JP2007163841A - レンズ鏡胴及び撮像装置並びにレンズ位置調整方法 - Google Patents

レンズ鏡胴及び撮像装置並びにレンズ位置調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】単一の駆動源で、簡単な構成により、焦点距離変更と共にフォーカシングを行うことができる、特に鏡胴が薄型の、低コストのレンズ駆動装置を備えたレンズ鏡胴及びこのレンズ鏡胴を備えた薄型の、低コストの撮像装置を得る。
【解決手段】被写体光を導くための複数のレンズ群と、複数のレンズ群のうちの2つのレンズ群を光軸方向に移動させるための単一のモータと、モータにより駆動されるリードスクリューとカム筒と、を有し、一方のレンズ群をリードスクリューの回転に伴って移動させ、他方のレンズ群をカム筒により移動させるレンズ駆動装置を備えたレンズ鏡胴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、単一の駆動源で2つのレンズ群を移動させるよう構成されたレンズ駆動装置を備えたレンズ鏡胴及び該レンズ鏡胴を備えた撮像装置に関するものである。
従来より、焦点距離可変の撮影レンズ(以下、ズームレンズとも称す)を搭載したカメラが市販されている。ズームレンズは、光学系を構成する複数のレンズ群を光軸に沿って所望の位置に移動させて、その間隔を変化させることにより、焦点距離の変更(ズーミング)を行うようになっている。
複数のレンズ群を光軸に沿って移動させる方式としては大別して2種有り、レンズ枠を直進案内に係合させ、カム筒を回転させることによりレンズ枠を直進移動させるものと、光軸に略平行に軸を配置しこの軸を直進案内のガイド軸とし、レンズ枠にガイド軸が貫通するスリーブを形成し、モータとリードスクリューを用いて直接的にレンズ枠をガイド軸に沿って摺動させ直進移動させるものがある。
後者のリードスクリューを用いて直接的にレンズ枠をガイド軸に沿って移動させるものは、簡単な構造とできるため、沈胴機構を必要としないレンズ鏡胴に多用されており、モータとリードスクリューを用いて直接的にレンズ枠を移動させる駆動装置として、一方のレンズ群を移動させるためのリードスクリューと他方のレンズ群を移動させるためのリードスクリューがあり、一方のリードスクリューから他方のリードスクリューへ、歯車やベルトを用いて動力伝達し、1つのモータで2つのレンズ群を移動させるレンズ駆動装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−124974号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のレンズ駆動装置は、ズーミングには適用できるがフォーカシングを行うことはできないため、別途フォーカシングのためのモータ等の駆動源を必要とし、レンズ鏡胴に適用した場合には、コスト増に加え、大型化してしまう問題がある。
本発明は上記問題に鑑み、単一の駆動源で、簡単な構成により、焦点距離変更と共にフォーカシングを行うことができる、特に鏡胴が薄型の、低コストのレンズ駆動装置を備えたレンズ鏡胴及びこのレンズ鏡胴を備えた薄型の、低コストの撮像装置を得ることを目的とするものである。
上記の目的は、下記に記載する発明により達成される。
1.被写体光を導くための複数のレンズ群と、前記複数のレンズ群のうちの2つのレンズ群を光軸方向に移動させるための単一のモータと、該モータにより駆動されるリードスクリューとカム部材と、を有し、移動させられる2つのレンズ群のうち、一方のレンズ群を前記リードスクリューの回転に伴って移動させ、他方のレンズ群を前記カム部材により移動させるレンズ駆動装置を備えたことを特徴とするレンズ鏡胴。
2.前記カム部材に形成されたカム形状は階段状であることを特徴とする1に記載のレンズ鏡胴。
3.前記カム部材は、光軸周りに配置された円筒状のカム筒であることを特徴とする1又は2に記載のレンズ鏡胴。
