JP2012083713A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズ群の姿勢精度を高めかつ小型のレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】レンズ鏡筒において、レンズ枠は、ガイド軸が挿通される第1挿通孔を有する第1軸受け部と、ガイド軸が挿通される第2挿通孔を有する第2軸受け部と、を有する。ガイド軸は、第1接点および第2接点において第1挿通孔の内周面に当接し、第3接点および第4接点において第2挿通孔の内周面に当接する。第1接点および第2接点は、ガイド軸のガイド軸心を通り光軸方向に平行な平行面を基準として、第3接点および第4接点の反対側に位置する。
【選択図】図13

Description

本発明は、光学系を支持するレンズの鏡筒に関する。
近年、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−oxide Semiconductor)センサなどの撮像素子を用いて、光学像を電気信号に変換し、電気信号をデジタル化して記録するデジタルカメラが普及している。
このようなデジタルカメラにおいては、CCDやCMOSセンサの高画素化などだけでなく、それらの撮像素子に光学像を結像させるレンズ鏡筒に対しても高性能化が求められている。
一方、デジタルカメラの分野においては、携帯性能の向上のため、本体の小型化に対する要求がある。このため、本体の小型化に大きく貢献すると考えられる、レンズ鏡筒の小型化が求められている。
レンズ鏡筒の高性能化と小型化を実現するためには、レンズ群を駆動する駆動系の小型化と光学系の小型化が必要である。また、光学系の小型化を実現するためには、光学像を形成するレンズ群の姿勢にも高い精度が求められている。
そこで、従来から様々なレンズ鏡筒が提案されている(例えば、特許文献1及び2を参照)。
特開2004―271789号公報 特許第4211363号公報
特許文献1に記載のレンズ鏡筒では、レンズ保持枠は、第1ガイドピンおよび第2ガイドピンにより光軸方向に移動可能に支持されている。レンズ保持枠の第1軸受け部に取り付けられた永久磁石により、2面交差ガイド穴が第1ガイドピンに押し当てられ案内される構成となっている。
また、ステッピングモータにより回転駆動される送りねじ部の回転をラック部で光軸方向の直線駆動に変換している。さらにラック部の凹型係合部がレンズ保持枠に連結されており、送りねじ部の回転によりレンズ保持枠が光軸方向に駆動される。
レンズ駆動機構において送りねじの機構による駆動方式には2種類ある。一つは特許文献1にも記載されているラック方式で、もう一つはナット方式である。ラック方式は送りねじ部とラックの歯とが点接触となっているため、送りねじ部とラックの歯との歯飛びを防止するためにラックには少なくとも6山以上の歯が形成されている。そのため、光軸方向の寸法が大きくなりレンズ鏡筒の小型化への大きな障害となる。また、付勢のための永久磁石のスペースが必要となりレンズ駆動機構の小型化の阻害となる。
一方ナット方式は、送りねじ部と噛み合う歯が螺旋状に連続して形成されているため送りねじ部と歯とは線接触となっており歯の山数は1〜3山で十分であり小型化に有利な構成となる。
以上のように、ラック方式を採用すると、光軸方向の小型化が困難であると共に、付勢のための永久磁石を追加することは軸受け周辺の構造が大型化し、レンズの駆動系が大きくなってしまう。したがって、永久磁石によるガイドピンへの付勢によりレンズの姿勢精度を向上させたとしても、レンズ鏡筒のさらなる小型化を図ることが困難となる。
一方、特許文献2に記載のレンズ駆動装置では、リードスクリューに取り付けられたナットにレンズ枠が圧縮ばねで付勢されており、リードスクリューの回転でレンズ枠が駆動される構成である。
圧縮ばねによる付勢力は通常レンズ枠の質量の10倍以上が必要であり、この付勢力によりナットとレンズ枠間には大きな摩擦抵抗が発生している。このような構成で、特許文献1のような磁石によるガイド面への付勢を行うためには、先の摩擦抵抗に対抗しうる十分な磁石による付勢力が必要となり、レンズ枠を駆動する駆動負荷が増大することになる。そのため、付勢用の磁石やリードスクリューの駆動用モータが大型になりレンズ鏡筒の小型化を図ることが困難となる。
ここで開示されているレンズ鏡筒は、レンズ群を保持するレンズ枠と、レンズ群の光軸と平行に配置され、レンズ枠に挿通されるガイド軸と、光軸と略平行に配置されたリードスクリューと、リードスクリューに螺合されるナットと、レンズ枠をナットに付勢する付勢ばねと、を備える。レンズ枠は、ガイド軸が挿通される第1挿通孔を有する第1軸受け部と、ガイド軸が挿通される第2挿通孔を有する第2軸受け部と、を有する。ガイド軸は、第1接点および第2接点において第1挿通孔の内周面に当接し、第3接点および第4接点において第2挿通孔の内周面に当接する。第1接点および第2接点は、ガイド軸のガイド軸心を通り光軸方向に平行な平行面を基準として、第3接点および第4接点の反対側に位置する。
したがって、このレンズ鏡筒では、さらなる小型化が可能となる。
デジタルカメラの概略斜視図 デジタルカメラの概略斜視図 デジタルカメラの操作ユニット説明図 レンズ鏡筒の概略斜視図 レンズ鏡筒の分解斜視図 レンズ鏡筒の分解斜視図 レンズ鏡筒の断面図 レンズ鏡筒の分解斜視図 第2レンズ枠の斜視図 図9の矢印Qから見た第1軸受け部の斜視図 第1軸受け部の平面図 第2レンズ枠の部分平面図 図12の部分拡大図 第2レンズ枠の断面図 第2レンズ枠付勢力の説明図 第2レンズ枠付勢力の説明図 デジタルカメラの概略構成図 カメラ本体の概略構成ブロック図 コントラストAFの動作説明図 第2の実施例の第2レンズ枠付勢力の説明図 第2の実施例の第2レンズ枠付勢力の説明図 第3の実施例の第2レンズ枠軸受け近傍の概略平面図 第3の実施例の第2レンズ枠軸受け近傍の概略断面図
《第1実施形態》
〔1:デジタルカメラの概要〕
実施形態に係るデジタルカメラ1について、図面を参照しながら説明する。図1および図2は、デジタルカメラ1の概略斜視図である。図3は、デジタルカメラ1の背面図である。なお、図1では、レンズ鏡筒3がカメラ本体2に装着されており、図2では、レンズ鏡筒3がカメラ本体2から取り外されている。
(1.1:面および座標系の定義)
以下の説明では、デジタルカメラ1の6面を以下のように定義する。
デジタルカメラ1による撮影時に被写体側を向く面を前面、その反対側の面を背面とする。被写体の鉛直方向上下とデジタルカメラ1で撮像される長方形の像(一般には、アスペクト比(長辺対短辺の比)が3:2、4:3、16:9など)の短辺方向上下とが一致するように撮影を行う場合に、鉛直方向上側に向く面を上面、その反対側の面を底面とする。さらに、被写体の鉛直方向上下とデジタルカメラ1で撮像される長方形の像の短辺方向上下とが一致するように撮影を行う場合に、被写体側から見て左側にくる面を左側面、その反対側の面を右側面とする。なお、以上の定義は、デジタルカメラ1の使用姿勢を限定するものではない。
以上の定義によれば、図1は、前面、上面および右側面を示す斜視図ということになる。
なお、デジタルカメラ1の6面だけでなく、デジタルカメラ1に配置される各構成部材の6面も同様に定義する。すなわち、デジタルカメラ1に配置された状態の各構成部材の6面に対して、上述の定義が適用される。
また、図1および図2に示すように、光学系Oの光軸Aに平行なY軸を有する3次元直交座標系を定義する。この定義によれば、光軸Aに沿って背面側から前面側に向かう方向がY軸方向正側であり、光軸Aに直交し右側面側から左側面側に向かう方向がX軸方向正側であり、X軸およびY軸に直交し底面側から上面側に向かう方向がZ軸方向正側となる。
