JP2002182273A - ズームファインダ装置 - Google Patents
ズームファインダ装置Info
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- optical axis
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B13/00—Viewfinders; Focusing aids for cameras; Means for focusing for cameras; Autofocus systems for cameras
- G03B13/02—Viewfinders
- G03B13/10—Viewfinders adjusting viewfinders field
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B7/00—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
- G02B7/02—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
- G02B7/04—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
- G02B7/10—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens
- G02B7/102—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens controlled by a microcomputer
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- G—PHYSICS
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- G02B23/00—Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices
- G02B23/14—Viewfinders
- G02B23/145—Zoom viewfinders
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- Optics & Photonics (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ファインダ光学系を複雑化させることなく接
眼レンズを固定したまま視度調節のできるズームファイ
ンダ装置を提供する。 【解決手段】 カラー45,46、コイルバネ47、駆
動ギア37は円筒カム36に嵌合され、ファインダ光軸
と平行な支持軸50に回転自在に支持される。従動ピン
33d,34dは、円筒カム36の周面に形成されたカ
ム面36a,36bを挟むようにして当接する。調整ネ
ジ38を回転すると、円筒カム36が光軸方向に移動す
る。そして、変倍レンズ33,34もその相対位置が変
化することなく光軸方向に移動する。これにより、被写
体光の結像位置と接眼レンズ35aの焦点とを合わせ込
んでファインダの視度調節を行う。コイルバネ47の付
勢力により円筒カム36は調整ネジ38に押し付けられ
ているので、ピント合わせの際に円筒カム36が自然に
回転することもない。
眼レンズを固定したまま視度調節のできるズームファイ
ンダ装置を提供する。 【解決手段】 カラー45,46、コイルバネ47、駆
動ギア37は円筒カム36に嵌合され、ファインダ光軸
と平行な支持軸50に回転自在に支持される。従動ピン
33d,34dは、円筒カム36の周面に形成されたカ
ム面36a,36bを挟むようにして当接する。調整ネ
ジ38を回転すると、円筒カム36が光軸方向に移動す
る。そして、変倍レンズ33,34もその相対位置が変
化することなく光軸方向に移動する。これにより、被写
体光の結像位置と接眼レンズ35aの焦点とを合わせ込
んでファインダの視度調節を行う。コイルバネ47の付
勢力により円筒カム36は調整ネジ38に押し付けられ
ているので、ピント合わせの際に円筒カム36が自然に
回転することもない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影レンズのズー
ミングに連動してファインダ倍率が可変されるズームフ
ァインダ装置に関するものである。
ミングに連動してファインダ倍率が可変されるズームフ
ァインダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】撮影レンズにズームレンズを用いたカメ
ラには、光学ファインダとしてズームファインダが組み
込まれ、撮影レンズのズーミングに連動してファインダ
倍率が変更される。また、最近のズームコンパクトカメ
ラでは、正立プリズムを必要とするが、対物レンズを含
めたファインダ光学系全体をコンパクトにまとめること
ができる実像式のズームファインダが多用されている。
実像式ズームファインダは、被写体像をファインダ光学
系中で一旦空中像として結像させ、この空中像を接眼レ
ンズを通して拡大観察する構成となっている。そして、
ファインダ倍率の変更は、例えば特開平9−21155
6号公報に記載のように、結像面の前方に設けられた変
倍レンズをズームモータの駆動に連動して変位するカム
で移動させることによって行うのが通常である。
ラには、光学ファインダとしてズームファインダが組み
込まれ、撮影レンズのズーミングに連動してファインダ
倍率が変更される。また、最近のズームコンパクトカメ
ラでは、正立プリズムを必要とするが、対物レンズを含
めたファインダ光学系全体をコンパクトにまとめること
ができる実像式のズームファインダが多用されている。
実像式ズームファインダは、被写体像をファインダ光学
系中で一旦空中像として結像させ、この空中像を接眼レ
ンズを通して拡大観察する構成となっている。そして、
ファインダ倍率の変更は、例えば特開平9−21155
6号公報に記載のように、結像面の前方に設けられた変
倍レンズをズームモータの駆動に連動して変位するカム
で移動させることによって行うのが通常である。
