JP5884061B2 - レンズ鏡筒および撮像装置 - Google Patents

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Description

ここに開示される技術は、撮像装置に用いられるレンズ鏡筒に関する。
近年、被写体の画像データを生成する撮像装置が急速に普及している。撮像装置には焦点距離を調整するためのレンズ鏡筒が搭載されている。撮像装置としては、例えば、一体型あるいはレンズ交換型のカメラが知られている。一体型のカメラにはレンズ鏡筒が内蔵されている。レンズ交換型のカメラは、カメラ本体と、カメラ本体に装着可能な交換レンズユニットと、を有している。この場合のレンズ鏡筒は、例えば交換レンズユニットに内蔵されている。
特開2008−176128号公報 特開平01−277810号公報
この種のレンズ鏡筒にはアクチュエータが搭載されている。アクチュエータとしては、例えば、焦点距離を調整するために用いられるズームモータ、あるいは、所望の主被写体にピントを合わせるために用いられるフォーカスモータが挙げられる。
これらのアクチュエータは、ギヤなどの部材を介して回転力を、レンズ鏡筒に搭載された支持枠に伝達する。これにより、支持枠を回転させることができ、その回転を利用して他の枠を回転させたり光軸方向に移動させたりすることができる。
しかし、アクチュエータは通常、支持枠の端部周辺に配置されることが多いので、ギヤが支持枠の根元に形成されている場合、アクチュエータとギヤとが干渉しやすくなる。したがって、アクチュエータとギヤとの干渉を避けるために、このような構造を適用するレンズ鏡筒では、部材の配置の効率が低下してしまい、小型化が困難となっている。
ここに開示される技術は、小型化が可能なレンズ鏡筒および撮像装置を提供することを目的とする。
ここに開示されるレンズ鏡筒は、第1枠と、第2枠と、移動枠と、駆動アクチュエータと、を備えている。第2枠は第1枠により回転可能に支持されている。移動枠は第2枠により光軸方向に案内される。駆動アクチュエータは、第1枠に装着されており、第2枠を第1枠に対して回転駆動する。第2枠は、概ね筒状の本体部と、本体部の内周面に配置され駆動アクチュエータの駆動力が伝達されるギヤ部と、を有している。ギヤ部は、光軸方向において本体部の概ね中間位置に配置されている。
このレンズ鏡筒では、ギヤ部が光軸方向において本体部の概ね中間位置に配置されているので、ギヤ部と第1枠との光軸方向間には空間が形成される。ギヤ部が第2枠の第1枠側の端部に形成されている場合に比べて、この空間を有効利用することができる。例えば、この空間に他の構成部材を配置することができるので、各部材を効率よく配置しやすくなる。
さらに、第2枠の第1枠と反対側の端部にギヤ部が形成されている場合に比べて、ギヤ部と噛み合う駆動アクチュエータの部材を光軸方向に小さくすることができ、
このように、このレンズ鏡筒であれば小型化を図ることができる。
また、このレンズ鏡筒を備えた撮像装置でも、同様に小型化が可能となる。
デジタルカメラ1の概略構成図 カメラ本体3のブロック図 (A)カメラ本体3の上面図、(B)カメラ本体3の背面図 交換レンズユニット2の斜視図 交換レンズユニット2の分解斜視図 (A)交換レンズユニット2の概略断面図(格納状態)、(B)交換レンズユニット2の概略断面図(広角端)、(C)交換レンズユニット2の概略断面図(望遠端) (A)交換レンズユニット2の概略断面図(格納状態)、(B)交換レンズユニット2の概略断面図(広角端)、(C)交換レンズユニット2の概略断面図(望遠端) (A)固定枠50の内周展開図、(B)カム枠80の内周展開図 (A)図8(B)のIX−IX断面図、(B)図8(B)のX−X断面図 (A)交換レンズユニット2の斜視図、(B)交換レンズユニット2の斜視図(第1レンズ支持枠51を取り外した状態) (A)交換レンズユニット2の斜視図(図10(A)の状態から、さらに前側レンズ枠52および第1支持カバー57を取り外した状態)、(B)交換レンズユニット2の斜視図(図11(A)の状態から、さらに絞りユニット62および固定枠50を取り外した状態) (A)交換レンズユニット2の斜視図(図11(B)の状態から、さらにカム枠80および移動枠53を取り外した状態)、(B)交換レンズユニット2の斜視図(図12(A)の状態から、さらに補正レンズ枠54および第2支持カバー65を取り外した状態) 第4レンズ支持枠56、フォーカスモータ64および第3レンズ支持枠55の斜視図 ズーム駆動シャフト87aおよび第2伝達ギヤ86の配置を示す図 カム枠80およびズームモータ87の配置を示す図 (A)第2レンズ支持枠69の平面図(背面側)、(B)第2レンズ支持枠69の平面図(前面側)、(C)第2レンズ支持枠69の概略断面図 (A)交換レンズユニット2の概略断面図(格納状態)、(B)交換レンズユニット2の概略断面図(望遠端) (A)ベース部材93の斜視図、(B)第4レンズ支持枠56、レンズ側接点ユニット91および電気基板92の斜視図、(C)第4レンズ支持枠56および電気基板92の斜視図、(D)第4レンズ支持枠56の斜視図 操作レバーユニット88の平面図 光軸方向から見た場合の各部材の平面的な位置関係を示す図 交換レンズユニット302の概略断面図(格納状態) (A)圧電アクチュエータ187の概略配置図、(B)圧電アクチュエータ187の動作説明図、(C)圧電アクチュエータ187の概略配置図
[第1実施形態]
<デジタルカメラの概要>
図1〜図3(B)を用いてデジタルカメラ1について説明する。図1に示すように、デジタルカメラ1(撮像装置の一例)は、レンズ交換式のデジタルカメラであり、主に、カメラ本体3(カメラ本体の一例)と、カメラ本体3に取り外し可能に装着された交換レンズユニット2(レンズ鏡筒の一例)と、を備えている。交換レンズユニット2は、レンズマウント95を介して、カメラ本体3の前面に設けられたボディーマウント4に取り外し可能に装着されている。
このデジタルカメラ1は、ボディーマウント4と撮像センサ11との間にクイックリターンミラーが搭載されていない、いわゆるミラーレス一眼カメラである。
<交換レンズユニットの概略構成>
図1および図4〜図7を用いて交換レンズユニット2の概略構成を説明する。図1に示すように、交換レンズユニット2は、光学系Oと、光学系Oを支持するレンズ支持機構71と、フォーカス調節ユニット72と、絞り調節ユニット73と、振れ補正ユニット74と、レンズコントローラ40と、を有している。以下、それぞれについて説明する。
(1)光学系
光学系Oは、被写体の光学像を形成するためのレンズ系である。具体的には図6および図7に示すように、光学系Oは、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3および第4レンズ群G4を有している。光学系Oは、これらのレンズ群により定義される光軸AXを有している。以下、光軸AXに平行な方向を光軸方向と称する。
第1レンズ群G1は、各レンズ群の中で最も被写体側に配置されており、第1レンズL1、第2レンズL2および第3レンズL3を有している。第2レンズ群G2は、第4レンズL4、第5レンズL5、第6レンズL6および第7レンズL7を有している。第7レンズL7は、デジタルカメラ1の動きに起因して生じる画像のブレを補正する補正レンズであり、光軸方向に垂直な面に沿って移動可能に配置されている。第3レンズ群G3はフォーカスレンズとして機能する第8レンズL8を有している。第8レンズL8は光軸方向に移動可能に配置されている。第4レンズ群G4は、各レンズ群の中で最も像面側に配置されており、第9レンズL9(後側レンズ素子の一例)を有している。
(2)レンズ支持機構
レンズ支持機構71は、第1レンズ群G1〜第4レンズ群G4を支持するための機構であり、図5に示すように、レンズ筐体2aと、カム枠80と、第1レンズ支持枠51と、第2レンズ支持枠69と、第3レンズ支持枠55と、レンズ側接点ユニット91と、電気基板92と、操作レバーユニット88と、絞りユニット62と、を有している。
(2−1)レンズ筐体2a
レンズ筐体2a(第1枠の一例)は、交換レンズユニット2の外装の一部を構成しており、ベース部材93(ベース部材の一例)と、固定枠50(外側枠の一例)と、を有している。
ベース部材93は、レンズマウント95と、遮光枠96と、第4レンズ支持枠56と、を有している。ベース部材93は固定枠50の端部に固定されている。
レンズマウント95(レンズマウントの一例)は、カメラ本体3のボディーマウント4に装着される環状の部材であり、ボディーマウント4に連結可能なバヨネット95a(図18(A)参照)を有している。レンズマウント95には、不要光を遮蔽する遮光枠96が取り付けられている。また、レンズマウント95には第4レンズ支持枠56が固定されている。
第4レンズ支持枠56には第4レンズ群G4が固定されている。つまり、第4レンズ群G4は光軸方向に移動しないレンズ群である。第4レンズ支持枠56は、支持枠本体56bと、支持枠本体56bから光軸方向に延びた2本の直進案内プレート56aと、を有している。直進案内プレート56aは、移動枠53の直進案内溝53k(後述)にそれぞれ挿入されており、第2レンズ支持枠69の回転を規制している。直進案内プレート56aはカム枠80の内周側に配置されている。
後述するように、ベース部材93には、ズームモータ87、伝達機構84およびフォーカスモータ64が装着されている。本実施形態では、ズームモータ87、伝達機構84およびフォーカスモータ64は、第4レンズ支持枠56に固定されている。
レンズマウント95の外周部には、固定枠50が3本のビス50fにより固定されている。固定枠50はカム枠80を回転可能に支持する概ね筒状の部材である。図8(A)に示すように、固定枠50は、内周面に形成された複数の直進溝50aを有している。直進溝50aは、光軸方向に延びており、第1レンズ支持枠51の直進突起51b(後述)を光軸方向に案内する。直進溝50aにより直進突起51bが光軸方向に案内されるので、第1レンズ支持枠51は固定枠50に対して回転することなく光軸方向に移動可能となっている。
図8(A)に示すように、固定枠50は、内周面に形成された3本の案内カム溝50bを有している。案内カム溝50bはカム枠80を光軸方向に案内するために設けられている。案内カム溝50bにはカム枠80の案内カムフォロア83(後述)が挿入されている。
また、固定枠50は、3つのビス50fによりベース部材93のレンズマウント95に固定されている。ここでは、固定枠50がビス50fによりベース部材93に固定されている部分を固定部50eと称する。3箇所の固定部50eは円周方向に等間隔で配置されている。また、3つの固定部50eは、3本の案内カム溝50bの円周方向間にそれぞれ配置されており、案内カム溝50bとは干渉していない。3本の案内カム溝50bが3つの固定部50eの円周方向間にそれぞれ配置されている、ということもできる。
さらに、固定枠50の外周面には凹部50cが形成されている。この凹部50cには、操作レバーユニット88(後述)が嵌め込まれている。凹部50cは、案内カム溝50bよりも被写体側(像面と反対側)に配置されている。
(2−2)レンズ側接点ユニット91
レンズ側接点ユニット91(電気接点部の一例)は、レンズ筐体2aに固定されており、ボディーマウント4を介してカメラ本体3(外部機器の一例)と電気的に接続可能となっている。図18(A)および図18(B)に示すように、本実施形態では、レンズ側接点ユニット91はレンズマウント95に固定されている。レンズ側接点ユニット91は光軸AXを中心に円弧状に延びている。レンズ側接点ユニット91は円弧状に並んで配置された複数の接点を有している。レンズ側接点ユニット91は電気基板92と電気的に接続されている。
(2−3)電気基板92
電気基板92(電気基板の一例)は、レンズ筐体2aに固定されており、レンズ側接点ユニット91と電気的に接続されている。本実施形態では、図18(B)および図18(C)に示すように、電気基板92は第4レンズ支持枠56に固定されている。電気基板92には、レンズコントローラ40、フォーカス駆動制御部41および補正コントローラ48が電子部品として実装されている。図6および図12に示すように、電気基板92は、光軸方向から見た場合にカム枠80の内周側に配置されている。図6(A)に示されている格納状態では、カム枠80は、光軸方向に対して垂直な方向から見た場合に電気基板92と重複する位置までベース部材93に近づけられる。これにより、カム枠80をよりベース部材93に近づけることができ、交換レンズユニット2の小型化が可能となる。