(1.2:デジタルカメラの全体構成)
図1および図2に示すように、デジタルカメラ1は主に、各ユニットを収容するカメラ本体2と、被写体の光学像を形成する光学系Oと、光学系Oを移動可能に支持するレンズ鏡筒3と、を備えている。
光学系Oは複数のレンズ群から構成されており、複数のレンズ群がY軸方向に並んだ状態で配置されている。レンズ鏡筒3は、後述するレンズマウント20(図5参照)を介して、カメラ本体2の前面に設けられたボディマウント4に装着されている。レンズ鏡筒3は、単焦点レンズと呼ばれるもので、全長は固定で内部のレンズ群のみがY軸方向に相対的に移動可能なように支持されている。光学系Oおよびレンズ鏡筒3の構成の詳細については後述する。
また、デジタルカメラ1は、カメラ本体2に設けられる操作ユニット239を備える。具体的に、操作ユニット239は、図3に示すように、カメラ本体2の上面に設けられるシャッターボタン11と、カメラ本体2の背面に設けられる電源スイッチ5、モード切り替えダイヤル6、十字操作キー7、メニュー設定ボタン8、設定ボタン9、表示部10およびファインダ接眼窓12と、によって構成されている。
シャッターボタン11は、ユーザーが露光のタイミングを操作するためのボタンである。電源スイッチ5は、ユーザーがデジタルカメラ1のONおよびOFFを操作するためのスイッチである。モード切り替えダイヤル6は、ユーザーが撮影動作に関する各種設定を行うためのダイヤルである。十字操作キー7は、ユーザーが上下左右の方向を選択するためのボタンである。メニュー設定ボタン8は、デジタルカメラ1の各種動作を設定するためのボタンである。設定ボタン9は、各種メニューの実行を確定するためのボタンである。表示部10には、後述する撮像センサ150(図14参照)により撮像される画像が表示される。ファインダ接眼窓12の内側には、後述する液晶ファインダ208が配置されている。
なお、操作ユニット239の操作方法および動作については後述する。
〔2:光学系およびレンズ鏡筒の構成〕
レンズ鏡筒3の全体構成ついて説明する。図4にレンズ鏡筒の概略斜視図、図5、図6にレンズ鏡筒3の分解斜視図、図7にレンズ鏡筒3の概略断面図を示す。
図7に示すように、光学系Oは、例えば、レンズL1とレンズL2からなる第1レンズ群G1と、レンズL3とレンズL4とレンズL5からなる第2レンズ群G2と、レンズL6からなる第3レンズ群G3と、を備えている。第1レンズ群G1は、例えば全体として正のパワーを持つレンズ群であり、被写体からの光を取り込む。第2レンズ群G2は、例えば全体として負のパワーを持つレンズ群であり、例えば焦点を調節するためのレンズ群であり、レンズ鏡筒3によりY軸方向へ相対移動可能に支持されている。第3レンズ群G3は、例えば負のパワー持つレンズ群である。絞りユニット45は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間に位置する。例えば、焦点距離が一定の単焦点レンズである。
図4から図7に示すように、レンズ鏡筒3は主に、レンズマウント20と、固定枠30と、第1レンズ枠40と、第2レンズ枠50と、第3レンズ枠60と、フォーカスモータユニット110と、を備えている。レンズマウント20は、カメラ本体2のボディマウント4にバヨネットにより着脱可能に固定される。固定枠30は、レンズマウント20に固定される。第1レンズ枠40は、固定枠30に取り付けられる第1レンズ群G1を支持する。第2レンズ枠50は、第3レンズ枠60に光軸Y方向に移動可能に支持された第2レンズ群G2を支持する。第3レンズ枠60は、第3レンズ群G3を支持する。フォーカスモータユニット110は、第3レンズ枠60に取り付けられ第2レンズ枠50を光軸Y軸方向に駆動する。
(2.1:固定枠)
図5、図7に示すように、固定枠30は光学系Oをレンズマウントに取り付ける部材である。固定枠30は、光学系O、および光学系Oを支持する各枠を内部に収容する。例えば、第1レンズ枠40はY軸方向正側から固定枠30にネジ(図示せず)止めされ、第3レンズ枠60はY軸方向負側から固定枠30にネジ(図示せず)止めされる。固定枠30には、更に前枠70がY軸方向正側からネジ止めされ、後枠75がY軸方向負側からネジ止めされる。前枠70と後枠75の外周部にはマニュアルで光学系Oのフォーカスを調整するためのフォーカスリングユニット80が光軸Aを中心に回転可能に取り付けられる。
(2.2:第1レンズ枠)
図5から図7に示すように、第1レンズ枠40は、第1レンズ群G1を支持するための部材である。第1レンズ枠40は、第3レンズ枠60にY軸方向正側からネジ止めされ、前枠70の内周に配置されている。
具体的には、図6に示すように、第1レンズ枠40は主に、第1レンズ枠本体41と、レンズL1が固定される第1フランジ部42と、レンズL2が固定される第2フランジ部43と、を有している。
第1フランジ部42は、第1レンズ枠本体41のY軸方向正側の端部に設けられている。第1フランジ部42は、第1開口部42aと、基準面42bと、筒部42cと、突起部42dと、を有する。第1開口部42aは、Y軸方向に貫通する。基準面42bは、レンズL1のY軸方向における位置決めに用いられる。筒部42cは、レンズL1の外径より若干大きい略円筒状の部材である。筒部42cは、レンズL1の光軸Aと直交する方向における位置決めに用いられる。突起部42dは、筒部42cの内周側へ突出している。
第2フランジ部43は、第1レンズ枠本体41のY軸方向負側の端部に設けられている。第2フランジ部43は、当接部43aと、筒部43bと、を有する。当接部43aは、レンズL2のY軸方向における位置決めに用いられる。筒部43bは、光軸Aと直交する方向における位置決めに用いられる。
また、第1レンズ枠本体41の外周部にはY軸方向に貫通する切欠き部41aが形成されている。切欠き部41aは、後術する第2レンズ枠50の軸保持部材125に対応して形成されている。
第1レンズ枠本体41の外周部には3つのネジ止め穴41bと2つの位置決め穴41cとが形成されている。2つの位置決め穴41cが固定枠本体31の2本の位置決めピン31b(図5参照)と係合し、3つのネジ止め穴41を通して固定枠本体31のネジ穴31aにネジ(図示せず)で締結される。これにより、第3レンズ枠30と第1レンズ枠40とが位置決めされた状態で互いに固定される。
(2.3:第2レンズ枠)
(2.3.1:第2レンズ枠の概要)
図5から図7に示すように、第2レンズ枠50は、第2レンズ群G2をY軸方向に移動可能に支持するための部材であり、第3レンズ枠60に形成された2本の主軸120(ガイド軸の一例)および副軸121によりY軸方向に移動可能に支持されている。第2レンズ枠50の駆動は、第3レンズ枠60に固定されたフォーカスモータ110により行われる。フォーカスモータ110により第2レンズ枠50が駆動されると、第2レンズ枠50は第3レンズ枠60に対してY軸方向に移動する。これにより光学系Oにおいてフォーカスの調節が可能となる。
具体的には、図5から図9に示すように、第2レンズ枠50は、第2レンズ枠本体51と、第1軸受け部52と、第2軸受け部53と、駆動連結部54と、バネ掛け部55と、突起部56と、を有している。
第2レンズ枠本体51は、第1フランジ部51aと、第2フランジ部51bと、第3フランジ部51cと、Y軸方向に貫通した穴51dと、を含む。
第1フランジ部51aは、接合レンズであるレンズL3およびレンズL4を保持している。第1フランジ部51aには、レンズL3およびレンズL4をY軸方向において位置決めするための当接面51eと、レンズL3およびレンズL4を光軸Aと直交する方向において位置決めするための円筒部51fと、が設けられている。
