JP6776057B2 - 光学機器 - Google Patents

光学機器 Download PDF

Info

Publication number
JP6776057B2
JP6776057B2 JP2016163731A JP2016163731A JP6776057B2 JP 6776057 B2 JP6776057 B2 JP 6776057B2 JP 2016163731 A JP2016163731 A JP 2016163731A JP 2016163731 A JP2016163731 A JP 2016163731A JP 6776057 B2 JP6776057 B2 JP 6776057B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact surface
contact
operating
operating member
optical axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016163731A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018031880A5 (ja
JP2018031880A (ja
Inventor
大樹 伊藤
大樹 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2016163731A priority Critical patent/JP6776057B2/ja
Priority to US15/676,508 priority patent/US10409025B2/en
Publication of JP2018031880A publication Critical patent/JP2018031880A/ja
Publication of JP2018031880A5 publication Critical patent/JP2018031880A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6776057B2 publication Critical patent/JP6776057B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/023Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses permitting adjustment
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/09Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification adapted for automatic focusing or varying magnification
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Description

本発明は、回転操作部材を備える光学機器に関する。
重量の大きいズームレンズ群を有するレンズ鏡筒を備える撮像装置を用いて撮影方向を上向き又は下向きにしてズーム操作を行った際に、レンズ自重によって意図しないズーミングが発生してしまい、実際の構図が意図した構図からずれてしまうことがある。このような意図しないズーミングを防ぐための構成として、ズーム操作を行うための操作部材を弾性部材によって付勢することで、ブレーキとなるトルクを付与する構成が知られている。しかしながら、弾性部材を用いて操作部材を付勢すると、ズーム操作に必要な力も大きくなる。特に、ズーミングにカム機構を用いて重量の大きいズームレンズ群を駆動する場合、カムの急峻な領域のように必要な操作力が大きくなる領域で操作品位が損なわれるという問題がある。
この問題を解決するための技術の1つが、例えば、特許文献1に提案されている。特許文献1に記載された光学機器では、回転操作環の回転操作により変倍レンズ群又は合焦レンズ群を光軸方向で進退させる。このとき、回転操作環と固定部材の間に弾性部材を配置し、ユーザが弾性部材の変位量を調整することで、適度な操作トルクを得ることができる構成となっている。
特開2015−31774号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された回転操作環に対する操作力の調整機構では、弾性部材の変位量が調整されたときに回転操作環の操作力が操作域の全域で変化してしまう。そのため、回転操作環の全操作域の中に必要とされる操作力に違いのある領域が存在し、操作品位が損なわれるという問題が残る。また、上記特許文献1に記載された調整機構は、弾性部材を変位させるための構造が複雑であるため、高コストであるという問題もある。
