JP2011070178A - レンズ鏡筒および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フォーカスレンズを駆動する駆動部の脱調を防止しつつ、フォーカスレンズの移動速度を高速化することができる。
【解決手段】レンズ鏡筒は、光軸方向に移動することで合焦状態を変化させるフォーカスレンズと、フォーカスレンズを光軸方向に駆動する駆動力を出力する駆動部と、駆動部の駆動速度を制御する制御部とを備える。フォーカスレンズの光軸方向の位置によって、フォーカスレンズが光軸方向に移動する際の負荷が変動する。制御部は、負荷が小さい位置での駆動速度を、負荷が大きい位置での駆動速度よりも大きくするように、駆動部を制御する。
【選択図】図15

Description

ここに開示された技術は、フォーカスレンズとフォーカスレンズを駆動する駆動部とを有するレンズ鏡筒および撮像装置に関する。
カメラにおいて、フォーカス時のフォーカスレンズの移動速度が遅いとユーザーの利便性が悪化する。そこでフォーカスレンズを駆動する駆動部の駆動速度を上げる発明が、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されたカメラは、カメラの姿勢をセンサにより検出し、カメラの状態が水平にある場合は、駆動部の駆動速度を上げ、水平状態以外の場合は駆動部の駆動速度を下げる。
特開2006−189506号公報
カメラの状態が水平であるときでも、フォーカスレンズの光軸方向の位置によって、フォーカスレンズの光軸方向の移動に伴う負荷の大きさが変動する場合がある。たとえば、カム機構によりフォーカスレンズを光軸方向に案内する場合であって、カム溝の傾き(圧力角)によって負荷が変動する場合や、フォーカスレンズを傾き防止等の目的で光軸方向にバネ等によって付勢する場合である。従来技術においては、フォーカスレンズの光軸方向の位置による負荷変動を考慮して、フォーカスレンズの移動速度を高速化する技術は提案されていない。
そこで、ここに開示された技術は、フォーカスレンズを駆動する駆動部の脱調を防止しつつ、フォーカスレンズの移動速度を高速化することができるレンズ鏡筒および撮像装置を提供することを目的とする。
ここに開示されたレンズ鏡筒は、光軸方向に移動することで合焦状態を変化させるフォーカスレンズと、フォーカスレンズを光軸方向に駆動する駆動力を出力する駆動部と、駆動部の駆動速度を制御する制御部とを備える。フォーカスレンズの光軸方向の位置によって、フォーカスレンズが光軸方向に移動する際の負荷が変動する。制御部は、負荷が小さい位置での駆動速度を、負荷が大きい位置での駆動速度よりも大きくするように、駆動部を制御する。
ここに開示されたレンズ鏡筒は、光軸方向に移動することで合焦状態を変化させるフォーカスレンズと、フォーカスレンズを光軸方向に駆動する駆動力を出力する駆動部と、フォーカスレンズを光軸方向に付勢する付勢部と、駆動力を受け取ってフォーカスレンズを光軸方向に案内するカム機構とを備える。カム機構は、カム溝と、カム溝に挿入される挿入部とを有する。カム溝は、駆動部の単位出力によるフォーカスレンズの光軸方向の駆動量が、フォーカスレンズの光軸方向の移動範囲のうち、付勢部による付勢力が相対的に大きい位置で相対的に小さく、付勢部による付勢力が相対的に小さい位置で相対的に大きくなるような態様で延びている。
ここに開示された撮像装置は、光軸方向に移動することで合焦状態を変化させるフォーカスレンズと、フォーカスレンズを光軸方向に駆動する駆動力を出力する駆動部と、駆動部の駆動速度を制御する制御部とを備える。フォーカスレンズの光軸方向の位置によって、フォーカスレンズが光軸方向に移動する際の負荷が変動する。制御部は、負荷が小さい位置での駆動速度を、負荷が大きい位置での駆動速度よりも大きくするように、駆動部を制御する。
ここに開示された技術によれば、フォーカスレンズを駆動する駆動部の脱調を防止しつつ、フォーカスレンズの移動速度を高速化することができるレンズ鏡筒および撮像装置を提供することができる。
デジタルカメラの概略構成図 カメラ本体の構成を示すブロック図 デジタルカメラの斜視図 (A)カメラ本体の上面図、(B)カメラ本体の背面図 交換レンズユニットの斜視図 交換レンズユニットの断面図 光学系の構成図 絞りユニットおよびその周辺部品の分解斜視図 カム筒およびその周辺部品の分解斜視図 カム筒およびその周辺部品の別の分解斜視図 付勢バネおよびその周辺部品の分解斜視図 コントラストAF動作の説明図 付勢バネによる負荷トルクとフォーカスモータの最高速度の関係図 設定速度可変方式に係る処理のフローチャート 速度切り替えテーブルの一例図 第2実施形態におけるフォーカス可動ユニットの位置に対するカム溝の形状、カム溝の圧力角、負荷トルク、フォーカスモータの最高速度およびフォーカスモータの設定速度の関係を示す図 第3実施形態におけるフォーカス可動ユニットの位置に対するカム溝の形状、カム溝の圧力角、負荷トルク、フォーカスモータの最高速度およびフォーカスモータの設定速度の関係を示す図 第4実施形態におけるフォーカス可動ユニットの位置に対するカム溝の形状、カム溝の圧力角、負荷トルク、フォーカスモータの最高速度およびフォーカスモータの設定速度の関係を示す図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して、詳細に説明する。
[第1実施形態]
<デジタルカメラの概要>
図1〜図11を用いて、デジタルカメラ1について説明する。図1はデジタルカメラ1の概略構成図である。図1に示すように、デジタルカメラ1(撮像装置の一例)は、交換レンズ式のデジタルカメラであり、主に、カメラ本体3と、カメラ本体3に取り外し可能に装着された交換レンズユニット2(レンズ鏡筒の一例)と、を備えている。交換レンズユニット2は、レンズマウント95を介して、カメラ本体3の前面に設けられたボディーマウント4に装着されている。
図2はカメラ本体3の構成を示すブロック図である。図3はデジタルカメラ1の斜視図である。図4(A)はカメラ本体3の上面図であり、図4(B)はカメラ本体3の背面図である。図5は交換レンズユニット2の斜視図である。図6は交換レンズユニット2の断面図である。図7は光学系Lの構成図である。図8は絞りユニット62およびその周辺部品の分解斜視図である。図9はカム筒51およびその周辺部品の分解斜視図である。図10はカム筒51およびその周辺部品の別の分解斜視図である。図11は付勢バネ98およびその周辺の部品の分解斜視図である。
なお、本実施形態では、デジタルカメラ1に対して3次元直交座標系を設定する。光学系L(後述)の光軸AZ方向はZ軸方向と一致している。X軸方向はデジタルカメラ1での横撮り姿勢における水平方向と一致している。Y軸方向はデジタルカメラ1での横撮り姿勢における鉛直方向と一致している。また、以下の説明において、「前」とは、デジタルカメラ1の被写体側(Z軸方向正側)を、「後」とは、デジタルカメラ1の被写体側と反対側(ユーザー側、Z軸方向負側)を意味する。
<交換レンズユニット>
図1〜図11を用いて交換レンズユニット2の構成を説明する。図1に示すように、交換レンズユニット2は、光学系Lと、光学系Lを支持するレンズ支持機構71と、フォーカス調節ユニット72と、絞り調節ユニット73と、レンズマイコン40と、を有している。以下、それぞれについて説明する。
(1)光学系
光学系Lは、被写体の光学像を形成するためのレンズ系である。具体的には図7に示すように、光学系Lは、7枚のレンズを有する。第1レンズL1は被写体側を向く凸面を有するメニスカスレンズである。第2レンズL2は被写体側を向く凸面を有するメニスカスレンズであり、第2レンズL2の撮像センサ11側の面は非球面である。第3レンズL3は両凹レンズである。第4レンズL4は両凸レンズであり、接着層を介して第3レンズL3に接合されている。第5レンズL5は両凸レンズである。第6レンズL6は両凹レンズであり、接着層を介して第5レンズL5に接合されている。第7レンズL7は両凸レンズであり、第7レンズL7の撮像センサ11側および被写体側の面は両方とも非球面である。
絞りユニット62は、第2レンズL2と第3レンズL3の間に位置する。
光学系Lは、いわゆるズームレンズではなく、単焦点レンズである。つまり、光学系Lは、焦点距離が一定である。
また、無限遠への合焦状態から最近接への合焦状態へのフォーカシング時には、光学系Lと絞りユニット62とが、互いの距離を一定に保ったまま、一体となって、被写体側に移動する。反対に、最近接への合焦状態から無限遠への合焦状態へのフォーカシング時には、光学系Lと絞りユニット62とが、互いの距離を一定に保ったまま、一体となって、ユーザー側に移動する。つまり、本実施形態において、光学系Lは、全体として、フォーカスレンズを構成する。フォーカスレンズは、被写体の光学像の合焦状態を変化させ調整するために光軸方向に移動するレンズである。フォーカス時に一体的に移動する、光学系Lと絞りユニット62とからなるユニットを、フォーカス可動ユニット94と称する。
(2)レンズ支持機構
レンズ支持機構71は、フォーカス可動ユニット94をZ方向に移動可能に支持するための機構であり、図6に示すように、レンズマウント95と、固定枠50と、カム筒51と、スラストリング52と、第1レンズ群支持枠53と、第2レンズ群支持枠54と、フォーカスリングユニット88と、付勢バネ98と、を有している。以下、それぞれについて説明する。
レンズマウント95は、カメラ本体3のボディーマウント4に装着される部分であり、レンズ側接点91を有している。レンズマウント95には、不要光を遮蔽する遮光枠96が取り付けられている(図6、図11)。