(2−4)カム枠80
カム枠80はレンズ筐体2aにより回転可能に支持されている。より詳細には、カム枠80は、固定枠50により光軸AX回りに回転可能に支持されており、固定枠50の内周側を回転しながら光軸方向に移動したり、あるいは、固定枠50の内周側で光軸方向に移動せずに回転したりする。カム枠80はズーム駆動ユニット45により回転駆動される。
カム枠80は、概ね筒状の本体部81と、3つの案内カムフォロア83と、ギヤ部82と、を有している。3つの案内カムフォロア83は、固定枠50の3本の案内カム溝50bにそれぞれ挿入されており、本体部81の外周面から外側に突出している。カム枠80が固定枠50に対して回転すると、案内カム溝50bにより案内カムフォロア83が案内される。この結果、カム枠80は、固定枠50に対して回転しながら光軸方向に移動したり、あるいは、光軸方向に移動せずに固定枠50に対して回転したりする。本実施形態では、カム枠80は、非使用時(格納状態)には、使用時におけるレンズ筐体2aに対する光軸方向の移動領域よりも像面側に移動する。つまり、使用時(図6(B)参照)には、カム枠80は固定枠50に対して被写体側へ繰り出すが、非使用時(図6(A)参照)には、カム枠80は固定枠50に対して像面側へ移動し固定枠50内に格納される。
ギヤ部82は、本体部81の内周面に配置されており、本体部81の内周面から内側に突出している。ギヤ部82はズーム駆動ユニット45の第1伝達ギヤ85(後述)と噛み合っている。ギヤ部82にはズーム駆動ユニット45(より詳細には伝達機構84)から駆動力が伝達される。
ギヤ部82は光軸方向において本体部81の概ね中間位置に配置されている。カム枠80がベース部材93に最も近づいている状態で、ギヤ部82とベース部材93との間には、光軸方向において収容空間S(収容空間の一例)が確保されている(例えば、図6(A)および図7(A)参照)。
ズーム駆動ユニット45(ズームモータ87および伝達機構84)は、本体部81の内周側に配置されている。ズームモータ87および伝達機構84のうち少なくとも一方は、ギヤ部82よりも像面側に配置されている。カム枠80がベース部材93に最も近づいている状態で、ズームモータ87および伝達機構84は収容空間Sに入り込んでいる(例えば、図6(A)参照)。
ギヤ部82の両端は光軸方向の位置が異なっている。具体的には、図8(A)に示すように、ギヤ部82は第1ギヤ部82aおよび第2ギヤ部82bを有している。第1ギヤ部82aは、本体部81の内周面に沿って円周方向に延びており、カム枠80が固定枠50に対して光軸方向に移動せずに回転する際に使用される。一方、第2ギヤ部82bは、円周方向に対して傾斜しており、第1ギヤ部82aからベース部材93に徐々に近づくように配置されている。固定枠50に対してカム枠80が回転しながら光軸方向に移動する際に、第2ギヤ部82bは使用される。
図8(A)に示すように、カム枠80は、3本の内周カム溝83a(第1カム溝、第2カム溝および第3カム溝の一例)と、3本の外周カム溝83b(外周カム溝の一例)と、を有している。
内周カム溝83aは、第2レンズ支持枠69を光軸方向に案内するために設けられており、本体部81の内周面に配置されている。3本の内周カム溝83aには、移動枠53の3つのカムフォロア53e、53fおよび53gがそれぞれ挿入されている。ギヤ部82は内周カム溝83aを避けるように配置されている。ギヤ部82の第2ギヤ部82bは、内周カム溝83aの傾斜部分に近接しており、この傾斜部分に概ね沿って配置されている。ギヤ部82(より詳細には、第1ギヤ部82a)の像面側(ベース部材93側)には、内周カム溝83a(第1カム溝の一例)の一部が配置されている。
外周カム溝83bは、第1レンズ支持枠51を光軸方向に案内するために設けられており、本体部81の外周面に配置されている。3本の外周カム溝83bには、第1レンズ支持枠51の3つの内周カムフォロア51d(後述)がそれぞれ挿入されている。
ここで、ギヤ部82の半径方向の寸法について説明しておく。図9(A)に示すように、ギヤ部82は、本体部81の内周面から半径方向内側に突出している。このため、内周カム溝83aの底面の内径R1はギヤ部82の谷径R2よりも大きい。また、ギヤ部82の谷径R2は本体部81の内径R3よりも小さい。したがって、例えば、ギヤ部82と内周カム溝83aとが重なり合っていても、内周カム溝83aの機能が重なり合っている部分で失われるのを防止できる。また、ギヤ部82の外周側を外周カム溝83bが通っていても、カム枠80の強度の低下を抑制できる。図9(B)に示すように、谷径R2は、外周カム溝83bの底面の内径R4よりも小さい。
(2−5)ズーム駆動ユニット45
ズーム駆動ユニット45(駆動アクチュエータの一例)は、光学系Oの焦点距離を調整するために設けられている。ズーム駆動ユニット45は、レンズ筐体2a(より詳細には、第4レンズ支持枠56)に装着されており、カム枠80をレンズ筐体2aに対して回転駆動する。ズーム駆動ユニット45は、ズームモータ87と、伝達機構84と、を有している。
ズームモータ87(第1アクチュエータの一例)は、例えば直流モータであり、駆動力を出力するズーム駆動シャフト87a(駆動シャフトの一例)を有している。なお、ズームモータ87は、ステッピングモータなどの他の種類のモータであってもよい。
ズームモータ87はレンズ筐体2a(より詳細には、第4レンズ支持枠56)に装着されている。ズームモータ87の長手方向Lは、光軸方向とは異なる方向を向いている。ズームモータ87の長手方向Lとは、ズームモータ87を直方体と見立てた場合に、その直方体の最も長い辺に平行な方向を意味している。ズームモータ87は細長いズーム駆動シャフト87aを有しているので、ズームモータ87の長手方向Lはズーム駆動シャフト87aの回転軸E1に平行である。ズームモータ87の長手方向Lが回転軸E1に平行であるので、長手方向Lと同様に、ズーム駆動シャフト87aの回転軸E1も光軸方向とは異なる方向を向いている。本実施形態では、図12(B)に示すように、長手方向Lおよびズーム駆動シャフト87aの回転軸E1は、光軸方向に垂直な面に概ね平行に配置されている。
伝達機構84(伝達機構の一例)はズーム駆動シャフト87aからカム枠80へ駆動力を伝達する。伝達機構84は第4レンズ支持枠56に装着されている。
伝達機構84は、ズーム駆動シャフト87aの回転を減速してカム枠80のギヤ部82に伝達する。具体的には図12(B)に示すように、伝達機構84は、ギヤ部82と噛み合う第1伝達ギヤ85(第1伝達ギヤ部材の一例、駆動ギヤ部材の一例)と、第1伝達ギヤ85と噛み合い駆動力をズーム駆動シャフト87aから第1伝達ギヤ85へ伝達する第2伝達ギヤ86(第2伝達ギヤ部材の一例)と、を有している。
第1伝達ギヤ85は第4レンズ支持枠56および第1支持カバー57により回転可能に支持されている。第1伝達ギヤ85の回転軸E2は、光軸方向に平行であるが、第2伝達ギヤ86の回転軸E3は、光軸方向とは異なる方向を向いている。本実施形態では、第2伝達ギヤ86の回転軸E3は、光軸方向に垂直な面に対して傾斜している。
ズーム駆動シャフト87aは駆動力を出力する出力ギヤ87b(出力ギヤの一例)を有している。第2伝達ギヤ86は、出力ギヤ87bと噛み合う第1中間ギヤ86aと、第1伝達ギヤ85と噛み合うウォームギヤを含む第2中間ギヤ86bと、を有している。例えば、第1中間ギヤ86aは平歯車である。図12(A)に示すように、第4レンズ支持枠56には第2支持カバー65が固定されている。第2伝達ギヤ86は第2支持カバー65により覆われている。第2伝達ギヤ86は第4レンズ支持枠56および第2支持カバー65により回転可能に支持されている。
図14に示すように、第2伝達ギヤ86の回転軸E3は、第2中間ギヤ86bのリード角と概ね同じ角度θ4だけ、光軸方向に垂直な面に対して傾斜している。図14はズーム駆動シャフト87aの回転軸E1に平行な方向から見た場合の出力ギヤ87bと第2伝達ギヤ86との位置関係を示す図である。出力ギヤ87bは、ベース部材93と第2伝達ギヤ86の第1中間ギヤ86aとの間に配置されている。第2中間ギヤ86bは、第1中間ギヤ86aよりもベース部材93の近くに配置されている。
また、図15に示すように、ズーム駆動シャフト87aの回転軸E1は、概ねカム枠80の円周方向に沿って配置されている。ここで、「ズーム駆動シャフト87aの回転軸E1が概ねカム枠80の円周方向に沿って配置されている」とは、例えば、図15において、ズームモータ87の両端が回転軸E1と交差する点F1およびF2から光軸AXまでの距離R11およびR12が概ね同じことをいう。これにより、カム枠80の内周面に沿ってズームモータ87を効率よく配置することができる。
(2−6)第1レンズ支持枠51
第1レンズ支持枠51には第1レンズ群G1が固定されている。第1レンズ支持枠51は、レンズ筐体2aの固定枠50により光軸方向に移動可能に支持されており、固定枠50により回転が規制されている。また、固定枠50に対してカム枠80が回転すると、第1レンズ支持枠51はカム枠80により光軸方向に駆動される。
図5および図6(A)〜図7(C)に示すように、第1レンズ支持枠51は、3つの直進突起51bと、3つの内周カムフォロア51dと、を有している。3つの直進突起51bは、3本の直進溝50aにそれぞれ挿入されている。
3つの内周カムフォロア51dは3本の外周カム溝83bにそれぞれ挿入されている。直進溝50aにより直進突起51bが光軸方向に案内されるので、第1レンズ支持枠51は固定枠50に対して回転することなく光軸方向に移動可能となっている。また、カム枠80が固定枠50に対して回転すると、外周カム溝83bにより内周カムフォロア51dが案内されるので、第1レンズ支持枠51は外周カム溝83bの形状に応じて固定枠50に対して光軸方向に移動する。
また、第1レンズ支持枠51の前面にはネジ部51eが形成されている。ネジ部51eには、偏光フィルタや保護フィルタのような光学フィルタ、あるいは、コンバージョンレンズを取り付けることができる。
(2−7)第2レンズ支持枠69
第2レンズ支持枠69は、第2レンズ群G2を支持しており、カム枠80によりレンズ筐体2aに対して光軸方向に案内される。具体的には図5に示すように、第2レンズ支持枠69は、前側レンズ枠52と、絞りユニット62と、移動枠53と、補正レンズ枠54と、補正駆動ユニット46と、を有している。前側レンズ枠52、絞りユニット62、移動枠53、補正レンズ枠54および補正駆動ユニット46は、光軸方向に一体となって移動可能に配置されている。
前側レンズ枠52には第4レンズL4が固定されている。前側レンズ枠52は、例えばネジにより移動枠53に固定されている。移動枠53には第5レンズL5および第6レンズL6が例えば接着により固定されている。移動枠53に第5レンズL5および第6レンズL6を固定する際、第5レンズL5および第6レンズL6の光軸中心と第4レンズL4の光軸中心とが同軸上に配置されるように、第4レンズL4に対する第5レンズL5および第6レンズL6の位置調整が行われる。位置調整後、移動枠53に設けられた3つの接着溜り53i(図16(A)および図16(C)参照)に接着剤を塗布し硬化させることにより、第5レンズL5および第6レンズL6が移動枠53に固定される。なお、前側レンズ枠52の固定方法は上記の方法に限られず接着などの他の固定方法でもよい。また、第5レンズL5および第6レンズL6の固定方法は上記の方法に限られず他の固定方法でもよい。
絞りユニット62は、レンズ筐体2aに対して光軸方向に移動可能に配置されており、光量を調整する。絞りユニット62は、光路径を変更可能な複数の絞り羽根62cと、絞り羽根62cを支持する絞り支持枠62bと、複数の絞り羽根62cを駆動して光量を調整する絞り駆動モータ62aと、を有している。絞り駆動モータ62aは、絞り支持枠62bに固定されており、絞り支持枠62bから被写体側に突出している。絞りユニット62は移動枠53と前側レンズ枠52との間に配置されている。
移動枠53には第5レンズL5および第6レンズL6が固定されている。移動枠53はカム枠80によりレンズ筐体2aに対して光軸方向に案内される。具体的には図16(A)〜図16(C)に示すように、移動枠53は、移動枠本体53aと、3つのカムフォロア53e、53fおよび53gと、収容部53cと、2本の直進案内溝53kと、を有している。移動枠本体53aは、概ね環状の部材であるが、外周側の一部が切り欠かれている。3つのカムフォロア53e、53fおよび53gは、移動枠本体53aの外周部から外側に突出しており、カム枠80の3本の内周カム溝83aにそれぞれ挿入されている。
