JPH08334669A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

Info

Publication number
JPH08334669A
JPH08334669A JP7140626A JP14062695A JPH08334669A JP H08334669 A JPH08334669 A JP H08334669A JP 7140626 A JP7140626 A JP 7140626A JP 14062695 A JP14062695 A JP 14062695A JP H08334669 A JPH08334669 A JP H08334669A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
cam
force
driving
movable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7140626A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiro Odaka
義郎 小高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP7140626A priority Critical patent/JPH08334669A/ja
Priority to US08/649,836 priority patent/US5719709A/en
Publication of JPH08334669A publication Critical patent/JPH08334669A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンズ駆動部材の操作性を改良したレンズ鏡
筒を提供する。 【構成】 光軸方向に移動可能な可動レンズ群(L1、
L2)と、可動レンズ群を駆動するレンズ駆動部材(4
5、80、60、70、105、110、125)と、
レンズ駆動部材を操作するための力量が、可動レンズ群
を駆動するための駆動力の大きさによらず一定となるよ
うに、レンズ駆動部材に摩擦力を付加する摩擦力付加部
材(75、85、90、95、105、110、11
5)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ鏡筒に関し、特
に、レンズ駆動部材の操作性を改良したレンズ鏡筒に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のレンズ鏡筒は、その外周
面に設置された操作部材を操作することにより、可動レ
ンズ群を光軸方向に移動させて、焦点距離調整などを行
っている。ここで、操作部材とは、光軸を中心に円周方
向に可動であるズームリング等である。従来のレンズ鏡
筒では、ズームリングは、カム溝を設けてあるカム部材
と円周方向に連動するように係合しており、さらに、カ
ム部材は、カム溝を介して可動レンズ群を支持するレン
ズ支持部材と係合している。従って、操作部材を回転操
作すると、それに伴いカム部材も回転し、さらに、それ
ぞれのレンズ支持部材が、可動カム溝の形状に従い光軸
方向を前後に移動する。
【0003】ところで、可動レンズ群の移動量は、焦点
距離の変化量に対して常に一定ではなく、例えば、広角
側では、望遠側と比較して、同じ焦点距離の変化量に対
する移動量が大きくなっている。従って、カム溝の光軸
に対する角度が常に一定であるカム部材を使用すると、
広角側では、焦点距離調整を行うためにズームリングを
多く回し、望遠側では、わずかしか回さないことにな
る。このようなレンズ鏡筒では、ズームリングの操作が
難しく、また、レンズ鏡筒の外周面に刻印される焦点距
離の目盛が不揃いとなるために、外観が悪くもある。
【0004】そこで、従来のレンズ鏡筒では、焦点距離
に合わせてカム溝と光軸のなす角度が徐々に変化するカ
ム部材を使用し、カム部材の単位回転角に対する可動レ
ンズ群の移動量を広角側で大きく、望遠側で小さく設定
している。これにより、焦点距離の目盛りの間隔は、焦
点距離の値に関係なく一定となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のレンズ鏡筒は、カム部材の単位回転角に対する可動レ
ンズ群の移動量が、広角側と望遠側とで異なるために、
カム部材に加わる負荷トルクがカム部材の回転位置によ
り変化する。このために、操作部材の操作力量が一定で
なく、ムラがあり、操作感が悪いという問題があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、前述の課題を解
決して、レンズ駆動部材を操作するときの力量が、可動