【0003】ファインダ画像を観察しやすくするには、
標準的に接眼レンズの焦点を空中像の結像面に合わせて
おく必要がある。この調節が正しく行われていないと視
度にバラツキが出てしまい、ファインダ観察するときの
目に対する負担が大きくなって撮影者の視力によっては
非常に観察しにくいものになる。このため、一般には接
眼レンズを光軸方向に移動自在とし、カメラの製造時に
接眼レンズの焦点を空中像の結像位置に合致させる標準
的な視度調節が行われている。
標準的に接眼レンズの焦点を空中像の結像面に合わせて
おく必要がある。この調節が正しく行われていないと視
度にバラツキが出てしまい、ファインダ観察するときの
目に対する負担が大きくなって撮影者の視力によっては
非常に観察しにくいものになる。このため、一般には接
眼レンズを光軸方向に移動自在とし、カメラの製造時に
接眼レンズの焦点を空中像の結像位置に合致させる標準
的な視度調節が行われている。
【0004】また、最近のコンパクトカメラでは、特開
平11−231199号公報に記載されているように、
撮影レンズの変倍位置を段階的に設定したステップズー
ム方式が多く用いられている。このステップズーム方式
は、撮影レンズの変倍時とピント合わせ時とでレンズ移
動軌跡が異なるようにレンズ鏡筒を構成することによっ
て、1つのズームモータだけで変倍動作とピント合わせ
動作とを行うことができる。さらに、撮影レンズ系中の
変倍レンズをその駆動系中に含まれるバックラッシュに
よらず正しく位置決めする方法として片寄せがある。こ
れは、変倍用の可動筒を変倍位置で停止させるときに、
テレ側、ワイド側へのいずれの変倍操作であっても、可
動筒を必ず一方向から移動して停止させる。すなわち、
ズームモータの正転によりワイド側からテレ側への変倍
を行って停止させるものでは、テレ側からワイド側への
変倍時には、ズームモータの逆転により可動筒を所定の
変倍位置を越えて余分に移動させた後、その分だけズー
ムモータを正転して可動筒を所定の変倍位置で停止させ
る。
平11−231199号公報に記載されているように、
撮影レンズの変倍位置を段階的に設定したステップズー
ム方式が多く用いられている。このステップズーム方式
は、撮影レンズの変倍時とピント合わせ時とでレンズ移
動軌跡が異なるようにレンズ鏡筒を構成することによっ
て、1つのズームモータだけで変倍動作とピント合わせ
動作とを行うことができる。さらに、撮影レンズ系中の
変倍レンズをその駆動系中に含まれるバックラッシュに
よらず正しく位置決めする方法として片寄せがある。こ
れは、変倍用の可動筒を変倍位置で停止させるときに、
テレ側、ワイド側へのいずれの変倍操作であっても、可
動筒を必ず一方向から移動して停止させる。すなわち、
ズームモータの正転によりワイド側からテレ側への変倍
を行って停止させるものでは、テレ側からワイド側への
変倍時には、ズームモータの逆転により可動筒を所定の
変倍位置を越えて余分に移動させた後、その分だけズー
ムモータを正転して可動筒を所定の変倍位置で停止させ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カメラのコ
ンパクト化が進み、接眼レンズ周りに余分なスペースが
確保しにくくなってくると、上記のように単に接眼レン
ズを移動させて視度調節を行うことが困難になる。例え
ば、ファインダユニットをコンパクト化するために、接
眼レンズを正立プリズムとともにプラスチックで一体成
形した場合には、視度調節のために正立プリズムも移動
させなくてはならず、コンパクト化の妨げになり構造的
にも複雑になる。
ンパクト化が進み、接眼レンズ周りに余分なスペースが
確保しにくくなってくると、上記のように単に接眼レン
ズを移動させて視度調節を行うことが困難になる。例え
ば、ファインダユニットをコンパクト化するために、接
眼レンズを正立プリズムとともにプラスチックで一体成
形した場合には、視度調節のために正立プリズムも移動
させなくてはならず、コンパクト化の妨げになり構造的
にも複雑になる。
【0006】また、ファインダ倍率の変更はズームモー
タの駆動に連動して行われることから、上述したような
ステップズーム方式では、ズームモータがピント合わせ
のために駆動したときにもファインダ光学系中の変倍レ
ンズが移動してしまい、ズームファインダの動作上あま
り好ましいものではない。さらに、片寄せでは、テレ端
からワイド端に向かって変倍操作を行ったときにファイ
ンダ倍率が徐々に小さくなってきた後、停止する直前に
再び大きくなるという不都合や、片寄せによって生じた
可動筒の余分な移動スペースを積極的に利用し、その移
動スペース間に相当する範囲内でズームモータを逆転さ
せて撮影レンズのピント合わせを行う場合にも、ピント
合わせ時にファインダ倍率が変わることになり、やはり
ズームファインダの品質を低下させる原因になる。
タの駆動に連動して行われることから、上述したような
ステップズーム方式では、ズームモータがピント合わせ
のために駆動したときにもファインダ光学系中の変倍レ
ンズが移動してしまい、ズームファインダの動作上あま
り好ましいものではない。さらに、片寄せでは、テレ端
からワイド端に向かって変倍操作を行ったときにファイ
ンダ倍率が徐々に小さくなってきた後、停止する直前に
再び大きくなるという不都合や、片寄せによって生じた
可動筒の余分な移動スペースを積極的に利用し、その移
動スペース間に相当する範囲内でズームモータを逆転さ
せて撮影レンズのピント合わせを行う場合にも、ピント
合わせ時にファインダ倍率が変わることになり、やはり
ズームファインダの品質を低下させる原因になる。
【0007】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、ファインダ光学系を複雑化させる
ことなく接眼レンズを固定したまま視度調節を行うこと
を可能とし、さらにステップズーム方式のズームレンズ
でのピント合わせのときや、片寄せのときにズームモー
タを駆動してもファインダ倍率が変わらないようにした
ズームファインダ装置を提供することを目的とする。
めになされたもので、ファインダ光学系を複雑化させる
ことなく接眼レンズを固定したまま視度調節を行うこと
を可能とし、さらにステップズーム方式のズームレンズ
でのピント合わせのときや、片寄せのときにズームモー