固定枠50は、カム筒51を回転可能に支持する部材であり、レンズマウント95に固定されている。固定枠50は、光軸AZを中心軸とする略円筒形状である。固定枠50には、光軸AZ回りに(円周方向に)等ピッチで配置された3本の貫通直進溝50cが形成されている。貫通直進溝50cはそれぞれ、Z軸方向に延びた形状である。また、固定枠50には、2本の貫通直進溝50cの中間の位相の位置、つまり、2本の貫通直進溝50cの光軸AZ回りの(円周方向の)中間の位置に、副貫通直進溝50dが形成されている(図9)。固定枠50には、副貫通直進溝50dが2本形成されている。副貫通直進溝50dはそれぞれ、Z軸方向に延びた形状である。固定枠50には、スラストリング52が挿入されて固定される溝50fが形成されている(図10)。溝50fの幅は、スラストリング52の厚みより僅かに太い。
カム筒51は、光軸AZを中心軸とする略円筒形状である。カム筒51には、光軸AZ回りに(円周方向に)等ピッチで配置された3本のカム溝51dが形成されている。カム溝51dはそれぞれ、円周方向およびZ軸方向の両方向に延びている。また、カム筒51には、2本のカム溝51dの中間の位相の位置、つまり、2本のカム溝51dの光軸AZ回りの(円周方向の)中間の位置に、副カム溝51eが形成されている。カム筒51には、副カム溝51eが2本形成されている。カム筒51にはフォーカスモータ64の回転駆動力を受けるギア部51aが形成されており、カム筒51の回転の端を規定するストッパー部51gが形成されている(図10)。カム筒51の前側は、固定枠50のフランジ部50eに当接し、後側はスラストリング52に当接している。そして、カム筒51は、固定枠50に対して回転可能で、かつ、光軸方向に移動しないように支持されている。
スラストリング52は、図10に示すように、円形リングの一部が切り欠かれた形状すなわち円弧状をしており、その内径は、固定枠50の外径より僅かに小さい。スラストリング52は、固定枠50に形成された溝50fに係合し、固定される。また、スラストリング52の円周方向の端部には、Z軸方向に曲げられて突出した突起52aが形成されている。この突起52aは、カム筒51のストッパー部51gと当接することにより、カム筒51が回転できる領域の端を規定する。
第1レンズ群支持枠53は、第1レンズL1と第2レンズL2を支持している。第1レンズ群支持枠53の前方には、偏光フィルタや保護フィルタのような光学フィルタ、およびコンバージョンレンズを取り付けるための雌ねじ部53cが形成されている。第1レンズ群支持枠53には、第1レンズ群支持枠53と第2レンズ群支持枠54とをビス締めにより締結するためのビス穴(図示せず)が形成されている。
第2レンズ群支持枠54は、第3レンズL3と第4レンズL4と第5レンズL5と第6レンズL6と第7レンズL7とを支持している。図8に示すように、第2レンズ群支持枠54は、光軸AZ周りに(円周方向に)等ピッチで配置された3つの凸部54bと、3つの凸部54bからそれぞれ外周方向に突出するように形成された3つのカムピン54cと、を有している。3つのカムピン54cは、カム筒51の3本のカム溝51dにそれぞれ挿入されている。3つの凸部54bは、固定枠50の3本の貫通直進溝50cにそれぞれ挿入されている。カム溝51dが円周方向およびZ軸方向に延びているため、カム筒51が固定枠50に対して回転すると、カムピン54cがカム溝51dに沿ってZ軸方向に案内される。このとき、貫通直進溝50cに挿入されている凸部54bの円周方向の移動が制限されているため、カムピン54cは、固定枠50に対して回転することはない。その結果、第2レンズ群支持枠54は、固定枠50に対して、回転することなく、Z軸方向に移動可能である。固定枠50に対するカム筒51の単位回転量当たりの、固定枠50に対する第2レンズ群支持枠54のZ軸方向の移動量は、カム溝51dの形状、つまり、カム溝51dの傾き(圧力角)により決まる。本実施形態では、カム溝51dの傾き(圧力角)は、カムピン54cの光軸方向の移動範囲の全範囲において一定である。つまり、カム筒51を平面展開した場合に、カム溝51dが直線状に延びている。なお、第2レンズ群支持枠54に固定されている第1レンズ群支持枠53は、第2レンズ群支持枠54と一体となって移動する。
また、第2レンズ群支持枠54は、2つの凸部54bの中間の位相の位置、つまり、2つの凸部54bの光軸AZ回りの(円周方向の)中間の位置に、副凸部54dを有している。第2レンズ群支持枠54は、副凸部54dを2つ有している。さらに、第2レンズ群支持枠54は、2つの副凸部54dからそれぞれ外周方向に突出するように形成された2つの副カムピン54eを有する。2つの副カムピン54eは、カム筒51の2つの副カム溝51eにそれぞれ挿入されている。2つの副凸部54dは、固定枠50の2つの副貫通直進溝50dにそれぞれ挿入されている。副カムピン54eと副カム溝51eとの間隔は、カムピン54cとカム溝51dとの間隔よりも大きい。また、副凸部54dと副貫通直進溝50dとの間には空間がある。落下等により交換レンズユニット2に衝撃が加わると、副カムピン54eと副カム溝51e、および/または、副凸部54dと副貫通直進溝50dが接触し、カムピン54cまたは凸部54bに加わる衝撃を緩和することができる。
フォーカスリングユニット88は、フォーカスリング89と、フォーカスリング89の回転角度を検出するフォーカスリング角度検出部90と、を有している。フォーカスリング89は、円筒形状であり、固定枠50と後枠97によりZ軸方向の移動が規制された状態で、光軸AZ周りを回転可能に支持されている。フォーカスリング角度検出部90は、フォーカスリング89の回転角度および回転方向を検出可能である。本実施形態では、フォーカスリング角度検出部90は、2つのフォトセンサ90aを有している。フォーカスリング89は、回転方向に等間隔で配置され半径方向内側に突出する複数の突起89aを有している。各フォトセンサ90aは、発光部(図示せず)および受光部(図示せず)を有しており、発光部および受光部の間を複数の突起89aが通過することを検知して、フォーカスリング89の回転角度および回転方向を検出することができる。なお、フォーカスリング89は、たとえば可動式のレバーのような、他の構造を有していてもよい。
本実施形態では、付勢バネ98は、コイルバネであり、フォーカス可動ユニット94を光軸方向に付勢している。具体的には、付勢バネ98の一端は固定物である遮光枠96に、他端は第2レンズ群支持枠54に当接しており、付勢バネ98は常に自然長よりも短い状態を保つように配置されている。これにより、第2レンズ群支持枠54と、第2レンズ群支持枠54と一体になって移動する第1レンズ群支持枠53とに支持されるフォーカス可動ユニット94は、常に前に付勢された状態となり、カムピン54cとカム溝51d間のガタなどに起因する光学系Lの傾きを生じにくくすることができ、光学性能の向上に効果がある。また、本実施形態では、図11に示すように、付勢バネ98は、Z軸方向に伸縮するように、付勢バネ98の中心が光軸AZと一致するように配置されている。フォーカス可動ユニット94が最も撮像センサ11に近づくときでも、付勢バネ98の長さが圧縮長よりは長い。さらに、フォーカス可動ユニット94が最も被写体側へ移動するときでも、付勢バネ98は所定の付勢力、例えば、フォーカス可動ユニット94の自重以上の付勢力、を有する。
(3)フォーカス調節ユニット
フォーカス調節ユニット72は、フォーカスモータ64と、ギアボックス80と、フォーカスレンズ駆動制御部41と、フォトセンサ67(位置センサの一例)と、を有している。フォーカスモータ64とギアボックス80は、固定枠50に固定されている。フォーカスレンズ駆動制御部41は、レンズマイコン40の命令に従ってフォーカスモータ64を制御する。フォーカスモータ64は、例えばステッピングモータであり、ギアボックス80に対し回転力を出力する。ギアボックス80は、フォーカスモータ64の回転を変速し、ギアボックス出力部80aから回転力を出力する。ギアボックス出力部80aはカム筒51のギア部51aと係合し、フォーカスモータ64の駆動によってカム筒51を回転させる。つまり、カム筒51は、ギア部51aを介してギアボックス出力部80aから受け取った回転力によって回転させられる。そして、上述の通り、カム筒51の回転に伴って、カムピン54cがカム溝51dに沿ってZ軸方向に案内され、フォーカス可動ユニット94はレンズマウント95に対して回転することなくZ軸方向に移動する。以上より、フォーカスモータ64は、光学系Lを光軸方向に駆動する駆動力を出力する駆動部として機能し、カム筒51のカム溝51dと第2レンズ群支持機構54のカムピン54cは、フォーカスモータ64から出力される駆動力を受け取って光学系Lを光軸方向に案内するカム機構として機能する。
また、固定枠50には、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の原点位置を検出するフォトセンサ67が固定されている。このフォトセンサ67は発光部(図示せず)と受光部(図示せず)とを有している。発光部と受光部との間を第2レンズ群支持枠54のフォーカス原点被検出部54fが通過するとき、すなわち、フォーカス原点被検出部54fが原点位置にあるときに、フォトセンサ67はフォーカス原点被検出部54fの存在を検出できる。つまり、フォトセンサ67により、固定枠50に対するフォーカス可動ユニット94の原点位置を検出することが可能となる。
レンズマイコン40は、フォーカス可動ユニット94をZ軸方向に任意の位置まで駆動する駆動力を出力するようにフォーカスモータ64の駆動速度を制御可能である。たとえば、レンズマイコン40は、フォーカス可動ユニット94を原点位置まで駆動し、フォトセンサ67からの信号によりフォーカス可動ユニット94が原点位置にあることを認識する。