本発明は、回転操作部材の操作により光軸方向に進退可能なレンズを有する光学機器において、レンズに意図しない動きが発生するのを抑制すると共に、回転操作部材の操作品位の向上を低コストで実現することができる技術を提供することを目的とする。
本発明に係る光学機器は、撮像光学系の光軸を回転の中心として回転操作されることにより前記撮像光学系を前記光軸の方向に移動させる操作部材と、前記操作部材の内側に配置され、前記操作部材を回転可能に保持する固定部材と、前記固定部材の内側に配置され、且つ、前記操作部材と連結され、前記操作部材の回転に同期して前記光軸を回転の中心として回転する案内部材と、前記操作部材と前記固定部材に挟持され、前記操作部材の回転操作に対する負荷となる押圧力を前記操作部材に付与するリング状の押圧部材と、を備え、前記撮像光学系は、レンズを保持する保持部材と、前記保持部材に設けられる係合部材と、を有し、前記案内部材は、前記係合部材と係合し、前記案内部材の回転にしたがって前記保持部材を前記光軸の方向に進退させる案内溝を有し、前記固定部材は、前記押圧部材と接触する第1接触面を有し、前記操作部材は、前記第1接触面と対向するように設けられて前記押圧部材と接触する第2接触面を有し、前記第1接触面と前記第2接触面のいずれか一方は、前記操作部材の回転角度に応じて前記押圧部材の押圧力を変化させる斜面を有し、前記案内溝は、前記係合部材が移動する方向に対して垂直に形成され、前記案内溝の幅は、前記案内溝の一方の端部よりも他方の端部で広くなっており、前記斜面は、前記係合部材が前記案内溝の前記一方の端部から前記他方の端部へ移動するに伴って前記押圧部材の押圧力が大きくなるように形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、回転操作部材の操作により光軸方向に進退可能なレンズを有する光学機器において、レンズに意図しない動きが発生するのを抑制することができ、また、回転操作部材の操作品位の向上を低コストで実現することができる。
第1実施形態に係るレンズ鏡筒の概略構成を説明する図である。 レンズ鏡筒を構成する一部の部品を組み付けた状態を示す第1の図である。 レンズ鏡筒を構成する一部の部品を組み付けた状態を示す第2の図である。 レンズ鏡筒を構成する操作部材の構成を示す図である。 レンズ鏡筒を構成する押圧部材の構成を示す図である。 レンズ鏡筒を構成する押圧部材、固定部材、操作部材の関係を示す図である。 レンズ鏡筒で生じる各種トルクの関係を説明する図である。 レンズ鏡筒を構成する案内部材の構成を示す側面図である。 第2実施形態に係るレンズ鏡筒を構成する押圧部材の斜視図である。 第2実施形態に係るレンズ鏡筒を構成する固定部材と押圧部材の構成を示す斜視図である。 第2実施形態に係るレンズ鏡筒を構成する操作部材の斜視図である。 第2実施形態に係るレンズ鏡筒を構成する操作部材と押圧部材を固定部材に組み付けた状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、本発明に係る光学機器として、デジタルカメラ等の撮像装置が備えるレンズ鏡筒を取り上げるが、本発明に係る光学機器はこれに限定されるものではない。
本発明の第1実施形態について説明する。図1(a)は、本発明の第1実施形態に係るレンズ鏡筒100の分解斜視図である。図1(b)は、レンズ鏡筒100の概略構成を示す断面図である。レンズ鏡筒100は、レンズ群101、レンズ保持部材102、保持筒103、係合部材104、案内部材105、直進案内部材106、固定部材107、押圧部材108及び回転操作部材109(以下「操作部材109」と記す)を備える。
レンズ群101は、レンズ鏡筒100の撮像光学系を構成する要素であり、レンズ保持部材102に保持されている。レンズ保持部材102は、レンズ群101を保持し、保持筒103に固定される。レンズ鏡筒100では、操作部材109を操作して回転させることで、レンズ群101の光軸方向(光軸Lの軸方向)に保持筒103を移動させて、レンズ群101を光軸方向に移動させるが、その機構の詳細については後述する。なお、レンズ保持部材102と保持筒103は一体的な部品(保持部材)として構成されていてもよい。