レンズ群の移動状態によらず一定であるレンズ鏡筒を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、光軸方向に移動可能な可動
レンズ群と、可動レンズ群を駆動するレンズ駆動部材
と、レンズ駆動部材を操作するための力量が、可動レン
ズ群を駆動するための駆動力の大きさによらず一定とな
るように、レンズ駆動部材に摩擦力を付加する摩擦力付
加部材とを備えることを特徴としている。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
レンズ鏡筒において、摩擦力付加部材は、摩擦力を発生
させる摩擦部位と、摩擦部位を付勢する付勢部材と、可
動レンズ群を駆動するための駆動力の大きさに対応し
て、付勢部材の付勢力を調整する付勢力調整部材とを備
え、付勢部材の付勢力の変化により、摩擦部位で発生す
る摩擦力が増減することを特徴としている。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のレンズ鏡筒において、レンズ駆動部材は、付勢力調整
部材を含み、付勢力調整部材は、可動レンズ群を光軸方
向に移動させるためのレンズ駆動カム溝を有し、光軸を
中心とした円周方向に可動なカム部材であり、カム部材
は、可動レンズ群を駆動する駆動力の大きさに対応し
て、カム部材を光軸方向に移動させるためのカム部材駆
動カム溝をさらに備え、カム部材の光軸方向の移動によ
り、付勢部材の付勢力が変化することを特徴としてい
る。
【0010】
【作用】請求項1に係る発明によれば、レンズ駆動部材
は、可動レンズ群を駆動し、摩擦力付加部材は、可動レ
ンズ群を駆動するための駆動力の大きさによらず、レン
ズ駆動部材を操作するための力量が一定になるように、
レンズ駆動部材に摩擦力を付加する。請求項2に係る発
明によれば、付勢部材は、摩擦部位を付勢し、摩擦部位
では、摩擦力が発生する。また、摩擦調整部材は、付勢
部材の付勢力を調整する。請求項3に係る発明によれ
ば、カム部材は、光軸を中心とした円周方向に移動する
ことにより、レンズ駆動カム溝を介して可動レンズ群を
光軸方向に移動させる。同時に、カム部材は、カム部材
駆動カム溝から作用を受け、可動レンズ群を駆動するた
めの駆動力の大きさに対応して光軸方向に移動し、付勢
部材の付勢力を変化させる。
【0011】
【実施例】以下、図面等を参照して、実施例について、
さらに詳しく説明する。 (第1実施例)図1〜図4は、本発明に係る第1実施例
であるズームレンズ鏡筒を示す図である。図1は、本実
施例のズームレンズ鏡筒が、光学系を広角画像撮影用に
配置している(以下、ワイド状態という)ときの様子を
示した断面図であり、また、図2は、光学系を望遠画像
撮影用に配置している(以下、テレ状態という)ときの
様子を示した断面図である。また、図3及び図4は、そ
れぞれ図1及び図2に対応しており、本実施例の構成要
素の内、カム部材、係合ピン及び付勢部材等の位置関係
を示す展開図である。はじめに、これらの図を用いて、
本実施例の構成について説明する。
【0012】図1において、固定筒5は、固定筒5をカ
メラボディに取り付けるためのマウント部10をその後
端部に有し、また、大径部15と小径部20とをその先
端部に有している。大径部15には、合焦操作部材3
5、ズームリング45及び絞りリング55が、それぞれ
光軸を中心とした円周方向にのみ可動であるように設置
してある。合焦操作部材35は、手動により合焦操作を
行うための環状部材であり、その後端部を大径部15の
内周面に嵌合させている。ズームリング45は、手動に
よりズーミング操作を行うための環状部材であり、大径
部15の中央部外周面に設置してある。また、絞りリン
グ55は、手動により絞りを設定するための環状部材で
あり、大径部15の後端部外周面に設置してある。
【0013】小径部20には、第1レンズ支持部材6
0、第2レンズ支持部材70及びカム部材80が設置し
てある。第1レンズ支持部材60は、第1可動レンズ群
L1を駆動するための部材であり、係合ピン105及び
小径部20に設けられた直進溝30を介して、小径部2
0の先端部内周面に、光軸方向へ移動可能に設置してあ
る。一方、第2レンズ支持部材70は、第2可動レンズ
群L2を支持し、かつ、駆動するための部材である。第
2レンズ支持部材70は、係合ピン110及び小径部2
0に設けられた直進溝25を介して、小径部20の後端
部内周面に、光軸方向へ移動可能に設置してある。な
お、係合ピン105及び係合ピン110は、その外周面
にデルリン(商品名)等、自己潤滑性のあるアセタール
樹脂製の補強部材を取り付け、耐摩耗性を増大させてい
る。
【0014】カム部材80は、小径部20の外周面に、
円周方向及び光軸方向へ可動であるように取り付けてあ