4.前記カム筒は、絞り位置に隣接する固定レンズ群を保持する保持部材に回転自在に組み付けられていることを特徴とする3に記載のレンズ鏡胴。
5.前記カム筒と円周方向で所定の遊び量を有して係合するカム筒駆動部材を有し、前記モータは、前記カム筒駆動部材を介して前記カム筒を回転させることを特徴とする3に記載のレンズ鏡胴。
6.1〜5のいずれかに記載のレンズ鏡胴を備えたことを特徴とする撮像装置。
7.複数のレンズ群と、前記複数のレンズ群のうちの2つのレンズ群を光軸方向に移動させるための単一のモータと、該モータにより駆動されるリードスクリューと、カム形状が階段状であるカム筒と、を有し、一方のレンズ群を前記リードスクリューの回転に伴って移動させ、他方のレンズ群を前記カム筒により移動させるよう構成されたレンズ鏡胴のレンズ位置調整方法において、前記カム筒を所定の位置に停止させた状態で、前記リードスクリューの回転に伴って移動する一方のレンズ群を移動させてレンズ位置を調整するか、前記カム筒の同一の階段カム上で、前記リードスクリューの回転に伴って移動する一方のレンズ群を移動させてレンズ位置を調整した後、前記カム筒を所定の位置に移動させるか、のいずれかにより調整することを特徴とするレンズ位置調整方法。
8.複数のレンズ群と、前記複数のレンズ群のうちの2つのレンズ群を光軸方向に移動させるための単一のモータと、該モータにより駆動されるリードスクリューと、前記モータにより駆動されるカム筒駆動部材と、前記カム筒駆動部材と円周方向で所定の遊び量を有して係合するカム筒と、を有し、一方のレンズ群を前記リードスクリューの回転に伴って移動させ、他方のレンズ群を前記カム筒により移動させよう構成されたレンズ鏡胴のレンズ位置調整方法において、前記カム筒駆動部材と、前記カム筒とを、所定の位置に停止させた状態で、前記リードスクリューの回転に伴って移動する一方のレンズ群を移動させてレンズ位置を調整するか、前記カム筒駆動部材と、前記カム筒とを、停止させた状態で、前記リードスクリューの回転に伴って移動する一方のレンズ群を移動させてレンズ位置を調整した後、前記カム筒駆動部材を、前記カム筒に対し所定の位置に移動させるか、のいずれかにより調整することを特徴とするレンズ位置調整方法。
本発明によれば、単一の駆動源で、簡単な構成により、焦点距離変更と共にフォーカシングを行うことができる、特に鏡胴が薄型の、低コストのレンズ駆動装置を備えたレンズ鏡胴を得ることができ、このレンズ鏡胴を備えることで、薄型、低コストの撮像装置を得ることが可能となる。
以下、実施の形態により本発明を詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、本実施の形態に係るレンズ鏡胴を備えた撮像装置の一例であるカメラ100の主要構成ユニットの内部配置の一例を示す図である。同図は、カメラ100を被写体側から見た斜視図である。
同図に示すように、カメラ100は、変倍可能な折り曲げ撮像光学系を内包した本発明に係るレンズ鏡胴50が図示の如く右側に縦に配置され、開口部51が被写体光束を取り込むよう配置されている。この開口部51には、開口部51を露呈する開状態と開口部51を覆う閉状態とする不図示のレンズバリアが設けられている。
52はフラッシュ発光窓であり、53はフラッシュ発光窓の後方に配置された反射傘、キセノン管、その他メインコンデンサ、回路基板等で構成されるフラッシュユニットである。54はカード型の画像記録用メモリである。55は電池であり、本カメラの各部へ電源を供給する。画像記録用メモリ54及び電池55は、図示しない蓋部から挿脱が可能となっている。
本カメラの上面には、レリーズ釦56が配置され、その1段の押し込みによりカメラの撮影準備動作、即ち焦点合わせ動作や測光動作が行われ、その2段の押し込みにより撮影露光動作が行われる。57はメインスイッチであり、カメラを動作状態と非動作状態に切り替えるスイッチである。メインスイッチ57により動作状態に切り替えられると、不図示のレンズバリアは、開状態にされると共に、各部の動作が開始される。また、メインスイッチ57により非動作状態に切り替えられると、不図示のレンズバリアは、閉状態にされると共に、各部の動作を終了させる。