2本の直進案内溝53kは、光軸方向に延びる溝であり、円周方向に間隔を空けて配置されている。直進案内溝53kには第4レンズ支持枠56の直進案内プレート56aがそれぞれ挿入されている。これにより、移動枠53はレンズ筐体2aに対して回転することなく光軸方向に移動可能となっている。
収容部53cは、一方の端部が閉じられた円筒であり、移動枠本体53aから被写体側に突出している。収容部53cには、フォーカス副軸59の端部59aが光軸方向に挿入可能となっている。移動枠本体53aが第3レンズ支持枠55に近づいた際に、収容部53cはフォーカス副軸59の端部が収容部53cに挿入される。これにより、移動枠53がフォーカス副軸59に干渉するのを防止でき、第3レンズ支持枠55および移動枠53の可動範囲をともに広く確保することができる。
図16(A)に示すように、補正レンズ枠54は、移動枠53の像面側に配置されており、移動枠53により光軸AXに垂直な面に沿って移動可能に支持されている。補正レンズ枠54には第7レンズL7が固定されている。
移動枠53には回転支持シャフト49a、第1スライドポール43aおよび第2スライドポール43bが固定されている。補正レンズ枠54は第1スライドポール43aおよび第2スライドポール43bにより移動枠53に対してピッチ方向に移動可能に支持されている。また、補正レンズ枠54は第1スライドポール43aおよび第2スライドポール43bにより移動枠53に対する光軸方向への移動が規制されている。さらに、補正レンズ枠54は、回転支持シャフト49aによりヨー方向に移動可能に案内され、さらに、回転支持シャフト49aを中心に回転する。これにより、第7レンズL7を光軸AXに垂直な面に沿って移動させることができる。
また、図16(A)に示すように、移動枠53には規制軸49bが固定されている。補正レンズ枠54は孔54dを有する被規制部54cを有している。規制軸49bは、被規制部54cの孔54dに挿入されており、移動枠53に対する補正レンズ枠54の移動範囲を所定の範囲に規制している。
ここで、補正レンズ枠54の組み立て方法について説明する。まず移動枠53に回転支持シャフト49a、第1スライドポール43aおよび第2スライドポール43bを固定する。補正レンズ枠54には、3つの支持溝(図示せず)が形成されている。2つの支持溝に第1スライドポール43aが嵌まり込むように、残り1つの支持溝に第2スライドポール43bが嵌まり込むように、補正レンズ枠54が移動枠53に組み付けられる。このとき、回転支持シャフト49aが補正レンズ枠54の回転支持溝(図示せず)に嵌め込まれる。これにより、補正レンズ枠54は光軸方向に垂直な面に沿って移動可能に移動枠53により支持される。このとき、移動枠53に対する補正レンズ枠54の光軸方向の移動は規制される。
次に、規制軸49bが移動枠53に、例えば圧入により固定される。規制軸49bは補正レンズ枠54の被規制部54cの孔54dに圧入される。光軸方向から見た場合に絞りユニット62と重ならない位置に配置されている。したがって、規制軸49bを移動枠53に圧入する際、移動枠53の規制軸49bと反対側(被写体側)の面を治具で直接受けることができ、規制軸49bの圧入作業を容易に行うことができる。
このようにして、補正レンズ枠54が移動枠53に組み付けられる。
移動枠53には補正レンズ枠54は補正駆動ユニット46により光軸AXに垂直な面に沿った2方向に駆動される。補正駆動ユニット46は、第1マグネット54aと、第2マグネット54bと、第1ヨーク44aと、第2ヨーク44bと、第1コイル46aと、第2コイル46bと、を有している。図12(A)に示すように、第1マグネット54aおよび第2マグネット54bは補正レンズ枠54の被写体側に固定されている。また、第1ヨーク44aは、第1マグネット54aの第1コイル46aと反対側(被写体側)の面に取り付けられている。第2ヨーク44bは、第2マグネット54bの第2コイル46bと反対側(被写体側)の面に取り付けられている。一方、第1コイル46aおよび第2コイル46bは移動枠53の像面側に固定されている。第1マグネット54aは第1ヨーク44aおよび第1コイル46aとともに電磁アクチュエータを構成している。第2マグネット54bは第1ヨーク44aおよび第2コイル46bとともに電磁アクチュエータを構成している。これら電磁アクチュエータの電磁力により、補正レンズ枠54は移動枠53に対して光軸AXに垂直な面に沿って駆動される。
ここで、移動枠53の構成について、より詳細に説明する。
図16(A)〜図16(C)に示すように、第2レンズ支持枠69がベース部材93に最も近づいた際、例えば図16(C)に示すように、ズームモータ87は移動枠53内に収容される。このとき、カムフォロア53e(第1カムフォロアの一例)は光軸方向から見た場合にズームモータ87の外周側に配置されている。
また、カムフォロア53eとカムフォロア53fとの円周方向間には、フォーカスモータ64、第1伝達ギヤ85およびフォーカス主軸58が配置されている。2つのカムフォロア53eおよび53fの円周方向間には、欠き53dが形成されている。フォーカスモータ64は、光軸方向から見た場合にカムフォロア53eとカムフォロア53fとの円周方向間に配置されている。フォーカスモータ64、第1伝達ギヤ85およびフォーカス主軸58は切欠き53d内に配置されている。
フォーカスモータ64、第1伝達ギヤ85およびフォーカス主軸58は切欠き53d内に配置されているので、カムフォロア53eとカムフォロア53fとの円周方向の間隔は、比較的大きく確保されている。具体的には図16(A)および図16(B)に示すように、カムフォロア53eとカムフォロア53fとの間の中心角θ1は、カムフォロア53fとカムフォロア53gとの間の中心角θ2よりも広く、かつ、カムフォロア53gとカムフォロア53eとの間の中心角θ3よりも広い。つまり、中心角θ1は120度よりも大きい。なお、中心角θ1は120度以上に設定されていればよい。本実施形態では、中心角θ2は中心角θ3と同じである。
また、切欠き53dが円周方向に比較的大きく形成されているので、ギヤ部82が切欠き53d内に進入することができる。具体的には図7(A)〜図7(C)に示すように、カム枠80のギヤ部82は、移動枠53がカム枠80により光軸方向に案内される過程において切欠き53d内に進入する。切欠き53dを設けることで、ギヤ部82が第2レンズ支持枠69の移動を妨げないので、交換レンズユニット2の薄型化が可能となる。
なお、図6(A)に示すように、交換レンズユニット2の格納状態で、移動枠53の外周部の一部はギヤ部82とベース部材93との間に形成された収容空間Sに入り込んでいる。これにより、ギヤ部82の像面側の収容空間Sを有効利用することができ、交換レンズユニット2のさらなる小型化が可能となる。
(2−8)第3レンズ支持枠55
第3レンズ支持枠55には第3レンズ群G3(第8レンズL8)が固定されている。第3レンズ支持枠55はレンズ筐体2aに対して光軸方向に移動可能に配置されている。第3レンズ支持枠55はレンズ筐体2aにより光軸方向に移動可能に支持されている。具体的には、第3レンズ支持枠55は、軸受部55aと、回転規制アーム55bと、ラック55cと、を有している。
軸受部55aは、光軸方向に延びており、摺動孔を有している。この摺動孔には、フォーカス主軸58が挿入されている。フォーカス主軸58の第1端部58aは第4レンズ支持枠56に固定されている。フォーカス主軸58の第2端部58bは、第4レンズ支持枠56に固定された第1支持カバー57に固定されている。したがって、フォーカス主軸58により第3レンズ支持枠55は光軸方向に案内される。
また、第4レンズ支持枠56にはフォーカス副軸59が固定されている。フォーカス副軸59は、第3レンズ支持枠55の回転規制アーム55bの規制孔55dに挿入されている。フォーカス副軸59により、フォーカス主軸58を中心に第3レンズ支持枠55がレンズ筐体2aに対して回転するのが規制される。
ラック55cはフォーカスモータ64のフォーカス駆動シャフト64aのリードスクリューと螺合している。フォーカス駆動シャフト64aが回転すると、ラック55cがリードスクリューにより光軸方向に案内され、第3レンズ支持枠55が第4レンズ支持枠56に対して光軸方向に移動する。
(2−9)フォーカスモータ64
フォーカスモータ64は、駆動力を出力するフォーカス駆動シャフト64a(回転シャフトの一例)を有しており、第3レンズ支持枠55を光軸方向に駆動する。フォーカス駆動シャフト64aの回転軸E4は、光軸方向に概ね平行である。フォーカス駆動シャフト64aは、第3レンズ支持枠55のラック55cに螺合するリードスクリューを有している。フォーカス駆動シャフト64aが回転すると、リードスクリューによりラック55cが光軸方向に駆動される。このように、第3レンズ支持枠55の光軸方向への駆動が行われる。
なお、第1支持カバー57および第4レンズ支持枠56により、第1伝達ギヤ85は回転可能に支持されている。また、ズームモータ87、フォーカス主軸58、軸受部55aおよびフォーカスモータ64は第1支持カバー57内に収容されている。第1支持カバー57は、移動枠53の切欠き53dと相補的な形状を有しており、第2レンズ支持枠69がベース部材93の方へ移動すると、第1支持カバー57が切欠き53dに入り込む。
(2−10)操作レバーユニット88
操作レバーユニット88は、ズームレバー89と、支持台88aと、ズームレバー検出部90(図1参照)と、フォーカスレバー98と、フォーカスレバー検出部99と、を有している。
ズームレバー89は、光学系Oの焦点距離を調節するために設けられており、固定枠50の外周部に配置されている。ズームレバー89はレンズ筐体2aに対して円周方向に回転可能に設けられている。具体的には、ズームレバー89は支持台88aを介して固定枠50により円周方向に移動可能に支持されている。ズームレバー89はワイド側およびテレ側の2方向に移動可能となっている。
フォーカスレバー98は、デジタルカメラ1からピントが合う主被写体までの撮影距離(被写体距離ともいう)を調節するために設けられており、固定枠50の外周部に配置されている。フォーカスレバー98はレンズ筐体2aに対して円周方向に回転可能に設けられている。具体的には、フォーカスレバー98は支持台88aを介して固定枠50により円周方向に移動可能に支持されている。フォーカスレバー98は至近側および無限遠側の2方向に移動可能となっている。
支持台88aは、ズームレバー89およびフォーカスレバー98を移動可能に支持しており、固定枠50の外周部に固定されている。より詳細には、支持台88aは固定枠50の凹部50cに嵌め込まれている(図19参照)。支持台88aの一部は固定枠50の外周縁から内側に入り込んでいる。このため、ズームレバー89の一部およびフォーカスレバー98の一部も固定枠50の外周縁から内側に入り込んでいる。このように、操作レバーユニット88およびフォーカスレバー98の設置スペースとして、固定枠50の厚みを有効利用している。
ズームレバー検出部90は、ズームレバー89のポジションを検出するために設けられており、レンズコントローラ40に電気的に接続されている。ズームレバー検出部90の検出結果に基づいてレンズコントローラ40はズームレバー89が操作された方向を認識することができる。
フォーカスレバー検出部99は、フォーカスレバー98のポジションを検出するために設けられており、レンズコントローラ40に電気的に接続されている。フォーカスレバー検出部99の検出結果に基づいてレンズコントローラ40はフォーカスレバー98が操作された方向を認識することができる。
ここで、操作レバーユニット88の配置について、より詳細に説明する。図8(A)に示すように、ズームレバー89およびフォーカスレバー98は3本の案内カム溝50bと重ならない位置に配置されている。より詳細には、ズームレバー89およびフォーカスレバー98は、光軸方向においてベース部材93から3本の案内カム溝50bよりも遠い位置に配置されている。言い換えると、ズームレバー89およびフォーカスレバー98は、光軸方向において3本の案内カム溝50bよりも被写体側に配置されている。
(3)絞り調節ユニット73
図1に示すように、絞り調節ユニット73は、前述の絞りユニット62と、絞りユニット62の絞り駆動モータ62aを制御する絞り駆動制御部42と、を有している。絞り駆動モータ62aは、例えばステッピングモータである。絞り駆動制御部42はレンズコントローラ40からの指令に基づいて絞り駆動モータ62aに駆動パルスを送信する。これにより、光学系Oの絞り値を任意の値に調整することができる。