タを駆動してもファインダ倍率が変わらないようにした
ズームファインダ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のズームファインダ装置は、撮影レンズのズ
ーミングに連動して回転する駆動ギアと、この駆動ギア
の回転によりファインダの光軸と平行な軸の回りに回転
し、その回転量に応じてファインダ光学系中の変倍レン
ズを光軸方向に移動させる螺旋カムが外周に形成された
カム円筒とを備えたズームファインダ装置において、カ
ム円筒を駆動ギアと同軸に配置し、両者を互いに軸方向
に延びた係合部を介して回転方向で連結するとともに駆
動ギアに対してカム円筒を光軸方向に移動自在とし、カ
ム円筒を光軸方向で位置決めすることによってファイン
ダ光学系の視度調節を行うものである。
に、本発明のズームファインダ装置は、撮影レンズのズ
ーミングに連動して回転する駆動ギアと、この駆動ギア
の回転によりファインダの光軸と平行な軸の回りに回転
し、その回転量に応じてファインダ光学系中の変倍レン
ズを光軸方向に移動させる螺旋カムが外周に形成された
カム円筒とを備えたズームファインダ装置において、カ
ム円筒を駆動ギアと同軸に配置し、両者を互いに軸方向
に延びた係合部を介して回転方向で連結するとともに駆
動ギアに対してカム円筒を光軸方向に移動自在とし、カ
ム円筒を光軸方向で位置決めすることによってファイン
ダ光学系の視度調節を行うものである。
【0009】また、カム円筒の中空部に収容されカム円
筒を駆動ギアから離す方向に付勢する圧縮コイルバネ
と、カム円筒を回転自在に支持するファインダ筐体に螺
合し、その先端が圧縮コイルバネで付勢されたカム円筒
の端面を受け止める調整ネジとを設け、この調整ネジの
出入り長の調節によりカム円筒の光軸方向での位置調節
を行うものである。さらに、係合部の一方と他方との間
に回転方向に関して所定幅の間隙を設け、駆動ギアがズ
ーミングに連動して一方に回転した後、撮影レンズのピ
ント合わせのために他方に回転するときには、この間隙
によりカム円筒との連結が断たれるようにしたものであ
る。
筒を駆動ギアから離す方向に付勢する圧縮コイルバネ
と、カム円筒を回転自在に支持するファインダ筐体に螺
合し、その先端が圧縮コイルバネで付勢されたカム円筒
の端面を受け止める調整ネジとを設け、この調整ネジの
出入り長の調節によりカム円筒の光軸方向での位置調節
を行うものである。さらに、係合部の一方と他方との間
に回転方向に関して所定幅の間隙を設け、駆動ギアがズ
ーミングに連動して一方に回転した後、撮影レンズのピ
ント合わせのために他方に回転するときには、この間隙
によりカム円筒との連結が断たれるようにしたものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るズームファ
インダが組み込まれたカメラの正面側の外観を示す斜視
図であり、図2は、カメラの背面側の斜視図である。カ
メラ10は各種撮影機構が組み込まれた図示しないカメ
ラ本体を前カバー11a及び後カバー11bで覆ってい
る。カメラ10の前面には撮影レンズ12、レンズ鏡筒
13、ストロボ発光窓14、AF投光窓15、対物側フ
ァインダ窓16、AE受光窓17、AF受光窓18が設
けられ、上面にはシャッタボタン20、LCDパネル2
1、設定スイッチ22等が設けられている。また、カメ
ラの背面及び側面にはズームボタン23、電源スイッチ
24、接眼側ファインダ窓25、裏蓋26、裏蓋を開放
する操作つまみ27等が設けられている。
インダが組み込まれたカメラの正面側の外観を示す斜視
図であり、図2は、カメラの背面側の斜視図である。カ
メラ10は各種撮影機構が組み込まれた図示しないカメ
ラ本体を前カバー11a及び後カバー11bで覆ってい
る。カメラ10の前面には撮影レンズ12、レンズ鏡筒
13、ストロボ発光窓14、AF投光窓15、対物側フ
ァインダ窓16、AE受光窓17、AF受光窓18が設
けられ、上面にはシャッタボタン20、LCDパネル2
1、設定スイッチ22等が設けられている。また、カメ
ラの背面及び側面にはズームボタン23、電源スイッチ
24、接眼側ファインダ窓25、裏蓋26、裏蓋を開放
する操作つまみ27等が設けられている。
【0011】レンズ鏡筒13は、撮影レンズ12を光軸
方向に移動して撮影光学系を所定ステップ毎の焦点距
離、すなわち撮影倍率に変倍(ズーミング)させるとと
もに、ピント合わせを行うことができるようになってい
る。レンズ鏡筒13が実線で表示されるようにカメラ1
0内に沈胴する位置では、撮影光学系が最もワイド側と
なって撮影倍率(焦点距離)が最小となり、2点鎖線で
表示されるようにカメラ10から繰り出された位置で
は、撮影光学系が最もテレ側となって撮影倍率(焦点距
離)が最大となる。
方向に移動して撮影光学系を所定ステップ毎の焦点距
離、すなわち撮影倍率に変倍(ズーミング)させるとと
もに、ピント合わせを行うことができるようになってい
る。レンズ鏡筒13が実線で表示されるようにカメラ1
0内に沈胴する位置では、撮影光学系が最もワイド側と
なって撮影倍率(焦点距離)が最小となり、2点鎖線で
表示されるようにカメラ10から繰り出された位置で
は、撮影光学系が最もテレ側となって撮影倍率(焦点距
離)が最大となる。
【0012】撮影倍率は、カメラ10の背面にあるズー
ムボタン23により適宜選択できるようになっている。
ズームボタン23には、広角側にズーミングさせる際に
操作されるWボタン23aと、望遠側にズーミングさせ
る際に操作されるTボタン23bとが設けられている。
Wボタン23aあるいはTボタン23bを押操作する
と、カメラ10に内蔵されている不図示のモータが駆動
される。モータの駆動力は、図示しない複数のギアを介
してレンズ鏡筒及び後述するズームファインダの駆動ギ
アに伝達され、撮影光学系の撮影倍率及びファインダ光
学系の視野倍率をズーミングする。撮影者は、撮影画角
と略等しい視野を接眼側ファインダ窓25から確認する
ことができるようにされているので、所望の撮影倍率と
なるところまでWボタン23aあるいはTボタン23b
の押操作を続けてズーミングを行う。
ムボタン23により適宜選択できるようになっている。
ズームボタン23には、広角側にズーミングさせる際に
操作されるWボタン23aと、望遠側にズーミングさせ