係合部材104は、保持筒103に取り付けられる。案内部材105には略一定幅の案内溝105aが設けられており、直進案内部材106には直進溝106aが設けられている。本実施形態では、案内溝105aは3位相120度等分で案内部材105の筒状壁部に形成されており、直進溝106aも3位相120度等分で直進案内部材106の筒状部に配置される。保持筒103に付設された係合部材104は、案内溝105aと直進溝106aに係合する。直進案内部材106は、ねじ部材112により、固定部材107と締結される。案内部材105は、直進案内部材106の外径部とバヨネット部106cにおいて嵌合する。これにより、案内部材105は、光軸Lを回転の中心として回転可能な状態で(光軸まわりに回転可能な状態で)、直進案内部材106に保持される。
押圧部材108は、リング状の形状を有する板ばねであり、光軸方向において固定部材107と操作部材109によって挟持される。以下の説明において、便宜上、押圧部材108と接触する固定部材107側の面を第1接触面と称呼し、押圧部材108と接触する操作部材109側の面を第2接触面と称呼する。これら第1接触面と第2接触面の詳細については後述する。
操作部材109は、固定部材107に対して光軸まわりに回転可能に、且つ、光軸方向では移動を規制された状態となるように、固定部材107において円周方向に設けられた溝部107aに対してピン部材110を用いて固定部材107に取り付けられる。また、操作部材109は、連結部109aを有しており、連結部109aにおいて回転規制部材111と連結される。更に、回転規制部材111は、案内部材105に固定される。よって、ユーザが操作部材109を光軸まわりに回転させると、これに同期して、案内部材105も光軸まわりに回転する。このとき、案内溝105aに係合した係合部材104は直進案内部材106の直進溝106aにも係合しているため、案内部材105が回転すると、係合部材104が取り付けられている保持筒103は、回転せずに直進溝106aに沿って光軸方向に進退する。こうして、レンズ保持部材102を介して保持筒103に保持されたレンズ群101を光軸方向において移動させることができる。
図2(a)は、案内部材105、直進案内部材106及び回転規制部材111を組み立てた状態を示す斜視図である。図2(b)は、レンズ鏡筒100の構成を押圧部材108及び操作部材109を除いて示す側面図である。図2(c)は、図2(b)の構成に対してピン部材110を用いて操作部材109を更に取り付けた構成を示す側面図である。
前述の通り、固定部材107に締結された直進案内部材106に対して案内部材105は回転可能であり、回転規制部材111は案内部材105と操作部材109とを連結している。よって、ユーザが操作部材109を光軸まわりに回転させると、案内部材105も光軸まわりに回転する。ここで、固定部材107には、第1端部107bと第2端部107cをそれぞれ両端とする一定の長さの溝部が周方向に形成されている。保持筒103を固定部材107の内周部に最大限収容した状態では、回転規制部材111の第1当接部111aが固定部材107に設けられた第1端部107bに当接する。また、保持筒103を固定部材107から最大限突出させた状態では、回転規制部材111の第2当接部111bが固定部材107に設けられた第2端部107cに当接する。つまり、案内部材105の回転可能な角度は、図2(b)に示す一定の角度αの範囲に規制され、よって、操作部材109の回転可能な角度も角度αの範囲に規制される。
図3は、案内部材105、直進案内部材106及び保持筒103を組み付けた状態で、案内部材105から保持筒103を突出させた状態を示す側面図である。なお、図3では、符号を省略しているが、保持筒103にはレンズ群101、レンズ保持部材102及び係合部材104が取り付けられている。また、図3中の矢印101bは、鉛直方向の下向き(重力の作用する向き)であるとする。
レンズ群101、レンズ保持部材102及び保持筒103の自重は、矢印101b方向に作用するため、保持筒103等には、直進案内部材106に設けられた直進溝106aに沿って矢印101bの方向に動こうとする力が発生する。案内溝105aと直進溝106aに係合している係合部材104は、直進溝106aに沿って矢印101b方向に動く際に、案内溝105aに沿って案内部材105を矢印105bの方向に回転させる。よって、このままの構成では、ユーザが光軸方向を下向きにして撮影を行う場合等に、レンズ群101が自重によって動いてしまい、レンズ群101を光軸L上の適切な位置に保持して撮影を行うことは容易ではない。この問題を解決するために、レンズ鏡筒100では、操作部材109と固定部材107により狭持された押圧部材108の押圧力による摩擦力により、案内部材105の回転を防ぐブレーキトルクを与える構成とする。