本カメラの背面には、LCD或いは有機EL等で構成され、画像やその他文字情報等を表示する画像表示部58が配置されている。また、図示していないが、ズームアップ、ズームダウンをおこなうズーム釦、撮影した画像を再生する再生釦、画像表示部58上に各種のメニューを表示させるメニュー釦、表示から所望の機能を選択する選択釦等の操作部材が配置されている。
また、不図示であるが、これら主要構成ユニットの間には、各部を接続すると共に、各種電子部品が搭載された回路基板が配置され、各主要構成ユニットの駆動及び制御を行うようになっている。同様に、不図示であるが、外部入出力端子、ストラップ取り付け部、三脚座等を備えている。
図2は、本実施の形態に係るレンズ鏡胴50に内包された変倍可能な折り曲げ撮像光学系を示す断面図である。同図は、折り曲げ前及び折り曲げ後の2つの光軸を含む面で切断した断面図である。同図(a)はワイド状態の各レンズ群の位置を示し、同図(b)はテレ状態の各レンズ群の位置を示している。
同図において、1は第1レンズ群であり、第1レンズ群1は、光軸をOAとし被写体に向けて配置されたレンズ11と光軸OAを略直角方向に折り曲げる反射部材であるプリズム12と、プリズム12により折り曲げられた光軸OBを光軸として配置されたレンズ13により構成されている。この第1レンズ群1は、移動しない固定されたレンズ群である。
2は第2レンズ群である。第2レンズ群2は、変倍(以下、ズーミングとも言う)時に、不図示の鏡枠と共に、図示の如く光軸OB方向に移動するレンズ群である。
3は第3レンズ群である。この第3レンズ群3は、光軸OB方向に移動しないレンズ群である。なお、Sは絞りシャッタ動作面であるが、絞りとシャッタの少なくとも一方が配置されているものであればよい。
4は第4レンズ群である。第4レンズ群4は、変倍時及び焦点調節(以下、フォーカシングとも言う)時に不図示の鏡枠と共に、光軸OB方向に移動するレンズ群である。
5は第5レンズ群である。この第5レンズ群5は、光軸OB方向に移動しない固定されたレンズ群である。
7は赤外光カットフィルタであり、必要に応じてオプチカルローパスフィルタが適宜積層して配置される。
赤外光カットフィルタ7の後方には不図示の撮像素子が配置される。撮像素子としては、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等が用いられる。
(第1の実施の形態)
以下、第1の実施の形態について説明する。
図3は、第1の実施の形態に係るレンズ駆動装置を備えたレンズ鏡胴50の内部の概略構造を示す平面図である。同図は、図2(b)のテレ状態をを示している。なお、以下の図においては、説明の重複を避けるため、同機能部材には同符号を付与して説明する。
同図に示すように、レンズ鏡胴50は、主胴9に各部材が取り付けられている。移動するレンズ群である第2レンズ群2は第2レンズ群鏡枠2kに保持されている。また、同様に、移動するレンズ群である第4レンズ群4は第4レンズ群鏡枠4kに保持されている。不図示であるが、光軸OB方向にガイド軸が2本配置され、第2レンズ群鏡枠2k及び第4レンズ群鏡枠4kの案内を行うようになっている。
10はカム筒であり、第2レンズ群鏡枠2kの一部が、カム筒10に形成されたカム面に当接するように付勢部材である圧縮コイルバネ31により付勢されている。カム筒10には歯車部10gが形成されている。
カム筒10は、絞りシャッタ動作面Sに配置された絞りとシャッタの少なくとも一方と共に第3レンズ群3を保持して、主胴9に固定されている第3レンズ群鏡枠3kに対し、嵌合して回転自在に組み付けられている。第3レンズ群3は、絞りシャッタ動作面Sに近く、光線径が小さいため小径である。このため、カム筒10を小径とすることができ、レンズ鏡胴を小型化に適した配置となっている。