(4)フォーカス調節ユニット72
図1に示すように、フォーカス調節ユニット72は、フォーカスモータ64と、フォーカス駆動制御部41と、フォトセンサ67と、を有している。前述のように、フォーカスモータ64は、第4レンズ支持枠56に固定されており、第3レンズ支持枠55を光軸方向に駆動する。本実施形態では、フォーカスモータ64はステッピングモータである。
フォーカス駆動制御部41はレンズコントローラ40からの指令に基づいてフォーカスモータ64に駆動パルスを送信する。フォトセンサ67は第3レンズ支持枠55が光軸方向の所定の位置(原点位置)に配置されているか否かを検出する。フォトセンサ67は例えば第4レンズ支持枠56に固定されている。このフォトセンサ67は発光部(図示せず)と受光部(図示せず)とを有している。発光部と受光部との間に第3レンズ支持枠55の被検出部(図示せず)が進入すると、フォトセンサ67は被検出部を検出する。フォトセンサ67の検出結果に基づいて、レンズコントローラ40は第3レンズ支持枠55が原点位置にあることを認識することができる。
第3レンズ支持枠55が原点位置に配置されているか否かを検出することができる。フォーカス原点被検出部52fの有無を検出できる。つまり、フォトセンサ67により、第4レンズ支持枠56、つまりはレンズマウント95に対するフォーカス可動ユニット94の原点位置を検出することが可能となる。なお、フォトセンサ67は、他の種類のセンサであってもよく、例えば、マグネットおよび磁気センサを組み合わせることで実現されてもよい。
(5)振れ補正ユニット
図1に示すように、振れ補正ユニット74は、デジタルカメラ1の動きに起因する、撮像センサ11に対する光学像の振れを抑制するためのユニットであり、補正駆動ユニット46と、第1位置検出センサ47aと、第2位置検出センサ47bと、補正コントローラ48と、を有している。
前述のように、補正駆動ユニット46は補正レンズ枠54を光軸AXに垂直な面に沿って駆動する。具体的には図16(A)に示すように、補正駆動ユニット46は、第1マグネット54a、第2マグネット54b、第1コイル46aおよび第2コイル46bを有している。第1マグネット54aおよび第2マグネット54bは補正レンズ枠54に固定されている。第1コイル46aおよび第2コイル46bは移動枠53に固定されている。第1マグネット54aおよび第1コイル46aは、電磁アクチュエータを構成しており、電磁力により補正レンズ枠54は移動枠53に対してピッチ方向に駆動する。第2マグネット54bおよび第2コイル46bは、電磁アクチュエータを構成しており、電磁力により補正レンズ枠54は移動枠53に対してヨー方向に駆動する。
図1および図16(A)に示すように、第1位置検出センサ47aは移動枠53に対する補正レンズ枠54のピッチ方向の位置を検出する。第2位置検出センサ47bは移動枠53に対する補正レンズ枠54のヨー方向の位置を検出する。第1位置検出センサ47aおよび第2位置検出センサ47bは、例えばホール素子である。第1位置検出センサ47aは第1マグネット54aに近接して配置されている。第2位置検出センサ47bは第2マグネット54bに近接して配置されている。
交換レンズユニット2には、ジャイロセンサなどの動き検出センサ(図示せず)が搭載されている。補正コントローラ48は、位置検出センサ47の検出結果および動き検出センサの検出結果に基づいて補正駆動ユニット46を制御する。
なお、被写体像の振れを抑制する方法として、撮像センサ11から出力される画像データに基づいて画像に表れる振れを補正する電子式振れ補正を適用してもよい。また、撮像センサ11に対する光学像の振れを抑制する方法として、撮像センサ11を光軸AXに垂直な面に沿って駆動するセンサシフト方式を適用してもよい。
(6)レンズコントローラ
図1に示すように、レンズコントローラ40は、CPU(図示せず)、ROM(図示せず)およびメモリ40aを有しており、ROMに格納されているプログラムがCPUにより実行されることで、様々な機能を実現し得る。例えば、レンズコントローラ40は、フォトセンサ67の検出結果に基づいて第3レンズ支持枠55が原点位置にあることを認識することができる。
メモリ40aは、不揮発性メモリであり、電力供給が停止している状態でも記憶している情報を保持できる。メモリ40aには、例えば交換レンズユニット2に関する情報(レンズ情報)が格納されている。
レンズコントローラ40はカウンタ40bをさらに有している。カウンタ40bはフォーカスモータ64の駆動パルス数をカウントする。第3レンズ支持枠55が原点位置にある状態からフォーカスモータ64の駆動パルス数をカウントすることで、レンズコントローラ40は第3レンズ群G3の光軸方向の位置を把握することができる。
<各部材の平面的な位置関係>
ここで、図20を用いて、交換レンズユニット2の構成部材の平面的な位置関係について、より詳細に説明する。
図20に示すように、交換レンズユニット2に含まれるいくつかの構成部材は、光軸方向から見た場合に平面的に分散して配置されている。
具体的には、ズームモータ87および伝達機構84は、光軸方向から見た場合に、フォーカスモータ64、レンズ側接点ユニット91、電気基板92、絞り駆動モータ62a、補正駆動ユニット46(第1マグネット54a、第2マグネット54b、第1コイル46aおよび第2コイル46b)、フォーカス主軸58、フォーカス副軸59および規制軸49bと重ならない位置に配置されている。
フォーカスモータ64は、光軸方向から見た場合に、ズームモータ87、伝達機構84、レンズ側接点ユニット91、電気基板92、絞り駆動モータ62a、補正駆動ユニット46、フォーカス主軸58、フォーカス副軸59および規制軸49bと重ならない位置に配置されている。
レンズ側接点ユニット91は、光軸方向から見た場合に、ズームモータ87、伝達機構84、フォーカスモータ64、フォーカス主軸58、フォーカス副軸59および規制軸49bと重ならない位置に配置されている。逆に言えば、光軸方向から見た場合に、レンズ側接点ユニット91の少なくとも一部は、電気基板92、絞り駆動モータ62aおよび補正駆動ユニット46と重なっている。
電気基板92は、光軸方向から見た場合に、ズームモータ87、伝達機構84、フォーカスモータ64、フォーカス主軸58およびフォーカス副軸59と重ならない位置に配置されている。逆に言えば、光軸方向から見た場合に、電気基板92の少なくとも一部は、レンズ側接点ユニット91、絞り駆動モータ62a、補正駆動ユニット46および規制軸49bと重なっている。
絞り駆動モータ62aは、光軸方向から見た場合に、ズームモータ87、伝達機構84、フォーカスモータ64、補正駆動ユニット46、フォーカス主軸58、フォーカス副軸59および規制軸49bと重ならない位置に配置されている。逆に言えば、光軸方向から見た場合に、絞り駆動モータ62aの少なくとも一部は、レンズ側接点ユニット91および電気基板92と重なっている。
補正駆動ユニット46は、光軸方向から見た場合に、ズームモータ87、伝達機構84、フォーカスモータ64、絞り駆動モータ62a、フォーカス主軸58、フォーカス副軸59および規制軸49bと重ならない位置に配置されている。逆に言えば、光軸方向から見た場合に、補正駆動ユニット46の少なくとも一部は、レンズ側接点ユニット91および電気基板92と重なっている。
フォーカス主軸58およびフォーカス副軸59は、光軸方向から見た場合に、ズームモータ87、伝達機構84、フォーカスモータ64、レンズ側接点ユニット91、電気基板92、絞り駆動モータ62a、補正駆動ユニット46および規制軸49bと重ならない位置に配置されている。
規制軸49bは、光軸方向から見た場合に、ズームモータ87、伝達機構84、フォーカスモータ64、レンズ側接点ユニット91、絞り駆動モータ62a、補正駆動ユニット46、フォーカス主軸58およびフォーカス副軸59と重ならない位置に配置されている。逆に言えば、光軸方向から見た場合に、規制軸49bは電気基板92と重なっている。
以上に説明したように、交換レンズユニット2に含まれるいくつかの構成部材を平面的に分散して配置することで、交換レンズユニット2の小型化(特に薄型化)が可能となる。
また、絞り駆動モータ62aは、光軸方向から見た場合に補正駆動ユニット46(後述)と重ならない位置に配置されている。したがって、補正駆動ユニット46から漏洩する磁束が絞り駆動モータ62aに影響を及ぼすのを低減することができ、交換レンズユニット2の小型化を図りつつ絞りユニット62の動作を安定化させることができる。
なお、「光軸方向から見た場合」とは、「少なくとも位置関係を比較する部材が見えるように他の部材を取り除いた状態で、光軸に平行な方向から見た場合」を意味している。したがって、交換レンズユニット2の外側から各部材が見えているか否かに関わらず、上記の位置関係は比較対象の部材のみを取り出して判断すればよい。
<カメラ本体3>
図1〜図3(B)を用いてカメラ本体3の概略構成について説明する。図1〜図3(B)に示すように、カメラ本体3は、筐体3aと、ボディーマウント4と、操作ユニット39と、画像取得部35と、画像表示部36と、ファインダ部38と、ボディーコントローラ10と、バッテリー22と、を有している。カメラ本体3は、ボディーマウント4と撮像センサ11との間にクイックリターンミラーが搭載されていない。
(1)筐体3a
筐体3aはカメラ本体3の外装部を構成している。図3(A)および図3(B)に示すように、筐体3aの前面にはボディーマウント4が設けられている。筐体3aの背面および上面には操作ユニット39が設けられている。具体的には、筐体3aの背面には、表示部20と、電源スイッチ25と、モード切り換えダイヤル26と、十字操作キー27と、メニュー設定ボタン28と、設定ボタン29と、撮影モード切り換えボタン34と、動画撮影操作ボタン24が設けられている。筐体3aの上面には、シャッターボタン30が設けられている。
(2)ボディーマウント4
ボディーマウント4には交換レンズユニット2のレンズマウント95が装着される。ボディーマウント4はレンズマウント95のバヨネット95aと係合するバヨネット(図示せず)を有している。また、ボディーマウント4はボディー側接点ユニット(図示せず)を有している。ボディーマウント4にレンズマウント95が装着されている状態では、ボディー側接点ユニットの各接点にレンズ側接点ユニット91の各接点が接触している。この状態では、ボディーマウント4およびレンズマウント95を介して、カメラ本体3は交換レンズユニット2とデータの送受信が可能である。例えば、ボディーコントローラ10(後述)は、ボディーマウント4およびレンズマウント95を介して露光同期信号などの制御信号をレンズコントローラ40に送信する。
(3)操作ユニット39
図3(A)および図3(B)に示すように、操作ユニット39は、ユーザーが操作情報を入力するための各種操作部材を有している。例えば、電源スイッチ25はデジタルカメラ1あるいはカメラ本体3の電源の入切を行うために用いられる。電源スイッチ25がONに切り替えられると、カメラ本体3および交換レンズユニット2の各部に電源が供給される。
モード切り換えダイヤル26は静止画撮影モード、動画撮影モードおよび再生モード等の動作モードを切り換えるために用いられる。ユーザーはモード切り換えダイヤル26を回転させて、デジタルカメラ1の動作モードを切り換えることができる。モード切り換えダイヤル26を用いて静止画撮影モードが選択されると、動作モードを静止画撮影モードへ切り換えることができ、モード切り換えダイヤル26を用いて動画撮影モードが選択されると、動作モードを動画撮影モードへ切り換えることができる。動画撮影モードでは、基本的に動画撮影が可能となる。さらに、モード切り換えダイヤル26により再生モードが選択されると、動作モードを再生モードへ切り換えることができ、表示部20に撮影画像を表示させることができる。
十字操作キー27は上下左右の方向を選択するために用いられる。十字操作キー27を用いて、例えば表示部20に表示された各種メニュー画面から所望のメニューを選択することができる。
メニュー設定ボタン28はデジタルカメラ1の各種動作を設定するために用いられる。設定ボタン29は各種メニューの実行を確定するために用いられる。