押圧部材108の押圧力により案内部材105の回転を防ぐブレーキトルクを与える構成について以下に説明する。図4(a)は、操作部材109の斜視図である。図4(b)は、操作部材109の断面図である。操作部材109は、押圧部材108と接触する第2接触面109bを有する。第2接触面109bは、光軸Lと直交する面に対して所定の角度で交わる斜面109c(図6(a)参照)を有する。
図5(a)は、押圧部材108の斜視図である。図5(b)は、押圧部材108を固定部材107に組み込んだ状態を示す斜視図である。押圧部材108は、第1接触部108a、第2接触部108b及び連結部108cを有する。第1接触部108aは、固定部材107に設けられた第1接触面107dと接触し、第2接触部108bは、操作部材109の第2接触面109bと接触する。なお、第1接触面107dは、光軸Lと直交する面と略平行な面となっている。連結部108cは固定部材107に設けられたキー部107eに固定され、これにより、押圧部材108の光軸まわりの回転が規制される。なお、本実施形態では、第1接触部108aと第2接触部108bはそれぞれ、3カ所に設けられている。
図6(a)は、押圧部材108が固定部材107と操作部材109に挟持された状態を示す展開図であり、押圧部材108の一部の構成を示している。キー部107eと連結部108cにより、固定部材107と押圧部材108は相対的に光軸まわりに回転しない。一方、操作部材109はユーザの操作により固定部材107に設けられた第1端部107bと第2端部107cにより規制された角度αの範囲内において回転可能である。
操作部材109の第2接触面109bは、押圧部材108の第2接触部108bと接触する。よって、押圧部材108は、固定部材107の第1接触面107dと操作部材109の第2接触面109bによって狭持され、光軸方向において弾性変形することにより、押圧力を操作部材109と固定部材107に与える。押圧部材108による押圧力が第2接触部108bに作用することで、第2接触部108bに発生した摩擦力によって操作部材109を動き難くするトルクが発生する。例えば、図6(a)に示す矢印109dの方向に操作部材109を回転させると、固定部材107と操作部材109とのスペースS1が狭くなる。これにより、押圧部材108は、更に押し潰されるように光軸方向に弾性変形することにより、操作部材109に対してより大きなトルクの押圧力を与える。よって、スペースS1を操作部材109の操作域に応じて変化させることで、操作部材109を動き難くするトルクを自在に発生させることができる。
図6(b)は、押圧部材108が固定部材107と操作部材109に挟持された状態を示す展開図であり、押圧部材108の全周の構成を示している。上段の位置Aは、回転規制部材111の第1当接部111aが固定部材107の第1端部107bと当接している位置にあるときの状態を示している。また、下段の位置Bは、回転規制部材111の第2当接部111bが固定部材107の第2端部107cに当接している位置にあるときの状態を示している。操作部材109の回転可能な角度αは、本実施形態では90度(°)に設定されている。一方、押圧部材108に設けられている3カ所の第2接触部108bは、周方向を120度ごとに3等分した位置に設けられている。
仮に角度αを120度以上とした場合には、ある1つの第2接触部108bと接触している1つの斜面109cは、操作部材109が位置Aから位置Bまで移動する間に、別の第2接触部108bを通過してしまう。この場合、操作部材109の回転角度に対する押圧部材108の高さDが、第2接触部108bが隣接する斜面109c間の急な勾配部に沿って移動する際に大きく変化してしまう。そのため、操作部材109の回転角度に応じた適切なブレーキトルクを発生させることができない。これに対して本実施形態では、第2接触部108bの数と角度αを乗じた角度が360度より小さくなるように構成している。この場合、操作部材109を角度αの範囲内で回転させたときに、1つの第2接触部108bが常に1つの斜面109cに接触した状態が維持される。したがって、操作部材109の回転角度に対する押圧部材108の高さDの変化量を斜面109cの傾きによって調整することができ、これにより、操作部材109の回転角度に応じたブレーキトルクを発生させることができる。
図7(a)は、レンズ鏡筒100で発生する各種のトルクと操作部材109の回転角度との関係を示すグラフである。組み付けられた案内部材105、係合部材104、レンズ群101、レンズ保持部材102及び保持筒103を水平に保持して光軸方向に動かす際の抵抗となるトルクを「案内部材トルク」と称呼する。同構成の組み付けられた部材を下向きに保持した際に案内溝105aに沿って回転規制部材111を自重が回転させるトルクを「レンズ自重トルク」と称呼する。同構成の組み付けられた部材に更に固定部材107、操作部材109及び押圧部材108を組み合わせ更にブレーキトルクを付与したものが操作部材109の「操作トルク」となる。なお、ブレーキトルクは、上述したように、押圧部材108により発生される、操作部材109の回転を抑制するためのトルクである。