フォトセンサ67により検出できる原点位置は固定枠50に対して移動することがない絶対位置である。このため、フォーカス可動ユニット94の位置を固定枠50に対して原点位置にリセットする際には、フォーカスモータ64は、フォトセンサ67により原点検出用のフォーカス原点被検出部54fが検出される位置まで、フォーカス可動ユニット94を駆動する。例えば、デジタルカメラ1の電源スイッチ25をオフにすると、フォーカス可動ユニット94の現在位置に関わらず、第2レンズ群支持枠54のフォーカス原点被検出部54fがフォトセンサ67に検出される位置まで、フォーカス可動ユニット94がフォーカスモータ64により駆動される。フォーカス可動ユニット94の駆動完了後、デジタルカメラ1の電源がオフになる。逆に、デジタルカメラ1の電源スイッチ25をオンにすると、フォーカスモータ64によりフォーカス可動ユニット94が所定の位置まで駆動される。なお、フォトセンサ67は、原点検出器の一例である。原点検出器は、フォトセンサに限られず、たとえば、マグネットおよび磁気センサを組み合わせることで実現されてもよい。
(4)絞り調節ユニット
絞り調節ユニット73は、絞りユニット62(絞り装置の一例)と、絞りユニット62を駆動する絞り駆動モータと、絞り駆動モータを制御する絞り駆動制御部42と、を有している。絞り駆動モータは、例えばステッピングモータである。絞り駆動モータは、絞り駆動制御部42から入力される駆動信号に基づいて駆動される。絞り駆動モータで発生した駆動力により、絞りユニット62の絞り羽根が開方向および閉方向に駆動され、絞り羽根により規定される開口の形状が変化する。従って、レンズマイコン40は、絞り駆動制御部42を介して絞り羽根を駆動することで、光学系Lの絞り値を変更することができる。本実施形態では、フォトセンサ62bによって、絞り羽根により規定される開口が特定の開口径を有する形状になったときを検出することができる。絞りユニット62は、位置決め孔(図示せず)と回転止め孔(図示せず)を有している。位置決め孔(図示せず)と回転止め孔(図示せず)とが、それぞれ、第2レンズ群保持枠54に形成された位置決めボス(図示せず)と回転止めボス(図示せず)と係合することで、絞りユニット62のX−Y平面内での位置が決まる。絞りユニット62は、第2レンズ群保持枠54に対してビスで締結されることによって固定される。
(5)レンズマイコン
レンズマイコン40は、CPU(図示せず)、ROM(図示せず)およびメモリ40aを有しており、ROMに格納されているプログラムがCPUに読み込まれることで、様々な機能を実現する。例えば、レンズマイコン40は、フォトセンサ67の検出信号によりフォーカス可動ユニット94が原点位置にあることを認識することができる。
メモリ40aは、不揮発性メモリであり、電力供給が停止している状態でも記憶している情報を保持できる。メモリ40aには、本実施形態では、交換レンズユニット2に関する情報(レンズ情報)が格納されている。
レンズマイコン40は、フォーカスモータ64の駆動パルス数をカウントするためのカウンタ40bを有している。カウンタ40bは、フォーカス可動ユニット94をZ軸方向正側に1駆動パルス分駆動した場合、カウントを「+1」とし、フォーカス可動ユニット94をZ軸方向負側に1駆動パルス分駆動した場合、カウントを「−1」とする。このように、カウンタ40bでフォーカスモータ64の駆動パルス数をカウントすることで、レンズマイコン40は、固定枠50に対するフォーカス可動ユニット94の相対位置を把握することができる。つまり、レンズマイコン40は、フォトセンサ67による原点位置の認識と、駆動パルス数のカウントによる相対位置の把握とを組み合わせて、固定枠50に対するフォーカス可動ユニット94の絶対位置を把握する。
<カメラ本体>
図1〜図4(B)を用いてカメラ本体3の構成について説明する。図1〜図4(B)に示すように、カメラ本体3は、筐体3aと、ボディーマウント4と、操作ユニット39と、画像取得部35と、画像表示部36と、ファインダ部38と、ボディーマイコン10と、バッテリー22(主電源の一例)と、を有している。
(1)筐体
筐体3aは、カメラ本体3の外装部を構成している。図4(A)および図4(B)に示すように、筐体3aの前面には、ボディーマウント4が設けられており、筐体3aの背面および上面には、操作ユニット39が設けられている。具体的には、筐体3aの背面には、表示部20と、電源スイッチ25と、モード切り換えダイヤル26と、十字操作キー27と、メニュー設定ボタン28と、設定ボタン29と、撮影モード切り換えボタン34と、動画撮影操作ボタン24が設けられている。筐体3aの上面には、シャッターボタン30が設けられている。
(2)ボディーマウント
ボディーマウント4は、交換レンズユニット2のレンズマウント95が装着される部分であり、レンズ側接点91と電気的に接続可能なボディー側接点(図示せず)を有している。ボディーマウント4およびレンズマウント95を介して、カメラ本体3は交換レンズユニット2とデータの送受信が可能である。例えば、ボディーマイコン10(後述)は、ボディーマウント4およびレンズマウント95を介して露光同期信号などの制御信号をレンズマイコン40に送信する。
(3)操作ユニット
図4(A)および図4(B)に示すように、操作ユニット39は、ユーザーが操作情報を入力するための各種操作部材を有している。例えば、電源スイッチ25は、デジタルカメラ1あるいはカメラ本体3の電源の入切を行うためのスイッチである。電源スイッチ25により電源がオン状態になると、カメラ本体3および交換レンズユニット2の各部に電源が供給される。
モード切り換えダイヤル26は、静止画撮影モード、動画撮影モードおよび再生モード等の動作モードを切り換えるためのダイヤルであり、ユーザーはモード切り換えダイヤル26を回転させて動作モードを切り換えることができる。モード切り換えダイヤル26により静止画撮影モードが選択されると、動作モードを静止画撮影モードへ切り換えることができ、モード切り換えダイヤル26により動画撮影モードが選択されると、動作モードを動画撮影モードへ切り換えることができる。動画撮影モードでは、基本的に動画撮影が可能となる。さらに、モード切り換えダイヤル26により再生モードが選択されると、動作モードを再生モードへ切り換えることができ、表示部20に撮影画像を表示させることができる。
十字操作キー27は、ユーザーに上下左右の方向を選択させるためのボタンである。十字操作キー27を用いて、例えば表示部20に表示された各種メニュー画面から所望のメニューを選択することができる。
メニュー設定ボタン28はデジタルカメラ1の各種動作を設定するためのボタンである。設定ボタン29は各種メニューの実行を確定するためのボタンである。
動画撮影操作ボタン24は、動画撮影の開始および停止を指示するためのボタンである。モード切り換えダイヤル26において選択された動作モードが静止画撮影モードまたは再生モードであっても、この動画撮影操作ボタン24を押すことにより、モード切り換えダイヤル26での設定内容に関係なく、強制的に動作モードが動画撮影モードに移行し、動画撮影が開始される。さらに、動画撮影中に、この動画撮影操作ボタン24が押されると、動画撮影が終了し、モード切り換えダイヤル26において選択された動作モード、すなわち動画撮影開始前の動作モードへと移行する。例えば、動画撮影操作ボタン24が押される際にモード切り換えダイヤル26により静止画撮影モードが選択されている場合は、動画撮影操作ボタン24が再度押された後に動作モードが自動的に静止画撮影モードへと移行する。
シャッターボタン30は、撮影の際にユーザーによって操作される。シャッターボタン30が操作されると、タイミング信号がボディーマイコン10に出力される。シャッターボタン30は、半押し操作と全押し操作が可能な2段式のスイッチである。ユーザーが半押し操作すると測光処理および測距処理を開始する。シャッターボタン30を半押しの状態でユーザーがシャッターボタン30を全押し操作すると、タイミング信号が出力され、画像取得部35で画像データが取得される。
さらに、図2に示すように、カメラ本体3の前面には、交換レンズユニット2をカメラ本体3から取り外すためのレンズ取り外しボタン99が設けられている。レンズ取り外しボタン99は、例えばユーザーに押されるとオン状態になる接点(図示せず)を有しており、ボディーマイコン10と電気的に接続されている。レンズ取り外しボタン99が押されると、内蔵されている接点がオンになり、ボディーマイコン10はレンズ取り外しボタン99が押されたことを認識することができる。
(4)画像取得部
画像取得部35は、撮像センサ11(撮像素子の一例)と、撮像センサ11の露光状態を調節するシャッターユニット33と、ボディーマイコン10からの制御信号に基づいてシャッターユニット33の駆動を制御するシャッター制御部31と、ボディーマイコン10からの制御信号に基づいて撮像センサ11の動作を制御する撮像センサ駆動制御部12と、を有している。
撮像センサ11は、本実施形態では、光学系Lにより形成される光学的な像を電気的な信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)センサである。撮像センサ11は、撮像センサ駆動制御部12により発生されるタイミング信号により駆動されるように制御される。なお、他の実施形態では、撮像センサ11はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサでもよい。
シャッター制御部31は、タイミング信号を受信したボディーマイコン10から出力される制御信号に従って、シャッター駆動モータ32を駆動し、シャッターユニット33を動作させる。
なお、本実施形態では、オートフォーカス方式として、撮像センサ11で生成された画像データを利用するコントラスト検出方式が採用されている。コントラスト検出方式を用いることにより、高精度なフォーカス調節を実現することができる。
(5)ボディーマイコン
ボディーマイコン10は、カメラ本体3の中枢を司る制御装置であり、操作ユニット39に入力された操作情報に応じて、デジタルカメラ1の各部を制御する。具体的には、ボディーマイコン10にはCPU、ROMおよびRAMが搭載されており、ROMに格納されたプログラムがCPUに読み込まれることで、ボディーマイコン10は様々な機能を実現することができる。例えば、ボディーマイコン10は、交換レンズユニット2がカメラ本体3に装着されたことを検知する機能、および交換レンズユニット2から焦点距離情報などのデジタルカメラ1を制御する上で必要な情報を取得する機能を有している。