第2フランジ部51bは、レンズL5を保持している。第2フランジ部51bには、レンズL5をY軸方向において位置決めするための当接面51gと、レンズL5をY軸と直交する方向において位置決めするための円筒部51hと、が設けられている。
第3フランジ部51cは、Y軸方向において、第1フランジ部51aと第2フランジ部51bの間に形成される。第3フランジ部51cは、レンズL5に入射する不要光を遮断するための遮光シート57を保持している。遮光シート57は、第3フランジ部51cの内周面に接着される。
第1軸受け部52は、主に主軸120に沿って案内される。これによって、第1軸受け部52は、第2レンズ群G2がY軸方向に対して傾くことを規制している。第2軸受け部53は、副軸121に沿って案内される。これによって、第2軸受け部53は、第2レンズ枠50が主軸120を中心として回転することを規制している。これによって、第2レンズ群G2(レンズL3、レンズL4およびレンズL5)は、Y軸方向に対する傾きが規制され、かつ、XZ平面上における位置決めがなされた状態で、Y軸方向に移動可能に支持されている。
駆動連結部54は、フォーカスモータ110のナット112に連結され、第2レンズ枠50をY軸方向に駆動する。駆動連結部54は、図9に示すように、ステッピングモータ111のリードスクリュー部111aが挿入される切欠き部54aと、ナット112が当接される駆動面54bと、を有する。リードスクリュー111aの回転によりナット112がY軸方向に移動する。このナット112のY軸方向の移動により、駆動連結部54を介して第2レンズ枠50がY軸方向に移動する。ナット112は駆動連結部54のY軸方向正側に配置してあり、リードスクリュー111aの回転によりナット112がY軸方向負側に移動するときはナット112が駆動連結部54の当接面54bY軸方向負側に駆動する。また、ナット112がY軸方向正側に移動するときは、引張りバネ123による第2レンズ枠50のY軸方向正側の付勢力により、当接面54bがナット112に押し当てられた状態で第2レンズ枠50がY軸方向正側に駆動される。
バネ掛け部55は、第3レンズ枠50をY軸方向正側に付勢する引張りバネ123を取り付けるために用いられる。バネ掛け部55は、第1軸受け部52と駆動連結部54との間に配置されている。従って、引張りバネ123は、リードスクリュー部111aと主軸120との間に配置されることとなる(図12参照)。第2レンズ枠50は、引張りバネ123によって常時Y軸方向正側に付勢されている。
突起部56は、フォトインタラプタ114により第2レンズ枠50のY軸方向の位置を検出するために用いられる。
(2.3.2:第1軸受け部52の詳細構成)
次に、第1軸受け部52の詳細構成について、図面を参照しながら説明する。図10は、図9の矢印Qから見た第1軸受け部52の斜視図である。図11は、被写体側から見た第1軸受け部52の平面図である。
第1軸受け部52は、図10に示すように、上側軸受け部52e(第1軸受け部の一例)と、下側軸受け部52f(第2軸受け部の一例)と、連結部52gと、によって構成される。
上側軸受け部52eは、XZ平面に沿って配置される板状部材である。上側軸受け部52eの中央部には、Y軸方向に沿って形成される上側挿通孔S1(第1挿通孔の一例)が形成されている。上側挿通孔S1は、第3レンズ枠60の主軸120を挿通するための孔である。上側挿通孔S1の内周には、第1平面101と、第2平面102と、第1連通面201と、第2連通面202と、が形成されている。
第1平面101は、XZ平面に対して垂直に形成された平らな面である。第1平面101は、平面視において矩形状に形成されている。第2平面102は、XZ平面に対して垂直に形成された平らな面である。第2平面102は、平面視において矩形状に形成されている。本実施形態において、第2平面102は、第1平面101に対して鋭角を成しており、第1平面101の斜め向かいに配置されている。
第1連通面201は、XZ平面に対して垂直に形成された曲面である。第1連通面201は、第1平面101と第2平面102とに連通する。第2連通面202は、XZ平面に対して垂直に形成された曲面である。第2連通面202は、第1平面101と第2平面102とに連通する。第2連通面202は、第1連通面201の向かいに配置されている。第2連通面202の面積は、第1連通面201の面積よりも大きい。
下側軸受け部52fは、上側軸受け部52eと平行に配置される板状部材である。下側軸受け部52fの中央部には、Y軸方向に沿って形成される下側挿通孔S2(第2挿通孔の一例)が形成されている。下側挿通孔S2は、第3レンズ枠60の主軸120を挿通するための孔である。下側挿通孔S2の内周には、第3平面103と、第4平面104と、第3連通面203と、第4連通面204と、が形成されている。
なお、図11に示すように、下側挿通孔S2の一部と上側挿通孔S1の一部とは、平面視において互いに重なっている。また、図11に示すように、下側軸受け部52fの第3平面103と第4平面104とは、平面視において上側挿通孔S1の内側に位置している。
第3平面103は、XZ平面に対して垂直に形成された平らな面である。第3平面103は、平面視において矩形状に形成されている。第4平面104は、XZ平面に対して垂直に形成された平らな面である。第4平面104は、平面視において矩形状に形成されている。本実施形態において、第4平面104は、第3平面103に対して鋭角を成しており、第3平面103の斜め向かいに配置されている。
第3連通面203は、XZ平面に対して垂直に形成された曲面である。第3連通面203は、第3平面103と第4平面104とに連通する。第4連通面204は、XZ平面に対して垂直に形成された曲面である。第4連通面204は、第3平面103と第4平面104とに連通する。第4連通面204は、第3連通面203の向かいに配置されている。第4連通面204の面積は、第3連通面203の面積よりも大きい。
ここで、図11に示すように、第1平面101と第4平面104とは互いに略平行であり、第2平面102と第3平面103とは互いに略平行である。また、第1平面101と第4平面104との距離L1は、第2平面102と第3平面103との距離L2に等しい。なお、第1平面101、第2平面102、第3平面103および第4平面104のそれぞれは、被写体側からの平面視において直線形状を成している。
連結部52gは、Y軸方向に沿って形成されている。連結部52gは、上側軸受け部52eと下側軸受け部52fとを連結する。
(2.3.3:第2レンズ枠50と第3レンズ枠60との組み付け状態)
次に、第2レンズ枠50と第3レンズ枠60との組み付け状態について、図面を参照しながら説明する。特に以下においては、第2レンズ枠50の第2軸受け部53と、第3レンズ枠60の主軸120との当接状態に着目して説明する。
図12は、第3レンズ枠60に組み付けられた第2レンズ枠50を被写体側から見た平面図である。図13は、図12の部分拡大図である。図14は、図12及び図13に示すB−B線における断面図である。
図12に示すように、第3レンズ枠60の主軸120は、第2レンズ枠50の第2軸受け部53に挿通される。具体的には、図13及び図14に示すように、主軸120は、上側軸受け部52eの上側挿通孔S1と、下側軸受け部52fの下側挿通孔S2と、に挿通されている。