20はステッピングモータ(以下、モータとも称す)であり、モータ20の回転軸には、歯車21が組み付けられていると共に、リードスクリュー20rが形成されている。
モータ20の回転による歯車21の回転は、図示では1つの歯車で示してあるが減速歯車列22を介して、カム筒10に形成された歯車部10gに伝えられ、カム筒10を回転させるようになっている。このカム筒10の回転により、第2レンズ群鏡枠2k即ち第2レンズ群2は、光軸OB方向に移動させられる。
なお、歯車21は、モータ20の回転軸と完全に一体化されているわけではなく、所定の摩擦力を有して固着されるか、固定ネジ等を用いて固定され、モータの回転時でも歯車21を不回転とすることができるようになっている。
モータ20の回転によるリードスクリュー20rの回転は、回転係止された雌ネジ部材23を光軸OB方向に移動させるようになっている。この雌ネジ部材23の光軸OB方向の移動により、雌ネジ部材23との係合部を有した第4レンズ群鏡枠4k即ち第4レンズ群4は、光軸OB方向に移動させられる。
32はフォトインタラプタである。第4レンズ群鏡枠4kに形成された遮蔽部の挿脱切り替わり位置を検出することにより、第4レンズ群鏡枠4kの初期位置検出が行われるようになっている。この初期位置を基準にしてモータ20の回転方向及び回転量を制御し、レンズ群の位置制御が行われる。なお、この初期位置検出は、フォトリフレクタであってもよい。
図4は、第1の実施の形態に係るレンズ鏡胴に備えられたレンズ駆動装置の主要部を模式的に示した分解斜視図である。同図は、第2レンズ群鏡枠2k、第4レンズ群鏡枠4k、カム筒10、モータ20等を抜き出したものであり、固定レンズ群である第3レンズ群3は省略してある。また、同図は図2(a)のワイド状態を示している。
同図において、15、16はガイド軸である。ガイド軸15には、第2レンズ群2を保持する第2レンズ群鏡枠2kに一体的に形成されたスリーブ部2sが嵌合し、ガイド軸16には、第2レンズ群鏡枠2kに一体的に形成された回転係止部2mが係合している。同様に、ガイド軸15には、第4レンズ群4を保持する第4レンズ群鏡枠4kに一体的に形成されたスリーブ部4sが嵌合し、ガイド軸16には、第4レンズ群鏡枠4kに一体的に形成された回転係止部4mが係合している。
カム筒10には、図示の如く、高さの異なる階段状のカム面C1、C2、C3が形成されている。図示では、第2レンズ群鏡枠2kに形成された突起部2tがカム面C1に当接した状態となっている。C1はワイド位置、C2はミドル位置、C3はテレ位置となるよう設定されている。なお、以下の説明は、ワイド、ミドル、テレの3点の焦点距離設定で説明するが、焦点距離設定は3点に限るものではない。
同図に示すレンズ駆動装置は、モータ20の回転により、以下のような動作を行う。
モータ20の所定の方向への回転により、リードスクリュー20rが回転し、雌ネジ部材23を光軸OB方向のカム筒10に接近する方向に移動する。これにより、雌ネジ部材23に係合する第4レンズ群鏡枠4k、即ち第4レンズ群4は光軸OB方向のカム筒10に接近する方向に移動する。一方、モータ20の回転による歯車21の回転及び減速歯車列22を介したカム筒10も回転するが、第2レンズ群鏡枠2kの突起部2tはカム面C1上にあり、光軸OB方向への移動は行われない。即ち、第2レンズ群2は停止した状態となり、第4レンズ群4のみが移動し、ワイド時のフォーカシング動作を行う。
更に、モータ20を所定の方向への回転させると、第4レンズ群鏡枠4kは光軸OB方向のカム筒10に、更に接近する方向に移動する。同様に、カム筒10は更に回転し、突起部2tがカム面C2へ移動すると第2レンズ群鏡枠2kはカム筒10に接近し、ミドル状態となる。以降のモータ20の回転では、突起部2tがカム面C2上にある間は、同様に第4レンズ群4のみがカム筒10に接近する方向に移動し、ミドル時のフォーカシング動作となる。
