JP2001324662A - レンズ連動機構 - Google Patents

レンズ連動機構

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JP2001324662A
JP2001324662A JP2000143488A JP2000143488A JP2001324662A JP 2001324662 A JP2001324662 A JP 2001324662A JP 2000143488 A JP2000143488 A JP 2000143488A JP 2000143488 A JP2000143488 A JP 2000143488A JP 2001324662 A JP2001324662 A JP 2001324662A
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lens
focus
zoom lens
zoom
driving
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JP2000143488A
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English (en)
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Kunihisa Yamaguchi
邦久 山口
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ズーム動作中において、焦点ボケの少ない画
像を円滑かつ連続的に作り出すことができるレンズ連動
機構を提供することを課題とする。 【解決手段】 ズームレンズを該ズームレンズの光軸方
向に移動させるとともに、該ズームレンズ2の移動量に
対応する第1の駆動量を第3の駆動手段に与える第1の
駆動手段(ズームモータ10、減速ギヤ11およびズー
ムレバー12)と、被写体距離に対応する第2の駆動量
を第3の駆動手段に与える第2の駆動手段(フォーカス
モータ14、ギヤ15およびフォーカスレバー16)
と、前記第1の駆動量および前記第2の駆動量を受けて
ることにより、フォーカスレンズを、被写体距離に応じ
たズームレンズ2に対する所定の関係に維持しつつ、該
フォーカスレンズの光軸方向に移動させる第3の駆動手
段(基板17およびフォーカスカム18)、とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ズームレンズと
フォーカスレンズとを連動させるレンズ連動機構に関
し、特に、ズーム動作中において、焦点ボケの少ない画
像を円滑かつ連続的に作り出すことができるレンズ連動
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、一般的なズームレンズ系に代え
て、バリフォーカルレンズ系と呼ばれる可変焦点距離の
レンズ系が普及してきている。このバリフォーカルレン
ズ系は、対物レンズと接眼レンズとの間に、ズームレン
ズとフォーカスレンズとを備え、これらズームレンズと
フォーカスレンズとを相互に独立して移動可能としたも
のである。
【0003】このバリフォーカルレンズ系は、ズームレ
ンズの移動によって、被写体の倍率を変えることができ
る反面、ズームレンズの移動によって、焦点位置も焦点
深度を超えて移動してしまう。このため、ズームレンズ
の移動中においては、カメラやビデオカメラのモニター
などに映し出される被写体像も、ズームレンズの移動に
伴って徐々に焦点のぼけた像になってしまい好ましくな
い。
【0004】そこで、このような焦点ボケを解消するた
めに、種々の焦点補正技術が知られている。たとえば、
ズームレンズの移動とフォーカスレンズの移動とを交互
におこなうことによって、ズーム動作中に焦点ボケを解
消する技術がある。また、焦点ボケを容認しつつ所望の
位置までズームレンズを移動させた後にAF(オートフ
ォーカス)動作をおこなうことによって、ズーム動作後
に焦点ボケを解消する技術などが知られている。
【0005】
【発明が解消しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術は、ズームレンズの移動中に、焦点ボケの少な
い画像を円滑かつ連続的に作り出すことができなかっ
た。
【0006】すなわち、前者の従来技術は、ズームレン
ズの移動とフォーカスレンズの移動とを交互におこなう
ものであるため、これらの動作は間歇的な動きになり、
ズーム動作も遅くなり、ズームレンズを所望位置まで移
動させるのも遅くなってしまう。このため、ズームレン
ズの移動中に、焦点ボケの少ない画像を作り出すことも
遅くなってしまう。したがって、ズームレンズの移動中
に、焦点ボケの少ない画像を円滑に作り出すことが困難
であるという問題点があった。
【0007】また、後者の従来技術は、焦点ボケを容認
しつつ所望の位置までズームレンズを移動させた後にA
F(オートフォーカス)動作をおこなうものであるた
め、ズーム比が大きくなるにつれて、ズ−ムレンズの移
動に伴う焦点ボケも大きくなってしまう。このため、ズ
ームレンズの移動中に、常に焦点ボケの少ない画像を作