動画撮影操作ボタン24は動画撮影の開始および停止を入力するために用いられる。この動画撮影操作ボタン24を押すことにより、モード切り換えダイヤル26での設定内容に関係なく、強制的に動作モードが動画撮影モードに移行し、動画撮影が開始される。さらに、動画撮影中に、この動画撮影操作ボタン24が押されると、動画撮影が終了し、モード切り換えダイヤル26において選択された動作モードへデジタルカメラ1の動作モードが切り替えられる。例えば、動画撮影操作ボタン24が押される際にモード切り換えダイヤル26により静止画撮影モードが選択されている場合は、動画撮影操作ボタン24が再度押された後に動作モードが自動的に静止画撮影モードに切り替えられる。
シャッターボタン30は撮影の際にユーザーによって操作される。シャッターボタン30が操作されると、タイミング信号がボディーコントローラ10に出力される。シャッターボタン30は、半押し操作と全押し操作が可能な2段式のスイッチである。ユーザーが半押し操作すると測光処理および測距処理を開始する。シャッターボタン30を半押しの状態でユーザーがシャッターボタン30を全押し操作すると、タイミング信号が出力され、画像取得部35で画像データが取得される。
(4)画像取得部35
画像取得部35は主に、光電変換を行うCCD(Charge Coupled Device)などの撮像センサ11(撮像素子の一例)と、撮像センサ11の露光状態を調節するシャッターユニット33と、ボディーコントローラ10からの制御信号に基づいてシャッターユニット33の駆動を制御するシャッター制御部31と、撮像センサ11の動作を制御する撮像センサ駆動制御部12と、を有している。
撮像センサ11は光学系Oにより形成される光学像を画像データに変換する。撮像センサ11としては、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)が考えられる。撮像センサ11は撮像センサ駆動制御部12により発生されるタイミング信号に基づいて画像データを出力する。
シャッター制御部31はボディーコントローラ10から送信される制御信号に基づいてシャッター駆動モータ32を制御する。例えば、シャッター駆動モータ32によりシャッターユニット33のチャージが行われる。
なお、本実施形態では、オートフォーカス方式としてコントラスト検出方式が採用されている。コントラスト検出方式を用いることにより、高精度なフォーカス調節を実現することができる。オートフォーカス方式として、他の方式(例えば位相差検出方式)が採用されてもよい。
(5)ボディーコントローラ
ボディーコントローラ10はデジタルカメラ1の各部を制御する。具体的には、ボディーコントローラ10にはCPU(図示せず)、ROM(図示せず)およびRAM(図示せず)が搭載されている。ROMに格納されたプログラムがCPUにより実行されることで、ボディーコントローラ10は様々な機能を実現することができる。例えば、ボディーコントローラ10は、交換レンズユニット2がカメラ本体3に装着されたことを検知する機能、あるいは、交換レンズユニット2から焦点距離情報などのデジタルカメラ1を制御する上で必要な情報を取得する機能、を有している。
ボディーコントローラ10は、電源スイッチ25、シャッターボタン30、モード切り換えダイヤル26、十字操作キー27、メニュー設定ボタン28および設定ボタン29の信号を、それぞれ受信可能である。また、ボディーコントローラ10内のメモリ10aには、カメラ本体3に関する各種情報が格納されている。メモリ10aは、不揮発性メモリであり、電力供給が停止している状態でも記憶している情報を保持できる。
また、ボディーコントローラ10は、垂直同期信号を定期的に生成し、垂直同期信号の生成と並行して、垂直同期信号に基づいて露光同期信号を生成する。ボディーコントローラ10が垂直同期信号を基準とした露光開始タイミングおよび露光終了タイミングを予め把握しているので、ボディーコントローラ10は露光同期信号を生成できる。ボディーコントローラ10は、垂直同期信号をタイミング発生器(図示せず)に出力し、露光同期信号をボディーマウント4およびレンズマウント95を介してレンズコントローラ40に一定の周期で出力する。レンズコントローラ40は、露光同期信号に同期して、フォーカスレンズユニット75の位置情報を取得する。
撮像センサ駆動制御部12は、垂直同期信号に基づいて、撮像センサ11の読み出し信号と電子シャッター駆動信号とを一定の周期で生成する。撮像センサ駆動制御部12は、読み出し信号および電子シャッター駆動信号に基づいて、撮像センサ11を駆動する。すなわち、撮像センサ11は、読み出し信号に応じて、撮像センサ11が有する複数の光電変換素子(図示せず)で生成された画像データを垂直転送部(図示せず)に読み出す。
また、ボディーコントローラ10はレンズコントローラ40を介してフォーカス調節ユニット72を制御する。
撮像センサ11から出力された画像データは、アナログ信号処理部13から、A/D変換部14、デジタル信号処理部15、バッファメモリ16および画像圧縮部17へと、順次送られて処理される。アナログ信号処理部13は、撮像センサ11から出力される画像データにガンマ処理等のアナログ信号処理を施す。A/D変換部14は、アナログ信号処理部13から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。デジタル信号処理部15は、A/D変換部14によりデジタル信号に変換された画像データに対してノイズ除去や輪郭強調等のデジタル信号処理を施す。バッファメモリ16は、RAM(Random Access Memory)であり、画像データを一旦記憶する。バッファメモリ16に記憶された画像データは、画像圧縮部17から画像記録部18へと、順次送られて処理される。バッファメモリ16に記憶された画像データは、画像記録制御部19の命令により読み出されて、画像圧縮部17に送信される。画像圧縮部17に送信された画像データのデータは、画像記録制御部19の命令に従って画像データに圧縮処理される。画像データは、この圧縮処理により、元のデータより小さなデータサイズになる。画像データの圧縮方法として、例えば1フレームの画像データ毎に圧縮するJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式が用いられる。その後、圧縮された画像データは、画像記録制御部19により画像記録部18に記録される。ここで、動画を記録する場合、複数の画像データをそれぞれ1フレームの画像データ毎に圧縮するJPEG方式を用いることもでき、また、複数のフレームの画像データをまとめて圧縮するH.264/AVC方式を用いることもできる。
画像記録部18は、画像記録制御部19の命令に基づいて、画像データと記録すべき所定の情報とを関連付けて静止画ファイルまたは動画ファイルを作成する。そして、画像記録部18は、画像記録制御部19の命令に基づいて、静止画ファイルまたは動画ファイルを記録する。画像記録部18は、例えば内部メモリおよび/または着脱可能なリムーバブルメモリである。なお、画像データとともに記録すべき所定の情報には、画像を撮影した際の日時と、焦点距離情報と、シャッタースピード情報と、絞り値情報と、撮影モード情報とが含まれる。静止画ファイルは、例えばExif(登録商標)形式やExif(登録商標)形式に類する形式である。また、動画ファイルは、例えばH.264/AVC形式やH.264/AVC形式に類する形式である。
(6)画像表示部36
画像表示部36は、表示部20と、画像表示制御部21と、を有している。表示部20は例えば液晶モニタである。表示部20は、画像表示制御部21からの命令に基づいて、画像記録部18あるいはバッファメモリ16に記録された画像データを可視画像として表示する。表示部20での表示形態としては、画像データのみを可視画像として表示する表示形態や、画像データと撮影時の情報とを可視画像として表示する表示形態が考えられる。
(7)ファインダ部
ファインダ部38は、撮像センサ11により取得された画像を表示する液晶ファインダ8と、筐体3aの背面に設けられたファインダ接眼窓9と、を有している。ユーザーは、ファインダ接眼窓9を覗くことで液晶ファインダ8に表示された画像を見ることができる。
(8)バッテリー
バッテリー22は、カメラ本体3の各部に電力を供給し、さらにレンズマウント95を介して交換レンズユニット2に電力を供給する。本実施形態ではバッテリー22は充電池である。なお、バッテリー22は、乾電池でもよいし、電源コードにより外部から電力供給が行われる外部電源であってもよい。
<デジタルカメラの動作>
デジタルカメラ1の動作について説明する。
(1)撮影モード
このデジタルカメラ1は、2つの撮影モードを有している。具体的には、デジタルカメラ1は、ユーザーがファインダ接眼窓9で被写体を観察するファインダ撮影モードと、ユーザーが表示部20で被写体を観察するモニタ撮影モードと、を有している。
ファインダ撮影モードでは、例えば画像表示制御部21が液晶ファインダ8を駆動する。この結果、液晶ファインダ8には、撮像センサ11により取得された被写体の画像(いわゆるスルー画像)が表示される。
モニタ撮影モードでは、例えば画像表示制御部21により表示部20が駆動され、表示部20に被写体の実時間画像が表示される。この2つの撮影モードの切り換えは、撮影モード切り換えボタン34にて行うことができる。
(2)静止画撮影
ユーザーによりシャッターボタン30が全押しされると、撮像センサ11の測光出力に基づいて計算された絞り値に光学系Oの絞り値が設定されるように、ボディーコントローラ10からレンズコントローラ40へ命令が送信される。そして、レンズコントローラ40により絞り駆動制御部42が制御され、指示された絞り値まで絞りユニット62を絞り込む。絞り値の指示と同時に、撮像センサ駆動制御部12から撮像センサ11へ駆動命令が送信され、シャッターユニット33の駆動命令が送信される。撮像センサ11の測光出力に基づいて計算されたシャッタースピードの時間だけ、シャッターユニット33により撮像センサ11が露光される。
ボディーコントローラ10は、撮影処理を実行し、撮影が終了すると、画像記録制御部19に制御信号を送信する。画像記録部18は、画像記録制御部19の命令に基づいて、画像データを内部メモリおよび/またはリムーバブルメモリに記録する。画像記録部18は、画像記録制御部19の命令に基づいて、画像データとともに撮影モードの情報(オートフォーカス撮影モードかマニュアルフォーカス撮影モードか)を、内部メモリおよび/またはリムーバブルメモリに記録する。
さらに、露光完了後、撮像センサ駆動制御部12は、撮像センサ11から画像データを読み出し、所定の画像処理後、ボディーコントローラ10を介して画像表示制御部21へ画像データが出力される。これにより、表示部20へ撮影画像が表示される。
また、露光終了後、ボディーコントローラ10により、シャッターユニット33が初期位置にリセットされる。また、ボディーコントローラ10からレンズコントローラ40へ絞りユニット62を開放位置にリセットするよう絞り駆動制御部42に命令が下され、レンズコントローラ40から各ユニットへリセット命令が下される。リセット完了後、レンズコントローラ40は、ボディーコントローラ10にリセット完了を伝える。ボディーコントローラ10は、レンズコントローラ40からリセット完了情報を受信した後であって、かつ、露光後の一連の処理が完了した後に、シャッターボタン30が押されていないことを確認し、撮影シーケンスを終了する。
(3)動画撮影
デジタルカメラ1は、動画を撮影する機能も有している。動画撮影モードでは、一定の周期で撮像センサ11により画像データが生成され、生成される画像データを利用してコントラスト検出方式によるオートフォーカスが継続的に行われる。動画撮影モードにおいて、シャッターボタン30が押される、あるいは動画撮影操作ボタン24が押されると、画像記録部18に動画が記録され、シャッターボタン30、あるいは動画撮影操作ボタン24が再度押されると、画像記録部18での動画の記録が停止する。
<交換レンズユニット2の動作>
ここで、交換レンズユニット2の動作について説明する。
(1)電源ON時
電源スイッチ25がONに切り替えられると、カメラ本体3および交換レンズユニット2の各部に電力が供給される。交換レンズユニット2に電力が供給されると、交換レンズユニット2が格納状態から撮影初期状態までズームモータ87により駆動される。具体的には、カム枠80が所定の角度だけ固定枠50に対して回転するように、レンズコントローラ40によりズームモータ87が制御される。
ズームモータ87のズーム駆動シャフト87aが回転すると、第1伝達ギヤ85、第2伝達ギヤ86およびギヤ部82を介して、カム枠80が固定枠50に対して回転する。
カム枠80が固定枠50に対して回転すると、案内カムフォロア83が案内カム溝50bにより案内される。この結果、カム枠80が固定枠50に対して回転しながら被写体側に移動する。