る際に操作されるTボタン23bとが設けられている。
Wボタン23aあるいはTボタン23bを押操作する
と、カメラ10に内蔵されている不図示のモータが駆動
される。モータの駆動力は、図示しない複数のギアを介
してレンズ鏡筒及び後述するズームファインダの駆動ギ
アに伝達され、撮影光学系の撮影倍率及びファインダ光
学系の視野倍率をズーミングする。撮影者は、撮影画角
と略等しい視野を接眼側ファインダ窓25から確認する
ことができるようにされているので、所望の撮影倍率と
なるところまでWボタン23aあるいはTボタン23b
の押操作を続けてズーミングを行う。
【0013】図示しないが、ストロボ発光窓14、AF
投光窓15、対物側ファインダ窓16、AE受光窓1
7、AF受光窓18の奥には、それぞれストロボ発光
部、AF投光部、ズームファインダ、AE受光部、AF
受光部が設けられている。ストロボ発光部は、ストロボ
発光窓がフレネルレンズとなっており、撮影光学系のズ
ーミングに連動してストロボ光の照射角度が変化するよ
うに構成されている。
投光窓15、対物側ファインダ窓16、AE受光窓1
7、AF受光窓18の奥には、それぞれストロボ発光
部、AF投光部、ズームファインダ、AE受光部、AF
受光部が設けられている。ストロボ発光部は、ストロボ
発光窓がフレネルレンズとなっており、撮影光学系のズ
ーミングに連動してストロボ光の照射角度が変化するよ
うに構成されている。
【0014】AF投光部及びAF受光部は、被写体まで
の距離を測定する測距部を構成しており、三角測距によ
り被写体距離を測定する。測定した結果は、撮影レンズ
12のオートフォーカス(AF)制御に利用される。シ
ャッタボタン20が押操作されると、被写体距離が測定
され、その結果に基づいて撮影レンズ12のピント合わ
せを行ったのち、シャッタがレリーズされるように構成
されている。
の距離を測定する測距部を構成しており、三角測距によ
り被写体距離を測定する。測定した結果は、撮影レンズ
12のオートフォーカス(AF)制御に利用される。シ
ャッタボタン20が押操作されると、被写体距離が測定
され、その結果に基づいて撮影レンズ12のピント合わ
せを行ったのち、シャッタがレリーズされるように構成
されている。
【0015】AE受光部にはCdS(硫化カドミウム素
子)などの受光素子からなる測光部が設けられ、測定し
た被写体輝度に基づいて自動露出(AE)制御が行われ
る。そして、被写体輝度が所定値より低い場合には自動
的にストロボ発光部が発光する。また、上面のLCDパ
ネル21には、写真フイルムの撮影枚数や設定スイッチ
22により選択した撮影モード等の各種情報が表示され
るようになっている。
子)などの受光素子からなる測光部が設けられ、測定し
た被写体輝度に基づいて自動露出(AE)制御が行われ
る。そして、被写体輝度が所定値より低い場合には自動
的にストロボ発光部が発光する。また、上面のLCDパ
ネル21には、写真フイルムの撮影枚数や設定スイッチ
22により選択した撮影モード等の各種情報が表示され
るようになっている。
【0016】図3は、ズームファインダの構成を示す要
部の平面図である。ズームファインダ30は、図示しな
いカメラ本体に取り付けられるユニット枠31、固定レ
ンズ32、第1及び第2変倍レンズ33,34、正立プ
リズム35、ファインダ倍率変更用のカム円筒36、駆
動ギア37、調整ネジ38等から構成されている。
部の平面図である。ズームファインダ30は、図示しな
いカメラ本体に取り付けられるユニット枠31、固定レ
ンズ32、第1及び第2変倍レンズ33,34、正立プ
リズム35、ファインダ倍率変更用のカム円筒36、駆
動ギア37、調整ネジ38等から構成されている。
【0017】ファインダ光学系の光軸40方向の被写体
側に配置された固定レンズ32は、ユニット枠31に固
定される。固定レンズ32の前方には対物側ファインダ
窓16が配置され、後方には光軸40に沿って第1変倍
レンズ33、第2変倍レンズ34が配置される。各変倍
レンズ33,34は、それぞれの枠部33a,34a及
び端部33b,34bに形成された不図示の孔に光軸4
0と平行なガイド軸41,42がそれぞれ挿通され、各
ガイド軸41,42に沿って移動自在とされる。各ガイ
ド軸41,42の両端は、ユニット枠31の前壁31a
及び後壁31bに形成された孔に圧入され固定される。
側に配置された固定レンズ32は、ユニット枠31に固
定される。固定レンズ32の前方には対物側ファインダ
窓16が配置され、後方には光軸40に沿って第1変倍
レンズ33、第2変倍レンズ34が配置される。各変倍
レンズ33,34は、それぞれの枠部33a,34a及
び端部33b,34bに形成された不図示の孔に光軸4
0と平行なガイド軸41,42がそれぞれ挿通され、各
ガイド軸41,42に沿って移動自在とされる。各ガイ
ド軸41,42の両端は、ユニット枠31の前壁31a
及び後壁31bに形成された孔に圧入され固定される。
【0018】各変倍レンズ33,34の枠部33a,3
4aの底面には係合ピン33c,34cがそれぞれ形成
されており、この係合ピン33c,34cの間に掛け渡
されたコイルバネ43によって互いの間隔が狭まる方向
に常時付勢される。また、各変倍レンズ33,34の枠
部33a,34aの側面には従動ピン33d,34dが
形成されており、第1変倍レンズ33の従動ピン33d
は後述するファインダ倍率変更用のカム円筒36に形成
されるカム面36aに押し当てられ、第2変倍レンズ3
4の従動ピン34dはカム面36bに押し当てられる。
こうして、カム面36a,36bを従動ピン33d,3
4dが挟むようにして当接することにより、第1及び第
2変倍レンズ33,34は光軸40方向への移動が規制
される。
4aの底面には係合ピン33c,34cがそれぞれ形成
されており、この係合ピン33c,34cの間に掛け渡
されたコイルバネ43によって互いの間隔が狭まる方向
に常時付勢される。また、各変倍レンズ33,34の枠
部33a,34aの側面には従動ピン33d,34dが
形成されており、第1変倍レンズ33の従動ピン33d
は後述するファインダ倍率変更用のカム円筒36に形成
されるカム面36aに押し当てられ、第2変倍レンズ3
4の従動ピン34dはカム面36bに押し当てられる。
こうして、カム面36a,36bを従動ピン33d,3