更に、モータ20を回転させると、突起部2tがカム面C2からカム面C3へ移動し、第2レンズ群鏡枠2kはカム筒10に最も接近したテレ状態となり、以降のモータ20の回転では、突起部2tがカム面C3上にある間は、同様に第4レンズ群4のみがカム筒10に接近する方向に移動し、テレ時のフォーカシング動作となる。テレ状態から、ワイド状態への動作については、上記の動作を逆にたどることになる。
図5は、第1の実施の形態に係るレンズ鏡胴の、第2レンズ群2と第4レンズ群4の動作を示す移動線図である。
同図に示すように第1、第3、第5レンズ群(図示ではそれぞれ、1、3、5で示す)は移動せず、第2レンズ群2(図示2と示す)は上述の階段状のカム面C1に対応したワイド位置、カム面C2に対応したミドル位置、カム面C3に対応したテレ位置となり、順次段階的に第3レンズ群3に接近するよう移動する。
一方、第4レンズ群4(図示4と示す)は、上述のリードスクリューの回転量に比例して直線的に第3レンズ群3に接近するよう移動し、第2レンズ群2の位置が変化しない領域での第4レンズ群4の移動により、各焦点距離位置でのフォーカシングが行われるものである。同図においては、Fwがワイド位置での第4レンズ群4のフォーカシング移動量を示し、Fmがミドル位置での第4レンズ群4のフォーカシング移動量を示し、Ftがテレ位置での第4レンズ群4のフォーカシング移動量を示している。
以下に、図4及び図5を用いて第1の実施の形態に係るレンズ鏡胴のピント調節方法について説明する。なお以下のピント調節方法は、いずれの焦点距離位置で行ってもよいが、被写体距離範囲に対するフォーカシング時のレンズ移動量が大きいテレ位置で行うことが好ましい。
ピント調整方法としては、まずカム筒10を、例えば図5のAに示すテレ時の撮影可能領域の略中点位置に停止させ、例えば歯車21を固定する固定ネジを緩め、歯車21を不回転状態とする。この後、被写体撮影距離範囲をカバーするフォーカシング移動量範囲の略1/2に相当する距離にチャートを配置し、リードスクリュー20rを回転させ第4レンズ群4のみを移動させて、合焦位置に停止させる。この後、歯車21を固定する固定ネジを締めて、モータ20の回転を伝達可能にする。
ピント調整方法のその他の例としては、まずカム筒10を、例えばテレ領域として、固定ネジを緩め歯車21を不回転状態とする。この後、被写体撮影距離範囲をカバーするフォーカシング移動量範囲の略1/2に相当する距離にチャートを配置し、リードスクリュー20rを回転させ第4レンズ群4を移動させて、合焦位置に停止させる。この時、カム筒10を、例えば図5のAに示すテレ時の撮影可能領域の略中点位置にして、歯車21を固定する固定ネジを締めて、モータ20の回転を伝達可能にする。
以上のような、レンズ位置調整をおこなうことで、撮像素子取り付け時の受光面位置の光軸OB方向の誤差に対し、無限遠から所定の至近距離までの撮影範囲を、常に階段状の同一高さのカム面から外れないように設定することが可能となる。
上記の2つのいずれかでレンズ位置の調整をおこなった後、各焦点距離での所望の距離のチャートでの第4レンズ群の合焦位置を求め、この位置を撮影時の各焦点距離での基準となる位置とする。
なお、被写体撮影距離範囲をカバーするフォーカシング移動量範囲の略1/2に相当する被写体距離とは、例えば無限遠から0.5mまでが被写体撮影距離範囲の場合、略1mの距離となる。
また、カム面の略中点位置で調整する例で説明したが、これに限るものでなく、特定の距離での合焦位置に対応して、カム筒を特定の位置に設定するものであればよい。
(第2の実施の形態)
以下、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態については、第1の実施の形態と異なる部分について説明する。