また、カム枠80が固定枠50に対して回転すると、カム枠80とともに第1レンズ支持枠51が光軸方向に移動する。具体的には、直進突起51bが直進溝50aにより光軸方向に案内されるので、カム枠80が固定枠50に対して回転しても、第1レンズ支持枠51は固定枠50に対して回転しない。したがって、カム枠80の回転に伴い、第1レンズ支持枠51の内周カムフォロア51dがカム枠80の外周カム溝83bにより案内される。この結果、第1レンズ支持枠51はカム枠80に対して被写体側に移動する。つまり、第1レンズ支持枠51が固定枠50に対して回転せずに固定枠50から被写体側に繰り出す。
さらに、カム枠80が固定枠50に対して回転すると、カム枠80とともに第2レンズ支持枠69が光軸方向に移動する。具体的には、第4レンズ支持枠56の直進案内プレート56aにより移動枠53の固定枠50に対する回転が規制されるので、カム枠80が固定枠50に対して回転しても、移動枠53は固定枠50に対して回転しない。したがって、カム枠80の回転に伴い、移動枠53のカムフォロア53e〜53gが内周カム溝83aにより案内される。このとき、カムフォロア53e〜53gが内周カム溝83aの円周方向に延びる領域により案内されるので、移動枠53はカム枠80に対して光軸方向に移動しない。つまり、移動枠53はカム枠80とともに固定枠50に対して被写体側に移動する。
このように、図6(B)および図7(B)に示すように、交換レンズユニット2は格納状態から撮影初期状態となる。本実施形態では、交換レンズユニット2が撮影初期状態の場合、光学系Oは広角端である。
(2)ズーミング時
ズームレバー89を操作することで交換レンズユニット2の焦点距離を広角端から望遠端までの間で調節することができる。具体的には、ズームレバー89を望遠側に操作すると、ズームレバー検出部90によりズームレバー89の操作が検出され、ズームレバー検出部90の検出結果に基づいてレンズコントローラ40がズームモータ87を制御する。
ズームモータ87のズーム駆動シャフト87aが回転すると、伝達機構84を介してカム枠80が固定枠50に対して回転する。交換レンズユニット2の広角端から望遠端にかけて、カム枠80は固定枠50に対して光軸方向に移動することなく回転する。カム枠80が固定枠50に対して回転すると、内周カムフォロア51dが外周カム溝83bにより案内され、第1レンズ支持枠51が外周カム溝83bの形状に応じて固定枠50に対して光軸方向に移動する。本実施形態では、図6(C)および図7(C)に示すように、交換レンズユニット2の広角端から望遠端にかけて、第1レンズ支持枠51は固定枠50に対して像面側に移動する。
また、カム枠80が固定枠50に対して回転すると、移動枠53のカムフォロア53e〜53gが内周カム溝83aにより案内され、第2レンズ支持枠69が内周カム溝83aの形状に応じて固定枠50に対して光軸方向に移動する。このとき、第4レンズ支持枠56の直進案内プレート56aにより移動枠53の回転が規制されるので、移動枠53は固定枠50に対して回転せずに光軸方向に移動する。本実施形態では、図6(C)および図7(C)に示すように、交換レンズユニット2の広角端から望遠端にかけて、第2レンズ支持枠69は固定枠50に対して被写体側に移動する。
第2レンズ支持枠69が被写体側に移動する際、カム枠80が固定枠50に対して回転する。このとき、カム枠80のギヤ部82が移動枠53の切欠き53d内に進入し、ギヤ部82が切欠き53dを通過する。したがって、ギヤ部82をカム枠80の内周面に形成しても、第2レンズ支持枠69の光軸方向の移動量を大きく確保することができる。
こうして、ズームレバー89の操作時間に応じて、交換レンズユニット2の焦点距離が望遠側に変化する。
なお、ズームレバー89が広角側に操作された場合の交換レンズユニット2の動作は、ズームレバー89が望遠側に操作された場合の動作の逆であるので、その詳細な説明は省略する。
<交換レンズユニット2の特徴>
交換レンズユニット2の特徴を以下にまとめる。
(1)図8(B)に示すように、カム枠80においてギヤ部82が光軸方向において本体部81の概ね中間位置に配置されているので、ギヤ部82とレンズ筐体2aとの光軸方向間には空間が形成される。具体的には図6(A)〜図6(C)に示すように、カム枠80がベース部材93に最も近づいている格納状態で、ギヤ部82とベース部材93との間には、光軸方向において収容空間Sが確保されている。したがって、ギヤ部82がカム枠80のレンズ筐体2a側の端部に形成されている場合に比べて、この収容空間Sを有効利用することができる。例えば、この収容空間Sに他の構成部材を配置することができるので、各部材を効率よく配置しやすくなる。
さらに、カム枠80のレンズ筐体2aと反対側の端部にギヤ部82が形成されている場合に比べて、ギヤ部82と噛み合うズーム駆動ユニット45の部材(つまり、第1伝達ギヤ85)を光軸方向に小さくすることができる。
このように、この交換レンズユニット2であれば、各部材を効率よく配置することができ、小型化を図ることができる。
(2)図12(B)および図13(A)に示すように、ズームモータ87および伝達機構84は、カム枠80の内周側に配置されており、ズームモータ87および伝達機構84は、収容空間Sに入り込んでいる。ここで、「ズームモータ87が収容空間Sに入り込んでいる」とは、ズームモータ87の少なくとも一部がギヤ部82とベース部材93との光軸方向間に配置されていることを意味している。また、「伝達機構84が収容空間Sに入り込んでいる」とは、伝達機構84の少なくとも一部がギヤ部82とベース部材93との光軸方向間に配置されていることを意味している。
(3)図6(A)に示すように、カム枠80が光軸方向においてレンズ筐体2aに最も近づいた状態で、移動枠53の一部は収容空間Sに配置されている。したがって、この交換レンズユニット2であれば、収容空間Sを有効利用することができ、さらに小型化を図ることができる。
また、カム枠80のギヤ部82は、移動枠53がカム枠80により光軸方向に案内される過程において切欠き53d内に進入する。したがって、移動枠53の一部が収容空間Sに入り込んでいても、移動枠53がカム枠80と干渉するのを防止でき、移動枠53の移動範囲を大きく確保することができる。
さらに、第2ギヤ部82bが第1ギヤ部からベース部材93に徐々に近づくように配置されているので、移動枠53がカム枠80により光軸方向に案内される際に、ギヤ部82が移動枠53の切欠き53dを通りやすくなる。これにより、ギヤ部82の円周方向の長さを長くしつつ移動枠53の移動範囲も大きく確保できる。
(4)図8(B)に示すように、カム枠80の内周カム溝83aの一部がギヤ部82とベース部材93との間に配置されている。したがって、ギヤ部82を光軸方向の中間位置に配置したことで生じるギヤ部82の像面側の空間を有効利用することができる。
(5)図9(A)に示すように、内周カム溝83aの底面の内径R1がギヤ部82の谷径R2よりも大きいので、内周カム溝83aとギヤ部82とが重なり合う配置を採用したとしても、内周カム溝83aの形状を必要最小限の範囲で確保することができる。したがって、カム枠80の内周面にギヤ部82を設けても、カム溝が制約を受けにくくなり、設計の自由度の低下を抑制することができる。
また、ギヤ部82の谷径R2は本体部81の内径R3よりも小さいので、第1伝達ギヤ85が本体部81の内周面と干渉するのを防止できる。また、外周カム溝83bとギヤ部82とが重なり合っていても、カム枠80の厚みを確保しやすくなり、カム枠80の強度の低下を抑制できる。
(6)図8(A)に示すように、ベース部材93と固定枠50との固定部50eが案内カム溝50bの円周方向間に配置されているので、固定枠50の光軸方向の長さを短くすることができ、交換レンズユニット2の小型化が可能となる。
(7)図8(A)に示すように、ズームレバー89およびフォーカスレバー98が光軸方向において複数の案内カム溝50bよりもベース部材93から遠い位置に配置されているので、各部材を固定枠50に組み付ける際に、各部材がズームレバー89およびフォーカスレバー98と干渉しない。したがって、ズームレバー89およびフォーカスレバー98を交換レンズユニット2に設けても、交換レンズユニット2の組み付け性が低下しない。
[第2実施形態]
前述の第1実施形態では、ズームレバー89およびフォーカスレバー98を用いて焦点距離の変更およびピント合わせが行われている。しかし、焦点距離の変更はズームリングを用いて行われてもよいし、ピント合わせはフォーカスリングを用いて行われてもよい。以下、ズームリングを例に、第2実施形態に係る交換レンズユニット302について説明する。
なお、前述の第1実施形態の構成と実質的に同じ機能を有する構成については、同じ符号を使用し、その詳細な説明は省略する。
図21に示す交換レンズユニット302は、ズームリングユニット388を備えている。ズームリングユニット388は、止めリング388a(規制部材の一例)と、ズームリング389(操作部材の一例)と、を有している。止めリング388aは、環状の部材であり、固定枠350の被写体側の端部に装着されている。止めリング388aは固定枠350のベース部材93と反対側に配置されている、ということもできる。ズームリング389は、環状の部材であり、固定枠350および止めリング388aの間に挟みこまれている。ズームリング389は、固定枠350および止めリング388aにより、回転可能に支持されており、固定枠350に対する光軸方向の移動が規制されている。
また、ズームリング389の内周側には回転検出部388bが設けられている。回転検出部388bはズームリング389の回転方向および回転角度を検出することができる。これにより、レンズコントローラ40はズームリング389の操作方向および操作量を把握することができる。ズームリング389はズームモータ87よりも被写体側に配置されている。
このような構成であっても、焦点距離の調節が可能となる。
なお、ズームリング389は止めリング388aおよび固定枠350のうち少なくとも一方により回転可能に支持されていればよい。
[他の実施形態]
本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形および修正が可能である。
なお、前述の第1および第2実施形態の構成と実質的に同じ機能を有する構成については、同じ符号を使用し、その詳細な説明は省略する。
(1)前述の実施形態では、デジタルカメラ1を例に撮像装置について説明しているが、撮像装置はデジタルカメラ1に限定されない。例えば、デジタルカメラ1は静止画撮影および動画撮影を行えるが、撮像装置は、静止画撮影のみを行う装置であってもよいし、動画撮影のみを行う装置であってもよい。
(2)前述の実施形態では、交換レンズユニット2および302を例にレンズ鏡筒について説明しているが、レンズ鏡筒は交換レンズユニット2および302に限定されない。例えば、レンズ鏡筒は、交換レンズユニットではなく一体型の撮像装置に用いられるレンズ鏡筒であってもよい。
(3)前述の実施形態では、ズームモータ87を例に第1アクチュエータについて説明しているが、第1アクチュエータはズームモータ87に限定されない。例えば、第1アクチュエータはズーム調節に用いられるモータ以外のモータであってもよい。また、第1アクチュエータは、直流モータに限定されず、他のタイプのモータ(例えば、ステッピングモータ)であってもよい。
また、フォーカスモータ64を例に第2アクチュエータについて説明しているが、第2アクチュエータはフォーカスモータ64に限定されない。例えば、第2アクチュエータはフォーカス調節に用いられるモータ以外のモータであってもよい。また、第2アクチュエータは、ステッピングモータに限定されず、他のタイプのモータ(例えば、直流モータ)であってもよい。
さらに、第1アクチュエータは、モータ以外のアクチュエータであってもよく、例えば、圧電アクチュエータであってもよい。具体的には図22(A)に示すように、圧電アクチュエータ187はレンズ筐体2a(より詳細には、第4レンズ支持枠56)に装着されている。圧電アクチュエータ187の長手方向Lは、光軸方向とは異なる方向を向いている。より詳細には、図22(A)に示すように、圧電アクチュエータ187の長手方向Lは、ズームモータ87の回転軸E1と同様に、光軸方向に垂直な面(つまり、図22(A)の紙面)に概ね平行に配置されている。