4dが挟むようにして当接することにより、第1及び第
2変倍レンズ33,34は光軸40方向への移動が規制
される。
【0019】第2変倍レンズ34の後方には、光出射面
に接眼レンズ35aが一体に形成された正立プリズム3
5が配置される。固定レンズ32から入射した被写体光
は、各変倍レンズ33,34を透過して正立プリズム3
5の光入射面に結像される。結像された被写体像は正立
プリズム35内で上下左右が反転され、正立正像として
接眼レンズ35aを介して確認することができる。
に接眼レンズ35aが一体に形成された正立プリズム3
5が配置される。固定レンズ32から入射した被写体光
は、各変倍レンズ33,34を透過して正立プリズム3
5の光入射面に結像される。結像された被写体像は正立
プリズム35内で上下左右が反転され、正立正像として
接眼レンズ35aを介して確認することができる。
【0020】図4において、カム円筒36は中空構造に
なっており、その内部にカラー45,46、コイルバネ
47、駆動ギア37が配設される。カラー45,46
は、それぞれの大径部が互いに向き合うようにしてカム
円筒36と嵌合され、その間には縮装されたコイルバネ
47が配置される。また、カム円筒36のユニット枠前
壁31a側に突出するカラー45の小径部は駆動ギア3
7に挿通され、駆動ギア37の小径部はカラー45とカ
ム円筒36との間に嵌合される。
なっており、その内部にカラー45,46、コイルバネ
47、駆動ギア37が配設される。カラー45,46
は、それぞれの大径部が互いに向き合うようにしてカム
円筒36と嵌合され、その間には縮装されたコイルバネ
47が配置される。また、カム円筒36のユニット枠前
壁31a側に突出するカラー45の小径部は駆動ギア3
7に挿通され、駆動ギア37の小径部はカラー45とカ
ム円筒36との間に嵌合される。
【0021】駆動ギア37の小径部の周面に突設された
係合爪37aは、カム円筒36の係合部36cと所定の
隙間49を形成して係合される(図3参照)。また、駆
動ギア37の大径部に形成されたギア37bは、図示し
ない駆動機構によりレンズ鏡筒13を駆動して撮影光学
系のズーミングを行う図示しないモータと複数のギアを
介して連結される。これらのカム円筒36、カラー4
5,46、コイルバネ47、駆動ギア37は光軸40方
向と平行な支持軸50によって回転自在に保持され、か
つ光軸40方向に移動自在とされる。支持軸50の両端
は、ユニット枠31の前壁31a及び後壁31bに形成
された孔に圧入され固定される。
係合爪37aは、カム円筒36の係合部36cと所定の
隙間49を形成して係合される(図3参照)。また、駆
動ギア37の大径部に形成されたギア37bは、図示し
ない駆動機構によりレンズ鏡筒13を駆動して撮影光学
系のズーミングを行う図示しないモータと複数のギアを
介して連結される。これらのカム円筒36、カラー4
5,46、コイルバネ47、駆動ギア37は光軸40方
向と平行な支持軸50によって回転自在に保持され、か
つ光軸40方向に移動自在とされる。支持軸50の両端
は、ユニット枠31の前壁31a及び後壁31bに形成
された孔に圧入され固定される。
【0022】コイルバネ47は、その付勢力によりカラ
ー45,46を互いに離れる方向に付勢する。一方のカ
ラー45はユニット枠前壁31aに当接して係止され、
他方のカラー46はカム円筒36を光軸40方向の後壁
31b側に付勢する。ユニット枠後壁31bに螺装され
た調整ネジ38は、カム円筒36の回転を妨げない態様
でその先端がカム円筒36の端面に当接し、カム円筒3
6のユニット枠後壁31b側への移動を規制する。
ー45,46を互いに離れる方向に付勢する。一方のカ
ラー45はユニット枠前壁31aに当接して係止され、
他方のカラー46はカム円筒36を光軸40方向の後壁
31b側に付勢する。ユニット枠後壁31bに螺装され
た調整ネジ38は、カム円筒36の回転を妨げない態様
でその先端がカム円筒36の端面に当接し、カム円筒3
6のユニット枠後壁31b側への移動を規制する。
【0023】調整ネジ38をねじ込むと、カム円筒36
はコイルバネ47の付勢力に抗して光軸40方向の前方
に移動し、ねじ戻すとカム円筒36はコイルバネ47の
付勢力により光軸40方向の後方に移動するようになっ
ている。調整ネジ38が調整中立位置にあるときには、
駆動ギア37のギア37bとカム円筒36との間に隙間
51が、ユニット枠後壁31bとカム円筒36との間に
隙間52がそれぞれ形成される。カム円筒36はこの隙
間51,52の存在により、調整ネジ38を回転すると
光軸40方向に前後動することができる。
はコイルバネ47の付勢力に抗して光軸40方向の前方
に移動し、ねじ戻すとカム円筒36はコイルバネ47の
付勢力により光軸40方向の後方に移動するようになっ
ている。調整ネジ38が調整中立位置にあるときには、
駆動ギア37のギア37bとカム円筒36との間に隙間
51が、ユニット枠後壁31bとカム円筒36との間に
隙間52がそれぞれ形成される。カム円筒36はこの隙
間51,52の存在により、調整ネジ38を回転すると
光軸40方向に前後動することができる。
【0024】調整ネジ38を回転してカム円筒36を光
軸40方向に前後動させると、各変倍レンズ33,34
は、その相対位置が変化することなく光軸40方向に前
後動し、被写体光の結像位置も前後動する。これによ
り、被写体光の結像位置と接眼レンズの焦点との合わせ
込みを行い、ファインダ視度のバラツキを補正する標準
的な視度調節を行うことができる。
軸40方向に前後動させると、各変倍レンズ33,34
は、その相対位置が変化することなく光軸40方向に前
後動し、被写体光の結像位置も前後動する。これによ
り、被写体光の結像位置と接眼レンズの焦点との合わせ
込みを行い、ファインダ視度のバラツキを補正する標準
的な視度調節を行うことができる。
【0025】なお、上記したファインダの視度調節は、
カメラ10の製造時に後カバー11bを取り付ける前の
状態で行うが、図5に示すように、後カバー11bに貫
通孔11cを設けてこの孔からドライバー55等の治具
を挿入して調整ネジ38を回転するようにしてもよい。
また、調整ネジと連動する操作つまみを後カバーの外部
に設け、この操作つまみにより調整ネジを回転するよう
にしてもよい。