り出すこともできない。したがって、ズームレンズの移
動中に、焦点ボケの少ない画像を連続的に作り出すこと
が困難であるという問題点があった。
【0008】このような問題点は、近年の撮影スタイル
においては、一層顕著である。すなわち、近年の撮影ス
タイルでは、カメラやビデオカメラのモニターなどに映
し出される被写体像を確認しながら撮影対象を選択する
というような撮影スタイルが一般的な撮影スタイルにな
ってきている。この撮影スタイルにおいて、モニターな
どに映し出される被写体像を確認しながら撮影対象を選
択することを可能にするためには、ズーム動作中でもモ
ニターなどで被写体像を十分に確認できるようにする必
要がある。したがって、ズームレンズの移動中におい
て、モニターなどに焦点ボケの少ない画像を円滑かつ連
続的に映し出すことが要望されている。しかし、上述し
たように、上記の従来技術では、ズームレンズの移動中
に、焦点ボケの少ない画像を円滑かつ連続的に作り出す
ことができないため、このような要望に応えることが困
難であるという問題点があった。
【0009】そこで、この発明は、上述した従来技術に
よる問題点を解決するため、ズーム動作中において、焦
点ボケの少ない画像を円滑かつ連続的に作り出すことが
できるレンズ連動機構を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1の発明に係るレンズ連動
機構は、ズームレンズとフォーカスレンズとを連動させ
るレンズ連動機構であって、少なくとも前記ズームレン
ズを直接的に駆動する第1の駆動手段と、前記フォーカ
スレンズを間接的に駆動する第2の駆動手段と、前記第
1の駆動手段および前記第2の駆動手段によって駆動さ
れることにより、前記フォーカスレンズを直接的に駆動
する第3の駆動手段と、を備え、前記第1の駆動手段
は、前記ズームレンズを該ズームレンズの光軸方向に移
動させるとともに、該ズームレンズの移動量に対応する
第1の駆動量を前記第3の駆動手段に与え、前記第2の
駆動手段は、被写体距離に対応する第2の駆動量を前記
第3の駆動手段に与え、前記第3の駆動手段は、前記第
1の駆動量および前記第2の駆動量を受けることによ
り、前記フォーカスレンズを、前記被写体距離に応じた
前記ズームレンズに対する所定の関係に維持しつつ、該
フォーカスレンズの光軸方向に移動させること、を特徴
とする。
【0011】この構成によれば、前記第3の駆動手段
は、常に、ズームレンズの移動量に対応する駆動量およ
び被写体距離に対応する駆動量を受けるので、フォーカ
スレンズを、常時、ズームレンズの移動量および被写体
距離に対応づけて移動させることができる。このため、
ズームレンズの移動および被写体距離の変動に伴って連
続的に変化するフォーカスレンズの合焦位置に対応づけ
て、フォーカスレンズを円滑かつ連続的に移動させるこ
とができる。これにより、ズーム動作中において、焦点
ボケの少ない画像を円滑かつ連続的に作り出すことがで
きる。
【0012】また、請求項2の発明に係るレンズ連動機
構は、請求項1に記載のレンズ連動機構において、前記
第3の駆動手段は、前記第1の駆動量を受けて回転する
基板と、前記基板に該基板の回転中心から偏心した位置
で軸支され、前記第2の駆動量を受けて回転することに
よって、前記フォーカスレンズを押圧するカムと、を備
え、前記基板は、前記ズームレンズのテレ方向への移動
に伴って回転することにより、前記カムの支軸を、該カ
ムにおける前記第2の駆動量の受動位置に近づけるとと
もに、該カムにおける前記フォーカスレンズの押圧位置
から遠ざけること、を特徴とする。
【0013】これは、請求項1に記載の第3の駆動手段
を一層具体的に示すものである。この構成によれば、前
記カムにおいては、支軸と押圧位置との距離が、ズーム
レンズのテレ方向への移動に伴って長くなるので、第2
の駆動量によるフォーカスレンズの移動量を、ズームレ
ンズのテレ方向への移動に伴って2次曲線的に大きくす
ることができる。このため、ズームレンズのテレ方向へ
の移動に伴って2次曲線的に変化するフォーカスレンズ
の合焦位置に対応づけて、フォーカスレンズを2次曲線
的な移動量で移動させることができる。これにより、ズ
ーム動作中において、焦点ボケの少ない画像を円滑かつ
連続的に作り出すことができる。
【0014】また、請求項3の発明に係るレンズ連動機
構は、請求項2に記載のレンズ連動機構において、前記
第1の駆動手段は、前記基板に対して歯合する回転部
と、前記回転部から前記ズームレンズ側に延出して、該
ズームレンズを押圧する押圧部と、を有するレバーを備
えること、を特徴とする。
【0015】これは、請求項1に記載の第1の駆動手段
を一層具体的に示すものである。この構成によれば、前
記レバーにおいては、前記回転部が前記基板に対して歯
合し、前記押圧部が前記回転部から前記ズームレンズ側
に延出して、該ズームレンズを押圧するので、1つのレ
バーによって、ズームレンズを移動させることと、第3
の駆動手段に第1の駆動量を与えることができる。これ
により、簡便な構成によって、フォーカスレンズを、ズ
ームレンズの移動量に対応づけて移動させることができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係るレンズ連動機構の好適な実施の形態を詳細に