圧電アクチュエータ187は伝達機構84の第2伝達ギヤ186と接触している。第2伝達ギヤ186は前述の第2伝達ギヤ86に相当する。図22(B)に示すように、圧電アクチュエータ187に電圧を印加すると、圧電アクチュエータ187は矢印で示す方向に変位する。この圧電アクチュエータ187の変位により、第2伝達ギヤ186に回転力が付与されて、第2伝達ギヤ186が回転軸E3回りに回転する。この結果、第1伝達ギヤ85を介してカム枠80が回転する。
また、圧電アクチュエータ187を用いた場合の伝達機構84の構成としては、図22(C)に示す構成も考えられる。具体的には図22(C)に示すように、圧電アクチュエータ187と接触している部材が回転部材286であってもよい。圧電アクチュエータ187の変位により、回転部材286に回転力が付与され、回転部材286が回転する。回転部材286の回転は中間伝達ギヤ288を介して第1伝達ギヤ85に伝達され、その結果、カム枠80が回転する。
(4)前述の実施形態では、伝達機構84を例に伝達機構について説明しているが、伝達機構は伝達機構84に限定されない。第1アクチュエータの駆動シャフトから第2枠へ駆動力を伝達する構成を伝達機構が有していれば、伝達機構の構成が他の構成を有していてもよい。例えば、第1伝達ギヤ85および第2伝達ギヤ86以外に伝達機構84が平歯車など他の部材を有していてもよいし、伝達機構84の構造が前述の構造よりも簡略化されてもよい。
また、第1伝達ギヤ85を例に第1伝達ギヤ部材について説明しているが、第1伝達ギヤ部材は第1伝達ギヤ85に限定されない。例えば、第1伝達ギヤ85の回転軸E2が光軸方向に平行でなくても、レンズ鏡筒の小型化は可能である。
また、第2伝達ギヤ86を例に第2伝達ギヤ部材について説明しているが、第2伝達ギヤ部材は第2伝達ギヤ86に限定されない。例えば、第2伝達ギヤ86の回転軸E3が光軸方向に平行に配置されていても、レンズ鏡筒の小型化は可能である。
(5)第2伝達ギヤ86の回転軸E3は、第2中間ギヤ86bのリード角と概ね同じ角度θ4だけ、光軸方向に垂直な面に対して傾斜しているが、第2伝達ギヤ86の回転軸E3は光軸方向に垂直な面に傾斜していなくてもよい。
また、ズームモータ87の出力ギヤ87bがベース部材93と第2伝達ギヤ86の第1中間ギヤ86aとの間に配置されているが、ズームモータ87および第2伝達ギヤ86の配置はこのような配置に限定されない。
(6)前述の実施形態では、第1アクチュエータの長手方向が光軸方向とは異なる方向を向いているが、第1アクチュエータの長手方向が光軸方向と同じ方向を向いていてもよい。また、第1アクチュエータの長手方向が光軸方向に垂直な面に平行であるが、第1アクチュエータの長手方向が光軸方向に垂直な面に対して傾斜していてもよい。
(7)前述の実施形態では、ベース部材93を例に第1枠について説明しているが、第1枠はベース部材93に限定されない。例えば、第1枠は単一の部材から構成されていてもよい。
また、前述の実施形態では、カム枠80を例に第2枠について説明しているが、第2枠はカム枠80に限定されない。例えば、カム枠80はベース部材93に対して光軸方向に移動するが、第2枠は第1枠に対して光軸方向に移動しなくてもよい。
(8)前述の実施形態では、伝達機構84がズーム駆動シャフト87aの回転を減速してカム枠80のギヤ部82に伝達するが、伝達機構84が減速せずにズーム駆動シャフト87aの回転をギヤ部82に伝達してもよい。
(9)前述の実施形態では、ズームレバー89、フォーカスレバー98およびズームリング389を例に操作部材について説明しているが、操作部材はピントを合わせる際に用いられるフォーカスリングであってもよい。
(10)前述の実施形態では、ズームモータ87が、光軸方向から見た場合にレンズ側接点ユニット91および電気基板92と重ならない位置に配置されているが、交換レンズユニット2の小型化が可能であれば、ズームモータ87が光軸方向から見た場合にレンズ側接点ユニット91および電気基板92と重なっていてもよい。
また、フォーカスモータ64は、光軸方向から見た場合にレンズ側接点ユニット91および電気基板92と重ならない位置に配置されているが、交換レンズユニット2の小型化が可能であれば、フォーカスモータ64が光軸方向から見た場合にレンズ側接点ユニット91および電気基板92と重なっていてもよい。
(11)前述の実施形態では、フォーカスモータ64のフォーカス駆動シャフト64aの回転軸E4は光軸方向に平行であるが、フォーカス駆動シャフト64aの回転軸E4が光軸方向に対して傾斜していてもよい。
また、フォーカス駆動シャフト64aがリードスクリューを有しており、第3レンズ支持枠55がラック55cを有している。しかし、第3レンズ支持枠55を駆動する構成は、このような構成に限定されない。
(12)ズームモータ87は、光軸方向から見た場合に補正駆動ユニット46と重ならない位置に配置されているが、交換レンズユニット2の小型化が可能であれば、ズームモータ87が光軸方向から見た場合に補正駆動ユニット46と重なっていてもよい。
また、フォーカスモータ64は、光軸方向から見た場合に補正駆動ユニット46と重ならない位置に配置されているが、交換レンズユニット2の小型化が可能であれば、フォーカスモータ64が光軸方向から見た場合に補正駆動ユニット46と重なっていてもよい。
(13)前述の実施形態では、フォーカス主軸58を例に案内部材について説明しているが、案内部材はフォーカス主軸58に限定されない。また、フォーカス副軸59を例に回転規制部材について説明しているが、回転規制部材はフォーカス副軸59に限定されない。
例えば、フォーカス主軸58およびフォーカス副軸59が、光軸方向から見た場合にズームモータ87と重ならない位置に配置されているが、交換レンズユニット2の小型化が可能であれば、フォーカス主軸58およびフォーカス副軸59が、光軸方向から見た場合にズームモータ87と重なっていてもよい。
また、フォーカス主軸58およびフォーカス副軸59が、光軸方向から見た場合にフォーカスモータ64と重ならない位置に配置されているが、交換レンズユニット2の小型化が可能であれば、フォーカス主軸58およびフォーカス副軸59が、光軸方向から見た場合にフォーカスモータ64と重なっていてもよい。
(14)前述の実施形態では、移動枠53を例に移動枠について説明しているが、移動枠は移動枠53に限定されない。例えば、移動枠53は収容部53cを有しているが、フォーカス副軸59と移動枠53との干渉を別の構成で回避できるのであれば、移動枠53が収容部53cを有していなくてもよい。
また、前述の収容部53cは一端が閉じられた袋状の筒状部であるが、収容部53cが単なる筒状の部分あるいは貫通孔であってもよい。
(15)前述の実施形態では、電気基板92が第4レンズ支持枠56に固定されているが、電気基板92がレンズマウント95などの他の部材に固定されていても、交換レンズユニット2の小型化は可能である。
また、ズームモータ87が第4レンズ支持枠56に固定されているが、ズームモータ87がレンズマウント95などの他の部材に固定されていても、交換レンズユニット2の小型化は可能である。同様に、伝達機構84が第4レンズ支持枠56により支持されているが、伝達機構84がレンズマウント95などの他の部材により支持されていても、交換レンズユニット2の小型化は可能である。
さらに、フォーカス主軸58が第4レンズ支持枠56に固定されているが、フォーカス主軸58は他の部材に固定されていてもよい。
(16)前述の実施形態では、第1支持カバー57を例に軸支持部材について説明しているが、軸支持部材は第1支持カバー57に限定されない。第1支持カバー57の形状が他の形状を有していても、交換レンズユニット2の小型化は可能である。
(17)ズームモータ87は、光軸方向から見た場合に絞り駆動モータ62aと重ならない位置に配置されているが、交換レンズユニット2の小型化が可能であれば、ズームモータ87が光軸方向から見た場合に絞り駆動モータ62aと重なっていてもよい。
また、フォーカスモータ64は、光軸方向から見た場合に絞り駆動モータ62aと重ならない位置に配置されているが、交換レンズユニット2の小型化が可能であれば、フォーカスモータ64が光軸方向から見た場合に絞り駆動モータ62aと重なっていてもよい。
(18)規制軸の一例である規制軸49bは、光軸方向から見た場合に絞りユニット62と重ならない位置に配置されているが、交換レンズユニット2の小型化が可能であれば、規制軸49bが光軸方向から見た場合に絞りユニット62と重なっていてもよい。
(19)第1カムフォロアの一例であるカムフォロア53eは、光軸方向から見た場合にズームモータ87の外周側に配置されているが、カムフォロア53eが光軸方向から見た場合にズームモータ87の外周側に配置されていなくても、交換レンズユニット2の小型化は可能である。
また、フォーカスモータ64は、光軸方向から見た場合にカムフォロア53eとカムフォロア53fとの円周方向間に配置されているが、フォーカスモータ64が光軸方向から見た場合にカムフォロア53eとカムフォロア53fとの円周方向間に配置されていなくても、交換レンズユニット2の小型化は可能である。
さらに、前述の実施形態では、カムフォロア53eとカムフォロア53fとの間の中心角θ1は、カムフォロア53eとカムフォロア53gとの間の中心角θ2よりも広く、かつ、カムフォロア53fとカムフォロア53gとの間の中心角θ3よりも広い。しかし、中心角θ1が中心角θ2およびθ3よりも大きくなくてもよく、例えば、中心角θ1〜θ3が同じであっても、交換レンズユニット2の小型化は可能である。
(20)移動枠53はカムフォロア53eおよび53fの間に形成された切欠き53dを有しており、フォーカスモータ64が、光軸方向から見た場合に切欠き53d内に配置されている。フォーカスモータ64が切欠き53d内に配置されていなくてもよく、他の部材が切欠き53d内に配置されていてもよい。
また、移動枠53がカム枠80より光軸方向に案内される過程において、カム枠80のギヤ部82が切欠き53d内を通過するが、移動枠53の外形を小さくしてギヤ部82を避けるようにしても、交換レンズユニット2の小型化は可能である。
(21)ズームモータ87のズーム駆動シャフト87aの回転軸E1は、概ねカム枠80の円周方向に沿って配置されている。しかし、ズームモータ87の配置はこのような配置に限定されない。例えば、ズーム駆動シャフト87aの回転軸E1がカム枠80の円周方向に沿って配置されていなくても、交換レンズユニット2の小型化は可能である。
(22)前述の実施形態では、カム枠80のギヤ部82を例に第1枠のギヤ部について説明しているが、ギヤ部はギヤ部82に限定されない。例えば、ギヤ部82は第1ギヤ部82aおよび第2ギヤ部82bを有しているが、ギヤ部82が第1ギヤ部82aのみを有していてもよく、ギヤ部82が第2ギヤ部82bのみを有していてもよい。さらにギヤ部82が第1ギヤ部82aおよび第2ギヤ部82b以外の部分を有していてもよい。
また、ギヤ部82の光軸方向の位置は前述の実施形態に限定されない。交換レンズユニット2の小型化が可能であれば、ギヤ部82が光軸方向において本体部81の中間位置から像面側あるいは被写体側に多少ずれていてもよい。
(23)前述の実施形態では、ズーム駆動ユニット45を例に駆動アクチュエータについて説明しているが、駆動アクチュエータはズーム駆動ユニット45に限定されない。駆動アクチュエータは、第2枠を第1枠に対して回転駆動するのであれば、他の構成を有していてもよい。
(24)前述の実施形態では、ズームモータ87および伝達機構84は収容空間Sに入り込んでいる。しかし、収容空間Sが何らかの形で有効利用されており、その結果として交換レンズユニット2の小型化が可能になるのであれば、ズームモータ87および伝達機構84が収容空間Sに入り込んでいなくてもよい。
(25)前述の実施形態では、カム枠80が光軸方向においてベース部材93に最も近づいた格納状態で、移動枠53の一部が収容空間Sに入り込んでいる。しかし、収容空間Sが何らかの形で有効利用されており、その結果として交換レンズユニット2の小型化が可能になるのであれば、移動枠53の一部が収容空間Sに入り込んでいなくてもよい。
(26)3本のうち1本の内周カム溝83aの一部がギヤ部82とベース部材93との間に配置されているが、交換レンズユニット2の小型化が可能であれば、ギヤ部82とベース部材93との間にカム溝が配置されていなくてもよい。逆に、1本の内周カム溝83aの全部がギヤ部82とベース部材93との間に配置されていてもよいし、他の内周カム溝83aの少なくとも一部がギヤ部82とベース部材93との間に配置されていてもよい。