る環状部材である。カム部材80は、その後端部に設け
てある溝100と、ズームリング45の後端内周面に設
けてあり、溝100にその一部を挿入している突起部5
0とを介してズームリング45と係合している。従っ
て、カム部材80は、ズームリング45より、光軸を中
心とした円周方向の駆動力を得て駆動される。
【0015】また、カム部材80は、本発明のカム部材
駆動カム溝であるカム溝85、並びに、本発明のレンズ
駆動カム溝であるカム溝90及びカム溝95を備えてい
る。それぞれのカム溝には、係合ピン115、105、
110が挿入されており、これにより、カム部材80
は、固定筒5の小径部20、第1レンズ支持部材60及
び第2レンズ支持部材70に係合している。なお、上述
の各カム溝において、レンズ鏡筒後方側の面78(図
3)は、それぞれの係合ピンとの間で摩擦力を発生させ
る本発明の摩擦部位に相当している。
【0016】図3に示すように、係合ピン115、10
5、110は、本実施例のレンズ鏡筒がワイド状態にあ
る場合は、それぞれのカム溝の図中上側(以下、ワイド
側という)に位置する。逆に、テレ状態にあるときは、
各係合ピンは、それぞれのカム溝の図中下側(以下、テ
レ側という)に位置する(図4)。
【0017】カム溝90及びカム溝95では、ワイド側
のカム溝(A、C)が光軸と平行な直線Gとなす角(例
えば、図中のa)は、テレ側のカム溝(B、D)が直線
Gとなす角(例えば、図中のb)より小さい。従って、
レンズ鏡筒がワイド状態にあるときに、カム部材80の
単位回転角に対する第1可動レンズ群L1及び第2可動
レンズ群L2の移動量は大きい。逆に、レンズ鏡筒がテ
レ状態にあるときは(図2及び図4)、カム部材80の
単位回転角に対する第1可動レンズ群L1及び第2可動
レンズ群L2の移動量は小さい。
【0018】一方、カム溝85は、カム部材80が回転
運動したときに、カム部材80を光軸方向に移動させる
ためのカム溝である。カム溝85は、カム部材80の単
位回転角に対する第1可動レンズ群L1と第2可動レン
ズ群L2の移動量の和が大きいワイド側(図中のE)で
は、付勢部材75側に位置している。逆に、上記移動量
の和が小さいテレ側(図中のF)では、ワイド側におけ
るよりも、付勢部材75から離れた位置に設けてある。
従って、カム部材80は、ワイド状態においてレンズ鏡
筒前方に移動し、テレ状態においてレンズ鏡筒の後方へ
移動する。
【0019】なお、本実施例では、上述のようにカム部
材80が光軸方向に移動するために、カム溝90は、通
常のカム部材における場合より、直線Gとなす角が小さ
くなるように設けてある。また、カム溝95は、通常の
カム部材における場合より、直線Gとなす角が大きくな
るように設けてある。これは、カム溝90、95による
可動レンズ群の位置制御に対するカム部材80の光軸方
向移動の影響を考慮したものである。
【0020】付勢部材75は、カム部材80を光軸方向
へ付勢し、カム部材80の遊びを防ぐとともに、摩擦部
位77、78に適切な圧力を加え、それぞれの部位で発
生する摩擦力を調整するための部材である。付勢部材7
5は、小径部20の外周面上を円周方向へ、カム部材8
0と一体に移動するように、カム部材80の後端面に設
置してあり、また、固定筒5の後部と摩擦部位77にお
いて相対運動可能に接触している。従って、カム部材8
0が回り、それに連動して付勢部材75も回ると、摩擦
部位77においてカム部材80の運動方向に抗する方向
の摩擦力が発生し、カム部材80の運動を抑制する。
【0021】本実施例では、付勢部材75として、図3
に示すような波状の形状をした板バネ等の弾性部材を用
い、それを光軸方向に弾性を有するように配置してい
る。付勢部材75は、カム部材80と固定筒5により軽
く押しつぶされており、これにより、カム部材80にレ
ンズ鏡筒前方への付勢力を加えるとともに、摩擦部位7
7、78にも付勢力を加えている。
【0022】図1又は図2に示される絞り駆動部材12
0は、不図示のカメラボディから伝達される駆動力によ
りレンズ鏡筒の絞り機構を駆動する部材であり、マウン
ト部10に近い固定筒5の内径部に取り付けてある。一
方、絞り羽根122は、レンズ鏡筒内の光束を制限する
ための部材であり、絞り駆動板121は、絞り駆動部材
120から駆動力を得て、絞り羽根122を駆動する部
材である。絞り駆動板121及び絞り羽根122は、共
に第2レンズ支持部材70の内径部に設置してある。
【0023】第1レンズ群支持部材125は、第1可動
レンズ群L1を支持するための部材である。第1レンズ
群支持部材125は、内周面にメスヘリコイド130を
備え、そのメスヘリコイド130に第1レンズ支持部材
60の先端部外周面に設けてあるオスヘリコイド65を
ねじ込むことにより、レンズ鏡筒の最先端に取り付けて
ある。また、第1レンズ群支持部材125の後端外周面