ボディーマイコン10は、電源スイッチ25、シャッターボタン30、モード切り換えダイヤル26、十字操作キー27、メニュー設定ボタン28および設定ボタン29からの信号を、それぞれ受信可能である。また、ボディーマイコン10内のメモリ10aには、カメラ本体3に関する各種情報が格納されている。メモリ10aは、不揮発性メモリであり、電力供給が停止している状態でも記憶している情報を保持できる。
また、ボディーマイコン10は、垂直同期信号を定期的に生成し、垂直同期信号の生成と並行して、垂直同期信号に基づいて露光同期信号を生成する。ボディーマイコン10が垂直同期信号を基準とした露光開始のタイミングおよび露光終了のタイミングを予め把握しているために、ボディーマイコン10は露光同期信号を生成できる。ボディーマイコン10は、垂直同期信号をタイミング発生器(図示省略)に出力し、露光同期信号をボディーマウント4およびレンズマウント95を介してレンズマイコン40に一定の周期で出力する。レンズマイコン40は、露光同期信号に同期して、フォーカス可動ユニット94の位置情報を取得する。
撮像センサ駆動制御部12は、垂直同期信号に基づいて、撮像センサ11の読み出し信号と電子シャッター駆動信号とを一定の周期で生成する。撮像センサ駆動制御部12は、読み出し信号および電子シャッター駆動信号に基づいて、撮像センサ11を駆動する。すなわち、撮像センサ11は、読み出し信号に応じて、撮像センサ11内に多数存在する光電変換素子(図示せず)で生成された画素データを垂直転送部(図示せず)に読み出す。
また、ボディーマイコン10は、レンズマイコン40を介してフォーカス調節ユニット72を制御する。
撮像センサ11から出力された画像信号は、アナログ信号処理部13から、A/D変換部14、デジタル信号処理部15、バッファメモリ16および画像圧縮部17へと、順次送られて処理される。アナログ信号処理部13は、撮像センサ11から出力される画像信号にガンマ処理等のアナログ信号処理を施す。A/D変換部14は、アナログ信号処理部13から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。デジタル信号処理部15は、A/D変換部14によりデジタル信号に変換された画像信号に対してノイズ除去や輪郭強調等のデジタル信号処理を施す。バッファメモリ16は、RAM(Random Access Memory)であり、画像信号を一時的に記憶する。バッファメモリ16に記憶された画像信号は、画像圧縮部17から画像記録部18へと、順次送られて処理される。バッファメモリ16に記憶された画像信号は、画像記録制御部19の命令により読み出されて、画像圧縮部17に送信される。画像圧縮部17に送信された画像信号のデータは、画像記録制御部19の命令に従って圧縮処理される。画像信号は、この圧縮処理により、元のデータより小さなデータサイズになる。画像信号の圧縮方法として、例えば1フレームの画像信号毎に圧縮するJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式が用いられる。その後、圧縮された画像信号は、画像記録制御部19により画像記録部18に記録される。ここで、動画を記録する場合、複数の画像信号をそれぞれ1フレームの画像信号毎に圧縮するJPEG方式を用いることもでき、また、複数のフレームの画像信号をまとめて圧縮するH.264/AVC方式を用いることもできる。
画像記録部18は、画像記録制御部19の命令に基づいて、画像信号と記録すべき所定の情報とを関連付けて静止画ファイルまたは動画ファイルを作成する。そして、画像記録部18は、画像記録制御部19の命令に基づいて、静止画ファイルまたは動画ファイルを記録する。画像記録部18は、例えば内部メモリおよび/または着脱可能なリムーバブルメモリである。なお、画像信号とともに記録すべき所定の情報には、画像を撮影した際の日時情報と、焦点距離情報と、シャッタースピード情報と、絞り値情報と、撮影モード情報とが含まれる。静止画ファイルは、例えばExif(登録商標)形式やExif(登録商標)形式に類する形式である。また、動画ファイルは、例えばH.264/AVC形式やH.264/AVC形式に類する形式である。
(6)画像表示部
画像表示部36は、表示部20と、画像表示制御部21と、を有している。表示部20は例えば液晶モニタである。表示部20は、画像表示制御部21からの命令に基づいて、画像記録部18あるいはバッファメモリ16に記録された画像信号を可視画像として表示する。表示部20での表示形態としては、画像信号のみを可視画像として表示する表示形態や、画像信号と画像を撮影した際の情報とを可視画像として表示する表示形態等が考えられる。
(7)ファインダ部
ファインダ部38は、撮像センサ11により取得された画像を表示する液晶ファインダ8と、筐体3aの背面に設けられたファインダ接眼窓9と、を有している。ユーザーは、ファインダ接眼窓9を覗くことで液晶ファインダ8に表示された画像を視認することができる。
(8)バッテリー
バッテリー22は、カメラ本体3の各部に電力を供給し、さらにレンズマウント95を介して交換レンズユニット2に電力を供給する。本実施形態ではバッテリー22は充電池である。なお、バッテリー22は、乾電池でもよいし、電源コードにより外部から電力供給が行われる外部電源であってもよい。
<デジタルカメラの動作>
デジタルカメラ1の動作について説明する。
(1)撮影モード
このデジタルカメラ1は、2つの撮影モードを有している。具体的には、デジタルカメラ1は、ユーザーがファインダ接眼窓9で被写体を観察するファインダ撮影モードと、ユーザーが表示部20で被写体を観察するモニタ撮影モードと、を有している。
ファインダ撮影モードでは、例えば画像表示制御部21が液晶ファインダ8を駆動する。この結果、液晶ファインダ8には、撮像センサ11により取得された被写体の画像(いわゆるスルー画像)が表示される。
モニタ撮影モードでは、例えば画像表示制御部21により表示部20が駆動され、表示部20に被写体の実時間画像が表示される。この2つの撮影モードの切り換えは、撮影モード切り換えボタン34にて行うことができる。
(2)静止画撮影
ユーザーによりシャッターボタン30が全押しされると、撮像センサ11の測光出力に基づいて計算された絞り値に光学系Lの絞り値が設定されるように、ボディーマイコン10からレンズマイコン40へ命令が送信される。そして、レンズマイコン40により絞り駆動制御部42が制御され、指示された絞り値まで絞りユニット62が絞り込まれる。絞り値の指示と同時に、撮像センサ駆動制御部12から撮像センサ11へ駆動命令が送信され、シャッター制御部31からシャッターユニット33へ駆動命令が送信される。撮像センサ11の測光出力に基づいて計算されたシャッタースピードの時間だけ、シャッターユニット33により撮像センサ11が露光される。
ボディーマイコン10は、撮影処理を実行し、撮影が終了すると、画像記録制御部19に制御信号を送信する。画像記録部18は、画像記録制御部19の命令に基づいて、画像信号を内部メモリおよび/またはリムーバブルメモリに記録する。画像記録部18は、画像記録制御部19の命令に基づいて、画像信号とともに撮影モードの情報(オートフォーカス撮影モードかマニュアルフォーカス撮影モードか)を、内部メモリおよび/またはリムーバブルメモリに記録する。
さらに、露光完了後、撮像センサ駆動制御部12は、撮像センサ11から画像データを読み出し、所定の画像処理後、ボディーマイコン10を介して画像表示制御部21へ画像データが出力される。これにより、表示部20に撮影画像が表示される。
また、露光終了後、ボディーマイコン10により、シャッターユニット33が初期位置にリセットされる。また、ボディーマイコン10からレンズマイコン40へ、絞り駆動制御部42に絞りユニット62を開放位置にリセットさせるように命令が下され、レンズマイコン40から各ユニットへリセット命令が下される。リセット完了後、レンズマイコン40は、ボディーマイコン10にリセット完了を伝える。ボディーマイコン10は、レンズマイコン40からリセット完了情報を受信した後であって、かつ、露光後の一連の処理が完了した後に、シャッターボタン30が押されていないことを確認し、撮影シーケンスを終了する。
(3)動画撮影
デジタルカメラ1は、動画を撮影する機能も有している。動画撮影モードでは、一定の周期で撮像センサ11により画像データが生成され、生成される画像データを利用してコントラスト検出方式によるオートフォーカスが継続的に行われる。動画撮影モードにおいて、シャッターボタン30が押される、あるいは動画撮影操作ボタン24が押されると、画像記録部18に動画が記録され、シャッターボタン30、あるいは動画撮影操作ボタン24が再度押されると、画像記録部18での動画の記録が停止する。
(4)コントラストAF動作
ここで、図12〜図14を用いてデジタルカメラ1のコントラスト検出方式によるオートフォーカス(コントラストAF)動作について説明する。図12に、コントラストAF動作の説明図を示す。図12の縦軸は、コントラスト値を表しており、コントラスト値が大きいほど合焦していることを表している。図12の横軸は、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置を表しており、右に行くほど至近側の被写体に合焦する(フォーカス可動ユニット94が被写体側にある)位置を表しており、左に行くほど無限遠側の被写体に合焦する(フォーカス可動ユニット94がユーザー側にある)位置を表している。
シャッターボタン30がユーザーにより半押し状態にされると、タイミング信号がボディーマイコン10に出力され、デジタルカメラ1はコントラストAF動作に移行する。