(27)前述の実施形態では、電気基板92が、光軸方向から見た場合にカム枠80の内周側に配置されているが、交換レンズユニット2の小型化が可能であれば、電気基板92が光軸方向から見た場合にカム枠80の内周側に配置されていなくてもよい。例えば、電気基板92の一部が光軸方向から見た場合にカム枠80と重なっていてもよい。
(28)前述の実施形態では、第1コイル46aおよび第2コイル46bは移動枠53の像面側に固定されているが、絞りユニット62の像面側に固定されていてもよい。この場合、例えば、移動枠53の第1コイル46aおよび第2コイル46bと光軸方向に重なる領域を切り欠くことで、第1コイル46aおよび第2コイル46bを第1マグネット54aおよび第2マグネット54bとそれぞれ近接して配置することができ、電磁アクチュエータを構成することができる。
以上に説明したレンズ鏡筒は、小型化が可能となるので、撮像装置の分野において有用である。
1 デジタルカメラ(撮像装置の一例)
2、302 交換レンズユニット(レンズ鏡筒の一例)
2a レンズ筐体(レンズ筐体の一例)
3 カメラ本体(カメラ本体の一例)
4 ボディーマウント
11 撮像センサ(撮像素子の一例)
45 ズーム駆動ユニット(駆動アクチュエータの一例)
46 補正駆動ユニット(補正駆動ユニットの一例)
49a 回転支持シャフト
49b 規制軸(規制軸の一例)
50 固定枠(外側枠の一例)
51 第1レンズ支持枠(第1レンズ枠の一例)
52 前側レンズ枠
53 移動枠(移動枠の一例)
53a 移動枠本体(移動枠本体の一例)
53d 切欠き(切欠きの一例)
53e カムフォロア(第1カムフォロアの一例)
53f、53g カムフォロア(第2および第3カムフォロアの一例)
54 補正レンズ枠(補正枠の一例)
55 第3レンズ支持枠
56 第4レンズ支持枠(請求項16に記載のレンズ支持枠の一例)
57 第1支持カバー(軸支持部材の一例)
58 フォーカス主軸(案内部材の一例)
59 フォーカス副軸(回転規制部材の一例)
62 絞りユニット(絞りユニットの一例)
62a 絞り駆動モータ(絞り駆動モータの一例)
62c 絞り羽根(絞り羽根の一例)
64 フォーカスモータ(第2アクチュエータの一例)
64a フォーカス駆動シャフト(回転シャフトの一例)
80 カム枠(第2枠の一例)
81 本体部(本体部の一例)
82 ギヤ部(ギヤ部の一例)
82a 第1ギヤ部(第1ギヤ部の一例)
82b 第2ギヤ部(第2ギヤ部の一例)
83 案内カムフォロア
83a 内周カム溝
83b 外周カム溝
84 伝達機構(伝達機構の一例)
85 第1伝達ギヤ(第1伝達ギヤ部材の一例)
86 第2伝達ギヤ(第2伝達ギヤ部材の一例)
86a 第1中間ギヤ(第1中間ギヤの一例)
86b 第2中間ギヤ(第2中間ギヤの一例)
87 ズームモータ(第1アクチュエータの一例)
88 ズームレバーユニット
89 ズームレバー(操作部材の一例)
389 ズームリング(操作部材の一例)
388a 止めリング

Claims (32)

  1. 第1枠と、
    前記第1枠により回転可能に支持される第2枠と、
    前記第2枠により光軸方向に案内される移動枠と、
    前記第1枠に装着され前記第2枠を前記第1枠に対して回転駆動する駆動アクチュエータと、を備え、
    前記第2枠は、概ね筒状の本体部と、前記本体部の内周面に配置され前記駆動アクチュエータの駆動力が伝達されるギヤ部と、を有しており、
    前記ギヤ部は、前記光軸方向において前記本体部の概ね中間位置に配置されている、
    レンズ鏡筒。
  2. 前記ギヤ部は、前記本体部の内周面から内側に突出している、
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記第1枠は、前記第2枠を回転可能に支持する概ね筒状の外側枠と、前記外側枠の端部に固定されたベース部材と、を有しており、
    前記ギヤ部と前記ベース部材との間には、前記光軸方向において収容空間が確保されている、
    請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記駆動アクチュエータは、前記第1枠に固定され駆動力を発生する第1アクチュエータと、前記第1アクチュエータの駆動力を前記ギヤ部に伝達する伝達機構と、を有しており、
    前記第1アクチュエータおよび前記伝達機構は、前記第2枠の内周側に配置されており、
    前記第1アクチュエータおよび前記伝達機構のうち少なくとも一方は、前記収容空間に入り込んでいる、
    請求項3に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記第1アクチュエータは、駆動力を出力する駆動シャフトを有しており、
    前記駆動シャフトの回転軸は、前記光軸方向とは異なる方向を向いている、
    請求項4に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記駆動シャフトの回転軸は、前記光軸方向に垂直な面に概ね平行である、
    請求項5に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記移動枠が前記光軸方向において前記第1枠に最も近づいた状態で、前記移動枠の一部は、前記収容空間に入り込んでいる、
    請求項3から6のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記第2枠は、前記本体部の内周面に形成された第1カム溝と、前記本体部の内周面に形成された第2カム溝と、前記本体部の内周面に形成された第3カム溝と、を有しており、
    前記移動枠は、前記第1カム溝により案内される第1カムフォロアと、前記第2カム溝により案内される第2カムフォロアと、前記第3カム溝により案内される第3カムフォロアと、を有しており、
    前記第1カム溝の少なくとも一部は、前記ギヤ部と前記ベース部材との間に配置されている、
    請求項7に記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記移動枠は、前記第1カムフォロアと前記第2カムフォロアとの間に形成された切欠きを有しており、
    前記第2枠の前記ギヤ部は、前記移動枠が前記第2枠により光軸方向に案内される過程において前記切欠き内に進入する、
    請求項8に記載のレンズ鏡筒。
  10. 前記第1から第3カム溝の底面の内径は、前記ギヤ部の谷径よりも大きい、
    請求項9に記載のレンズ鏡筒。
  11. 前記ギヤ部は、前記本体部の内周面に沿って円周方向に延びる第1ギヤ部と、前記第1ギヤ部から前記ベース部材に徐々に近づくように配置された第2ギヤ部と、を有している、
    請求項3から10のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  12. 前記第1枠に対して前記第2枠が回転しながら光軸方向に移動する際に、前記第2ギヤ部は使用される、
    請求項11に記載のレンズ鏡筒。
  13. 前記ギヤ部と噛み合う駆動ギヤ部材をさらに備え、
    前記駆動ギヤ部材の前記ギヤ部と噛み合いうる領域の前記光軸方向の長さと前記ギヤ部の前記光軸方向の幅との差は、前記第1枠に対する前記第2枠の前記光軸方向の最大移動距離よりも短い、
    請求項11または12に記載のレンズ鏡筒。
  14. 前記第1枠に固定され外部機器と電気的に接続可能な電気接点部と、
    前記第1枠に固定され前記電気接点部と電気的に接続された電気基板と、をさらに備え、
    前記電気基板は、前記光軸方向から見た場合に前記第2枠の内周側に配置されている、
    請求項1から13のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  15. 前記第2枠は、前記光軸方向に対して垂直な方向から見た場合に前記電気基板と重複する状態を取り得る、
    請求項14に記載のレンズ鏡筒。
  16. 最も像面側に配置された後側レンズ素子をさらに備え、
    前記第1枠は、レンズマウントと、前記後側レンズ素子が固定され前記レンズマウントに固定されたレンズ支持枠をさらに有しており、
    前記電気基板は、前記レンズ支持枠に固定されている、
    請求項14に記載のレンズ鏡筒。
  17. 前記第1枠により前記光軸方向に移動可能に支持され前記第1枠により回転が規制された第1レンズ枠と、
    前記第1レンズ枠に固定された第1レンズ群と、をさらに備え、
    前記第1枠に対して前記第2枠が回転すると、前記第1レンズ枠は前記第2枠により前記光軸方向に駆動される、
    請求項1から16のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  18. 前記第1枠は、内周面に形成され前記光軸方向に延びる直進溝を有しており、
    前記第1レンズ枠は、前記直進溝に挿入される直進フォロアを有している、
    請求項17に記載のレンズ鏡筒。
  19. 前記第2枠は、外周面に形成された複数の外周カム溝を有しており、
    前記第1レンズ枠は、前記複数の外周カム溝に挿入された複数の内周カムフォロアを有している、
    請求項17または18に記載のレンズ鏡筒。
  20. 前記ギヤ部の谷径は前記外周カム溝の底面の内径よりも小さい、
    請求項19に記載のレンズ鏡筒。
  21. 前記ギヤ部の谷径は、前記本体部の内径よりも小さい、
    請求項1から20のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  22. 前記第2枠は、前記第1枠により前記光軸方向に案内される、
    請求項1から21のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  23. 前記外側枠は、複数の案内カム溝を有しており、
    前記第2枠は、前記複数の案内カム溝にそれぞれ挿入される複数の案内カムフォロアを有しており、
    前記ベース部材と前記外側枠との固定部は、前記案内カム溝の円周方向間に配置されている、
    請求項3に記載のレンズ鏡筒。
  24. 前記外側枠の外周部に配置され前記第1枠に対して円周方向に回転可能に設けられた操作部材をさらに備え、
    前記操作部材は、前記複数の案内カム溝と重ならない位置に配置されている、
    請求項23に記載のレンズ鏡筒。
  25. 前記操作部材は、前記光軸方向において前記ベース部材から前記複数の案内カム溝よりも遠い位置に配置されている、
    請求項24に記載のレンズ鏡筒。
  26. 前記操作部材は、前記光軸方向において前記複数の案内カム溝よりも被写体側に配置されている、
    請求項24または25に記載のレンズ鏡筒。
  27. 前記操作部材の最も光軸に近い部分は前記複数の案内カム溝の底面よりも光軸に近い、
    請求項24から26のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  28. 前記外側枠の前記ベース部材と反対側に配置され前記外側枠の端部に装着された規制部材をさらに備え、
    前記操作部材は、前記外側枠および前記規制部材のうち少なくとも一方により、回転可能に支持されており、かつ、前記光軸方向の移動が規制されている、
    請求項24から26のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  29. 前記操作部材は、前記光軸方向において前記第1アクチュエータよりも被写体側に配置されている、
    請求項4から13のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  30. 前記第1アクチュエータは、直流モータである、
    請求項4から13のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  31. 前記第1レンズ枠及び前記移動枠の少なくとも一方は、非使用時には、前記第1枠に対する使用時の前記光軸方向の移動領域よりも像面側に移動する、
    請求項1から30のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  32. 請求項1から31のいずれかに記載のレンズ鏡筒と、
    前記レンズ鏡筒により形成された光学像を画像データに変換する撮像素子と、
    を備えた撮像装置。
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