第1レンズ素子または前記第2レンズ素子に対して前記光軸方向に移動することで前記光学像のフォーカス状態を変化させるためのフォーカスレンズと、前記フォーカスレンズを支持するフォーカスレンズ支持枠と、を有するフォーカスレンズユニットと、
     前記第1レンズユニットおよび前記第2レンズユニットを前記光軸方向に相対移動させるための機構であって、ユーザーにより操作されるズーム操作部を有し、前記ズーム操作部に入力された操作力を、前記第1レンズユニットおよび前記第2レンズユニットのうち少なくとも一方に機械的に伝達するズーム機構と、
     前記第2レンズユニットに固定され、電力を利用して前記第2レンズユニットに対して前記フォーカスレンズユニットを前記光軸方向に駆動するフォーカスアクチュエータと、
     前記ズーム機構により前記撮像素子に対して前記第2レンズユニットが一方向に駆動されている場合に、前記フォーカスレンズユニットが前記第2レンズユニットに対して一方向に駆動されるように前記フォーカスアクチュエータを制御する駆動制御部と、
    を備えたレンズ鏡筒。
  2.  前記駆動制御部は、予め設定されたトラッキング情報に基づいて前記フォーカスアクチュエータを制御し、
     前記トラッキング情報は、前記焦点距離が変化しても焦点が合う物点距離が実質的に所定の被写体距離に保たれるように前記フォーカスアクチュエータを制御できるトラッキングテーブルを有しており、
     前記トラッキングテーブルは、広角端と望遠端との間に変曲点を有していない、
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3.  前記第2レンズユニットに対して前記フォーカスレンズユニットが原点位置に配置されているか否かを検出する原点検出部をさらに備え、
     前記トラッキングテーブルにおいて、前記広角端に対応する前記フォーカスレンズユニットの第1位置と前記望遠端に対応する前記フォーカスレンズユニットの第2位置との概ね中央に前記原点位置が配置されている、
    請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4.  前記第2レンズユニットは、広角端から望遠端にかけて前記撮像素子に対して一方向にのみ移動するように設けられている、
    請求項1から3のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  5.  前記第2レンズユニットが前記ズーム機構の駆動により前記広角端から前記望遠端にかけて前記撮像素子に対して移動する方向は、前記フォーカスレンズユニットが前記フォーカスアクチュエータの駆動により前記広角端から前記望遠端にかけて前記第2レンズユニットに対して移動する方向と同じである、
    請求項4に記載のレンズ鏡筒。
  6.  請求項1から5のいずれかに記載のレンズ鏡筒と、
     前記撮像素子を有するカメラ本体と、
    を備えた撮像装置。
  7.  被写体の光学像を撮像素子に結像するためのレンズ鏡筒であって、
     第1レンズ素子と、前記第1レンズ素子を支持する第1レンズ支持枠と、を有する第1レンズユニットと、
     前記第1レンズ素子に対して光軸方向に相対移動することで焦点距離を変化させるための第2レンズ素子と、前記第2レンズ素子を支持する第2レンズ支持枠と、を有する第2レンズユニットと、
     前記第1レンズ素子または前記第2レンズ素子に対して前記光軸方向に移動することで前記光学像のフォーカス状態を変化させるためのフォーカスレンズと、前記フォーカスレンズを支持するフォーカスレンズ支持枠と、を有するフォーカスレンズユニットと、
     前記第1レンズユニットおよび前記第2レンズユニットを前記光軸方向に相対移動させるための機構であって、ユーザーにより操作されるズーム操作部を有し、前記ズーム操作部に入力された操作力を、前記第1レンズユニットおよび前記第2レンズユニットのうち少なくとも一方に機械的に伝達するズーム機構と、
     前記第2レンズユニットに固定され、電力を利用して前記第2レンズユニットに対して前記フォーカスレンズユニットを前記光軸方向に駆動するフォーカスアクチュエータと、
     予め設定されたトラッキング情報に基づいて前記フォーカスアクチュエータを制御する駆動制御部と、を備え、
     前記トラッキング情報は、前記焦点距離が変化しても焦点が合う物点距離が実質的に所定の被写体距離に保たれるように前記フォーカスアクチュエータを制御できるトラッキングテーブルを有しており、
     前記トラッキングテーブルは、広角端と望遠端との間に変曲点を有していない、
    レンズ鏡筒。
  8.  前記第2レンズユニットに対して前記フォーカスレンズユニットが原点位置に配置されているか否かを検出する原点検出部をさらに備え、
     前記トラッキングテーブルにおいて、前記広角端に対応する前記フォーカスレンズユニットの第1位置と前記望遠端に対応する前記フォーカスレンズユニットの第2位置との概ね中央に前記原点位置が配置されている、
    請求項7に記載のレンズ鏡筒。
  9.  前記第1レンズユニットは、広角端から望遠端にかけて前記撮像素子に対して一方向にのみ移動するように設けられている、
    請求項7または8に記載のレンズ鏡筒。
  10.  前記第1レンズユニットが前記ズーム機構の駆動により前記広角端から前記望遠端にかけて前記撮像素子に対して移動する方向は、前記フォーカスレンズユニットが前記フォーカスアクチュエータの駆動により前記広角端から前記望遠端にかけて前記撮像素子に対して移動する方向と同じである、
    請求項9に記載のレンズ鏡筒。
  11.  請求項7から10のいずれかに記載のレンズ鏡筒と、
     前記撮像素子を有するカメラ本体と、
    を備えた撮像装置。
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