図6は、第2の実施の形態に係るレンズ鏡胴に備えられたレンズ駆動装置の主要部を模式的に示した分解斜視図である。同図は、第2レンズ群鏡枠2k、第4レンズ群鏡枠4k、カム筒10、モータ20等を抜き出したものであり、固定レンズ群である第3レンズ群3は省略してある。また、同図はワイド状態を示している。
同図に示すレンズ駆動装置は、第1の実施の形態に示すレンズ駆動装置とはカム筒10及びカム筒10の駆動部が異なっているものである。
カム筒10には、傾斜面が形成されたカム面Cが形成されており、第2レンズ群鏡枠2kに形成された突起部2tが当接している。また、カム筒10には、突起部10tが形成されている。
また、カム筒10の突起部10tと回転方向で所定の遊び量(図示B)を有する係合部25kが形成されたカム筒駆動部材25が配置されている。このカム筒駆動部材25には、歯車部25gが形成されており、図示では1つの歯車で示してある減速歯車列22と歯合している。
モータ20の回転による歯車21の回転は、減速歯車列22を介して、カム筒駆動部材25に形成された歯車部25gに伝えられ、カム筒駆動部材25を回転させる。この回転により、カム筒駆動部材25の係合部25kの一方の端部25tが、カム筒10の突起部10tと当接し、更に回転することで、カム筒10が回転するよう構成されている。
図7は、第2の実施の形態に係るレンズ鏡胴の、第2レンズ群2と第4レンズ群4の動作を示す移動線図である。同図及び図6を用いて、広角側から望遠側にズーミングする場合と、望遠側から広角側にズーミングする場合の各レンズ群の動きについて説明する。
最初に、各レンズ群が図6に示すW(ワイド)位置であり、第2レンズ群が2w0で示す位置、第4レンズ群が4w0で示す位置にある場合から説明する。
この状態で、リードスクリュー20rを回転させ、第4レンズ群鏡枠4kを第3レンズ群(図示3で示す)に接近させる方向に移動させる。これにより、第4レンズ群鏡枠4kは4w1で示す位置から4w2で示す位置まで移動する。この時、カム筒駆動部材25は回転するが、係合部25kの遊び量B内の移動では、カム筒10は回転せず、第2レンズ群鏡枠2kは、停止したままとなる。即ち、第2レンズ群鏡枠2kは停止した状態で、第4レンズ群鏡枠4kのみが光軸OB方向で第3レンズ群に接近する方向に移動し、ワイド状態で図示Fwで示す領域でフォーカシングを行うことができる。
更に、リードスクリュー20rを回転させると、係合部25kの端部25tがカム筒10の突起部10tに当接し、カム筒10が回転を開始する。この後、例えば第4レンズ群鏡枠4kをミドル状態である図示4m3で示す位置で停止させると、第2レンズ群鏡枠2kは図示2m3に示す位置で停止する。
この後、リードスクリュー20rを逆回転させ、第4レンズ群鏡枠4kを図示4m1〜4m2の図示Fmで示す領域まで戻す。この時、カム筒駆動部材25は逆回転するが、係合部25kの遊び量B内の移動では、カム筒10は回転せず、第2レンズ群鏡枠2kは、この位置で停止したままとなる。即ち、4m1〜4m2の図示Fmで示す領域で、第4レンズ群鏡枠4kのみを光軸OB方向に移動させることができ、フォーカシングを行うことができる。
更にテレ状態へは、同様に、第4レンズ群鏡枠4kを第3レンズ群に接近させる方向に図示4t3で示す位置へ移動させると、第2レンズ群鏡枠2kは図示2t3で示す位置で停止し、この後、リードスクリュー20rを逆回転させ、第4レンズ群鏡枠4kを図示4t1〜4t2の図示Ftで示す領域でフォーカシングを行うことができる。
このテレ状態からワイド状態へは、リードスクリュー20rを、第4レンズ群鏡枠4kが第3レンズ群から離間する方向に回転させ、図示4w0で示す位置まで戻す。この時、第2レンズ群鏡枠2kは、図示2w0に示す位置となり、ワイド状態となる。
この第2の実施の形態のレンズ鏡胴のレンズ駆動装置によれば、小刻みな任意の焦点距離への変更(ズーミング)が可能である。