コントラストAF動作に移行すると、デジタルカメラ1はまずコントラスト値のピークを検出し、合焦位置の予測を行う、第1フォーカス駆動動作を行う。具体的に、第1フォーカス駆動動作では、ボディーマイコン10はレンズマイコン40に対しフォーカス可動ユニット94を移動させる目標位置である検出終了位置F12とフォーカスモータ64の速度(コントラスト検出速度)を指令する。なお、第1フォーカス駆動動作時にボディーマイコン10から指令されるフォーカスモータ64の速度であるコントラスト検出速度は、ボディーマイコン10が合焦位置を精度よく予測することができる速度であり、本実施形態では、後述する「設定速度」より速い。その結果、後述するステップS4により、第1フォーカス駆動動作時のフォーカスモータ64の実際の駆動速度は、後述する「設定速度」になる。レンズマイコン40はボディーマイコン10からの指令に基づいてフォーカスレンズ駆動制御部41に指令を送信し、フォーカスレンズ駆動制御部41にフォーカスモータ64を駆動させる。フォーカスモータ64は、ギアボックス80、カム筒51および第2レンズ群支持機構54を介し、フォーカス可動ユニット94を検出開始位置F11から検出終了位置F12まで移動させる。フォーカス可動ユニット94が検出開始位置F11から検出終了位置F12まで移動する間、露光同期信号のタイミング毎に撮像センサ11は画像データを出力する。ボディーマイコン10は、画像データ毎に、コントラスト値を検出する。さらに、ボディーマイコン10は、露光同期信号のタイミングで、フォーカス可動ユニット94の位置情報をレンズマイコン40から取得する。ボディーマイコン10は、露光同期信号のタイミング毎に取得したコントラスト値とフォーカス可動ユニット94の位置情報とを対応付けて、メモリ10aに記憶する。フォーカス可動ユニット94の位置情報とコントラスト値との分布に基づき、ボディーマイコン10はコントラスト値がピークになるフォーカス可動ユニット94の位置(ピーク位置F14)(合焦位置)を予測する。ピーク位置F14の予測が終了すると、デジタルカメラ1は、第2フォーカス駆動動作に移行する。なお、第1フォーカス駆動動作中、フォーカス可動ユニット94の移動に伴いコントラスト値が減少しているとボディーマイコン10が判定した場合、ボディーマイコン10は、フォーカス可動ユニット94を移動させる方向を反対にして、第1フォーカス駆動動作をやり直す。図12は、フォーカス可動ユニット94の最初の位置F11よりも被写体側に合焦位置がある場合の動作を説明する図である。コントラスト値は、被写体の先鋭度を表す値である。コントラスト値は、合焦度合いを表す値の一例である。
第2フォーカス駆動動作では、まず、ボディーマイコン10からレンズマイコン40に、現在位置F12からみてコントラスト値のピーク位置F14を越えるフォーカス可動ユニット94の目標位置F13と、フォーカスモータ64の速度が指令される。第2フォーカス駆動動作時のフォーカスモータ64の実際の駆動速度は、後述する「設定速度」になる。レンズマイコン40がボディーマイコン10の指令と「設定速度」とに基づきフォーカスモータ64を駆動し、フォーカス可動ユニット94が目標位置F13に到達すると、第2フォーカス駆動動作は終了し、第3フォーカス駆動動作に移行する。
第3フォーカス駆動動作では、ボディーマイコン10からレンズマイコン40に、目標位置としてのコントラスト値のピーク位置F14と、フォーカスモータ64の速度が指令される。第3フォーカス駆動動作時のフォーカスモータ64の実際の駆動速度も、第2フォーカス駆動動作時と同様に「設定速度」になる。レンズマイコン40がボディーマイコン10の指令と「設定速度」とに基づきフォーカスモータ64を駆動し、フォーカス可動ユニット94が目標位置F14に到達すると、第3フォーカス駆動動作は終了し、コントラストAF動作が終了する。なお、第2フォーカス駆動動作時および第3フォーカス駆動動作時には、コントラスト値を算出しない。
ところで、上記のとおり、第1、第2および第3フォーカス駆動動作時において、ボディーマイコン10からレンズマイコン40にフォーカスモータ64の速度(指令速度)が指令されるようになっているが、この指令速度は、以下のようにして決定される。すなわち、まず、ボディーマイコン10は、交換レンズユニット2がカメラ本体3に装着されたことを検知すると、デジタルカメラ1全体を制御する上で必要となる、交換レンズユニット2の特性を示す情報をレンズマイコン40から取得する。この交換レンズユニット2の特性を示す情報には、上述の焦点距離情報の他、フォーカスモータ64の「最高速度」を示す情報等が含まれる。そして、ボディーマイコン10は、第1、第2および第3フォーカス駆動動作時を含む、フォーカス可動ユニット94の駆動時に、当該「最高速度」を超えない範囲で、様々な制約の下でフォーカスモータ64が脱調しない最高の速度を判断し、当該速度をレンズマイコン40に指令する。一方、レンズマイコン40は、後述するステップS4のように、ボディーマイコン10が判断したフォーカスモータ64が脱調しない最高の速度と、後述する「設定速度」とを比較し、遅い方の速度をフォーカスモータ64の実際の駆動速度として採用する。なお、本実施形態において、交換レンズユニット2がカメラ本体3に装着された時にレンズマイコン40からボディーマイコン10に送信される「最高速度」としては、図13の最高速度Bが送信される。
また、第1フォーカス駆動動作終了後に、直ちにコントラスト値のピーク位置であるF14に駆動させないのは、フォーカス可動ユニット94の移動方向が変わる際、ギアボックス80によるバックラッシュが発生し、バックラッシュ分の誤差が生じるためである。このバックラッシュによる誤差を軽減させるために、合焦位置検出方向(第1フォーカス駆動動作)と、合焦位置移動方向(第3フォーカス駆動動作)を同一方向とし、バックラッシュ分の誤差を小さくしている。そのため、姿勢差や繰り返し誤差等によるバックラッシュのバラツキが小さい場合には、第2フォーカス駆動動作で合焦位置F14にバックラッシュ補正分を余分に加えた目標位置まで移動させることにより、コントラストAF動作を終了させても良い。
コントラストAF方式においては、予測される合焦位置への正確な位置決め精度が要求されるため、フォーカスモータ64としてはステッピングモータが使用されている。ステッピングモータでは入力される駆動パルスに応じて回転角が変化するため、ステッピングモータは外部にセンサを用いずに位置制御が可能なモータであり、コントラストAFを用いたデジタルカメラでは広く用いられている。しかしながら、回転を阻害する抵抗力(負荷トルク)が大きすぎたり、駆動速度(出力トルク)が速すぎたりすると、駆動パルス数と回転角の同期外れ(脱調)を起こしてしまう。そのため、駆動速度(出力トルク)は負荷トルクや温度特性等を考慮して余裕を持って設定する必要がある。
本実施形態のようにフォーカス可動ユニット94が付勢バネ98で付勢される場合、フォーカス可動ユニット94への付勢力が、フォーカス可動ユニット94が光軸方向に移動する際のフォーカスモータ64への負荷トルクとして作用する。そして、フォーカス可動ユニット94への付勢力は、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置に応じて変化する。つまり、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置に応じて負荷トルクが変化する。そのため、たとえば、フォーカス可動ユニット94の負荷トルクが最大となるところを基準として、脱調が起きないステッピングモータの速度を「設定速度」として設定する方法がある。そして、この方法では、フォーカス可動ユニット94を目標位置へ高速で移動させる際、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置に関わらず、一定の「設定速度」でフォーカス可動ユニット94を駆動する。しかし、本実施形態では、このような方法を採用していない。本実施形態では、以下のようにしてフォーカスモータ64の「設定速度」をフォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置に応じて可変とすることにより、フォーカスモータ64の実際の駆動速度をフォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置に応じて可変にし、合焦速度の高速化を図っている。
図13にフォーカス可動ユニット94の光軸方向の移動範囲内における付勢バネ98による負荷トルクと、当該負荷トルクの下でも脱調しないフォーカスモータ64の最高速度の関係を示す。図13に示すようにフォーカス可動ユニット94の位置が∞側の被写体に合焦する位置にあると付勢バネ98が大きく圧縮され、負荷トルクが増大し、最至近側の被写体に合焦する位置にあると付勢バネ98の圧縮が緩和され、負荷トルクが減少する。すなわち、フォーカス可動ユニット94が可動位置FH21にある場合の負荷トルクは、フォーカス可動ユニット94が可動位置FH22にある場合の負荷トルクよりも、大きい。そのため、フォーカス可動ユニット94が可動位置FH21にある場合の最高速度Aは、フォーカス可動ユニット94が可動位置FH22にある場合の最高速度Bよりも、小さくなる。その結果、図15に示すように、フォーカス可動ユニット94が可動位置FH21にある場合の「設定速度」は、フォーカス可動ユニット94が可動位置FH22にある場合の「設定速度」よりも、小さく設定される。言い換えると、フォーカス可動ユニット94が可動位置FH22にある場合の「設定速度」を、フォーカス可動ユニット94が可動位置FH21にある場合の「設定速度」よりも、大きく設定し、高速化を図っている。
図14に設定速度可変方式に係る処理のフローチャートを、図15に速度切り替えテーブルの一例を示す。本実施形態では、以下の設定速度可変方式に係る処理を、上述の第1フォーカス駆動動作、第2フォーカス駆動動作、および、第3フォーカス駆動動作のいずれにも用いている。
まず、ボディーマイコン10よりレンズマイコン40へフォーカスモータ64の速度と目標位置が指令される(STEP1)。目標位置は、たとえば、上述の第1フォーカス駆動動作の目標位置F12、第2フォーカス駆動動作の目標位置F13、または、第3フォーカス駆動動作の目標位置F14である。