には、突起部135が設けてあり、突起部135は、合
焦操作部材35の先端部内周面に設けてある直進溝40
に係合している。このような構成により、第1レンズ群
支持部材125は、ズームリング45に加えられた駆動
力をカム部材80、第1レンズ支持部材60及びオスヘ
リコイド65(メスヘリコイド130)を介して伝達さ
れ、光軸方向に前後移動する。
【0024】次に本実施例の動作について説明する。図
3において、カム部材80は、レンズ鏡筒後方から見て
反時計回りに回し切った状態を示している。この状態に
おいて、図中の各係合ピンは、それぞれのカム溝のワイ
ド側(A、C、E)に位置しており、第1可動レンズ群
L1は、その可動範囲の中で最もレンズ鏡筒前方側に、
第2可動レンズ群L2は、最も後方側に位置している。
【0025】また、カム部材80は、可動範囲の中で最
もレンズ鏡筒前方側に位置しており、付勢部材75は、
その弾性変形量が最も小さい状態となっている。従っ
て、付勢部材75は、カム部材80及び摩擦部位77、
78に小さな付勢力を与えている。
【0026】ズームリング45を時計回り(図中、上
方)に回すと、カム部材80は、ズームリング45に連
動して同方向へ回り、各係合ピンは、それぞれのカム溝
のワイド側を図中下方へ移動する。これにより、第1可
動レンズ群L1は、レンズ鏡筒後方へ移動し、また、第
2可動レンズ群L2は、レンズ鏡筒前方へ移動する。既
に説明したように、ワイド側においては、カム部材80
の単位回転角に対する第1可動レンズ群L1及び第2可
動レンズ群L2の移動量は大きい。従って、可動レンズ
群を駆動するためにカム部材80が必要とする駆動力
(以下、レンズ駆動力という)は、この範囲において大
きくなっている。
【0027】一方、摩擦部位77、78は、付勢部材7
5によって小さな力で加圧されているために、摩擦部位
77、78において発生する摩擦力は小さくなってい
る。従って、これらの摩擦力に抗して回転するのに、カ
ム部材80が必要とする駆動力(以下、カム駆動力とい
う)も小さい。
【0028】カム部材80をさらに時計方向へ回し続け
ると、各係合ピンは、それぞれのカム溝のテレ側(B、
D、F)に移行し(図4)、カム部材80の単位回転角
に対する第1可動レンズ群L1及び第2可動レンズ群L
2の移動量は減少する。従って、レンズ駆動力は、この
範囲において減少する。
【0029】一方、カム部材80は、レンズ鏡筒後方へ
移動し、付勢部材75は、ワイド状態のときよりも大き
く弾性変形する。この結果、摩擦部位77、78には、
大きな付勢力が加わるようになり、それらの部位で発生
する摩擦力が増大する。従って、カム駆動力も増大す
る。
【0030】本実施例では、レンズ駆動力とカム駆動力
との和は、カム部材80の回転位置にかかわらず常に一
定となるように、カム溝85の形状を定めている。従っ
て、ズームリング45を操作するために必要とする力量
は、レンズ鏡筒がワイド状態にあるか、テレ状態にある
かに関係なく、一定となっている。
【0031】このように、本実施例では、付勢部材75
によって、摩擦部位に付勢しており、また、付勢部材7
5を弾性変形させることにより、その付勢力を増減さ
せ、カム部材80の回転運動に抗する摩擦力の大きさを
調整している。従って、本実施例において、摩擦力の調
整は、非常に容易に行うことが可能である。
【0032】また、付勢部材75を弾性変形させる手段
として、従来から可動レンズ群を駆動するために使用し
ているカム部材に、新たにカム溝85を付加したカム部
材80を用い、カム部材80自体を光軸方向に移動させ
ている。これにより、本実施例のレンズ鏡筒は、従来の
レンズ鏡筒と比較し、製造工程又は部品点数が大幅に増
加することはなく、容易かつ安価に生産することが可能
になっている。
【0033】(第2実施例)図5は、本発明にかかるレ
ンズ鏡筒の第2実施例を示した図であり、第1実施例に
おける図3又は図4に対応する図である。なお、図中、
第1実施例と同様な機能を果たす部分には、同一の符号
が付してあり、また、それらの部分に関し重複する説明
は、以下において適宜省略する。
【0034】本実施例において、カム部材80は、第1
実施例のカム溝85に相当するカム溝を備えていない。
従って、カム部材80は、光軸方向の移動をしない。一
方、付勢部材75は、カム部材80ではなく固定筒5に
回転可能に固定してある。従って、摩擦部位77は、カ
ム部材80の後端面と接触する部位となっている。さら
に、カム部材80の後端面には、突起部140が設けて
あり、レンズ鏡筒がテレ状態となるようにカム部材80
を円周方向に移動させると、付勢部材75は、突起部1
40によって光軸方向に押され、弾性変形をする。この
結果、摩擦部位77及び78において発生する摩擦力
は、その大きさを増大させる。