次いで、第2の実施の形態に係るレンズ鏡胴のピント調節方法について、図6を用いて説明する。なお以下のピント調節方法は、いずれの焦点距離位置で行ってもよいが、被写体距離範囲に対するフォーカシング時のレンズ移動量が大きいテレ位置で行うことが好ましい。
ピント調整方法としては、まずカム筒10をテレ位置とし、カム筒10の突起部10tがカム筒駆動部材25の係合部25kの略中点位置となる位置でカム筒駆動部材25を停止させ、例えば歯車21を固定する固定ネジを緩め、歯車21を不回転状態とする。この後、被写体撮影距離範囲をカバーするフォーカシング移動量範囲の略1/2に相当する距離にチャートを配置し、リードスクリュー20rを回転させ第4レンズ群4のみを移動させて、合焦位置に停止させる。この後、歯車21を固定する固定ネジを締めて、モータ20の回転を伝達可能にする。
ピント調整方法のその他の例としては、まずカム筒10をテレ位置として、固定ネジを緩め歯車21を不回転状態とする。この後、被写体撮影距離範囲をカバーするフォーカシング移動量範囲の略1/2に相当する距離にチャートを配置し、リードスクリュー20rを回転させ第4レンズ群4を移動させて、合焦位置に停止させる。この時、カム筒10の突起部10tがカム筒駆動部材25の係合部25kの略中点位置となる位置にカム筒駆動部材25を移動させた後、歯車21を固定する固定ネジを締めて、モータ20の回転を伝達可能にする。
以上のような、レンズ位置調整をおこなうことで、撮像素子取り付け時の受光面位置の光軸OB方向の誤差に対し、無限遠から所定の至近距離までの撮影範囲において、カム筒の突起部がカム筒駆動部材の係合部内の遊び量内で移動し、係合部の端部には当接しないように設定することが可能となる。
上記の2つのいずれかでレンズ位置の調整をおこなった後、各焦点距離での所望の距離のチャートでの第4レンズ群の合焦位置を求め、この位置を撮影時の各焦点距離での基準となる位置とする。
なお、カム筒の突起部をカム筒駆動部材の係合部の略中点位置として調整する例で説明したが、これに限るものでなく、特定の距離での合焦位置に対応して、カム筒の突起部及びカム筒駆動部材の係合部を特定の位置に設定するものであればよい。
なお、第2の実施の形態では、カム面Cが連続的な傾斜面で形成されたカム筒を用いたもので説明したが、これに限るものでなく、図4に示すような階段状のカム形状であってもよく、この場合には同一高さのカム面の平坦部と上記の遊び量の双方により、第4レンズ群4のフォーカシングに使用できる移動量を大きくすることができ、撮影可能な被写体距離範囲をより広くすることが可能となる。
以上説明したように、単一のモータと、このモータにより駆動されるリードスクリューとカム筒とを有し、一方のレンズ群をリードスクリューの回転に伴って移動させ、他方のレンズ群をカム筒により移動させるレンズ駆動装置を備えたレンズ鏡胴とすることにより、単一の駆動源で、簡単な構成により、焦点距離変更と共にフォーカシングを行うことができる、特に鏡胴が薄型の、低コストのレンズ駆動装置を備えたレンズ鏡胴を得ることが可能となる。
本実施の形態に係るレンズ鏡胴を備えた撮像装置の一例であるカメラの主要構成ユニットの内部配置の一例を示す図である。 本実施の形態に係るレンズ鏡胴に内包された変倍可能な折り曲げ撮像光学系を示す断面図である。 第1の実施の形態に係るレンズ駆動装置を備えたレンズ鏡胴の内部の概略構造を示す平面図である。 第1の実施の形態に係るレンズ鏡胴に備えられたレンズ駆動装置の主要部を模式的に示した分解斜視図である。 第1の実施の形態に係るレンズ鏡胴の、第2レンズ群と第4レンズ群の動作を示す移動線図である。 第2の実施の形態に係るレンズ鏡胴に備えられたレンズ駆動装置の主要部を模式的に示した分解斜視図である。 第2の実施の形態に係るレンズ鏡胴の、第2レンズ群と第4レンズ群の動作を示す移動線図である。
符号の説明
1 第1レンズ群
2 第2レンズ群
2k 第2レンズ群鏡枠
3 第3レンズ群
3k 第3レンズ群鏡枠
4 第4レンズ群