図7(b)は、従来技術に係るレンズ鏡筒での操作トルク、案内部材トルク、ブレーキトルク及びレンズ自重トルクの関係を示すグラフである。従来技術では、レンズ自重トルクは、回転角度が0(ゼロ)度付近で最も大きくなる。そのため、レンズ自重トルクが最も大きくなる操作域でのレンズ群の自重による操作部材の回転を防ぐブレーキトルクが必要になる。しかし、このブレーキトルクを操作域の全域において一律に付与してしまうと、案内部材トルクは回転角度に応じて変動するため、案内部材トルクのトルク変動がそのまま操作トルクの変動として現れてしまい、操作品位の低下を招いてしまう。
これに対して、図7(a)に示したように、本実施形態に係るレンズ鏡筒100では、操作部材109の回転角度(操作域)に応じてブレーキトルクを与えることができる。したがって、レンズ自重トルクと案内部材トルクに応じて適切なブレーキトルクを与えることにより、操作トルクを平滑化することができる。つまり、レンズ鏡筒100では、従来構成に比べて少ない部品点数で操作トルクを略一定にすることが可能となり、低コストでも操作部材109の操作域の全域において操作品位を向上させることができる。
続いて、操作部材109の操作トルク変動を更に抑制するための案内部材105の構成について説明する。図8は、案内部材105の側面図である。案内部材105に設けられた案内溝105aは、案内部材の105の回転角度に対して光軸方向の進み量の大きい溝部として、光軸との交差角度が大きい領域105cと、光軸方向の進み量の小さい溝部としての光軸との交差角度が緩やかな領域105dを有する。レンズ鏡筒100を備える撮像装置を鉛直下向きに構えた際に案内部材105を回転させるトルクは、相対的に領域105dよりも領域105cの領域において大きくなる。これに対して、操作部材109の回転負荷となるブレーキトルクは、前述の通りに操作部材109の回転角度に応じて変化させることができる。そのため、案内溝105aが光軸と交差する角度であるカム角度に応じて、必要なブレーキトルクを操作部材109に与えることができる。同時に、操作部材109の操作域の全域において操作トルク変動を抑えて、操作トルクを略一定にすることが可能となる。
なお、切削工具を用いて案内溝105aを形成する方法としては、加工開始位置に穴部を設け、この穴部から切削工具による切削加工を開始して案内溝105aを形成し、案内溝105aの終端で切削工具を折り返して加工開始位置に戻す加工方法が用いられる。案内溝105aの加工開始位置となる一方の端部を第1端部105e、切削工具を折り返す位置となる他方の端部を第2端部105fとする。この場合、切削工具を折り返す第2端部105fでの折り返しの際に切削工具の移動速度が遅くなって滞在時間が長くなることで、案内溝105aの溝幅は、第1端部105e側よりも第2端部105f側で広くなる。したがって、係合部材104を案内溝105aに対して摺動嵌合させる構成とした場合、溝幅が広がっている第2端部105fの近傍領域では摺動負荷(摩擦力)が小さくなり、操作トルクにむらが生じるおそれがある。そこで、この問題に対して、操作部材109の斜面109cによって定まる押圧部材108の押圧力を、係合部材104が第1端部105eから第2端部105fに移動する方向に向かって大きくする。これにより、操作トルクにムラ(部分的な変動)が生じるのを防ぐことができる。
ところで、上記構成では、押圧部材108を固定部材107に固定し、操作部材109に斜面109cを有する第2接触面109bを設けたが、これと逆の構成としてもよい。つまり、操作部材109に光軸Lと略直交するリング状の面を設け、この面に押圧部材108の第1接触部108aを接触させ、且つ、光軸まわりの回転が規制されるように、押圧部材108を操作部材109に固定する。また、固定部材107に光軸Lと略直交するリング状の面を設け、この面に押圧部材108の第2接触部108bと接触する斜面を設ける。こうして、押圧部材108を固定部材107と操作部材109とで挟持する構成としても、上記実施形態と同じ効果を得ることができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態では、押圧部材108を光軸方向で弾性変形させることによって操作部材109に押圧力を与える構成としたが、第2実施形態では、押圧部材を径方向で弾性変形させることによって操作部材に押圧力を与える構成としている。第2実施形態に係るレンズ鏡筒を構成する部品のうち操作部材、押圧部材及び固定部材を除く部品には、第1実施形態に係るレンズ鏡筒100を構成する部品が用いられ、第1実施形態と重複する構成についての説明は省略する。なお、第1実施形態と同様に、以下の説明においては便宜上、押圧部材と接触する固定部材側の面を第1接触面と称呼し、押圧部材と接触する操作部材側の面を第2接触面と称呼する。