【0035】このように、本実施例では、摩擦部位7
7、78において発生する摩擦力の調整は、カム部材8
0の後端に備えられ、カム部材の円周方向の位置に関連
して付勢部材75を適当に弾性変形させる形状をした突
起部によって行っている。第1実施例では、第1可動レ
ンズ群L1又は第2可動レンズ群L2を移動させるカム
溝90及びカム溝95は、カム部材80自体が光軸方向
へ移動するために、カム溝85に関連させてその形状を
適切に設計しなければならないが、本実施例では、その
ような必要はなく、カム部材80の設計が容易となって
いる。
【0036】(その他の実施例)なお、本発明は、上記
実施例に限定されるものではない。上記実施例は、例示
であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思
想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏す
るものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲
に包含される。
【0037】1)付勢部材75は、上述の実施例に例示
した弾性体に限られるものではなく、摩擦部位に対して
適切な付勢を行うことができるものであればその他のも
のでも良い。例えば、ゴム部材、コイル状のバネ部材等
でも良く、また、電磁石など磁力を応用するもの、流体
の圧縮性を応用するもの等であっても良い。
【0038】2)第2実施例に関しては、突起部140
と付勢部材75との位置関係は、図5に例示したものに
限られるものではなく、摩擦部位77で発生する摩擦力
が、カム部材80の円周方向に作用するものであれば、
その他の位置関係としてもよい。例えば、付勢部材75
は、カム部材80に固定してあり、突起部140は、固
定筒5に設けてあっても良い。また、突起部は、カム部
材80の外周面(固定筒5の大径部15内周面)に設け
てあり、付勢部材75は、固定筒5の大径部15内周面
(カム部材80の外周面)に固定してあっても良い。
【0039】3)カム部材80に加える摩擦力の大きさ
を調整する方法は、上述の実施例で記述した、摩擦部位
に加える付勢力の大きさを変化させる方法に限られな
い。例えば、摩擦部位が接する面の表面粗さを変えるこ
とにより、その摩擦係数をカム部材80の回転位置に対
応して変化させ、摩擦力の大きさを調整する方法であっ
ても良い。
【0040】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1に
係る発明によれば、摩擦力付加部材は、レンズ駆動部材
に摩擦力を付加するために、レンズ駆動部材を操作する
ための力量は、可動レンズ群の移動状態に関係なく一定
になり、レンズ駆動部材を操作する操作感は、良好にな
るという効果がある。
【0041】請求項2に係る発明によれば、付勢力調整
部材は、可動レンズ群を駆動するための駆動力の大きさ
に対応して付勢部材の付勢力を調整し、これにより、摩
擦部位において発生する摩擦力を増減させていることか
ら、摩擦力の調整は、容易かつ確実に行うことができる
という効果がある。
【0042】請求項3に係る発明によれば、レンズ駆動
部材は、付勢力調整部材を含み、付勢力調整部材は、レ
ンズ駆動カム及び摩擦力調整カムを備えるカム部材であ
る構成としたので、本発明に係るレンズ鏡筒は、容易か
つ安価に生産することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例を示す図であり、ズー
ムレンズ鏡筒が、光学系を広角画像撮影用に配置してい
るときの様子を示した断面図である。
【図2】本発明に係る第1実施例を示す図であり、ズー
ムレンズ鏡筒が、光学系を望遠画像撮影用に配置してい
るときの様子を示した断面図である。
【図3】第1実施例の構成要素の内、カム部材、係合ピ
ン及び付勢部材等の位置関係を示す、図1に対応した展
開図である。
【図4】第1実施例の構成要素の内、カム部材、係合ピ
ン及び付勢部材等の位置関係を示す、図2に対応した展
開図である。
【図5】本発明にかかる第2実施例を示す図である。
【符号の説明】
5 固定筒 10 マウント部 15 大径部 20 小径部 25 直進溝 30 直進溝 35 合焦操作部材 40 直進溝 45 ズームリング 50 突起部 55 絞りリング 60 第1レンズ支持部材 65 オスヘリコイド 70 第2レンズ支持部材 75 付勢部材 77 摩擦部位 78 摩擦部位 80 カムリング 85 カム溝 90 カム溝 95 カム溝 100 溝 105 係合ピン 110 係合ピン 115 係合ピン 120 絞り駆動部材 121 絞り駆動板 122 絞り羽根 125 第1レンズ群支持部材 130 メスヘリコイド 135 突起部 140 突起部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸方向に移動可能な可動レンズ群と、 前記可動レンズ群を駆動するレンズ駆動部材と、 前記レンズ駆動部材を操作するための力量が、前記可動