4k 第4レンズ群鏡枠
5 第5レンズ群
10 カム筒
15、16 ガイド軸
20 ステッピングモータ
21 歯車
22 減速歯車列
23 雌ネジ部材
25 カム筒駆動部材
50 レンズ鏡胴
100 カメラ

Claims (8)

  1. 被写体光を導くための複数のレンズ群と、前記複数のレンズ群のうちの2つのレンズ群を光軸方向に移動させるための単一のモータと、該モータにより駆動されるリードスクリューとカム部材と、を有し、
    移動させられる2つのレンズ群のうち、一方のレンズ群を前記リードスクリューの回転に伴って移動させ、他方のレンズ群を前記カム部材により移動させるレンズ駆動装置を備えたことを特徴とするレンズ鏡胴。
  2. 前記カム部材に形成されたカム形状は階段状であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡胴。
  3. 前記カム部材は、光軸周りに配置された円筒状のカム筒であることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ鏡胴。
  4. 前記カム筒は、絞り位置に隣接する固定レンズ群を保持する保持部材に回転自在に組み付けられていることを特徴とする請求項3に記載のレンズ鏡胴。
  5. 前記カム筒と円周方向で所定の遊び量を有して係合するカム筒駆動部材を有し、前記モータは、前記カム筒駆動部材を介して前記カム筒を回転させることを特徴とする請求項3に記載のレンズ鏡胴。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のレンズ鏡胴を備えたことを特徴とする撮像装置。
  7. 複数のレンズ群と、前記複数のレンズ群のうちの2つのレンズ群を光軸方向に移動させるための単一のモータと、該モータにより駆動されるリードスクリューと、カム形状が階段状であるカム筒と、を有し、一方のレンズ群を前記リードスクリューの回転に伴って移動させ、他方のレンズ群を前記カム筒により移動させるよう構成されたレンズ鏡胴のレンズ位置調整方法において、
    前記カム筒を所定の位置に停止させた状態で、前記リードスクリューの回転に伴って移動する一方のレンズ群を移動させてレンズ位置を調整するか、
    前記カム筒の同一の階段カム上で、前記リードスクリューの回転に伴って移動する一方のレンズ群を移動させてレンズ位置を調整した後、前記カム筒を所定の位置に移動させるか、のいずれかにより調整することを特徴とするレンズ位置調整方法。
  8. 複数のレンズ群と、前記複数のレンズ群のうちの2つのレンズ群を光軸方向に移動させるための単一のモータと、該モータにより駆動されるリードスクリューと、前記モータにより駆動されるカム筒駆動部材と、前記カム筒駆動部材と円周方向で所定の遊び量を有して係合するカム筒と、を有し、一方のレンズ群を前記リードスクリューの回転に伴って移動させ、他方のレンズ群を前記カム筒により移動させよう構成されたレンズ鏡胴のレンズ位置調整方法において、
    前記カム筒駆動部材と、前記カム筒とを、所定の位置に停止させた状態で、前記リードスクリューの回転に伴って移動する一方のレンズ群を移動させてレンズ位置を調整するか、
    前記カム筒駆動部材と、前記カム筒とを、停止させた状態で、前記リードスクリューの回転に伴って移動する一方のレンズ群を移動させてレンズ位置を調整した後、前記カム筒駆動部材を、前記カム筒に対し所定の位置に移動させるか、のいずれかにより調整することを特徴とするレンズ位置調整方法。
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JP2013083775A (ja) * 2011-10-07 2013-05-09 Olympus Imaging Corp ズームレンズ鏡筒

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