説明する。なお、本実施の形態では、本発明をカメラの
レンズ系に適用した場合を示すこととする。ただし、本
実施の形態によりこの発明が限定されるものではなく、
たとえば、撮影機構を有しない望遠鏡など、ズームレン
ズとフォーカスレンズとを連動させる、あらゆる光学系
に適用することができる。
【0017】まず最初に、本実施の形態に用いるカメラ
のレンズ系の構成について説明する。図1は、本実施の
形態に用いるカメラのレンズ系の構成を示す構成図であ
る。同図に示すように、本実施の形態に用いるカメラの
レンズ系は、対物レンズ1と、ズームレンズ2と、フォ
ーカスレンズ3と、フィルタ4と、CCD(Chargecoup
led device)5と、レンズ連動機構部6とを備えて構
成される。なお、同図において、レンズ連動機構部6
は、請求項1から3に記載のレンズ連動機構に対応す
る。
【0018】図1において、対物レンズ1は、カメラの
レンズ鏡胴体(図示せず)に固定されている。また、ズ
ームレンズ2は、ズーム変倍をおこなうための撮影レン
ズであり、レンズ連動機構部6の駆動によってレンズ鏡
胴体内をズームレンズ2の光軸方向に移動する。また、
フォーカスレンズ3は、焦点補正をおこなうための撮影
レンズであり、レンズ連動機構部6の駆動によってレン
ズ鏡胴体内をフォーカスレンズ3の光軸方向に移動す
る。
【0019】また、フィルタ4は、CCD5の光学的特
性を考慮した各種の光学補正を加えるために、フォーカ
スレンズ3とCCD5との間に配置されるものである。
また、CCD5は、対物レンズ1、ズームレンズ2、フ
ォーカスレンズ3およびフィルタ4を通過する光から、
被写体を電気的に結像する電荷結合素子である。
【0020】なお、CCD5によって結像された被写体
像は、ズームレンズ2の移動中や被写体距離の変動中に
おいても、LCDなどのモニター(図示せず)に映し出
すことができ、また、このモニターで確認した被写体像
を、任意の機構を介しておこなわれる外部操作(たとえ
ば、撮影指示ボタンの押下など)によってメモリカード
などに記録撮影することもできる。
【0021】また、レンズ連動機構部6は、ズームレン
ズ2とフォーカスレンズ3とを連動させる機構部であ
る。すなわち、ズームレンズ2をその光軸方向に移動さ
せるとともに、フォーカスレンズ3を、被写体距離に応
じたズームレンズ2に対する所定の関係に維持しつつ、
そのレンズの光軸方向に移動させる。以下、ズームレン
ズ2の移動とフォーカスレンズ3の移動について概説す
る。
【0022】まず最初に、ズームレンズ2の移動につい
て概説する。レンズ連動機構部6は、ズームレンズ2を
対物レンズ1へ近づく方向に移動させることによって、
レンズ系を中間(MEAN)状態から広角(WIDE)
状態へ移行させて、徐々に広範囲の被写体をレンズ系に
導く。すなわち、この移動によって、レンズの焦点距離
を徐々に短くして、CCD5に結像される被写体像を段
々と広範囲へ導く。あるいは、レンズ連動機構部6は、
ズームレンズ2を対物レンズ1から離れる方向に駆動す
ることによって、レンズ系を中間(MEAN)状態から
望遠(TELE)状態へ移行させて、徐々に遠距離の被
写体をレンズ系に導く。すなわち、この移動によって、
レンズの焦点距離を徐々に長くして、CCD5に結像さ
れる被写体像を段々と大きくする。
【0023】次に、レンズ連動機構部6によるフォーカ
スレンズ3の移動について説明する。図2は、従来から
知られている、ズームレンズ2の移動量と、被写体の距
離と、フォーカスレンズ3の繰り出し量との関係を示す
図である。同図に示すように、フォーカスレンズ3の繰
り出し量(合焦像を得ることのできるフォーカスレンズ
3の位置)は、ズームレンズ2の移動量(位置)によっ
て異なり、被写体の距離をパラメータとする複数のカー
ブ群で表される。
【0024】すなわち、合焦像を得ることのできるフォ
ーカスレンズ3の位置(合焦位置)は、ズームレンズ2
の移動や、被写体距離の変動に伴って変動する。具体的
には、フォーカスレンズ3の繰り出し量は、ズームレン
ズ2のテレ方向への移動に合わせて2次曲線的に大きく
なり、また、被写体距離の近距離方向への変動に合わせ
て2次曲線的に大きくなる。これに対応して、レンズ連
動機構部6は、ズームレンズ2の移動や被写体距離の変
動に伴って、フォーカスレンズ3を、図2に示される合
焦像を得ることのできる位置に移動させる。
【0025】次に、図1に示したレンズ連動機構部6の
具体的な構成を説明する。図3は、図1に示したレンズ
連動機構部6の具体的な構成例を示す図である。このレ
ンズ連動機構部6は、第1駆動部と、第2駆動部と、第
3駆動部とを備えて構成される。
【0026】第1駆動部は、少なくともズームレンズ2
を直接的に駆動する駆動部であり、図3に示すように、
ズームモータ10と、減速ギヤ11と、ズームレバー1
2と、ズームレンズピン2aと、ズームレンズ付勢バネ
2bと、ズームレンズ案内溝2cとを備えて構成され
る。また、第2駆動部は、フォーカスレンズ3を間接的
に駆動する駆動部であり、図3に示すように、フォーカ
スモータ14と、ギヤ15と、フォーカスレバー16と
を備えて構成される。
【0027】また、第3駆動部は、第1駆動部および第