図13および図14に示すように、主軸120は、上側挿通孔S1内において、第1平面101と第1接点c1で当接する。主軸120は、上側挿通孔S1内において、第2平面102と第2接点c2で当接する。主軸120は、下側挿通孔S2内において、第3平面103と第3接点c3で当接する。主軸120は、下側挿通孔S2内において、第4平面104と第4接点c4で当接する。第1接点c1および第2接点c2は、図13に示すように、主軸120の軸心Eを中心として、第3接点c3および第4接点c4と点対称である。また、第1接点c1および第2接点c2は、図14に示すように、第3接点c3および第4接点c4よりも被写体側に位置している。
また、図13および図14に示すように、主軸120は、上側挿通孔S1内において、第1連通面201および第2連通面202から離間している。同様に、主軸120は、下側挿通孔S2内において、第3連通面203および第4連通面204から離間している。
ここで、図12および図14に示すように、第1接点c1および第2接点c2は、第3接点c3および第4接点c4に比べて、ステッピングモータ111が有するリードスクリュー部111aの軸心Hから離れている。また、図13に示すように、第1接点c1および第2接点c2は、主軸120の軸心Eを通り、Y軸方向に平行な平行面Rを基準として、第3接点c3および第4接点c4の反対側に位置している。第1接点c1および第2接点c2は、平行面Rよりも軸心Hら離かられており、第3接点c3および第4接点c4は、平行面Rよりも軸心Hに近い。ただし、平行面Rは、軸心Eを通る任意の面であればよく、曲面であってもよい。
以上のように、主軸120は、第1接点c1および第2接点c2のみにおいて上側軸受け部52eに当接され、第3接点c3および第4接点c4のみにおいて下側軸受け部52fに当接されている。これにより、第1軸受け部52が、バネ掛け部55と引張りバネ123との係止点P2にかかる付勢力によって、駆動連結部54に形成される切欠き部54aの中心点P1を中心としてY軸方向正側に回転してしまうことが規制されている。
なお、第1平面101、第2平面102、第3平面103および第4平面104のそれぞれがY軸方向に沿って延びているので、第1接点c1、第2接点c2、第3接点c3および第4接点c4のそれぞれはY軸方向に沿って直線状に延びている(図14において第2接点c2および第3接点c3のみを図示)。
(2.3.4:第1軸受け部52に作用する力の関係)
図15は、第1接点c1と、第2接点c2と、第3接点c3と、第4接点c4と、第2レンズ枠50の駆動作用点P1(図14に示す中心点P1)と、バネ作用点P2(図14に示す係止点P2)とをY軸方向正側から見た概略説明図である。
図15に示すように、第1平面101と第2平面102の交点と第3平面103と第4平面104の交点とを結ぶ仮想線Cは、駆動作用点P1とバネ作用点P2とを結ぶ仮想線Dと略平行である。また、仮想線Cは、第1接点c1と第2接点c2の中間点と、第3接点c3と第4接点c4との中間点と、を通る。
図16は、仮想線Cと軸心Eの2直線を含む平面に垂直な方向から見た場合の第2レンズ枠50に作用する力の釣り合いを示す概略説明図である。
図16に示すように、引張りバネ123の付勢力F1により第2レンズ枠50には駆動作用点P1を中心に反時計方向に回転するモーメントM1が作用する。このモーメントM1と釣り合うように上側軸受け部52eの主軸120との第1接点c1および第2接点c2には主軸120からの反力F2とF3とが各々に作用する。また、下側軸受け部52fの主軸120との第3接点c3および第4接点c4には主軸120からの反力F4とF5とが各々に作用する。このように、モーメントM1と釣り合うために、上側軸受け部52eへの主軸120からの反力F2、F3と、下側軸受け部52fへの主軸120からの反力F4、F5とは、互いに逆方向となる。従って、第1接点c1および第2接点c2と第3接点c3および第4接点c4とが、主軸の中心点P5に対して略点対称であることによって、モーメントM1と釣り合いを取る反力F2、F3、F4、F5を第1軸受け部52によって安定して受け止めることができる。これにより第2レンズ枠50の姿勢を安定に保持することができる。
また、図15に示すように、仮想線Cと仮想線Dとが略平行となっていることによって、第1接点c1および第2接点c2にかかる反力F2およびF3と、第3接点c3および第4接点c4にかかる反力F4およびF5とを第1軸受け部52に対して均一に作用させることができるので、第2レンズ枠50の姿勢を安定させることができる。
(2.4:第3レンズ枠)
図5から図8に示すように、第3レンズ枠60はL6レンズを保持するための部材であり、固定枠30に取り付けられる。第3レンズ枠60には、第2レンズ群50がY軸方向に移動可能に取り付けられる、更に第2レンズ群50のY軸方向正側に絞りユニット45が第3レンズ枠60にネジ止め固定される。
具体的には、第3レンズ枠60には、第3レンズ枠本体61と、L6レンズをY軸方向負側方向から挿入し保持するためのフランジ部63と、固定枠30にネジ止めするための3箇所のネジ止め穴61aと、第3レンズ枠本体61に圧入された主軸120と副軸121と、が設けられている。
フランジ部63には、レンズL6のY軸方向に位置決めするレンズL6置面63aと、Y軸と直交方向を位置決めする筒状の63bと、Y軸方向に貫通した貫通穴63cと、が形成されている。
図8に示すように、主軸120の近傍には、ナット112の突起部112bが案内されリードスクリュー111a中心のナット112の回転を規制する規制溝62が形成されている。また、第3レンズ枠60のY軸方向正側の端部には、絞りユニット45をネジ止めして固定するための2箇所のネジ穴61bと、絞りユニット45の第3レンズ枠60に対する位置決めを行う位置決めピン61cと、主軸120のY軸方向正側方向端部を保持する軸保持部材125をネジ止めするための2箇所のネジ穴61dと、軸保持部材125の第3レンズ枠60に対する位置決めを行う2箇所の位置決め穴61eと、が形成されている。更に、第3レンズ枠本体61には、フォーカスモータ110の位置決め用ピン61fと、フォーカスモータ110を固定するネジ穴61gと、フォトインタラプタ114の取り付け穴64と、が形成されている。
軸保持部材125は、主軸120が挿入される軸穴125aと、軸保持部材125を第3レンズ枠60にネジ止めするためのネジ止め穴125bと、第2レンズ枠50をY軸方向正側に付勢する引っ張りバネ123を取り付けるバネ掛け部125cと、を有している。
(2.5:絞り調節ユニット)
図5および図6に示すように、絞りユニット45は、絞り本体46と、絞り羽根48と、絞り羽根48を駆動する絞り駆動モータ47と、を有している。絞り駆動モータ47は、例えばステッピングモータである。絞り本体46には、Y軸方向に貫通した開口穴46aと、第3レンズ枠60にネジ止めするための2箇所のネジ止め穴46bと、2箇所の位置決め穴46cと、が形成されている。絞り駆動モータ47で発生した駆動力により、絞り羽根48が開方向および閉方向に駆動され、開口形状が変化する。絞り羽根48を駆動することで光学系Lの絞り値を変更することができる。
(2.6:フォーカスモータユニット)
図8に示すように、フォーカスモータユニット110は、フォーカスモータ111と、フォーカスモータ111を第3レンズ枠60に固定するための取り付け板111bと、雄ネジが形成されたリードスクリュー111aと、ナット112と、フォーカスモータ111に駆動信号を送るためのFPC(フレキシブルプリントサーキット)113と、第2レンズ枠50の原点位置を検出するフォトインタラプタ114と、からなる。ナット112は、中央に雌ネジが形成されリードスクリュー111aに螺合される。更に、ナット112には、第3レンズ枠60の回転規制溝62に規制される突起部62bが形成されている。