    レンズ群を駆動するための駆動力の大きさによらず一定
    となるように、前記レンズ駆動部材に摩擦力を付加する
    摩擦力付加部材と、 を備えることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、 前記摩擦力付加部材は、 前記摩擦力を発生させる摩擦部位と、 前記摩擦部位を付勢する付勢部材と、 前記可動レンズ群を駆動するための駆動力の大きさに対
    応して、前記付勢部材の付勢力を調整する付勢力調整部
    材と、 を備え、 前記付勢部材の付勢力の変化により、前記摩擦部位で発
    生する摩擦力が増減する、 ことを特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のレンズ鏡筒において、 前記レンズ駆動部材は、前記付勢力調整部材を含み、 前記付勢力調整部材は、前記可動レンズ群を光軸方向に
    移動させるためのレンズ駆動カム溝を有し、光軸を中心
    とした円周方向に可動なカム部材であり、 前記カム部材は、前記可動レンズ群を駆動する駆動力の
    大きさに対応して、前記カム部材を光軸方向に移動させ
    るためのカム部材駆動カム溝をさらに備え、 前記カム部材の光軸方向の移動により、前記付勢部材の
    付勢力が変化する、 ことを特徴とするレンズ鏡筒。
JP7140626A 1995-06-07 1995-06-07 レンズ鏡筒 Pending JPH08334669A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7140626A JPH08334669A (ja) 1995-06-07 1995-06-07 レンズ鏡筒
US08/649,836 US5719709A (en) 1995-06-07 1996-04-30 Lens barrel having biasing force adjusting member

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7140626A JPH08334669A (ja) 1995-06-07 1995-06-07 レンズ鏡筒

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08334669A true JPH08334669A (ja) 1996-12-17

Family

ID=15273082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7140626A Pending JPH08334669A (ja) 1995-06-07 1995-06-07 レンズ鏡筒

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5719709A (ja)
JP (1) JPH08334669A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7432635B2 (en) 2004-04-02 2008-10-07 Olympus Corporation Moving member driving device and lens barrel
JP2011070178A (ja) * 2009-08-28 2011-04-07 Panasonic Corp レンズ鏡筒および撮像装置
JP2013050688A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Fujifilm Corp レンズ装置
JP2016114818A (ja) * 2014-12-16 2016-06-23 コニカミノルタ株式会社 レンズ鏡胴

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10100265A1 (de) * 2001-01-08 2002-07-11 Zeiss Carl Beleuchtungssystem mit Rasterelementen unterschiedlicher Größe
WO2001027677A1 (fr) * 1999-10-14 2001-04-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Objectif zoom et camera video le comprenant