2駆動部によって駆動されることによって、フォーカス
レンズ3を直接的に駆動する駆動部であり、図3に示す
ように、基板17と、フォーカスカム18と、フォーカ
スカム付勢バネ18bと、フォーカスレンズピン3a
と、フォーカスレンズ付勢バネ3bと、フォーカスレン
ズ案内溝3cとを備えて構成される。なお、図3におい
て、上記のように構成される第1駆動部は、請求項1ま
たは3に記載の第1の駆動手段に対応し、また、第2駆
動部は、請求項1に記載の第2の駆動手段に対応し、ま
た、第3駆動部は、請求項1または2に記載の第3の駆
動手段に対応する。以下、第1駆動部、第2駆動部およ
び第3駆動部の具体的な構成についてそれぞれ説明す
る。
【0028】まず最初に、図3を参照して、第1駆動部
について説明する。同図において、第1駆動部は、ズー
ムレンズ2を該ズームレンズ2の光軸方向に移動させる
とともに、第3駆動部にズームレンズ2の移動に対応す
る所定の第1の駆動量を与えるものである。
【0029】この第1駆動部において、ズームモータ1
0は、撮影者による外部操作(たとえば、ズームボタン
などによるレンズ位置の指示など)に基づいて、ワイ
ド、中間およびテレなどの所望のレンズ位置にズームレ
ンズ2を移動させるのに必要な駆動量を回転によって発
生する動力源である。
【0030】また、減速ギヤ11は、ズームモータ10
によって発生した駆動量をズームレバー12に伝達する
伝達部であり、具体的には、互いに歯合した複数の歯車
から構成される。そして、ズームモータ10の回転に伴
って回転することによって、ズームレバー12に駆動量
を伝達する。
【0031】また、ズームレバー12は、減速ギヤ11
によって伝達された駆動量を受けることによって、ズー
ムレンズ2を該ズームレンズ2の光軸方向に移動させる
とともに、第3駆動部に所定の第1の駆動量を伝達する
ものであり、請求項3に記載のレバーに対応する。具体
的には、図3に示すように、第3駆動部の基板17に対
して歯合するとともに減速ギヤ11に対して歯合する円
盤形状の回転部12bと、この回転部12bからズーム
レンズ2側に延出して、ズームレンズ2を押圧する棒形
状の押圧部12aとを一体的に備えて構成される。
【0032】詳細には、ズームレバー12は、回転部1
2bがズームレバー中心点12cを中心に減速ギヤ11
の回転に伴って回転し、押圧部12aが回転部12bの
回転に伴ってズームレンズピン2aを押圧することによ
って、ズームレンズ2を光軸方向に移動させる。また、
同時に、ズームレバー12は、回転部12bの回転によ
って、第3駆動部に所定の第1の駆動量を伝達する(基
板17を基板中心点17aを中心に回転部12bの回転
に伴って回転させる)。
【0033】このズームレバー12によって第3駆動部
に伝達される所定の第1の駆動量は、ズームレンズ2の
移動量に対応するものである。すなわち、図2に示すよ
うに、フォーカスレンズ3の合焦位置は、ズームレンズ
2の移動によって変動する。このため、ズームレバー1
2は、第3駆動部がフォーカスレンズ3をズームレンズ
2の移動に合わせて移動させることができるように、こ
のズームレンズ2の移動量に対応する駆動量を第3駆動
部に伝達する。具体的には、図2に示したように、ズー
ムレンズ2のテレ方向への移動に合わせてフォーカスレ
ンズ3の適正な繰り出し量も2次曲線的に大きくなる。
このため、ズームレバー12は、ズームレンズ2のテレ
方向への移動に合わせて、フォーカスレンズ3を2次曲
線的に大きく移動させることができるように、第3駆動
部の基板17を回転させる。
【0034】なお、図3に示すズームレバー12の押圧
部12aは、ズームレバー12が等速で回転した場合
に、ズームレンズ2を等速で光軸方向に移動させること
のできる曲線的な形状である。しかし、押圧部12aの
形状はこれに限定されるものではなく、たとえば、ズー
ムレンズ2がテレ端もしくはワイド端に近づくにつれ
て、光軸方向の移動速度が遅くなるような形状でもよ
い。
【0035】次に、ズームレンズピン2aと、ズームレ
ンズ付勢バネ2bと、ズームレンズ案内溝2cとについ
て説明する。ズームレンズピン2aは、ズームレンズ2
の円周部に配設される案内ピンである。これによって、
ズームレンズ2は、ズームレンズピン2aと一体的に移
動する。
【0036】また、ズームレンズ付勢バネ2bは、ズー
ムレンズ2を内包するレンズ鏡胴体とズームレンズ2と
の間に配設されるバネであり、これによって、ズームレ
ンズ2はズームレバー12側に付勢され、ズームレバー
12とズームレンズピン2aとは常に接触状態になる。
このため、ズームレンズ2は、常時、ズームレバー12
の回転に伴って移動する。また、ズームレンズ案内溝2
cは、レンズ鏡胴体において光軸方向に直線的に設けら
れる溝であり、これによって、ズームレンズピン2a
は、レンズ鏡胴体から突出してズームレバー12と接触
する。このため、ズームレンズ2は、常時、光軸方向に
移動する。
【0037】なお、第1駆動部は、上述の説明に限定さ
れるものではなく、ズームレンズ2を光軸方向に移動さ
せるともに、このズームレンズ2の移動(ズームレンズ
2の位置)に対応した駆動量を第3駆動部に伝達するこ
とができる構成であれば、適宜変更することができる。