(2.7:フォーカスリングユニット)
図5および図7に示すように、フォーカスリングユニット80は、略円筒状のフォーカスリング本体81の回転量を、2つのフォトインタラプタ82、83とにより検出する。
具体的には、フォーカスリング本体81の外周部にはローレット81cが形成され、フォーカスリング本体81の内周部には周方向に設けられた多数の櫛歯形状の突起部81aと、Y軸方向に貫通した貫通穴81bと、が形成されている。櫛歯形状の突起部81aを発光部(図示せず)と受光部(図示せず)とで挟み込むように配置されたフォトインタラプタ82、83により、フォーカスリング本体81が回されたときにフォーカスリング本体81の回転に応じてフォトインタラプタ82、83から信号が出力される。これによって、フォトインタラプタ82、83と電気接続されたFPC(フレキシブルプリントサーキット)84から、電気基板130に信号が流れる。
フォーカスリング本体81は、前枠70の摺動部73と固定枠30の摺動部32に夫々ガイド面81c、81dが案内されている。フォーカスリング本体81は、固定枠30に対して光軸Aを中心に回転可能に支持されている。フォトインタラプタ82、83によるフォーカスリング本体81の回転検出信号がFPC(フレキシブルプリントサーキット)84を通じて回路基板130で処理されフォーカスモータ110が駆動される。
(2.8:前枠)
図5、図7に示すように、前枠70は、前枠本体71と、Y軸方向正側の端部に設けられたフィルタ取り付け部72と、Y軸方向負側の端部外周部のフォーカスリング80を回転可能に支持する摺動部73と、が形成されている。
前枠本体71には、Y軸方向に貫通した貫通穴71bと、固定枠30にネジ止め固定される3箇所のネジ止め穴71cと、が形成されている。
フィルタ取り付け部72には、フィルタ(図示せず)のY軸方向負側方向の位置決めを行う端面72aと、フィルタを取り付けるための雌ネジ72bと、前蓋90を接着するための接着面72cと、が形成されている。
(2.9:レンズマウント)
図5、図7に示すように、レンズマウント20は、レンズ鏡筒3をカメラ本体2に取り付けるための部材である。具体的には、レンズマウント20は、Y軸方向に貫通した貫通穴24と、固定枠3とネジ(図示せず)止めするためのフランジ部21と、カメラ本体2の前面に設けられたボディマウント(図示せず)に取り付けるバヨネット部22と、遮光枠140をY軸負側方向よりネジ(図示せず)する遮光枠取り付け部23と、を有している。
(2.10:前蓋)
図5、図7に示すように、前蓋90はY軸方向正側方向から、前枠70の接着面72cに、例えば両面テープ(図示せず)により接着固定される。これによって、レンズL1への不要な光線を遮断するとともに、第1レンズ枠40の固定枠30への、固定用のネジ(図示せず)や、軸保持部材125等の部品を覆いレンズ鏡筒3の内部にごみ等の侵入を防ぐものである。
(2.11:後枠)
後枠75はレンズ鏡筒3の外装の一部を成す部材で、外装部75aと固定枠30へY軸方向負側からネジ止め固定するためのネジ止め穴75bが形成されている。
(2.12:回路基板)
図5、図7に示すように、回路基板130は、主に、レンズ鏡筒3の絞りユニット45およびフォーカスモータ111の駆動制御と、カメラ本体2との通信処理を行う部品である。
回路基板130には、例えば、基板本体131と、レンズマイコン240と、複数の電気部品(図示せず)と、カメラ本体2との信号通信や電源接続を行う接点部品135と、接点部品135を基板本体131に接続するFPC(図示せず)と、から構成されている。
(2.13:カメラ本体)
カメラ本体2の主な構造について、図1、図2、図3、図17および図18を用いて説明する。
(2.13.1:操作ユニット)
モード切り替えダイヤル6は、静止画撮影モード、動画撮影モードおよび再生モード等の動作モードを切り替えるためのダイヤルである。ユーザーは、モード切り替えダイヤル6を回転させて動作モードを切り替えることができる。モード切り替えダイヤル6により静止画撮影モードが選択されると、動作モードを静止画撮影モードへ切り替えることができ、モード切り替えダイヤル6により動画撮影モードが選択されると、動作モードを動画撮影モードへ切り替えることができる。動画撮影モードでは、基本的に動画撮影が可能となる。さらに、モード切り替えダイヤル6により再生モードが選択されると、動作モードを再生モードへ切り替えることができ、表示部10に撮影画像を表示させることができる。
十字操作キー7は、ユーザーが上下左右の方向を選択できるボタンである。十字操作キー7を用いて、例えば表示部10に表示された各種メニュー画面から所望のメニューを選択することができる。
メニュー設定ボタン8はデジタルカメラ1の各種動作を設定するためのボタンである。設定ボタン9は各種メニューの実行を確定するためのボタンである。
動画撮影操作ボタン14は、動画撮影の開始および停止を指示するためのボタンである。モード切り替えダイヤル6において選択された動作モードが静止画撮影モードまたは再生モードであっても、この動画撮影操作ボタン14を押すことにより、モード切り替えダイヤル6での設定内容に関係なく、強制的に動作モードが動画撮影モードに移行し、動画撮影が開始される。さらに、動画撮影中に、この動画撮影操作ボタン14が押されると、動画撮影が終了し、モード切り替えダイヤル6において選択された動作モード、すなわち動画撮影開始前の動作モードへと移行する。例えば、動画撮影操作ボタン14が押される際にモード切り替えダイヤル6により静止画撮影モードが選択されている場合は、動画撮影操作ボタン14が再度押された後に動作モードが自動的に静止画撮影モードへと移行する。
シャッターボタン11は、撮影の際にユーザーによって操作される。シャッターボタン11が操作されると、タイミング信号がボディマイコン210に出力される。シャッターボタン11は、半押し操作と全押し操作が可能な2段式のスイッチである。ユーザーが半押し操作すると測光処理および測距処理が開始される。シャッターボタン11を半押しの状態でユーザーがシャッターボタン11を全押し操作すると、タイミング信号が出力され、画像取得部235で画像データが取得される。
さらに、カメラ本体2の前面には、交換レンズユニット3をカメラ本体2から取り外すためのレンズ取り外しボタン99(レンズ取り外し操作部の一例、予備動作検知部の一例)が設けられている。レンズ取り外しボタン99は、例えばユーザーに押されるとオン状態になる接点(図示せず)を有しており、ボディマイコン210と電気的に接続されている。レンズ取り外しボタン99が押されると、内蔵されている接点がオンになり、ボディマイコン210はレンズ取り外しボタン99が押されたことを認識することができる。
(2.13.2:撮像素子ユニット)
撮像素子ユニット211は、カメラ本体2の内部に取り付けられたシャッターユニット155と撮像センサ150から構成される。撮像センサ150は、例えば、光電変換を行うCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサが挙げられる。カメラ本体2の前面に設けられたボディマウント4は、中央部にY軸方向に貫通した開口4aとレンズマウント20を取り付ける取付け部4bとから構成される。レンズ鏡筒3の光学系Oにより形成される光学像はこの開口4aを通って撮像センサ150の受光面に結像される。
(2.13.3:画像取得部)
画像取得部235は主に、撮像センサ150と、撮像センサ150の露光状態を調節するシャッターユニット155と、ボディマイコン210からの制御信号に基づいてシャッターユニット155の駆動を制御するシャッター制御部231と、撮像センサ150の動作を制御する撮像センサ駆動制御部212と、を有している。