次に、レンズマイコン40がフォーカス可動ユニット94の現在位置を取得する(STEP2)。具体的には、上述のようなフォーカス可動ユニット94の絶対位置の把握後の駆動パルス数のカウントにより、フォーカス可動ユニット94の現在位置を取得する。
続いて、レンズマイコン40は、速度切り替えテーブルに基づいて、現在位置に対応するフォーカスモータ64の「設定速度」を決定する(STEP3)。速度切り替えテーブルは、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置と「設定速度」との対応関係を表している。フォーカスモータ64の実際の駆動速度は、後述するステップS4のとおり、「設定速度」がボディーマイコン10からの指令速度以下の場合には、「設定速度」によって決まるものであり、第1、第2および第3フォーカス駆動動作時には、「設定速度」となる。従って、速度切り替えテーブルは、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置とフォーカスモータ64の実際の駆動速度との対応関係を表す情報であると言える。「設定速度」は、フォーカス可動ユニット94の各位置において、脱調が起こらない速度である。また、「設定速度」は、フォーカス可動ユニット94の位置に応じて異なる値である。具体的には、「設定速度」は、負荷トルクが大きいところでは小さく、負荷トルクが小さいところでは大きい。速度切り替えテーブルは、メモリ40aに記憶されている。
さらに、レンズマイコン40は、ボディーマイコン10から指令された速度(指令速度)とSTEP3で決定された「設定速度」を比較する。指令速度がフォーカスモータ64の「設定速度」と同じか、または、指令速度が「設定速度」より速い場合は、フォーカスモータ64の実際の駆動速度はフォーカスモータ64の「設定速度」に設定され、STEP6へ移行する。また、指令速度がフォーカスモータ64の「設定速度」より遅い場合にはSTEP5へ移行する(STEP4)。STEP5では、レンズマイコン40は、フォーカスモータ64の実際の駆動速度をボディーマイコン10からの指令速度に設定し、STEP6へ移行する。
そして、レンズマイコン40は、設定された駆動速度にてフォーカスモータ64を駆動する(STEP6)。具体的には、フォーカスモータ64に入力される単位時間当たりの駆動パルス数を設定された駆動速度に対応させる。
レンズマイコン40は、フォーカス可動ユニット94の位置を監視し、図15の速度切り替えテーブルにおける速度切り替え位置(「設定速度」が変化する位置)にフォーカスモータ64が到達したかどうかの判定を行い、速度切り替え位置に到達していればSTEP3へ移行し、到達していない場合はSTEP8へ移行する(STEP7)。なお、レンズマイコン40は、フォーカス可動ユニット94の絶対位置の把握後の駆動パルス数のカウントにより、フォーカス可動ユニット94の現在位置を取得する。
STEP8では、レンズマイコン40は、ボディーマイコン10により指令された目標位置までフォーカス可動ユニット94が到達したかどうかの判定を行う。フォーカスモータ64が目標位置へ到達していなければ、STEP7へ移行し、到達していれば、STEP9へ移行し、レンズマイコン40がフォーカスモータ64を停止させ終了となる。なお、レンズマイコン40は、フォーカス可動ユニット94の絶対位置の把握後の駆動パルス数のカウントにより、フォーカス可動ユニット94の現在位置を取得する。
以上のような設定速度可変方式により、フォーカスレンズを駆動するフォーカスモータ64の脱調を防止しつつ、フォーカスレンズの移動速度を高速化することができる。
[第2実施形態]
第1実施形態と異なる点のみ説明し、同じ点については説明を省略する。
第1実施形態の交換レンズユニット2は、付勢バネ98を有していた。一方、第2実施形態の交換レンズユニット2は、付勢バネ98を有していない。
また、第1実施形態の交換レンズユニット2のカム溝51dは、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の移動範囲の全範囲において、傾き(圧力角)が一定であった。つまり、カム溝51dによって生じる負荷トルクは、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の移動範囲の全範囲において一定であった。一方、第2実施形態の交換レンズユニット2のカム溝51dは、光軸方向の位置によって、傾き(圧力角)が異なるように延びている。言い換えると、カム溝51dは、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置によって、フォーカスモータ64から出力される単位回転力当たりの、フォーカス可動ユニット94のZ軸方向の駆動量が異なるような態様で延びている。つまり、カム溝51dによって生じる負荷トルクは、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置によって異なる。なお、カム溝51dの傾き(圧力角)が大きいほど、カム筒51の回転量に対するフォーカス可動ユニット94のZ軸方向の移動量が大きい。つまり、カム溝51dの傾き(圧力角)が大きいほど、フォーカスモータ64の回転量に対するフォーカス可動ユニット94の移動量が大きい(以下、同様)。
図16は、フォーカス可動ユニット94の位置に対するカム溝51dの形状、カム溝51dの圧力角、負荷トルク、フォーカスモータ64の最高速度およびフォーカスモータ64の設定速度の関係を示す図である。ここでいうカム溝51dの形状とは、カム筒51を平面展開した場合のカム溝51dの形状である。
カム溝51dの圧力角が大きいところでは、負荷トルクが大きい。また、カム溝51dの圧力角が小さいところでは、負荷トルクが小さい。負荷トルクがフォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置によって異なる状況は、第1実施形態と同じである。そして、第2実施形態でも、第1実施形態と同様の設定速度可変方式を用いる。これにより、フォーカスレンズを駆動するフォーカスモータ64の脱調を防止しつつ、フォーカスレンズの移動速度を高速化することができる。
[第3実施形態]
第1実施形態と異なる点のみ説明し、同じ点については説明を省略する。
第1実施形態の交換レンズユニット2のカム溝51dは、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の移動範囲の全範囲において、傾き(圧力角)が一定であった。つまり、カム溝51dによって生じる負荷トルクは、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の移動範囲の全範囲において一定であった。一方、第3実施形態の交換レンズユニット2のカム溝51dは、第2実施形態と同様に、光軸方向の位置によって、傾き(圧力角)が異なるように延びている。言い換えると、カム溝51dは、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置によって、フォーカスモータ64から出力される単位回転力当たりの、フォーカス可動ユニット94のZ軸方向の駆動量が異なるような態様で延びている。つまり、カム溝51dによって生じる負荷トルクは、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置によって異なる。
第3実施形態の交換レンズユニット2も、付勢バネ98を有している。したがって、付勢バネ98によって生じる負荷トルクは、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置によって異なる。
図17は、フォーカス可動ユニット94の位置に対するカム溝51dの形状、カム溝51dの圧力角、負荷トルク、フォーカスモータ64の最高速度およびフォーカスモータ64の設定速度の関係を示す図である。ここでいうカム溝51dの形状とは、カム筒51を平面展開した場合のカム溝51dの形状である。
カム溝51dによって生じる負荷トルクと付勢バネ98によって生じる負荷トルクの合計の負荷トルクも、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置によって異なる。負荷トルクがフォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置によって異なる状況は、第1実施形態と同じである。そして、第3実施形態でも、第1実施形態と同様の設定速度可変方式を用いる。これにより、フォーカスレンズを駆動するフォーカスモータ64の脱調を防止しつつ、フォーカスレンズの移動速度を高速化することができる。
[第4実施形態]
第1実施形態と異なる点のみ説明し、同じ点については説明を省略する。
第4実施形態の交換レンズユニット2も、付勢バネ98を有している。したがって、付勢バネ98によって生じる負荷トルクは、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置によって異なる。
第1実施形態の交換レンズユニット2のカム溝51dは、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の移動範囲の全範囲において、傾き(圧力角)が一定であった。つまり、カム溝51dによって生じる負荷トルクは、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の移動範囲の全範囲において一定であった。一方、第4実施形態の交換レンズユニット2のカム溝51dは、光軸方向の位置によって、傾き(圧力角)が異なるように延びている。言い換えると、カム溝51dは、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置によって、フォーカスモータ64から出力される単位回転力当たりの、フォーカス可動ユニット94のZ軸方向の駆動量が異なるような態様で延びている。つまり、カム溝51dによって生じる負荷トルクは、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置によって異なる。