カメラ10の製造時に後カバー11bを取り付ける前の
状態で行うが、図5に示すように、後カバー11bに貫
通孔11cを設けてこの孔からドライバー55等の治具
を挿入して調整ネジ38を回転するようにしてもよい。
また、調整ネジと連動する操作つまみを後カバーの外部
に設け、この操作つまみにより調整ネジを回転するよう
にしてもよい。
【0026】図3において、カム円筒36の周面には、
回転軸方向に対して異なる傾斜角で形成されたカム面3
6a,36bが備えられ、前述した各変倍レンズ33,
34の従動ピン33d,34dが当接する。図示しない
モータが駆動すると、駆動機構を介してレンズ鏡筒13
が前進あるいは後退されて撮影光学系のズーミングが行
われる。このモータの駆動力は、複数のギアを介して駆
動ギア37のギア37bにも伝達され駆動ギア37を回
転させる。駆動ギア37が回転すると、係合部36cの
側面に係合爪37aが当接してモータからの駆動力を伝
達し、カム円筒36を回転させる。
回転軸方向に対して異なる傾斜角で形成されたカム面3
6a,36bが備えられ、前述した各変倍レンズ33,
34の従動ピン33d,34dが当接する。図示しない
モータが駆動すると、駆動機構を介してレンズ鏡筒13
が前進あるいは後退されて撮影光学系のズーミングが行
われる。このモータの駆動力は、複数のギアを介して駆
動ギア37のギア37bにも伝達され駆動ギア37を回
転させる。駆動ギア37が回転すると、係合部36cの
側面に係合爪37aが当接してモータからの駆動力を伝
達し、カム円筒36を回転させる。
【0027】カム円筒36が回転すると、従動ピン33
d,34dはカム面36a,36bに沿ってその相対位
置を変化させながら光軸40方向にそれぞれ移動する。
これに伴って、各変倍レンズ33,34もその相対位置
を変化させながら光軸40方向に移動し、ファインダ光
学系のズーミングが撮影光学系のズーミングに連動して
行われる。なお、撮影レンズ12をテレ側にズーミング
する際には、図示しないモータが正転し、係合爪37a
は係合部36cの図中下側の側面に当接してカム円筒3
6を所定の変倍位置まで回転させる。また、撮影レンズ
12をワイド側にズーミングする際には、図示しないモ
ータが逆転し、係合爪37aは係合部36cの図中上側
の側面に当接してカム円筒36を所定の変倍位置まで回
転させた後、図示しないモータが正転し、係合爪37a
は係合部36cの図中下側の側面に当接する位置まで移
動して停止する。
d,34dはカム面36a,36bに沿ってその相対位
置を変化させながら光軸40方向にそれぞれ移動する。
これに伴って、各変倍レンズ33,34もその相対位置
を変化させながら光軸40方向に移動し、ファインダ光
学系のズーミングが撮影光学系のズーミングに連動して
行われる。なお、撮影レンズ12をテレ側にズーミング
する際には、図示しないモータが正転し、係合爪37a
は係合部36cの図中下側の側面に当接してカム円筒3
6を所定の変倍位置まで回転させる。また、撮影レンズ
12をワイド側にズーミングする際には、図示しないモ
ータが逆転し、係合爪37aは係合部36cの図中上側
の側面に当接してカム円筒36を所定の変倍位置まで回
転させた後、図示しないモータが正転し、係合爪37a
は係合部36cの図中下側の側面に当接する位置まで移
動して停止する。
【0028】撮影レンズ12のピント合わせは、図示し
ないモータを逆転することにより行う。この場合、駆動
ギア37も逆転するが、係合部36cと係合爪37aと
の間に形成されている隙間49は、ピント合わせの際に
必要な駆動ギア37の回転角に応じて適宜決定されてい
るので、カム円筒36が回転してファインダ光学系の視
野倍率が変倍されることはない。また、コイルバネ47
の付勢力によってカム円筒36の端面が調整ネジ38に
押し付けられているので、ピント合わせのために係合部
36cの側面と係合爪37aとが離間している場合でも
カム円筒36が自然に回転してしまうことがない。
ないモータを逆転することにより行う。この場合、駆動
ギア37も逆転するが、係合部36cと係合爪37aと
の間に形成されている隙間49は、ピント合わせの際に
必要な駆動ギア37の回転角に応じて適宜決定されてい
るので、カム円筒36が回転してファインダ光学系の視
野倍率が変倍されることはない。また、コイルバネ47
の付勢力によってカム円筒36の端面が調整ネジ38に
押し付けられているので、ピント合わせのために係合部
36cの側面と係合爪37aとが離間している場合でも
カム円筒36が自然に回転してしまうことがない。
【0029】次に、上記構成の作用について説明する。
カメラ10の製造時に、図示しないカメラ本体にズーム
ファインダ30、前カバー11aが取り付けられた状態
でファインダの視度調節が行われる。調整ネジ38を回
転してカム円筒36を光軸40方向に前後動させると、
カム面36a,36bに従動ピン33d,34dを当接
させている第1及び第2変倍レンズ33,34がその相
対位置を変化させることなく光軸40方向に前後動す
る。これにより、被写体光の結像位置と接眼レンズ35
aの焦点とを合わせ込み、ファインダ視度のバラツキを
補正する標準的な視度調節が行われる。ファインダの視
度調節が完了すると後カバー11bが取り付けられカメ
ラ10となる。
カメラ10の製造時に、図示しないカメラ本体にズーム
ファインダ30、前カバー11aが取り付けられた状態
でファインダの視度調節が行われる。調整ネジ38を回
転してカム円筒36を光軸40方向に前後動させると、
カム面36a,36bに従動ピン33d,34dを当接
させている第1及び第2変倍レンズ33,34がその相
対位置を変化させることなく光軸40方向に前後動す
る。これにより、被写体光の結像位置と接眼レンズ35
aの焦点とを合わせ込み、ファインダ視度のバラツキを
補正する標準的な視度調節が行われる。ファインダの視
度調節が完了すると後カバー11bが取り付けられカメ
ラ10となる。
【0030】このカメラ10で撮影を行う際には、撮影
者は接眼側ファインダ窓25を覗き込んで被写体のフレ
ーミングを行い、所望の撮影倍率となるようにズームボ
タン23を押操作してズーミングする。ズームボタン2
3を押操作すると図示しないモータが回転駆動され、図
示しない駆動機構を介してレンズ鏡筒13を前進あるい