図9は、第2実施形態に係るレンズ鏡筒を構成する押圧部材121の斜視図である。押圧部材121は、リング状の形状を有する板ばねであり、第1接触部121a、第2接触部121b及び連結部121cを有する。連結部121cは、後述する固定部材122(図10参照)に設けられたキー部122aに固定され、これにより、押圧部材121の光軸まわりの回転が規制される。第1接触部121aは、外径側に突出するように設けられており、後述する操作部材123(図11参照)に設けられた第2接触面123aと接触する。第2接触部121bは、固定部材122に設けられた第1接触面122b(図10参照)と接触する。なお、本実施形態でも、第1接触部121aと第2接触部121bはそれぞれ、周方向で略等間隔となるように3カ所に設けられている。
図10は、第2実施形態に係るレンズ鏡筒を構成する固定部材122に押圧部材121を組み込んだ状態を示す斜視図である。固定部材122に円筒状に構成された第1接触面122bは、押圧部材121の第2接触部121bと接触する。押圧部材121に設けられた連結部121cは、固定部材122に設けられたキー部122aに固定される。図11は、第2実施形態に係るレンズ鏡筒を構成する操作部材123の斜視図である。操作部材123には、斜面123bを有する第2接触面123aが形成されており、第2接触面123aは押圧部材121の第1接触部121aと接触する。斜面123bは、操作部材123の周方向に形成されている。
図12(a)は、操作部材123と押圧部材121を固定部材122に組み付けた状態を示す断面図であり、光軸Lを含む断面で示している。押圧部材121は、図示の通りに径方向で固定部材122と操作部材123に挟持されて保持される。図12(b)は、操作部材123と押圧部材121を固定部材122に組み付けた状態を示す断面図であり、光軸Lと直交する断面で示している。押圧部材121は、操作部材123の第2接触面123aと固定部材122の第1接触面122bとの間に形成されたペースS2に配置されて径方向において弾性変形することにより、第1接触面122bと第2接触面123aに押圧力を与える。このような構成とすることで、操作部材123に設けられた第2接触面123aに摩擦力が発生し、操作部材123には操作部材123を回転し難くするトルク(ブレーキトルク)が付与される。よって、第1実施形態と同様に第2実施形態でも、部品点数の少ない低コストな構成で操作部材123の操作域において自在にブレーキトルクを与えて操作トルクを一定とすることができ、操作部材123の操作品位を向上させることができる。
なお、上記構成では、押圧部材121を固定部材122に固定し、操作部材123に斜面123bを有する第2接触面123aを設けたが、これと逆の構成としてもよい。つまり、押圧部材121を、第1接触部121aが内径側に突出する形状へ変える。そして、操作部材123に光軸Lと略平行な筒状の面(内周壁面)を設け、この面に押圧部材121の第2接触部121bが接触し、且つ、光軸まわりの回転が規制されるように、押圧部材121を操作部材123に固定する。また、押圧部材121の第1接触部121aが接触する斜面を、固定部材122において操作部材123に設けた内周壁面と対向する筒状の面(外周壁面)に設ける。こうして、操作部材123の内周壁面と固定部材122の外周壁面とで押圧部材121を挟持する。このような構成としても、上記実施形態と同じ効果を得ることができる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。例えば、上記実施形態では、単一レンズ群(レンズ群101)を進退させる構成を取り上げた。しかし、これに限られず、複数のレンズ群を光軸方向に移動させる構成についても、上述したレンズ群101を光軸方向に移動させる機構を各レンズ群に適用することができる。本発明に係る光学機器は、撮像装置に限定して適用されるものではなく、その他の適用例としては、望遠鏡等を挙げることができる。
100 レンズ鏡筒
101 レンズ群
102 レンズ保持部材
103 保持筒
104 係合部材
105 案内部材
105a 案内溝
106 直進案内部材
107 固定部材
107d 第1接触面
108 押圧部材
108a 第1接触部
108b 第2接触部
109 操作部材
109b 第2接触面
111 回転規制部材