撮像センサ150は、撮像センサ駆動制御部212により発生されるタイミング信号により駆動制御される。なお、撮像センサ150はCCD(Charge Coupled Device)センサでもよい。
シャッター制御部231は、タイミング信号を受信したボディマイコン210から出力される制御信号にしたがって、シャッター駆動アクチュエータ232を駆動し、シャッター233を動作させる。
なお、本実施形態では、オートフォーカス方式として、撮像センサ150で生成された画像データを利用するコントラスト検出方式が採用されている。コントラスト検出方式を用いることにより、高精度なフォーカス調節を実現することができる。
(2.13.4:ボディマイコン)
ボディマイコン210は、カメラ本体2の中枢を司る制御装置であり、操作ユニット239に入力された操作情報に応じて、デジタルカメラ1の各部を制御する。具体的には、ボディマイコン210にはCPU、ROM、RAMが搭載されており、ROMに格納されたプログラムがCPUに読み込まれることで、ボディマイコン210は様々な機能を実現することができる。例えば、ボディマイコン210は、レンズ鏡筒3がカメラ本体2に装着されたことを検知する機能、あるいはレンズ鏡筒3から焦点距離情報などのデジタルカメラ1を制御する上で必要な情報を取得する機能を有している。
ボディマイコン210は、電源スイッチ5、シャッターボタン11、モード切り替えダイヤル6、十字操作キー7、メニュー設定ボタン8および設定ボタン9の信号を、それぞれ受信可能である。また、ボディマイコン210内のメモリ210aには、カメラ本体2に関する各種情報が格納されている。メモリ210aは、不揮発性メモリであり、電力供給が停止している状態でも記憶している情報を保持できる。
また、ボディマイコン210は、垂直同期信号を定期的に生成し、垂直同期信号の生成と並行して、垂直同期信号に基づいて露光同期信号を生成する。ボディマイコン210が垂直同期信号を基準とした露光開始タイミングおよび露光終了タイミングを予め把握しているので、ボディマイコン210は露光同期信号を生成できる。ボディマイコン210は、垂直同期信号をタイミング発生器(図示省略)に出力し、露光同期信号をボディマウント4およびレンズマウント20を介してレンズマイコン240に一定の周期で出力する。レンズマイコン240は、露光同期信号に同期して、第2レンズ枠50の位置情報を取得する。
撮像センサ駆動制御部212は、垂直同期信号に基づいて、撮像センサ150の読み出し信号と電子シャッター駆動信号とを一定の周期で生成する。撮像センサ駆動制御部212は、読み出し信号および電子シャッター駆動信号に基づいて、撮像センサ150を駆動する。すなわち、撮像センサ150は、読み出し信号に応じて、撮像センサ150内に多数存在する光電変換素子(図示せず)で生成された画素データを垂直転送部(図示せず)に読み出す。
また、ボディマイコン210は、レンズマイコン240を介してフォーカスモータユニット110を制御する。
撮像センサ150から出力された画像信号は、アナログ信号処理部213から、A/D変換部214、デジタル信号処理部215、バッファメモリ216および画像圧縮部217へと、順次送られて処理される。アナログ信号処理部213は、撮像センサ150から出力される画像信号にガンマ処理等のアナログ信号処理を施す。A/D変換部214は、アナログ信号処理部213から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。デジタル信号処理部215は、A/D変換部214によりデジタル信号に変換された画像信号に対してノイズ除去や輪郭強調等のデジタル信号処理を施す。バッファメモリ216は、RAM(Random Access Memory)であり、画像信号を一旦記憶する。バッファメモリ216に記憶された画像信号は、画像圧縮部217から画像記録部218へと、順次送られて処理される。バッファメモリ216に記憶された画像信号は、画像記録制御部219の命令により読み出されて、画像圧縮部217に送信される。画像圧縮部217に送信された画像信号のデータは、画像記録制御部219の命令に従って画像信号に圧縮処理される。画像信号は、この圧縮処理により、元のデータより小さなデータサイズになる。画像信号の圧縮方法として、例えば1フレームの画像信号毎に圧縮するJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式が用いられる。その後、圧縮された画像信号は、画像記録制御部219により画像記録部218に記録される。ここで、動画を記録する場合、複数の画像信号をそれぞれ1フレームの画像信号毎に圧縮するJPEG方式を用いることもでき、また、複数のフレームの画像信号をまとめて圧縮するH.264/AVC方式を用いることもできる。
画像記録部218は、画像記録制御部219の命令に基づいて、画像信号と記録すべき所定の情報とを関連付けて静止画ファイルまたは動画ファイルを作成する。そして、画像記録部218は、画像記録制御部219の命令に基づいて、静止画ファイルまたは動画ファイルを記録する。画像記録部218は、例えば内部メモリおよび/または着脱可能なリムーバブルメモリである。なお、画像信号とともに記録すべき所定の情報には、画像を撮影した際の日時と、焦点距離情報と、シャッタースピード情報と、絞り値情報と、撮影モード情報と、が含まれる。静止画ファイルは、例えばExif(登録商標)形式やExif(登録商標)形式に類する形式である。また、動画ファイルは、例えばH.264/AVC形式に類する形式である。
(2.13.5:画像表示部)
画像表示部236は、表示部10と、画像表示制御部221と、を有している。表示部10は例えば液晶モニタである。表示部10は、画像表示制御部221からの命令に基づいて、画像記録部218あるいはバッファメモリ216に記録された画像信号を可視画像として表示する。表示部10での表示形態としては、画像信号のみを可視画像として表示する表示形態や、画像信号と撮影時の情報とを可視画像として表示する表示形態が考えられる。
(2.13.6:ファインダ部)
ファインダ部238は、撮像センサ150により取得された画像を表示する液晶ファインダ208と、カメラ本体2の背面に設けられたファインダ接眼窓12と、を有している。ユーザーは、ファインダ接眼窓12を覗くことで液晶ファインダ208に表示された画像を視認することができる。
(2.13.7:バッテリー)
バッテリー222は、カメラ本体2の各部に電力を供給し、さらにレンズマウント20を介してレンズ鏡筒3に電力を供給する。本実施形態ではバッテリー222は充電池である。なお、バッテリー222は、乾電池でもよいし、電源コードにより外部から電力供給が行われる外部電源であってもよい。
〔3:デジタルカメラの動作〕
図1、図2、図3、図17および図18を用いて、デジタルカメラ1の動作について説明する。
(3.1:電源ON時の動作)
操作ユニット239は、ユーザーが操作情報を入力するための各種操作部材を有している。例えば、電源スイッチ5は、デジタルカメラ1あるいはカメラ本体2の電源の入切を行うためのスイッチである。電源スイッチ5により電源がオン状態になると、カメラ本体2および交換レンズユニット3の各部に電源が供給される。
このデジタルカメラ1は、2つの撮影モードを有している。具体的には、デジタルカメラ1は、ユーザーがファインダ接眼窓12で被写体を観察するファインダ撮影モードと、ユーザーが表示部10で被写体を観察するモニタ撮影モードと、を有している。