【0038】次に、図3を参照して、第2駆動部につい
て説明する。同図において、第2駆動部は、被写体距離
に対応する所定の第2の駆動量を第3の駆動部に与える
ものである。
【0039】この第2駆動部において、フォーカスモー
タ14は、逐次変化する被写体距離に基づいて、フォー
カスレンズ3の移動に必要な駆動量を回転によって発生
する動力源である。なお、この被写体距離は、周知の方
法(たとえば、CCD5などの受光素子にとる測定な
ど)によって測定される。
【0040】また、ギヤ15は、フォーカスモータ14
によって発生した駆動量をフォーカスレバー16に伝達
する伝達部である。具体的には、互いに歯合した複数の
歯車から構成される。そして、フォーカスモータ14の
回転に伴って回転することによって、フォーカスレバー
16に駆動量を伝達する。
【0041】また、フォーカスレバー16は、ギヤ15
によって伝達された駆動量を受けることによって、所定
の第2の駆動量を第3駆動部に伝達する伝達部である。
具体的には、図3に示すように、ギヤ15に対して歯合
する円盤形状の回転部と、この回転部から第3駆動部の
フォーカスカム18側に延出して、フォーカスカム18
を押圧する棒形状の押圧部とを一体的に備えて構成され
る。
【0042】詳細には、フォーカスレバー16は、回転
部がフォーカスレバー中心点16aを中心にギヤ15の
回転に伴って回転し、押圧部が回転部の回転に伴って第
3駆動部のフォーカスカム18を押圧することによっ
て、第3駆動部に所定の第2の駆動量を伝達する(フォ
ーカスカム18をフォーカスカム中心点18aを中心に
回転部の回転に伴って回転させる)。
【0043】このフォーカスレバー16によって第3駆
動部に伝達される所定の第2の駆動量は、被写体の距離
に対応するものである。すなわち、図2に示すように、
フォーカスレンズ3の合焦位置は、ズームレンズ2の移
動だけでなく、被写体距離の変動によっても変動する。
このため、フォーカスレバー16は、第3駆動部がフォ
ーカスレンズ3を被写体距離の変動に合わせて移動させ
ることができるように、この被写体距離に対応する駆動
量を第3駆動部に伝達する。具体的には、図2に示した
ように、被写体距離の近距離方向への変動に合わせてフ
ォーカスレンズ3の適正な繰り出し量も2次曲線的に大
きくなる。このため、フォーカスレバー16は、被写体
距離の近距離方向への変動に合わせて、フォーカスレン
ズ3を2次曲線的に大きく移動させることができるよう
に、第3駆動部のフォーカスカム18を回転させる。
【0044】なお、第2駆動部は、上述した説明に限定
されるものではなく、被写体距離にに対応した所定の駆
動量を第3駆動部に伝達することができる構成であれ
ば、適宜変更することができる。たとえば、被写体距離
に対応する所定の駆動量を、フォーカスレバー16を介
さずに、第3駆動部に直接的に伝達することもできる。
【0045】次に、図3を参照して、第3駆動部につい
て説明する。同図において、第3駆動部は、第1駆動部
から伝達される所定の駆動量および第2駆動部から伝達
される所定の駆動量を受けることにより、フォーカスレ
ンズ3を、被写体距離に応じたズームレンズ2に対する
所定の関係に維持しつつ、光軸方向に移動させるもので
ある。
【0046】この第3駆動部において、基板17は、フ
ォーカスカム18をフォーカスカム中心点18aで軸支
しつつ、ズームレバー12から伝達される所定の第1の
駆動量を受けて、基板中心点17aを中心に回転するも
のであり、請求項2に記載の基板に対応する。具体的に
は、この基板17は、図3に示すように、第1駆動部の
ズームレバー12に対して歯合する円盤形状の回転部
と、フォーカスカム18をフォーカスカム中心点18a
で軸支する支持部とを一体的に備えて構成される。
【0047】詳細には、この基板17は、回転部が基板
中心点17aを中心にズームレバー12の回転に伴って
回転し、支持部が回転部の回転に伴って回転することに
よって、フォーカスカム18を、基板中心点17aを中
心に回転させる(基板17に対して公転させる)。
【0048】また、フォーカスカム18は、基板17に
おいて、基板中心点17aから偏心したフォーカスカム
中心点18aで軸支され、フォーカスレバー16から伝
達される所定の第2の駆動量を受けて回転することによ
って、フォーカスレンズ3を押圧するものであり、請求
項2に記載のカムに対応する。
【0049】具体的には、このフォーカスカム18は、
図3に示すように、基板17に軸支される回転部の両側
に、第2駆動部のフォーカスレバー16側に延出してフ
ォーカスレバー16に押圧される円弧形状の被押圧部
と、フォーカスレンズ3側に延出してフォーカスレンズ
3(フォーカスレンズピン3a)を押圧する円弧形状の
押圧部とを一体的に備えて構成される。
【0050】詳細には、フォーカスカム18は、回転部
のフォーカスカム中心点18aが基板17の回転に伴っ
て基板中心点17aを中心に回転することによって、基
板中心点17aを中心に公転する。また、同時に、フォ
ーカスカム18は、被押圧部がフォーカスレバー16に
よって押圧されることによって、フォーカスカム中心点
18aを中心に自転する。そして、フォーカスカム18
は、公転および自転に伴って押圧部がフォーカスレンズ