Claims (6)

  1. 撮像光学系の光軸を回転の中心として回転操作されることにより前記撮像光学系を前記光軸の方向に移動させる操作部材と、
    前記操作部材の内側に配置され、前記操作部材を回転可能に保持する固定部材と、
    前記固定部材の内側に配置され、且つ、前記操作部材と連結され、前記操作部材の回転に同期して前記光軸を回転の中心として回転する案内部材と、
    前記操作部材と前記固定部材に挟持され、前記操作部材の回転操作に対する負荷となる押圧力を前記操作部材に付与するリング状の押圧部材と、を備え、
    前記撮像光学系は、レンズを保持する保持部材と、前記保持部材に設けられる係合部材と、を有し、
    前記案内部材は、前記係合部材と係合し、前記案内部材の回転にしたがって前記保持部材を前記光軸の方向に進退させる案内溝を有し、
    前記固定部材は、前記押圧部材と接触する第1接触面を有し、
    前記操作部材は、前記第1接触面と対向するように設けられて前記押圧部材と接触する第2接触面を有し、
    前記第1接触面と前記第2接触面のいずれか一方は、前記操作部材の回転角度に応じて前記押圧部材の押圧力を変化させる斜面を有し、
    前記案内溝は、前記係合部材が移動する方向に対して垂直に形成され、
    前記案内溝の幅は、前記案内溝の一方の端部よりも他方の端部で広くなっており、
    前記斜面は、前記係合部材が前記案内溝の前記一方の端部から前記他方の端部へ移動するに伴って前記押圧部材の押圧力が大きくなるように形成されていることを特徴とする光学機器。
  2. 前記押圧部材は、前記第1接触面と接触する複数の第1接触部と、前記第2接触面と接触する複数の第2接触部と、を有し、
    前記操作部材の回転可能な角度が一定の角度に規制されると共に、前記一定の角度に前記第1接触部と前記第2接触部のいずれか一方の数を乗じた角度が360度より小さいことを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記固定部材に周方向に設けられた溝部に対して前記操作部材に設けられた回転規制部が係合し、前記操作部材を回転させたときに前記回転規制部が前記溝部の端部に当接することで前記操作部材の回転可能な角度が規制されていることを特徴とする請求項2に記載の光学機器。
  4. 前記第1接触面と前記第2接触面はそれぞれ、前記光軸と略直交するリング状の面として前記固定部材と前記操作部材に設けられ、
    前記斜面は、前記押圧部材を前記光軸の方向に弾性変形させるように、前記第1接触面と前記第2接触面のいずれか一方に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光学機器。
  5. 前記第1接触面と前記第2接触面はそれぞれ、前記光軸と略平行な筒状の面として前記固定部材と前記操作部材に設けられ、
    前記斜面は、前記押圧部材を前記光軸と直交する方向に弾性変形させるように、前記第1接触面と前記第2接触面のいずれか一方に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光学機器。
  6. 前記押圧部材は、前記第1接触面と前記第2接触面のうち前記斜面が設けられていない面に固定されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光学機器。
JP2016163731A 2016-08-24 2016-08-24 光学機器 Active JP6776057B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016163731A JP6776057B2 (ja) 2016-08-24 2016-08-24 光学機器
US15/676,508 US10409025B2 (en) 2016-08-24 2017-08-14 Optical apparatus with rotational operating member