US7307798B2 (en) * 2003-07-29 2007-12-11 The Brunton Company Multi-step locking eye cup twist up device
EP1512997B1 (en) 2003-08-12 2009-03-18 Ricoh Company, Ltd. Lens barrel
TWI228213B (en) * 2003-10-22 2005-02-21 Benq Corp A flat display
JP4274543B2 (ja) * 2003-11-26 2009-06-10 フジノン株式会社 レンズ移動装置
JP6776057B2 (ja) * 2016-08-24 2020-10-28 キヤノン株式会社 光学機器

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5678137A (en) * 1978-11-29 1997-10-14 Nikon Corporation Camera with annular light shielding member around axially moving lens housing
US5285322A (en) * 1992-09-08 1994-02-08 Eastman Kodak Company Mechanisms for mounting cam barrels

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7432635B2 (en) 2004-04-02 2008-10-07 Olympus Corporation Moving member driving device and lens barrel
JP2011070178A (ja) * 2009-08-28 2011-04-07 Panasonic Corp レンズ鏡筒および撮像装置
JP2013050688A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Fujifilm Corp レンズ装置
JP2016114818A (ja) * 2014-12-16 2016-06-23 コニカミノルタ株式会社 レンズ鏡胴
US10401588B2 (en) 2014-12-16 2019-09-03 Konica Minolta, Inc. Lens barrel

Also Published As

Publication number Publication date
US5719709A (en) 1998-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8041204B2 (en) Mechanism for controlling position of optical element
JP4719595B2 (ja) レンズ鏡筒及び光学装置
JPH08334669A (ja) レンズ鏡筒
US8744257B2 (en) Lens apparatus including focus operation device and focus operation device
JP2007248770A (ja) ズームレンズ装置
JP2012220713A (ja) 光学装置
JP2007199128A (ja) ズームレンズ鏡筒ユニット、撮像装置、カメラ、携帯型情報端末装置および携帯電話機
JP4880543B2 (ja) レンズ鏡筒
JPH11231200A (ja) ズームレンズ鏡筒
US6912096B2 (en) Rear-focus zoom lens device and video camera
JP3503282B2 (ja) ズームレンズ鏡筒
JP4284480B2 (ja) レンズ鏡胴
JP3313921B2 (ja) 光学機器
JP4314516B2 (ja) レンズ装置のトルク調整機構
JP3836232B2 (ja) レンズ駆動機構
JP2007199578A (ja) 開口調整装置及び撮像装置
JP2770069B2 (ja) 光学機器用レンズ鏡胴装置
JP2717648B2 (ja) 枠体の固着装置
JP2010122658A (ja) レンズ鏡筒の位置調整機構
JP3412953B2 (ja) ズームレンズ鏡筒、カメラおよび光学装置
JP2002318339A (ja) カメラレンズの焦点調節モード切換装置
JPH0868930A (ja) レンズ鏡胴
JPH0440687B2 (ja)
JP2016006552A (ja) 光学装置
JP2559958Y2 (ja) 交換レンズの絞り装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031224