図18は、フォーカス可動ユニット94の位置に対するカム溝51dの形状、カム溝51dの圧力角、負荷トルク、フォーカスモータ64の最高速度およびフォーカスモータ64の設定速度の関係を示す図である。ここでいうカム溝51dの形状とは、カム筒51を平面展開した場合のカム溝51dの形状である。
本実施形態のカム溝51dの傾き(圧力角)は、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の移動範囲のうち、付勢バネ98によって生じる負荷トルクが相対的に大きい位置、すなわち付勢バネ98による付勢力が相対的に大きい位置において小さく、付勢バネ98によって生じる負荷トルクが相対的に小さい位置、すなわち付勢バネ98による付勢力が相対的に小さい位置において大きい。つまり、カム溝51dによって生じる負荷トルクは、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の移動範囲のうち、付勢バネ98によって生じる負荷トルクが相対的に大きい位置において小さく、付勢バネ98によって生じる負荷トルクが相対的に小さい位置において大きい。したがって、カム溝51dによって生じる負荷トルクと付勢バネ98によって生じる負荷トルクの合計の負荷トルクは、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置による変動が小さい。
そして、本実施形態では、第1実施形態と異なり、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置に関わらず、フォーカスモータ64の「設定速度」を一定に設定する。「設定速度」は、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置に関わらず、脱調が起こらないような値に設定する。
フォーカスモータ64の「設定速度」を一定に設定しても、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置により、フォーカス可動ユニット94の移動速度は変化する。つまり、フォーカス可動ユニット94の移動速度は、カム溝51dの傾き(圧力角)に応じて変化する。フォーカス可動ユニット94の移動速度は、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置のうち、付勢バネ98によって生じる負荷トルクが大きい位置において小さく、付勢バネ98によって生じる負荷トルクが小さい位置において大きい。
したがって、第1実施形態と同様に、付勢バネ98によって生じる負荷トルクがフォーカス可動ユニット94の位置に応じて変化する場合であっても、フォーカスレンズを駆動するフォーカスモータ64の脱調を防止しつつ、フォーカスレンズの移動速度を高速化することができる。
なお、このカム溝51dの傾き(圧力角)により影響を受ける、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置に対するフォーカス可動ユニット94の移動速度を速度切り替えテーブルとして記憶させることにより、図14のフローチャートを用いて設定速度可変方式に係る処理を実行することもできる。
また、カム溝51dによって生じる負荷トルクと付勢バネ98によって生じる負荷トルクの合計の負荷トルクがフォーカス可動ユニット94の光軸方向の全範囲において一定となるように、カム溝51dを形成してもよい。
[他の実施形態]
本発明の実施形態は、前述の実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の修正および変更が可能である。また、前述の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
(1)
前述の実施形態では、デジタルカメラ1は静止画および動画の撮影が可能であるが、静止画撮影のみ、あるいは、動画撮影のみ可能であってもよい。
(2)
前述の実施形態においては、デジタルカメラ1は、例えばデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、カメラ付き携帯電話またはカメラ付きPDAであってもよい。
(3)
前述のデジタルカメラ1はクイックリターンミラーを有していないが、従来の一眼レフカメラのようにクイックリターンミラーが搭載されていてもよい。また、デジタルカメラ1は、レンズ鏡筒とカメラ本体が一体となったものでもよい。
(4)
光学系Lの構成は前述の実施形態に限定されない。例えば、第5レンズL5と第6レンズL6は接合されていなくてもよい。また、光学系Lは、焦点距離が変更可能なズームレンズであってもよい。フォーカスレンズは、光学系L全体ではなく、光学系Lの一部のレンズであってもよい。
(5)
前述の実施形態では、付勢バネ98は1つのコイルバネであり、その中心が光軸AZと一致するように配置しているが、複数の付勢バネを、X−Y平面内に配置してもよい。また、必ずしもコイルバネに限定する必要もない。また、付勢バネ98は、フォーカス可動ユニット94を後ろに付勢してもよい。
(6)
前述の実施形態では、コントラストAF動作を用いている。しかし、位相差式のオートフォーカス動作において、予測される合焦位置にフォーカス可動ユニット94を駆動する際に、設定速度可変方式を採用してもよい。具体的には、位相差式のオートフォーカス動作において、予測される合焦位置にフォーカス可動ユニット94を駆動する際、フォーカス可動ユニット94の光軸方向の位置に応じてフォーカスモータ64の実際の駆動速度を変えてもよい。
(7)
設定速度可変方式を、上述の第1フォーカス駆動動作、第2フォーカス駆動動作、および、第3フォーカス駆動動作の全てに用いず、いずれか1つまたは2つに用いてもよい。たとえば、第1フォーカス駆動動作に用いなくてもよい。
(8)
前述の実施形態では、速度切り替えテーブルの「設定速度」の可変を3段階で行ったが、切り替えポイントは任意で設定してよく、「設定速度」の切り替えを連続的に行ってもかまわない。
(9)
前述の実施形態では、フォーカスモータ64の出力をカム機構で変換した力によりフォーカス可動ユニット94を駆動したが、これに限られず、フォーカスモータ64の出力をスクリューとナットを介してナットの直進力に変換し、この直進力によりフォーカス可動ユニット94を駆動してもよい。また、フォーカスモータ64の出力を他の力に変換して、その力によりフォーカス可動ユニット94を駆動してもよい。
(10)
設定速度可変方式に係る処理のフローチャートのSTEP3、STEP4、STEP5、STEP7およびSTEP8を、レンズマイコン40ではなく、ボディーマイコン10により実行してもよい。例えば、交換レンズユニット2がカメラ本体3に装着されたタイミング等で、レンズマイコン40からボディーマイコン10に速度切り替えテーブルの情報が送信される。そして、STEP3において、ボディーマイコン10が速度切り替えテーブルを参照して「設定速度」を決定し、その後、ボディーマイコン10からレンズマイコン40に決定された「設定速度」が送信されるようにしてもよい。
(11)
前述の実施形態では、第1、第2および第3フォーカス駆動動作時において、ボディーマイコン10からレンズマイコン40に指令されるフォーカスモータ64の速度(指令速度)は、速度切り替えテーブルに定められている「設定速度」以上であり、結果として、フォーカスモータ64の実際の駆動速度としては「設定速度」が採用されるようになっていた。しかしながら、第1、第2および第3フォーカス駆動動作の少なくともいずれか1つにおいて、指令速度が「設定速度」よりも遅いものであり、結果として、フォーカスモータ64の実際の駆動速度として「設定速度」ではなく指令速度が採用されるようになっていてもよい。指令速度は、交換レンズユニット2の特性を示す情報に従って、フォーカスモータ64が脱調しない最高の速度としてボディーマイコン10が判断するものである。従って、カメラ本体3に装着される交換レンズユニット2の特性によっては、指令速度が「設定速度」よりも遅くなり得る。
[実施形態の特徴]
上記実施形態において特徴的な部分を以下に列記する。なお、上記実施形態に含まれる発明は、以下に限定されるものではない。なお、各構成の後ろに括弧で記載したものは、特徴の理解を助けるために記載した、各構成の具体例である。各構成はこれらの具体例に限定されるものではない。また、各特徴について記載された効果を得るためには、記載された特徴以外の構成は変形または削除されてもよい。
(F1)
レンズ鏡筒(交換レンズユニット2)であって、
光軸方向に移動することで合焦状態を変化させるフォーカスレンズ(光学系L)と、
前記フォーカスレンズを前記光軸方向に駆動する駆動力を出力する駆動部(フォーカスモータ64)と、
前記駆動部の駆動速度(「設定速度」・単位時間当たりの駆動パルス数)を制御する制御部(レンズマイコン40)と、を備え、
前記フォーカスレンズの前記光軸方向の位置によって、前記フォーカスレンズが前記光軸方向に移動する際の負荷が変動し、
前記制御部は、前記負荷が小さい位置での前記駆動速度(「設定速度」・単位時間当たりの駆動パルス数)を、前記負荷が大きい位置での前記駆動速度(「設定速度」・単位時間当たりの駆動パルス数)よりも大きくするように、前記駆動部を制御する。
(効果)フォーカスレンズを駆動するモータの脱調を防止しつつ、フォーカスレンズの移動速度を高速化することができる。
(F2)
F1に記載のレンズ鏡筒であって、
前記フォーカスレンズ(光学系L)を前記光軸方向に付勢する付勢部(付勢バネ98)をさらに備える。
(効果)フォーカスレンズの光学性能の劣化を抑えつつ、F1の効果を得ることができる。