ピン3aを押圧することによって、フォーカスレンズ3
を光軸方向に移動させる。
【0051】ここで、フォーカスカム18によるフォー
カスレンズ3の移動を具体的に説明する。図4は、フォ
ーカスカム18によるフォーカスレンズ3の移動を説明
するための図である。同図において、(a)は、ワイド
状態における移動を説明するための図であり、(b)
は、中間状態における移動を説明するための図であり、
(c)は、テレ状態における移動を説明するための図で
ある。
【0052】ところで、図2に示したように、フォーカ
スレンズ3の繰り出し量は、ズームレンズ2のテレ方向
への移動に合わせて2次曲線的に大きくなり、また、被
写体距離の近距離方向への変動に合わせて2次曲線的に
大きくなる。これに対応して、フォーカスカム18は、
図4に示すように、ズームレンズ2のテレ方向への移動
および被写体距離の近距離方向への変動に合わせて、フ
ォーカスレンズ3を2次曲線的に大きく移動させること
ができるように、フォーカスカム中心点18a、フォー
カスレバー16による押圧位置およびフォーカスレンズ
ピン3aに対する押圧位置を遷移する。以下、この遷移
を具体的に説明する。
【0053】具体的には、図4(a)に示すように、ズ
ームレンズ2が中間状態からワイド状態へ移動する場
合、フォーカスカム18においては、フォーカスカム中
心点18aがフォーカスレンズ3の押圧位置に近づく
(フォーカスカム中心点18aがフォーカスレバー16
による被押圧位置から遠ざかる)。すなわち、フォーカ
スカム中心点18aと被押圧位置との距離L1は徐々に
短くなる一方、フォーカスカム中心点18aと押圧位置
との距離L2は徐々に長くなる。また、フォーカスカム
18がフォーカスレバー16から受ける駆動量は、距離
L1と距離L2との関係の遷移により、フォーカスレン
ズ3に対しては、中間状態よりも徐々に小さく伝達され
る。これによって、フォーカスレンズ3は、中間状態よ
りも小さな繰り出し量によって、図2に示したワイド状
態付近における被写体距離に対応する焦点位置に移動す
る。
【0054】また、図4(b)に示すように、ズームレ
ンズ2がワイド状態から中間状態へ移動する場合、フォ
ーカスカム18においては、フォーカスカム中心点18
aがフォーカスレンズ3の押圧位置から遠ざかる(フォ
ーカスカム中心点18aがフォーカスレバー16による
被押圧位置に近づく)。すなわち、フォーカスカム中心
点18aと被押圧位置との距離L1は徐々に長くなる一
方、フォーカスカム中心点18aと押圧位置との距離L
2は徐々に短くなる。また、フォーカスカム18がフォ
ーカスレバー16から受ける駆動量は、距離L1と距離
L2との関係の遷移により、フォーカスレンズ3に対し
ては、ワイド状態よりも徐々に大きく伝達される。これ
によって、フォーカスレンズ3は、ワイド状態よりも大
きな繰り出し量によって、図2に示した中間状態付近に
おける被写体距離に対応する焦点位置に移動する。
【0055】また、図4(c)に示すように、ズームレ
ンズ2が中間状態からテレ状態へ移動する場合、フォー
カスカム18においては、フォーカスカム中心点18a
がフォーカスレンズ3の押圧位置から遠ざかる(フォー
カスカム中心点18aがフォーカスレバー16による被
押圧位置に近づく)。すなわち、フォーカスカム中心点
18aと被押圧位置との距離L1は徐々に長くなる一
方、フォーカスカム中心点18aと押圧位置との距離L
2は徐々に短くなる。また、フォーカスカム18がフォ
ーカスレバー16から受ける駆動量は、距離L1と距離
L2との関係の遷移により、フォーカスレンズ3に対し
ては、中間状態よりも徐々に大きく伝達される。これに
よって、フォーカスレンズ3は、中間状態よりも大きな
繰り出し量によって、図2に示したテレ状態付近におけ
る被写体距離に対応する焦点位置に移動する。
【0056】次に、フォーカスレンズピン3aと、フォ
ーカスレンズ付勢バネ3bと、フォーカスレンズ案内溝
3cと、フォーカスカム付勢バネ18bとについて説明
する。フォーカスレンズピン3aは、フォーカスレンズ
3の円周部に配設される案内ピンである。これによっ
て、フォーカスレンズ3は、フォーカスレンズピン3a
と一体的に移動する。
【0057】また、フォーカスレンズ付勢バネ3bは、
フォーカスレンズ3を内包するレンズ鏡胴体とフォーカ
スレンズ3との間に配設されるバネであり、これによっ
て、フォーカスレンズ3はフォーカスカム18側に付勢
され、フォーカスカム18とフォーカスレンズピン3a
とは常に接触状態になる。このため、フォーカスレンズ
3は、常時、フォーカスカム18の回転に伴って移動す
る。また、フォーカスレンズ案内溝3cは、レンズ鏡胴
体において光軸方向に直線的に設けられる溝であり、こ
れによって、フォーカスレンズピン3aは、レンズ鏡胴
体から突出してフォーカスカム18と接触する。このた
め、フォーカスレンズ3は、常時、光軸方向に移動す
る。
【0058】さらに、フォーカスカム付勢バネ18b
は、レンズ鏡胴体とフォーカスカム18との間に設けら
れるバネであり、これによって、フォーカスカム18は
フォーカスレバー16側に付勢され、フォーカスカム1
8とフォーカスレバー16とは常に接触状態になる。こ
のため、フォーカスカム18は、常時、フォーカスレバ