は後退させて撮影光学系のズーミングが行われる。
者は接眼側ファインダ窓25を覗き込んで被写体のフレ
ーミングを行い、所望の撮影倍率となるようにズームボ
タン23を押操作してズーミングする。ズームボタン2
3を押操作すると図示しないモータが回転駆動され、図
示しない駆動機構を介してレンズ鏡筒13を前進あるい
は後退させて撮影光学系のズーミングが行われる。
【0031】これと同時に、モータの駆動力は複数のギ
アを介して駆動ギア37にも伝達され、ファインダ倍率
変更用のカム円筒36を回転させる。カム円筒36が回
転すると、カム面36a,36bに従動ピン33d,3
4dを当接させている第1及び第2変倍レンズ33,3
4がその相対位置を変化させながら光軸40方向に移動
することにより、撮影光学系のズーミングに連動してフ
ァインダ光学系のズーミングが行われる。
アを介して駆動ギア37にも伝達され、ファインダ倍率
変更用のカム円筒36を回転させる。カム円筒36が回
転すると、カム面36a,36bに従動ピン33d,3
4dを当接させている第1及び第2変倍レンズ33,3
4がその相対位置を変化させながら光軸40方向に移動
することにより、撮影光学系のズーミングに連動してフ
ァインダ光学系のズーミングが行われる。
【0032】撮影光学系及びファインダ光学系のズーミ
ングが完了し、シャッタボタン20が押操作されると、
測距部により被写体距離が測定される。そして、測定さ
れた被写体距離に基づいて、図示しないモータを逆転し
て撮影レンズ12のピント合わせを行う。このとき、駆
動ギア37も逆転するが、カム円筒36の係合部36c
の幅が駆動ギア37の係合爪37aの移動距離より大き
く形成されているのでカム円筒36が回転することはな
い。また、カム円筒36はコイルバネ47の付勢力によ
って調整ネジ38にその端部が押し付けられているので
係合爪37aと係合部36cとが離間しているときにも
自然に回転することはない。これにより、ピント合わせ
の際にファインダ光学系の視野倍率が変わることがな
い。ピント合わせが完了すると、シャッタがレリーズさ
れてフイルムに被写体像が露光される。
ングが完了し、シャッタボタン20が押操作されると、
測距部により被写体距離が測定される。そして、測定さ
れた被写体距離に基づいて、図示しないモータを逆転し
て撮影レンズ12のピント合わせを行う。このとき、駆
動ギア37も逆転するが、カム円筒36の係合部36c
の幅が駆動ギア37の係合爪37aの移動距離より大き
く形成されているのでカム円筒36が回転することはな
い。また、カム円筒36はコイルバネ47の付勢力によ
って調整ネジ38にその端部が押し付けられているので
係合爪37aと係合部36cとが離間しているときにも
自然に回転することはない。これにより、ピント合わせ
の際にファインダ光学系の視野倍率が変わることがな
い。ピント合わせが完了すると、シャッタがレリーズさ
れてフイルムに被写体像が露光される。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明のズームファイン
ダ装置によれば、カム円筒を駆動ギアと同軸に配置し、
両者を互いに軸方向に延びた係合部を介して回転方向で
連結するとともに駆動ギアに対してカム円筒を光軸方向
に移動自在とし、カム円筒を光軸方向で位置決めするこ
とによってファインダ光学系の視度調節を行うようにし
たので、ファインダ光学系を複雑化させることなく接眼
レンズを固定したまま視度調節を行うことができる。ま
た、カム円筒の中空部に収容されカム円筒を駆動ギアか
ら離す方向に付勢する圧縮コイルバネと、カム円筒を回
転自在に支持するファインダ筐体に螺合し、その先端が
圧縮コイルバネで付勢されたカム円筒の端面を受け止め
る調整ネジとを設け、この調整ネジの出入り長の調節に
よりカム円筒の光軸方向での位置調節を行うようにした
ので、ファインダ光学系を複雑化させることなく接眼レ
ンズを固定したまま視度調節を行うことができる。さら
に、係合部の一方と他方との間に回転方向に関して所定
幅の間隙を設け、駆動ギアがズーミングに連動して一方
に回転した後、撮影レンズのピント合わせのために他方
に回転するときには、この間隙によりカム円筒との連結
が断たれるようにしたので、撮影レンズのピント合わせ
のためにモータを駆動してもファインダ視野倍率が変倍
することがない。
ダ装置によれば、カム円筒を駆動ギアと同軸に配置し、
両者を互いに軸方向に延びた係合部を介して回転方向で
連結するとともに駆動ギアに対してカム円筒を光軸方向
に移動自在とし、カム円筒を光軸方向で位置決めするこ
とによってファインダ光学系の視度調節を行うようにし
たので、ファインダ光学系を複雑化させることなく接眼
レンズを固定したまま視度調節を行うことができる。ま
た、カム円筒の中空部に収容されカム円筒を駆動ギアか
ら離す方向に付勢する圧縮コイルバネと、カム円筒を回
転自在に支持するファインダ筐体に螺合し、その先端が
圧縮コイルバネで付勢されたカム円筒の端面を受け止め
る調整ネジとを設け、この調整ネジの出入り長の調節に
よりカム円筒の光軸方向での位置調節を行うようにした
ので、ファインダ光学系を複雑化させることなく接眼レ
ンズを固定したまま視度調節を行うことができる。さら
に、係合部の一方と他方との間に回転方向に関して所定
幅の間隙を設け、駆動ギアがズーミングに連動して一方
に回転した後、撮影レンズのピント合わせのために他方
に回転するときには、この間隙によりカム円筒との連結
が断たれるようにしたので、撮影レンズのピント合わせ
のためにモータを駆動してもファインダ視野倍率が変倍
することがない。
【図1】本発明のズームファインダを組み込んだカメラ
の正面側の斜視図である。
の正面側の斜視図である。
【図2】図1に示したカメラの背面側の斜視図である。
【図3】ズームファインダの構成を示す概略図である。
【図4】図3に示したズームファインダの要部の断面図
である。
である。
【図5】第2実施形態のズームファインダの構成を示す
概略図である。
概略図である。
10 カメラ 11 カバー 12 撮影レンズ 13 レンズ鏡筒 16 対物側ファインダ窓 20 シャッタボタン 23 ズームボタン 25 接眼側ファインダ窓 30 ズームファインダ 31 ユニット枠 32 固定レンズ 33 第1変倍レンズ 34 第2変倍レンズ 35 正立プリズム 36 カム円筒 37 駆動ギア 38 調整ネジ 40 光軸 41,42 ガイド軸 43,47 コイルバネ 45,46 カラー 49,51,52 隙間 50 支持軸 55 ドライバー