(F3)
F1またはF2に記載のレンズ鏡筒であって、
前記駆動力を受け取って前記フォーカスレンズ(光学系L)を前記光軸方向に案内するカム機構(カム溝51d、カムピン54c)をさらに備え、
前記カム機構は、カム溝(51d)と前記カム溝に挿入される挿入部(カムピン54c)を有し、
前記カム溝(51d)は、前記フォーカスレンズ(光学系L)の前記光軸方向の位置によって、前記駆動部(フォーカスモータ64)の単位出力による前記フォーカスレンズ(光学系L)の前記光軸方向の駆動量が異なるような態様で延びている。
(効果)カム機構または光学系の設計余裕度を確保しつつ、F1の効果を得ることができる。
(F4)
F3に記載のレンズ鏡筒であって、
前記カム溝(51d)は、圧力角が前記光軸方向の位置によって異なるように延びている。
(F5)
F1からF4のいずれかに記載のレンズ鏡筒であって、
前記フォーカスレンズ(光学系L)の前記光軸方向の位置と、前記駆動速度(「設定速度」・駆動パルス数)との関係を記憶する記憶部(メモリ40a)をさらに備える。
(効果)制御部での制御が容易である。
(F6)
F1からF5のいずれかに記載のレンズ鏡筒であって、
前記駆動部(フォーカスモータ64)は、ステッピングモータである。
(効果)フォーカスレンズの位置制御が容易である。
(F7)
レンズ鏡筒(交換レンズユニット2)であって、
光軸方向に移動することで合焦状態を変化させるフォーカスレンズ(光学系L)と、
前記フォーカスレンズを前記光軸方向に駆動する駆動力を出力する駆動部(フォーカスモータ64)と、
前記フォーカスレンズ(光学系L)を光軸方向に付勢する付勢部(付勢バネ98)と、
前記駆動力を受け取って前記フォーカスレンズ(光学系L)を前記光軸方向に案内するカム機構(カム溝51d、カムピン54c)と、を備え、
前記カム機構は、カム溝(51d)と前記カム溝に挿入される挿入部(カムピン54c)とを有し、
前記カム溝(51d)は、前記駆動部(フォーカスモータ64)の単位出力による前記フォーカスレンズ(光学系L)の前記光軸方向の駆動量が、前記フォーカスレンズ(光学系L)の前記光軸方向の移動範囲のうち、前記付勢部(付勢バネ98)による付勢力が相対的に大きい位置で相対的に小さく、前記付勢部(付勢バネ98)による付勢力が相対的に小さい位置で相対的に大きくなるような態様で延びている。
(効果)フォーカスレンズの光学性能の劣化を抑えつつ、フォーカスレンズを駆動するモータの脱調を防止し、フォーカスレンズの移動速度を高速化することができる。
(F8)
F7に記載のレンズ鏡筒であって、
前記カム溝(51d)は、圧力角が、前記付勢部(付勢バネ98)による付勢力が相対的に大きい位置で相対的に小さく、前記付勢部(付勢バネ98)による付勢力が相対的に小さい位置で相対的に大きくなるような態様で延びている。
(F9)
F7またはF8に記載のレンズ鏡筒であって、
前記駆動部は、ステッピングモータである。
(効果)フォーカスレンズの位置制御が容易である。
(F10)
撮像装置(デジタルカメラ1)であって、
光軸方向に移動することで合焦状態を変化させるフォーカスレンズ(光学系L)と、
前記フォーカスレンズを前記光軸方向に駆動する駆動力を出力する駆動部(フォーカスモータ64)と、
前記駆動部の駆動速度(「設定速度」・単位時間当たりの駆動パルス数)を制御する制御部(レンズマイコン40)と、を備え、
前記フォーカスレンズの前記光軸方向の位置によって、前記フォーカスレンズが前記光軸方向に移動する際の負荷が変動し、
前記制御部は、前記負荷が小さい位置での前記駆動速度(「設定速度」・単位時間当たりの駆動パルス数)を、前記負荷が大きい位置での前記駆動速度(「設定速度」・単位時間当たりの駆動パルス数)よりも大きくするように、前記駆動部を制御する。
(効果)フォーカスレンズを駆動するモータの脱調を防止しつつ、フォーカスレンズの移動速度を高速化することができる。
ここに開示された技術は、レンズ鏡筒および撮像装置として有用である。
1 デジタルカメラ
2 交換レンズユニット
3 カメラ本体
3a 筐体
4 ボディーマウント
8 液晶ファインダ
9 ファインダ接眼窓
10 ボディーマイコン
11 撮像センサ
12 撮像センサ駆動制御部
13 アナログ信号処理部
14 A/D変換部
15 デジタル信号処理部
16 バッファメモリ
17 画像圧縮部
18 画像記録部
19 画像記録制御部
20 表示部
21 画像表示制御部
22 バッテリー
24 動画撮影操作ボタン
25 電源スイッチ
26 モード切り換えダイヤル
27 十字操作キー
28 メニュー設定ボタン
29 設定ボタン
30 シャッターボタン
31 シャッター制御部
32 シャッター駆動モータ
33 シャッターユニット
34 撮影モード切り換えボタン
35 画像取得部
36 画像表示部
38 ファインダ部
50 固定枠
50c 貫通直進溝
50d 副貫通直進溝
50e フランジ部
50f 溝
51 カム筒
51a ギア部
51d カム溝
51e 副カム溝
51g ストッパー部
52 スラストリング
52a 突起
53 第1レンズ群支持枠
53c 雌ねじ部
54 第2レンズ群支持枠
54b 凸部
54c カムピン
54d 副凸部
54e 副カムピン
54f フォーカス原点被検出部
62 絞りユニット(絞り装置の一例)
62a 絞り羽根
62b フォトセンサ(位置センサの一例)
64 フォーカスモータ(フォーカスアクチュエータの一例)
67 フォトセンサ(位置センサの一例)
80 ギアボックス
80a ギアボックス出力部
88 フォーカスリングユニット
89 フォーカスリング
90 フォーカスリング角度検出部
90a フォトセンサ
91 レンズ側接点
94 フォーカス可動ユニット
95 レンズマウント
96 遮光枠
97 後枠
98 付勢バネ
99 レンズ取り外しボタン
AZ 光軸
L 光学系

Claims (10)

  1. 光軸方向に移動することで合焦状態を変化させるフォーカスレンズと、
    前記フォーカスレンズを前記光軸方向に駆動する駆動力を出力する駆動部と、
    前記駆動部の駆動速度を制御する制御部と、
    を備え、
    前記フォーカスレンズの前記光軸方向の位置によって、前記フォーカスレンズが前記光軸方向に移動する際の負荷が変動し、
    前記制御部は、前記負荷が小さい位置での前記駆動速度を、前記負荷が大きい位置での前記駆動速度よりも大きくするように、前記駆動部を制御する、
    レンズ鏡筒。
  2. 前記フォーカスレンズを前記光軸方向に付勢する付勢部、
    をさらに備える、
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記駆動力を受け取って前記フォーカスレンズを前記光軸方向に案内するカム機構、
    をさらに備え、
    前記カム機構は、カム溝と、前記カム溝に挿入される挿入部とを有し、
    前記カム溝は、前記フォーカスレンズの前記光軸方向の位置によって、前記駆動部の単位出力による前記フォーカスレンズの前記光軸方向の駆動量が異なるような態様で延びている、
    請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記カム溝は、圧力角が前記光軸方向の位置によって異なるように延びている、
    請求項3に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記フォーカスレンズの前記光軸方向の位置と、前記駆動速度との関係を記憶する記憶部、
    をさらに備える、
    請求項1から4のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記駆動部は、ステッピングモータである、
    請求項1から5のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  7. 光軸方向に移動することで合焦状態を変化させるフォーカスレンズと、
    前記フォーカスレンズを前記光軸方向に駆動する駆動力を出力する駆動部と、
    前記フォーカスレンズを前記光軸方向に付勢する付勢部と、
    前記駆動力を受け取って前記フォーカスレンズを前記光軸方向に案内するカム機構と、
    を備え、
    前記カム機構は、カム溝と、前記カム溝に挿入される挿入部とを有し、
    前記カム溝は、前記駆動部の単位出力による前記フォーカスレンズの前記光軸方向の駆動量が、前記フォーカスレンズの前記光軸方向の移動範囲のうち、前記付勢部による付勢力が相対的に大きい位置で相対的に小さく、前記付勢部による付勢力が相対的に小さい位置で相対的に大きくなるような態様で延びている、
    レンズ鏡筒。
  8. 前記カム溝は、圧力角が、前記付勢部による付勢力が相対的に大きい位置で相対的に小さく、前記付勢部による付勢力が相対的に小さい位置で相対的に大きくなるような態様で延びている、
    請求項7に記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記駆動部は、ステッピングモータである、
    請求項7または8のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  10. 光軸方向に移動することで合焦状態を変化させるフォーカスレンズと、
    前記フォーカスレンズを前記光軸方向に駆動する駆動力を出力する駆動部と、
    前記駆動部の駆動速度を制御する制御部と、
    を備え、
    前記フォーカスレンズの前記光軸方向の位置によって、前記フォーカスレンズが前記光軸方向に移動する際の負荷が変動し、
    前記制御部は、前記負荷が小さい位置での前記駆動速度を、前記負荷が大きい位置での前記駆動速度よりも大きくするように、前記駆動部を制御する、
    撮像装置。
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