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016163731A JP6776057B2 (ja) 2016-08-24 2016-08-24 光学機器

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2018031880A JP2018031880A (ja) 2018-03-01
JP2018031880A5 JP2018031880A5 (ja) 2019-09-05
JP6776057B2 true JP6776057B2 (ja) 2020-10-28

Family

ID=61242328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016163731A Active JP6776057B2 (ja) 2016-08-24 2016-08-24 光学機器

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10409025B2 (ja)
JP (1) JP6776057B2 (ja)

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2908209A (en) * 1957-09-23 1959-10-13 Eastman Kodak Co Lens focusing mechanism for cameras
JPS6040004B2 (ja) * 1977-10-21 1985-09-09 キヤノン株式会社 レンズ鏡筒
JPS609762Y2 (ja) * 1979-05-31 1985-04-05 オリンパス光学工業株式会社 レンズ固定装置
JPS59210406A (ja) * 1983-05-13 1984-11-29 Hitachi Ltd ズ−ムレンズ用プラスチツク鏡筒の主筒およびその製造方法
JPH05281448A (ja) * 1992-04-03 1993-10-29 Canon Inc レンズ鏡筒
US5285322A (en) * 1992-09-08 1994-02-08 Eastman Kodak Company Mechanisms for mounting cam barrels
JPH0710710U (ja) * 1993-07-12 1995-02-14 旭光学工業株式会社 レンズの保持構造
JPH08334669A (ja) * 1995-06-07 1996-12-17 Nikon Corp レンズ鏡筒
JP4274543B2 (ja) * 2003-11-26 2009-06-10 フジノン株式会社 レンズ移動装置
JP2006234962A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Nikon Corp レンズ鏡筒
TWM319414U (en) * 2007-04-27 2007-09-21 Genius Electronic Optical Co Ltd Lens module
JP4539696B2 (ja) * 2007-09-04 2010-09-08 ソニー株式会社 レンズ鏡筒及び撮像装置
JP6168900B2 (ja) * 2013-08-01 2017-07-26 キヤノン株式会社 光学機器
JP6314318B2 (ja) * 2013-10-15 2018-04-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 レンズ鏡筒

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018031880A (ja) 2018-03-01
US10409025B2 (en) 2019-09-10
US20180059387A1 (en) 2018-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090091850A1 (en) Collapsible lens barrel
US7515355B2 (en) Compact zoom lens
KR100526242B1 (ko) 이송장치
JP6776057B2 (ja) 光学機器
CN107991750B (zh) 抑制光学单元的不期望的运动的镜筒和摄像设备
US6879445B2 (en) Power/manual lens barrel having a manual operating ring
JP2022174289A (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP2596891Y2 (ja) レンズ鏡筒の回転操作環機構
JP6625090B2 (ja) レンズ装置及びそれを有する撮像装置
US9134588B2 (en) Stop apparatus, and lens apparatus and image pickup apparatus having the same
JP6033039B2 (ja) レンズ鏡筒
JP4762751B2 (ja) 芯調整装置
JP6816398B2 (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP6759622B2 (ja) 光学要素の固定構造
JP3844154B2 (ja) レンズ駆動装置
JP7551297B2 (ja) レンズ装置および撮像装置
JP2002107600A (ja) レンズ鏡胴
JP3503282B2 (ja) ズームレンズ鏡筒
JPH03113407A (ja) レンズ鏡胴
JP7046597B2 (ja) レンズ鏡筒及び光学機器
WO2022024954A1 (ja) ズームレンズ装置及び光学装置
JP6582561B2 (ja) レンズ鏡筒及び光学機器
JP6900038B2 (ja) カムフォロア及びレンズ鏡筒
JP2009122571A (ja) 鏡筒
JP2009244585A (ja) レンズ鏡筒

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190723

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190723

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200519

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200908

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201007

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6776057

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151