ファインダ撮影モードでは、例えば画像表示制御部221が液晶ファインダ208を駆動する。この結果、液晶ファインダ208には、撮像センサ150により取得された被写体の画像が表示される。
モニタ撮影モードでは、例えば画像表示制御部221により表示部10が駆動され、表示部10に被写体の実時間画像が表示される。
(3.2:静止画撮影)
ユーザーによりシャッターボタン11が全押しされると、撮像センサ150の測光出力に基づいて計算された絞り値に光学系Lの絞り値が設定されるように、ボディマイコン210からレンズマイコン240へ命令が送信される。そして、レンズマイコン240により絞り駆動制御部242が制御され、指示された絞り値まで絞りユニット45を絞り込む。絞り値の指示と同時に、撮像センサ駆動制御部212から撮像センサ150へ駆動命令が送信され、シャッター233の駆動命令が送信される。撮像センサ150の測光出力に基づいて計算されたシャッタースピードの時間だけ、シャッター233により撮像センサ150が露光される。
ボディマイコン210は、撮影処理を実行し、撮影が終了すると、画像記録制御部219に制御信号を送信する。画像記録部218は、画像記録制御部219の命令に基づいて、画像信号を内部メモリおよび/またはリムーバブルメモリに記録する。画像記録部218は、画像記録制御部219の命令に基づいて、画像信号とともに撮影モードの情報(オートフォーカス撮影モードかマニュアルフォーカス撮影モードか)を、内部メモリおよび/またはリムーバブルメモリに記録する。
さらに、露光完了後、撮像センサ駆動制御部212は、撮像センサ150から画像データを読み出し、所定の画像処理後、ボディマイコン210を介して画像表示制御部221へ画像データが出力される。これにより、表示部10へ撮影画像が表示される。
また、露光終了後、ボディマイコン210により、シャッター233が初期位置にリセットされる。また、ボディマイコン210からレンズマイコン240へ絞りユニット45を開放位置にリセットするよう絞り駆動制御部242に命令が下され、レンズマイコン240から各ユニットへリセット命令が下される。リセット完了後、レンズマイコン240は、ボディマイコン210にリセット完了を伝える。ボディマイコン210は、レンズマイコン40からリセット完了情報を受信した後であって、かつ、露光後の一連の処理が完了した後に、シャッターボタン11が押されていないことを確認し、撮影シーケンスを終了する。
(3.3:動画撮影)
デジタルカメラ1は、動画を撮影する機能も有している。動画撮影モードでは、一定の周期で撮像センサ150により画像データが生成され、生成される画像データを利用してコントラスト検出方式によるオートフォーカスが継続的に行われる。動画撮影モードにおいて、シャッターボタン11が押される、あるいは動画撮影操作ボタン14が押されると、画像記録部218に動画が記録され、シャッターボタン11、あるいは動画撮影操作ボタン14が再度押されると、画像記録部218での動画の記録が停止する。
(3.4:コントラストAF動作)
ここで、図17〜図19を用いてデジタルカメラ1で採用されているコントラスト検出方式について説明する。図19に、このコントラスト検出方式におけるフォーカスレンズ(第2レンズ枠50)の動作説明図を示す。図19の縦軸は、コントラスト値であり、大きいほど合焦していることを表している。図19の横軸は、フォーカスレンズ(第2レンズ枠50)の光軸方向の位置であり、右に行くほど至近側の被写体に合焦し、左に行くほど無限大側の被写体に合焦することを表している。
シャッターボタン11がユーザーにより半押し状態にされると、タイミング信号がボディマイコン210に出力され、デジタルカメラ1はコントラストAF動作に移行する。
コントラストAF動作に移行すると、まずコントラスト値のピークを検出し、合焦位置の予測を行い、第1フォーカス駆動動作を行う。ボディマイコン210はレンズマイコン240に対しフォーカスレンズ(第2レンズ枠50)を動作させる方向とフォーカスレンズ(第2レンズ枠50)を動作させるコントラスト検出速度を指令する。レンズマイコン240はボディマイコン210からの指令に基づいてフォーカスレンズ駆動制御部241に指令を送信し、フォーカスレンズ駆動制御部241によってフォーカスモータ111を駆動させる。
フォーカスモータ111は、リードスクリュー111a、ナット112を介し、フォーカスレンズ(第2レンズ枠50)を検出開始位置F11から検出終了位置F12まで移動する。このとき、検出開始位置F11から検出終了位置F12まで露光同期信号のタイミング毎に撮像センサ150は画像データを出力する。ボディマイコン210は、画像データごとに、コントラスト値を検出する。
さらに、ボディマイコン210は、露光同期信号のタイミングで、フォーカスレンズ(第2レンズ枠50)の位置情報をフォーカス駆動制御部241から取得する。ボディマイコン210は、露光同期信号のタイミング毎に取得したコントラスト値とフォーカスレンズ(第2レンズ枠50)の位置情報とを対応付けて、メモリ210aに記憶する。フォーカスレンズ(第2レンズ枠50)の位置情報とコントラスト値との分布に基づき、ボディマイコン210はコントラスト値がピークになるフォーカスレンズ(第2レンズ枠50)の位置(ピーク位置F14)(合焦位置)を予測する。ピーク位置予測が終了すると、デジタルカメラ1は、第2フォーカス駆動動作に移行する。なお、第1フォーカス駆動動作において、フォーカスレンズ(第2レンズ枠50)の移動に伴いコントラスト値が減少しているとボディマイコン210が判定した場合、ボディマイコン210は、フォーカスレンズ(第2レンズ枠50)を動作させる方向を反対にして、第1フォーカス駆動動作をやり直す。
第2フォーカス駆動動作では、まず、ボディマイコン210からレンズマイコン240に、現在位置F12からみてコントラスト値のピーク位置F14を越えるフォーカスレンズ(第2レンズ枠50)の目標位置F13と、フォーカスモータ111の駆動速度が指令される。このときの駆動速度は、フォーカスレンズ(第2レンズ枠50)をできるだけ速く目標位置F13に到達させるため、なるべく早い速度である「設定速度」が指令される。ボディマイコン210の指令に基づきフォーカスレンズ(第2レンズ枠50)が目標位置F13に到達すると第2フォーカス駆動動作は終了し第3フォーカス駆動動作に移行する。「設定速度」については後述する。
ボディマイコン210からレンズマイコン240に目標位置としてコントラスト値のピーク位置F14とフォーカスモータ111の駆動速度が指令される。このときの駆動速度も第2フォーカス駆動同様に「設定速度」が指令される。ボディマイコン210の指令に基づきフォーカスレンズ(第2レンズ枠50)が目標位置F13に到達すると第3フォーカス駆動動作は終了し、合焦動作が終了する。なお、第2フォーカス駆動動作時および第3フォーカス駆動動作時には、コントラスト値を算出しない。
ここで、第1フォーカス駆動動作終了後に、直ちにコントラスト値のピーク位置であるF14に駆動させないのは、フォーカスレンズ(第2レンズ枠50)の移動方向が変わる際、ナット112とナットの回転規制溝62とのガタによるバックラッシュが発生し、バックラッシュ分の誤差が生じるためである。このバックラッシュによる誤差を軽減させるために、合焦位置検出方向(第1フォーカス動作)と、合焦位置移動方向(第3フォーカス動作)を同一方向とし、バックラッシュ分の誤差を小さくしている。そのため、姿勢差や繰り返し誤差によるバックラッシュのバラつきが小さい場合には、第2フォーカス動作で目標合焦位置F14にバックラッシュ補正分を余分に動作させることにより、合焦動作を終了させても良い。