ー16の回転に伴って回転する。
【0059】なお、第3駆動部は、上述した説明に限定
されるものではなく、ズームレンズ2の移動量に対応す
る駆動量および被写体距離に対応する駆動量を受けて、
フォーカスレンズ3を焦点位置に移動させることができ
る構成であれば、適宜変更することができる。たとえ
ば、フォーカスカム18の形状を変更したり、基板17
とフォーカスカム18とを一体的に構成することもでき
る。
【0060】上述してきたように、本実施の形態では、
ズームレンズ2とフォーカスレンズ3とを連動させるレ
ンズ連動機構部6において、第1駆動部が、ズームレン
ズ2を該レンズの光軸方向に移動させるとともに、ズー
ムレンズ2の移動量に対応する所定の第1の駆動量を第
3駆動部に与え、第2駆動部が、被写体距離に対応する
所定の第2の駆動量を第3駆動部に与え、第3駆動部
が、第1駆動部および第2駆動部から与えられる所定の
駆動量を受けて駆動されることによって、フォーカスレ
ンズ3を、被写体距離に応じたズームレンズ2に対する
所定の関係に維持しつつ、該レンズの光軸方向に移動さ
せるよう構成したので、第3駆動部が、常に、ズームレ
ンズ2の移動量に対応する駆動量および被写体距離に対
応する駆動量を受けることによって、フォーカスレンズ
3を、常時、ズームレンズ2の移動量および被写体距離
に対応づけて移動させることができる。このため、ズー
ムレンズ2の移動および被写体距離の変動に伴って連続
的に変化するフォーカスレンズ3の合焦位置に対応づけ
て、フォーカスレンズ3を円滑かつ連続的に移動させる
ことができる。これにより、ズーム動作中において、焦
点ボケの少ない画像を円滑かつ連続的に作り出すことが
できる。
【0061】また、本実施の形態では、第3駆動部が、
第1駆動部から与えられる所定の第1の駆動量を受けて
回転する基板17と、この基板17に基板中心点17a
から偏心した位置(フォーカスカム中心点18a)で軸
支され、第2駆動部から与えられる所定の駆動量を受け
て回転することによって、フォーカスレンズ3を押圧す
るフォーカスカム18とを備え、基板17が、ズームレ
ンズ2のテレ方向への移動に伴って回転することによ
り、フォーカスカム中心点18aを、フォーカスカム1
8における被押圧位置に近づけるとともに、フォーカス
カム18における押圧位置から遠ざけるよう構成したの
で、フォーカスカム18において、支軸と押圧位置との
距離がズームレンズ2のテレ方向への移動に伴って長く
なることによって、第2の駆動量によるフォーカスレン
ズ3の移動量を、ズームレンズ2のテレ方向への移動に
伴って2次曲線的に大きくすることができる。このた
め、ズームレンズ2のテレ方向への移動に伴って2次曲
線的に変化するフォーカスレンズ3の合焦位置に対応づ
けて、フォーカスレンズ3を2次曲線的な移動量で移動
させることができる。これにより、ズーム動作中におい
て、焦点ボケの少ない画像を円滑かつ連続的に作り出す
ことができる。
【0062】また、本実施の形態では、第1駆動部が、
基板17に対して歯合する回転部12bと、この回転部
12bからズームレンズ2側に延出して、ズームレンズ
2を押圧する押圧部12aとを有するズームレバー12
を備えるよう構成したので、1つのズームレバー12に
よって、ズームレンズ2を移動させることと、第3駆動
部に第1の駆動量を与えることができる。このため、簡
便な構成によって、フォーカスレンズ3を、ズームレン
ズ2の移動量に対応づけて移動させることができる。
【0063】なお、本実施の形態では、レンズ連動機構
部6によるズームレンズ2とフォーカスレンズ3との連
動によってCCD5に結像させた被写体像を、ズームレ
ンズ2の移動や被写体距離の変動に合わせて、常時モニ
ターなどに映し出すこともできる。
【0064】ところで、カメラなどに内蔵されるモニタ
ーの画素数は、CCD5に比べて少ない。このため、フ
ォーカスレンズ3の位置が撮影に要求される合焦ポイン
トから少し外れている場合であっても、モニターに映し
出される映像では焦点ボケを認識することはできない。
したがって、モニターに映し出される映像に関する限り
では、必ずしも焦点ボケをゼロにすることを目指して、
フォーカスレンズ3をを移動させる必要はない。すなわ
ち、ズームレンズ2の移動や被写体距離の変動に合わせ
て、焦点ボケと認識されない画像をモニターに映し出す
ことができる程度に、フォーカスレンズ3を移動させれ
ば十分である。
【0065】このため、本実施の形態に示すレンズ連動
機構部6は、粗めの合焦像を得る程度にフォーカスレン
ズ3を移動させることによって、より速くズームレンズ
を移動させることもできる。この場合、撮影記録(メモ
リカードなどへの記録)前に、CCDAF(オートフォ
ーカス)などを働かせ、フォーカスレンズ3を移動させ
ることによって、撮影に必要な合焦ポイントを短時間で
見つけることもできる。
【0066】なお、上述のレンズ連動機構部6の説明に
おいては、ズームレンズ2とフォーカスレンズ3とを連
動させる場合を説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、レンズの数や組み合わせなどは、適宜変
更することができる。たとえば、複数のズームレンズ2