Claims (3)
- 【請求項1】 撮影レンズのズーミングに連動して回転
する駆動ギアと、この駆動ギアの回転によりファインダ
の光軸と平行な軸の回りに回転し、その回転量に応じて
ファインダ光学系中の変倍レンズを光軸方向に移動させ
る螺旋カムが外周に形成されたカム円筒とを備えたズー
ムファインダ装置において、 前記カム円筒を駆動ギアと同軸に配置し、両者を互いに
軸方向に延びた係合部を介して回転方向で連結するとと
もに駆動ギアに対してカム円筒を光軸方向に移動自在と
し、カム円筒を光軸方向で位置決めすることによってフ
ァインダ光学系の視度調節が行われることを特徴とする
ズームファインダ装置。 - 【請求項2】 前記カム円筒の中空部に収容されカム円
筒を駆動ギアから離す方向に付勢する圧縮コイルバネ
と、カム円筒を回転自在に支持するファインダ筐体に螺
合し、その先端が圧縮コイルバネで付勢されたカム円筒
の端面を受け止める調整ネジとを設け、この調整ネジの
出入り長の調節によりカム円筒の光軸方向での位置調節
が行われることを特徴とする請求項1記載のズームファ
インダ装置。 - 【請求項3】 前記係合部の一方と他方との間に回転方
向に関して所定幅の間隙を設け、駆動ギアがズーミング
に連動して一方に回転した後、撮影レンズのピント合わ
せのために他方に回転するときには、前記間隙によりカ
ム円筒との連結が断たれるようにしたことを特徴とする
請求項1または2いずれか記載のズームファインダ装
置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000375540A JP2002182273A (ja) | 2000-12-11 | 2000-12-11 | ズームファインダ装置 |
US10/004,171 US6498903B2 (en) | 2000-12-11 | 2001-12-06 | Zoom finder device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000375540A JP2002182273A (ja) | 2000-12-11 | 2000-12-11 | ズームファインダ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002182273A true JP2002182273A (ja) | 2002-06-26 |
Family
ID=18844540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000375540A Pending JP2002182273A (ja) | 2000-12-11 | 2000-12-11 | ズームファインダ装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6498903B2 (ja) |
JP (1) | JP2002182273A (ja) |
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US7197240B2 (en) | 2003-12-26 | 2007-03-27 | Kyocera Corporation | Camera module and portable terminal equipped with the camera module |
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JP2005077683A (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-24 | Canon Inc | レンズ駆動機構 |
GB2409052B (en) * | 2003-12-12 | 2008-06-18 | Simon Richard Daniel | Cube shaped lamp and projection device for single slide |
US7388613B2 (en) * | 2004-07-02 | 2008-06-17 | Flextronics International Usa, Inc. | Pop up prism lens assembly |
GB2422439B (en) * | 2005-01-24 | 2007-06-27 | Nucam Corp | Zoom lens mechanism with cam operation |
JP2006276240A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Fujinon Corp | ズームレンズ装置 |
RU175757U1 (ru) * | 2016-08-29 | 2017-12-18 | Открытое Акционерное Общество "Пеленг" | Привод панкратического объектива |
KR102491569B1 (ko) * | 2018-01-17 | 2023-01-26 | 엘지이노텍 주식회사 | 렌즈 어셈블리 및 그를 포함하는 카메라 모듈 |
CN109491041B (zh) * | 2018-12-10 | 2021-05-11 | 天津津航技术物理研究所 | 一种用于三档变焦镜头的倍率切换装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100371773B1 (ko) | 1995-07-07 | 2003-04-10 | 펜탁스 가부시키가이샤 | 렌즈셔터타입줌렌즈카메라및이러한카메라를제어하는방법 |
US5864719A (en) | 1996-01-08 | 1999-01-26 | Canon Kabushiki Kaisha | Optical apparatus |
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