オートフォーカス動作はなるべく速いのが好ましい。したがって、なるべく速く合焦位置までフォーカス可動ユニット250を移動させるのが好ましい。しかし、第1フォーカス駆動動作におけるボディマイコン210から指令されるフォーカスレンズ(第2レンズ枠50)の駆動速度は、ボディマイコンが合焦位置を精度よく予測することができるよう、「設定速度」よりも遅い速度が設定されている。なお、フォーカスモータ111の「設定速度」がボディマイコン210から指令されるフォーカスレンズ(第2レンズ枠50)の駆動速度より遅い場合は、レンズマイコンにてリミットがかけられ、「設定速度」で駆動する。
コントラストAF方式においては、合焦予測位置への正確な位置決め精度が要求されるため、フォーカスモータ111にはステッピングモータを使用している。ステッピングモータは入力される駆動パルスに応じて回転角が変化するため、外部にセンサを用いずに位置制御が可能なモータであり、コントラストAFを用いたデジタルカメラでは広く用いられている。しかしながら、回転を阻害する抵抗力(負荷トルク)が大きすぎたり、駆動速度(出力トルク)が速すぎたりすると、駆動パルス数と回転角の同期外れ(脱調)を起こしてしまう。そのため、駆動速度(出力トルク)は負荷トルクや温度特性等を考慮して余裕を持って設定する必要がある。
(3.5:マニュアルフォーカス動作)
マニュアルフォーカス動作を有効にするためには、マニュアルフォーカス切り替えボタン(図示せず)をONにする。マニュアルフォーカス切り替えボタンのONにより、フォーカスリング81がユーザーにより回転させることにより、フォトインタラプタ82および83からの検出信号がレンズマイコン240に送られ、ステッピングモータ111が駆動され第2レンズ枠のY軸方向の移動により、任意の合焦位置まで駆動される。
《第2実施形態》
先の実施形態では、Y軸方向から見たときに、引っ張りバネ123はフォーカスモータ111と主軸120との間に配置されているが、これに限られるものではない。図20は第2の実施形態のY軸方向から見た平面説明図であり、図21は側面説明図である。図20、図21において、図15および図16と同一の機能を有するものは同番号としており、説明は省略する。
図20、図21に示すように、フォーカスモータ111のリードスクリュー111aの中心点P1と主軸120の中心点P5と引っ張りバネ300は、略一直線上に配置されており(図20)、引っ張りバネ300とリードスクリュー111aの中心点P1との距離h4は、主軸120の中心点P5とリードスクリュー111aの中心点P1間の距離より大きい配置となっている。
モーメントM1と反力との釣り合いは、次式で表すことができる。
M1(=F1×h1)=(F2+F3)×h2+(F4+F5)×h4
上記式で、デジタルカメラ1の姿勢差や、デジタルカメラ1への外力などによっても、第2レンズ枠50の姿勢を安定に支持するためにモーメントM1は所定の大きさが必要である。このように、距離h4を大きくすることで、引っ張りバネ300の引っ張り力F6が小さくても、必要なモーメントM1を発生させることができる。すなわち、図15、図16における引張りバネ123の付勢力F1よりも引っ張り力F6を小さく出来るため、ナット112を駆動するステッピングモータ111の駆動負荷が小さくなる。その結果、ステッピングモータ111を小さくすることが可能となり、より小さなレンズ鏡筒を実現することができる。
《第3実施形態》
図22は第3の実施形態の第2レンズ枠50の主軸120の軸受け近傍の部分平面図であり、図23は第3の実施形態の第2レンズ枠50の主軸120の軸受け近傍の概略断面図である。
図22、図23に示すように、上側軸受け部52eの第1平面101に向けて、中央テーパ部320と一対の側方テーパ部321,321が形成されている。また、上側軸受け部52eの第2平面102に向けて、中央テーパ部310と一対の側方テーパ部311,311が形成されている。また、下側軸受け部52fの第3平面103に向けて、中央テーパ部330と一対の側方テーパ部331,331が形成されている。また、図示しないが、下側軸受け部52fの第4平面104にも同様にテーパが形成されている。
主軸120と第1軸受け部52との間には、潤滑用のグリスが塗られており、第2レンズ枠50が主軸120に対してスムーズに移動するようになっている。しかし、第1軸受け部52と主軸120との各接点c1〜c4では、高い圧力がかかるので、グリスは各接点c1〜c4から流れ出しやすい。
そこで、周辺に流れたグリスを再び各接点c1〜c4に送り込むために、周方向にテーパが形成されている。下側軸受け部52fについても上側軸受け部52eと同様の理由によってテーパが形成されている。このテーパにより各接点c1〜c4から周辺に流れ出たグリスを再び集めることができ、信頼性の高いレンズ鏡筒を提供できる。
1 デジタルカメラ
2 カメラ本体
3 レンズ鏡筒
4 ボディマウント
5 電源スイッチ
6 モード切り替えダイヤル
7 十字操作キー
8 メニュー設定ボタン
9 設定ボタン
10 液晶モニタ
11 シャッターボタン
14 動画撮影操作ボタン
20 レンズマウント
30 固定枠
40 第1レンズ枠
50 第2レンズ枠
52a 平面部
52b 平面部
52e 上側軸受け部
52f 下側軸受け部
60 第3レンズ枠
70 前枠
75 後枠
80 フォーカスリングユニット
90 前蓋
110 フォーカスモータユニット
111a リードスクリュー
112 ナット
120 主軸
121 副軸
123 引っ張りバネ
130 基板回路
140 遮光枠
150 撮像センサ
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
O 光学系
A 光軸
K1〜K4 直線部

Claims (4)

  1. レンズ群を保持するレンズ枠と、
    前記レンズ群の光軸と平行に配置され、前記レンズ枠に挿通されるガイド軸と、
    前記光軸と略平行に配置されたリードスクリューと、
    前記リードスクリューに螺合されるナットと、
    前記レンズ枠を前記ナットに付勢する付勢ばねと、
    を備え、
    前記レンズ枠は、
    前記ガイド軸が挿通される第1挿通孔を有する第1軸受け部と、
    前記ガイド軸が挿通される第2挿通孔を有する第2軸受け部と、
    を有し、
    前記ガイド軸は、第1接点および第2接点において前記第1挿通孔の内周面に当接し、第3接点および第4接点において前記第2挿通孔の内周面に当接しており、
    前記第1接点および前記第2接点は、前記ガイド軸のガイド軸心を通り前記光軸方向に平行な平行面を基準として、前記第3接点および前記第4接点の反対側に位置している、
    レンズ鏡筒。
  2. 前記第1接点および前記第2接点は、前記ガイド軸心上の所定点を中心として、前記第3接点および前記第4接点と略点対称である、
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記光軸方向からの平面視において、前記リードスクリューのリードスクリュー軸心と前記付勢ばねの前記レンズ枠への係止点とを結んだ線は、前記第1接点と前記第2接点の中間点と前記第3接点および前記第4接点の中間点とを結んだ線と略平行である、
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記光軸方向からの平面視において、前記リードスクリュー軸心と前記係止点の距離は、前記リードスクリュー軸心と前記ガイド軸心との距離よりも大きい
    請求項3に記載のレンズ鏡筒。
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