とフォーカスレンズ3とを連動させることもできる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、前記第1の駆動手段は、前記ズームレンズを該
ズームレンズの光軸方向に移動させるとともに、該ズー
ムレンズの移動量に対応する第1の駆動量を前記第3の
駆動手段に与え、前記第2の駆動手段は、被写体距離に
対応する第2の駆動量を前記第3の駆動手段に与え、前
記第3の駆動手段は、前記第1の駆動量および前記第2
の駆動量を受けることにより、前記フォーカスレンズ
を、前記被写体距離に応じた前記ズームレンズに対する
所定の関係に維持しつつ、該フォーカスレンズの光軸方
向に移動させる。これにより、ズーム動作中において、
焦点ボケの少ない画像を円滑かつ連続的に作り出すこと
が可能なレンズ連動機構が得られるという効果を奏す
る。
【0068】また、請求項2の発明によれば、前記基板
は、前記ズームレンズのテレ方向への移動に伴って回転
することにより、前記カムの支軸を、該カムにおける前
記第2の駆動量の受動位置に近づけるとともに、該カム
における前記フォーカスレンズの押圧位置から遠ざけ
る。これにより、ズーム動作中において、焦点ボケの少
ない画像を円滑かつ連続的に作り出すことが可能なレン
ズ連動機構が得られるという効果を奏する。
【0069】また、請求項3の発明によれば、前記レバ
ーにおいて、回転部は、前記基板に対して歯合し、押圧
部は、前記回転部から前記ズームレンズ側に延出して、
該ズームレンズを押圧する。これにより、簡便な構成に
よって、フォーカスレンズを、ズームレンズの移動量に
対応づけて移動させることが可能なレンズ連動機構が得
られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に用いるカメラのレンズ系の構成
を示す構成図である。
【図2】従来より知られている、ズームレンズの移動量
と、被写体の距離と、フォーカスレンズの繰り出し量と
の関係を示す図である。
【図3】図1に示したレンズ連動機構部の具体的な構成
例を示す図である。
【図4】フォーカスカムによるフォーカスレンズの移動
を説明するための図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ 2 ズームレンズ 2a ズームレンズピン 2b ズームレンズ付勢バネ 2c ズームレンズ案内溝 3 フォーカスレンズ 3a フォーカスレンズピン 3b フォーカスレンズ付勢バネ 3c フォーカスレンズ案内溝 4 フィルタ 5 CCD 6 レンズ連動機構部 10 ズームモータ 11 減速ギヤ 12 ズームレバー 12a 押圧部 12b 回転部 12c ズームレバー中心点 14 フォーカスモータ 15 ギヤ 16 フォーカスレバー 16a フォーカスレバー中心点 17 基板 17a 基板中心点 18 フォーカスカム 18a フォーカスカム中心点 18b フォーカスカム付勢バネ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ズームレンズとフォーカスレンズとを連
    動させるレンズ連動機構であって、 少なくとも前記ズームレンズを直接的に駆動する第1の
    駆動手段と、 前記フォーカスレンズを間接的に駆動する第2の駆動手
    段と、 前記第1の駆動手段および前記第2の駆動手段によって
    駆動されることにより、前記フォーカスレンズを直接的
    に駆動する第3の駆動手段と、 を備え、 前記第1の駆動手段は、前記ズームレンズを該ズームレ
    ンズの光軸方向に移動させるとともに、該ズームレンズ
    の移動量に対応する第1の駆動量を前記第3の駆動手段
    に与え、 前記第2の駆動手段は、被写体距離に対応する第2の駆
    動量を前記第3の駆動手段に与え、 前記第3の駆動手段は、前記第1の駆動量および前記第
    2の駆動量を受けることにより、前記フォーカスレンズ
    を、前記被写体距離に応じた前記ズームレンズに対する
    所定の関係に維持しつつ、該フォーカスレンズの光軸方
    向に移動させること、 を特徴とするレンズ連動機構。
  2. 【請求項2】 前記第3の駆動手段は、 前記第1の駆動量を受けて回転する基板と、 前記基板に該基板の回転中心から偏心した位置で軸支さ
    れ、前記第2の駆動量を受けて回転することによって、
    前記フォーカスレンズを押圧するカムと、 を備え、 前記基板は、前記ズームレンズのテレ方向への移動に伴
    って回転することにより、前記カムの支軸を、該カムに
    おける前記第2の駆動量の受動位置に近づけるととも
    に、該カムにおける前記フォーカスレンズの押圧位置か
    ら遠ざけること、 を特徴とする請求項1に記載のレンズ連動装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の駆動手段は、 前記基板に対して歯合する回転部と、 前記回転部から前記ズームレンズ側に延出して、該ズー
    ムレンズを押圧する押圧部と、 を有するレバーを備えること、 を特徴とする請求項2に記載のレンズ連動機構。
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